
【神戸市】で仲介手数料無料で家を買う方法|9区の相場・地価・制度を公的データで比較
兵庫県神戸市 専門 エリアガイド
神戸市で 仲介手数料無料 で家を買う方法。
2,300万円の物件なら 82万5,000円 おトク/仲介手数料の上限額との差
ネットに掲載されている神戸市の物件は、原則どこの会社の物件でも
買主様の仲介手数料0円でご購入いただけます。
神戸市で、仲介手数料無料(0円)で家を買うことはできますか?
できます。ネットに掲載されている神戸市の物件は、原則どこの会社が広告しているものでも、家タダを通してご購入いただければ買主様の仲介手数料は0円です。神戸市の成約中央値は、中古マンションが2,300万円(2,743件)、戸建が2,800万円(1,631件)(直近4四半期・国土交通省 成約価格情報。家タダ自身の成約実績ではありません)。実際に成約している価格帯は1,300万円〜5,300万円(下位25%〜上位10%)で、この帯にかかる仲介手数料の上限額は49万5,000円〜181万5,000円。価格が上がるほど手数料も上がりますが、家タダならどの価格帯でも買主様は0円です。
- 神戸市で実際に成約している価格帯は1,300万円〜5,300万円(下位25%〜上位10%・直近4四半期・国土交通省 成約価格情報。家タダ自身の成約実績ではありません)。この帯にかかる仲介手数料の上限額は49万5,000円〜181万5,000円で、家タダを通して買えばその全額が0円になります。2,300万円なら82万5,000円、3,300万円なら115万5,000円、5,300万円なら181万5,000円。高い物件ほど、0円にできる金額は大きくなります。
- なぜ0円にできるかというと、売主様側からのみ報酬をいただく「片手仲介」だからです。値引き交渉でも、キャンペーンでもありません。ネットに出ている神戸市の物件なら、原則どこの会社が広告しているものでもご紹介できます。ただし印紙代・登記費用・火災保険料・固定資産税と都市計画税の精算金などの実費は別途かかります。対象外になる物件もあります(詳しくはこのページ下部のFAQに正直に書いています)。
- 神戸市の住宅地の公示価格は1㎡あたり平均172,201円(280地点の単純平均・令和8年地価公示)。前年比+2.9%。280地点は兵庫県内で最も多い標準地数です(当方算出)。
- ここがいちばん大事なところです。神戸市には「神戸市の相場」という一つの数字が存在しません。市内の標準地は最高695,000円/㎡(東灘区 御影郡家二丁目)から最安9,600円/㎡(北区 淡河町野瀬字一ノ坪)まであり、その差は72.4倍。区別の住宅地平均でも中央区363,538円/㎡に対して北区58,056円/㎡=6.3倍ひらいています。
- 同じ神戸市で、同じ固定資産税率1.4%、同じ都市計画税0.3%、同じ指定校制度、同じこども医療費助成(0歳〜高校3年生・所得制限なし)。それでも6.3倍です。この差は市場だけでできたものではなく、制度が作っている部分があります。
- その第一が区域区分です。神戸都市計画区域約55,730haのうち、市街化調整区域が約35,486ha=64%。政令指定都市でありながら市域の3分の2が市街化調整区域という構造です。
- 第二が「人と自然との共生ゾーンの指定等に関する条例」(平成8年4月15日 神戸市条例第10号、最終改正 令和4年4月1日)。農村用途区域は17,935haで、対象は北区66集落・西区106集落。同条例第10条により、区域内での建築・宅地造成・土地の形質変更・木竹伐採などは着手日の30日前までに市長へ届け出なければなりません。
- 災害リスクも区によって極端に違います。兵庫県指定の土砂災害警戒区域は市内2,356か所で、そのうち858か所(約36%)が北区1区に集中。いっぽう津波の浸水想定区域があるのは7区で、市公式は「北区・西区は浸水しないため掲載なし」と明記しています。
- 令和7年(2025年)国勢調査の速報集計で、神戸市の人口は1,497,630人。150万人を割りました。2020年比△27,522人(△1.8%)。いっぽう世帯数は766,349世帯で+31,429世帯(+4.3%)。人口が増えたのは中央区(+3.1%)・兵庫区(+2.5%)・灘区(+0.4%)の3区だけです。
- 固定資産税1.4%+都市計画税0.3%。ただし都市計画税は市街化区域内の土地・家屋のみで、市街化調整区域の物件にはかかりません。2026年4月1日から新築住宅の減額措置の床面積要件が「40㎡以上240㎡以下」に変わりました。学校給食は2026年度は小学校のみ無償化で、中学校は1食170円の有償(助成あり)です。
01神戸市で仲介手数料が0円になる仕組み
売主様側からのみ報酬をいただく「片手仲介」
不動産の売買では、売主側と買主側それぞれに仲介会社が入ります。家タダは売主様側からの報酬だけで成立する形に 取引を組み立てるため、買主様からは仲介手数料をいただきません。宅地建物取引業法第46条にもとづく報酬額告示 (昭和45年建設省告示第1552号)は報酬の上限を定めたもので、下限の定めはありません。
神戸市の価格帯で、いくら得になるか
