
【神戸市中央区】で仲介手数料無料で家を買う方法|相場・エリア・交通を公的データで解説
神戸市中央区 専門 エリアガイド
神戸市中央区で 仲介手数料無料 で家を買う方法。
3,400万円の物件なら 118万8,000円 おトク/仲介手数料の上限額との差
ネットに掲載されている神戸市中央区の物件は、原則どこの会社の物件でも
買主様の仲介手数料0円でご購入いただけます。
神戸市中央区で、仲介手数料無料(0円)で家を買うことはできますか?
できます。ネットに掲載されている神戸市中央区の物件は、原則どこの会社が広告しているものでも、家タダを通してご購入いただければ買主様の仲介手数料は0円です。中央区のマンションの成約中央値は3,400万円、戸建は4,150万円(直近4四半期・国土交通省 成約価格情報)。実際に成約している価格帯は1,700万円〜7,400万円(下位25%〜上位10%)で、この帯にかかる仲介手数料の上限額は62万7,000円〜250万8,000円。価格が上がるほど手数料も上がりますが、家タダならどの価格帯でも買主様は0円です。中央区の住宅地の平均価格は兵庫県内40市区町村で2位(1位は芦屋市)。神戸市9区のなかでは1位です。成約の92%がマンションという、3区のなかで最もマンション中心の区でもあります。
- 神戸市中央区で実際に成約している価格帯は1,700万円〜7,400万円(下位25%〜上位10%・直近4四半期・国土交通省 成約価格情報。家タダ自身の成約実績ではありません)。この帯にかかる仲介手数料の上限額は62万7,000円〜250万8,000円で、家タダを通して買えばその全額が0円になります。3,100万円なら108万9,000円、4,600万円なら158万4,000円、7,400万円なら250万8,000円。高い物件ほど、0円にできる金額は大きくなります。
- なぜ0円にできるかというと、売主様側からのみ報酬をいただく「片手仲介」だからです。値引き交渉でも、キャンペーンでもありません。ネットに出ている神戸市中央区の物件なら、原則どこの会社が広告しているものでもご紹介できます。ただし印紙代・登記費用・火災保険料・固定資産税の精算金などの実費は別途かかります。対象外になる物件もあります(詳しくは14章のFAQに正直に書いています)。
- 中央区の住宅地の公示価格は1㎡あたり平均363,538円(13地点の単純平均・令和8年地価公示)。前年比+4.6%で、兵庫県内40市区町村のうち2位(1位は芦屋市394,736円/㎡)、神戸市9区では1位です。
- 住宅地の標準地は13地点しかないのに、商業地は25地点あります。東灘区は住宅地33・商業地6、灘区は住宅地21・商業地4。住宅地より商業地の標準地が多い区は、この3区で中央区だけです。
- 商業地の平均は1,478,000円/㎡(+6.9%)で、住宅地の4.1倍。最高の三宮町一丁目は8,000,000円/㎡(+9.6%)で、住宅地の最安(熊内町八丁目170,000円/㎡)の47倍です。
- 地区計画は16地区で、東灘区7地区・灘区4地区より多い。都心核・歴史的都心・山手住宅地・ウォーターフロント・人工島・震災復興・医療産業と、7つの性格に分かれています。
- 神戸市の都市計画マスタープランで、独立した地域別構想が策定されているのは「三宮〜ウォーターフロント都心地区編」(2018年6月29日策定)だけ。市内で唯一です。
- 外国人人口は16,373人・人口比約11.5%。東灘区4.3%・灘区4.3%の約2.7倍で、区は「多文化共生」を施策に掲げています。
01神戸市中央区で仲介手数料が0円になる仕組み
売主様側からのみ報酬をいただく「片手仲介」
不動産の売買では、売主側と買主側それぞれに仲介会社が入ります。家タダは売主様側からの報酬だけで成立する形に 取引を組み立てるため、買主様からは仲介手数料をいただきません。宅地建物取引業法第46条にもとづく報酬額告示 (昭和45年建設省告示第1552号)は報酬の上限を定めたもので、下限の定めはありません。
神戸市中央区の価格帯で、いくら得になるか
神戸市中央区の住宅地は1㎡あたり平均363,538円(13地点の単純平均)。市内の標準地は最高664,000円/㎡(山本通1丁目6番17)から最低170,000円/㎡(熊内町8丁目51番)まであり、どのエリアを選ぶかで土地の値段が3.9倍変わります。
| 物件価格(税抜) | 仲介手数料の上限額(税込) | 家タダの場合 | 削減額 |
|---|---|---|---|
| 1,700万円 | 62万7,000円 | 0円 | ▲62万7,000円 |
| 3,100万円 | 108万9,000円 | 0円 | ▲108万9,000円 |
| 4,600万円 | 158万4,000円 | 0円 | ▲158万4,000円 |
| 6,000万円 | 204万6,000円 | 0円 | ▲204万6,000円 |
| 7,400万円 | 250万8,000円 | 0円 | ▲250万8,000円 |
※速算式(物件価格×3%+6万円)×1.1 で算出。400万円以下は別区分。
中央区の成約価格帯だと、いくら変わるか
直近4四半期の成約中央値は、マンションが3,400万円(581件・平均専有65㎡・平均築2001年)、戸建が4,150万円(50件・平均延床85㎡・平均築2001年)。マンション3,400万円なら仲介手数料の上限額は118万8,000円、戸建4,150万円なら143万5,500円。これがまるごと0円になります。駅別でいちばん高い神戸駅の中央値は6,000万円で204万6,000円、JR元町駅は4,900万円で168万3,000円、JR三ノ宮駅は4,200万円で145万2,000円。町丁目別では海岸通(7,550万円・20件)で255万7,500円、東川崎町(6,900万円・18件)で234万3,000円、栄町通(6,200万円・24件)で211万2,000円です。一方、区内でいちばん中央値の低い港島中町(1,800万円・68件)なら66万円。同じ中央区のなかで、手数料の上限額が約3.9倍違います。中央区は成約631件のうち581件(約92%)がマンションで、3区のなかで最もマンション中心の区です。平均専有は65㎡で、東灘区75㎡・灘区72㎡より小さい。コンパクトな住戸が都心で数多く動いているというのが、中央区の成約データの姿です。
仲介手数料以外に0円にできる費用
- ローン事務手数料
- 引越し代金
- 購入時の申込金
※適用条件は物件・時期により異なります。対象になるかは物件URLをお送りいただければその場で無料診断します。
02数字で見る神戸市中央区 ― 公的統計でわかる街の実力
掲載している数値はすべて神戸市中央区・兵庫県・国土交通省の公表資料にもとづく実データです。
人口 ― 住民基本台帳と国勢調査で見る
中央区の人口には、出典の異なる2つの数字があります。ここを混同すると話がずれます。
1つめは住民基本台帳ベースで、神戸市が公表している区別の人口・世帯数データによると142,356人・89,470世帯(2026年3月現在)。内訳は男66,496人・女75,860人、日本人125,983人・外国人16,373人です。
2つめは区公式「区の概要」の記載値で、149,892人・95,658世帯(2025年4月1日現在)。その差は約7,500人(約5%)です。神戸市は「推計人口」(直近の国勢調査結果に毎月の住民票届出数を加減したもの)と「住民基本台帳人口」の2系統を公表しており、この2つは定義が違います。中央区の人口を見るときは、必ずどちらの系統かを確かめてください。本ページでは、3区で横並びに比較できる住民基本台帳ベース(142,356人)を基本に使い、区公式の値は併記しています。
なぜ中央区だけ乖離が大きいのか。はっきりした説明は市公式にありませんが、中央区の外国人比率が約11.5%と市内で突出して高いことは事実です。東灘区は8,974人・約4.3%、灘区は5,598人・約4.3%。中央区だけが2.7倍近い水準にあります。区が「地域活動支援・多文化共生」のページを設けているのも、この数字と整合します。旧外国人居留地と北野・山本地区(異人館)を区域に持ち、1867年(慶応3年)の神戸開港後に「エキゾチックでおしゃれな街」へと変化し、日本の近代化をリードする地域へ発展したと区公式が記す区の、現在の姿だと言えます。
令和7年国勢調査については、区別の実数が公表されていません(未取得)。市全体では1,497,630人・766,349世帯(令和7年10月1日現在・速報、2026年7月10日公表)で、前回(令和2年)から−27,522人・−1.8%。神戸市は150万人を割りました。一方、世帯数は+31,429世帯・+4.3%と増え、1世帯あたり人員は1.95人です。
そして、ここが中央区の最大の特徴です。神戸市が公表している区別の増減率は中央区+3.1%、兵庫区+2.5%、灘区+0.4%の3区で、それ以外の区はいずれも減少。中央区の+3.1%は、神戸市9区のなかで最大の伸びです。市全体が−1.8%で150万人を割るなかで、中央区だけが3%以上増えている。神戸市の人口が都心に集まっているという構図が、この数字に出ています。
区の成り立ちも、この3区のなかで異質です。中央区が誕生したのは1980年(昭和55年)12月1日で、葺合区と生田区が合併してできました。灘区の区制施行が1931年、東灘区が1950年ですから、中央区はこの3区のなかで最も新しい区だということになります。なお区名の由来については、市公式に明示の記載を確認できませんでした(未取得)。「神戸市の中心に位置するから」と説明したくなりますが、市公式の明文がない以上、本ページでは断定しません。
| 項目 | 値 | 備考 |
|---|---|---|
| 区の人口(住民基本台帳ベース) | 142,356人(男66,496/女75,860) | 2026年3月現在 |
| 世帯数(同) | 89,470世帯 | 同上 |
| うち日本人 | 125,983人 | 同上 |
| うち外国人 | 16,373人(人口比 約11.5%) | 同上。比率は当方算出。東灘区4.3%・灘区4.3%の約2.7倍 |
| 2か月前(2026年1月) | 人口142,290人/89,196世帯/外国人16,542人 | — |
| 区公式「区の概要」の記載値 | 149,892人・95,658世帯 | 2025年4月1日現在。住民基本台帳ベースとは約7,500人違う |
| 区の面積 | 28.98km² | 区公式「区の概要」(2025年4月1日現在) |
| 人口密度 | 約4,912人/km² | 142,356人÷28.98km²で当方が算出(区公式値なら約5,172人/km²) |
| 神戸市の総人口(令和7年国勢調査) | 1,497,630人 | 令和7年10月1日現在・速報 |
| 同・前回比 | −27,522人(−1.8%) | 神戸市は150万人を割った |
| 国勢調査で人口が増えた区 | 中央区+3.1%/兵庫区+2.5%/灘区+0.4% | 中央区の+3.1%は9区で最大。この3区以外は減少 |
| 区の設置 | 1980年(昭和55年)12月1日 | 葺合区と生田区が合併して誕生 |
| 区名の由来 | 未取得 | 市公式に明示の記載を確認できませんでした |
| 位置 | 神戸市の中心。北は北区、東は灘区、西は兵庫区に接する | 区公式「区の概要」 |
| 区の役割 | 神戸港・神戸空港(2006年開港)・新神戸駅により市の玄関口として機能 | 区公式「区の概要」 |
| 区の花 | ペチュニア | 1987年制定 |
| 区のマスコット | 「かもめん」 | 2012年デビュー |
市街化区域と市街化調整区域
ここは、中央区だけの数字ではなく神戸市全体の数字で書きます。神戸市は区別の市街化区域・市街化調整区域の面積を公表していません(未取得)。区域区分は計画図(図面)で示される仕組みだからです。
神戸市全体では、神戸都市計画区域 約55,730haのうち、市街化区域が約20,244ha(36%)、市街化調整区域が約35,486ha(64%)。市域の3分の2が市街化調整区域という、政令指定都市としては例外的な構造です。市の都市計画区域マスタープランは、調整区域が主に六甲山系および北側山地と、北区・西区の農村地域に分布すると記しています。
中央区は、神戸市のなかで最も「市街化区域らしい」区です。市の都市計画区域マスタープランは、三宮周辺を「都心核」として位置づけ、「公共交通機関の乗換えの円滑化」と商業・業務機能、文化・交流機能の集積を強化するとしています。令和8年地価公示でも、中央区には商業地の標準地が25地点あり、住宅地の13地点を大きく上回ります。
ただし中央区は、布引・市ケ原など六甲山系の南斜面も区域に含みます。区公式は布引(布引の滝・布引ハーブ園)を区内の地域として挙げています。したがって中央区内に市街化調整区域が存在する可能性はありますが、区単位で明示した市の公表資料は確認できていません(未取得)。ここで推測を書くことはしません。個別の物件がどちらの区域かは、神戸市の「都市計画情報検索」または神戸市情報マップ、あるいは重要事項説明書で必ずご確認ください。
なお神戸市の区域区分には、知っておく価値のある動きがあります。直近の変更で市街化区域が約151ha減り、市街化調整区域が約155ha増えました。人口が減るなかで市街化区域を「広げる」のではなく「狭める」方向に動いているということです。一方で、増加している中央・兵庫・灘の3区では、2023年の用途地域見直しで駅周辺地区の容積率が200%から300%に引き上げられています。制度としても都心への集中を後押しする形になっている、と読めます。
| 区分 | 面積 | 構成比 |
|---|---|---|
| 市街化区域 | 20,244 ha | 36.3% |
| 市街化調整区域 | 35,486 ha | 63.7% |
| 合計(都市計画区域) | 55,730 ha | 100.0% |
地価公示 ― 13地点の実データ
令和8年地価公示(価格時点:令和8年1月1日)で、神戸市中央区の住宅地の標準地は13地点。 単純平均は1㎡あたり363,538円、前年の同一地点と比べた変動率の平均は+4.6%です。 上位・下位それぞれ5地点を所在地つきで掲載します。
| 標準地 | 所在地番 | 価格(円/㎡) | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 神戸中央-10 | 山本通1丁目6番17 | 664,000 | +5.6% |
| 神戸中央-1 | 中山手通6丁目4番24 | 562,000 | +7.7% |
| 神戸中央-11 | 山本通4丁目97番15 | 448,000 | +6.7% |
| 神戸中央-2 | 山本通2丁目13番25 | 428,000 | +5.4% |
| 神戸中央-7 | 熊内町4丁目407番 | 395,000 | +4.5% |
| … | (中略・全13地点) | ||
| 神戸中央-3 | 熊内町8丁目51番 | 170,000 | +0.0% |
| 神戸中央-12 | 山本通3丁目120番63 | 212,000 | +2.4% |
| 神戸中央-4 | 神仙寺通2丁目14番8 | 216,000 | +1.4% |
| 神戸中央-8 | 熊内橋通3丁目332番 | 293,000 | +4.6% |
| 神戸中央-9 | 再度筋町38番1外 | 304,000 | +4.8% |
※変動率は前年(令和7年)の同一標準地の価格と比較して当方が算出した自算値です。 前年に同一番号が無い地点(新規選定等)は「—」とし、平均の母数から除いています。 所在地は国土交通省の鑑定評価書情報にある「所在地番」(市名は省略表記)です。
同じ神戸市中央区内で、住宅地の地価は3.9倍ちがいます
最も高いのは山本通1丁目6番17の1㎡あたり664,000円(+5.6%)。最も安いのは熊内町8丁目51番の170,000円(+0.0%)。その差は3.9倍です。「神戸市中央区の相場」という一つの数字で考えると、実際の物件価格とのズレが大きくなります。
神戸市中央区は兵庫県内で何番目に地価が高いか
令和8年地価公示で住宅地の標準地が3地点以上ある兵庫県内の40市区町村のうち、 神戸市中央区の住宅地の平均価格は2位。 神戸市の9区のなかで見ると第1位です。
| 区分 | 神戸市中央区の位置 | 母数 |
|---|---|---|
| 住宅地の平均価格(県内・区を含む) | 2位 | 40市区町村 |
| 住宅地の平均価格(神戸市の区のみ) | 1位 | 9区 |
| 前年比の変動率(県内・区を含む) | 4位 | 40市区町村 |
| 前年比の変動率(神戸市の区のみ) | 2位 | 9区 |
※国土交通省の鑑定評価書情報(令和8年・令和7年)から当方が全地点の価格を集計して算出した自算値です。 国土交通省が順位として公表しているものではありません。
神戸市中央区の地価マップ(令和8年地価公示・住宅地13地点)
標準地の所在地を丁目単位でまとめ、1㎡あたりの価格が高い順に並べました。 同じ市内で3.9倍の開きがあります。
※所在地は国土交通省の鑑定評価書情報にある「所在地番」を丁目までで表記したものです。 同一の丁目に複数の標準地がある場合は、価格の高いほうを採用しています。
03中央区の特徴 ― 住宅地13地点・商業地25地点。神戸で唯一「都心地区編」を持つ区
令和8年地価公示で、中央区の標準地の内訳を見ると、すぐに違和感があります。
| 区 | 住宅地 | 商業地 | 工業地 | 住宅地と商業地の比 |
|---|---|---|---|---|
| 東灘区 | 33地点 | 6地点 | 5地点 | 住宅地が5.5倍多い |
| 灘区 | 21地点 | 4地点 | 1地点 | 住宅地が5.3倍多い |
| 中央区 | 13地点 | 25地点 | 1地点 | 商業地が1.9倍多い |
中央区だけ、逆転しています。 住宅地の標準地が13地点しかないのに、商業地は25地点。 東灘区・灘区では住宅地が商業地の5倍以上あるのに、中央区では商業地のほうが2倍近く多い。 これは、神戸市の3つの高価格区のなかで中央区だけに起きていることです。
そして価格です。
| 区分 | 地点数 | 平均価格 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 住宅地 | 13地点 | 363,538円/㎡ | +4.6% |
| 商業地 | 25地点 | 1,478,000円/㎡ | +6.9% |
| 工業地 | 1地点 | 185,000円/㎡ | +15.6% |
