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【神戸市垂水区】で仲介手数料無料で家を買う方法|相場・エリア・交通を公的データで解説

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神戸市垂水区 専門 エリアガイド

神戸市垂水区で 仲介手数料無料 で家を買う方法。

2,700万円の物件なら 95万7,000円 おトク/仲介手数料の上限額との差

ネットに掲載されている神戸市垂水区の物件は、原則どこの会社の物件でも
買主様の仲介手数料0円でご購入いただけます。

神戸市垂水区の相場データを確認する新居奉行 家タダ
  • 大阪府知事(1)第66296号
  • 個人情報の入力は不要
  • しつこい営業は一切なし
  • 相談・物件案内・内覧はすべて無料
神戸市垂水区の人口
206,82598,554世帯/令和7年(2025年)国勢調査 速報集計・2025年10月1日現在(神戸市公表)
住宅地 公示価格
12.98万円/㎡前年比 +2.2%/57地点の単純平均(自算)
直近4四半期の成約
578国土交通省 不動産情報ライブラリ 成約価格情報/戸建291件・マンション287件
買主様の仲介手数料
02,700万円なら95万7,000円の削減

垂水/五色山・清水通・坂上・旭が丘・高丸・中道・山手・向陽・日向・陸ノ町/舞子・東舞子町・西舞子・北舞子・舞子台・舞子坂・舞多聞西・歌敷山・霞ケ丘/塩屋町・塩屋北町・塩屋台・下畑・乙木・朝谷町・清水が丘・つつじが丘/多聞台・南多聞台・本多聞・小束山・小束台・神陵台・星陵台・星が丘・青山台・狩口台・千鳥が丘・泉が丘・美山台・桃山台・学が丘・福田・西脇・名谷町 ほか

神戸市垂水区で、仲介手数料無料(0円)で家を買うことはできますか?

できます。ネットに掲載されている神戸市垂水区の物件は、原則どこの会社が広告しているものでも、家タダを通してご購入いただければ買主様の仲介手数料は0円です。垂水区の成約中央値は、戸建が2,700万円(291件)、中古マンションが1,400万円(287件)(直近4四半期・国土交通省 成約価格情報。家タダ自身の成約実績ではありません)。実際に成約している価格帯は900万円〜4,100万円(下位25%〜上位10%)で、この帯にかかる仲介手数料の上限額は36万3,000円〜141万9,000円価格が上がるほど手数料も上がりますが、家タダならどの価格帯でも買主様は0円です。垂水駅を最寄りとする成約は215件・中央値2,000万円で、この価格帯だと72万6,000円の差。578件のうち戸建291件・マンション287件とほぼ半々という、神戸市のなかでも珍しくバランスの取れた区です。

  • 神戸市垂水区で実際に成約している価格帯は900万円〜4,100万円(下位25%〜上位10%・直近4四半期・国土交通省 成約価格情報。家タダ自身の成約実績ではありません)。この帯にかかる仲介手数料の上限額は36万3,000円〜141万9,000円で、家タダを通して買えばその全額が0円になります。1,700万円なら62万7,000円、2,500万円なら89万1,000円、4,100万円なら141万9,000円。高い物件ほど、0円にできる金額は大きくなります。
  • なぜ0円にできるかというと、売主様側からのみ報酬をいただく「片手仲介」だからです。値引き交渉でも、キャンペーンでもありません。ネットに出ている神戸市垂水区の物件なら、原則どこの会社が広告しているものでもご紹介できます。ただし印紙代・登記費用・火災保険料・固定資産税の精算金などの実費は別途かかります。対象外になる物件もあります(詳しくは14章のFAQに正直に書いています)。
  • 垂水区の住宅地の公示価格は1㎡あたり平均129,785円(57地点の単純平均・令和8年地価公示)。前年比+2.2%。兵庫県内40市区町村で12位、神戸市9区では7位です。標準地57地点は、神戸市9区のなかで最も多い(次は北区48地点)。
  • 区内で最も高い標準地(五色山一丁目・239,000円/㎡)と最も安い標準地(名谷町字奥之坊・46,000円/㎡)の差は5.2倍。北区の11.7倍・西区の10.1倍と比べると区内格差は小さいほうです。
  • ここが垂水区の最大の論点です。区の人口は2020年→2025年で▲8,477人(▲3.9%)と減っているのに、神戸市は垂水駅周辺について「人口増加による教室不足」を課題として公式に明記しています。区平均と駅前が、逆方向に動いています。
  • その駅前に、いま実際に公共投資が入っています。垂水活性化プラン(2019年9月スタート・2019年12月公表)で、新垂水図書館(2025年9月30日開館)、垂水体育館(2022年4月1日)、児童館・おやこふらっとひろば(2023年6月26日)、中核的医療施設、垂水中央東地区第一種市街地再開発事業が動いています。
  • 神戸市内で現在事業中の市街地再開発事業は2件だけで、そのうち1件が垂水中央東地区(もう1件は神戸三宮雲井通5丁目地区)です。
  • 住宅地57地点のうち前年比が下落したのは5地点。そのうち3地点が塩屋(塩屋町九丁目▲1.4%・塩屋町八丁目▲0.5%・塩屋台二丁目▲1.7%)です。区内でどこが上がってどこが下がっているかが、はっきり分かれています。
  • 垂水区は津波浸水想定区域を持つ7区の一つです(市公式は「北区・西区は浸水しないため掲載なし」と明記)。いっぽう山側には土砂災害警戒区域210箇所と、神戸市の密集市街地再生優先地区4地区の一つ「東垂水」があります。同じ区内で、災害の種類が違います。
  • 固定資産税1.4%+都市計画税0.3%。神戸市の学校給食は2026年度は小学校のみ無償化で、中学校は1食あたり170円の有償(助成あり)です。

01神戸市垂水区で仲介手数料が0円になる仕組み

売主様側からのみ報酬をいただく「片手仲介」

不動産の売買では、売主側と買主側それぞれに仲介会社が入ります。家タダは売主様側からの報酬だけで成立する形に 取引を組み立てるため、買主様からは仲介手数料をいただきません。宅地建物取引業法第46条にもとづく報酬額告示 (昭和45年建設省告示第1552号)は報酬の上限を定めたもので、下限の定めはありません。

神戸市垂水区の価格帯で、いくら得になるか

神戸市垂水区の住宅地は1㎡あたり平均129,785円(57地点の単純平均)。市内の標準地は最高239,000円/㎡(五色山1丁目1284番4)から最低46,000円/㎡(名谷町字奥之坊2088番1)まであり、どのエリアを選ぶかで土地の値段が5.2倍変わります。

物件価格(税抜)仲介手数料の上限額(税込)家タダの場合削減額
900万円36万3,000円0円▲36万3,000円
1,700万円62万7,000円0円▲62万7,000円
2,500万円89万1,000円0円▲89万1,000円
3,300万円115万5,000円0円▲115万5,000円
4,100万円141万9,000円0円▲141万9,000円

※速算式(物件価格×3%+6万円)×1.1 で算出。400万円以下は別区分。

垂水区の成約価格帯だと、いくら変わるか

直近4四半期の成約中央値は、戸建が2,700万円(291件・平均土地面積139㎡・平均築2004年)、中古マンションが1,400万円(287件・平均専有74㎡・平均築1989年)。戸建2,700万円なら仲介手数料の上限額は95万7,000円、マンション1,400万円なら52万8,000円。これがまるごと0円になります。成約データの最寄駅別で件数が最も多いのは垂水の215件・中央値2,000万円・平均徒歩12分で、この価格帯だと72万6,000円の差。中央値が最も高いのは学園都市の3,250万円(52件・平均徒歩20分。学園都市駅は西区の駅です)で113万8,500円。町丁目別では星陵台の2,900万円(18件)なら102万3,000円舞子台の2,800万円(23件)なら99万円。逆に区内でいちばん中央値の低い神陵台の775万円(34件・平均面積94㎡)でも32万1,750円です。垂水区は578件のうち戸建291件・マンション287件とほぼ半々。戸建とマンションが同じくらい流通しているのが、この区の市場の特徴です。※「平均面積」は国土交通省の成約価格情報の「面積」欄の平均で、マンションは専有面積、戸建(宅地=土地と建物)は土地面積です。(成約価格情報は国土交通省の公表データで、家タダ自身の成約実績ではありません。)

仲介手数料以外に0円にできる費用

  • ローン事務手数料
  • 引越し代金
  • 購入時の申込金

※適用条件は物件・時期により異なります。対象になるかは物件URLをお送りいただければその場で無料診断します。

02数字で見る神戸市垂水区 ― 公的統計でわかる街の実力

掲載している数値はすべて神戸市垂水区・兵庫県・国土交通省の公表資料にもとづく実データです。

人口 ― 令和7年国勢調査で見る

令和7年(2025年)国勢調査の速報集計で、垂水区の人口は206,825人、世帯数は98,554世帯です(2025年10月1日現在)。前回(2020年)の215,302人・97,579世帯と比べると、人口は8,477人減(▲3.9%)、世帯数は975世帯増(+1.0%)という動きになります(世帯の増減と率は当方の算出です)。

この「人口は減り、世帯は増える」という形は、神戸市全体でも同じです。神戸市の総人口は1,497,630人で2020年比△27,522人(△1.8%)、世帯数は766,349世帯+31,429世帯(+4.3%)神戸市は150万人を割りました。ただし垂水区の人口減少率▲3.9%は、市全体の△1.8%のおよそ2.2倍の速さです。なお神戸市の2025年国勢調査速報で人口が増加したのは中央区(+3.1%)・兵庫区(+2.5%)・灘区(+0.4%)の3区のみで、垂水区は含まれていません。

ところが、ここからが垂水区の面白いところです。神戸市は「リノベーション・神戸(第2弾)~見違えるような神戸へ~ 垂水活性化プラン~生まれ変わる海辺のまち~」のなかで、垂水駅周辺の課題として「人口増加による教室不足」を挙げています。区全体の人口は▲3.9%で減っているのに、駅周辺では教室が足りない。これは市公式に書かれている事実です。同じプランは「小児科病床不足」も課題として挙げ、中核的医療施設の整備を進めるとしています。「垂水区の人口が減っている」という一つの数字で、この区を語ることはできません。

世帯の数字も見ておきましょう。1世帯当たり人員は2.17人(2020年国勢調査)。神戸市全体の1.95人(2025年)より多く、北区・西区の2.32人(市内最多タイ)よりは少ない、中間の水準です。高齢化率(65歳以上人口の割合)は31.0%(2020年国勢調査)。この高齢化率は、区の年表とまっすぐつながっています。市公式の垂水区史年表によれば、多聞台団地の入居開始が1965年9月、明舞団地が1967年4月、新多聞団地が1974年8月丘陵部の大規模団地の入居が1965〜1974年に集中しているということは、最初に入居した世代がそのまま高齢化しているということです。実際、神戸市は多聞台を「計画的開発団地のリノベーション」のモデル3団地の一つに指定しています(他は北区有野台・北区唐櫃台)。

なお、垂水区の面積は本ページでは確認できていません(未取得)。神戸市統計書の該当表がxlsxのみで読み取れず、区の公式ページにも面積の記載が見当たりませんでした。北区(240.29km²)や西区(138.01km²)は区公式に記載があるのですが、垂水区にはありません。数字を持っていないので、本ページには区の面積も人口密度も書いていません。

項目備考
令和7年(2025年)国勢調査 速報206,825人2025年10月1日現在
世帯数(同)98,554世帯同上
前回(2020年)国勢調査 人口215,302人2020年10月1日現在
前回(2020年)国勢調査 世帯数97,579世帯同上
人口の増減▲8,477人(▲3.9%)神戸市全体は△27,522人(△1.8%)
世帯数の増減(当方算出)+975世帯(+1.0%)神戸市全体は+31,429世帯(+4.3%)
1世帯当たり人員2.17人2020年国勢調査。神戸市全体は1.95人(2025年)
高齢化率(65歳以上人口割合)31.0%2020年国勢調査
市公式が挙げる垂水駅周辺の課題「人口増加による教室不足」「小児科病床不足」神戸市「垂水活性化プラン」。区全体の人口は減っている
区制施行1946年(昭和21年)11月、須磨区から分離して新設(市内7区となる)2026年11月に区制80周年
区名の由来「垂れ水」=「滝」。東垂水から塩屋へ続く道路の北側に、かつて駒捨の滝・琵琶の滝・恩地の滝・白滝の4か所の滝が存在したとされる万葉集「石ばしる垂水の上のさわらびの萌えいずる春になりにけるかも」/延喜式(927年)にも垂水郷の名
区の花ゼラニウム1986年9月選定
区役所所在地〒655-8570 神戸市垂水区日向1-5-1神戸市「区役所・支所の案内」
区の面積確認できていません(未取得)神戸市統計書の該当表がxlsxのみ。区公式ページにも面積の記載がありません

市街化区域と市街化調整区域

ここに出てくる面積は、垂水区のものではなく神戸市全体のものです。神戸市は区ごとの市街化区域・市街化調整区域の面積を公表していません(未取得)ので、本ページでは市全体の数字を示したうえで、区としての読み方を書きます。

神戸市全体では、神戸都市計画区域 約55,730haのうち、市街化区域が約20,244ha(36%)、市街化調整区域が約35,486ha(64%)です。政令指定都市でありながら、市域の3分の2が市街化調整区域という、全国的にもかなり珍しい構造をしています。

ただし、この調整区域の主たる分布先は北区と西区です。神戸市には「人と自然との共生ゾーンの指定等に関する条例」(平成8年4月15日 神戸市条例第10号)があり、農村用途区域17,935haが指定されていますが、市はその取組状況を北区66集落・西区106集落という2区の集落数でしか集計しておらず、垂水区は集計表に登場しません(「垂水区に農村用途区域の指定がない」というのは、集計表に現れないことからの読み取りで、市公式の明文による否定ではありません。確度は中です。)

この違いは、地価の数字にそのまま出ています。垂水区の区内格差は5.2倍(最高239,000円/㎡・最安46,000円/㎡)。これに対して北区は11.7倍(最安は淡河町の9,600円/㎡)、西区は10.1倍です。区内の土地がおおむね一様に市街化区域であることが、格差の小ささの制度的な説明になります。ただし垂水区内に市街化調整区域があるかどうかは市公式で確認できていません(未取得)。区域区分は計画図(図面)でのみ表示され、区別内訳の文章記載がないためです。個別の物件の区域は、神戸市の都市計画情報検索・神戸市情報マップ、または重要事項説明書で必ずご確認ください。

区分面積構成比
市街化区域20,244 ha36.3%
市街化調整区域35,486 ha63.7%
合計(都市計画区域)55,730 ha100.0%

地価公示 ― 57地点の実データ

令和8年地価公示(価格時点:令和8年1月1日)で、神戸市垂水区の住宅地の標準地は57地点。 単純平均は1㎡あたり129,785円、前年の同一地点と比べた変動率の平均は+2.2%です。 上位・下位それぞれ5地点を所在地つきで掲載します。

標準地所在地番価格(円/㎡)前年比
神戸垂水-15五色山1丁目1284番4239,000+3.9%
神戸垂水-34霞ケ丘5丁目1586番10234,000+4.0%
神戸垂水-7坂上1丁目28番1225,000+5.6%
神戸垂水-13舞子台3丁目22番14221,000+7.8%
神戸垂水-40東舞子町1830番2220,000+4.8%
(中略・全57地点)
神戸垂水-27名谷町字奥之坊2088番146,000−0.4%
神戸垂水-24塩屋台2丁目722番1457,000−1.7%
神戸垂水-5朝谷町16番1161,000+1.7%
神戸垂水-46塩屋町8丁目600番3664,400−0.5%
神戸垂水-29塩屋町9丁目790番571,000−1.4%

※変動率は前年(令和7年)の同一標準地の価格と比較して当方が算出した自算値です。 前年に同一番号が無い地点(新規選定等)は「—」とし、平均の母数から除いています。 所在地は国土交通省の鑑定評価書情報にある「所在地番」(市名は省略表記)です。

同じ神戸市垂水区内で、住宅地の地価は5.2倍ちがいます

最も高いのは五色山1丁目1284番4の1㎡あたり239,000円(+3.9%)。最も安いのは名谷町字奥之坊2088番1の46,000円(−0.4%)。その差は5.2倍です。「神戸市垂水区の相場」という一つの数字で考えると、実際の物件価格とのズレが大きくなります。

神戸市垂水区は兵庫県内で何番目に地価が高いか

令和8年地価公示で住宅地の標準地が3地点以上ある兵庫県内の40市区町村のうち、 神戸市垂水区の住宅地の平均価格は12位神戸市の9区のなかで見ると第7位です。

区分神戸市垂水区の位置母数
住宅地の平均価格(県内・区を含む)12位40市区町村
住宅地の平均価格(神戸市の区のみ)7位9区
前年比の変動率(県内・区を含む)18位40市区町村
前年比の変動率(神戸市の区のみ)8位9区

※国土交通省の鑑定評価書情報(令和8年・令和7年)から当方が全地点の価格を集計して算出した自算値です。 国土交通省が順位として公表しているものではありません。

神戸市垂水区の地価マップ(令和8年地価公示・住宅地57地点)

標準地の所在地を丁目単位でまとめ、1㎡あたりの価格が高い順に並べました。 同じ市内で5.2倍の開きがあります。

※所在地は国土交通省の鑑定評価書情報にある「所在地番」を丁目までで表記したものです。 同一の丁目に複数の標準地がある場合は、価格の高いほうを採用しています。

03神戸市垂水区の特徴 ― 区の人口は▲3.9%。なのに市公式は駅前の「教室不足」を課題に挙げている

垂水区のデータには、普通なら同時に成り立たないはずの2つの事実が並んでいます。 一つめ。令和7年(2025年)国勢調査の速報集計で、垂水区の人口は206,825人。 2020年の215,302人から▲8,477人(▲3.9%)。 神戸市全体の△1.8%のおよそ2.2倍の速さで減っています。

二つめ。神戸市は 「リノベーション・神戸(第2弾)~見違えるような神戸へ~ 垂水活性化プラン~生まれ変わる海辺のまち~」のなかで、 垂水駅周辺の課題として「人口増加による教室不足」を挙げています。

区全体では人口が減り、駅周辺では教室が足りない。 どちらも神戸市が公表している事実です。 この章では、この一見矛盾する並びを、公的資料だけで説明できるところまで説明します。

まず、神戸市9区の住宅地平均のなかでの位置を確認する

住宅地の平均地点数 前年比県内順位(40市区町村中)
中央区363,538円/㎡13 +4.6%2位
東灘区354,575円/㎡33 +4.7%3位
灘区352,809円/㎡21 +4.4%4位
兵庫区203,937円/㎡16 +3.1%7位
須磨区147,172円/㎡40 +2.5%10位
長田区143,047円/㎡17 +1.8%11位
垂水区129,785円/㎡ 57 +2.2%12位
西区74,694円/㎡35 +2.6%17位
北区58,056円/㎡48 +2.5%21位

垂水区は9区で7位。県内40市区町村では12位です。 中央区の約2.8分の1、北区の約2.2倍。市内では中位やや下の価格帯にあります。 そして標準地57地点は神戸市9区のなかで最多です(次が北区の48地点、須磨区の40地点)。 地点が多いということは、市場として成立している場所が多いということでもあります。

※順位・平均は国土交通省の鑑定評価書情報(令和8年・令和7年)から 当方が全地点の価格を集計して算出した自算値であり、国土交通省が順位として公表しているものではありません。

