【奈良市】で仲介手数料無料で家を買う方法|新築戸建て・中古マンション・中古戸建ての画像

【奈良市】で仲介手数料無料で家を買う方法|新築戸建て・中古マンション・中古戸建て

奈良

奈良県奈良市 専門 エリアガイド

奈良市で 仲介手数料無料 で家を買う方法。

2,300万円の物件なら 82万5,000円 おトク/仲介手数料の上限額との差

ネットに掲載されている奈良市の物件は、原則どこの会社の物件でも
買主様の仲介手数料0円でご購入いただけます。

奈良市の相場データを確認する新居奉行 家タダ
  • 大阪府知事(1)第66296号
  • 個人情報の入力は不要
  • しつこい営業は一切なし
  • 相談・物件案内・内覧はすべて無料
奈良市の人口
343,684人170,375世帯/令和8年9月1日現在(奈良市「奈良市の人口」・住民基本台帳)
住宅地 公示価格
10.60万円/㎡前年比 +1.3%/60地点の単純平均(自算)
直近4四半期の成約
676件国土交通省 不動産情報ライブラリ 成約価格情報/中古マンション341件・戸建335件
買主様の仲介手数料
0円2,300万円なら82万5,000円の削減

中央市街地(JR奈良・近鉄奈良・新大宮)/西部(学園前・富雄・菖蒲池・学研奈良登美ヶ丘)/北部(高の原)/西ノ京丘陵東麓・中部(大和西大寺・西ノ京・平城)/南部(帯解)/東部・月ヶ瀬・都祁

奈良市で、仲介手数料無料(0円)で家を買うことはできますか?

できます。ただし、すべての物件が対象になるわけではありません。家タダは、売主様側からの報酬だけで成立する形に取引を組み立てることで、買主様の仲介手数料を0円にしています。新築戸建て(建売)は対象になりやすく(対象外の物件もあります)、中古戸建て・中古マンションは対象になる物件とならない物件があります。売主が不動産会社のリフォーム済み・リノベーション済み物件は対象になりやすい物件です。国土交通省の成約価格情報で、奈良市の直近4四半期の成約は676件(中古マンション341件・戸建335件。国土交通省の公表データであり、家タダ自身の成約実績ではありません)。新築戸建て30件は3,500万円〜4,300万円(下位25%〜上位10%・中央値3,800万円)で、この帯にかかる仲介手数料の上限額は122万1,000円〜148万5,000円。中古戸建て299件は950万円〜4,000万円(中央値2,200万円)で37万9,500円〜138万6,000円。中古マンション341件は900万円〜4,300万円(中央値1,500万円)で36万3,000円〜148万5,000円です。対象になる物件なら、この金額が0円になります。気になる物件のURLをLINEで送っていただければ、対象かどうかをその場で無料でお答えします。

  • 奈良市の成約は、中古マンションと戸建がほぼ半分ずつです。直近4四半期の成約676件のうち中古マンションが341件(成約中央値1,500万円・専有面積の中央値75㎡)、戸建が335件(2,300万円・土地面積の中央値180㎡)(国土交通省 成約価格情報。家タダ自身の成約実績ではありません)。戸建を建築年で分けると、新築戸建て(2025年以降の建築)が30件・中央値3,800万円、中古戸建てが299件・2,200万円(残り6件は建築年が分からない戸建です)。実際に動いている価格帯は、新築が3,500万〜4,300万円、中古戸建てが950万〜4,000万円、中古マンションが900万〜4,300万円(いずれも下位25%〜上位10%)です。
  • この価格帯にかかる仲介手数料の上限額は、新築戸建ての3,500万〜4,300万円で122万1,000円〜148万5,000円、中古戸建ての950万〜4,000万円で37万9,500円〜138万6,000円、中古マンションの900万〜4,300万円で36万3,000円〜148万5,000円。戸建全体の中央値2,300万円なら82万5,000円です。家タダで対象になる物件なら、この金額が0円になります(対象外になる取引もあります)。
  • 奈良市は、買う前に「4枚の地図」を重ねて見る市です。(1)古都保存法の歴史的風土保存区域2,776ha(うち特別保存地区1,809ha)、(2)風致地区6地区・4,727.9ha、(3)景観計画(市内全域が区域)、(4)埋蔵文化財包蔵地(工事着工の60日前までに届出)。風致地区の4,727.9haは、市街化区域4,857haとほぼ同じ広さです。建て替えや増築で「いまと同じ家が建つか」「いつ着工できるか」が、この4つで変わります。
  • 風致地区は、あやめ池・富雄の住宅地にもかかっています。6地区は春日山2,801.8ha・佐保山488.8ha・平城山576.0ha・西ノ京200.5ha・あやめ池413.2ha・富雄247.6ha。許可の基準は種別で違い、第一種は高さ8m以下・建ぺい率20%以下・緑地率40%以上、第三種は高さ10m以下・建ぺい率40%以下・緑地率20%以上。道路や隣地からの後退距離も決まっています。
  • 奈良市の住宅地の公示価格は1㎡あたり平均106,020円(60地点の単純平均・令和8年地価公示)。前年比+1.3%で、60地点のうち41地点が上昇、9地点が横ばい、8地点が下落(残り2地点は前年と比べられない地点)。奈良県内で住宅地の標準地が3地点以上ある28市町村で1位、12市のなかでも1位です。最高は西大寺国見町1丁目の413,000円/㎡(+8.4%)、最安は奈良阪町の45,500円/㎡(0.0%)で、9.1倍の開きがあります。
  • 市域276.94km²(27,694ha)のうち、市街化区域は4,857ha。約17.5%です(割合は当方算出)。市街化調整区域が16,303ha、月ヶ瀬地区・都祁地区は都市計画区域の外です(平成25年3月15日決定)。市街化調整区域について市は「原則として、開発行為や建築行為はできない事とされています」と説明し、都市計画法第34条第11号・第12号の条例区域は「現在は指定する区域はありません」としています。
  • 固定資産税は1.4%、都市計画税は100分の0.25(0.25%)で、市街化区域の物件は合計1.65%。都市計画税がかかるのは「奈良市内の市街化区域内」の土地・家屋です。納期は4月末・7月末・11月末・翌年2月末の4回。子ども医療費助成は高校生世代まで・所得制限なし(通院は1医療機関につき月額500円または1,000円)。市立小学校は一覧に42校、市立中学校は22校です。
  • 市外から移る子育て世帯には、奈良市子育て移住・定住支援金があります。1世帯につき30万円、「居住誘導区域」または「居住環境維持区域」への移住で10万円加算。夫・妻ともに39歳以下で、中学生以下の子どもがいる(または妊娠中の方がいる)世帯が対象で、売買契約の締結日が令和8年7月7日以後であること、事前申出(令和9年1月31日まで)が必要です。受付は先着順で、予算枠に達した時点で締め切られます(ページ更新日 2026年7月6日)。

01「仲介手数料無料」は怪しくないのか ― 法律の条文で説明します

奈良市で家を探していて「仲介手数料無料」という広告を見たとき、 多くの方がまず思うのは「なぜタダなのか」「どこかで取られるのではないか」ということだと思います。 この章では、その疑問に法律の条文と当社の免許情報で正面からお答えします。 納得いただけなければ、ご相談いただく必要はありません。

疑問1:そもそも仲介手数料を0円にしていいのか?

結論から言うと、合法です。むしろ、法律は「上限」しか定めていません。

不動産会社が受け取れる仲介手数料は、宅地建物取引業法第46条と、それに基づく国土交通省の告示 (「宅地建物取引業者が宅地又は建物の売買等に関して受けることができる報酬の額」昭和45年建設省告示第1552号(最終改正 令和6年6月21日 国土交通省告示第949号))で決められています。 この告示が定めているのは受け取ってよい金額の上限であって、 「いくら以上もらわなければならない」という下限は、条文のどこにも存在しません。

売買価格法律が定める報酬の上限(税抜)法律が定める下限
400万円超の部分代金額 × 3%定めなし
200万円超400万円以下の部分代金額 × 4%
200万円以下の部分代金額 × 5%

※実務では速算式(代金額×3%+6万円)×1.1で計算します。これに消費税が加わります。 ※令和6年の改正で、800万円以下の物件(低廉な空家等)は特例として33万円(30万円の1.1倍)まで受け取れるようになりました。

つまり「仲介手数料をもらわない」という選択は、法律上まったく問題がありません。 0円は違法でも例外でもなく、上限を定めた法律の内側にある、ごく普通の選択です。

疑問2:では、家タダはどこから利益を得ているのか?

不動産の売買には、必ず売主様と買主様の2者がいます。 そして仲介会社は、その両方から手数料を受け取ることができます。 家タダと一般的な不動産会社の違いを、図で比べてみます。

一般的な不動産会社買主様売主様他社仲介手数料仲介手数料買主様・売主様の両方から仲介手数料をいただきます家タダ買主様売主様家タダ仲介手数料仲介手数料0円売主様からのみ仲介手数料をいただきます

※一般的な仲介でも、売主様側と買主様側を別々の会社が担当する「片手」の場合は 自社の取り分は1件分になります。上の図は、1社が売主様・買主様の両方を担当する「両手」仲介との比較です。

家タダは売主様側からの報酬だけで成立する形に取引を組み立てます。 買主様からいただかないぶん、会社の受け取りは、両方から受け取る場合の半分(1件分)になります。 無理な仕組みでも、どこかにしわ寄せをする仕組みでもなく、 単に「2件分もらうところを1件分にしている」だけです。

だからこそ、売主様側の不動産会社が「買主からも手数料を取ること」を前提にしている物件では、 0円にできません。そういう物件は正直にそうお伝えします。 「どんな物件でも必ず0円」とは申し上げません。

疑問3:手数料が0円でも、別の名目で請求されないか?

ここが一番気になるところだと思います。結論は請求しません。 そして、そもそも法律で禁止されています。

国土交通省の告示は、報酬の上限を定めたうえで、 依頼者の依頼によって行う特別の広告費用などを除き、報酬以外の名目で金銭を受け取ってはならないと定めています。 「コンサルティング料」「書類作成料」「事務手数料」といった名目で別途請求することは、 そもそも宅建業者に認められていません。

下表は、奈良市で中古住宅を購入するときに実際にかかるお金の全項目です。 家タダに支払っていただくものが1つもないことを確認してください。

費用支払先目安家タダの取り分
仲介手数料不動産会社通常は(価格×3%+6万円)×1.10円
印紙税国(契約書に貼付)1,000万円超5,000万円以下で1万円(軽減措置適用時)0円
登録免許税国(法務局)所有権移転・抵当権設定にかかる0円
司法書士報酬司法書士5万〜10万円程度0円
固定資産税・都市計画税の精算金売主様引渡日で日割り0円
住宅ローン事務手数料・保証料金融機関借入額により変動0円
火災保険・地震保険料保険会社建物・期間により変動0円
不動産取得税奈良県(都道府県税)取得後に納税通知。軽減措置あり0円

仲介手数料以外の費用は、すべて国・自治体・司法書士・金融機関・保険会社に支払うもので、 不動産会社を通さずに発生します。家タダがこれらに上乗せすることはありません。

※諸費用の合計は物件価格の6〜10%が一般的な目安です。 このうち最大の項目が仲介手数料であり、そこが0円になります。 物件ごとの概算は、無料でお出しします。

疑問4:安いぶん、サービスが削られていないか?

業務内容は通常の仲介と変わりません。宅建業法上、 仲介会社が行うべき業務(調査・重要事項説明・契約書作成)は手数料の額にかかわらず同じです。

  • 現地内覧への同行(奈良市内の物件)
  • 役所調査(都市計画・道路・上下水道・建築確認)
  • 法務局調査(登記・権利関係・越境)
  • 成約事例にもとづく価格の妥当性チェックと価格交渉
  • 宅地建物取引士による重要事項説明
  • 契約書・重要事項説明書の作成
  • 引渡し・決済の立会い

むしろ当社は買主様側だけに立つため、 売主様と買主様の両方から手数料を受け取る会社と違って、 「値下げ交渉をすると自社の売上が減る」という利益相反が起きません。 成約価格が下がれば当社の報酬も下がりますが、それでも交渉します。

02ご相談から引渡しまで ― いつ、何を、いくら払うか

「相談したら最後まで断れないのではないか」という不安もよく聞きます。 どの段階で何の費用が発生するかを、先に全部お伝えします。

段階内容この時点で支払うもの
1. ご相談LINE・電話・メールで物件URLを送っていただくなし
2. 無料診断仲介手数料0円の対象か/相場と比べて妥当かを回答なし
3. 内覧担当者が現地まで同行(奈良市内)なし
4. 調査役所・法務局調査、区域区分の確認、成約データの確認なし
5. 価格交渉成約事例を根拠に売主様と交渉なし
6. 購入申込買付証明書の提出なし(申込金は原則不要)
7. 売買契約重要事項説明・契約書への署名押印手付金(売主様へ・売買代金の一部)/印紙税
8. 住宅ローン本申込金融機関の審査なし(事務手数料は実行時)
9. 決済・引渡し残代金の支払いと所有権移転登記残代金/登録免許税/司法書士報酬/ローン事務手数料/保険料/税の精算金
―家タダへの仲介手数料0円(全段階を通じて)

1〜6の段階では、一切お金がかかりません。 途中でやめていただいても費用は発生しませんし、違約金もありません。 「この物件はやめたほうがいい」と当社から申し上げることもあります。

※手付金は当社が受け取るものではなく、売主様へ支払う売買代金の一部です。 契約後に買主様の都合で解約する場合、手付金は放棄することになります(手付解除)。 この点は契約前に必ずご説明します。

03奈良市で仲介手数料が0円になる仕組み

売主様側からのみ報酬をいただく「片手仲介」

不動産の売買では、売主側と買主側それぞれに仲介会社が入ります。家タダは売主様側からの報酬だけで成立する形に 取引を組み立てるため、買主様からは仲介手数料をいただきません。宅地建物取引業法第46条にもとづく報酬額告示 (昭和45年建設省告示第1552号)は報酬の上限を定めたもので、下限の定めはありません。

奈良市の価格帯で、いくら得になるか

奈良市の住宅地は1㎡あたり平均106,020円(60地点の単純平均)。市内の標準地は最高413,000円/㎡(西大寺国見町1丁目2137番65)から最低45,500円/㎡(奈良阪町2440番)まであり、どのエリアを選ぶかで土地の値段が9.1倍変わります。

物件価格(税抜)仲介手数料の上限額(税込)家タダの場合削減額
900万円36万3,000円0円▲36万3,000円
1,500万円56万1,000円0円▲56万1,000円
2,200万円79万2,000円0円▲79万2,000円
3,100万円108万9,000円0円▲108万9,000円
3,800万円132万円0円▲132万円
4,300万円148万5,000円0円▲148万5,000円
5,000万円171万6,000円0円▲171万6,000円

※速算式(物件価格×3%+6万円)×1.1 で算出。400万円以下は別区分。なお、800万円以下の物件は、令和6年7月からの特例で、あらかじめ説明と合意があれば仲介会社が33万円(税込)まで受け取れることになっています。このページの上限額は、特例ではなく原則の式で計算しています。

奈良市の成約価格帯だと、いくら変わるか

奈良市の直近4四半期の成約は676件。新築戸建て30件の成約中央値は3,800万円(下位25%〜上位25%は3,500万〜4,000万円・上位10%は4,300万円)、中古戸建て299件は2,200万円(950万〜3,100万円・上位10%は4,000万円)、中古マンション341件は1,500万円(900万〜2,400万円・上位10%は4,300万円)です。3,800万円なら仲介手数料の上限額は132万円、2,200万円なら79万2,000円、1,500万円なら56万1,000円で、対象になる物件ならこれがまるごと0円になります。

最寄駅別では学園前が108件・中央値2,000万円(72万6,000円)で最多。富雄107件・1,800万円(66万円)、新大宮77件・1,400万円(52万8,000円)、菖蒲池63件・2,200万円(79万2,000円)、奈良55件・1,800万円(66万円)、大和西大寺49件・2,200万円(79万2,000円)、近鉄奈良43件・1,700万円(62万7,000円)、学研奈良登美ヶ丘39件・3,200万円(112万2,000円)、高の原33件・2,100万円(75万9,000円)、京終32件・480万円(22万4,400円)。町別では大宮町29件・1,700万円(62万7,000円)、あやめ池南28件・2,050万円(74万2,500円)、中登美ヶ丘25件・3,700万円(128万7,000円)、富雄北21件・1,500万円(56万1,000円)、四条大路20件・1,150万円(44万5,500円)、学園大和町18件・2,300万円(82万5,000円)です。

奈良市は、価格の幅がとても広い市です。中古戸建て299件の最小は130万円、最大は1億2,000万円。130万円の上限額は7万1,500円、1億2,000万円なら402万6,000円です。中古マンション341件も、最小140万円(7万7,000円)から最大7,200万円(244万2,000円)まであります。速算式は(価格×3%+6万円)×1.1で、400万円以下の物件は別区分(200万円以下の部分は5%、200万円超〜400万円以下は4%+2万円、いずれも×1.1)になります。上限額に頭打ちはありませんので、価格が上がるほど手数料も上がります。

どの種別が0円の対象になりやすいか。新築戸建て(建売)は対象になりやすい種別です(対象外の物件もあります)。中古戸建て・中古マンションは、対象になる物件とならない物件があります。売主が不動産会社のリフォーム済み・リノベーション済み物件は対象になりやすい物件です。奈良市の成約は中古マンションが341件、中古戸建てが299件で、新築戸建ては30件です。676件のうち640件が中古ですので、「この物件は対象か」を1件ずつ確かめることが、奈良市では特に大事になります。

※新築戸建て・中古戸建ての区分は、国土交通省の成約価格情報の建築年で当方が分けたものです(2025年以降を新築としています。戸建335件のうち6件は建築年が分からず、どちらにも入れていません)。(成約価格情報は国土交通省が公表しているデータで、家タダ自身の成約実績ではありません。また成約価格情報には「土地のみ」という区分が存在しないため、土地単独の成約中央値は本ページには載せていません。町別・駅別の中央値は、マンションと戸建が混ざった値です。件数とあわせてお読みください。)

仲介手数料以外に0円にできる費用

  • ローン事務手数料
  • 引越し代金
  • 購入時の申込金

※適用条件は物件・時期により異なります。対象になるかは物件URLをお送りいただければその場で無料診断します。

NEW奈良市の新築戸建てを仲介手数料無料で買う

新築戸建て(建売住宅)は、家タダで仲介手数料が0円の対象になりやすい種別です。 売主が不動産会社(分譲会社)であることが多く、売主様側からの報酬だけで成立する形に取引を組み立てやすいためです。 ただし、すべての新築戸建てが対象になるわけではありません。売主が仲介会社に報酬を支払わない物件などは対象外になります。

国土交通省の成約価格情報(2025年第2四半期〜2026年第1四半期)で、奈良市の新築戸建て(建築年が2025年以降の土地付き建物)は30件。成約価格の中央値は3,800万円、真ん中の半数は3,500万円〜4,000万円に収まっています。延床面積の中央値は100㎡。

町名(地区)成約件数成約価格の中央値
千代ヶ丘3件3,600万円

最寄駅で多いのは学園前(奈良)駅(8件)、富雄駅(5件)、西ノ京駅(4件)。

中央値の3,800万円の物件を買う場合、仲介手数料の上限は132万円(税込)です。家タダで0円の対象になれば、この金額がかかりません。

※出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ「成約価格情報」(2025年第2四半期〜2026年第1四半期)。市場全体の成約データであり、家タダの成約実績ではありません。「新築戸建て」は建築年が2025年以降のものを当方で区分しています。

奈良市で気になる新築戸建てがあれば、物件のURLをLINEで送ってください。0円の対象かどうかを無料で診断します。

USED奈良市の中古戸建てを仲介手数料無料で買う

中古戸建ては、仲介手数料が0円になる物件と、ならない物件があります。 売主が個人の方で、別の不動産会社が売主側の窓口になっている物件が多いためです。 売主様側からの報酬で成立する形に組み立てられるかどうかは、物件ごとに違います。 売主が不動産会社のリフォーム済み物件は、対象になりやすい傾向があります。

国土交通省の成約価格情報(2025年第2四半期〜2026年第1四半期)で、奈良市の中古戸建て(建築年が2024年以前の土地付き建物)は299件。成約価格の中央値は2,200万円、真ん中の半数は950万円〜3,100万円に収まっています。延床面積の中央値は110㎡。建築年の中央値は1991年です。

町名(地区)成約件数成約価格の中央値
六条西13件1,900万円
佐保台10件1,900万円
学園南9件3,500万円
押熊町9件2,200万円
南紀寺町8件350万円

最寄駅で多いのは富雄駅(51件)、学園前(奈良)駅(49件)、菖蒲池駅(29件)。

中央値の2,200万円の物件を買う場合、仲介手数料の上限は79万2,000円(税込)です。家タダで0円の対象になれば、この金額がかかりません。

※出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ「成約価格情報」(2025年第2四半期〜2026年第1四半期)。市場全体の成約データであり、家タダの成約実績ではありません。

建築年が分かる299件のうち、1981年以前に建てられたものは71件です。1981年6月より前に建築確認を受けた建物は旧耐震基準の可能性があるため、中古戸建てでは建築確認の時期と耐震診断の有無を必ず確認します。

奈良市の中古戸建ては、物件のURLを送っていただければ、0円の対象かどうかを契約の前にお伝えします。対象外の場合も、その理由を正直にお伝えします。

MANSION奈良市の中古マンションを仲介手数料無料で買う

中古マンションも、仲介手数料が0円になる物件と、ならない物件があります。 売主が不動産会社のリノベーション済み物件は対象になりやすく、 売主が個人の方で別の不動産会社が窓口になっている物件は、取引の組み立てによって対象外になる場合があります。

国土交通省の成約価格情報(2025年第2四半期〜2026年第1四半期)で、奈良市の中古マンションは341件。成約価格の中央値は1,500万円、真ん中の半数は900万円〜2,400万円に収まっています。専有面積の中央値は75㎡。建築年の中央値は1995年です。

町名(地区)成約件数成約価格の中央値
大宮町29件1,700万円
中登美ヶ丘24件3,450万円
あやめ池南22件2,000万円
富雄北16件1,400万円
四条大路12件1,150万円