商業地の平均1,478,000円/㎡は、住宅地の4.1倍です。 そして最高の三宮町一丁目8,000,000円/㎡は、 住宅地の最安である熊内町八丁目170,000円/㎡の47倍。 同じ「神戸市中央区」という住所のなかで、土地の単価が47倍違います。
この章では、この構造が住宅を買う側にとって何を意味するのかを見ていきます。
住宅地13地点を全部並べる
まず住宅地の13地点を、価格の高い順に全部並べます。 13地点しかないので、すべて掲載できます。
| 標準地 | 所在地番 | 価格(円/㎡) | 前年比 | 地積 |
|---|---|---|---|---|
| 神戸中央-10 | 山本通1丁目6番17 | 664,000 | +5.6% | 282㎡ |
| 神戸中央-1 | 中山手通6丁目4番24 | 562,000 | +7.7% | 175㎡ |
| 神戸中央-11 | 山本通4丁目97番15 | 448,000 | +6.7% | 876㎡ |
| 神戸中央-2 | 山本通2丁目13番25 | 428,000 | +5.4% | 268㎡ |
| 神戸中央-7 | 熊内町4丁目407番 | 395,000 | +4.5% | 283㎡ |
| 神戸中央-13 | 下山手通7丁目2番6 | 365,000 | +5.8% | 79㎡ |
| 神戸中央-6 | 宮本通2丁目378番 | 348,000 | +5.5% | 98㎡ |
| 神戸中央-5 | 楠町1丁目19番2外 | 321,000 | +5.2% | 255㎡ |
| 神戸中央-9 | 再度筋町38番1外 | 304,000 | +4.8% | 203㎡ |
| 神戸中央-8 | 熊内橋通3丁目332番 | 293,000 | +4.6% | 124㎡ |
| 神戸中央-4 | 神仙寺通2丁目14番8 | 216,000 | +1.4% | 103㎡ |
| 神戸中央-12 | 山本通3丁目120番63 | 212,000 | +2.4% | 107㎡ |
| 神戸中央-3 | 熊内町8丁目51番 | 170,000 | 0.0% | 103㎡ |
出典:国土交通省 地価公示 鑑定評価書情報(令和8年・令和7年)。 前年比は前年の同一標準地の価格と比較して当方が算出した自算値です。
13地点のうち、前年比0.0%は熊内町八丁目の1地点だけで、 それがそのまま最安値です。 上昇率がいちばん高いのは中山手通六丁目の+7.7%、 区全体の平均は+4.6%。
そして、ここでも「同じ町名でも丁目で変わる」が起きています。
| 町名 | 上の丁目 | 下の丁目 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 山本通 | 一丁目 664,000円/㎡(+5.6%) | 三丁目 212,000円/㎡(+2.4%) | 3.1倍 |
| 熊内町 | 四丁目 395,000円/㎡(+4.5%) | 八丁目 170,000円/㎡(0.0%) | 2.3倍 |
山本通は、一丁目から四丁目まで4地点の標準地があります。 一丁目664,000円、二丁目428,000円、三丁目212,000円、四丁目448,000円。 一丁目と三丁目で3.1倍です。 中央区全体の住宅地の格差は3.9倍(664,000円÷170,000円)ですから、 その大半が「山本通」という1つの町名の内側で起きていることになります。
「北野・山本の異人館エリアだから高い」という読み方は、正確ではありません。 同じ山本通でも、丁目によって3倍の差がある。 ポータルサイトの町名単位の相場は、中央区では粗すぎます。
商業地25地点 ― ここが中央区の本体です
次に商業地25地点です。 中央区では、こちらのほうが地点数が多い。 上位10地点を挙げます。
| 所在地番 | 価格(円/㎡) | 前年比 | 地積 |
|---|---|---|---|
| 三宮町1丁目7番6外 | 8,000,000 | +9.6% | 760㎡ |
| 磯上通8丁目329番 | 4,600,000 | +10.8% | 1,179㎡ |
| 明石町47番 | 4,300,000 | +9.7% | 1,091㎡ |
| 京町79番 | 3,050,000 | +5.9% | 910㎡ |
| 北長狭通3丁目1番18外 | 1,540,000 | +10.0% | 189㎡ |
| 中山手通1丁目4番16 | 1,380,000 | +8.7% | 188㎡ |
| 元町通3丁目9番4 | 1,240,000 | +7.8% | 148㎡ |
| 中山手通2丁目1番21外 | 1,180,000 | +6.3% | 223㎡ |
| 下山手通5丁目12番11 | 1,130,000 | +7.6% | 440㎡ |
| 加納町4丁目8番18外 | 1,060,000 | +8.4% | 312㎡ |
25地点のうち13地点が100万円/㎡を超えています。 最安の商業地は筒井町三丁目の292,000円/㎡(+5.4%)で、 三宮町一丁目とは27倍。 商業地のなかだけでも、これだけ開きます。
そして上昇率です。 磯上通八丁目+10.8%、北長狭通三丁目+10.0%、明石町+9.7%、三宮町一丁目+9.6%、 御幸通五丁目+9.3%、磯上通四丁目+9.2%。 商業地の平均+6.9%は、住宅地の+4.6%を大きく上回ります。
住宅を買う側にとって、商業地の数字は3つの意味を持ちます。
- 中央区の住宅は、商業地の地面の上に乗っている可能性があります。 住宅地の標準地は13地点しかなく、商業地は25地点。 成約631件のうち581件(約92%)がマンションという区で、 そのマンションが建っている土地が住宅地の評価とは限りません。 用途地域と地区計画の確認が、他の区より重要です
- 隣に何が建つかが読みにくい。 商業地域では、住居系の用途地域に比べて建てられる建物の幅が広くなります。 日照・眺望・騒音は、用途地域の指定だけでは読めません。 現地で時間帯を変えて確認してください
- ただし、商業地の上昇は住宅の価値の下支えにもなります。 神戸市が三宮周辺を「都心核」と位置づけ、 市内で唯一の地域別構想「三宮〜ウォーターフロント都心地区編」を持っている区です。 公共投資が明文で予定されているという点は、他の区にはない条件です
出典:国土交通省 地価公示 鑑定評価書情報(令和8年・令和7年)。 前年比は当方が算出した自算値です。
神戸市内で唯一、独立した「地域別構想」がある区
ここが、中央区を他の8区から決定的に分けている点です。 神戸市の都市計画マスタープランには地域別構想がありますが、 独立した1編として策定されているのは 「三宮〜ウォーターフロント都心地区編」(2018年6月29日策定)だけです。 2018年2月に素案が報告され、説明会・市民意見募集を経て決定されました。
対象区域は、三宮駅を中心とする「えき≈まち空間」とウォーターフロント都心、 および南北軸(税関線、葺合南54号線沿道)を含むエリア。 位置づけは「国際港都神戸」「デザイン都市・神戸」の玄関口として、 「神戸全体のまちや経済を活性化し、国際競争力を高め、 市民、事業者、来街者にとって魅力的な都市空間の整備等を進める」というものです。
そして、主な事業が明文で列挙されています。
| 主な事業(マスタープラン地域別構想に明記) |
|---|
| 市役所本庁舎の再整備 |
| 東遊園地の再整備 |
| 都市再生特別地区の活用 |
| ウォーターフロント都心の再開発 |
| 新たな中・長距離バスターミナルの整備 |
土地利用の方針も明記されています。 三宮駅周辺は「高度商業・業務地」として商業・業務、文化、観光等の機能を集積。 ウォーターフロント都心では「港湾物流跡地に商業・業務、観光機能等を導入し、 両地区の相乗効果による一体的なにぎわい空間を目指す」。
さらに、神戸市全体で事業中の市街地再開発事業は2地区だけで、 そのうち1つが中央区です。
| 事業 | 施行 | 区 |
|---|---|---|
| 神戸三宮雲井通5丁目地区 第一種市街地再開発事業 | 会社施行 | 中央区 |
| 垂水中央東地区 第一種市街地再開発事業 | 組合施行 | 垂水区 |
つまり中央区は、「計画が明文で存在し、いま実際に工事が動いている区」です。 これは購入判断にとって、はっきりしたプラス要素です。 ただし正直に書いておくと、雲井通5丁目地区の面積・施行期間・完成予定は未取得で、 各事業の具体的なスケジュール・規模も未取得です。 市の一覧ページには「詳細は各地区の個別ページを参照」とあり、数値の記載がありませんでした。 「再開発があるから上がる」という言い方は、本ページではしません。
出典:神戸市「都市計画マスタープラン 地域別構想」 //www.city.kobe.lg.jp/a84931/shise/kekaku/jutakutoshikyoku/toshimp/amp1.html / 「三宮〜ウォーターフロント都心地区編」PDF //www.city.kobe.lg.jp/documents/7318/amp_1_1.pdf / 神戸市「市街地再開発事業」 //www.city.kobe.lg.jp/a13150/shise/kekaku/jutakutoshikyoku/redevelop/index.html / 神戸市 都市計画区域マスタープラン //www.city.kobe.lg.jp/documents/57660/kuikimaster.pdf
成約データ ― 区内で最も取引が多い町が、最も安い
国土交通省 不動産情報ライブラリの成約価格情報で、直近4四半期の中央区は631件です。
| 種別 | 件数 | 成約中央値 | 平均面積 | 平均築年 |
|---|---|---|---|---|
| マンション | 581件 | 3,400万円 | 専有65㎡ | 2001年 |
| 戸建 | 50件 | 4,150万円 | 延床85㎡ | 2001年 |
中央区の成約は、92%がマンションです。 東灘区78%、灘区74%と比べても突出しています。 戸建はわずか50件。 そして平均専有65㎡は、東灘区75㎡・灘区72㎡より小さい。 中央区は「広い住まい」を探す区ではなく、 都心の利便性をコンパクトな住戸で買う区だというのが、データの示す姿です。
町丁目別に見ると、中央区の構造がよく分かります。
| 町丁目 | 件数 | 成約中央値 | 平均面積 | 関連する地区計画・地域 |
|---|---|---|---|---|
| 海岸通 | 20件 | 7,550万円 | 72㎡ | ウォーターフロント |
| 東川崎町 | 18件 | 6,900万円 | 74㎡ | 神戸ハーバーランド地区 |
| 栄町通 | 24件 | 6,200万円 | 74㎡ | 旧居留地に近い都心 |
| 中山手通 | 46件 | 5,350万円 | 70㎡ | 中山手地区(山手住宅地) |
| 元町通 | 20件 | 4,450万円 | 58㎡ | 歴史的都心 |
| 下山手通 | 36件 | 4,200万円 | 63㎡ | 山手 |
| 熊内町 | 23件 | 4,100万円 | 77㎡ | 新神戸駅側 |
| 港島中町 | 68件 | 1,800万円 | 79㎡ | ポートアイランド(人工島) |
この表でいちばん目を引くのは、いちばん下の行です。 港島中町は68件で、区内の町丁目別で最多。 平均面積79㎡も、8町丁目のなかで最大。 それなのに成約中央値1,800万円で、区内で最も安い。
海岸通の7,550万円とは4.2倍です。 しかも面積は港島中町(79㎡)のほうが海岸通(72㎡)より広い。 面積あたりで比べれば、差はさらに開きます。
これが中央区でいちばん実務的に重要な事実です。 「中央区で家を買う」と言ったとき、 実際にいちばん多く売買されているのは、ポートアイランドの物件だということ。 そしてそこは、区内で最も価格が抑えられているエリアだということ。 「広い住まいを、中央区の住所で、抑えた価格で」という選択肢が実際に成立していることを、 データは示しています。
ポートアイランドは、神戸市が「海面の埋め立てによっても市域を拡大してきました。 特に昭和40年代以降は、港湾機能だけではなく『港』と『まち』の機能が併存する ポートアイランドや六甲アイランドといった大規模な海上都市が建設された」と記す人工島です。 地区計画も「ポートアイランド東地区」「ポートアイランド中央地区」「ポートアイランド南地区」の 3地区が設定されています。 ただし、なぜ港島中町の成約価格が区内で最も低いのかを説明する市の公表資料はありません。 因果は断定しません。
駅別 ― 神戸駅6,000万円と春日野道2,500万円で2.4倍
| 最寄駅 | 件数 | 成約中央値 | 平均徒歩 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 神戸(JR) | 61件 | 6,000万円 | 6分 | 兵庫区ではなく中央区。ハーバーランド |
| 元町(JR) | 36件 | 4,900万円 | 6分 | 旧居留地に近い |
| 三ノ宮(JR) | 131件 | 4,200万円 | 9分 | 区内で最も取引が多い。都心核 |
| 県庁前 | 45件 | 4,000万円 | 6分 | 所在区は市公式で未確認(未取得) |
| 新神戸 | 62件 | 3,150万円 | 6分 | 山陽新幹線・市営地下鉄。区公式が玄関口と明記 |
| 春日野道(阪急) | 43件 | 2,500万円 | 7分 | 区内の駅別で最も低い |
駅別では、神戸6,000万円と春日野道(阪急)2,500万円で2.4倍。 町丁目別の4.2倍より小さくなります。
ここで2つ、注意点を書いておきます。
- 「神戸(兵庫)」「県庁前(兵庫)」の「(兵庫)」は兵庫県を指す表記であって、 兵庫区という意味ではありません。 成約価格情報は全国のデータなので、同名の駅を区別するために都道府県名が付きます。 神戸駅は中央区です(市公式の駅別一覧で確認済み)。 兵庫区にあるのは兵庫駅・新開地駅です
- 県庁前駅については、市公式の駅別一覧に記載がなく、所在区を確認できていません(未取得)。 上の表には成約データの参考値として載せていますが、 本ページでは県庁前駅の所在区を断定していません。 同様に、地下鉄海岸線の各駅、ポートライナーの貿易センター以外の各駅、 阪神春日野道駅についても所在区は未取得です
平均徒歩分数にも注目してください。 三ノ宮駅だけが9分で、他の5駅はいずれも6〜7分です。 区内で最も取引が多い三ノ宮駅(131件)が、平均徒歩は最も長い。 「三ノ宮駅徒歩○分」という表記の幅が、他の駅より広いということになります。
実際の成約は、こんな中身です
いずれも国土交通省 不動産情報ライブラリの成約価格情報で、 家タダ自身の取引実績ではありません。
| 種別 | 所在 | 成約価格 | 専有・延床 | 間取 | 築年 | 構造 | 最寄駅・徒歩 | 時期 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 戸建 | 中島通 | 4,200万円 | 120㎡(土地80㎡) | 2LDK+S | 2010年 | 木造 | 春日野道(阪急) 15分 | 2026Q1 |
| 戸建 | 坂口通 | 4,200万円 | 60㎡(土地110㎡) | 2LDK+S | 2025年 | 木造 | 春日野道(阪急) 10分 | 2026Q1 |
| 戸建 | 北本町通 | 4,100万円 | 70㎡(土地100㎡) | 3LDK | 2016年 | 木造 | 春日野道(阪神)※所在区未確認 10分 | 2025Q2 |
| 戸建 | 中山手通 | 4,000万円 | 55㎡(土地100㎡) | 3LDK+S | 1991年 | RC | 県庁前※所在区未確認 10分 | 2025Q2 |
| マンション | 花隈町 | 3,400万円 | 65㎡ | 3LDK | 1996年 | SRC | 県庁前※所在区未確認 5分 | 2025Q3 |
| マンション | 旭通 | 3,400万円 | 60㎡ | 2LDK | 2000年 | RC | 三ノ宮 9分 | 2025Q4 |
| マンション | 磯辺通 | 3,400万円 | 45㎡ | 1LDK | 2005年 | SRC | 三ノ宮 8分 | 2025Q3 |
| マンション | 港島中町 | 3,400万円 | 75㎡ | 2LDK | 2018年 | RC | 中埠頭※所在区未確認 4分 | 2025Q3 |
マンション4件の専有面積を見てください。65㎡・60㎡・45㎡・75㎡。 45㎡の1LDK(磯辺通・2005年築・三ノ宮駅徒歩8分)が3,400万円で成約しています。 中央区の成約マンション581件の平均専有が65㎡であることを考えると、 単身・2人暮らし向けの住戸が都心で数多く動いていることが読み取れます。
一方、戸建4件はいずれも春日野道・県庁前の周辺で、土地面積は80〜110㎡。 成約戸建50件の平均築年は2001年で、上の4件も2010年・2025年・2016年・1991年です。 中央区の戸建は、区の東側(旧葺合区側)に集中しているという傾向が、 この個票から読み取れます。
出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ 成約価格情報 (2025年第2四半期〜2026年第1四半期・神戸市中央区631件)。 これらは公的に公表された取引データであり、家タダの成約実績ではありません。 延床・土地面積は公表値を四捨五入した区分値です。 県庁前駅・中埠頭駅・阪神春日野道駅の所在区は市公式で確認できていません(未取得)ので、 表中に注記しています。 なお成約価格情報には「土地のみ」の区分が存在しないため、 土地単独の成約中央値は本ページに掲載していません。
中央区は兵庫県内で何番目か
令和8年地価公示で住宅地の標準地が3地点以上ある兵庫県内の40市区町村のうち、 中央区の住宅地の平均価格363,538円/㎡は2位、変動率+4.6%は4位。 神戸市9区のなかでは平均価格が1位です。
県内の上位はこうなっています。 1位が芦屋市の394,736円/㎡、2位が神戸市中央区の363,538円/㎡、 3位が神戸市東灘区の354,575円/㎡、4位が神戸市灘区の352,809円/㎡。 神戸市で最も土地の単価が高い区が中央区で、県内でも芦屋市に次ぐ2位ということになります。
