【京都市山科区】で仲介手数料無料で家を買う方法|新築戸建て・中古マンション・中古戸建ての画像

【京都市山科区】で仲介手数料無料で家を買う方法|新築戸建て・中古マンション・中古戸建て

京都

京都市山科区 専門 エリアガイド

京都市山科区で 仲介手数料無料 で家を買う方法。

1,700万円の物件なら 62万7,000円 おトク/仲介手数料の上限額との差

ネットに掲載されている京都市山科区の物件は、原則どこの会社の物件でも
買主様の仲介手数料0円でご購入いただけます。

京都市山科区の相場データを確認する新居奉行 家タダ
  • 大阪府知事(1)第66296号
  • 個人情報の入力は不要
  • しつこい営業は一切なし
  • 相談・物件案内・内覧はすべて無料
京都市山科区の人口
128,144人65,981世帯/2026年8月1日現在(京都市山科区役所ホームページ「区の基本情報」)
住宅地 公示価格
14.94万円/㎡前年比 +3.1%/26地点の単純平均(自算)
直近4四半期の成約
419件国土交通省 不動産情報ライブラリ 成約価格情報/戸建260件・中古マンション159件
買主様の仲介手数料
0円1,700万円なら62万7,000円の削減

安朱・竹鼻・上野(山科駅前)/御陵・日ノ岡・北花山・上花山/四ノ宮・小金塚/小山・音羽・大塚・大宅/西野・東野・西野山・川田・栗栖野/椥辻(区役所)/勧修寺・小野/JR 山科/地下鉄東西線 山科・椥辻ほか/京阪京津線 京阪山科・四宮

京都市山科区で、仲介手数料無料(0円)で家を買うことはできますか?

できます。ただし、すべての物件が対象になるわけではありません。家タダは、売主様側からの報酬だけで成立する形に取引を組み立てることで、買主様の仲介手数料を0円にしています。新築戸建て(建売)は対象になりやすく(対象外の物件もあります)、中古戸建て・中古マンションは対象になる物件とならない物件があります。売主が不動産会社のリフォーム済み・リノベーション済み物件は対象になりやすい物件です。国土交通省の成約価格情報で、京都市山科区の直近4四半期の成約は419件(戸建260件・中古マンション159件。国土交通省の公表データであり、家タダ自身の成約実績ではありません)。新築戸建て48件は3,000万円〜4,600万円(下位25%〜上位10%・中央値3,250万円)で、この帯にかかる仲介手数料の上限額は105万6,000円〜158万4,000円。中古戸建て208件は590万円〜3,500万円(中央値1,300万円)で26万700円〜122万1,000円、中古マンション159件は1,100万円〜3,900万円(中央値1,700万円)で42万9,000円〜135万3,000円です。対象になる物件なら、この金額が0円になります。気になる物件のURLをLINEで送っていただければ、対象かどうかをその場で無料でお答えします。

  • 山科区で実際に成約しているのは、戸建が6割、中古マンションが4割です。直近4四半期の成約419件のうち戸建が260件(成約中央値1,700万円・土地面積の中央値77㎡)、中古マンションが159件(1,700万円・専有面積の中央値65㎡)(国土交通省 成約価格情報。家タダ自身の成約実績ではありません)。戸建のうち新築戸建ては48件・中央値3,250万円、中古戸建ては208件・中央値1,300万円で、同じ戸建でも2.5倍ちがいます。
  • この価格帯にかかる仲介手数料の上限額は、新築戸建ての3,000万〜4,600万円で105万6,000円〜158万4,000円、中古戸建ての590万〜3,500万円で26万700円〜122万1,000円、中古マンションの1,100万〜3,900万円で42万9,000円〜135万3,000円。戸建・マンションに共通の中央値1,700万円なら62万7,000円です。家タダで対象になる物件なら、この金額が0円になります。ただし印紙代・登記費用・火災保険料・固定資産税の精算金などの実費は別にかかります。
  • 山科区の住宅地の公示価格は1㎡あたり平均149,350円(26地点の単純平均・令和8年地価公示)。前年比+3.1%。京都府内29市区町村で14位、京都市の11区のなかでは11位=いちばん低い区です。最高は竹鼻堂ノ前町の308,000円/㎡(+8.5%)、最安は大宅岩屋殿の48,800円/㎡(0.0%)で、6.3倍の開きがあります。前年と比べられる25地点のうち23地点が上昇しました。
  • 京都市内で土地がいちばん安い区ですが、京都駅までは近い区です。区役所のページは「山科には、JR東海道線・湖西線、京都市営地下鉄東西線、京阪京津線が通っています。3線が交わる山科(京阪山科)駅から、京都駅までは5分、大阪駅までは35分」と書いています。区の基本計画によると、山科駅(JR・京阪・地下鉄)の乗降客数は、京都市内で京都駅、烏丸駅・四条駅に次いで3番目です。
  • 中古戸建ての成約208件のうち92件(44%)は、建築年が1981年以前です。中古マンションも159件のうち58件(36%)。区の運営方針は、山科区の人口を「昭和30年代から50年代までに急激に増加した」と説明しており、その時代に建った家が、いま1,000万円前後で取引されていることになります。古い家を買う方は、耐震・リフォーム・接道の確認が欠かせません。
  • 外環状線の沿道で、建てられる建物が大きく変わりました。京都市は令和5年4月25日の都市計画見直しで、山科駅〜椥辻駅の区間を商業地域・容積率最大700%にし、条件を満たす建物には高さの上限を適用しない「空間創出型」の高度地区を定めています(条件を満たさない場合は31m)。令和8年地価公示でも、商業地5地点は全地点が上昇(平均+7.8%)、住宅地の最高地点・竹鼻堂ノ前町は+8.5%でした。
  • 三方を山に囲まれた区で、災害は「山」と「川」の両方を確認します。京都府の土砂災害警戒区域等は8地区126箇所。区役所によると鏡山・音羽・安朱・陵ヶ岡・大宅・百々・大塚・小野の8学区にあり、勧修・山階・山階南・音羽川・西野の5学区にはありません。水害ハザードマップの対象は山科川と6つの河川。京都市の被害報告では、平成25年台風18号で山科は床上浸水63・床下浸水166でした。
  • 固定資産税は1.4%、都市計画税は0.3%(合計1.7%。都市計画税は市街化区域内のみ)。京都市は学校選択制を実施していません。山科区の通学区町名一覧に出てくる市立学校は小学校13校・中学校6校です。子ども医療費は中学3年生まで・所得制限なし、第2子以降の保育料は無料(令和7年度から)。人口は令和7年国勢調査の速報で128,356人、5年間で−5.0%と、11区で最も大きく減っています。

01「仲介手数料無料」は怪しくないのか ― 法律の条文で説明します

京都市山科区で家を探していて「仲介手数料無料」という広告を見たとき、 多くの方がまず思うのは「なぜタダなのか」「どこかで取られるのではないか」ということだと思います。 この章では、その疑問に法律の条文と当社の免許情報で正面からお答えします。 納得いただけなければ、ご相談いただく必要はありません。

疑問1:そもそも仲介手数料を0円にしていいのか?

結論から言うと、合法です。むしろ、法律は「上限」しか定めていません。

不動産会社が受け取れる仲介手数料は、宅地建物取引業法第46条と、それに基づく国土交通省の告示 (「宅地建物取引業者が宅地又は建物の売買等に関して受けることができる報酬の額」昭和45年建設省告示第1552号(最終改正 令和6年6月21日 国土交通省告示第949号))で決められています。 この告示が定めているのは受け取ってよい金額の上限であって、 「いくら以上もらわなければならない」という下限は、条文のどこにも存在しません。

売買価格法律が定める報酬の上限(税抜)法律が定める下限
400万円超の部分代金額 × 3%定めなし
200万円超400万円以下の部分代金額 × 4%
200万円以下の部分代金額 × 5%

※実務では速算式(代金額×3%+6万円)×1.1で計算します。これに消費税が加わります。 ※令和6年の改正で、800万円以下の物件(低廉な空家等)は特例として33万円(30万円の1.1倍)まで受け取れるようになりました。

つまり「仲介手数料をもらわない」という選択は、法律上まったく問題がありません。 0円は違法でも例外でもなく、上限を定めた法律の内側にある、ごく普通の選択です。

疑問2:では、家タダはどこから利益を得ているのか?

不動産の売買には、必ず売主様と買主様の2者がいます。 そして仲介会社は、その両方から手数料を受け取ることができます。 家タダと一般的な不動産会社の違いを、図で比べてみます。

一般的な不動産会社買主様売主様他社仲介手数料仲介手数料買主様・売主様の両方から仲介手数料をいただきます家タダ買主様売主様家タダ仲介手数料仲介手数料0円売主様からのみ仲介手数料をいただきます

※一般的な仲介でも、売主様側と買主様側を別々の会社が担当する「片手」の場合は 自社の取り分は1件分になります。上の図は、1社が売主様・買主様の両方を担当する「両手」仲介との比較です。

家タダは売主様側からの報酬だけで成立する形に取引を組み立てます。 買主様からいただかないぶん、会社の受け取りは、両方から受け取る場合の半分(1件分)になります。 無理な仕組みでも、どこかにしわ寄せをする仕組みでもなく、 単に「2件分もらうところを1件分にしている」だけです。

だからこそ、売主様側の不動産会社が「買主からも手数料を取ること」を前提にしている物件では、 0円にできません。そういう物件は正直にそうお伝えします。 「どんな物件でも必ず0円」とは申し上げません。

疑問3:手数料が0円でも、別の名目で請求されないか?

ここが一番気になるところだと思います。結論は請求しません。 そして、そもそも法律で禁止されています。

国土交通省の告示は、報酬の上限を定めたうえで、 依頼者の依頼によって行う特別の広告費用などを除き、報酬以外の名目で金銭を受け取ってはならないと定めています。 「コンサルティング料」「書類作成料」「事務手数料」といった名目で別途請求することは、 そもそも宅建業者に認められていません。

下表は、京都市山科区で中古住宅を購入するときに実際にかかるお金の全項目です。 家タダに支払っていただくものが1つもないことを確認してください。

費用支払先目安家タダの取り分
仲介手数料不動産会社通常は(価格×3%+6万円)×1.10円
印紙税国(契約書に貼付)1,000万円超5,000万円以下で1万円(軽減措置適用時)0円
登録免許税国(法務局)所有権移転・抵当権設定にかかる0円
司法書士報酬司法書士5万〜10万円程度0円
固定資産税・都市計画税の精算金売主様引渡日で日割り0円
住宅ローン事務手数料・保証料金融機関借入額により変動0円
火災保険・地震保険料保険会社建物・期間により変動0円
不動産取得税京都府(都道府県税)取得後に納税通知。軽減措置あり0円

仲介手数料以外の費用は、すべて国・自治体・司法書士・金融機関・保険会社に支払うもので、 不動産会社を通さずに発生します。家タダがこれらに上乗せすることはありません。

※諸費用の合計は物件価格の6〜10%が一般的な目安です。 このうち最大の項目が仲介手数料であり、そこが0円になります。 物件ごとの概算は、無料でお出しします。

疑問4:安いぶん、サービスが削られていないか?

業務内容は通常の仲介と変わりません。宅建業法上、 仲介会社が行うべき業務(調査・重要事項説明・契約書作成)は手数料の額にかかわらず同じです。

  • 現地内覧への同行(京都市山科区内の物件)
  • 役所調査(都市計画・道路・上下水道・建築確認)
  • 法務局調査(登記・権利関係・越境)
  • 成約事例にもとづく価格の妥当性チェックと価格交渉
  • 宅地建物取引士による重要事項説明
  • 契約書・重要事項説明書の作成
  • 引渡し・決済の立会い

むしろ当社は買主様側だけに立つため、 売主様と買主様の両方から手数料を受け取る会社と違って、 「値下げ交渉をすると自社の売上が減る」という利益相反が起きません。 成約価格が下がれば当社の報酬も下がりますが、それでも交渉します。

02ご相談から引渡しまで ― いつ、何を、いくら払うか

「相談したら最後まで断れないのではないか」という不安もよく聞きます。 どの段階で何の費用が発生するかを、先に全部お伝えします。

段階内容この時点で支払うもの
1. ご相談LINE・電話・メールで物件URLを送っていただくなし
2. 無料診断仲介手数料0円の対象か/相場と比べて妥当かを回答なし
3. 内覧担当者が現地まで同行(京都市山科区内)なし
4. 調査役所・法務局調査、区域区分の確認、成約データの確認なし
5. 価格交渉成約事例を根拠に売主様と交渉なし
6. 購入申込買付証明書の提出なし(申込金は原則不要)
7. 売買契約重要事項説明・契約書への署名押印手付金(売主様へ・売買代金の一部)/印紙税
8. 住宅ローン本申込金融機関の審査なし(事務手数料は実行時)
9. 決済・引渡し残代金の支払いと所有権移転登記残代金/登録免許税/司法書士報酬/ローン事務手数料/保険料/税の精算金
―家タダへの仲介手数料0円(全段階を通じて)

1〜6の段階では、一切お金がかかりません。 途中でやめていただいても費用は発生しませんし、違約金もありません。 「この物件はやめたほうがいい」と当社から申し上げることもあります。

※手付金は当社が受け取るものではなく、売主様へ支払う売買代金の一部です。 契約後に買主様の都合で解約する場合、手付金は放棄することになります(手付解除)。 この点は契約前に必ずご説明します。

03京都市山科区で仲介手数料が0円になる仕組み

売主様側からのみ報酬をいただく「片手仲介」

不動産の売買では、売主側と買主側それぞれに仲介会社が入ります。家タダは売主様側からの報酬だけで成立する形に 取引を組み立てるため、買主様からは仲介手数料をいただきません。宅地建物取引業法第46条にもとづく報酬額告示 (昭和45年建設省告示第1552号)は報酬の上限を定めたもので、下限の定めはありません。

京都市山科区の価格帯で、いくら得になるか

京都市山科区の住宅地は1㎡あたり平均149,350円(26地点の単純平均)。区内の標準地は最高308,000円/㎡(竹鼻堂ノ前町32番1)から最低48,800円/㎡(大宅岩屋殿3番36外)まであり、どのエリアを選ぶかで土地の値段が6.3倍変わります。

物件価格(税抜)仲介手数料の上限額(税込)家タダの場合削減額
590万円26万700円0円▲26万700円
1,300万円49万5,000円0円▲49万5,000円
1,700万円62万7,000円0円▲62万7,000円
3,250万円113万8,500円0円▲113万8,500円
4,600万円158万4,000円0円▲158万4,000円

※速算式(物件価格×3%+6万円)×1.1 で算出。400万円以下は別区分。なお、800万円以下の物件は、令和6年7月からの特例で、あらかじめ説明と合意があれば仲介会社が33万円(税込)まで受け取れることになっています。このページの上限額は、特例ではなく原則の式で計算しています。

山科区の成約価格帯だと、いくら変わるか

山科区の直近4四半期の成約は419件。戸建260件の成約中央値は1,700万円(土地面積の中央値77㎡・建築年の中央値1992年)、中古マンション159件も1,700万円(専有面積の中央値65㎡・建築年の中央値1990年)です。1,700万円なら仲介手数料の上限額は62万7,000円で、家タダで対象になる物件ならこれがまるごと0円になります。

種別ごとに、実際に成約している帯(下位25%〜上位10%)で見ると、次のとおりです。新築戸建て(48件)は3,000万〜4,600万円で、上限額は105万6,000円〜158万4,000円。中古戸建て(208件)は590万〜3,500万円で26万700円〜122万1,000円。中古マンション(159件)は1,100万〜3,900万円で42万9,000円〜135万3,000円。

最寄駅別では東野(京都)が130件・中央値1,550万円(上限額57万7,500円)で最多。椥辻105件・1,900万円(69万3,000円)、山科58件・3,200万円(112万2,000円)、御陵53件・1,800万円(66万円)、四宮33件・1,300万円(49万5,000円)、追分(滋賀)19件・660万円(28万3,800円)、小野(京都)12件・1,900万円(69万3,000円)。中央値が最も高い山科と、最も低い追分(滋賀)とでは、4.8倍の差があります(倍率は当方算出)。

ここで知っておいていただきたいのは、物件価格が安いほど、仲介手数料の「割合」は大きくなるということです。速算式は(価格×3%+6万円)×1.1ですから、「+6万円」の部分は価格が下がっても変わりません。3,250万円の物件なら上限額113万8,500円で価格の約3.5%、1,300万円なら49万5,000円で約3.8%、590万円なら26万700円で約4.4%になります(割合は当方算出)。さらに400万円以下の物件は別区分で、200万円以下の部分は5%、200万円超〜400万円以下は4%+2万円(いずれも×1.1)。山科区の中古戸建ての成約には最小150万円、中古マンションには最小110万円という例があり、150万円なら上限額は8万2,500円、110万円なら6万500円です。町丁目別で件数が2番目に多い四ノ宮小金塚(13件)は中央値が400万円で、上限額は19万8,000円です。

※戸建の「土地面積の中央値77㎡」は国土交通省の成約価格情報の「面積」欄(戸建は土地面積)の中央値、種別3区分の戸建ての面積は延床面積の中央値(新築90㎡・中古85㎡)です。新築戸建ては建築年が2025年以降のもの、中古戸建ては2024年以前のものとして当方が区分しました(戸建260件のうち建築年が分かる256件を区分。残り4件は建築年が不明です)。(成約価格情報は国土交通省が公表しているデータで、家タダ自身の成約実績ではありません。また成約価格情報には「土地のみ」という区分が存在しないため、土地単独の成約中央値は本ページには載せていません。)

仲介手数料以外に0円にできる費用

  • ローン事務手数料
  • 引越し代金
  • 購入時の申込金

※適用条件は物件・時期により異なります。対象になるかは物件URLをお送りいただければその場で無料診断します。

NEW京都市山科区の新築戸建てを仲介手数料無料で買う

新築戸建て(建売住宅)は、家タダで仲介手数料が0円の対象になりやすい種別です。 売主が不動産会社(分譲会社)であることが多く、売主様側からの報酬だけで成立する形に取引を組み立てやすいためです。 ただし、すべての新築戸建てが対象になるわけではありません。売主が仲介会社に報酬を支払わない物件などは対象外になります。

国土交通省の成約価格情報(2025年第2四半期〜2026年第1四半期)で、京都市山科区の新築戸建て(建築年が2025年以降の土地付き建物)は48件。成約価格の中央値は3,250万円、真ん中の半数は3,000万円〜3,700万円に収まっています。延床面積の中央値は90㎡。

町名(地区)成約件数成約価格の中央値
北花山市田町7件2,900万円

最寄駅で多いのは東野(京都)駅(16件)、御陵駅(9件)、山科駅(8件)。

中央値の3,250万円の物件を買う場合、仲介手数料の上限は113万8,500円(税込)です。家タダで0円の対象になれば、この金額がかかりません。

※出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ「成約価格情報」(2025年第2四半期〜2026年第1四半期)。市場全体の成約データであり、家タダの成約実績ではありません。「新築戸建て」は建築年が2025年以降のものを当方で区分しています。

京都市山科区で気になる新築戸建てがあれば、物件のURLをLINEで送ってください。0円の対象かどうかを無料で診断します。

USED京都市山科区の中古戸建てを仲介手数料無料で買う

中古戸建ては、仲介手数料が0円になる物件と、ならない物件があります。 売主が個人の方で、別の不動産会社が売主側の窓口になっている物件が多いためです。 売主様側からの報酬で成立する形に組み立てられるかどうかは、物件ごとに違います。 売主が不動産会社のリフォーム済み物件は、対象になりやすい傾向があります。

国土交通省の成約価格情報(2025年第2四半期〜2026年第1四半期)で、京都市山科区の中古戸建て(建築年が2024年以前の土地付き建物)は208件。成約価格の中央値は1,300万円、真ん中の半数は590万円〜2,300万円に収まっています。延床面積の中央値は85㎡。建築年の中央値は1985年です。

町名(地区)成約件数成約価格の中央値
四ノ宮小金塚13件400万円
西野山射庭ノ上町7件1,200万円
東野南井ノ上町5件590万円
西野大鳥井町5件880万円
西野楳本町5件750万円

最寄駅で多いのは東野(京都)駅(57件)、椥辻駅(47件)、御陵駅(32件)。

中央値の1,300万円の物件を買う場合、仲介手数料の上限は49万5,000円(税込)です。家タダで0円の対象になれば、この金額がかかりません。

※出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ「成約価格情報」(2025年第2四半期〜2026年第1四半期)。市場全体の成約データであり、家タダの成約実績ではありません。

建築年が分かる208件のうち、1981年以前に建てられたものは92件です。1981年6月より前に建築確認を受けた建物は旧耐震基準の可能性があるため、中古戸建てでは建築確認の時期と耐震診断の有無を必ず確認します。

京都市山科区の中古戸建ては、物件のURLを送っていただければ、0円の対象かどうかを契約の前にお伝えします。対象外の場合も、その理由を正直にお伝えします。

MANSION京都市山科区の中古マンションを仲介手数料無料で買う

中古マンションも、仲介手数料が0円になる物件と、ならない物件があります。 売主が不動産会社のリノベーション済み物件は対象になりやすく、 売主が個人の方で別の不動産会社が窓口になっている物件は、取引の組み立てによって対象外になる場合があります。

国土交通省の成約価格情報(2025年第2四半期〜2026年第1四半期)で、京都市山科区の中古マンションは159件。成約価格の中央値は1,700万円、真ん中の半数は1,100万円〜2,900万円に収まっています。専有面積の中央値は65㎡。建築年の中央値は1990年です。

町名(地区)成約件数成約価格の中央値
椥辻西浦町21件1,900万円
西野阿芸沢町11件750万円
音羽野田町10件1,350万円
御陵大津畑町7件4,900万円
東野八反畑町7件2,400万円

最寄駅で多いのは東野(京都)駅(56件)、椥辻駅(51件)、山科駅(29件)。

中央値の1,700万円の物件を買う場合、仲介手数料の上限は62万7,000円(税込)です。家タダで0円の対象になれば、この金額がかかりません。

※出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ「成約価格情報」(2025年第2四半期〜2026年第1四半期)。市場全体の成約データであり、家タダの成約実績ではありません。