説明(1) ― 区内格差5.2倍は、神戸市のなかでは「小さいほう」

区内の最高区内の最安 格差最安地点の所在
北区112,000円/㎡9,600円/㎡ 11.7倍淡河町野瀬字一ノ坪
西区173,000円/㎡17,200円/㎡ 10.1倍神出町田井字上ノ祢宜
垂水区239,000円/㎡ 46,000円/㎡ 5.2倍名谷町字奥之坊

垂水区の区内格差5.2倍は、北区の11.7倍・西区の10.1倍の半分以下です。 そしてこの差には、制度上の説明がつきます。

神戸市には「人と自然との共生ゾーンの指定等に関する条例」 (平成8年4月15日 神戸市条例第10号)があり、 農村用途区域17,935haが指定されています。 その内訳は農業保全区域8,913ha・環境保全区域8,375ha・集落居住区域402ha・特定用途区域245ha。 住宅が建てやすい集落居住区域は、農村用途区域全体の約2.2%しかありません(当方算出)。 そして条例第10条により、この区域内で建築物の新築・増築・改築、宅地造成、土地の形質変更、 駐車場の設置、木竹伐採などを行う者は、 着手日の30日前までに市長に届け出なければなりません

ところが、この制度の取組状況を市が集計しているのは北区66集落・西区106集落の2区だけで、 垂水区は集計表に登場しません(これは集計表に現れないことからの読み取りで、市公式の明文による否定ではありません。 確度は中です。) 神戸市全体では市街化調整区域が35,486ha=市域の64%を占めますが、 その主たる分布先は北区・西区です。

地番の書き方にも、それが出ています。 垂水区の住宅地57地点のうち、所在地番に「字(あざ)」が入っているのは 名谷町字奥之坊2088番1(46,000円/㎡・区内最安)塩屋町字大谷671番200(94,400円/㎡)2地点だけ。 残る55地点は丁目のある住居表示か、それに準じた地番です。 北区では48地点のうち十数地点が「字」付きでしたから、対照的です。 (ただし「字が付く=調整区域」ではありません。 あくまで住居表示が実施されているかどうかの目安で、区域区分とは別の話です。)

つまり、垂水区はおおむね一様に市街化区域の区だと読めます。 「垂水区の相場」という一つの数字は、神戸市のなかでは比較的使える部類です。 それでも5.2倍はひらいているわけですが。

令和8年地価公示 ― 住宅地57地点を全部並べる

価格の高い順に、57地点すべてを所在地番つきで並べます。 下落した地点は前年比を太字にしています。

標準地所在地番価格(円/㎡) 前年比地積
神戸垂水-15五色山1丁目1284番4239,000+3.9%280㎡
神戸垂水-34霞ケ丘5丁目1586番10234,000+4.0%100㎡
神戸垂水-7坂上1丁目28番1225,000+5.6%136㎡
神戸垂水-13舞子台3丁目22番14221,000+7.8%139㎡
神戸垂水-40東舞子町1830番2220,000+4.8%229㎡
神戸垂水-58狩口台7丁目9番10外220,000+5.3%269㎡
神戸垂水-20清水通21番4外216,000+4.9%202㎡
神戸垂水-23霞ケ丘7丁目2241番273208,000+4.0%138㎡
神戸垂水-19旭が丘1丁目992番19195,000+5.4%269㎡
神戸垂水-47中道5丁目10番1187,000+4.5%103㎡
神戸垂水-2高丸2丁目2245番174外184,000+5.1%149㎡
神戸垂水-37山手2丁目5番1184,000+5.1%113㎡
神戸垂水-16歌敷山4丁目1064番1940180,000+2.9%97㎡
神戸垂水-4西舞子3丁目2番1157,000+1.9%112㎡
神戸垂水-38舞子台5丁目1572番3156,000+2.0%127㎡
神戸垂水-33狩口台2丁目28番155,000+2.6%194㎡
神戸垂水-14星陵台2丁目1064番1056149,000+2.8%113㎡
神戸垂水-53西舞子1丁目2074番2外144,000+2.9%165㎡
神戸垂水-10塩屋町5丁目334番2128,000+1.6%152㎡
神戸垂水-18千鳥が丘3丁目2252番1319127,000+2.4%183㎡
神戸垂水-39舞多聞西7丁目5番20127,000+3.3%181㎡
神戸垂水-32学が丘4丁目20番13126,000+3.3%219㎡
神戸垂水-54星が丘2丁目2248番154124,000+0.8%235㎡
神戸垂水-11小束山6丁目14番18121,000+3.4%181㎡
神戸垂水-22北舞子1丁目1064番2141121,000+1.7%84㎡
神戸垂水-6福田3丁目19番1120,000+1.7%165㎡
神戸垂水-35小束台868番965120,000+5.3%167㎡
神戸垂水-26泉が丘1丁目1616番17118,000+2.6%141㎡
神戸垂水-9高丸7丁目2252番1726116,000+1.8%128㎡
神戸垂水-59本多聞6丁目8番43115,000189㎡
神戸垂水-42北舞子4丁目1149番6114,000+3.6%89㎡
神戸垂水-57南多聞台8丁目73番114,000+3.6%211㎡
神戸垂水-21本多聞2丁目26番11113,000+0.0%178㎡
神戸垂水-3南多聞台1丁目15番2112,000+2.8%166㎡
神戸垂水-50学が丘1丁目11番6112,000+0.9%304㎡
神戸垂水-36美山台3丁目762番794110,000+0.0%170㎡
神戸垂水-44桃山台1丁目8番3109,000+0.0%175㎡
神戸垂水-55本多聞1丁目10番1109,000+1.9%132㎡
神戸垂水-52桃山台5丁目14番12108,000+0.9%165㎡
神戸垂水-56旭が丘1丁目2244番319外105,000+0.0%107㎡
神戸垂水-28青山台1丁目19番5104,000+1.0%166㎡
神戸垂水-43神陵台5丁目123番99,000+1.0%227㎡
神戸垂水-51塩屋町字大谷671番20094,400+0.0%175㎡
神戸垂水-8つつじが丘2丁目11番1292,100+0.0%186㎡
神戸垂水-49塩屋町3丁目942番24外90,800+0.1%103㎡
神戸垂水-30多聞台2丁目104番3外90,600+1.1%270㎡
神戸垂水-45清水が丘3丁目92番983,500+0.0%102㎡
神戸垂水-31舞子坂3丁目566番580,500▲0.6%101㎡
神戸垂水-48多聞台5丁目53番80,500+1.3%249㎡
神戸垂水-1乙木2丁目838番7380,000+0.3%84㎡
神戸垂水-17清水が丘1丁目179番17780,000+1.0%128㎡
神戸垂水-41塩屋北町2丁目22番780,000+0.6%201㎡
神戸垂水-29塩屋町9丁目790番571,000▲1.4%73㎡
神戸垂水-46塩屋町8丁目600番3664,400▲0.5%250㎡
神戸垂水-5朝谷町16番1161,000+1.7%181㎡
神戸垂水-24塩屋台2丁目722番1457,000▲1.7%110㎡
神戸垂水-27名谷町字奥之坊2088番146,000▲0.4%565㎡

57地点のうち、上昇44地点・横ばい7地点・下落5地点 (本多聞六丁目8番43は前年に同一番号が無く、変動率の母数から除いています)。 そして下落した5地点の顔ぶれが、はっきりしています。

下落した標準地価格前年比 地積
塩屋台二丁目722番1457,000円/㎡ ▲1.7%110㎡
塩屋町九丁目790番571,000円/㎡ ▲1.4%73㎡
舞子坂三丁目566番580,500円/㎡ ▲0.6%101㎡
塩屋町八丁目600番3664,400円/㎡ ▲0.5%250㎡
名谷町字奥之坊2088番146,000円/㎡ ▲0.4%565㎡

5地点のうち3地点が塩屋(塩屋台二丁目・塩屋町九丁目・塩屋町八丁目)です。 残る2地点は舞子坂三丁目と名谷町字奥之坊。 垂水区は「どこが下がっているか」が地域でくっきり分かれている区だということです。

横ばい(0.0%)の7地点も並べておきます。 本多聞二丁目26番11(113,000円/㎡)/美山台三丁目762番794(110,000円/㎡)/ 桃山台一丁目8番3(109,000円/㎡)/旭が丘一丁目2244番319外(105,000円/㎡)/ 塩屋町字大谷671番200(94,400円/㎡)/つつじが丘二丁目11番12(92,100円/㎡)/ 清水が丘三丁目92番9(83,500円/㎡)。 丘陵団地と塩屋周辺に固まっています。

いっぽう上昇率の上位はこうです。 舞子台三丁目22番14+7.8%(221,000円/㎡)坂上一丁目28番1+5.6%(225,000円/㎡)旭が丘一丁目992番19+5.4%(195,000円/㎡)狩口台七丁目9番10外+5.3%(220,000円/㎡)小束台868番965+5.3%(120,000円/㎡)高丸二丁目2245番174外+5.1%(184,000円/㎡)山手二丁目5番1+5.1%(184,000円/㎡)清水通21番4外+4.9%(216,000円/㎡)舞子・垂水駅周辺・丘陵団地の一部が、そろって5%前後で上がっています。

地積も見ておきましょう。 最安の名谷町字奥之坊は565㎡で、57地点のなかで最も広い標準地です。 最高の五色山一丁目は280㎡区内で最も安い土地が、区内で最も広いという関係は、北区とも共通する構図です。

出典:国土交通省 地価公示 鑑定評価書情報(令和8年・令和7年)。 前年比は前年の同一標準地の価格と比較して当方が算出した自算値です。 標準地番号は国土交通省の鑑定評価書情報における地域名「神戸垂水」に対応します。

説明(2) ― 駅前には、いま実際に公共投資が入っている

ここからが、冒頭の「矛盾」の説明です。 神戸市は2019年9月に垂水活性化プランをスタートさせ、2019年12月にプランを公表しました。 正式名称は「リノベーション・神戸(第2弾)~見違えるような神戸へ~ 垂水活性化プラン~生まれ変わる海辺のまち~」。 対象区域は垂水駅周辺エリアです。

プランが挙げる課題は3つ。

「人口増加による教室不足」/施設の老朽化/「小児科病床不足」

そしてプランの目的は、垂水駅周辺の 「公共・公益施設の再配置」を通じた課題解決と、子育て環境の充実です。 これは計画で終わっていません。

事業状況
新垂水図書館2025年9月30日 開館
児童館・おやこふらっとひろば2023年6月26日 オープン
垂水体育館の移転新設(垂水スポーツガーデンへ)2022年4月1日 開設
垂水小学校の校舎建て替えプランの事業として掲載
中核的医療施設の整備同上(小児科病床不足への対応)
垂水駅前東広場のリニューアル同上
垂水中央東地区第一種市街地再開発事業(組合施行) 施行中。神戸市内で現在事業中の市街地再開発2件のうちの1件

図書館も体育館も児童館も、すでに開いています。 そして垂水中央東地区第一種市街地再開発事業。 神戸市の市街地再開発事業のページによれば、 市内で現在事業中の市街地再開発事業は2件だけで、 そのうち1件がこの垂水中央東地区です(もう1件は神戸三宮雲井通5丁目地区)。 施行者は「垂水中央東地区市街地再開発組合」(垂水区陸ノ町)。 施行面積・都市計画決定年月日・建物概要は市公式ページに記載がなく未取得です (市のページは認可履歴と施行者情報のみで、詳細は施行者への問い合わせ扱いになっています)。

駅前への投資は、今に始まったことではありません。 区の年表を並べると、 1991年11月 垂水駅東第1地区再開発ビル(レバンテ垂水2・3番館)+垂水区総合庁舎・ 垂水勤労市民センター・垂水図書館1996年11月 垂水駅西地区再開発ビル(ウエステ垂水)A棟1999年11月 同B棟2000年3月 垂水駅東第2地区再開発ビル(レバンテ垂水1番館)2001年3月 舞子駅前再開発ビル(Tio舞子)2002年2月 垂水駅西広場/7月 垂水駅東広場30年以上、駅前に手が入り続けています。

ここまでを、一つの構図にまとめる

ここからは書き方に注意が必要です。 以上はいずれも神戸市が公式に公表している事実ですが、 「だから垂水駅周辺の地価が上がっているのだ」という因果は、 神戸市が公式に書いているわけではありません。 本ページはこの点を断定しません。 そのうえで、事実の並びとして、次の構図で説明できますとだけ書きます。

公的事実それが市場の数字とどう並ぶか
区の人口は2020→2025で▲8,477人(▲3.9%)。市全体の△1.8%の約2.2倍 区全体としては縮小している市場
市公式が垂水駅周辺の課題に「人口増加による教室不足」を明記 駅周辺だけは世帯が入ってきている。区平均と逆方向
垂水活性化プラン(2019年12月公表)で図書館・体育館・児童館が実際に開設済み 駅周辺の生活インフラが更新されている
市内で現在事業中の市街地再開発2件のうち1件が垂水中央東地区 駅前の床が今後さらに入れ替わる
地価は五色山一丁目239,000円/㎡・坂上一丁目225,000円/㎡(+5.6%)・ 清水通216,000円/㎡(+4.9%)と駅周辺が高い 投資の入っている場所と、地価の高い場所が重なっている
いっぽう下落5地点のうち3地点が塩屋。横ばい7地点は丘陵団地と塩屋周辺 同じ区内で、上がる場所と下がる場所が分かれている
丘陵団地の入居開始は多聞台1965年9月・明舞1967年4月・新多聞1974年8月。 高齢化率31.0% 団地世代の高齢化が、丘陵部の価格の横ばいと並んでいる

結論として書けるのはここまでです。 「区全体の人口は減っているが、駅周辺には市の公共投資が集中し、 市自身が『人口増加による教室不足』を課題に挙げている」という事実の並びは、 駅周辺の標準地が+5%前後で上がり、塩屋の標準地が下がっているという並びと、矛盾しません。 ただしこれは説明であって、証明ではありません。 町丁目別の人口動態が取れれば論点は確定しますが、 神戸市の住民基本台帳人口は月次のxlsxのみで提供されており、本ページでは未取得です。

買う側にとっての実務的な意味は、はっきりしています。 垂水区では、「区の人口が減っているから将来が心配」という一般論がそのまま通用しません。 逆に「駅前が再開発されるから安心」とも言えません区内のどこかによって、向いている方向が違います。 検討している物件がどちら側なのかを、標準地の変動率と成約データで確認してください。

成約578件 ― 戸建291件とマンション287件が、ほぼ半々

国土交通省 不動産情報ライブラリの成約価格情報(2025年第2四半期〜2026年第1四半期)で、 垂水区の成約は578件。種別の内訳はこうです。

種別件数成約中央値 平均面積平均築年
戸建(宅地=土地と建物)291件 2,700万円土地139㎡2004年
中古マンション等287件 1,400万円専有74㎡1989年
合計578件

291件と287件。ほぼ半々です。 北区は509件のうち353件(約7割)が戸建、長田区は223件のうち120件が戸建と103件がマンション。 垂水区ほどきれいに半々に割れる区は、神戸市のなかでも多くありません。 戸建でもマンションでも選べる区だということです。

そして平均築年に注目してください。 戸建が2004年、マンションが1989年で、15年ひらいています。 マンションの平均築1989年というのは、丘陵団地の入居開始 (多聞台1965年9月・明舞1967年4月・新多聞1974年8月)よりは新しく、 新耐震基準(1981年)以降の水準です。 いっぽう戸建の平均築2004年は、1998年4月の明石海峡大橋・神戸淡路鳴門自動車道・ 第二神明道路北線の開通より後に建った住宅が中心だということを示しています。

中央値の差は2,700万円と1,400万円で約1.9倍。 面積は戸建が土地139㎡、マンションが専有74㎡。 戸建の土地139㎡は、住宅用地の課税標準の特例で小規模住宅用地(固定資産税で6分の1)が 適用される200㎡の線を下回ります。 北区の戸建(平均187㎡)と比べると、垂水区の戸建は土地が小ぶりで、 毎年の保有コストが読みやすいと言えます。

出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ 成約価格情報(2025年第2四半期〜2026年第1四半期)。 これは国土交通省が公表している取引データであって、家タダ自身の成約実績ではありません。 「平均面積」は成約価格情報の「面積」欄の平均で、マンションは専有面積、 宅地(土地と建物)は土地面積です。 なお成約価格情報には「土地のみ」という区分が存在しないため、 本ページでは土地単独の成約中央値を掲載していません。

町丁目別・最寄駅別の成約中央値(全データ)

町丁目件数成約中央値 平均面積手数料上限額との差
西舞子34件1,500万円 105㎡56万1,000円
神陵台34件775万円 94㎡32万1,750円
青山台29件1,400万円 79㎡52万8,000円
塩屋町27件1,300万円 92㎡49万5,000円
舞子台23件2,800万円 93㎡99万円
狩口台22件1,600万円 81㎡59万4,000円
星陵台18件2,900万円 105㎡102万3,000円
星が丘18件1,850万円 90㎡67万6,500円
最寄駅(成約データ上の記録)件数 成約中央値平均徒歩 手数料上限額との差
垂水(垂水区・市公式で確認)215件 2,000万円12分 72万6,000円
舞子(垂水区)93件1,700万円 11分62万7,000円
朝霧(所在市区は未確認)69件 1,200万円12分 46万2,000円
学園都市(西区の駅)52件 3,250万円20分 113万8,500円
塩屋(兵庫/垂水区)34件1,300万円 15分49万5,000円
滝の茶屋(垂水区)27件1,400万円 10分52万8,000円

この2つの表には、垂水区の読み方が全部入っています。 町丁目別では星陵台2,900万円から神陵台775万円まで3.7倍(当方算出)。 「星陵台」と「神陵台」。一文字違いで、中央値が3.7倍違います。 しかも平均面積は星陵台105㎡・神陵台94㎡でほとんど変わりません。 面積の差ではなく、場所の差です。 物件を探すときに、この2つを取り違えないでください。

最寄駅別はもっと不思議な並びです。 中央値が最も高いのは学園都市の3,250万円。 ところが平均徒歩は20分で、6駅のなかで最も長い。 いちばん近い滝の茶屋(徒歩10分)は中央値1,400万円です。 垂水区では「駅に近いほど高い」が成り立ちません。 しかも学園都市駅は西区の駅で、垂水区の駅ではありません。 区外の駅を最寄りとする、駅から遠い物件が、区内で最も高い。 これが垂水区の成約データの、いちばん特徴的なところです。

件数の分布も見てください。 578件のうち215件(約37%)が垂水駅を最寄りとしています。 舞子93件、朝霧69件、学園都市52件、塩屋34件、滝の茶屋27件。 垂水駅が圧倒的な中心で、その中央値が2,000万円・平均徒歩12分。 「垂水区の相場」を1つ挙げるなら、この2,000万円がいちばん実勢に近い数字です。 この価格帯なら、仲介手数料の上限額との差は72万6,000円になります。

個票も並べておきます。 青山台のマンション(1998年築・RC・専有75㎡・3LDK)が1,400万円(垂水・徒歩0分)。 歌敷山のマンション(1985年築・RC・専有65㎡・3LDK+S)が1,400万円 (霞ケ丘(兵庫)・徒歩7分)。 西舞子のマンション(1992年築・RC・専有70㎡・3LDK)が1,400万円(朝霧・徒歩16分)。 五色山のマンション(1974年築・RC・専有110㎡・4LDK)が1,400万円(垂水・徒歩12分)。 学が丘の戸建(2018年築・木造・土地130㎡/延床105㎡・4LDK)が2,700万円 (学園都市・徒歩0分)。 神和台の戸建(2002年築・木造・土地130㎡/延床105㎡・4LDK)が2,700万円 (総合運動公園・徒歩25分)。 西脇の戸建(2025年築・木造・土地105㎡/延床95㎡・3LDK)が2,700万円(舞子・徒歩0分)。 福田の戸建(1997年築・木造・土地195㎡/延床125㎡・4LDK)が2,700万円(垂水・徒歩25分)。