一方、同じ神戸市の北区は58,056円/㎡、西区は74,694円/㎡。 中央区と北区で6.3倍です。 同じ市、同じ固定資産税1.4%・都市計画税0.3%、同じ教育委員会、同じ給食制度。 それでも土地の単価が6倍違う。 理由は07章で扱った市街化調整区域64%と、 「人と自然との共生ゾーンの指定等に関する条例」による農村用途区域17,935haにあります。
そして、この対比は中央区の側から見ると、こういう意味になります。 神戸市は市域の3分の2で宅地供給を制度的に封じ、 さらに直近の区域区分の変更で市街化区域を151ha減らしました。 その一方で、2023年の用途地域見直しでは駅周辺地区の容積率を200%から300%に引き上げています。 郊外を絞り、都心を緩める。 そして令和7年国勢調査で人口が増えたのは中央区+3.1%・兵庫区+2.5%・灘区+0.4%の3区だけ。 中央区の+3.1%は9区で最大です。 制度と人口動態が、同じ方向を向いています。
ただし、価格だけで比べられる話ではありません。 土砂災害警戒区域は中央区155箇所に対し北区858箇所(兵庫県・2026年6月30日現在)。 逆に北区・西区は津波浸水しないと市が明記しており、中央区は浸水想定区域のある7区の1つです。 「山のリスクを取るか、海のリスクを取るか」が、神戸市では区選びとほぼ一致します。
まとめ:中央区は「都心の利便性を、コンパクトな住戸で買う」区
中央区の住宅地の平均価格は兵庫県内40市区町村中2位、神戸市9区で1位。 ところが住宅地の標準地は13地点しかなく、商業地は25地点。 商業地の平均は住宅地の4.1倍で、最高の三宮町一丁目は住宅地の最安の47倍です。
成約は631件のうち92%がマンション、平均専有65㎡。 町丁目別では海岸通7,550万円と港島中町1,800万円で4.2倍。 区内で最も取引が多く、最も平均面積が広い港島中町が、最も安いという構造です。
確認すべきことは、市と県の資料からはっきり決まります。
- その物件は何丁目か。山本通は一丁目と三丁目で3.1倍、熊内町は四丁目と八丁目で2.3倍変わります
- 地区計画16地区のどれかにかかっていないか。 都心核/歴史的都心/山手住宅地/ウォーターフロント/人工島/震災復興/医療産業と、 7つの性格に分かれています
- その住所は本当に中央区か。 HAT神戸は中央区脇浜と灘区岩屋にまたがります。神戸駅は中央区、兵庫駅・新開地駅は兵庫区です
- 土砂災害警戒区域にかかっていないか。中央区は急傾斜108・土石流47・地すべり0の計155箇所です
- 津波・高潮のハザードマップでその住所がどう評価されているか。 中央区は津波浸水想定区域のある7区の1つで、区域にメリケンパーク・ポートアイランド・新港町など 海に接する区域を広く含みます
- 隣に何が建つか。商業地の標準地が25地点ある区です。用途地域の確認は他区より重要です
この6点は、すべて契約前に調べられます。 家タダでは、これらの調査を契約前に無料で行ったうえで、 買主様の仲介手数料0円でお引き渡しまで進めます。
空から見た、この50年の神戸市中央区
左が1974〜78年、右が現在の同じ範囲です。この50年に、中央区では3つの大きなことが起きています。
1つめは海面の埋め立てです。神戸市は「海面の埋め立てによっても市域を拡大してきました。特に昭和40年代以降は、港湾機能だけではなく『港』と『まち』の機能が併存するポートアイランドや六甲アイランドといった大規模な海上都市が建設された」と公式に記しています。中央区の地区計画16地区のうち3地区が「ポートアイランド東地区」「ポートアイランド中央地区」「ポートアイランド南地区」で、国土交通省の成約価格情報では港島中町が68件と区内の町丁目で最多の取引があります。さらに神戸空港が2006年に開港しました。
2つめは区そのものの誕生です。中央区ができたのは1980年(昭和55年)12月1日で、葺合区と生田区が合併してできました。左の写真の時点では、まだ「中央区」は存在しません。写っているのは葺合区と生田区です。いまも葺合中学校・神戸生田中学校として、その名前が残っています。
3つめは1995年1月17日の阪神・淡路大震災と、その後の都心の再編です。地区計画「東部新都心地区」(HAT神戸)は震災復興にかかわる区域で、市公式の一覧では中央区側に掲載されています(HAT神戸は中央区脇浜と灘区岩屋にまたがります)。そして2018年6月29日、神戸市は市内で唯一の独立した地域別構想「三宮〜ウォーターフロント都心地区編」を策定しました。市役所本庁舎の再整備、東遊園地の再整備、ウォーターフロント都心の再開発、新たな中・長距離バスターミナルの整備が明文で予定されています。
なお中央区の阪神・淡路大震災における死者数・被害は、区の歴史ページに記載がなく確認できていません(未取得)。また震災復興土地区画整理事業13地区のうち、市が公表している地区名のなかに中央区に該当するものは見当たりません(森南=東灘区、六甲道駅北・西=灘区などと読めます)。中央区の震災復興は土地区画整理ではなく、東部新都心地区の地区計画と震災復興市街地再開発事業の枠組みで行われたと考えられますが、これは推定であり、断定はしません。












出典:国土地理院 地理院タイル(国土画像情報 第1期/全国最新写真)。同一のタイル座標(ズーム15・x28689〜28691・y13011〜13012)で切り出しています。
04神戸市中央区を6に分けて考える(エリアガイド)
中央区には、灘区のような「山麓/山手/中央/浜手/臨海」という市公式の地域区分がありません(未取得)。そのかわり、中央区には地区計画が16地区あります。これは東灘区の7地区、灘区の4地区より多く、3区で最多です。この16地区の名前そのものが、事実上の地域区分として使えます。
区公式「区の概要」が挙げている区内の地域は、旧外国人居留地、北野・山本地区(異人館)、布引(布引の滝・布引ハーブ園)、メリケンパーク、ポートアイランド、神戸ハーバーランド、三宮。また区は旧・生田区(西側)と旧・葺合区(東側)が1980年12月1日に合併してできた区でもあります。
本ページでは、神戸市公式で所在区が確認できる駅、令和8年地価公示の全39地点(住宅地13・商業地25・工業地1)、国土交通省の成約価格情報(駅別・町丁目別)、地区計画16地区を重ね合わせて、6つのまとまりに整理します。
中央区を読むときの軸は、「山手か、都心か、海側か」です。住宅地の標準地13地点のうち、山本通・中山手通・下山手通・北野に近い一帯が上位を占め、熊内町・神仙寺通が下位に並びます。そして成約では、海側の海岸通(7,550万円)と人工島の港島中町(1,800万円)で4.2倍。同じ「海に近い」でも、まったく違う価格帯になります。
なお、各町丁目がどの地区計画の区域に属するかを示した市の公表資料は確認できていないため、以下は標準地の所在地番と成約データ、地区計画の名称にもとづく整理であることをお断りしておきます。
山手(山本通・中山手通・下山手通・北野)― 区内の住宅地で最も高い(最寄駅:三宮/元町)
中央区の住宅地の標準地13地点のうち、上位はこの一帯に集中しています。山本通一丁目664,000円/㎡(+5.6%・区内最高)、中山手通六丁目562,000円/㎡(+7.7%・区内で最大の上昇率)、山本通四丁目448,000円/㎡(+6.7%・地積876㎡)、山本通二丁目428,000円/㎡(+5.4%)、下山手通七丁目365,000円/㎡(+5.8%)。
区公式が挙げる北野・山本地区(異人館)がこのエリアにあたります。区公式は、1867年(慶応3年)の神戸開港後に「エキゾチックでおしゃれな街」へと変化したと記しています。地区計画は「中山手地区」(山手住宅地)。
成約では中山手通が46件・中央値5,350万円(平均70㎡)、下山手通が36件・中央値4,200万円(平均63㎡)。ところが同じ山本通でも、丁目で大きく変わります。山本通一丁目664,000円/㎡に対し、山本通三丁目は212,000円/㎡(+2.4%)で3.1倍。町名だけで判断できません。
またこのエリアは東部山麓住宅地景観ガイドラインの対象範囲に含まれます(対象は「東灘区から中央区に広がる」山麓住宅地)。ただし中央区内の対象町名は未取得です。商業地では中山手通一丁目1,380,000円/㎡(+8.7%)、下山手通五丁目1,130,000円/㎡(+7.6%)。
三宮周辺(都心核)― 神戸市の都市計画の中心(最寄駅:三宮)
神戸市の都市計画区域マスタープランが「都心核」と位置づけているエリアです。市は「公共交通機関の乗換えの円滑化」と商業・業務機能、文化・交流機能の集積強化を掲げています。
地区計画は「三宮駅南地区」「三宮西地区」「三宮中央通り沿道地区」「トアロード地区」と、都心の南北軸として「税関線沿道南地区」「税関線東地区」。16地区のうち6地区がこのエリアに集中しています。
そしてここが、神戸市内で唯一「独立した地域別構想」を持つ区域です。都市計画マスタープランの地域別構想として策定されているのは「三宮〜ウォーターフロント都心地区編」(2018年6月29日策定)のみ。主な事業として市役所本庁舎の再整備、東遊園地の再整備、都市再生特別地区の活用、ウォーターフロント都心の再開発、新たな中・長距離バスターミナルの整備が明記されています。
さらに、神戸市全体で事業中の市街地再開発事業2地区のうち1つが中央区です。神戸三宮雲井通5丁目地区 第一種市街地再開発事業(会社施行)(もう1つは垂水区の垂水中央東地区)。面積・施行期間・完成予定は未取得です。
商業地の標準地は三宮町一丁目8,000,000円/㎡(+9.6%)で区内最高。磯上通八丁目4,600,000円/㎡(+10.8%)、北長狭通三丁目1,540,000円/㎡(+10.0%)、御幸通五丁目1,000,000円/㎡(+9.3%)。成約はJR三ノ宮が131件・中央値4,200万円・平均徒歩9分で区内の駅別で最多。
元町・旧居留地・栄町(歴史的都心)(最寄駅:元町)
成約中央値4,900万円(JR元町・36件・平均徒歩6分)で区内2位。区公式が挙げる旧外国人居留地がこのエリアにあり、地区計画「旧居留地地区」が設定されています(規制内容は未取得)。
町丁目別では栄町通が24件・中央値6,200万円(平均74㎡)、元町通が20件・中央値4,450万円(平均58㎡)。元町通の平均58㎡は、区内の8町丁目で最も小さい数字です。同じ「元町・栄町」でも、栄町通のほうが広く高い物件が流通していることになります。
商業地は明石町4,300,000円/㎡(+9.7%)、京町3,050,000円/㎡(+5.9%)、元町通三丁目1,240,000円/㎡(+7.8%)、元町通六丁目768,000円/㎡(+4.9%)、中町通三丁目560,000円/㎡(+5.7%)。明石町・京町は旧居留地の町名です。
区公式は、郷土史家・道谷卓氏の見解として、この地域が日本史の転換点で「三度、時代の節目に、大きな合戦が繰り広げられ、それがもとになって、日本の歴史が大きく動いた」場所であると紹介しています(一ノ谷の戦い、湊川の戦い、花熊城の戦い)。
神戸駅・ハーバーランド・海岸通(ウォーターフロント)(最寄駅:神戸/高速神戸)
成約中央値6,000万円(神戸駅・61件・平均徒歩6分)は区内の駅別で最高です。神戸駅は兵庫区ではなく中央区で、市公式の駅別一覧で確定できます(兵庫区にあるのは兵庫駅・新開地駅)。高速神戸駅も中央区です。
地区計画は「神戸ハーバーランド地区」「メリケンパーク中央地区」「新港町西地区」の3つ。いずれもウォーターフロントの再開発にかかわる区域です。
町丁目別の成約では、海岸通が20件・中央値7,550万円(平均72㎡)で区内最高、東川崎町が18件・中央値6,900万円(平均74㎡)。この2つが、中央区でいちばん高い町丁目です。仲介手数料の上限額に直すと、海岸通の7,550万円で255万7,500円、東川崎町の6,900万円で234万3,000円になります。
商業地は海岸通一丁目630,000円/㎡(+4.7%)、海岸通四丁目445,000円/㎡(+4.0%)。住宅地の標準地は、このエリアには1地点もありません。
都市計画マスタープランの地域別構想は、ウォーターフロント都心について「港湾物流跡地に商業・業務、観光機能等を導入し、三宮駅周辺との相乗効果による一体的なにぎわい空間を目指す」と記しています。
ポートアイランド(港島中町)― 区内で最も取引が多く、最も安い(最寄駅:貿易センター)
ここが中央区でいちばん誤解されやすいエリアです。国土交通省の成約価格情報で、港島中町は68件。区内の町丁目別で最多の取引件数です。平均面積は79㎡で、区内8町丁目のなかで最大。ところが成約中央値は1,800万円で、区内で最も低い。
海岸通の7,550万円とは4.2倍です。面積は港島中町のほうが広いのに、価格は4分の1以下。「広い住まいを、中央区の住所で、抑えた価格で」という選択肢が実際に成立しているエリアだと、データは示しています。
神戸市は「海面の埋め立てによっても市域を拡大してきました。特に昭和40年代以降は、港湾機能だけではなく『港』と『まち』の機能が併存するポートアイランドや六甲アイランドといった大規模な海上都市が建設された」と記しています。地区計画は「ポートアイランド東地区」「ポートアイランド中央地区」「ポートアイランド南地区」の3つ。令和8年地価公示で中央区にただ1つある工業地の標準地も、港島三丁目6番1(185,000円/㎡・前年比+15.6%・地積10,058㎡)です。+15.6%は、中央区の全39地点を通じて最大の上昇率になります。
成約個票では港島中町のマンション(中埠頭駅徒歩4分・RC・2018年築・75㎡)が3,400万円。ただし中埠頭駅の所在区は市公式の駅別一覧に記載がなく、確認できていません(未取得)。市公式の一覧で中央区と確認できるポートライナーの駅は貿易センターのみです。
春日野道・HAT神戸・熊内(東部・旧葺合区側)(最寄駅:春日野道(阪急)/新神戸)
成約中央値2,500万円(阪急春日野道・43件・平均徒歩7分)は区内の駅別で最も低い水準です。神戸駅の6,000万円とは2.4倍の差。市公式の一覧で阪急春日野道駅は中央区に区分されています。ただし阪神春日野道駅については市公式の一覧に記載がなく、所在区は未取得です。
このエリアには地区計画「東部新都心地区」(HAT神戸)があります。HAT神戸は中央区脇浜と灘区岩屋にまたがり、地区計画は市公式の一覧で中央区側に掲載されています。一方で阪神岩屋駅そのものは市公式一覧で灘区。この一帯の物件を検討する方は、住所が中央区か灘区かを必ず確認してください。行政サービス(区役所・学区・ごみ収集など)は住所地の区のものが適用されます。
新神戸駅側では、標準地が熊内町四丁目395,000円/㎡(+4.5%)、熊内橋通三丁目293,000円/㎡(+4.6%)、熊内町八丁目170,000円/㎡(0.0%・区内の住宅地13地点で最安)。同じ熊内町でも、四丁目と八丁目で2.3倍です。成約では熊内町が23件・中央値4,100万円(平均77㎡)。町丁目の成約中央値は高いのに、その町丁目のなかに区内最安の標準地があるという組み合わせになっています。
このほか標準地は宮本通二丁目348,000円/㎡(+5.5%)、楠町一丁目321,000円/㎡(+5.2%)、再度筋町304,000円/㎡(+4.8%)、神仙寺通二丁目216,000円/㎡(+1.4%)。商業地は熊内町七丁目608,000円/㎡(+3.9%)、脇浜町三丁目410,000円/㎡(+5.9%)、筒井町三丁目292,000円/㎡(+5.4%)。
※エリア区分と各エリアの記述は、神戸市中央区・兵庫県・関係機関の公表資料にもとづいて作成しています。
05神戸市中央区の交通
鉄道
中央区の鉄道の厚みは、神戸市のなかで突出しています。市公式の駅別一覧で中央区に区分されているのは、JR西日本(神戸・三ノ宮・元町)、阪急電鉄(春日野道・三宮・元町)、阪神電気鉄道(三宮・元町)、神戸市営地下鉄(三宮)、神戸高速鉄道(高速神戸)、ポートライナー(貿易センター)。これに新神戸駅(山陽新幹線・市営地下鉄)が加わります(区公式が中央区の玄関口として明記。ただし駅別一覧には掲載なし)。
都市計画マスタープランの地域別構想は、「三宮周辺の6つの駅を結ぶフラワーロード」と記しています(個別の駅名の明記はありません)。1つの駅名(三宮)に6つの駅がぶら下がっているというのは、神戸市のなかで中央区だけの状況です。
区公式は中央区の役割について、神戸港・神戸空港(2006年開港)・新神戸駅により「市の玄関口」として機能すると記しています。新幹線の駅、空港、港、地下鉄、私鉄2社、JR、新交通システム。これらがすべて1つの区にある。その結果が、住宅地13地点に対して商業地25地点という標準地の構成であり、商業地の平均1,478,000円/㎡(住宅地の4.1倍)という価格です。
ただし、これを「だから住みやすい」と単純化はできません。成約631件のうち581件(約92%)がマンションで、平均専有は65㎡(東灘区75㎡・灘区72㎡より小さい)。中央区は「広い住まい」を探す区ではなく、「都心の利便性をコンパクトな住戸で買う区」だというのが、データから読める姿です。
| 駅 | 路線 | 1日平均乗降人員 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 三ノ宮(JR)/三宮(阪急・阪神・市営地下鉄) | JR神戸線/阪急神戸線/阪神本線/神戸市営地下鉄 | — | 神戸市の「都心核」の中心となる駅です。神戸市の都市計画区域マスタープランは三宮周辺を「都心核」と位置づけ、「公共交通機関の乗換えの円滑化」と商業・業務機能、文化・交流機能の集積強化を掲げています。市公式の放置禁止区域一覧では、JR三ノ宮・阪急三宮・阪神三宮・市営地下鉄三宮がいずれも中央区に区分されています。成約はJR三ノ宮が131件・中央値4,200万円・平均徒歩9分で区内の駅別で最多。都市計画マスタープランは「三宮周辺の6つの駅を結ぶフラワーロード」と記しています(個別駅名の明記はありません) |
| 元町(JR・阪急・阪神) | JR神戸線/阪急神戸線/阪神本線 | — | 成約中央値4,900万円(36件・平均徒歩6分)で、区内の駅別で2位。市公式の一覧でJR元町・阪急元町・阪神元町がいずれも中央区に区分されています。周辺には旧外国人居留地があり、地区計画「旧居留地地区」が設定されています。町丁目別では元町通が20件・中央値4,450万円(平均58㎡)、栄町通が24件・中央値6,200万円(平均74㎡)。商業地の元町通三丁目は1,240,000円/㎡(+7.8%) |