中古マンションでは、仲介手数料が0円でも、管理費・修繕積立金の精算金、登記費用、ローン関連費用などの実費はかかります。 京都市山科区で気になる中古マンションがあれば、物件のURLをLINEで送ってください。0円の対象かどうかと、諸費用の概算を無料でお出しします。

04数字で見る京都市山科区 ― 公的統計でわかる街の実力

掲載している数値はすべて京都市山科区・京都府・国土交通省の公表資料にもとづく実データです。

人口 ― 12万8千人。5年間の減り方は京都市11区で最大、高齢化率も市内で最も高い

山科区の人口は128,144人(男59,548人/女68,596人)、世帯数は65,981世帯です(2026年8月1日現在・京都市山科区役所ホームページ)。面積は28.70km²(京都市情報館「京都市の地理」)で、人口密度は約4,465人/km²(当方算出)。1世帯あたりの人数は約1.94人(当方算出)です。

令和7年国勢調査の速報(京都市独自集計・令和7年10月1日現在)では、山科区は128,356人・65,139世帯。京都市全体の1,431,713人のうち9.0%(当方算出)にあたります。令和2年国勢調査は135,101人・64,402世帯でしたから、人口は5年間で6,745人減(−5.0%)、世帯数は737世帯増(+1.1%)。−5.0%は、京都市の11区のなかでいちばん大きい減り方です(次いで西京区−4.5%、東山区−3.8%。京都市全体は−2.2%)。なおこの数値は速報で、京都市は「総務省統計局が後日公表する速報値とは異なる場合があります」と注記しています。確報は本ページ作成時点で確認できていません(未取得)。

区役所自身が、人口の動きを次のように説明しています。「山科区まちづくり運営方針」(令和8年度〜令和12年度)のページ(2026年6月30日更新)の記述です。「昭和30年代から50年代までに急激に増加した人口は、平成13年をピークに横ばいに推移し、ここ数年はゆるやかに減少しています。」「近年高齢化が進行し、令和5年には市内で最も高齢化率が高くなっています。」「社会動態人口は令和6年度から増加に転じているものの、自然動態人口は減少が続いており、近年その減少幅が大きくなっています。」「一方、世帯数は、増加を続けており、核家族化と高齢者の単身世帯化が進んでいることが伺えます。」

この説明は、成約データとぴったり重なります。山科区の中古戸建ての成約208件は、建築年の中央値が1985年、そのうち92件が1981年以前の建築です。昭和30〜50年代に人が急に増えた時代に建った家が、いま世代交代の時期を迎えて市場に出ていると読めます。買う側にとっては、京都市内で価格を抑えて買える物件が多いという利点があります。一方で、古い建物の耐震・修繕の費用と、将来その家を手放すときに買い手がつきやすい立地かどうかは、ほかの区より慎重に見ておく必要があります。転入が増え始めている(社会動態が令和6年度から増加)という区の説明は明るい材料ですが、区全体の人口が増えているわけではありません。

区の第3期基本計画(令和3〜7年度)は、山科区を、豊かな自然と歴史に恵まれ、京都の東の玄関口として交通の便のよい住宅地として発展してきた区と位置づけ、キャッチフレーズに「想い出は いつも人 ちょいなか山科」を掲げています。同じ計画は子育て層の減少傾向にも触れており、区は移住・定住の案内ページ「京都山科に住もう!〜ちょいなか暮らしのすすめ〜」を公開しています。

項目値備考
区の人口128,144人(男59,548/女68,596)2026年8月1日現在・山科区役所ホームページ
世帯数65,981世帯同上
1世帯当たり人員約1.94人128,144÷65,981で当方が算出
令和7年国勢調査(速報)128,356人・65,139世帯(男59,647/女68,709)令和7年10月1日現在・京都市独自集計の速報値
令和2年国勢調査135,101人・64,402世帯令和2年10月1日現在
2020→2025の増減人口−6,745人(−5.0%)/世帯+737世帯(+1.1%)京都市の報道発表資料の値。人口の減少率は11区で最大
京都市全体(速報)1,431,713人・754,432世帯(人口−2.2%)山科区は市の9.0%(当方算出)
人口の推移昭和30年代〜50年代に急増/平成13年がピーク/ここ数年はゆるやかに減少山科区まちづくり運営方針のページ(2026年6月30日)
高齢化令和5年に市内で最も高齢化率が高くなった同上(率の数値は未取得)
社会動態・自然動態社会動態は令和6年度から増加に転じた/自然動態は減少が続く同上
区の面積28.70km²京都市情報館「京都市の地理」
人口密度約4,465人/km²128,144人÷28.70km²で当方が算出
区の誕生昭和51年(1976年)10月1日(東山区から分区)山科区役所「山科区誕生50周年記念事業」
京都市への編入昭和6年(1931年)4月1日 宇治郡山科町を東山区に編入京都市統計書「京都市・行政区の区域及び面積の変遷一覧」
学区13学区第3期山科区基本計画「山科13学区」/通学区町名一覧の小学校13校
区役所京都市山科区椥辻池尻町14-2(地下鉄東西線 椥辻駅1番出口すぐ)山科区役所「アクセス」

市街化区域と市街化調整区域

京都市は、都市計画区域のなかを市街化区域と市街化調整区域に分けています(線引きあり)。京都市の都市計画総括表(令和8年4月23日現在)によると、市全体では都市計画区域が48,051ha、そのうち市街化区域が14,980ha(31.2%)、市街化調整区域が33,071ha(68.8%)です。京都市の都市計画区域は「京都市域のうち、左京区及び右京区の一部を除いた区域」とされていますので、山科区は全域が都市計画区域のなかにあります。

ただし、山科区だけの市街化区域・市街化調整区域の面積は、公表資料で確認できませんでした(未取得)。京都市統計書の都市計画区域の表は市全体の数値だけで、行政区ごとの内訳は載っていません。山科区のどこが市街化調整区域なのか、そもそも山科区に市街化調整区域があるのかどうかも、本ページでは区域として示すことができません。「山科区は全域が市街化区域」とも「ここからここまでが調整区域」とも書けない、というのが正直なところです。

手がかりになる公的な事実を挙げておきます。区の基本計画は、山科区の自然を「三方の山々」と表現しています。京都府が指定する土砂災害警戒区域等は区内に8地区126箇所あり、区役所によると13学区のうち8学区にかかっています。区の外周は山で、住宅地は盆地の内側にあるということです。山ぎわの物件、谷あいの物件、まわりに樹林や農地が残っている物件は、市街化区域かどうかを必ず個別に確認してください。確認の方法は、この章の後半と「買う前に確認したい点」の章にまとめています。

地価公示 ― 26地点の実データ

令和8年地価公示(価格時点:令和8年1月1日)で、京都市山科区の住宅地の標準地は26地点。 単純平均は1㎡あたり149,350円、前年の同一地点と比べた変動率の平均は+3.1%です。 上位・下位それぞれ5地点を所在地つきで掲載します。

標準地所在地番価格(円/㎡)前年比
京都山科-27竹鼻堂ノ前町32番1308,000+8.5%
京都山科-2音羽初田町17番20207,000+5.6%
京都山科-21御陵四丁野町58番1202,000+5.2%
京都山科-9御陵平林町1番31191,000+4.9%
京都山科-25椥辻草海道町32番16190,000+5.6%
…(中略・全26地点)
京都山科-18大宅岩屋殿3番36外48,800+0.0%
京都山科-11四ノ宮小金塚8番40352,500−0.9%
京都山科-23大塚高岩6番6662,000+0.6%
京都山科-20小山谷田町15番1481,000+1.2%
京都山科-19大宅中小路町61番9外93,800+1.1%

※各標準地の価格は、国土交通省が公表した令和8年地価公示の公示価格です。 変動率は、前年(令和7年)の同じ標準地の公示価格と比べて当方が算出しました。 前年と比べられない地点(新規選定・選定替え)は「—」とし、平均の母数から除いています。 所在地は国土交通省の鑑定評価書情報にある「所在地番」(市名は省略表記)です。

同じ京都市山科区内で、住宅地の地価は6.3倍ちがいます

最も高いのは竹鼻堂ノ前町32番1の1㎡あたり308,000円(+8.5%)。最も安いのは大宅岩屋殿3番36外の48,800円(+0.0%)。その差は6.3倍です。「京都市山科区の相場」という一つの数字で考えると、実際の物件価格とのズレが大きくなります。

京都市山科区は京都府内で何番目に地価が高いか

令和8年地価公示で住宅地の標準地が3地点以上ある京都府内の29市区町村のうち、 京都市山科区の住宅地の平均価格は14位。 京都市の11区のなかで見ると第11位です。

区分京都市山科区の位置母数
住宅地の平均価格(府内・区を含む)14位29市区町村
住宅地の平均価格(京都市の区のみ)11位11区
前年比の変動率(府内・区を含む)7位29市区町村
前年比の変動率(京都市の区のみ)7位11区

※国土交通省の令和8年地価公示の公示価格をもとに、当方が全地点を集計して算出した平均と順位です。 国土交通省が順位として公表しているものではありません。

京都市山科区の地価マップ(令和8年地価公示・住宅地26地点)

標準地の所在地を丁目単位でまとめ、1㎡あたりの価格が高い順に並べました。 同じ区内で6.3倍の開きがあります。

※所在地は国土交通省の鑑定評価書情報にある「所在地番」を丁目までで表記したものです。 同一の丁目に複数の標準地がある場合は、価格の高いほうを採用しています。

公園・緑地

山科区の公園について、区役所の資料で名前を確認できるのは次のとおりです。勧修寺公園(区の誕生50周年記念大運動会の会場)、東野公園(令和9年3月の「やましなパーク」の会場のひとつ)、山科本願寺の土塁が残る中央公園。区の基本計画は「山科疏水(琵琶湖疏水)沿いの緑道は憩いの場として整備され」と書いており、区のページ「京都山科に住もう!」は「公園も多く、休みの日や放課後には、子どもたちがのびのびと外で遊ぶ様子が見られます」と紹介しています。区内の都市公園の箇所数・面積、1人当たりの公園面積は、本ページでは確認できていません(未取得)。京都市全体では、風致地区が17地区・約17,943ha、生産緑地地区が457.24ha・1,844地区あります(都市計画総括表・令和8年4月23日現在)

※山科区役所「山科区誕生50周年記念事業」「第3期山科区基本計画」「やましなを歩く」、京都市「都市計画総括表」。

05京都市山科区の特徴 ― 京都駅まで5分、京都市でいちばん土地が安い区。古い家と、山と川

山科区を一言で表すと、「京都駅のすぐ隣なのに、京都市の11区でいちばん土地が安い区」です。 区役所のページは「山科(京阪山科)駅から、京都駅までは5分」と書いています。 それでいて、令和8年地価公示の住宅地の平均は149,350円/㎡で、11区のなかで11位。 安いのには理由があります。 この章では、(1)11区のなかでの位置、(2)地価公示33地点、(3)成約419件、(4)昭和30〜50年代の家、(5)外環状線沿道の見直し、(6)山と川の順に、山科区を読んでいきます。

京都市11区のなかの位置 ― 平均価格は11位、上がり方は7位

項目山科区の数字位置
住宅地の平均価格149,350円/㎡(26地点の単純平均)京都市の11区で11位/京都府内29市区町村で14位
住宅地の変動率+3.1%(前年と比べられる25地点の平均)11区で7位/府内29市区町村で7位
人口(令和7年国勢調査の速報)128,356人・5年間で−5.0%減少率は11区で最大
高齢化「令和5年には市内で最も高齢化率が高くなっています」区の運営方針のページの記述
山科駅の乗降客数京都駅、烏丸駅・四条駅に次ぐ京都市内で3番目(区の基本計画)

土地は安い。人口は減っている。高齢化は市内でいちばん進んでいる。けれども駅は市内で3番目に使われている。 この組み合わせが山科区です。 「京都市内で、価格を抑えて、駅の使える場所に家を持ちたい」という方には、最初に候補に入る区だと言えます。 一方で、平均価格が11位だからといって、区内のどこでも安いわけではありません。 住宅地の最高地点は308,000円/㎡、最安地点は48,800円/㎡で、区のなかに6.3倍の開きがあります。 成約の中央値も、町丁目別で400万円から6,300万円まであります。 「山科区の相場」という1つの数字で考えると、実際の物件価格とのずれが大きくなります。

出典:国土交通省 地価公示(令和8年)をもとにした当方の集計(平均・順位は国土交通省が公表しているものではありません)/ 京都市「令和7年国勢調査」報道発表資料(速報) https://www2.city.kyoto.lg.jp/sogo/toukei/Population/Census/2025/2025sokuhou.pdf / 山科区役所「山科区まちづくり運営方針」 https://www.city.kyoto.lg.jp/yamasina/page/0000355179.html / 山科区役所「第3期山科区基本計画」 https://www.city.kyoto.lg.jp/yamasina/cmsfiles/contents/0000287/287992/yamashinaplan.pdf / 山科区役所「京都山科に住もう!〜ちょいなか暮らしのすすめ〜」 https://www.city.kyoto.lg.jp/yamasina/page/0000287444.html

地価公示33地点 ― 住宅地は23地点が上昇、商業地は全地点が6%以上の上昇

令和8年地価公示で、山科区の標準地は住宅地26地点・商業地5地点・工業地2地点の計33地点です。

用途地点数平均価格(円/㎡) 平均変動率上昇・横ばい・下落
住宅地26149,350 +3.1%上昇23/横ばい1/下落1/前年比なし1
商業地5274,200 +7.8%上昇5/横ばい0/下落0
工業地2115,500 +2.6%上昇2/横ばい0/下落0

住宅地は平均+3.1%、商業地は平均+7.8%。 商業地のほうが、住宅地の2倍以上のペースで上がっています。 商業地5地点は+6.0%から+9.3%まで、すべてが6%以上の上昇でした。 住む土地より、駅前や幹線道路沿いの土地のほうが大きく動いているのが、令和8年時点の山科区です。 外環状線沿道の都市計画が令和5年に見直されたことと、時期が重なっています (地価が上がった理由を公的資料で確認したわけではありません。時期が重なっているという事実だけをお伝えします)。

住宅地26地点をすべて、価格の高い順に並べます。

標準地所在地番価格(円/㎡) 前年比地積
京都山科-27竹鼻堂ノ前町32番1308,000+8.5%2,189㎡
京都山科-2音羽初田町17番20207,000+5.6%73㎡
京都山科-21御陵四丁野町58番1202,000+5.2%115㎡
京都山科-9御陵平林町1番31191,000+4.9%118㎡
京都山科-25椥辻草海道町32番16190,000+5.6%80㎡
京都山科-14東野八反畑町58番82182,000+4.0%72㎡
京都山科-12大宅沢町172番181,000+4.0%202㎡
京都山科-5音羽草田町42番5外173,000+5.5%169㎡
京都山科-1小野鐘付田町18番36166,000+3.1%55㎡
京都山科-16御陵中筋町21番21165,000+4.4%61㎡
京都山科-7大宅打明町16番12163,000+3.8%72㎡
京都山科-8東野八代48番70158,000+3.9%105㎡
京都山科-26勧修寺東栗栖野町18番35155,000+4.0%97㎡
京都山科-3勧修寺東堂田町164番149,000+2.8%85㎡
京都山科-6北花山中道町35番49147,000+2.1%107㎡
京都山科-24大塚元屋敷町11番21144,000+2.9%82㎡
京都山科-15御陵封ジ山町2番65137,000+1.5%215㎡
京都山科-4西野山中鳥井町140番31136,000+0.7%175㎡
京都山科-13小野御所ノ内町1番93外135,000+2.3%130㎡
京都山科-22西野櫃川町58番95134,000—64㎡
京都山科-17西野山射庭ノ上町67番41122,000+1.7%92㎡
京都山科-19大宅中小路町61番9外93,800+1.1%102㎡
京都山科-20小山谷田町15番1481,000+1.2%111㎡
京都山科-23大塚高岩6番6662,000+0.6%461㎡
京都山科-11四ノ宮小金塚8番40352,500−0.9%112㎡
京都山科-18大宅岩屋殿3番36外48,8000.0%367㎡

読み取れることが4つあります。

  • 最高地点の竹鼻堂ノ前町(308,000円)だけが飛び抜けている。 2位の音羽初田町(207,000円)とは10万円以上の差があります。地積が2,189㎡の大きな標準地で、上昇率(+8.5%)も26地点で最大。 「区内格差6.3倍」のうち上の側は、この1地点によるものです。
  • 2位から21位までの20地点は、122,000〜207,000円に収まっている。 御陵・音羽・椥辻・東野・大宅・小野・勧修寺・北花山・大塚・西野・西野山の住宅地で、 山科区の「ふつうの値段」は1㎡あたり12万〜20万円です。坪に直すと約40万〜68万円(当方算出)。 この20地点の最高と最低の差は1.7倍(当方算出)です。
  • 下位5地点は10万円を下回る。大宅中小路町93,800円、小山谷田町81,000円、大塚高岩62,000円、四ノ宮小金塚52,500円、大宅岩屋殿48,800円。 この5地点は、上昇率も−0.9%〜+1.2%にとどまっています。 四ノ宮小金塚(−0.9%)は26地点でただ1つの下落、大宅岩屋殿(0.0%)はただ1つの横ばいでした。
  • 上がっているところほど高く、安いところほど上がっていない。 +5%以上の5地点(竹鼻堂ノ前町・音羽初田町・椥辻草海道町・音羽草田町・御陵四丁野町)は、すべて17万円/㎡以上。 区のなかで、値段の差が少しずつ広がっているということです。

地積にも注目してください。 小野鐘付田町55㎡、御陵中筋町61㎡、西野櫃川町64㎡、東野八反畑町72㎡、大宅打明町72㎡、音羽初田町73㎡、椥辻草海道町80㎡。 標準地そのものが100㎡に満たない地点が、26地点のうち11地点あります。 成約データでも戸建の土地面積の中央値は77㎡で、山科区の住宅地は、小さな敷地に建つ戸建が標準だと分かります。 一方、大塚高岩461㎡、大宅岩屋殿367㎡と、値段の安い標準地には大きな敷地のものがあります。

商業地5地点と工業地2地点は次のとおりです。

用途所在地番価格(円/㎡) 前年比地積
商業地音羽役出町1番34外410,000+9.3%161㎡
商業地御陵大津畑町53番26261,000+8.3%374㎡
商業地四ノ宮神田町19番257,000+8.4%429㎡
商業地大宅烏田町11番外231,000+6.9%856㎡
商業地栗栖野打越町35番3外212,000+6.0%1,624㎡
工業地西野山欠ノ上町1番37129,000+3.2%106㎡
工業地川田御出町32番22102,000+2.0%332㎡

商業地の最高は音羽役出町の410,000円/㎡(+9.3%)。 住宅地の最高地点(308,000円/㎡)より高いのは、5地点のうちこの1地点だけです。 山科区は、商業地と住宅地の値段の差が小さい区だと言えます。 工業地の2地点(西野山欠ノ上町・川田御出町)は10万〜13万円/㎡で、住宅地の平均より低い水準です。

出典:国土交通省 地価公示 鑑定評価書情報(令和8年・令和7年)。価格時点は令和8年1月1日。 平均・変動率・順位は当方の集計であり、国土交通省が公表している順位ではありません。 「—」は前年と比べられない地点(新規選定・選定替え)で、上昇・下落の数には入れていません。

実際の成約419件 ― 新築戸建ては3,250万円、中古戸建ては1,300万円

国土交通省 不動産情報ライブラリの成約価格情報(2025年第2四半期〜2026年第1四半期)で、 山科区の成約は419件です。 これは国土交通省が公表している公的データであり、家タダ自身の成約実績ではありません。

種別件数成約中央値 下位25%〜上位10%最小〜最大 面積の中央値建築年の中央値 中央値にかかる仲介手数料の上限額
新築戸建て(建築年2025年以降)48件 3,250万円3,000万〜4,600万円2,500万〜6,700万円 延床90㎡2025年113万8,500円
中古戸建て(建築年2024年以前)208件 1,300万円590万〜3,500万円150万〜6,500万円 延床85㎡1985年49万5,000円
中古マンション159件 1,700万円1,100万〜3,900万円110万〜6,000万円 専有65㎡1990年62万7,000円

山科区の成約の半分は、中古戸建てです。419件のうち208件(50%・当方算出)。 中古マンションが159件(38%)、新築戸建てが48件(11%)、建築年の分からない戸建が4件です。 新築戸建ての中央値3,250万円に対して、中古戸建ては1,300万円。2.5倍の差があります。 延床面積の中央値は新築90㎡・中古85㎡でほとんど変わりませんから、この差は建物の新しさの差だと考えられます。

新築戸建てが3,000万円台前半で買えるというのは、京都市内では貴重な数字です。 48件の下位25%が3,000万円、中央値が3,250万円、上位25%が3,700万円。半分が3,000万〜3,700万円の700万円の幅に収まっています。 新築戸建て(建売)は家タダの0円仲介の対象になりやすい種別で(対象外の物件もあります)、 3,250万円にかかる仲介手数料の上限額113万8,500円が0円になれば、その分を家具・外構・引越しの費用に回せます。

中古戸建ては、幅がとても広い。下位25%が590万円、上位25%が2,300万円、上位10%が3,500万円。最小は150万円、最大は6,500万円です。 4件に1件は590万円以下ということになります。 590万円の家に仲介手数料の上限額26万700円がかかると、価格の4.4%(当方算出)。 安い家ほど、仲介手数料の割合は重くなります。 ただし、価格の低い物件は売主側の報酬も小さいため、家タダの0円仲介の対象外になる場合があります。物件ごとに確認が必要です。

最寄駅別の成約(419件中410件)

最寄駅(データの表記)路線件数成約中央値 平均徒歩仲介手数料の上限額
東野(京都)地下鉄東西線130件1,550万円12分57万7,500円
椥辻地下鉄東西線105件1,900万円12分69万3,000円
山科JR・地下鉄東西線58件3,200万円10分112万2,000円
御陵地下鉄東西線53件1,800万円12分66万円
四宮京阪京津線33件1,300万円12分49万5,000円
追分(滋賀)京阪京津線(駅は滋賀県大津市)19件660万円17分28万3,800円
小野(京都)地下鉄東西線12件1,900万円10分69万3,000円

