【田辺市】で仲介手数料無料で家を買う方法|新築戸建て・中古マンション・中古戸建ての画像

【田辺市】で仲介手数料無料で家を買う方法|新築戸建て・中古マンション・中古戸建て

和歌山

和歌山県田辺市 専門 エリアガイド

田辺市で 仲介手数料無料 で家を買う方法。

1,700万円(計算例)の物件なら 62万7,000円 おトク/仲介手数料の上限額との差

ネットに掲載されている田辺市の物件は、原則どこの会社の物件でも
買主様の仲介手数料0円でご購入いただけます。

田辺市の相場データを確認する新居奉行 家タダ
  • 大阪府知事(1)第66296号
  • 個人情報の入力は不要
  • しつこい営業は一切なし
  • 相談・物件案内・内覧はすべて無料
田辺市の人口
65,171人34,583世帯/令和8年8月末現在(田辺市統計情報・住民基本台帳)
住宅地 公示価格
6.31万円/㎡前年比 −0.1%/4地点の単純平均(自算)
直近4四半期の成約
3件国土交通省 不動産情報ライブラリ 成約価格情報/3件すべて戸建・マンションは0件
買主様の仲介手数料
0円1,700万円(計算例)なら62万7,000円の削減

湊・中屋敷町・下屋敷町・磯間・東陽・文里・東山/南新万・新万・あけぼの・朝日ヶ丘/古尾・江川・元町・目良・明洋・芳養町/新庄町・神島台・たきない町/稲成町・秋津町・万呂・三栖・上秋津・長野・上芳養・中芳養/龍神村・中辺路町・鮎川(大塔)・本宮町 ほか/JR紀勢本線 芳養駅・紀伊田辺駅・紀伊新庄駅

田辺市で、仲介手数料無料(0円)で家を買うことはできますか?

できます。ネットに掲載されている田辺市の物件は、原則どこの会社が広告しているものでも、家タダを通してご購入いただければ買主様の仲介手数料は0円です。価格の目安も先にお伝えします。田辺市について、国土交通省の成約価格情報に載っている直近4四半期の成約は3件です。3件ともすべて戸建で、マンションの成約は0件です(成約価格情報は家タダ自身の成約実績ではありません)。そこでこのページでは、不動産取引価格情報(国土交通省・取引当事者へのアンケート調査)の田辺市の戸建て61件・中央値300万円と地価公示で、価格の目安を示します。手数料の表に出てくる金額は計算例です。たとえば1,700万円の物件なら仲介手数料の上限額は62万7,000円で、家タダならこれが0円になります。あわせて、このページでは令和8年地価公示の住宅地4地点と、田辺市に固有の制度(都市計画区域の内と外・都市計画税・津波と洪水の想定・25の小学校区)を軸に整理します。

  • 田辺市の成約データは3件です。直近4四半期(2025年第2四半期〜2026年第1四半期)の国土交通省 成約価格情報で捕捉できたのは戸建3件・マンション0件。価格は280万円・1,700万円・1,800万円で、3件とも2025年第3四半期の記録です。3件ですので、これを相場としては扱いません。そこで戸建ては、不動産取引価格情報(国土交通省・取引当事者へのアンケート調査)の田辺市の戸建て61件・中央値300万円(まんなか半分の幅は100万円〜1,350万円)と地価公示で目安を示します。マンションは不動産取引価格情報にも記録がありませんので、物件のURLを送っていただければ、同じマンション・近隣の売出し事例と管理状況を個別に調べてお伝えします。
  • 手数料の金額は計算例でお示しします。280万円なら仲介手数料の上限額は14万5,200円、1,700万円なら62万7,000円、1,800万円なら66万円、3,000万円なら105万6,000円。280万円・1,700万円・1,800万円は成約3件に実際にあった額、3,000万円は当方が置いた額です。いずれも田辺市の相場ではなく計算例です。家タダを通して買えば、どの価格でも買主様の仲介手数料は0円です。
  • 田辺市の住宅地の公示価格は1㎡あたり平均63,125円(4地点の単純平均・令和8年地価公示)。前年比−0.1%。4地点のうち上がったのが2地点(南新万・神島台、いずれも+0.9%)、下がったのが2地点(磯間−1.0%・古尾−1.1%)です。住宅地の標準地が3地点以上ある和歌山県内12市町村のなかで平均は1位ですが、これは4地点だけの平均です。地点の選ばれ方で大きく動く数字ですので、順位そのものに意味を持たせすぎないでください(当方の集計)。
  • 同じ市内で、住宅地の地価は4.1倍ちがいます。最高は南新万(111,000円/㎡)、最安は古尾(27,100円/㎡)。しかも4地点はすべて旧田辺市の町で、龍神・中辺路・大塔・本宮には住宅地の標準地が1地点もありません。「田辺市の地価」として公表されている数字は、市域のごく一部を測ったものです。
  • 田辺市は、平成17年5月1日に5つの市町村が合併してできた市です。田辺市・龍神村・中辺路町・大塔村・本宮町。面積は1,026.89km²で、和歌山県全域の約22%・県内第1位。森林が市域の88.29%を占めます。人口65,171人のうち、およそ86%が旧田辺市に住んでいます(地域別は令和7年3月31日現在)。物件を見るときは、まず「旧どの市町村か」を確かめてください。
  • 線引きはありません。市公式は「田辺市は、非線引き都市計画区域及び準都市計画区域を定めています」と書いています。ただし都市計画区域は旧田辺市の一部だけ(県資料で4,143ha=市域の約4%)。そこに市の人口の約7割が住んでいます。都市計画区域の中には用途地域があり、市域の全体が景観計画区域です。
  • 固定資産税は1.4%、都市計画税は0.2%。都市計画税がかかるのは「都市計画区域内に土地・家屋を所有する方」です(市公式)。合計は都市計画区域の内で1.6%、外で1.4%。納期限は4月末日・7月末日・12月25日・2月末日の4期です。
  • 鉄道はJR紀勢本線の3駅(芳養・紀伊田辺・紀伊新庄)。市の地域公共交通計画は「JR紀伊田辺駅が田辺市の玄関口となっている」と書いています。1日あたりの利用は紀伊田辺駅が2,307人、芳養駅が99人、紀伊新庄駅が71人(2023年度)。同じ計画は、自動車の分担率を「各地域ともに8割以上」としています。
  • 市立は小学校25校・中学校14校。通学区域は規則の別表で町名ごとに決まっていて、同じ町のなかで道路を境に学校が分かれる場所もあります。子ども医療費は18歳に達する日以後の最初の3月31日まで、所得制限なし。すべての幼稚園・小学校・中学校で完全給食を実施しています(給食費の額は未取得)。
  • 海に面した市で、津波の想定があります。市の計画によれば、南海トラフ巨大地震の最大津波高は12m、最短12分程度で海岸線に到達、浸水面積は910ha。市役所は、津波・洪水の想定浸水区域内にあった旧庁舎から東山一丁目へ移り、令和6年5月7日に開庁しました。和歌山県指定の土砂災害警戒区域は3,502、特別警戒区域は3,268(令和8年9月15日時点)です。

01「仲介手数料無料」は怪しくないのか ― 法律の条文で説明します

田辺市で家を探していて「仲介手数料無料」という広告を見たとき、 多くの方がまず思うのは「なぜタダなのか」「どこかで取られるのではないか」ということだと思います。 この章では、その疑問に法律の条文と当社の免許情報で正面からお答えします。 納得いただけなければ、ご相談いただく必要はありません。

疑問1:そもそも仲介手数料を0円にしていいのか?

結論から言うと、合法です。むしろ、法律は「上限」しか定めていません。

不動産会社が受け取れる仲介手数料は、宅地建物取引業法第46条と、それに基づく国土交通省の告示 (「宅地建物取引業者が宅地又は建物の売買等に関して受けることができる報酬の額」昭和45年建設省告示第1552号(最終改正 令和6年6月21日 国土交通省告示第949号))で決められています。 この告示が定めているのは受け取ってよい金額の上限であって、 「いくら以上もらわなければならない」という下限は、条文のどこにも存在しません。

売買価格法律が定める報酬の上限(税抜)法律が定める下限
400万円超の部分代金額 × 3%定めなし
200万円超400万円以下の部分代金額 × 4%
200万円以下の部分代金額 × 5%

※実務では速算式(代金額×3%+6万円)×1.1で計算します。これに消費税が加わります。 ※令和6年の改正で、800万円以下の物件(低廉な空家等)は特例として33万円(30万円の1.1倍)まで受け取れるようになりました。

つまり「仲介手数料をもらわない」という選択は、法律上まったく問題がありません。 0円は違法でも例外でもなく、上限を定めた法律の内側にある、ごく普通の選択です。

疑問2:では、家タダはどこから利益を得ているのか?

不動産の売買には、必ず売主様と買主様の2者がいます。 そして仲介会社は、その両方から手数料を受け取ることができます。 家タダと一般的な不動産会社の違いを、図で比べてみます。

一般的な不動産会社買主様売主様他社仲介手数料仲介手数料買主様・売主様の両方から仲介手数料をいただきます家タダ買主様売主様家タダ仲介手数料仲介手数料0円売主様からのみ仲介手数料をいただきます

※一般的な仲介でも、売主様側と買主様側を別々の会社が担当する「片手」の場合は 自社の取り分は1件分になります。上の図は、1社が売主様・買主様の両方を担当する「両手」仲介との比較です。

家タダは売主様側からの報酬だけで成立する形に取引を組み立てます。 買主様からいただかないぶん、会社の受け取りは、両方から受け取る場合の半分(1件分)になります。 無理な仕組みでも、どこかにしわ寄せをする仕組みでもなく、 単に「2件分もらうところを1件分にしている」だけです。

だからこそ、売主様側の不動産会社が「買主からも手数料を取ること」を前提にしている物件では、 0円にできません。そういう物件は正直にそうお伝えします。 「どんな物件でも必ず0円」とは申し上げません。

疑問3:手数料が0円でも、別の名目で請求されないか?

ここが一番気になるところだと思います。結論は請求しません。 そして、そもそも法律で禁止されています。

国土交通省の告示は、報酬の上限を定めたうえで、 依頼者の依頼によって行う特別の広告費用などを除き、報酬以外の名目で金銭を受け取ってはならないと定めています。 「コンサルティング料」「書類作成料」「事務手数料」といった名目で別途請求することは、 そもそも宅建業者に認められていません。

下表は、田辺市で中古住宅を購入するときに実際にかかるお金の全項目です。 家タダに支払っていただくものが1つもないことを確認してください。

費用支払先目安家タダの取り分
仲介手数料不動産会社通常は(価格×3%+6万円)×1.10円
印紙税国(契約書に貼付)1,000万円超5,000万円以下で1万円(軽減措置適用時)0円
登録免許税国(法務局)所有権移転・抵当権設定にかかる0円
司法書士報酬司法書士5万〜10万円程度0円
固定資産税・都市計画税の精算金売主様引渡日で日割り0円
住宅ローン事務手数料・保証料金融機関借入額により変動0円
火災保険・地震保険料保険会社建物・期間により変動0円
不動産取得税和歌山県(県税)取得後に納税通知。軽減措置あり0円

仲介手数料以外の費用は、すべて国・自治体・司法書士・金融機関・保険会社に支払うもので、 不動産会社を通さずに発生します。家タダがこれらに上乗せすることはありません。

※諸費用の合計は物件価格の6〜10%が一般的な目安です。 このうち最大の項目が仲介手数料であり、そこが0円になります。 物件ごとの概算は、無料でお出しします。

疑問4:安いぶん、サービスが削られていないか?

業務内容は通常の仲介と変わりません。宅建業法上、 仲介会社が行うべき業務(調査・重要事項説明・契約書作成)は手数料の額にかかわらず同じです。

  • 現地内覧への同行(田辺市内の物件)
  • 役所調査(都市計画・道路・上下水道・建築確認)
  • 法務局調査(登記・権利関係・越境)
  • 成約事例にもとづく価格の妥当性チェックと価格交渉
  • 宅地建物取引士による重要事項説明
  • 契約書・重要事項説明書の作成
  • 引渡し・決済の立会い

むしろ当社は買主様側だけに立つため、 売主様と買主様の両方から手数料を受け取る会社と違って、 「値下げ交渉をすると自社の売上が減る」という利益相反が起きません。 成約価格が下がれば当社の報酬も下がりますが、それでも交渉します。

02ご相談から引渡しまで ― いつ、何を、いくら払うか

「相談したら最後まで断れないのではないか」という不安もよく聞きます。 どの段階で何の費用が発生するかを、先に全部お伝えします。

段階内容この時点で支払うもの
1. ご相談LINE・電話・メールで物件URLを送っていただくなし
2. 無料診断仲介手数料0円の対象か/相場と比べて妥当かを回答なし
3. 内覧担当者が現地まで同行(田辺市内)なし
4. 調査役所・法務局調査、区域区分の確認、成約データの確認なし
5. 価格交渉成約事例を根拠に売主様と交渉なし
6. 購入申込買付証明書の提出なし(申込金は原則不要)
7. 売買契約重要事項説明・契約書への署名押印手付金(売主様へ・売買代金の一部)/印紙税
8. 住宅ローン本申込金融機関の審査なし(事務手数料は実行時)
9. 決済・引渡し残代金の支払いと所有権移転登記残代金/登録免許税/司法書士報酬/ローン事務手数料/保険料/税の精算金
―家タダへの仲介手数料0円(全段階を通じて)

1〜6の段階では、一切お金がかかりません。 途中でやめていただいても費用は発生しませんし、違約金もありません。 「この物件はやめたほうがいい」と当社から申し上げることもあります。

※手付金は当社が受け取るものではなく、売主様へ支払う売買代金の一部です。 契約後に買主様の都合で解約する場合、手付金は放棄することになります(手付解除)。 この点は契約前に必ずご説明します。

03田辺市で仲介手数料が0円になる仕組み

売主様側からのみ報酬をいただく「片手仲介」

不動産の売買では、売主側と買主側それぞれに仲介会社が入ります。家タダは売主様側からの報酬だけで成立する形に 取引を組み立てるため、買主様からは仲介手数料をいただきません。宅地建物取引業法第46条にもとづく報酬額告示 (昭和45年建設省告示第1552号)は報酬の上限を定めたもので、下限の定めはありません。

田辺市の価格帯で、いくら得になるか

田辺市の住宅地は1㎡あたり平均63,125円(4地点の単純平均)。市内の標準地は最高111,000円/㎡(南新万1125番64)から最低27,100円/㎡(古尾24番10)まであり、どのエリアを選ぶかで土地の値段が4.1倍変わります。

物件価格(税抜)仲介手数料の上限額(税込)家タダの場合削減額
280万円14万5,200円0円▲14万5,200円
1,700万円62万7,000円0円▲62万7,000円
1,800万円66万円0円▲66万円
3,000万円105万6,000円0円▲105万6,000円

※速算式(物件価格×3%+6万円)×1.1 で算出。400万円以下は別区分。なお、800万円以下の物件は、令和6年7月からの特例で、あらかじめ説明と合意があれば仲介会社が33万円(税込)まで受け取れることになっています。このページの上限額は、特例ではなく原則の式で計算しています。

上の表は「田辺市の相場」ではありません。計算例です

先に前提をお断りします。田辺市の成約データは3件しかありません。国土交通省の成約価格情報(2025年第2四半期〜2026年第1四半期)で捕捉できた田辺市の成約は3件。すべて戸建で、マンションは0件です。3件とも2025年第3四半期の記録で、町丁目ごと・最寄駅ごとの集計には1つも現れていません(当方の集計は3件未満の区分を載せない決まりにしています。3件は町がすべて別々です)。そこで、このページでは不動産取引価格情報(国土交通省・取引当事者へのアンケート調査)で価格の目安を示します。同じ期間の田辺市の戸建ては61件、中央値は300万円。まんなか半分の幅は100万円〜1,350万円です(土地170㎡・延床95㎡・建築年1982年がいずれも中央値。くわしくはDATAの章)。

上の表の280万円・1,700万円・1,800万円は、その3件に実際にあった価格です。3,000万円は当方が置いた額です。280万円なら仲介手数料の上限額は14万5,200円、1,700万円なら62万7,000円、1,800万円なら66万円、3,000万円なら105万6,000円。ページ上部の「1,700万円(計算例)なら62万7,000円」も同じ計算です。1,700万円は3件のまんなかの値(中央値)ですが、3件の中央値を「田辺市の相場」と呼ぶことはできません。検討中の物件の価格を当てはめて、ご自身の金額に読み替えてください。

3件の中身を、そのままお見せします。①明洋:1,800万円(土地290㎡・延床90㎡・1971年築・木造・最寄駅 芳養 徒歩20分)、②中屋敷町:1,700万円(土地410㎡・延床225㎡・築年の記載なし・木造・最寄駅 紀伊田辺 徒歩10分)、③あけぼの:280万円(土地95㎡・延床75㎡・1971年築・木造・最寄駅 紀伊田辺 徒歩20分)。

読み取れるのは、ここまでです。築年が分かる2件は、どちらも1971年築です。同じ年に建った木造の戸建でも、土地290㎡の明洋は1,800万円、土地95㎡のあけぼのは280万円。築50年を超える戸建では、値段を決めているのは建物よりも土地の広さと場所だということが、この2件からうかがえます(2件だけの比較ですので、傾向として言い切ることはできません)。3件の平均は、土地が265㎡、延床が130㎡。3件とも旧田辺市の町で、龍神・中辺路・大塔・本宮の成約は1件も載っていません。「載っていない」というのは、公表データに現れていないという意味で、取引がないという意味ではありません。新築戸建ての成約も、この3件には含まれていません。

土地の価格の目安になる公的な数字は、地価公示です。令和8年地価公示の住宅地4地点について「1㎡あたりの価格×その標準地の地積」を計算すると、神島台が約1,872万円(75,800円×247㎡)、南新万が約1,843万円(111,000円×166㎡)、磯間が約575万円(38,600円×149㎡)、古尾が約325万円(27,100円×120㎡)です(当方の掛け算であり、実際の取引価格ではありません。土地だけの計算で、建物の価格は含みません)。単価は南新万のほうが高いのに、地積の広い神島台のほうが1区画の総額は大きくなります。