最寄駅で多いのは新大宮駅(56件)、富雄駅(51件)、学園前(奈良)駅(50件)。

中央値の1,500万円の物件を買う場合、仲介手数料の上限は56万1,000円(税込)です。家タダで0円の対象になれば、この金額がかかりません。

※出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ「成約価格情報」(2025年第2四半期〜2026年第1四半期)。市場全体の成約データであり、家タダの成約実績ではありません。

中古マンションでは、仲介手数料が0円でも、管理費・修繕積立金の精算金、登記費用、ローン関連費用などの実費はかかります。 奈良市で気になる中古マンションがあれば、物件のURLをLINEで送ってください。0円の対象かどうかと、諸費用の概算を無料でお出しします。

04数字で見る奈良市 ― 公的統計でわかる街の実力

掲載している数値はすべて奈良市・奈良県・国土交通省の公表資料にもとづく実データです。

人口 ― 34万3千人。市の計画は「2005年を境に減少傾向」と書いている

奈良市の人口は343,684人(男160,074人/女183,610人)、世帯数は170,375世帯です(令和8年9月1日現在・住民基本台帳・奈良市「奈良市の人口」。資料は市民課)。1世帯当たりの人員は約2.02人(当方算出)。面積は276.94km²で、市の資料は「奈良県の総面積のほぼ7.5%を占めています」と書いています。人口密度は約1,241人/km²(当方算出)です。

まず正直に書いておきます。令和2年・令和7年の国勢調査の奈良市の人口は、本ページでは確認できていません(未取得)。市の統計のページから国勢調査の数値にたどり着けなかったためです。冒頭の数字は住民基本台帳の人口で、国勢調査とは数え方が違います。

手元にある過去の数字は、市の資料「奈良市の都市計画2017」の表のものです。平成17年が370,102人・142,048世帯、平成22年が366,591人・143,556世帯、平成27年が360,310人・148,920世帯。10年間で人口は9,792人減り(−2.6%)、世帯数は6,872世帯増えました(増減は当方算出)。人が減って世帯が増えるのは、1世帯の人数が小さくなっているということです。(この表の数字と冒頭の住民基本台帳の数字は、統計の種類が同じかどうかを確認できていないため、直接は比べていません。)

市の計画も、人口が減っていくことを前提にしています。「奈良市都市計画マスタープラン及び立地適正化計画2025」(令和7年3月27日策定)は、人口について「2005年(平成17年)を境に減少傾向」と書き、「2045年(令和27年)には30万人を割り込むことが見込まれています」としています。高齢化率は「2040年(令和22年)には41%に到達する見込み」。一方で「総人口は減少傾向にあるものの、世帯数は増加傾向」とも書いています。

人口が減っている市で家を買うことの意味は、正直に考えておく必要があります。奈良市の場合、令和8年地価公示の住宅地は60地点のうち41地点が上昇しており、平均は+1.3%です。ただし8地点は下落、9地点は横ばいで、市内のどこでも同じように上がっているわけではありません。上がっている場所と、下がっている場所が、同じ市のなかに並んでいるというのが、いまの奈良市です。

奈良市は東西に長い市です。市の資料によると、市域は東西33.51km・南北22.22km、周囲の長さは162.25km。西は生駒市、南は大和郡山市・天理市・桜井市、東は宇陀市・山辺郡山添村・三重県伊賀市に接し、北は京都との府県境です(資料の表記は「宇田市」ですが、宇陀市のことです)。「春日山原始林以東の地区は、標高200〜600mのなだらかな山地状の地形が広がる大和高原の北部に位置」し、貝ヶ平山(標高822m)、香酔山(796m)、額井岳(812.6m)といった山があります。駅と住宅地が集まる西側の盆地と、山と里の東側。ひとつの市のなかに、まったく違う2つの土地があります。

項目値備考
人口(住民基本台帳)343,684人(男160,074/女183,610)令和8年9月1日現在・奈良市「奈良市の人口」(資料:市民課)
世帯数170,375世帯同上
1世帯当たり人員約2.02人343,684÷170,375で当方が算出
平成27年の人口・世帯数360,310人・148,920世帯「奈良市の都市計画2017」の人口・世帯数の表
平成22年の人口・世帯数366,591人・143,556世帯同上
平成17年の人口・世帯数370,102人・142,048世帯同上
平成17年→平成27年の増減人口−9,792人(−2.6%)/世帯+6,872世帯(+4.8%)当方が算出
令和2年・令和7年国勢調査未取得市の統計のページから数値にたどり着けず
人口の見通し「2005年(平成17年)を境に減少傾向」「2045年(令和27年)には30万人を割り込むことが見込まれています」奈良市都市計画マスタープラン及び立地適正化計画2025(令和7年3月27日策定)
高齢化率の見通し「2040年(令和22年)には41%に到達する見込み」同上
市域面積276.94km²(奈良県の総面積のほぼ7.5%)「奈良市の都市計画2017」・マスタープラン2025
市域の広がり東西33.51km・南北22.22km・周囲162.25km「奈良市の都市計画2017」
人口密度約1,241人/km²343,684人÷276.94km²で当方が算出
市制施行明治31年(1898年)2月1日(当時の面積23.44km²・人口29,986人)奈良市「奈良のあゆみ」
中核市への移行平成14年(2002年)4月1日(全国で29番目の中核市)奈良市公式
月ヶ瀬村・都祁村との合併平成17年(2005年)4月1日奈良市公式
市役所の所在地奈良市二条大路南一丁目1番1号奈良市公式
都市計画区域21,160ha(月ヶ瀬地区、都祁地区を除いた区域)奈良市 都市計画課(市街化区域と市街化調整区域のページ)(平成25年3月15日決定)

土地の使われ方

奈良市の土地を理解するうえで、いちばん効く数字は「市街化区域4,857ha」です。市域は276.94km²、haに直すと27,694ha。このうち都市計画区域は「月ヶ瀬地区、都祁地区を除いた区域」の21,160haで、市街化区域が4,857ha、市街化調整区域が16,303haです(平成25年3月15日決定・奈良市公式)。市域全体に対する割合は、市街化区域が約17.5%、市街化調整区域が約58.9%、都市計画区域の外(月ヶ瀬・都祁)が約23.6%になります(割合と都市計画区域外の面積6,534haは、市域面積から都市計画区域を引いた当方の算出で、市が公表している数字ではありません)。

「奈良市の住所」の6分の1ほどが、家を建てることを主に想定した区域ということです。市街化区域4,857haには用途地域が指定されていて、住居系の7種類の合計は4,251.7ha(用途地域の87.5%)、商業系(近隣商業・商業)が396.5ha、工業系(準工業・工業)が209.2haです(「奈良市の都市計画2017」の面積を当方が合計)。

市のマスタープランは、市域を「市街地ゾーン」と「東部ゾーン」の2つに分けています。東部ゾーン(東部地域・月ヶ瀬地域・都祁地域)は「都市計画区域外又は市街化調整区域に属する」とされています。駅のある西側の盆地に市街化区域が集まり、春日山から東は調整区域か都市計画区域の外、という並びです。

区分面積構成比
市街化区域4,857 ha17.5%
市街化調整区域16,303 ha58.9%
都市計画区域の外(月ヶ瀬地区・都祁地区)※当方算出6,534 ha23.6%
合計(市域)27,694 ha100.0%

※市街化区域・市街化調整区域・都市計画区域は奈良市 都市計画課(市街化区域と市街化調整区域のページ)(平成25年3月15日決定)。市域27,694haは市の資料の276.94km²を換算したもの。都市計画区域の外の面積と構成比は当方の算出です。

市街化区域と市街化調整区域

奈良市は、市街化区域と市街化調整区域に分かれています(線引きあり)。ただし、市域の全部が都市計画区域ではありません。市公式によると、都市計画区域は「月ヶ瀬地区、都祁地区を除いた区域」の21,160ha。このうち市街化区域が4,857ha、市街化調整区域が16,303haです(平成25年3月15日決定)。下の表は都市計画区域に対する割合で、都市計画区域の23.0%が市街化区域、77.0%が市街化調整区域です。

市域全体(27,694ha)で見ると、市街化区域は約17.5%、市街化調整区域は約58.9%、残りの約23.6%(月ヶ瀬地区・都祁地区)は都市計画区域の外になります(当方算出)。市域のうち月ヶ瀬・都祁は都市計画区域の外で、区域区分も都市計画税も別の扱いになります。平成17年4月1日に合併した旧月ヶ瀬村・旧都祁村の区域です。

市街化区域は、この半世紀で551ha広がりました。「奈良市の都市計画2017」によると、区域区分の当初決定は昭和45年12月28日で、市街化区域は4,306ha。平成25年3月15日の決定で4,857haになっています(備考は「特定保留区域の随時編入」。差の551haは当方算出)。

市街化調整区域について、市公式は次のように書いています。「市街化調整区域内においては、原則として、開発行為や建築行為はできない事とされています。」建てられるのは、開発許可の適用除外にあたる場合か、都市計画法第34条の各号のいずれかに該当する場合で、許可申請の前に開発指導課へ事前協議の申請が必要です。

区分面積構成比
市街化区域4,857 ha23.0%
市街化調整区域16,303 ha77.0%
合計(都市計画区域)21,160 ha100.0%

用途地域の内訳は次のとおりです(合計4,857.4ha・平成29年3月7日告示)。資料の表に面積が載っている用途地域は11種類で、工業専用地域は0です。面積が最大なのは第一種低層住居専用地域(2,306.9ha・47.5%)で、用途地域のほぼ半分。次が第一種住居地域(1,147.8ha・23.6%)、第一種中高層住居専用地域(544.8ha・11.2%)です。住居系7種類の合計は4,251.7ha(87.5%・当方算出)。奈良市の市街化区域は、9割近くが住居系で、その半分以上が低層の住宅地ということになります。

用途地域面積市街化区域に占める割合
第一種低層住居専用地域2,306.9 ha47.5%
第二種低層住居専用地域18.7 ha0.4%
第一種中高層住居専用地域544.8 ha11.2%
第二種中高層住居専用地域49.1 ha1.0%
第一種住居地域1,147.8 ha23.6%
第二種住居地域152.1 ha3.1%
準住居地域32.3 ha0.7%
近隣商業地域85.4 ha1.8%
商業地域311.1 ha6.4%
準工業地域142.4 ha2.9%
工業地域66.8 ha1.4%

※「奈良市の都市計画2017」(用途地域は平成29年3月7日告示・単位ha)。構成比は同資料の表の値、住居系の合計は当方の算出です。平成29年より後に用途地域の変更があったかどうかは、本ページでは確認できていません(未取得)。検討中の物件の用途地域は、市の都市計画情報または重要事項説明書でご確認ください。

地価公示 ― 60地点の実データ

令和8年地価公示(価格時点:令和8年1月1日)で、奈良市の住宅地の標準地は60地点。 単純平均は1㎡あたり106,020円、前年の同一地点と比べた変動率の平均は+1.3%です。 上位・下位それぞれ5地点を所在地つきで掲載します。

標準地所在地番価格(円/㎡)前年比
奈良-53西大寺国見町1丁目2137番65413,000+8.4%
奈良-4学園北1丁目3096番28347,000+5.8%
奈良-21西大寺国見町2丁目296番15229,000+6.0%
奈良-13右京4丁目13番25172,000+2.4%
奈良-40芝辻町866番2172,000+3.6%
…(中略・全60地点)
奈良-3奈良阪町2440番45,500+0.0%
奈良-36今市町407番1外47,600−0.4%
奈良-62古市町2641番5652,600−1.1%
奈良-15古市町1845番657,500−0.3%
奈良-37奈保町1218番7459,400−1.0%

※各標準地の価格は、国土交通省が公表した令和8年地価公示の公示価格です。 変動率は、前年(令和7年)の同じ標準地の公示価格と比べて当方が算出しました。 前年と比べられない地点(新規選定・選定替え)は「—」とし、平均の母数から除いています。 所在地は国土交通省の鑑定評価書情報にある「所在地番」(市名は省略表記)です。

同じ奈良市内で、住宅地の地価は9.1倍ちがいます

最も高いのは西大寺国見町1丁目2137番65の1㎡あたり413,000円(+8.4%)。最も安いのは奈良阪町2440番の45,500円(+0.0%)。その差は9.1倍です。「奈良市の相場」という一つの数字で考えると、実際の物件価格とのズレが大きくなります。

奈良市は奈良県内で何番目に地価が高いか

令和8年地価公示で住宅地の標準地が3地点以上ある奈良県内の28市町村のうち、 奈良市の住宅地の平均価格は1位。 町村を除いた「市」だけで見ると、12市のなかで第1位です。

区分奈良市の位置母数
住宅地の平均価格(県内の市町村)1位28市町村
住宅地の平均価格(市のみ)1位12市
前年比の変動率(県内の市町村)1位28市町村
前年比の変動率(市のみ)1位12市

※国土交通省の令和8年地価公示の公示価格をもとに、当方が全地点を集計して算出した平均と順位です。 国土交通省が順位として公表しているものではありません。

奈良市の地価マップ(令和8年地価公示・住宅地60地点)

標準地の所在地を丁目単位でまとめ、1㎡あたりの価格が高い順に並べました。 同じ市内で9.1倍の開きがあります。

※所在地は国土交通省の鑑定評価書情報にある「所在地番」を丁目までで表記したものです。 同一の丁目に複数の標準地がある場合は、価格の高いほうを採用しています。

公園・緑地

奈良市の公園の数・面積は、本ページでは確認できていません(未取得)。市の統計書「統計なら」の該当する表にたどり着けなかったためです。市の計画から分かることだけを書きます。マスタープラン(令和7年3月27日策定)は、「旧奈良監獄・鴻ノ池運動公園周辺」をスポーツ観光拠点に位置づけ、中部地域の方針では「三条菅原線までの国営公園及び県営公園区域では、国・県・市が連携」するとしています。緑地という意味では、風致地区が6地区・4,727.9haあり、種別ごとに敷地の20%〜40%以上の緑地率が許可の基準になっています。奈良市では、公園だけでなく、住宅地そのものに緑を残すルールがかかっている場所が広いということです。生産緑地地区は622地区・102.88ha(平成29年12月20日告示)。

※奈良市都市計画マスタープラン及び立地適正化計画2025(令和7年3月27日策定)、「奈良市の都市計画2017」。公園の箇所数・面積・1人当たり面積は未取得。

05奈良市の特徴 ― 買う前に「4枚の地図」を重ねる市。保存区域・風致地区・景観計画・埋蔵文化財

奈良市を一言で表すと、「買う前に4枚の地図を重ねて見る市」です。 古都保存法の歴史的風土保存区域、風致地区、景観計画、埋蔵文化財包蔵地。 ほかの市なら「用途地域と建ぺい率・容積率」を確かめれば済むところで、奈良市ではこの4つが上に重なります。 しかも重なる範囲が広く、風致地区だけで4,727.9ha。市街化区域(4,857ha)とほぼ同じ広さです。 この章では、4つの規制の中身と、そのうえで奈良市の地価と成約がどうなっているかを見ていきます。

まず全体像 ― 市域の約17.5%が市街化区域、月ヶ瀬・都祁は都市計画区域の外

区域面積市域に占める割合備考
市域27,694 ha100.0%276.94km²。東西33.51km・南北22.22km
都市計画区域21,160 ha76.4%「月ヶ瀬地区、都祁地区を除いた区域」
 市街化区域4,857 ha17.5%都市計画税(0.25%)がかかる区域
 市街化調整区域16,303 ha58.9%「原則として、開発行為や建築行為はできない事とされています」
都市計画区域の外(月ヶ瀬・都祁)6,534 ha23.6%当方算出(市域−都市計画区域)
風致地区(6地区)4,727.9 ha17.1%市街化区域とほぼ同じ広さ
歴史的風土保存区域(3地区)2,776 ha10.0%うち特別保存地区1,809ha(6.5%)
景観計画区域市内全域100%平成22年4月策定、令和4年7月改正

風致地区・保存区域・景観計画は、市街化区域や市街化調整区域の上に重ねてかかる区域です。 面積を足しても市域にはなりません。 たとえば歴史的風土保存区域と風致地区の両方にかかる土地もあります。 ひとつの土地に、いくつの規制がかかっているかを調べるのが、奈良市の物件調査の出発点です。

市のマスタープラン(令和7年3月27日策定)は、市域を市街地ゾーン(6地域)と東部ゾーン(3地域)に分けています。 市街地ゾーンは中央市街地・南部・中部・西ノ京丘陵東麓・西部・北部。東部ゾーンは東部・月ヶ瀬・都祁で、 「都市計画区域外又は市街化調整区域に属する」とされています。 家を買える場所として現実的なのは、ほとんどが市街地ゾーンの6地域です。

出典:奈良市 都市計画課(市街化区域と市街化調整区域のページ) https://www.city.nara.lg.jp/soshiki/111/2594.html / 「奈良市の都市計画2017」 https://www.city.nara.lg.jp/uploaded/attachment/17689.pdf / https://www.city.nara.lg.jp/uploaded/attachment/17691.pdf / 奈良市 景観(歴史的風土保存区域・特別保存地区のページ) https://www.city.nara.lg.jp/site/keikan/1875.html / 奈良市 景観(風致地区のページ) https://www.city.nara.lg.jp/site/keikan/5245.html / 奈良市 景観(奈良市景観計画のページ) https://www.city.nara.lg.jp/site/keikan/145651.html / 奈良市都市計画マスタープラン及び立地適正化計画2025 第3章 https://www.city.nara.lg.jp/uploaded/attachment/191210.pdf ※市域に占める割合はすべて当方算出です。

1枚目:歴史的風土保存区域 2,776ha と、特別保存地区 1,809ha

「古都における歴史的風土の保存に関する特別措置法」(古都保存法)にもとづく区域です。 市の年表には「昭和41年4月1日 古都保存法施行」とあり、保存区域は昭和41年12月14日に指定されました(当時は計2,767ha)。 現在の面積は次のとおりです。

区分地区と面積合計基準日
歴史的風土保存区域春日山 1,743ha/平城宮跡 919ha/西ノ京 114ha2,776 ha昭和57年10月30日変更
歴史的風土特別保存地区春日山 1,329ha/平城宮跡 419ha/聖武天皇陵 5ha/山陵 17ha/唐招提寺 29ha/薬師寺 10ha1,809 ha昭和57年12月24日変更(昭和42年4月8日の指定時は計1,368ha)

※特別保存地区は、保存区域のなかでとくに重要な区域として定められるものです。面積は市の景観のページと「奈良市の都市計画2017」で一致しています。

区域手続き対象になる行為(市のページ)
歴史的風土保存区域届出 建築物の新築など、土地の形質の変更、木竹の伐採、土石の採取、水面の埋立、土石の堆積。 届出が不要な例として「高さ5m以下の工作物や、地下に設ける工作物など」、 「面積が60平方メートル以下の土地の形質の変更で、高さが5mを超えるのりを生ずる切土又は盛土を伴わないもの」が挙げられています
歴史的風土特別保存地区許可 建築物の新築など、土地の形質の変更、木竹の伐採、土石の採取、建築物その他の工作物の色彩の変更、屋外広告物の表示、水面の埋立、土石の堆積

保存区域は「届出」、特別保存地区は「許可」。この違いは大きく、 特別保存地区では、建てること・直すこと・色を塗り替えることまで、許可を受けてから行うことになります。 風致地区と重なる場合の扱いも決まっていて、市のページによると、 保存区域と風致地区が重なる土地は「風致地区内行為許可のみ必要」、特別保存地区と風致地区が重なる土地は両方の許可が必要です。 窓口は都市計画課 景観係(0742-34-5209・市役所中央棟3階)。

届出の時期(行為の何日前までか)と、特別保存地区で住宅の新築がどこまで認められるかは、市のページに明記がなく、本ページでは確認できていません(未取得)。 特別保存地区や保存区域にかかる物件を検討される方は、契約の前に景観係で「この土地で、この建て替えができるか」を確かめてください。

2枚目:風致地区 6地区・4,727.9ha ― あやめ池・富雄の住宅地にも

奈良市の風致地区は、山や社寺のまわりだけではありません。 6地区のうち「あやめ池」「富雄」は、成約の多い西部の駅と同じ名前の地区です。

地区第一種第二種第三種第四種第五種計
春日山1,329.01,056.9368.423.324.22,801.8 ha
佐保山138.471.7264.60.413.7488.8 ha
平城山302.662.2195.8—15.4576.0 ha
西ノ京39.035.1125.60.8—200.5 ha
あやめ池—13.8324.9—74.5413.2 ha
富雄—215.731.9——247.6 ha
合計1,809.01,455.41,311.224.5127.84,727.9 ha

※単位ha。「奈良市の都市計画2017」(平成25年4月1日現在)。資料の表記は「西の京」です。市の景観のページは風致地区を「平成19年12月21日指定」と書いており、合計面積は同じ4,727.9haです。

風致地区では、建築物の新築・増築・改築・移転、工作物の新築など、建築物その他の工作物の色彩の変更、 宅地の造成や土地の形質の変更、木竹の伐採、土石類の採取、屋外での土石・廃棄物等の堆積に、市の許可が必要です(奈良市風致地区条例)。 許可の基準は種別ごとに決まっています。

種別建築物の高さ建ぺい率道路からの後退隣地からの後退緑地率
第一種8m以下20%以下3m以上1.5m以上40%以上
第二種10m以下30%以下2m以上1m以上30%以上
第三種10m以下40%以下2m以上1m以上20%以上
第四種12m以下40%以下2m以上1m以上20%以上
第五種15m以下40%以下2m以上1m以上20%以上

※奈良市 景観(風致地区の許可基準のページ)(ページ更新日 2026年6月3日)の表による。森林の区域の緑地率、法面の高さなど、ここに載せていない基準もあります。

買う側にとって、この表が意味することは3つあります。

  • 建て替えで、いまと同じ大きさの家が建つとは限りません。 たとえば第二種(建ぺい率30%以下)の区画で土地が200㎡なら、建物を建てられる面積は60㎡まで(当方算出)。 古い家が基準より大きく建っている場合、建て替えると小さくなることがあります。
  • 敷地の端から離して建てる必要があります。道路から2m(第一種は3m)、隣地から1m(第一種は1.5m)。 間口の狭い敷地では、建てられる幅が大きく削られます。
  • 緑地を残す必要があります。第三種でも敷地の20%以上、第一種なら40%以上。駐車場を広く取りたい方は、台数に影響します。

