
【神戸市北区】で仲介手数料無料で家を買う方法|相場・エリア・交通を公的データで解説
神戸市北区 専門 エリアガイド
神戸市北区で 仲介手数料無料 で家を買う方法。
2,400万円の物件なら 85万8,000円 おトク/仲介手数料の上限額との差
ネットに掲載されている神戸市北区の物件は、原則どこの会社の物件でも
買主様の仲介手数料0円でご購入いただけます。
神戸市北区で、仲介手数料無料(0円)で家を買うことはできますか?
できます。ネットに掲載されている神戸市北区の物件は、原則どこの会社が広告しているものでも、家タダを通してご購入いただければ買主様の仲介手数料は0円です。北区の成約中央値は、戸建が2,400万円(353件)、中古マンションが820万円(156件)(直近4四半期・国土交通省 成約価格情報。家タダ自身の成約実績ではありません)。実際に成約している価格帯は880万円〜3,800万円(下位25%〜上位10%)で、この帯にかかる仲介手数料の上限額は35万6,400円〜132万円。価格が上がるほど手数料も上がりますが、家タダならどの価格帯でも買主様は0円です。町丁目別で最も中央値の高い星和台の3,500万円なら122万1,000円の差です。北区は509件のうち353件が戸建で、戸建がおよそ7割を占める区です。
- 神戸市北区で実際に成約している価格帯は880万円〜3,800万円(下位25%〜上位10%・直近4四半期・国土交通省 成約価格情報。家タダ自身の成約実績ではありません)。この帯にかかる仲介手数料の上限額は35万6,400円〜132万円で、家タダを通して買えばその全額が0円になります。1,600万円なら59万4,000円、2,300万円なら82万5,000円、3,800万円なら132万円。高い物件ほど、0円にできる金額は大きくなります。
- なぜ0円にできるかというと、売主様側からのみ報酬をいただく「片手仲介」だからです。値引き交渉でも、キャンペーンでもありません。ネットに出ている神戸市北区の物件なら、原則どこの会社が広告しているものでもご紹介できます。ただし印紙代・登記費用・火災保険料・固定資産税の精算金などの実費は別途かかります。対象外になる物件もあります(詳しくは14章のFAQに正直に書いています)。
- 北区の住宅地の公示価格は1㎡あたり平均58,056円(48地点の単純平均・令和8年地価公示)。前年比+2.5%。神戸市9区のなかで最も低く(9区中9位)、兵庫県内40市区町村では21位です。
- 区内で最も高い標準地(北五葉一丁目・112,000円/㎡)と最も安い標準地(淡河町野瀬字一ノ坪・9,600円/㎡)の差は11.7倍。中央区の住宅地平均363,538円/㎡に対して北区は58,056円/㎡で約6.3倍の開きがあります。同じ神戸市・同じ税率・同じ学校制度で、これだけ違います。
- その最安側の背景にあるのが「人と自然との共生ゾーンの指定等に関する条例」(平成8年4月15日 神戸市条例第10号、最終改正 令和4年4月1日)。農村用途区域は17,935haで、北区は66集落が対象です。
- 農村用途区域は4区分。農業保全8,913ha/環境保全8,375ha/集落居住402ha/特定用途245ha。住宅が建てやすい集落居住区域は、農村用途区域全体の約2.2%しかありません(当方算出)。
- 同条例第10条により、農村用途区域内で建築物の新築・増築・改築、宅地造成、土地の形質変更などを行う者は、着手日の30日前までに市長に届け出なければなりません。
- 北区の面積は240.29平方キロメートル。市公式は「全市面積の約43%をしめ、神戸市9区のなかで1番広い区」と記しています。くらしの防災ガイド北区版は、1冊ではなく6分割で発行されています。
- 兵庫県指定の土砂災害警戒区域は区内858箇所(急傾斜地の崩壊611・土石流224・地すべり23)。神戸市計2,356箇所の約36%で、2位の須磨区306箇所の約2.8倍です。いっぽう津波については、市公式が「北区・西区は浸水しないため掲載なし」と明記しています。
- 固定資産税1.4%+都市計画税0.3%。ただし都市計画税は市街化区域内の土地・家屋のみです。神戸市の学校給食は2026年度は小学校のみ無償化で、中学校は1食あたり170円の有償(助成あり)です。
01神戸市北区で仲介手数料が0円になる仕組み
売主様側からのみ報酬をいただく「片手仲介」
不動産の売買では、売主側と買主側それぞれに仲介会社が入ります。家タダは売主様側からの報酬だけで成立する形に 取引を組み立てるため、買主様からは仲介手数料をいただきません。宅地建物取引業法第46条にもとづく報酬額告示 (昭和45年建設省告示第1552号)は報酬の上限を定めたもので、下限の定めはありません。
神戸市北区の価格帯で、いくら得になるか
神戸市北区の住宅地は1㎡あたり平均58,056円(48地点の単純平均)。市内の標準地は最高112,000円/㎡(北五葉1丁目3番14)から最低9,600円/㎡(淡河町野瀬字一ノ坪1858番)まであり、どのエリアを選ぶかで土地の値段が11.7倍変わります。
| 物件価格(税抜) | 仲介手数料の上限額(税込) | 家タダの場合 | 削減額 |
|---|---|---|---|
| 900万円 | 36万3,000円 | 0円 | ▲36万3,000円 |
| 1,600万円 | 59万4,000円 | 0円 | ▲59万4,000円 |
| 2,300万円 | 82万5,000円 | 0円 | ▲82万5,000円 |
| 3,100万円 | 108万9,000円 | 0円 | ▲108万9,000円 |
| 3,800万円 | 132万円 | 0円 | ▲132万円 |
※速算式(物件価格×3%+6万円)×1.1 で算出。400万円以下は別区分。
北区の成約価格帯だと、いくら変わるか
直近4四半期の成約中央値は、戸建が2,400万円(353件・平均面積187㎡・平均築2003年)、中古マンションが820万円(156件・平均専有74㎡・平均築1992年)。戸建2,400万円なら仲介手数料の上限額は85万8,000円、マンション820万円なら33万6,600円。これがまるごと0円になります。町丁目別で中央値がいちばん高いのは星和台の3,500万円(21件・平均面積238㎡)で、この価格帯だと122万1,000円の差。成約データの最寄駅別では西鈴蘭台の2,350万円(50件・平均徒歩14分)が最も高く84万1,500円、鈴蘭台の1,400万円(75件・区内最多)なら52万8,000円です。逆に区内でいちばん中央値の低い有馬町の650万円(25件・平均面積65㎡)でも28万500円。北区は509件のうち353件が戸建、156件がマンションで、戸建が約7割という、神戸市のなかでもはっきり戸建に寄った区です。※「平均面積」は国土交通省の成約価格情報の「面積」欄の平均で、マンションは専有面積、戸建(宅地=土地と建物)は土地面積です。(成約価格情報は国土交通省の公表データで、家タダ自身の成約実績ではありません。)
仲介手数料以外に0円にできる費用
- ローン事務手数料
- 引越し代金
- 購入時の申込金
※適用条件は物件・時期により異なります。対象になるかは物件URLをお送りいただければその場で無料診断します。
02数字で見る神戸市北区 ― 公的統計でわかる街の実力
掲載している数値はすべて神戸市北区・兵庫県・国土交通省の公表資料にもとづく実データです。
人口 ― 令和7年国勢調査で見る
令和7年(2025年)国勢調査の速報集計で、北区の人口は203,615人、世帯数は91,794世帯です(2025年10月1日現在)。前回(2020年)の210,492人・88,319世帯と比べると、人口は6,877人減(▲3.3%)、世帯数は3,475世帯増(+3.9%)という動きになります(世帯の増減と率は当方の算出です)。
この「人口は減り、世帯は増える」という形は、神戸市全体でも同じです。神戸市の総人口は1,497,630人で2020年比△27,522人(△1.8%)、世帯数は766,349世帯で+31,429世帯(+4.3%)。神戸市は150万人を割りました。ただし北区の人口減少率▲3.3%は、市全体の△1.8%のおよそ1.8倍の速さです。なお神戸市の2025年国勢調査速報で人口が増加したのは中央区(+3.1%)・兵庫区(+2.5%)・灘区(+0.4%)の3区のみで、北区は含まれていません。
そして北区の数字で決定的に重要なのが1世帯当たり人員2.32人(2020年国勢調査)です。これは西区と並んで神戸市内で最も多い水準で、神戸市全体の1.95人(2025年)を大きく上回ります。神戸市が単身・小世帯化していくなかで、北区はファミリー世帯の比率が高いまま残っている区だということです。成約データで509件のうち353件(約7割)が戸建で、その平均面積が187㎡(土地面積)に達していることと、この数字はきれいに対応します。同時に、高齢化率(65歳以上人口の割合)は32.0%(2020年国勢調査)です。
もう一つ、北区の人口を考えるうえで欠かせないのが区の面積です。神戸市北区の公式ページは「六甲山の北側に位置しており、面積は240.29平方キロメートルで全市面積の約43%をしめ、神戸市9区のなかで1番広い区です」と記しています。人口203,615人を240.29km²で割ると約848人/km²(当方算出)。政令指定都市の行政区としては、きわめて低い密度です。
北区の歴史も特徴的です。市公式は「北区は1973年8月に兵庫区から分離し、2023年8月1日に区制50周年を迎えました」と記し、区の年表には「1973年(昭和48年)北区誕生(人口116,739人)」とあります。1973年の116,739人から2025年の203,615人へ。区の人口は50年あまりで約1.7倍(当方算出)になった計算で、区概要ページも「人口は分区当初と比較すると現在約2倍に達しています」と記しています。神戸市全体が人口を減らしているなかで、北区は「増えてきた側」の区だった、という事実は押さえておいてよいところです。
| 項目 | 値 | 備考 |
|---|---|---|
| 令和7年(2025年)国勢調査 速報 | 203,615人 | 2025年10月1日現在 |
| 世帯数(同) | 91,794世帯 | 同上 |
| 前回(2020年)国勢調査 人口 | 210,492人 | 2020年10月1日現在 |
| 前回(2020年)国勢調査 世帯数 | 88,319世帯 | 同上 |
| 人口の増減 | ▲6,877人(▲3.3%) | 神戸市全体は△27,522人(△1.8%) |
| 世帯数の増減(当方算出) | +3,475世帯(+3.9%) | 神戸市全体は+31,429世帯(+4.3%) |
| 1世帯当たり人員 | 2.32人 | 2020年国勢調査。西区と並んで市内最多タイ。神戸市全体は1.95人(2025年) |
| 高齢化率(65歳以上人口割合) | 32.0% | 2020年国勢調査 |
| 区の面積 | 240.29 平方キロメートル | 市公式の逐語「全市面積の約43%をしめ、神戸市9区のなかで1番広い区です」 |
| 人口密度(当方算出) | 約848人/km² | 203,615人 ÷ 240.29km² |
| 区制施行 | 1973年8月に兵庫区から分離 | 2023年8月1日に区制50周年 |
| 誕生時(1973年)の人口 | 116,739人 | 神戸市「北区の歴史」 |
| 区の性格(市公式の表現) | 「ニュータウンなどの住宅地域と、懐かしい田園風景を今に残す農村地域が調和しており」ます | 神戸市「北区の概要」 |
| 区名の由来 | 確認できていません(未取得) | 市公式に由来を明記したページを特定できず。区概要は「六甲山の北側に位置しており」とのみ記載 |
市街化区域と市街化調整区域
ここに出てくる面積は、北区のものではなく神戸市全体のものです。神戸市は区ごとの市街化区域・市街化調整区域の面積を公表していません(未取得)ので、本ページでは市全体の数字を示したうえで、区としての読み方を書きます。
神戸市全体では、神戸都市計画区域 約55,730haのうち、市街化区域が約20,244ha(36%)、市街化調整区域が約35,486ha(64%)です。政令指定都市でありながら、市域の3分の2が市街化調整区域という、全国的にもかなり珍しい構造をしています。
そして、この調整区域の主たる分布先が北区と西区です。神戸市は道路の無電柱化の方針で「既成市街地(東灘区〜須磨区)」という言い方をしており、北区はこの「既成市街地」に含まれません。また神戸市の都市計画区域マスタープランには「北区山田町原野地区を暫定的に市街化調整区域に編入する」という北区を名指しした記述があります。市街化調整区域について市は「市街化を抑制し、緑豊かな自然環境の保全・育成をはかり、農村環境など地域特性を活かした秩序ある土地利用を誘導する」と記しています。
ただし北区内の市街化調整区域の面積・分布を示した市公式の文章資料は確認できていません(未取得)。区域区分は計画図(図面)で表示され、区域区分変更の告示PDFも「計画図表示のとおり」とするのみで、区別の内訳が文章として書かれていないためです。「北区の◯%が調整区域です」という数字を、本ページは持っていません。個別の物件の区域は、神戸市の都市計画情報検索・神戸市情報マップ、または重要事項説明書で必ずご確認ください。
| 区分 | 面積 | 構成比 |
|---|---|---|
| 市街化区域 | 20,244 ha | 36.3% |
| 市街化調整区域 | 35,486 ha | 63.7% |
| 合計(都市計画区域) | 55,730 ha | 100.0% |
地価公示 ― 48地点の実データ
令和8年地価公示(価格時点:令和8年1月1日)で、神戸市北区の住宅地の標準地は48地点。 単純平均は1㎡あたり58,056円、前年の同一地点と比べた変動率の平均は+2.5%です。 上位・下位それぞれ5地点を所在地つきで掲載します。
| 標準地 | 所在地番 | 価格(円/㎡) | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 神戸北-1 | 北五葉1丁目3番14 | 112,000 | +5.7% |
| 神戸北-21 | 若葉台4丁目22番56 | 107,000 | +4.9% |
| 神戸北-50 | 谷上東町14番8 | 100,000 | +5.3% |
| 神戸北-11 | 桂木2丁目23番18 | 90,000 | +4.7% |
| 神戸北-37 | 谷上南町17番13 | 89,800 | +4.7% |
| … | (中略・全48地点) | ||
| 神戸北-46 | 淡河町野瀬字一ノ坪1858番 | 9,600 | +0.0% |
| 神戸北-18 | 淡河町行原字沢ノ垣111番 | 11,300 | — |
| 神戸北-23 | 大沢町日西原字小屋かち2106番1 | 13,100 | +0.0% |
| 神戸北-22 | 八多町附物字五月田309番1外 | 17,000 | +0.0% |
| 神戸北-47 | 山田町藍那字下手11番外 | 19,400 | −0.5% |
※変動率は前年(令和7年)の同一標準地の価格と比較して当方が算出した自算値です。 前年に同一番号が無い地点(新規選定等)は「—」とし、平均の母数から除いています。 所在地は国土交通省の鑑定評価書情報にある「所在地番」(市名は省略表記)です。
同じ神戸市北区内で、住宅地の地価は11.7倍ちがいます
最も高いのは北五葉1丁目3番14の1㎡あたり112,000円(+5.7%)。最も安いのは淡河町野瀬字一ノ坪1858番の9,600円(+0.0%)。その差は11.7倍です。「神戸市北区の相場」という一つの数字で考えると、実際の物件価格とのズレが大きくなります。
神戸市北区は兵庫県内で何番目に地価が高いか
令和8年地価公示で住宅地の標準地が3地点以上ある兵庫県内の40市区町村のうち、 神戸市北区の住宅地の平均価格は21位。 神戸市の9区のなかで見ると第9位です。
| 区分 | 神戸市北区の位置 | 母数 |
|---|---|---|
| 住宅地の平均価格(県内・区を含む) | 21位 | 40市区町村 |
| 住宅地の平均価格(神戸市の区のみ) | 9位 | 9区 |
| 前年比の変動率(県内・区を含む) | 17位 | 40市区町村 |
| 前年比の変動率(神戸市の区のみ) | 7位 | 9区 |
※国土交通省の鑑定評価書情報(令和8年・令和7年)から当方が全地点の価格を集計して算出した自算値です。 国土交通省が順位として公表しているものではありません。
神戸市北区の地価マップ(令和8年地価公示・住宅地48地点)
標準地の所在地を丁目単位でまとめ、1㎡あたりの価格が高い順に並べました。 同じ市内で11.7倍の開きがあります。
※所在地は国土交通省の鑑定評価書情報にある「所在地番」を丁目までで表記したものです。 同一の丁目に複数の標準地がある場合は、価格の高いほうを採用しています。
03神戸市北区の特徴 ― 区内で地価が11.7倍ひらく。その理由は市場ではなく「条例」にある
神戸市北区の数字を並べると、日本の政令指定都市では滅多に見ない絵が出てきます。 令和8年地価公示で、北区の住宅地48地点の単純平均は1㎡あたり58,056円。 同じ神戸市の中央区は363,538円/㎡。 同じ市、同じ固定資産税率、同じ学校制度、同じこども医療費助成で、6.3倍の差です (倍率は当方が国土交通省の鑑定評価書情報から全地点を集計して算出した自算値)。 しかも北区の内部では、最高112,000円/㎡から最安9,600円/㎡まで11.7倍ひらいています。 この章では、この2つの数字を、公的資料だけで説明できるところまで説明します。
まず、神戸市9区の住宅地平均を全部並べる
| 区 | 住宅地の平均 | 地点数 | 前年比 | 県内順位(40市区町村中) |
|---|---|---|---|---|
| 中央区 | 363,538円/㎡ | 13 | +4.6% | 2位 |
| 東灘区 | 354,575円/㎡ | 33 | +4.7% | 3位 |
| 灘区 | 352,809円/㎡ | 21 | +4.4% | 4位 |
| 兵庫区 | 203,937円/㎡ | 16 | +3.1% | 7位 |
| 須磨区 | 147,172円/㎡ | 40 | +2.5% | 10位 |
| 長田区 | 143,047円/㎡ | 17 | +1.8% | 11位 |
| 垂水区 | 129,785円/㎡ | 57 | +2.2% | 12位 |
| 西区 | 74,694円/㎡ | 35 | +2.6% | 17位 |
| 北区 | 58,056円/㎡ | 48 | +2.5% | 21位 |
北区は9区で最も低く、9区で2番目に標準地の数が多い区です。 垂水区の57地点に次ぐ48地点。 中央区は13地点しかありません。 これは偶然ではなく、区の広さそのものです。 市公式は北区を「六甲山の北側に位置しており、面積は240.29平方キロメートルで 全市面積の約43%をしめ、神戸市9区のなかで1番広い区です」と記しています。 市域の43%が1つの区。 そこに48の標準地が置かれ、その価格が11.7倍ひらいている。これが北区です。
※順位・平均は国土交通省の鑑定評価書情報(令和8年・令和7年)から 当方が全地点の価格を集計して算出した自算値であり、国土交通省が順位として公表しているものではありません。
令和8年地価公示 ― 住宅地48地点を全部並べる
価格の高い順に、48地点すべてを所在地番つきで並べます。 この表そのものが、北区の構造の説明になっています。
| 標準地 | 所在地番 | 価格(円/㎡) | 前年比 | 地積 |
|---|---|---|---|---|
| 神戸北-1 | 北五葉1丁目3番14 | 112,000 | +5.7% | 345㎡ |
| 神戸北-21 | 若葉台4丁目22番56 | 107,000 | +4.9% | 197㎡ |
| 神戸北-50 | 谷上東町14番8 | 100,000 | +5.3% | 361㎡ |
| 神戸北-11 | 桂木2丁目23番18 | 90,000 | +4.7% | 184㎡ |
| 神戸北-37 | 谷上南町17番13 | 89,800 | +4.7% | 201㎡ |
| 神戸北-8 | 松宮台1丁目12番13 | 89,000 | +0.7% | 149㎡ |
| 神戸北-28 | 南五葉3丁目7番6 | 85,700 | +3.3% | 244㎡ |
| 神戸北-33 | 鈴蘭台南町6丁目20番3 | 81,800 | +4.6% | 228㎡ |
| 神戸北-48 | 藤原台中町4丁目9番13 | 80,000 | +2.8% | 250㎡ |
| 神戸北-35 | 鈴蘭台南町4丁目4番22 | 79,000 | — | 174㎡ |
| 神戸北-5 | 惣山町3丁目5番8 | 78,300 | +3.2% | 157㎡ |
| 神戸北-19 | 星和台6丁目16番2 | 76,500 | +2.7% | 235㎡ |
| 神戸北-29 | 松が枝町2丁目3番11 | 75,500 | +2.7% | 190㎡ |
| 神戸北-39 | 北五葉5丁目5番4 | 74,500 | +2.1% | 428㎡ |
| 神戸北-30 | 有野中町1丁目22番4 | 74,000 | +2.8% | 493㎡ |
| 神戸北-16 | ひよどり台南町2丁目3番58 | 72,000 | +1.1% | 130㎡ |
| 神戸北-9 | 鈴蘭台西町5丁目6番3 | 71,500 | +1.4% | 249㎡ |
| 神戸北-26 | 有野中町3丁目14番2 | 71,000 | +2.9% | 186㎡ |
| 神戸北-40 | 鈴蘭台北町9丁目20番11 | 68,000 | +3.0% | 200㎡ |
| 神戸北-43 | 鹿の子台北町4丁目14番10 | 67,300 | +5.2% | 199㎡ |
| 神戸北-31 | 緑町2丁目15番9外 | 67,200 | +3.5% | 247㎡ |
| 神戸北-3 | 小倉台3丁目3番14 | 66,000 | +3.9% | 223㎡ |
| 神戸北-32 | 筑紫が丘5丁目15番2外 | 64,800 | +3.7% | 183㎡ |
| 神戸北-13 | 泉台5丁目6番19 | 64,200 | +2.7% | 212㎡ |