正直に書きます。価格が低い物件では、0円にできる手数料の額も小さくなります。400万円以下の物件は手数料の計算区分が別で、280万円なら上限額は14万5,200円です。それでも、280万円の買い物で14万円あまりが残るかどうかは、リフォームや引越しの費用を考えると小さな差ではありません。

(成約価格情報は国土交通省が公表しているデータで、家タダ自身の成約実績ではありません。また成約価格情報には「土地のみ」という区分が存在しないため、土地単独の成約中央値は本ページには載せていません。)

仲介手数料以外に0円にできる費用

  • ローン事務手数料
  • 引越し代金
  • 購入時の申込金

※適用条件は物件・時期により異なります。対象になるかは物件URLをお送りいただければその場で無料診断します。

NEW田辺市の新築戸建てを仲介手数料無料で買う

新築戸建て(建売住宅)は、家タダで仲介手数料が0円の対象になりやすい種別です。 売主が不動産会社(分譲会社)であることが多く、売主様側からの報酬だけで成立する形に取引を組み立てやすいためです。 ただし、すべての新築戸建てが対象になるわけではありません。売主が仲介会社に報酬を支払わない物件などは対象外になります。

国土交通省の成約価格情報(2025年第2四半期〜2026年第1四半期)には、田辺市の新築戸建てに当たる取引は載っていませんでした。取引がないという意味ではなく、公表データに出ていないということです。実際に売り出されている物件は、URLを送っていただければ個別に確認します。

田辺市で気になる新築戸建てがあれば、物件のURLをLINEで送ってください。0円の対象かどうかを無料で診断します。

USED田辺市の中古戸建てを仲介手数料無料で買う

中古戸建ては、仲介手数料が0円になる物件と、ならない物件があります。 売主が個人の方で、別の不動産会社が売主側の窓口になっている物件が多いためです。 売主様側からの報酬で成立する形に組み立てられるかどうかは、物件ごとに違います。 売主が不動産会社のリフォーム済み物件は、対象になりやすい傾向があります。

国土交通省の成約価格情報(2025年第2四半期〜2026年第1四半期)で、田辺市の中古戸建て(建築年が2024年以前の土地付き建物)は2件。成約価格情報は2件だけです。価格の目安は、このあとの「田辺市の価格の目安」の章に、国土交通省の不動産取引価格情報でまとめています。2件の成約価格の平均は1,040万円です。延床面積の平均は82㎡。建築年の中央値は1971年です。

1,040万円の物件を買う場合、仲介手数料の上限は40万9,200円(税込)です。家タダで0円の対象になれば、この金額がかかりません。

※出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ「成約価格情報」(2025年第2四半期〜2026年第1四半期)。市場全体の成約データであり、家タダの成約実績ではありません。

田辺市の中古戸建ては、物件のURLを送っていただければ、0円の対象かどうかを契約の前にお伝えします。対象外の場合も、その理由を正直にお伝えします。

MANSION田辺市の中古マンションを仲介手数料無料で買う

中古マンションも、仲介手数料が0円になる物件と、ならない物件があります。 売主が不動産会社のリノベーション済み物件は対象になりやすく、 売主が個人の方で別の不動産会社が窓口になっている物件は、取引の組み立てによって対象外になる場合があります。

国土交通省の成約価格情報(2025年第2四半期〜2026年第1四半期)には、田辺市の中古マンションに当たる取引は載っていませんでした。取引がないという意味ではなく、公表データに出ていないということです。実際に売り出されている物件は、URLを送っていただければ個別に確認します。

中古マンションでは、仲介手数料が0円でも、管理費・修繕積立金の精算金、登記費用、ローン関連費用などの実費はかかります。 田辺市で気になる中古マンションがあれば、物件のURLをLINEで送ってください。0円の対象かどうかと、諸費用の概算を無料でお出しします。

DATA田辺市の価格の目安 ― 成約価格情報が少ない分を、別の公的データで補います

田辺市は、国土交通省の「成約価格情報」に載っている件数が少ない市です。そこでこのページでは、同じ国土交通省の「不動産取引価格情報」(実際に取引した方へのアンケートにもとづく調査)を、成約価格情報とは分けて掲載します。2025年第2四半期〜2026年第1四半期に、田辺市の戸建て(土地と建物・住宅)は61件ありました。

項目田辺市の戸建て(不動産取引価格情報・61件)
取引価格の中央値300万円
価格のまんなか半分の幅100万円〜1,350万円(安い順に並べて4分の1番目〜4分の3番目)
土地の面積・延床面積(中央値)土地170㎡・延床95㎡
建築年(中央値)1982年
住宅地の土地だけの取引28件・㎡単価の中央値 34,000円/㎡

中央値の300万円の物件を買う場合、仲介手数料の上限は15万4,000円(税込)です。家タダで0円の対象になれば、この金額がかかりません。

地区別(3件以上あった地区)

地区件数価格の中央値
秋津町5件2,700万円
高雄4件200万円
江川3件270万円
上秋津3件300万円

検討中の物件の価格が妥当かを確かめる、4つの公的データ

  • 不動産取引価格情報(上の表)。同じ地区・近い広さ・近い築年の取引と比べます。
  • 地価公示。田辺市内の標準地の価格は、このページの「数字で見る田辺市」に載せています。
  • 路線価(国税庁)。物件の前の道路ごとに1㎡あたりの価格が付いています。地価公示のおよそ8割の水準で定められており、土地の価格の目安になります。路線価が付いていない地域は、固定資産税評価額に決められた倍率を掛けて求めます。
  • 固定資産税評価額。売主側の課税明細書に、土地と建物それぞれの評価額が載っています。

家タダは、物件のURLを送っていただければ、この4つを物件ごとに調べて、価格が妥当かどうかを契約の前にお伝えします。

※出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ「不動産取引価格情報」(2025年第2四半期〜2026年第1四半期)。取引当事者へのアンケート調査にもとづく市場全体のデータで、家タダの成約実績ではありません。成約価格情報とは別の調査のため、件数は合算していません。価格は調査票の回答を丸めた数値です。路線価:国税庁「財産評価基準書 路線価図・評価倍率表」 https://www.rosenka.nta.go.jp/

04数字で見る田辺市 ― 公的統計でわかる街の実力

掲載している数値はすべて田辺市・和歌山県・国土交通省の公表資料にもとづく実データです。

人口 ― 住民基本台帳で6万5千人。そのうち約86%が旧田辺市に住んでいる市

田辺市の人口は65,171人(男30,558人/女34,613人)、世帯数は34,583世帯です(令和8年8月末現在・住民基本台帳・田辺市統計情報。市の表記は「34,583戸」)。面積は1,026.89km²(東西約46km・南北約47km)で、市公式は「和歌山県全域の約22%、県内第1位」と説明しています。人口密度は約63人/km²(当方算出)です。(このページは和歌山県の田辺市のページです。京都府の京田辺市とは別の市です。)

国勢調査の推移は、市の統計書(令和7年度版)に載っています。人口は平成17年 82,499人 → 平成22年 79,119人 → 平成27年 74,770人 → 令和2年 69,870人(各年10月1日現在)。合併した平成17年から令和2年までの15年間で▲12,629人、約15%の減少です(当方算出)。令和7年(2025年)国勢調査の田辺市の数値は、市の統計書・統計情報のページでは確認できませんでした(未取得)。

人口が減っても、世帯の数は減っていません。国勢調査の世帯数は、平成17年 31,034世帯 → 平成22年 32,459世帯 → 平成27年 32,643世帯 → 令和2年 32,693世帯。1世帯あたりの人数は、令和2年の国勢調査で約2.14人(69,870人÷32,693世帯・当方算出)、令和8年8月末の住民基本台帳では約1.88人(65,171人÷34,583世帯・当方算出)です(国勢調査と住民基本台帳は数え方が違うので、単純な比較はできません)。人口が減っても、住まいの数はすぐには減りません。一方で、長い目で見れば住宅の需要は細っていく方向にある、という前提で考えるのが自然です。市の都市計画マスタープランも、課題として「人口や世帯数の減少、高齢化の進展が深刻化している」「低密度な市街地が拡大している」と書いています。

田辺市を読むうえで欠かせないのが、5つの地域です。田辺市は平成17年(2005年)5月1日に、田辺市・龍神村・中辺路町・大塔村・本宮町の5市町村が合併してできた市で、市はいまも龍神・中辺路・大塔・本宮に行政局を置いています。統計書に載っている地域別の人口(令和7年3月31日現在・住民基本台帳)は、旧田辺市 57,545人/旧龍神村 2,546人/旧中辺路町 2,246人/旧大塔村 2,183人/旧本宮町 2,240人(合計66,760人)。市の人口の約86%が旧田辺市に住み、残りの4地域は合わせて9,215人・約14%です(割合は当方算出)。

面積と人口の偏りが、この市のいちばんの特徴です。統計書によれば、市域のうち森林が906.62km²(88.29%)、宅地は14.21km²(1.38%)。市の都市計画マスタープランは「近畿最大の行政区域を有し、都市計画区域は、田辺地域の一部にのみに指定されている」「市域の人口の約7割が都市計画区域内に居住」と書いています。ひとつの市のなかに、人口の集まる市街地と、森林に囲まれた山あいの集落の両方があるというのが田辺市の形です。

市の位置について、市公式は「紀伊半島の南西側、和歌山県の南部に位置」し、みなべ町、印南町、日高川町、有田川町、奈良県野迫川村・十津川村、新宮市、古座川町、上富田町、白浜町に隣接すると説明しています。県の都市計画区域マスタープランでは西牟婁圏域(田辺市・みなべ町・白浜町・上富田町・すさみ町の1市4町)に入ります。

項目値備考
住民基本台帳人口65,171人(男30,558/女34,613)令和8年8月末現在・田辺市統計情報
世帯数(住民基本台帳)34,583世帯同上(市の表記は「戸」)
令和2年国勢調査69,870人・32,693世帯田辺市統計書(令和7年度版)
平成27年国勢調査74,770人・32,643世帯同上
平成22年国勢調査79,119人・32,459世帯同上
平成17年国勢調査82,499人・31,034世帯同上(合併した年)
2015→2020の増減人口▲4,900人(約6.6%減)/世帯+50世帯当方が算出
2005→2020の増減人口▲12,629人(約15.3%減)/世帯+1,659世帯当方が算出
令和7年国勢調査未取得市の統計書・統計情報のページに記載なし
1世帯当たり人員約2.14人(令和2年国勢調査)/約1.88人(令和8年8月末 住民基本台帳)当方が算出
旧田辺市(令和7年3月31日)57,545人・29,386世帯市全体の約86.2%(当方算出)
旧龍神村(同)2,546人・1,402世帯約3.8%(当方算出)
旧中辺路町(同)2,246人・1,352世帯約3.4%(当方算出)
旧大塔村(同)2,183人・1,210世帯約3.3%(当方算出)
旧本宮町(同)2,240人・1,363世帯約3.4%(当方算出)
市域面積1,026.89km²東西約46km・南北約47km。県全域の約22%・県内第1位(市公式)
森林の割合88.29%(906.62km²)田辺市統計書(令和7年度版)。宅地は1.38%
人口密度約63人/km²65,171人÷1,026.89km²で当方が算出
都市計画区域4,143ha(市域の約4%)和歌山県「和歌山県の都市計画2017」資料編。割合は当方算出
合併平成17年(2005年)5月1日(田辺市・龍神村・中辺路町・大塔村・本宮町)田辺市「田辺市の概要」
位置紀伊半島の南西側、和歌山県の南部同上
県の圏域西牟婁圏域(田辺市・みなべ町・白浜町・上富田町・すさみ町)和歌山県 都市計画区域マスタープラン
市の木/花/鳥うばめがし/梅/めじろ田辺市「田辺市の市章、市民憲章、市の木・花・鳥」

土地の使われ方

田辺市は、市域の9割近くが森林です。市の統計書(令和7年度版)によれば、森林が906.62km²(88.29%)、宅地は14.21km²(1.38%)。家が建っている土地は、市域の100分の1あまりにすぎません。下の表は、統計書の数値を1km²=100haで換算したものです。

区分面積構成比
森林90,662 ha88.3%
農用地3,448 ha3.4%
宅地1,421 ha1.4%
道路2,027 ha2.0%
水面・河川・水路1,807 ha1.8%
その他3,326 ha3.2%

※田辺市統計書(令和7年度版)の地目別面積(合計1,026.91km²)を当方がhaに換算。市公式「田辺市の概要」の総面積は1,026.89km²で、0.02km²の差があります(資料の時点の違いとみられます)。

都市計画区域と土地利用の区分

結論から書きます。田辺市に、市街化区域と市街化調整区域の区分(線引き)はありません。市公式は「田辺市は、非線引き都市計画区域及び準都市計画区域を定めています」と書いています(田辺市「開発及び宅地造成等の工事の許可・届出について」・2026年2月27日更新)。和歌山県の西牟婁圏域 都市計画区域マスタープランも、区域区分について「区域区分は行いません」としています。

「線引きがない=どこに何を建ててもよい」ではありません。田辺市の土地は、大きく4つに分かれます。①都市計画区域の中で、用途地域が定められている土地。②都市計画区域の中で、用途地域が定められていない土地。③準都市計画区域。④そのどれでもない、都市計画区域の外の土地。面積で見ると、都市計画区域は4,143ha(和歌山県の資料・平成30年3月31日現在)で、市域の約4%(当方算出)。市域の9割以上は④です。一方で、市の都市計画マスタープランによれば、人口の約7割は都市計画区域の中に住んでいます。

田辺市で確認すべきなのは、次の3点です。①その土地は都市計画区域の内か、準都市計画区域か、どちらでもないか。②都市計画区域の内なら、用途地域があるか。あるならどの種類か。③津波・洪水・土砂災害の想定区域にかかるか。詳しくは下の「田辺市で確認すべきこと」で順に説明します。

地価公示 ― 4地点の実データ

令和8年地価公示(価格時点:令和8年1月1日)で、田辺市の住宅地の標準地は4地点。 単純平均は1㎡あたり63,125円、前年の同一地点と比べた変動率の平均は−0.1%です。 全4地点を、価格の高い順に所在地つきで掲載します。

標準地所在地番価格(円/㎡)前年比
田辺-1南新万1125番64111,000+0.9%
田辺-3神島台2915番20375,800+0.9%
田辺-4磯間183番2338,600−1.0%
田辺-2古尾24番1027,100−1.1%

※各標準地の価格は、国土交通省が公表した令和8年地価公示の公示価格です。 変動率は、前年(令和7年)の同じ標準地の公示価格と比べて当方が算出しました。 前年と比べられない地点(新規選定・選定替え)は「—」とし、平均の母数から除いています。 所在地は国土交通省の鑑定評価書情報にある「所在地番」(市名は省略表記)です。

同じ田辺市内で、住宅地の地価は4.1倍ちがいます

最も高いのは南新万1125番64の1㎡あたり111,000円(+0.9%)。最も安いのは古尾24番10の27,100円(−1.1%)。その差は4.1倍です。「田辺市の相場」という一つの数字で考えると、実際の物件価格とのズレが大きくなります。

田辺市は和歌山県内で何番目に地価が高いか

令和8年地価公示で住宅地の標準地が3地点以上ある和歌山県内の12市町村のうち、 田辺市の住宅地の平均価格は1位。 町村を除いた「市」だけで見ると、9市のなかで第1位です。

区分田辺市の位置母数
住宅地の平均価格(県内・町を含む)1位12市町村
住宅地の平均価格(市のみ)1位9市
前年比の変動率(県内・町を含む)4位12市町村
前年比の変動率(市のみ)2位9市

※国土交通省の令和8年地価公示の公示価格をもとに、当方が全地点を集計して算出した平均と順位です。 国土交通省が順位として公表しているものではありません。

田辺市の地価マップ(令和8年地価公示・住宅地4地点)

標準地の所在地を丁目単位でまとめ、1㎡あたりの価格が高い順に並べました。 同じ市内で4.1倍の開きがあります。

※所在地は国土交通省の鑑定評価書情報にある「所在地番」を丁目までで表記したものです。 同一の丁目に複数の標準地がある場合は、価格の高いほうを採用しています。

05田辺市の特徴 ― 近畿でいちばん広い市。都市計画区域は市域の4%、そこに人口の7割。成約データは3件

この章は、田辺市で家を買う前にいちばん知っておくべきことから始めます。 田辺市は、「ひとつの市」として考えると見誤る市です。

面積は1,026.89km²。和歌山県全域の約22%で、市の都市計画マスタープランは「近畿最大の行政区域」と書いています。
森林が88.29%、宅地は1.38%。家が建っている土地は、市域の100分の1あまりです。
都市計画区域は旧田辺市の一部だけ(4,143ha=市域の約4%)。そこに人口の約7割が住んでいます。
公的な成約データは3件。地価公示の住宅地は4地点。どちらも旧田辺市の町だけです。

だからこそ、何が分かっていて、何が分かっていないかを、最初にはっきりさせます。

その前に ― このページのデータは薄いです。正直に書きます

データ田辺市中身
直近4四半期の成約件数3件 国土交通省 成約価格情報(2025年第2四半期〜2026年第1四半期)。3件とも2025年第3四半期
戸建の成約3件 280万円・1,700万円・1,800万円。中央値1,700万円(3件のため相場としては扱いません)。不動産取引価格情報の戸建て61件・中央値300万円(DATAの章)
マンションの成約0件公表データに載っていません。物件ごとに個別に調べます
町丁目ごと・最寄駅ごとの集計なし3件以上そろう町・駅がありません。不動産取引価格情報の地区別(秋津町・高雄・江川・上秋津)と地価公示の標準地で比べます
住宅地の標準地4地点 南新万・神島台・磯間・古尾。すべて旧田辺市
商業地の標準地2地点湊・下屋敷町
工業地の標準地0地点—