| 神戸(JR) | JR神戸線(東海道本線) | — | 成約中央値6,000万円(61件・平均徒歩6分)は区内の駅別で最高です。ここは間違えやすい点です。神戸駅は兵庫区ではなく中央区で、市公式の放置禁止区域一覧・市営駐輪場一覧のいずれでも中央区に区分されています(兵庫区にあるのは兵庫駅・新開地駅)。周辺には神戸ハーバーランドがあり、地区計画「神戸ハーバーランド地区」が設定されています。町丁目別では東川崎町が18件・中央値6,900万円(平均74㎡) |
| 高速神戸 | 神戸高速鉄道 | — | 市公式の一覧で中央区に区分されている駅です。市営自転車駐車場一覧にも「中央区 神戸駅前・高速神戸駅前」として掲載されています |
| 新神戸 | 山陽新幹線/神戸市営地下鉄 | — | 成約中央値3,150万円(62件・平均徒歩6分)。区公式「区の概要」は新神戸駅を中央区の玄関口として挙げており、都市計画マスタープランの地域別構想「三宮〜ウォーターフロント都心地区編」でも言及されています。ただし駐輪規制の対象外のため、市の駅別一覧には掲載がありません。区公式とマスタープランの記述から中央区と判断していますが、駅別一覧による裏取りはできていない点を明記しておきます。周辺の標準地は熊内町四丁目395,000円/㎡(+4.5%)、熊内橋通三丁目293,000円/㎡(+4.6%)、熊内町八丁目170,000円/㎡(0.0%・区内の住宅地13地点で最安) |
| 春日野道(阪急) | 阪急神戸線 | — | 成約中央値2,500万円(43件・平均徒歩7分)は区内の駅別で最も低い水準です。神戸駅の6,000万円とは2.4倍の差があります。市公式の一覧で阪急春日野道は中央区に区分され、市営自転車駐車場一覧にも「中央区 阪急春日野道駅前」として掲載されています。ただし阪神春日野道駅については市公式の一覧に記載がなく、所在区を確認できていません(未取得)。成約個票には「春日野道(阪神)徒歩10分」の戸建(北本町通・2016年築・延床70㎡/土地100㎡)が4,100万円で成約した記録がありますが、駅の所在区は断定しません |
| 貿易センター | ポートライナー(神戸新交通) | — | 市公式の放置禁止区域一覧で中央区に区分されているポートライナーの駅です。ポートライナーの他の駅(中埠頭など)については、市公式の一覧に記載がなく所在区を確認できていません(未取得)。ただし地区計画「ポートアイランド東地区」「ポートアイランド中央地区」「ポートアイランド南地区」が中央区の16地区に含まれており、成約データでも港島中町が68件・中央値1,800万円(平均79㎡)で区内の町丁目別で最多です |
※乗降人員・乗車人員は、中央区内のすべての駅について未取得です。神戸市統計書の「4 運輸・通信」に駅別の乗車人員の表がありますが、提供形式がExcel(バイナリ)のため本ページ作成時点で数値を読み取れませんでした。推測で数字を書くことはしませんので、表の該当欄はすべて「—」としています。
そのかわり、駅の「所在区」は神戸市公式で裏が取れています。神戸市の「自転車等放置禁止区域」一覧と「市営自転車駐車場一覧」は、駅を所在区ごとに分けて掲載している市の一次情報です。これによると中央区の駅は、JR西日本の神戸・三ノ宮・元町、阪急電鉄の春日野道・三宮・元町、阪神電気鉄道の三宮・元町、神戸市営地下鉄の三宮、神戸高速鉄道の高速神戸、ポートライナーの貿易センター。さらに三宮・元町周辺が広域の放置禁止区域に指定されています。市営駐輪場の一覧にも、中央区として阪急春日野道駅前・三宮駅前・元町駅前・神戸駅前・高速神戸駅前が掲載されています。
ここは絶対に間違えたくない点です。神戸駅は中央区です。兵庫区ではありません。兵庫区にあるのは兵庫駅・新開地駅です。高速神戸駅も中央区です。国土交通省の成約価格情報でも、中央区の物件で神戸駅を最寄りとするものが61件あり、中央値6,000万円は区内の駅別で最高です。
逆に、中央区ではない駅も整理しておきます。六甲道・六甲・摩耶・王子公園・大石・新在家・灘・岩屋は灘区。御影・住吉・岡本・摂津本山・甲南山手・魚崎・青木・深江は東灘区です。とくに阪急春日野道駅は中央区ですが、阪神岩屋駅は灘区という点にご注意ください。HAT神戸(東部新都心)は中央区脇浜と灘区岩屋にまたがり、地区計画「東部新都心地区」は市公式の一覧で中央区側に掲載されています。「HAT神戸=中央区」と断定すると、灘区側を取りこぼします。
所在区を確認できていない駅もあります。新神戸駅は区公式「区の概要」が中央区の玄関口として挙げ、都市計画マスタープランでも言及されていますが、駐輪規制の対象外のため駅別一覧には掲載がありません(中〜高の確度)。地下鉄海岸線の各駅(三宮・花時計前、旧居留地・大丸前、みなと元町、ハーバーランド等)、ポートライナーの貿易センター以外の各駅、阪神春日野道駅については、市公式の一覧に記載がなく、所在区を確認できていません(未取得)。本ページでは、これらについて所在区を断定していません。
成約データで見ると、中央区の駅別の顔ぶれは特徴的です。神戸6,000万円/元町(JR)4,900万円/三ノ宮(JR)4,200万円/県庁前4,000万円/新神戸3,150万円/春日野道(阪急)2,500万円。最高と最低で2.4倍です。なお成約データに現れる「県庁前(兵庫)」の「(兵庫)」は兵庫県を指す表記であって、兵庫区という意味ではありません。同様に「神戸(兵庫)」も兵庫県の神戸駅という意味です。ただし県庁前駅については市公式の駅別一覧に記載がなく、所在区を確認できていません(未取得)ので、上の表には掲載していません。
道路
中央区の区内街路は、都市計画の文書に名前で出てきます。神戸市の都市計画マスタープランの地域別構想「三宮〜ウォーターフロント都心地区編」および地区計画の名称から確認できるのは、フラワーロード(三宮周辺の6つの駅を結ぶ)、税関線、葺合南54号線、三宮中央通り、トアロードです。このうち税関線・三宮中央通り・トアロードには、それぞれ地区計画が設定されています(税関線沿道南地区/税関線東地区/三宮中央通り沿道地区/トアロード地区)。街路の沿道そのものに地区計画がかかっているというのは、東灘区・灘区には無い中央区の特徴です。沿道の物件を検討する場合は、建築制限の確認が必要になります。
いま中央区にかかわる最も大きな道路の計画は、大阪湾岸道路西伸部です。神戸市の公表資料によると、六甲アイランド北〜駒栄、延長14.5km、6車線、設計速度80km/h。通過するのは東灘区・灘区・中央区の3区で、事業主体は国(国土交通省)と阪神高速道路株式会社です。阪神高速湾岸線と神戸山手線を接続する路線で、神戸市は大阪湾岸道路西伸部と神戸西バイパスを「ミッシングリンク」と位置づけています。ただし完成時期は現時点で未定と市が明記していますので、開通時期を前提に購入判断をするのは避けてください。
中央区には、神戸市が公式に渋滞多発区間と記している区間の西端があります。市は阪神高速道路神戸線(京橋〜摩耶)で交通集中による渋滞が頻発していると公表しています。京橋ICは中央区、摩耶ICは灘区です。また神戸市の道路網は広域幹線道路(高速道路など)→ 都市内幹線道路 → 補完的幹線道路の3階層で整理されており、市はみちづくり計画を令和4年(2022年)5月に改定しています。国道2号・国道43号・阪神高速3号神戸線が中央区内をどう通っているかという区単位の記載は、市公式では確認できていません(未取得)。
バスについても、計画が動いています。都市計画マスタープランの地域別構想「三宮〜ウォーターフロント都心地区編」(2018年6月29日策定)は、主な事業のひとつとして「新たな中・長距離バスターミナルの整備」を掲げています。あわせて市役所本庁舎の再整備、東遊園地の再整備、都市再生特別地区の活用、ウォーターフロント都心の再開発も明記されています。神戸市内で、こうした事業が地域別構想として明文で予定されている区は中央区だけです。(各事業の具体的なスケジュール・規模は未取得です。)
※駅別の乗降人員・乗車人員は中央区内の全駅について未取得です(神戸市統計書がExcel提供のみのため)。地下鉄海岸線の各駅・ポートライナーの貿易センター以外の各駅・阪神春日野道駅・県庁前駅の所在区、国道・阪神高速の区内経路も未取得です。出典:神戸市「大阪湾岸道路西伸部」//www.city.kobe.lg.jp/a59650/shise/kekaku/kensetsukyoku/wangan.html /神戸市「道路ネットワーク」 //www.city.kobe.lg.jp/a59650/kurashi/access/road/r_net.html /神戸市「みちづくり計画」//www.city.kobe.lg.jp/a83166/shise/kekaku/kensetsukyoku/michikei/index.html /神戸市「自転車等放置禁止区域」//www.city.kobe.lg.jp/a26843/kurashi/access/road/cyclehoutikinsi.html /神戸市「市営自転車駐車場一覧」//www.city.kobe.lg.jp/a26843/kurashi/access/road/cycleitiran/index.html /神戸市 都市計画マスタープラン地域別構想「三宮〜ウォーターフロント都心地区編」//www.city.kobe.lg.jp/documents/7318/amp_1_1.pdf /神戸市中央区「区の概要」//www.city.kobe.lg.jp/d49614/kuyakusho/chuoku/shoukai/gaiyou.html
06神戸市中央区で家を買う前に必ず確認する「市街化調整区域」
兵庫県で家を探すとき、阪神間の平地しか見ていなかった方が最初につまずくのがこれです。
同じ市の中でも、駅前の市街地と山手・北部とで市街化区域と市街化調整区域が分かれています。
ここは、中央区だけの数字ではなく神戸市全体の数字で書きます。神戸市は区別の市街化区域・市街化調整区域の面積を公表していません(未取得)。区域区分は計画図(図面)で示される仕組みだからです。
神戸市全体では、神戸都市計画区域 約55,730haのうち、市街化区域が約20,244ha(36%)、市街化調整区域が約35,486ha(64%)。市域の3分の2が市街化調整区域という、政令指定都市としては例外的な構造です。市の都市計画区域マスタープランは、調整区域が主に六甲山系および北側山地と、北区・西区の農村地域に分布すると記しています。
中央区は、神戸市のなかで最も「市街化区域らしい」区です。市の都市計画区域マスタープランは、三宮周辺を「都心核」として位置づけ、「公共交通機関の乗換えの円滑化」と商業・業務機能、文化・交流機能の集積を強化するとしています。令和8年地価公示でも、中央区には商業地の標準地が25地点あり、住宅地の13地点を大きく上回ります。
ただし中央区は、布引・市ケ原など六甲山系の南斜面も区域に含みます。区公式は布引(布引の滝・布引ハーブ園)を区内の地域として挙げています。したがって中央区内に市街化調整区域が存在する可能性はありますが、区単位で明示した市の公表資料は確認できていません(未取得)。ここで推測を書くことはしません。個別の物件がどちらの区域かは、神戸市の「都市計画情報検索」または神戸市情報マップ、あるいは重要事項説明書で必ずご確認ください。
なお神戸市の区域区分には、知っておく価値のある動きがあります。直近の変更で市街化区域が約151ha減り、市街化調整区域が約155ha増えました。人口が減るなかで市街化区域を「広げる」のではなく「狭める」方向に動いているということです。一方で、増加している中央・兵庫・灘の3区では、2023年の用途地域見直しで駅周辺地区の容積率が200%から300%に引き上げられています。制度としても都心への集中を後押しする形になっている、と読めます。
| 区分 | 面積 | 構成比 |
|---|---|---|
| 市街化区域 | 20,244 ha | 36.3% |
| 市街化調整区域 | 35,486 ha | 63.7% |
| 合計(都市計画区域) | 55,730 ha | 100.0% |
※区域区分の決定・変更:区域区分(線引き)の当初決定は昭和45年(1970年)。決定・変更の年月日そのものは市の公表資料から確認できていません(未取得)
市街化調整区域だと何が起きるか
- 原則として建築を目的とした開発ができない=将来の建て替えに許可が要る、あるいはできない場合がある
- 住宅ローンの審査が通りにくい金融機関がある。取扱不可・融資比率を下げるなどの扱いになることがある
- 再建築不可・接道条件・既存宅地の扱いなど、物件ごとに個別確認が必須
- 一方で都市計画税がかからない=毎年のランニングコストは市街化区域より低い
都市計画税(税率0.3%)が課されるのは市街化区域内の土地・家屋のみです。神戸市の公式表現では「毎年1月1日現在に都市計画法による市街化区域に土地・家屋を所有している人」に課税されます。中央区内に市街化調整区域があるかどうかは未取得のため、本ページでは「中央区なら必ず都市計画税がかかる」とは書きません。ただし三宮周辺が都市計画上の「都心核」に位置づけられ、商業地の標準地が25地点あることを考えれば、実務上、中央区で流通する住宅の大半は市街化区域内にあると考えられます。市街化区域内であれば固定資産税1.4%と合わせて合計1.7%です(1.7%という合算値は当方の計算で、神戸市が1本で公表している数字ではありません)。中央区は住宅地の平均価格が兵庫県内2位ですので、課税標準額そのものが高くなり、毎年の保有コストの絶対額は県内でも上位になります。
調べ方(ご自身でも確認できます)
- 市の都市計画情報(Web GIS)で住所を入力して区域を確認する
- 固定資産税の納税通知書を見る。都市計画税が課されていれば市街化区域、課されていなければ市街化調整区域の可能性が高い
- 重要事項説明書の「都市計画法にもとづく制限」欄を確認する
※家タダでは、ご検討中の物件が調整区域かどうか、再建築の可否、ローンが通る金融機関があるかを契約前に無料で調査します。物件URLをお送りください。
用途地域の面積内訳は、本ページには載せていません
多くのエリアページでは「その市区の用途地域は商業地域が何%」といった表を載せます。本ページでは載せていません。理由は正直に書きます。神戸市が公表している用途地域の面積表から数値を読み取ったところ、個別の用途地域の面積を合計した値と、表に印字されている合計値が一致しませんでした。差はおよそ6,000haで、抽出のどこかに誤読があると考えられます。確度の足りない数字を、それらしく表にして載せることはしません(未取得扱い)。
確度をもって書けるのは次の点です。用途地域の合計面積として印字されているのは20,430ha(2025年12月8日現在)で、これは市街化区域20,244haと近い水準で整合しています。あわせて高度地区16,217ha・防火地域922ha・準防火地域5,942ha、そして地区計画等が3,697.8ha/95地区。用途地域の全市的な見直しは1973・1982・1988・1996・2001・2007・2013・2018・2022年の計9回、直近の全市見直しは2023年6月1日に施行されています。高度地区の16,217haという数字は、市街化区域20,244haの約8割にあたります(当方算出)。高度地区は「最高限度または最低限度の建築物の高さの制限」を定めるもので、神戸市には「斜線型高さ制限」と「絶対高さ制限」の2類型があります。
2023年の見直しで神戸市が行った緩和のうち、中央区にいちばん効くのは「駅周辺地区の容積率を200%から300%に引き上げ」と「従来制限されていた駅周辺で1,500㎡までの事務所・店舗を許容」です。そのほかは、住居系地域の幹線道路沿いで150㎡までの小規模店舗を許容、工業系地域の容積率・建ぺい率を200/60から300/80へ、住環境保全と多様な建替えのために容積率・建ぺい率を80/40から100/50へ、都市公園内のカフェを許容、というもの。ただし、中央区内のどの区域にどの緩和が適用されたかまでは確認できていません(未取得)。中央区は成約631件のうち581件(約92%)がマンションという区ですので、容積率の緩和は、今後の住宅供給に直接関わる論点です。
出典:神戸市「用途地域・高度地区」//www.city.kobe.lg.jp/a84931/areadistrict.html /神戸市「用途地域の見直し」//www.city.kobe.lg.jp/a84931/shise/kekaku/jutakutoshikyoku/youtominaoshi/index.html /「用途地域見直しのねらい」 //www.city.kobe.lg.jp/documents/14513/minaoshi_nerai2.pdf /神戸市「地区計画」 //www.city.kobe.lg.jp/a35466/shise/kekaku/jutakutoshikyoku/district/index.html
中央区の地区計画は16地区。性格が7種類に分かれています
神戸市全体では94地区の地区計画+防災街区整備地区計画1地区=計95地区、約3,697.8ha(2025年12月8日現在)。市街化区域20,244haの約18%が地区計画の網にかかっています(当方算出)。
このうち中央区に該当するのは16地区。東灘区7地区・灘区4地区と比べて明らかに多く、この3区で最多です。そして並べてみると、性格が7種類に分かれます。
| 性格 | 地区計画名 |
|---|---|
| 都心核 | 三宮駅南地区/三宮西地区/三宮中央通り沿道地区/トアロード地区 |
| 都心の南北軸 | 税関線沿道南地区/税関線東地区 |
| 歴史的都心 | 旧居留地地区 |
| ウォーターフロント | 神戸ハーバーランド地区/メリケンパーク中央地区/新港町西地区 |
| 人工島 | ポートアイランド東地区/ポートアイランド中央地区/ポートアイランド南地区 |
| 山手住宅地 | 中山手地区 |
| 震災復興 | 東部新都心地区(HAT神戸) |
| 医療産業 | 大倉山公園西・高度医療地区 |
同じ「中央区」という住所のなかに、山手の低層住宅地(中山手)と、海を埋め立てた人工島(ポートアイランド)と、明治からの旧居留地と、震災復興でつくられたHAT神戸が、すべて入っています。これらは土地の成り立ちも、建っているものも、住んでいる人の暮らし方も別物です。「中央区の相場」という一つの数字で考えることに無理があるというのは、地区計画の名前を並べるだけで分かります。
実際、国土交通省の成約価格情報で町丁目別に見ると、海岸通が20件・中央値7,550万円(平均72㎡)である一方、港島中町(ポートアイランド)は68件・中央値1,800万円(平均79㎡)。面積は港島中町のほうが広いのに、価格は4.2倍違います。