| 神戸北-49 | 八多町中字上ヨサ田1243番 | 64,000 | +3.2% | 194㎡ |
| 神戸北-2 | 鈴蘭台東町7丁目4番11 | 61,000 | +1.7% | 239㎡ |
| 神戸北-14 | 西山1丁目26番4 | 57,500 | +4.2% | 179㎡ |
| 神戸北-10 | 君影町4丁目8番3 | 55,000 | +0.0% | 253㎡ |
| 神戸北-6 | 中里町2丁目16番7 | 51,200 | +2.4% | 141㎡ |
| 神戸北-24 | 有馬町字峠堂138番3 | 49,900 | +1.8% | 118㎡ |
| 神戸北-41 | 山田町下谷上字小橋5番9 | 49,800 | +1.8% | 100㎡ |
| 神戸北-42 | 幸陽町2丁目9番5 | 42,000 | +2.4% | 165㎡ |
| 神戸北-15 | 有野町有野字白原3690番12 | 40,900 | +3.5% | 100㎡ |
| 神戸北-38 | 道場町日下部字町裡127番 | 38,700 | +4.0% | 297㎡ |
| 神戸北-20 | 東大池3丁目4239番28 | 38,500 | +2.1% | 223㎡ |
| 神戸北-7 | 唐櫃台4丁目6番3 | 38,000 | +1.9% | 181㎡ |
| 神戸北-4 | 東有野台4丁目8番11 | 35,500 | +3.5% | 256㎡ |
| 神戸北-44 | 山田町下谷上字猪ころび4番73 | 35,500 | +0.0% | 149㎡ |
| 神戸北-17 | 有野町有野字家ノ下305番1 | 34,500 | +0.0% | 245㎡ |
| 神戸北-36 | 大池見山台14番135 | 33,800 | +1.8% | 290㎡ |
| 神戸北-12 | 青葉台5番145 | 33,500 | +1.2% | 192㎡ |
| 神戸北-34 | 有野町唐櫃字水ナシ2番12 | 28,700 | +1.4% | 101㎡ |
| 神戸北-25 | 長尾町宅原字内垣508番1 | 23,200 | +0.0% | 407㎡ |
| 神戸北-47 | 山田町藍那字下手11番外 | 19,400 | ▲0.5% | 614㎡ |
| 神戸北-22 | 八多町附物字五月田309番1外 | 17,000 | +0.0% | 522㎡ |
| 神戸北-23 | 大沢町日西原字小屋かち2106番1 | 13,100 | +0.0% | 416㎡ |
| 神戸北-18 | 淡河町行原字沢ノ垣111番 | 11,300 | — | 419㎡ |
| 神戸北-46 | 淡河町野瀬字一ノ坪1858番 | 9,600 | +0.0% | 825㎡ |
上から見ていくと、北五葉・若葉台・谷上・桂木・松宮台・南五葉・鈴蘭台。 下から見ていくと、淡河町野瀬字一ノ坪・淡河町行原字沢ノ垣・大沢町日西原字小屋かち・ 八多町附物字五月田・山田町藍那字下手・長尾町宅原字内垣。 上位は丁目のある住居表示の団地、下位は「字(あざ)」の付く農村地番です。 北区の地価は、この一点で決まっています。
数字でも確認しておきます。48地点のうち、 上昇が38地点、横ばい(0.0%)が7地点、下落が1地点、前年に同一番号がなく変動率を出せないものが2地点。 下落した唯一の地点は山田町藍那字下手11番外(19,400円/㎡・▲0.5%・地積614㎡)です。 そして横ばい7地点のうち6地点が、「字」の付く農村地番 (山田町下谷上字猪ころび・有野町有野字家ノ下・長尾町宅原字内垣・八多町附物字五月田・ 大沢町日西原字小屋かち・淡河町野瀬字一ノ坪。残る1地点は君影町四丁目8番3)。 区全体は前年比+2.5%で上がっているのに、農村集落の標準地だけが動いていません。
地積も見てください。 価格上位5地点の地積は345㎡・197㎡・361㎡・184㎡・201㎡。 価格下位5地点は825㎡・419㎡・416㎡・522㎡・614㎡。 安い土地のほうが、2〜4倍広い。 北区の「安い」は、狭いから安いのではありません。 広くてもその価格だということです。
出典:国土交通省 地価公示 鑑定評価書情報(令和8年・令和7年)。 前年比は前年の同一標準地の価格と比較して当方が算出した自算値です。 標準地番号は国土交通省の鑑定評価書情報における地域名「神戸北」に対応します。
説明(1) ― 神戸市は市域の64%が市街化調整区域で、その主たる分布先が北区・西区
神戸市の区域区分(線引き)の数字は、政令指定都市としてかなり特異です。
| 区分 | 面積 | 構成比 |
|---|---|---|
| 神戸都市計画区域 | 約55,730 ha | 100% |
| 市街化区域 | 約20,244 ha | 36% |
| 市街化調整区域 | 約35,486 ha | 64% |
市域の3分の2が市街化調整区域です。 市街化調整区域では、神戸市の公式表現で 「開発行為(建築目的の土地の区画形質の変更)や建築行為が制限されている」、 「立地基準などに適合するほか、市街化区域と同様の技術基準に適合する場合に限り、 特例的に容認すべきものとして許可を行っている」とされています。 都市計画区域マスタープランは、市街化調整区域について 「市街化を抑制し、緑豊かな自然環境の保全・育成をはかり、 農村環境など地域特性を活かした秩序ある土地利用を誘導する」と定めています。
そして同じマスタープランには、北区を名指しした一文があります。 「北区山田町原野地区を暫定的に市街化調整区域に編入する」。 いまも北区で、市街化区域から調整区域へ編入される土地があるということです。 市全体でも、直近の区域区分変更で 市街化区域は約20,395ha→約20,244ha(△151ha)、 市街化調整区域は約35,331ha→約35,486ha(+155ha)と、 市街化区域が減り、調整区域が増えています。 人口減少局面での「逆線引き」的な動きで、全国的にも珍しい方向です。
ただし、ここは正直に書きます。 北区内の市街化調整区域の面積・分布を示した市公式の文章資料は確認できていません(未取得)。 区域区分は計画図(図面)で表示され、告示PDFも「計画図表示のとおり」とするのみだからです。 本ページは「北区の◯%が調整区域」という数字を持っていません。 持っているのは、市全体の64%という数字と、 市が無電柱化の方針で「既成市街地(東灘区〜須磨区)」という言い方をしていて 北区がそこに含まれないという事実、そして上のマスタープランの一文です。
説明(2) ― その上に、神戸市だけの条例がもう一枚かかっている
ここからが北区の本題です。 神戸市には「人と自然との共生ゾーンの指定等に関する条例」 (平成8年4月15日 神戸市条例第10号、最終改正 令和4年4月1日)があります。 条例第1条は目的をこう定めています。
「この条例は、市内の農村地域について、秩序ある土地利用の計画的推進、 農村らしい景観の保全及び形成、里づくり協議会による里づくり計画の作成等を行う」
市の紹介ページは、この条例を「西北神に広がる豊かな農業・農村地域を守るため」の 制度だと説明しています。 そして取組状況は北区66集落・西区106集落という2区の集落数でしか集計されていません。 事実上、北区と西区だけにかかる制度です。
| 農村用途区域の4区分(条例第8条) | 面積 | 構成比 | 住宅を建てるときの位置づけ |
|---|---|---|---|
| 農業保全区域 | 8,913 ha | 49.7% | 地目が農地の場合、区域内外に農地以外の代替地がないことを条件に農家住宅 |
| 環境保全区域 | 8,375 ha | 46.7% | 里づくり計画に定める土地利用計画への位置づけと市長協議が必要 |
| 集落居住区域 | 402 ha | 2.2% | 4区分で最も住宅が建てやすい。里づくり協議会と協議の上、承諾が得られていることが要件 |
| 特定用途区域(A・B) | 245 ha | 1.4% | 「市長が認めたもの」に限定 |
| 合計 | 17,935 ha | 100.0% | 市域55,702haの約32%(当方算出) |
集落居住区域402ha。農村用途区域17,935haの、約2.2%。 これが、北区で「ふつうに家が建てられる農村の土地」の分量です。 残る約97.8%は、農業保全区域・環境保全区域・特定用途区域です。 (面積は市公式、構成比は当方算出。各区域の建築可否は市の土地利用基準PDFからの読み取りで 確度は中です。実際の可否は必ず神戸市の担当部局にご確認ください。)
そして手続きです。条例第10条。
「農村用途区域内において、建築物の新築・増築・改築、宅地造成、土地の形質変更、 駐車場の設置、木竹伐採、土石採取、水面埋立てを行おうとする者は、 着手日の30日前までに市長に届け出なければならない」(ただし非常災害時の応急措置等を除く)
駐車場の設置も、木竹の伐採も、届出の対象です。 施行規則では届出不要な「通常の管理行為又は軽易な行為」として、 既存敷地内での改築、幅2メートル未満の農道設置、高さ1.5メートル以下の工作物、 保育目的の間伐などが挙げられています。 さらに農村景観保全形成地域では「様式第3号による行為説明書」と 関連図書(建築物は平面図・立面図まで)の添付が必須で、 農村用途区域より規制が重いとされています (北区内の指定地区名・区域は未取得)。
そのうえで、土地利用基準はこう釘を刺しています。
「都市計画法、農業振興地域の整備に関する法律、農地法、森林法及び その他の法令の規定に基づき、許可等を得ていなければ、土地利用を行うことはできません」
この条例の届出をクリアしても、それだけでは建てられません。 都市計画法(調整区域の開発許可)、農地法(農地転用)、 農業振興地域の整備に関する法律(農用地区域からの除外)、森林法(林地開発)。 国の制度の上に、神戸市独自の条例がもう一枚かかっている。 これが北区の土地です。
説明(3) ― 規制を決めているのは、住民自身である
この条例のもう一つの特徴は、ルールを住民が作る仕組みになっていることです。 条例第17条は里づくり協議会の認定要件を 「農村環境の整備等を図ることを活動目的とし、町又は字の区域を活動区域とし、 地縁に基づいて形成され、特定個人の利益を誘導しない団体」と定め、 第18条は里づくり計画の記載事項として 「農業振興、環境整備、土地利用、景観保全形成、市街地交流、新田園コミュニティ、 農村定住起業に関する計画等」を挙げています。
| 区 | 集落数 | 里づくり協議会の設立 | 里づくり計画の策定 |
|---|---|---|---|
| 北区 | 66集落 | 65(98%) | 50(76%) |
| 西区 | 106集落 | 96(91%) | 70(66%) |
北区は66集落のうち65集落、98%が協議会を持っています。 つまりこの地域で「開発されないこと」は、 行政が一方的に押しつけた規制ではなく、地域の意思として制度化されているということです。 淡河町野瀬の9,600円/㎡という価格は、 市場の需給だけでついた価格ではありません。
なお神戸市は、この条例について2015年以降7回の規制緩和を行ったとし、 現在は「Uターン希望者が家を新たに建築する事が可能になったり、 また新たな移住者が新築住宅を建築したり、古民家を活用してカフェなどをオープン」することが 認められていると説明しています (回数と実施年は市ページの要約的記述で、確度は中です)。 門戸が閉じているわけではありません。 閉じてはいないが、手続きがある。そこが要点です。
ここまでを、一つの構図にまとめる
ここからは書き方に注意が必要です。 以上はいずれも神戸市が公式に公表している事実ですが、 「だから北区の地価は区内で11.7倍ひらいているのだ」という因果を、 神戸市が公式に書いているわけではありません。 本ページはこの点を断定しません。 そのうえで、事実の並びとして、次の構図で説明できますとだけ書きます。
| 公的事実 | それが市場の数字とどう並ぶか |
|---|---|
| 神戸市の市域の64%が市街化調整区域。マスタープランは 「北区山田町原野地区を暫定的に市街化調整区域に編入する」と記す | 宅地として供給できる土地が、制度として絞られている |
| 共生ゾーン条例の農村用途区域17,935ha。集落居住区域は402ha=約2.2% | 「ふつうに家が建てられる農村の土地」がそもそも少ない |
| 条例第10条。建築・造成・形質変更・木竹伐採に着手30日前の届出 | 取引・工事のリードタイムが延び、買い手の裾野が狭まる |
| 北区66集落中65集落(98%)が里づくり協議会を設立、50集落(76%)が計画を策定 | 規制が住民合意として固定され、短期では変わりにくい |
| 48地点中、前年比0.0%が7地点。うち6地点が「字」の付く農村地番 | 区全体が+2.5%で上がるなかで、この一帯だけ値が動いていない |
| いっぽう本区は昭和30年代以降の団地群。地区計画が北区だけで16地区 | 北五葉112,000円/㎡・若葉台107,000円/㎡・谷上東町100,000円/㎡という価格帯を形成 |
| 区の面積240.29km²=市域の約43%。防災ガイドは6分割 | 1つの区のなかに、性格の違う2つの市場が同居している |
結論として書けるのはここまでです。 「市域の64%が市街化調整区域で、その上に農村用途区域17,935haという神戸市独自の条例の網がかかり、 住宅が建てやすい集落居住区域は402ha=約2.2%しかない」という事実の並びは、 北五葉112,000円/㎡と淡河町9,600円/㎡が同じ区内に並ぶことと、矛盾しません。 ただしこれは説明であって、証明ではありません。 北区内の市街化調整区域の面積・分布、農村用途区域の区別内訳が取れれば論点は確定しますが、 これらの数値は神戸市の公表資料に無く、本ページでは未取得です。
成約509件 ― 戸建が7割、中央値2,400万円
国土交通省 不動産情報ライブラリの成約価格情報(2025年第2四半期〜2026年第1四半期)で、 北区の成約は509件。種別の内訳はこうです。
| 種別 | 件数 | 成約中央値 | 平均面積 | 平均築年 |
|---|---|---|---|---|
| 戸建(宅地=土地と建物) | 353件 | 2,400万円 | 土地187㎡ | 2003年 |
| 中古マンション等 | 156件 | 820万円 | 専有74㎡ | 1992年 |
| 合計 | 509件 | — | — | — |
509件のうち353件、約69%が戸建です。 長田区では戸建120件に対しマンション103件とほぼ半々でしたから、 北区は神戸市のなかでもはっきり戸建に寄った区だということになります。 そしてその戸建の平均土地面積は187㎡。 これは住宅用地の課税標準の特例で小規模住宅用地(6分の1)が適用される200㎡の線に、 かなり近い水準です。
この戸建優位は、世帯の数字と整合します。 北区の1世帯当たり人員は2.32人(2020年国勢調査)で、 西区と並んで神戸市内で最多タイ。 神戸市全体の1.95人(2025年)を大きく上回ります。 世帯が小さくなっていく神戸市のなかで、北区はファミリー世帯の比率が高いまま残っている。 だから広い戸建が売買の中心になる、という並びです。
いっぽうマンションの中央値820万円は、 神戸市のなかでもかなり低い水準です。平均築年は1992年。 成約の個票では中里町のマンション(1996年築・RC・専有80㎡・2LDK)が800万円 (鈴蘭台・徒歩0分)、 緑町のマンション(1997年築・SRC・専有80㎡・3LDK)が820万円(山の街・徒歩13分)、 有馬町のマンション(2009年築・RC・専有65㎡・2LDK)が820万円(有馬温泉・徒歩3分)、 唐櫃台のマンション(1994年築・RC・専有85㎡・2LDK)が830万円(唐櫃台・徒歩10分)。 駅徒歩0分・専有80㎡・2LDKで800万円という取引が実際に起きています。
出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ 成約価格情報(2025年第2四半期〜2026年第1四半期)。 これは国土交通省が公表している取引データであって、家タダ自身の成約実績ではありません。 「平均面積」は成約価格情報の「面積」欄の平均で、マンションは専有面積、 宅地(土地と建物)は土地面積です。 なお成約価格情報には「土地のみ」という区分が存在しないため、 本ページでは土地単独の成約中央値を掲載していません。
町丁目別・最寄駅別の成約中央値(全データ)
| 町丁目 | 件数 | 成約中央値 | 平均面積 | 手数料上限額との差 |
|---|---|---|---|---|
| 鈴蘭台北町 | 29件 | 1,400万円 | 136㎡ | 52万8,000円 |
| 有馬町 | 25件 | 650万円 | 65㎡ | 28万500円 |
| 泉台 | 23件 | 980万円 | 137㎡ | 38万9,400円 |
| 藤原台北町 | 22件 | 2,000万円 | 118㎡ | 72万6,000円 |
| 星和台 | 21件 | 3,500万円 | 238㎡ | 122万1,000円 |
| 日の峰 | 21件 | 2,100万円 | 164㎡ | 75万9,000円 |
| 緑町 | 20件 | 990万円 | 115㎡ | 39万2,700円 |
| 有野町 | 20件 | 670万円 | 154㎡ | 28万7,100円 |
| 最寄駅(成約データ上の記録) | 件数 | 成約中央値 | 平均徒歩 | 手数料上限額との差 |
|---|---|---|---|---|
| 鈴蘭台(北区・市公式で確認) | 75件 | 1,400万円 | 13分 | 52万8,000円 |
| 西鈴蘭台(北区) | 50件 | 2,350万円 | 14分 | 84万1,500円 |
| 北鈴蘭台(北区) | 47件 | 1,600万円 | 13分 | 59万4,000円 |
| 山の街(北区) | 39件 | 1,500万円 | 11分 | 56万1,000円 |
| 三ノ宮(JR/中央区の駅) | 35件 | 1,500万円 | — | 56万1,000円 |
| 田尾寺(北区) | 33件 | 1,800万円 | 14分 | 66万円 |
この2つの表の読み方は、長田区や須磨区とは違います。 最寄駅別で見ると、中央値は西鈴蘭台2,350万円から鈴蘭台1,400万円まで1.7倍にしか開きません。 ところが町丁目別では、星和台3,500万円から有馬町650万円まで5.4倍(当方算出)。 北区の価格差は「駅からの距離」ではなく、「どの団地か・団地か集落か」で決まっています。 平均徒歩分数も11〜14分に固まっており、駅距離で説明がつかないことがはっきり出ています。
そして「三ノ宮(JR)35件」です。 三ノ宮駅は中央区の駅です (神戸市の自転車等放置禁止区域の指定駅一覧で中央区に区分されています)。 それでも北区の物件35件が、最寄駅として三ノ宮(JR)を記録している。 さらに、この35件については徒歩分数の平均を算出できませんでした (本ページのデータでは0と集計されており、これは「徒歩0分」という意味ではなく、 分単位の数値として距離が記録されていないことを示します)。 区内に最寄駅として記録される駅がなく、区外の三宮が最寄りとして記録され、 しかもその距離が分では表せない。 面積240.29km²・市域の約43%という区の広さが、こういう形でデータに出ます。
個票も並べておきます。 鈴蘭台西町の戸建(1998年築・軽量鉄骨造・土地160㎡/延床125㎡・4LDK+S)が2,400万円 (鈴蘭台・徒歩15分)。 ひよどり台の戸建(2024年築・木造・土地120㎡/延床90㎡・3LDK)が2,400万円 (名谷・徒歩0分と記録。名谷は須磨区の駅です)。 上津台の戸建(2006年築・木造・土地230㎡/延床130㎡・5LDK)が2,400万円(神鉄道場)。 鹿の子台北町の戸建(1997年築・木造・土地120㎡/延床90㎡・4LDK)が2,400万円 (神鉄道場・徒歩15分)。 築1997年から築2024年まで、土地120㎡から230㎡まで、同じ2,400万円で並んでいます。 北区の戸建は、築年と面積が価格にきれいに反映されない市場だということが、 この4件から読み取れます。 だからこそ、1件ずつ中身を確認する必要があります。
商業地3地点 ― こちらも団地の駅前に集中している
| 標準地 | 所在地番 | 価格(円/㎡) | 前年比 | 地積 |
|---|---|---|---|---|
| 神戸北5-3 | 北五葉1丁目1番1内 | 185,000 | +2.8% | 629㎡ |
| 神戸北5-2 | 鈴蘭台東町4丁目5番11 | 176,000 | +2.3% | 413㎡ |
| 神戸北5-1 | 有野中町3丁目21番1 | 150,000 | +4.2% | 1,662㎡ |
商業地3地点の平均は170,333円/㎡、前年比+3.1%。 住宅地の+2.5%を上回っています。 場所は西鈴蘭台(北五葉)・鈴蘭台・岡場(有野中町)。 市のマスタープランが「地域拠点」とした鈴蘭台と、「連携拠点」とした岡場、 そして区内で住宅地最高値のある北五葉。 商業地の位置も、団地の側に寄っています。 北区の工業地の標準地は0地点です。
最後に、県内での位置を確認しておきます。 令和8年地価公示で住宅地の標準地が3地点以上ある兵庫県内の40市区町村のうち、 北区の住宅地の平均価格58,056円/㎡は21位。 前年比の変動率(+2.5%)では17位です。 神戸市の9区のなかで見ると、平均価格が9位(最下位)、変動率が7位。 ただし変動率+2.5%は、長田区(+1.8%)・垂水区(+2.2%)を上回っています。 「いちばん安い区」ではありますが、「いちばん元気のない区」ではありません。 48地点のうち38地点が上昇し、下落は1地点だけです。
※順位は国土交通省の鑑定評価書情報から当方が全地点の価格を集計して算出した自算値であり、 国土交通省が順位として公表しているものではありません。 仲介手数料の上限額は宅地建物取引業法第46条にもとづく報酬額告示の速算式 (価格×3%+6万円)×1.1で当方が算出したものです。
空から見た、この50年の神戸市北区