成約価格情報だけでは分からないことと、このページでの補い方は次の4つです。

  • 戸建ての価格。成約価格情報は3件です。 そこで、不動産取引価格情報(国土交通省・取引当事者へのアンケート調査)の田辺市の戸建て61件・中央値300万円 (まんなか半分の幅100万円〜1,350万円)と地価公示で目安を示します。手数料の表の金額は計算例です。
  • マンションの価格。成約価格情報は0件で、不動産取引価格情報にもマンションの記録はありません。 「載っていない」というのは公表データに現れていないという意味で、マンションの取引がないという意味ではありません。 物件のURLを送っていただければ、同じマンション・近隣の売出し事例と管理状況を個別に調べてお伝えします。
  • 新築戸建ての価格。築年の分かる成約2件は、どちらも1971年築です。 不動産取引価格情報の戸建て61件も建築年の中央値は1982年ですので、新築は物件ごとに、土地の価格(地価公示・路線価)と近隣の売出し事例から確かめます。
  • 龍神・中辺路・大塔・本宮の土地の値段。標準地が1地点もなく、成約の記録もありません。 物件ごとに、路線価・固定資産税評価額を調べてお伝えします。

成約の公表データが少ない市で家を買うときに大事なのは、価格の目安に加えて「個別の物件の調査」です。 家タダは、不動産取引価格情報・地価公示・路線価・固定資産税評価額を使って、その物件そのものを調べます。 以下では、田辺市について公的資料から確かに言えること=地価・土地利用のルール・災害の想定・暮らしの設備を順に整理します。

出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ 成約価格情報(直近4四半期・田辺市3件)/ 国土交通省 地価公示 鑑定評価書情報(令和8年)。 これらは公的に公表されたデータであり、家タダ自身の成約実績ではありません。 なお成約価格情報には「土地のみ」という区分が存在しないため、土地単独の成約中央値は載せていません。

成約3件 ― そのまま全部お見せします

町価格土地延床 築年構造最寄駅時期仲介手数料の上限額
明洋1,800万円土地290㎡延床90㎡ 1971年木造芳養 徒歩20分2025年第3四半期66万円
中屋敷町1,700万円土地410㎡延床225㎡ 記載なし木造紀伊田辺 徒歩10分2025年第3四半期62万7,000円
あけぼの280万円土地95㎡延床75㎡ 1971年木造紀伊田辺 徒歩20分2025年第3四半期14万5,200円

表から読み取れることを3つ挙げます。どれも「3件だけの話」であることを前提にしてください。

  • 3件とも木造の戸建で、築年が分かる2件は1971年築です。 公表データに現れた3件のうち2件が、築50年を超える家でした。 こうした家では、建物の耐震性と、買ったあとの改修費用が、価格と同じくらい大事になります。 田辺市の木造住宅の無料耐震診断は、平成12年5月31日以前に建てられた住宅が対象です。
  • 土地が広い。3件の土地は95㎡・290㎡・410㎡で、平均265㎡。延床の平均は130㎡です。 中屋敷町の1件は、土地410㎡に延床225㎡の建物が建っています。 土地が200㎡を超えると、固定資産税の住宅用地の特例は200㎡までと200㎡超で軽減の割合が変わります(「固定資産税・都市計画税」の章)。
  • 駅からの距離と価格が、単純には対応していません。 徒歩10分の中屋敷町が1,700万円、徒歩20分の明洋が1,800万円、同じく徒歩20分のあけぼのが280万円。 値段の差は、土地の広さ(290㎡と95㎡)の差のほうによく対応しています。

出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ 成約価格情報。家タダ自身の成約実績ではありません。 面積は「土地」が敷地の面積、「延床」が建物の床面積の合計です。仲介手数料の上限額は(価格×3%+6万円)×1.1、 400万円以下の280万円は(価格×4%+2万円)×1.1で当方が計算しました。

住宅地4地点 ― 2地点が上がり、2地点が下がりました

令和8年地価公示で、田辺市の住宅地の標準地は4地点。 平均は1㎡あたり63,125円、前年比−0.1%です。全地点を価格の高い順に並べます。

標準地所在地番価格(円/㎡) 前年比地積価格×地積(当方算出)小学校区/中学校区
田辺-1南新万1125番64111,000 +0.9%166㎡約1,843万円田辺東部小/東陽中
田辺-3神島台2915番20375,800 +0.9%247㎡約1,872万円新庄第二小/新庄中
田辺-4磯間183番2338,600 −1.0%149㎡約575万円田辺第二小/東陽中
田辺-2古尾24番1027,100 −1.1%120㎡約325万円田辺第三小/明洋中

4地点のうち2地点(南新万・神島台)が+0.9%、2地点(磯間・古尾)が約1%の下落です。 最高の南新万(111,000円)と最安の古尾(27,100円)の差は4.1倍。 高い2地点が上がり、安い2地点が下がっているので、市内の差は前の年より少し広がりました。

平均の63,125円について、誤解のないように書いておきます。 この平均は、住宅地の標準地が3地点以上ある和歌山県内12市町村のなかで1位、町を除いた9市でも1位です (変動率−0.1%は12市町村で4位、9市で2位)。 ただし、田辺市の標準地は4地点しかありません。 4地点のうち1地点(南新万)が111,000円と飛び抜けて高く、これが平均を引き上げています。 残りの3地点の平均は47,167円です(当方算出)。 「田辺市は和歌山県でいちばん土地が高い市」と読むのは誤りで、「標準地に選ばれた4地点を平均すると県内でいちばん高くなった」というだけです。 順位は当方が全地点を集計した自算値で、国土交通省の公表順位ではありません。

買う側にとって大事なのは、平均ではなく、この2つです。
①田辺市の住宅地は、場所によって4倍以上ちがう。
②4地点はすべて旧田辺市の町で、市域の大半には、値段の物差しになる公的な地点がない。

商業地は2地点。湊1021番4が81,900円/㎡(−0.5%・地積68㎡)、 下屋敷町21番6が65,000円/㎡(−0.3%・地積111㎡)。平均は73,450円/㎡、前年比−0.4%で、2地点とも下がっています。 住宅地の最高地点・南新万(111,000円)は、商業地の最高地点・湊(81,900円)より高い値がついています。 2地点では「田辺市の商業地の相場」と言うには少ないので、参考としてご覧ください。

出典:国土交通省 地価公示 鑑定評価書情報(令和8年・令和7年)。変動率と平均・順位は当方の算出。 「価格×地積」は当方の掛け算で、実際の取引価格ではありません(建物を含みません)。 小学校区・中学校区は、田辺市立小学校及び中学校の通学区域並びに学校の指定に関する規則の別表と町名を照らし合わせた当方の判定です。

5つの市町村がひとつに ― 人口の86%は旧田辺市

田辺市は平成17年5月1日に5市町村が合併してできた市です。 統計書(令和7年度版)に載っている地域別の人口に、公的な値段のデータがあるかどうかを重ねると、次のようになります。

地域人口(令和7年3月31日)世帯 割合(当方算出)地価公示の標準地成約データ都市計画区域
旧田辺市57,545人29,38686.2% 住宅地4・商業地23件一部が区域内
旧龍神村2,546人1,4023.8% なしなし区域外
旧中辺路町2,246人1,3523.4% なしなし区域外
旧大塔村2,183人1,2103.3% なしなし区域外
旧本宮町2,240人1,3633.4% なしなし区域外
合計66,760人34,713100%6地点3件4,143ha

家を買う人にとっての意味は、「田辺市」というひとつの名前で考えないほうがよい、ということです。 旧田辺市の市街地と、山あいの4地域とでは、土地のルール(都市計画区域の内か外か)、税(都市計画税がかかるか)、 学校(25の小学校区)、交通(駅があるか・バスが毎日来るか)、排水(処理施設か浄化槽か)が、すべて違います。 物件を見るときは、まず「旧どの市町村か」、次に「都市計画区域の内か外か」を確かめてください。

出典:田辺市統計書(令和7年度版) https://www.city.tanabe.lg.jp/material/files/group/2/tanabe_statistical_report_R7.pdf / 田辺市「田辺市の概要」 https://www.city.tanabe.lg.jp/machizukuri/gaiyo/4092.html / 田辺市都市計画マスタープラン 第3章 https://www.city.tanabe.lg.jp/material/files/group/32/MP_chap03.pdf。 「都市計画区域」の列は、マスタープランの「都市計画区域は、田辺地域の一部にのみに指定されている」という記述にもとづきます(準都市計画区域の場所は未取得)。

線引きはない。けれど、ルールは何層もある

田辺市には、市街化区域と市街化調整区域の区分がありません。 「調整区域だから建てられない」という問題は、田辺市では起きません。 その代わりに、次のルールが重なっています。

項目田辺市の状況(公的資料)買う側にとっての意味
区域区分(線引き)なし(非線引き都市計画区域)市街化調整区域の建築制限はない
都市計画区域旧田辺市の一部。4,143ha(県資料)内か外かで、ルールと税が変わる
準都市計画区域あり(場所は未取得)都市計画区域の外でも規制がかかる区域
用途地域あり(都市計画区域内)建てられる建物の種類が決まる
特別用途地区準工業地域の全域(平成20年7月24日)1万㎡を超える店舗等は建てられない
立地適正化計画策定作業中(計画は未公表)誘導区域がどこになるかは、まだ分からない
景観計画市域の全域(平成29年3月24日)一定の行為は着手の30日前までに届出
建築確認田辺市は特定行政庁ではない審査は和歌山県(西牟婁振興局)
開発許可平成22年4月1日から田辺市が事務一定規模以上の造成は市の指導要綱の届出も
盛土規制法令和7年5月26日から和歌山県が許可造成地は大規模盛土造成地マップも確認

「線引きがないから自由」ではなく、「線引きの代わりに、いくつものルールを重ねて見る必要がある」というのが田辺市です。 詳しくは「土地利用のルール」の章で説明します。

出典:田辺市「開発及び宅地造成等の工事の許可・届出について」 https://www.city.tanabe.lg.jp/soshiki/kensetsu/1/1528.html / 田辺市「特別用途地区の指定について」 https://www.city.tanabe.lg.jp/soshiki/kensetsu/1/1_1/1510.html / 田辺市「田辺市立地適正化計画」 https://www.city.tanabe.lg.jp/soshiki/kensetsu/1/1_1/1515.html / 田辺市「田辺市の景観まちづくり」 https://www.city.tanabe.lg.jp/soshiki/kensetsu/1/2_1/1531.html / 田辺市「建築確認申請及び建築に係る手続きについて」 https://www.city.tanabe.lg.jp/soshiki/kensetsu/2/1/1545.html

津波 ― 想定浸水区域内にあった市役所が、場所を移した市

田辺市で家を買うなら、津波の想定は避けて通れません。 市の「津波避難困難地域解消計画」(平成28年7月策定・令和2年2月改訂)には、次の数字が載っています。

南海トラフ巨大地震(Mw9.1):最大津波高12m
「12分程度で津波が海岸線に到達」
浸水面積:910ha
津波避難困難地域:5地区・13.7ha・801人

そして市は、自分自身が動きました。市公式はこう書いています。

「市役所本庁舎は昭和45年に、市民総合センターは昭和45年と昭和47年に建設され、老朽化と耐震不足が問題となっています。 さらに両庁舎は津波・洪水の想定浸水区域内に位置」
新庁舎は東山一丁目5番1号。令和6年5月7日に開庁しました。

市役所が場所を移すほどの想定がある、ということです。 市の都市計画マスタープランは、課題として、災害時の安全対策が 「転出を考える要因にもなっている」と書いています(津波・土砂災害・洪水の対策)。 買う側として、これは2つの意味を持ちます。

  • 海に近い町の物件は、価格だけで判断しないでください。 浸水の深さと津波の到達時間は、場所によって大きく違います。物件ごとに津波ハザードマップで確かめてください。 なお、地価公示の4つの標準地それぞれが浸水想定区域の内か外かは、本ページでは確認していません。 令和8年に上がった2地点・下がった2地点の動きを、津波の想定と結びつけて説明した公的資料も確認していません。
  • 避難できるかどうかを、歩いて確かめてください。 市は「津波から身を守るには、より高く、より安全な場所に避難することが重要」とし、原則として徒歩での避難を呼びかけています。 津波警報時に開設される指定緊急避難場所は23か所、津波避難タワーは4か所、津波避難ビルは21か所。 物件から最寄りの避難先まで、12分で着けるか。これが最初の確認項目です。

和歌山県は平成28年4月19日に、田辺市を含む19市町で津波災害警戒区域(イエローゾーン)を指定しています。 県は「津波災害警戒区域内には土地利用や開発行為等に規制はかからない」と説明していますが、 区域内の物件の売買では、重要事項説明で区域内であることの説明があります。

出典:田辺市津波避難困難地域解消計画 https://www.city.tanabe.lg.jp/material/files/group/13/R3tunamihinannkonnnanntiiki.pdf / 田辺市「新庁舎整備について」 https://www.city.tanabe.lg.jp/machizukuri/gaiyo/2/4336.html / 田辺市「津波からの避難について」 https://www.city.tanabe.lg.jp/soshiki/kikikanri/6/7036.html / 田辺市「田辺市津波ハザードマップ」 https://www.city.tanabe.lg.jp/soshiki/kikikanri/6/1130.html / 和歌山県「津波災害警戒区域の指定について」 https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/082500/tsunami_keikai.html。 津波の数字は、計画のPDFからの読み取りです。物件ごとの想定は、市の津波ハザードマップ(平成26年3月作成)と、たなべWebMapでご確認ください。

排水は、地区ごとに仕組みが違います

田辺市の「排水処理施設の概要」に載っているのは、次の施設です。

種類地区
地域排水処理施設(3地区)神島台(計画人口1,200人・昭和60年11月1日)、中芳養貝田団地(250人・平成7年4月1日)、 城山台(2,700人・平成13年4月1日)
農業集落排水処理施設(12施設)中芳養平野、上秋津川西、三栖左岸、中芳養、上秋津川東、三栖右岸、上芳養、上野鎌倉、上野中根、長野、古屋谷、芳養
林業集落排水処理施設(2施設)龍神村大垣内、龍神村津越
漁業集落排水処理施設(1施設)芳養松原・井原

これらの区域と、特定環境保全公共下水道の整備区域は、市の浄化槽の補助の対象外です。 それ以外の区域は、浄化槽の設置に市の補助が出る区域です。 市の補助は、処理対象人員50人以下の浄化槽を設置する方が対象で、新築住宅も対象。 既存の単独処理浄化槽の撤去に最大15万円、くみ取便槽の撤去に最大12万円、配管工事に最大33万円の上乗せがあります (令和8年度の申請期間は令和8年4月14日から令和9年3月1日まで。予算に達した時点で終了。人槽ごとの限度額は本ページでは未取得)。

中古戸建てを買うときは、その家の排水が何につながっているかを必ず確認してください。 処理施設・集落排水なら使用料、浄化槽なら点検・清掃・法定検査の費用が毎年かかります。 古い家で、単独処理浄化槽やくみ取りのままの場合は、合併処理浄化槽への入れ替え費用を見込む必要があります(上の補助の対象になり得ます)。 物件価格が安く見えても、水まわりの更新費用で印象が変わることがあります。

出典:田辺市「排水処理施設の概要」 https://www.city.tanabe.lg.jp/kurashi_tetsuzuki/sumai/6/3906.html / 田辺市「浄化槽補助金申請について」 https://www.city.tanabe.lg.jp/kurashi_tetsuzuki/sumai/6/3900.html。 特定環境保全公共下水道の整備区域がどこか、下水道の普及率・水洗化率は、本ページでは確認できていません(未取得)。

空から見た、この50年の田辺市

左が1974〜78年、右が現在の同じ範囲です。田辺市役所の新庁舎がある東山一丁目を含む範囲を切り出しています(座標は国土地理院の住所検索で「田辺市東山一丁目」の位置を確認して決めました)。
左の写真の時点は、平成17年(2005年)5月1日の合併より30年ほど前です。龍神村・中辺路町・大塔村・本宮町はまだ別の町村で、市役所の本庁舎(昭和45年建設)は、いまとは別の、津波・洪水の想定浸水区域内の場所にありました。
右側は、それから半世紀が経ったあとの姿です。このあいだに、市は平成20年に準工業地域の全域を特別用途地区に指定し、平成29年に市域の全域を景観計画区域とし、令和6年5月7日に市役所を東山一丁目へ移しました。国勢調査の人口は、合併した平成17年の82,499人から、令和2年には69,870人になっています。建物の広がり方と海岸線がどう変わったかを、2枚の写真の差から読み取っていただければと思います。

1974〜1978年(国土地理院 国土画像情報 第1期)
現在(国土地理院 全国最新写真)

出典:国土地理院 地理院タイル(国土画像情報 第1期/全国最新写真)。同一のタイル座標(ズーム15・x28706〜28708・y13119〜13120)で切り出しています。

06田辺市を9に分けて考える(エリアガイド)

田辺市は、平成17年5月1日に田辺市・龍神村・中辺路町・大塔村・本宮町の5市町村が合併してできた市です。市はいまも龍神・中辺路・大塔・本宮に行政局を置いています。ここでは、人口の約86%が住む旧田辺市を中学校の通学区域で5つに分け、これに龍神・中辺路・大塔・本宮の4地域を加えた9つの区分で整理します。中学校区で分けるのは、市が規則で町名ごとに区域を定めていて、公的な資料で線が引ける唯一の区分だからです(市が「エリア」として公表している区分ではありません。区分は当方によるものです)。

先に前提をお断りします。田辺市の成約価格情報は3件で、町ごとの集計はありません。そこで町ごとの価格は、不動産取引価格情報(国土交通省・取引当事者へのアンケート調査)の地区別の値と、地価公示の標準地の価格で比べます。同じ期間の戸建ては、秋津町が5件で中央値2,700万円、高雄が4件で中央値200万円、江川が3件で中央値270万円、上秋津が3件で中央値300万円です(各地区とも件数が少ないので目安です)。地価公示の標準地も、住宅地4地点・商業地2地点の計6地点だけで、6地点とも旧田辺市の町にあります。高雄中学校区、旧田辺市の郊外、龍神・中辺路・大塔・本宮には、住宅地の標準地が1地点もありません。数字のない区域については、市の資料に書かれている事実だけを記しています。見出しの(最寄駅)は、成約データの最寄駅欄と駅名によるもので、駅までの距離を保証するものではありません。