地下鉄東西線の東野・椥辻で235件。区の成約の56%(当方算出)が、この2駅です。 3路線が集まる山科駅は58件で3番目。 中央値は山科3,200万円、椥辻・小野(京都)1,900万円、御陵1,800万円、東野(京都)1,550万円、四宮1,300万円、追分(滋賀)660万円。 山科駅だけが3,000万円台で、ほかの駅は2,000万円に届きません。 山科駅と東野駅は、地下鉄東西線で隣どうしの駅です(交通局の駅の並び順による)。 それでも中央値は2倍ちがいます。 「京都駅まで5分」という山科区の強みは、JRの山科駅まで歩ける物件の値段に、はっきり織り込まれているということです。

逆に言えば、地下鉄の駅を使う物件なら、山科駅まで歩ける物件の半分ほどの中央値で買えています。 東野駅・椥辻駅から地下鉄で山科駅へ出てJRに乗り換える、あるいは東西線でそのまま市内中心部へ出る、という通勤ができる方には、 東野・椥辻の物件は現実的な選択肢になります。 追分(滋賀)が最寄駅の19件は、中央値660万円・平均徒歩17分。 追分駅は滋賀県大津市の駅で、京阪京津線の駅です。JRの駅ではありません。 安さの理由が「駅と路線」にあることを分かったうえで検討してください。

町丁目別の成約(3件以上の56町丁目・計302件のうち、件数の多い15町丁目)

町丁目件数成約中央値仲介手数料の上限額
椥辻西浦町22件1,850万円67万6,500円
四ノ宮小金塚13件400万円19万8,000円
西野阿芸沢町11件750万円31万3,500円
音羽野田町10件1,350万円51万1,500円
御陵大津畑町9件4,900万円168万3,000円
北花山市田町9件2,900万円102万3,000円
東野八反畑町8件2,500万円89万1,000円
西野山射庭ノ上町8件1,090万円42万5,700円
東野門口町8件1,015万円40万950円
東野中井ノ上町7件4,000万円138万6,000円
日ノ岡朝田町7件570万円25万4,100円
椥辻草海道町6件3,500万円122万1,000円
大塚南溝町6件3,500万円122万1,000円
竹鼻木ノ本町6件3,100万円108万9,000円
西野離宮町6件2,450万円87万4,500円

最多は椥辻西浦町の22件(1,850万円)。2番目が四ノ宮小金塚の13件(400万円)、3番目が西野阿芸沢町の11件(750万円)、4番目が音羽野田町の10件(1,350万円)。 件数の多い4町のうち3町が、中央値1,500万円未満です。 山科区では、安い価格帯の物件が、特定の町にまとまって出ていることが分かります。 1つの町で10件以上の成約があるのは、同じマンションや、同じ時期に開かれた住宅地のなかで取引が続いているためと考えられますが、 町丁目ごとの種別の内訳は公表データにないため、断定はできません。

中央値の高い町・低い町(3件以上の56町丁目から各8町)

高い町件数中央値低い町件数中央値
安朱馬場ノ東町4件6,300万円四ノ宮小金塚13件400万円
御陵大津畑町9件4,900万円川田菱尾田4件465万円
竹鼻立原町5件4,800万円日ノ岡朝田町7件570万円
御陵鴨戸町3件4,700万円東野南井ノ上町5件590万円
東野中井ノ上町7件4,000万円小山姫子町4件600万円
四ノ宮大将軍町3件3,900万円西野様子見町3件600万円
椥辻東浦町3件3,800万円小山中ノ川町4件625万円
御陵封ジ山町3件3,700万円小山谷田町4件740万円

最高の安朱馬場ノ東町6,300万円と、最低の四ノ宮小金塚400万円で、15.8倍(当方算出)。 高い側には安朱・御陵・竹鼻・東野・四ノ宮・椥辻、低い側には四ノ宮・川田・日ノ岡・東野・小山・西野の名前が並びます。 「東野」と「四ノ宮」は、高い側にも低い側にも出てきます。 東野中井ノ上町4,000万円と東野南井ノ上町590万円、四ノ宮大将軍町3,900万円と四ノ宮小金塚400万円。 町名の頭の部分だけでは、価格帯は分かりません。 小山の名がつく町は、低い側の8町のうち3町を占めています(小山姫子町・小山中ノ川町・小山谷田町)。 なお、高い側の8町のうち6町は件数が3〜5件です。少ない件数の中央値は、1件の成約で大きく動きます。参考値としてお読みください。

実際の成約は、こんな中身です(成約価格1,700万円の8件)

種別所在成約価格面積 間取建築年構造最寄駅・徒歩時期
中古マンション音羽前出町1,700万円専有65㎡3LDK1988年RC四宮 8分2025Q3
中古マンション椥辻西浦町1,700万円専有55㎡1LDK+S1996年RC椥辻 7分2025Q4
中古マンション大宅早稲ノ内町1,700万円専有70㎡2LDK1997年RC椥辻 8分2025Q2
中古マンション東野森野町1,700万円専有85㎡3LDK1992年RC椥辻 13分2025Q4
戸建東野北井ノ上町1,700万円土地45㎡/延床55㎡—1974年木造東野(京都) 5分2025Q3
戸建大塚中溝1,700万円土地90㎡/延床140㎡—1993年木造東野(京都) 20分2025Q2
戸建北花山河原町1,700万円土地65㎡/延床85㎡—2000年木造御陵 15分2025Q2
戸建大塚北溝町1,700万円土地145㎡/延床90㎡—1978年木造東野(京都) 20分2025Q3

8件とも成約価格は1,700万円。仲介手数料の上限額は8件とも62万7,000円です。 それでも中身はまったくちがいます。 マンション4件は専有55〜85㎡・1988〜1997年築で、駅から7〜13分。 戸建4件は、駅から5分の土地45㎡・1974年築から、駅から20分の土地145㎡・1978年築、駅から20分の延床140㎡・1993年築まであります。 同じ1,700万円で、「駅に近い小さくて古い家」と「駅から遠い広い家」のどちらも買えるのが山科区です。 ご自身が、駅からの距離・広さ・新しさのどれを優先するのかを先に決めておくと、物件探しが進めやすくなります。

土地45㎡の戸建には、注意点があります。 前面道路が幅4m未満の道(2項道路)だった場合、建て替えのときに道路の中心線から2m後退する必要があり、 もともと小さい敷地が、さらに小さくなります。 いまと同じ広さの家が建てられるかどうかは、契約の前に必ず確認してください(この個票の物件の接道条件は、公表データからは分かりません)。

出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ 成約価格情報(2025年第2四半期〜2026年第1四半期・京都市山科区419件)。 これらは公的に公表された取引データであり、家タダの成約実績ではありません。 価格・面積は国土交通省が個人を特定できないよう丸めて公表している値です。戸建の間取りは個票に記載がありません。 新築戸建て・中古戸建ての区分は建築年による当方の区分です(戸建260件のうち建築年が分かる256件)。 仲介手数料の上限額は、宅地建物取引業法の報酬額告示の上限(税込)を成約価格にあてはめた試算です。 成約価格情報には「土地のみ」という区分が存在しないため、土地単独の成約中央値は載せていません。 町丁目別の集計は3件以上あった56町丁目・302件で、残りの117件は3件未満の町丁目の成約です。

昭和30〜50年代に急に増えたまち ― 中古戸建ての44%が1981年以前の建築

区役所は、山科区の人口を「昭和30年代から50年代までに急激に増加した」と説明しています。 その時代に建った家が、成約データにはっきり出ています。

種別成約件数うち建築年1981年以前割合建築年の中央値
中古戸建て208件92件44%1985年
中古マンション159件58件36%1990年
中古の合計367件150件41%—

中古の成約367件のうち150件、4割が1981年以前の建築です(割合は当方算出)。 1981年(昭和56年)は、建築基準法の耐震基準が大きく変わった年です。 京都市の耐震の支援制度も「昭和56年5月31日以前に着工」された木造住宅を対象にしています (成約データの「建築年」は年単位で、着工日ではありません。1981年築の建物がどちらの基準かは、個別に確認が必要です)。

中古戸建ての中央値1,300万円という数字は、「建築年の中央値が1985年」という数字とセットで読む必要があります。 築40年前後の家が、1,300万円前後で取引されている、ということです。 住宅地の平均価格149,350円/㎡に、戸建の土地面積の中央値77㎡を掛けると約1,150万円(当方算出)。 中央値の中古戸建ては、価格のほとんどが土地の値段だと考えられます。

  • 建物の状態を必ず確認する。築40年前後の戸建は、屋根・外壁・水回り・シロアリ・雨漏りの履歴で、購入後にかかる費用が数百万円単位で変わります。
  • 耐震診断を先に。京都市には、昭和56年5月31日以前に着工された木造住宅への耐震診断士の派遣(無料)と、 「まちの匠・ぷらす」の耐震改修支援(本格耐震改修は木造住宅で最大200万円)があります。工事着工前の申請が必須です。
  • リフォーム費用を含めた総額で比べる。1,300万円+改修500万円の家と、3,250万円の新築のどちらが合うのかは、総額と住む年数で判断してください。 未就学のお子さんがいる世帯なら、中古住宅の取得とリフォームに「京都安心すまい応援金」(基本100万円・最大200万円)が使える場合があります。
  • マンションは管理の資料を。中古マンションの36%が1981年以前の建築です。 耐震診断の実施の有無、長期修繕計画、修繕積立金の残高、建て替えや大規模修繕の議論の状況を、管理組合の資料で確認してください。
  • 住宅ローンの条件を先に確認する。築年数の古い物件や価格の低い物件は、金融機関によって借入期間や融資額の扱いが分かれます。

出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ 成約価格情報/ 山科区役所「山科区まちづくり運営方針」 https://www.city.kyoto.lg.jp/yamasina/page/0000355179.html / 京都市「木造住宅・京町家の耐震診断士派遣」 https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000119039.html / 京都市「『まちの匠・ぷらす』京町家・木造住宅 耐震・防火改修支援事業」 https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000235294.html

外環状線沿道 ― 京都市のなかで、高い建物を誘導している数少ない場所

京都市は、建物の高さを10m・12m・15m・20m・25m・31mの6段階で抑えている市です。 その京都市が、山科区の外環状線沿道では、反対に「建てやすくする」方向の見直しを行いました(令和5年4月25日)。

  • 山科駅〜椥辻駅:商業地域に変更。容積率は要件を満たす場合に最大700%(一部の区域は500%)。 「空間創出型」の高度地区では、1階のにぎわい用途・歩道状空地・外壁の後退の条件をすべて満たす建物に、高さの上限が適用されません(それ以外は31m)。
  • 椥辻駅〜小野駅:商業地域に変更。容積率400%(歩道状空地を設けない場合は300%)、高度地区31m第8種(条件を満たさない場合は20m)。

市のパンフレットは、このエリアの将来像を 「若い世代をひきつける新たな魅力を創出・発信する、にぎわいと潤いあふれる、地域のコミュニティや文化の創造拠点」と書いています。 人口が5年間で5.0%減り、高齢化率が市内で最も高くなった区に、若い世代の住まいを呼び込む。それが見直しのねらいだと読めます。

買う側は、これを2つの面から見てください。 ひとつは期待です。駅の近くに新しいマンションや店が増えれば、暮らしの便は上がります。 令和8年地価公示で商業地5地点がすべて6%以上上昇しているのは、その期待の表れかもしれません。 もうひとつは変化のリスクです。 外環状線の近くの戸建や低層のマンションは、隣に高い建物が建って、日当たりや眺めが変わる可能性があります。 また、新しいマンションが供給されれば、築30年を超える既存のマンションは、価格の面で比べられることになります。 「これから良くなる場所」と「これから変わる場所」は、同じ場所のことです。

出典:京都市 都市計画の見直し パンフレット https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/cmsfiles/contents/0000310/310821/minaoshisyousaipannhuretto.pdf / 京都市「【東部方面の外環状線沿道】空間形成ガイドライン」 https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000309986.html
変更の対象範囲(町名・沿道からの奥行き)、実際の建築計画の有無は、本ページでは確認できていません(未取得)。

山と川 ― 13学区のうち8学区に土砂災害警戒区域等、川は山科川と6つの河川

区の基本計画は、山科区の自然を「三方の山々」と書いています。 山に囲まれているということは、山すその土砂災害と、山から流れてくる川の水害の両方があるということです。

災害公式資料で確認できたこと
土砂災害京都府の指定箇所情報で8地区126箇所。区役所によると鏡山・音羽・安朱・陵ヶ岡・大宅・百々・大塚・小野の8学区に警戒区域等がある。 勧修・山階・山階南・音羽川・西野の5学区にはない
洪水区の水害ハザードマップは「山科川およびその他河川における洪水浸水想定区域」を示す。 その他河川は四ノ宮川、安祥寺川、旧安祥寺川、藤尾川、西野山川、西野山川支川
浸水の実績平成25年台風18号の市の被害報告(第55報)で、山科は床上浸水63・床下浸水166。市全体は床上625・床下810。 床上浸水の欄に「市営地下鉄御陵駅」の記載
地震区の地震ハザードマップは「山科区で被害が一番大きくなると想定される花折断層地震の震度分布」を示す
ため池京都市の防災重点農業用ため池17箇所の一覧に、山科区のため池は載っていない

平成25年台風18号の床上浸水63・床下浸水166は、11区と支所を合わせた14の行のなかで、床上は4番目、床下は2番目に多い数字です (床上は醍醐189・右京185・伏見131に次ぎ、床下は伏見238に次ぐ。順位は当方が表から数えたもの)。 被害報告が床上浸水の町名として挙げているのは、上野寺井町、御陵山ノ谷、御陵天徳町、御陵大津畑町、大宅山田町、音羽役出町、四ノ宮柳山町、四ノ宮泉水町、竹鼻堂ノ前町、竹鼻サイカシ町など。 竹鼻堂ノ前町は住宅地の最高地点、音羽役出町は商業地の最高地点、御陵大津畑町は成約中央値4,900万円の町です。 山科区では、値段の高い町の名前が、浸水の記録にも出てきます。 京都市はその後、浸水対策を強化したと説明していますが、同じ場所が二度と浸からないとは言えません。 詳しい確認の方法は「買う前に確認したい点」の章にまとめています。

出典:京都府「土砂災害警戒区域等指定箇所情報」 https://www.pref.kyoto.jp/dosyashitei/shiteitop.html / 山科区役所「土砂災害ハザードマップ」 https://www.city.kyoto.lg.jp/yamasina/page/0000339816.html / 同「水害ハザードマップ」 https://www.city.kyoto.lg.jp/yamasina/page/0000339678.html / 同「地震ハザードマップ」 https://www.city.kyoto.lg.jp/yamasina/page/0000339674.html / 京都市「平成25年台風18号に伴う被害状況及び対応状況(第55報)」 https://www.bousai.city.kyoto.lg.jp/cmsfiles/library/2013/H250915saigai.pdf / 京都市「ため池ハザードマップ」 https://www.city.kyoto.lg.jp/sankan/page/0000284639.html
被害報告の表の単位(棟・世帯)、浸水の原因となった河川、浸水深は、本ページでは確認できていません(未取得)。町名は2回の読み取りで一致したものだけを載せています。

まとめ:山科区は「駅・築年・道・山と川」の4つで選ぶ区

山科区の住宅地の平均価格は、京都府内で住宅地の標準地が3地点以上ある29市区町村のうち14位、京都市の11区のなかでは11位。 変動率(+3.1%)は29市区町村中7位、11区のなかでも7位です。 京都市内でいちばん安く、上がり方は真ん中あたり、という位置になります。

確認すべきことは、次の5点です。

  • どの駅の、どの路線の物件か。JR・地下鉄・京阪の集まる山科駅は中央値3,200万円、地下鉄の東野・椥辻は1,550万〜1,900万円。追分駅は滋賀県大津市の駅です。
  • 築年と建物の状態。中古の成約367件のうち150件は建築年が1981年以前。耐震の支援は工事着工前の申請が必須です。
  • 前面道路の幅と、再建築の可否。区の基本計画が「幅員の狭い道路が多く存在する」と書く区です。土地面積の中央値は77㎡で、後退すると建てられる面積が減ります。
  • 土砂災害と水害。8学区に土砂災害警戒区域等。川は山科川と四ノ宮川・安祥寺川・旧安祥寺川など。平成25年台風18号では床上浸水63・床下浸水166。
  • まわりに何が建つか。外環状線沿道は令和5年に高さと容積率が見直されました。区内に建築協定の区域はなく、地区計画は4地区です。

この5点は、すべて契約前に調べられます。 家タダでは、これらの調査を契約前に無料で行ったうえで、 対象になる物件については買主様の仲介手数料0円でお引き渡しまで進めます (物件や取引条件によっては0円の対象外になる場合があります)。

空から見た、この50年の京都市山科区

山科区が誕生したのは昭和51年(1976年)10月1日。昭和6年(1931年)4月1日に宇治郡山科町が京都市東山区に編入され、45年後に東山区から分かれて、ひとつの区になりました。
左が1974〜78年、右が現在の、山科区役所(椥辻池尻町)を含む同じ範囲です。左の写真は、ちょうど山科区が生まれた前後の時期にあたります。区役所は、山科区の人口を「昭和30年代から50年代までに急激に増加した」と説明しています。人口が急に増えていた、まさにその時代の写真です。成約データでは、中古戸建て208件のうち92件が1981年以前の建築で、この時代までに建った家が、いまも数多く取引されています。2枚を見比べるときは、田畑だったところ、すでに家が建て込んでいたところ、道路の通り方に注目してください。京都市の地下鉄東西線が開通したのは1997年、外環状線沿道の都市計画が見直されたのは令和5年(2023年)です。(写真の範囲は、国土地理院の住所検索で得た「京都府京都市山科区椥辻池尻町14番地」の座標から算出したタイルによるものです。)

1974〜1978年(国土地理院 国土画像情報 第1期)
現在(国土地理院 全国最新写真)

出典:国土地理院 地理院タイル(国土画像情報 第1期/全国最新写真)。同一のタイル座標(ズーム15・x28745〜28747・y12981〜12982)で切り出しています。

06京都市山科区を7に分けて考える(エリアガイド)

山科区は、昭和6年(1931年)4月1日に宇治郡山科町が京都市東山区に編入され、昭和51年(1976年)10月1日に東山区から分かれて生まれた区です。いまも住所には「御陵◯◯町」「四ノ宮◯◯町」「竹鼻◯◯町」「音羽◯◯町」「大宅◯◯町」「西野◯◯町」「東野◯◯町」「椥辻◯◯町」「勧修寺◯◯町」と、地域の名前が町名の頭についています。区役所のページ「やましなを歩く」も、区内を東海道(日岡・御陵・山科駅前・四宮・追分)、奈良街道(小山・音羽〜大塚・大宅・小野)、勧修寺、西野山、栗栖野、花山、山科本願寺跡、琵琶湖疏水といったまとまりで紹介しています。

ここでは、令和8年地価公示の全33地点(住宅地26・商業地5・工業地2)と、国土交通省の成約価格情報419件の駅別・町丁目別を、住所の町名を手がかりに7つのまとまりに整理します。

先にお断りしておきます。この7つのまとまりは、住所の町名の頭の部分(御陵・四ノ宮・音羽・西野など)をもとにした当方の整理であり、13の学区の区分と一致するものではありません(どの町がどの学区にあたるかは、市の通学区町名一覧で番地まで確認する必要があります)。また、成約の町丁目別は3件以上あった56の町丁目(計302件)だけの集計で、件数が3〜5件の町丁目も多くあります。件数を必ずあわせてご覧ください。成約価格情報は国土交通省の公表データであり、家タダ自身の成約実績ではありません。

山科駅前(安朱・竹鼻のまとまり)(最寄駅:山科/京阪山科)

区のなかで、土地も成約もいちばん高いまとまりです。JR山科駅の所在地は安朱北屋敷町、京阪山科駅は安朱桟敷町。住宅地の最高地点「竹鼻堂ノ前町32番1」は308,000円/㎡(+8.5%)で、価格も上昇率も26地点のなかで最大です。2番目の音羽初田町(207,000円/㎡)とは10万円以上の差があり、この1地点だけが飛び抜けています。地積が2,189㎡と大きい標準地ですので、戸建用の小さな区画ではなく、まとまった敷地の値段だと考えてください。
成約は最寄駅別で山科が58件・中央値3,200万円・平均徒歩10分。町丁目別では安朱馬場ノ東町が4件・6,300万円(56町丁目で最高)、竹鼻立原町が5件・4,800万円、竹鼻木ノ本町が6件・3,100万円、竹鼻堂ノ前町が6件・1,700万円。同じ竹鼻の名がつく町でも、4,800万円と1,700万円で2.8倍(当方算出)ちがいます。種別(マンションか戸建か)や築年のちがいによるものと考えられますが、町丁目ごとの内訳は公表データにないため、断定はできません。6,300万円にかかる仲介手数料の上限額は214万5,000円、4,800万円なら165万円です。
区の地区計画4地区のひとつ「山科駅地区」(0.6ha・平成8年5月24日決定)はこの駅前にあり、京都市生涯学習総合センター山科(アスニー山科)は竹鼻竹ノ街道町の「ラクト山科」C棟2階、山科図書館は竹鼻四丁野町にあります。区の「やましなを歩く」は、琵琶湖疏水(山科疏水)のコースで安朱橋と毘沙門堂を紹介しています。注意点は水です。平成25年台風18号の市の被害報告では、山科区の床上浸水の町名に竹鼻堂ノ前町・竹鼻サイカシ町が挙がっています。区の水害ハザードマップは、山科川のほかに四ノ宮川・安祥寺川・旧安祥寺川などを対象にしています。駅に近くて価格の高い物件ほど、浸水想定の確認を省かないでください。土砂災害については、安朱学区に警戒区域等があり、山階学区にはありません(区役所)。

御陵・日ノ岡・北花山・上花山(東海道と天智天皇陵のまとまり)(最寄駅:御陵)