左が1974〜78年、右が現在の、同じ範囲です。北区にとって、この2枚のあいだに挟まっているのは震災ではなく「区の誕生」です。神戸市北区は1973年8月に兵庫区から分離して誕生しました(2023年8月1日に区制50周年)。誕生時の人口は116,739人。左の写真は、その区制施行からわずか数年後の姿ということになります。
右の写真は、そこから半世紀を経た姿です。区の人口は2025年国勢調査速報で203,615人、50年あまりで約1.7倍(当方算出)。市公式も「人口は分区当初と比較すると現在約2倍に達しています」と記しています。神戸市全体が150万人を割り、2020年比で△1.8%となるなかで、北区は長く「増えてきた側」の区でした。その増加を支えたのが、市公式が「昭和30年代以降に大規模な住宅団地開発が進んだ」と記す鈴蘭台周辺と、「東大池、唐櫃台、有野台、藤原台、北神星和台などの大規模な住宅団地が開発された」と記す有野町の一帯です。
いっぽうで、この2枚のあいだにほとんど姿を変えていない場所も、同じ区の中に広がっています。1996年(平成8年4月15日)に制定された「人と自然との共生ゾーンの指定等に関する条例」は、農村用途区域17,935haを指定し、北区の66集落がその対象になっています。変わった場所と、制度によって変わらないことが選び取られた場所。この2枚の写真の違いは、いまの北区の地価が最高112,000円/㎡から最安9,600円/㎡まで11.7倍ひらいていることと、同じ話をしています。












出典:国土地理院 地理院タイル(国土画像情報 第1期/全国最新写真)。同一のタイル座標(ズーム15・x28684〜28686・y13008〜13009)で切り出しています。
04神戸市北区を6に分けて考える(エリアガイド)
北区には、市公式が定めた「区内のエリア区分」が実質的に2つあります。一つは北区役所と北神区役所という2つの区役所の所管で、もう一つは市公式の町紹介ページの階層です。市の町紹介ページを見ると、有野町・有馬町・淡河町・大沢町・道場町・長尾町・八多町の7町が「北区(北神地域)の紹介」という見出しの下に置かれ、本区と山田町の2町だけが別系統のURLで北区役所側に置かれています。(ただし「北神地域=この7町」という定義文そのものは市公式で確認できていません。ページの階層構造からの読み取りで、確度は中です。)
いずれにせよ、北区は本区(鈴蘭台を中心とする住宅団地の集積)と北神地域(旧町村由来の広い農村+大規模ニュータウン)という二層構造で理解するのが、市公式の資料にいちばん忠実です。市公式が区を「ニュータウンなどの住宅地域と、懐かしい田園風景を今に残す農村地域が調和しており」と表現しているのも、この構造を指しています。
本ページでは、令和8年地価公示の住宅地48地点・商業地3地点の実数と国土交通省の成約価格情報509件(町丁目別・最寄駅別)を重ねて、6つのまとまりに整理します。整理の軸は「その土地が、いつ・どんな制度の上に乗っているか」です。昭和30年代以降に開発された団地か、1947〜1958年に神戸市へ編入された旧町村の集落か。区内の地価が11.7倍ひらいている理由は、ほぼこの1点に集約されます。
なお各町丁目が市街化区域か市街化調整区域か、農村用途区域のどの区分にあたるかを示した公表資料は確認できていません(未取得)。以下で町丁目名と地価・成約の実数を挙げているのは、その町丁目が特定の区域に入っていることを示すものではありません。個別の物件がどの区域にかかるかは、神戸市情報マップまたは重要事項説明書でご確認ください。
鈴蘭台周辺 ― 区役所のある本区の中核、昭和30年代からの団地(最寄駅:鈴蘭台)
北区の生活の中心です。市公式は本区について「神戸市全域から見るとほぼ中央に位置しています」と記し、鈴蘭台を中心に昭和30年代以降に大規模な住宅団地開発が進んだとしています。北区役所の所在地は鈴蘭台北町1-9-1。神戸市の都市計画区域マスタープランは鈴蘭台を「地域拠点」に位置づけ、地区計画には「鈴蘭台駅前地区」があります。さらに市の「しあわせの村」「森林植物公園」といった集客施設も、市公式は本区の立地施設として挙げています。
地価公示では鈴蘭台南町六丁目20番3が81,800円/㎡(前年比+4.6%・地積228㎡)、鈴蘭台南町四丁目4番22が79,000円/㎡(前年比は前年に同一番号がなく「—」・174㎡)、鈴蘭台西町五丁目6番3が71,500円/㎡(+1.4%・249㎡)、鈴蘭台北町九丁目20番11が68,000円/㎡(+3.0%・200㎡)、鈴蘭台東町七丁目4番11が61,000円/㎡(+1.7%・239㎡)。商業地でも鈴蘭台東町四丁目5番11が176,000円/㎡(+2.3%・413㎡)があります。鈴蘭台という一つの地名のなかで、住宅地が61,000〜81,800円/㎡の幅におさまっており、区全体の11.7倍という格差から見ればきわめて安定した価格帯です。
成約データでは、鈴蘭台を最寄りとする物件が75件(区内最多)・中央値1,400万円・平均徒歩13分。町丁目別では鈴蘭台北町が29件・中央値1,400万円・平均面積136㎡で区内最多の取引件数です。成約の個票では中里町のマンション(1996年築・RC・専有80㎡・2LDK)が800万円(鈴蘭台・徒歩0分)、鈴蘭台西町の戸建(1998年築・軽量鉄骨造・土地160㎡/延床125㎡・4LDK+S)が2,400万円(鈴蘭台・徒歩15分)。駅徒歩0分・専有80㎡・2LDKのマンションが800万円という取引が実際に起きています。
注意点も書いておきます。神戸市は2024年度から始めた「坂のまち神戸プロジェクト」のエリアリノベーション6エリアの一つに鈴蘭台駅エリアを指定しています。市が「坂の課題」の対象として扱っている地域だということです。内覧時には勾配と、雨の日・雪の日の生活動線を必ず確認してください。
西鈴蘭台・北五葉・南五葉・君影町・星和台 ― 区内の地価最高値がある一帯(最寄駅:西鈴蘭台)
令和8年地価公示で、北区の住宅地48地点のうち最も高い標準地があるのがこの一帯です。市公式は西鈴蘭台駅周辺の主な地域として北五葉・南五葉・君影町・星和台を挙げています。北五葉一丁目3番14が112,000円/㎡(前年比+5.7%・地積345㎡)で区内の住宅地最高値、しかも上昇率5.7%も48地点で最大です。南五葉三丁目7番6が85,700円/㎡(+3.3%・244㎡)、星和台六丁目16番2が76,500円/㎡(+2.7%・235㎡)、北五葉五丁目5番4が74,500円/㎡(+2.1%・428㎡)、君影町四丁目8番3が55,000円/㎡(0.0%・253㎡)。商業地でも北五葉一丁目1番1内が185,000円/㎡(+2.8%・629㎡)で区内の商業地3地点の最高値です。
成約データでは、西鈴蘭台を最寄りとする物件が50件・中央値2,350万円・平均徒歩14分で、最寄駅別の中央値としては区内最高。町丁目別では星和台が21件・中央値3,500万円・平均面積238㎡で区内最高です。3,500万円という中央値は、北区のなかでは突出した水準で、仲介手数料の上限額に直すと122万1,000円。これが0円になります。
ただし平均面積238㎡という数字を見落とさないでください。住宅用地の課税標準の特例は1戸あたり200㎡までが小規模住宅用地(固定資産税で6分の1)で、それを超える部分は一般住宅用地(3分の1)になります。星和台の平均的な区画は、その200㎡の線を超えています。土地の広さは魅力ですが、毎年の固定資産税では広さがそのまま効いてきます。購入前に、課税明細のシミュレーションをしておくことをおすすめします。
北鈴蘭台・山の街 ― 甲栄台・若葉台・緑町・広陵町・筑紫が丘(最寄駅:北鈴蘭台)
市公式は、北鈴蘭台駅周辺の主な地域として甲栄台・若葉台、山の街駅周辺の主な地域として緑町・広陵町・筑紫が丘を挙げています。地区計画には「山の街地区」「北鈴蘭台駅西地区」「柏尾台地区」「花山中尾台地区」が北区の16地区のなかに含まれています。
地価公示では若葉台四丁目22番56が107,000円/㎡(前年比+4.9%・地積197㎡)で区内2位、桂木二丁目23番18が90,000円/㎡(+4.7%・184㎡)で区内4位、惣山町三丁目5番8が78,300円/㎡(+3.2%・157㎡)、松が枝町二丁目3番11が75,500円/㎡(+2.7%・190㎡)、緑町二丁目15番9外が67,200円/㎡(+3.5%・247㎡)、小倉台三丁目3番14が66,000円/㎡(+3.9%・223㎡)、筑紫が丘五丁目15番2外が64,800円/㎡(+3.7%・183㎡)、泉台五丁目6番19が64,200円/㎡(+2.7%・212㎡)。この一帯は、64,000〜107,000円/㎡の範囲にきれいに並んでいます。
成約データでは北鈴蘭台が47件・中央値1,600万円・平均徒歩13分、山の街が39件・中央値1,500万円・平均徒歩11分。山の街の徒歩11分は、区内の主要6駅で最も短い数字です。町丁目別では泉台が23件・中央値980万円・平均面積137㎡、緑町が20件・中央値990万円・平均面積115㎡。成約の個票では緑町のマンション(1997年築・SRC・専有80㎡・3LDK)が820万円(山の街・徒歩13分)で成約しています。
泉台980万円・緑町990万円という中央値は、北区の団地エリアの実勢をよく表しています。平均面積は137㎡・115㎡ですから、狭いから安いわけではありません。この価格帯だと仲介手数料の上限額は38万9,400円・39万2,700円。総額に対する比率で見れば、けっして小さな金額ではありません。
谷上・箕谷(山田町)― 地下鉄1本で三宮へ、そして国指定文化財の農村(最寄駅:谷上)
北区でいちばん性格の読みにくい、そして面白いエリアです。谷上は神戸市営地下鉄 北神線のS01・起点で、西神・山手線と直通します。神戸市の都市計画区域マスタープランは谷上を「地域拠点」に位置づけ、地区計画にも「谷上地区」があります。市立谷上小学校も北区の小学校一覧に掲載されています。地価公示では谷上東町14番8が100,000円/㎡(前年比+5.3%・地積361㎡)で区内3位、谷上南町17番13が89,800円/㎡(+4.7%・201㎡)で区内5位。区内の上位5地点のうち2地点が谷上です。
ところが、同じ山田町の中にはこういう標準地もあります。山田町下谷上字小橋5番9が49,800円/㎡(+1.8%・地積100㎡)、山田町下谷上字猪ころび4番73が35,500円/㎡(0.0%・149㎡)、山田町藍那字下手11番外が19,400円/㎡(▲0.5%・614㎡)。谷上東町の100,000円/㎡と山田町藍那の19,400円/㎡で、同じ山田町のなかで5.2倍(倍率は当方算出)。そして山田町藍那は、区内48地点のうち唯一の前年比マイナス(▲0.5%)です。地区計画には「下谷上南山地区」もあります。
市公式は山田町を「南は六甲山系、北は帝釈・丹生山系に挟まれた谷筋」に位置し、山田川(志染川)流域に展開すると記しています。東西の街道はかつて山陽道の裏街道。農業は「酒米の『山田錦』や切り花用の『菊』などが生産されており、菊は全国的にも有名」。文化財の集積も市公式に列挙されています。箱木千年家(大同元年=806年建立と伝わる民家)、無動寺(国重要文化財の三尊仏)、若王子神社(1297年)、六條八幡宮(1466年の三重塔。10月に流鏑馬神事)、そして農村歌舞伎舞台(上谷上1863年・下谷上1840年復興の2舞台が国指定文化財)。
地下鉄で三宮まで直通の駅と、国指定文化財の農村歌舞伎舞台が、同じ町にある。これが北区山田町です。市公式は、この町が新神戸トンネル・阪神高速北神戸線・北神急行の整備によって北区の拠点として発展した、と記しています。なお箕谷駅は、神戸市の市営自転車駐車場(無料)一覧に北区として掲載されていますが、路線名は当該一覧に記載がありませんので本ページでは書いていません。「箕谷」(北区)と「名谷」(須磨区)・「押部谷」(西区)は別の区の駅ですので、物件検索のときに取り違えないようご注意ください。
北神地域のニュータウン ― 藤原台・有野台・唐櫃台・東大池・鹿の子台・上津台・日の峰(最寄駅:岡場)
神戸市が「連携拠点」に指定している岡場駅を中心とした一帯です。市公式は有野町について「南から大池、唐櫃、有野、二郎へと有野川流域に沿って開けた地域」であり、「東大池、唐櫃台、有野台、藤原台、北神星和台などの大規模な住宅団地が開発された」と記しています。北神区役所は藤原台中町1-2-1(北神中央ビル4〜6階)にあります。地区計画には「藤原台地区」「大池見山台地区」「東岡場地区」「北神戸第一〜第三地区」「神戸北町地区」「道場八多地区」が並びます。
地価公示では藤原台中町四丁目9番13が80,000円/㎡(前年比+2.8%・地積250㎡)、有野中町一丁目22番4が74,000円/㎡(+2.8%・493㎡)、有野中町三丁目14番2が71,000円/㎡(+2.9%・186㎡)、鹿の子台北町四丁目14番10が67,300円/㎡(+5.2%・199㎡)で上昇率は区内3位。商業地では有野中町三丁目21番1が150,000円/㎡(+4.2%・地積1,662㎡)で、上昇率は区内の商業地3地点で最大です。
いっぽうで、同じ北神地域のニュータウンでも価格が大きく落ちる地点があります。東大池三丁目4239番28が38,500円/㎡(+2.1%・地積223㎡)、唐櫃台四丁目6番3が38,000円/㎡(+1.9%・181㎡)、東有野台四丁目8番11が35,500円/㎡(+3.5%・256㎡)、大池見山台14番135が33,800円/㎡(+1.8%・290㎡)、青葉台5番145が33,500円/㎡(+1.2%・192㎡)。藤原台中町の80,000円/㎡に対して青葉台は33,500円/㎡で2.4倍(当方算出)。「北区のニュータウン」と一括りにできません。
成約データでは田尾寺が33件・中央値1,800万円・平均徒歩14分。町丁目別では藤原台北町が22件・中央値2,000万円・平均面積118㎡、日の峰が21件・中央値2,100万円・平均面積164㎡、有野町が20件・中央値670万円・平均面積154㎡。同じ有野町エリアのなかで、藤原台北町2,000万円と有野町670万円が並んでいます。成約の個票では上津台の戸建(2006年築・木造・土地230㎡/延床130㎡・5LDK)が2,400万円、鹿の子台北町の戸建(1997年築・木造・土地120㎡/延床90㎡・4LDK)が2,400万円(いずれも最寄駅は神鉄道場)、唐櫃台のマンション(1994年築・RC・専有85㎡・2LDK)が830万円(唐櫃台・徒歩10分)。
このエリアで必ず知っておくべきなのが、神戸市の団地再生の取り組みです。市は「計画的開発団地のリノベーション」のモデル団地として垂水区多聞台・北区有野台・北区唐櫃台の3団地を挙げており、3団地のうち2団地が北区です。有野台では2015年度に「有野台を考える会」が立ち上がり、2017年8月に将来像を策定。商店街活性化の「ありの台マルシェ」は2017年3月に第1回が開かれ、年1〜2回のペースで継続、まちあるき会やバス乗車促進プロジェクトも行われています。唐櫃台では2021年に「からとの未来を考える会」が立ち上がり、2021年に「リノベーションスクール@神鉄沿線」、2022年に「唐櫃の魅力再発見 ハイク&デイキャンプ」、2025年度には集会所跡地の活用を検討するワークショップが計4回開かれています。「バス乗車促進」と「集会所跡地の活用」が課題になっているという事実は、団地の中古住宅を買うときに正直に受け止めるべき情報です(各団地の面積・戸数・高齢化率は市ページに数値の記載がなく未取得です)。
農村集落 ― 淡河町・大沢町・八多町・長尾町・道場町・有馬町(最寄駅:道場(神鉄道場/JR道場))
ここが、北区の地価が11.7倍ひらく理由そのものです。区内の住宅地48地点のうち、価格の低いほうから並べると次のようになります。淡河町野瀬字一ノ坪1858番が9,600円/㎡(前年比0.0%・地積825㎡)で区内最安、淡河町行原字沢ノ垣111番が11,300円/㎡(前年比は「—」・419㎡)、大沢町日西原字小屋かち2106番1が13,100円/㎡(0.0%・416㎡)、八多町附物字五月田309番1外が17,000円/㎡(0.0%・522㎡)、山田町藍那字下手11番外が19,400円/㎡(▲0.5%・614㎡)、長尾町宅原字内垣508番1が23,200円/㎡(0.0%・407㎡)、有野町唐櫃字水ナシ2番12が28,700円/㎡(+1.4%・101㎡)。そして有馬町字峠堂138番3が49,900円/㎡(+1.8%・118㎡)、有野町有野字白原3690番12が40,900円/㎡(+3.5%・100㎡)、有野町有野字家ノ下305番1が34,500円/㎡(0.0%・245㎡)、道場町日下部字町裡127番が38,700円/㎡(+4.0%・297㎡)、八多町中字上ヨサ田1243番が64,000円/㎡(+3.2%・194㎡)。
気づいていただきたいのは、地番の書き方です。これらの標準地の所在地番には、ほぼ例外なく「字(あざ)」が入っています。一丁目・二丁目という住居表示ではなく、野瀬字一ノ坪、日西原字小屋かち、附物字五月田、藍那字下手、宅原字内垣、唐櫃字水ナシ、日下部字町裡。住居表示が実施されていない、旧来の農村の土地だということが、地番そのものから読み取れます。
そして変動率を見てください。令和8年地価公示で北区の住宅地48地点のうち、前年比が0.0%(横ばい)だったのは7地点。その7地点は君影町四丁目・山田町下谷上字猪ころび・有野町有野字家ノ下・長尾町宅原字内垣・八多町附物字五月田・大沢町日西原字小屋かち・淡河町野瀬字一ノ坪です。7地点のうち6地点が、「字」の付く農村地番です。区全体は+2.5%で上昇しているのに、この一帯だけ値が動いていない。
動かない理由は、市場ではなく制度にあります。神戸市には「人と自然との共生ゾーンの指定等に関する条例」(平成8年4月15日 神戸市条例第10号)があり、北区の66集落がその対象です。農村用途区域17,935haのうち、住宅が建てやすい「集落居住区域」は402ha=約2.2%(当方算出)しかありません。条例第10条により、建築物の新築・増築・改築、宅地造成、土地の形質変更、駐車場の設置、木竹伐採、土石採取、水面埋立てを行う者は、着手日の30日前までに市長に届け出なければならないとされています。しかも土地利用基準は「都市計画法、農業振興地域の整備に関する法律、農地法、森林法及びその他の法令の規定に基づき、許可等を得ていなければ、土地利用を行うことはできません」と明記しています。
それぞれの町の姿も、市公式が書いています。淡河町は「南に丹生・帝釈山系を望み、町の中央を淡河川が東西に流れ、その流域に平地が広がっている」。農業は「米・酒米が中心ですが、近年、花などの栽培も盛んに行われ、特に『新鉄砲ゆり』は広く県外にも知られている」。有馬町は「日本最古の温泉地の一つとして、また太閤秀吉がこよなく愛した」ことで全国的に知られ、温泉寺は724年創建、極楽寺は594年創建と伝えられます。神戸市の都市計画区域マスタープランは有馬温泉を「観光拠点」として明記しています。
成約データでは有馬町が25件・中央値650万円・平均面積65㎡で区内最安の町丁目です。成約の個票では有馬町のマンション(2009年築・RC・専有65㎡・2LDK)が820万円(有馬温泉・徒歩3分)。築2009年・駅徒歩3分・65㎡・2LDKで820万円。日本最古の温泉地の一つとされる町で、この価格帯です。
買う側にとっての意味を、正直に書きます。第一に、価格は圧倒的に安い。淡河町の標準地は9,600円/㎡で、同じ神戸市の中央区(住宅地平均363,538円/㎡)の約38分の1です。第二に、建てられるもの・できることが制度で強く制限される。第三に、その制限は住民自身が里づくり計画として選び取っている(北区は66集落中65集落が協議会を設立=98%、50集落が計画を策定=76%)。第四に、出口(将来の売却)も同じ制度の上にある。前年比0.0%が7地点というのは、値下がりしていないという意味でもありますが、市場が薄いという意味でもあります。「安いから買う」ではなく、「この制度の上に住む」という判断をしてください。
※エリア区分と各エリアの記述は、神戸市北区・兵庫県・関係機関の公表資料にもとづいて作成しています。
05神戸市北区の交通
鉄道
北区の鉄道は、神戸電鉄と神戸市営地下鉄 北神線の2本立てです。神戸市交通局の路線構成では、北神線のS01 谷上が起点で、西神・山手線と直通してS17 西神中央まで1本でつながっています。谷上から新神戸は1駅、三宮は2駅です(駅順は交通局の公表による。所要時間は市公式で確認できていないため書いていません)。
市公式は山田町の紹介のなかで、北区の交通網の整備について「新神戸トンネル、阪神高速北神戸線、北神急行」の整備により北区の拠点として発展した、と記しています。「北神急行」は、現在は神戸市営地下鉄 北神線として交通局のサイトにS01 谷上が掲載されていますが、市営化された年は市公式で確認できていません(未取得)。
都市計画上の位置づけも押さえておきましょう。神戸市の都市計画区域マスタープランは、「西神中央、岡場を連携拠点とし、地域拠点の機能に加え、隣接市との連携に必要なターミナル機能などの強化をはかる」、「鈴蘭台、名谷、学園都市、垂水、舞子、谷上を地域での都市活動や文化活動を支える地域拠点とし」と記しています。北区からは、岡場が「連携拠点」、鈴蘭台と谷上が「地域拠点」。さらに有馬温泉が観光拠点として明記されています。市は北区を切り捨ててはいないということが、この文言から読み取れます。
| 駅 | 路線 | 1日平均乗降人員 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 谷上 | 神戸市営地下鉄 北神線(S01・起点/西神・山手線と直通) | — | 北区の鉄道の要です。神戸市交通局の路線構成では、北神線のS01 谷上が起点で、そこから新神戸・三宮・県庁前・大倉山・湊川公園・上沢・長田・新長田・板宿・妙法寺・名谷・総合運動公園・学園都市・伊川谷・西神南を経てS17 西神中央まで直通します。谷上が北区であることは、市公式の地区計画一覧に「谷上地区」が北区として載っていること、および市立谷上小学校が北区の小学校一覧に掲載されていることから確認できます。神戸市の都市計画区域マスタープランは、鈴蘭台と谷上を「地域拠点」に位置づけています。地価公示では谷上東町14番8が100,000円/㎡(前年比+5.3%・地積361㎡)、谷上南町17番13が89,800円/㎡(+4.7%・201㎡)で、いずれも区内の住宅地48地点のうち上位5位以内に入ります。乗降人員は神戸市統計書がxlsxのみのため取得できていません(未取得) |