富雄は第二種が215.7ha、あやめ池は第三種が324.9ha。 成約の多い西部の住宅地で風致地区にかかる物件は、この第二種・第三種の基準で考えることになります。 一方で、まわりの家も同じ基準で建つので、建て込まず、緑の多い街並みが保たれやすいという面もあります。 不便さと住環境は、同じ規制の表と裏です。 検討中の物件が風致地区の内か外か、何種かは、都市計画課 景観係で確認できます。

3枚目:景観計画 ― 市内全域が区域。重点地区は「すべての行為」が届出

奈良市景観計画は平成22年4月に策定され、平成28年4月1日、令和4年7月に改正されています。 区域は市内全域です。届出が必要なのは次の2つです。

  • 大規模行為(規模の基準は、本ページでは取得できていません)
  • 景観形成重点地区内のすべての行為:建築物・工作物の新築、外観の変更など、開発行為、土地の形質の変更、木竹の伐採、物件の堆積、屋外広告物の設置など

届出は「行為着手の30日以上前」に、2部(正・副)を都市計画課 景観係へ提出します。 重点地区のなかでは、戸建1軒の外壁の塗り替えや建て替えでも届出の対象になり得るということです。 重点地区の名称と範囲は市の「景観形成重点地区」のページに示されています (本ページでは、地区名の一覧を確かめ直せなかったため、名称を載せていません。市のページでご確認ください)。 リフォーム済みの物件を買う場合も、その工事が届出を経ているかを売主側に確認しておくと安心です。

4枚目:埋蔵文化財包蔵地 ― 着工の60日前までに届出。範囲は市の地図サイトでは分かりません

市の文化財課は、「周知の埋蔵文化財包蔵地(遺跡)内で建築・造成その他の土木工事を行うとき」は、「工事着工の60日前までに提出」するよう求めています。

項目市のページの内容
届出の時期工事着工の60日前まで。手数料は無料
部数平城京跡・平城宮跡・平城宮北方遺跡は4部、その他は3部(A4判)
発掘調査「発掘調査の実施には一定期間を要します」
範囲の調べ方窓口、照会フォーム(電話で回答)、メール(位置を明示した地図を添付)。おおよその位置は「奈良県遺跡地図」。 「奈良市地図情報公開サイトでは遺跡の範囲を確認することができません」
境界の近く「境界付近は、地図上の範囲の外側であっても申請・届出が必要な場合がありますので、必ず当課へお問い合わせください」
窓口文化財課(市役所北棟2階)0742-34-5369

これは、建て替え・新築を前提に土地や古家を買う方に直接効きます。

  • 着工まで少なくとも60日。届出のあとに試掘や発掘調査が必要になれば、さらに日数がかかります。 引渡しから着工までの期間は、つなぎ融資の利息や仮住まいの家賃に跳ね返ります。
  • 「平城京跡」は、届出の部数が別に決められている遺跡です。 平城京跡がどこまで広がっているかは、本ページでは確認できていません(未取得)。物件ごとに文化財課へ照会してください。
  • 市の地図サイトで分からない、という点が要注意です。 用途地域や風致地区は市の地図で調べられますが、遺跡の範囲は載っていません。照会のひと手間を省くと見落とします。
  • 発掘調査の費用を誰が負担するかは、市のページから確認できませんでした(未取得)。契約の前に文化財課へ確認してください。

中古の戸建をそのまま住む・内装だけ直すという買い方なら、土を掘る工事をともなわないかぎり、この届出が問題になる場面は限られます。 影響が大きいのは、建て替え、増築、造成、地盤改良、擁壁のやり直しです。 「買ってから建て替える」計画の方は、契約の前に4枚目の地図を必ず確認してください。

出典:奈良市 景観(歴史的風土保存区域・特別保存地区での行為の手続きのページ) https://www.city.nara.lg.jp/site/keikan/1791.html / 奈良市 景観(風致地区の許可基準のページ) https://www.city.nara.lg.jp/site/keikan/8756.html / 奈良市 景観(景観計画区域内の行為の届出のページ) https://www.city.nara.lg.jp/site/keikan/147917.html / 奈良市 景観(景観形成重点地区のページ) https://www.city.nara.lg.jp/site/keikan/145684.html / 奈良市 文化財課(埋蔵文化財の届出のページ) https://www.city.nara.lg.jp/site/bunkazai/8918.html / 奈良市 文化財課(埋蔵文化財包蔵地の照会のページ) https://www.city.nara.lg.jp/site/bunkazai/169857.html

地価公示78地点 ― 住宅地は60地点。41地点が上昇、8地点が下落

令和8年地価公示で、奈良市の標準地は住宅地60地点・商業地16地点・工業地2地点の計78地点です。

用途地点数平均価格(円/㎡) 平均変動率上昇・横ばい・下落
住宅地60106,020 +1.3%上昇41/横ばい9/下落8/前年と比べられない地点2
商業地16362,750 +4.8%上昇15/前年と比べられない地点1
工業地263,250 +3.2%上昇2

住宅地の平均106,020円/㎡は、奈良県内で住宅地の標準地が3地点以上ある28市町村のなかで1位、12市のなかでも1位。変動率(+1.3%)も、どちらの母数でも1位です (順位は当方の集計で、国土交通省が公表しているものではありません)。 坪に直すと約35万円(当方算出)。 ただし「県内で1位」は、市内のどこでも高いという意味ではありません。 住宅地60地点をすべて、価格の高い順に並べます。

標準地所在地番価格(円/㎡) 前年比地積
奈良-53西大寺国見町1丁目2137番65413,000+8.4%1,759㎡
奈良-4学園北1丁目3096番28347,000+5.8%305㎡
奈良-21西大寺国見町2丁目296番15229,000+6.0%230㎡
奈良-13右京4丁目13番25172,000+2.4%215㎡
奈良-40芝辻町866番2172,000+3.6%136㎡
奈良-54二条町2丁目72番4153,000+4.1%316㎡
奈良-1二条町3丁目90番25144,000+3.6%221㎡
奈良-7芝辻町1丁目77番60141,000+2.9%158㎡
奈良-45百楽園3丁目432番11141,000+1.4%475㎡
奈良-8法蓮町986番52外127,000+3.3%264㎡
奈良-39学園南2丁目915番126126,000+1.6%302㎡
奈良-42東登美ヶ丘5丁目2020番79125,000+0.8%232㎡
奈良-9十輪院町16番122,000+2.5%136㎡
奈良-50あやめ池南1丁目1106番15122,000+0.8%260㎡
奈良-30富雄元町1丁目561番72120,000+0.8%299㎡
奈良-31朱雀5丁目3番12117,000+1.7%252㎡
奈良-38学園大和町3丁目74番116,000+1.8%264㎡
奈良-29南登美ヶ丘3336番25115,000+1.8%298㎡
奈良-55登美ヶ丘6丁目805番43112,000—234㎡
奈良-5西登美ヶ丘3丁目4007番156110,000+0.9%212㎡
奈良-49松陽台2丁目1833番67109,0000.0%238㎡
奈良-2中登美ヶ丘2丁目1984番82108,000+0.9%770㎡
奈良-19高畑町163番7103,000+2.0%180㎡
奈良-33法蓮町1702番2499,200+1.2%269㎡
奈良-27あやめ池南7丁目555番3197,200+0.8%246㎡
奈良-10藤ノ木台3丁目1番43895,000+1.1%267㎡
奈良-43神功5丁目15番893,700+1.3%270㎡
奈良-14敷島町1丁目547番1393,600+0.4%234㎡
奈良-17富雄北3丁目2542番11193,600+0.6%213㎡
奈良-58西登美ヶ丘8丁目1980番81593,600+0.6%233㎡
奈良-16鳥見町1丁目11番991,400+1.6%489㎡
奈良-18帝塚山1丁目1440番2790,600+0.6%255㎡
奈良-6千代ヶ丘3丁目4番288,300+1.8%198㎡
奈良-60青野町1丁目133番688,100+1.4%149㎡
奈良-11恋の窪2丁目230番3388,000+0.5%269㎡
奈良-20中山町西4丁目535番41786,600+0.5%308㎡
奈良-63南京終町1丁目182番381,900+1.0%232㎡
奈良-46佐保台2丁目1657番12281,300+0.4%248㎡
奈良-24南紀寺町5丁目8番479,300−0.4%70㎡
奈良-44若葉台1丁目355番19177,900+4.6%224㎡
奈良-26菅原町610番577,800—213㎡
奈良-48三松ヶ丘500番9075,000+0.9%220㎡
奈良-12六条緑町2丁目1537番20774,2000.0%251㎡
奈良-41法華寺町1285番573,800+0.4%181㎡
奈良-61南京終町7丁目539番1072,5000.0%156㎡
奈良-51青山2丁目1番2872,3000.0%200㎡
奈良-22六条1丁目880番1170,100+0.3%206㎡
奈良-57平松2丁目264番969,700−0.1%198㎡
奈良-32中山町45番8469,1000.0%239㎡
奈良-34南永井町411番1166,800+0.8%216㎡
奈良-59富雄泉ヶ丘3600番16665,400−0.2%251㎡
奈良-52秋篠町777番2外65,1000.0%636㎡
奈良-25西九条町3丁目8番464,4000.0%100㎡
奈良-56四条大路4丁目128番59,600−0.2%522㎡
奈良-35柏木町290番6559,5000.0%219㎡
奈良-37奈保町1218番7459,400−1.0%161㎡
奈良-15古市町1845番657,500−0.3%201㎡
奈良-62古市町2641番5652,600−1.1%174㎡
奈良-36今市町407番1外47,600−0.4%223㎡
奈良-3奈良阪町2440番45,5000.0%287㎡

※前年比「—」は、新規選定または選定替えで前年と比べられない地点です(登美ヶ丘6丁目・菅原町の2地点)。

読み取れることが4つあります。

  • 上位3地点だけが、別の水準にあります。西大寺国見町1丁目413,000円(+8.4%)、学園北1丁目347,000円(+5.8%)、西大寺国見町2丁目229,000円(+6.0%)。 4番目は172,000円(右京4丁目・芝辻町)ですから、3番目と4番目のあいだに5万7,000円の段差があります。 価格が高い3地点が、上昇率でも上位3つです。 なお最高地点の西大寺国見町1丁目は地積1,759㎡で、ふつうの戸建の区画ではありません。この地点を除くと、最高と最安の差は7.6倍になります(当方算出)。
  • 60地点のうち、10万円/㎡以上は23地点、7万円/㎡未満は13地点。 残りの24地点が7万〜10万円のあいだです。奈良市の住宅地の「ふつうの値段」は、平均の106,020円より少し下にあります。 平均は上位の数地点に引き上げられています。
  • 3%以上上がったのは8地点。西大寺国見町の2地点、学園北1丁目、若葉台1丁目(+4.6%)、二条町2丁目(+4.1%)、 芝辻町(866番2・+3.6%)、二条町3丁目(+3.6%)、法蓮町(986番52外・+3.3%)です。
  • 下がったのは8地点。古市町(2641番56・−1.1%)、奈保町(−1.0%)、南紀寺町5丁目(−0.4%)、今市町(−0.4%)、 古市町(1845番6・−0.3%)、富雄泉ヶ丘(−0.2%)、四条大路4丁目(−0.2%)、平松2丁目(−0.1%)。 下落した8地点はすべて8万円/㎡未満で、最安の奈良阪町(45,500円)は横ばいでした。

高い場所がより上がり、安い場所が横ばいか下がる。 令和8年の奈良市の住宅地は、この形がはっきり出ています。 人口が「2005年を境に減少傾向」にある市で、駅に近い限られた場所に需要が集まっていると読めます。 買う側としては、「奈良市は県内で1位だから値下がりしにくい」とは考えないこと。 同じ市のなかに、8.4%上がった土地と1.1%下がった土地があります。

商業地16地点と工業地2地点は次のとおりです。

用途所在地番価格(円/㎡) 前年比地積
商業地中筋町1番4992,000+9.0%277㎡
商業地西大寺東町2丁目5番3外630,000+7.1%1,157㎡
商業地油阪地方町3番1615,000+7.9%243㎡
商業地学園北2丁目1017番60457,000+1.1%435㎡
商業地大宮町6丁目3番4外365,000+5.2%410㎡
商業地油阪町1番66357,000+3.8%355㎡
商業地三条本町1089番1外355,000+5.0%685㎡
商業地餅飯殿町24番3334,000+7.1%75㎡
商業地大宮町6丁目2番15308,000+5.5%237㎡
商業地中登美ヶ丘6丁目8番内243,000+3.8%2,992㎡
商業地花芝町16番2外233,000+4.0%120㎡
商業地四条大路1丁目702番1外228,000+3.6%1,053㎡
商業地西木辻町200番47190,000+5.0%533㎡
商業地大安寺町504番1外185,000+2.8%1,901㎡
商業地富雄元町4丁目1953番1178,000+1.1%362㎡
商業地学園大和町2丁目124番134,000—1,447㎡
工業地北之庄西町1丁目4番564,200+0.6%540㎡
工業地西九条町5丁目4番9外62,300+5.8%4,105㎡

商業地の最高は中筋町の992,000円/㎡(+9.0%)。 市内78地点のなかで、価格も上昇率も最大です。 西大寺東町2丁目(630,000円・+7.1%)、油阪地方町(615,000円・+7.9%)、餅飯殿町(334,000円・+7.1%)も7%を超えました。 商業地の平均(+4.8%)は、住宅地の平均(+1.3%)の3倍を超える上がり方です。 工業地の西九条町5丁目は62,300円/㎡で+5.8%。 マスタープランが「JR新駅を含む西九条町周辺及び八条・大安寺地区周辺」を産業拠点に位置づけている、その西九条町の地点です。 住宅地の「西九条町3丁目8番4」は64,400円/㎡で0.0%でした。

出典:国土交通省 地価公示 鑑定評価書情報(令和8年・令和7年)。価格時点は令和8年1月1日。 平均・変動率・順位は当方の集計であり、国土交通省が公表している順位ではありません。

実際の成約676件 ― 中古マンション341件、中古戸建て299件、新築戸建て30件

国土交通省 不動産情報ライブラリの成約価格情報(2025年第2四半期〜2026年第1四半期)で、 奈良市の成約は676件です。 これは国土交通省が公表している公的データであり、家タダ自身の成約実績ではありません。

種別件数成約中央値 下位25%〜上位25%上位10%最小〜最大 面積の中央値建築年の中央値1981年以前 中央値の仲介手数料の上限額
新築戸建て(建築年2025年以降)30件3,800万円3,500万〜4,000万円4,300万円2,200万〜5,000万円延床100㎡2025年0件132万円
中古戸建て(建築年2024年以前)299件2,200万円950万〜3,100万円4,000万円130万〜1億2,000万円延床110㎡1991年71件79万2,000円
中古マンション341件1,500万円900万〜2,400万円4,300万円140万〜7,200万円専有75㎡1995年74件56万1,000円

※戸建は全体で335件(成約中央値2,300万円・土地面積の中央値180㎡)。うち6件は建築年が分からないため、新築・中古のどちらにも入れていません。

奈良市は、マンションと戸建がほぼ同じ数だけ動いている市です。 中古マンション341件、戸建335件。676件のうちマンションが50.4%(当方算出)を占めます。 ただし値段は別物で、中古マンションの中央値は1,500万円、戸建は2,300万円。 「奈良市の相場」をひとつの数字で言うことはできません。種別ごとに見てください。

中古マンションは341件。建築年の中央値は1995年で、74件(当方算出で22%)が1981年以前の建築です。 下位25%は900万円、中央値1,500万円、上位10%は4,300万円。最小は140万円、最大は7,200万円。 築30年を超える物件が半分以上を占める市場だということです。 奈良市は高度地区の7割超が15mで、最も高い区分でも40m(7.8ha)。 高いマンションを新しく建てられる土地が限られていることが、中古マンションの築年にも表れていると考えられます。 古いマンションを検討する方は、管理費・修繕積立金の額、長期修繕計画、耐震診断の有無を必ず確認してください。

中古戸建ては299件。建築年の中央値は1991年で、71件(当方算出で24%)が1981年以前の建築です。 下位25%は950万円、中央値2,200万円、上位25%は3,100万円、上位10%は4,000万円。 最小130万円から最大1億2,000万円まであります。延床面積の中央値は110㎡。 戸建335件全体の土地面積の中央値は180㎡で、住宅地の平均価格106,020円/㎡を掛けると約1,908万円(当方算出)。 中古戸建ての中央値2,200万円は、土地の値段にかなり近いことが分かります。 築年の古い戸建は、価格のほとんどが土地の値段だと考えて、建物にかかる費用(耐震・リフォーム)を別に見込んでください。

新築戸建ては30件。戸建335件の1割弱(当方算出で9%)しかありません。 中央値3,800万円、下位25%〜上位25%が3,500万〜4,000万円と、価格の幅が狭いのが特徴です(最小2,200万円・最大5,000万円)。 延床面積の中央値は100㎡。 中古戸建ての中央値(2,200万円)との差は1,600万円で、仲介手数料の上限額で言えば3,800万円は132万円、2,200万円は79万2,000円です。 奈良市で新築戸建てを探すと、選択肢の数そのものが少ないことは、知っておいてください。

買う側の確認事項は、種別ごとに違います。

  • 新築戸建て:風致地区・地区計画・建築協定の区域かどうか、前面道路の幅、駐車場の台数。 新築戸建て(建売)は仲介手数料0円の対象になりやすい種別ですが、対象外の物件もあります。
  • 中古戸建て:まず建築年。次に、建て替えるつもりなら4枚の地図(保存区域・風致地区・景観計画・埋蔵文化財)。 中古戸建ては、仲介手数料0円の対象になる物件とならない物件があります。 売主が不動産会社のリフォーム済み物件は対象になりやすい物件です。
  • 中古マンション:築年、管理と修繕の状態、駅からの距離。 中古マンションも、0円の対象になる物件とならない物件があります。売主が不動産会社のリノベーション済み物件は対象になりやすい物件です。

最寄駅別の成約(676件・17駅)

最寄駅(成約データの表記)市のマスタープランでの位置づけ件数成約中央値 駅からの平均仲介手数料の上限額
学園前(奈良)西部地域・地域拠点108件2,000万円14分72万6,000円
富雄西部地域107件1,800万円12分66万円
新大宮中央市街地地域・都市拠点77件1,400万円11分52万8,000円
菖蒲池西部地域63件2,200万円12分79万2,000円
奈良中央市街地地域・都市拠点55件1,800万円8分66万円
大和西大寺西ノ京丘陵東麓地域・地域拠点49件2,200万円9分79万2,000円
近鉄奈良中央市街地地域・都市拠点43件1,700万円11分62万7,000円
学研奈良登美ケ丘西部地域・地域拠点39件3,200万円14分112万2,000円
高の原北部地域・地域拠点33件2,100万円19分75万9,000円
京終(地域別方針の本文に登場せず)32件480万円15分22万4,400円
西ノ京中部地域/西ノ京丘陵東麓地域19件1,500万円14分56万1,000円
平城山(地域別方針の本文に登場せず)16件1,800万円8分66万円
尼ケ辻(地域別方針の本文に登場せず)16件1,600万円15分59万4,000円
平城中部地域7件2,200万円14分79万2,000円
東生駒市の計画に市内の駅として出てこない駅5件2,200万円0分79万2,000円
九条(奈良)市の計画に市内の駅として出てこない駅4件2,650万円16分94万500円
帯解南部地域3件650万円21分28万500円

学園前108件、富雄107件。この2駅だけで215件、全体の32%(当方算出)です。 菖蒲池・学研奈良登美ヶ丘を加えた西部地域の4駅では317件(47%)。 都市拠点の3駅(新大宮・奈良・近鉄奈良)は175件(26%)です。 中央値が最も高いのは学研奈良登美ヶ丘の3,200万円、最も低いのは京終の480万円(10件以上の駅で比べた場合)。 同じ市の駅で6.7倍の開きがあります(当方算出)。 駅別の中央値はマンションと戸建が混ざった値ですので、「この駅は高い・安い」と単純には言えません。 物件を見比べるときは、同じ駅の、同じ種別の成約と比べてください。 東生駒・九条(奈良)は市の計画に市内の駅として出てこない駅で、奈良市の住所でも最寄駅が市の外になる物件があることを示しています。 駅からの平均が0分と出ている駅は、駅からの時間が0と記録された成約によるもので、駅前という意味ではありません。

町別の成約(10件以上あった21町・計318件)

町件数成約中央値 仲介手数料の上限額
大宮町29件1,700万円62万7,000円
あやめ池南28件2,050万円74万2,500円
中登美ヶ丘25件3,700万円128万7,000円
富雄北21件1,500万円56万1,000円
四条大路20件1,150万円44万5,500円
学園大和町18件2,300万円82万5,000円
左京14件1,500万円56万1,000円
帝塚山14件1,350万円51万1,500円
南京終町14件815万円33万4,950円
富雄元町13件2,400万円85万8,000円
六条西13件1,900万円69万3,000円
学園南12件3,950万円136万9,500円
神功12件2,000万円72万6,000円
芝辻町12件1,900万円69万3,000円
三条本町11件2,100万円75万9,000円
鶴舞西町11件2,000万円72万6,000円
西木辻町11件850万円34万6,500円
あやめ池北10件4,400万円151万8,000円
佐保台10件1,900万円69万3,000円
学園中10件1,450万円54万4,500円
南紀寺町10件410万円20万1,300円

いちばん多い大宮町でも29件。676件が、たくさんの町に薄く散らばっています。 成約が3件以上あった町は73町(計590件)で、10件以上の町は21町だけです。 10件以上の21町のなかで、中央値が最も高いのはあやめ池北の4,400万円、最も低いのは南紀寺町の410万円。10.7倍の開きがあります(当方算出)。 町別の中央値も、マンションと戸建が混ざった値です。