神戸市の住宅地は1㎡あたり平均172,201円(280地点の単純平均)。市内の標準地は最高695,000円/㎡(東灘区 御影郡家2丁目305番6)から最低9,600円/㎡(北区 淡河町野瀬字一ノ坪1858番)まであり、どのエリアを選ぶかで土地の値段が72.4倍変わります。
| 物件価格(税抜) | 仲介手数料の上限額(税込) | 家タダの場合 | 削減額 |
|---|---|---|---|
| 1,300万円 | 49万5,000円 | 0円 | ▲49万5,000円 |
| 2,300万円 | 82万5,000円 | 0円 | ▲82万5,000円 |
| 3,300万円 | 115万5,000円 | 0円 | ▲115万5,000円 |
| 4,300万円 | 148万5,000円 | 0円 | ▲148万5,000円 |
| 5,300万円 | 181万5,000円 | 0円 | ▲181万5,000円 |
※速算式(物件価格×3%+6万円)×1.1 で算出。400万円以下は別区分。
神戸市の成約価格帯だと、いくら変わるか
直近4四半期の成約中央値は、中古マンションが2,300万円(2,743件・平均専有72㎡・平均築1995年)、戸建が2,800万円(1,631件・平均面積142㎡・平均築2003年)。マンション2,300万円なら仲介手数料の上限額は82万5,000円、戸建2,800万円なら99万円。これがまるごと0円になります。成約データの町丁目別で中央値がいちばん高いのは中央区 中山手通の5,350万円(46件・平均面積70㎡)で、この価格帯だと183万1,500円の差。次が東灘区 御影山手の4,600万円(39件・平均117㎡)で158万4,000円。最寄駅別では三ノ宮(JR)の3,400万円(166件・平均徒歩9分)が最も高く118万8,000円、垂水の2,000万円(215件・市内最多)なら72万6,000円です。逆に町丁目別で最も低い西区 伊川谷町の1,200万円(40件・平均90㎡)でも46万2,000円。神戸市は4,374件のうち2,743件(約63%)が中古マンションで、マンションの比率が高い市場です。ただしこれは市全体の話で、北区は509件中353件が戸建、西区は536件中293件が戸建と、区によって市場の形そのものが違います。※「平均面積」は国土交通省の成約価格情報の「面積」欄の平均で、マンションは専有面積、戸建(宅地=土地と建物)は土地面積です。(成約価格情報は国土交通省の公表データで、家タダ自身の成約実績ではありません。)
仲介手数料以外に0円にできる費用
- ローン事務手数料
- 引越し代金
- 購入時の申込金
※適用条件は物件・時期により異なります。対象になるかは物件URLをお送りいただければその場で無料診断します。
02数字で見る神戸市 ― 公的統計でわかる街の実力
掲載している数値はすべて神戸市・兵庫県・国土交通省の公表資料にもとづく実データです。
人口 ― 神戸市は150万人を割った
令和7年(2025年)国勢調査の速報集計(2026年7月10日公表)で、神戸市の人口は1,497,630人、世帯数は766,349世帯です(2025年10月1日現在)。神戸市は150万人を割りました。2020年と比べると人口は27,522人減(△1.8%)、世帯数は31,429世帯増(+4.3%)。1世帯当たり人員は1.95人です。
人口は減り、世帯は増えている。これは単身・小世帯化が進んでいるということで、住宅需要の「質」が変わっている局面だと読めます。2人以下の世帯が増えれば、必要な住戸の面積も、必要とされる住戸の数そのものも、人口の動きとは別の動き方をします。
そして、このページでいちばん重要な数字がこれです。神戸市が公表した区別の増減率で、人口が増加したのは中央区(+3.1%)・兵庫区(+2.5%)・灘区(+0.4%)の3区だけで、残りの6区はいずれも減少しています。神戸市は全体として人口を減らしながら、都心3区にだけ人が集まっている。これが2025年時点の神戸市の姿です。
地価のデータもこれと整合します。令和8年地価公示で住宅地の前年比がいちばん高いのは東灘区+4.7%・中央区+4.6%・灘区+4.4%で、人口が増えた3区のうち2区(中央・灘)がそのまま上位に入っています(兵庫区は+3.1%で4位)。逆に長田区+1.8%・垂水区+2.2%は市平均+2.9%を下回ります。ただし神戸市がこの2つを因果として説明しているわけではありません。本ページでも、並べて示すところまでにとどめます。
もう一つ、神戸市の規模感を押さえておきます。市域面積は557.02平方キロメートル。人口1,497,630人を557.02km²で割ると約2,689人/km²(当方算出)です。ただしこの平均値にはほとんど意味がありません。市公式によれば北区だけで240.29km²=全市面積の約43%、西区が138.01km²=市域の約4分の1で、この2区だけで市域の3分の2以上を占めるからです。神戸市の「平均人口密度」は、市域の大半を占める山と農村に薄く割り算した数字であって、三宮や六甲道の住宅地の実感とは別物です。
なお神戸市の行政区は9区です。区役所の一覧には「北神区役所」が並んで表示されますが、これは10番目の行政区ではなく、北区の北神地域を所管する区役所です。神戸市という市名の由来については、市公式に明記したページを特定できませんでした(未取得)。推測では書きません。