| 鈴蘭台 | 神戸電鉄 | — | 北区役所のある、区の中心駅です。北区役所の所在地は神戸市北区鈴蘭台北町1-9-1。神戸市の都市計画区域マスタープランは鈴蘭台を「地域拠点」に位置づけています。市公式は本区(鈴蘭台側)について「神戸市全域から見るとほぼ中央に位置しています」と記し、鈴蘭台駅周辺は昭和30年代から大規模な住宅団地開発が進んだ地域だとしています。地区計画にも「鈴蘭台駅前地区」があり、市の「坂のまち神戸プロジェクト」のエリアリノベーション6エリアの一つにも鈴蘭台駅エリアが指定されています。成約データではこの駅を最寄りとする物件が75件(区内最多)・中央値1,400万円・平均徒歩13分。市営自転車駐車場(有料)も鈴蘭台駅前にあります。乗降人員は未取得 |
| 北鈴蘭台 | 神戸電鉄 | — | 市公式は北鈴蘭台駅周辺の主な地域として甲栄台・若葉台を挙げています。地価公示では若葉台四丁目22番56が107,000円/㎡(前年比+4.9%・地積197㎡)で、区内の住宅地48地点で2位の水準です。地区計画に「北鈴蘭台駅西地区」があります。成約データでは47件・中央値1,600万円・平均徒歩13分。市営自転車駐車場(有料)が北鈴蘭台駅前にあります。乗降人員は未取得 |
| 鈴蘭台西口 | 神戸電鉄 | — | 神戸市の自転車等放置禁止区域の指定駅一覧に、北区の神戸電鉄の駅として掲載されています。地価公示では周辺にあたる鈴蘭台西町五丁目6番3が71,500円/㎡(+1.4%・地積249㎡)。成約の個票では鈴蘭台西町の戸建(1998年築・軽量鉄骨造・土地160㎡/延床125㎡・4LDK+S)が2,400万円で成約しており、最寄駅は鈴蘭台・徒歩15分と記録されています。乗降人員は未取得 |
| 西鈴蘭台 | 神戸電鉄 | — | 市公式は西鈴蘭台駅周辺の主な地域として北五葉・南五葉・君影町・星和台を挙げています。区内の住宅地48地点で最高値の標準地は、この一帯の北五葉一丁目3番14で112,000円/㎡(前年比+5.7%・地積345㎡)。商業地でも北五葉一丁目1番1内が185,000円/㎡(+2.8%・629㎡)で区内の商業地3地点の最高値です。成約データでは50件・中央値2,350万円・平均徒歩14分で、最寄駅別の中央値としては区内で最も高いまとまりになります。市営自転車駐車場(無料)が西鈴蘭台駅前にあります。乗降人員は未取得 |
| 山の街 | 神戸電鉄 | — | 市公式は山の街駅周辺の主な地域として緑町・広陵町・筑紫が丘を挙げています。地区計画に「山の街地区」があります。地価公示では緑町二丁目15番9外が67,200円/㎡(+3.5%・地積247㎡)、筑紫が丘五丁目15番2外が64,800円/㎡(+3.7%・183㎡)。成約データでは39件・中央値1,500万円・平均徒歩11分で、徒歩分数は区内6駅のなかで最も短いのが特徴です。成約の個票では緑町のマンション(1997年築・SRC・専有80㎡・3LDK)が820万円(山の街・徒歩13分)。市営自転車駐車場(無料)が山の街駅前にあります。乗降人員は未取得 |
| 岡場 | 神戸電鉄 | — | 神戸市の都市計画区域マスタープランが「連携拠点」に指定している駅です。市の表現は「西神中央、岡場を連携拠点とし、地域拠点の機能に加え、隣接市との連携に必要なターミナル機能などの強化をはかる」。北区からは岡場が、市の広域的な拠点として位置づけられているということです。地区計画にも「東岡場地区」があります。周辺の有野町一帯には東大池・唐櫃台・有野台・藤原台・北神星和台といった大規模住宅団地が開発されたと市公式は記しています。成約データの町丁目別では藤原台北町が22件・中央値2,000万円・平均面積118㎡。市営自転車駐車場(無料)が岡場駅前にあります。乗降人員は未取得 |
| 田尾寺 | 神戸電鉄 | — | 神戸市の自転車等放置禁止区域の指定駅一覧に、北区の神戸電鉄の駅として掲載されています。成約データでは33件・中央値1,800万円・平均徒歩14分。周辺の町丁目では日の峰が21件・中央値2,100万円・平均面積164㎡という数字が出ています。地価公示では鹿の子台北町四丁目14番10が67,300円/㎡(前年比+5.2%・地積199㎡)で、上昇率は区内の住宅地48地点で3位です。市営自転車駐車場(無料)が田尾寺駅前にあります。乗降人員は未取得 |
| 道場(神鉄道場/JR道場) | 神戸電鉄/JR | — | 北区には「道場」を名のる駅が2つあります。神戸市の市営自転車駐車場(無料)の一覧に、「JR道場駅前」と「神鉄道場駅前」が別々に、いずれも北区として掲載されています。さらに「道場南口駅前」も北区の無料駐輪場として掲載されています。自転車等放置禁止区域の指定駅一覧では、道場は神戸電鉄の駅として区分されています。物件情報で「道場駅徒歩◯分」と書かれていたら、どちらの道場駅なのかを必ず確認してください。地価公示では道場町日下部字町裡127番が38,700円/㎡(前年比+4.0%・地積297㎡)。成約の個票では上津台の戸建(2006年築・木造・土地230㎡/延床130㎡・5LDK)が2,400万円、鹿の子台北町の戸建(1997年築・木造・土地120㎡/延床90㎡・4LDK)が2,400万円で、いずれも最寄駅は神鉄道場と記録されています。乗降人員は未取得 |
※本表に載せているのは、神戸市公式で「北区の駅」だと裏が取れた駅だけです。神戸市の公式サイトには「どの駅がどの区にあるか」を1件ずつ示した対応表がなく、神戸市交通局の駅一覧ページにも所在地(住所)の表記がありません。そこで本ページでは、①自転車等放置禁止区域の指定駅一覧(駅を所在区ごとに掲載)②市営自転車駐車場一覧(同)③地区計画・市立学校の区分という3つの市公式資料から所在区を確認できた駅だけを表にしています。
このほか、市営自転車駐車場(無料)の一覧に北区として掲載されている駅として、箕谷・花山・大池・唐櫃台・五社・道場南口があります(ただしこれらの駅の路線名は市公式の当該一覧に記載がないため、本ページでは路線を書いていません)。
逆に、次の駅については所在区を確認できていません(未取得)。藍那・鵯越・丹生山・二郎・有馬口・有馬温泉・神鉄有野など。北区内にあると言われることの多い駅ですが、本ページでは「北区の駅」として断定しません。なお「箕谷」(北区)と「名谷」(須磨区)・「押部谷」(西区)は字面が似ていますが別の区の駅です。物件検索で取り違えやすいので注意してください。
そのうえで、国土交通省の成約価格情報に「最寄駅」として記録されている駅名なら、所在区とは無関係に事実として書けます。北区の物件509件について、最寄駅として記録されている上位6駅は次のとおりです。鈴蘭台 75件・中央値1,400万円・平均徒歩13分/西鈴蘭台 50件・2,350万円・徒歩14分/北鈴蘭台 47件・1,600万円・徒歩13分/山の街 39件・1,500万円・徒歩11分/三ノ宮(JR)35件・1,500万円/田尾寺 33件・1,800万円・徒歩14分。
ここで目を引くのが「三ノ宮(JR)」の35件です。三ノ宮駅は中央区の駅です(神戸市の自転車等放置禁止区域の指定駅一覧で、JR三ノ宮・阪急三宮・阪神三宮・地下鉄三宮はいずれも中央区に区分されています)。それでも北区の物件35件が、最寄駅として三ノ宮(JR)を記録している。そしてこの35件については、徒歩分数の平均を算出できませんでした(本ページのデータでは0と集計されており、これは「徒歩0分」という意味ではなく、分単位の数値として距離が記録されていないことを示します)。北区の一部では、最寄りとして記録される駅が区外の三宮になり、しかもその距離が分単位で表せない。これが、面積240.29km²・市域の約43%という区の広さの、実務的な意味です。
成約データの最寄駅別を並べると、中央値2,350万円(西鈴蘭台)から1,400万円(鈴蘭台)までで、長田区や須磨区のような5倍前後の開きは出ていません。北区の価格差は「駅からの距離」よりも「団地か農村集落か」で決まっているという読み方のほうが、データに合います。実際、町丁目別では星和台3,500万円から有馬町650万円まで5.4倍(倍率は当方算出)の開きがあります。
なお各駅の乗車人員・乗降人員は取得できていません(未取得)。神戸市統計書の「4 運輸・通信」に駅別乗車人員が収録されていますが、xlsx形式のみの提供で、本ページでは数値を読み取れませんでした。数字を持っていないので、駅の規模を人数で比較する記述は本ページには一切ありません。
道路
神戸市が公表している緊急輸送道路の一覧では、高速自動車国道等として山陽自動車道・中国縦貫自動車道・新名神高速道路・神戸淡路鳴門自動車道・第二神明道路が、主要国道として「一般国道2号(浜手バイパス)、一般国道2号、一般国道43号、一般国道175号」が挙げられています。これは神戸市全体の一覧で、北区内をどの路線が通っているかを路線別に示した市公式の資料は確認できていません(未取得)。本ページでは路線名を市全体の一覧として紹介するにとどめ、「北区を通る国道は◯号です」という書き方はしていません。市公式が北区の文脈で名前を挙げている道路は新神戸トンネルと阪神高速北神戸線の2つです(区内の経路・IC名は未取得)。
渋滞について、北区の方には朗報かもしれない事実があります。神戸市は道路網のページで「神戸市内の高速道路ネットワークは、大阪湾岸道路西伸部や神戸西バイパスなど、ミッシングリンクが存在しています。これにより、阪神高速道路神戸線(京橋〜摩耶)や第二神明道路(伊川谷〜明石西)において、交通の集中による渋滞が頻発しています」と公表しています。ここで名指しされている2区間は、いずれも北区の路線ではありません。阪神高速神戸線は海側の東西軸、第二神明は西区・明石方面の路線です。北区から車で動く場合のボトルネックが市公式で名指しされているわけではない、ということになります。(ただし北区内の渋滞状況を市が公表しているわけでもありません。「北区は渋滞しない」という意味ではありませんのでご注意ください。)
歴史的な道として、市公式が「徳川道」を挙げています。市の本区紹介ページによれば、徳川道は江戸時代末期に、外国人居留地でのトラブル回避のため、明石から白川・藍那を経由して摩耶山から住吉に抜ける迂回路として建設された道です。藍那という地名がここで出てくる点に注目してください。小規模特認校のある藍那小学校の藍那であり、令和8年地価公示で区内48地点のうち唯一値下がりした標準地(山田町藍那字下手11番外・19,400円/㎡・▲0.5%)のある藍那です。幕末に「都心を避けるための道」が通された場所が、いま市内で最も地価の動かない地域の一つになっている。北区の地理を象徴する事実です。
そして北区で最も実務的に効くのが「区が広い」ということです。市公式は区の面積を240.29平方キロメートル=全市面積の約43%、神戸市9区のなかで1番広い区と記しています。この広さは行政資料の作り方にまで出ていて、くらしの防災ガイド(ハザードマップ)の北区版は、1冊ではなく6分割で発行されています。①道場周辺 ②大沢・長尾・八多 ③有野・有馬周辺 ④淡河周辺 ⑤箕谷・谷上周辺 ⑥鈴蘭台周辺。1枚の地図に収まらないのです。物件を内覧するときは、区内での移動時間を甘く見積もらないでください。鈴蘭台と淡河町では、同じ「北区」でも生活圏がまったく違います。
坂の問題も避けて通れません。神戸市は2024年度から「坂のまち神戸プロジェクト」を始めており、「神戸の坂の魅力を一層活かし、課題については改善を図っていくための取り組み」と説明しています。エリアリノベーションとして指定された6エリアのうちの一つが「鈴蘭台駅エリア」(北区)です(ほかは①兵庫山麓 ②鵯越駅・丸山駅 ③禅昌寺東部・高取山麓 ④塩屋 ⑥神鉄長田駅・名倉。②の所在区は市公式で確認できていません)。市が北区の中心駅周辺を「坂のまち」の対象として扱っているという事実は、現地を見るときの前提にしてください。内覧時には必ず坂の勾配と、雨の日・雪の日の通学路をご確認ください。
※北区内の駅別の乗車人員・乗降人員は取得できていません(未取得)。神戸市統計書「4 運輸・通信」に駅別乗車人員が収録されていますが、xlsx形式のみの提供で本ページでは読み取れませんでした。また区内を通る国道・主要地方道の路線別リストと、高速道路の経路・IC名も市公式に見当たらず、未取得です。北神急行(現・神戸市営地下鉄 北神線)の市営化年も市公式で確認できていません。出典:神戸市「緊急輸送道路(路線一覧PDF)」//www.city.kobe.lg.jp/documents/8736/emergencyroad_list.pdf /神戸市「道路網」//www.city.kobe.lg.jp/a59650/kurashi/access/road/r_net.html /神戸市「自転車等放置禁止区域」//www.city.kobe.lg.jp/a26843/kurashi/access/road/cyclehoutikinsi.html /神戸市「市営自転車駐車場一覧」//www.city.kobe.lg.jp/a26843/kurashi/access/road/cycleitiran/index.html /神戸市交通局 //kotsu.city.kobe.lg.jp/ /神戸市「北区の概要」//www.city.kobe.lg.jp/f96104/kuyakusho/kitaku/shoukai/gaiyou/index.html /神戸市「本区のご紹介」//www.city.kobe.lg.jp/f96104/kuyakusho/kitaku/shoukai/machishoukai/honku.html /神戸市「坂のまち神戸プロジェクト」//www.city.kobe.lg.jp/a01110/saka.html
06神戸市北区で家を買う前に必ず確認する「市街化調整区域」
兵庫県で家を探すとき、阪神間の平地しか見ていなかった方が最初につまずくのがこれです。
同じ市の中でも、駅前の市街地と山手・北部とで市街化区域と市街化調整区域が分かれています。
ここに出てくる面積は、北区のものではなく神戸市全体のものです。神戸市は区ごとの市街化区域・市街化調整区域の面積を公表していません(未取得)ので、本ページでは市全体の数字を示したうえで、区としての読み方を書きます。
神戸市全体では、神戸都市計画区域 約55,730haのうち、市街化区域が約20,244ha(36%)、市街化調整区域が約35,486ha(64%)です。政令指定都市でありながら、市域の3分の2が市街化調整区域という、全国的にもかなり珍しい構造をしています。
そして、この調整区域の主たる分布先が北区と西区です。神戸市は道路の無電柱化の方針で「既成市街地(東灘区〜須磨区)」という言い方をしており、北区はこの「既成市街地」に含まれません。また神戸市の都市計画区域マスタープランには「北区山田町原野地区を暫定的に市街化調整区域に編入する」という北区を名指しした記述があります。市街化調整区域について市は「市街化を抑制し、緑豊かな自然環境の保全・育成をはかり、農村環境など地域特性を活かした秩序ある土地利用を誘導する」と記しています。
ただし北区内の市街化調整区域の面積・分布を示した市公式の文章資料は確認できていません(未取得)。区域区分は計画図(図面)で表示され、区域区分変更の告示PDFも「計画図表示のとおり」とするのみで、区別の内訳が文章として書かれていないためです。「北区の◯%が調整区域です」という数字を、本ページは持っていません。個別の物件の区域は、神戸市の都市計画情報検索・神戸市情報マップ、または重要事項説明書で必ずご確認ください。
| 区分 | 面積 | 構成比 |
|---|---|---|
| 市街化区域 | 20,244 ha | 36.3% |
| 市街化調整区域 | 35,486 ha | 63.7% |
| 合計(都市計画区域) | 55,730 ha | 100.0% |
※区域区分の決定・変更:神戸市は昭和45年(1970年)に区域区分(線引き)を当初決定しています。決定・変更の年月日そのものは市の公表資料で確認できていません(未取得)
市街化調整区域だと何が起きるか
- 原則として建築を目的とした開発ができない=将来の建て替えに許可が要る、あるいはできない場合がある
- 住宅ローンの審査が通りにくい金融機関がある。取扱不可・融資比率を下げるなどの扱いになることがある
- 再建築不可・接道条件・既存宅地の扱いなど、物件ごとに個別確認が必須
- 一方で都市計画税がかからない=毎年のランニングコストは市街化区域より低い
都市計画税(税率0.3%)が課されるのは、神戸市の公式表現で「毎年1月1日現在に都市計画法による市街化区域に土地・家屋を所有している人」です。市街化調整区域内の物件には都市計画税がかかりません。神戸市は市域の64%が市街化調整区域で、その主たる分布先が北区・西区ですから、北区では「毎年の税率そのものが物件によって違う」ということが実際に起こります。固定資産税1.4%と合わせると、市街化区域内では1.7%、市街化調整区域内では1.4%です(1.4%と0.3%は神戸市の公表値。合計1.7%は当方の合算で、神戸市が1.7%と1本で公表しているページは確認できていません)。物件がどちらなのかは、納税通知書と重要事項説明書で必ず確認してください。
調べ方(ご自身でも確認できます)
- 市の都市計画情報(Web GIS)で住所を入力して区域を確認する
- 固定資産税の納税通知書を見る。都市計画税が課されていれば市街化区域、課されていなければ市街化調整区域の可能性が高い
- 重要事項説明書の「都市計画法にもとづく制限」欄を確認する
※家タダでは、ご検討中の物件が調整区域かどうか、再建築の可否、ローンが通る金融機関があるかを契約前に無料で調査します。物件URLをお送りください。
北区で家を買うなら、まずこの条例を読む ―「人と自然との共生ゾーンの指定等に関する条例」
神戸市北区の物件を検討している方にとって、この条例は都市計画法と同じくらい重要です。正式名称は「人と自然との共生ゾーンの指定等に関する条例」(通称「共生ゾーン条例」。正式名称はこちらです)。条例番号まで書くと平成8年4月15日 神戸市条例第10号、最終改正は令和4年4月1日です。政令指定都市でこういう条例を持っているのは神戸市だけです。
条例の第1条(目的)は、こう書いてあります。
「この条例は、市内の農村地域について、秩序ある土地利用の計画的推進、農村らしい景観の保全及び形成、里づくり協議会による里づくり計画の作成等を行う」
市の紹介ページはこれを「西北神に広がる豊かな農業・農村地域を守るため」の制度だと説明しています。「西北神」とは西区と北区のことで、実際、この条例の取組状況は北区66集落・西区106集落という2区の集落数でしか集計されていません。つまりこれは、事実上、北区と西区だけにかかる制度です。
農村用途区域17,935ha ― そのうち家が建てやすいのは402ha(約2.2%)
指定されている農村用途区域の合計面積は17,935ha(2023年12月現在)。神戸市の市域面積は557.02km²=55,702haですから、市域のおよそ32%が、条例で農村用途区域に指定されている計算になります(当方算出)。そして条例第8条は、この農村用途区域を4つに区分しています。条文の定義と、2023年12月現在の面積を並べます。
| 区分 | 条文の定義(逐語) | 面積 | 構成比 |
|---|---|---|---|
| 農業保全区域 | 「基本的に農業の振興及び良好な営農環境の整備、保全及び活用を目的とした土地利用の用途に供する区域」 | 8,913 ha | 49.7% |
| 環境保全区域 | 「基本的に良好な自然環境の整備、保全及び活用を目的とした土地利用の用途に供する区域」 | 8,375 ha | 46.7% |
| 集落居住区域 | 「基本的に良好な生活環境の整備、保全及び活用を目的とした土地利用の用途に供する区域」 | 402 ha | 2.2% |
| 特定用途区域(A・B合計) | 「基本的に前3項に規定する土地利用の用途以外の土地利用の用途に供する区域」 | 245 ha | 1.4% |
| 合計 | 農村用途区域 | 17,935 ha | 100.0% |
※面積は神戸市「人と自然との共生ゾーンの指定等に関する条例」ページ(2023年12月現在)。構成比は当方算出です。
この表の一行だけ覚えて帰ってください。集落居住区域402ha。農村用途区域17,935haの、わずか約2.2%です。神戸市の土地利用基準によれば、集落居住区域は4区分のなかで最も住宅建築がしやすい区域で、里づくり協議会との「協議の上、承諾が得られている」ことを要件に一般住宅の建築が可能とされています。いっぽう農業保全区域では「当該土地の地目が農地である場合、当該用途区域内外に農地以外の代替地がないこと」を条件とする農家住宅の建築、環境保全区域では「里づくり計画に定める土地利用計画」への位置づけと市長協議が必要、特定用途区域A/Bは「市長が認めたもの」に限定、と整理されています。(この建築可否の整理は市の土地利用基準PDFからの読み取りで、確度は中です。実際の可否は必ず神戸市の担当部局にご確認ください。)
第10条 ― 着手の30日前までに、市長への届出が要る
そして買う側にとっていちばん実務的なのが第10条です。
「農村用途区域内において、建築物の新築・増築・改築、宅地造成、土地の形質変更、駐車場の設置、木竹伐採、土石採取、水面埋立てを行おうとする者は、着手日の30日前までに市長に届け出なければならない」(ただし非常災害時の応急措置等を除く)
「木竹伐採」が入っている点に注目してください。庭の木を切ることまでが届出の対象になり得る、という書き方です。施行規則では、届出が不要な行為として「通常の管理行為又は軽易な行為」=既存敷地内での改築、幅2メートル未満の農道設置、高さ1.5メートル以下の工作物、保育目的の間伐などが挙げられています。また農村景観保全形成地域(施行規則第6条)では「様式第3号による行為説明書」と関連図書の添付が必須で、建築物については平面図・立面図まで求められます。農村用途区域より規制が重い区域が、さらにその中にあるということです。ただし北区内の農村景観保全形成地域の指定地区名・区域は確認できていません(未取得)。農村景観保全形成基本計画の「別冊」にあるとされていますが、本ページでは特定できませんでした。
さらに土地利用基準は、大前提としてこう書いています。