高い町と安い町が、同じ名前のなかに混ざっているまとまりです。住宅地の標準地は5地点。御陵四丁野町202,000円/㎡(+5.2%)、御陵平林町191,000円/㎡(+4.9%)は区内の3位と4位で、御陵中筋町165,000円/㎡(+4.4%・地積61㎡)、北花山中道町147,000円/㎡(+2.1%)、御陵封ジ山町137,000円/㎡(+1.5%・地積215㎡)と続きます。商業地の「御陵大津畑町53番26」は261,000円/㎡(+8.3%)。
成約は8町丁目・45件。御陵大津畑町が9件・4,900万円、御陵鴨戸町が3件・4,700万円、御陵封ジ山町が3件・3,700万円、北花山市田町が9件・2,900万円、上花山桜谷が6件・2,200万円。一方で、北花山大林町は4件・950万円、御陵血洗町は4件・935万円、日ノ岡朝田町は7件・570万円です。御陵大津畑町4,900万円と日ノ岡朝田町570万円では8.6倍(当方算出)。最寄駅別の「御陵」(53件・中央値1,800万円・平均徒歩12分)という1つの数字では、この幅は見えません。成約個票では、北花山河原町の戸建(1,700万円・土地65㎡/延床85㎡・2000年築・木造)が御陵駅徒歩15分です。
「御陵」という名前について、区の「やましなを歩く」は、天智天皇山科陵の一帯がかつて「御廟野」と呼ばれ、「御陵村」として記録されていると紹介しています。三条通に天智天皇陵の参道入口があり、旧東海道は日岡峠を越えて蹴上の方面へ向かいます。峠と山すそのまとまりですから、坂と土砂災害の確認が欠かせません。区役所によると、陵ヶ岡学区・鏡山学区には土砂災害警戒区域等があります。水の記録もあります。平成25年台風18号の市の被害報告は、山科区の床上浸水の町名として御陵山ノ谷・御陵天徳町・御陵大津畑町を挙げ、同じ欄に「市営地下鉄御陵駅」と記しています。成約の中央値が4,900万円の町と、浸水の記録に名前が出てくる町が、同じ御陵大津畑町です。価格の高さは、災害の確認を省いてよい理由にはなりません。

四ノ宮・小金塚(京阪京津線 四宮駅と、追分駅が最寄りの住宅地)(最寄駅:四宮/追分(滋賀))

区のなかで、最も安い価格帯の成約が集まっているのがここです。町丁目別で四ノ宮小金塚が13件・中央値400万円。件数は56町丁目のなかで2番目に多く、中央値は最も低い町です。400万円にかかる仲介手数料の上限額は19万8,000円。住宅地の標準地「四ノ宮小金塚8番403」は52,500円/㎡(−0.9%)で、山科区の住宅地26地点のなかで、ただ1つ下落した地点です。最寄駅別でも追分(滋賀)が19件・660万円・平均徒歩17分で、7駅のなかで中央値が最も低く、駅からの距離は最も長くなっています。追分駅は、京阪電鉄の駅情報で滋賀県大津市追分町にある駅です。区の「やましなを歩く」には、四宮小金塚の西の谷間に奈良時代のものと推定される製鉄遺跡(熊ヶ谷製鉄遺跡)がある、と書かれています。
同じ四ノ宮でも、駅の近くはまったく別の数字です。四宮駅の所在地は四ノ宮堂ノ後町。商業地の「四ノ宮神田町19番」は257,000円/㎡(+8.4%)で、小金塚の標準地の4.9倍(当方算出)。成約は四ノ宮大将軍町が3件・3,900万円、四ノ宮神田町が5件・1,400万円、最寄駅別の四宮が33件・1,300万円・平均徒歩12分です。四ノ宮大将軍町3,900万円と四ノ宮小金塚400万円で、同じ「四ノ宮」のなかに約10倍の差があります。
400万円という価格は魅力的に見えますが、買う前に確かめることが多い価格帯です。(1)駅までの道のりと坂、バスの便。(2)建物の築年と状態。山科区の中古戸建ての成約は44%が1981年以前の建築です。(3)前面道路の幅と、再建築ができるかどうか。(4)土砂災害警戒区域等にかかっていないか。(5)住宅ローンが使えるか。価格の低い物件は、金融機関によって取扱いが分かれます。(6)家タダの0円仲介の対象になるか。価格の低い物件は売主側の報酬も小さく、対象外になる場合があります。(7)京都安心すまい応援金は購入価格500万円(税抜)以上が条件です。平成25年台風18号の市の被害報告では、床上浸水の町名に四ノ宮柳山町・四ノ宮泉水町が挙がっています。区の水害ハザードマップの対象河川にも四ノ宮川が入っています。

小山・音羽・大塚・大宅(奈良街道沿いのまとまり)(最寄駅:四宮/東野(京都)/椥辻)

標準地がいちばん多く、値段の幅もいちばん大きいまとまりです。住宅地の標準地は9地点。音羽初田町207,000円/㎡(+5.6%・区内2位)、大宅沢町181,000円/㎡(+4.0%)、音羽草田町173,000円/㎡(+5.5%)、大宅打明町163,000円/㎡(+3.8%)、大塚元屋敷町144,000円/㎡(+2.9%)までが14万円以上。そこから大宅中小路町93,800円/㎡(+1.1%)、小山谷田町81,000円/㎡(+1.2%)、大塚高岩62,000円/㎡(+0.6%)、大宅岩屋殿48,800円/㎡(0.0%・区内最安)と下がります。音羽初田町と大宅岩屋殿で4.2倍(当方算出)。区内の住宅地で10万円/㎡を下回る5地点のうち、4地点がこのまとまりにあります。下の4地点は、上昇率も0.0〜+1.2%と小さい地点です。商業地は「音羽役出町1番34外」が410,000円/㎡(+9.3%)で、区の商業地5地点のなかで価格も上昇率も最大、「大宅烏田町11番外」が231,000円/㎡(+6.9%)。
成約は18町丁目・81件。音羽野田町が10件・1,350万円で最多、大塚南溝町が6件・3,500万円、音羽役出町が4件・3,350万円、大宅五反畑町が5件・3,300万円、大宅坂ノ辻町が4件・3,300万円、大塚元屋敷町が5件・3,000万円。小山の名がつく4町(谷田町・中ノ川町・姫子町・北溝町)は計15件で、中央値はすべて600万〜800万円です。成約個票では、大塚中溝の戸建(1,700万円・土地90㎡/延床140㎡・1993年築)と、大塚北溝町の戸建(1,700万円・土地145㎡/延床90㎡・1978年築)が、どちらも東野駅から徒歩20分。同じ1,700万円で、延床の広い1993年築と、土地の広い1978年築が買えていることになります。
区の「やましなを歩く」は、奈良街道を小山・音羽〜大塚・大宅・小野の順に紹介しています。街道沿いの平らなところと、その奥の山すそとで、値段が大きく変わると読める数字です(標準地の標高や地形は本ページでは確認していません。現地でご確認ください)。区役所によると、音羽学区・大塚学区・大宅学区には土砂災害警戒区域等があり、音羽川学区にはありません。平成25年台風18号の被害報告では、床上浸水の町名に大宅山田町・音羽役出町が挙がり、道路では「牛尾道(山科区内)全面通行止め」とあります。大宅には、京都橘大学地区地区計画(大宅山田・大宅奥山田・大宅岩屋殿の各一部・約7.0ha)があります。

西野・東野・西野山・川田・栗栖野(山科本願寺跡と、成約が最も多いまとまり)(最寄駅:東野(京都))

山科区で成約がいちばん多いのが、このまとまりです。町丁目別(3件以上)で18町丁目・96件。最寄駅別でも東野(京都)が130件・中央値1,550万円・平均徒歩12分で、区内最多です。成約が多い理由は、価格の幅の広さにあります。東野中井ノ上町が7件・4,000万円、東野舞台町が3件・3,700万円、東野八反畑町が8件・2,500万円、西野離宮町が6件・2,450万円。一方で、西野阿芸沢町が11件・750万円、東野門口町が8件・1,015万円、西野山射庭ノ上町が8件・1,090万円、西野様子見町が3件・600万円、東野南井ノ上町が5件・590万円、川田菱尾田が4件・465万円。同じ東野の名がつく町で、4,000万円と590万円。6.8倍(当方算出)です。465万円にかかる仲介手数料の上限額は21万9,450円、4,000万円なら138万6,000円になります。
住宅地の標準地は5地点で、東野八反畑町182,000円/㎡(+4.0%・地積72㎡)、東野八代158,000円/㎡(+3.9%)、西野山中鳥井町136,000円/㎡(+0.7%)、西野櫃川町134,000円/㎡(前年と比べられない地点)、西野山射庭ノ上町122,000円/㎡(+1.7%)。東野は+4%前後、西野山は+1%前後と、上がり方に差があります。商業地は「栗栖野打越町35番3外」212,000円/㎡(+6.0%・地積1,624㎡)。区の工業地の標準地2地点は、どちらもここにあります(西野山欠ノ上町129,000円/㎡・+3.2%、川田御出町102,000円/㎡・+2.0%)。工業系の用途地域のなかや近くの住宅は、周辺に工場・倉庫が建つ可能性がありますので、用途地域を確認してください。
成約個票では、東野北井ノ上町の戸建(1,700万円・土地45㎡/延床55㎡・1974年築・木造)が東野駅徒歩5分、東野森野町の中古マンション(1,700万円・専有85㎡・3LDK・1992年築・RC)が椥辻駅徒歩13分。駅から5分の土地45㎡の古い戸建と、駅から13分の85㎡のマンションが、同じ1,700万円です。
区の「やましなを歩く」によると、山科本願寺(文明10年=1478年に蓮如が建設に着手、天文元年=1532年に焼亡)の跡は「西野一帯」にあり、東西800m・南北1kmの寺内町を土塁と堀が囲んでいました。区のページによると、中央公園に大きな土塁が残っています。西野山には、元禄14年(1701年)から1年あまりこの地に隠れ住んだ大石良雄にゆかりの岩屋寺と、昭和10年に建てられた大石神社があります。区役所によると、西野学区・山階南学区には土砂災害警戒区域等がなく、百々学区にはあります。外環状線と国道1号に近い町は、令和5年の都市計画見直しで沿道の高さ・容積率が変わった区間にあたる可能性がありますので、まわりの敷地の指定もあわせて確認してください。

椥辻(区役所のあるまとまり)(最寄駅:椥辻)

町丁目別で、区内でいちばん成約が多い町がここにあります。椥辻西浦町が22件・中央値1,850万円。2番目の四ノ宮小金塚(13件)を大きく上回ります。椥辻の名がつく町は5町・38件で、椥辻東浦町が3件・3,800万円、椥辻草海道町が6件・3,500万円、椥辻番所ケ口町が3件・2,900万円、椥辻中在家町が4件・1,065万円。最寄駅別でも椥辻が105件・中央値1,900万円・平均徒歩12分で、東野に次ぐ2番目です。住宅地の標準地「椥辻草海道町32番16」は190,000円/㎡(+5.6%・地積80㎡)で、区内5位。上昇率は26地点のなかで2番目に大きい水準です。
山科区役所(椥辻池尻町14-2)は地下鉄椥辻駅の1番出口のすぐそばで、東部文化会館と山科地域体育館は椥辻西浦町にあります。区は「アートロードなぎつじ」という取り組みも行っています。区の行政と文化の施設が集まるまとまりで、成約個票でも椥辻西浦町の中古マンション(1,700万円・専有55㎡・1LDK+S・1996年築・RC)が椥辻駅徒歩7分です。
このまとまりで確かめておきたいのは、外環状線沿道の見直しです。京都市のパンフレットは、変更の区間を「山科駅〜椥辻駅」と「椥辻駅〜小野駅」に分けています。椥辻駅は、容積率最大700%・空間創出型の区間と、容積率400%・31m第8種の区間の境目にあたります。駅の近くで中古マンションを買う方は、まわりの敷地にいまより高い建物が建つ可能性と、新しいマンションが供給されたときの、いまの建物の位置づけの両方を考えておいてください。管理組合の長期修繕計画と修繕積立金の残高も、あわせて確認しておきたい資料です。

勧修寺・小野(区の南のまとまり)(最寄駅:小野(京都))

成約の件数は少ないものの、標準地は4地点あり、値段は区の平均より少し上です。住宅地の標準地は、小野鐘付田町166,000円/㎡(+3.1%・地積55㎡)、勧修寺東栗栖野町155,000円/㎡(+4.0%)、勧修寺東堂田町149,000円/㎡(+2.8%)、小野御所ノ内町135,000円/㎡(+2.3%)。4地点とも13万〜17万円/㎡に収まり、4地点とも上昇しています。小野鐘付田町の地積55㎡は、区の住宅地26地点のなかで最も小さい数字です。
成約は、最寄駅別で小野(京都)が12件・中央値1,900万円・平均徒歩10分。町丁目別(3件以上)には、勧修寺・小野の名がつく町は1つも入っていません。相場の数字は、標準地4地点と駅別の12件だけです。参考値としてお読みください。
区の「やましなを歩く」によると、勧修寺は昌泰3年(900年)に醍醐天皇が創建した寺で、隨心院は平安時代中期に仁海僧正が開いた寺に始まります。同じページは、明治13年に開通した京都・大津間の鉄道の旧山科駅が「現在の山科川と名神高速道路とが交わる辺りの東側、小野小学校北」にあったと書いています。いまの名神高速道路が昔の鉄道の跡で、その駅が小野にあったということです。区の誕生50周年の記念大運動会(令和8年10月11日)の会場は、勧修寺公園です。
確かめることは3つです。(1)名神高速道路からの距離。音と振動を現地で確認してください。(2)山科川。区の水害ハザードマップは「山科川およびその他河川における洪水浸水想定区域」を示しています。(3)外環状線沿道の見直し。「椥辻駅〜小野駅」の区間は、商業地域・容積率400%・高度地区31m第8種に変わりました。区役所によると、小野学区には土砂災害警戒区域等があり、勧修学区にはありません。

※エリア区分と各エリアの記述は、京都市山科区・京都府・関係機関の公表資料にもとづいて作成しています。

07京都市山科区の交通

鉄道

山科区には、JR・京都市営地下鉄東西線・京阪京津線の3路線が通っています(区の基本計画「JR線,京阪京津線,地下鉄東西線の3路線」)。区のページは、JRを「JR東海道線・湖西線」と書いています。3路線が集まるのが山科駅(京阪は京阪山科駅)で、区のページによると京都駅まで5分、大阪駅まで35分。区の基本計画は、山科駅の乗降客数が京都市内で3番目に多いとしています。

ただし、成約がいちばん多いのは山科駅ではありません。成約データの最寄駅は、東野(京都)130件、椥辻105件、山科58件、御陵53件、四宮33件、追分(滋賀)19件、小野(京都)12件。地下鉄東西線の東野・椥辻の2駅で、区の成約の半分以上を占めます。中央値は山科3,200万円に対して東野(京都)1,550万円・椥辻1,900万円で、「JRの山科駅まで歩ける物件」と「地下鉄で山科駅へ出る物件」とでは、価格帯がはっきりちがいます。

通勤先によって、選ぶべき駅が変わります。JRを使う方は山科駅まで歩けるかどうか、地下鉄東西線で市内中心部へ出る方は東西線の駅まで歩けるかどうか、京阪京津線を使う方は京阪山科駅・四宮駅が候補になります。東西線の駅から山科駅でJRに乗り換える場合は、運賃が2つの事業者にまたがります。毎日の定期代は、物件価格の差と同じくらい家計に効いてきますので、購入前に計算しておくことをおすすめします。所要時間や本数は各社の時刻表でご確認ください(本ページには掲載していません)。

駅路線1日平均乗降人員特徴
山科JR(東海道線・湖西線)/京都市営地下鉄 東西線—区の玄関口。成約データでは58件・中央値3,200万円・平均徒歩10分で、7駅のなかで中央値が最も高い駅です。JR西日本の駅情報による所在地は京都市山科区安朱北屋敷町。区の基本計画は「山科駅(JR,京阪,地下鉄)の乗降客数は,京都市内では京都駅(JR,近鉄,地下鉄),烏丸駅(阪急)・四条駅(地下鉄)に次いで,3番目に多く」と書いています。区のページによると、ここから京都駅まで5分、大阪駅まで35分。住宅地の最高地点「竹鼻堂ノ前町32番1」(308,000円/㎡・+8.5%)、町丁目別で中央値が最も高い安朱馬場ノ東町(4件・6,300万円)は、安朱・竹鼻の名がつく町です(山科駅の所在地は安朱北屋敷町)。令和5年の都市計画見直しで、山科駅〜椥辻駅の外環状線沿道は商業地域・容積率最大700%になりました。平成25年台風18号の市の被害報告では、床上浸水の町名に竹鼻堂ノ前町・竹鼻サイカシ町が挙がっています
京阪山科京阪 京津線—京阪電鉄の駅情報による所在地は京都市山科区安朱桟敷町(〒607-8012)。同じ駅情報は、乗換路線としてJR湖西線・京都市営地下鉄東西線を挙げています。区のページが「3線が交わる山科(京阪山科)駅」と書いているとおり、JR・地下鉄の山科駅と一体で使われている駅です。成約データの最寄駅には「山科」はありますが「京阪山科」は出てきません(3件以上の駅のみ集計)。JR・地下鉄・京阪は事業者が別で、改札も別です。物件広告に「山科駅 徒歩◯分」とあるときは、通勤に使う路線の改札までの道のりを現地で確かめてください
四宮京阪 京津線—京阪電鉄の駅情報による所在地は京都市山科区四ノ宮堂ノ後町(〒607-8045)。乗換路線はありません。成約は33件・中央値1,300万円・平均徒歩12分。成約個票では、音羽前出町の中古マンション(1,700万円・専有65㎡・3LDK・1988年築・RC)が四宮駅徒歩8分です。商業地の標準地「四ノ宮神田町19番」は257,000円/㎡(+8.4%)。京津線で四宮駅の隣の追分駅は、京阪の駅情報で所在地が滋賀県大津市追分町です。成約データでは「追分(滋賀)」が最寄駅の成約が19件(中央値660万円・平均徒歩17分)あります
椥辻京都市営地下鉄 東西線—山科区役所の最寄駅。区役所のページは「地下鉄東西線「椥辻」駅1番出口すぐ」と案内しており、区役所の所在地は京都市山科区椥辻池尻町14-2です。成約は105件・中央値1,900万円・平均徒歩12分で、件数は東野に次いで2番目。町丁目別で区内最多の椥辻西浦町(22件・1,850万円)はこの駅の名がつく町で、東部文化会館(椥辻西浦町1-8)・山科地域体育館(同1-12)もここにあります。住宅地の標準地「椥辻草海道町32番16」は190,000円/㎡(+5.6%)。成約個票では椥辻西浦町の中古マンション(1,700万円・専有55㎡・1LDK+S・1996年築・RC)が椥辻駅徒歩7分、大宅早稲ノ内町の中古マンション(1,700万円・専有70㎡・2LDK・1997年築・RC)が徒歩8分です

※この表に載せているのは、鉄道事業者または区役所の公式情報で、山科区の駅であることを確認できた駅だけです。JR山科駅はJR西日本の駅情報(安朱北屋敷町)、京阪山科駅・四宮駅は京阪電鉄の駅情報、椥辻駅は区役所の「アクセス」のページ、地下鉄の山科駅は区の基本計画の記述によります。

成約データには、このほかに「東野(京都)」「御陵」「小野(京都)」「追分(滋賀)」が最寄駅として出てきます。京都市交通局の案内では、地下鉄東西線の駅は六地蔵・石田・醍醐・小野・椥辻・東野・山科・御陵・蹴上…の順に並んでいます。ただし、交通局の駅のページには住所の記載がなく、東野・御陵・小野の3駅の所在地は、事業者の公式情報で確認できていません(東野駅の出入口は、交通局のページで「外環状線」「国道1号線東野交差点」にあると案内されています)。このため3駅は表に入れていませんが、成約データでは東野(京都)が130件・中央値1,550万円で区内最多、御陵が53件・1,800万円、小野(京都)が12件・1,900万円です。7駅すべての件数と中央値は、「この区の特徴」の章に一覧にしています。追分駅は、京阪電鉄の駅情報で滋賀県大津市追分町にある駅です。

表の「1日平均乗降人員」欄が「—」なのは、駅別の乗降人員の公表値を確認できていないためです(未取得)。京都市統計書に駅別の表がありますが、表計算ファイルでの公開のため本ページでは読み取れていません。区の基本計画には「山科駅の乗降客数は京都市内で3番目に多い」という記述があります(人数の記載は確認できていません)。

成約データの駅名表記について。国土交通省の成約価格情報では、同名の駅と区別するために「東野(京都)」「小野(京都)」「追分(滋賀)」と表記されています。駅別の集計は成約が3件以上あった7駅のもので、合計は410件(419件中)です。東野(京都)と椥辻の2駅で235件、区の成約の56%(当方算出)を占めます。

平均徒歩の読み方。山科10分、小野(京都)10分、東野(京都)12分、椥辻12分、御陵12分、四宮12分、追分(滋賀)17分。どの駅も平均で徒歩10分以上で、駅前の物件より、駅から少し離れた住宅地の物件が多く成約しています。成約個票には東野駅から徒歩20分の戸建が2件あります。区の基本計画は「山科区は,幅員の狭い道路が多く存在する」と書いていますので、駅までの道のりは、地図の距離だけでなく、道の幅・坂・歩道の有無を現地で歩いて確かめてください。

道路

公式の資料で名称を確認できる幹線道路は、次のとおりです。国道1号と三条通(東海道)、山科駅から椥辻駅・小野駅の方面へのびる外環状線、稲荷山トンネルにつながる新十条通、そして名神高速道路。区の基本計画は、山科区には「2つのインターチェンジ(名神高速道路京都東IC,第二京阪道路山科出入口)があり」と書いています(名称は基本計画の表記)。京都市の都市計画見直しのパンフレットも、「地下鉄東西線や新十条通の整備などにより高まった市内中心部や南部方面、近隣都市などへのアクセス性」を、外環状線沿道の強みとして挙げています。地下鉄東野駅の出入口は「外環状線」「国道1号線東野交差点」にあると交通局が案内しており、外環状線と国道1号が交わるあたりが、区の道路の結び目になっています。