マンションの4件を見てください。すべて1,400万円です。 築1974年で専有110㎡、築1985年で65㎡、築1992年で70㎡、築1998年で75㎡。 築年が24年ひらき、面積が45㎡ひらいても、同じ1,400万円。 垂水区の中古マンション市場では、築年と面積が価格にそのまま反映されていません。 戸建も同じで、築1997年から築2025年まで、すべて2,700万円で並んでいます。 だからこそ、1件ずつ中身を確認する必要があります。

商業地3地点 ― 駅前ではなく、丘陵団地の中心にある

標準地所在地番価格(円/㎡) 前年比地積
神戸垂水5-3多聞町字小束山868番884内150,000 +5.6%2,018㎡
神戸垂水5-2向陽3丁目2番1149,000 +1.4%521㎡
神戸垂水5-1小束山本町3丁目868番762126,000 +4.1%1,590㎡

商業地3地点の平均は141,666円/㎡、前年比+3.7%。 住宅地の+2.2%を上回っています。 そして場所です。3地点のうち2地点が多聞町字小束山と小束山本町で、 地積は2,018㎡と1,590㎡駅前ではなく、丘陵部の団地の中心にある大型の商業地だということが、 地積から読み取れます。 残る1地点の向陽三丁目(149,000円/㎡・521㎡)が垂水駅周辺にあたります。 垂水区の工業地の標準地は0地点です。

最後に、県内での位置を確認しておきます。 令和8年地価公示で住宅地の標準地が3地点以上ある兵庫県内の40市区町村のうち、 垂水区の住宅地の平均価格129,785円/㎡は12位。 前年比の変動率(+2.2%)では18位です。 神戸市の9区のなかで見ると、平均価格が7位、変動率が8位変動率+2.2%は、長田区(+1.8%)に次いで低い水準です。 これは正直に書いておかなければならない数字で、 57地点という母数の多さと、下落5地点・横ばい7地点を含んでいることが効いています。 上位8地点だけ見れば+4.9%〜+7.8%で、これは神戸市内でも高い上昇率です。 区の平均を、個別の物件の値動きの予想に使わないでください。

※順位は国土交通省の鑑定評価書情報から当方が全地点の価格を集計して算出した自算値であり、 国土交通省が順位として公表しているものではありません。 仲介手数料の上限額は宅地建物取引業法第46条にもとづく報酬額告示の速算式 (価格×3%+6万円)×1.1で当方が算出したものです。

空から見た、この50年の神戸市垂水区

左が1974〜78年、右が現在の、同じ範囲です。垂水区にとって、この2枚のあいだに挟まっている最大の出来事は1998年4月の明石海峡大橋(愛称パールブリッジ)の開通です。区の年表によれば、1988年5月着工・1998年4月開通同じ1998年4月に神戸淡路鳴門自動車道と第二神明道路北線も開通し、垂水健康公園が開園、アジュール舞子の供用も一部始まりました。1998年4月は、垂水区の景色が変わった月です。

いっぽう左の写真の時代は、丘陵部の団地がちょうど出そろった頃にあたります。区の年表によれば多聞台団地の入居開始が1965年9月、明舞団地が1967年4月、新多聞団地が1974年8月1974年8月には垂水下水処理場の運転も始まっています。左の写真は、その直後の姿ということになります。

そして駅前です。1991年11月 レバンテ垂水2・3番館+垂水区総合庁舎・垂水図書館1996年11月 ウエステ垂水A棟1999年11月 B棟2000年3月 レバンテ垂水1番館2001年3月 Tio舞子2002年 垂水駅西広場・東広場。そして2019年12月公表の垂水活性化プランで、新垂水図書館(2025年9月30日開館)垂水中央東地区第一種市街地再開発事業が動いています。この2枚の写真のあいだに起きたことは、まだ終わっていません。

それでも区全体の人口は、2020年から2025年で▲8,477人(▲3.9%)です。そして市公式は、同じ区の駅周辺について「人口増加による教室不足」を課題に挙げています。この2枚の写真の違いは、いまの垂水区の地価が最高239,000円/㎡から最安46,000円/㎡まで5.2倍ひらき、57地点のうち44地点が上がり5地点が下がっていることと、同じ話をしています。

1974〜1978年(国土地理院 国土画像情報 第1期)
現在(国土地理院 全国最新写真)

出典:国土地理院 地理院タイル(国土画像情報 第1期/全国最新写真)。同一のタイル座標(ズーム15・x28676〜28678・y13019〜13020)で切り出しています。

04神戸市垂水区を6に分けて考える(エリアガイド)

垂水区には、区が発行している公式のエリア区分があります。区のウォーキングマップは区内を舞子/多聞/名谷/東垂水/塩屋・下畑/西垂水の6エリアに分けています(ただしこれは広報刊行物の区分であって、都市計画上の地域区分ではありません。灘区のような「山手/浜手」型の公式区分は、垂水区の市公式ページでは確認できませんでした=未取得)。

本ページでは、この6エリアの考え方を参考にしつつ、令和8年地価公示の住宅地57地点・商業地3地点の実数国土交通省の成約価格情報578件(町丁目別・最寄駅別)を重ねて、6つのまとまりに整理します。整理の軸は「海岸線に沿った市街地か、その背後の丘陵団地か」、そして「いま値が上がっているか、下がっているか」です。

先に結論を書いておきます。住宅地57地点のうち上昇44地点・横ばい7地点・下落5地点(前年に同一番号がなく変動率を出せないものが1地点)。下落した5地点のうち3地点が塩屋(塩屋町九丁目▲1.4%・塩屋台二丁目▲1.7%・塩屋町八丁目▲0.5%)で、残る2地点は舞子坂三丁目(▲0.6%)と名谷町字奥之坊(▲0.4%)です。垂水区は、どこが上がってどこが下がっているかが、きれいに地域で分かれています。

なお各町丁目が市街化区域か市街化調整区域かを示した公表資料は確認できていません(未取得)。以下で町丁目名と地価・成約の実数を挙げているのは、その町丁目が特定の区域に入っていることを示すものではありません。個別の物件がどの区域にかかるかは、神戸市情報マップまたは重要事項説明書でご確認ください。

垂水駅周辺 ― いま神戸市の公共投資が集中している場所(最寄駅:垂水)

垂水区でいま最も動いているエリアです。神戸市の都市計画区域マスタープランは垂水を「地域拠点」に位置づけ、「リノベーション・神戸(第2弾)~見違えるような神戸へ~ 垂水活性化プラン~生まれ変わる海辺のまち~」(2019年9月スタート・2019年12月公表)の対象区域になっています。プランが挙げる課題は「人口増加による教室不足」「施設老朽化」「小児科病床不足」。区全体の人口が▲3.9%で減っているなかで、駅周辺では教室が足りないと市が公式に書いているわけです。

そして実際に施設が開いています。新垂水図書館が2025年9月30日開館児童館・おやこふらっとひろばが2023年6月26日オープン垂水体育館が2022年4月1日に垂水スポーツガーデンへ移転して開設。さらに垂水小学校の校舎建て替え中核的医療施設の整備垂水駅前東広場のリニューアル、そして垂水中央東地区第一種市街地再開発事業(組合施行・施行中)が進んでいます。神戸市内で現在事業中の市街地再開発事業は2件だけで、そのうち1件がこの垂水中央東地区です(もう1件は神戸三宮雲井通5丁目地区)。施行者は「垂水中央東地区市街地再開発組合」(垂水区陸ノ町)。施行面積・都市計画決定年月日・建物概要は市公式ページに記載がなく未取得です。

駅前の再開発はこれが初めてではありません。区の年表によれば、1991年11月に垂水駅東第1地区再開発ビル(レバンテ垂水2・3番館)と垂水区総合庁舎・垂水勤労市民センター・垂水図書館が完成、1996年11月に垂水駅西地区再開発ビル(ウエステ垂水)A棟(区制50周年と同年)、1999年11月にB棟2000年3月に垂水駅東第2地区再開発ビル(レバンテ垂水1番館)2002年2月に垂水駅西広場、7月に垂水駅東広場が完成しています。30年以上にわたって駅前に手が入り続けているエリアです。

地価公示では、駅周辺にあたる町丁目に高い標準地が並びます。五色山一丁目1284番4が239,000円/㎡(前年比+3.9%・地積280㎡)で区内の住宅地57地点の最高値坂上一丁目28番1が225,000円/㎡(+5.6%・136㎡)清水通21番4外が216,000円/㎡(+4.9%・202㎡)旭が丘一丁目992番19が195,000円/㎡(+5.4%・269㎡)中道五丁目10番1が187,000円/㎡(+4.5%・103㎡)高丸二丁目2245番174外が184,000円/㎡(+5.1%・149㎡)山手二丁目5番1が184,000円/㎡(+5.1%・113㎡)。商業地でも向陽三丁目2番1が149,000円/㎡(+1.4%・521㎡)があります。

成約データでは、垂水を最寄りとする物件が215件・中央値2,000万円・平均徒歩12分578件のうち215件=約37%がこの駅を最寄りとしています。成約の個票では青山台のマンション(1998年築・RC・専有75㎡・3LDK)が1,400万円(垂水・徒歩0分)、五色山のマンション(1974年築・RC・専有110㎡・4LDK)が1,400万円(垂水・徒歩12分)、福田の戸建(1997年築・木造・土地195㎡/延床125㎡・4LDK)が2,700万円(垂水・徒歩25分)。駅徒歩0分・専有75㎡・3LDKのマンションが1,400万円という取引が実際に起きています。

舞子 ― 1998年4月の明石海峡大橋開通が変えた一帯(最寄駅:舞子)

市が「地域拠点」に位置づけているもう一つの駅周辺です。区の年表によれば1896年7月に山陽鉄道の塩屋・舞子駅ができ1916年に舞子に移情閣(現 孫文記念館)が建ちました。1970年10月に旧有栖川宮邸が「舞子ビラ」としてオープン。そして1988年5月着工・1998年4月開通の明石海峡大橋(愛称パールブリッジ)同じ1998年4月に神戸淡路鳴門自動車道と第二神明道路北線も開通し、垂水健康公園の開園とアジュール舞子の一部供用も始まっています。2001年3月には舞子駅前再開発ビル(Tio舞子)が完成しました。

地価では、このエリアが区内で最も勢いがあります。舞子台三丁目22番14が221,000円/㎡(前年比+7.8%・地積139㎡)で、上昇率+7.8%は区内の住宅地57地点で最大東舞子町1830番2が220,000円/㎡(+4.8%・229㎡)霞ケ丘五丁目1586番10が234,000円/㎡(+4.0%・100㎡)で区内2位の高値霞ケ丘七丁目2241番273が208,000円/㎡(+4.0%・138㎡)歌敷山四丁目1064番1940が180,000円/㎡(+2.9%・97㎡)舞子台五丁目1572番3が156,000円/㎡(+2.0%・127㎡)西舞子三丁目2番1が157,000円/㎡(+1.9%・112㎡)北舞子一丁目1064番2141が121,000円/㎡(+1.7%・84㎡)北舞子四丁目1149番6が114,000円/㎡(+3.6%・89㎡)舞多聞西七丁目5番20が127,000円/㎡(+3.3%・181㎡)

ただし、このエリアにも下落地点が1つあります。舞子坂三丁目566番5が80,500円/㎡(前年比▲0.6%・地積101㎡)同じ「舞子」を名のる町でも、舞子台221,000円/㎡と舞子坂80,500円/㎡で2.7倍(当方算出)ひらいています。町名だけで判断できません。

成約データでは舞子を最寄りとする物件が93件・中央値1,700万円・平均徒歩11分。町丁目別では西舞子が34件・中央値1,500万円・平均面積105㎡舞子台が23件・中央値2,800万円・平均面積93㎡同じ舞子エリアのなかで、舞子台2,800万円と西舞子1,500万円がほぼ倍違います。成約の個票では西脇の戸建(2025年築・木造・土地105㎡/延床95㎡・3LDK)が2,700万円(舞子・徒歩0分)。築2025年・駅徒歩0分の新しい戸建が2,700万円という取引です。

景観のルールにも注意してください。神戸市景観計画の都市景観形成地域7地域のうち「須磨・舞子海岸」がこのエリアに関係します(舞子は垂水区)。ただし区域の町名・丁目・面積・景観形成基準は未取得です(景観計画の第2章PDFが画像化されており、機械可読テキストを含まないため)。個別の物件については神戸市情報マップまたは重要事項説明書でご確認ください。

塩屋・下畑 ― 区内で唯一、地価がはっきり下がっている一帯(最寄駅:塩屋)

ここは正直に書きます。塩屋は、垂水区で地価が下がっている場所です。令和8年地価公示で、垂水区の住宅地57地点のうち下落したのは5地点。そのうち3地点が塩屋です。塩屋台二丁目722番14が57,000円/㎡(前年比▲1.7%・地積110㎡)塩屋町九丁目790番5が71,000円/㎡(▲1.4%・73㎡)塩屋町八丁目600番36が64,400円/㎡(▲0.5%・250㎡)。ほかに塩屋町五丁目334番2が128,000円/㎡(+1.6%・152㎡)塩屋町字大谷671番200が94,400円/㎡(0.0%・175㎡)塩屋町三丁目942番24外が90,800円/㎡(+0.1%・103㎡)塩屋北町二丁目22番7が80,000円/㎡(+0.6%・201㎡)塩屋町だけで5地点、塩屋台・塩屋北町を含めると7地点の標準地があり、128,000円/㎡から57,000円/㎡まで2.2倍(当方算出)ひらいています。

なぜ塩屋なのか。市公式に因果は書かれていません。ただし、関連する公的事実は2つあります。一つは、神戸市が2024年度から始めた「坂のまち神戸プロジェクト」のエリアリノベーション6エリアの一つに塩屋エリアを挙げていること(ただし各エリアの区の帰属について市公式の明記は確認していません)。もう一つは、塩屋駅がJRと山陽電鉄の両方が停まる駅でありながら、成約データでは中央値1,300万円・平均徒歩15分と、区内6駅のなかで平均徒歩分数が学園都市(20分)に次いで長いことです。駅はあるが、駅から遠い住宅が多い。そして坂がある。この2つが並んでいます。

地名の由来は市公式に明記されています。「塩屋」は「古代からこの辺りの海岸で塩がつくられていたことに由来」し、もとは「三里浜」と呼ばれ、後に「塩を焼く小屋」の意味から地名になったとされます。また区の年表には1966年3月に塩屋漁港が完成1988年6月に塩屋谷川放水路が完成と記されています。

成約データでは塩屋(兵庫)を最寄りとする物件が34件・中央値1,300万円・平均徒歩15分、町丁目別では塩屋町が27件・中央値1,300万円・平均面積92㎡。周辺では乙木二丁目838番73が80,000円/㎡(+0.3%・84㎡)朝谷町16番11が61,000円/㎡(+1.7%・181㎡)清水が丘一丁目179番177が80,000円/㎡(+1.0%・128㎡)清水が丘三丁目92番9が83,500円/㎡(0.0%・102㎡)つつじが丘二丁目11番12が92,100円/㎡(0.0%・186㎡)横ばい(0.0%)の地点がこの一帯に固まっているのも、読み落とさないでいただきたい事実です。

買う側にとっての意味。価格は区内で最も抑えられています。JRと山陽の両方が使えて、中央値1,300万円。いっぽうで値上がりを期待して買う場所ではありません。坂と、駅からの距離と、土砂災害警戒区域(区内210箇所)の位置。この3点を現地で確認したうえで、「この価格で、この立地に住む」という判断ができるかどうかです。

東垂水 ― 神戸市の密集市街地再生優先地区4地区の一つ(最寄駅:垂水)

垂水区で、買う前にいちばん確認が要るエリアです。神戸市は密集市街地の再生について、「灘北西部」「兵庫北部」「長田南部」「東垂水」の4地区密集市街地再生優先地区としています。東垂水は、この4地区のうち唯一の市西部の地区です。市は密集市街地を「古い木造建築物が密集している」こと、道路・公園などの公共施設が不足していること等と定義し、密集市街地再生方針を2011年3月に策定しています。

面積については、正直に書きます。市の密集市街地再生方針PDFの表2「防災再開発促進地区」には「東垂水 97ha」と記載されています。いっぽう同じPDFの別の表(国の基準等に基づく密集市街地の面積一覧)では「東垂水 35ha」とされています。「防災再開発促進地区」と「国の基準等に基づく密集市街地」は別の指定であり、数値も別物だと考えられますが、どちらの数値をどの指定に紐づけるかは本ページでは確定できませんでした(確度・低)したがって本ページでは「東垂水は◯haです」という断定をしていません。必要な方は、神戸市の密集市街地再生方針PDFの該当表を直接ご確認ください。

それでも、買う側にとっての意味ははっきりしています。市が「古い木造建築物が密集している」「道路・公園などの公共施設が不足している」と定義する地区が、垂水区内にあるということです。密集市街地の敷地は、一般に狭小で接道条件が厳しくなりがちです。前面道路の種別と幅員、再建築の可否、セットバックの要否を必ず個別に確認してください。東垂水の具体的な範囲(町丁目)は本ページでは確認できていません(未取得)ので、神戸市情報マップまたは市の担当部局でご確認ください。

このあたりの地価公示では、高丸七丁目2252番1726が116,000円/㎡(前年比+1.8%・地積128㎡)千鳥が丘三丁目2252番1319が127,000円/㎡(+2.4%・183㎡)星が丘二丁目2248番154が124,000円/㎡(+0.8%・235㎡)泉が丘一丁目1616番17が118,000円/㎡(+2.6%・141㎡)旭が丘一丁目2244番319外が105,000円/㎡(0.0%・107㎡)。成約データの町丁目別では星が丘が18件・中央値1,850万円・平均面積90㎡区の市立小学校には東垂水小学校があり、中学校には垂水東中学校があります。

丘陵部の団地(多聞・神陵台・星陵台・狩口台ほか)― 1965〜1974年の入居(最寄駅:垂水)

垂水区のもう一つの顔が、丘陵部の大規模団地です。市公式の区史年表には、入居開始の年月がはっきり残っています。多聞台団地の入居開始が1965年9月明舞団地が1967年4月新多聞団地が1974年8月1965年から1974年の10年間に集中しているということは、最初に入居した世代がそのまま高齢化しているということです。区の高齢化率は31.0%(2020年国勢調査)。数字がそれを裏づけています。

神戸市は、この団地を政策の対象にしています。市は「計画的開発団地のリノベーション」のモデル団地として垂水区多聞台・北区有野台・北区唐櫃台の3団地を挙げています。多聞台では2014年度に「多聞台団地再生協議会」が立ち上がり2018年3月に再生計画を策定、2023年3月に改訂版を策定。地域NPO法人「ワトワーズ多聞台」(2017年9月設立)が活動し、コミュニティカフェ「たもん・センター・カフェ!」が運営されています。さらに市営住宅跡地の活用(一般住宅ゾーン、高齢者福祉施設)、センターゾーンの再整備(2023-2024年)神戸芸術工科大学との連携が市公式に記されています。「市営住宅跡地の活用」と「センターゾーン再整備」が課題になっているという事実は、団地の中古住宅を買うときに正直に受け止めるべき情報です(多聞台団地の面積・戸数・高齢化率は市ページに数値記載がなく未取得)。