「都市計画法、農業振興地域の整備に関する法律、農地法、森林法及びその他の法令の規定に基づき、許可等を得ていなければ、土地利用を行うことはできません」
つまり、この条例の届出をクリアしても、それだけで建てられるわけではありません。都市計画法(市街化調整区域の開発許可)、農地法(農地転用)、農業振興地域の整備に関する法律(農用地区域からの除外)、森林法(林地開発)。制度が何重にも重なっているというのが、北区の土地の実態です。
第17条・第18条 ― 「里づくり計画」は住民が自分で作っている
この条例のもう一つの特徴は、規制を住民自身が決める仕組みになっていることです。第17条は里づくり協議会の認定要件を「農村環境の整備等を図ることを活動目的とし、町又は字の区域を活動区域とし、地縁に基づいて形成され、特定個人の利益を誘導しない団体」であることと定めています。第18条は里づくり計画の記載事項として「計画の名称、対象地区の位置・区域、整備目標・方針、および農業振興、環境整備、土地利用、景観保全形成、市街地交流、新田園コミュニティ、農村定住起業に関する計画等」を挙げています。
北区の取組状況は、66集落中、里づくり協議会の設立が65集落(98%)、里づくり計画の策定が50集落(76%)(2023年12月現在)。参考までに西区は106集落中、協議会96(91%)、計画70(66%)です。北区は98%の集落が協議会を持っている。これは「開発されないこと」が、行政の一方的な規制ではなく地域の意思として制度化されているということを意味します。
買う側にとって、これは両面があります。マイナス面は明らかで、建てられるものが限られ、手続きが増え、将来の出口(売却)も狭まる可能性がある。プラス面は、隣に何が建つか分からないという不安がほぼ無いことです。里づくり計画で景観と農地が守られることが、住民合意として担保されている。淡河町野瀬の9,600円/㎡という価格は、市場の需給だけで決まった価格ではありません。なお神戸市は、この条例について2015年以降7回の規制緩和を実施し、現在は「Uターン希望者が家を新たに建築する事が可能になったり、また新たな移住者が新築住宅を建築したり、古民家を活用してカフェなどをオープン」することが認められていると説明しています(回数と実施年は市ページの要約的記述で、原本での再確認が必要な確度中の情報です)。
神戸市は市街化区域を「減らして」いる
もう一つ、北区で押さえておきたい動きがあります。区域区分の見直し資料によれば、市街化区域は約20,395ha → 約20,244ha(△151ha)、市街化調整区域は約35,331ha → 約35,486ha(+155ha)と変更されています。市街化区域が減り、調整区域が増えているということです。人口減少局面でのいわゆる「逆線引き」的な動きで、全国的にも珍しい方向です。神戸市は現在「第9回線引き見直し」の方針を公表しています。特定保留区域は約9ha→約111ha、一般保留区域は約66ha→約107haへと増えています。
いっぽう、市街化区域の側では2023年6月1日に全市的な用途地域見直しが施行されました。全市的な用途地域見直しは1973年以降9回(1973・1982・1988・1996・2001・2007・2013・2018・2022年)行われており、2023年6月施行分では駅周辺地区の容積率を200%→300%に引き上げ、工業系地域の容積率・建ぺい率を200/60→300/80に引き上げ、住居系地域の幹線道路沿いで150㎡までの小規模店舗を許容、駅周辺で1,500㎡までの事務所・店舗を許容する、といった緩和が行われています。郊外の宅地供給は制度として絞り、駅周辺は制度として緩める。これが、いまの神戸市の都市計画の向きです。北区の農村集落の地価が、48地点中7地点で前年比0.0%と「動いていない」ことの背景にある構造だと読めます。
北区で「調整区域かどうか」「共生ゾーンかどうか」をどう確かめるか
北区内の市街化調整区域の分布も、農村用途区域の区別内訳も、市公式では確認できていません(未取得)。共生ゾーンの区域概要図PDFは公開されていますが図面のみで、本ページでは町名等の文字情報を取得できませんでした。確かめる方法は4つあります。
- 神戸市の「都市計画情報検索」と「神戸市情報マップ」で住所を入力する。線引き・用途地域・地区計画・高度地区がまとめて見られます。
- 共生ゾーンの区域概要図(2023年12月現在)で位置を確認する。市公式が公開しているPDFです。
- 固定資産税の納税通知書を見る。都市計画税が課されていれば市街化区域、課されていなければ市街化調整区域の可能性が高くなります。神戸市の都市計画税は「市街化区域に土地・家屋を所有している人」への課税だと明記されています。
- 重要事項説明書の「都市計画法にもとづく制限」欄と、「その他の法令にもとづく制限」欄の両方を確認する。共生ゾーン条例は後者に記載されるべき制限です。
地区計画は北区だけで16地区 ― 市内最多クラス
神戸市には地区計画が94地区、防災街区整備地区計画が1地区、合わせて95地区あり、その面積は約3,697.8haです(2025年12月8日現在)。市街化区域20,244haに対して約18%(当方算出)。そしてそのうち16地区が北区にあります。神戸北町地区/北神戸第一地区/北神戸第二地区/北神戸第三地区/藤原台地区/大池見山台地区/山の街地区/柏尾台地区/花山中尾台地区/谷上地区/道場八多地区/ひよどり台南地区/東岡場地区/下谷上南山地区/鈴蘭台駅前地区/北鈴蘭台駅西地区の16です。西区16地区と並んで市内最多クラスで、北区の大規模住宅団地の多くが、なんらかの地区計画の網にかかっていると読めます(ただし各地区の決定年月日・区域面積・建築制限の内容は未取得です)。
さらに神戸市地区計画及びまちづくり協定等に関する条例(通称まちづくり条例・1981年12月制定)にもとづくまちづくり協定が20地区(2026年6月1日現在)あり、1978年制定の神戸市都市景観条例もあります。神戸で家を買うということは、何らかの地区ルールが乗っている可能性が相応にある、ということです。地区計画がかかっていると、建ぺい率・容積率・高さ・壁面位置・用途・垣根の構造などに追加の制限が入ることがあります。制限は物件の自由度を下げますが、同時に周辺の環境が守られるという意味では買い手の利益にもなります。重要なのは「あるかないか」を契約前に確定させることです。
出典:神戸市「人と自然との共生ゾーンの指定等に関する条例」//www.city.kobe.lg.jp/a99375/shise/kekaku/kezaikankokyoku/symbiosis.html /条例本文PDF(平成8年4月15日 神戸市条例第10号)//www.city.kobe.lg.jp/documents/14587/202204_jyorei.pdf /施行規則PDF //www.city.kobe.lg.jp/documents/14587/201604_03sekoukisoku_1.pdf /土地利用基準PDF //www.city.kobe.lg.jp/documents/14587/tochiriyoukijun2022.pdf /区域概要図PDF(2023年12月現在)//www.city.kobe.lg.jp/documents/14587/gaiyouzu_202312.pdf /神戸市「区域区分(線引き)」//www.city.kobe.lg.jp/documents/57660/kuikikubun.pdf /神戸市「都市計画区域マスタープラン」//www.city.kobe.lg.jp/documents/57660/kuikimaster.pdf /神戸市「地区計画」//www.city.kobe.lg.jp/a35466/shise/kekaku/jutakutoshikyoku/district/index.html /神戸市「まちづくり協定」//www.city.kobe.lg.jp/a96653/kurashi/machizukuri/torikumi/agreement.html /神戸市「用途地域の見直し」//www.city.kobe.lg.jp/a84931/shise/kekaku/jutakutoshikyoku/youtominaoshi/index.html /神戸市「市街化調整区域における建築・開発」//www.city.kobe.lg.jp/a33173/business/kaihatsu/kaihatsukyoka/chosekuiki/kenchiku_kaihatsu.html
07神戸市北区の固定資産税・都市計画税(毎年かかるコスト)
購入時の諸費用だけでなく、買ったあと毎年かかる税金も判断材料です。 仲介手数料は1回きりですが、固定資産税・都市計画税は所有している限り毎年発生します。
| 税目 | 税率 | 課税対象 |
|---|---|---|
| 固定資産税 | 1.4% | 市街化区域・市街化調整区域を問わず課税 |
| 都市計画税 | 0.3% | 市街化区域内の土地・家屋のみ |
| 合計(市街化区域) | 1.7% | 課税標準額に対して |
固定資産税の税率は1.4%、都市計画税の税率は0.3%。いずれも神戸市の公表値です。固定資産税の計算式は市の公式表現で「課税標準額(1,000円未満切捨て)×税率(1.4%)=税額(100円未満切捨て)」、都市計画税は「課税標準額×税率(0.3%)」です。合計1.7%という数字を神戸市が1本で公表しているページは確認できていませんので、本ページでは1.4%と0.3%を分けて示したうえで合算値を併記しています。
そして北区では、ここが他区より重要になります。都市計画税の課税対象は「毎年1月1日現在に都市計画法による市街化区域に土地・家屋を所有している人」。神戸市は市域の64%が市街化調整区域で、その主たる分布先が北区・西区です。つまり北区には、都市計画税がかからない物件が実際に存在します。市街化区域内なら毎年1.7%、市街化調整区域内なら1.4%。課税標準額が同じなら、0.3%分だけ毎年の保有コストが違うということです。ただし個別の物件がどちらなのかは物件ごとに違い、北区内の市街化調整区域の分布を示した市公式の資料は確認できていません(未取得)。「北区だから都市計画税がかからない」という書き方は誤りになります。納税通知書と重要事項説明書で確認するのが確実です。
納税義務者は賦課期日(毎年1月1日)現在の所有者で、1年分がその人に課税されます。年の途中で売買した場合、日割りの精算は売主・買主の合意で行う商慣習であって、市が按分して課税してくれるわけではありません。決済時の固定資産税・都市計画税の精算金は、仲介手数料とは別にかかる実費です。納付は一括払いまたは年4回分割で、口座振替・クレジットカード払いに対応しています。縦覧期間は毎年4月1日〜4月30日で、会場は新長田合同庁舎(長田区)です。2026年5月1日からは、固定資産税関係証明の対面発行窓口が新長田合同庁舎に集約されます。北区は市内で最も広い区であり、鈴蘭台の北区役所からも、藤原台中町の北神区役所からも、新長田合同庁舎までは距離があります。窓口に行く前に、電子申請や郵送で済むかどうかを神戸市にご確認ください。
住宅用地の課税標準の特例は、神戸市の公表値で小規模住宅用地(住宅1戸当たり200㎡以下の部分)が固定資産税で価格の6分の1・都市計画税で3分の1、一般住宅用地(それを超える部分)が固定資産税で3分の1・都市計画税で3分の2です。市の原文は「住宅用地の課税標準額は、評価額に特例率(住宅用地特例率)を乗じた額が上限となります」。
北区の方は、この「200㎡」という線に注意してください。成約データでは、北区の戸建353件の平均面積(土地面積)は187㎡です。町丁目別に見ると星和台238㎡・日の峰164㎡・有野町154㎡・泉台137㎡・鈴蘭台北町136㎡といった水準で、200㎡を超える土地がふつうに流通している区だということが分かります。200㎡を超えた部分は小規模住宅用地の6分の1ではなく、一般住宅用地の3分の1が適用されます。土地が広いことは北区の魅力ですが、毎年の固定資産税では広さがそのまま負担に効いてくるという点は正直にお伝えしておきます。
新築住宅の減額措置は、2026年4月1日から床面積要件が変わっています。2026年3月31日までの新築は「居住部分の床面積が50㎡(一戸建以外の貸家住宅は40㎡)以上280㎡以下」でしたが、2026年4月1日以降の新築は「40㎡以上240㎡以下」になりました。減額割合はいずれも2分の1、減額期間は一般住宅で3年度分、3階建以上の耐火・準耐火構造で5年度分(認定長期優良住宅は2031年3月31日までの新築でそれぞれ5年・7年に延長)です。上限が280㎡から240㎡に下がった点は、延床の大きな住宅が建てられる北区ではむしろ効いてくる変更です。
北区の住宅地の公示価格は1㎡あたり平均58,056円で、兵庫県内で住宅地の標準地が3地点以上ある40市区町村のうち21位、神戸市9区のなかでは9位=最も低い水準です。中央区(363,538円/㎡)の約6.3分の1ですから、同じ広さの土地なら、毎年の保有コストの絶対額も大きく違います。ただし区内の標準地は最高112,000円/㎡から最安9,600円/㎡まで11.7倍ひらいており、「北区だから固定資産税が安い」と一律には言えません。物件の場所次第です。
なお土地・家屋の免税点の金額は、神戸市の公表ページで確認できていません(未取得)。一般に言われる「土地30万円・家屋20万円」という数字は、神戸市の公式ページ上で裏が取れなかったため本ページには記載していません。償却資産の免税点は「課税標準となるべき額が150万円未満の場合は、課税されません」と明記されています。また「固定資産税が免税点未満の場合は、都市計画税も課税されません」とも記されています。
免税点
同一人が神戸市北区内に所有する資産の課税標準額の合計が次の額に満たない場合は課税されません。
| 区分 | 免税点 |
|---|---|
| 償却資産 | 1,500,000円 |
※納期:年4期。2026年度は第1期 2026年4月30日/第2期 7月31日/第3期 12月25日/第4期 2027年3月1日が納期限です(納税通知書は2026年4月1日発送)。「固定資産税(概要)」ページは「年4回(4月、7月、12月、翌年2月)」と記していますが、実際の納期限は年度ごとにずれますので、該当年度の市税スケジュールをご確認ください/賦課期日は1月1日。「毎年1月1日現在に固定資産(土地・家屋・償却資産)を所有している人に対して、その年の4月1日から始まる年度分の税として課される」(神戸市)
※税率・免税点は神戸市北区の公表資料にもとづく最新値です。税額は物件ごとの課税標準額により異なります。正確な税額は市の資産税課または納税通知書でご確認ください。
08神戸市北区の学区・子育て支援(住所で決まるもの)
神戸市北区が学校選択制を実施しているかどうかは、本ページ作成時点で公表資料から確認できていません。このページでは推測で書かない方針のため、断定していません。市が公表している範囲では、住所地によって通う小学校・中学校が定められています。物件選びの段階で通学区域を確認し、最終的な判断は市の教育委員会にご確認ください。神戸市の公式ページには「学校選択制」という語が出てきません。実施しているという記載も、実施していないという記載も見つかっていないため、本ページでは実施の有無を断定していません。実在が確認できた制度は①指定学校の変更 ②区域外就学 ③小規模特認校の3つです。根拠は「神戸市学齢児童及び学齢生徒の就学に関する規則」。申請時期は市の公式表現で「翌年4月に小学1年生になる方は10月以降に、中学1年生になる方は11月以降に、指定学校変更の手続ができます」です。そして北区には、神戸市に2校しかない小規模特認校のうちの1校(藍那小学校)があります。なお神戸市には「当分の間、指定学校の変更を認める地区」を定める要綱があり、特定の地区に住むと指定校以外を選べる運用があります。その地区名は本ページ作成時点で確認できていません(未取得)ので、学区を理由に物件を選ぶ場合は神戸市教育委員会に直接ご確認ください。
指定された学校以外に通えるケース(指定校変更)
指定校制でも、次の事由に当てはまれば指定校以外への就学が認められる場合があります。 「入学前に転居予定」「建て替え中の仮住まい」は多くの市で認められるため、 購入と入学のタイミングが重なる方は事前に教育委員会へ確認してください。
| 許可される事由 | 内容 |
|---|---|
| 1 身体的理由(1)障害・病気 | 「障害・病気により就学困難と認められる場合」。必要書類は医師の診断書等。変更できる期間は「卒業までの必要と認める期間」です。 |
| 1 身体的理由(2)特別支援学級 | 「指定学校以外の特別支援学級に入級する場合」。必要書類は障害を証する書類等。変更できる期間は入級期間中です。 |
| 2 転居に伴う理由(1)1年以内に転居 | 「1年以内に転居が確実な場合」。必要書類は建築確認書・売買契約書・賃貸借契約書等の写し。変更できる期間は当該学年中の転居の日まで。住宅の購入と入学のタイミングが重なる方は、まずここを見てください。売買契約書の写しで申請できるという点が実務上重要です。 |
| 2 転居に伴う理由(2)ア 転居で他校区へ | 「転居のため他校区に移った場合」。必要書類は同上。変更できる期間は「卒業までの必要と認める期間」。引っ越しても前の学校に通い続けられる可能性があるということです。 |
| 2 転居に伴う理由(2)イ 新築・増改築の仮住まい | 「新築・増改築により一時的に移った場合」。必要書類は同上。変更できる期間は入居の日まで。建て替え中の仮住まいが典型例です。 |
| 2 転居に伴う理由(2)ウ 住宅融資手続き | 「住宅融資手続きで住所と実際居住地が不一致」の場合。必要書類は同上。変更できる期間は入居の日まで。 |
| 2 転居に伴う理由(3)公共事業 | 「公共事業に協力して転居」した場合。必要書類は公共工事主体からの依頼書等。変更できる期間は「卒業までの必要と認める期間」。 |
| 3 校区変更等(1)住居表示変更 | 「住居表示変更後、従前学校の継続を希望」する場合。必要書類の指定はなし。変更できる期間は卒業まで。 |
| 3 校区変更等(2)校区調整地区 | 「校区調整地区で教育長が指定した場合」。必要書類の指定はなし。変更できる期間は「卒業までの必要と認める期間」。神戸市には別途「当分の間、指定学校の変更を認める地区を定める要綱」があります。 |
| 4 家庭事情(1)登校前後に監督者がいない | 「登校前後に監督者がいない場合」。必要書類は理由を証する書類。変更できる期間は卒業まで。共働き世帯にとって実務的な事由です。 |
| 4 家庭事情(2)兄弟姉妹と同校 | 「指定学校変更済みの兄弟姉妹と同校を希望」する場合。必要書類の指定はなし。変更できる期間は卒業まで。 |
| 5 通学利便性 ア 距離 | 「片道2km以上(小学)・3km以上(中学)で負担軽減」が必要な場合。必要書類の指定はなし。変更できる期間は卒業まで。北区は面積240.29km²=全市の約43%を占める市内最大の区です。小学校32校・中学校16校に加えて小・中とも桜の宮…しらゆり分校があるのは、通学距離が実際に課題になっている地域があることの表れだと読めます。 |
| 5 通学利便性 イ 公共交通機関 | 「公共交通機関利用が認められている場合」。必要書類の指定はなし。変更できる期間は卒業まで。 |
| 5 通学利便性 ウ 通学経路 | 「他校区を経由しない通学経路がない場合」。必要書類の指定はなし。変更できる期間は卒業まで。 |
| 6 教育的理由 | 「いじめ・不登校・学校行事等で特別の配慮が必要」な場合。必要書類は理由を証する書類等。変更できる期間は「卒業までの必要と認める期間」。 |
| 7 小規模特認校 | 藍那小学校(北区)・六甲山小学校(灘区)への就学希望。必要書類は小規模特認校就学申請書・勤務時間等書類。変更できる期間は卒業まで。市は制度の目的に「複式学級の解消」を挙げています。北区にあるのは藍那小学校の1校です。(神戸市の市立小学校一覧で、六甲山小学校は灘区、藍那小学校は北区に掲載されています。)条件は「保護者及び児童・生徒がともに神戸市内に居住していること」「公共交通機関を利用し、自力でおおむね1時間以内で通学できること」等です。 |
※許可基準・受付時期は毎年変わります。最終判断は神戸市北区の教育委員会です。必ず一次情報でご確認ください。
子育て支援は「市町村ごとに」違う
こども医療費助成や待機児童数は市町村が独自に決めているため、 隣の市に移るだけで条件が変わります。同じ兵庫県内でも、市が変われば条件が変わります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| こども医療費助成の対象 | 0歳〜高校3年生(18歳到達後、最初の3月31日まで) |
| 所得制限 | 所得制限なし(神戸市が公式に「所得制限なし」と明記) |
| 一部自己負担 | 0〜2歳は通院・入院とも自己負担なし(0円)。3歳〜高校生の通院は「2割負担 1日最大400円を月2回までの負担(3回目以降、自己負担なし)」。3歳〜高校生の入院時の自己負担については、市の公表ページで確認できていません(未取得) |
| 保育所等の待機児童数 | 0人(2026年4月1日時点・国の「保育所等利用待機児童数調査」にもとづく数値。5年連続ゼロ) |
北区の市立小学校32校+1分校・中学校16校+1分校
神戸市の市立学校一覧に掲載されている北区の学校は次のとおりです。小学校32校は神戸市9区のなかで最多(西区29校・垂水区23校を上回る/校数の比較は当方算出)。
| 区分 | 学校名 |
|---|---|
| 市立小学校(32校+1分校) | 有馬/有野/藤原台/西山/ありの台/唐櫃/大池/花山/谷上/箕谷/桂木/広陵/筑紫が丘/桜の宮/桜の宮小学校しらゆり分校/甲緑/山田/小部東/小部/泉台/鈴蘭台/北五葉/南五葉/君影/星和台/ひよどり台/藍那/道場/大沢/長尾/鹿の子台/好徳/淡河 |
| 市立中学校(16校+1分校) | 有馬/有野/有野北/唐櫃/大池/山田/広陵/桜の宮/桜の宮中学校しらゆり分校/小部/大原/鈴蘭台/星和台/鵯台/北神戸/大沢/淡河 |
| 小規模特認校 | 藍那小学校(北区)。神戸市の小規模特認校は2校のみで、もう1校の六甲山小学校は灘区です |