車で大阪・滋賀・京都市南部へ出やすい区です。一方で、国道1号・外環状線・名神高速道路・新十条通の近くの物件は、交通の便と引き換えに、音と振動、大型車の通行の確認が必要です。区の「やましなを歩く」によると、いまの名神高速道路は、明治13年に開通した京都・大津間の鉄道(大正10年8月まで使われた旧東海道線)の線路があったところにほぼ当たります。区のなかを、高速道路が通っているということです。高速道路の近くの物件は、窓を開けたときの音を、時間帯を変えて現地で確かめることをおすすめします。

区の基本計画は、道路について率直に課題を書いています。「山科区は,幅員の狭い道路が多く存在するなど,交通安全・交通ネットワーク上の課題を抱えています」。区内には、旧東海道(三条通の旧道)、奈良街道、醍醐街道といった古い街道が通っており、区のページ「やましなを歩く」は東海道を7コース、奈良街道を4コースに分けて紹介しています。古い街道と、その沿道から広がった住宅地には、車がすれ違いにくい道が残っています。道の幅は、車の出し入れだけでなく、建て替えのときのセットバック(道路後退)と、再建築の可否に直接関わります。詳しくは「買う前に確認したい点」の章にまとめています。

バスについて、区役所の「アクセス」のページは、区役所へは京阪バスの「椥辻駅」「山科総合庁舎」停留所が使えると案内しています。山科区内のバスの系統・便数・運賃は、本ページでは確認できていません(未取得)。成約データでは、追分(滋賀)が最寄駅の成約は平均徒歩17分、成約個票には東野駅から徒歩20分の戸建が2件あります。駅から離れた物件を検討する方は、バスの現在の時刻表と、自転車・車での代わりの手段をあわせて確認してください。平成25年台風18号の市の被害報告には、道路の被害として「牛尾道(山科区内)全面通行止め」の記載があります。山あいの道が1本しかない場所では、災害のときの出入りも考えておく必要があります。

※駅別の乗降人員、地下鉄の東野・御陵・小野の各駅の所在地、バスの系統・便数、国道・府道の路線名の一覧、稲荷山トンネル(新十条通)の無料化の時期は、本ページでは確認できていません(未取得)。出典:JR西日本 駅情報(山科駅) https://eki.jr-odekake.net/top?id=0610115 /京阪電気鉄道 駅情報(京阪山科駅) https://www.keihan.co.jp/traffic/station/501/info.html /同(四宮駅) https://www.keihan.co.jp/traffic/station/502/info.html /同(追分駅) https://www.keihan.co.jp/traffic/station/503/info.html /京都市交通局「地下鉄駅施設等のご案内」 https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000009295.html /京都市交通局「東野駅」 https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000009925.html /同「御陵駅」 https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000009946.html /山科区役所「アクセス」 https://www.city.kyoto.lg.jp/yamasina/page/0000011841.html /山科区役所「第3期山科区基本計画」 https://www.city.kyoto.lg.jp/yamasina/cmsfiles/contents/0000287/287992/yamashinaplan.pdf /山科区役所「京都山科に住もう!〜ちょいなか暮らしのすすめ〜」 https://www.city.kyoto.lg.jp/yamasina/page/0000287444.html /山科区役所「やましなを歩く 奈良街道4 小野」 https://www.city.kyoto.lg.jp/yamasina/page/0000012035.html /京都市 都市計画の見直し パンフレット https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/cmsfiles/contents/0000310/310821/minaoshisyousaipannhuretto.pdf /京都市「平成25年台風18号に伴う被害状況及び対応状況(第55報)」 https://www.bousai.city.kyoto.lg.jp/cmsfiles/library/2013/H250915saigai.pdf

08京都市山科区で家を買う前に必ず確認する「市街化区域と市街化調整区域」

京都府で家を探すとき、最初につまずきやすいのがこの区分です。 同じ市・同じ区の中に市街化区域と市街化調整区域の両方があるところでは、どちらに入るかで建て替えや住宅ローンの条件が変わります。 京都市は、都市計画区域のなかを市街化区域と市街化調整区域に分けています(線引きあり)。京都市の都市計画総括表(令和8年4月23日現在)によると、市全体では都市計画区域が48,051ha、そのうち市街化区域が14,980ha(31.2%)、市街化調整区域が33,071ha(68.8%)です。京都市の都市計画区域は「京都市域のうち、左京区及び右京区の一部を除いた区域」とされていますので、山科区は全域が都市計画区域のなかにあります。

ただし、山科区だけの市街化区域・市街化調整区域の面積は、公表資料で確認できませんでした(未取得)。京都市統計書の都市計画区域の表は市全体の数値だけで、行政区ごとの内訳は載っていません。山科区のどこが市街化調整区域なのか、そもそも山科区に市街化調整区域があるのかどうかも、本ページでは区域として示すことができません。「山科区は全域が市街化区域」とも「ここからここまでが調整区域」とも書けない、というのが正直なところです。

手がかりになる公的な事実を挙げておきます。区の基本計画は、山科区の自然を「三方の山々」と表現しています。京都府が指定する土砂災害警戒区域等は区内に8地区126箇所あり、区役所によると13学区のうち8学区にかかっています。区の外周は山で、住宅地は盆地の内側にあるということです。山ぎわの物件、谷あいの物件、まわりに樹林や農地が残っている物件は、市街化区域かどうかを必ず個別に確認してください。確認の方法は、この章の後半と「買う前に確認したい点」の章にまとめています。

市街化調整区域だと何が起きるか

  • 原則として建築を目的とした開発ができない=将来の建て替えに許可が要る、あるいはできない場合がある
  • 住宅ローンの審査が通りにくい金融機関がある。取扱不可・融資比率を下げるなどの扱いになることがある
  • 再建築不可・接道条件・既存宅地の扱いなど、物件ごとに個別確認が必須
  • 一方で都市計画税がかからない=毎年のランニングコストは市街化区域より低い

都市計画税について、京都市の税率は0.3%です。京都市は課税の対象を「都市計画法による市街化区域内に土地や家屋をお持ちの方」と説明しており、市街化調整区域の土地・家屋にはかかりません。市街化区域なら固定資産税1.4%と合わせて1.7%、市街化調整区域なら1.4%のみです。逆にいえば、売主の固定資産税の課税明細書で都市計画税が課されているかどうかを見れば、その物件が市街化区域にあるかどうかの手がかりになります。詳しくは「固定資産税・都市計画税」の章で扱います。

調べ方(ご自身でも確認できます)

  • 市の都市計画情報(Web GIS)で住所を入力して区域を確認する
  • 固定資産税の納税通知書を見る。都市計画税が課されていれば市街化区域、課されていなければ市街化調整区域の可能性が高い
  • 重要事項説明書の「都市計画法にもとづく制限」欄を確認する

※家タダでは、ご検討中の物件が調整区域かどうか、再建築の可否、ローンが通る金融機関があるかを契約前に無料で調査します。物件URLをお送りください。

山科区でいちばん効いてくるのは、外環状線沿道の見直しです

京都市は、令和5年4月25日(一部は令和5年9月25日施行)に、「みんなが暮らしやすい魅力と活力のあるまちの実現に向けた都市計画の見直し」を行いました。対象になった10のエリアのひとつが「東部方面の外環状線沿道」で、山科駅から椥辻駅・小野駅の方面へのびる外環状線と、新十条通の沿道がこれにあたります。市のパンフレットは、このエリアのねらいを次のように書いています。

「地下鉄東西線や新十条通の整備などにより高まった市内中心部や南部方面、近隣都市などへのアクセス性をいかし、幹線沿道・沿線を中心に、新たな魅力の創出や活力の向上に資する多様な都市機能や、若年・子育て世代のニーズに合った居住環境を創出する」

パンフレットから、山科区の駅名がついた区間について読み取れた内容は次のとおりです。

区間(パンフレットの表記)変更前変更後(読み取れた範囲)
山科駅〜椥辻駅住居系・準工業・近隣商業などの用途地域/容積率200〜600%/高度地区20m商業地域・建蔽率80%。容積率は要件を満たす場合に最大700%(一部の区域は500%)。高度地区は31m第1種または空間創出型。特別用途地区(外環第一種)
椥辻駅〜小野駅住居系・近隣商業などの用途地域/容積率200〜300%/高度地区15m・20m商業地域・建蔽率80%。容積率400%(沿道に歩道状空地を設けない場合は300%)。高度地区は31m第8種(条件を満たさない場合は20m)。特別用途地区(外環第二種)

京都市の建物の高さの上限は、10m・12m・15m・20m・25m・31mの6段階です。ところが、外環状線沿道に定められた「空間創出型」の高度地区は、パンフレットの説明によると、敷地が外環状線・新十条通に2m以上接し、(1)1階の床面積の2分の1以上をにぎわい用途にする、(2)外環状線沿いに幅3m以上の歩道状空地を設ける、(3)外環状線以外の道路から外壁を2m後退させる、のすべてを満たす場合に、高さの上限が適用されません(それ以外は31m)。市の「沿道空間形成ガイドライン」も、高さについて「条件により31m、無制限」としています。高さに厳しい京都市のなかで、条件つきとはいえ上限のない区域がある。これが山科区の外環状線沿道の特徴です。京都市の高度地区計画書では、空間創出型の面積は38ha、特別用途地区「外環状線等沿道特別用途地区」は63haです(いずれも市全体の数値)。

買う側にとっての意味は3つあります。

  • 駅に近い新しいマンションが出てくる可能性がある。市が「若年・子育て世代のニーズに合った居住環境」を誘導すると書いている区間です。山科区の中古マンションの成約159件は建築年の中央値が1990年ですから、新しい供給が出れば選択肢が変わります。
  • 外環状線の近くの戸建・低層のマンションは、隣に高い建物が建つ可能性を考えておく。変更前の高さの上限は15m・20mでした。日当たりや眺めを重視する方は、検討中の物件のまわりの敷地が、どの高度地区に入っているかを確認してください。
  • 土地の値段が動いている。令和8年地価公示で、山科区の商業地5地点はすべて上昇(+6.0〜+9.3%・平均+7.8%)。住宅地の最高地点「竹鼻堂ノ前町32番1」(308,000円/㎡・地積2,189㎡)は+8.5%で、住宅地26地点のなかで上昇率も最大でした。住宅地の平均(+3.1%)とは、動き方がちがいます。

※出典:京都市「(令和5年4月・11月 都市計画変更)みんなが暮らしやすい魅力と活力のあるまちの実現に向けた都市計画の見直しについて」 https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000310821.html /同パンフレット https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/cmsfiles/contents/0000310/310821/minaoshisyousaipannhuretto.pdf /京都市「(6)東部方面の外環状線沿道<R5都計見直しエリア別説明>」 https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000319636.html /京都市「【東部方面の外環状線沿道】空間形成ガイドライン」 https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000309986.html /京都市「都市計画総括表」 https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000019433.html /京都市 高度地区計画書 https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/cmsfiles/contents/0000023/23106/keikakusyo02.pdf
エリア別説明のページは図(画像)が中心で、変更の対象範囲(町名・沿道からの奥行き)は本ページでは確認できていません(未取得)。パンフレットは区間をさらに細かい区域に分けており、区域ごとの数値の一部は2回の読み取りで一致しなかったため、上の表は一致した範囲だけを載せています。新十条通の沿道(山科川より西側)でも用途地域と高度地区が変更されていますが、数値の掲載は見送りました。個別の住所にどの指定がかかるかは、京都市地図情報提供サービスで確認できます。

「京都刑務所敷地の活用を核とする未来の山科のまちづくり戦略」

区の第3期基本計画によると、京都市は平成31年(2019年)に「京都刑務所敷地の活用を核とする未来の山科のまちづくり戦略」を策定しています。掲げている将来像は「住んで,働いて,訪れて,楽しく美しいまち・山科へ!」です。区の運営方針(令和8年度〜)は、「多様な人々が住み、学び、つながることのできる文化・教育のまち」を目指す「meetus山科‐醍醐」の動きとも連携する、としています。

大きな敷地の使い方が変わる可能性がある、というのは、周辺で家を買う方にとって長い目で見た変化の材料です。ただし、戦略の中身、対象の区域、事業の時期は、本ページでは確認できていません(未取得)。「将来このあたりが開発されるから」という説明を受けたときは、市の公表資料で裏づけを取ってから判断してください。

※出典:京都市山科区役所「第3期山科区基本計画」 https://www.city.kyoto.lg.jp/yamasina/page/0000287992.html /京都市山科区役所「山科区まちづくり運営方針」 https://www.city.kyoto.lg.jp/yamasina/page/0000355179.html

山科区の地区計画は4地区。建築協定の区域はありません

京都市の「地区計画の決定状況一覧表」(令和8年8月10日現在・市全体で72地区・約842.1ha)で、行政区が山科区となっている地区計画は次の4地区です。

No地区計画の名称面積決定年月日(かっこ内は当初)
15東山老年サナトリウム病院地区5.4ha平成8年5月24日(平成4年10月20日)
22洛和会音羽病院地区0.9ha平成8年5月24日
26山科駅地区0.6ha平成8年5月24日
66京都橘大学地区7.0ha令和5年8月24日(令和元年8月8日)

4地区の合計は13.9ha(当方算出)で、病院が2つ、大学が1つ、駅前が1つ。住宅地の街並みを守るための地区計画(敷地面積の最低限度や壁面の位置を定めるもの)は、この一覧には見当たりません。京都橘大学地区(山科区大宅山田、大宅奥山田及び大宅岩屋殿の各一部・約7.0ha)は、計画書によると「周辺の自然景観や居住環境と調和した、秩序ある良好な大学関連施設の誘導を図る」ことを目標にし、建てられる建物を大学とその附属建築物などに限り、高さの上限を31mとしています。住宅地の最安地点「大宅岩屋殿3番36外」(48,800円/㎡)は、この地区計画と同じ大宅岩屋殿の名がつく標準地です。

もうひとつ、京都市の建築協定の一覧ページは、「北区、下京区及び山科区には、建築協定区域はありません」と明記しています。山科区の住宅地は、地区計画や建築協定で「まわりに何が建つか」が細かく決められている場所が少ないということです。自由度が高いという利点がある一方で、隣の土地が分割されて小さな家が2棟建つ、3階建てが建つ、といった変化は、用途地域・高度地区のルールの範囲で起こりえます。まわりの敷地の広さと、建て替わりそうな古い家があるかどうかを、現地で見ておくことをおすすめします。

※出典:京都市「地区計画の決定状況一覧表」 https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000154220.html /京都市「66 京都橘大学地区地区計画」 https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000255353.html /同 計画書 https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/cmsfiles/contents/0000255/255353/tachibana_keikakusyo.pdf /京都市「京都市内の建築協定」 https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000021235.html
京都橘大学地区以外の3地区の制限内容は、計画書を確認しておらず未取得です。

立地適正化計画 ― 居住誘導区域は「市街化区域から工業地域などを除いた区域」

京都市で立地適正化計画に当たるのは「京都市持続可能な都市構築プラン」(2019年3月28日策定)です。市の区域図の説明によると、居住誘導区域は、市街化区域の全域から、工業地域・工業専用地域・土砂災害特別警戒区域・急傾斜地崩壊危険区域を除いた区域です。

  • 居住誘導区域の外で、3戸以上の住宅の建築や、1,000㎡以上の住宅目的の開発などを行う場合は、着手の30日前までに届出が必要です(要件の細部は市のページでご確認ください)。
  • 戸建を1軒買う・建てるだけなら、この届出の対象にはなりません。
  • ただし、検討中の物件が居住誘導区域の内か外かは、市がその場所に今後も人に住んでもらいたいと考えているかどうかの目安になります。山科区は8つの学区に土砂災害警戒区域等があり、工業地の標準地も2地点ある区です。がけに近い住宅、工業地域のなかの住宅は、居住誘導区域の外にあたる可能性があります。

※出典:京都市「京都市持続可能な都市構築プラン」 https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000249400.html /京都市「立地適正化計画の区域図」 https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000256463.html /京都市「都市再生特別措置法に基づく届出制度」 https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000256570.html
山科区内の居住誘導区域の範囲・面積は未取得です。

市街化調整区域の物件について、確認できていること・いないこと

ここは正直に書きます。京都市には「京都市市街化調整区域における開発許可等の基準に関する条例」があり、指定された区域では市街化調整区域でも一定の条件で住宅を建てられます。ただし、市のページに載っている指定区域は西京区大原野の6つの地域だけで、山科区の地域は載っていません(2026年9月10日更新のページ)。また京都市は「京都市市街化調整区域における地区計画運用基準」を平成20年7月1日から運用していますが、市のページと運用基準の本文に、山科区の地名は出てきません。

山科区内に市街化調整区域があるかどうか、あるとすればどこかは、本ページでは示せていません。そのうえで、調整区域の物件に出会ったときに確認すべきことは変わりません。その土地で建て替えができるか、誰が建てられるのか、住宅ローンが使えるのかです。「いま家が建っているから建て替えもできる」とは限りません。家タダでは、この確認を契約前に無料で行います。

※出典:京都市「京都市市街化調整区域における開発許可等の基準に関する条例」 https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000295041.html /京都市「『京都市市街化調整区域における地区計画運用基準』の策定について」 https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000035046.html

09京都市山科区の固定資産税・都市計画税(毎年かかるコスト)

購入時の諸費用だけでなく、買ったあと毎年かかる税金も判断材料です。 仲介手数料は1回きりですが、固定資産税・都市計画税は所有している限り毎年発生します。

税目税率課税対象
固定資産税1.4%市街化区域・市街化調整区域を問わず課税
都市計画税0.3%市街化区域内の土地・家屋のみ
合計(市街化区域)1.7%課税標準額に対して

京都市の税率は、固定資産税1.4%・都市計画税0.3%です。市街化区域の物件なら合計1.7%、市街化調整区域の物件なら固定資産税の1.4%のみになります。税率は京都市内のどの区でも同じで、山科区だけの税率があるわけではありません。

都市計画税の課税対象について、京都市は「都市計画法による市街化区域内に土地や家屋をお持ちの方」と説明しています(償却資産は対象外)。課税標準額1,000万円なら、都市計画税は年3万円です(当方算出)。

山科区は、京都市の11区のなかで住宅地の公示価格の平均がいちばん低い区です(149,350円/㎡)。土地の評価が低ければ、同じ広さの土地にかかる固定資産税・都市計画税も、ほかの区より抑えられる傾向があります(固定資産税の評価額は公示価格そのものではなく、市が物件ごとに決めます。実際の税額は売主の納税通知書でご確認ください)。買うときの値段だけでなく、持っているあいだの税も軽くなりやすいのは、山科区で買う利点のひとつです。

年の途中で売買した場合、固定資産税・都市計画税の日割りの精算は売主・買主の合意で行う商慣習であって、市が按分して課税してくれるわけではありません。決済時の精算金は、仲介手数料とは別にかかる実費です。

令和8年度の納期限は第1期 4月30日、第2期 7月31日、第3期 12月28日、第4期 令和9年3月1日(土日祝・年末年始に当たる場合は翌開庁日)。免税点は、同一人が所有する資産の課税標準額の合計が土地30万円・家屋20万円・償却資産150万円に満たない場合です。

★京都市には、もうひとつ知っておくべき税があります。「非居住住宅利活用促進税」です。京都市の市街化区域内にある非居住住宅(その所在地に住所を有する者がいない住宅)の所有者にかかる税で、市のページは「令和12年度(令和12年1月1日の利用状況によるもの)から課税開始予定」としています(システム開発の影響で、令和11年度の予定から1年延期)。税額は、家屋の固定資産評価額×0.7%(家屋価値割)と、立地床面積割(敷地の土地の1㎡当たり固定資産評価額×延べ床面積×0.15〜0.6%)の合計です。自分が住む家は対象外で、2026年10月時点ではまだ課税は始まっていません。親の家として買う方、セカンドハウスとして買う方、将来だれも住まなくなる可能性がある方は、家屋の評価額が30万円(導入当初5年間は100万円)未満の場合の免除、賃貸・売却予定の場合の免除、転勤・入院などによる減免といった規定を、市のページで確認しておいてください。区の運営方針が「高齢者の単身世帯化が進んでいる」と書いている山科区では、いずれ空き家になるかもしれない家を持つ方・受け継ぐ方に関係してくる税です。

住宅用地の特例は、京都市も地方税法どおりです。小規模住宅用地(1戸あたり200㎡までの部分)は、固定資産税が価格×1/6、都市計画税が価格×1/3。一般住宅用地(200㎡を超える部分)は、固定資産税が価格×1/3、都市計画税が価格×2/3です。

山科区の成約データでは、戸建260件の土地面積の中央値は77㎡です。山科区で流通している戸建の多くは、200㎡以下=土地の全部が小規模住宅用地の特例に収まる広さだということになります。

新築住宅には固定資産税の減額措置があります。京都市のページによると、令和13年3月31日までに新築された住宅で、居住部分の割合が2分の1以上などの要件を満たすものは、床面積120㎡相当分までの固定資産税額が2分の1に減額されます。期間は一般の住宅が3年度分、3階建以上の中高層耐火住宅が5年度分。床面積の要件は、令和8年3月31日までの新築が50㎡以上280㎡以下、それ以降の新築が40㎡以上240㎡以下と、時期で変わっています。山科区の新築戸建ての成約は延床面積の中央値が90㎡ですから、多くは面積の要件に収まると考えられますが、個別の物件が対象になるかは、市の固定資産税の担当でご確認ください。市のページでは、この減額は固定資産税について書かれており、都市計画税に適用する旨の記載は確認できませんでした。

このほか、認定長期優良住宅(5年度分・中高層耐火住宅は7年度分)、耐震改修(昭和57年1月1日以前から所在する住宅・工事費50万円超・1年度分)、バリアフリー改修、省エネ改修の減額措置があります。山科区の中古戸建ての成約は208件のうち92件、中古マンションは159件のうち58件が、建築年1981年以前です。古い住宅を買って耐震改修をする方は、減額措置の対象になるかを工事の前に確認しておくと、申告の漏れを防げます(多くの減額は工事完了後3か月以内などの申告が必要です)。