地価公示では、丘陵部の標準地が中位の価格帯に並びます。狩口台七丁目9番10外が220,000円/㎡(前年比+5.3%・地積269㎡)狩口台二丁目28番が155,000円/㎡(+2.6%・194㎡)星陵台二丁目1064番1056が149,000円/㎡(+2.8%・113㎡)小束山六丁目14番18が121,000円/㎡(+3.4%・181㎡)小束台868番965が120,000円/㎡(+5.3%・167㎡)福田三丁目19番1が120,000円/㎡(+1.7%・165㎡)本多聞六丁目8番43が115,000円/㎡(前年比は「—」・189㎡)南多聞台八丁目73番が114,000円/㎡(+3.6%・211㎡)南多聞台一丁目15番2が112,000円/㎡(+2.8%・166㎡)神陵台五丁目123番が99,000円/㎡(+1.0%・227㎡)多聞台二丁目104番3外が90,600円/㎡(+1.1%・270㎡)多聞台五丁目53番が80,500円/㎡(+1.3%・249㎡)横ばい(0.0%)の地点もこの一帯にあります。本多聞二丁目26番11が113,000円/㎡(0.0%・178㎡)美山台三丁目762番794が110,000円/㎡(0.0%・170㎡)桃山台一丁目8番3が109,000円/㎡(0.0%・175㎡)

商業地でも多聞町字小束山868番884内が150,000円/㎡(+5.6%・地積2,018㎡)で区内の商業地3地点の最高値小束山本町三丁目868番762が126,000円/㎡(+4.1%・1,590㎡)駅前ではなく、丘陵部の団地の中心に商業地の標準地が置かれているのが垂水区の特徴です。

成約データの町丁目別では神陵台が34件・中央値775万円・平均面積94㎡で区内最安星陵台が18件・中央値2,900万円・平均面積105㎡で区内最高「神陵台」と「星陵台」。一文字違いで、中央値が3.7倍違います(当方算出)。これは物件を探すときに、本当に間違えやすいところです。ほかに狩口台が22件・中央値1,600万円・平均面積81㎡青山台が29件・中央値1,400万円・平均面積79㎡。成約の個票では神和台の戸建(2002年築・木造・土地130㎡/延床105㎡・4LDK)が2,700万円(総合運動公園・徒歩25分と記録。総合運動公園駅は市営地下鉄の駅で、垂水区には市営地下鉄の駅はありません)。地区計画も丘陵部に集中しています。狩口地区/多聞地区/室山地区/桃山台北地区/神陵台5丁目地区/星陵台8丁目地区。物件がこれらの区域にかかるかどうかを必ず確認してください各地区の制限内容は未取得)。

名谷町・学が丘・学園南 ― 名前に惑わされないための区画(最寄駅:学園都市)

このエリアは、名前の取り違えがいちばん起きやすい場所です。先に整理しておきます。「名谷町」は垂水区の町名で、市立名谷小学校があり、地区計画にも「名谷町社谷地区」があります。いっぽう神戸市営地下鉄の名谷駅は須磨区です。「学園南」は垂水区の地名で、地区計画に「学園南地区」「学園南インターチェンジ南地区」「学園南インターチェンジ北地区」の3つがあります。いっぽう地下鉄の学園都市駅は西区伊川谷駅も西区です。垂水区に市営地下鉄の駅は1つもありません。

にもかかわらず、成約データでは学園都市を最寄りとする垂水区の物件が52件・中央値3,250万円・平均徒歩20分あります。これは区内6駅のなかで中央値が最も高く、徒歩分数も最も長いという組み合わせです。「区外の駅を最寄りとする、駅から遠い物件が、区内で最も高い」。垂水区で「駅に近いほど高い」という常識が通用しない、いちばんはっきりした証拠です。

地価公示では学が丘四丁目20番13が126,000円/㎡(前年比+3.3%・地積219㎡)学が丘一丁目11番6が112,000円/㎡(+0.9%・304㎡)地積304㎡というのは、区内57地点のなかでも広いほうです。成約の個票では学が丘の戸建(2018年築・木造・土地130㎡/延床105㎡・4LDK)が2,700万円(学園都市・徒歩0分と記録)。築2018年・4LDKで2,700万円です。

そして区内最安の標準地も、このエリアにあります。名谷町字奥之坊2088番1が46,000円/㎡(前年比▲0.4%・地積565㎡)区内最高の五色山一丁目239,000円/㎡との差は5.2倍です。地番に「字(あざ)」が入っている点にも注目してください。垂水区の住宅地57地点で「字」が付くのは、この名谷町字奥之坊と塩屋町字大谷671番200(94,400円/㎡・0.0%)の2地点だけです。(ただし「字が付く=市街化調整区域」ではありません。あくまで住居表示が実施されているかどうかの目安です。垂水区内の市街化調整区域の分布は市公式で確認できていません=未取得。)

神戸市の都市計画区域マスタープランには「垂水区多聞町小束山地区において、主に住宅市街地としての整備をはかり」という垂水区を名指しした市街地整備の方針も記されています。

※エリア区分と各エリアの記述は、神戸市垂水区・兵庫県・関係機関の公表資料にもとづいて作成しています。

05神戸市垂水区の交通

鉄道

垂水区の鉄道は、海岸線に沿ってJRと山陽電鉄の2系統が並走しているのが特徴です。神戸市の自転車等放置禁止区域の指定駅一覧では、JR西日本が塩屋・垂水・舞子の3駅、山陽電気鉄道が塩屋・垂水・滝の茶屋・舞子公園・西舞子の5駅を垂水区の駅として掲載しています。塩屋と垂水は、JRと山陽の両方が停まるということです。

開通の歴史も市公式の区史年表に残っています。1888年11月に山陽鉄道(現JR西日本)兵庫〜明石間が開通して垂水駅ができ1896年7月に塩屋・舞子駅1913年5月に兵庫電気軌道(現山陽電鉄)一ノ谷〜塩屋間、1917年4月に塩屋〜明石間が開通1936年5月には垂水駅前〜神戸高商前間で初めてバスが通りました(現 山陽バス)1965年3月には国鉄・山陽電鉄 垂水駅の高架が完成しています。130年以上かけて積み上がった鉄道網だということです。

都市計画上の位置づけも押さえておきましょう。神戸市の都市計画区域マスタープランは、「鈴蘭台、名谷、学園都市、垂水、舞子、谷上を地域での都市活動や文化活動を支える地域拠点とし」と記しています。6つの地域拠点のうち2つ(垂水・舞子)が垂水区です。

そして、いちばん大事な注意点をもう一度書きます。神戸市営地下鉄の駅は、垂水区に1つもありません。西神・山手線/北神線は「S01 谷上 … 名谷 → 総合運動公園 → 学園都市 → 伊川谷 → 西神南 → S17 西神中央」という駅順ですが、名谷駅は須磨区、学園都市駅と伊川谷駅は西区です。垂水区には「名谷町」「名谷小学校」「名谷町社谷地区(地区計画)」があり、「学園南」という地名と地区計画もありますが、駅はいずれも別の区です。

路線1日平均乗降人員特徴
垂水JR西日本(山陽本線/JR神戸線)/山陽電気鉄道 本線区の中心駅で、市の都市計画区域マスタープランが「地域拠点」に位置づけている駅です。市公式の自転車等放置禁止区域の指定駅一覧に、JR・山陽電鉄の双方が垂水区の駅として掲載されています。市営自転車駐車場も垂水駅前(南)(西)(日向)(くがの)(旭が丘)と5か所あります。区の年表によれば、1888年11月に山陽鉄道(現JR西日本)兵庫〜明石間が開通して垂水駅ができ1965年3月に国鉄・山陽電鉄 垂水駅の高架が完成しました。いまは駅前にレバンテ垂水1〜3番館(1991年11月・2000年3月)ウエステ垂水A棟(1996年11月)・B棟(1999年11月)、垂水区総合庁舎・垂水勤労市民センター・垂水図書館が並び、垂水中央東地区第一種市街地再開発事業が施行中です。成約データではこの駅を最寄りとする物件が215件(区内最多・全578件の約37%)・中央値2,000万円・平均徒歩12分乗降人員は神戸市統計書がxlsxのみのため取得できていません(未取得)
舞子JR西日本(山陽本線/JR神戸線)垂水と並んで、市が「地域拠点」に位置づけている駅です。区の年表によれば1896年7月に山陽鉄道の塩屋・舞子駅ができました。1998年4月に明石海峡大橋(愛称パールブリッジ)、神戸淡路鳴門自動車道、第二神明道路北線が開通し、2001年3月に舞子駅前再開発ビル(Tio舞子)が完成しています。1916年に舞子に建った移情閣(現 孫文記念館)も区の年表に記されています。成約データでは93件・中央値1,700万円・平均徒歩11分。地価公示では舞子台三丁目22番14が221,000円/㎡(前年比+7.8%・地積139㎡)で、上昇率+7.8%は区内の住宅地57地点で最大です。乗降人員は未取得
舞子公園山陽電気鉄道 本線神戸市の自転車等放置禁止区域の指定駅一覧に、垂水区の山陽電鉄の駅として掲載されています。「舞子(JR)」と「舞子公園(山陽)」は別の駅名ですので、物件情報を見るときに混同しないようご注意ください。周辺の地価公示では東舞子町1830番2が220,000円/㎡(+4.8%・地積229㎡)舞子台五丁目1572番3が156,000円/㎡(+2.0%・127㎡)北舞子一丁目1064番2141が121,000円/㎡(+1.7%・84㎡)。成約の町丁目別では舞子台が23件・中央値2,800万円・平均面積93㎡乗降人員は未取得
西舞子山陽電気鉄道 本線神戸市の自転車等放置禁止区域の指定駅一覧に、垂水区の山陽電鉄の駅として掲載されています。市営自転車駐車場(無料)も西舞子駅前にあります。成約の町丁目別では西舞子が34件・中央値1,500万円・平均面積105㎡で区内最多タイ(神陵台も34件)。地価公示では西舞子三丁目2番1が157,000円/㎡(前年比+1.9%・地積112㎡)西舞子一丁目2074番2外が144,000円/㎡(+2.9%・165㎡)。成約の個票では西舞子のマンション(1992年築・RC・専有70㎡・3LDK)が1,400万円で成約しています(最寄駅は朝霧・徒歩16分と記録)。乗降人員は未取得
滝の茶屋山陽電気鉄道 本線神戸市の自転車等放置禁止区域の指定駅一覧に、垂水区の山陽電鉄の駅として掲載されています。市営自転車駐車場も滝の茶屋駅前にあります。成約データでは27件・中央値1,400万円・平均徒歩10分で、平均徒歩10分は区内6駅のなかで最も短い数字です。乗降人員は未取得
塩屋JR西日本(山陽本線/JR神戸線)/山陽電気鉄道 本線垂水と同じく、JRと山陽電鉄の双方が垂水区の駅として市公式に掲載されている駅です。区の年表によれば1896年7月に山陽鉄道の塩屋・舞子駅ができ1913年5月に兵庫電気軌道(現山陽電鉄)一ノ谷〜塩屋間、1917年4月に塩屋〜明石間が開通しました。市営自転車駐車場も塩屋駅前にあります。「塩屋」の地名は「古代からこの辺りの海岸で塩がつくられていたことに由来」すると市公式が記しています(もとは「三里浜」と呼ばれ、後に「塩を焼く小屋」の意味から地名に)。ここは、垂水区で唯一、地価が明確に下がっている一帯でもあります。住宅地57地点のうち下落した5地点のうち3地点が塩屋で、塩屋町九丁目790番5が71,000円/㎡(前年比▲1.4%)塩屋台二丁目722番14が57,000円/㎡(▲1.7%)塩屋町八丁目600番36が64,400円/㎡(▲0.5%)。成約データでは塩屋(兵庫)を最寄りとする物件が34件・中央値1,300万円・平均徒歩15分、町丁目別では塩屋町が27件・中央値1,300万円・平均面積92㎡乗降人員は未取得

本表に載せているのは、神戸市公式で「垂水区の駅」だと裏が取れた駅だけです。神戸市の公式サイトには「どの駅がどの区にあるか」を1件ずつ示した対応表がなく、鉄道各社の駅一覧にも所在区の表記がありません。そこで本ページでは、自転車等放置禁止区域の指定駅一覧市営自転車駐車場一覧という、駅を所在区ごとに分けて掲載している市公式の一次情報から所在区を確認できた駅だけを表にしています。

逆に、次の駅については所在区を確認できていません(未取得)。東垂水・霞ヶ丘・山陽垂水など。垂水区内にあると言われることの多い駅ですが、本ページでは「垂水区の駅」として断定しません

そして、ここが垂水区でいちばん間違えやすいところです。神戸市営地下鉄の駅は、垂水区に1つもありません。西神・山手線/北神線の駅順は「S01 谷上 … 名谷 → 総合運動公園 → 学園都市 → 伊川谷 → 西神南 → S17 西神中央」ですが、このうち垂水区の駅は1つもないのです。名谷駅は須磨区、学園都市駅と伊川谷駅は西区です。ところが垂水区には「名谷町」という町名と市立名谷小学校があり、「学園南」という地名と地区計画があります地名は垂水区、駅は別の区。ここを混同すると物件選びを誤ります。

そのうえで、国土交通省の成約価格情報に「最寄駅」として記録されている駅名なら、所在区とは無関係に事実として書けます。垂水区の物件578件について、最寄駅として記録されている上位6駅は次のとおりです。垂水 215件・中央値2,000万円・平均徒歩12分舞子 93件・1,700万円・徒歩11分朝霧 69件・1,200万円・徒歩12分学園都市 52件・3,250万円・徒歩20分塩屋(兵庫)34件・1,300万円・徒歩15分滝の茶屋 27件・1,400万円・徒歩10分。これは「垂水区にある物件の最寄駅」であって、「垂水区にある駅」ではありません。学園都市駅は西区です。朝霧駅の所在市区は市公式で確認できていません(未取得)ので、本ページでは所在を書いていません。

この6駅の表は、垂水区の市場を一枚で説明します。中央値でいちばん高いのは学園都市の3,250万円(徒歩20分)、いちばん安いのは朝霧の1,200万円(徒歩12分)2.7倍(当方算出)。ところが徒歩分数は10〜20分の範囲に収まっており、いちばん高い学園都市がいちばん遠い(徒歩20分)という並びになっています。垂水区では「駅に近いほど高い」という常識が、そのままは当てはまりません。区内で215件と圧倒的に件数の多い垂水駅(中央値2,000万円・徒歩12分)を基準に、そこからどう外れているかを見るのが実務的です。

なお各駅の乗車人員・乗降人員は取得できていません(未取得)。神戸市統計書の「4 運輸・通信」に駅別乗車人員が収録されていますが、xlsx形式のみの提供で、本ページでは数値を読み取れませんでした。数字を持っていないので、駅の規模を人数で比較する記述は本ページには一切ありません。

道路

垂水区の道路史は、市公式の区史年表にきれいに残っています。1925年7月に神明国道(現 国道2号)の工事が始まり、1933年3月に完成1983年3月に垂水妙法寺線(垂水区内)が完成し、2007年3月に商大線が完成しました。そして1988年5月に明石海峡大橋が着工し、1998年4月に開通(愛称パールブリッジ)。このとき神戸淡路鳴門自動車道と第二神明道路北線も同時に開通しています。1998年4月は、垂水区の交通にとって決定的な節目でした。同じ月に垂水健康公園が開園し、アジュール舞子の供用も一部始まっています。

渋滞については、神戸市が「神戸市内の高速道路ネットワークは、大阪湾岸道路西伸部や神戸西バイパスなど、ミッシングリンクが存在しています。これにより、阪神高速道路神戸線(京橋〜摩耶)や第二神明道路(伊川谷〜明石西)において、交通の集中による渋滞が頻発しています」と公表しています。ここで名指しされている「伊川谷〜明石西」の伊川谷は西区です。垂水区から車で西へ動く場合、この区間がボトルネックになり得るという前提で見ておくとよいでしょう。神戸西バイパスの垂水区内の経路・延長は未取得です(市公式の道路ページはミッシングリンクの指摘のみで、区内経路の記載がありません)。

区内の国道・主要地方道の路線別リストは、市公式に見当たりませんでした(未取得)。神戸市が公表している緊急輸送道路の一覧では、高速自動車国道等として山陽自動車道・中国縦貫自動車道・新名神高速道路・神戸淡路鳴門自動車道・第二神明道路が、主要国道として「一般国道2号(浜手バイパス)、一般国道2号、一般国道43号、一般国道175号」が挙げられていますが、これは神戸市全体の一覧です。本ページでは路線名を市全体の一覧として紹介するにとどめ、「垂水区を通る国道は◯号です」という書き方はしていません。区史年表で確認できるのは、神明国道(現 国道2号)が1933年3月に完成したこと、明石海峡大橋と神戸淡路鳴門自動車道・第二神明道路北線が1998年4月に開通したことまでです。

地形について、市公式の言葉を引いておきます。垂水区長のあいさつは区を「明石海峡大橋など海を望む美しい景観や、五色塚古墳、大歳山遺跡をはじめとした歴史ある文化資源に恵まれたまち」「随所に自然を身近に感じることができ、都心への便利なアクセスを背景に、快適で住みよいまちとして発展してきました」と表現しています。海沿いの市街地と、その背後の丘陵。これが垂水区の骨格です。区が発行しているウォーキングマップは区内を舞子/多聞/名谷/東垂水/塩屋・下畑/西垂水の6エリアに分けています(これは広報刊行物の区分で、都市計画上の地域区分ではありません)。内覧時には必ず坂の勾配と、雨の日の通学路をご確認ください。市が「坂のまち神戸プロジェクト」のエリアリノベーション6エリアの一つに塩屋エリアを挙げていることも、あわせて知っておいてよい事実です(各エリアの区の帰属について市公式の明記は確認していません)。

垂水区内の駅別の乗車人員・乗降人員は取得できていません(未取得)。神戸市統計書「4 運輸・通信」に駅別乗車人員が収録されていますが、xlsx形式のみの提供で本ページでは読み取れませんでした。また区内を通る国道・主要地方道の路線別リスト神戸西バイパスの区内経路・延長も市公式に見当たらず、未取得です。出典:神戸市「自転車等放置禁止区域」//www.city.kobe.lg.jp/a26843/kurashi/access/road/cyclehoutikinsi.html /神戸市「市営自転車駐車場一覧」//www.city.kobe.lg.jp/a26843/kurashi/access/road/cycleitiran/index.html /神戸市「垂水区史(区の歩み)」//www.city.kobe.lg.jp/j39681/kuyakusho/tarumiku/shoukai/gaiyou/kushi.html /神戸市「道路網」//www.city.kobe.lg.jp/a59650/kurashi/access/road/r_net.html /神戸市「緊急輸送道路(路線一覧PDF)」//www.city.kobe.lg.jp/documents/8736/emergencyroad_list.pdf /神戸市「都市計画区域マスタープラン」//www.city.kobe.lg.jp/documents/57660/kuikimaster.pdf /神戸市交通局 //kotsu.city.kobe.lg.jp/

06神戸市垂水区で家を買う前に必ず確認する「市街化調整区域」

兵庫県で家を探すとき、阪神間の平地しか見ていなかった方が最初につまずくのがこれです。 同じ市の中でも、駅前の市街地と山手・北部とで市街化区域と市街化調整区域が分かれています。 ここに出てくる面積は、垂水区のものではなく神戸市全体のものです。神戸市は区ごとの市街化区域・市街化調整区域の面積を公表していません(未取得)ので、本ページでは市全体の数字を示したうえで、区としての読み方を書きます。

神戸市全体では、神戸都市計画区域 約55,730haのうち、市街化区域が約20,244ha(36%)、市街化調整区域が約35,486ha(64%)です。政令指定都市でありながら、市域の3分の2が市街化調整区域という、全国的にもかなり珍しい構造をしています。