この一覧そのものが、北区の二層構造を語っています。北五葉・南五葉・君影・星和台・泉台・鈴蘭台・ひよどり台・藤原台・ありの台・鹿の子台・筑紫が丘といった名前は、昭和30年代以降に開発された住宅団地の名前がそのまま学校名になったもの。いっぽう有馬・山田・道場・大沢・長尾・淡河・藍那は、1947〜1958年に神戸市へ編入された旧町村の名前です。市公式は北区を「ニュータウンなどの住宅地域と、懐かしい田園風景を今に残す農村地域が調和しており」と表現していますが、その構造が学校の並びに出ています。
「複式学級の解消」― 小規模特認校 藍那小学校のこと
神戸市の小規模特認校制度について、市はその目的をこう書いています。
「自然環境に恵まれ特色ある教育を推進している小規模な学校に通学することで、心身の健康増進を図り、豊かな人間性を培うとともに、複式学級の解消など学校の活性化を図ることを目的とする」
「複式学級の解消」という言葉が、政令指定都市の制度目的に書かれている。これは、神戸市内に複式学級を抱える小学校が存在するということを、市自身が認めているということです。指定されているのは藍那小学校(北区)と六甲山小学校(灘区)の2校のみ。北区にあるのは藍那小学校の1校です(神戸市の市立小学校一覧で、六甲山小学校は灘区の欄に掲載されています)。
通学の条件は「保護者及び児童・生徒がともに神戸市内に居住していること」「学校の教育活動に賛同し協力すること」「公共交通機関を利用し、自力でおおむね1時間以内で通学できること」「卒業までの間、継続して通学すること」。申請には小規模特認校就学申請書と勤務時間等書類が必要で、変更できる期間は卒業までです。
ここで、地価のデータと重ねてみてください。令和8年地価公示で、北区の住宅地48地点のうち前年比がマイナスになったのは1地点だけ。その1地点が山田町藍那字下手11番外の19,400円/㎡(前年比▲0.5%・地積614㎡)です。区内で唯一値下がりした標準地のある町に、小規模特認校がある。これは偶然の一致かもしれませんが、少なくとも「市が全市から児童を募らなければ学級が維持できない地域」と「地価が動かない地域」が、北区のなかで重なっていることは事実として指摘できます。(ただし市はこの2つを因果として説明していません。本ページも断定しません。)
学区で物件を選ぶなら、まず「指定学校の変更」の一覧を見る
神戸市の公式ページには「学校選択制」という語が一度も出てきません。実施しているとも、実施していないとも書かれていないため、本ページでは断定していません。実在が確認できたのは①指定学校の変更 ②区域外就学 ③小規模特認校の3つです。
このうち住宅購入で実際に効いてくるのが「指定学校の変更」です。神戸市は事由を7分類・16項目で公表しており、購入と入学のタイミングが重なる方には次の2つが直接関係します。
| 事由 | 条件 | 必要書類 | 変更できる期間 |
|---|---|---|---|
| 2 転居に伴う理由(1) | 1年以内に転居が確実な場合 | 建築確認書・売買契約書・賃貸借契約書等の写し | 当該学年中の転居の日まで |
| 2 転居に伴う理由(2)イ | 新築・増改築により一時的に移った場合 | 同上 | 入居の日まで |
売買契約書の写しで申請できるという点が実務上いちばん大きいところです。引き渡し前でも、契約さえ済んでいれば手続きの入口に立てます。申請時期は「翌年4月に小学1年生になる方は10月以降に、中学1年生になる方は11月以降に、指定学校変更の手続ができます」と市が明記しています。秋に動く制度だということを、逆算して覚えておいてください。
また、通学利便性の事由として「片道2km以上(小学)・3km以上(中学)」が明記されています。北区は面積240.29km²で市域の約43%を占める、9区で最も広い区です。小・中とも分校(桜の宮…しらゆり分校)があり、小規模特認校もある。通学距離は、北区では現実的な論点です。物件を決める前に、通学路を実際に歩いて(あるいはバス・神戸電鉄に乗って)確かめることをおすすめします。神戸電鉄沿線は勾配のきつい区間があり、市が「坂のまち神戸プロジェクト」のエリアリノベーション6エリアの一つに鈴蘭台駅エリアを指定していることも、あわせて知っておいてよい事実です。
さらに神戸市には「当分の間、指定学校の変更を認める地区を定める要綱」があります。特定の地区に住むと、指定校以外を選べるという運用です。その地区名は本ページ作成時点で確認できていません(未取得)。北区内に該当地区があるかどうかも分かっていませんので、学区を理由にエリアを絞る場合は、必ず神戸市教育委員会にご確認ください。
給食は「小学校だけ無償」。中学校は1食170円
ここは誤解が多いところなので、正確に書きます。神戸市は2026年度、市立小学校・義務教育学校(前期課程)・特別支援学校(小学部)の学校給食を公費負担により無償化しています。市の原文は「これらの学校の保護者からは学校給食費を徴収しません」。いっぽう中学校は有償で、「生徒:1食あたり170円(牛乳代30円を含む)」。市は「子育て世帯の経済的負担軽減を図るため給食費の助成をしています」としています。年間の徴収額として市が示している例は31,230円で、9期に分割して納付します。「神戸市は給食無償」と一括りにすると誤りになります。
就学援助の所得基準の目安は、2026年度で2人世帯176万1千円・3人世帯223万4千円・4人世帯266万4千円。定期申請は2026年4月1日〜5月19日(消印有効)、随時申請は2026年5月20日〜2027年2月5日です。新入学学用品費は小学1年生64,300円・小学6年生81,000円・中学校81,000円。中学校には自転車通学費(4,730円まで)の区分があります。広い区で通学距離が長くなりやすい北区では、この区分の存在も頭に入れておいてよいところです。電子申請(e-KOBE)または郵送で申請します。
こども医療費助成は高校3年生まで・所得制限なし
神戸市のこども医療費助成は0歳〜高校3年生(18歳到達後、最初の3月31日まで)が対象で、所得制限はありません。0〜2歳は通院・入院とも自己負担なし(0円)、3歳〜高校生の通院は「2割負担 1日最大400円を月2回まで(3回目以降、自己負担なし)」。新しい受給者証は2026年7月1日から有効です。3歳〜高校生の入院時の自己負担については、市の公表ページで確認できていません(未取得)。
保育については、神戸市は「2026年4月1日時点で、国の『保育所等利用待機児童数調査』に基づく『保育所等利用待機児童数』は、5年連続でゼロとなりました」と公表しています。ただし「待機児童」と「保留児童」は別物です。神戸市は保留児童の区別内訳資料を別途出していますが、その数値は本ページでは取得できていません(未取得)。北区内の保育所数・学童数も、区ページに集計値の掲載がなく未取得です。希望する園に入れるかどうかは、この「ゼロ」とは別の話だとご理解ください。
なお北区の行政窓口は2か所あります。北区役所(神戸市北区鈴蘭台北町1-9-1)と北神区役所(神戸市北区藤原台中町1-2-1・北神中央ビル4〜6階)。北神区役所は「10番目の行政区」ではありません。神戸市の行政区は9区で、北神区役所は北区の北神地域を所管する区役所です。区が広いために区役所が2つある、ということです。どちらの窓口に行くかは住所によって変わりますので、転入・就学の手続き前に神戸市にご確認ください。
出典:神戸市「市立小学校一覧」//www.city.kobe.lg.jp/a61516/kosodate/education/gakkoen/syougatukou.html /「市立中学校一覧」//www.city.kobe.lg.jp/a61516/kosodate/education/gakkoen/tyugatukou.html /「指定学校の変更・区域外就学」//www.city.kobe.lg.jp/a80876/kosodate/gakko/school/area/kouku/kuikigai.html /「指定学校の変更について」(PDF)//www.city.kobe.lg.jp/documents/66486/r7shiteigai.pdf /「小規模特認校」//www.city.kobe.lg.jp/a80876/kosodate/gakko/school/area/tokuninkou.html /「学校給食費」//www.city.kobe.lg.jp/a54017/kosodate/gakko/school/lunch/nagare/kyusyokuhi/index.html /「就学援助」//www.city.kobe.lg.jp/a80876/kosodate/shien/scholarship/enter/index.html /「こども医療費助成」//www.city.kobe.lg.jp/a52670/kenko/health/medical/kodomoiryohijose.html /「待機児童数」//www.city.kobe.lg.jp/z/kodomokatekyoku/shienbu/taikijido-su.html /「区役所・支所の案内」//www.city.kobe.lg.jp/a84453/shise/institution/kuyakusho.html
09神戸市北区で家を買う前に必ず確認したい点
1|土砂災害警戒区域858箇所 ― 神戸市全体の約36%が北区にある
兵庫県が2026年6月30日現在で公表している指定状況によると、 神戸市内の土砂災害警戒区域(イエローゾーン)は2,356箇所。 区別の内訳は次のとおりです。
| 区 | 急傾斜地の崩壊 | 土石流 | 地すべり | 計 |
|---|---|---|---|---|
| 北区 | 611 | 224 | 23 | 858 |
| 須磨区 | 238 | 64 | 4 | 306 |
| 垂水区 | 195 | 13 | 2 | 210 |
| 西区 | 176 | 30 | 0 | 206 |
| 長田区 | 167 | 19 | 0 | 186 |
| 灘区 | 145 | 31 | 0 | 176 |
| 中央区 | 108 | 47 | 0 | 155 |
| 東灘区 | 117 | 19 | 1 | 137 |
| 兵庫区 | 86 | 35 | 1 | 122 |
| 神戸市計 | 1,843 | 482 | 31 | 2,356 |
北区だけで858箇所。神戸市全体の約36%です(比率は当方算出)。 2位の須磨区306箇所の約2.8倍、垂水区210箇所の約4.1倍、西区206箇所の約4.2倍。 9区中で断トツの1位です。 内訳を見ると急傾斜地の崩壊611・土石流224・地すべり23。 土石流224箇所は市内482箇所の約46%、地すべり23箇所は市内31箇所の約74%(当方算出)が 北区に集中しています。
ここは正直に書きます。北区で家を買うなら、土砂災害は最優先の確認事項です。 区の面積が市域の約43%を占めるので「箇所数が多いのは当たり前」という見方もできますが、 面積で割っても北区の密度は高い水準にあります (市は区別の面積を公表していないため他区との密度比較の数値は本ページでは出せません)。 大切なのは区全体の傾向ではなく、その物件がイエローゾーンに入っているかどうかです。
指定するのは神戸市ではなく兵庫県です。 市の公式表現は「兵庫県は法令に基づき、順次、基礎調査を実施したうえで、 『土砂災害警戒区域(イエローゾーン)』及び『土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)』を 指定しています」。 問い合わせ先を間違えないようにしてください。
※上の表はすべて警戒区域(イエローゾーン)の箇所数です。 特別警戒区域(レッドゾーン)の箇所数は、市・県とも本ページでは取得できていません(未取得)。 レッドゾーンに指定されると、居室を有する建築物に構造規制がかかり、 開発には許可が必要になります。担保評価にも影響し得ます。 イエローとレッドは、実務上まったく別物です。混同しないでください。 なお神戸市は「現在、神戸市内には地すべりのレッドゾーンの指定はありません」と明記しています。 出典:兵庫県「令和8年6月30日現在の指定状況」 //web.pref.hyogo.lg.jp/ks15/documents/0630shiteijoukyou.pdf / 神戸市「土砂災害警戒区域等」 //www.city.kobe.lg.jp/a19183/bosai/prevention/preparation/sand/doshasaigaikuiki.html
2|いっぽうで、北区に津波浸水想定区域はない(市公式が明記)
神戸市は津波対策について、次のように公表しています。
「神戸市では、1000年に一度の確率で発生する津波の対策が、2023年3月に完了しています。」 防潮堤の「嵩上げ」「洗掘防止」「目地開き対策」を実施し、 「防潮堤を『粘り強い』構造に整備しました。」 そして各区の浸水想定区域について 「北区・西区は浸水しないため掲載なし」
「北区・西区は浸水しないため掲載なし」。これは市公式の逐語です。 津波浸水想定区域があるのは東灘区・灘区・中央区・兵庫区・長田区・須磨区・垂水区の7区で、 北区と西区の2区だけが対象外です。 ここでいうレベル2津波とは、市の定義で 「1000年に一度の確率で発生する可能性のあるマグニチュード9クラスの地震に伴い発生するとされる津波」 =南海トラフ巨大地震を想定したものです。
つまり北区の災害リスクの構造は、他の7区とはっきり違います。 土砂災害警戒区域858箇所=市内の約36%を抱えるいっぽうで、津波浸水想定区域はゼロ。 「山のリスクを取るか、海のリスクを取るか」という言い方をすれば、 北区は完全に山側です。 地価の安い区が危険で、高い区が安全、という単純な図式にはなっていないというのが、 神戸市の防災を見るときの要点です。
ただし「浸水しない」のは津波の話です。 洪水浸水想定区域の区内状況は未取得(主要河川の多くが兵庫県管理で、 市公式に区単位の数値記載がありません)、 内水浸水想定も未取得です。 区内には有野川・山田川(志染川)・淡河川といった河川が流れていることが市公式に記されています。 川の近くの物件については、必ず区版のハザードマップでご確認ください。
出典:神戸市「津波対策の完了について」 //www.city.kobe.lg.jp/a46366/tsunamitaisaku/tsunamikanryou.html
3|「くらしの防災ガイド」北区版は6分割 ― 1枚の地図に収まらない区
神戸市は区ごとに「くらしの防災ガイド」(2026年度版・土砂災害・水害ハザードマップ付)を 公開しています。 ほかの区が1区1冊なのに対し、北区版は6分割で発行されています。
| 分割 | 対象地域 |
|---|---|
| ① | 道場周辺 |
| ② | 大沢・長尾・八多 |
| ③ | 有野・有馬周辺 |
| ④ | 淡河周辺 |
| ⑤ | 箕谷・谷上周辺 |
| ⑥ | 鈴蘭台周辺 |
区が広すぎて、1枚の地図に収まらない。 これは行政資料の都合の話に見えて、実は買う側にとって重要な事実です。 鈴蘭台に住む人と、淡河町に住む人は、同じ「北区版」のハザードマップを見ていません。 生活圏が別だということが、市の資料の作り方に出ています。 (参考:西区版は4分割です。)
本ページに、想定浸水深などの具体的な数値は書いていません。 理由は単純で、区版ガイドの地図面がPDF図面で、数値を文字として抽出できなかったから(未取得)です。 市公式に確認できたのは、区版ガイドが6分割で存在すること、 そして北区に津波浸水想定区域がないことまでです。
確認していただきたいのは次の4つです。
- 土砂災害警戒区域・特別警戒区域。北区内に警戒区域が858箇所あります (急傾斜地の崩壊611・土石流224・地すべり23)。特別警戒区域の箇所数は未取得です。
- 洪水浸水想定。有野川・山田川(志染川)・淡河川ほかについて、住所単位でご確認ください。
- 避難所と避難経路。北区は6分割のガイドが必要なほど広く、 同じ区内でも避難の考え方が地域ごとに違います。
- 冬季の積雪・凍結。市公式は北区を「六甲山の北側に位置しており」と記しています。 (ただし積雪量などの数値は市公式で確認できていません。本ページに数値は書いていません。)
神戸市のハザードマップは日本語のほか英語・中文・韓国語でも公開されています。 兵庫県のCGハザードマップもあわせてご確認ください。
出典:神戸市「ハザードマップ」 //www.city.kobe.lg.jp/a19183/bosai/prevention/map/tokubetugou_new/index.html / 「くらしの防災ガイド」区別PDF索引 //www.city.kobe.lg.jp/a19183/bosai/prevention/map/tokubetugou_new/pdfkohyo2019.html / 土砂災害・水害ハザードマップ //www2.wagmap.jp/kobecity/PositionSelect?mid=19 / 高潮ハザードマップ //www2.wagmap.jp/kobecity/PositionSelect?mid=113
4|共生ゾーン条例 ― 買う前に「農村用途区域かどうか」を必ず確定させる
北区で家を買うときに、いちばん見落とされやすいのがこれです。 「人と自然との共生ゾーンの指定等に関する条例」(平成8年4月15日 神戸市条例第10号)の 農村用途区域に入っているかどうかで、できることが変わります。 農村用途区域は市全体で17,935ha、対象は北区66集落・西区106集落です。
| 確認すること | なぜ必要か |
|---|---|
| 農村用途区域の内か外か。内なら4区分のどれか | 集落居住区域(402ha)以外は、一般住宅の新築が原則として難しくなります |
| 市街化区域か市街化調整区域か | 調整区域では開発行為・建築行為が制限されます。 同時に都市計画税0.3%の課税有無も変わります |
| 農村景観保全形成地域の内か外か | 内なら行為説明書+平面図・立面図の添付が必要で、農村用途区域より規制が重くなります (北区内の指定地区名は未取得) |
| 農地法・農業振興地域の整備に関する法律・森林法の扱い | 土地利用基準が「許可等を得ていなければ、土地利用を行うことはできません」と明記しています |
| 地区計画がかかっているか | 北区には16地区の地区計画があります(決定年月日・面積・制限内容は未取得) |
そして忘れてはいけないのが、第10条の「30日前」です。 農村用途区域内で 建築物の新築・増築・改築、宅地造成、土地の形質変更、駐車場の設置、木竹伐採、土石採取、 水面埋立てを行う者は、着手日の30日前までに市長に届け出なければなりません。 買ってすぐ着工、というスケジュールは組めません。 リフォームや外構工事、庭木の伐採でも該当し得ます。 資金計画と工程表を作るときに、この30日を必ず入れてください。
いっぽうでプラス面も正確に書いておきます。 北区では66集落中65集落(98%)が里づくり協議会を設立し、50集落(76%)が里づくり計画を策定 しています。 里づくり計画の記載事項には「農業振興、環境整備、土地利用、景観保全形成、市街地交流、 新田園コミュニティ、農村定住起業に関する計画等」が含まれます。 移住・定住・起業が、計画の項目として正面から入っているということです。 市も2015年以降の規制緩和により 「Uターン希望者が家を新たに建築する事が可能になったり、また新たな移住者が新築住宅を建築したり、 古民家を活用してカフェなどをオープン」することが認められていると説明しています (この記述は市ページの要約的表現で、確度は中です)。
出典:神戸市「人と自然との共生ゾーンの指定等に関する条例」 //www.city.kobe.lg.jp/a99375/shise/kekaku/kezaikankokyoku/symbiosis.html / 条例本文PDF //www.city.kobe.lg.jp/documents/14587/202204_jyorei.pdf / 施行規則PDF //www.city.kobe.lg.jp/documents/14587/201604_03sekoukisoku_1.pdf / 土地利用基準PDF //www.city.kobe.lg.jp/documents/14587/tochiriyoukijun2022.pdf / 区域概要図PDF //www.city.kobe.lg.jp/documents/14587/gaiyouzu_202312.pdf
5|団地の中古住宅を買うときに見るところ
北区の成約509件のうち353件が戸建で、 中央値2,400万円・平均土地面積187㎡・平均築年2003年。 マンションは156件で中央値820万円・平均専有74㎡・平均築年1992年です。 市公式が「昭和30年代以降に大規模な住宅団地開発が進んだ」と記す区ですから、 区内の住宅ストックの中核に、この団地群があります。
そして神戸市自身が、団地の再生を政策課題に掲げています。 市は「計画的開発団地のリノベーション」のモデル団地として 垂水区多聞台・北区有野台・北区唐櫃台の3団地を挙げており、 3団地のうち2団地が北区です。
| 団地 | 市が公表している取り組み |
|---|---|
| 北区 有野台 | 2015年度に「有野台を考える会」立ち上げ/2017年8月に将来像を策定/ 商店街活性化「ありの台マルシェ」(2017年3月に第1回、年1〜2回)/まちあるき会/ バス乗車促進プロジェクト |
| 北区 唐櫃台 | 2021年に「からとの未来を考える会」立ち上げ/ 2021年「リノベーションスクール@神鉄沿線」/ 2022年「唐櫃の魅力再発見 ハイク&デイキャンプ」/ 2025年度ワークショップ(計4回・集会所跡地活用の検討) |
| 垂水区 多聞台 | (市のモデル3団地のうち、北区以外の1団地) |
「バス乗車促進プロジェクト」と「集会所跡地の活用」。 この2つが取り組みのテーマになっているという事実は、 団地の中古住宅を買うときに正直に受け止めるべき情報です。 バスの便と、団地内の共用施設の将来が、住民自身の課題になっているということです。 北区の高齢化率は32.0%(2020年国勢調査)、 人口は2020年→2025年で▲3.3%(市全体の△1.8%のおよそ1.8倍)。 各団地の面積・戸数・高齢化率は市ページに数値の記載がなく未取得ですので、 気になる団地については市や自治会に直接お尋ねください。