ここで1つ、注意点を書いておきます。地区計画「東部新都心地区」(HAT神戸)は市公式の一覧で中央区側に掲載されていますが、HAT神戸は中央区脇浜と灘区岩屋にまたがります。阪神岩屋駅そのものは市公式一覧で灘区です。「HAT神戸=中央区」と断定すると灘区側を取りこぼしますので、この一帯の物件を検討する方は、住所が中央区か灘区かを必ず確認してください。行政サービス(区役所・学区・ごみ収集など)は住所地の区のものが適用されます。
各地区計画の決定年月日・区域面積・建築制限の具体的な内容は未取得です。地区計画がかかる土地では、建ぺい率・容積率とは別に、建築物の用途・高さ・壁面の位置・最低敷地面積などが定められていることがあります。中央区は16地区と数が多いぶん、地区計画にかかる確率も高いと考えてください。必ず神戸市住宅都市局で制限内容をご確認ください。
あわせて、神戸市には「神戸市地区計画及びまちづくり協定等に関する条例」(通称:まちづくり条例、1981年12月制定)があります。市の認定を受けたまちづくり協議会が市長とまちづくり協定を締結でき、2026年6月1日現在で20地区が締結しています。これは法律上の建築制限とは別の、地域の取り決めです。
出典:神戸市「地区計画」//www.city.kobe.lg.jp/a35466/shise/kekaku/jutakutoshikyoku/district/index.html /神戸市「まちづくり協定」//www.city.kobe.lg.jp/a96653/kurashi/machizukuri/torikumi/agreement.html /神戸市「自転車等放置禁止区域」//www.city.kobe.lg.jp/a26843/kurashi/access/road/cyclehoutikinsi.html
神戸市にしかない制度 ―「人と自然との共生ゾーンの指定等に関する条例」
中央区を検討する方にも、知っておく価値のある制度があります。「人と自然との共生ゾーンの指定等に関する条例」(「共生ゾーン条例」は通称で、これが正式名称です)。1996年4月制定、2022年4月一部改正。市は目的を「西北神に広がる豊かな農業・農村地域を守るため」「計画的な土地利用や、住民による地区振興計画(里づくり計画)の作成などの取り組み」を推進するためと記しています。
指定されている農村用途区域は合計17,935ha(2023年12月現在)。内訳は農業保全区域8,913ha、環境保全区域8,375ha、集落居住区域402ha、特定用途区域245ha。神戸市の市域面積557.02km²=55,702haに対して、約32%にあたります(当方算出)。北区は66集落中65集落(98%)で協議会が設立され50集落(76%)が里づくり計画を策定、西区は106集落中96集落(91%)で協議会が設立され70集落(66%)が策定しています。
これは中央区の話ではありません。北区・西区の話です。ですが、この条例を知ると、中央区の地価の意味が分かります。神戸市の住宅地の平均価格を区別に並べると、中央区363,538円/㎡・東灘区354,575円/㎡・灘区352,809円/㎡に対し、北区は58,056円/㎡、西区は74,694円/㎡。中央区と北区で6.3倍です。同じ市、同じ固定資産税1.4%・都市計画税0.3%、同じ教育委員会、同じ給食制度。それでも土地の単価が6倍違う。
その差を生んでいるのが、市街化調整区域64%という都市計画法の線引きと、その上にさらに重なる神戸市独自の条例による農村用途区域です。北区・西区の土地の多くには、国の制度(市街化調整区域)と市独自の条例(農村用途区域)の二重の網がかかっています。しかも里づくり計画は住民自身が策定しており、「開発されないことが地域の意思として制度化されている」。これは単なる郊外の地価安とは意味が違います。
中央区を検討する方にとっての実務上の意味は、はっきりしています。中央区の土地が神戸市で最も高いのは「人気」だけが理由ではなく、市域の3分の2で宅地供給が制度的に封じられているからでもある、ということです。市街化区域は直近の変更で151ha減り、一方で中央・兵庫・灘の3区では駅周辺の容積率が200%→300%に上げられている。制度としても、都心への集中を後押しする形になっています。
出典:神戸市「人と自然との共生ゾーン」//www.city.kobe.lg.jp/a99375/shise/kekaku/kezaikankokyoku/symbiosis.html /条例本文 //www.city.kobe.lg.jp/documents/14587/202204_jyorei.pdf /神戸市「区域区分」 //www.city.kobe.lg.jp/documents/57660/kuikikubun.pdf /神戸市 都市計画区域マスタープラン //www.city.kobe.lg.jp/documents/57660/kuikimaster.pdf /「用途地域見直しのねらい」 //www.city.kobe.lg.jp/documents/14513/minaoshi_nerai2.pdf
07神戸市中央区の固定資産税・都市計画税(毎年かかるコスト)
購入時の諸費用だけでなく、買ったあと毎年かかる税金も判断材料です。 仲介手数料は1回きりですが、固定資産税・都市計画税は所有している限り毎年発生します。
| 税目 | 税率 | 課税対象 |
|---|---|---|
| 固定資産税 | 1.4% | 市街化区域・市街化調整区域を問わず課税 |
| 都市計画税 | 0.3% | 市街化区域内の土地・家屋のみ |
| 合計(市街化区域) | 1.7% | 課税標準額に対して |
固定資産税の税率は1.4%、都市計画税の税率は0.3%。いずれも神戸市が公表している値です。ただし「合計1.7%」という数字を神戸市が1本で公表しているページは確認できていません。上の表の1.7%は、この2つを当方が単純に足した数値です。正確を期すため明記しておきます。
固定資産税の納税義務者は、市の公式表現で「毎年1月1日現在に固定資産(土地・家屋・償却資産)を所有している人に対して、その年の4月1日から始まる年度分の税として課される」。都市計画税は「毎年1月1日現在に都市計画法による市街化区域に土地・家屋を所有している人」です。賦課期日は1月1日で、年の途中で売買した場合に市が按分して課税してくれるわけではありません。決済時の固都税精算金は、仲介手数料とは別にかかる実費です。
なお固定資産税が免税点未満の場合は、都市計画税も課税されません(市公式)。ただし土地・家屋の免税点の金額そのものは、神戸市の公表ページで確認できていません(未取得)。一般に言われる金額をここに書くことはしません。確認できたのは償却資産の150万円未満のみです。
2026年5月1日から、固定資産税関係証明の対面発行窓口が新長田合同庁舎に集約されます。中央区にお住まいで証明書が必要な場合、窓口が区役所ではなくなる点にご注意ください。縦覧期間は毎年4月1日〜4月30日で、会場も新長田合同庁舎です。
住宅用地には課税標準の特例があります。小規模住宅用地(住宅1戸あたり200㎡以下の部分)は固定資産税で価格の6分の1、都市計画税で3分の1。一般住宅用地(それを超える部分)は固定資産税で3分の1、都市計画税で3分の2です。市の公式表現では「住宅用地の課税標準額は、評価額に特例率(住宅用地特例率)を乗じた額が上限となります」。
新築住宅の減額措置は、2026年4月1日で要件が変わりました。2026年3月31日までの新築は「居住部分の床面積が50㎡(一戸建以外の貸家住宅は40㎡)以上280㎡以下」でしたが、2026年4月1日以降の新築は「40㎡以上240㎡以下」になっています。共通要件は居住部分が家屋全体の2分の1以上、減額割合はいずれも2分の1。減額期間は一般住宅で3年度分、3階建以上の耐火・準耐火構造で5年度分(いずれも床面積40〜120㎡の部分。120〜240㎡は120㎡相当分)。認定長期優良住宅(2031年3月31日までの新築)は3年→5年、5年→7年に延長されます。
床面積の上限が280㎡から240㎡に下がった点は、東灘区で新築の戸建を建てる方には実際に効く可能性があります。中央区の成約戸建50件の平均延床は85㎡なので中央値層は影響を受けませんが、区内には地積876㎡(山本通四丁目)・283㎡(熊内町四丁目)・282㎡(山本通一丁目)といった大きな標準地もあり、大きな家を建てる方は要件の確認が必要です。
このほか神戸市は耐震改修・バリアフリー改修・省エネ改修に伴う減額措置、および長寿命化の大規模修繕工事をした分譲マンションへの減額措置を案内しています。中央区の成約はマンションが581件(約92%)・平均築年2001年ですから、大規模修繕の減額措置は、中央区のマンション購入では確認する価値のある制度です。
免税点
同一人が神戸市中央区内に所有する資産の課税標準額の合計が次の額に満たない場合は課税されません。
| 区分 | 免税点 |
|---|---|
| 償却資産 | 1,500,000円 |
※納期:年4期。2026年度の納期限は第1期 2026年4月30日/第2期 7月31日/第3期 12月25日/第4期 2027年3月1日(納税通知書は2026年4月1日発送)/賦課期日(毎年1月1日)現在の所有者に課税
※税率・免税点は神戸市中央区の公表資料にもとづく最新値です。税額は物件ごとの課税標準額により異なります。正確な税額は市の資産税課または納税通知書でご確認ください。
08神戸市中央区の学区・子育て支援(住所で決まるもの)
神戸市中央区が学校選択制を実施しているかどうかは、本ページ作成時点で公表資料から確認できていません。このページでは推測で書かない方針のため、断定していません。市が公表している範囲では、住所地によって通う小学校・中学校が定められています。物件選びの段階で通学区域を確認し、最終的な判断は市の教育委員会にご確認ください。神戸市の「指定学校の変更・区域外就学」のページには、「学校選択制」という語が一度も出てきません。実施しているとも、実施していないとも、市の公式本文からは確認できませんでした。そのため本ページでは断定していません。実在が確認できたのは、①指定学校の変更 ②区域外就学 ③小規模特認校 の3つの制度です。根拠規則は「神戸市学齢児童及び学齢生徒の就学に関する規則」。申請時期は「翌年4月に小学1年生になる方は10月以降に、中学1年生になる方は11月以降に、指定学校変更の手続ができます」と市が案内しています。
指定された学校以外に通えるケース(指定校変更)
指定校制でも、次の事由に当てはまれば指定校以外への就学が認められる場合があります。 「入学前に転居予定」「建て替え中の仮住まい」は多くの市で認められるため、 購入と入学のタイミングが重なる方は事前に教育委員会へ確認してください。
| 許可される事由 | 内容 |
|---|---|
| 1 身体的理由 | (1) 障害・病気により就学困難と認められる場合(医師の診断書等が必要。卒業までの必要と認める期間)。(2) 指定学校以外の特別支援学級に入級する場合(障害を証する書類等。入級期間中)。 |
| 2 転居に伴う理由 | (1) 1年以内に転居が確実な場合(建築確認書・売買契約書・賃貸借契約書等の写し。当該学年中の転居の日まで)。(2)ア 転居のため他校区に移った場合(卒業までの必要と認める期間)。(2)イ 新築・増改築により一時的に移った場合(入居の日まで)。(2)ウ 住宅融資手続きで住所と実際の居住地が一致しない場合(入居の日まで)。(3) 公共事業に協力して転居した場合(公共工事主体からの依頼書等。卒業までの必要と認める期間)。住宅の購入・建築と入学が重なる方に直接効くのがこの区分です。 |
| 3 校区変更等 | (1) 住居表示変更後、従前の学校の継続を希望する場合(卒業まで)。(2) 校区調整地区で教育長が指定した場合(卒業までの必要と認める期間)。なお神戸市は「当分の間、指定学校の変更を認める地区を定める要綱」を持ち、該当する地区の一覧をPDFで公表していますが、中央区内の該当地区名は本ページ作成時点で確認できていません(未取得)。 |
| 4 家庭事情 | (1) 登校前後に監督者がいない場合(理由を証する書類。卒業まで)。(2) 指定学校変更済みの兄弟姉妹と同じ学校を希望する場合(卒業まで)。 |
| 5 通学利便性 | ア 片道2km以上(小学校)・3km以上(中学校)で負担軽減が必要な場合(卒業まで)。イ 公共交通機関の利用が認められている場合(卒業まで)。ウ 他校区を経由しない通学経路がない場合(卒業まで)。中央区は布引・市ケ原など六甲山系の南斜面も区域に含み、山手の北野・中山手・山本通と、浜手のポートアイランド・ハーバーランドでは通学の条件がまったく違います。 |
| 6 教育的理由 | いじめ・不登校・学校行事等で特別の配慮が必要な場合(理由を証する書類等。卒業までの必要と認める期間)。 |
| 7 小規模特認校 | 六甲山小学校・藍那小学校への就学を希望する場合(小規模特認校就学申請書・勤務時間等の書類。卒業まで)。制度の目的に「自然環境に恵まれ特色ある教育を推進している小規模な学校に通学することで…複式学級の解消など学校の活性化を図る」と明記されています。条件は「保護者及び児童・生徒がともに神戸市内に居住していること」「公共交通機関を利用し、自力でおおむね1時間以内で通学できること」等。六甲山小学校は灘区、藍那小学校は北区です(神戸市の市立小学校一覧の区分による)。 |
※許可基準・受付時期は毎年変わります。最終判断は神戸市中央区の教育委員会です。必ず一次情報でご確認ください。
子育て支援は「市町村ごとに」違う
こども医療費助成や待機児童数は市町村が独自に決めているため、 隣の市に移るだけで条件が変わります。同じ兵庫県内でも、市が変われば条件が変わります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| こども医療費助成の対象 | 0歳〜高校3年生(18歳到達後、最初の3月31日まで) |
| 所得制限 | 所得制限なし(神戸市が公式に明記) |
| 一部自己負担 | 0〜2歳は通院・入院とも自己負担なし(0円)。3歳〜高校生の通院は2割負担で1日最大400円を月2回まで(3回目以降は自己負担なし)。※3歳〜高校生の入院時の自己負担については市公式ページで確認できていません(未取得) |
| 保育所等の待機児童数 | 0人(2026年4月1日時点・国の「保育所等利用待機児童数調査」基準。5年連続ゼロ) |
中央区で学区を見るときの注意点
まず、神戸市に学校選択制があるかどうかから書きます。結論は「確認できていません」です。神戸市の「指定学校の変更・区域外就学」のページには、「学校選択制」という語が一度も登場しません。実施しているという記載も、実施していないという記載も、市の公式本文からは見つけられませんでした。ですので本ページでは「神戸市は学校選択制を実施していません」とは書きません。推測で断定すると、それを信じて物件を決める方が出てしまうからです。
実在が確認できた制度は3つです。①指定学校の変更、②区域外就学、③小規模特認校。このうち住宅購入と直接関係するのは①で、上の表に神戸市が公表している7分類の事由をすべて掲載しました。とくに「2 転居に伴う理由」は、家を買う方のためにあるような区分です。「1年以内に転居が確実な場合」は建築確認書・売買契約書・賃貸借契約書等の写しを添えて申請でき、「新築・増改築により一時的に移った場合」は入居の日まで従前校に通えます。申請時期は「翌年4月に小学1年生になる方は10月以降に、中学1年生になる方は11月以降に」ですので、年内に動く必要があります。
また神戸市には「当分の間、指定学校の変更を認める地区を定める要綱」があり、特定の地区に住んでいる場合は指定校以外を選べます。ただし中央区内のどの地区が該当するかは未取得です。中央区は地区計画が16地区あり、区域の性格が7種類に分かれる区ですので、この制度が適用される地区がある可能性は考えられます。「この学区だから」という理由で価格の上乗せを受け入れる前に、神戸市教育委員会にご確認ください。
中央区の学校は、3区のなかで最少です
| 区分 | 校数 | 学校名 |
|---|---|---|
| 市立小学校 | 9校 | 上筒井/なぎさ/宮本/春日野/雲中/中央/こうべ/山の手/湊 |
| 市立中学校 | 6校+分校1 | 筒井台/渚/葺合/布引/神戸生田/湊翔楠(+湊翔楠中学校分校「みらいポート」) |
中学校名の「葺合」と「神戸生田」に注目してください。葺合区と生田区は、1980年12月1日に合併して中央区になる前の2つの区の名前です(葺合区が東側、生田区が西側)。区が1つになって45年以上が経ちますが、学校名には旧区名がそのまま残っています。
1校あたりの人口を計算してみます(いずれも当方算出)。
| 区 | 人口 | 市立小学校 | 1校あたり |
|---|---|---|---|
| 中央区 | 142,356人 | 9校 | 約1.6万人 |
| 東灘区 | 209,399人 | 14校 | 約1.5万人 |
| 灘区 | 131,668人 | 13校 | 約1.0万人 |
中央区は、3区のなかで1校あたりの人口が最も多いという結果になります。灘区(約1.0万人)の1.6倍です。この差をどう読むか。中央区は外国人比率が約11.5%と市内で突出して高く、成約631件のうち581件(約92%)がマンション、平均専有は65㎡(東灘区75㎡・灘区72㎡より小さい)。人口の割に就学人口の密度が低いことがうかがえます。ただし中央区内の各校の児童生徒数は未取得ですので、ここから先を断定することはしません。
お子様のいるご家庭が中央区を検討する場合、実務上のポイントは2つです。
- 学校の数が少ないぶん、校区が広い可能性があります。中央区は面積28.98km²で、山手(北野・中山手・山本通)からウォーターフロント(メリケンパーク・ハーバーランド)、人工島(ポートアイランド)まで含みます。通学距離と通学路は、必ず現地で確認してください。指定学校の変更には「片道2km以上(小学校)・3km以上(中学校)」という通学利便性の事由もあります
- 区は「地域活動支援・多文化共生」のページを設けています。外国人人口16,373人・人口比約11.5%という数字と整合する施策です。中央区内の保育所数・学童数は未取得ですので、入所を前提に住まいを決める方は区役所の窓口でご確認ください
給食は「小学校だけ無償」。ここは必ず正確に