10件未満の町にも、中央値の高い町・低い町があります(件数が少ないので参考値です)。 中央値3,000万円以上:南登美ヶ丘4件・4,300万円、鳥見町5件・4,000万円、東登美ヶ丘9件・3,900万円、西大寺本町4件・3,650万円、千代ヶ丘6件・3,550万円、三碓町4件・3,250万円、北登美ヶ丘7件・3,200万円、宝来町4件・3,150万円、西大寺南町3件・3,100万円、西登美ヶ丘4件・3,050万円、疋田町5件・3,000万円。 中央値700万円以下:東九条町6件・475万円、学園朝日元町6件・480万円、北之庄町3件・480万円、学園赤松町3件・490万円、藤ノ木台6件・515万円、中町5件・580万円、西大寺赤田町3件・580万円、三条栄町7件・600万円、菅野台3件・630万円、三条桧町4件・695万円。 同じ「奈良市」の成約に、4,000万円台の町と400万円台の町が並んでいるということです。 安い成約が多い町について、その理由(種別・築年・面積)は公表データからは分かりません。 価格が目立って安い物件は、築年・管理の状態・接道・区域区分(市街化調整区域かどうか)を1件ずつ確認してください。

実際の成約は、こんな中身です

種別所在成約価格面積 間取建築年構造最寄駅・分時期 仲介手数料の上限額
マンション帝塚山1,500万円専有100㎡3LDK1991年RC富雄(分数の記録は0)2025Q356万1,000円
マンション西大寺国見町1,500万円専有55㎡2LDK1966年RC大和西大寺 6分2025Q456万1,000円
マンション左京1,500万円専有70㎡2LDK+S1997年RC高の原(分数の記録は0)2025Q256万1,000円
マンション大森町1,500万円専有65㎡3LDK1978年SRC奈良 9分2025Q356万1,000円
戸建三碓2,300万円土地100㎡/延床95㎡—2005年木造富雄 15分2025Q482万5,000円
戸建南肘塚町2,300万円土地105㎡/延床105㎡—2009年木造京終 10分2025Q282万5,000円
戸建朱雀2,300万円土地230㎡/延床125㎡—1987年軽量鉄骨造高の原 20分2025Q382万5,000円
戸建中町2,300万円土地120㎡/延床75㎡—2016年木造学園前(奈良)(分数の記録は0)2025Q382万5,000円

マンション4件は、どれも1,500万円。中古マンションの中央値そのものです。 ところが中身は、1966年築・専有55㎡(西大寺国見町・大和西大寺駅6分)から、1997年築・専有70㎡(左京)、1991年築・専有100㎡(帝塚山)までばらばらです。 同じ1,500万円で、「駅から6分の築60年・55㎡」も「築35年・100㎡」も買えていることになります。 奈良市のマンションは、駅からの距離と、築年・広さが、きれいに引き換えになっています。

戸建4件は、どれも2,300万円。戸建全体の中央値です。 土地面積は100㎡・105㎡・120㎡・230㎡、延床面積は75〜125㎡、建築年は1987年・2005年・2009年・2016年。 高の原駅から20分の1987年築は土地が230㎡、富雄駅から15分の2005年築は土地が100㎡です。 同じ2,300万円でも、古くて広い家と、新しくて小さい家に分かれます。 土地が広ければ、固定資産税の住宅用地の特例も200㎡で線が引かれます。 「いくらで買えるか」と同時に、「買ったあとに毎年いくらかかるか」「建て替えのときに同じ大きさが建つか」を比べてください。

出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ 成約価格情報(2025年第2四半期〜2026年第1四半期・奈良市676件)。 これらは公的に公表された取引データであり、家タダの成約実績ではありません。 価格・面積は国土交通省が個人を特定できないよう丸めて公表している値です。 新築戸建て・中古戸建ての「面積の中央値」は延床面積、中古マンションは専有面積です。 仲介手数料の上限額は、宅地建物取引業法の報酬額告示の上限(税込)を成約価格にあてはめた試算です。 成約価格情報には「土地のみ」という区分が存在しないため、土地単独の成約中央値は載せていません。

都市計画税は0.25%。そして、かからない区域のほうが広い

奈良市の都市計画税は「100分の0.25の税率」。制限税率の0.3%より低く、固定資産税1.4%と合わせて1.65%です。 課税されるのは「1月1日現在、奈良市内の市街化区域内に土地・家屋をもっている人」。

物件の場所面積固定資産税都市計画税建築の制限
市街化区域4,857 ha1.4%0.25%用途地域・高度地区。場所により風致地区・保存区域・景観・埋蔵文化財
市街化調整区域16,303 ha1.4%市街化区域内ではない原則として開発行為・建築行為はできない。法第34条第11号・第12号の条例区域は指定なし
都市計画区域の外(月ヶ瀬・都祁)6,534 ha(当方算出)1.4%市街化区域内ではない区域区分なし。必要な手続きは市に確認

課税標準額1,000万円なら、都市計画税は年2万5,000円(当方算出)。 市街化調整区域や月ヶ瀬・都祁の物件なら、この分がかかりません。 ただし、税が軽い場所は、建てることに制限がある場所でもあります。 「都市計画税がかからないから得」とだけ考えず、建て替えができるか、住宅ローンが使えるかとあわせて判断してください。 もうひとつ、盛土規制法の区域は市内全域です。 市は令和7年4月1日に奈良市内全域を「宅地造成等工事規制区域」に指定しました(「特定盛土等規制区域」の指定は行っていません)。 一定の規模を超える盛土・切土には許可が必要になりますので、造成や擁壁のやり直しをともなう計画の方は、開発指導課(0742-34-5237)に確認してください (許可の対象になる規模は、本ページでは正確な表を取得できていません)。

出典:奈良市 資産税課(都市計画税のページ) https://www.city.nara.lg.jp/soshiki/14/1930.html / 奈良市 資産税課(固定資産税のページ) https://www.city.nara.lg.jp/soshiki/14/8990.html / 奈良市 開発指導課(市街化調整区域での建築・開発のページ) https://www.city.nara.lg.jp/soshiki/116/7765.html / 奈良市 開発指導課(盛土規制法の区域指定のページ) https://www.city.nara.lg.jp/soshiki/116/233701.html

市外から移る子育て世帯へ ― 子育て移住・定住支援金(30万円+区域加算10万円)

家を買って奈良市に移る世帯に、市が支援金を出しています。 「奈良市子育て移住・定住支援金」は、1世帯につき30万円。 「居住誘導区域」又は「居住環境維持区域」への移住なら10万円が加算されます(市のページ・2026年7月6日更新)。

  • 対象:夫・妻ともに39歳以下で、中学生以下の子どもを扶養している(または妊娠している方がいる)世帯。転入の直前1年間、奈良市に住所がないこと。
  • 住宅:新築・中古のどちらも対象。購入が対象で、賃貸は対象外。
  • 契約日:売買契約または工事請負契約の締結日が令和8年7月7日以後であること。
  • 手続き:事前申出(令和8年7月7日〜令和9年1月31日)のあと、転入後6カ月以内に交付申請。先着順で、予算枠に達した時点で締め切り。

家タダの仲介手数料0円との関係を、正直に整理しておきます。 この支援金は世帯への定額の支給で、仲介手数料を対象経費にする補助ではありません。 仲介手数料が0円でも、支援金の対象から外れる理由にはなりませんし、支援金があるから仲介手数料が安くなるわけでもありません。 対象になる物件を家タダで買えば、たとえば3,800万円の新築戸建てなら仲介手数料の上限額132万円が0円になり、 条件に合う世帯は、それとは別に支援金を申請できる、という関係です。 加算の対象になる「居住誘導区域」「居住環境維持区域」がどこかは、計画書の図でしか示されておらず、本ページでは町名として取得できていません(未取得)。 募集がいまも続いているかは、市の広報課 移住定住促進係(0742-93-3470)に確認が必要です。

なお、市や公社が売主になっている分譲宅地があるかどうか、三世代同居・近居やリフォームの補助があるかどうかは、市のページを確認できていません(未取得)。 「無い」と確認できたわけではありませんので、該当しそうな方は市にお問い合わせください。

出典:奈良市「奈良市子育て移住・定住支援金」 https://www.city.nara.lg.jp/site/nararhythm/259382.html

まとめ:奈良市は「4枚の地図・種別・駅・築年」で選ぶ市

奈良市の住宅地の平均価格は、奈良県内で住宅地の標準地が3地点以上ある 28市町村のうち1位、12市のなかでも1位。変動率(+1.3%)も、どちらの母数でも1位です。 ただし60地点のうち8地点は下落、9地点は横ばい。県内で最も高い市のなかに、上がる場所と下がる場所が並んでいます。

確認すべきことは、次の6点です。

  • 4枚の地図。歴史的風土保存区域・特別保存地区、風致地区(何種か)、景観形成重点地区、埋蔵文化財包蔵地。建て替え・増築の計画がある方は必須です。
  • 区域区分。市街化区域は市域の約17.5%。市街化調整区域には、条例で建てられる区域の指定がありません。月ヶ瀬・都祁は都市計画区域の外です。
  • 種別。中古マンション341件・中央値1,500万円、中古戸建て299件・2,200万円、新築戸建て30件・3,800万円。相場は種別ごとに見る。
  • どの駅の物件か。学園前・富雄・菖蒲池・学研奈良登美ヶ丘の4駅で成約の47%。駅からの平均は8分から21分まで。
  • 建築年。中古戸建ての71件、中古マンションの74件が1981年以前の建築です。
  • 毎年の税。市街化区域なら1.65%。戸建の土地面積の中央値は180㎡で、200㎡の線の前後に物件が分かれます。

この6点は、すべて契約前に調べられます。 家タダでは、これらの調査を契約前に無料で行ったうえで、 対象になる物件は買主様の仲介手数料0円でお引き渡しまで進めます (物件や取引条件によっては0円の対象外になる場合があります)。

空から見た、この50年の奈良市

奈良市が市になったのは明治31年(1898年)2月1日。当時の面積は23.44km²、人口は29,986人でした。その後、昭和26年・30年・32年の合併と、平成17年4月1日の月ヶ瀬村・都祁村との合併を経て、いまの276.94km²になっています。
左が1974〜78年、右が現在の、市役所(二条大路南一丁目)を含む同じ範囲です。左の写真は、奈良市の人口がいちばん速く増えていた時期にあたります。市の年表によると、人口は昭和39年6月12日に15万人、昭和44年7月1日に20万人、昭和50年1月20日に25万人、昭和56年2月27日に30万人を突破しました。17年で人口が2倍になった時代です。いま成約データに出てくる中古戸建て299件のうち71件、中古マンション341件のうち74件は1981年以前の建築で、左の写真の時代に建った家が、いまも取引されています。2枚を見比べるときは、田や畑だった場所がどこで市街地に変わったか、広い空地のまま残っている場所がどこかに注目してください。市街地のなかに、建物が建て込まずに残っている広い範囲があれば、そこには建てることを制限する理由(史跡・保存区域・風致地区など)がある可能性があります。(写真の範囲と市役所の位置は、国土地理院の住所検索で得た「奈良県奈良市二条大路南一丁目」の座標から算出したタイルによるものです。写真の中身を当方が読み取って書いたものではありません。)

1974〜1978年(国土地理院 国土画像情報 第1期)
現在(国土地理院 全国最新写真)

出典:国土地理院 地理院タイル(国土画像情報 第1期/全国最新写真)。同一のタイル座標(ズーム15・x28743〜28745・y13013〜13014)で切り出しています。

06奈良市を7に分けて考える(エリアガイド)

奈良市は、市のマスタープランが9つの地域に分けています。市街地ゾーンの6地域(中央市街地・南部・中部・西ノ京丘陵東麓・西部・北部)と、東部ゾーンの3地域(東部・月ヶ瀬・都祁)。区分は小学校区の組み合わせで決められています(奈良市都市計画マスタープラン及び立地適正化計画2025・令和7年3月27日策定)。

ここでは、令和8年地価公示の78地点(住宅地60・商業地16・工業地2)と、国土交通省の成約価格情報676件の駅別・町別を、市街地ゾーンの6地域と、東部ゾーンをひとまとめにした、あわせて7つで整理します。

先にお断りしておきます。市の計画が示しているのは「どの小学校区がどの地域か」「どの駅がどの地域か」までで、町名と地域の対応表はありません。そのため本ページでは、(1)市の計画がその地域の駅として挙げている駅の成約、(2)町名が小学校区や駅の名前と同じ町、(3)成約個票で最寄駅が分かる町、に限って各地域に振り分けています。これは当方の整理であり、ある物件がどの小学校区・どの地域に入るかは、番地まで含めた住所で市に確認が必要です。振り分けられなかった標準地と町は、04章の一覧にまとめています。京終駅・尼ヶ辻駅・平城山駅は市の地域別方針の本文に出てこないため、どの地域にも入れていません。

町別・駅別の中央値は、中古マンションと戸建が混ざった値です。マンションの多い駅前の町は低く、戸建の多い住宅地の町は高く出やすくなります。件数を必ずあわせてご覧ください。成約価格情報は国土交通省の公表データであり、家タダ自身の成約実績ではありません。

中央市街地地域(JR奈良・近鉄奈良・新大宮)(最寄駅:JR奈良/近鉄奈良/新大宮)

市の「都市拠点」がある地域です。マスタープランは「近鉄奈良駅、JR奈良駅、近鉄新大宮駅一帯」を都市拠点に位置づけています。小学校区は椿井・飛鳥・鼓阪・済美・佐保・大宮・大安寺・大安寺西・済美南・鼓阪北・佐保川の11。
成約は最寄駅別で新大宮77件・中央値1,400万円・駅からの平均11分、奈良55件・1,800万円・8分、近鉄奈良43件・1,700万円・11分。3駅で175件、市全体の26%です。町別では大宮町が29件・1,700万円で、市内の町のなかで最多。成約個票では、大森町の中古マンション(1,500万円・専有65㎡・3LDK・1978年築・SRC)が奈良駅から9分でした。3駅とも中央値は1,400万〜1,800万円で、戸建全体の中央値(2,300万円)より低く、中古マンションの中央値(1,500万円)に近い水準です。
大宮町は、商業地の標準地が2地点ある町でもあります。「大宮町6丁目3番4外」が365,000円/㎡(+5.2%)、「大宮町6丁目2番15」が308,000円/㎡(+5.5%)。奈良市の商業地16地点の平均は362,750円/㎡・+4.8%で、住宅地の平均(+1.3%)を大きく上回る上がり方です(最高は「中筋町1番4」の992,000円/㎡・+9.0%。大宮町以外の商業地の標準地は、町と地域の対応を確認できていないため、04章の一覧にまとめています)。
この地域で必ず確認していただきたいのは、規制の重なりです。市内には歴史的風土保存区域「春日山」(1,743ha)と風致地区「春日山」(2,801.8ha)があり、景観計画の景観形成重点地区では、すべての行為について着手の30日以上前の届出が必要です。埋蔵文化財については、平城京跡・平城宮跡・平城宮北方遺跡の届出が「4部」と、ほかの遺跡(3部)と分けて案内されています。古い町家や狭い敷地の戸建を買って直す・建て替える場合は、着工までの日数と、外観の制限を先に確認してください。マスタープランは「JR奈良駅南特定土地区画整理事業を推進し、まちなか居住の促進」「都心内環状道路の整備」を方針に挙げ、JR新駅の整備とアクセス道、大安寺柏木線にも触れています。

西部地域(学園前・富雄・菖蒲池・学研奈良登美ヶ丘)(最寄駅:学園前/富雄/菖蒲池/学研奈良登美ヶ丘)

奈良市の成約のほぼ半分が、この地域の4駅で起きています。最寄駅別で学園前108件・中央値2,000万円・駅からの平均14分、富雄107件・1,800万円・12分、菖蒲池63件・2,200万円・12分、学研奈良登美ヶ丘39件・3,200万円・14分。4駅で317件、676件の47%です(当方算出)。小学校区は富雄南・富雄北・あやめ池・鶴舞・鳥見・登美ヶ丘・東登美ヶ丘・二名・富雄第三・平城西・三碓の11で、マスタープランは近鉄学園前駅周辺と近鉄学研奈良登美ヶ丘駅周辺を地域拠点としています。
成約の中央値が高い町は、この地域に集まっています。あやめ池北10件・4,400万円、鳥見町5件・4,000万円、学園南12件・3,950万円、東登美ヶ丘9件・3,900万円、中登美ヶ丘25件・3,700万円。一方で、富雄北21件・1,500万円、学園中10件・1,450万円、帝塚山14件・1,350万円、二名5件・1,300万円、学園朝日元町6件・480万円のように、同じ「学園」「富雄」の名前がつく町でも、中央値は480万円から3,950万円まで分かれます。マンションと戸建が混ざっていることに加え、駅からの距離と築年の差が大きいためと考えられます(町ごとの種別・築年は公表データにないため、断定はできません)。
住宅地の標準地は、「学園北1丁目3096番28」が347,000円/㎡(+5.8%)で60地点の2番目。続いて「学園南2丁目」126,000円(+1.6%)、「東登美ヶ丘5丁目」125,000円(+0.8%)、「あやめ池南1丁目」122,000円(+0.8%)、「富雄元町1丁目」120,000円(+0.8%)、「学園大和町3丁目」116,000円(+1.8%)、「南登美ヶ丘」115,000円(+1.8%)。学園北1丁目の+5.8%を除くと、この地域の標準地の多くは+0.6〜+1.8%で、市の平均(+1.3%)の前後です。「富雄泉ヶ丘」65,400円は−0.2%でした。駅に近い1地点が大きく上がり、駅から離れた住宅地は横ばいに近いという並びです。
風致地区が2つあります。「あやめ池」413.2haと「富雄」247.6ha。あやめ池は第二種13.8ha・第三種324.9ha・第五種74.5ha、富雄は第二種215.7ha・第三種31.9ha。第二種は高さ10m以下・建ぺい率30%以下・緑地率30%以上、第三種は高さ10m以下・建ぺい率40%以下・緑地率20%以上が許可の基準です。風致地区の区画は、建て替えで建てられる大きさが、用途地域の数字より小さくなることがあります。成約個票の三碓の戸建は2,300万円・土地100㎡/延床95㎡・2005年築・木造で、富雄駅から15分。マスタープランは「丘陵地等、地形条件に配慮した災害に強い基盤づくり」を方針に挙げています。坂と擁壁、盛土かどうかも確認してください。

北部地域(高の原)(最寄駅:高の原)

市の北の端、近鉄高の原駅のまとまりです。小学校区はならやま・朱雀・佐保台・左京の4つ。マスタープランは近鉄高の原駅周辺を地域拠点とし、方針に「平城相楽ニュータウンにおいては、まち全体のリノベーション」を掲げています。
成約は最寄駅別で高の原33件・中央値2,100万円・駅からの平均19分。駅からの平均19分は、成約が10件以上ある駅のなかで最も長く、駅から離れた住宅地の成約が多いことを示しています。町別では左京14件・1,500万円、佐保台10件・1,900万円、朱雀8件・2,250万円。成約個票では、左京の中古マンション(1,500万円・専有70㎡・2LDK+S・1997年築・RC)が高の原駅の最寄り、朱雀の戸建(2,300万円・土地230㎡/延床125㎡・1987年築・軽量鉄骨造)が高の原駅から20分でした。
住宅地の標準地は「右京4丁目13番25」172,000円/㎡(+2.4%)、「朱雀5丁目3番12」117,000円/㎡(+1.7%)、「佐保台2丁目」81,300円/㎡(+0.4%)。(右京・朱雀は、市営自転車駐車場「高の原第二〜第四」の所在地として市のページに出てくる町名です。)右京4丁目の172,000円は、芝辻町の標準地と並んで60地点のなかで4番目。西大寺国見町・学園北に次ぐ水準です。
この地域の物件は、築年と「まちの年齢」を確認してください。成約個票の朱雀の戸建は1987年築で、土地が230㎡あります。土地が200㎡を超えると、固定資産税の住宅用地の特例は、200㎡までが6分の1、超える部分が3分の1になります。市が「まち全体のリノベーション」を方針に掲げているということは、まちができてから相応の年数が経っているということでもあります。建物の状態、設備の更新、将来の建て替えのときの制限(用途地域・高度地区・地区計画・建築協定)を、契約前に確認してください。風致地区「平城山」(576.0ha)・「佐保山」(488.8ha)にかかる土地かどうかも確認が必要です。

西ノ京丘陵東麓地域(大和西大寺・西ノ京)(最寄駅:大和西大寺/西ノ京)

住宅地の最高地点がある地域です。小学校区は伏見・六条・伏見南の3つ。マスタープランは近鉄大和西大寺駅周辺を地域拠点、「平松〜七条西町周辺」を医療福祉拠点とし、「奈良県総合医療センターによる、医療福祉機能の充実」に触れています。
成約は最寄駅別で大和西大寺49件・中央値2,200万円・駅からの平均9分、西ノ京19件・1,500万円・14分。町別では西大寺国見町8件・1,800万円、六条西13件・1,900万円、六条5件・1,500万円、平松5件・1,600万円。成約個票では、西大寺国見町の中古マンション(1,500万円・専有55㎡・2LDK・1966年築・RC)が大和西大寺駅から6分。築60年のマンションが、駅から6分で1,500万円という成約です。
住宅地の標準地は、同じ地域のなかで大きく分かれます。「西大寺国見町1丁目2137番65」が413,000円/㎡(+8.4%・60地点の最高で、上昇率も最大)、「西大寺国見町2丁目296番15」が229,000円/㎡(+6.0%)。一方、「六条緑町2丁目」は74,200円/㎡(0.0%)、「六条1丁目」は70,100円/㎡(+0.3%)、「平松2丁目」は69,700円/㎡(−0.1%)。大和西大寺の駅に近い2地点が+6〜8%、六条・平松は横ばいから下落です。最高地点の西大寺国見町1丁目は地積が1,759㎡あり、ふつうの戸建の区画とは性格の違う標準地です。商業地の「西大寺東町2丁目5番3外」は630,000円/㎡(+7.1%)。
西ノ京の側は、規制を必ず確認してください。駅と同じ名前の歴史的風土保存区域「西ノ京」が114ha、特別保存地区には「唐招提寺」29ha・「薬師寺」10haがあります。風致地区「西ノ京」は200.5haで、第一種39.0ha・第二種35.1ha・第三種125.6ha・第四種0.8haです。特別保存地区では、建築物の新築などに許可が必要になります。マスタープランは「西ノ京丘陵の緑の保全・育成」「西大寺東線及び県道谷田奈良線の事業を推進」を方針に挙げています。