東陽中学校区(磯間・東陽・文里・東山・神子浜・南新万・あけぼの・下屋敷町 ほか)(最寄駅:紀伊田辺駅)

市役所がある区域で、田辺市の住宅地の最高地点もここにあります。市役所の新庁舎(東山一丁目5番1号・令和6年5月7日開庁)は、この中学校区のなかです。住宅地の標準地は2つ。南新万1125番64が111,000円/㎡(+0.9%・地積166㎡)で市内最高、磯間183番23が38,600円/㎡(−1.0%・地積149㎡)。同じ中学校区のなかで、2.9倍の差があり、片方は上がり、片方は下がっています。「価格×地積」は南新万が約1,843万円、磯間が約575万円(当方算出・建物は含みません)。商業地の下屋敷町21番6は65,000円/㎡(−0.3%・地積111㎡)です。成約データでは、あけぼの:280万円(土地95㎡・延床75㎡・1971年築・木造・紀伊田辺駅 徒歩20分)がこの区域の記録です。公示価格が市内でいちばん高い南新万と、成約3件のなかでいちばん安いあけぼのが、同じ田辺東部小学校・東陽中学校の区域にあります。土地の単価が高い区域でも、土地が小さく建物が古ければ総額は低くなる、ということです(1件だけの記録ですので、傾向とは言えません)。小学校は、磯間・東陽・文里・東山・神子浜などが田辺第二小、南新万・あけぼのが田辺東部小。下屋敷町・新屋敷町・湊は県道文里湊線などを境に田辺第一小と田辺第二小に分かれます。確認していただきたいのは津波です。市の津波避難困難地域解消計画は、対策として文里地区に「文里地区津波避難タワーの横に新たな避難タワーを整備」、会津川左岸地区に新たな津波避難施設の整備を挙げています。文里湾横断道路(文里二丁目〜神島台・約1,810m)も、避難路としての役割を持つ計画道路です。海に近い町の物件は、津波ハザードマップ(中部・南部方面)で浸水深と到達時間を必ず確認してください。

明洋中学校区(古尾・江川・元町・目良・天神崎・明洋・芳養松原・芳養町・上屋敷 ほか)(最寄駅:芳養駅・紀伊田辺駅)

津波ハザードマップで「芳養・西部方面」とされている側の区域です。住宅地の最安地点と、成約3件の最高額が、どちらもここにあります。住宅地の標準地古尾24番10は27,100円/㎡(−1.1%・地積120㎡)で、4地点のなかで最も安く、下落率も最も大きい地点です。「価格×地積」は約325万円(当方算出)。一方、成約データの最高額明洋:1,800万円(土地290㎡・延床90㎡・1971年築・木造・芳養駅 徒歩20分)もこの区域です。単価の安い区域で、土地の広い戸建が高く成約している——公示価格の単価だけでは物件の総額は読めない、という例です。(明洋と古尾は別の町で、地価の水準も違う可能性があります。明洋には標準地がありません。)小学校は、江川・古尾・天神崎・上の山が田辺第三小、明洋・芳養松原・芳養町の大部分が芳養小、芳養町の大坊・団栗が大坊小(中学校は中芳養中)。元町・目良は、場所によって田辺第三小と芳養小に分かれます。中屋敷町・福路町の西側もこの中学校区で、成約データの中屋敷町:1,700万円(土地410㎡・延床225㎡・木造・紀伊田辺駅 徒歩10分)は、場所によって東陽中か明洋中になります。排水は、芳養松原・井原に漁業集落排水処理施設、芳養に農業集落排水処理施設があります。確認していただきたいのは、やはり津波です。市の計画は津波避難困難地域の地区名として芳養・江川・上屋敷などを挙げ、対策として芳養地区・江川地区に新たな津波避難施設、目良地区に津波避難路の整備を挙げています。計画に名前が出てくる地区が、この区域に集まっています。津波ハザードマップ(芳養・西部方面)で、物件の場所の浸水深と到達時間、最寄りの避難先までの道を確認してください。

高雄中学校区(新万・朝日ヶ丘・宝来町・稲成町・むつみ・下万呂・高雄・栄町・紺屋町 ほか)(最寄駅:紀伊田辺駅)

栄町・高雄・新万・朝日ヶ丘・宝来町・稲成町・下万呂などの区域です。住宅地の標準地は1地点もありません。成約データの記録もありません。そこでこの区域の価格は、不動産取引価格情報(国土交通省・取引当事者へのアンケート調査)で補います。戸建ては高雄が4件で中央値200万円です(件数が少ないので目安です)。商業地の最高地点湊1021番4(81,900円/㎡・−0.5%・地積68㎡)のある湊は、東陽中学校区と高雄中学校区に分かれる町で、規則では湊のうち「鉄道の南側の一部の区域」が高雄中学校区です。小学校は、高雄・栄町・紺屋町・北新町が田辺第一小、新万・朝日ヶ丘が田辺東部小、稲成町・むつみが稲成小、下万呂が会津小。ひとつの中学校に、いくつもの小学校の区域から進学する形です。新万・朝日ヶ丘は、小学校が南新万と同じ田辺東部小ですが、中学校は南新万(東陽中)と分かれます。「小学校が同じだから中学校も同じ」とは限らないので、番地で確かめてください。通学区域の規則には、宝来町を分ける線として「国道424号」が出てきます。この区域で物件を検討するときに目に入る公的な数字は、同じ田辺東部小学校の区域にある南新万(111,000円/㎡)ですが、南新万の値段をそのまま当てはめることはできません。売り出し価格の根拠は、固定資産税の評価額や前面の道路の路線価(市は「固定資産税路線価」を公開しています)から、物件ごとに確かめることになります。洪水については、市の洪水ハザードマップに左会津川の図(家屋倒壊等氾濫想定区域を含む)があります。川に近い物件は必ず確認してください。

新庄中学校区(新庄町・神島台・たきない町)(最寄駅:紀伊新庄駅)

津波ハザードマップで「新庄方面」として別の図になっている区域です。住宅地の標準地で2番目に高い地点があります。神島台2915番203が75,800円/㎡(+0.9%・地積247㎡)。4地点のなかで地積がいちばん広く、「価格×地積」は約1,872万円(当方算出)で、1区画の総額では南新万(約1,843万円)を上回ります。上昇した2地点のうちの1つです。神島台には、市の地域排水処理施設(計画人口1,200人・昭和60年11月1日供用開始)があります。市はこの施設を「開発地域における生活環境の保全及び公衆衛生の向上に寄与するため設置」と説明しており、供用開始の時期から、神島台は昭和60年ごろに開発された住宅地とみられます(開発の時期そのものは未確認です)。年数の経った家もあるはずですので、中古戸建てを検討するときは築年と耐震性を確認してください(木造の無料耐震診断の対象は、平成12年5月31日以前に建てられた住宅です)。小学校は、神島台・たきない町と新庄町の鳥ノ巣・内之浦などが新庄第二小、新庄町のそのほかの大部分が新庄小。通学区域の規則には「県道南紀白浜空港線」が線として出てきます。この区域の将来に関わるのが、文里湾横断道路です。終点が神島台で、市は避難路・緊急輸送ルートとしての役割を挙げています(完成時期は市公式に記載なし)。津波ハザードマップは「新庄方面」の図が別に作られています。新庄町のなかでも、海に近い場所と、神島台のような開発された住宅地とでは、条件が違います。町名ではなく、物件の場所で確認してください。

旧田辺市の郊外(衣笠・上秋津・秋津川・上芳養・中芳養の各中学校区)(最寄駅:鉄道駅なし(路線バス 長野線・上芳養線))

三栖・万呂・長野・伏菟野・上秋津・秋津川・上芳養・中芳養など、旧田辺市のうち上の4つの中学校区に入らない区域です。地価公示の標準地は1地点もなく、成約データの記録もありません。そこでこの区域の価格は、不動産取引価格情報(国土交通省・取引当事者へのアンケート調査)で補います。戸建ては秋津町が5件で中央値2,700万円、上秋津が3件で中央値300万円です(件数が少ないので目安です)。中学校は衣笠(上三栖・中三栖・下三栖・城山台・上万呂・中万呂・上野・伏菟野・長野の大部分)、上秋津、秋津川、上芳養、中芳養の5校。この区域の特徴は、排水の施設が地区ごとに違うことです。城山台には地域排水処理施設(計画人口2,700人・平成13年4月1日供用開始)、中芳養貝田団地にも同じ施設(計画人口250人・平成7年4月1日)。農業集落排水処理施設は、中芳養平野・上秋津川西・上秋津川東・三栖左岸・三栖右岸・中芳養・上芳養・上野鎌倉・上野中根・長野・古屋谷にあります。同じ「郊外の戸建」でも、団地の処理施設につながる家、集落排水につながる家、浄化槽の家があるということです。毎月の使用料や、浄化槽の点検・清掃の費用が変わりますので、売主側に必ず確認してください。城山台には、市の学校給食センターもあります。交通は路線バスで、明光バスの長野線(紀伊田辺駅〜西原・伏菟野)と上芳養線(紀伊田辺駅〜上小恒)が市公式の案内に載っています。都市計画区域の内か外かが、物件によって分かれる区域でもあります。都市計画税(0.2%)がかかるかどうか、用途地域があるかどうかを、たなべWebMapと納税通知書で確認してください。なお、県外から移住する方向けの「まちなか移住推進空き家活用事業補助金」は、旧田辺市のうち秋津川・上野・長野・伏菟野を対象から除いています。

龍神地域(旧龍神村)(最寄駅:鉄道駅なし/住民バス 龍神日高川線・丹生ノ川線)

旧龍神村の地域です。人口は2,546人・1,402世帯(令和7年3月31日現在)。地価公示の標準地も、成約データの記録もありません。市公式は田辺市の魅力として「龍神温泉」を挙げています。小学校は龍神・上山路・中山路・咲楽の4校、中学校は龍神中学校の1校。人口2,500人あまりの地域に、小学校が4つあります(学校ごとの児童数は未取得。将来の見通しは教育委員会にご確認ください)。給食は龍神・上山路・中山路・咲楽の各小学校と龍神中学校が自校方式です。排水は、龍神村大垣内・龍神村津越に林業集落排水処理施設があります。交通は路線バス(龍神自動車)と、住民バスの龍神日高川線(月〜金)・丹生ノ川線(月・火・木)。窓口は龍神行政局です。都市計画区域の外ですので、都市計画税はかからず、用途地域もありません。買う前に確認していただきたいこと。①土砂災害警戒区域・特別警戒区域にかかるか(市全体で3,502・3,268)。②前面の道が建築基準法上の道路か、大雨のときに通れるか。③市の中心部までの距離と時間(本ページでは未確認。実際に走って確かめてください)。④市には「田辺市アトリエ龍神の家住宅」「定住促進住宅」など、移住・定住に関わる住宅のページがあります(内容は未確認)。

中辺路地域(旧中辺路町)(最寄駅:鉄道駅なし/住民バス 栗栖川・近露線)

熊野古道が通る地域です。人口は2,246人・1,352世帯(令和7年3月31日現在)。地価公示の標準地も、成約データの記録もありません。市の景観計画は、熊野参詣道(中辺路)特定景観形成地域を定めています。古道の周辺で家を建てる・外観を変える場合は、景観の基準がかかることがあり、着手の30日前までに届出が必要です(届出の対象になる行為と規模は、都市計画課にご確認ください)。小学校は中辺路小(栗栖川・高原・真砂など18の大字)と近野小(近露・野中・道湯川)、中学校も中辺路中・近野中の2校。給食は大塔中辺路給食センターです。交通は明光バス(田辺市内の中辺路方面)と、住民バスの栗栖川・近露線(月〜金)、予約制の栗栖川・二川エリア、近野エリア。窓口は中辺路行政局です。都市計画区域の外で、都市計画税はかかりません。買う前に確認していただきたいこと。①景観の区域にかかるか。②土砂災害の区域にかかるか。③排水の方式(浄化槽なら維持管理費)。④古い家なら耐震性。木造の耐震診断は無料です。

大塔地域(旧大塔村・鮎川 ほか)(最寄駅:鉄道駅なし/住民バス 大塔エリア(予約制))

鮎川・合川・平瀬など25の大字からなる地域です。人口は2,183人・1,210世帯(令和7年3月31日現在)で、5地域のなかで最も少ない地域です。地価公示の標準地も、成約データの記録もありません。大塔地域の大字には、ほかの3地域のような「龍神村」「中辺路町」「本宮町」という冠がつきません。「鮎川」「深谷」「和田」のように、旧田辺市の町名と見分けにくいので、物件の所在地を見たときに大塔地域だと気づかないことがあります。通学区域の規則で鮎川小学校・大塔中学校の区域になっている大字が、大塔地域です。小学校は鮎川小の1校、中学校は大塔中の1校。25の大字がひとつの小学校区ですから、通学の距離は場所によって大きく違います。給食は大塔中辺路給食センター。交通は、住民バスの大塔エリア(月〜金・予約制)。窓口は大塔行政局です。都市計画区域の外で、都市計画税はかかりません。地価公示の標準地がない地域ですので、検討中の物件については、土地の評価額(固定資産税の課税明細)、路線価、建物の状態、前面の道、災害の想定を、ひとつずつ個別に調べます。家タダでは、その調査を契約前に無料で行います。

本宮地域(旧本宮町)(最寄駅:鉄道駅なし/路線バス(新宮市・奈良県方面)・住民バス)

世界遺産の熊野本宮大社がある地域です。人口は2,240人・1,363世帯(令和7年3月31日現在)。地価公示の標準地も、成約データの記録もありません。市公式は「世界遺産に登録された熊野古道・熊野本宮大社に代表される歴史と文化」「湯の峰・川湯・渡瀬温泉」を挙げています。市の景観計画は熊野本宮大社周辺景観形成重点地区を定めています。重点地区の中で建てる・直す場合は、景観の基準と届出を必ず確認してください。小学校は本宮小(本宮・請川・川湯・渡瀬・湯峯など26の大字)と三里小(伏拝・切畑など7の大字)、中学校は本宮中の1校。給食は本宮小・三里小・本宮中とも自校方式です。本宮地域は、暮らしの向きがほかの地域と違います。路線バスは、熊野御坊南海バスが「田辺市本宮町〜新宮市」、奈良交通が「田辺市本宮町〜新宮市、奈良県五條市・橿原市」。市役所のある旧田辺市の方向ではなく、新宮市の方向にバスが走っています。買い物・通院・高校への通学でどの町に出ることになるのかを、買う前に確かめてください。住民バスは、静川・上大野線、土河屋・本宮線が月〜金、そのほかは曜日ごとに1路線です。窓口は本宮行政局。市の地域公共交通計画は、本宮地域の高齢化率を50.9%としています。都市計画区域の外で、都市計画税はかかりません。買う前に確認していただきたいこと。①景観形成重点地区にかかるか。②洪水。市の洪水ハザードマップには熊野川の図(浸水継続時間・家屋倒壊等氾濫想定区域)があります。川沿いの物件は必ず確認してください。③土砂災害の区域。④排水の方式と、古い家なら耐震性。

※エリア区分と各エリアの記述は、田辺市・和歌山県・関係機関の公表資料にもとづいて作成しています。

07田辺市の交通

鉄道

田辺市の鉄道は、JR紀勢本線の1路線です。市内の駅は芳養・紀伊田辺・紀伊新庄の3つ(田辺市地域公共交通計画)。計画は「JR紀伊田辺駅が田辺市の玄関口となっている」とし、施策として「JR紀勢本線の利用促進に取り組む」を挙げています。

ただし、暮らしの足は車です。同じ計画は、自動車の分担率を「各地域ともに8割以上」としています。路線バスの利用者は2023年度で58万人(前年度は52万4千人)。運転免許の返納は2023年度に543件(田辺警察署管内)です。田辺市で家を買うなら、駐車場が何台分あるかは、間取りと同じくらい重要な条件になります。そして、運転しなくなったあとも住み続けられる場所かどうかは、長く住むつもりで買う方ほど、最初に考えておくべきことです。

駅路線1日平均乗降人員特徴
紀伊田辺駅JR紀勢本線2,307人田辺市の玄関口です。田辺市地域公共交通計画は「JR紀伊田辺駅が田辺市の玄関口となっている」と書いています。市内3駅のなかで利用が飛び抜けて多く、路線バスの長野線・上芳養線(明光バス)はこの駅が起点です。高速バス(南紀白浜空港〜紀伊田辺駅〜東京/大阪)も、計画に載っています。市の都市計画マスタープランには「JR紀伊田辺駅前広場を改修した」とあります。成約データでは、中屋敷町(1,700万円・徒歩10分)とあけぼの(280万円・徒歩20分)の最寄駅がこの駅でした。商業地の最高地点湊(81,900円/㎡・−0.5%)は、通学区域の規則に「県道紀伊田辺停車場線」が出てくる町です
芳養駅JR紀勢本線99人芳養地区の駅です。1日あたりの利用は99人(2023年度)。成約データでは、明洋(1,800万円・土地290㎡・延床90㎡・1971年築)の最寄駅が芳養駅で、徒歩20分でした。駅から歩いて20分かかる場所で、3件のなかの最高額が出ているということです。田辺市では、駅からの近さだけで値段が決まっているわけではありません
紀伊新庄駅JR紀勢本線71人1日あたりの利用は71人(2023年度)で、3駅のなかで最も少ない駅です。成約3件のなかに、この駅を最寄りとする記録はありません。駅の所在の町名は、本ページでは公的資料で確認していません(駅名から新庄地区の駅とみられます)。新庄地区には、住宅地の標準地神島台(75,800円/㎡・+0.9%)があります