神戸市の給食無償化は、2026年度の小学校のみです。市は「市立小学校・義務教育学校(前期課程)・特別支援学校(小学部)の学校給食を、従来の量と質を維持したまま、公費負担により無償化します」「これらの学校の保護者からは学校給食費を徴収しません」と明記しています。一方、中学校は有償で、「生徒:1食あたり170円(牛乳代30円を含む)」。年間の徴収額として市が示している例は31,230円で、9期に分割して納付します。ただし市は「子育て世帯の経済的負担軽減を図るため給食費の助成をしています」とも記しています。お子様が小学生から中学生に上がるタイミングで、家計の前提が変わります。住宅ローンの返済計画を立てるときに覚えておく価値があります。
就学援助の基準も公表されています。所得基準の目安は2人世帯176万1千円/3人世帯223万4千円/4人世帯266万4千円。新入学学用品費は小学1年生64,300円・小学6年生81,000円・中学校81,000円。修学旅行費は小学校22,690円まで・中学校59,000円まで(各1回のみ)。定期申請は2026年4月1日〜5月19日(消印有効)、随時申請は5月20日〜2027年2月5日で、電子申請(e-KOBE)または郵送で手続きできます。
こども医療費と待機児童
神戸市のこども医療費助成は0歳〜高校3年生(18歳到達後、最初の3月31日まで)で、所得制限なし。0〜2歳は通院・入院とも自己負担なし(0円)、3歳〜高校生の通院は2割負担で1日最大400円を月2回まで(3回目以降は自己負担なし)。新しい受給者証は2026年7月1日から有効です。(3歳〜高校生の入院時の自己負担は市公式ページで確認できていません=未取得。)
待機児童について、神戸市は「2026年4月1日時点で、国の『保育所等利用待機児童数調査』に基づく『保育所等利用待機児童数』は、5年連続でゼロとなりました」と公表しています。これは神戸市を選ぶうえで、はっきりした強みです。
ただし、正確に書いておきます。国の定義による「待機児童」と、実際に希望園に入れなかった「保留児童」は別物です。神戸市は保留児童の区別内訳の資料を別に公表していますが、中央区の保留児童数は本ページ作成時点で確認できていません(未取得)。中央区内の保育所数・定員・学童の状況も、区のページに集計値の掲載がなく未取得です。中央区は令和7年国勢調査で人口が+3.1%と9区で最も増えた区ですので、入所を前提に住まいを決める方は、区役所の窓口で実情を直接ご確認ください。
出典:神戸市「指定学校の変更・区域外就学」//www.city.kobe.lg.jp/a80876/kosodate/gakko/school/area/kouku/kuikigai.html /「指定学校の変更について」 //www.city.kobe.lg.jp/documents/66486/r7shiteigai.pdf /「当分の間指定学校の変更を認める地区」 //www.city.kobe.lg.jp/documents/66486/shiteigai_hyou.pdf /「市立小学校一覧」 //www.city.kobe.lg.jp/a61516/kosodate/education/gakkoen/syougatukou.html /「市立中学校一覧」 //www.city.kobe.lg.jp/a61516/kosodate/education/gakkoen/tyugatukou.html /「学校給食費」 //www.city.kobe.lg.jp/a54017/kosodate/gakko/school/lunch/nagare/kyusyokuhi/index.html /「就学援助」 //www.city.kobe.lg.jp/a80876/kosodate/shien/scholarship/enter/index.html /「こども医療費助成」 //www.city.kobe.lg.jp/a52670/kenko/health/medical/kodomoiryohijose.html /「待機児童数」 //www.city.kobe.lg.jp/z/kodomokatekyoku/shienbu/taikijido-su.html /中央区「地域活動支援・多文化共生」//www.city.kobe.lg.jp/d49614/kuyakusho/chuoku/keikaku/index.html
09神戸市中央区で家を買う前に必ず確認したい点
1|土砂災害警戒区域は中央区で155箇所。土石流の47箇所は3区で最多
「都心の区だから土砂災害とは無縁」と思われがちですが、そうではありません。 中央区は布引・市ケ原など六甲山系の南斜面も区域に含みます。 区公式も布引(布引の滝・布引ハーブ園)を区内の地域として挙げています。
まず、誰が指定しているかから整理します。 神戸市は公式に「兵庫県は法令に基づき、順次、基礎調査を実施したうえで、 『土砂災害警戒区域(イエローゾーン)』及び『土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)』を指定しています」と 記しています。神戸市ではなく兵庫県が指定主体です。
| 区 | 急傾斜地の崩壊 | 土石流 | 地すべり | 計 |
|---|---|---|---|---|
| 東灘区 | 117 | 19 | 1 | 137 |
| 灘区 | 145 | 31 | 0 | 176 |
| 中央区 | 108 | 47 | 0 | 155 |
| 兵庫区 | 86 | 35 | 1 | 122 |
| 長田区 | 167 | 19 | 0 | 186 |
| 須磨区 | 238 | 64 | 4 | 306 |
| 垂水区 | 195 | 13 | 2 | 210 |
| 西区 | 176 | 30 | 0 | 206 |
| 北区 | 611 | 224 | 23 | 858 |
| 神戸市計 | 1,843 | 482 | 31 | 2,356 |
中央区の155箇所は、東灘区の137箇所より多く、灘区の176箇所より少ない水準です。 神戸市9区のなかでは多いほうから7番目(少ないほうから3番目)です。 注目したいのは土石流の47箇所で、東灘区19・灘区31より多く、 この3区では中央区が最多です(市全体では須磨区64・北区224に次ぐ3位)。 参考までに、兵庫県全体では急傾斜14,209・土石流6,988・地すべり356の合計21,553箇所です。
「都心だから斜面のリスクがない」とは言えないというのが、この数字の意味です。 住宅地の標準地13地点のうち、上位は山本通・中山手通・下山手通といった山手に集中しています。 山手の物件を検討する場合は、必ず確認してください。
- 上の表は「警戒区域(イエローゾーン)」の箇所数です。 建築規制がかかる「特別警戒区域(レッドゾーン)」の箇所数は未取得です。 レッドゾーンに指定されると居室を有する建築物に構造規制がかかり、担保評価にも影響します
- 中央区内のどこに155箇所が分布しているかは、確認できていません(未取得)。 神戸市は区版の「くらしの防災ガイド」(記事面PDF+地図面)を配布していますが、 区域の情報は地図面の画像にあり、文字として取得できませんでした。 必ず神戸市のWeb版ハザードマップで住所を入力して確認してください
出典:兵庫県「令和8年6月30日現在の土砂災害警戒区域等の指定状況」 //web.pref.hyogo.lg.jp/ks15/documents/0630shiteijoukyou.pdf / 神戸市「土砂災害警戒区域等」 //www.city.kobe.lg.jp/a19183/bosai/prevention/preparation/sand/doshasaigaikuiki.html / 中央区版「くらしの防災ガイド」 //www.city.kobe.lg.jp/documents/28756/chuou.pdf / 中央区「防災」 //www.city.kobe.lg.jp/d49614/kuyakusho/chuoku/bosai/bousai/index.html
2|中央区は「津波浸水想定区域のある7区」の1つ。海に接する区域が広い
神戸市は津波について、はっきりした数字を公表しています。
「神戸市では、1000年に一度の確率で発生する津波の対策が、2023年3月に完了しています。」
対策の内容は、防潮堤の「嵩上げ」「洗掘防止」「目地開き対策」を実施し、 「防潮堤を『粘り強い』構造に整備しました」というもの。 市は「対策前の浸水想定区域と比較すると、浸水範囲が大幅に減少していることがわかります」と 記しています。
レベルの定義も公表されています。 レベル1津波(L1)は「概ね100年〜150年間隔で繰り返し発生しているマグニチュード8クラスの地震に伴い 発生するとされる津波」、 レベル2津波(L2)は「1000年に一度の確率で発生する可能性のあるマグニチュード9クラスの地震に伴い 発生するとされる津波」。 そして津波浸水想定区域があるのは、東灘区・灘区・中央区・兵庫区・長田区・須磨区・垂水区の7区で、 北区・西区は浸水しないと見込まれています。
中央区は、その7区のうちの1つです。しかも、海に接する区域が広い。 区公式が挙げる区内の地域にはメリケンパーク、ポートアイランド、神戸ハーバーランドが含まれ、 地区計画にも「メリケンパーク中央地区」「新港町西地区」「神戸ハーバーランド地区」 「ポートアイランド東地区」「ポートアイランド中央地区」「ポートアイランド南地区」が並びます。
そして国土交通省の成約価格情報で、中央区内で最も取引が多い町丁目は 港島中町(ポートアイランド)の68件です。 中央区で物件を探すと、かなりの確率で海に面した区域の物件を見ることになります。
やっていただきたいことは決まっています。 神戸市は土砂災害・水害ハザードマップとは別に、高潮ハザードマップを公開しています。 Web版ハザードマップは平成27年5月から公開されており、 任意の地点を中心とした「オリジナルの避難マップ」を印刷できる機能があります。 検討中の物件の住所で、土砂災害・水害と高潮の両方を確認してください。
正直に書いておくと、 中央区内の津波・高潮・洪水の浸水想定の具体的な数値(浸水深・浸水範囲)は未取得です。 区版の「くらしの防災ガイド」はこの情報を地図面の画像で提供しており、文字として取得できませんでした。 また神戸市を流れる主要河川の多くは兵庫県管理で、洪水浸水想定区域図は兵庫県が指定・公表しています。
出典:神戸市「津波対策の完了について」 //www.city.kobe.lg.jp/a46366/tsunamitaisaku/tsunamikanryou.html / 神戸市「ハザードマップ」 //www.city.kobe.lg.jp/a19183/bosai/prevention/map/tokubetugou_new/index.html / 神戸市 土砂災害・水害ハザードマップ //www2.wagmap.jp/kobecity/PositionSelect?mid=19 / 神戸市 高潮ハザードマップ //www2.wagmap.jp/kobecity/PositionSelect?mid=113
3|地区計画16地区 ― 「用途地域:商業地域」の1行では判断できません
神戸市全体で地区計画は95地区・約3,697.8ha。 市街化区域20,244haの約18%が地区計画の網にかかっています(当方算出)。 そして中央区には、そのうち16地区があります。 東灘区7地区・灘区4地区と比べて、明らかに多い。
| 性格 | 地区計画名 | 地区数 |
|---|---|---|
| 都心核 | 三宮駅南/三宮西/三宮中央通り沿道/トアロード | 4 |
| 都心の南北軸 | 税関線沿道南/税関線東 | 2 |
| 歴史的都心 | 旧居留地 | 1 |
| ウォーターフロント | 神戸ハーバーランド/メリケンパーク中央/新港町西 | 3 |
| 人工島 | ポートアイランド東/ポートアイランド中央/ポートアイランド南 | 3 |
| 山手住宅地 | 中山手 | 1 |
| 震災復興 | 東部新都心(HAT神戸) | 1 |
| 医療産業 | 大倉山公園西・高度医療 | 1 |
16地区が7つの性格に分かれています。 山手の低層住宅地(中山手)、明治からの旧居留地、震災復興のHAT神戸、 海を埋め立てた人工島(ポートアイランド)、医療産業(大倉山公園西・高度医療)。 これらがすべて「神戸市中央区」という1つの住所のなかにあります。
実務上の意味は、はっきりしています。 中央区で物件を検討するときは、地区計画にかかっている可能性を前提にしてください。 地区計画がかかる土地では、建ぺい率・容積率とは別に、 建築物の用途・高さ・壁面の位置・最低敷地面積などが定められていることがあります。 「用途地域:商業地域」という1行だけでは判断できません。 さらに税関線・三宮中央通り・トアロードのように、街路の沿道そのものに地区計画がかかっている ケースもあります(税関線沿道南地区/税関線東地区/三宮中央通り沿道地区/トアロード地区)。
各地区計画の決定年月日・区域面積・建築制限の具体的な内容は未取得です。 とくに旧居留地地区の規制内容は、名称のみの確認にとどまっています。 必ず神戸市住宅都市局で制限内容をご確認ください。
あわせてまちづくり協定もご確認ください。 「神戸市地区計画及びまちづくり協定等に関する条例」(1981年12月制定)にもとづく仕組みで、 2026年6月1日現在で20地区が市長と協定を締結しています。 これは法律上の建築制限とは別の、地域の取り決めです。
出典:神戸市「地区計画」 //www.city.kobe.lg.jp/a35466/shise/kekaku/jutakutoshikyoku/district/index.html / 神戸市「まちづくり協定」 //www.city.kobe.lg.jp/a96653/kurashi/machizukuri/torikumi/agreement.html
4|その住所は、本当に中央区ですか
中央区は、区の境界の確認がとくに重要な区です。 理由は2つあります。
- HAT神戸(東部新都心)は、中央区脇浜と灘区岩屋にまたがります。 地区計画「東部新都心地区」は市公式の一覧で中央区側に掲載されていますが、 阪神岩屋駅そのものは市公式一覧で灘区です。 「HAT神戸=中央区」と思い込むと、灘区側の物件を取りこぼす(あるいは逆に中央区だと誤認する) 可能性があります
- 神戸駅は中央区です。兵庫区ではありません。 市公式の放置禁止区域一覧・市営駐輪場一覧のいずれでも中央区に区分されています。 兵庫区にあるのは兵庫駅・新開地駅です。 高速神戸駅も中央区。 成約価格情報で「神戸(兵庫)」と表記されるのは兵庫県の神戸駅という意味であって、 兵庫区という意味ではありません
なぜこれが重要か。 区が変われば、区役所も学区もごみ収集も変わります。 固定資産税・都市計画税の税率は神戸市内で同じですが、 通う小学校・中学校は住所地の区で決まります。 中央区の市立小学校は9校、灘区は13校、兵庫区の学校はまた別です。 「HAT神戸の物件」「神戸駅前の物件」と言われたら、住所の「区」を必ず確認してください。
また所在区を市公式で確認できていない駅もあります。 地下鉄海岸線の各駅(三宮・花時計前、旧居留地・大丸前、みなと元町、ハーバーランド等)、 ポートライナーの貿易センター以外の各駅、阪神春日野道駅、県庁前駅。 これらは市公式の駅別一覧に記載がなく、本ページでは所在区を断定していません(未取得)。 新神戸駅は区公式「区の概要」が中央区の玄関口として挙げ、 都市計画マスタープランでも言及されていますが、駅別一覧には掲載がありません。
出典:神戸市「自転車等放置禁止区域」 //www.city.kobe.lg.jp/a26843/kurashi/access/road/cyclehoutikinsi.html / 神戸市「市営自転車駐車場一覧」 //www.city.kobe.lg.jp/a26843/kurashi/access/road/cycleitiran/index.html / 神戸市中央区「区の概要」 //www.city.kobe.lg.jp/d49614/kuyakusho/chuoku/shoukai/gaiyou.html
5|景観のルール ― 1978年の条例と、山手のガイドライン
神戸市は1978年に「神戸市都市景観条例」を制定しています。 全国でも早い時期の景観条例で、1982年に基本計画、2021年に大幅改定。 夜間景観計画は2004年策定です。 市は「海・斜面・山という変化に富んだ地形」を活かし、 景観を「保全・育成・創造」する方針を掲げています。
中央区に直接かかわるのが「東部山麓住宅地景観ガイドライン」です。 対象は「東灘区から中央区に広がる」山麓住宅地とされており、 北野・中山手など中央区の山手も対象範囲に含まれます。 神戸市は策定の背景を、次のように説明しています。
明治後期から長い歴史のなかで「風格のある住宅地景観を形成」してきた地域であるが、 「相続などをきっかけに土地や建物が処分され、良好なまちなみが失われてしまうケースも増えている」。
中央区の住宅地の標準地には、山本通四丁目876㎡、熊内町四丁目283㎡、山本通一丁目282㎡といった 大きな敷地が残っています。 一方で成約している戸建の土地面積は110㎡・100㎡・100㎡・80㎡。 大きな敷地が分割されて100㎡前後で流通しているという構図が、数字から読めます。
ガイドラインは「建築等を行う際の配慮事項」を定めるものですので、 山麓の住宅地で新築・建替えを計画する場合は、配慮事項の確認が必要になります。 中央区内の対象町名は未取得です。 また北野町山本通の重要伝統的建造物群保存地区・都市景観形成地域の指定内容も、 市公式の一覧ページを特定できず未取得です。 北野・山本通の物件を検討する方は、規制の有無と内容を必ず神戸市住宅都市局にご確認ください。
出典:神戸市「東部山麓住宅地景観ガイドライン」 //www.city.kobe.lg.jp/a30028/shise/kekaku/jutakutoshikyoku/scene/99_others/02_toubusannroku.html / 神戸市「景観のルール(都市景観条例)」 //www.city.kobe.lg.jp/a30028/shise/kekaku/jutakutoshikyoku/scene/01_keikanrule/index.html / 神戸市 景観計画 //www.city.kobe.lg.jp/documents/74223/keikankeikaku_kaiseigo.pdf