中部地域(平城宮跡のまわり)(最寄駅:西ノ京/平城)

平城宮跡を中心にした地域です。小学校区は都跡・平城の2つで、マスタープランは近鉄西ノ京駅・近鉄平城駅を地域の駅として挙げています。
成約は最寄駅別で平城7件・中央値2,200万円・駅からの平均14分、西ノ京19件・1,500万円・14分(西ノ京駅は西ノ京丘陵東麓地域の駅としても挙げられています)。平城駅は7件しかありませんので、中央値は参考値です。
この地域で最初に確認していただきたいのは、歴史的風土保存区域「平城宮跡」です。面積は919ha、そのうち特別保存地区「平城宮跡」が419ha。市の年表によると、平城宮跡は昭和27年3月29日に特別史跡に指定され、昭和43年12月27日に国費買い上げが完了しています。保存区域では、建築物の新築や土地の形質の変更などに届出が必要です(高さ5m以下の工作物、60㎡以下の土地の形質の変更などは届出不要とされています)。埋蔵文化財の届出も、平城京跡・平城宮跡・平城宮北方遺跡は部数が4部と、ほかの遺跡と分けて案内されています。市は「発掘調査の実施には一定期間を要します」と書いています。
マスタープランは「三条菅原線までの国営公園及び県営公園区域では、国・県・市が連携」「第一次大極殿院建造物等の復原整備を促進」「奈良らしい眺望景観の保全・再生・活用」を方針に挙げ、道路では西一坊大路線・大安寺柏木線に触れています。眺めを守るという方針は、高い建物・目立つ色の建物が建てにくいということでもあります。建て替えや増築を考えている方は、保存区域・風致地区・景観計画のどれにかかるかを、都市計画課 景観係(0742-34-5209)で確認してください。

南部地域(帯解)(最寄駅:帯解)

市街地ゾーンの南の端です。小学校区は東市・辰市・明治・帯解の4つ。マスタープランは地域の駅として「JR帯解駅」を挙げています。
成約は最寄駅別で帯解3件・中央値650万円・駅からの平均21分。3件しかなく、この地域の相場を公的データから語ることはできません。正直に書くと、南部地域は、成約データから読める材料がいちばん少ない地域です。
マスタープランの方針は、「老朽化の進む高経年の公営住宅等の更新、既存ストック住戸の新たな利活用」、「生産緑地等、都市農地について、地権者の協力を得ながら保全に努め」、「生活道路の改善や多様な歩行者空間の確保」、「西九条佐保線の整備推進により利便性を高める」。農地が残り、生活道路の改善が課題に挙がっている地域と読めます。
確認していただきたいのは3点です。(1)市街化区域か市街化調整区域か。調整区域なら、奈良市には法第34条第11号・第12号の条例区域がありません。(2)前面道路の幅と接道。農地の間の道に面した敷地は、建て替えのときに道路の扱いが論点になります。(3)洪水の想定。市のハザードマップの対象河川は佐保川・富雄川・秋篠川・地蔵院川・岩井川・能登川・高瀬川の7河川です(どの河川がこの地域を流れるかは、本ページでは確認していません。物件の住所でハザードマップを確認してください)。

東部ゾーン(東部地域・月ヶ瀬地域・都祁地域)(最寄駅:市の計画に拠点として出てくる鉄道駅なし)

ここは、西側の市街地とは別のルールで考える場所です。マスタープランは東部ゾーンを「都市計画区域外又は市街化調整区域に属する」としています。東部地域の小学校区は田原・柳生・興東、月ヶ瀬地域は月ヶ瀬、都祁地域は都祁。月ヶ瀬地区・都祁地区は、平成17年4月1日に奈良市と合併した旧月ヶ瀬村・旧都祁村の区域で、都市計画区域の外です。
令和8年地価公示の住宅地60地点、商業地16地点、工業地2地点のなかに、月ヶ瀬・都祁・田原・柳生の名前がつく標準地はありません。成約の町別(3件以上あった73町)にも、これらの名前の町は出てきません。公的データで相場を確かめにくい地域だということを、最初に知っておいてください。
買う立場からの確認事項は、市街地とは順番が違います。(1)都市計画区域の内か外か。内なら市街化調整区域で、「原則として、開発行為や建築行為はできない事とされて」います。外(月ヶ瀬・都祁)なら区域区分はありませんが、建築にどの手続きが要るかは市に確認が必要です。(2)住宅ローン。調整区域・都市計画区域外の物件は、金融機関によって取扱いが違います。(3)税。都市計画税は市街化区域内の土地・家屋にかかる税ですので、この地域の物件は対象にあたりません。(4)交通。市の計画に拠点として出てくる鉄道駅はなく、生活拠点は「郵便局やJA等公益施設の周辺」。年表によると名阪国道の開通は昭和40年12月16日で、マスタープランは「名阪国道IC周辺」を産業拠点の場所に挙げています。
市は、この地域の空き家を紹介する仕組みを持っています。「奈良市空き家・町家バンク」は「奈良市の東部に広がる里山地域の空き家物件情報と、ならまちの町家物件情報を掲載」するもので、子育て移住・定住支援金のページには、東部地域里山エリアの場合に「空き家バンク・町家バンク活用住宅支援補助金」と併用できると書かれています(補助金の金額・要件は本ページでは取得できていません)。景観計画は市内全域が区域で、盛土規制法の宅地造成等工事規制区域も市内全域です。里山の家を買って直す・造成する計画の方は、契約の前に、建築・景観・盛土・農地の手続きをまとめて確認してください。

※エリア区分と各エリアの記述は、奈良市・奈良県・関係機関の公表資料にもとづいて作成しています。

07奈良市の交通

鉄道

奈良市には鉄道の駅が15駅あります(本ページで市内と確認できた駅の数です)。市のマスタープランは、近鉄奈良駅・JR奈良駅・近鉄新大宮駅一帯を「都市拠点」、JR新駅周辺・近鉄大和西大寺駅周辺・近鉄学園前駅周辺・近鉄高の原駅周辺・近鉄学研奈良登美ヶ丘駅周辺を「地域拠点」に位置づけています。

成約の数で見ると、奈良市の住宅の市場は「西」にあります。西部地域の4駅(学園前108件・富雄107件・菖蒲池63件・学研奈良登美ヶ丘39件)で317件。676件の47%(当方算出)です。都市拠点の3駅(新大宮77件・奈良55件・近鉄奈良43件)は175件で26%。観光で知られる駅のまわりより、西の丘陵の住宅地のほうが、家の売買は多いということになります。

鉄道の歴史は、市の年表に残っています。明治23年12月27日に奈良〜王寺間が開通して奈良駅が営業を始め、明治25年2月2日に大阪湊町〜奈良間が全通、明治29年4月18日に奈良〜木津間が敷設されて京都に直通。昭和3年11月3日には奈良電気鉄道の西大寺〜京都間(現在の近鉄京都線)が開通しました。昭和48年10月1日に関西本線の奈良〜湊町間が電化、昭和60年12月1日に平城山駅が誕生、平成18年3月27日にけいはんな線が開通して学研奈良登美ヶ丘駅が開業しています。大阪・京都方面への所要時間や本数は、本ページには掲載していません(市公式の記述を確認できなかったため)。各社の時刻表でご確認ください。

駅路線1日平均乗降人員特徴
学園前近鉄奈良線43,070人成約データの最寄駅として市内で最も件数が多い駅(108件・中央値2,000万円・駅からの平均14分)(成約データの表記は「学園前(奈良)」)。マスタープランは近鉄学園前駅周辺を地域拠点に位置づけ、西部地域の駅として挙げています。住宅地の標準地で2番目に高い「学園北1丁目3096番28」347,000円/㎡(+5.8%)をはじめ、町名に「学園」がつく住宅地の標準地が3地点あります(ほかは学園南2丁目126,000円・学園大和町3丁目116,000円)。商業地の標準地「学園北2丁目1017番60」は457,000円/㎡(+1.1%)。駅からの平均14分は、バスや徒歩で少し離れた住宅地の成約が多いことを示しています
富雄近鉄奈良線24,726人成約は107件・中央値1,800万円・駅からの平均12分。学園前とほぼ同じ件数で、市内で2番目です。マスタープランは西部地域の駅として挙げています。成約個票では、三碓の戸建(2,300万円・土地100㎡/延床95㎡・2005年築・木造)が富雄駅から15分、帝塚山の中古マンション(1,500万円・専有100㎡・3LDK・1991年築・RC)も富雄駅が最寄りでした。町別では富雄北21件・1,500万円、帝塚山14件・1,350万円、富雄元町13件・2,400万円。風致地区「富雄」(247.6ha)があります。マスタープランは、富雄丸山古墳の出土品の展示施設に触れています
新大宮近鉄奈良線26,952人成約は77件・中央値1,400万円・駅からの平均11分。件数は市内で3番目です。マスタープランは「近鉄奈良駅、JR奈良駅、近鉄新大宮駅一帯」を都市拠点に位置づけています。町別で最も件数が多い大宮町(29件・1,700万円)は、商業地の標準地が2地点ある町です(大宮町6丁目365,000円/㎡・+5.2%、308,000円/㎡・+5.5%)。中央値1,400万円は、件数が30件以上ある駅のなかで京終に次いで低い値です。駅別の中央値はマンションと戸建が混ざった値ですので、どの種別が多いかで数字が動く点にご注意ください
菖蒲池近鉄奈良線11,403人成約は63件・中央値2,200万円・駅からの平均12分。マスタープランは西部地域の駅として挙げています。町別ではあやめ池南が28件・2,050万円、あやめ池北が10件・4,400万円。あやめ池北の4,400万円は、件数が10件以上ある町のなかで最も高い中央値です。住宅地の標準地は「あやめ池南1丁目」122,000円/㎡(+0.8%)、「あやめ池南7丁目」97,200円/㎡(+0.8%)。風致地区「あやめ池」(413.2ha)があり、第三種が324.9haを占めます。「奈良市の都市計画2017」には、地区計画の例として「あやめ池遊園地跡地 約20.8ha」が挙がっています
奈良JR関西本線ほか—成約は55件・中央値1,800万円・駅からの平均8分。駅からの平均8分は、平城山と並んで市内で最も短い値です。市の年表によると、明治23年12月27日に奈良〜王寺間に鉄道が開通し、奈良駅が営業を開始。明治25年2月2日に大阪湊町〜奈良間が全通、明治29年4月18日に奈良〜木津間が敷設されて京都に直通しました。昭和48年10月1日に関西本線の奈良〜湊町間が電化されています。成約個票では、大森町の中古マンション(1,500万円・専有65㎡・3LDK・1978年築・SRC)が奈良駅から9分。マスタープランは「JR奈良駅南特定土地区画整理事業を推進し、まちなか居住の促進」を方針に挙げています
大和西大寺近鉄奈良線・近鉄橿原線45,137人成約は49件・中央値2,200万円・駅からの平均9分。マスタープランは近鉄大和西大寺駅周辺を地域拠点とし、「広域を対象」とする拠点に位置づけています。住宅地の最高地点「西大寺国見町1丁目2137番65」(413,000円/㎡・+8.4%)と、3番目の「西大寺国見町2丁目296番15」(229,000円/㎡・+6.0%)は、どちらも西大寺国見町です。成約個票では、西大寺国見町の中古マンション(1,500万円・専有55㎡・2LDK・1966年築・RC)が大和西大寺駅から6分。商業地の標準地「西大寺東町2丁目5番3外」は630,000円/㎡(+7.1%)で、商業地16地点の2番目です。市の年表には、昭和3年11月3日に奈良電気鉄道の西大寺〜京都間(現在の近鉄京都線)が開通したとあります
近鉄奈良近鉄奈良線61,593人成約は43件・中央値1,700万円・駅からの平均11分。マスタープランの都市拠点(近鉄奈良駅、JR奈良駅、近鉄新大宮駅一帯)の駅です。奈良市の商業地の標準地は16地点で、最高は「中筋町1番4」の992,000円/㎡(+9.0%)。市内78地点(住宅地60・商業地16・工業地2)のなかで価格も上昇率も最大です(中筋町がどの駅の最寄りかは、本ページでは確認していません)。景観計画の景観形成重点地区や、歴史的風土保存区域・風致地区「春日山」に近い側の物件は、手続きの確認が欠かせません
学研奈良登美ヶ丘近鉄けいはんな線13,512人成約は39件・中央値3,200万円・駅からの平均14分(成約データの表記は「学研奈良登美ケ丘」)。中央値3,200万円は、成約が10件以上ある駅のなかで最も高い値で、仲介手数料の上限額は112万2,000円になります。市の年表によると、平成18年3月27日に「けいはんな線」が開通し、学研奈良登美ヶ丘駅が開業しました。マスタープランは駅周辺を地域拠点に位置づけています。町別では中登美ヶ丘が25件・3,700万円。商業地の標準地「中登美ヶ丘6丁目8番内」は243,000円/㎡(+3.8%)。「奈良市の都市計画2017」には、地区計画の例として「学研奈良登美ヶ丘駅西部住宅地 約15.8ha」が挙がっています
高の原近鉄—成約は33件・中央値2,100万円・駅からの平均19分。駅からの平均19分は、成約が10件以上ある駅のなかで最も長い値です。マスタープランは北部地域の駅として挙げ、近鉄高の原駅周辺を地域拠点に位置づけています。北部地域の方針には「平城相楽ニュータウンにおいては、まち全体のリノベーション」とあります。成約個票では、左京の中古マンション(1,500万円・専有70㎡・2LDK+S・1997年築・RC)が高の原駅の最寄り、朱雀の戸建(2,300万円・土地230㎡/延床125㎡・1987年築・軽量鉄骨造)が高の原駅から20分でした。市営自転車駐車場は高の原第二(朱雀三丁目)・第三・第四(右京一丁目)の3か所。住宅地の標準地「右京4丁目13番25」は172,000円/㎡(+2.4%)で、芝辻町の標準地と並んで60地点の4番目です
京終——成約は32件・中央値480万円・駅からの平均15分。中央値480万円は、市内の駅のなかで際立って低い値です(仲介手数料の上限額は22万4,400円)。町別でも、南京終町14件・815万円、南紀寺町10件・410万円、西木辻町11件・850万円と、1,000万円に届かない中央値の町があります。一方、成約個票には南肘塚町の戸建(2,300万円・土地105㎡/延床105㎡・2009年築・木造)が京終駅から10分で載っています。安い成約が多い理由は、公表データからは分かりません(種別・築年・面積の内訳が駅別には出ていないためです)。価格だけで判断せず、建物の築年・管理の状態・接道を1件ずつ確認してください。この駅は市の地域別方針の本文に登場しないため、市内にあることを国土地理院の地名検索(市区町村コード29201)で確認しています。事業者名と路線名は、本ページでは確認できていません(未確認)
西ノ京近鉄橿原線6,850人成約は19件・中央値1,500万円・駅からの平均14分。マスタープランでは、中部地域と西ノ京丘陵東麓地域の両方の駅として登場します。駅と同じ「西ノ京」の名前で、歴史的風土保存区域「西ノ京」(114ha)と風致地区「西ノ京」(200.5ha)が指定されています。特別保存地区には「唐招提寺」(29ha)・「薬師寺」(10ha)があります。町別では六条西13件・1,900万円、六条5件・1,500万円、平松5件・1,600万円。住宅地の標準地は「六条緑町2丁目」74,200円/㎡(0.0%)、「六条1丁目」70,100円/㎡(+0.3%)、「平松2丁目」69,700円/㎡(−0.1%)。マスタープランは「平松〜七条西町周辺」を医療福祉拠点としています
平城山JR関西本線—成約は16件・中央値1,800万円・駅からの平均8分。市の年表には昭和60年12月1日「国鉄関西本線に『平城山駅』誕生」とあります。市の地域別方針の本文に登場しない駅のため、市内にあることを国土地理院の地名検索(市区町村コード29201)で確認しています。風致地区「平城山」(576.0ha)と同じ名前の駅です(駅と風致地区の位置関係は、本ページでは確認していません)
尼ヶ辻近鉄橿原線4,056人成約は16件・中央値1,600万円・駅からの平均15分(成約データの表記は「尼ケ辻」)。市の地域別方針の本文に登場しない駅のため、市内にあることを国土地理院の地名検索(市区町村コード29201)で確認しています。路線は、近畿日本鉄道「駅別乗降人員」の橿原線の表に載っていることで確認しています。件数が16件ですので、中央値は参考値としてお読みください
平城近鉄—成約は7件・中央値2,200万円・駅からの平均14分。件数が少ないので参考値です。マスタープランは中部地域の駅として挙げています。中部地域(都跡・平城の小学校区)は、歴史的風土保存区域「平城宮跡」(919ha)のある一帯で、マスタープランは国営公園・県営公園の区域での連携や、第一次大極殿院の復原整備に触れています
帯解JR—成約は3件・中央値650万円・駅からの平均21分。3件しかありませんので、相場としては使えません。マスタープランは南部地域(東市・辰市・明治・帯解の小学校区)の駅として「JR帯解駅」を挙げています。南部地域の方針には「老朽化の進む高経年の公営住宅等の更新」「生産緑地等、都市農地について…保全に努め」とあります。駅からの平均21分は市内の駅で最も長く、車を前提にした物件が中心と読めます

※市内の駅として載せたのは15駅です。このうち12駅(JR奈良・帯解/近鉄奈良・新大宮・大和西大寺・学園前・富雄・菖蒲池・西ノ京・平城・高の原・学研奈良登美ヶ丘)は、奈良市都市計画マスタープラン及び立地適正化計画2025が市内の地域・拠点の駅として挙げている駅です。残る3駅(京終・尼ヶ辻・平城山)は同計画の地域別方針の本文に出てこないため、国土地理院の地名検索が返す市区町村コード(29201=奈良市)で、市内にあることを確かめました。

路線の欄について。市の計画は駅を「近鉄◯◯駅」「JR◯◯駅」と書いており、駅ごとの路線名までは書いていません。そこで近鉄の駅は、近畿日本鉄道の「駅別乗降人員」の表で、どの路線の表に載っているかを確認しました。奈良線の表に近鉄奈良・新大宮・大和西大寺・菖蒲池・学園前・富雄、橿原線の表に大和西大寺・尼ヶ辻・西ノ京、けいはんな線の表に学研奈良登美ヶ丘が載っています(大和西大寺駅は奈良線と橿原線の両方の表に載っています)。高の原駅・平城駅は、その駅が載る路線のページを取得できておらず、路線名は未確認です(表では事業者名だけにしています)。大和西大寺駅に奈良線・橿原線のほか何線が乗り入れるかも、同じ理由で近鉄の表では確認できていません。京終駅は事業者名・路線名とも未確認です。JRの駅は、市の年表で路線が分かる奈良駅・平城山駅(関西本線)だけ路線名を入れ、帯解駅は「JR」としています。

乗降人員の欄について。近鉄の駅の乗降人員は、近畿日本鉄道の公表する令和7年11月11日(火)の1日の調査値で、年間の平均ではありません(表の見出しは「1日平均乗降人員」ですが、近鉄の駅は調査日1日の数字です)。数字を確認できた近鉄の9駅のなかでは、近鉄奈良61,593人が最も多く、大和西大寺45,137人、学園前43,070人が続きます。JRの奈良・平城山・帯解、近鉄の高の原・平城、京終の6駅は数字を確認できておらず「—」です。そのため、JRを含めた市内全体の順位は、本ページでは分かりません。市の計画に出てくる路線名は、JR関西本線、JR奈良線、近鉄奈良線。年表には、現在の近鉄京都線(昭和3年・西大寺〜京都間)と、けいはんな線(平成18年)が出てきます。

成約データの駅別について。国土交通省の成約価格情報では、学園前が「学園前(奈良)」、学研奈良登美ヶ丘が「学研奈良登美ケ丘」、尼ヶ辻が「尼ケ辻」と表記されています。676件の最寄駅は17駅に分かれ、上の15駅の合計は667件。残りは「東生駒」5件(中央値2,200万円)と「九条(奈良)」4件(2,650万円)で、この2駅は市の計画に市内の駅として出てこないため、表には載せていません。奈良市の住所でも、最寄駅が市の外の駅になる物件があるということです。

駅からの平均の読み方。奈良8分・平城山8分・大和西大寺9分が短く、高の原19分・帯解21分が長くなっています。学園前・学研奈良登美ヶ丘は14分、富雄・菖蒲池は12分。西部と北部の住宅地は、駅から歩いて10分を超える物件、バスを使う物件が多いと読めます。(成約データには駅からの時間が0と記録されている成約があり、平均はその影響を受けています。目安としてお読みください。)駐車場の有無と台数、バスの便、坂の有無は、奈良市の丘陵の住宅地では物件選びの基本条件になります。

道路

道路の骨格は、昭和30年代・40年代にできています。市の年表によると、阪奈道路の開通が昭和34年6月9日、名阪国道の開通が昭和40年12月16日。マスタープランは産業拠点の場所として「第二阪奈道路中町IC周辺」「名阪国道IC周辺」を挙げており、西は阪奈道路・第二阪奈道路、東は名阪国道が、市の外とつながる道路になっています。

★いま動いている計画があります。京奈和自動車道の(仮称)奈良ICと、JR関西本線の新駅です。マスタープラン(令和7年3月27日策定)は、「京奈和自動車道(仮称)奈良IC周辺へのJR関西本線新駅設置」を掲げ、JR新駅周辺を地域拠点に、「JR新駅を含む西九条町周辺及び八条・大安寺地区周辺」を産業拠点に位置づけています。地域別の方針には「JR新駅の整備を促進するとともに、アクセス道の整備」「大安寺柏木線の整備を促進」「西九条佐保線の整備推進により利便性を高める」とあります。新駅の名称・開業の時期、奈良ICの供用の時期は、本ページでは確認できていません(未取得)。

このほかマスタープランには、「都心内環状道路の整備」、「西大寺東線及び県道谷田奈良線の事業を推進」、「奥柳登美ヶ丘線の一部、近鉄学園前駅周辺の区間について整備」、「京奈和自動車道の整備を促進」といった道路の方針が並んでいます。鉄道では「JR奈良線の複線化、利用促進」、近鉄奈良線の踏切道の改良に触れています。都市計画道路の区域にかかる敷地は、建築に制限がかかります(都市計画法第53条の許可)。幹線道路の近くや、JR新駅・奈良ICの計画地の近くで物件を検討される方は、その土地が計画の区域にかかるかどうかを、市の都市計画課で必ずご確認ください。