※上の表の3駅は、田辺市地域公共交通計画(計画期間:令和7〜11年度)に載っている、市内のJR紀勢本線の駅です。利用者数は、計画が「2023年度は、JR西日本より提供のあった年間乗車人員×2÷365した値を記載」としている1日あたりの数字で、乗車人員を2倍したものですから、乗降人員に近い値です(駅が公表している乗降人員そのものではありません)。

3駅の差が大きいことに注目してください。紀伊田辺駅の2,307人に対して、芳養駅は99人、紀伊新庄駅は71人。鉄道を日常的に使える場所は、実質的に紀伊田辺駅の周辺に限られます。同じ計画は、自動車の分担率を「各地域ともに8割以上」としています。

成約データの「最寄駅」も、件数が足りません。3件の最寄駅は紀伊田辺が2件、芳養が1件で、駅ごとの集計(3件以上)には1駅も現れていません。そこで駅の近くの価格は、不動産取引価格情報(国土交通省・取引当事者へのアンケート調査)の地区別の値と、地価公示の標準地の価格で比べます(DATAの章)。

列車の本数、特急の停車、大阪方面への所要時間・運賃・定期代は、市の計画から読み取れず、推測で埋めていません(未取得)。通勤・通学で鉄道を使う予定の方は、買う前にJR西日本の時刻表と運賃で必ず確認してください。龍神・中辺路・大塔・本宮の4地域には、鉄道の駅がありません。

道路

路線バスは4社が走っています。市公式の案内によれば、龍神自動車(田辺市内、田辺市〜みなべ町)、明光バス(田辺市内の中辺路方面、田辺市〜白浜町、田辺市〜上富田町〜白浜町。長野線=紀伊田辺駅〜西原・伏菟野、上芳養線=紀伊田辺駅〜上小恒)、熊野御坊南海バス(田辺市本宮町〜新宮市)、奈良交通(田辺市本宮町〜新宮市、奈良県五條市・橿原市)。本宮地域は、バスの行き先が新宮市や奈良県の側を向いていることが分かります。同じ田辺市でも、買い物や通院でどの町へ出るかは、地域によって違います。

山あいの4地域には、市の「住民バス」があります。料金は1人1回200円(障害者手帳等をお持ちの方は100円、中学生以下・高校就学生は無料)。龍神地域は龍神日高川線(月〜金)・丹生ノ川線(月・火・木)、中辺路地域は栗栖川・近露線(月〜金)と、予約制の栗栖川・二川エリア、近野エリア、大塔地域は予約制の大塔エリア(月〜金)、本宮地域は静川・上大野線、土河屋・本宮線(月〜金)のほか、曜日ごとに1路線ずつ走る線があります(月曜=上番・中下番・発心門線、火曜=上切原・切畑・大居線、など)。「週に1日だけバスが来る」集落がある、ということです。2023年度の住民バスの利用は5.0千人。このほか、月2回を上限とするドア・ツー・ドアの外出支援事業があります(2023年度の利用1,954人)。

高速道路と国道については、正直に書きます。市内のインターチェンジの名称、国道の路線、大阪方面への車での所要時間は、今回確認した市の公的資料(概要・公共交通計画・都市計画マスタープラン第3章)からは読み取れませんでした(未取得)。推測では書いていません。通学区域の規則のなかに「国道424号」「県道南紀白浜空港線」「県道田辺龍神線」「県道文里湊線」という道路名が出てくることだけ、確認できています。車での通勤・帰省を考えている方は、買う前に実際に走って確かめてください。

これからできる道があります。文里湾横断道路です。市公式によれば、田辺市文里二丁目から神島台まで、延長約1,810メートル・2車線・幅員14メートル。令和元年7月22日に「田辺都市計画道路 3・5・15号 文里湾横断道路」として都市計画に追加されました。市は役割を「巨大地震への備えとして避難路及び避難場所としての利用、効果的な緊急輸送ルートの確立、並びに近隣町との地域間を結ぶ交通網の形成」と説明しています。完成の時期は、市公式のページには書かれていません。「道路ができれば便利になる」という見込みを、いまの値段の判断に入れるのは避けてください。

前面の道については、物件ごとの確認が必要です。田辺市は特定行政庁ではなく、建築基準法にもとづく審査は和歌山県(西牟婁振興局)が行います。古い町なかの細い道に面した家、山あいの集落の家は、その道が建築基準法上の道路にあたるか、建て替えのときに敷地を下げる必要があるかを、契約の前に確かめてください。重要事項説明書の「敷地と道路との関係」の欄が、その答えです。市は道路の「通行止め情報」のページも設けています。山あいの物件では、大雨のときに別の道で出られるかどうかも地図で確認しておきましょう。

※列車の本数・特急の停車・大阪方面への所要時間と運賃、高速道路のインターチェンジ、国道の路線は、今回確認した公的資料からは読み取れませんでした(未取得)。駅の利用者数は、田辺市地域公共交通計画に載っている2023年度の値(年間乗車人員×2÷365)です。出典:田辺市「地域公共交通計画について」 https://www.city.tanabe.lg.jp/kurashi_tetsuzuki/kokyokotsu/6297.html /田辺市地域公共交通計画(本編) https://www.city.tanabe.lg.jp/material/files/group/2/tanabeshitiikikokyokotsukeikaku_honpen.pdf /田辺市「田辺市内を運行する路線バス・住民バスのご案内」 https://www.city.tanabe.lg.jp/kurashi_tetsuzuki/kokyokotsu/3909.html /田辺市「文里湾横断道路について」 https://www.city.tanabe.lg.jp/soshiki/kensetsu/1/1533.html /田辺市「建築確認申請及び建築に係る手続きについて」 https://www.city.tanabe.lg.jp/soshiki/kensetsu/2/1/1545.html /田辺市「道路・橋」 https://www.city.tanabe.lg.jp/machizukuri/doro_hashi/index.html

08田辺市で家を買う前に必ず確認する「土地利用のルール」

結論から書きます。田辺市に、市街化区域と市街化調整区域の区分(線引き)はありません。市公式は「田辺市は、非線引き都市計画区域及び準都市計画区域を定めています」と書いています(田辺市「開発及び宅地造成等の工事の許可・届出について」・2026年2月27日更新)。和歌山県の西牟婁圏域 都市計画区域マスタープランも、区域区分について「区域区分は行いません」としています。

「線引きがない=どこに何を建ててもよい」ではありません。田辺市の土地は、大きく4つに分かれます。①都市計画区域の中で、用途地域が定められている土地。②都市計画区域の中で、用途地域が定められていない土地。③準都市計画区域。④そのどれでもない、都市計画区域の外の土地。面積で見ると、都市計画区域は4,143ha(和歌山県の資料・平成30年3月31日現在)で、市域の約4%(当方算出)。市域の9割以上は④です。一方で、市の都市計画マスタープランによれば、人口の約7割は都市計画区域の中に住んでいます。

田辺市で確認すべきなのは、次の3点です。①その土地は都市計画区域の内か、準都市計画区域か、どちらでもないか。②都市計画区域の内なら、用途地域があるか。あるならどの種類か。③津波・洪水・土砂災害の想定区域にかかるか。詳しくは下の「田辺市で確認すべきこと」で順に説明します。

都市計画税について。田辺市の都市計画税は0.2%で、課税されるのは「都市計画区域内に土地・家屋を所有する方」です(田辺市「都市計画税について」・2026年2月27日更新)。用途地域の中だけ、とは書かれていません。市公式の文面どおりなら、用途地域が定められていない土地でも、都市計画区域の内であれば、固定資産税1.4%に都市計画税0.2%が加わります。都市計画区域の外(龍神・中辺路・大塔・本宮の各地域や、旧田辺市のうち区域に入っていない地区)なら、毎年かかるのは固定資産税の1.4%だけです。準都市計画区域の土地・家屋に都市計画税がかかるかどうかは、市公式のページには書かれていません(未確認)。売主側の納税通知書(課税明細書)に都市計画税が載っているかどうかで、都市計画区域の内か外かの見当をつけることができます(固定資産税が免税点未満の場合は、都市計画税もかかりません)。検討中の物件の税額は、納税通知書または田辺市 税務課 資産税係(0739-26-9921)でご確認ください。

調べ方(ご自身でも確認できます)

  • 市の都市計画の窓口・都市計画図で、物件の所在地が都市計画区域の内か外か、用途地域などの指定があるかを確認する
  • 建て替え・増築ができるか(接道、建築確認の要否、農地・自然公園・景観などほかの法令の制限)を確認する
  • 重要事項説明書の「都市計画法にもとづく制限」「その他の法令にもとづく制限」欄を確認する

※家タダでは、ご検討中の物件にどの制限がかかるか、再建築の可否、ローンが通る金融機関があるかを契約前に無料で調査します。物件URLをお送りください。

田辺市で確認すべきこと① 都市計画区域の内か、外か

田辺市の都市計画マスタープラン(平成22年策定・令和元年7月改定)は、市の現状をこう書いています。

「近畿最大の行政区域を有し、都市計画区域は、田辺地域の一部にのみに指定されている」
「市域の人口の約7割が都市計画区域内に居住」
「用途地域をはじめとした土地利用規制が都市計画区域内で指定されている」
「効率的なまちづくりを推進するための用途地域の変更とともに、無秩序な建築行為の規制や大規模集客施設の無計画な立地を抑制のため、都市計画区域の除外や準都市計画区域の指定を行った」

都市計画区域は「田辺地域の一部にのみ」です。つまり、龍神・中辺路・大塔・本宮の4地域は、田辺都市計画区域には入っていません。旧田辺市のなかでも、都市計画区域に入っているのは一部です。和歌山県の資料(和歌山県の都市計画2017 資料編・平成30年3月31日現在)では、田辺都市計画区域は田辺市の「一部」、面積は4,143ha。都市計画区域の中の人口は51,131人(平成27年国勢調査)で、同じ年の市の人口74,770人の約68%にあたります(割合は当方算出)。

区分田辺市での状況買う側にとっての意味
都市計画区域(非線引き)旧田辺市の一部。4,143ha(県資料)用途地域の有無を確認。都市計画税0.2%の対象(市公式)
うち用途地域指定あり(用途地域図は令和6年3月時点のものを市が公開)建てられる建物の種類・建ぺい率・容積率が決まっている
うち特別用途地区準工業地域の全域が大規模集客施設制限地区(平成20年7月24日 田辺市告示第146号)床面積1万㎡を超える店舗等は建てられない
準都市計画区域指定あり(市公式)。場所と面積は本ページでは未取得都市計画区域の外でも、土地利用のルールがかかる区域
どちらでもない区域龍神・中辺路・大塔・本宮の各地域と、旧田辺市の一部都市計画税はかからない。用途地域による制限もない

※田辺市「開発及び宅地造成等の工事の許可・届出について」「特別用途地区の指定について」「田辺市地形図・都市計画情報の閲覧について」、田辺市都市計画マスタープラン、和歌山県「和歌山県の都市計画2017」資料編による。どの町が都市計画区域の内か外か、準都市計画区域がどこかを町名で示した一覧は、本ページでは確認できていません(未取得)。

調べ方は、市が用意しています。田辺市は公開型の地図「たなべWebMap」で、地形・都市計画区域・準都市計画区域・用途地域を公開しています。市公式は注意点として、都市計画道路は表示されていないこと(必要なら都市計画課へ問い合わせ)、データは誤差を含むことがあり、土地の境界や道路の幅を示したものではないことを挙げています。検討中の物件は、たなべWebMapで場所を確かめたうえで、都市計画課(0739-26-9937)に確認するのが確実です。

都市計画区域の外は「規制がない」という意味ではありません。区域の外では、用途地域や接道義務といった都市計画区域内のルールがかからないぶん、道路に十分接していない土地や、隣に何が建つか分からない土地が流通していることがあります。将来の建て替え、住宅ローンの担保評価、手放すときの買い手の付きやすさに関わりますので、区域外の物件ほど、前面の道の種別と幅、水道・排水、災害の想定を丁寧に確認する必要があります。

田辺市で確認すべきこと② 建築確認は市ではなく和歌山県。景観の届出は市

市公式は、建築確認について次のように書いています。

「田辺市は建築主事を置く特定行政庁ではございません。」
建築基準法にもとづく審査は和歌山県。申請は「市建築課へ提出→市庁内を経由→西牟婁振興局へ進達」。
法の解釈や建築確認の要否は、西牟婁振興局 建設部 建築課 建築グループ(0739-26-7922)へ。

買う側にとっての意味は、「前面の道が建築基準法上の道路かどうか」「建て替えができるか」の判定は、市ではなく県が行うということです。古い町なかの細い道に面した家、山あいの集落の家は、契約の前に県の窓口で確認する必要があります。家タダでは、この役所調査を契約前に無料で行います。

一方、景観の届出は市です。田辺市は平成29年3月24日に景観行政団体となり、同じ日に田辺市景観条例を施行、田辺市景観計画を策定しました。市域の全域が景観計画区域で、一定の行為は「行為に着手する30日前までに」届出が必要です(届出が必要な行為と規模は、区域の区分によって異なります)。市が特に区域を定めているのは、次の4つです。

  • 熊野本宮大社周辺 景観形成重点地区
  • 鬪雞神社周辺 景観形成重点地区
  • 熊野参詣道(中辺路) 特定景観形成地域
  • 田辺中心市街地 特定景観形成地域

これらの区域で家を建てる・建て替える・外観を変える場合は、景観の基準がかかることがあります。新築戸建てを土地から探している方、中古戸建てを買って外装を直す方は、契約の前に都市計画課に区域と基準をご確認ください。

田辺市で確認すべきこと③ いま、立地適正化計画をつくっている最中です

田辺市は立地適正化計画の策定作業を進めています。市公式のページ(2026年8月20日更新)には、策定委員会の設置要綱と、第1回・第2回の策定委員会の議事録が公開されており、市民アンケートも行われています。計画そのもの(居住誘導区域・都市機能誘導区域の範囲)は、本ページ作成時点で公表されていません。

立地適正化計画は、「これから先、住宅や施設をどこに集めていくか」を市が示す計画です。計画ができると、市が住まいを誘導する区域と、そうでない区域とで、扱いが分かれることになります。何が・いつ・どう決まるかは未公表ですので、「区域に入りそうだから」という見込みで判断するのは避け、いまのルールで建てられるか・建て替えられるか、災害の想定はどうかで判断してください。

このほか、開発許可の事務は平成22年4月1日から田辺市が行っています(和歌山県の事務処理の特例に関する条例)。平成17年5月1日からは、一定規模以上の造成工事に「田辺市開発事業の指導要綱」にもとづく届出が必要です。盛土規制法(宅地造成及び特定盛土等規制法)の許可は、令和7年5月26日から和歌山県が行っています。市は大規模盛土造成地マップも公開しています。造成地の物件を検討するときは、あわせてご確認ください。

出典:田辺市「開発及び宅地造成等の工事の許可・届出について」 https://www.city.tanabe.lg.jp/soshiki/kensetsu/1/1528.html /田辺市「田辺市都市計画マスタープランについて」 https://www.city.tanabe.lg.jp/soshiki/kensetsu/1/1_1/1512.html /田辺市都市計画マスタープラン 第3章 https://www.city.tanabe.lg.jp/material/files/group/32/MP_chap03.pdf /田辺市「田辺市地形図・都市計画情報の閲覧について」 https://www.city.tanabe.lg.jp/soshiki/kensetsu/1/1_1/1513.html /田辺市「特別用途地区の指定について」 https://www.city.tanabe.lg.jp/soshiki/kensetsu/1/1_1/1510.html /田辺市「田辺市立地適正化計画」 https://www.city.tanabe.lg.jp/soshiki/kensetsu/1/1_1/1515.html /田辺市「建築確認申請及び建築に係る手続きについて」 https://www.city.tanabe.lg.jp/soshiki/kensetsu/2/1/1545.html /田辺市「田辺市の景観まちづくり」 https://www.city.tanabe.lg.jp/soshiki/kensetsu/1/2_1/1531.html /和歌山県「和歌山県の都市計画2017 資料編1 都市計画区域」 https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/080900/index_d/fil/1tosikeikakukuiki.pdf /和歌山県「都市計画区域マスタープラン 西牟婁圏域」 https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/080900/masterplan/kuiki_mp_d/fil/04_nishimuro1505.pdf

09田辺市の固定資産税・都市計画税(毎年かかるコスト)

購入時の諸費用だけでなく、買ったあと毎年かかる税金も判断材料です。 仲介手数料は1回きりですが、固定資産税・都市計画税は所有している限り毎年発生します。

税目税率課税対象
固定資産税1.4%市内の土地・家屋に課税
都市計画税0.2%都市計画区域内に土地・家屋を所有する方に課税(田辺市公式。下の注記を参照)
合計1.4%〜1.6%課税標準額に対して

田辺市の税率は、固定資産税が1.4%、都市計画税が0.2%です(田辺市「固定資産税について」「都市計画税について」)。

都市計画税がかかるのは、都市計画区域の中です。市公式は都市計画税を「都市計画事業や土地区画整理事業に要する費用に充てるために設けられている税金」とし、課税の対象を「都市計画区域内に土地・家屋を所有する方」、税率を0.2%と案内しています。合計の税率は、都市計画区域の内で1.6%、都市計画区域の外で1.4%。課税標準額1,000万円あたりで年2万円の差です(当方の計算例)。

田辺市では、この差が「旧どの市町村か」とほぼ重なります。市の都市計画マスタープランによれば、都市計画区域は「田辺地域の一部にのみ」指定されています。龍神・中辺路・大塔・本宮の物件は、都市計画区域の外ですから、毎年かかるのは固定資産税の1.4%だけです。旧田辺市の物件でも、都市計画区域に入っていない地区があります(どの町が内か外かの一覧は本ページでは未取得。たなべWebMapと納税通知書でご確認ください)。ただし、税が軽いことと、暮らしの費用が軽いことは別です。都市計画区域の外は、買い物や通院の移動距離が長くなりやすく、排水の方式も物件ごとに確認が必要です。