6|マンションを買う場合 ― 成約の92%がマンション、平均専有65㎡
中央区の成約631件のうち581件(約92%)がマンションで、 中央値3,400万円・平均専有65㎡・平均築年2001年。 3区のなかで最もマンション中心で、最も住戸が小さい区です (東灘区は78%・75㎡、灘区は74%・72㎡)。
成約個票では、磯辺通の45㎡・1LDK(2005年築・SRC・三ノ宮駅徒歩8分)が3,400万円で 成約しています。 一方、港島中町の75㎡・2LDK(2018年築・RC)も同じ3,400万円。 面積が1.7倍違っても、同じ価格帯で成約しているということになります。 中央区では、面積より立地で価格が決まる傾向が強いと読めます。
神戸市は「長寿命化の大規模修繕工事をした分譲マンションへの減額措置」を案内しています。 あわせて耐震改修・バリアフリー改修・省エネ改修に伴う減額措置もあります。 成約マンションの平均築年は2001年で、3区のなかでは最も新しいものの、 それでも平均で築25年です。 確認すべきは次の点です。
- 管理組合の運営状況と、修繕積立金の水準
- 長期修繕計画の有無と、直近の大規模修繕の履歴
- その土地の用途地域と地区計画。 中央区は商業地の標準地が25地点ある区です。 隣に何が建つかは、住居系の区より読みにくくなります
- ハザードの評価。 土砂災害(山手)と津波・高潮(海側)の両方を、住所単位で確認してください
出典:神戸市「長寿命化の大規模修繕工事をした分譲マンションへの減額措置」 //www.city.kobe.lg.jp/a72594/kurashi/tax/kotei/sansyo4/mansyon.html / 国土交通省 不動産情報ライブラリ 成約価格情報(直近4四半期・神戸市中央区631件)
7|ご自身で調べられること(神戸市の公式ツール)
神戸市は、住所単位で調べられる公式ツールを揃えています。 物件を見に行く前に、この5つは必ず開いてください。
| ツール | 何が分かるか |
|---|---|
| 都市計画情報検索 | 用途地域・地区計画・都市計画施設などの指定 |
| 神戸市情報マップ | 都市計画図、各種図面(PC版・スマホ版あり) |
| 土砂災害・水害ハザードマップ | 土砂災害警戒区域、浸水想定。避難マップの印刷機能あり |
| 高潮ハザードマップ | 高潮の想定。水害ハザードマップとは別です |
| 固定資産税路線価図 | 固定資産税評価の基礎となる路線価 |
家タダでは、ご検討中の物件について 用途地域・接道・再建築の可否・地区計画の有無・ハザードの評価を契約前に無料で調査します。 中央区は地区計画16地区、商業地の標準地25地点、土砂災害警戒区域155箇所、 津波浸水想定区域のある区で、 さらに同じ町名でも丁目で単価が3.1倍変わる区です。 物件情報の1行だけでは、判断材料として足りません。
出典:神戸市「都市計画情報検索」 //www.city.kobe.lg.jp/a35466/business/kaihatsu/plan/search.html / 神戸市情報マップ //www2.wagmap.jp/kobecity/Portal / 土砂災害・水害ハザードマップ //www2.wagmap.jp/kobecity/PositionSelect?mid=19 / 高潮ハザードマップ //www2.wagmap.jp/kobecity/PositionSelect?mid=113 / 固定資産税路線価図 //www.city.kobe.lg.jp/a87426/kurashi/tax/kotei/rosen_main/index.html
10中央区の成り立ち ― 1980年にできた、この3区でいちばん新しい区
神戸市中央区は、1980年(昭和55年)12月1日にできました。 葺合区と生田区が合併してできた区です。 灘区の区制施行が1931年、東灘区が1950年ですから、 この3区のなかで最も新しい区ということになります。
区名の由来については、市公式に明示の記載を確認できませんでした(未取得)。 「神戸市の中心に位置するから」と説明したくなりますが、 市公式の明文がない以上、本ページでは断定しません。 確かなのは、区公式が中央区の位置を「神戸市の中心に位置し、 北は北区、東は灘区、西は兵庫区に接する」と記していることです。
旧区の名前は、いまも学校名に残っています。 葺合中学校と神戸生田中学校。 旧・生田区が西側、旧・葺合区が東側でした。 45年以上が経っても、区の記憶は学校名として生きています。
「三度、時代の節目に、大きな合戦が繰り広げられた」
区公式の歴史ページは、郷土史家・道谷卓氏の見解として、 この地域の歴史上の位置づけをこう紹介しています。
日本史の転換点で「三度、時代の節目に、大きな合戦が繰り広げられ、
それがもとになって、日本の歴史が大きく動いた」地域である。
例として一ノ谷の戦い、湊川の戦い、花熊城の戦いを挙げる。
これは市公式ページに掲載された識者の見解として紹介されているもので、 市の公式見解そのものではありません。その点を明記したうえで引用しています。
1867年の開港 ― 「エキゾチックでおしゃれな街」へ
中央区のいまの姿を決めたのは、神戸開港です。 区公式は、1867年(慶応3年)の神戸開港後、 「エキゾチックでおしゃれな街」へと変化し、 日本の近代化をリードする地域へ発展したと記しています。
ここで1つ、細かいけれど大事な注意書きを入れておきます。 神戸港の開港年について、市公式のなかに1867年(慶応3年)表記と1868年表記が併存しています。 区の歴史ページは「1867年(慶応3年)の神戸開港」と記し、 都市計画マスタープランは「1868年の神戸港開港」と記しています。 これは暦の換算(慶応3年12月7日=グレゴリオ暦1868年1月1日)によるもので、 どちらかが誤りということではありません。 本ページでは両方の表記が市公式に存在することを記しておきます。
開港がもたらしたものは、いまも中央区の地図に残っています。 旧外国人居留地。 区公式が挙げる区内の地域のひとつで、 神戸市の地区計画にも「旧居留地地区」として名前が残っています。 そして北野・山本地区(異人館)。 令和8年地価公示で中央区の住宅地の最高値は山本通一丁目の664,000円/㎡(+5.6%)、 2位が中山手通六丁目の562,000円/㎡(+7.7%)です。 明治以来の外国人居留地と異人館の一帯が、いまも区内で最も土地の単価が高い場所だということになります。
そして外国人人口16,373人・人口比約11.5%(2026年3月現在)。 東灘区8,974人・約4.3%、灘区5,598人・約4.3%と比べて約2.7倍です。 区が「地域活動支援・多文化共生」のページを設けているのも、この数字と整合します。 開港から160年近く経っても、中央区は国際性を数字で示せる区です。
昭和40年代以降 ― 海を埋め立てて、島と空港をつくる
神戸市は市域の拡大について、合併だけでなく埋立てにも触れています。
「海面の埋め立てによっても市域を拡大してきました。 特に昭和40年代以降は、港湾機能だけではなく『港』と『まち』の機能が併存する ポートアイランドや六甲アイランドといった大規模な海上都市が建設された」
ポートアイランドは、中央区の区域です。 地区計画も「ポートアイランド東地区」「ポートアイランド中央地区」「ポートアイランド南地区」の 3地区が設定されています。 そして神戸空港が2006年に開港しました。 区公式は中央区の役割について、 神戸港・神戸空港・新神戸駅により「市の玄関口」として機能すると記しています。
この人工島は、いまの中央区の不動産市場の中心でもあります。 国土交通省の成約価格情報で、港島中町は68件と区内の町丁目別で最多 (中央値1,800万円・平均79㎡)。 中央区で売買されている物件の約11%が、この1つの町丁目です。 令和8年地価公示で中央区にただ1つある工業地の標準地も、 港島三丁目6番1(185,000円/㎡・前年比+15.6%・地積10,058㎡)。 この+15.6%は、中央区の全39地点を通じて最大の上昇率です。
1889年に約21km²の港町だった神戸市が、 海を埋め立ててつくった島が、いまでは中央区でいちばん物件が動く場所になっている。 これが中央区の150年です。
1995年1月17日と、2018年の「都心地区編」
中央区の阪神・淡路大震災における死者数・被害は、 区の歴史ページに記載がなく確認できていません(未取得)。 神戸市は東灘区について「行政区単位で最大の1,470人の死者」と記していますが、 中央区の数値は本ページ作成時点で取得できていません。 推測で数字を書くことはしません。
確かなのは、次の点です。 神戸市は震災後、13地区で震災復興土地区画整理事業を施行しましたが、 市が公表している地区名のなかに、中央区に該当するものは見当たりません (森南第一〜第三は東灘区、六甲道駅北・六甲道駅西は灘区と読めます)。 また1995年3月17日に震災復興市街地再開発事業として都市計画決定された2地区は 六甲道駅南地区(灘区)と新長田駅南地区(長田区)で、こちらも中央区ではありません。
中央区の震災復興にかかわるものとして市公式で確認できるのは、 地区計画「東部新都心地区」(HAT神戸)です。 HAT神戸は中央区脇浜と灘区岩屋にまたがり、地区計画は市公式の一覧で中央区側に掲載されています。 中央区の震災復興は土地区画整理ではなく、この地区計画と震災復興市街地再開発事業の枠組みで 行われたと考えられますが、これは推定であり、断定はしません。
そして2018年6月29日。 神戸市は都市計画マスタープランの地域別構想として、 「三宮〜ウォーターフロント都心地区編」を策定しました。 市内で唯一の、独立した地域別構想です。 2018年2月に素案が報告され、説明会・市民意見募集を経て決定されました。
位置づけは「国際港都神戸」「デザイン都市・神戸」の玄関口として、 「神戸全体のまちや経済を活性化し、国際競争力を高め、 市民、事業者、来街者にとって魅力的な都市空間の整備等を進める」。 主な事業として市役所本庁舎の再整備、東遊園地の再整備、都市再生特別地区の活用、 ウォーターフロント都心の再開発、新たな中・長距離バスターミナルの整備が明記されています。
1867年の開港、1980年の区の誕生、2006年の神戸空港開港、 そして2018年の「都心地区編」。 中央区は、いまも都市計画の文書のうえで動き続けている区です。
年表
| 年 | できごと |
|---|---|
| 歴史上 | 区公式が識者の見解として紹介:一ノ谷の戦い・湊川の戦い・花熊城の戦い。 「三度、時代の節目に、大きな合戦が繰り広げられ、それがもとになって、日本の歴史が大きく動いた」 |
| 1867年(慶応3年) | 神戸開港。以後「エキゾチックでおしゃれな街」へと変化し、日本の近代化をリードする地域へ発展 (都市計画マスタープランは「1868年の神戸港開港」と記載。暦の換算による両表記が市公式に併存) |
| 1889年(明治22年)4月1日 | 神戸市が誕生(神戸区に葺合村・荒田村を合併、面積約21km²) |
| 1941年(昭和16年)7月1日 | 神戸市の面積が115.05km²に |
| 1947〜1958年 | 神戸市が28町村と合併。面積は当初の25倍近くの約530km²に |
| 昭和40年代以降 | 海面の埋め立てによりポートアイランド・六甲アイランドが建設される |
| 1970年(昭和45年) | 神戸市が区域区分(線引き)を当初決定 |
| 1973年 | 神戸市が用途地域・高度地区を当初指定(以降2022年まで計9回の全市見直し) |
| 1978年 | 神戸市都市景観条例を制定(全国に先駆けた景観条例) |
| 1980年(昭和55年)12月1日 | 葺合区と生田区が合併し、中央区が誕生 |
| 1981年12月 | 神戸市地区計画及びまちづくり協定等に関する条例(まちづくり条例)を制定 |
| 1982年 | 都市景観の基本計画を策定 |
| 1987年 | 区の花「ペチュニア」を制定 |
| 1995年(平成7年)1月17日 | 阪神・淡路大震災(中央区の死者数・被害は未取得) |
| 1995年3月17日 | 震災復興市街地再開発事業として六甲道駅南地区(灘区)・新長田駅南地区(長田区)を都市計画決定。 中央区は対象外 |
| 1996年4月 | 「人と自然との共生ゾーンの指定等に関する条例」制定(2022年4月一部改正) |
| 2004年 | 神戸市が夜間景観計画を策定 |
| 2006年 | 神戸空港が開港 |
| 2012年 | 区のマスコット「かもめん」がデビュー |
| 2015年(平成27年)5月 | 神戸市のWeb版ハザードマップが公開される |
| 2018年(平成30年)6月29日 | 都市計画マスタープラン地域別構想「三宮〜ウォーターフロント都心地区編」を策定。 神戸市内で唯一の独立した地域別構想 |
| 2021年 | 神戸市の景観の基本計画を大幅改定 |
| 2023年3月 | 1000年に一度の確率で発生する津波の対策が完了(神戸市) |
| 2023年6月1日 | 全市的な用途地域見直しを施行(駅周辺の容積率200%→300%など) |
| 2024年度 | 神戸市が「坂のまち神戸プロジェクト」を開始 |
| 2025年(令和7年)10月1日 | 令和7年国勢調査。神戸市の人口1,497,630人で150万人割れ。 増加したのは中央区(+3.1%・9区で最大)・兵庫区(+2.5%)・灘区(+0.4%)の3区のみ |
| 2025年12月8日 | 神戸市の地区計画が95地区・約3,697.8haに(時点) |
| 2026年4月1日 | 新築住宅の固定資産税減額措置の床面積要件が「40㎡以上240㎡以下」に変更 |
| 2026年度 | 神戸市立小学校の給食が無償化(中学校は1食170円で有償・助成あり) |
| 2026年4月1日 | 国の基準による保育所等利用待機児童数が5年連続ゼロ |
| 2026年5月1日 | 固定資産税関係証明の対面発行窓口が新長田合同庁舎に集約 |
| 2026年6月1日 | まちづくり協定の締結が20地区に(時点) |
| 事業中 | 神戸三宮雲井通5丁目地区 第一種市街地再開発事業(会社施行)。 神戸市で事業中の市街地再開発2地区のうちの1つ(面積・期間は未取得) |
| 未定 | 大阪湾岸道路西伸部(六甲アイランド北〜駒栄・14.5km。東灘区・灘区・中央区を通る)。 完成時期は未定と神戸市が明記 |
※中央区の区名の由来、阪神・淡路大震災における中央区の死者数・被害、 北野町山本通の重要伝統的建造物群保存地区・都市景観形成地域の指定内容、 「中央区のあゆみ」PDF冊子の内容、町名由来一覧の内容は、 いずれも確認できていません(未取得)。 本ページでは推測による説明を載せていません。 一ノ谷の戦い・湊川の戦い・花熊城の戦いは、市公式ページに掲載された 郷土史家・道谷卓氏の見解として紹介されているものです。 出典:神戸市中央区「中央区の歴史」 //www.city.kobe.lg.jp/d49614/kuyakusho/chuoku/shoukai/rekisi/rekishi_top.html / 中央区「区の概要」 //www.city.kobe.lg.jp/d49614/kuyakusho/chuoku/shoukai/gaiyou.html / 神戸市「神戸市域の変遷」 //www.city.kobe.lg.jp/a89138/shise/about/energy/rekishi.html / 都市計画マスタープラン地域別構想「三宮〜ウォーターフロント都心地区編」 //www.city.kobe.lg.jp/documents/7318/amp_1_1.pdf
11神戸市中央区の物件を探す・相談する
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12神戸市中央区の不動産購入に関する記事
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区ごとの地価・人口・制度を横並びで比較したい方は【大阪市24区】エリア比較ハブ/【神戸市】9区の比較ページをご覧ください。
13神戸市中央区の不動産購入 よくある質問
神戸市中央区で本当に仲介手数料は0円になりますか?
はい。ネットに掲載されている神戸市中央区の物件は、原則どこの会社が広告しているものでも、家タダを通してご購入いただければ買主様の仲介手数料は0円です。宅地建物取引業法第46条にもとづく報酬額告示は報酬の上限を定めたもので、下限の定めはありません。家タダは売主様側からの報酬だけで成立する形に取引を組み立てているため、買主様からいただかなくても事業として成り立ちます。中央区の成約中央値(マンション3,400万円・戸建4,150万円)で計算すると、仲介手数料の上限額は118万8,000円・143万5,500円。駅別でいちばん高い神戸駅の6,000万円なら204万6,000円、町丁目別でいちばん高い海岸通の7,550万円なら255万7,500円です。中央区は住宅地の平均価格が兵庫県内40市区町村で2位、神戸市9区で1位という価格帯なので、手数料の絶対額そのものが大きくなります。物件URLをLINEでお送りいただければ、その場で対象かどうかを無料でお答えします。
神戸市中央区の住宅の相場はいくらくらいですか?
国土交通省 不動産情報ライブラリの成約価格情報(直近4四半期・631件)では、マンションの成約中央値が3,400万円(581件・平均専有65㎡・平均築2001年)、戸建が4,150万円(50件・平均延床85㎡・平均築2001年)です。成約の約92%がマンションで、3区のなかで最もマンション中心の区です。駅別では神戸6,000万円(61件)、JR元町4,900万円(36件)、JR三ノ宮4,200万円(131件・区内最多)、県庁前4,000万円(45件)、新神戸3,150万円(62件)、阪急春日野道2,500万円(43件)。町丁目別では海岸通7,550万円(20件)が最も高く、港島中町1,800万円(68件)が最も安い。その差は4.2倍です。土地の値段は令和8年地価公示で1㎡あたり平均363,538円(住宅地13地点)、前年比+4.6%。商業地は25地点平均1,478,000円(+6.9%)で、住宅地の4.1倍。工業地は1地点185,000円(+15.6%)です。なお成約価格情報には「土地のみ」の区分が存在しないため、土地単独の成約中央値はお答えできません。
中央区は住宅地より商業地の標準地が多いと聞きました。本当ですか?