ただし、この調整区域の主たる分布先は北区と西区です。神戸市には「人と自然との共生ゾーンの指定等に関する条例」(平成8年4月15日 神戸市条例第10号)があり、農村用途区域17,935haが指定されていますが、市はその取組状況を北区66集落・西区106集落という2区の集落数でしか集計しておらず、垂水区は集計表に登場しません(「垂水区に農村用途区域の指定がない」というのは、集計表に現れないことからの読み取りで、市公式の明文による否定ではありません。確度は中です。)

この違いは、地価の数字にそのまま出ています。垂水区の区内格差は5.2倍(最高239,000円/㎡・最安46,000円/㎡)。これに対して北区は11.7倍(最安は淡河町の9,600円/㎡)、西区は10.1倍です。区内の土地がおおむね一様に市街化区域であることが、格差の小ささの制度的な説明になります。ただし垂水区内に市街化調整区域があるかどうかは市公式で確認できていません(未取得)。区域区分は計画図(図面)でのみ表示され、区別内訳の文章記載がないためです。個別の物件の区域は、神戸市の都市計画情報検索・神戸市情報マップ、または重要事項説明書で必ずご確認ください。

区分面積構成比
市街化区域20,244 ha36.3%
市街化調整区域35,486 ha63.7%
合計(都市計画区域)55,730 ha100.0%

※区域区分の決定・変更:神戸市は昭和45年(1970年)に区域区分(線引き)を当初決定しています。決定・変更の年月日そのものは市の公表資料で確認できていません(未取得)

市街化調整区域だと何が起きるか

  • 原則として建築を目的とした開発ができない=将来の建て替えに許可が要る、あるいはできない場合がある
  • 住宅ローンの審査が通りにくい金融機関がある。取扱不可・融資比率を下げるなどの扱いになることがある
  • 再建築不可・接道条件・既存宅地の扱いなど、物件ごとに個別確認が必須
  • 一方で都市計画税がかからない=毎年のランニングコストは市街化区域より低い

都市計画税(税率0.3%)が課されるのは、神戸市の公式表現で「毎年1月1日現在に都市計画法による市街化区域に土地・家屋を所有している人」です。市街化調整区域内の物件には都市計画税がかかりません。神戸市は市域の64%が市街化調整区域ですから、同じ神戸市内でも、物件によって毎年の税率そのものが違うということになります。固定資産税1.4%と合わせると、市街化区域内では1.7%です(1.4%と0.3%は神戸市の公表値。合計1.7%は当方の合算で、神戸市が1.7%と1本で公表しているページは確認できていません)。垂水区内に市街化調整区域があるかどうかは確認できていません(未取得)ので、本ページでは「垂水区の物件には必ず都市計画税がかかる」とは書いていません。納税通知書と重要事項説明書で必ずご確認ください。

調べ方(ご自身でも確認できます)

  • 市の都市計画情報(Web GIS)で住所を入力して区域を確認する
  • 固定資産税の納税通知書を見る。都市計画税が課されていれば市街化区域、課されていなければ市街化調整区域の可能性が高い
  • 重要事項説明書の「都市計画法にもとづく制限」欄を確認する

※家タダでは、ご検討中の物件が調整区域かどうか、再建築の可否、ローンが通る金融機関があるかを契約前に無料で調査します。物件URLをお送りください。

神戸市にしかない制度 ―「人と自然との共生ゾーンの指定等に関する条例」

神戸市で家を買うとき、他府県から来た方がいちばん面食らうのがこの制度です。神戸市には「人と自然との共生ゾーンの指定等に関する条例」があります(通称「共生ゾーン条例」。正式名称はこちらです)。条例番号まで書くと平成8年4月15日 神戸市条例第10号、最終改正は令和4年4月1日。条例第1条は目的を「市内の農村地域について、秩序ある土地利用の計画的推進、農村らしい景観の保全及び形成、里づくり協議会による里づくり計画の作成等を行う」と定め、市は「西北神に広がる豊かな農業・農村地域を守るため」の制度だと説明しています。

指定されている農村用途区域の合計面積は17,935ha(2023年12月現在)。内訳は農業保全区域8,913ha、環境保全区域8,375ha、集落居住区域402ha、特定用途区域245ha。神戸市の市域面積は557.02km²=55,702haですから、市域のおよそ32%が、条例で農村用途区域に指定されている計算になります(当方算出)。条例第10条により、この区域内で建築物の新築・増築・改築、宅地造成、土地の形質変更、駐車場の設置、木竹伐採などを行う者は、着手日の30日前までに市長に届け出なければなりません

垂水区の物件を検討している方に、これがどう効くのか。直接には効きません。市はこの条例の取組状況を北区66集落・西区106集落という2区の集落数でしか集計しておらず、垂水区は集計表に登場しないからです(ただしこれは集計表に現れないことからの読み取りで、「垂水区に指定はない」という市公式の明文があるわけではありません。確度は中です)。

ではなぜこの話を書くのか。区内格差の説明になるからです。令和8年地価公示で、垂水区の区内格差は5.2倍(最高 五色山一丁目239,000円/㎡・最安 名谷町字奥之坊46,000円/㎡)。これに対して北区は11.7倍(最安 淡河町野瀬9,600円/㎡)、西区は10.1倍(最安 神出町17,200円/㎡)です。垂水区の格差が小さいのは、区内の土地がおおむね一様に市街化区域だからだと、制度の側から説明できます。神戸市の住宅地平均は中央区の363,538円/㎡に対して北区が58,056円/㎡で6.3倍(いずれも令和8年地価公示から当方が全地点を集計した自算値)ひらいていますが、垂水区の129,785円/㎡は中央区の約2.8分の1にとどまります。「神戸市の相場」という一つの数字は使えませんが、「垂水区の相場」という数字は、神戸市のなかでは比較的使える部類だということです。

神戸市は市街化区域を「減らして」いる

もう一つ、神戸市で押さえておきたい動きがあります。区域区分の見直し資料によれば、市街化区域は約20,395ha → 約20,244ha(△151ha)、市街化調整区域は約35,331ha → 約35,486ha(+155ha)と変更されています。市街化区域が減り、調整区域が増えているということです。人口減少局面でのいわゆる「逆線引き」的な動きで、全国的にも珍しい方向です。神戸市は現在「第9回線引き見直し」の方針を公表しています。特定保留区域は約9ha→約111ha、一般保留区域は約66ha→約107haへと増えています。

いっぽう、市街化区域の側では2023年6月1日に全市的な用途地域見直しが施行されました。全市的な用途地域見直しは1973年以降9回(1973・1982・1988・1996・2001・2007・2013・2018・2022年)行われており、2023年6月施行分では駅周辺地区の容積率を200%→300%に引き上げ、工業系地域の容積率・建ぺい率を200/60→300/80に引き上げ、住居系地域の幹線道路沿いで150㎡までの小規模店舗を許容、駅周辺で1,500㎡までの事務所・店舗を許容する、といった緩和が行われています。郊外の宅地供給は制度として絞り、駅周辺は制度として緩める。これが、いまの神戸市の都市計画の向きです。そして神戸市の都市計画区域マスタープランは、「鈴蘭台、名谷、学園都市、垂水、舞子、谷上を地域での都市活動や文化活動を支える地域拠点とし」と記しています。6つの地域拠点のうち2つ(垂水・舞子)が垂水区です。垂水区は、この「駅周辺を緩める」側にはっきり位置づけられた区だと言えます。

垂水区で「調整区域かどうか」をどう確かめるか

繰り返しますが、垂水区内に市街化調整区域があるかどうかは、市公式で確認できていません(未取得)。無いとも有るとも書けません。確かめる方法は3つあります。

  • 神戸市の「都市計画情報検索」と「神戸市情報マップ」で住所を入力する。線引き・用途地域・地区計画・高度地区がまとめて見られます。
  • 固定資産税の納税通知書を見る。都市計画税が課されていれば市街化区域、課されていなければ市街化調整区域の可能性が高くなります。神戸市の都市計画税は「市街化区域に土地・家屋を所有している人」への課税だと明記されています。
  • 重要事項説明書の「都市計画法にもとづく制限」欄を確認する。

ひとつだけ、地番から読み取れることがあります。垂水区の住宅地57地点のうち、所在地番に「字(あざ)」が入っているのは名谷町字奥之坊2088番1(46,000円/㎡・区内最安)塩屋町字大谷671番200(94,400円/㎡)の2地点だけです。残る55地点はすべて丁目のある住居表示か、住居表示に準じた地番です。北区では48地点のうち十数地点が「字」付きだったことと比べると、対照的です。(ただし「字が付く=調整区域」ではありません。あくまで住居表示が実施されているかどうかの目安で、区域区分とは別の話です。)

地区計画は垂水区だけで12地区

神戸市には地区計画が94地区、防災街区整備地区計画が1地区、合わせて95地区あり、その面積は約3,697.8haです(2025年12月8日現在)。市街化区域20,244haに対して約18%(当方算出)。そしてそのうち12地区が垂水区にあります。狩口地区/多聞地区/室山地区/学園南地区/舞子地区/名谷町社谷地区/学園南インターチェンジ南地区/学園南インターチェンジ北地区/桃山台北地区/神陵台5丁目地区/星陵台8丁目地区/垂水中央東地区の12です。市内9区のなかでも多い部類で、区内が単一の市場ではないことの公的な根拠になります(ただし各地区の決定年月日・区域面積・建築制限の内容は未取得です)。

この12地区の並びを見てください。狩口・多聞・室山・桃山台北・神陵台5丁目・星陵台8丁目は丘陵部の団地、学園南・学園南インターチェンジ南/北は第二神明道路のインターチェンジ周辺、舞子と垂水中央東は駅前、名谷町社谷は区の北部性格の違う場所に、別々のルールがかかっているということです。なお「学園南」は垂水区の地名で、「学園都市駅」は西区の駅です。ここは非常に紛らわしいので、物件を探すときに取り違えないでください。

さらに神戸市地区計画及びまちづくり協定等に関する条例(通称まちづくり条例・1981年12月制定)にもとづくまちづくり協定が20地区(2026年6月1日現在)あり、1978年制定の神戸市都市景観条例もあります。神戸で家を買うということは、何らかの地区ルールが乗っている可能性が相応にある、ということです。地区計画がかかっていると、建ぺい率・容積率・高さ・壁面位置・用途・垣根の構造などに追加の制限が入ることがあります。制限は物件の自由度を下げますが、同時に周辺の環境が守られるという意味では買い手の利益にもなります。重要なのは「あるかないか」を契約前に確定させることです。

出典:神戸市「区域区分(線引き)」//www.city.kobe.lg.jp/documents/57660/kuikikubun.pdf /神戸市「都市計画区域マスタープラン」//www.city.kobe.lg.jp/documents/57660/kuikimaster.pdf /神戸市「人と自然との共生ゾーンの指定等に関する条例」//www.city.kobe.lg.jp/a99375/shise/kekaku/kezaikankokyoku/symbiosis.html /条例本文PDF //www.city.kobe.lg.jp/documents/14587/202204_jyorei.pdf /神戸市「地区計画」//www.city.kobe.lg.jp/a35466/shise/kekaku/jutakutoshikyoku/district/index.html /神戸市「まちづくり協定」//www.city.kobe.lg.jp/a96653/kurashi/machizukuri/torikumi/agreement.html /神戸市「用途地域の見直し」//www.city.kobe.lg.jp/a84931/shise/kekaku/jutakutoshikyoku/youtominaoshi/index.html /神戸市「市街化調整区域における建築・開発」//www.city.kobe.lg.jp/a33173/business/kaihatsu/kaihatsukyoka/chosekuiki/kenchiku_kaihatsu.html

07神戸市垂水区の固定資産税・都市計画税(毎年かかるコスト)

購入時の諸費用だけでなく、買ったあと毎年かかる税金も判断材料です。 仲介手数料は1回きりですが、固定資産税・都市計画税は所有している限り毎年発生します。

税目税率課税対象
固定資産税1.4%市街化区域・市街化調整区域を問わず課税
都市計画税0.3%市街化区域内の土地・家屋のみ
合計(市街化区域)1.7%課税標準額に対して

固定資産税の税率は1.4%、都市計画税の税率は0.3%。いずれも神戸市の公表値です。固定資産税の計算式は市の公式表現で「課税標準額(1,000円未満切捨て)×税率(1.4%)=税額(100円未満切捨て)」、都市計画税は「課税標準額×税率(0.3%)」です。合計1.7%という数字を神戸市が1本で公表しているページは確認できていませんので、本ページでは1.4%と0.3%を分けて示したうえで合算値を併記しています。

都市計画税の課税対象は「毎年1月1日現在に都市計画法による市街化区域に土地・家屋を所有している人」。神戸市は市域の64%が市街化調整区域ですから、神戸市内には都市計画税がかからない物件が実際に存在します。ただしその調整区域の主たる分布先は北区・西区で、垂水区内に市街化調整区域があるかどうかは確認できていません(未取得)。垂水区の物件について「かからない」とも「必ずかかる」とも断定していません。納税通知書で確認するのが確実です。

納税義務者は賦課期日(毎年1月1日)現在の所有者で、1年分がその人に課税されます。年の途中で売買した場合、日割りの精算は売主・買主の合意で行う商慣習であって、市が按分して課税してくれるわけではありません。決済時の固定資産税・都市計画税の精算金は、仲介手数料とは別にかかる実費です。納付は一括払いまたは年4回分割で、口座振替・クレジットカード払いに対応しています。縦覧期間は毎年4月1日〜4月30日で、会場は新長田合同庁舎(長田区)です。2026年5月1日からは、固定資産税関係証明の対面発行窓口が新長田合同庁舎に集約されます。垂水区役所(垂水区日向1-5-1)とは別の場所ですので、窓口に行く前に電子申請や郵送で済むかどうかを神戸市にご確認ください。

住宅用地の課税標準の特例は、神戸市の公表値で小規模住宅用地(住宅1戸当たり200㎡以下の部分)が固定資産税で価格の6分の1・都市計画税で3分の1一般住宅用地(それを超える部分)が固定資産税で3分の1・都市計画税で3分の2です。市の原文は「住宅用地の課税標準額は、評価額に特例率(住宅用地特例率)を乗じた額が上限となります」。

垂水区の場合、この「200㎡」の線は多くの物件で効いてきません。成約データでは、垂水区の戸建291件の平均面積(土地面積)は139㎡。町丁目別の平均面積も西舞子105㎡・星陵台105㎡・神陵台94㎡・舞子台93㎡・塩屋町92㎡・狩口台81㎡・青山台79㎡と、おおむね200㎡を下回る水準です(北区の戸建は平均187㎡、星和台のように平均238㎡の町丁目もありました)。小規模住宅用地の6分の1が敷地の全部に適用されやすいという意味では、垂水区は保有コストの読みやすい区だと言えます。

新築住宅の減額措置は、2026年4月1日から床面積要件が変わっています。2026年3月31日までの新築は「居住部分の床面積が50㎡(一戸建以外の貸家住宅は40㎡)以上280㎡以下」でしたが、2026年4月1日以降の新築は「40㎡以上240㎡以下」になりました。減額割合はいずれも2分の1、減額期間は一般住宅で3年度分、3階建以上の耐火・準耐火構造で5年度分(認定長期優良住宅は2031年3月31日までの新築でそれぞれ5年・7年に延長)です。下限が50㎡から40㎡に下がったので、40㎡台の新築住戸が新たに対象に入ります。

垂水区の住宅地の公示価格は1㎡あたり平均129,785円で、兵庫県内で住宅地の標準地が3地点以上ある40市区町村のうち12位、神戸市9区のなかでは7位という水準です。中央区(363,538円/㎡)の約2.8分の1ですから、都心3区(中央・灘・東灘)に比べると毎年の保有コストの絶対額は抑えられます。ただし区内の標準地は最高239,000円/㎡から最安46,000円/㎡まで5.2倍ひらいており、「垂水区だから固定資産税が安い」とは言えません。物件の場所次第です。

なお土地・家屋の免税点の金額は、神戸市の公表ページで確認できていません(未取得)。一般に言われる「土地30万円・家屋20万円」という数字は、神戸市の公式ページ上で裏が取れなかったため本ページには記載していません。償却資産の免税点は「課税標準となるべき額が150万円未満の場合は、課税されません」と明記されています。また「固定資産税が免税点未満の場合は、都市計画税も課税されません」とも記されています。

免税点

同一人が神戸市垂水区内に所有する資産の課税標準額の合計が次の額に満たない場合は課税されません。

区分免税点
償却資産1,500,000円

※納期:年4期。2026年度は第1期 2026年4月30日/第2期 7月31日/第3期 12月25日/第4期 2027年3月1日が納期限です(納税通知書は2026年4月1日発送)。「固定資産税(概要)」ページは「年4回(4月、7月、12月、翌年2月)」と記していますが、実際の納期限は年度ごとにずれますので、該当年度の市税スケジュールをご確認ください/賦課期日は1月1日。「毎年1月1日現在に固定資産(土地・家屋・償却資産)を所有している人に対して、その年の4月1日から始まる年度分の税として課される」(神戸市)

※税率・免税点は神戸市垂水区の公表資料にもとづく最新値です。税額は物件ごとの課税標準額により異なります。正確な税額は市の資産税課または納税通知書でご確認ください。

08神戸市垂水区の学区・子育て支援(住所で決まるもの)

神戸市垂水区が学校選択制を実施しているかどうかは、本ページ作成時点で公表資料から確認できていません。このページでは推測で書かない方針のため、断定していません。市が公表している範囲では、住所地によって通う小学校・中学校が定められています。物件選びの段階で通学区域を確認し、最終的な判断は市の教育委員会にご確認ください。神戸市の公式ページには「学校選択制」という語が出てきません。実施しているという記載も、実施していないという記載も見つかっていないため、本ページでは実施の有無を断定していません。実在が確認できた制度は①指定学校の変更 ②区域外就学 ③小規模特認校の3つです。根拠は「神戸市学齢児童及び学齢生徒の就学に関する規則」。申請時期は市の公式表現で「翌年4月に小学1年生になる方は10月以降に、中学1年生になる方は11月以降に、指定学校変更の手続ができます」です。なお小規模特認校は六甲山小学校(灘区)と藍那小学校(北区)の2校で、垂水区には指定校がありません。また神戸市には「当分の間、指定学校の変更を認める地区」を定める要綱があり、特定の地区に住むと指定校以外を選べる運用があります。その地区名は本ページ作成時点で確認できていません(未取得)ので、学区を理由に物件を選ぶ場合は神戸市教育委員会に直接ご確認ください。

指定された学校以外に通えるケース(指定校変更)

指定校制でも、次の事由に当てはまれば指定校以外への就学が認められる場合があります。 「入学前に転居予定」「建て替え中の仮住まい」は多くの市で認められるため、 購入と入学のタイミングが重なる方は事前に教育委員会へ確認してください。