納税義務者は毎年1月1日(賦課期日)現在の所有者です。年の途中で売買した場合の日割りの精算は、売主・買主の合意で行う商慣習であって、市が按分して課税してくれるわけではありません。決済時の固定資産税・都市計画税の精算金は、仲介手数料とは別にかかる実費です。

納期限は1期(全期)が4月末日、2期が7月末日、3期が12月25日、4期が2月末日です(田辺市「市税、保険料の納期限・納付場所」・2026年4月1日更新。土曜・日曜・祝日に当たる場合は翌開庁日)。1期の納期限が4月末日というのは、5月や6月に1期が来る市に比べて早い時期です。春に引渡しを受ける場合は、その年度の税を売主・買主のどちらがどう負担するか、精算の起算日を契約で確かめてください。土地・家屋の評価額は3年に1度見直され、市公式は「令和6年度は評価替えの年度」としています。都市計画税は固定資産税とあわせて納めます。

住宅用地の特例と新築住宅の減額は、田辺市の公式ページで内容を確認できています。

住宅用地の特例(田辺市「住宅用地の特例」):小規模住宅用地=住宅1戸について200平方メートル以下の土地は、固定資産税が価格の6分の1、都市計画税が3分の1。一般の住宅用地=200平方メートルを超え、住宅の総床面積の10倍までの土地は、固定資産税が価格の3分の1、都市計画税が3分の2です。田辺市で成約した戸建3件の土地は、95㎡・290㎡・410㎡。3件のうち2件が200㎡を超えています。地価公示の住宅地の標準地でも、神島台が247㎡です(南新万166㎡・磯間149㎡・古尾120㎡)。「200㎡を超える部分は軽減の割合が変わる」という点が、実際に効いてくる物件があります。

新築住宅の減額(田辺市「住宅に対する減額措置」・2026年4月1日更新):居住部分の床面積が40平方メートル以上240平方メートル以下の新築住宅は、床面積120平方メートル分までの固定資産税が2分の1に減額されます。期間は一般の住宅が新築後3年間、3階建以上の中高層耐火住宅等が5年間(長期優良住宅はそれぞれ5年間・7年間)。このページには、都市計画税が減額されるという記載はありません。減額の期間が終わると税額が上がるので、資金計画には4年目以降の税額を入れておいてください。

改修にともなう減額(同):耐震改修は床面積120平方メートル分まで固定資産税を2分の1、バリアフリー改修は100平方メートル分まで3分の1、省エネ改修は120平方メートル分まで3分の1が減額されます(要件・期間は税務課にご確認ください)。田辺市で成約した戸建は、築年の分かる2件がどちらも1971年築でした。築年の古い中古戸建てを買って改修する方は、工事の前に要件を資産税係(0739-26-9921)にご確認ください。

免税点

同一人が田辺市内に所有する資産の課税標準額の合計が次の額に満たない場合は課税されません。

区分免税点
土地300,000円
家屋200,000円
償却資産1,500,000円

※納期:4期(納期限は4月末日・7月末日・12月25日・2月末日)/賦課期日は毎年1月1日(田辺市「固定資産税について」)

※税率・免税点は田辺市の公表資料にもとづく最新値です。税額は物件ごとの課税標準額により異なります。正確な税額は市の資産税課または納税通知書でご確認ください。

10田辺市の学区・子育て支援(住所で決まるもの)

田辺市は学校選択制を実施していません(指定校制)。住所地によって通う小学校・中学校が決まります。田辺市では住所そのものが学校を決めるため、物件選びの段階で通学区域を確認しておく重要度が上がります。田辺市教育委員会は、「田辺市立小学校及び中学校の通学区域並びに学校の指定に関する規則」で通学区域を定め、就学すべき小学校・中学校を指定しています(田辺市「田辺市立小学校・中学校の通学区域について」・2026年2月27日更新)。市公式は、学区外への通学について「保護者が希望すれば、学区外通学がすべて認められるわけではありません」「平成20年度から、原則として指定学校変更(学区外通学)許可基準に沿って許可を行います」と書いています。どの学校でも自由に選べる制度(いわゆる学校選択制)があるという記載は、市公式にはありません。申請があった場合は、面談のあと教育委員会で審査します。窓口は学校教育課(0739-26-9942)です。

指定された学校以外に通えるケース(指定校変更)

指定校制でも、次の事由に当てはまれば指定校以外への就学が認められる場合があります。 「入学前に転居予定」「建て替え中の仮住まい」は多くの市で認められるため、 購入と入学のタイミングが重なる方は事前に教育委員会へ確認してください。

許可される事由内容
転居①:年度途中に転居し、従前の学校への通学を希望する場合学年末まで。必要書類は特になし
転居②:新築等により1年以内の転居予定のため、あらかじめ転居予定地の指定の学校へ入学・転校を希望する場合1年以内の入居の日まで。建築確認書・売買契約書・賃貸契約書等の写しが必要
家庭の事情①:留守家庭のため、保護者に代わって児童を保護する者がいる学区の学校への通学を希望する場合中学校3年まで。在職証明書と保護承諾書。児童が帰宅する時間帯に勤務していること。保護する者は原則として親族又は託児施設等
家庭の事情②:保護者が自宅以外の場所で営業等を行っていて、その事業所等のある地域の学校を希望する場合中学校3年まで。在職証明書。児童が帰宅する時間帯に勤務していること
家庭の事情③:指定学校に学童保育所がなく、学童保育所のある学校を希望する場合学童保育所の入所期間中に限る。入所決定通知の写し
家庭の事情④:すでに指定学校の変更が認められている児童生徒の兄弟姉妹兄弟姉妹の許可期間中に限る
身体的な理由:特別支援学級が指定学校にない場合/障害・病気などで指定学校への就学が困難な場合特別支援学級の在籍期間中/卒業までの必要と認める期間(医師の診断書等)
教育的な理由:いじめ・不登校など配慮を要する場合/入学児童生徒が1人の場合、転居により1人学級になった場合卒業までの必要と認める期間
教育的な理由:ごく少人数の児童だけが違う中学校に進学する場合中学校卒業まで。田辺第一小から東陽中・明洋中、田辺第二小から高雄中、田辺東部小から新庄中に進学する一部の地域に限る
地理的な理由:中学校への通学の利便性による場合中学校卒業まで。会津小から上秋津中に進学する一部の地域に限る
部活動:進学予定の中学校に希望する部活動がない場合中学校卒業まで。部活動を中途退部した場合は指定学校に戻る(細かな要件は基準の本文をご確認ください)

※許可基準・受付時期は毎年変わります。最終判断は田辺市の教育委員会です。必ず一次情報でご確認ください。

子育て支援は「市町村ごとに」違う

こども医療費助成や待機児童数は市町村が独自に決めているため、 隣の市に移るだけで条件が変わります。同じ和歌山県内でも、市が変われば条件が変わります。

項目内容
こども医療費助成の対象18歳に達する日以後の最初の3月31日までの子ども
所得制限なし(田辺市「医療費助成制度」)
一部自己負担「子どもの保険診療の自己負担分を助成する制度」(市公式)。入院・通院の区別や一部負担金の有無は、ページ本文からは確認できていません

小学校25校の通学区域(規則の別表)

田辺市の通学区域は、「田辺市立小学校及び中学校の通学区域並びに学校の指定に関する規則」(平成17年5月1日 教育委員会規則第16号)の別表で、町名ごとに定められています。町名から学校が分かるように、別表の内容を載せます(長い区域は一部を「ほか」としています。正確には規則の本文をご確認ください)。

小学校通学区域(規則の別表より)
田辺第一本町、栄町、福路町、片町、紺屋町、今福町、南新町、北新町、上屋敷一〜三丁目、中屋敷町、高雄一〜三丁目。下屋敷町・新屋敷町のうち県道文里湊線の西側。湊のうち県道紀伊田辺停車場線及び県道文里湊線の西側
田辺第二下屋敷町・新屋敷町・湊のうち田辺第一小学校の学区を除く区域。扇ヶ浜、磯間、末広町、東陽、神子浜一・二丁目、学園、文里一・二丁目、東山一・二丁目。宝来町のうち田辺東部小学校の学区を除く区域
田辺第三江川、古尾、天神崎、上の山一・二丁目。元町・目良のうち芳養小学校の学区を除く区域
芳養芳養町のうち大坊小学校の学区を除く区域。元町の一部(明洋三丁目の北側)、目良の一部(45番及び46番街区)、明洋一〜三丁目、芳養松原一・二丁目
大坊芳養町のうち大坊及び団栗
新庄新庄町のうち新庄第二小学校・田辺東部小学校の学区を除く区域
新庄第二新庄町のうち鳥ノ巣及び内之浦、滝内の一部(県道南紀白浜空港線の北西側を除く区域)。神島台、たきない町
稲成稲成町、むつみ
田辺東部新万、朝日ヶ丘、南新万、あけぼの。宝来町の一部(国道424号の北側)、新庄町の一部(橋谷の一部)
会津秋津町、上万呂、中万呂、下万呂
上芳養/中芳養上芳養/中芳養
上秋津/秋津川上秋津/秋津川
三栖上三栖、中三栖、下三栖、城山台、上野
長野長野、伏菟野
龍神龍神村龍神、龍神村小又川、龍神村三ツ又、龍神村湯ノ又、龍神村広井原
上山路龍神村宮代、龍神村東、龍神村西、龍神村殿原、龍神村丹生ノ川
中山路龍神村安井、龍神村柳瀬
咲楽龍神村福井、龍神村甲斐ノ川、龍神村小家
中辺路中辺路町栗栖川、中辺路町北郡、中辺路町真砂、中辺路町高原、中辺路町温川 ほか(中辺路町の18の大字)
近野中辺路町近露、中辺路町野中、中辺路町道湯川
鮎川鮎川、深谷、小谷、合川、下露、平瀬、和田、下川上、下川下 ほか(25の大字)
本宮本宮町本宮、本宮町請川、本宮町川湯、本宮町渡瀬、本宮町湯峯、本宮町皆地 ほか(本宮町の26の大字)
三里本宮町三越、本宮町一本松、本宮町土河屋、本宮町切畑、本宮町伏拝、本宮町大居、本宮町上切原

※田辺市立小学校及び中学校の通学区域並びに学校の指定に関する規則(別表)による。太字は、地価公示の標準地(南新万・神島台・磯間・古尾・湊・下屋敷町)と、成約データに出てくる町(中屋敷町・明洋・あけぼの)です。規則は改正されることがあります。最終的な確認は学校教育課(0739-26-9942)へ。

中学校14校の通学区域

中学校通学区域(規則の別表より)
東陽今福町、南新町、下屋敷町、新屋敷町、扇ヶ浜、磯間、末広町、東陽、神子浜一・二丁目、学園、文里一・二丁目、東山一・二丁目、あけぼの、南新万。福路町・中屋敷町のうち県道田辺龍神線及び市道扇ヶ浜龍神橋線の東側。湊のうち高雄中学校の学区を除く区域
明洋本町、片町、上屋敷一〜三丁目、江川、古尾、元町、目良、天神崎、上の山一・二丁目、明洋一〜三丁目、芳養松原一・二丁目。福路町・中屋敷町のうち東陽中学校の学区を除く区域。芳養町のうち中芳養中学校の学区を除く区域
高雄栄町、紺屋町、北新町、下万呂、新万、朝日ヶ丘、宝来町、稲成町、むつみ、高雄一〜三丁目。湊のうち鉄道の南側の一部の区域。秋津町のうち上秋津中学校の学区を除く区域
新庄新庄町、神島台、たきない町
衣笠上三栖、中三栖、下三栖、城山台、上万呂、中万呂、上野、伏菟野。長野のうち上秋津中学校の学区を除く区域
上秋津上秋津。秋津町のうち大西及び矢矧。長野のうち橋谷、谷尾、岡の平、中園、沖見の一部
秋津川/上芳養秋津川/上芳養
中芳養中芳養。芳養町のうち大坊及び団栗
龍神龍神村の15の大字(龍神・上山路・中山路・咲楽の4小学校の区域)
中辺路/近野中辺路小学校の区域/近野小学校の区域(近露・野中・道湯川)
大塔鮎川小学校の区域と同じ25の大字
本宮本宮小学校・三里小学校の区域(本宮町の33の大字)

この2つの表から、家を買う人が読み取れることが3つあります。

  • 同じ町のなかで、道路を境に学校が分かれる場所があります。湊・下屋敷町・新屋敷町は県道文里湊線などを境に田辺第一小と田辺第二小に分かれ、中屋敷町・福路町は県道田辺龍神線と市道扇ヶ浜龍神橋線を境に東陽中と明洋中に分かれます。成約データに出てくる中屋敷町は、小学校は田辺第一小、中学校は場所によって東陽中か明洋中です。町名だけでは学校が決まらない物件は、番地で学校教育課に確認してください。
  • 小学校と中学校で、組み合わせがきれいに重ならない区域があります。田辺第一小の区域は、中学校では東陽・明洋・高雄の3校に分かれます。田辺東部小の区域も、南新万・あけぼのは東陽中、新万・朝日ヶ丘は高雄中です。市の許可基準に「ごく少人数の児童だけが違う中学校に進学する場合」(田辺第一小→東陽中・明洋中、田辺第二小→高雄中、田辺東部小→新庄中の一部地域)という項目があるのは、このためです。
  • 山あいの地域は、ひとつの学校の区域がとても広くなります。鮎川小学校・大塔中学校の区域は25の大字、本宮中学校の区域は本宮町の33の大字。通学の距離と手段(徒歩・バス・送迎)は、物件ごとにまったく違います。住民バスは「中学生以下・高校就学生は無料」です(市公式)。通学に使える便があるかを、契約の前に確かめてください。

家を買う人に直接関係する基準:「新築等により1年以内の転居予定」

田辺市の指定学校変更(学区外通学)許可基準には、家の購入にそのまま当てはまる項目があります。

「新築等により1年以内の転居予定のため、あらかじめ転居予定地における指定の学校へ入学又は転校を希望する場合」
期間:1年以内の入居の日まで/必要書類:建築確認書・売買契約書・賃貸契約書等の写し

「入学に間に合うように引っ越したいが、引渡しが少し先になる」という場合に使える基準です。反対に、年度の途中で引っ越して「学年末までは元の学校に通わせたい」という場合は、「年度途中に転居し、従前の学校への通学を希望する場合」(学年末まで)があります。どちらも申請と面談・審査があり、希望すれば必ず認められるものではありません。入学や進級の時期と引渡しの時期が近い方は、売買契約を結ぶ前後の早い段階で、学校教育課(0739-26-9942)にご相談ください。

子ども医療費は18歳の年度末まで・所得制限なし。給食は全校で実施

田辺市の子ども医療費助成は、「18歳に達する日以後の最初の3月31日までの子ども」が対象で、所得制限はありません。市公式は「子どもの保険診療の自己負担分を助成する制度」と説明しています(窓口は保険課 医療係 0739-26-9926)。入院・通院の区別や、窓口での一部負担金があるかどうかは、ページの本文からは確認できていません。

学校給食について、市公式は「田辺市では、全ての幼稚園・小学校・中学校において、完全給食を実施しています」と書いています。調理は、城山台学校給食センター(幼稚園4園と、小学校・中学校の多く)、上芳養共同調理場、大塔中辺路給食センター、そして龍神・本宮などの自校方式に分かれています。給食費の金額と、無償化しているかどうかは、市公式のページで確認できませんでした(未取得)。毎月の家計に関わる項目ですので、給食管理室(0739-24-1406)にご確認ください。

学校の再編について。市公式には「田辺市立小中学校あり方検討委員会」のページがあり、平成20年11月20日から平成21年7月30日まで9回の会議が開かれ、「田辺市立小中学校の適正規模・適正配置に関する(提言書)」が公開されています。提言から15年以上が経っており、いま進んでいる統合・再編の計画があるかどうかは、本ページでは確認できていません。児童数の少ない学校の区域で家を買う方は、将来の見通しを教育委員会に聞いておく価値があります。

県外から移り住む方へ:空き家の改修に補助があります

田辺市には「田辺市まちなか移住推進空き家活用事業補助金」があります(2026年2月27日更新のページ)。

項目内容(田辺市公式)
対象者市税を滞納していない方で、県外に住所を有し、対象地域に移住しようとする方(または、対象地域に空き家を所有し、県外から移住する方の居住用に活用する方)。空き家の所有者の親族が住む場合などは除く
対象の空き家所在地が旧田辺市(秋津川・上野・長野・伏菟野を除く)で、「わかやま住まいポータルサイト」に登録されたもの
対象の経費空き家の改修に要する金額(障子・ふすまの張替、畳の表替、軽微な修繕工事は除く)
補助率・上限3分の2・上限80万円
窓口たなべ営業室(0739-33-7714)

注意点を3つ、正直に書きます。第一に、補助の対象は改修費で、購入費ではありません(購入費が対象だという記載はありません)。第二に、県内から引っ越す方、もともと田辺市に住んでいる方は対象になりません(「県外」が要件です)。第三に、対象はポータルサイトに登録された空き家に限られます。ネットの物件広告に出ているすべての中古戸建てが対象になるわけではありません。申請の時期や、契約・工事との前後関係は、ページ本文からは確認できていません。契約の前に、たなべ営業室へご確認ください。市には、このほか「田辺市移住推進空き家活用事業補助金」「田辺市移住支援金」のページがあります(内容は本ページでは確認していません)。