免税点

同一人が京都市山科区内に所有する資産の課税標準額の合計が次の額に満たない場合は課税されません。

区分免税点
土地300,000円
家屋200,000円
償却資産1,500,000円

※納期:第1期 令和8年4月30日/第2期 令和8年7月31日/第3期 令和8年12月28日/第4期 令和9年3月1日(令和8年度)/賦課期日は毎年1月1日

※税率・免税点は京都市の公表資料にもとづく最新値です。税額は物件ごとの課税標準額により異なります。正確な税額は市の資産税課または納税通知書でご確認ください。

10京都市山科区の学区・子育て支援(住所で決まるもの)

京都市山科区は学校選択制を実施していません(指定校制)。住所地によって通う小学校・中学校が決まります。京都市山科区では住所そのものが学校を決めるため、物件選びの段階で通学区域を確認しておく重要度が上がります。京都市教育委員会は、市立小・中学校の通学区域について、「居住地の住所地(町及び地番)による通学区域に基づいて指定」するとし、「いわゆる『学校選択制』は実施していません」と明記しています。1つの町が複数の通学区域に分かれる場合があるため、その場合は教育委員会の調査課(075-334-9222)に問い合わせるよう案内されています。山科区の町名ごとの通学区域は、市の「京都市通学区町名一覧(山科区)」で確認できます。

指定された学校以外に通えるケース(指定校変更)

指定校制でも、次の事由に当てはまれば指定校以外への就学が認められる場合があります。 「入学前に転居予定」「建て替え中の仮住まい」は多くの市で認められるため、 購入と入学のタイミングが重なる方は事前に教育委員会へ確認してください。

許可される事由内容
学年途中の転居学年の途中にほかの通学区域へ転居したが、いまの学校に通い続けたい場合。学年末まで認められます。
小学5年・中学2年での転居小学5年または中学2年で転居し、いまの学校に通い続けたい場合は卒業まで。引越しの時期を決めるときの材料になります。
先行就学家を買う方に最も直接関係する事由です。転居が確実で、転居先の学校に先に通いたい場合に、学年末まで認められます。申請には賃貸借契約書・建築確認通知書などの書類が求められます。引渡しが学期の途中になる場合でも、学年の始めから新居の校区の学校に通わせられる可能性があるということです。
一時転居新築・増改築や災害による1年以内の一時転居の場合、1年以内の期間、もとの学校に通えます。古い家を買って建て替える・大きく改修する方に関係します。
住宅融資関係融資の手続きのために住民票を先に移し、実際の転居が後になる場合、転居日まで認められます。住宅ローンの手続きで住民票を先に動かす方に関係する事由です。
難聴学級難聴学級への入級。卒業まで。
昼間留守家庭保護者の勤務で放課後に自宅が不在になり、親類宅などで預かる場合(小学生のみ)。事由がなくなるまで。就労証明書などが必要です。
兄弟姉妹同じ住所の兄弟姉妹が区域外就学をしている場合。その兄弟姉妹の許可の終期まで。
事由解消後の継続年度の途中に事由が解消した場合。学年末まで(小学5年・中学2年は卒業まで)。

※許可基準・受付時期は毎年変わります。最終判断は京都市教育委員会です。必ず一次情報でご確認ください。

子育て支援は「市町村ごとに」違う

こども医療費助成や待機児童数は市町村が独自に決めているため、 隣の市に移るだけで条件が変わります。同じ京都府内でも、市町村が変われば条件が変わります。

項目内容
こども医療費助成の対象中学校3年生まで(15歳に達した日以後の最初の3月31日まで)。高校生世代は対象外
所得制限所得制限なし(京都市「所得制限はありません」)
一部自己負担0歳〜小学生:入院・通院とも1医療機関につき月200円/中学生:入院は1医療機関につき月200円、通院は月1,500円まで(複数の医療機関の合計で1,500円を超えた分を支給)

山科区の市立学校 ― 小学校13校・中学校6校

京都市教育委員会の「京都市通学区町名一覧(山科区)」に出てくる学校は、小学校13校・中学校6校です。一覧表から読み取れた、小学校と進学先の中学校の対応は次のとおりです。

中学校小学校(一覧表から読み取れた対応)
安祥寺中学校安朱小学校/山階小学校/西野小学校
花山中学校陵ケ岡小学校/鏡山小学校
山科中学校百々小学校/山階南小学校
音羽中学校音羽小学校/音羽川小学校/大塚小学校
大宅中学校大宅小学校
勧修中学校勧修小学校/小野小学校

この表は目安です。一覧表には「番地等によって学校が異なりますので、教育委員会調査課へお問合せください」という注記があり、同じ町名でも番地によって学校が分かれる町があります。小学校と中学校の対応も、町によって上の表と異なる場合がありえます(本ページでは、町名ごとの対応表は掲載していません。一覧表の読み取りで行の対応を誤るおそれがあるためです)。検討中の物件の指定校は、契約の前に、教育委員会の調査課(075-334-9222)で番地まで伝えて確認してください。なお、一覧表のPDFには「平成31年4月現在」と表記されています(市のページでの掲載は令和6年7月1日付)。

学区は、山科区では防災の単位でもあります。区役所の土砂災害ハザードマップは学区ごとに作られており、鏡山・音羽・安朱・陵ヶ岡・大宅・百々・大塚・小野の8学区に土砂災害警戒区域等があります。勧修・山階・山階南・音羽川・西野の5学区には、土砂災害(特別)警戒区域がありません。区の誕生50周年を記念した大運動会(令和8年10月11日・勧修寺公園)も「学区対抗」で行われます。どの学区の物件かを知ることは、学校だけでなく、災害と地域のつながりを知る入口になります。

京都市の学校統合のページによると、市全体では令和8年4月時点で小・中学校94校が26校になる統合が実現しています。同ページの一覧に、タイトルに山科区の名前が入った案件は確認できませんでした(タイトルに区名のない案件の所在区は未確認です)。ただし、山科区は5年間で人口が5.0%減り、区の基本計画も子育て層の減少傾向に触れています。指定校が将来も同じ学校のままかどうかは、入学までに年数がある方ほど、教育委員会に確認しておく価値があります。

家を買う人に効く3つの事由 ― 先行就学・一時転居・住宅融資関係

京都市の「通学区域外就学」の事由は9つあります(通学区域外就学事務取扱要綱)。そのうち、住宅の購入に直接関係するのは次の3つです。

事由内容期間
先行就学転居が確実で、転居先の学校に先に通いたい学年末まで
一時転居新築・増改築や災害による1年以内の一時転居1年以内
住宅融資関係融資手続のため住民票を先に移し、実際の転居が後になる転居日まで

引渡しが4月を過ぎる場合でも、転居が確実であれば、先に転居先の学校に通わせられる可能性があります。逆に、小学5年・中学2年で転居する場合は、卒業までもとの学校に通い続けることが認められます。申請先は各小・中学校です。市は注意書きとして、小学校で許可を受けても、中学校への進学のときは指定された学校が原則としています。山科区は中古戸建ての成約が多く、買ってから改修して入居する方も多いはずです。工事の期間と入学・進級の時期が重なる方は、この3つの事由を知っているだけで選択肢が広がります。

中学校給食 ― 現在は選択制。全員制は令和10年8月末から

京都市の中学校給食は、家庭弁当か給食かを選ぶ選択制で実施されています(施設一体型の小中一貫校は全員給食)。市は全員制の中学校給食を令和10年8月末(夏休み明け)から開始する予定で、給食センター方式を中心に一部で民間調理場も活用し、給食センターは南区吉祥院観音堂町に整備するとしています。給食費は「食材費相当額とし、詳細は今後検討」。お子さんの年齢によっては、中学校に入学する時点でまだ選択制ということになります。小学校の給食費の額、中学校給食の現在の単価は、本ページでは確認できていません(未取得)。

子ども医療費と保育料 ― 京都市内は同じ制度。追分駅は滋賀県大津市

年齢入院通院
0歳〜小学生1医療機関につき月200円1医療機関につき月200円
中学生1医療機関につき月200円月1,500円まで(複数の医療機関の合計で1,500円を超えた分を支給)

対象は中学校3年生まで、所得制限はありません。高校生世代は対象外です。こうした制度は市町村ごとに決められています。山科区の成約データには、最寄駅が「追分(滋賀)」の成約が19件あります。京阪電鉄の駅情報によると、追分駅の所在地は滋賀県大津市追分町です。山科区には、滋賀県の駅が最寄りになる地域があるということで、このあたりで探していると、大津市の物件も候補に入ってくることがあります。府県・市が変われば、子どもの医療費、保育料、学校、税、ごみの出し方まで変わります。物件の住所が京都市山科区なのか、滋賀県大津市なのかを、最初に確認してください。保育料は、京都市では令和7年度から第2子以降が無料です。市は「同時入所要件・所得要件はありません。無償化のための手続きも不要」としています。

住宅の取得を応援する制度として、京都市には「京都安心すまい応援金(京都市子育て世帯既存住宅取得応援金)」があります。未就学の子ども(妊娠中を含む)がいる世帯が、築5年以上・購入価格500万円(税抜)以上の既存住宅(中古の戸建て・マンション)を買い、市内の事業者が施工するリフォーム工事を行う場合に、基本100万円、加算を含めて最大200万円が交付されます(加算は、子どもが2人以上・3人以上、市外からの転入、京町家または管理計画認定マンションの購入など)。新築は対象外です。新築戸建てを買う方には使えない制度であることを、正直にお伝えしておきます。山科区は、この制度と相性のよい区です。中古戸建ての成約は208件で中央値1,300万円、中古マンションは159件で1,700万円。1,300万円の中古戸建てに基本の100万円が交付されれば、価格の約7.7%(当方算出)にあたります。ただし、購入価格500万円(税抜)以上という条件がありますので、四ノ宮小金塚(13件・中央値400万円)のような価格帯の物件は、条件を満たさない場合があります。事前申出(エントリー)や交付申請の期限がありますので、申請前に必ず市のページで要件をご確認ください。

出典:京都市「京都市立小・中・小中学校の通学区域」 https://www.city.kyoto.lg.jp/kyoiku/page/0000246308.html /京都市「京都市通学区町名一覧(山科区)」 https://www.city.kyoto.lg.jp/kyoiku/cmsfiles/contents/0000246/246308/06yamasina060701.pdf /京都市「『通学区域外就学』について」 https://www.city.kyoto.lg.jp/kyoiku/page/0000189089.html /京都市「京都市の学校統合」 https://www.city.kyoto.lg.jp/kyoiku/page/0000260701.html /京都市 学校統合のページ一覧 https://www.city.kyoto.lg.jp/kyoiku/category/179-18-1-0-0-0-0-0-0-0.html /京都市「全員制中学校給食の実施状況の進ちょくについて」 https://www.city.kyoto.lg.jp/kyoiku/page/0000347372.html /京都市「子ども医療費支給制度」 https://www.city.kyoto.lg.jp/hagukumi/page/0000067393.html /京都市「利用者負担額(保育料)の軽減・免除について」 https://www.city.kyoto.lg.jp/hagukumi/page/0000179571.html /京都市「京都安心すまい応援金」 https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000330039.html /山科区役所「土砂災害ハザードマップ」 https://www.city.kyoto.lg.jp/yamasina/page/0000339816.html /山科区役所「山科区誕生50周年記念事業」 https://www.city.kyoto.lg.jp/yamasina/page/0000355636.html /京阪電気鉄道 駅情報(追分駅) https://www.keihan.co.jp/traffic/station/503/info.html

11京都市山科区で家を買う前に必ず確認したい点

1|土砂災害は「どの学区か」から。13学区のうち8学区に警戒区域等

山科区で家を買う前に、最初に確認していただきたいのが土砂災害です。 京都府の「土砂災害警戒区域等指定箇所情報」で、山科区は8地区126箇所。 区役所は学区ごとに土砂災害ハザードマップを作っており、どの学区に警戒区域等があるかを公表しています。

区分学区区役所の説明
土砂災害警戒区域等がある(8学区)鏡山・音羽・安朱・陵ヶ岡・大宅・百々・小野・大塚 学区ごとの土砂災害ハザードマップ(PDF)を公開
土砂災害警戒区域等がない(5学区)勧修・山階・山階南・音羽川・西野 「土砂災害(特別)警戒区域がないため、学区ごとの土砂災害ハザードマップは作成していません」

13学区のうち8学区。 ただし、8学区のなかでも、警戒区域にかかるのは山すそ・がけの近くの一部です。 学区の名前だけで「危ない」「安全」を決めるのではなく、検討中の物件の住所が、区域の内か外かを地図で確かめてください。 区役所のページから、学区ごとのPDFを開けます。

特別警戒区域(レッドゾーン)は、実務上たいへん重い意味を持ちます。 レッドゾーンに指定されると、居室を有する建築物には構造規制がかかり、住宅分譲などの開発行為には許可が必要になります。 担保評価が下がり、住宅ローンの条件が厳しくなることもあります。 京都市の居住誘導区域も、土砂災害特別警戒区域と急傾斜地崩壊危険区域を除いて設定されています。 山ぎわ・がけ下の物件は、警戒区域(イエロー)か特別警戒区域(レッド)かまで必ず確認してください。 住宅地の標準地で値段の安い5地点(大宅中小路町・小山谷田町・大塚高岩・四ノ宮小金塚・大宅岩屋殿)は、 大宅・大塚・音羽など、警戒区域等のある学区の名前と重なる町名です (標準地そのものが区域にかかるかどうかは、本ページでは確認していません)。

※126箇所の警戒区域・特別警戒区域の内訳、学区ごとの箇所数は、本ページでは確認できていません(未取得)。 京都府の山科区の個別ページは取得できませんでした。 出典:京都府「土砂災害警戒区域等指定箇所情報」(2026年9月14日更新) https://www.pref.kyoto.jp/dosyashitei/shiteitop.html / 山科区役所「土砂災害ハザードマップ」 https://www.city.kyoto.lg.jp/yamasina/page/0000339816.html / 京都市「立地適正化計画の区域図」 https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000256463.html

2|川は山科川だけではない。平成25年に浸かった町の名前も確認する

山に囲まれた区には、山から流れてくる川があります。 区の水害ハザードマップは、「山科川およびその他河川における洪水浸水想定区域」を示しており、その他河川として6つの名前を挙げています。

確認するもの内容どこで見るか
洪水の浸水想定山科川と、四ノ宮川・安祥寺川・旧安祥寺川・藤尾川・西野山川・西野山川支川。 京都府は山科川などを水位周知河川としている 山科区役所「水害ハザードマップ」(地図面・情報面)/京都市防災情報マップ
内水の浸水想定京都市Web版ハザードマップは洪水・内水について、河川ごとに「浸水深」「家屋倒壊(氾濫流)」「家屋倒壊(河岸浸食)」「浸水継続時間」を表示 京都市防災情報マップ
過去の浸水平成25年台風18号の市の被害報告で、山科は床上浸水63・床下浸水166(市全体は625・810)。 床上浸水の欄に「市営地下鉄御陵駅」の記載 売主・近隣への確認、重要事項説明
地震区の地震ハザードマップは、山科区で被害が一番大きくなると想定される花折断層地震の震度分布を示す 山科区役所「地震ハザードマップ」(地図面・情報面)
ため池京都市の防災重点農業用ため池17箇所の一覧に、山科区のため池は載っていない 京都市「ため池ハザードマップ」

平成25年台風18号の被害報告が、山科区の床上浸水の町名として挙げているのは次の町です(2回の読み取りで一致したもの)。

上野寺井町/御陵山ノ谷/御陵天徳町/御陵大津畑町/大宅山田町/音羽役出町/四ノ宮柳山町/四ノ宮泉水町/竹鼻堂ノ前町/竹鼻サイカシ町/市営地下鉄御陵駅

太字の3つは、このページの別のところにも出てくる町です。 竹鼻堂ノ前町は住宅地の最高地点(308,000円/㎡)、音羽役出町は商業地の最高地点(410,000円/㎡)、 御陵大津畑町は成約の中央値が4,900万円(9件)の町。 「値段の高い町=水の心配がない町」ではありません。 同じ町のなかでも、浸かった場所と浸からなかった場所があります。 検討中の物件が、平成25年に浸水したかどうかを、売主と、できれば近くに長く住んでいる方に確かめてください。

「ハザードマップを見ました」だけでは足りません。 山科区のように川が複数ある区では、山科川の想定では浸からないが、安祥寺川や四ノ宮川の想定では浸かる、 洪水では浸からないが内水では浸かる、という場所がありえます。 どの川の、どの図を見たのかまで確認してください。 浸水想定区域の物件は、火災保険の水災補償の保険料も家計に関わります。 家タダでは、検討中の物件について契約前に無料で確認します。

※山科区内の浸水深・浸水継続時間の具体値、想定最大規模の降雨条件、平成25年の浸水の原因となった河川、地震の震度・被害想定の数値は、 地図・PDFの図面のため本ページでは取得できていません(未取得)。被害報告の表の単位(棟・世帯)も確認できていません。 出典:山科区役所「水害ハザードマップ」 https://www.city.kyoto.lg.jp/yamasina/page/0000339678.html / 山科区役所「地震ハザードマップ」 https://www.city.kyoto.lg.jp/yamasina/page/0000339674.html / 京都市「平成25年台風18号に伴う被害状況及び対応状況(第55報)」 https://www.bousai.city.kyoto.lg.jp/cmsfiles/library/2013/H250915saigai.pdf / 京都市「京都市防災情報マップ」 https://www.bousai.city.kyoto.lg.jp/0000000794.html / 京都市「京都市Web版ハザードマップ」 https://www.bousai.city.kyoto.lg.jp/0000000146.html / 京都市「ため池ハザードマップ」 https://www.city.kyoto.lg.jp/sankan/page/0000284639.html / 京都府「洪水浸水想定区域」 https://www.pref.kyoto.jp/sabo/1170048959713.html

3|細い道と小さな敷地 ― 建て替えで同じ広さの家が建つとは限らない

区の基本計画自身が、「山科区は,幅員の狭い道路が多く存在する」と書いています。 そして成約データでは、戸建の土地面積の中央値が77㎡、標準地26地点のうち11地点が地積100㎡未満。 細い道に面した、小さな敷地の戸建が、山科区にはたくさんあるということです。

京都市全体の細街路(幅員4m未満の道。平成23年調査)延長本数
幅員1.8m以上4m未満・通り抜け約674km約6,900本
幅員1.8m以上4m未満・袋路約100km約2,650本
幅員1.8m未満・通り抜け約105km約1,730本
幅員1.8m未満・袋路約62km約1,680本
合計約941km約12,960本

これは京都市全体の数字で、山科区だけの本数は確認できていません(未取得)。 そのうえで、細い道に面した戸建を買う方に知っておいていただきたいことを整理します。

  • 建築基準法上の道路に接していない敷地は、原則として建築ができません。 京都市は「幅員1.8メートル未満の路地は沿道建物の再建築や大規模改修が困難」と説明しています。
  • 幅員1.8m以上4m未満の道(2項道路)に面する敷地は、建て替えのときに道路の中心線から2m後退(セットバック)します。 京都市では、建築確認申請の前に狭あい道路整備の申出または協議が必要です。 成約個票の土地45㎡のような小さな敷地では、後退した分だけ、建てられる面積がはっきり減ります。
  • 袋路(行き止まりの道)の奥の家は、再建築の可否だけでなく、工事の車が入れるか、火事や救急のときに車が近づけるかも確認してください。
  • 一方で京都市には、路地のある町並みを再生するための道路指定制度、建築基準法第43条第2項の許可、連担建築物設計制度といった、 路地の奥でも建て替えを可能にするための制度があります。使えるかどうかは敷地ごとの判断です。
  • 京町家(建築基準法の施行=昭和25年より前に建てられた、伝統的な構造・意匠を持つ木造建築物)は、 解体に着手する1年前までに届出が必要です(個別指定京町家・指定地区内の京町家は義務、それ以外は努力義務)。 旧東海道や奈良街道の沿道で、古い家つきの土地を買って建て替えるつもりの方は、その建物が京町家に当たるかどうかを先に確認してください。 京都市は令和8年7月24日〜8月24日に条例改正案の意見募集を行っており、制度が変わる可能性があります。

道路の種別は、京都市地図情報提供サービスの「指定道路図」で確認できます。 「安いのには理由がある」物件が、この論点に当たることがあります。 山科区の中古戸建ての成約は、最小150万円、下位25%が590万円です。 極端に安い戸建に出会ったら、まず接道と再建築の可否を確認してください。 再建築ができない土地は、住宅ローンが使えないことも多く、将来手放すときにも買い手が限られます。家タダでは契約前に無料で調査します。

出典:山科区役所「第3期山科区基本計画」 https://www.city.kyoto.lg.jp/yamasina/cmsfiles/contents/0000287/287992/yamashinaplan.pdf / 京都市「歴史都市京都における密集市街地対策等の取組方針」 https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/cmsfiles/contents/0000185/185042/torikumihousinkaitei.pdf / 京都市「建築基準法上の道路種別と手続」 https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000328986.html / 京都市「狭あい道路等整備事業」 https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000180433.html / 京都市「前の道が狭すぎて建替えも売却もできない・・密集市街地でお困りのみなさんへ」 https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000337478.html / 京都市「京町家を未来へ」(条例について) https://kyomachiya.city.kyoto.lg.jp/about/ / 同(解体の届出) https://kyomachiya.city.kyoto.lg.jp/kaitai/ / 京都市 条例改正案の意見募集 https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000355412.html

4|中古の4割は1981年以前の建築。耐震の支援は「着工前の申請」

山科区の成約データでは、中古戸建て208件のうち92件(44%)、中古マンション159件のうち58件(36%)が、建築年1981年以前です。 区役所の説明どおり、昭和30〜50年代に急に増えたまちの家が、いま市場に出ています。 京都市の耐震の支援制度は、次のとおりです。

制度対象内容
木造住宅・京町家の耐震診断士派遣 木造住宅:昭和56年5月31日以前着工・3階建以下/京町家:昭和25年11月22日以前着工・2階建以下。一戸建て・長屋 木造住宅は無料。京町家は診断無料・基本計画作成2万円
「まちの匠・ぷらす」京町家・木造住宅 耐震・防火改修支援事業 同上。所有者または居住者(予定を含む) 本格耐震改修:木造住宅 最大200万円/京町家 最大300万円。簡易耐震改修:木造住宅 最大40万円/京町家 最大60万円