許可される事由内容
1 身体的理由(1)障害・病気「障害・病気により就学困難と認められる場合」。必要書類は医師の診断書等。変更できる期間は「卒業までの必要と認める期間」です。
1 身体的理由(2)特別支援学級「指定学校以外の特別支援学級に入級する場合」。必要書類は障害を証する書類等。変更できる期間は入級期間中です。
2 転居に伴う理由(1)1年以内に転居「1年以内に転居が確実な場合」。必要書類は建築確認書・売買契約書・賃貸借契約書等の写し。変更できる期間は当該学年中の転居の日まで。住宅の購入と入学のタイミングが重なる方は、まずここを見てください。売買契約書の写しで申請できるという点が実務上重要です。
2 転居に伴う理由(2)ア 転居で他校区へ「転居のため他校区に移った場合」。必要書類は同上。変更できる期間は「卒業までの必要と認める期間」。引っ越しても前の学校に通い続けられる可能性があるということです。
2 転居に伴う理由(2)イ 新築・増改築の仮住まい「新築・増改築により一時的に移った場合」。必要書類は同上。変更できる期間は入居の日まで。建て替え中の仮住まいが典型例です。
2 転居に伴う理由(2)ウ 住宅融資手続き「住宅融資手続きで住所と実際居住地が不一致」の場合。必要書類は同上。変更できる期間は入居の日まで。
2 転居に伴う理由(3)公共事業「公共事業に協力して転居」した場合。必要書類は公共工事主体からの依頼書等。変更できる期間は「卒業までの必要と認める期間」。垂水区では、垂水駅周辺で垂水活性化プランにもとづく公共・公益施設の再配置や垂水中央東地区第一種市街地再開発事業が進行中です。
3 校区変更等(1)住居表示変更「住居表示変更後、従前学校の継続を希望」する場合。必要書類の指定はなし。変更できる期間は卒業まで。
3 校区変更等(2)校区調整地区「校区調整地区で教育長が指定した場合」。必要書類の指定はなし。変更できる期間は「卒業までの必要と認める期間」。神戸市には別途「当分の間、指定学校の変更を認める地区を定める要綱」があります。
4 家庭事情(1)登校前後に監督者がいない「登校前後に監督者がいない場合」。必要書類は理由を証する書類。変更できる期間は卒業まで。共働き世帯にとって実務的な事由です。
4 家庭事情(2)兄弟姉妹と同校「指定学校変更済みの兄弟姉妹と同校を希望」する場合。必要書類の指定はなし。変更できる期間は卒業まで。
5 通学利便性 ア 距離「片道2km以上(小学)・3km以上(中学)で負担軽減」が必要な場合。必要書類の指定はなし。変更できる期間は卒業まで。垂水区は海岸沿いの市街地と丘陵部の団地からなる区で、住宅地の標準地57地点は最高239,000円/㎡から最安46,000円/㎡まで5.2倍ひらいています。距離だけでなく高低差も通学負担になります。
5 通学利便性 イ 公共交通機関「公共交通機関利用が認められている場合」。必要書類の指定はなし。変更できる期間は卒業まで。
5 通学利便性 ウ 通学経路「他校区を経由しない通学経路がない場合」。必要書類の指定はなし。変更できる期間は卒業まで。
6 教育的理由「いじめ・不登校・学校行事等で特別の配慮が必要」な場合。必要書類は理由を証する書類等。変更できる期間は「卒業までの必要と認める期間」。
7 小規模特認校六甲山小学校(灘区)・藍那小学校(北区)への就学希望。必要書類は小規模特認校就学申請書・勤務時間等書類。変更できる期間は卒業まで。市は制度の目的に「複式学級の解消」を挙げています。垂水区には小規模特認校の指定校はありません。条件は「保護者及び児童・生徒がともに神戸市内に居住していること」「公共交通機関を利用し、自力でおおむね1時間以内で通学できること」等です。

※許可基準・受付時期は毎年変わります。最終判断は神戸市垂水区の教育委員会です。必ず一次情報でご確認ください。

子育て支援は「市町村ごとに」違う

こども医療費助成や待機児童数は市町村が独自に決めているため、 隣の市に移るだけで条件が変わります。同じ兵庫県内でも、市が変われば条件が変わります。

項目内容
こども医療費助成の対象0歳〜高校3年生(18歳到達後、最初の3月31日まで)
所得制限所得制限なし(神戸市が公式に「所得制限なし」と明記)
一部自己負担0〜2歳は通院・入院とも自己負担なし(0円)。3歳〜高校生の通院は「2割負担 1日最大400円を月2回までの負担(3回目以降、自己負担なし)」。3歳〜高校生の入院時の自己負担については、市の公表ページで確認できていません(未取得)
保育所等の待機児童数0人(2026年4月1日時点・国の「保育所等利用待機児童数調査」にもとづく数値。5年連続ゼロ)

垂水区の市立小学校23校・中学校11校

区分学校名
市立小学校(23校)塩屋北/下畑台/つつじが丘/塩屋/乙木/東垂水/名谷/福田/高丸/千鳥が丘/千代が丘/垂水/霞ケ丘/東舞子/舞子/西舞子/西脇/多聞東/小束山/舞多聞/多聞の丘/多聞台/神陵台
市立中学校(11校)桃山台/塩屋/垂水東/福田/垂水/歌敷山/星陵台/多聞東/本多聞/舞子/神陵台
小規模特認校垂水区には指定校がありません。神戸市の小規模特認校は六甲山小学校(灘区)藍那小学校(北区)の2校です

「名谷小学校」の名前に注目してください。垂水区には「名谷町」という町名があり、市立名谷小学校があり、地区計画にも「名谷町社谷地区」があります。いっぽう神戸市営地下鉄の名谷駅は須磨区です。「垂水区の名谷駅」という言い方は誤りになります。物件検索で「名谷」を入力すると須磨区の物件が大量に出てきますので、住所を必ず確認してください。同じく「学園南」は垂水区の地名(地区計画名)ですが、「学園都市駅」は西区の駅「伊川谷」も西区です。垂水区の地価公示では名谷町字奥之坊2088番1が46,000円/㎡で区内最安の標準地になっています。

区の人口は減っているのに、駅前では「教室不足」

垂水区の学区を考えるうえで、これがいちばん重要な事実です。区の人口は2020年→2025年で▲8,477人(▲3.9%)。ところが神戸市は、「リノベーション・神戸(第2弾)~見違えるような神戸へ~ 垂水活性化プラン~生まれ変わる海辺のまち~」のなかで、垂水駅周辺の課題として次の3つを挙げています。

「人口増加による教室不足」/施設老朽化/「小児科病床不足」

区全体では人口が減り、駅周辺では教室が足りない。この2つが同時に市公式に書かれています。プランは2019年9月にスタートし、2019年12月に公表されました。対象区域は垂水駅周辺エリアで、目的は「公共・公益施設の再配置」を通じた課題解決と子育て環境の充実です。

垂水活性化プランの主な事業時期
新垂水図書館2025年9月30日開館
児童館・おやこふらっとひろば2023年6月26日オープン
垂水体育館の移転新設(垂水スポーツガーデンへ)2022年4月1日開設
垂水小学校の校舎建て替えプランの事業として掲載
中核的医療施設の整備(小児科病床不足への対応)同上
垂水駅前東広場のリニューアル同上
垂水中央東地区市街地再開発事業施行中。神戸市内で現在事業中の市街地再開発2件のうちの1件

図書館も、体育館も、児童館も、すでに開いています。新垂水図書館は2025年9月30日開館、児童館・おやこふらっとひろばは2023年6月26日オープン、垂水体育館は2022年4月1日に垂水スポーツガーデンへ移転して開設。計画ではなく、実際に稼働している施設です。子育て世帯として垂水駅周辺を検討するなら、この3施設は現地確認のリストに入れておいて損はありません。

学区で物件を選ぶなら、まず「指定学校の変更」の一覧を見る

神戸市の公式ページには「学校選択制」という語が一度も出てきません。実施しているとも、実施していないとも書かれていないため、本ページでは断定していません。実在が確認できたのは①指定学校の変更 ②区域外就学 ③小規模特認校の3つです。

このうち住宅購入で実際に効いてくるのが「指定学校の変更」です。神戸市は事由を7分類・16項目で公表しており、購入と入学のタイミングが重なる方には次の2つが直接関係します。

事由条件必要書類変更できる期間
2 転居に伴う理由(1)1年以内に転居が確実な場合建築確認書・売買契約書・賃貸借契約書等の写し当該学年中の転居の日まで
2 転居に伴う理由(2)イ新築・増改築により一時的に移った場合同上入居の日まで

売買契約書の写しで申請できるという点が実務上いちばん大きいところです。引き渡し前でも、契約さえ済んでいれば手続きの入口に立てます。申請時期は「翌年4月に小学1年生になる方は10月以降に、中学1年生になる方は11月以降に、指定学校変更の手続ができます」と市が明記しています。秋に動く制度だということを、逆算して覚えておいてください。

また、通学利便性の事由として「片道2km以上(小学)・3km以上(中学)」が明記されています。垂水区は海岸沿いの市街地と、その背後の丘陵団地からなる区です。住宅地の標準地は最高239,000円/㎡(五色山一丁目)から最安46,000円/㎡(名谷町字奥之坊)まで5.2倍ひらいており、距離の基準は水平距離ですが、実際の通学負担には高低差も効きます。市が「坂のまち神戸プロジェクト」のエリアリノベーション6エリアの一つに塩屋エリアを挙げていることも、現地を見るときの前提にしてください(ただし各エリアの区の帰属について市公式の明記は確認していません。塩屋駅が垂水区であることは、市の自転車等放置禁止区域の指定駅一覧から確認できます)。現地で、坂を含めて実際に歩いてみることをおすすめします。

さらに神戸市には「当分の間、指定学校の変更を認める地区を定める要綱」があります。特定の地区に住むと、指定校以外を選べるという運用です。その地区名は本ページ作成時点で確認できていません(未取得)。垂水区内に該当地区があるかどうかも分かっていませんので、学区を理由にエリアを絞る場合は、必ず神戸市教育委員会にご確認ください。

給食は「小学校だけ無償」。中学校は1食170円

ここは誤解が多いところなので、正確に書きます。神戸市は2026年度、市立小学校・義務教育学校(前期課程)・特別支援学校(小学部)の学校給食を公費負担により無償化しています。市の原文は「これらの学校の保護者からは学校給食費を徴収しません」。いっぽう中学校は有償で、「生徒:1食あたり170円(牛乳代30円を含む)」。市は「子育て世帯の経済的負担軽減を図るため給食費の助成をしています」としています。年間の徴収額として市が示している例は31,230円で、9期に分割して納付します。「神戸市は給食無償」と一括りにすると誤りになります。

就学援助の所得基準の目安は、2026年度で2人世帯176万1千円・3人世帯223万4千円・4人世帯266万4千円。定期申請は2026年4月1日〜5月19日(消印有効)、随時申請は2026年5月20日〜2027年2月5日です。新入学学用品費は小学1年生64,300円・小学6年生81,000円・中学校81,000円。電子申請(e-KOBE)または郵送で申請します。

こども医療費助成は高校3年生まで・所得制限なし

神戸市のこども医療費助成は0歳〜高校3年生(18歳到達後、最初の3月31日まで)が対象で、所得制限はありません0〜2歳は通院・入院とも自己負担なし(0円)、3歳〜高校生の通院は「2割負担 1日最大400円を月2回まで(3回目以降、自己負担なし)」。新しい受給者証は2026年7月1日から有効です。3歳〜高校生の入院時の自己負担については、市の公表ページで確認できていません(未取得)

医療については、垂水区固有の事実をもう一つ書いておきます。神戸市は垂水活性化プランのなかで「小児科病床不足」を課題として明記し、中核的医療施設の整備を事業として挙げています。市が公式に「足りない」と書いているということです。小さなお子さんのいるご家庭が垂水区を検討する場合、この点は正直に受け止めたうえで、実際の医療機関の配置をご自身で確認してください。(病床数などの具体的な数値は市公式で確認できていません。本ページに数値は書いていません。)

保育については、神戸市は「2026年4月1日時点で、国の『保育所等利用待機児童数調査』に基づく『保育所等利用待機児童数』は、5年連続でゼロとなりました」と公表しています。ただし「待機児童」と「保留児童」は別物です。神戸市は保留児童の区別内訳資料を別途出していますが、その数値は本ページでは取得できていません(未取得)垂水区内の保育所数・学童数も、区ページに集計値の掲載がなく未取得です。市公式が垂水駅周辺の「人口増加による教室不足」を課題に挙げていることとあわせて、希望する園・学校に入れるかどうかは、この「ゼロ」とは別の話だとご理解ください。

出典:神戸市「市立小学校一覧」//www.city.kobe.lg.jp/a61516/kosodate/education/gakkoen/syougatukou.html /「市立中学校一覧」//www.city.kobe.lg.jp/a61516/kosodate/education/gakkoen/tyugatukou.html /「指定学校の変更・区域外就学」//www.city.kobe.lg.jp/a80876/kosodate/gakko/school/area/kouku/kuikigai.html /「指定学校の変更について」(PDF)//www.city.kobe.lg.jp/documents/66486/r7shiteigai.pdf /「小規模特認校」//www.city.kobe.lg.jp/a80876/kosodate/gakko/school/area/tokuninkou.html /「学校給食費」//www.city.kobe.lg.jp/a54017/kosodate/gakko/school/lunch/nagare/kyusyokuhi/index.html /「就学援助」//www.city.kobe.lg.jp/a80876/kosodate/shien/scholarship/enter/index.html /「こども医療費助成」//www.city.kobe.lg.jp/a52670/kenko/health/medical/kodomoiryohijose.html /「待機児童数」//www.city.kobe.lg.jp/z/kodomokatekyoku/shienbu/taikijido-su.html /神戸市「垂水活性化プラン(垂水駅前の再配置)」//www.city.kobe.lg.jp/j39681/kuyakusho/tarumiku/keikaku/ekimaesaihaichi.html

09神戸市垂水区で家を買う前に必ず確認したい点

1|垂水区は「海のリスクと山のリスクを両方持つ」区

神戸市の9区を災害リスクで分けると、垂水区は珍しい位置にいます。 市公式は津波浸水想定について 「各区の浸水想定区域(北区・西区は浸水しないため掲載なし)」と明記しています。 つまり津波浸水想定区域があるのは東灘・灘・中央・兵庫・長田・須磨・垂水の7区で、 垂水区は「海のリスク」を持つ側です。 同時に、兵庫県指定の土砂災害警戒区域が区内に210箇所あり、 「山のリスク」も持っています

急傾斜地の崩壊土石流 地すべり津波浸水想定区域
北区611224 23858なし
須磨区23864 4306あり
垂水区19513 2210あり
西区17630 0206なし
長田区16719 0186あり
灘区14531 0176あり
中央区10847 0155あり
東灘区11719 1137あり
兵庫区8635 1122あり
神戸市計1,843482 312,356

垂水区の210箇所は9区中3位で、市全体の約8.9%(当方算出)。 1位の北区858箇所の約4分の1です。 内訳を見ると195箇所が「急傾斜地の崩壊」で、土石流13・地すべり2はごく少数。 垂水区の土砂災害リスクは、ほぼすべてが急傾斜地の崩壊だということになります。 海岸線からすぐ背後が丘陵になるという地形と整合します。

指定するのは神戸市ではなく兵庫県です。 市の公式表現は「兵庫県は法令に基づき、順次、基礎調査を実施したうえで、 『土砂災害警戒区域(イエローゾーン)』及び『土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)』を 指定しています」。 問い合わせ先を間違えないようにしてください。

上の表の箇所数はすべて警戒区域(イエローゾーン)です。 特別警戒区域(レッドゾーン)の箇所数は、市・県とも本ページでは取得できていません(未取得)。 レッドゾーンに指定されると、居室を有する建築物に構造規制がかかり、 開発には許可が必要になります。担保評価にも影響し得ます。 イエローとレッドは、実務上まったく別物です。混同しないでください。 出典:兵庫県「令和8年6月30日現在の指定状況」 //web.pref.hyogo.lg.jp/ks15/documents/0630shiteijoukyou.pdf / 神戸市「土砂災害警戒区域等」 //www.city.kobe.lg.jp/a19183/bosai/prevention/preparation/sand/doshasaigaikuiki.html / 神戸市「津波対策の完了について」 //www.city.kobe.lg.jp/a46366/tsunamitaisaku/tsunamikanryou.html

2|津波 ― 対策は2023年3月に完了。ただし区別の浸水想定区域図は存在する

神戸市は次のように公表しています。

「神戸市では、1000年に一度の確率で発生する津波の対策が、2023年3月に完了しています。」 防潮堤の「嵩上げ」「洗掘防止」「目地開き対策」を実施し、 「防潮堤を『粘り強い』構造に整備しました。」 そして「対策前の浸水想定区域と比較すると、浸水範囲が大幅に減少していることがわかります」 「人の住む区域は浸水しないと想定されています

ここでいうレベル2津波とは、市の定義で 「1000年に一度の確率で発生する可能性のあるマグニチュード9クラスの地震に伴い発生するとされる津波」 =南海トラフ巨大地震を想定したものです。 市はレベル1津波を「概ね100年〜150年間隔で繰り返し発生しているマグニチュード8クラスの地震に伴い 発生するとされる津波」と定義しています。

ただし、「対策完了」と「浸水想定区域がない」は別の話です。 神戸市は区別の津波浸水想定区域図を掲載しており、 垂水区版が存在します(2026年6月更新のPDF)。 北区・西区については「浸水しないため掲載なし」と明記されているので、 垂水区には図に描くべき浸水想定区域があるということです。

本ページに、想定津波高・浸水深・浸水範囲の数値は書いていません。 理由は単純で、区別の浸水想定区域図がPDF図面で、 文字としての数値を抽出できなかったから(未取得)です。 高潮浸水想定区域の区内状況も未取得(市の高潮ハザードマップはWebGIS提供のみ)、 洪水浸水想定区域の区内状況も未取得です。 海沿いの物件を検討される方は、必ずご自身の住所で図面を確認してください。

出典:神戸市「津波対策の完了について」 //www.city.kobe.lg.jp/a46366/tsunamitaisaku/tsunamikanryou.html / 垂水区の津波浸水想定区域図(PDF) //www.city.kobe.lg.jp/documents/65881/20260616183012.pdf / 高潮ハザードマップ //www2.wagmap.jp/kobecity/PositionSelect?mid=113

3|密集市街地「東垂水」― 神戸市の再生優先地区4地区の一つ

垂水区で戸建を買うときに、いちばん重要な確認事項がこれです。 神戸市は密集市街地の再生について、 「灘北西部」「兵庫北部」「長田南部」「東垂水」の4地区密集市街地再生優先地区としています。 東垂水は、この4地区のうち唯一の市西部の地区です。 市は密集市街地を「古い木造建築物が密集している」こと、 道路・公園などの公共施設が不足していること等と定義し、 密集市街地再生方針を2011年3月に策定しています。

面積については、正直に書きます。断定できませんでした。 市の密集市街地再生方針PDFの表2「防災再開発促進地区」には「東垂水 97ha」、 同じPDFの国の基準等に基づく密集市街地の面積一覧には「東垂水 35ha」と、 2つの数値が出てきます。 「防災再開発促進地区」と「国の基準等に基づく密集市街地」は別の指定であり、 数値も別物だと考えられますが、 どちらの数値をどの指定に紐づけるかを本ページでは確定できませんでした(確度・低)したがって本ページでは「東垂水は◯haです」という断定をしていません。

それでも、買う側にとっての意味ははっきりしています。 市が「古い木造建築物が密集している」「道路・公園などの公共施設が不足している」と 定義する地区が、垂水区内にあるということです。 神戸市は密集市街地について 老朽建物除却補助、まちなか防災空地、防災空地の土地寄付受け、近隣住環境計画といった 支援制度を用意しています。 「老朽建物の除却に補助が出る制度がある」ということは、 除却の対象になる老朽建物が現役で存在すると市が認めているということです。

確認すべきは次の4点です。

  • 前面道路の種別と幅員。建築基準法上の道路かどうか、42条2項道路なら セットバックが必要な範囲はどこまでか。
  • 再建築の可否。いま建っているものが建て替えられるとは限りません。 接道が2m未満であれば原則として再建築できません。
  • 密集市街地の区域にかかっているか。 東垂水の具体的な範囲(町丁目)は本ページでは確認できていません(未取得)ので、 神戸市情報マップまたは市の担当部局でご確認ください。
  • 隣地との境界と、隣家の状態。延焼リスクは自分の建物だけでは決まりません。