出典:田辺市「田辺市立の小学校・中学校紹介」 https://www.city.tanabe.lg.jp/soshiki/kyoikuiinkai/3/2_1/1700.html /田辺市「田辺市立小学校・中学校の通学区域について」 https://www.city.tanabe.lg.jp/soshiki/kyoikuiinkai/3/2_1/1/1713.html /田辺市立小学校及び中学校の通学区域並びに学校の指定に関する規則 https://www.city.tanabe.lg.jp/section/reiki/H417920100016/H417920100016_j.html /田辺市「指定学校変更(学区外通学)許可基準」 https://www.city.tanabe.lg.jp/soshiki/kyoikuiinkai/3/2_1/1/1706.html /田辺市「医療費助成制度」 https://www.city.tanabe.lg.jp/soshiki/shimin/2/3/994.html /田辺市「学校給食の実施状況について」 https://www.city.tanabe.lg.jp/soshiki/kyoikuiinkai/2/1671.html /田辺市「田辺市立小中学校あり方検討委員会」 https://www.city.tanabe.lg.jp/soshiki/kyoikuiinkai/3/2_2/1697.html /田辺市「田辺市まちなか移住推進空き家活用事業補助金について」 https://www.city.tanabe.lg.jp/kurashi_tetsuzuki/iju_teiju/3961.html /田辺市「田辺市内を運行する路線バス・住民バスのご案内」 https://www.city.tanabe.lg.jp/kurashi_tetsuzuki/kokyokotsu/3909.html

11田辺市で家を買う前に必ず確認したい点

1|まず、データが薄いという前提を共有させてください

このページでいちばん誠実に書くべきなのは、ここです。 田辺市について、公的データで分かることには限界があります。

項目田辺市の状況
直近4四半期の成約3件。すべて戸建。町丁目・最寄駅ごとの集計はなし
マンションの成約0件(不動産取引価格情報にも記録なし。物件のURLを送っていただければ、同じマンション・近隣の売出し事例と管理状況を個別に調べてお伝えします)
戸建の価格の目安成約価格情報は3件。不動産取引価格情報の戸建て61件・中央値300万円(DATAの章)
住宅地の標準地4地点(すべて旧田辺市。龍神・中辺路・大塔・本宮には1地点もない)
商業地/工業地の標準地2地点/0地点
都市計画区域・準都市計画区域の範囲(町名ごと)未取得(市の公開地図「たなべWebMap」で確認できます)
用途地域の種類ごとの面積未取得
立地適正化計画策定作業中。計画の中身は未公表
4つの標準地・成約3件の場所が浸水想定区域の内か外か未確認
列車の本数、大阪方面への所要時間・運賃、高速道路のインターチェンジ未取得
学校給食費・保育料・待機児童数未取得
下水道の普及率、特定環境保全公共下水道の区域未取得
令和7年国勢調査未取得(本ページは令和2年まで)

これらを「だいたいこのくらい」と推測で埋めることはしていません。 他の市の数字を当てはめることもしていません。 分からないことは分からないと書くというのが、このページの方針です。

2|津波 ― 最大12m・最短12分程度・浸水910ha

市の津波避難困難地域解消計画(令和2年2月改訂)は、南海トラフ巨大地震(Mw9.1)について次の数字を挙げています。

項目田辺市の想定
最大津波高12m
津波の到達「12分程度で津波が海岸線に到達」(12〜24分)
浸水面積910ha
津波避難困難地域5地区・13.7ha・801人(芳養、江川、上屋敷 など)
指定緊急避難場所(津波警報時)23か所
津波避難タワー/津波避難ビル4か所/21か所
津波災害警戒区域平成28年4月19日に和歌山県が指定(田辺市を含む19市町)

計画は対策として、会津川左岸地区・芳養地区・江川地区・文里地区に新たな津波避難施設を整備すること、 目良地区に津波避難路を整備すること、(仮称)文里湾横断道路の整備を進めることを挙げています。 ここに名前が出ているのは「特に避難が難しい」と市が判断した地区であって、ほかの海沿いの町が安全だという意味ではありません。

  • 市の津波ハザードマップ(平成26年3月作成)は、浸水域・浸水深・到達時間の3種類。 到達時間のマップは芳養・西部方面/中部・南部方面/新庄方面の3つに分かれています。物件の場所の図を必ず見てください。
  • 避難は原則として徒歩です。市は、道路の損壊や信号の停止による渋滞で津波に巻き込まれるおそれがあるとして、車での避難を避けるよう呼びかけています。 物件から避難先まで実際に歩いて、時間を計ってください。
  • 津波災害警戒区域(イエローゾーン)には、土地利用や開発行為の規制はかかりません(和歌山県)。 ただし、区域内の物件では重要事項説明で説明があります。
  • 耐震性の足りない家を、別の敷地に建て替える・移る場合の補助があります。 市の「地震津波対策型移転補助(非現地建替え補助)」は、耐震診断の上部構造評点が1.0未満の住宅が対象で、 除却工事費の23%(最大50万円)。事前の申請が必要で、補助件数は2件です。

3|洪水 ― 12水系64河川。左会津川と熊野川には家屋倒壊等氾濫想定区域

田辺市の洪水ハザードマップは、12水系64河川を対象にしています。 市公式によれば、もとは左会津川・熊野川流域の2水系10河川でしたが、令和3年の水防法改正を受けて10水系54河川が加わりました。 小さな川も対象になっているということです。

マップには、左会津川(家屋倒壊等氾濫想定区域)と熊野川(浸水継続時間・家屋倒壊等氾濫想定区域)の図があります。 家屋倒壊等氾濫想定区域は、堤防が切れたときの流れや、川岸が削られることで、家そのものが倒れたり流されたりするおそれがある区域です。 この区域の中の家は、2階に上がれば助かるという前提が成り立ちません。 川に近い物件を検討するときは、浸水の深さだけでなく、この区域にかかっていないかを確認してください。 市が旧庁舎について「津波・洪水の想定浸水区域内」と書いているように、洪水の想定は山あいの川沿いだけの話ではありません。

4|土砂災害 ― 警戒区域3,502・特別警戒区域3,268

和歌山県の指定状況(令和8年9月15日時点)で、田辺市の 土砂災害警戒区域は3,502、土砂災害特別警戒区域は3,268です。 県の合計は警戒区域21,978・特別警戒区域20,370ですから、県全体のおよそ16%が田辺市にあります(割合は当方算出)。 市域の88.29%が森林という地形を、そのまま映した数字です。

  • 特別警戒区域(レッドゾーン)では、建物の構造に規制がかかります。 田辺市は警戒区域のほとんど(3,502のうち3,268)に特別警戒区域が重なっています。 山すそや谷あいの物件は、県・市のマップで必ず確認してください。
  • 市は土砂災害ハザードマップと、防災重点農業用ため池ハザードマップを公開しています。
  • 市には「住宅の土砂災害対策改修工事・がけ地近接等危険住宅移転」「土砂災害対策改修補助」のページがあります(金額・要件は本ページでは未確認)。
  • 造成地は、大規模盛土造成地マップもあわせて確認します。盛土規制法の許可は令和7年5月26日から和歌山県です。

5|耐震 ― 公表された成約は、築年の古い戸建でした

田辺市の成約3件のうち、築年の分かる2件はどちらも1971年築でした。 昭和56年(1981年)の新耐震基準より前の建物です。市の制度は次のとおりです。

制度内容(田辺市公式)
木造住宅の耐震診断無料。平成12年5月31日以前に建てられた市内の木造住宅(長屋・共同住宅を除く。併用住宅を含む)で、 2階建て以下・延べ床面積400㎡以下・木造軸組工法(在来工法)のもの
非木造住宅の耐震診断昭和56年5月31日以前に建てられた市内の非木造住宅。診断費用の3分の2(最大9万円)を補助
耐震改修補助耐震診断の上部構造評点が1.0未満の場合。最大150万円。事前の申請が必要。年度内に設計と工事を完了することが条件
現地建て替え補助最大131.6万円
地震津波対策型移転補助(非現地建替え)除却工事費の23%(最大50万円)
耐震ベッド・シェルター購入設置補助のページあり(金額は未確認)

大事なのは順番です。補助は「事前の申請が必要」です。工事の契約や着手の前に、申請の手順を建築課に確認してください。 築年の古い中古戸建てを検討される方は、買う前に耐震診断を受けているかを売主側に確認し、買ったあとの改修費用を資金計画に入れておいてください。 窓口は建築課(0739-26-9935)です。

6|都市計画区域の内か外か。用途地域はあるか

田辺市に市街化調整区域はありません。代わりに確認するのは、次の順番です。

  • 都市計画区域の内か、準都市計画区域か、どちらでもないか。たなべWebMapで確認できます。
  • 内なら、用途地域があるか・どの種類か。建てられる建物の種類、建ぺい率・容積率が決まります。
  • 都市計画区域の内なら、都市計画税0.2%がかかります(市公式)。
  • 準工業地域なら、全域が特別用途地区(大規模集客施設制限地区)です。住宅を建てることへの制限ではありませんが、 準工業地域は工場や倉庫も建てられる地域ですので、周りの土地の使われ方を現地で確かめてください。

7|前面の道と建築確認は、和歌山県の窓口で

市公式は「田辺市は建築主事を置く特定行政庁ではございません」と明記しています。 建築基準法にもとづく審査は和歌山県が行い、申請は市の建築課を経由して西牟婁振興局へ進みます。 「その道が建築基準法上の道路か」「建て替えができるか」は、西牟婁振興局 建設部 建築課(0739-26-7922)での確認が必要です。 古くからの町なかや、山あいの集落には、車が入りにくい細い道に面した家があります。 「いま建っているから大丈夫」ではなく、「建て替えられるか」を契約前に確認してください。 家タダでは、この役所調査を契約前に無料で行います。

8|景観 ― 市域の全域が景観計画区域です

田辺市は平成29年3月24日から、市域の全域を景観計画区域としています。 届出が必要な行為にあたる場合は、着手の30日前までに届け出ます。 市が特に区域を定めているのは、熊野本宮大社周辺・鬪雞神社周辺(景観形成重点地区)と、 熊野参詣道(中辺路)・田辺中心市街地(特定景観形成地域)です。 建物の外観に景観の基準がかかることがありますので、 新築・建て替え・外装の改修を考えている方は、契約の前に都市計画課(0739-26-9937)にご確認ください。

9|排水は処理施設か、集落排水か、浄化槽か

田辺市の排水は、地区によって仕組みが違います(「特徴」の章の表を参照)。 神島台・城山台・中芳養貝田団地は地域排水処理施設、 三栖・上秋津・中芳養・上芳養・上野・長野・芳養などの一部は集落排水、それ以外の区域は浄化槽の補助の対象です(特定環境保全公共下水道の整備区域を除く)。 中古戸建ては、排水の接続先を必ず確認してください。 浄化槽の場合は、合併処理か単独処理か、設備の年数、維持管理の費用を売主側に確認します。 単独処理浄化槽やくみ取りから合併処理浄化槽へ入れ替えるときは、市の補助(撤去に最大15万円または12万円、配管工事に最大33万円の上乗せ)があります。 窓口は環境課(0739-26-9927)です。

10|車が前提。鉄道が使えるのは、実質的に紀伊田辺駅の周辺です

市の地域公共交通計画によれば、自動車の分担率は「各地域ともに8割以上」。 駅の利用は、紀伊田辺駅が1日2,307人、芳養駅が99人、紀伊新庄駅が71人(2023年度)です。

  • 駐車場の台数。家族の人数ぶんの車を置けるかを確認してください。
  • 運転しなくなったあとの暮らし。路線バスの停留所までの距離、住民バスの運行日(地域によっては週1日)を確認してください。
  • 山あいの4地域は、中心部までの距離と、大雨のときの道を確認してください。市は道路の通行止め情報を公開しています。
  • 高校への通学。住民バスは「中学生以下・高校就学生は無料」ですが、通学に使える便があるかは路線ごとに違います。

11|補助制度は「対象になるか」を契約・工事の前に

田辺市の補助は、事前の申請が条件のものが多くあります。

  • 耐震改修補助(最大150万円):事前の申請が必要。
  • 浄化槽の補助:令和8年度は令和8年4月14日〜令和9年3月1日(予算に達した時点で終了)。
  • まちなか移住推進空き家活用事業補助金(改修費の3分の2・上限80万円):県外からの移住、 旧田辺市(秋津川・上野・長野・伏菟野を除く)、わかやま住まいポータルサイトに登録された空き家、という要件があります。

「買ってから調べたら対象外だった」を避けるため、契約の前に各窓口へご確認ください。 家タダでは、検討中の物件がどの制度の対象になりそうかを、契約前に一緒に確認します。

出典:田辺市津波避難困難地域解消計画 https://www.city.tanabe.lg.jp/material/files/group/13/R3tunamihinannkonnnanntiiki.pdf / 田辺市「田辺市津波ハザードマップ」 https://www.city.tanabe.lg.jp/soshiki/kikikanri/6/1130.html / 田辺市「津波からの避難について」 https://www.city.tanabe.lg.jp/soshiki/kikikanri/6/7036.html / 和歌山県「津波災害警戒区域の指定について」 https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/082500/tsunami_keikai.html / 田辺市「田辺市洪水ハザードマップ」 https://www.city.tanabe.lg.jp/kurashi_tetsuzuki/bosai_bohan_anzen/8/1/5263.html / 田辺市「各種マップ」 https://www.city.tanabe.lg.jp/kurashi_tetsuzuki/bosai_bohan_anzen/8/1/index.html / 和歌山県「土砂災害警戒区域等の指定状況(令和8年9月15日時点)」 https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/080600/dosha/shitei_d/fil/260915shiteizyokyo.pdf / 田辺市「住宅耐震診断」 https://www.city.tanabe.lg.jp/soshiki/kensetsu/2/1/2/1544.html / 田辺市「住宅耐震改修補助(現地建替え補助)」 https://www.city.tanabe.lg.jp/soshiki/kensetsu/2/1/2/1565.html / 田辺市「地震津波対策型移転補助(非現地建替え補助)」 https://www.city.tanabe.lg.jp/soshiki/kensetsu/2/1/2/1543.html / 田辺市「建築確認申請及び建築に係る手続きについて」 https://www.city.tanabe.lg.jp/soshiki/kensetsu/2/1/1545.html / 田辺市「田辺市の景観まちづくり」 https://www.city.tanabe.lg.jp/soshiki/kensetsu/1/2_1/1531.html / 田辺市「排水処理施設の概要」 https://www.city.tanabe.lg.jp/kurashi_tetsuzuki/sumai/6/3906.html / 田辺市「浄化槽補助金申請について」 https://www.city.tanabe.lg.jp/kurashi_tetsuzuki/sumai/6/3900.html / 田辺市地域公共交通計画 https://www.city.tanabe.lg.jp/material/files/group/2/tanabeshitiikikokyokotsukeikaku_honpen.pdf

12田辺市の成り立ち ― 田辺市と龍神・中辺路・大塔・本宮が合併して生まれた、県内でいちばん広い市

いまの田辺市は、平成17年(2005年)5月1日に生まれた市です。 市公式は「平成17年5月1日に5つの市町村(田辺市・龍神村・中辺路町・大塔村・本宮町)が合併して新たに誕生しました」と書いています。 総面積は1,026.89km²(東西約46km・南北約47km)。「和歌山県全域の約22%、県内第1位」です。

年できごと
大正10年田辺町章として図案を懸賞募集し、いまの市章のもとになる章を制定
昭和45年・昭和47年旧の市役所本庁舎(昭和45年)、市民総合センター(昭和45年・昭和47年)を建設
平成17年(2005年)5月1日田辺市・龍神村・中辺路町・大塔村・本宮町が合併し、新しい田辺市が誕生。 同じ日から「田辺市開発事業の指導要綱」による届出を開始
平成20年7月24日準工業地域の全域を特別用途地区(大規模集客施設制限地区)に指定
平成22年田辺市都市計画マスタープランを策定。4月1日から開発許可の事務を市が担当
平成26年3月田辺市津波ハザードマップを作成
平成28年4月19日和歌山県が津波災害警戒区域を指定(田辺市を含む19市町)
平成29年3月24日景観行政団体に。田辺市景観条例を施行、田辺市景観計画を策定
令和元年7月都市計画マスタープランを改定。7月22日に文里湾横断道路を都市計画道路に追加
令和6年(2024年)5月7日市役所の新庁舎(東山一丁目5番1号)が開庁
令和7年度〜田辺市地域公共交通計画(令和7〜11年度)。立地適正化計画の策定作業

合併前の旧田辺市がいつ市になったか、「田辺」という地名の由来は、今回確認した市公式のページには書かれていませんでした(未取得)。 市章については市公式に説明があり、「中央部は、田辺の「田」を表し、輝く星座のごとく田辺市の将来のますます発展することを象徴しています」。 もとは大正10年に田辺町章として、図案を懸賞募集して選ばれたものです。 町の時代の章を、5市町村が合併したいまの市も使っているということになります。

5つの市町村が、いまも5つの地域として残っています

合併から20年以上が経ちましたが、旧5市町村の単位は、いまも暮らしの単位として使われています。 市は龍神・中辺路・大塔・本宮に行政局を置き、住民バスの窓口も行政局ごと。 統計書は人口を旧5市町村の単位で載せ、通学区域の規則も「龍神村◯◯」「中辺路町◯◯」「本宮町◯◯」という大字で書かれています。

物件の所在地の表記に、合併の跡が残っています。 「田辺市龍神村◯◯」「田辺市中辺路町◯◯」「田辺市本宮町◯◯」とあれば、それぞれ旧龍神村・旧中辺路町・旧本宮町です。 旧大塔村だけは冠がつかず、「田辺市鮎川」「田辺市合川」のように書かれます。 物件広告で見慣れない町名を見たら、通学区域の規則(鮎川小学校・大塔中学校の区域)で大塔地域かどうかを確かめることができます。

世界遺産と温泉 ― 市公式が挙げる田辺市の姿

市公式は田辺市を次のように紹介しています。

「神秘的で奥深い森林・渓谷、景観の良い海岸などの豊かな自然とそこから生み出される新鮮で豊富な海・山・川の幸に恵まれています」
「世界遺産に登録された熊野古道・熊野本宮大社に代表される歴史と文化、龍神温泉や湯の峰・川湯・渡瀬温泉をはじめとする温泉」

世界遺産があるということは、家を建てる側にとってはルールがあるということです。 市は景観計画で、熊野本宮大社周辺を景観形成重点地区に、熊野参詣道(中辺路)を特定景観形成地域に定めています。 このほか、鬪雞神社周辺が景観形成重点地区、田辺中心市街地が特定景観形成地域です。 古道や社寺の近くで新築・建て替え・外装の改修をする方は、契約の前に景観の基準を確認してください。