令和8年度の受付は2026年4月13日〜12月25日(予算がなくなり次第終了)です。 いちばん大事なのは順番です。「まちの匠・ぷらす」は工事着工前の申請が必須とされています。 古い戸建を買ってすぐリフォームの工事を始めてしまうと、支援が受けられなくなります。 購入 → 耐震診断 → 申請 → 工事、という順番を守ってください。 対象者に「居住者(予定を含む)」が入っているので、これから買って住む方も使える可能性があります。 補助率や細かい要件は本ページでは確認できていません(上限額のみ)。窓口は京(みやこ)安心すまいセンターです。

1,300万円の中古戸建てに、耐震改修で最大200万円。 支援の上限額は、山科区の中古戸建ての中央値の15%(当方算出)にあたります。 未就学のお子さんがいる世帯なら、京都安心すまい応援金(基本100万円・最大200万円)と組み合わせて検討する余地があります (それぞれの制度の併用の可否は、申請の前に窓口でご確認ください)。

この2つの制度の対象は木造の一戸建て・長屋で、マンションは対象に含まれていません。 1981年以前の建築のマンションを検討する方は、耐震診断の実施の有無、耐震改修の履歴、長期修繕計画と修繕積立金の残高を、 管理組合の資料で確認してください。住宅ローンの取扱いも金融機関によって分かれます。

出典:京都市「木造住宅・京町家の耐震診断士派遣」 https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000119039.html / 京都市「『まちの匠・ぷらす』京町家・木造住宅 耐震・防火改修支援事業」 https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000235294.html / 京都市「京都安心すまい応援金」 https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000330039.html

5|高さ・景観 ― 外環状線の近くは「隣に何が建つか」、山すそは景観の基準

京都市は、平成19年(2007年)9月1日に新景観政策を実施しました。 建物の高さの上限を10m・12m・15m・20m・25m・31mの6段階に改め(それまでの45mの区分を廃止)、 市街地の約3割で上限を引き下げています。高度地区は市街化区域の95.3%(14,274ha)にかかっています。

制限山科区について公式資料で確認できたこと買う側の確認事項
高度地区令和5年の見直しで、外環状線沿道の山科駅〜椥辻駅が31m第1種・空間創出型、椥辻駅〜小野駅が31m第8種に。 空間創出型は、条件を満たす建物に高さの上限を適用しない 検討中の物件と、まわりの敷地の高度地区の種別。隣地に建つ可能性のある建物の高さ
特別用途地区外環状線等沿道特別用途地区(市全体で63ha)。容積率は区間と要件により最大400〜700% 沿道の敷地で建て替えが起きたときの建物の大きさ
建造物修景地区新景観政策で「山科区・南区・伏見区等」に指定を拡大 外壁・屋根の色や形の基準。建て替え・外観の改修に手続きが要るか
風致地区市全体で17地区・約17,943ha。山科区にどの地区がかかるかは、計画書に区名の記載がなく未確認 山すその物件は、区域内かどうか。建ぺい率・高さ・緑地などの基準、許可の要否
地区計画・建築協定地区計画は4地区(病院2・大学1・駅前1)。建築協定の区域は山科区にない 住宅地で「まわりに何が建つか」を縛るルールが少ない
屋外広告物屋上の屋外広告物と点滅式・可動式の屋外広告物は市内全域で規制店舗併用住宅を考える方

山科区でいちばん気をつけたいのは、外環状線の近くの物件です。 見直しの前、沿道の高さの上限は15m・20mでした。それが31m、条件によっては上限なしになっています。 いま低い建物が並んでいる通り沿いでも、建て替えが起きれば景色が変わります。 マンションの上の階を「眺めがよい」という理由で選ぶ方、戸建の南側が外環状線の沿道にあたる方は、とくに確認してください。

中古の戸建・マンションでは、「いま建っている建物と同じものが、建て替えのときに建てられるか」も確認が要ります。 新景観政策で高さの上限が引き下げられた地域では、いまの建物が上限を超えている(既存不適格)場合があります。 山科区のどの範囲にどの指定がかかっているかは、本ページでは面積・区域として示せていません(未取得)。 住所ごとの指定は、京都市地図情報提供サービス(用途地域・高度地区・指定道路)と景観情報共有システムで確認できます。

出典:京都市「京都の景観政策」 https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000281600.html / 京都市「新景観政策 10年とこれから」第1章 https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/cmsfiles/contents/0000281/281299/report_1.pdf / 京都市 高度地区計画書 https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/cmsfiles/contents/0000023/23106/keikakusyo02.pdf / 京都市 都市計画の見直し パンフレット https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/cmsfiles/contents/0000310/310821/minaoshisyousaipannhuretto.pdf / 京都市「京都市内の建築協定」 https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000021235.html / 京都市「京都市地図情報提供サービス」の案内 https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000278444.html / 京都市「景観情報共有システム」の案内 https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000281540.html

6|「山科駅」まで歩けるか、地下鉄か、京阪か。追分駅は滋賀県

物件広告の駅名は、事業者名・路線名とあわせて確認してください。 山科区の成約データでは、最寄駅によって中央値がはっきり分かれます。

駅名(データの表記)確認できた所在地・路線成約
山科JR:山科区安朱北屋敷町。地下鉄東西線・京阪京津線(京阪山科駅:安朱桟敷町)も集まる58件・3,200万円・平均徒歩10分
東野(京都)地下鉄東西線。出入口は外環状線・国道1号線東野交差点(所在地の住所は未確認)130件・1,550万円・平均徒歩12分
椥辻地下鉄東西線。山科区役所(椥辻池尻町)は1番出口すぐ105件・1,900万円・平均徒歩12分
御陵地下鉄東西線(所在地の住所は未確認)53件・1,800万円・平均徒歩12分
四宮京阪京津線・山科区四ノ宮堂ノ後町33件・1,300万円・平均徒歩12分
追分(滋賀)京阪京津線・滋賀県大津市追分町19件・660万円・平均徒歩17分
小野(京都)地下鉄東西線(所在地の住所は未確認)12件・1,900万円・平均徒歩10分

「山科区の物件」と「山科駅の物件」は、同じではありません。 区のページが書く「京都駅まで5分」は、山科駅からの時間です。 東野駅・椥辻駅・小野駅の物件は、地下鉄で山科駅まで出て乗り換えるか、東西線でそのまま市内中心部へ向かうことになります。 通勤先の駅までの、乗り換えを含めた所要時間と定期代を、物件ごとに計算してください。

追分駅が最寄りの物件は、住所を確認してください。 追分駅は滋賀県大津市にあります。成約データの19件は山科区の成約ですが、 同じ駅を最寄りとする物件のなかには、大津市の物件もあるはずです。 府県・市が変われば、税、子どもの医療費、学校、ごみの出し方が変わります。

もうひとつは駅までの道です。7駅とも平均徒歩は10分以上。成約個票には徒歩20分の戸建もあります。

  • 駐車場は何台分あるか。前面道路の幅と、車の出し入れのしやすさ。区の基本計画は「幅員の狭い道路が多く存在する」と書いています。
  • 坂。山に囲まれた区です。地図の距離だけでなく、駅までの高低差を、自転車で通えるかどうかを含めて現地で確かめてください。
  • バスの系統と、現在の時刻表。区役所は京阪バスの停留所を案内しています。朝と夜の本数、最終の時刻を確認してください。
  • 高速道路・幹線道路からの距離。名神高速道路・国道1号・外環状線・新十条通が通る区です。音と振動は時間帯を変えて現地で確認してください。

7|住まない家にかかる新しい税(令和12年度から課税開始予定)

京都市には、非居住住宅利活用促進税という新しい税があります。 条例は2022年3月25日に可決、2023年3月24日に総務大臣が同意し、 市は「令和12年度(令和12年1月1日の利用状況によるもの)から課税開始予定」としています。2026年10月時点では、まだ課税は始まっていません。

項目市のページの内容
課税対象京都市の市街化区域内に所在する非居住住宅(その所在地に住所を有する者がいない住宅)の所有者
判定住民票の有無ではなく居住実態(生活の本拠)で判定。分譲マンションは戸(専有部分)単位
税額家屋価値割(家屋の固定資産評価額×0.7%)+立地床面積割(敷地の土地の1㎡当たり固定資産評価額×延べ床面積×0.15〜0.6%)
課税免除の例家屋の固定資産評価額が30万円(導入当初5年間は100万円)未満/事業の用に供しているもの/賃貸・売却予定(条件あり)など
減免・猶予の例転勤・入院・介護・工事などによる一時的な非居住/所有者または居住者の死亡で非居住になった場合の徴収猶予(3年間)

自分が住むために買う家は、対象外です。 関係があるのは、親の家として買う方、セカンドハウスとして買う方、将来だれも住まなくなる可能性がある方です。 区役所は、山科区について「令和5年には市内で最も高齢化率が高く」なり、「高齢者の単身世帯化が進んでいる」と説明しています。 親御さんの家が山科区にある方、山科区で親御さんのための家を買う方は、その家がいずれ空き家になったときに、この税の対象になる可能性があります。 区の基本計画も、空き家の実態調査や相談会などの空き家対策に取り組むとしています。

出典:京都市「非居住住宅利活用促進税について<令和12年度課税開始予定>」 https://www.city.kyoto.lg.jp/gyozai/page/0000296672.html / 京都市「非居住住宅利活用促進税の課税対象」 https://www.city.kyoto.lg.jp/gyozai/page/0000305758.html

8|京都市でいちばん人口が減っている区で買う、ということ

これは正直に書いておくべき点です。 山科区の人口は、国勢調査で令和2年の135,101人から令和7年(速報)の128,356人へ、5年間で6,745人(5.0%)減りました。 京都市の11区で最も大きい減り方です。区役所は、令和5年に市内で最も高齢化率が高くなったと説明しています。

  • 買うときの利点:京都市の11区のなかで住宅地の平均価格がいちばん低い区です。 新築戸建ての中央値は3,250万円、中古戸建ては1,300万円、中古マンションは1,700万円。京都駅に近い場所で、価格を抑えて買えます。
  • 明るい材料:区役所は「社会動態人口は令和6年度から増加に転じている」と説明しています。 住宅地の標準地は、前年と比べられる25地点のうち23地点が上昇。京都市は外環状線沿道に、若い世代の住まいを誘導する見直しを行いました。
  • 持っているあいだの注意点:区のなかの差が広がっています。 +5%以上の標準地は山科駅前・音羽・椥辻・御陵の5地点、値段の安い下位5地点は−0.9%〜+1.2%でした。
  • 手放すときの注意点:買い手がつきやすい立地かどうかの差が、いまより大きくなる可能性があります。 駅からの距離、道の幅と再建築の可否、災害リスク、居住誘導区域の内外は、将来の買い手のつきやすさに関わります。

「長く住むための家」として買うなら、山科区は京都市内で最も手の届きやすい区です。 一方、「数年で買い替える前提」の方、「安いから」という理由だけで駅から遠い物件・道の細い物件を選ぼうとしている方は、 立地の条件を厳しめに見ておくことをおすすめします。

9|山科区で契約前に確認すべきこと(チェックリスト)

#確認することなぜ効くか
1土砂災害警戒区域・特別警戒区域 8地区126箇所。鏡山・音羽・安朱・陵ヶ岡・大宅・百々・大塚・小野の8学区に指定。レッドゾーンは構造規制・ローンに影響
2洪水・内水の浸水想定(どの川の図か)と、平成25年の浸水 山科川と四ノ宮川・安祥寺川・旧安祥寺川・藤尾川・西野山川・西野山川支川。平成25年台風18号で床上浸水63・床下浸水166
3前面道路の種別と幅、再建築の可否 区の基本計画が「幅員の狭い道路が多く存在する」と書く区。幅員1.8m未満の路地は再建築が困難。2項道路はセットバックと事前の協議
4敷地の広さ 戸建の土地面積の中央値は77㎡。後退すると建てられる面積が減り、同じ広さの家が建たないことがあります
5築年と耐震 中古の成約367件のうち150件が建築年1981年以前。耐震の支援は工事着工前の申請が必須
6市街化区域か、市街化調整区域か 区ごとの内訳は公表資料で確認できていません。山ぎわ・谷あいの物件は必ず個別に確認。都市計画税(0.3%)の有無も変わります
7用途地域・高度地区(まわりの敷地も) 外環状線沿道は令和5年に商業地域・容積率最大700%に。空間創出型は条件つきで高さの上限なし。区内に建築協定の区域はありません
8最寄駅はどの事業者のどの駅か 山科駅(JR・地下鉄・京阪)は中央値3,200万円、東野・椥辻は1,550万〜1,900万円。追分駅は滋賀県大津市
9指定校 学校選択制なし。小学校13校・中学校6校。同じ町名でも番地によって学校が分かれる町があります
10住まない期間が出る可能性 非居住住宅利活用促進税が令和12年度から課税開始予定(市街化区域内の非居住住宅)

家タダでは、これらの調査を契約前に無料で行います。 物件URLをLINEでお送りいただければ、 「仲介手数料0円の対象か」とあわせて、区域区分・用途地域・道路・ハザードの確認結果をお伝えします。 調査の結果、購入をおすすめしないという結論になることもあります。

12京都市山科区の成り立ち ― 街道と寺内町のまちが、昭和51年に「区」になるまで

山科区は、昭和51年(1976年)10月1日に誕生しました。 区役所の「山科区誕生50周年記念事業」のページは、東山区から分区した日を昭和51年10月1日とし、令和8年に50周年を迎えると書いています。

それより前、いまの山科区の区域は東山区の一部でした。 京都市統計書の「京都市・行政区の区域及び面積の変遷一覧」によると、昭和6年(1931年)4月1日に、宇治郡山科町が東山区に編入されています。 同じ日に右京区と伏見区が新設されており、京都市が周辺の町村を一度に編入した年でした。 山科町 → 東山区の一部(昭和6年)→ 山科区(昭和51年)という順番です。 昭和51年10月1日には、西京区も右京区から分かれて生まれています。

令和8年(2026年)は、山科区の誕生50周年です。 区役所は「山科のバトン〜想いをつなぐ、歴史をつなぐ〜」という言葉を掲げ、 記念式典(令和8年9月26日・京都市東部文化会館)、記念大運動会(10月11日・勧修寺公園。学区対抗)、 「やましなパーク」(令和9年3月21日・山科地域体育館・東野公園・京都市東部文化会館)を主催事業として挙げています。

「御陵」― 天智天皇の陵と東海道

区役所のページ「やましなを歩く」(平成13年9月発行の資料をもとにしたもの)は、区内の歴史を街道ごとに紹介しています。 最初に出てくるのが東海道です。

「やましなを歩く」の内容いまの物件探しとの関係
天智天皇は671年12月3日に大津宮で崩御。699年に山陵修営官が任命された。 陵は上円下方墳で、下段の方形部は1辺約70m。陵の一帯はかつて「御廟野」と呼ばれ、「御陵村」として記録される 住所の「御陵◯◯町」、地下鉄の御陵駅の名前のもと。三条通に参道の入口がある
旧東海道は日岡峠を越える。三条通と五条橋方面への分かれ道に、宝永4年(1707年)の「五条別れ道標」(京都市登録史跡)が残る 日ノ岡・御陵は、峠と山すその地形。坂と土砂災害の確認が要る
四ノ宮には、仁明天皇の第四皇子・人康親王(872年没)の山荘跡と伝わる十禅寺、貞観4年(862年)創建の諸羽神社がある。 小説家の志賀直哉は大正12年から約2年間、竹鼻立原町に住んだ 「四ノ宮」「竹鼻」の町名。竹鼻立原町は成約5件・中央値4,800万円の町

区のページは、旧東海道を、三条通・日岡峠・四宮・追分というつながりで紹介しています。 区の基本計画も、山科区を京都の東の玄関口と位置づけています。 (地名「山科」そのものの語源・由来を説明した記述は、今回確認した区役所のページにはありませんでした。本ページでは推測による由来は載せていません。)

山科本願寺 ― 西野に、東西800m・南北1kmの寺内町があった

「やましなを歩く」によると、文明10年(1478年)、本願寺八代の蓮如が山科本願寺の建設に着手しました。

規模は東西800メートル、南北1キロメートル。寺院を中心に寺内町を形成し、周囲を幾重にも土塁と堀で囲んでいた。 天文元年(1532年)、武士・法華衆徒に攻められて焼亡。跡は西野一帯にあり、国道1号線を挟んで存在する。中央公園に大きな土塁が残る。

いま成約の多い西野のあたりは、500年前に、土塁と堀に囲まれた大きな町だった場所です。 蓮如は1499年に山科で亡くなり、蓮如上人御廟所は山階小学校の北にあります。江戸時代中期には東・西本願寺の山科別院が建てられました。 音羽伊勢宿町の光照寺は、蓮如の隠居所の跡と伝わります。 買う側にとっての意味は、「古い町割りと、埋蔵文化財」です。 遺跡のある区域で建て替え・造成をする場合、工事の前に届出や調査が必要になることがあります。 山科区には、山科本願寺跡のほかにも、区のページが「中臣遺跡」(栗栖野)や奈良時代の製鉄遺跡を紹介しています。 検討中の土地が埋蔵文化財の包蔵地にあたるかどうかは、契約の前に市の窓口で確認してください (包蔵地の範囲は本ページでは確認していません)。

奈良街道・勧修寺・隨心院・大石良雄

「やましなを歩く」は、奈良街道を小山・音羽〜大塚・大宅・小野の4コースで紹介しています。そのほかの主な内容は次のとおりです。

場所「やましなを歩く」の内容
勧修寺昌泰3年(900年)に醍醐天皇が創建。宇治郡の大領・宮道弥益の邸跡と伝わる。 近くの八幡宮は仁寿3年(853年)創建と伝わり、元禄8年(1695年)再建(京都市指定文化財)
隨心院(小野)平安時代中期に仁海僧正が開いた寺に始まる。小野小町の邸跡と伝わる
岩屋寺・大石神社(西野山)大石良雄は元禄14年(1701年)7月に山科へ移り、翌年9月頃に江戸へ出発するまで1年あまり隠れ住んだ。 大石神社は昭和10年に建立。新十条通の西端に、明治41年の道標「右 大石良雄山科の隠家」「左 山科停車場みち」がある
山科神社(西野山)万治3年(1660年)の鳥居に「山城國宇治郡山科郷西山村」と刻まれている。本殿は京都市指定文化財
毘沙門堂・安祥寺毘沙門堂は寛文5年(1665年)完成。安祥寺は嘉祥元年(848年)創建

区のページ「京都山科に住もう!」は、季節の行事として山科義士まつり・清水焼の郷まつりを挙げ、 区の基本計画は「山科なす」などの京の伝統野菜、「京焼・清水焼」「京仏具」などの伝統産業を紹介しています。 山科区は、寺と街道のまちであると同時に、ものづくりのまちでもあります。 令和8年地価公示の工業地の標準地2地点(西野山欠ノ上町・川田御出町)は、その一面を示しています。

疏水と鉄道と高速道路 ― 明治からの山科

年できごと出典
明治13年(1880年)7月京都・大津間の鉄道が開通。当初は馬場(膳所)・大谷・山科・稲荷・京都のコース。 旧山科駅は「現在の山科川と名神高速道路とが交わる辺りの東側、小野小学校北」やましなを歩く
明治23年(1890年)琵琶湖疏水が完成。「京都の近代化を目指して建設された大土木事業」で、水力・かんがい・舟運に利用。「山科には新しい景観をもたらした」やましなを歩く/京都市のあゆみ
大正10年(1921年)8月鉄道が現在の東海道線に付け替えられる。それまでの線路は「ほぼ現在の名神高速道路にあたり、奈良街道と並行、また交差して走っていた」やましなを歩く
昭和6年(1931年)4月1日宇治郡山科町を京都市東山区に編入京都市統計書
昭和30〜50年代人口が急激に増加山科区まちづくり運営方針
昭和51年(1976年)10月1日東山区から分区して山科区が誕生山科区役所
1997年(平成9年)地下鉄東西線が開通京都市のあゆみ

山科の鉄道は、最初は区の南を通っていました。 明治13年の線路は、いまの名神高速道路のところを通り、山科駅は小野にありました。 大正10年に線路がいまの位置に移り、駅も移りました。 西野山に残る明治41年の道標「左 山科停車場みち」について、区のページは、この「山科停車場」が旧東海道線の山科駅を指すと説明しています。 「山科駅」の場所が100年前に変わったことで、区の中心も変わったということです。

琵琶湖疏水について、区の基本計画は「山科疏水(琵琶湖疏水)沿いの緑道は憩いの場として整備され」ていると書いています。 疏水のコースには、一燈園の資料館、安朱橋、毘沙門堂、藤原順子の後山階陵などが並びます。

年表

年できごと
671年天智天皇が大津宮で崩御(山科に陵)
848年(嘉祥元年)安祥寺創建
900年(昌泰3年)醍醐天皇が勧修寺を創建
1478年(文明10年)蓮如が山科本願寺の建設に着手
1532年(天文元年)山科本願寺が焼亡
1665年(寛文5年)毘沙門堂が完成
1701年(元禄14年)大石良雄が山科に移り住む
明治13年(1880年)7月京都・大津間の鉄道が開通(旧山科駅は小野)
明治22年(1889年)京都市が市制施行
明治23年(1890年)琵琶湖疏水が完成
大正10年(1921年)8月鉄道が現在の東海道線に付け替え
昭和6年(1931年)4月1日宇治郡山科町を京都市東山区に編入
昭和10年(1935年)大石神社が建立される
昭和30〜50年代人口が急激に増加
昭和51年(1976年)10月1日東山区から分区し、山科区が誕生
平成8年(1996年)5月24日山科駅地区地区計画・洛和会音羽病院地区地区計画を決定
1997年(平成9年)地下鉄東西線が開通
平成13年(2001年)区の人口がピーク(区の運営方針)
平成19年(2007年)9月1日京都市の新景観政策
平成25年(2013年)9月台風18号。市の被害報告で山科は床上浸水63・床下浸水166
平成31年(2019年)「京都刑務所敷地の活用を核とする未来の山科のまちづくり戦略」を策定(区の基本計画)
令和元年(2019年)8月8日京都橘大学地区地区計画を決定
令和3年度(2021年度)第3期山科区基本計画(令和7年まで)
令和5年(2023年)4月25日都市計画の見直し(外環状線沿道が商業地域・容積率最大700%に)
令和7年(2025年)10月1日国勢調査(速報)128,356人・65,139世帯。5年間で−5.0%
令和8年(2026年)地価公示 住宅地26地点 平均149,350円/㎡・+3.1%(1月1日)/山科区まちづくり運営方針(令和8〜12年度)/ 区の人口128,144人(8月1日)/山科区誕生50周年(10月)