中古戸建を見るときの確認事項は次のとおりです。
- バスの路線と本数、そして将来。神戸電鉄の駅から徒歩13〜14分という成約データの平均は、 裏を返せばバス利用が前提になる物件も多いということです。
- 擁壁と斜面。市は鈴蘭台駅エリアを「坂のまち神戸プロジェクト」の エリアリノベーション6エリアの一つに指定しています。 擁壁の築造年・構造・水抜き穴の状態、クラック・はらみ・傾きを必ず確認してください。
- 土砂災害警戒区域。区内に858箇所あります。物件の位置を地図で確認してください。
- 土地が200㎡を超えているか。超える部分は住宅用地の特例が 小規模住宅用地(固定資産税で6分の1)から一般住宅用地(3分の1)に変わります。 北区の成約戸建の平均土地面積は187㎡で、200㎡超の区画がふつうに流通しています。
- 地区計画の有無。北区には16地区の地区計画があります (各地区の制限内容は未取得)。
出典:神戸市「計画的開発団地のリノベーション」 //www.city.kobe.lg.jp/a29789/shise/kekaku/jutakutoshikyoku/danchi-renovation/index.html / 「モデル団地の取り組み」 //www.city.kobe.lg.jp/a29789/shise/kekaku/jutakutoshikyoku/danchi-renovation/model-danchi.html / 神戸市「坂のまち神戸プロジェクト」//www.city.kobe.lg.jp/a01110/saka.html
6|神戸市は「地区ルールが乗っている」確率が高い市。北区はとくに高い
神戸市には地区計画が94地区+防災街区整備地区計画1地区=計95地区、 約3,697.8ha(2025年12月8日現在)あります。 市街化区域20,244haに対して約18%(当方算出)。 さらにまちづくり協定が20地区(2026年6月1日現在。 根拠は1981年12月制定の神戸市地区計画及びまちづくり協定等に関する条例)、 1978年制定の神戸市都市景観条例もあります。
そして95地区のうち16地区が北区です。 神戸北町地区/北神戸第一地区/北神戸第二地区/北神戸第三地区/藤原台地区/大池見山台地区/ 山の街地区/柏尾台地区/花山中尾台地区/谷上地区/道場八多地区/ひよどり台南地区/ 東岡場地区/下谷上南山地区/鈴蘭台駅前地区/北鈴蘭台駅西地区。 西区の16地区と並んで市内最多クラスです。 地区名を見ると、藤原台・大池見山台・山の街・柏尾台・花山中尾台・ひよどり台南・ 鈴蘭台駅前・北鈴蘭台駅西と、住宅団地の名前がそのまま並んでいます。
地区計画がかかると、建ぺい率・容積率・高さ・壁面の位置・用途・垣柵の構造などに 追加の制限が入ることがあります。 制限は自由度を下げますが、同時に周辺の環境を守る働きもします。 どちらに転ぶかは中身次第です。大切なのは、契約前に「あるか・ないか・何が書いてあるか」を 確定させることです。 北区16地区の決定年月日・区域面積・建築制限の内容は、本ページでは確認できていません(未取得)。 神戸市の「都市計画情報検索」「神戸市情報マップ」で住所を入力すれば、 線引き・用途地域・地区計画・高度地区がまとめて確認できます。
なお神戸市の高度地区は1973年に当初指定され、以降8回の全市見直しを経ており、 「斜線型高さ制限」と「絶対高さ制限」の2類型があります。 防火地域922ha・準防火地域5,942ha(2025年12月8日現在)。 北区内の用途地域・高度地区・防火/準防火地域の具体的な指定は未取得ですので、 本ページには数値を書いていません。
※神戸市に「斜面地建築物の制限条例」があるという確認は取れていません。 横浜市など他都市には存在しますが、神戸市公式に該当ページを特定できませんでしたので、 本ページには書いていません。高度地区の「斜線型高さ制限」は存在しますが、 これは斜面地専用の規制ではありません。 出典:神戸市「地区計画」 //www.city.kobe.lg.jp/a35466/shise/kekaku/jutakutoshikyoku/district/index.html / 「用途地域・高度地区」//www.city.kobe.lg.jp/a84931/areadistrict.html / 「都市計画情報検索」//www.city.kobe.lg.jp/a35466/business/kaihatsu/plan/search.html / 「神戸市情報マップ」//www2.wagmap.jp/kobecity/Portal
7|「区役所が2つある」ことの実務的な意味
北区には区役所が2か所あります。 北区役所(神戸市北区鈴蘭台北町1-9-1)と 北神区役所(神戸市北区藤原台中町1-2-1・北神中央ビル4〜6階)。
まず誤解をひとつ解いておきます。北神区役所は「10番目の行政区」ではありません。 神戸市の行政区は9区(東灘・灘・中央・兵庫・北・長田・須磨・垂水・西)で、 北神区役所は北区の北神地域を所管する区役所です。 市の区役所一覧に「北神区役所」が並んで表示されるため、 10区あると誤解されることがありますが、9区+北神区役所という構成です。
市公式の町紹介ページの階層を見ると、 有野町・有馬町・淡河町・大沢町・道場町・長尾町・八多町の7町が 「北区(北神地域)の紹介」の下に置かれ、 本区と山田町だけが北区役所側の別系統のURLに置かれています。 (ただし「北神地域=この7町」という定義文そのものは市公式で確認できていません。 ページ構造からの読み取りで、確度は中です。)
買う側にとっての意味は、手続きの窓口が住所で変わるということです。 転入届、就学の手続き、各種証明。 どちらの区役所に行くのかを、契約前に確認しておいてください。 また固定資産税の縦覧(毎年4月1日〜4月30日)の会場は新長田合同庁舎(長田区)で、 2026年5月1日からは固定資産税関係証明の対面発行窓口も新長田合同庁舎に集約されます。 鈴蘭台からも藤原台中町からも、長田区までは距離があります。 電子申請や郵送で済むかどうかを、事前に神戸市にご確認ください。
出典:神戸市「区役所・支所の案内」 //www.city.kobe.lg.jp/a84453/shise/institution/kuyakusho.html / 神戸市「北区(北神地域)の紹介」//www.city.kobe.lg.jp/kuyakusho/hokushin/shokai/arino.html / 神戸市「北区の町のご紹介」 //www.city.kobe.lg.jp/f96104/kuyakusho/kitaku/shoukai/machishoukai/index.html / 神戸市「固定資産税関係証明の窓口集約」 //www.city.kobe.lg.jp/a03858/koteishisanzei_madoguchi_shuyaku.html
10神戸市北区の成り立ち ― 1947〜1958年に編入された8つの旧村が、1973年に「北区」になった
まず、正直にお伝えしておきます。 「北区」という区名の由来を明記した神戸市の公式ページは、確認できませんでした(未取得)。 区の概要ページが記しているのは「六甲山の北側に位置しており」という一文だけです。 六甲山の北だから北区、と読むのが自然ですが、市公式がそう書いているわけではありませんので、 本ページでは断定していません。
そのかわり、北区には区の成り立ちがはっきり記録として残っています。 そしてそれが、いまの地価の構造をそのまま説明します。
1889年の神戸市は、21km²の港町だった
神戸市の市域の変遷について、市はこう記しています。
「1889年4月1日、神戸区に葺合村、荒田村を合併して神戸市が誕生しました。」 誕生時の面積は約21 km²。 「1947年から1958年にかけて、現在の東灘区や西北神地域を合併」し、 「28町村と合併した結果、面積は当初の25倍近くに相当する約530 km²まで 増加しました。」現在の面積は557.02 km²。
いまの北区は、この「28町村」の一部です。 神戸市が1889年に生まれたとき、北区の土地は神戸市ではありませんでした。 神戸市になったのは、戦後です。
1947〜1958年 ― 8つの旧村が神戸市に入る
神戸市「北区の歴史」の年表は、編入の順序をこう記しています。
| 年 | 編入された町村 |
|---|---|
| 1947年 | 有馬町、有野町、山田町(旧村) |
| 1951年 | 道場町、八多町、大沢町(旧村) |
| 1955年 | 長尾町(旧村) |
| 1958年 | 淡河町(旧村) |
| 1973年(昭和48年) | 北区誕生(人口116,739人)。兵庫区から分離 |
| 2023年8月1日 | 区制50周年 |
この年表と、令和8年地価公示の標準地の並びを見比べてください。 区内で最も安い標準地は淡河町野瀬字一ノ坪1858番の9,600円/㎡。 淡河町は、8つの旧村のなかで最後、1958年に編入された村です。 その次に安いのが淡河町行原字沢ノ垣111番の11,300円/㎡、 大沢町日西原字小屋かち2106番1の13,100円/㎡(大沢町は1951年編入)、 八多町附物字五月田309番1外の17,000円/㎡(八多町は1951年編入)、 長尾町宅原字内垣508番1の23,200円/㎡(長尾町は1955年編入)。 安い標準地の所在地が、戦後に編入された旧村の名前と地番で並んでいます。
つまりこういうことです。 北区の全域は、もともと神戸市ではありませんでした。 戦後の1947〜1958年に神戸市に編入され、 1970年(昭和45年)の線引き当初決定で大半が市街化調整区域になり、 1996年(平成8年4月15日)の共生ゾーン条例で農村用途区域が指定された。 そして区として発足したのは1973年です。 中央区(住宅地平均363,538円/㎡)と北区(58,056円/㎡)の6.3倍の差は、 もともと別々の町だったものが同じ市になった結果だと、 市公式の年表から読むことができます。
1973年、兵庫区から分離 ― 人口は50年で約1.7倍に
市公式は「北区は1973年8月に兵庫区から分離し、 2023年8月1日に区制50周年を迎えました」と記しています。 誕生時の人口は116,739人。 そして2025年国勢調査速報では203,615人。 50年あまりで約1.7倍(当方算出)です。 区概要ページも「人口は分区当初と比較すると現在約2倍に達しています」としています。
神戸市全体が150万人を割った(1,497,630人)いま、 北区は長く「増えてきた側」の区でした。 その増加を支えたのが住宅団地の開発です。 市公式は本区について 「鈴蘭台を中心に昭和30年代以降に大規模な住宅団地開発が進んだ」とし、 主な地域として鈴蘭台駅周辺(昭和30年代から開発)、 北鈴蘭台駅周辺(甲栄台、若葉台)、 西鈴蘭台駅周辺(北五葉、南五葉、君影町、星和台)、 山の街駅周辺(緑町、広陵町、筑紫が丘)を挙げています。 有野町についても 「東大池、唐櫃台、有野台、藤原台、北神星和台などの大規模な住宅団地が開発された」と 記しています。
交通も、山田町の紹介のなかで 「新神戸トンネル、阪神高速北神戸線、北神急行」の整備によって 北区が発展したと記されています。 山を越える道とトンネルと鉄道ができたから、北区が住宅地になった。 これが50年の物語です。
いっぽうで、806年の民家がいまも建っている
同じ区の中に、まったく別の時間が流れています。 市公式は山田町について、 「南は六甲山系、北は帝釈・丹生山系に挟まれた谷筋」に位置し、 山田川(志染川)流域に展開する地域だと記しています。 東西の街道はかつて山陽道の裏街道。 農業は「酒米の『山田錦』や切り花用の『菊』などが生産されており、 菊は全国的にも有名」です。
文化財の集積は、市公式にこう列挙されています。
| 文化財 | 市公式の記述 |
|---|---|
| 箱木千年家 | 大同元年(806年)建立と伝わる民家 |
| 無動寺 | 国重要文化財の三尊仏 |
| 若王子神社 | 1297年 |
| 六條八幡宮 | 1466年の三重塔。10月に流鏑馬神事 |
| 農村歌舞伎舞台 | 上谷上1863年・下谷上1840年復興の2舞台が国指定文化財 |
806年の民家と、地下鉄で三宮まで直通の谷上駅が、同じ山田町にあります。 そして同じ山田町のなかで、 谷上東町14番8が100,000円/㎡(区内3位)、山田町藍那字下手11番外が19,400円/㎡。 5.2倍(当方算出)の差があり、 藍那は区内48地点で唯一の前年比マイナス(▲0.5%)です。
有馬町についても市公式は 「日本最古の温泉地の一つとして、また太閤秀吉がこよなく愛した」ことで全国的に知られるとし、 温泉寺は724年創建、極楽寺は594年創建と伝えられると記しています。 神戸市の都市計画区域マスタープランは有馬温泉を「観光拠点」に位置づけています。 その有馬町の成約中央値は650万円(25件・平均面積65㎡)で、北区の町丁目別では最安です。
淡河町は「南に丹生・帝釈山系を望み、町の中央を淡河川が東西に流れ、 その流域に平地が広がっている」。 農業は「米・酒米が中心ですが、近年、花などの栽培も盛んに行われ、 特に『新鉄砲ゆり』は広く県外にも知られている」。 区は茅葺(かやぶき)民家の保全や農村歌舞伎の取り組みを「かやまち」として 公式に運営しています。
徳川道 ― 幕末に「都心を避けるため」に通された道
北区の歴史で、もう一つ印象的な事実が市公式に載っています。徳川道です。 市の本区紹介ページによれば、徳川道は江戸時代末期に、 外国人居留地でのトラブル回避のため、 明石から白川・藍那を経由して摩耶山から住吉に抜ける迂回路として建設された道でした。
「藍那を経由して」という一節に、もう一度注目してください。 藍那は、小規模特認校である藍那小学校のある地域であり、 令和8年地価公示で区内48地点のうち唯一値下がりした標準地 (山田町藍那字下手11番外・19,400円/㎡・▲0.5%)のある地域です。 幕末に「都心を避けるため」に道が通された場所が、 いまも市内でいちばん地価の動かない地域の一つになっている。 これは偶然かもしれませんが、北区の地理を象徴する事実ではあります。
区のいま
市公式は北区を 「ニュータウンなどの住宅地域と、懐かしい田園風景を今に残す農村地域が調和しており」と 表現しています。 区の面積は240.29平方キロメートル=全市面積の約43%で9区で最も広い区。 人口は203,615人・91,794世帯(2025年国勢調査速報)、 2020年比で人口▲3.3%・世帯+3.9%(世帯は当方算出)。 1世帯当たり人員2.32人は西区と並んで市内最多タイ(市平均1.95人)、 高齢化率は32.0%です。
区役所は北区役所(鈴蘭台北町)と北神区役所(藤原台中町)の2か所。 市の都市計画区域マスタープランは 岡場を「連携拠点」、鈴蘭台と谷上を「地域拠点」、有馬温泉を「観光拠点」に 位置づけています。 市は北区を切り捨ててはいません。 いっぽうで市街化区域は市全体で△151haと縮小し、調整区域は+155haと拡大しています。
28町村合併で神戸市になり、1970年の線引きで大半が調整区域になり、 1996年の共生ゾーン条例で農村用途区域が指定され、1973年に区として発足した。 北区で物件を見るときは、その土地がこの流れのどこに立っているのかを一度考えてみてください。 地価が11.7倍ひらいている理由の多くは、そこにあります。
出典:神戸市「北区の概要」 //www.city.kobe.lg.jp/f96104/kuyakusho/kitaku/shoukai/gaiyou/index.html / 神戸市「北区の歴史」 //www.city.kobe.lg.jp/f96104/kuyakusho/kitaku/shoukai/rekishi.html / 神戸市「本区のご紹介」 //www.city.kobe.lg.jp/f96104/kuyakusho/kitaku/shoukai/machishoukai/honku.html / 神戸市「山田町のご紹介」 //www.city.kobe.lg.jp/f96104/kuyakusho/kitaku/shoukai/machishoukai/yamadacho.html / 神戸市「有野町のご紹介」//www.city.kobe.lg.jp/kuyakusho/hokushin/shokai/arino.html / 神戸市「有馬町のご紹介」//www.city.kobe.lg.jp/kuyakusho/hokushin/shokai/arima.html / 神戸市「淡河町のご紹介」//www.city.kobe.lg.jp/kuyakusho/hokushin/shokai/ogo.html / 神戸市「神戸市域の変遷」 //www.city.kobe.lg.jp/a89138/shise/about/energy/rekishi.html / 神戸市「かやぶき・農村歌舞伎」 //www.city.kobe.lg.jp/f96104/kuyakusho/kitaku/kekaku/kayamachi/kayabuki/index.html
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12神戸市北区の不動産購入に関する記事
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13神戸市北区の不動産購入 よくある質問
神戸市北区で本当に仲介手数料は0円になりますか?
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神戸市北区の住宅の相場はいくらくらいですか?
国土交通省 不動産情報ライブラリの成約価格情報(2025年第2四半期〜2026年第1四半期・509件)では、戸建の成約中央値が2,400万円(353件・平均土地面積187㎡・平均築2003年)、中古マンションが820万円(156件・平均専有74㎡・平均築1992年)です。509件のうち353件が戸建で、約7割を占めます。成約データ上の最寄駅別では西鈴蘭台2,350万円(50件)、田尾寺1,800万円(33件)、北鈴蘭台1,600万円(47件)、山の街1,500万円(39件)、三ノ宮(JR)1,500万円(35件/三ノ宮は中央区の駅)、鈴蘭台1,400万円(75件・区内最多)。町丁目別では星和台3,500万円(21件)が最も高く、有馬町650万円(25件)が最も安くなっています。ただし北区の価格差は「駅からの距離」ではなく「どの団地か・団地か農村集落か」で決まっています。最寄駅別の中央値は2,350万円〜1,400万円で1.7倍しか開かないのに、町丁目別では5.4倍(当方算出)開きます。土地の値段は令和8年地価公示で1㎡あたり平均58,056円(住宅地48地点)、前年比+2.5%。商業地は3地点平均170,333円(+3.1%)で、工業地の標準地は0地点です。なお成約価格情報は国土交通省の公表データで、家タダ自身の成約実績ではありません。
なぜ北区の地価は、同じ神戸市の中央区の6分の1なのですか?
市公式に「因果」として書かれた資料はありませんので、断定はできません。そのうえで、神戸市が公表している事実を並べると、次の構図で説明できます。第一に、神戸市は都市計画区域55,730haのうち市街化調整区域が35,486ha=64%で、政令指定都市としては異例の構造です。市街化調整区域では「開発行為や建築行為が制限されている」と市が明記しています。第二に、その上に「人と自然との共生ゾーンの指定等に関する条例」(平成8年4月15日 神戸市条例第10号)があり、農村用途区域17,935haが指定されています。4区分のうち住宅が建てやすい集落居住区域は402ha=約2.2%(当方算出)しかありません。第三に、同条例第10条により、農村用途区域内での建築物の新築・増築・改築、宅地造成、土地の形質変更、木竹伐採などは着手日の30日前までに市長への届出が必要です。第四に、北区は66集落中65集落(98%)が里づくり協議会を設立し、50集落(76%)が里づくり計画を策定しており、規制が住民合意として固定されています。第五に、歴史です。北区の全域は1947〜1958年に神戸市へ編入された旧町村で、区として発足したのは1973年8月(兵庫区から分離)。もともと別の町だったものが、同じ市になったという経緯があります。これらの事実は、中央区363,538円/㎡・北区58,056円/㎡という並びと矛盾しません。ただし説明であって証明ではありません。北区内の市街化調整区域の面積・分布は市公式に数値がなく未取得です。
北区の市街化調整区域や「農村用途区域」の物件は、買っても大丈夫ですか?
「大丈夫かどうか」は物件次第です。まず事実を整理します。神戸市は市域の64%が市街化調整区域で、その主たる分布先が北区・西区です。市街化調整区域では「開発行為(建築目的の土地の区画形質の変更)や建築行為が制限されている」と市が明記しています。さらに共生ゾーン条例の農村用途区域に入っていれば、着手日の30日前までに市長への届出(条例第10条)が必要になります。対象行為は建築物の新築・増築・改築、宅地造成、土地の形質変更、駐車場の設置、木竹伐採、土石採取、水面埋立て。リフォームや外構工事、庭木の伐採でも該当し得ます。しかも市の土地利用基準は「都市計画法、農業振興地域の整備に関する法律、農地法、森林法及びその他の法令の規定に基づき、許可等を得ていなければ、土地利用を行うことはできません」と明記しています。メリットもあります。市街化調整区域内の物件には都市計画税0.3%がかかりません(神戸市の都市計画税は「市街化区域に土地・家屋を所有している人」への課税です)。また里づくり計画によって景観と農地が守られるため、隣に何が建つか分からないという不安が小さいという面もあります。確認方法は、①神戸市の「都市計画情報検索」「神戸市情報マップ」で住所を入力する、②共生ゾーンの区域概要図(2023年12月現在)を見る、③固定資産税の納税通知書で都市計画税の有無を確認する、④重要事項説明書の「都市計画法にもとづく制限」欄と「その他の法令にもとづく制限」欄を両方確認する。家タダでは契約前に無料で調査します。
北区の土砂災害・津波のリスクはどうですか?