※密集市街地の地区名は、市の優先地区の呼称(4地区)と国基準の一覧で 粒度が異なります。混ぜて読まないでください。 出典:神戸市「密集市街地の再生」 //www.city.kobe.lg.jp/a96653/shise/kekaku/jutakutoshikyoku/misshu/index.html / 神戸市 密集市街地再生方針(PDF)//www.city.kobe.lg.jp/documents/11677/misshu.pdf

4|丘陵団地の中古住宅を買うときに見るところ

垂水区の丘陵部には、入居開始の年月がはっきりしている大規模団地があります。 市公式の区史年表によれば、 多聞台団地が1965年9月、明舞団地が1967年4月、新多聞団地が1974年8月1965年から1974年の10年間に集中しています。 区の高齢化率は31.0%(2020年国勢調査)。 最初に入居した世代がそのまま高齢化している、という構図です。

神戸市は、この団地を政策の対象にしています。 市は「計画的開発団地のリノベーション」のモデル団地として 垂水区多聞台・北区有野台・北区唐櫃台の3団地を挙げています。

多聞台の取り組み時期
多聞台団地再生協議会の立ち上げ2014年度
再生計画の策定2018年3月2023年3月に改訂版)
地域NPO法人「ワトワーズ多聞台」の設立2017年9月
コミュニティカフェ「たもん・センター・カフェ!」運営中
市営住宅跡地の活用(一般住宅ゾーン、高齢者福祉施設)取り組み中
センターゾーンの再整備2023-2024年
神戸芸術工科大学との連携取り組み中

「市営住宅跡地の活用」と「センターゾーン再整備」が課題になっているという事実は、 団地の中古住宅を買うときに正直に受け止めるべき情報です。 団地の中心部の用途が、これから変わる可能性があるということだからです。 多聞台団地の面積・戸数・高齢化率は市ページに数値記載がなく未取得ですので、 気になる団地については市や自治会に直接お尋ねください。

中古戸建・中古マンションを見るときの確認事項は次のとおりです。

  • 擁壁と斜面。垂水区は海岸線からすぐ背後が丘陵になる地形で、 土砂災害警戒区域が210箇所(うち急傾斜地の崩壊が195箇所)あります。 擁壁の築造年・構造・水抜き穴の状態、クラック・はらみ・傾きを必ず確認してください。
  • バスの便。丘陵部は駅から距離があります。 成約データの平均徒歩は10〜20分ですが、実際にはバス利用が前提の物件も多くあります。
  • マンションの築年。垂水区の成約マンションの平均築年は1989年です。 大規模修繕の履歴と長期修繕計画、修繕積立金の水準を必ず確認してください。 神戸市には長寿命化の大規模修繕工事をした分譲マンションへの固定資産税の減額措置が あります(制度ページの存在を確認。具体的な要件は未取得)。
  • 地区計画の有無。垂水区には12地区の地区計画があり、 そのうち狩口地区・多聞地区・室山地区・桃山台北地区・神陵台5丁目地区・星陵台8丁目地区は 丘陵部にあたります(各地区の制限内容は未取得)。

出典:神戸市「計画的開発団地のリノベーション」 //www.city.kobe.lg.jp/a29789/shise/kekaku/jutakutoshikyoku/danchi-renovation/index.html / 「モデル団地の取り組み」 //www.city.kobe.lg.jp/a29789/shise/kekaku/jutakutoshikyoku/danchi-renovation/model-danchi.html / 神戸市「垂水区史(区の歩み)」 //www.city.kobe.lg.jp/j39681/kuyakusho/tarumiku/shoukai/gaiyou/kushi.html

5|地名の取り違えに注意 ― 名谷・学園都市・伊川谷

垂水区は、神戸市のなかで最も地名の取り違えが起きやすい区です。 ここを間違えると、住所も学区も税も全部違ってきます。

紛らわしい名前垂水区にあるもの別の区にあるもの
名谷 名谷町(町名)/名谷小学校(市立)/名谷町社谷地区(地区計画)/ 区のウォーキングマップ「名谷マップ」 名谷駅(神戸市営地下鉄)は須磨区。名谷活性化プランも須磨区の事業
学園 学園南(地名・地区計画)/学園南インターチェンジ南地区/ 学園南インターチェンジ北地区/学が丘(町名) 学園都市駅(神戸市営地下鉄)は西区
伊川谷 伊川谷は西区。伊川谷駅前駐輪場・伊川谷小学校・伊川谷中学校はいずれも西区
星陵台/神陵台 両方とも垂水区。ただし成約中央値は星陵台2,900万円・神陵台775万円で 3.7倍違います(当方算出)
舞子/舞子公園 舞子駅はJR、舞子公園駅は山陽電鉄。別の駅名です(いずれも垂水区)
道場 北区にはJR道場駅と神鉄道場駅の2つがあります

とくに注意が要るのが「名谷」です。 垂水区には名谷町という町名があり、市立名谷小学校があり、地区計画にも名谷町社谷地区がある。 それでも神戸市営地下鉄の名谷駅は須磨区です。 「垂水区の名谷駅」という言い方は誤りになります。 そして垂水区の住宅地で最も安い標準地は、名谷町字奥之坊2088番1の46,000円/㎡ (前年比▲0.4%・地積565㎡)です。 区内最高の五色山一丁目239,000円/㎡との差は5.2倍。

そしてもう一度書きます。神戸市営地下鉄の駅は、垂水区に1つもありません。 西神・山手線/北神線の駅順は 「S01 谷上 … 名谷 → 総合運動公園 → 学園都市 → 伊川谷 → 西神南 → S17 西神中央」。 このうち垂水区の駅は1つもないのです。 それでも成約データでは学園都市を最寄りとする垂水区の物件が52件・中央値3,250万円総合運動公園を最寄りとする個票(神和台の戸建・2,700万円・徒歩25分)も出てきます。 「最寄駅」と「住所」は別物としてご確認ください。 固定資産税・都市計画税・学区・ごみ収集などの行政サービスは、住所地の区のものが適用されます。

出典:神戸市「市立小学校一覧」 //www.city.kobe.lg.jp/a61516/kosodate/education/gakkoen/syougatukou.html / 神戸市「地区計画」 //www.city.kobe.lg.jp/a35466/shise/kekaku/jutakutoshikyoku/district/index.html / 神戸市「市営自転車駐車場一覧」 //www.city.kobe.lg.jp/a26843/kurashi/access/road/cycleitiran/index.html / 神戸市交通局 //kotsu.city.kobe.lg.jp/

6|神戸市は「地区ルールが乗っている」確率が高い市

神戸市には地区計画が94地区+防災街区整備地区計画1地区=計95地区、 約3,697.8ha(2025年12月8日現在)あります。 市街化区域20,244haに対して約18%(当方算出)。 そのうち12地区が垂水区です。 狩口地区/多聞地区/室山地区/学園南地区/舞子地区/名谷町社谷地区/ 学園南インターチェンジ南地区/学園南インターチェンジ北地区/桃山台北地区/ 神陵台5丁目地区/星陵台8丁目地区/垂水中央東地区。 市内9区のなかでも多い部類です。

この12地区の配置が、垂水区の構造をそのまま示しています。 狩口・多聞・室山・桃山台北・神陵台5丁目・星陵台8丁目は丘陵部の団地、 学園南・学園南インターチェンジ南/北は第二神明道路のインターチェンジ周辺、 舞子と垂水中央東は駅前、名谷町社谷は区の北部性格の違う場所に、別々のルールがかかっています。

さらにまちづくり協定が20地区(2026年6月1日現在。 根拠は1981年12月制定の神戸市地区計画及びまちづくり協定等に関する条例)、 1978年制定の神戸市都市景観条例もあります。 地区計画がかかると、建ぺい率・容積率・高さ・壁面の位置・用途・垣柵の構造などに 追加の制限が入ることがあります。 制限は自由度を下げますが、同時に周辺の環境を守る働きもします。 大切なのは、契約前に「あるか・ないか・何が書いてあるか」を確定させることです。 垂水区12地区の決定年月日・区域面積・建築制限の内容は、本ページでは確認できていません(未取得)。 神戸市の「都市計画情報検索」「神戸市情報マップ」で住所を入力すれば、 線引き・用途地域・地区計画・高度地区がまとめて確認できます。

なお神戸市の高度地区は1973年に当初指定され、以降8回の全市見直しを経ており、 「斜線型高さ制限」と「絶対高さ制限」の2類型があります。 防火地域922ha・準防火地域5,942ha(2025年12月8日現在)。 垂水区内の用途地域・高度地区・防火/準防火地域の具体的な指定は未取得ですので、 本ページには数値を書いていません。

神戸市に「斜面地建築物の制限条例」があるという確認は取れていません。 横浜市など他都市には存在しますが、神戸市公式に該当ページを特定できませんでしたので、 本ページには書いていません。高度地区の「斜線型高さ制限」は存在しますが、 これは斜面地専用の規制ではありません。 出典:神戸市「地区計画」 //www.city.kobe.lg.jp/a35466/shise/kekaku/jutakutoshikyoku/district/index.html / 「用途地域・高度地区」//www.city.kobe.lg.jp/a84931/areadistrict.html / 「都市計画情報検索」//www.city.kobe.lg.jp/a35466/business/kaihatsu/plan/search.html / 「神戸市情報マップ」//www2.wagmap.jp/kobecity/Portal

7|「くらしの防災ガイド」垂水区版を、住所単位で見る

神戸市は区ごとに「くらしの防災ガイド」(2026年度版・土砂災害・水害ハザードマップ付)を 公開しています。垂水区版は記事面PDFと地図面PDFに分かれています。

ここで一つ、実務的な注意があります。 市の区別PDF索引で、垂水区版の記事面PDFのファイル名が「suma.pdf」(須磨)になっています。 本ページの作成にあたってPDFを開き、表紙が「垂水区」であることを確認済みです。 ファイル名だけで区を判断しないでください。

本ページに、想定浸水深などの具体的な数値は書いていません。 理由は単純で、地図面PDFが図面で、数値を文字として抽出できなかったから(未取得)です。 記事面PDFの内容も市全体共通の一般論で、区固有の数値はありませんでした。

確認していただきたいのは次の4つです。

  • 土砂災害警戒区域・特別警戒区域。垂水区内に警戒区域が210箇所あります (うち急傾斜地の崩壊195)。特別警戒区域の箇所数は未取得です。
  • 津波浸水想定。垂水区は浸水想定区域を持つ7区の一つです。 区別の浸水想定区域図(2026年6月更新のPDF)でご自身の住所をご確認ください。
  • 高潮。高潮ハザードマップは別に公開されています(WebGIS)。
  • 避難所と避難経路。海側の低地と丘陵部では、避難の方向が逆になります。

神戸市のハザードマップは日本語のほか英語・中文・韓国語でも公開されています。 兵庫県のCGハザードマップもあわせてご確認ください。

出典:神戸市「ハザードマップ」 //www.city.kobe.lg.jp/a19183/bosai/prevention/map/tokubetugou_new/index.html / 「くらしの防災ガイド」区別PDF索引 //www.city.kobe.lg.jp/a19183/bosai/prevention/map/tokubetugou_new/pdfkohyo2019.html / 垂水区版(記事面PDF・ファイル名は suma.pdf だが表紙は垂水区) //www.city.kobe.lg.jp/documents/28756/suma.pdf / 垂水区版(地図面PDF)//www.city.kobe.lg.jp/documents/28756/20260317153233.pdf / 土砂災害・水害ハザードマップ //www2.wagmap.jp/kobecity/PositionSelect?mid=19

10神戸市垂水区の成り立ち ― 「垂れ水」=滝の地名から、分かれた区・分けた区へ

垂水という区名の由来は、神戸市が公式に書いています。 「垂れ水」=「滝」。 市公式によれば、東垂水から塩屋へ続く道路の北側に、かつて4か所の滝が存在していたとされ、 その名は駒捨(こますて)の滝、琵琶の滝、恩地の滝、白滝と伝えられています。

この地名は、たいへん古いものです。 万葉集に「石ばしる垂水の上のさわらびの萌えいずる春になりにけるかも」という歌があり、 延喜式(927年)にも垂水郷の名が見えると市公式は記しています。 1,000年以上前から「垂水」だったということです。

もう一つ、区内の代表的な地名「塩屋」の由来も市公式に明記されています。 「古代からこの辺りの海岸で塩がつくられていたことに由来」し、 もとは「三里浜」と呼ばれ、後に「塩を焼く小屋」の意味から地名になったとされます。

1889年「明石郡垂水村」― 神戸市になるのは1941年

神戸市の市域の変遷について、市はこう記しています。 「1889年4月1日、神戸区に葺合村、荒田村を合併して神戸市が誕生しました。」 誕生時の面積は約21 km²。 「1947年から1958年にかけて、現在の東灘区や西北神地域を合併」し、 「28町村と合併した結果、面積は当初の25倍近くに相当する約530 km²まで 増加しました。」現在の面積は557.02 km²です。

垂水は、そのうちの一つでした。 垂水区の区史年表によれば、 1889年4月に市制・町村制が施行され「明石郡垂水村」が誕生1928年10月に「明石郡垂水町」となり、 1941年7月に明石郡垂水町が神戸市に合併(須磨区に編入)されました。 つまり、いまの垂水区はもともと明石郡であり、神戸市になったときはまず須磨区だったのです。

1946年に分かれ、1982年に分けた ― 垂水区は「両方」を経験した区

ここが垂水区の歴史でいちばん面白いところです。

年月できごと
1889年4月市制・町村制施行、明石郡垂水村が誕生
1928年10月垂水村が明石郡垂水町となる
1941年7月明石郡垂水町が神戸市に合併(須磨区に編入)
1946年11月垂水区が新設される(須磨区から分離・市内7区となる)
1947年3月 明石郡の伊川谷村・櫨谷村・押部谷村・玉津村・平野村・神出村・岩岡村の7村が 神戸市に合併し、垂水区に編入
1982年8月西神地区が西区として分区
1996年11月垂水区制50周年
2016年11月垂水区制70周年
2026年11月垂水区制80周年

1946年11月、垂水区は須磨区から分かれて生まれました。 そして翌1947年3月、明石郡の7村(伊川谷・櫨谷・押部谷・玉津・平野・神出・岩岡)が 神戸市に合併し、垂水区に編入されます。 この7つの村が、1982年8月にそのまま西区として分区したのです。

つまり「西区はもともと垂水区だった」。 これは市公式の年表で裏が取れる事実です。 垂水区は、須磨区から分かれた区であり、西区を分けた区でもある。 「分かれた側」と「分けた側」の両方を経験しているのは、 神戸市の9区のなかで垂水区だけです。

そしてこの歴史が、いまの地価にそのまま出ています。 西区の住宅地平均は74,694円/㎡で、区内格差は10.1倍(最安は神出町の17,200円/㎡)。 垂水区は129,785円/㎡で、区内格差は5.2倍1982年に西区として分かれていった7村の側に、市街化調整区域と農村用途区域が残り、 海沿いに残った垂水区は一様に市街化区域の区になった。 (ただしこれは事実の並びであって、市公式が因果として説明しているわけではありません。)

鉄道と道路が、この区をつくってきた

垂水区の年表は、交通インフラの記録が非常に詳しく残っています。

年月できごと
1888年11月 山陽鉄道(現JR西日本)兵庫〜明石間が開通、垂水駅ができる
1893年11月 東垂水沖の平磯に灯台ができる(現存最古の水中コンクリート建造物)
1896年7月山陽鉄道の塩屋・舞子駅ができる
1913年5月兵庫電気軌道(現山陽電鉄)一ノ谷〜塩屋間開通
1916年舞子に移情閣(現 孫文記念館)が建つ
1917年4月兵庫電気軌道 塩屋〜明石間開通
1925年7月/1933年3月神明国道(現 国道2号)の工事開始/完成
1931年4月 県立神戸高等商業学校(神戸商科大学を経て現 兵庫県立大学)が垂水町に移転
1936年5月垂水駅前〜神戸高商前間で初めてバスが通る(現 山陽バス)
1965年3月国鉄(現JR西日本)、山陽電鉄 垂水駅の高架完成
1983年3月/2007年3月垂水妙法寺線(垂水区内)完成/商大線完成
1988年5月明石海峡大橋 着工
1998年4月 明石海峡大橋(愛称パールブリッジ)、神戸淡路鳴門自動車道、第二神明道路北線 開通/ 垂水健康公園 開園/アジュール舞子 一部供用開始

1888年11月に垂水駅、1896年7月に塩屋駅・舞子駅。 130年以上前から、この区には鉄道が通っていました。 そして1998年4月。 明石海峡大橋・神戸淡路鳴門自動車道・第二神明道路北線が同時に開通した月が、 垂水区の景色を決定的に変えました。

団地の時代 ― 1965年から1974年へ

区の年表には、丘陵部の団地の入居開始年月がはっきり記されています。 1965年9月 多聞台団地1967年4月 明舞団地1974年8月 新多聞団地10年足らずのあいだに、3つの大規模団地が動き出しました。 同じ1974年8月には垂水下水処理場の運転も始まっています。

この時期に入居した世代が、いま高齢期に入っています。 区の高齢化率は31.0%(2020年国勢調査)、 1世帯当たり人員は2.17人。 神戸市は多聞台を「計画的開発団地のリノベーション」のモデル3団地の一つに指定し、 2014年度に多聞台団地再生協議会が立ち上がり、2018年3月に再生計画、 2023年3月に改訂版が策定されています。 (各団地の面積・戸数・計画人口は市公式に記載がなく未取得です。)

公園・レジャー施設の整備もこの時期から続きます。 1970年10月 旧有栖川宮邸が「舞子ビラ」としてオープン1974年6月 大歳山遺跡公園完成1975年8月 五色塚古墳の復元完成・オープン1984年9月 平磯海づり公園完成1987年10月 垂水スポーツガーデンオープン1991年7月 マリンピア神戸起工式1993年4月 平磯芝生広場完成・アーバンリゾートフェア神戸'93開催1998年3月 マリンピア神戸 一部供用開始1999年5月 舞子台緑地公園開園/6月 名谷あじさい公園開園2012年9月には五色塚古墳円筒埴輪群が国の重要文化財に指定されています。

1995年1月17日、そしていま

区の年表は1995年1月17日の阪神・淡路大震災の発生を記しています。 ただし垂水区内の被害数値は、区公式の年表には記載がなく、本ページでは未取得です。 数字を持っていないので、被害の規模について本ページには何も書いていません。

震災の翌年、1996年3月に垂水区・区別計画(いきいきした生活文化のまち-垂水)が策定され、 1996年11月に垂水区制50周年2005年6月に垂水区中期計画(~いつまでも住み続けたいまち・垂水~)2016年3月に「垂水区計画」策定・11月に区制70周年。 そして2019年12月にリノベーション・神戸「垂水活性化プラン~生まれ変わる海辺のまち~」が公表され、 2022年4月に垂水体育館が垂水スポーツガーデンへ移転2023年6月26日に児童館・おやこふらっとひろばがオープン2025年9月30日に新垂水図書館が開館しました。 2026年11月には、垂水区制80周年を迎えます。

垂水区長のあいさつは、区をこう表現しています。

明石海峡大橋など海を望む美しい景観や、五色塚古墳、大歳山遺跡をはじめとした 歴史ある文化資源に恵まれたまち」 「随所に自然を身近に感じることができ、都心への便利なアクセスを背景に、 快適で住みよいまちとして発展してきました

明石郡垂水村から、須磨区へ。須磨区から分かれて垂水区へ。 そして西区を分けて、いまのかたちへ。 垂水区で物件を見るときに、その土地がこの流れのどこに立っているのかを一度考えてみてください。 区の花はゼラニウム(1986年9月選定)、 区役所は垂水区日向1-5-1です。 人口は2025年国勢調査速報で206,825人・98,554世帯。 区全体では2020年比▲3.9%で減っていますが、 市公式は垂水駅周辺の「人口増加による教室不足」を課題に挙げています。 この区を、一つの数字で語ることはできません。

出典:神戸市「垂水区史(区の歩み)」 //www.city.kobe.lg.jp/j39681/kuyakusho/tarumiku/shoukai/gaiyou/kushi.html / 神戸市「垂水区の地名の由来」 //www.city.kobe.lg.jp/j39681/kuyakusho/tarumiku/shoukai/gaiyou/chimei.html / 神戸市「垂水区長あいさつ」 //www.city.kobe.lg.jp/j39681/kuyakusho/tarumiku/shoukai/kucho/aisatsu.html / 神戸市「垂水区制80周年」//www.city.kobe.lg.jp/j39681/tarumiku80.html / 神戸市「西区の概要」 //www.city.kobe.lg.jp/k25836/kuyakusho/nishiku/shokai/introduction/gaiyou/index.html / 神戸市「神戸市域の変遷」//www.city.kobe.lg.jp/a89138/shise/about/energy/rekishi.html / 神戸市「垂水活性化プラン(垂水駅前の再配置)」 //www.city.kobe.lg.jp/j39681/kuyakusho/tarumiku/keikaku/ekimaesaihaichi.html

11神戸市垂水区の物件を探す・相談する

ネットで見つけた神戸市垂水区の物件は、原則どこの会社が広告しているものでも、家タダでご購入いただけます。 SUUMO・アットホーム・ホームズ・各社ホームページ、どこで見つけた物件でも構いません。 物件URLをLINEで送っていただければ、その場で「仲介手数料0円の対象か」を無料でお答えします。

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※物件価格・印紙税・登記費用・住宅ローン保証料など、仲介手数料以外の実費は別途必要です。

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項目内容
会社名株式会社MILLIONS(家タダ)
所在地大阪市中央区西心斎橋 おおきに心斎橋Landmarkビル702
免許番号大阪府知事(1)第66296号
電話06-4256-4106
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※掲載の数値は令和8年地価公示、令和7年国勢調査、国土交通省 不動産情報ライブラリの成約価格情報ほか公的資料にもとづきます。基準日は出典欄をご確認ください。

12神戸市垂水区の不動産購入に関する記事

13神戸市垂水区の不動産購入 よくある質問

神戸市垂水区で本当に仲介手数料は0円になりますか?