※地名「山科」の語源・由来、山科町の町制施行の年、昭和6年以前の村の名前、地下鉄東西線の区内の駅の開業日、 名神高速道路・新十条通(稲荷山トンネル)の開通・無料化の年月は、本ページでは確認できていません(未取得)。 区役所の「山科区のプロフィール」のページは取得できませんでした。 出典:山科区役所「山科区誕生50周年記念事業」 https://www.city.kyoto.lg.jp/yamasina/page/0000355636.html / 京都市統計書「京都市・行政区の区域及び面積の変遷一覧」 https://www2.city.kyoto.lg.jp/sogo/toukei/Publish/YearBook/Data/chap02/02_01.xlsx / 山科区役所「やましなを歩く もくじ」 https://www.city.kyoto.lg.jp/yamasina/page/0000011863.html / 同「東海道4 御陵」 https://www.city.kyoto.lg.jp/yamasina/page/0000011923.html / 同「東海道5 御陵〜山科駅前」 https://www.city.kyoto.lg.jp/yamasina/page/0000011937.html / 同「東海道6 山科駅前〜四宮」 https://www.city.kyoto.lg.jp/yamasina/page/0000011952.html / 同「奈良街道4 小野」 https://www.city.kyoto.lg.jp/yamasina/page/0000012035.html / 同「勧修寺とその周辺」 https://www.city.kyoto.lg.jp/yamasina/page/0000012056.html / 同「西野山と大石良雄遺跡」 https://www.city.kyoto.lg.jp/yamasina/page/0000012062.html / 同「山科本願寺跡とその周辺」 https://www.city.kyoto.lg.jp/yamasina/page/0000012089.html / 同「琵琶湖疏水周辺1」 https://www.city.kyoto.lg.jp/yamasina/page/0000012095.html / 京都市「京都市のあゆみ」 https://www.city.kyoto.lg.jp/sogo/page/0000015599.html

13京都市山科区の物件を探す・相談する

ネットで見つけた京都市山科区の物件は、原則どこの会社が広告しているものでも、家タダでご購入いただけます。 SUUMO・アットホーム・ホームズ・各社ホームページ、どこで見つけた物件でも構いません。 物件URLをLINEで送っていただければ、その場で「仲介手数料0円の対象か」を無料でお答えします。

ご相談から引渡しまでの流れ

ステップ内容費用
1. ご相談LINE・電話・メールで物件URLをお送りください無料
2. 無料診断仲介手数料0円の対象か、相場と比べて妥当か回答無料
3. 内覧京都市山科区内の物件は担当者が現地までご同行します無料
4. 調査役所・法務局調査、区域区分(市街化調整区域か)の確認、レインズ成約データの確認無料
5. 価格交渉成約事例を根拠に交渉を代行します無料
6. 契約・決済重要事項説明、住宅ローン手続きのサポート仲介手数料0円

※物件価格・印紙税・登記費用・住宅ローン保証料など、仲介手数料以外の実費は別途必要です。

お問い合わせ

項目内容
会社名株式会社MILLIONS(家タダ)
所在地大阪市中央区西心斎橋 おおきに心斎橋Landmarkビル702
免許番号大阪府知事(1)第66296号
電話06-4256-4106
LINELINEで相談する

※掲載の数値は令和8年地価公示、国勢調査、国土交通省 不動産情報ライブラリの成約価格情報ほか公的資料にもとづきます。基準日は出典欄をご確認ください。

14京都市山科区の不動産購入に関する記事

15京都市山科区の不動産購入 よくある質問

京都市山科区で本当に仲介手数料は0円になりますか?

対象になる物件なら、0円になります。ただし、すべての物件が対象になるわけではありません。宅地建物取引業法第46条にもとづく報酬額告示は報酬の上限を定めたもので、下限の定めはありません。家タダは売主様側からの報酬だけで成立する形に取引を組み立てているため、買主様からいただかなくても事業として成り立ちます。新築戸建て(建売)は対象になりやすい種別です(対象外の物件もあります)。中古戸建て・中古マンションは、対象になる物件とならない物件があります。売主が不動産会社のリフォーム済み・リノベーション済み物件は対象になりやすい物件です。山科区の新築戸建ての成約中央値3,250万円で計算すると、仲介手数料の上限額は113万8,500円。中古戸建ての中央値1,300万円なら49万5,000円、中古マンションの中央値1,700万円なら62万7,000円です。売主が仲介手数料を支払わない取引など、物件や取引条件によっては0円の対象外になります。物件URLをLINEでお送りいただければ、その場で対象かどうかを無料でお答えします。

京都市山科区の住宅の相場はいくらくらいですか?

国土交通省 不動産情報ライブラリの成約価格情報(2025年第2四半期〜2026年第1四半期)で、山科区の成約は419件です。新築戸建てが48件で成約中央値3,250万円(下位25%〜上位10%は3,000万〜4,600万円・延床面積の中央値90㎡)、中古戸建てが208件で1,300万円(590万〜3,500万円・延床85㎡・建築年の中央値1985年)、中古マンションが159件で1,700万円(1,100万〜3,900万円・専有65㎡・建築年の中央値1990年)。最寄駅別では東野(京都)130件(1,550万円)、椥辻105件(1,900万円)、山科58件(3,200万円)、御陵53件(1,800万円)、四宮33件(1,300万円)、追分(滋賀)19件(660万円)、小野(京都)12件(1,900万円)。町丁目別(3件以上の56町丁目)の中央値は、四ノ宮小金塚の400万円から安朱馬場ノ東町の6,300万円まであります。「山科区の相場」という1つの数字ではなく、駅と町ごとに見ることをおすすめします。土地の値段は、令和8年地価公示の住宅地26地点の平均が1㎡あたり149,350円、前年比+3.1%。最高は竹鼻堂ノ前町の308,000円、最安は大宅岩屋殿の48,800円で6.3倍の開きがあります。商業地は5地点平均274,200円(+7.8%)、工業地は2地点平均115,500円(+2.6%)です。成約価格情報には「土地のみ」という区分が存在しないため、土地単独の成約中央値は本ページには載せていません。これらは国土交通省が公表している公的データであり、家タダ自身の成約実績ではありません。

山科区は、なぜ京都市のなかで土地が安いのですか?

「なぜ安いのか」を公的資料が説明しているわけではありませんので、数字から読み取れることだけをお伝えします。令和8年地価公示の住宅地の平均149,350円/㎡は、京都市の11区で11位です(順位は当方の集計)。第一に、区のなかの差が大きいこと。最高の竹鼻堂ノ前町は308,000円/㎡で区の平均の2倍ありますが、10万円/㎡を下回る標準地が5地点(大宅中小路町・小山谷田町・大塚高岩・四ノ宮小金塚・大宅岩屋殿)あり、平均を下げています。第二に、古い家が多いこと。区役所は人口が「昭和30年代から50年代までに急激に増加した」と説明しており、中古戸建ての成約208件のうち92件は1981年以前の建築です。第三に、人口が減っていること。令和7年国勢調査の速報で5年間に5.0%減り、11区で最大の減少率でした。区役所は、令和5年に市内で最も高齢化率が高くなったとも説明しています。第四に、駅まで歩ける範囲が限られること。成約の最寄駅は7駅とも平均徒歩10分以上で、山科駅の中央値3,200万円に対し、ほかの6駅は660万〜1,900万円です。安さは、買う側にとっては利点です。区のページによると山科駅から京都駅まで5分。新築戸建ての成約は3,000万〜3,700万円に半分が収まっています。ただし、安い物件ほど、道の幅・再建築の可否・土砂災害・築年の確認が大切になります。

京都市山科区に市街化調整区域はありますか?

正直にお答えすると、山科区だけの市街化区域・市街化調整区域の面積や範囲は、公表資料で確認できていません(未取得)。京都市全体では、都市計画区域48,051haのうち市街化区域が14,980ha(31.2%)、市街化調整区域が33,071ha(68.8%)です(都市計画総括表・令和8年4月23日現在)。京都市の都市計画区域は左京区・右京区の一部を除いた区域ですので、山科区は全域が都市計画区域のなかにあります。ただし、京都市統計書の表は市全体の数値だけで、区ごとの内訳は載っていません。「山科区に調整区域がある」とも「無い」とも、本ページでは言い切れません。手がかりとして、区の基本計画は山科区の自然を「三方の山々」と書いており、京都府の土砂災害警戒区域等は区内に8地区126箇所あります。山ぎわ・谷あいの物件、まわりに樹林や農地が残る物件は、市街化区域かどうかを必ず個別に確認してください。確認の方法は、(1)京都市地図情報提供サービスで住所を調べる、(2)売主の固定資産税の課税明細書で都市計画税(0.3%)が課されているかを見る、(3)重要事項説明書の「都市計画法にもとづく制限」欄を見る、の3つです。市街化調整区域の物件は、建て替えの可否と住宅ローンの取扱いを契約前に確認する必要があります。京都市の「市街化調整区域における開発許可等の基準に関する条例」の指定区域は、市のページでは西京区大原野の地域だけで、山科区の地域は載っていません。

山科駅の近くと、東野駅・椥辻駅の近くでは、どちらで探すのがよいですか?

通勤先と予算で決まります。数字のちがいをお伝えします。成約データの最寄駅別で、山科は58件・中央値3,200万円、東野(京都)は130件・1,550万円、椥辻は105件・1,900万円です。山科駅は、区の基本計画によるとJR・京阪京津線・地下鉄東西線の3路線が集まり、乗降客数は京都市内で3番目。区のページは、山科(京阪山科)駅から京都駅まで5分、大阪駅まで35分と書いています。JRで京都駅・大阪・滋賀方面へ通う方は、山科駅まで歩ける物件の価値が高くなりますが、中央値は東野の約2倍です。東野駅・椥辻駅は地下鉄東西線の駅で(交通局の案内では、小野・椥辻・東野・山科・御陵の順)、区役所は椥辻駅の1番出口のすぐそばにあります。地下鉄東西線で市内中心部へ通う方、車での移動が中心の方には、東野・椥辻の物件が現実的です。区の成約の56%がこの2駅に集まっており、物件の数も多くなります。注意点は3つ。(1)東西線からJRに乗り換えて通う場合は、運賃・定期代が2つの事業者にまたがります。(2)令和5年の都市計画見直しで、外環状線沿道の山科駅〜椥辻駅は商業地域・容積率最大700%になり、条件を満たす建物には高さの上限が適用されません。駅の近くほど、まわりに高い建物が建つ可能性があります。(3)成約データの「追分(滋賀)」(19件・660万円)は京阪京津線の駅で、京阪の駅情報によると所在地は滋賀県大津市です。東野・御陵・小野の各駅の所在地の住所は、事業者の公式情報で確認できていません。

山科区で家を買うとき、災害のリスクは何を確認すればよいですか?

「山」と「川」の両方を確認してください。土砂災害:京都府の指定箇所情報で、山科区は8地区126箇所。区役所によると、鏡山・音羽・安朱・陵ヶ岡・大宅・百々・大塚・小野の8学区に土砂災害警戒区域等があり、勧修・山階・山階南・音羽川・西野の5学区にはありません。区役所のページで、学区ごとのハザードマップを確認できます。洪水:区の水害ハザードマップは、山科川と、四ノ宮川・安祥寺川・旧安祥寺川・藤尾川・西野山川・西野山川支川の洪水浸水想定区域を示しています。過去の実績:京都市の平成25年台風18号の被害報告(第55報)の区別の表で、山科は床上浸水63・床下浸水166(市全体は625・810)。床上浸水の町名として、上野寺井町、御陵山ノ谷、御陵天徳町、御陵大津畑町、大宅山田町、音羽役出町、四ノ宮柳山町、四ノ宮泉水町、竹鼻堂ノ前町、竹鼻サイカシ町などが挙がり、同じ欄に「市営地下鉄御陵駅」の記載があります。住宅地の最高地点(竹鼻堂ノ前町)も、商業地の最高地点(音羽役出町)も、この町名のなかにあります。地震:区の地震ハザードマップは、山科区で被害が一番大きくなると想定される花折断層地震の震度分布を示しています。京都市はその後、浸水対策を強化したと説明していますが、同じ場所が二度と浸からないとは言えません。浸水深などの具体値は本ページでは取得できていませんので、必ず区のハザードマップと京都市防災情報マップでご確認ください。家タダでも契約前に無料で確認します。

京都市山科区の固定資産税・都市計画税はいくらですか?

固定資産税が1.4%、都市計画税が0.3%です。京都市内はどの区も同じ税率です。都市計画税は市街化区域内の土地・家屋にかかる税ですので、市街化区域の物件は合計1.7%、市街化調整区域の物件は1.4%のみになります。令和8年度の納期限は第1期4月30日、第2期7月31日、第3期12月28日、第4期が令和9年3月1日。免税点は土地30万円・家屋20万円・償却資産150万円です。住宅用地の特例は、1戸あたり200㎡までの小規模住宅用地で固定資産税が価格×1/6・都市計画税が価格×1/3、200㎡を超える部分(一般住宅用地)で固定資産税1/3・都市計画税2/3。山科区の戸建の成約は土地面積の中央値が77㎡ですから、多くの物件は土地の全部が小規模住宅用地に収まります。新築住宅の減額措置は、床面積120㎡相当分までの固定資産税額が2分の1になるもので、一般の住宅は3年度分、3階建以上の中高層耐火住宅は5年度分。床面積の要件は、令和8年3月31日までの新築が50㎡以上280㎡以下、それ以降は40㎡以上240㎡以下です。京都市には、これとは別に「非居住住宅利活用促進税」があります。市街化区域内の、住所を有する者がいない住宅の所有者にかかる税で、令和12年度から課税開始予定です(2026年10月時点では未開始)。自分が住む家は対象外です。正確な税額は物件ごとの課税標準額によりますので、市の固定資産税の担当または納税通知書でご確認ください。

山科区の学校は選べますか?引っ越す前から新居の校区の学校に通わせることはできますか?

京都市は学校選択制を実施していません。市教育委員会は、通学区域を「居住地の住所地(町及び地番)による通学区域に基づいて指定」するとし、「いわゆる『学校選択制』は実施していません」と明記しています。山科区の通学区町名一覧に出てくる市立学校は、小学校13校(安朱・大塚・小野・音羽川・音羽・大宅・勧修・百々・鏡山・陵ケ岡・山階・山階南・西野)、中学校6校(安祥寺・音羽・大宅・勧修・山科・花山)です。一覧には「番地等によって学校が異なりますので、教育委員会調査課へお問合せください」という注記があり、同じ町名でも番地によって学校が分かれる町があります。契約の前に、調査課(075-334-9222)で番地まで伝えて確認してください。引っ越す前から新居の校区の学校に通わせることは、できる場合があります。通学区域外就学の事由に「先行就学」(転居が確実で、転居先の学校に先に通いたい場合。学年末まで)があり、賃貸借契約書・建築確認通知書などの書類で申請します。ほかに「一時転居」(新築・増改築などによる1年以内の一時転居)、「住宅融資関係」(融資手続のため住民票を先に移す場合)、「学年途中の転居」(学年末まで)、「小学5年・中学2年での転居」(卒業まで)などがあります。中古住宅を買って改修してから入居する方は、工事の期間と入学・進級の時期を見ながら、これらの事由が使えるかを学校に相談してください。

古い戸建を買って、建て替えたり改修したりすることはできますか?

できる場合と、できない場合があります。先に確認すべきことが4つあります。(1)接道。建築基準法上の道路に接していない敷地は、原則として建築ができません。京都市は「幅員1.8メートル未満の路地は沿道建物の再建築や大規模改修が困難」と説明しています。区の基本計画は「山科区は,幅員の狭い道路が多く存在する」と書いています。京都市全体で幅員4m未満の細街路は約941km・約12,960本(平成23年調査)。山科区だけの本数は確認できていません。幅員1.8m以上4m未満の道(2項道路)に面する敷地は、道路の中心線から2m後退し、建築確認申請の前に市との協議が必要です。(2)敷地の広さ。山科区の戸建の成約は土地面積の中央値が77㎡で、成約個票には土地45㎡の戸建もあります。後退すると建てられる面積が減り、いまと同じ広さの家が建たないことがあります。(3)土砂災害特別警戒区域。区域内では、居室のある建物に構造の規制がかかります。山科区は8学区に警戒区域等があります。(4)高さ・景観の制限と、京町家かどうか。京町家(昭和25年より前に建てられた、伝統的な構造・意匠を持つ木造建築物)は、解体に着手する1年前までに届出が必要です(個別指定京町家・指定地区内は義務、それ以外は努力義務)。建て替えずに改修して住む場合は、昭和56年5月31日以前に着工された木造住宅なら耐震診断士の派遣(無料)、「まちの匠・ぷらす」の耐震改修支援(本格耐震改修は木造住宅で最大200万円)があります。工事着工前の申請が必須です。未就学のお子さんがいる世帯には、中古住宅の取得とリフォームに「京都安心すまい応援金」(基本100万円・最大200万円・購入価格500万円以上など)があります。家タダでは、接道・再建築の可否を契約前に無料で調査します。

京都市山科区で買うとき、家タダに頼むデメリットはありますか?

正直にお伝えすると、あります。第一に、売主様側からの報酬だけで成立する形に組み立てるため、物件や取引条件によっては対象外になる場合があります(売主が仲介手数料を支払わない取引など)。すべての物件で0円になるとお約束はできません。新築戸建て(建売)は対象になりやすい一方、中古戸建て・中古マンションは対象になる物件とならない物件があります。山科区の成約は419件のうち367件が中古で、中古戸建ての下位25%は590万円、最小は150万円です。町丁目別で2番目に件数の多い四ノ宮小金塚は、13件の中央値が400万円でした。価格の低い物件は売主側の報酬も小さくなるため、対象になるかどうかは物件ごとの確認が必要です。山科区は、この確認が必要になる物件が多い区です。第二に、仲介手数料が0円でも、印紙代・登記費用・ローン関連費用・固定資産税および都市計画税の精算金・火災保険料などの実費はかかります。年の途中の売買では固定資産税・都市計画税の日割り精算が商慣習となっており、これは決済時に必要な実費です。物件価格が低いほど、こうした金額の決まった実費の割合は相対的に大きくなります。第三に、山科区固有の事情を正直に書いておきます。山科区の中古の成約は、367件のうち150件が建築年1981年以前です。仲介手数料が0円になっても、古い建物には耐震改修・リフォーム・修繕の費用がかかります。京都市の耐震改修の支援は工事着工前の申請が必須で、順番をまちがえると受けられません。道の幅と敷地の広さも確認が要ります。区の基本計画が「幅員の狭い道路が多く存在する」と書く区で、戸建の土地面積の中央値は77㎡。建て替えにセットバックや許可が必要になる物件、再建築ができない物件があります。土砂災害と水害の確認は欠かせません。13学区のうち8学区に土砂災害警戒区域等があり、平成25年台風18号では床上浸水63・床下浸水166の被害が報告されています。浸水想定区域の物件は、火災保険の水災補償の保険料も家計に関わります。市街化区域かどうかは、区ごとの内訳が公表資料で確認できていないため、物件ごとに調べる必要があります。外環状線の近くでは、令和5年の見直しで、まわりにいまより高い建物が建つ可能性があります。人口は5年間で5.0%減っており、11区で最大の減少率です。値上がりを期待して買う区ではありません。家タダは区域区分・用途地域・道路・ハザードの調査を契約前に無料で行いますが、調査の結果、購入をおすすめしないという結論になることもあります。対象になるかどうかは物件URLをお送りいただければその場で無料で診断しますので、まずはご相談ください。

京都市山科区の物件、その価格で買って大丈夫ですか?

京都市山科区は、京都駅まで5分の山科駅を持ちながら、京都市の11区でいちばん土地が安い区です。安さには理由があります。昭和30〜50年代に急に増えたまちで、中古の成約367件のうち150件は建築年が1981年以前。区の基本計画は「幅員の狭い道路が多く存在する」と書き、戸建の土地面積の中央値は77㎡。三方を山に囲まれ、13学区のうち8学区に土砂災害警戒区域等があり、川は山科川と6つの河川。平成25年台風18号では床上浸水63・床下浸水166の被害が報告されました。だからまず、その物件がどの駅の、どの路線の物件かを確かめる必要があります。山科駅(JR・地下鉄・京阪)は中央値3,200万円、地下鉄の東野・椥辻は1,550万〜1,900万円。追分駅は滋賀県大津市の駅です。次に建物と道路。築年、耐震、前面道路の幅、再建築の可否。そして山と川。土砂災害は学区ごとの図で、洪水は川ごとの図で確かめます。外環状線の近くは、令和5年の見直しで、まわりに建つ建物の大きさが変わりました。公的データに出ている山科区の成約は419件。新築戸建て48件は中央値3,250万円、中古戸建て208件は1,300万円、中古マンション159件は1,700万円(国土交通省の成約価格情報。家タダ自身の成約実績ではありません)。家タダでは、区域区分・道路・ハザードの調査をすべて契約前に無料で行ったうえで、対象になる物件については買主様の仲介手数料0円でお引き渡しまで進めます(対象外になる取引もあります)。3,250万円の物件なら113万8,500円、1,700万円なら62万7,000円の差です。気になる物件のURLをLINEでお送りください。

16本ページで使用した出典(すべて公的一次情報)

当ページに掲載した数値は、すべて以下の公的機関の公表資料にもとづいています。基準日も併せてご確認ください。

運営:株式会社MILLIONS(大阪府知事(1)第66296号)

所在地:大阪市中央区西心斎橋 おおきに心斎橋Landmarkビル702

加盟:国土交通大臣指定 不動産流通機構/全国宅地建物取引業協会/不動産公正取引協議会

最終更新:2026年10月7日

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