梅と、うばめがしと、めじろ

田辺市の市の花は梅、市の木はうばめがし、市の鳥はめじろです。 市公式は、うばめがしを「荒れ地や傾斜地でも生育する力強さをもち、名高い備長炭の原木」、 梅を「早春のころ元気よく咲き、香りは人々の心をあたたかく包みます」と説明しています。 市は「紀州田辺の梅」「世界農業遺産 みなべ・田辺の梅システム」のページを設けており、 市の20周年にあわせて「田辺市20周年・世界農業遺産認定10周年記念」の催しも開かれています。

梅の産地で家を買うときには、実務上の注意があります。 市の梅のページには「野焼き・火入れ時の注意」「病害虫」という項目があります。 農地に囲まれた家は、農作業の時期の音・煙・薬剤の散布がある暮らしだということを、あらかじめ知っておいてください。 また、農地を宅地に変えて家を建てる場合は、農地法の手続きが別に必要になります。土地から買って建てる方は、契約の前に地目を確認してください。

市役所が動いた、ということ

田辺市の近年のできごとのなかで、家を買う人にいちばん関係が深いのは、市役所の移転です。 市公式によれば、昭和45年に建った旧本庁舎と、昭和45年・47年に建った市民総合センターは、 「老朽化と耐震不足」に加えて「津波・洪水の想定浸水区域内に位置」していました。 新庁舎は東山一丁目に建てられ、令和6年5月7日に開庁しています。

都市計画マスタープランも、「南海トラフ巨大地震の対策として、市役所移転に向けた取組等が進められている」 「市役所の移転、(仮称)文里湾横断道路の整備など、予定する事業の実施に向け、都市防災対策の方針の記載を検討する必要がある」と書いていました。 想定浸水区域内にあった市役所を、別の場所へ移す。 田辺市は、津波の想定を前提にまちの形を変えている最中の市です。

国勢調査の人口は、合併した平成17年の82,499人から、平成22年の79,119人、平成27年の74,770人、令和2年の69,870人へと減ってきました。 令和8年8月末の住民基本台帳では65,171人です。 人が減っていくなかで、どこに住まいと施設を集めていくか。 市がいまつくっている立地適正化計画は、その答えを示すものになります。

値上がりを期待して買うのではなく、自分がそこで暮らす費用と安全を、物件ごとに確かめて買う。 このページは、そのための材料を公的資料だけで並べたものです。

出典:田辺市「田辺市の概要」 https://www.city.tanabe.lg.jp/machizukuri/gaiyo/4092.html / 田辺市「田辺市の市章、市民憲章、市の木・花・鳥」 https://www.city.tanabe.lg.jp/machizukuri/gaiyo/4340.html / 田辺市「新庁舎整備について」 https://www.city.tanabe.lg.jp/machizukuri/gaiyo/2/4336.html / 田辺市都市計画マスタープラン 第3章 https://www.city.tanabe.lg.jp/material/files/group/32/MP_chap03.pdf / 田辺市「田辺市の景観まちづくり」 https://www.city.tanabe.lg.jp/soshiki/kensetsu/1/2_1/1531.html / 田辺市「田辺市の梅について」 https://www.city.tanabe.lg.jp/machizukuri/6903.html / 田辺市「田辺市20周年」 https://www.city.tanabe.lg.jp/machizukuri/6750.html / 田辺市統計書(令和7年度版) https://www.city.tanabe.lg.jp/material/files/group/2/tanabe_statistical_report_R7.pdf

13田辺市の物件を探す・相談する

ネットで見つけた田辺市の物件は、原則どこの会社が広告しているものでも、家タダでご購入いただけます。 SUUMO・アットホーム・ホームズ・各社ホームページ、どこで見つけた物件でも構いません。 物件URLをLINEで送っていただければ、その場で「仲介手数料0円の対象か」を無料でお答えします。

ご相談から引渡しまでの流れ

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※物件価格・印紙税・登記費用・住宅ローン保証料など、仲介手数料以外の実費は別途必要です。

お問い合わせ

項目内容
会社名株式会社MILLIONS(家タダ)
所在地大阪市中央区西心斎橋 おおきに心斎橋Landmarkビル702
免許番号大阪府知事(1)第66296号
電話06-4256-4106
LINELINEで相談する

※掲載の数値は令和8年地価公示、国勢調査、国土交通省 不動産情報ライブラリの成約価格情報ほか公的資料にもとづきます。基準日は出典欄をご確認ください。

14田辺市の不動産購入に関する記事

15田辺市の不動産購入 よくある質問

田辺市で本当に仲介手数料は0円になりますか?

はい。ネットに掲載されている田辺市の物件は、原則どこの会社が広告しているものでも、家タダを通してご購入いただければ買主様の仲介手数料は0円です。宅地建物取引業法第46条にもとづく報酬額告示は報酬の上限を定めたもので、下限の定めはありません。家タダは売主様側からの報酬だけで成立する形に取引を組み立てているため、買主様からは仲介手数料をいただきません。ただし、すべての物件が対象になるわけではありません。売主様側から報酬を受けられない取引の形になる物件は、0円の対象外になることがあります。対象かどうかは、物件のURLをLINEでお送りいただければ無料でお答えします。

田辺市の家の相場はいくらですか?

戸建ての価格の目安は、中央値で300万円です。不動産取引価格情報(国土交通省・取引当事者へのアンケート調査。2025年第2四半期〜2026年第1四半期)の田辺市の戸建ては61件で、まんなか半分の幅は100万円〜1,350万円です(土地170㎡・延床95㎡・建築年1982年がいずれも中央値)。一方、国土交通省の成約価格情報(2025年第2四半期〜2026年第1四半期)で捕捉できた田辺市の成約は3件だけで、すべて戸建です(成約価格情報は国土交通省の公表データで、家タダ自身の成約実績ではありません)。3件は、明洋1,800万円(土地290㎡・延床90㎡・1971年築)、中屋敷町1,700万円(土地410㎡・延床225㎡)、あけぼの280万円(土地95㎡・延床75㎡・1971年築)。まんなかの値は1,700万円ですが、3件ですので相場としては扱っていません。マンションは成約価格情報に載っていません。物件のURLを送っていただければ、同じマンション・近隣の売出し事例と管理状況を個別に調べてお伝えします。土地の目安になる公的な数字は地価公示で、令和8年の住宅地4地点は、南新万111,000円、神島台75,800円、磯間38,600円、古尾27,100円(1㎡あたり)。標準地1区画の「価格×地積」は約325万円〜約1,872万円です(当方の掛け算。建物は含みません)。

田辺市の地価は和歌山県でいちばん高いのですか?

「4地点の平均を取ると県内でいちばん高くなった」というのが正確です。令和8年地価公示で、田辺市の住宅地の平均は63,125円/㎡。住宅地の標準地が3地点以上ある和歌山県内12市町村のなかで1位、町を除いた9市でも1位です(当方の集計。国土交通省の公表順位ではありません)。ただし、田辺市の住宅地の標準地は4地点しかなく、そのうち南新万(111,000円)が飛び抜けて高いため、平均が引き上げられています。残りの3地点の平均は47,167円(当方算出)で、最安の古尾は27,100円です。しかも4地点はすべて旧田辺市の町で、龍神・中辺路・大塔・本宮には標準地が1地点もありません。順位よりも、「同じ市内で4.1倍ちがう」「市域の大半には公的な値段の物差しがない」という2点のほうが、家を買う方には重要です。変動率は平均−0.1%で、南新万と神島台が+0.9%、磯間が−1.0%、古尾が−1.1%でした。

田辺市に市街化調整区域はありますか?

ありません。市公式は「田辺市は、非線引き都市計画区域及び準都市計画区域を定めています」と書いています。市街化区域と市街化調整区域に分ける「線引き」をしていない市です。ただし「どこでも自由に建てられる」という意味ではありません。都市計画区域は旧田辺市の一部(県資料で4,143ha)で、その中に用途地域があり、準工業地域の全域には特別用途地区がかかっています。都市計画区域の外にも準都市計画区域があり、市域の全域が景観計画区域です。確認すべきなのは、①都市計画区域の内か・準都市計画区域か・どちらでもないか、②用途地域があるか、③津波・洪水・土砂災害の区域にかかるかです。市の公開地図「たなべWebMap」で、都市計画区域・準都市計画区域・用途地域を確認できます。なお田辺市は特定行政庁ではなく、建築確認の審査は和歌山県(西牟婁振興局)が行います。

田辺市に都市計画税はかかりますか?

都市計画区域の中の土地・家屋にかかります。税率は0.2%です。市公式は、課税の対象を「都市計画区域内に土地・家屋を所有する方」としています。固定資産税は1.4%ですので、合計は都市計画区域の内で1.6%、外で1.4%です。都市計画区域は「田辺地域の一部にのみ」指定されているため(市の都市計画マスタープラン)、龍神・中辺路・大塔・本宮の物件には都市計画税はかかりません。旧田辺市でも、区域の外の地区はかかりません。準都市計画区域の扱いは、市公式のページには書かれていません。検討中の物件については、売主側の納税通知書(課税明細書)で確認するのが確実です。納期限は4月末日・7月末日・12月25日・2月末日の4期。小規模住宅用地(200㎡以下)は固定資産税が価格の6分の1・都市計画税が3分の1、200㎡を超える部分は3分の1・3分の2です。

田辺市で家を買うとき、津波はどこを確認すればよいですか?

市の津波避難困難地域解消計画(令和2年2月改訂)は、南海トラフ巨大地震について最大津波高12m、「12分程度で津波が海岸線に到達」、浸水面積910haとしています。確認する順番は次のとおりです。①市の津波ハザードマップ(浸水域・浸水深・到達時間。到達時間は芳養・西部方面/中部・南部方面/新庄方面の3図)で、物件の場所を見る。②最寄りの避難先(指定緊急避難場所23か所、津波避難タワー4か所、津波避難ビル21か所)まで、実際に歩いて時間を計る。市は原則として徒歩での避難を呼びかけています。③津波災害警戒区域(平成28年4月19日に和歌山県が指定)にかかるかを、重要事項説明で確認する。市役所も、津波・洪水の想定浸水区域内にあった旧庁舎から東山一丁目へ移り、令和6年5月7日に開庁しました。家タダでは、物件ごとにこれらを契約前に無料で確認します。

田辺市の学区はどうやって決まりますか? 学校は選べますか?

田辺市は、規則の別表で町名ごとに通学区域を定めています。市立は小学校25校・中学校14校です。市公式は、学区外への通学について「保護者が希望すれば、学区外通学がすべて認められるわけではありません」としており、平成20年度から「指定学校変更(学区外通学)許可基準」に沿って許可しています。自由に学校を選べる制度があるという記載はありません。注意が必要なのは、同じ町のなかで道路を境に学校が分かれる場所があることです。湊・下屋敷町・新屋敷町は田辺第一小と田辺第二小に、中屋敷町・福路町は東陽中と明洋中に分かれます。家の購入に関係する基準としては、「新築等により1年以内の転居予定」の場合に、売買契約書などの写しを出して、転居先の学校へ先に通える項目があります(1年以内の入居の日まで)。番地ごとの学校は、学校教育課(0739-26-9942)にご確認ください。

田辺市の子育て支援や、家に関する補助はありますか?

子ども医療費は18歳に達する日以後の最初の3月31日まで、所得制限なしで、保険診療の自己負担分が助成されます。すべての幼稚園・小学校・中学校で完全給食を実施しています(給食費の額と無償化の有無は、市公式で確認できていません)。家に関しては、木造住宅の耐震診断が無料(平成12年5月31日以前に建てられた住宅など)、耐震改修補助が最大150万円(事前の申請が必要)、合併処理浄化槽の設置補助(新築住宅も対象。撤去・配管工事の上乗せあり)があります。県外から移住する方には、まちなか移住推進空き家活用事業補助金(改修費の3分の2・上限80万円。旧田辺市のうち秋津川・上野・長野・伏菟野を除く区域で、わかやま住まいポータルサイトに登録された空き家が対象)があります。いずれも要件と申請の時期があります。契約・工事の前に各窓口へご確認ください。

田辺市に電車の駅はいくつありますか? 車がなくても暮らせますか?

市の地域公共交通計画に載っている市内の駅は、JR紀勢本線の芳養駅・紀伊田辺駅・紀伊新庄駅の3つです。1日あたりの利用は、紀伊田辺駅が2,307人、芳養駅が99人、紀伊新庄駅が71人(2023年度。年間乗車人員×2÷365)。鉄道を日常的に使えるのは、実質的に紀伊田辺駅の周辺です。同じ計画は、自動車の分担率を「各地域ともに8割以上」としています。路線バスは龍神自動車・明光バス・熊野御坊南海バス・奈良交通の4社。龍神・中辺路・大塔・本宮には市の住民バス(1回200円。中学生以下・高校就学生は無料)がありますが、予約制の区域や、曜日ごとに1路線だけ走る線もあります。列車の本数、大阪方面への所要時間と運賃は、本ページでは確認できていません。車を前提にしない暮らしを考えている方は、買う前に、時刻表と停留所までの距離を必ず確認してください。

龍神・中辺路・大塔・本宮の物件も、家タダで買えますか?

ネットに掲載されている物件であれば、ご相談いただけます。ただし、先にお伝えしておくことが3つあります。①この4地域には、地価公示の標準地も、公表された成約データもありません。そこで価格の妥当性は、路線価、固定資産税の評価額、建物の状態、前面の道、災害の想定から、物件ごとに調べてお伝えします。②価格の低い物件では、0円にできる仲介手数料の額も小さくなります。400万円以下は計算の区分が別で、たとえば280万円なら上限額は14万5,200円です。③売主様側から報酬を受けられない形の取引は、0円の対象外になることがあります。個人の売主様が直接売り出している物件などです。4地域はいずれも都市計画区域の外で、都市計画税はかかりませんが、景観の区域(熊野本宮大社周辺・熊野参詣道)、土砂災害の区域、排水の方式は必ず確認が必要です。気になる物件があれば、URLをお送りください。

中古戸建てを買うとき、田辺市ならではの注意点はありますか?

5つあります。①築年と耐震性。公表された成約3件のうち、築年の分かる2件はどちらも1971年築でした。木造の耐震診断は無料です。②津波・洪水・土砂災害。市の各ハザードマップで、物件の場所を確認します。③排水。地域排水処理施設(神島台・城山台・中芳養貝田団地)、集落排水、浄化槽のどれにつながっているか。④前面の道と建て替えの可否。田辺市は特定行政庁ではないため、判定は和歌山県(西牟婁振興局)です。⑤都市計画区域の内か外か。都市計画税の有無と、用途地域による制限が変わります。いずれも、価格の安さだけでは分からない項目です。家タダでは、これらを契約前に無料で調べます。

田辺市で買うとき、家タダに頼むデメリットはありますか?

あります。正直にお伝えします。①すべての物件が0円の対象ではありません。売主様側から報酬を受けられない取引の形になる物件(個人の売主様が直接売り出している物件など)は、対象外になることがあります。②0円になるのは仲介手数料だけです。物件価格、印紙税、登記費用、住宅ローンの手数料・保証料、火災保険・地震保険、固定資産税・都市計画税の精算金などの実費は別途かかります。③価格の低い物件では、0円にできる額も小さくなります。田辺市の成約3件のうち1件は280万円で、この場合の仲介手数料の上限額は14万5,200円です。1,700万円なら62万7,000円、3,000万円なら105万6,000円ですから、高い物件ほど差は大きく、安い物件では小さいことをご承知おきください。④田辺市は国土交通省の成約価格情報が3件です。そのため家タダは、国土交通省の不動産取引価格情報(田辺市の戸建て61件)・地価公示・路線価・固定資産税評価額を使って、価格が妥当かどうかを契約の前にお示しします。⑤田辺市固有のコストとして、車の維持費、築年の古い家なら耐震改修の費用、浄化槽の家なら維持管理や入れ替えの費用、津波・洪水の想定がある場所なら保険料や備えの費用があります。これらは仲介手数料とは関係なくかかる費用で、家タダでも0円にはなりません。家タダは、近畿エリア圏内であれば即日対応します。こうした点をご理解いただいたうえで、対象になるかどうかを、まずは物件URLでお確かめください。

田辺市の物件、その価格で買って大丈夫ですか?

田辺市は、5つの市町村が合併した県内でいちばん広い市で、線引きはなく、公的な成約データが3件しかない市です。地価公示の住宅地も4地点だけで、どれも旧田辺市の町。価格の目安は、不動産取引価格情報(国土交通省・取引当事者へのアンケート調査)の戸建て61件・中央値300万円と、地価公示で確かめます。成約の公表データが少ない市だからこそ、その物件そのものを調べることが大切です。旧どの市町村か。都市計画区域の内か、外か。用途地域はあるか。津波の浸水深と到達時間はどうか、避難先まで歩いて何分か。洪水の家屋倒壊等氾濫想定区域や、土砂災害警戒区域3,502・特別警戒区域3,268にかかっていないか。前面の道は建築基準法上の道路か(判定は和歌山県です)。排水は処理施設か、集落排水か、浄化槽か。建物の耐震性はどうか。小学校・中学校はどこか(同じ町でも道路を境に分かれる場所があります)。家タダでは、こうした調査をすべて契約前に無料で行ったうえで、買主様の仲介手数料0円でお引き渡しまで進めます。計算例として、1,700万円の物件なら62万7,000円、3,000万円の物件なら105万6,000円の差です。気になる物件のURLをLINEでお送りください。

16本ページで使用した出典(すべて公的一次情報)

当ページに掲載した数値は、すべて以下の公的機関の公表資料にもとづいています。基準日も併せてご確認ください。

運営:株式会社MILLIONS(大阪府知事(1)第66296号)

所在地:大阪市中央区西心斎橋 おおきに心斎橋Landmarkビル702

加盟:国土交通大臣指定 不動産流通機構/全国宅地建物取引業協会/不動産公正取引協議会

最終更新:2026年10月8日

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