リニア中央新幹線について、マスタープランは「昭和48年に国の基本計画に決定された、奈良市附近の中間駅設置」に触れています。駅の位置も時期も決まったものとして書かれてはいません。「リニアの駅ができるから値上がりする」という説明を受けたときは、その根拠を確認してください。

東部の交通は、西側とはまったく違います。東部ゾーン(東部地域・月ヶ瀬地域・都祁地域)には、市の計画に拠点として出てくる鉄道駅がありません。マスタープランは、月ヶ瀬・都祁地域の中心部や田原・柳生・大柳生・東里地区の「郵便局やJA等公益施設の周辺」を生活拠点としています。東部で家を探す方は、自家用車を前提にした暮らしになると考えておくのが現実的です。バスの路線と本数は、本ページでは確認できていません(未取得)。

※高の原・平城・京終の各駅の路線名、JRの各駅と高の原・平城・京終の各駅の乗降人員、駅ごとの所在地、JR新駅の名称・開業時期、(仮称)奈良ICの供用時期、路線バス・コミュニティバスの系統と本数、大阪・京都方面への所要時間は、本ページでは確認できていません(未取得)。出典:奈良市都市計画マスタープラン及び立地適正化計画2025 全体構想 https://www.city.nara.lg.jp/uploaded/attachment/191209.pdf /同 地域別構想(市街地ゾーン) https://www.city.nara.lg.jp/uploaded/attachment/191212.pdf /奈良市「奈良のあゆみ」 https://www.city.nara.lg.jp/soshiki/3/1943.html / https://www.city.nara.lg.jp/soshiki/3/2789.html /https://www.city.nara.lg.jp/soshiki/3/10288.html /奈良市(市営自転車駐車場のページ) https://www.city.nara.lg.jp/site/kankyoseisaku/8078.html /近畿日本鉄道「駅別乗降人員 奈良線 橿原線 天理線」 https://www.kintetsu.co.jp/tetsudo/c.html /近畿日本鉄道「駅別乗降人員 生駒線 田原本線 信貴線 けいはんな線」 https://www.kintetsu.co.jp/tetsudo/d.html /国土地理院 地名検索 https://msearch.gsi.go.jp/address-search/AddressSearch?q=京終駅

08奈良市で家を買う前に必ず確認する「市街化調整区域」

奈良県で家を探すとき、最初につまずきやすいのがこの区分です。 同じ市の中に市街化区域と市街化調整区域の両方があるところでは、どちらに入るかで建て替えや住宅ローンの条件が変わります。 奈良市は、市街化区域と市街化調整区域に分かれています(線引きあり)。ただし、市域の全部が都市計画区域ではありません。市公式によると、都市計画区域は「月ヶ瀬地区、都祁地区を除いた区域」の21,160ha。このうち市街化区域が4,857ha、市街化調整区域が16,303haです(平成25年3月15日決定)。下の表は都市計画区域に対する割合で、都市計画区域の23.0%が市街化区域、77.0%が市街化調整区域です。

市域全体(27,694ha)で見ると、市街化区域は約17.5%、市街化調整区域は約58.9%、残りの約23.6%(月ヶ瀬地区・都祁地区)は都市計画区域の外になります(当方算出)。市域のうち月ヶ瀬・都祁は都市計画区域の外で、区域区分も都市計画税も別の扱いになります。平成17年4月1日に合併した旧月ヶ瀬村・旧都祁村の区域です。

市街化区域は、この半世紀で551ha広がりました。「奈良市の都市計画2017」によると、区域区分の当初決定は昭和45年12月28日で、市街化区域は4,306ha。平成25年3月15日の決定で4,857haになっています(備考は「特定保留区域の随時編入」。差の551haは当方算出)。

市街化調整区域について、市公式は次のように書いています。「市街化調整区域内においては、原則として、開発行為や建築行為はできない事とされています。」建てられるのは、開発許可の適用除外にあたる場合か、都市計画法第34条の各号のいずれかに該当する場合で、許可申請の前に開発指導課へ事前協議の申請が必要です。

区分面積構成比
市街化区域4,857 ha23.0%
市街化調整区域16,303 ha77.0%
合計(都市計画区域)21,160 ha100.0%

※区域区分の決定・変更:当初 昭和45年12月28日(都市計画区域21,191ha・市街化区域4,306ha・市街化調整区域16,885ha)/平成25年3月15日(都市計画区域21,160ha・市街化区域4,857ha・市街化調整区域16,303ha)。「奈良市の都市計画2017」による

市街化調整区域だと何が起きるか

  • 原則として建築を目的とした開発ができない=将来の建て替えに許可が要る、あるいはできない場合がある
  • 住宅ローンの審査が通りにくい金融機関がある。取扱不可・融資比率を下げるなどの扱いになることがある
  • 再建築不可・接道条件・既存宅地の扱いなど、物件ごとに個別確認が必須
  • 一方で都市計画税がかからない=毎年のランニングコストは市街化区域より低い

都市計画税について、奈良市の税率は100分の0.25(0.25%)です。市公式は課税の対象を「1月1日現在、奈良市内の市街化区域内に土地・家屋をもっている人」と説明しています。市街化区域なら固定資産税1.4%と合わせて1.65%、市街化区域でない土地・家屋(市街化調整区域、都市計画区域の外の月ヶ瀬・都祁)は、この説明のとおりなら固定資産税の1.4%のみになります。市街化区域は市域の約17.5%ですから、検討中の物件がどこにあるかで、毎年の税額が変わります。詳しくは「固定資産税・都市計画税」の章で扱います。

調べ方(ご自身でも確認できます)

  • 市の都市計画情報(Web GIS)で住所を入力して区域を確認する
  • 固定資産税の納税通知書を見る。都市計画税が課されていれば市街化区域、課されていなければ市街化調整区域の可能性が高い
  • 重要事項説明書の「都市計画法にもとづく制限」欄を確認する

※家タダでは、ご検討中の物件が調整区域かどうか、再建築の可否、ローンが通る金融機関があるかを契約前に無料で調査します。物件URLをお送りください。

奈良市の市街化区域は「低層の住宅地」がほぼ半分です

用途地域4,857.4haのなかで最も広いのは、第一種低層住居専用地域の2,306.9ha(47.5%)です。第二種低層住居専用地域の18.7haと合わせると2,325.6haで、用途地域の47.9%(当方算出)になります。

区分面積市域に占める割合住宅を買う立場から
低層住居専用地域(第一種・第二種)2,325.6 ha8.4%戸建中心の住宅地。高い建物が建ちにくい反面、建てられる大きさの制限も厳しい
中高層住居専用地域(第一種・第二種)593.9 ha2.1%マンションも建つ住宅地
住居地域・準住居地域(第一種・第二種・準)1,332.2 ha4.8%住宅のほか、店舗や事務所も建つ区域
商業系(近隣商業・商業)396.5 ha1.4%駅前・幹線道路沿い
工業系(準工業・工業)209.2 ha0.8%工場・流通の区域。住宅も建てられるが、周辺の用途を確認
市街化調整区域16,303 ha58.9%原則として、開発行為や建築行為はできない
都市計画区域の外(月ヶ瀬・都祁)6,534 ha23.6%区域区分なし。都市計画税の課税対象(市街化区域内)にあたらない
合計(市域)27,694 ha100.0%—

※用途地域は「奈良市の都市計画2017」(平成29年3月7日告示)の面積を当方が系統別に合計したもの。市街化調整区域は平成25年3月15日決定。都市計画区域の外の面積と、市域に占める割合はすべて当方算出です。端数処理のため構成比の合計は100%になりません。出典:https://www.city.nara.lg.jp/uploaded/attachment/17691.pdf / https://www.city.nara.lg.jp/soshiki/111/2594.html

市街化調整区域 ― 「条例で建てられる区域」は指定されていません

ここは奈良市で特に大事な点です。市街化調整区域でも、都市計画法第34条の第11号・第12号にもとづいて、条例で区域を指定し、一定の条件で住宅を建てられるようにしている自治体があります。奈良市の公式ページは、第11号・第12号のどちらについても「現在は指定する区域はありません。」と書いています(ページ更新日 2026年4月1日)。

  • 市街化調整区域の物件は、「いま家が建っているから建て替えもできる」とは限りません。建て替えができるか、誰が建てられるかは、開発許可の適用除外や法第34条の各号にあたるかどうかで決まります。
  • 許可申請の前に、事前協議が必要です。市は、法第34条の各号に該当する場合について、開発指導課の窓口へ協議申請を出すよう求め、計画内容を事前に相談するよう案内しています。
  • 開発許可の窓口は奈良市です(中核市)。開発指導課 指導係(0742-34-5237)。
  • 市街化調整区域は16,303ha、市域の約58.9%。価格が周辺より目立って安い物件、敷地が広い物件は、まず区域区分を確認してください。

月ヶ瀬・都祁は都市計画区域の外。東部は調整区域か区域外です

市のマスタープラン(令和7年3月27日策定)は、市域を市街地ゾーン(6地域)と東部ゾーン(3地域)に分けています。東部ゾーンは東部地域(田原・柳生・興東の小学校区)、月ヶ瀬地域、都祁地域で、「都市計画区域外又は市街化調整区域に属する」とされています。

  • 月ヶ瀬地区・都祁地区は、都市計画区域そのものの外です(市公式「月ヶ瀬地区、都祁地区を除いた区域」)。市街化区域・市街化調整区域の区分がなく、用途地域の表にも入っていません。
  • 都市計画税は「奈良市内の市街化区域内」の土地・家屋にかかる税ですので、市街化区域でないこれらの区域は対象にあたりません。
  • ただし「規制が無い」という意味ではありません。景観計画は市内全域が区域で、盛土規制法の宅地造成等工事規制区域も令和7年4月1日から市内全域です。建築確認の要否、接道、農地・森林の扱いなど、都市計画区域の外ならではの確認事項があります。都市計画区域の外で建築にどの手続きが要るかは、本ページでは確認できていません(未取得)ので、市の建築指導課・開発指導課にご確認ください。
  • 住宅ローンの取扱いも、市街化区域の物件とは違うことがあります。契約前に金融機関へ確認が必要です。

高度地区は8種類・2,531.8ha。7割超が「15m」です

奈良市は建物の高さの上限を高度地区で決めています。市公式は「8種類の高度地区」を定めていると説明しており、「奈良市の都市計画2017」(平成25年3月15日告示)の面積は次のとおりです。

高度地区面積高度地区に占める割合
10m高度地区41.9 ha1.7%
15m高度地区1,659.0 ha65.5%
15m斜線高度地区177.0 ha7.0%
15m高度地区 勾配屋根緩和型7.2 ha0.3%
20m高度地区364.0 ha14.4%
25m高度地区205.0 ha8.1%
31m高度地区69.9 ha2.8%
40m高度地区7.8 ha0.3%
合計2,531.8 ha100.0%

15mの3種類を合わせると1,843.2haで、高度地区の約72.8%(当方算出)。最も高い区分でも40mで、その面積は7.8haだけです。また、低層住居専用地域2種類の合計2,325.6haと高度地区の合計2,531.8haを足すと4,857.4haで、用途地域の合計と同じ数字になります(当方算出)。奈良市の市街化区域は、低層の住宅地か、高さの上限が決まった区域か、そのどちらかでほぼ埋まっていると読めます。

買う側にとっての意味は2つあります。ひとつは、隣に突然高い建物が建つ可能性が、制度のうえで抑えられていること。もうひとつは、高いマンションを建てられる土地が限られていること。奈良市の成約は中古マンションが341件ありますが、その建築年の中央値は1995年で、74件は1981年以前の建築です。マンションを探す方は、築年の古い物件が多く出てくることを前提にしてください。平成25年・平成29年より後の変更は確認できていません(未取得)ので、検討中の物件の高度地区は市の都市計画情報でご確認ください。

地区計画・防火地域・生産緑地

「奈良市の都市計画2017」(平成29年3月7日時点)によると、地区計画は37地区・約224.5ha(うち地区整備計画が約214.3ha)。防火地域は185.6ha、準防火地域は354.6ha(合計540.2ha)。生産緑地地区は622地区・102.88ha(平成29年12月20日告示。当初の平成4年12月25日は664地区・117.32ha)です。

  • 地区計画の区域:建物の用途・高さ・敷地の分け方などに、その地区だけのルールがあります。区域内の行為には届出が必要です。37地区の名称と制限の中身、平成29年より後に増えた地区は、本ページでは取得できていません(未取得)。
  • 防火地域・準防火地域:建物の構造や窓・外壁の仕様に制限がかかり、建築費に影響します。
  • 生産緑地:住宅地のなかに畑や田が残っている場所は、生産緑地の可能性があります。隣が生産緑地なら当面は建物が建ちにくい一方、指定が解かれれば宅地に変わることもあります。
  • 建築協定:市は「奈良市建築協定 認可一覧表」を公開しています(地区数・地区名は未取得)。協定のある住宅地では、敷地の分割や建物の階数などに住民どうしの取り決めがあります。

出典:奈良市 都市計画課(市街化区域と市街化調整区域のページ) https://www.city.nara.lg.jp/soshiki/111/2594.html /奈良市 開発指導課(市街化調整区域での建築・開発のページ) https://www.city.nara.lg.jp/soshiki/116/7765.html /「奈良市の都市計画2017」 https://www.city.nara.lg.jp/uploaded/attachment/17691.pdf /奈良市 都市計画課(高度地区及び防火・準防火地域のページ) https://www.city.nara.lg.jp/soshiki/111/4556.html /奈良市都市計画マスタープラン及び立地適正化計画2025 https://www.city.nara.lg.jp/site/keikaku/230181.html /同 第3章 https://www.city.nara.lg.jp/uploaded/attachment/191210.pdf /奈良市 都市計画課(地区計画のページ) https://www.city.nara.lg.jp/soshiki/111/8917.html /奈良市 建築指導課(建築協定のページ) https://www.city.nara.lg.jp/soshiki/117/2010.html

09奈良市の固定資産税・都市計画税(毎年かかるコスト)

購入時の諸費用だけでなく、買ったあと毎年かかる税金も判断材料です。 仲介手数料は1回きりですが、固定資産税・都市計画税は所有している限り毎年発生します。

税目税率課税対象
固定資産税1.4%市街化区域・市街化調整区域を問わず課税
都市計画税0.25%市街化区域内の土地・家屋のみ
合計(市街化区域)1.65%課税標準額に対して

奈良市の税率は、固定資産税1.4%・都市計画税0.25%です。市公式は、都市計画税を「100分の0.25の税率」とし、課税されるのは「1月1日現在、奈良市内の市街化区域内に土地・家屋をもっている人」と説明しています。市街化区域の物件なら合計1.65%、市街化区域でない物件なら固定資産税の1.4%のみになります。

都市計画税の0.25%は、制限税率(0.3%)より低い税率です。課税標準額1,000万円なら年2万5,000円で、0.3%の市より年5,000円少ない計算になります(当方算出)。

奈良市では、「都市計画税がかからない場所」のほうが広いという点も知っておいてください。市街化区域は4,857haで、市域27,694haの約17.5%(当方算出)。市街化調整区域(16,303ha)と、都市計画区域の外にある月ヶ瀬地区・都祁地区は、市街化区域ではありません。ただし、都市計画税がかからないことは、建てやすいことを意味しません。市街化調整区域は「原則として、開発行為や建築行為はできない事とされて」いる区域です。税が安い理由と、建築の制限は、同じ区域区分から出てきます。

納税義務者について、市公式は「毎年1月1日(「賦課期日」といいます。)に、土地、家屋、償却資産を所有している人」と書いています。年の途中で売買した場合、日割りの精算は売主・買主の合意で行う商慣習であって、市が按分して課税してくれるわけではありません。決済時の固定資産税・都市計画税の精算金は、仲介手数料とは別にかかる実費です。

納期は4月末、7月末、11月末、翌年2月末の4回。第1期が4月末という点は、5月・6月が第1期の市から引っ越してくる方には早く感じられるかもしれません。免税点は、土地30万円・家屋20万円・償却資産150万円です。

住宅用地の特例は、奈良市も地方税法どおりです。固定資産税は、200㎡以下の部分が価格の6分の1、200㎡を超える部分が価格の3分の1。住宅用地として扱われる範囲は「家屋の床面積の10倍まで」とされています(都市計画税の特例率は、市の都市計画税のページに記載がなく、本ページには載せていません)。

奈良市の成約データでは、戸建335件の土地面積の中央値は180㎡です。200㎡という線のすぐ手前ですから、奈良市で流通している戸建には、土地の全部が6分の1の特例に収まる物件と、200㎡を超える部分が3分の1になる物件の両方が、ふつうに混ざっています。成約個票の戸建4件の土地面積も、100㎡・105㎡・120㎡・230㎡でした。風致地区の第一種・第二種のように建ぺい率の基準が20%以下・30%以下の区域では、同じ建築面積の家を建てるのに、より広い敷地が要ります。

新築住宅の減額について、市公式は、床面積の要件(40㎡以上120㎡以下/120㎡以上240㎡以下)を満たす新築住宅を「税額の2分の1」減額するとし、期間は「3階建て以上の中高層耐火住宅は5年度間、上記以外は3年度間」と書いています(120㎡を超える住宅で減額の対象になる部分の扱いなど、細かい条件は市のページでご確認ください)。減額の期間が終わる年は、税額が上がります。築浅の中古戸建て・中古マンションを買う方は、いまの税額が減額中のものかどうかを売主側に確認しておくと、買ったあとの負担を読み違えずに済みます。

住宅を取り壊すと、住宅用地の特例が外れます。古家つきの土地を買って建て替える方は、1月1日をまたいで更地の期間ができると、その年の土地の税額が上がることを知っておいてください。奈良市では、埋蔵文化財の届出(着工の60日前まで)や風致地区の許可で着工までに時間がかかることがあり、更地の期間が長くなりやすい点にも注意が必要です。

免税点

同一人が奈良市内に所有する資産の課税標準額の合計が次の額に満たない場合は課税されません。

区分免税点
土地300,000円
家屋200,000円
償却資産1,500,000円

※納期:4月末・7月末・11月末・翌年2月末の4回(奈良市 資産税課(固定資産税のページ)。年度ごとの日付は納税通知書で確認)/賦課期日は毎年1月1日

※税率・免税点は奈良市の公表資料にもとづく最新値です。税額は物件ごとの課税標準額により異なります。正確な税額は市の資産税課または納税通知書でご確認ください。

10奈良市の学区・子育て支援(住所で決まるもの)

奈良市が学校選択制を実施しているかどうかは、本ページ作成時点で公表資料から確認できていません。このページでは推測で書かない方針のため、断定していません。市が公表している範囲では、住所地によって通う小学校・中学校が定められています。物件選びの段階で通学区域を確認し、最終的な判断は市の教育委員会にご確認ください。市の教育委員会は「奈良市では校区制を実施しておりますので、お住まいの住所により定められた校区の小中学校に就学していただくことになります」と書いています。例外は「区域外就学」で、特別な事由がある場合に認められます。「学校選択制」という名前の制度についての記載は、市のこのページにありません。運用としては住所で学校が決まる仕組みですが、「学校選択制を実施していない」と市が明記しているわけではないため、本ページでは断定を避けています。

指定された学校以外に通えるケース(指定校変更)

指定校制でも、次の事由に当てはまれば指定校以外への就学が認められる場合があります。 「入学前に転居予定」「建て替え中の仮住まい」は多くの市で認められるため、 購入と入学のタイミングが重なる方は事前に教育委員会へ確認してください。

  • 区域外就学:奈良市は校区制で、指定された校区の学校以外に通うには「区域外就学」の手続きが必要です。市は「特別な事由がある場合」に認めるとしています
  • 認められない理由の例として、市は「知り合いが少ない、通学距離が遠い、やりたい部活がない」を挙げています。「校区の境目だから近いほうの学校へ」は、理由になりません
  • 受付の時期:令和9年度分の受付は令和8年10月1日から令和9年2月19日までと案内されています
  • 家の購入・新築にともなう転居予定、建て替え中の仮住まいが事由に入るかどうか、必要書類は何かは、事由の一覧のページを取得できなかったため、本ページでは確認できていません(未取得)。購入と入学・進級の時期が重なる方は、契約の前に教育委員会へご確認ください

※許可基準・受付時期は毎年変わります。最終判断は奈良市の教育委員会です。必ず一次情報でご確認ください。

子育て支援は「市町村ごとに」違う

こども医療費助成や待機児童数は市町村が独自に決めているため、 隣の市に移るだけで条件が変わります。同じ奈良県内でも、市町村が変われば条件が変わります。

項目内容
こども医療費助成の対象高校生世代まで(18歳に達する日以後の最初の3月31日まで。健康保険に加入している子ども)
所得制限所得制限はありません(市のページの記載)
一部自己負担乳幼児:通院は1医療機関につき月額500円。小学生・中学生・高校生世代:通院は1医療機関につき月額1,000円。入院はどちらも1医療機関につき月額1,000円(14日未満の入院は500円)。調剤薬局は一部負担金なし

市立小学校42校・中学校22校。校区は住所で決まります

奈良市の教育委員会は「奈良市では校区制を実施しておりますので、お住まいの住所により定められた校区の小中学校に就学」と案内しています。買う家の住所が、通う小学校と中学校を決めます。市のマスタープラン(令和7年3月27日策定)は、市域を小学校区の組み合わせで9つの地域に分けています。どの小学校区がどの地域に入るかは、次のとおりです。

ゾーン地域小学校区(マスタープランの対応表)
市街地ゾーン中央市街地地域椿井、飛鳥、鼓阪、済美、佐保、大宮、大安寺、大安寺西、済美南、鼓阪北、佐保川
南部地域東市、辰市、明治、帯解
中部地域都跡、平城
西ノ京丘陵東麓地域伏見、六条、伏見南
西部地域富雄南、富雄北、あやめ池、鶴舞、鳥見、登美ヶ丘、東登美ヶ丘、二名、富雄第三、平城西、三碓
北部地域ならやま、朱雀、佐保台、左京
東部ゾーン東部地域田原、柳生、興東
月ヶ瀬地域月ヶ瀬
都祁地域都祁