本当です。ここが中央区の最大の特徴です。令和8年地価公示で、中央区の標準地は住宅地13地点・商業地25地点・工業地1地点。商業地が住宅地の約1.9倍あります。東灘区は住宅地33・商業地6、灘区は住宅地21・商業地4で、いずれも住宅地が商業地の5倍以上。逆転しているのは中央区だけです。価格も、商業地の平均1,478,000円/㎡は住宅地の363,538円/㎡の4.1倍。最高の三宮町一丁目8,000,000円/㎡(+9.6%)は、住宅地の最安である熊内町八丁目170,000円/㎡の47倍です。住宅を買う側にとっての意味は3つあります。①中央区で流通するマンションの多くは、商業地の評価がなされる土地の上に建っている可能性があること。②商業地域では建てられる建物の幅が広く、隣に何が建つかが住居系の区より読みにくいこと。③一方で、神戸市が三宮周辺を「都心核」と位置づけ、市内で唯一の地域別構想「三宮〜ウォーターフロント都心地区編」を持つことは、他の区にはない条件だということ。用途地域と地区計画の確認は、中央区では他区より重要です。
中央区で地価がいちばん高いエリアと安いエリアはどこですか?
令和8年地価公示の住宅地13地点で見ると、最も高い標準地は山本通一丁目6番17の664,000円/㎡(前年比+5.6%)、最も安い標準地は熊内町八丁目51番の170,000円/㎡(0.0%)です。差は3.9倍。上位は山手(山本通・中山手通・下山手通)に集中しており、山本通一丁目664,000円、中山手通六丁目562,000円(+7.7%・区内で最大の上昇率)、山本通四丁目448,000円、山本通二丁目428,000円と並びます。ただし、町名だけでは判断できません。山本通は一丁目664,000円/㎡に対し三丁目212,000円/㎡で3.1倍、熊内町は四丁目395,000円/㎡に対し八丁目170,000円/㎡で2.3倍。区全体の格差3.9倍のうち、大半が「山本通」という1つの町名の内側で起きています。成約ベースでは海岸通7,550万円(20件)が最も高く、港島中町1,800万円(68件)が最も安い。区内で最も取引が多く、平均面積も最大(79㎡)の港島中町が、最も安いというのが中央区の構造です。
ポートアイランドの物件は、どう考えればいいですか?
データで言えることを、正確に書きます。国土交通省の成約価格情報で、港島中町は68件と中央区の町丁目別で最多。区内631件の約11%がこの1つの町丁目です。平均面積79㎡は区内8町丁目で最大。それでいて成約中央値1,800万円は区内で最も低い水準です。海岸通の7,550万円とは4.2倍、しかも面積は港島中町のほうが広い。「広い住まいを、中央区の住所で、抑えた価格で」という選択肢が実際に成立していることを、データは示しています。制度面では、地区計画が「ポートアイランド東地区」「ポートアイランド中央地区」「ポートアイランド南地区」の3地区設定されています(制限内容は未取得)。令和8年地価公示で中央区にただ1つある工業地の標準地も港島三丁目(185,000円/㎡・前年比+15.6%で区内の全39地点で最大の上昇率)です。また中央区は津波浸水想定区域のある7区の1つですので、土砂災害・水害ハザードマップと高潮ハザードマップの両方を必ず住所単位でご確認ください。なおポートライナーの駅のうち市公式で中央区と確認できるのは貿易センターのみで、中埠頭など他の駅の所在区は未取得です。
神戸駅は兵庫区ですか?
いいえ、神戸駅は中央区です。神戸市の「自転車等放置禁止区域」一覧と「市営自転車駐車場一覧」は駅を所在区ごとに分けて掲載している市の一次情報で、いずれでも神戸駅は中央区に区分されています。高速神戸駅も中央区です。兵庫区にあるのは兵庫駅・新開地駅です。成約価格情報で「神戸(兵庫)」と表記されるのは兵庫県の神戸駅という意味であって、兵庫区という意味ではありません(全国のデータなので同名駅を都道府県名で区別しています)。なお神戸駅を最寄りとする中央区の成約は61件・中央値6,000万円で区内の駅別最高です。あわせて、六甲道・六甲・摩耶・王子公園・大石・新在家・灘・岩屋は灘区、御影・住吉・岡本・摂津本山・甲南山手・魚崎・青木・深江は東灘区。とくに阪急春日野道駅は中央区ですが、阪神岩屋駅は灘区です。HAT神戸(東部新都心)は中央区脇浜と灘区岩屋にまたがりますので、住所が中央区か灘区かを必ずご確認ください。区が変われば区役所も学区も変わります。
中央区の土砂災害・津波のリスクはどうですか?
「都心だから斜面のリスクがない」とは言えません。兵庫県の「令和8年6月30日現在の指定状況」によると、中央区の土砂災害警戒区域(イエローゾーン)は計155箇所(急傾斜地の崩壊108・土石流47・地すべり0)。とくに土石流の47箇所は、東灘区19・灘区31より多く、この3区で最多です。中央区は布引・市ケ原など六甲山系の南斜面も区域に含みます。土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)の箇所数は未取得で、区内のどこに分布しているかも確認できていません。指定しているのは神戸市ではなく兵庫県です。津波については、神戸市が「1000年に一度の確率で発生する津波の対策が、2023年3月に完了しています」と公表し、防潮堤を「粘り強い」構造に整備したと記しています。津波浸水想定区域があるのは東灘・灘・中央・兵庫・長田・須磨・垂水の7区で、中央区は含まれます。区域にはメリケンパーク・ポートアイランド・新港町など海に接する区域を広く含みますので、土砂災害・水害ハザードマップと高潮ハザードマップの両方を住所単位でご確認ください。区内の浸水想定の具体値は未取得です。
神戸市に学校選択制はありますか?給食は無償ですか?
学校選択制については、確認できていません。神戸市の「指定学校の変更・区域外就学」のページには、「学校選択制」という語が一度も登場しません。実施しているという記載も、実施していないという記載も、市の公式本文からは見つけられませんでした。そのため本ページでは断定していません。実在が確認できたのは、①指定学校の変更 ②区域外就学 ③小規模特認校 の3つの制度です。指定学校の変更は7分類の事由が公表されており、とくに「2 転居に伴う理由」は家を買う方に直接関係します。申請時期は「翌年4月に小学1年生になる方は10月以降に、中学1年生になる方は11月以降に」。給食については、無償化は小学校だけです。中学校は有償です。市は2026年度に市立小学校・義務教育学校(前期課程)・特別支援学校(小学部)の給食を「公費負担により無償化します」と明記する一方、中学校は「生徒:1食あたり170円(牛乳代30円を含む)」で、年間の徴収額として市が示している例は31,230円で、9期に分割納付(助成あり)としています。なお中央区の市立小学校は9校・中学校は6校+分校1で、この3区のなかで最少です(東灘区は小14・中7、灘区は小13・中5)。
中央区は人口が増えていると聞きました。本当ですか?
はい。令和7年国勢調査で人口が増えた神戸市の区は、中央区+3.1%・兵庫区+2.5%・灘区+0.4%の3区だけで、中央区の+3.1%は9区で最大です。神戸市全体は−27,522人・−1.8%で150万人を割りました(1,497,630人)。ただし、区別の人口の実数は公表されていません(未取得)。公表されているのは増減率のみです。また中央区の人口には出典の異なる2系統があります。住民基本台帳ベースでは142,356人・89,470世帯(2026年3月現在)ですが、区公式「区の概要」は149,892人・95,658世帯(2025年4月1日現在)と記載しており、その差は約7,500人(約5%)。神戸市は「推計人口」と「住民基本台帳人口」の2系統を公表しており、定義が違います。中央区の人口を見るときは、必ずどちらの系統かを確かめてください。なお中央区は外国人人口16,373人・人口比約11.5%と市内で突出して高く(東灘区4.3%・灘区4.3%の約2.7倍)、区は「多文化共生」を施策に掲げています。
神戸市中央区で買うとき、家タダに頼むデメリットはありますか?
正直にお伝えすると、あります。第一に、売主様側からの報酬だけで成立する形に組み立てるため、物件や取引条件によっては対象外になる場合があります(売主が仲介手数料を支払わない取引など)。すべての物件で0円になるとお約束はできません。第二に、仲介手数料が0円でも、登記費用・ローン関連費用・固定資産税および都市計画税の精算金・火災保険料などの実費はかかります。固定資産税・都市計画税は賦課期日(毎年1月1日)現在の所有者に課税される税で、年の途中の売買では日割り精算が商慣習となっており、これは決済時に必要な実費です。第三に、中央区固有のコストです。中央区は住宅地の平均価格が兵庫県内40市区町村で2位、神戸市9区で1位。市街化区域内であれば固定資産税1.4%+都市計画税0.3%がかかり、課税標準額そのものが高くなるため、毎年の保有コストの絶対額は県内でも上位になります。「手数料が0円だから総額が安い」という話ではありません。さらに中央区は地区計画16地区、商業地の標準地25地点、土砂災害警戒区域155箇所、津波浸水想定区域のある区で、同じ山本通でも一丁目と三丁目で単価が3.1倍変わる区です。成約の92%がマンションで平均専有65㎡と、広い住まいを探す方には選択肢が限られる区でもあります。家タダはこうした調査を契約前に無料で行いますが、調査の結果、購入をおすすめしないという結論になることもあります。対象になるかどうかは物件URLをお送りいただければその場で無料で診断しますので、まずはご相談ください。
神戸市中央区の物件、その価格で買って大丈夫ですか?
神戸市中央区は、令和8年地価公示で住宅地13地点に対し商業地25地点という、神戸市の3つの高価格区のなかで唯一「商業地のほうが多い」区です。住宅地の公示価格は1㎡あたり平均363,538円、前年比+4.6%で兵庫県内40市区町村のうち2位、神戸市9区では1位。その商業地の平均は1,478,000円/㎡で住宅地の4.1倍、最高の三宮町一丁目8,000,000円/㎡は住宅地の最安の47倍です。成約は631件のうち92%がマンション、平均専有65㎡。町丁目別では海岸通7,550万円と港島中町1,800万円で4.2倍で、区内で最も取引が多く、最も平均面積が広い港島中町が、最も安い。そして同じ山本通でも一丁目と三丁目で3.1倍変わります。その物件は何丁目か。地区計画16地区のどれかにかかっていないか。その住所は本当に中央区か(HAT神戸は中央区脇浜と灘区岩屋にまたがります)。土砂災害警戒区域155箇所にかかっていないか。津波・高潮のハザードマップでその住所がどう評価されているか。隣に何が建つか(商業地の標準地が25地点ある区です)。物件情報の1行だけでは判断できません。家タダでは、こうした調査をすべて契約前に無料で行ったうえで、買主様の仲介手数料0円でお引き渡しまで進めます。中央区の成約中央値(マンション3,400万円・戸建4,150万円)なら、1件あたり118万8,000円〜143万5,500円の差です。気になる物件のURLをLINEでお送りください。
14本ページで使用した出典(すべて公的一次情報)
当ページに掲載した数値は、すべて以下の公的機関の公表資料にもとづいています。基準日も併せてご確認ください。
- 神戸市「区別の人口・世帯数(住民基本台帳)」(2026年3月現在)
- 神戸市「令和7年国勢調査 速報」(令和7年10月1日現在/1,497,630人・766,349世帯(2026年7月10日公表))
- 神戸市中央区「区の概要」(面積28.98km²/人口149,892人・95,658世帯(2025年4月1日)/1980年12月1日に葺合区と生田区が合併)
- 神戸市中央区「中央区の歴史」(1867年(慶応3年)神戸開港/一ノ谷・湊川・花熊城の戦い(識者見解として掲載))
- 神戸市中央区「区役所窓口案内」
- 神戸市中央区「地域活動支援・多文化共生」(外国人人口16,373人・人口比約11.5%と整合)
- 神戸市中央区「かもめん(区のマスコット)」(2012年デビュー)
- 神戸市中央区「防災」
- 神戸市「毎月推計人口(推計人口と住民基本台帳人口の定義)」(中央区は2系統で約7,500人の差)
- 神戸市 都市計画マスタープラン 地域別構想(「三宮〜ウォーターフロント都心地区編」2018年6月29日策定。市内で唯一)
- 同・「三宮〜ウォーターフロント都心地区編」PDF(市役所本庁舎再整備・東遊園地再整備・中長距離バスターミナル整備ほか)
- 神戸市「市街地再開発事業」(事業中2地区のうち神戸三宮雲井通5丁目地区が中央区(面積・期間は未取得))
- 神戸市「神戸市域の変遷」(1889年4月1日市制施行・約21km²/28町村と合併/現在557.02km²)
- 神戸市「区域区分(線引き)」PDF(都市計画区域55,730ha/市街化区域20,244ha(36%)/市街化調整区域35,486ha(64%))
- 神戸市 都市計画区域マスタープラン(六甲山系南側の斜面を防砂の施設として都市計画決定)
- 神戸市「線引きの見直し方針」(第9回線引き見直し)
- 神戸市「用途地域・高度地区」(全市見直しは1973〜2022年の計9回)
- 神戸市「用途地域の見直し」(直近の全市見直しは2023年6月1日施行)
- 神戸市「用途地域見直しのねらい」PDF(駅周辺の容積率200%→300%など)
- 神戸市「都市計画総括図等(面積一覧)」PDF(2025年12月8日現在。用途地域別内訳は抽出の確度不足のため本ページ未掲載)
- 神戸市「地区計画」(全市95地区・約3,697.8ha/中央区は16地区(3区で最多))
- 神戸市「まちづくり協定」(まちづくり条例1981年12月制定/20地区(2026年6月1日現在))
- 神戸市「人と自然との共生ゾーン」(1996年4月制定・2022年4月一部改正/農村用途区域17,935ha(2023年12月現在))
- 神戸市「人と自然との共生ゾーンの指定等に関する条例」本文PDF
- 神戸市「市街化調整区域内の建築・開発」(「開発行為や建築行為が制限されている」)
- 神戸市「都市計画情報検索」
- 神戸市情報マップ(Web GIS)
- 神戸市「都市計画税」(税率0.3%/市街化区域のみ)
- 神戸市「固定資産税」(賦課期日1月1日)
- 神戸市「償却資産(固定資産税の税率1.4%)」(税率1.4%/償却資産の免税点150万円未満)
- 神戸市「住宅用地の課税標準の特例」(小規模住宅用地は固定1/6・都計1/3)
- 神戸市「新築住宅に対する減額措置」(2026年4月1日以降の新築は床面積40〜240㎡)
- 神戸市「長寿命化の大規模修繕工事をした分譲マンションへの減額措置」
- 神戸市「市税の年間スケジュール」(2026年度の納期限(第4期は2027年3月1日))
- 神戸市「固定資産税関係証明の窓口集約」(2026年5月1日から新長田合同庁舎に集約)
- 神戸市「固定資産税路線価図」
- 神戸市「指定学校の変更・区域外就学」(「学校選択制」の語は市公式に無く、実施の有無は未取得)
- 神戸市「指定学校の変更について」PDF(7分類16項目の事由)
- 神戸市「当分の間指定学校の変更を認める地区」PDF(中央区内の該当地区名は未取得)
- 神戸市「小規模特認校」(六甲山小学校・藍那小学校/目的に「複式学級の解消」)
- 神戸市「市立小学校一覧」(中央区は9校(3区で最少))
- 神戸市「市立中学校一覧」(中央区は6校+分校1(湊翔楠中学校分校 みらいポート))
- 神戸市「学校給食費」(2026年度 小学校は無償化/中学校は1食170円)
- 神戸市「就学援助」(2026年度)
- 神戸市「こども医療費助成」(0歳〜高校3年生・所得制限なし(2026年7月1日更新))
- 神戸市「保育所等利用待機児童数」(2026年4月1日時点で5年連続ゼロ)
- 神戸市「小中学校の規模適正化」
- 兵庫県「令和8年6月30日現在の土砂災害警戒区域等の指定状況」PDF(中央区155箇所(急傾斜108・土石流47・地すべり0))
- 神戸市「土砂災害警戒区域等」(指定主体は兵庫県/市内に地すべりのレッドゾーンは無し)
- 神戸市「津波対策の完了について」(2023年3月完了/浸水想定区域のあるのは7区)
- 神戸市「ハザードマップ」(平成27年5月から公開)
- 神戸市 土砂災害・水害ハザードマップ
- 神戸市 高潮ハザードマップ
- 中央区版「くらしの防災ガイド」PDF(地図面は2026年3月更新)
- 神戸市「震災復興土地区画整理事業」(13地区。市公表の地区名に中央区に該当するものは見当たらない(推定))
- 神戸市「震災復興市街地再開発事業」(1995年3月17日 都市計画決定(六甲道駅南=灘区・新長田駅南=長田区。中央区は対象外))
- 神戸市「東部山麓住宅地景観ガイドライン」(対象は「東灘区から中央区に広がる」山麓住宅地)
- 神戸市「景観のルール(都市景観条例)」(1978年制定/2021年大幅改定)
- 神戸市「大阪湾岸道路西伸部」(六甲アイランド北〜駒栄14.5km/完成時期未定)
- 神戸市「道路ネットワーク」(阪神高速神戸線(京橋〜摩耶)の渋滞)
- 神戸市「みちづくり計画」(令和4年5月改定)
- 神戸市「自転車等放置禁止区域」(駅の所在区を区別に掲載した市公式の一次情報)
- 神戸市「市営自転車駐車場一覧」(同上)
- 神戸市「坂のまち神戸プロジェクト」(2024年度開始)
- 神戸市統計書 2025年版(駅別乗車人員はExcel提供のため未取得)
- 国土交通省 不動産情報ライブラリ(成約価格情報・不動産取引価格情報)(2025年第2四半期〜2026年第1四半期・神戸市中央区631件)
- 国土交通省 地価公示 鑑定評価書情報(令和8年・令和7年)(価格時点 令和8年1月1日/住宅地13地点・商業地25地点・工業地1地点)
- 国土地理院 地理院タイル(国土画像情報 第1期/全国最新写真)