はい。ネットに掲載されている神戸市垂水区の物件は、原則どこの会社が広告しているものでも、家タダを通してご購入いただければ買主様の仲介手数料は0円です。宅地建物取引業法第46条にもとづく報酬額告示は報酬の上限を定めたもので、下限の定めはありません。つまり「これ以上もらってはいけない」という天井は法律で決まっていますが、「これだけはもらわなければならない」という床は決まっていない、ということです。家タダは売主様側からの報酬だけで成立する形に取引を組み立てているため、買主様からいただかなくても事業として成り立ちます。垂水区の成約中央値(戸建2,700万円・マンション1,400万円)で計算すると、仲介手数料の上限額は95万7,000円・52万8,000円。件数が最も多い垂水駅を最寄りとする成約の中央値2,000万円なら72万6,000円、町丁目別で最も高い星陵台の2,900万円なら102万3,000円です。これがまるごと0円になります。物件URLをLINEでお送りいただければ、その場で対象かどうかを無料でお答えします。

神戸市垂水区の住宅の相場はいくらくらいですか?

国土交通省 不動産情報ライブラリの成約価格情報(2025年第2四半期〜2026年第1四半期・578件)では、戸建の成約中央値が2,700万円(291件・平均土地面積139㎡・平均築2004年)、中古マンションが1,400万円(287件・平均専有74㎡・平均築1989年)です。578件のうち戸建291件・マンション287件とほぼ半々で、神戸市のなかでも珍しくバランスの取れた市場です。成約データ上の最寄駅別では垂水2,000万円(215件・区内の約37%)、舞子1,700万円(93件)、朝霧1,200万円(69件)、学園都市3,250万円(52件/学園都市駅は西区)、塩屋(兵庫)1,300万円(34件)、滝の茶屋1,400万円(27件)。町丁目別では星陵台2,900万円(18件)が最も高く、神陵台775万円(34件)が最も安くなっています。「星陵台」と「神陵台」は一文字違いで、中央値が3.7倍違います(当方算出)。取り違えないようご注意ください。土地の値段は令和8年地価公示で1㎡あたり平均129,785円(住宅地57地点)、前年比+2.2%。商業地は3地点平均141,666円(+3.7%)で、工業地の標準地は0地点です。なお成約価格情報は国土交通省の公表データで、家タダ自身の成約実績ではありません

垂水区は人口が減っていると聞きます。将来が心配ではないですか?

その心配は、半分は正しく、半分は違います。区の人口は2020年→2025年で▲8,477人(▲3.9%)。神戸市全体の△1.8%のおよそ2.2倍の速さで減っており、2025年国勢調査速報で増加したのは中央区(+3.1%)・兵庫区(+2.5%)・灘区(+0.4%)の3区のみで、垂水区は含まれていません。ここは事実です。ところが、神戸市は垂水駅周辺について「人口増加による教室不足」を公式に課題として挙げています。「リノベーション・神戸(第2弾)~見違えるような神戸へ~ 垂水活性化プラン~生まれ変わる海辺のまち~」(2019年9月スタート・2019年12月公表)のなかでの記述です。同じプランは「小児科病床不足」も課題として挙げています。区全体では人口が減り、駅周辺では教室が足りない。どちらも市公式に書かれています。そして駅前には実際に投資が入っており、新垂水図書館(2025年9月30日開館)児童館・おやこふらっとひろば(2023年6月26日オープン)垂水体育館(2022年4月1日開設)はすでに稼働しています。垂水中央東地区第一種市街地再開発事業も施行中で、神戸市内で現在事業中の市街地再開発2件のうちの1件です。地価も、駅周辺の標準地は坂上一丁目+5.6%・旭が丘一丁目+5.4%・清水通+4.9%と上がっています。「垂水区の人口が減っている」という一つの数字で、この区の物件を判断しないでください。

なぜ垂水区は「星陵台」と「神陵台」で3.7倍も違うのですか?

市公式に因果として書かれた資料はありませんので、断定はできません。事実だけを並べます。国土交通省の成約価格情報(直近4四半期)で、星陵台は18件・中央値2,900万円・平均面積105㎡神陵台は34件・中央値775万円・平均面積94㎡面積はほとんど変わらないのに、中央値が3.7倍違います(倍率は当方算出)。地価公示では星陵台二丁目1064番1056が149,000円/㎡(前年比+2.8%)神陵台五丁目123番が99,000円/㎡(+1.0%)で、こちらは1.5倍の差です。土地の値段の差(1.5倍)より、成約価格の差(3.7倍)のほうがずっと大きい。これは、取引されている物件の種別(戸建かマンションか)築年が違うことの反映だと読むのが自然です。垂水区全体では戸建291件(中央値2,700万円・平均築2004年)とマンション287件(中央値1,400万円・平均築1989年)がほぼ半々で、どちらが多く取引されている町丁目かによって、中央値は大きく動きます町丁目別の中央値を「その町の土地の価値」と読まないでください。物件の種別と築年を揃えて比べる必要があります。

垂水区の津波・土砂災害のリスクはどうですか?

垂水区は、海のリスクと山のリスクを両方持つ区です。まず津波。神戸市は区別の津波浸水想定区域図を掲載しており、注記に「各区の浸水想定区域(北区・西区は浸水しないため掲載なし)」と明記しています。つまり浸水想定区域があるのは東灘・灘・中央・兵庫・長田・須磨・垂水の7区で、垂水区はこの7区に含まれます。市は「1000年に一度の確率で発生する津波の対策が、2023年3月に完了しています」「防潮堤を『粘り強い』構造に整備しました」「人の住む区域は浸水しないと想定されています」と公表していますが、区別の浸水想定区域図は存在しますので、ご自身の住所で必ずご確認ください。想定津波高・浸水深・浸水範囲の数値は未取得です(PDFが図面のため)。次に土砂。兵庫県が2026年6月30日現在で公表している指定状況によると、垂水区内の土砂災害警戒区域(イエローゾーン)は210箇所(急傾斜地の崩壊195・土石流13・地すべり2)。神戸市全体2,356箇所の約8.9%で、9区中3位(1位 北区858箇所・2位 須磨区306箇所)。北区の約4分の1です。195箇所が急傾斜地の崩壊で、これは海岸線からすぐ背後が丘陵になる地形と整合します。指定するのは神戸市ではなく兵庫県です。土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)の箇所数は未取得。なお神戸市は「現在、神戸市内には地すべりのレッドゾーンの指定はありません」と明記しています。高潮・洪水・内水の浸水想定区域の区内状況も未取得です。くらしの防災ガイド垂水区版でご自身の住所を確認してください(記事面PDFのファイル名が suma.pdf になっていますが、表紙は「垂水区」です)。

密集市街地「東垂水」とは何ですか。物件選びにどう影響しますか?

神戸市は密集市街地再生優先地区として「灘北西部」「兵庫北部」「長田南部」「東垂水」の4地区を挙げており、東垂水は、この4地区のうち唯一の市西部の地区です。市は密集市街地を「古い木造建築物が密集している」こと、道路・公園などの公共施設が不足していること等と定義し、密集市街地再生方針を2011年3月に策定しています。面積については、本ページでは断定していません。市の再生方針PDFの表2「防災再開発促進地区」には「東垂水 97ha」、同じPDFの国の基準等に基づく密集市街地の一覧には「東垂水 35ha」と、2つの数値が出てきます。「防災再開発促進地区」と「国基準の密集市街地」は別の指定だと考えられますが、どちらの数値をどの指定に紐づけるかを確定できなかったためです(確度・低)。物件選びへの影響は主に3点。①密集市街地の敷地は狭小で接道条件が厳しくなりがちなので、前面道路の幅員・種別と再建築の可否を必ず確認する。②延焼リスクは隣家の状態にも左右されるので、周辺も見る。③解体・建て替えの計画がある場合は、市の支援制度(老朽建物除却補助・まちなか防災空地など)の対象かどうかを市に確認する。東垂水の具体的な範囲(町丁目)は本ページでは確認できていません(未取得)ので、神戸市情報マップまたは市の担当部局でご確認ください。

「名谷駅」や「学園都市駅」の物件は垂水区ですか?

いいえ。名谷駅は須磨区、学園都市駅と伊川谷駅は西区です。神戸市営地下鉄の駅は、垂水区に1つもありません。西神・山手線/北神線の駅順は「S01 谷上 … 名谷 → 総合運動公園 → 学園都市 → 伊川谷 → 西神南 → S17 西神中央」ですが、このうち垂水区の駅は1つもないのです。ところが垂水区には、まぎらわしい地名が揃っています。「名谷町」という町名があり、市立名谷小学校があり、地区計画にも「名谷町社谷地区」があります。区のウォーキングマップにも「名谷マップ」があります。「学園南」という地名もあり、地区計画に「学園南地区」「学園南インターチェンジ南地区」「学園南インターチェンジ北地区」の3つがあります。地名は垂水区、駅は別の区。ここを混同すると物件選びを誤ります。なお成約データでは、学園都市を最寄りとする垂水区の物件が52件・中央値3,250万円・平均徒歩20分あります。区内で中央値が最も高く、徒歩分数も最も長いという組み合わせです。住所は垂水区、最寄駅は西区、ということが実際に起こるということです。また垂水区の住宅地で最も安い標準地は名谷町字奥之坊2088番1の46,000円/㎡(前年比▲0.4%)で、区内最高の五色山一丁目239,000円/㎡との差は5.2倍です。「最寄駅」と「住所」は別物としてご確認ください。固定資産税・都市計画税・学区・ごみ収集などの行政サービスは、住所地の区のものが適用されます。

垂水区の丘陵団地の中古住宅を買うとき、何を見ればいいですか?

まず、団地の年齢を知ってください。市公式の区史年表によれば、多聞台団地の入居開始が1965年9月、明舞団地が1967年4月、新多聞団地が1974年8月1965年から1974年の10年間に集中しています。区の高齢化率は31.0%(2020年国勢調査)、1世帯当たり人員は2.17人。最初に入居した世代がそのまま高齢化している、という構図です。神戸市は多聞台を「計画的開発団地のリノベーション」のモデル3団地の一つに指定しており(他は北区有野台・北区唐櫃台)、2014年度に多聞台団地再生協議会が立ち上がり、2018年3月に再生計画、2023年3月に改訂版が策定されています。地域NPO法人「ワトワーズ多聞台」(2017年9月設立)やコミュニティカフェ「たもん・センター・カフェ!」の活動、市営住宅跡地の活用(一般住宅ゾーン、高齢者福祉施設)、センターゾーンの再整備(2023-2024年)、神戸芸術工科大学との連携も市公式に記されています。見るべきポイントは4つ。①擁壁と斜面(区内の土砂災害警戒区域210箇所のうち195箇所が急傾斜地の崩壊)、②バスの便(丘陵部は駅から距離があります)、③マンションの築年(区の成約マンションの平均築年は1989年。大規模修繕の履歴・長期修繕計画・修繕積立金を確認)、④地区計画の有無(区内12地区のうち狩口・多聞・室山・桃山台北・神陵台5丁目・星陵台8丁目が丘陵部)。各団地の面積・戸数・高齢化率は市ページに数値記載がなく未取得です。

垂水区の学区や子育て支援はどうなっていますか?

垂水区の市立小学校は23校(塩屋北・下畑台・つつじが丘・塩屋・乙木・東垂水・名谷・福田・高丸・千鳥が丘・千代が丘・垂水・霞ケ丘・東舞子・舞子・西舞子・西脇・多聞東・小束山・舞多聞・多聞の丘・多聞台・神陵台)、中学校は11校(桃山台・塩屋・垂水東・福田・垂水・歌敷山・星陵台・多聞東・本多聞・舞子・神陵台)。神戸市に2校ある小規模特認校(六甲山小学校=灘区・藍那小学校=北区)は、垂水区にはありません。注意点として、市公式は垂水駅周辺の課題に「人口増加による教室不足」を挙げ、垂水小学校の校舎建て替えを実施するとしています。区全体の人口は▲3.9%で減っているのに、駅前では教室が足りないということです。神戸市の公式ページには「学校選択制」という語が一度も出てきません。実施しているとも、していないとも書かれていないため、本ページでは断定していません。実在が確認できた制度は①指定学校の変更 ②区域外就学 ③小規模特認校の3つです。指定学校の変更は7分類16項目の事由が公表されており、住宅購入との関係でとくに重要なのが「1年以内に転居が確実な場合」(必要書類は建築確認書・売買契約書・賃貸借契約書等の写し)売買契約書の写しで申請できます。申請時期は「翌年4月に小学1年生になる方は10月以降、中学1年生になる方は11月以降」。給食は2026年度は小学校のみ無償化で、中学校は1食170円の有償(助成あり)。年間の徴収額として市が示している例は31,230円です。「神戸市は給食無償」と書くと誤りになります。こども医療費助成は0歳〜高校3年生・所得制限なし、0〜2歳は通院・入院とも自己負担なし。垂水活性化プランで児童館・おやこふらっとひろばが2023年6月26日にオープン新垂水図書館が2025年9月30日に開館しています。国の定義による保育所等利用待機児童数は2026年4月1日時点で5年連続ゼロですが、「待機児童」と「保留児童」は別物で、保留児童の区別内訳は未取得。垂水区内の保育所数・学童数も未取得です。

神戸市垂水区で買うとき、家タダに頼むデメリットはありますか?

正直にお伝えすると、あります。第一に、売主様側からの報酬だけで成立する形に組み立てるため、物件や取引条件によっては対象外になる場合があります(売主が仲介手数料を支払わない取引など)。すべての物件で0円になるとお約束はできません。第二に、仲介手数料が0円でも、登記費用・ローン関連費用・固定資産税および都市計画税の精算金・火災保険料などの実費はかかります。神戸市の固定資産税・都市計画税は賦課期日(毎年1月1日)現在の所有者に1年分が課税される税で、年の途中の売買では日割り精算が商慣習となっています。これは決済時に必要な実費です。第三に、垂水区・神戸市固有のコストです。市街化区域内であれば固定資産税1.4%+都市計画税0.3%で毎年1.7%(1.4%と0.3%は神戸市の公表値、合計1.7%は当方の合算)。垂水区内に市街化調整区域があるかどうかは市公式で確認できていないため、「都市計画税がかからない選択肢がある」とは申し上げられません。また中学校の給食費は1食170円・年間の徴収例は31,230円で、小学校は無償でも中学校は有償です。第四に、物件そのもののリスクです。垂水区は津波浸水想定区域を持つ7区の一つであり、同時に土砂災害警戒区域が210箇所(うち急傾斜地の崩壊195箇所)あります。密集市街地「東垂水」は市の再生優先地区4地区の一つで、接道や再建築の可否に制約がある物件が存在し得ます。丘陵団地は入居開始が1965〜1974年に集中しており、擁壁の維持費や大規模修繕という論点も生じます。住宅地57地点のうち5地点は前年比マイナスで、そのうち3地点が塩屋です。上がっている地点と下がっている地点が同じ区内に同時に存在します。家タダはこうした調査を契約前に無料で行いますが、調査の結果、購入をおすすめしないという結論になることもあります。対象になるかどうかは物件URLをお送りいただければその場で無料で診断しますので、まずはご相談ください。

神戸市垂水区の物件、その価格で買って大丈夫ですか?

神戸市垂水区は、区全体の人口が2020年→2025年で▲8,477人(▲3.9%)と減っているのに、市公式が垂水駅周辺の課題として「人口増加による教室不足」を明記している区です。区平均と駅前が、逆方向に動いています。そしてその駅前には、新垂水図書館(2025年9月30日開館)児童館・おやこふらっとひろば(2023年6月26日)垂水体育館(2022年4月1日)がすでに開き、神戸市内で現在事業中の市街地再開発2件のうち1件=垂水中央東地区が施行中です。住宅地の公示価格は57地点平均で129,785円/㎡(前年比+2.2%)、区内格差は5.2倍で、北区11.7倍・西区10.1倍より小さい。ただし57地点のうち5地点は下落しており、そのうち3地点が塩屋です。成約は578件のうち戸建291件(中央値2,700万円)・マンション287件(1,400万円)とほぼ半々。「垂水区の相場」という一つの数字で判断できる区ではありません。津波浸水想定区域にかかっていないか、土砂災害警戒区域210箇所のどこかに当たっていないか、密集市街地「東垂水」の区域ではないか、地区計画12地区のどれかがかかっていないか、団地なら擁壁と修繕積立金はどうか、そしてその住所は本当に垂水区か(名谷駅は須磨区、学園都市駅は西区です)。物件情報の1行だけでは判断できません。家タダでは、こうした調査をすべて契約前に無料で行ったうえで、買主様の仲介手数料0円でお引き渡しまで進めます。垂水区の成約中央値(戸建2,700万円・マンション1,400万円)なら、1件あたり52万8,000円〜95万7,000円の差です。気になる物件のURLをLINEでお送りください。

14本ページで使用した出典(すべて公的一次情報)

当ページに掲載した数値は、すべて以下の公的機関の公表資料にもとづいています。基準日も併せてご確認ください。

運営:株式会社MILLIONS(大阪府知事(1)第66296号)

所在地:大阪市中央区西心斎橋 おおきに心斎橋Landmarkビル702

加盟:国土交通大臣指定 不動産流通機構/全国宅地建物取引業協会/不動産公正取引協議会

最終更新:2026年9月18日

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