土砂は市内で最も多く、津波はゼロ。これが北区です。兵庫県が2026年6月30日現在で公表している指定状況によると、北区内の土砂災害警戒区域(イエローゾーン)は858箇所(急傾斜地の崩壊611・土石流224・地すべり23)。神戸市全体2,356箇所の約36%を北区1区で占め、9区中で断トツの1位です(比率は当方算出)。2位の須磨区306箇所の約2.8倍、垂水区210箇所の約4.1倍、西区206箇所の約4.2倍。とくに地すべりは23箇所で、市内31箇所の約74%が北区にあります。指定するのは神戸市ではなく兵庫県です。なお神戸市は「現在、神戸市内には地すべりのレッドゾーンの指定はありません」と明記しています。土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)の箇所数は、市・県とも取得できていません(未取得)。いっぽう津波については、神戸市の津波対策ページが「各区の浸水想定区域(北区・西区は浸水しないため掲載なし)」と明記しています。津波浸水想定区域があるのは東灘・灘・中央・兵庫・長田・須磨・垂水の7区で、北区と西区の2区だけが対象外です。洪水浸水想定区域の区内状況と内水浸水想定は未取得です。区内には有野川・山田川(志染川)・淡河川が流れています。くらしの防災ガイド北区版は6分割(①道場周辺 ②大沢・長尾・八多 ③有野・有馬周辺 ④淡河周辺 ⑤箕谷・谷上周辺 ⑥鈴蘭台周辺)で発行されていますので、ご自身の住所が含まれる版でご確認ください。
北区は広いと聞きます。生活の不便はありませんか?
広いのは事実です。市公式が「面積は240.29平方キロメートルで全市面積の約43%をしめ、神戸市9区のなかで1番広い区です」と記しています。その広さは行政資料にも出ていて、くらしの防災ガイドの北区版は1冊ではなく6分割、区役所も北区役所(鈴蘭台北町)と北神区役所(藤原台中町)の2か所あります(北神区役所は10番目の行政区ではなく、北区の北神地域を所管する区役所です。神戸市の行政区は9区です)。成約データでも、北区の物件35件が最寄駅として三ノ宮(JR/中央区の駅)を記録しており、しかもこの35件は徒歩分数が分単位の数値として記録されていないため平均を算出できませんでした。いっぽうで、市は北区を拠点として位置づけています。神戸市の都市計画区域マスタープランは岡場を「連携拠点」、鈴蘭台と谷上を「地域拠点」、有馬温泉を「観光拠点」と明記。谷上は神戸市営地下鉄 北神線のS01(起点)で、西神・山手線と直通してS17 西神中央まで1本でつながっています。市公式は新神戸トンネル・阪神高速北神戸線・北神急行の整備によって北区が発展したと記しています。「どの地域か」で生活の便はまったく変わります。鈴蘭台と淡河町を同じ「北区」として比べないでください。
北区の団地の中古住宅を買うときに、何を見ればいいですか?
神戸市自身が団地再生を政策課題にしていますので、その資料から見るのが早道です。市は「計画的開発団地のリノベーション」のモデル団地として垂水区多聞台・北区有野台・北区唐櫃台の3団地を挙げており、3団地のうち2団地が北区です。有野台は2015年度に「有野台を考える会」を立ち上げ、2017年8月に将来像を策定。「ありの台マルシェ」(2017年3月に第1回、年1〜2回)やまちあるき会、バス乗車促進プロジェクトが行われています。唐櫃台は2021年に「からとの未来を考える会」を立ち上げ、2025年度には集会所跡地の活用を検討するワークショップが計4回開かれています。「バスの便」と「共用施設の将来」が住民自身の課題になっているということです。見るべきポイントは5つ。①バスの路線と本数(成約データの平均徒歩は13〜14分で、バス利用前提の物件も多い)、②擁壁と斜面(市は鈴蘭台駅エリアを「坂のまち神戸プロジェクト」のエリアに指定)、③土砂災害警戒区域(区内858箇所)、④土地が200㎡を超えているか(超えた部分は住宅用地の特例が6分の1から3分の1に変わります。北区の成約戸建の平均土地面積は187㎡)、⑤地区計画の有無(北区には16地区あります)。各団地の面積・戸数・高齢化率は市ページに数値がなく未取得ですので、気になる団地は市や自治会に直接お尋ねください。
北区の学区や子育て支援はどうなっていますか? 小規模特認校があると聞きました
北区の市立小学校は32校+1分校、中学校は16校+1分校です。小学校32校は神戸市9区で最多(西区29校・垂水区23校を上回る/比較は当方算出)。小・中とも桜の宮…しらゆり分校があり、市の学校一覧を見るかぎり小・中の双方に分校を持つのは北区だけです。小規模特認校については、よくある誤解を先に正しておきます。神戸市の小規模特認校は藍那小学校と六甲山小学校の2校ですが、北区にあるのは藍那小学校の1校だけで、六甲山小学校は灘区です(神戸市の市立小学校一覧で六甲山小学校は灘区の欄に掲載されています)。市は制度の目的に「複式学級の解消」を明記し、通学条件として「保護者及び児童・生徒がともに神戸市内に居住していること」「公共交通機関を利用し、自力でおおむね1時間以内で通学できること」等を挙げています。神戸市の公式ページには「学校選択制」という語が一度も出てきません。実施しているともしていないとも書かれていないため、本ページでは断定していません。実在が確認できた制度は①指定学校の変更 ②区域外就学 ③小規模特認校の3つです。指定学校の変更は7分類16項目の事由が公表されており、住宅購入との関係でとくに重要なのが「1年以内に転居が確実な場合」(必要書類は建築確認書・売買契約書・賃貸借契約書等の写し)。売買契約書の写しで申請できます。申請時期は「翌年4月に小学1年生になる方は10月以降、中学1年生になる方は11月以降」。給食は2026年度は小学校のみ無償化で、中学校は1食170円の有償(助成あり)。年間の徴収額として市が示している例は31,230円です。「神戸市は給食無償」と書くと誤りになります。こども医療費助成は0歳〜高校3年生・所得制限なし、0〜2歳は通院・入院とも自己負担なし。国の定義による保育所等利用待機児童数は2026年4月1日時点で5年連続ゼロです(ただし「待機児童」と「保留児童」は別物で、保留児童の区別内訳は未取得。北区内の保育所数・学童数も未取得です)。
「箕谷」と「名谷」、「谷上」と「押部谷」。駅名が紛らわしいのですが?
取り違えやすいので、はっきり書いておきます。箕谷(みのたに)は北区、名谷(みょうだに)は須磨区、押部谷(おしべだに)は西区です。谷上(たにがみ)は北区で、神戸市営地下鉄 北神線のS01(起点)。谷上が北区であることは、市公式の地区計画一覧に「谷上地区」が北区として載っていること、および市立谷上小学校が北区の小学校一覧に掲載されていることから確認できます。また北区には「道場」を名のる駅が2つあります。神戸市の市営自転車駐車場(無料)の一覧に、「JR道場駅前」と「神鉄道場駅前」が別々に、いずれも北区として掲載されており、さらに「道場南口駅前」もあります。物件情報で「道場駅徒歩◯分」と書かれていたら、どちらの道場駅かを必ず確認してください。なお本ページでは、藍那・鵯越・丹生山・二郎・有馬口・有馬温泉・神鉄有野などの所在区は、神戸市公式で確認できなかったため断定していません(未取得)。神戸市の公式サイトには「どの駅がどの区にあるか」の対応表がなく、交通局の駅一覧にも所在地の表記がありません。本ページが交通の章に載せているのは、自転車等放置禁止区域の指定駅一覧・市営自転車駐車場一覧・地区計画/市立学校の区分という3つの市公式資料で所在区の裏が取れた駅だけです。「最寄駅」と「住所」は別物としてご確認ください。固定資産税・都市計画税・学区・ごみ収集などの行政サービスは、住所地の区のものが適用されます。
神戸市北区で買うとき、家タダに頼むデメリットはありますか?
正直にお伝えすると、あります。第一に、売主様側からの報酬だけで成立する形に組み立てるため、物件や取引条件によっては対象外になる場合があります(売主が仲介手数料を支払わない取引など)。すべての物件で0円になるとお約束はできません。第二に、仲介手数料が0円でも、登記費用・ローン関連費用・固定資産税および都市計画税の精算金・火災保険料などの実費はかかります。神戸市の固定資産税・都市計画税は賦課期日(毎年1月1日)現在の所有者に1年分が課税される税で、年の途中の売買では日割り精算が商慣習となっています。これは決済時に必要な実費です。第三に、北区・神戸市固有のコストです。市街化区域内であれば固定資産税1.4%+都市計画税0.3%で毎年1.7%(1.4%と0.3%は神戸市の公表値、合計1.7%は当方の合算)。市街化調整区域内なら都市計画税はかかりませんが、北区内のどこが調整区域かを示した市公式の資料は確認できていないため、物件ごとに調べる必要があります。また北区の成約戸建の平均土地面積は187㎡で、星和台のように平均238㎡という町丁目もあります。200㎡を超えた部分は住宅用地の特例が6分の1から3分の1に変わるため、土地が広いぶん毎年の固定資産税が効いてきます。中学校の給食費は1食170円・年間の徴収例は31,230円で、小学校は無償でも中学校は有償です。第四に、物件そのもののリスクです。北区には兵庫県指定の土砂災害警戒区域が858箇所(市全体の約36%)あり、共生ゾーン条例の農村用途区域に入っていれば建築・造成・木竹伐採に着手30日前の届出が必要になります。地区計画も区内に16地区あります。家タダはこうした調査を契約前に無料で行いますが、調査の結果、購入をおすすめしないという結論になることもあります。対象になるかどうかは物件URLをお送りいただければその場で無料で診断しますので、まずはご相談ください。
神戸市北区の物件、その価格で買って大丈夫ですか?
神戸市北区は、面積240.29平方キロメートル=全市面積の約43%を占める、神戸市9区で最も広い区です。住宅地の公示価格は48地点平均で58,056円/㎡。同じ神戸市の中央区(363,538円/㎡)の約6.3分の1で、9区で最も低い水準です。そして区内では最高112,000円/㎡(北五葉一丁目)から最安9,600円/㎡(淡河町野瀬)まで11.7倍ひらいています。この差は、市場だけでできたものではありません。神戸市は都市計画区域55,730haのうち市街化調整区域が35,486ha=64%。その上に「人と自然との共生ゾーンの指定等に関する条例」(平成8年4月15日 神戸市条例第10号)による農村用途区域17,935haがかかり、住宅が建てやすい集落居住区域は402ha=約2.2%しかありません。安いのには、制度上の理由があります。いっぽうで、北区は津波浸水想定区域のない2区のうちの1つ(市公式が明記)であり、1世帯当たり人員2.32人は市内最多タイ。成約509件のうち353件が戸建で中央値2,400万円という、神戸市のなかでもはっきり戸建に寄った市場です。「北区の相場」という一つの数字で判断できる区ではありません。市街化区域か調整区域か、共生ゾーンの農村用途区域に入っていないか、土砂災害警戒区域858箇所のどこかに当たっていないか、地区計画16地区のどれかがかかっていないか、土地が200㎡を超えていないか、団地ならバスの便と共用施設の将来はどうか。物件情報の1行だけでは判断できません。家タダでは、こうした調査をすべて契約前に無料で行ったうえで、買主様の仲介手数料0円でお引き渡しまで進めます。北区の成約中央値(戸建2,400万円・マンション820万円)なら、1件あたり33万6,600円〜85万8,000円の差です。気になる物件のURLをLINEでお送りください。
14本ページで使用した出典(すべて公的一次情報)
当ページに掲載した数値は、すべて以下の公的機関の公表資料にもとづいています。基準日も併せてご確認ください。
- 神戸市「北区の概要」(面積240.29km²・全市の約43%・9区で最大/区制施行1973年8月)(「ニュータウンなどの住宅地域と、懐かしい田園風景を今に残す農村地域が調和しており」)
- 神戸市「北区の歴史」(1947年 有馬・有野・山田/1951年 道場・八多・大沢/1955年 長尾/1958年 淡河/1973年 北区誕生(人口116,739人))
- 神戸市「本区のご紹介」(鈴蘭台を中心に昭和30年代以降に大規模な住宅団地開発/徳川道)
- 神戸市「山田町のご紹介」(箱木千年家(大同元年=806年)/農村歌舞伎舞台(上谷上1863年・下谷上1840年・国指定文化財)/山田錦・菊/新神戸トンネル・阪神高速北神戸線・北神急行)
- 神戸市「有野町のご紹介」(北区・北神地域)(東大池、唐櫃台、有野台、藤原台、北神星和台などの大規模な住宅団地)
- 神戸市「有馬町のご紹介」(北区・北神地域)(日本最古の温泉地の一つ/温泉寺724年・極楽寺594年)
- 神戸市「淡河町のご紹介」(北区・北神地域)(米・酒米が中心/「新鉄砲ゆり」)
- 神戸市「北区の町のご紹介」(本区・山田町)
- 神戸市「かやぶき・農村歌舞伎(かやまち)」
- 神戸市「令和7年(2025年)国勢調査 速報集計」(2025年10月1日現在。市計1,497,630人・766,349世帯/1世帯1.95人/増加は中央・兵庫・灘の3区のみ)
- 神戸市 2025年国勢調査 速報(区別人口・世帯数 PDF)(北区 203,615人・91,794世帯/2020年比 ▲6,877人(▲3.3%))
- 神戸市 2020年国勢調査 人口等基本集計(PDF)(北区 210,492人・88,319世帯/高齢化率32.0%/1世帯当たり2.32人(西区と並び市内最多タイ))
- 神戸市「人と自然との共生ゾーンの指定等に関する条例」(農村用途区域17,935ha(2023年12月現在)/農業保全8,913・環境保全8,375・集落居住402・特定用途245ha/北区66集落(協議会65=98%・計画50=76%))
- 神戸市 共生ゾーン条例 本文PDF(平成8年4月15日 神戸市条例第10号・最終改正 令和4年4月1日)(第1条(目的)/第8条(農村用途区域の4区分)/第10条(着手30日前までの届出)/第17条(里づくり協議会)/第18条(里づくり計画))
- 神戸市 共生ゾーン条例 施行規則PDF(届出不要な「通常の管理行為又は軽易な行為」/農村景観保全形成地域の行為説明書)
- 神戸市 共生ゾーン 土地利用基準PDF(2023年2月見直し)(「都市計画法、農業振興地域の整備に関する法律、農地法、森林法及びその他の法令の規定に基づき、許可等を得ていなければ、土地利用を行うことはできません」)
- 神戸市 共生ゾーン 区域概要図PDF(2023年12月現在)(図面のみ(文字情報は未取得))
- 神戸市 共生ゾーン 基本計画PDF(2021年9月見直し)
- 神戸市 農村景観保全形成基本計画PDF(北区内の指定地区名は「別冊」にあるとされ未取得)
- 神戸市「区域区分(線引き)の見直し」(PDF)(都市計画区域 約55,730ha/市街化区域 約20,244ha(36%)/市街化調整区域 約35,486ha(64%)/市街化区域△151ha・調整区域+155ha)
- 神戸市「都市計画区域マスタープラン」(PDF)(「北区山田町原野地区を暫定的に市街化調整区域に編入する」/連携拠点=西神中央・岡場/地域拠点=鈴蘭台・名谷・学園都市・垂水・舞子・谷上/観光拠点=有馬温泉)
- 神戸市「線引きの見直し方針」(PDF)(第9回線引き見直し/線引き当初決定は昭和45年(1970年))
- 神戸市「市街化調整区域における建築・開発」(「開発行為や建築行為が制限されている」)
- 神戸市「地区計画」(市全体95地区・約3,697.8ha(2025年12月8日現在)/北区は16地区)
- 神戸市「まちづくり協定」(神戸市地区計画及びまちづくり協定等に関する条例)(1981年12月制定/締結20地区(2026年6月1日現在))
- 神戸市「都市景観条例」(1978年制定)
- 神戸市 景観計画(PDF)(都市景観形成地域7地域・眺望景観形成地域4地域に北区は含まれない)
- 神戸市「用途地域・高度地区」(全市見直しは1973年以降9回/高度地区は斜線型と絶対高さ制限の2類型/防火922ha・準防火5,942ha)
- 神戸市「用途地域の見直し(2023年6月1日施行)」(駅周辺の容積率200%→300%ほか)
- 神戸市「都市計画情報検索」
- 神戸市情報マップ(線引き・用途地域・地区計画・ハザードマップ)
- 神戸市「都市計画税」(税率0.3%/市街化区域内の土地・家屋が対象)
- 神戸市「固定資産税(概要)」(賦課期日は1月1日)
- 神戸市「償却資産(固定資産税の税率1.4%・免税点150万円)」
- 神戸市「住宅用地の課税標準の特例」(小規模住宅用地 固定1/6・都計1/3/一般住宅用地 固定1/3・都計2/3)
- 神戸市「新築住宅に対する減額措置」(2026年4月1日以降の新築は床面積40㎡以上240㎡以下(それ以前は50㎡以上280㎡以下))
- 神戸市「市税の年間スケジュール」(2026年度 第1期4/30・第2期7/31・第3期12/25・第4期2027/3/1)
- 神戸市「固定資産税関係証明の窓口集約」(2026年5月1日から新長田合同庁舎に集約)
- 神戸市「指定学校の変更・区域外就学」(「学校選択制」という語は市公式に確認できず)
- 神戸市「指定学校の変更について」(PDF)(7分類16項目の事由一覧)
- 神戸市「当分の間、指定学校の変更を認める地区」(PDF)(地区名は未取得)
- 神戸市「小規模特認校」(藍那小学校(北区)・六甲山小学校(灘区)/目的に「複式学級の解消」)
- 神戸市「市立小学校一覧」(北区32校+桜の宮小学校しらゆり分校/藍那小は北区・六甲山小は灘区に掲載)
- 神戸市「市立中学校一覧」(北区16校+桜の宮中学校しらゆり分校)
- 神戸市「学校給食費」(2026年度 小学校のみ無償化/中学校は1食170円・年間の徴収例31,230円)
- 神戸市「就学援助」(2026年度。2人世帯176.1万円/3人世帯223.4万円/4人世帯266.4万円/中学の自転車通学費4,730円まで)
- 神戸市「こども医療費助成」(0歳〜高校3年生・所得制限なし。2026年7月1日更新)
- 神戸市「保育所等利用待機児童数」(2026年4月1日時点で5年連続ゼロ)
- 神戸市「小中学校の規模適正化」
- 兵庫県「土砂災害警戒区域等の指定状況」(PDF)(2026年6月30日現在。北区858箇所(急傾斜611・土石流224・地すべり23)/神戸市計2,356箇所)
- 神戸市「土砂災害警戒区域等」(指定主体は兵庫県/市内に地すべりのレッドゾーンの指定なし)
- 神戸市「津波対策の完了について」(2023年3月完了/「北区・西区は浸水しないため掲載なし」)
- 神戸市「ハザードマップ」
- 神戸市「くらしの防災ガイド」区別PDF索引(北区版は6分割(道場周辺/大沢・長尾・八多/有野・有馬周辺/淡河周辺/箕谷・谷上周辺/鈴蘭台周辺))
- 神戸市「計画的開発団地のリノベーション」(モデル3団地=垂水区多聞台・北区有野台・北区唐櫃台)
- 神戸市「モデル団地の取り組み」(有野台=2015年度「有野台を考える会」・2017年8月将来像策定・ありの台マルシェ・バス乗車促進/唐櫃台=2021年「からとの未来を考える会」・2025年度ワークショップ4回)
- 神戸市「坂のまち神戸プロジェクト」(2024年度開始/エリアリノベーション6エリアに鈴蘭台駅エリア(北区))
- 神戸市「自転車等放置禁止区域」(北区の神戸電鉄=鈴蘭台・北鈴蘭台・鈴蘭台西口・西鈴蘭台・山の街・岡場・田尾寺・道場/三ノ宮・元町・神戸は中央区)
- 神戸市「市営自転車駐車場一覧」(北区:JR道場駅前・神鉄道場駅前・道場南口駅前・箕谷駅前・花山駅前・大池駅前・唐櫃台駅前・五社駅前・山の街駅前・田尾寺駅前・岡場駅前・西鈴蘭台駅前/有料は鈴蘭台駅前・北鈴蘭台駅前)
- 神戸市交通局(西神・山手線/北神線 S01 谷上〜S17 西神中央)
- 神戸市「緊急輸送道路(路線一覧PDF)」(市全体の一覧)
- 神戸市「道路網」(阪神高速神戸線(京橋〜摩耶)・第二神明道路(伊川谷〜明石西)の渋滞(いずれも北区の路線ではない))
- 神戸市「区役所・支所の案内」(北区役所=鈴蘭台北町1-9-1/北神区役所=藤原台中町1-2-1。行政区は9区)
- 神戸市「神戸市域の変遷」(1889年4月1日市制施行(約21km²)/1947〜1958年に28町村と合併/現在557.02km²)
- 国土交通省 不動産情報ライブラリ(成約価格情報)(2025年第2四半期〜2026年第1四半期・神戸市北区509件。家タダの成約実績ではありません)
- 国土交通省 地価公示 鑑定評価書情報(令和8年・令和7年)(価格時点 令和8年1月1日/住宅地48地点・商業地3地点・工業地0地点)
- 国土地理院 地理院タイル(国土画像情報 第1期/全国最新写真)