この表に出てくる小学校区は40で、一覧の42校より2つ少なくなっています。一覧にある青和小学校・西大寺北小学校は、対応表の読み取りでは確認できませんでした(読み取りの漏れか、区分の違いかは未確認です)。町名と小学校区の対応表は、本ページでは取得できていません(未取得)。奈良市は町の数が多く、同じ町でも丁目や番地で校区が分かれることがあります。契約前に、番地まで含めた住所で、教育委員会に指定校を確認してください。

区域外就学 ― 「通学距離が遠い」は理由になりません

指定された校区の学校以外に通うための手続きが「区域外就学」です。市は特別な事由がある場合に認めるとしたうえで、認められない理由の例として「知り合いが少ない、通学距離が遠い、やりたい部活がない」を挙げています。

  • 校区の境目の物件は、とくに注意してください。目の前に別の小学校があっても、校区が違えばそこには通えません。「通学距離が遠い」は、市が認められない例として明記している理由です。
  • 受付には期間があります。令和9年度分は令和8年10月1日〜令和9年2月19日。春の入学・進級にあわせて引っ越す方は、契約と引渡しの日程をこの期間と見比べてください。
  • 購入・新築にともなう転居予定の扱いは未取得です。引渡しが4月を過ぎる場合に、学年の始めから新居の校区の学校に通えるかどうかは、市の事由の一覧を取得できなかったため、本ページでは確認できていません。教育委員会に、売買契約書や工事請負契約書で申請できるかをあわせてご確認ください。

子ども医療費助成 ― 高校生世代まで、所得制限なし

区分通院入院調剤薬局
乳幼児1医療機関につき月額500円1医療機関につき月額1,000円(14日未満の入院は500円)一部負担金は不要
小学生・中学生・高校生世代1医療機関につき月額1,000円1医療機関につき月額1,000円(14日未満の入院は500円)一部負担金は不要

対象は「健康保険に加入している高校生世代(18歳に達する日以後の最初の3月31日)までの子ども」で、市のページには「所得制限はありません。」と書かれています(ページ更新日 2026年2月3日)。保険外の医療費(差額ベッド・健康診断・予防注射・薬の容器代など)と入院時の食事代は対象外です。自己負担が「無料」ではなく、1医療機関ごとに月額500円または1,000円かかる点は、自己負担のない市町から移る方には違いになります。子ども医療費の対象年齢や自己負担は市町村ごとに違いますので、転居前後の条件を見比べてください。

奈良市子育て移住・定住支援金 ― 市外から家を買って移る世帯へ

項目内容(市のページ・2026年7月6日更新)
金額1世帯につき30万円。「居住誘導区域」又は「居住環境維持区域」への移住で10万円を加算
対象の世帯「夫・妻ともに満年齢が39歳以下である若年世帯」で、「扶養する中学生以下の子どもがいる世帯」又は「妊娠している方がいる世帯」
転入の条件「本市に転入する日の直前1年間において、本市に住所を有していないこと」。転居後5年以上継続して居住する意思があること
対象の住宅新築・中古のどちらも対象。購入が対象で、賃貸は対象外
契約日「売買契約又は工事請負契約の締結日が、本要綱の施行日(令和8年7月7日)以後であること」
事前申出令和8年7月7日〜令和9年1月31日。交付申請は転入後6カ月以内
受付「受付は先着順」「申請が予算枠に達した時点で募集を締め切ります」
窓口広報課 移住定住促進係(0742-93-3470)

注意点が3つあります。(1)すでに奈良市に住んでいる方の住み替えは対象外です(転入直前の1年間、市内に住所がないことが条件)。(2)事前申出が必要で、先着順です。契約と申出の順番を間違えると対象から外れるおそれがありますので、契約の前に市の窓口で手順を確認してください。(3)このページの内容は2026年7月6日更新の市のページによるもので、いま募集が続いているかは市に確認が必要です。なお、この支援金は世帯に対する定額の支給で、仲介手数料を対象経費にする補助ではありません(市のページに、仲介手数料などの諸費用を対象経費とする記載はありません)。仲介手数料0円と支援金は、別々のものとして両方を検討できます。

なお学校給食費、待機児童数、保育料の詳しい条件は、市公式で確認できませんでした(未取得)。家計に関わる項目ですので、市の担当課にご確認ください。

出典:奈良市教育委員会(就学・校区のページ) https://www.city.nara.lg.jp/site/kyouiku/10817.html /同(奈良市立小学校一覧) https://www.city.nara.lg.jp/site/kyouiku/6614.html /同(奈良市立中学校一覧) https://www.city.nara.lg.jp/site/kyouiku/6150.html /奈良市都市計画マスタープラン及び立地適正化計画2025 第3章 https://www.city.nara.lg.jp/uploaded/attachment/191210.pdf /奈良市(子ども医療費助成のページ) https://www.city.nara.lg.jp/site/kosodate/31125.html /奈良市「奈良市子育て移住・定住支援金」 https://www.city.nara.lg.jp/site/nararhythm/259382.html

11奈良市で家を買う前に必ず確認したい点

1|歴史的風土保存区域・特別保存地区 ― 「届出」か「許可」か

奈良市で家を買う前に、最初に確認していただきたいのが古都保存法の区域です。 歴史的風土保存区域は春日山1,743ha・平城宮跡919ha・西ノ京114haの計2,776ha。 そのなかの歴史的風土特別保存地区は、春日山1,329ha・平城宮跡419ha・聖武天皇陵5ha・山陵17ha・唐招提寺29ha・薬師寺10haの計1,809haです。

物件の場所手続き確認すべきこと
特別保存地区の内許可 建築物の新築など、土地の形質の変更、木竹の伐採、色彩の変更まで許可の対象。その土地で住宅の建て替えが認められるかを、契約の前に必ず景観係で確認
保存区域の内(特別保存地区の外)届出 建築物の新築など、土地の形質の変更などが届出の対象。高さ5m以下の工作物、60㎡以下の土地の形質の変更などは届出不要の例
保存区域と風致地区が重なる風致地区の許可「風致地区内行為許可のみ必要」。基準は風致地区の種別による
特別保存地区と風致地区が重なる両方の許可特別保存地区の許可と、風致地区の許可の両方が必要

届出の時期(何日前までか)と、特別保存地区で住宅の新築・建て替えがどこまで認められるかは、市のページに明記がなく、本ページでは確認できていません(未取得)。 特別保存地区の物件は、「いま家が建っている」ことと「同じ家を建て直せる」ことが別の話になり得ます。 窓口は都市計画課 景観係(0742-34-5209)です。

出典:奈良市 景観(歴史的風土保存区域・特別保存地区のページ) https://www.city.nara.lg.jp/site/keikan/1875.html / 奈良市 景観(歴史的風土保存区域・特別保存地区での行為の手続きのページ) https://www.city.nara.lg.jp/site/keikan/1791.html

2|風致地区 ― 何種かで、建てられる大きさが変わる

風致地区は6地区・4,727.9ha。春日山・佐保山・平城山・西ノ京のほか、あやめ池(413.2ha)・富雄(247.6ha)にもあります。

種別面積(6地区の合計)高さ・建ぺい率・緑地率の基準土地200㎡なら建築面積は
第一種1,809.0 ha8m以下・20%以下・40%以上40㎡まで
第二種1,455.4 ha10m以下・30%以下・30%以上60㎡まで
第三種1,311.2 ha10m以下・40%以下・20%以上80㎡まで
第四種24.5 ha12m以下・40%以下・20%以上80㎡まで
第五種127.8 ha15m以下・40%以下・20%以上80㎡まで

※「土地200㎡なら」の欄は、建ぺい率の基準を土地200㎡に掛けた当方の試算です。実際に建てられる大きさは、用途地域の建ぺい率・容積率、道路や隣地からの後退距離などでさらに変わります。

  • 古い戸建を建て替える場合:いまの家が基準より大きく建っていないかを確認してください。建て替えると小さくなることがあります。
  • 外壁の塗り替え:「建築物その他の工作物の色彩の変更」も許可の対象です。リフォームの計画にも関係します。
  • 庭木を切る・造成する:木竹の伐採、宅地の造成、土地の形質の変更も対象です。駐車場を広げる計画の方は要注意です。
  • 後退距離:道路から2m以上(第一種は3m以上)、隣地から1m以上(第一種は1.5m以上)。間口の狭い敷地では影響が大きくなります。

出典:奈良市 景観(風致地区のページ) https://www.city.nara.lg.jp/site/keikan/5245.html / 奈良市 景観(風致地区の許可基準のページ) https://www.city.nara.lg.jp/site/keikan/8756.html / 「奈良市の都市計画2017」 https://www.city.nara.lg.jp/uploaded/attachment/17691.pdf

3|景観計画 ― 重点地区なら、着手の30日以上前に届出

景観計画は市内全域が区域です。届出が必要なのは「大規模行為」と「景観形成重点地区内のすべての行為」。 重点地区では、建築物・工作物の新築、外観の変更、開発行為、土地の形質の変更、木竹の伐採、物件の堆積、屋外広告物の設置などが対象になります。 届出は行為着手の30日以上前、2部を都市計画課 景観係へ。

  • 重点地区の物件は、引渡しからすぐに工事を始められません。届出から30日は見込んでください。
  • 外観の変更も対象です。屋根・外壁の色や素材に基準がある地区では、選べる仕様が限られ、工事費に影響します。
  • 大規模行為の規模の基準、重点地区の名称と範囲、景観地区の有無は、本ページでは取得できていません(未取得)。市の景観のページでご確認ください。

出典:奈良市 景観(奈良市景観計画のページ) https://www.city.nara.lg.jp/site/keikan/145651.html / 奈良市 景観(景観計画区域内の行為の届出のページ) https://www.city.nara.lg.jp/site/keikan/147917.html

4|埋蔵文化財 ― 着工の60日前。遺跡の範囲は文化財課に照会する

周知の埋蔵文化財包蔵地(遺跡)のなかで建築・造成その他の土木工事を行うときは、工事着工の60日前までに届出が必要です。 平城京跡・平城宮跡・平城宮北方遺跡は4部、その他は3部。市は「発掘調査の実施には一定期間を要します」と書いています。

  • 遺跡の範囲は、奈良市地図情報公開サイトでは確認できません。文化財課の窓口・照会フォーム・メールで照会します。おおよその位置は「奈良県遺跡地図」。
  • 境界の近くは、範囲の外でも届出が必要な場合があります。市は「必ず当課へお問い合わせください」としています。
  • 建て替え・造成の計画がある方は、契約の前に照会してください。着工が遅れると、仮住まいの家賃やつなぎ融資の利息が増えます。
  • 発掘調査の費用の負担者、包蔵地の数、平城京跡の範囲は、本ページでは確認できていません(未取得)。

出典:奈良市 文化財課(埋蔵文化財の届出のページ) https://www.city.nara.lg.jp/site/bunkazai/8918.html / 奈良市 文化財課(埋蔵文化財包蔵地の照会のページ) https://www.city.nara.lg.jp/site/bunkazai/169857.html

5|市街化調整区域と、都市計画区域の外(月ヶ瀬・都祁)

奈良市は市域の約17.5%(4,857ha)が市街化区域、約58.9%(16,303ha)が市街化調整区域。 月ヶ瀬地区・都祁地区(約23.6%)は都市計画区域の外です(割合は当方算出)。

物件の場所確認すべきこと
市街化区域 用途地域、建ぺい率・容積率、高度地区、地区計画・建築協定の有無。都市計画税0.25%がかかります。そのうえで1〜4の「4枚の地図」
市街化調整区域 建て替えができるか、誰が建てられるか、住宅ローンが使えるか。 市は「原則として、開発行為や建築行為はできない事とされています」と説明。法第34条第11号・第12号の条例区域は「現在は指定する区域はありません」
都市計画区域の外(月ヶ瀬・都祁) 区域区分なし。建築に要る手続き、接道、農地・森林の扱い、住宅ローンの取扱いを個別に確認。景観計画と盛土規制法の区域には入ります

市街化調整区域の物件については、とくに慎重に。 条例で区域を決めて住宅を建てられるようにする仕組み(法第34条第11号・第12号)が、奈良市では使われていません。 調整区域で建て替えができるのは、開発許可の適用除外か、法第34条のほかの号にあたる場合で、物件ごとの判断になります。 許可申請の前に、開発指導課(0742-34-5237)への事前協議が必要です。 家タダでは、建て替えの可否と住宅ローンの取扱いを契約前に無料で調査します。

出典:奈良市 都市計画課(市街化区域と市街化調整区域のページ) https://www.city.nara.lg.jp/soshiki/111/2594.html / 奈良市 開発指導課(市街化調整区域での建築・開発のページ) https://www.city.nara.lg.jp/soshiki/116/7765.html

6|洪水の対象は7河川。ハザードマップと盛土

市は洪水ハザードマップを公開しています(令和6年1月更新)。

項目市のページの内容
洪水の対象河川佐保川、富雄川、秋篠川、地蔵院川、岩井川、能登川、高瀬川の7河川
想定している雨(想定最大規模)大和川水系:12時間総雨量316mm/淀川水系:12時間総雨量358mm
地図に載っているもの洪水浸水想定区域、土砂災害警戒区域・特別警戒区域、家屋倒壊等氾濫想定区域(河岸侵食)、防災重点ため池、指定避難所
地震別に「地震ハザードマップ」があります
  • 川の名前がついた住宅地は、とくに確認してください。富雄川は成約107件の富雄駅と、佐保川・秋篠川も市内の町名や小学校区と同じ名前です。 検討中の物件の住所で、浸水の深さと、家屋倒壊等氾濫想定区域に入っていないかを見てください。
  • 家屋倒壊等氾濫想定区域(河岸侵食)は、「2階に逃げれば足りる」とは限らない区域です。 川岸が削られて家そのものが壊れるおそれがあるとされる区域で、早めに区域の外へ逃げることが前提になります。
  • 土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)に入ると、居室のある建築物に構造の規制がかかり、住宅ローンの条件や建て替えの自由度に影響します。 丘陵の住宅地、東部の山あいの物件は必ず確認してください。
  • ため池の近くの物件は、防災重点ため池の表示も確認してください。
  • 盛土:奈良市は令和7年4月1日から、市内全域が盛土規制法の「宅地造成等工事規制区域」です。 マスタープランは西部・西ノ京丘陵東麓の方針に「丘陵地等、地形条件に配慮した災害に強い基盤づくり」を挙げています。 丘陵の造成地の物件は、擁壁の状態と、盛土かどうかを確認してください。

※町ごとの浸水深、土砂災害警戒区域・特別警戒区域の数、防災重点ため池の数、内水・ため池のハザードマップの有無は、本ページでは取得できていません(未取得)。 立地適正化計画の防災指針(第9章)も、PDFが画像で本文を取得できませんでした。 出典:奈良市(洪水ハザードマップのページ) https://www.city.nara.lg.jp/site/bousai-saigai/89308.html / 奈良市 開発指導課(盛土規制法の区域指定のページ) https://www.city.nara.lg.jp/soshiki/116/233701.html / 奈良市都市計画マスタープラン及び立地適正化計画2025 地域別構想 https://www.city.nara.lg.jp/uploaded/attachment/191212.pdf

7|1981年以前の建物 ― 中古戸建て71件、中古マンション74件

奈良市の成約では、中古戸建て299件のうち71件、中古マンション341件のうち74件が、1981年以前の建築です。 中古640件のうち145件、23%(当方算出)。4〜5件に1件が、いわゆる旧耐震の時期の建物ということになります。

  • 契約の前に、建築年(建築確認の時期)を確かめる。1981年5月以前に建築確認を受けた建物かどうかで、耐震の前提が変わります。
  • 市の耐震の補助を確認する。市は令和8年度、耐震診断補助(一戸建て)、耐震改修設計補助、耐震改修工事補助、ブロック塀等撤去費補助を設けており、 募集期間は令和8年5月18日〜11月30日です。耐震診断員の派遣は、令和8年度分の募集が終了しています。
  • 補助は「買ってから」の話になることが多い点に注意。 補助率・上限額・募集件数、買主が契約の前後のどの時点で申請できるかは、本ページでは確認できていません(未取得)。 建築指導課に、購入の予定を伝えたうえで確認してください。
  • 古いマンションは、建物全体の耐震と修繕。耐震診断の有無、長期修繕計画、修繕積立金の残高を、管理会社の資料で確認します。
  • 改修費を物件価格に足して考える。中古戸建ての下位25%は950万円です。安い物件ほど、買ったあとにかかる費用の割合が大きくなります。

出典:奈良市 建築指導課(耐震関連の補助のページ・令和8年度) https://www.city.nara.lg.jp/soshiki/117/130644.html

8|低層住居専用地域・高度地区・地区計画 ― 建て替えで同じ大きさが建つか

奈良市の用途地域の47.5%(2,306.9ha)が第一種低層住居専用地域。 高度地区は8種類・2,531.8haで、15mの3種類が1,843.2ha(約72.8%)、最も高い40mは7.8haです(平成25年・平成29年時点の資料)。

  • 古い戸建を建て替える場合:いまの建ぺい率・容積率・高さの制限で、いまと同じ床面積が取れるかを確認してください。
  • 3階建てを考えている場合:低層住居専用地域、風致地区(第一種は高さ8m以下、第二種・第三種は10m以下)では難しい区画があります。
  • 地区計画(平成29年3月時点で37地区・約224.5ha)と建築協定:敷地の分割や建物の用途・高さに、その地区だけの制限があることがあります。区域内の行為は届出が必要です。
  • 隣が農地の場合:生産緑地(平成29年12月時点で622地区・102.88ha)かどうかを確認してください。
  • マンションの眺望:高さの上限が決まっているため、前に高い建物が建つ可能性は制度上抑えられています。ただし上限いっぱいの建物は建ち得ます。

※用途地域ごとの建ぺい率・容積率、地区計画37地区の名称と制限内容、建築協定の地区、平成29年より後の変更は、本ページでは取得できていません(未取得)。 出典:「奈良市の都市計画2017」 https://www.city.nara.lg.jp/uploaded/attachment/17691.pdf / 奈良市 都市計画課(高度地区及び防火・準防火地域のページ) https://www.city.nara.lg.jp/soshiki/111/4556.html

9|駅からの距離と、動いている計画

地域(市のマスタープラン)駅成約件数成約中央値駅からの平均
西部地域(計317件)学園前108件2,000万円14分
富雄107件1,800万円12分
菖蒲池63件2,200万円12分
学研奈良登美ヶ丘39件3,200万円14分
中央市街地地域(計175件)新大宮77件1,400万円11分
奈良(JR)55件1,800万円8分
近鉄奈良43件1,700万円11分
西ノ京丘陵東麓地域大和西大寺49件2,200万円9分
北部地域高の原33件2,100万円19分
中部/西ノ京丘陵東麓西ノ京19件1,500万円14分
中部地域平城7件2,200万円14分
南部地域帯解3件650万円21分
(地域別方針の本文に登場しない駅)京終32件480万円15分
平城山16件1,800万円8分
尼ヶ辻16件1,600万円15分
  • 駅からの平均は8分〜21分。西部の4駅は12〜14分、高の原は19分。バス便・坂・駐車場の台数を、現地で確認してください。
  • JR新駅と(仮称)奈良IC。マスタープランは「京奈和自動車道(仮称)奈良IC周辺へのJR関西本線新駅設置」を掲げ、 「JR新駅を含む西九条町周辺及び八条・大安寺地区周辺」を産業拠点としています。 新駅の名称・開業時期、ICの供用時期は未取得です。「駅ができるから値上がりする」という説明には、時期の根拠を求めてください。
  • 都市計画道路の区域にかかる土地は、建築に制限がかかります。西九条佐保線、大安寺柏木線、西大寺東線、奥柳登美ヶ丘線などの名前がマスタープランに出てきます。
  • 産業拠点の近くは、完成後の交通量と大型車の通行も想定してください。

10|人口が減っている市で買う、ということ

これは正直に書いておくべき点です。 市のマスタープランは、人口が「2005年(平成17年)を境に減少傾向」にあり、 「2045年(令和27年)には30万人を割り込むことが見込まれています」と書いています。 高齢化率は「2040年(令和22年)には41%に到達する見込み」。 令和8年9月1日の住民基本台帳人口は343,684人です。

  • 地価は、場所によって分かれています。住宅地60地点のうち41地点が上昇、9地点が横ばい、8地点が下落。上位3地点は+5.8〜+8.4%、下落した8地点はすべて8万円/㎡未満です。
  • 市は、拠点と区域を決めています。都市拠点(近鉄奈良・JR奈良・新大宮)、地域拠点(JR新駅・大和西大寺・学園前・高の原・学研奈良登美ヶ丘)。 子育て移住・定住支援金は「居住誘導区域」「居住環境維持区域」への移住に10万円を加算しています。 市が人を集めようとしている場所かどうかは、長く住むうえでも、将来手放すときにも効いてきます。
  • ニュータウンの世代交代。マスタープランは北部の平城相楽ニュータウンについて「まち全体のリノベーション」を掲げ、 西部・北部の方針に「良質な住宅・空き家の供給」を挙げています。
  • 将来手放すときの買い手のつきやすさは、駅からの距離、建て替えの自由度(4枚の地図)、災害の想定で差が出る可能性があります。

11|奈良市で契約前に確認すべきこと(チェックリスト)

#確認することなぜ効くか
1歴史的風土保存区域・特別保存地区 保存区域2,776haは届出、特別保存地区1,809haは許可。建て替えの可否に直結します
2風致地区(何種か) 6地区4,727.9ha。第一種は高さ8m・建ぺい率20%、第二種は10m・30%、第三種は10m・40%。あやめ池・富雄にも
3景観形成重点地区 重点地区はすべての行為が届出。着手の30日以上前
4埋蔵文化財包蔵地 着工の60日前までに届出。範囲は市の地図サイトでは分からず、文化財課に照会
5市街化区域か、調整区域か、都市計画区域の外か 市街化区域は市域の約17.5%。調整区域は法第34条第11号・第12号の条例区域なし。都市計画税(0.25%)の有無も変わります
6洪水・土砂災害・ため池 洪水の対象は佐保川・富雄川・秋篠川など7河川。家屋倒壊等氾濫想定区域(河岸侵食)も掲載
7建築年と耐震 中古戸建て71件・中古マンション74件が1981年以前。令和8年度の補助の募集は11月30日まで
8用途地域・高度地区・地区計画・建築協定 用途地域の47.5%が第一種低層住居専用地域。高度地区は15mが7割超
9最寄駅と、駅からの時間 駅からの平均は8〜21分。奈良市の住所でも最寄駅が市の外になる物件があります
10指定校 校区制。「通学距離が遠い」は区域外就学の理由として認められない例に挙げられています
11盛土・擁壁 令和7年4月1日から市内全域が宅地造成等工事規制区域

家タダでは、これらの調査を契約前に無料で行います。 物件URLをLINEでお送りいただければ、 「仲介手数料0円の対象か」とあわせて、区域区分・用途地域・風致地区・ハザードの確認結果をお伝えします。 調査の結果、購入をおすすめしないという結論になることもあります。

12奈良市の成り立ち ― 明治31年の市制から、昭和の合併と、平成17年の月ヶ瀬・都祁まで

奈良市は、明治31年(1898年)2月1日に市制を施行しました。 市の年表「奈良のあゆみ」によると、当時の面積は23.44km²、人口は29,986人。 いまの面積276.94km²は、そのほぼ12倍です(当方算出)。 奈良市は、合併を重ねて東西に広がってきた市です。

合併の歩み ― 23.44km²から276.94km²へ

年月日できごと(市の年表)
明治22年4月1日町制施行
明治31年2月1日市制施行(面積23.44km²・人口29,986人)
昭和14年4月1日東市村白毫寺を合併
昭和15年11月3日生駒郡都跡村を合併
昭和26年3月15日東市村・大安寺村・平城村を合併
昭和30年3月15日伏見町・富雄町・辰市村ほかを合併
昭和32年9月1日田原村・柳生村・大柳生村・東里村・狭川村の5か村を合併
平成14年4月1日中核市に移行(全国で29番目)
平成17年4月1日「奈良市・月ヶ瀬村・都祁村が合併し、新しい奈良市が誕生」

合併した町や村の名前は、いまの小学校区や地域の名前に残っています。 都跡・大安寺・平城・伏見・辰市・東市・田原・柳生・月ヶ瀬・都祁は、市立小学校の校名として一覧に載っています(富雄は、富雄南・富雄北・富雄第三の3校)。 買う側にとって、この歴史には実務上の意味があります。

  • 昭和30年に合併した富雄町の名前は、いま成約が107件ある富雄駅と、西部地域の小学校区(富雄南・富雄北・富雄第三)に残っています。
  • 昭和32年に合併した5か村のうち、田原・柳生・大柳生・東里は、マスタープランが生活拠点の場所に挙げている地区です。 田原・柳生は東部地域の小学校区でもあり、東部地域は「都市計画区域外又は市街化調整区域に属する」東部ゾーンに入っています。
  • 平成17年に合併した月ヶ瀬・都祁は、都市計画区域の外です。同じ奈良市でも、区域区分・都市計画税の扱いが違います。

鉄道と道路 ― 明治の鉄道、昭和の道路、平成のけいはんな線

年月日できごと(市の年表)
明治23年12月27日奈良〜王寺間に鉄道開通、奈良駅営業開始
明治25年2月2日大阪湊町〜奈良間が全通
明治29年4月18日奈良〜木津間を敷設、京都に直通
昭和3年11月3日奈良電気鉄道 西大寺〜京都間(現在の近鉄京都線)が開通
昭和34年6月9日阪奈道路が開通
昭和40年12月16日名阪国道が開通
昭和48年10月1日国鉄関西本線 奈良〜湊町間が電化
昭和60年12月1日国鉄関西本線に「平城山駅」誕生
平成18年3月27日「けいはんな線」開通・学研奈良登美ヶ丘駅開業

学研奈良登美ヶ丘駅は、開業から20年の新しい駅です。 成約データでは39件・中央値3,200万円で、10件以上の駅のなかで最も高い中央値になっています。 市内でいちばん新しい駅のまわりが、いちばん成約価格の高い場所になっているということです。

人口 ― 17年で2倍になった昭和、2005年からの減少

年月日できごと(市の年表・市の計画)
昭和5年10月1日人口5万人突破
昭和39年6月12日人口15万人突破
昭和44年7月1日人口20万人突破
昭和50年1月20日人口25万人突破
昭和56年2月27日人口30万人突破
平成17年(2005年)マスタープラン「2005年(平成17年)を境に減少傾向」。「奈良市の都市計画2017」の表では370,102人
令和8年9月1日住民基本台帳人口343,684人
令和27年(2045年)マスタープラン「30万人を割り込むことが見込まれています」

昭和39年の15万人が、昭和56年には30万人。17年で2倍になりました。 このあいだに建った家とマンションは、ほとんどが1981年(昭和56年)以前の建築です。 成約データで、中古戸建ての71件、中古マンションの74件が1981年以前の建築なのは、この歴史の結果です。 阪奈道路(昭和34年)と名阪国道(昭和40年)が通り、人口が急に増えた時代の住宅地が、いま世代交代の時期を迎えています。 (学園前・登美ヶ丘・平城ニュータウンなど個々の住宅地の開発の年次は、市の年表からは確認できていません。)

守ることを選んだ市 ― 特別史跡、古都保存法、世界遺産

年月日できごと(市の年表)
昭和27年3月29日平城宮跡が特別史跡に指定
昭和41年4月1日古都保存法施行(同年12月14日に歴史的風土保存区域を指定)
昭和43年12月27日特別史跡平城宮跡の国費買い上げ完了
平成10年12月2日「古都奈良の文化財」世界遺産登録決定
平成22年平城遷都1300年祭。同年4月に奈良市景観計画を策定

人口が15万人から30万人へ増えていった、ちょうどその時期に、奈良市は古都保存法の区域を決めています。 住宅地が広がる勢いと、歴史的な風景を守る仕組みが、同じ時代に重なりました。 いまの奈良市で「建てられる場所」と「建てにくい場所」がはっきり分かれているのは、このときの線引きの結果です。 市街化区域と市街化調整区域の当初の決定は昭和45年12月28日(「奈良市の都市計画2017」)。 買う側としては、「不便な規制」と見るだけでなく、「まわりの環境が急には変わらない仕組み」として読むこともできます。 風致地区の住宅地は、建てる側には制限が多い一方、隣に大きな建物が建ちにくい場所でもあります。

※月ヶ瀬村・都祁村との合併の方式、「奈良」という地名の由来、個々の住宅地の開発年次は、市公式のページで確認できていません(未取得)。 出典:奈良市「奈良のあゆみ」 https://www.city.nara.lg.jp/soshiki/3/1943.html / https://www.city.nara.lg.jp/soshiki/3/2789.html / https://www.city.nara.lg.jp/soshiki/3/10288.html / 奈良市(市町村合併のページ) https://www.city.nara.lg.jp/soshiki/4/7937.html / 奈良市(中核市のページ) https://www.city.nara.lg.jp/soshiki/7/1796.html / 奈良市 景観(歴史的風土保存区域・特別保存地区のページ) https://www.city.nara.lg.jp/site/keikan/1875.html / 奈良市都市計画マスタープラン及び立地適正化計画2025 https://www.city.nara.lg.jp/uploaded/attachment/191208.pdf

13奈良市の物件を探す・相談する

ネットで見つけた奈良市の物件は、原則どこの会社が広告しているものでも、家タダでご購入いただけます。 SUUMO・アットホーム・ホームズ・各社ホームページ、どこで見つけた物件でも構いません。 物件URLをLINEで送っていただければ、その場で「仲介手数料0円の対象か」を無料でお答えします。

ご相談から引渡しまでの流れ

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3. 内覧奈良市内の物件は担当者が現地までご同行します無料
4. 調査役所・法務局調査、区域区分(市街化調整区域か)の確認、レインズ成約データの確認無料
5. 価格交渉成約事例を根拠に交渉を代行します無料
6. 契約・決済重要事項説明、住宅ローン手続きのサポート仲介手数料0円

※物件価格・印紙税・登記費用・住宅ローン保証料など、仲介手数料以外の実費は別途必要です。

お問い合わせ

項目内容
会社名株式会社MILLIONS(家タダ)
所在地大阪市中央区西心斎橋 おおきに心斎橋Landmarkビル702
免許番号大阪府知事(1)第66296号
電話06-4256-4106
LINELINEで相談する

※掲載の数値は令和8年地価公示、国勢調査、国土交通省 不動産情報ライブラリの成約価格情報ほか公的資料にもとづきます。基準日は出典欄をご確認ください。

14奈良市の不動産購入に関する記事

15奈良市の不動産購入 よくある質問

奈良市で本当に仲介手数料は0円になりますか?

対象になる物件なら、0円になります。ただし、すべての物件が対象になるわけではありません。宅地建物取引業法第46条にもとづく報酬額告示は報酬の上限を定めたもので、下限の定めはありません。家タダは売主様側からの報酬だけで成立する形に取引を組み立てているため、買主様からいただかなくても事業として成り立ちます。新築戸建て(建売)は対象になりやすい種別です(対象外の物件もあります)。中古戸建て・中古マンションは、対象になる物件とならない物件があります。売主が不動産会社のリフォーム済み・リノベーション済み物件は対象になりやすい物件です。奈良市の成約データで計算すると、新築戸建ての中央値3,800万円なら仲介手数料の上限額は132万円、中古戸建ての中央値2,200万円なら79万2,000円、中古マンションの中央値1,500万円なら56万1,000円です。売主が仲介手数料を支払わない取引など、物件や取引条件によっては0円の対象外になります。物件URLをLINEでお送りいただければ、その場で対象かどうかを無料でお答えします。

奈良市の住宅の相場はいくらくらいですか?

国土交通省 不動産情報ライブラリの成約価格情報(2025年第2四半期〜2026年第1四半期)で、奈良市の成約は676件です。新築戸建て(建築年2025年以降)が30件で成約中央値3,800万円(下位25%3,500万円・上位25%4,000万円・上位10%4,300万円、延床面積の中央値100㎡)。中古戸建てが299件で2,200万円(950万円・3,100万円・4,000万円、延床110㎡、建築年の中央値1991年)。中古マンションが341件で1,500万円(900万円・2,400万円・4,300万円、専有面積の中央値75㎡、建築年の中央値1995年)。最寄駅別では学園前108件(2,000万円)、富雄107件(1,800万円)、新大宮77件(1,400万円)、菖蒲池63件(2,200万円)、奈良55件(1,800万円)、大和西大寺49件(2,200万円)、近鉄奈良43件(1,700万円)、学研奈良登美ヶ丘39件(3,200万円)、高の原33件(2,100万円)。町別では大宮町29件(1,700万円)、あやめ池南28件(2,050万円)、中登美ヶ丘25件(3,700万円)、富雄北21件(1,500万円)、四条大路20件(1,150万円)です。土地の値段は、令和8年地価公示の住宅地60地点の平均が1㎡あたり106,020円、前年比+1.3%。60地点のうち41地点が上昇、9地点が横ばい、8地点が下落で、2地点は前年と比べられない地点です。成約価格情報には「土地のみ」という区分が存在しないため、土地単独の成約中央値は本ページには載せていません。これらは国土交通省が公表している公的データであり、家タダ自身の成約実績ではありません。

奈良市の風致地区や歴史的風土保存区域にある家は、建て替えできますか?

区域と種別によって、手続きと建てられる大きさが変わります。契約の前に必ず確認してください。風致地区(6地区・4,727.9ha)では、建築物の新築・増築・改築・移転に市の許可が必要で、基準は種別ごとに決まっています。第一種は高さ8m以下・建ぺい率20%以下・緑地率40%以上、第二種は10m以下・30%以下・30%以上、第三種は10m以下・40%以下・20%以上。道路から2m以上(第一種は3m以上)、隣地から1m以上(第一種は1.5m以上)の後退も必要です。いまの家が基準より大きく建っている場合、建て替えると小さくなることがあります。歴史的風土保存区域(2,776ha)は届出、特別保存地区(1,809ha)は許可の対象で、保存区域と風致地区が重なる土地は「風致地区内行為許可のみ必要」とされています。特別保存地区で住宅の建て替えがどこまで認められるかは、市のページに明記がなく、本ページでは確認できていません。窓口は都市計画課 景観係(0742-34-5209)です。家タダでも、契約前に区域と種別を調査します。

奈良市で土地や古家を買って建て替える場合、埋蔵文化財の届出は必要ですか?

周知の埋蔵文化財包蔵地(遺跡)のなかで建築・造成その他の土木工事を行うときは、工事着工の60日前までに届出が必要です。手数料は無料。部数は、平城京跡・平城宮跡・平城宮北方遺跡が4部、その他が3部です。市は「発掘調査の実施には一定期間を要します」と書いています。注意点は、遺跡の範囲が「奈良市地図情報公開サイト」では確認できないことです。文化財課(0742-34-5369)の窓口・照会フォーム・メールで照会します。境界の近くは、地図上の範囲の外でも届出が必要な場合があるとされています。建て替えや造成を前提に買う方は、契約の前に照会し、着工までの日数を資金計画(仮住まいの家賃、つなぎ融資の利息)に入れてください。発掘調査の費用の負担者は、本ページでは確認できていませんので、あわせて文化財課にご確認ください。

奈良市に市街化調整区域はありますか。月ヶ瀬・都祁はどういう扱いですか?

あります。市街化区域4,857haに対し、市街化調整区域は16,303haです(平成25年3月15日決定)。市域27,694haに対する割合は、市街化区域が約17.5%、市街化調整区域が約58.9%(当方算出)。月ヶ瀬地区・都祁地区は都市計画区域そのものの外で、市域の約23.6%にあたります(当方算出)。市街化調整区域について、市は「原則として、開発行為や建築行為はできない事とされています」と説明しています。都市計画法第34条第11号・第12号の条例で指定する区域は、どちらも「現在は指定する区域はありません」。調整区域で建て替えができるかどうかは、開発許可の適用除外か、法第34条のほかの号にあたるかで決まり、開発指導課(0742-34-5237)への事前協議が必要です。月ヶ瀬・都祁は区域区分がありませんが、景観計画と盛土規制法の区域には入ります。どちらも、建て替えの可否と住宅ローンの取扱いを、契約の前に個別に確認してください。

奈良市の固定資産税・都市計画税はいくらですか?

固定資産税は1.4%、都市計画税は100分の0.25(0.25%)です。都市計画税がかかるのは「1月1日現在、奈良市内の市街化区域内に土地・家屋をもっている人」で、市街化区域の物件は合計1.65%になります。0.25%は制限税率(0.3%)より低く、課税標準額1,000万円なら年2万5,000円です(当方算出)。納期は4月末・7月末・11月末・翌年2月末の4回。免税点は土地30万円・家屋20万円・償却資産150万円。住宅用地の特例は、固定資産税で200㎡以下の部分が価格の6分の1、200㎡を超える部分が3分の1です。奈良市の戸建の成約は土地面積の中央値が180㎡で、200㎡を超える物件も多く流通しています。新築住宅は、要件を満たせば税額の2分の1が3年度間(3階建て以上の中高層耐火住宅は5年度間)減額されます。年の途中で売買したときの日割り精算は売主・買主の合意で行う商慣習で、決済時に必要な実費です。

奈良市でマンションを探しています。注意点はありますか?

築年の古い物件が多いことを前提にしてください。奈良市の中古マンションの成約は341件で、成約中央値は1,500万円(下位25%900万円・上位25%2,400万円・上位10%4,300万円)、専有面積の中央値は75㎡。建築年の中央値は1995年、74件が1981年以前の建築です。背景には高さの制限があります。奈良市の高度地区は8種類・2,531.8haで、15mの3種類が約72.8%、最も高い区分でも40m(7.8ha)です(平成25年・平成29年時点の資料)。高いマンションを建てられる土地が限られています。確認していただきたいのは、(1)1981年5月以前の建築確認かどうかと耐震診断の有無、(2)管理費・修繕積立金と長期修繕計画、(3)駅からの距離です。成約個票では、同じ1,500万円で、大和西大寺駅6分の1966年築・専有55㎡と、1991年築・専有100㎡(帝塚山)がありました。中古マンションは、仲介手数料0円の対象になる物件とならない物件があります。売主が不動産会社のリノベーション済み物件は対象になりやすい物件です。

奈良市の子育て移住・定住支援金は、家タダで買っても使えますか?

市のページで確認できた要件のなかに、仲介手数料の有無に関する条件は見当たりませんでした。条件に合う世帯は、仲介手数料0円とは別に申請を検討できます(最終的には市にご確認ください)。「奈良市子育て移住・定住支援金」は1世帯につき30万円、「居住誘導区域」又は「居住環境維持区域」への移住で10万円が加算されます。対象は、夫・妻ともに39歳以下で、中学生以下の子どもを扶養している(または妊娠している方がいる)世帯。転入の直前1年間に奈良市に住所がないこと、5年以上住み続ける意思があることが条件で、新築・中古の購入が対象です(賃貸は対象外)。売買契約または工事請負契約の締結日が令和8年7月7日以後であること、事前申出(令和8年7月7日〜令和9年1月31日)が必要で、受付は先着順、予算枠に達した時点で締め切られます。この支援金は世帯への定額の支給で、仲介手数料を対象経費にする補助ではありません。これは2026年7月6日更新の市のページの内容です。いま募集が続いているかは、広報課 移住定住促進係(0742-93-3470)に必ずご確認ください。

奈良市の学校と子どもの医療費はどうなっていますか?

奈良市は校区制です。教育委員会は「お住まいの住所により定められた校区の小中学校に就学」と案内しています。市立小学校は一覧に42校、市立中学校は22校(一条高等学校附属中学校を含む)。指定された校区の学校以外に通うには「区域外就学」の手続きが必要で、市は認められない理由の例として「知り合いが少ない、通学距離が遠い、やりたい部活がない」を挙げています。令和9年度分の受付は令和8年10月1日〜令和9年2月19日です。「学校選択制」という名前の制度についての記載は、市のページにありません。子ども医療費助成は高校生世代まで、所得制限なし。通院は1医療機関につき月額500円(乳幼児)または1,000円(小学生・中学生・高校生世代)、入院は月額1,000円(14日未満は500円)、調剤薬局は一部負担金なしです。給食費と待機児童数は、市公式で確認できていません。

奈良市で買うとき、家タダに頼むデメリットはありますか?

正直にお伝えすると、あります。第一に、売主様側からの報酬だけで成立する形に組み立てるため、物件や取引条件によっては対象外になる場合があります(売主が仲介手数料を支払わない取引など)。すべての物件で0円になるとお約束はできません。奈良市の成約は676件のうち640件が中古(中古マンション341件・中古戸建て299件)です。中古戸建て・中古マンションは、対象になる物件とならない物件があります。新築戸建て(建売)は対象になりやすい種別ですが、奈良市の成約では30件しかなく、対象外の物件もあります。中古マンションの下位25%は900万円、最小は140万円で、価格の低い物件は売主側の報酬も小さくなるため、対象になるかどうかは物件ごとの確認が必要です。第二に、仲介手数料が0円でも、登記費用・ローン関連費用・固定資産税および都市計画税の精算金・火災保険料などの実費はかかります。固定資産税・都市計画税は賦課期日(毎年1月1日)現在の所有者に1年分が課税される税で、年の途中の売買では日割り精算が商慣習となっており、これは決済時に必要な実費です。第三に、奈良市固有の事情を正直に書いておきます。奈良市は、歴史的風土保存区域・風致地区・景観計画・埋蔵文化財の4つが重なる市です。仲介手数料が0円になっても、建て替えや増築には、風致地区の許可、景観計画の届出(着手の30日以上前)、埋蔵文化財の届出(着工の60日前まで)といった手続きの時間がかかり、そのあいだの仮住まいの家賃やつなぎ融資の利息、基準に合わせるための設計・外構・緑化の費用が発生することがあります。中古戸建ての71件、中古マンションの74件は1981年以前の建築で、耐震診断・耐震改修・リフォームの費用も見込む必要があります。市街化調整区域には条例で建てられる区域の指定がなく、月ヶ瀬・都祁は都市計画区域の外ですので、建て替えの可否と住宅ローンの取扱いが論点になります。駅からの平均が12〜19分の住宅地が多く、車の維持費も暮らしのコストに入ってきます。家タダは区域区分・用途地域・風致地区・ハザードの調査を契約前に無料で行いますが、調査の結果、購入をおすすめしないという結論になることもあります。対象になるかどうかは物件URLをお送りいただければその場で無料で診断しますので、まずはご相談ください。

奈良市の物件、その価格で買って大丈夫ですか?

奈良市は、買う前に4枚の地図を重ねて見る市です。歴史的風土保存区域2,776ha、風致地区4,727.9ha、市内全域の景観計画、そして埋蔵文化財包蔵地。だからまず、その物件にどの規制がかかっていて、建て替えや増築がどこまでできるかを確かめる必要があります。次に、市街化区域か、市街化調整区域か、都市計画区域の外か。市街化区域は市域の約17.5%で、調整区域には条例で建てられる区域の指定がありません。公的データに出ている奈良市の成約は676件。中古マンション341件・中央値1,500万円、中古戸建て299件・2,200万円、新築戸建て30件・3,800万円(国土交通省の成約価格情報。家タダ自身の成約実績ではありません)。中古戸建ての71件、中古マンションの74件は1981年以前の建築です。建物の状態と、買ったあとにかかる費用まで含めた総額で判断することが大切です。家タダでは、こうした調査をすべて契約前に無料で行ったうえで、対象になる物件は買主様の仲介手数料0円でお引き渡しまで進めます(対象外になる取引もあります)。1,500万円の物件なら56万1,000円、2,200万円なら79万2,000円、3,800万円なら132万円の差です。気になる物件のURLをLINEでお送りください。

16本ページで使用した出典(すべて公的一次情報)

当ページに掲載した数値は、すべて以下の公的機関の公表資料にもとづいています。基準日も併せてご確認ください。

運営:株式会社MILLIONS(大阪府知事(1)第66296号)

所在地:大阪市中央区西心斎橋 おおきに心斎橋Landmarkビル702

加盟:国土交通大臣指定 不動産流通機構/全国宅地建物取引業協会/不動産公正取引協議会

最終更新:2026年10月7日

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