| 項目 | 値 | 備考 |
|---|---|---|
| 令和7年(2025年)国勢調査 速報 | 1,497,630人 | 2025年10月1日現在(公表 2026年7月10日) |
| 世帯数(同) | 766,349世帯 | 同上 |
| 1世帯当たり人員 | 1.95人 | 同上 |
| 人口の増減(2020年比) | △27,522人(△1.8%) | 神戸市公表値 |
| 世帯数の増減(2020年比) | +31,429世帯(+4.3%) | 同上。人口は減り、世帯は増えている |
| 人口が増加した区 | 中央区+3.1%/兵庫区+2.5%/灘区+0.4% | この3区のみ。他の6区は減少 |
| 市域面積 | 557.02 平方キロメートル | 神戸市「神戸市域の変遷」 |
| 人口密度(当方算出) | 約2,689人/km² | 1,497,630人 ÷ 557.02km² |
| 北区の面積 | 240.29 平方キロメートル | 市公式の逐語「全市面積の約43%をしめ、神戸市9区のなかで1番広い区です」 |
| 西区の面積 | 138.01 平方キロメートル | 市公式の逐語「市域の約4分の1を占め、北区に次いで2番目に広い区です」 |
| 行政区 | 9区 | 東灘・灘・中央・兵庫・北・長田・須磨・垂水・西。北神区役所は10番目の区ではなく、北区の北神地域を所管する区役所 |
| 市制施行 | 1889年4月1日(面積 約21km²) | 神戸区に葺合村・荒田村を合併して誕生 |
| 戦後の大合併 | 1947〜1958年に28町村と合併 | 面積は当初の25倍近く=約530km²に |
| 市名の由来 | 確認できていません(未取得) | 神戸市公式に由来を明記したページを特定できず |
市街化区域と市街化調整区域
神戸市で家を探すとき、最初に頭に入れておくべき数字がこれです。神戸都市計画区域は約55,730ha。そのうち市街化区域が約20,244ha(36%)、市街化調整区域が約35,486ha(64%)です。政令指定都市でありながら、市域の3分の2が市街化調整区域という、全国的にもかなり珍しい構造をしています。
しかも、この調整区域は市内に均等に散らばっているわけではありません。神戸市は道路の無電柱化の方針で「既成市街地(東灘区〜須磨区)」という言い方をしており、北区・西区はこの「既成市街地」に含まれません。また都市計画区域マスタープランには「北区山田町原野地区を暫定的に市街化調整区域に編入する」という北区を名指しした記述があります。市街化調整区域について市は「市街化を抑制し、緑豊かな自然環境の保全・育成をはかり、農村環境など地域特性を活かした秩序ある土地利用を誘導する」と記しています。
もう一つ見落とせないのが、神戸市は市街化区域を「減らして」いるということです。直近の区域区分変更では、市街化区域が約20,395ha→約20,244ha(△151ha)、市街化調整区域が約35,331ha→約35,486ha(+155ha)と変更されています。人口減少局面でのいわゆる「逆線引き」的な動きで、全国的にも珍しい方向です。神戸市は現在「第9回線引き見直し」の方針を公表しています。特定保留区域は約9ha→約111ha、一般保留区域は約66ha→約107haへと増えています。郊外の宅地供給は、制度として今後さらに絞られる方向です。
ただし区ごとの市街化区域・市街化調整区域の面積は、神戸市が公表していません(未取得)。区域区分は計画図(図面)で表示され、区域区分変更の告示PDFも「計画図表示のとおり」とするのみで、区別の内訳が文章として書かれていないためです。「北区の◯%が調整区域です」という数字を、本ページは持っていません。個別の物件の区域は、神戸市の都市計画情報検索・神戸市情報マップ、または重要事項説明書で必ずご確認ください。
| 区分 | 面積 | 構成比 |
|---|---|---|
| 市街化区域 | 20,244 ha | 36.3% |
| 市街化調整区域 | 35,486 ha | 63.7% |
| 合計(都市計画区域) | 55,730 ha | 100.0% |
地価公示 ― 280地点の実データ
令和8年地価公示(価格時点:令和8年1月1日)で、神戸市の住宅地の標準地は280地点。 単純平均は1㎡あたり172,201円、前年の同一地点と比べた変動率の平均は+2.9%です。 上位・下位それぞれ5地点を所在地つきで掲載します。
| 標準地 | 所在地番 | 価格(円/㎡) | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 神戸東灘-2 | 東灘区 御影郡家2丁目305番6 | 695,000 | +7.8% |
| 神戸中央-10 | 中央区 山本通1丁目6番17 | 664,000 | +5.6% |
| 神戸東灘-6 | 東灘区 岡本2丁目18番1 | 651,000 | +4.2% |
| 神戸東灘-15 | 東灘区 住吉本町1丁目316番2 | 600,000 | +5.6% |
| 神戸東灘-4 | 東灘区 本山中町3丁目144番 | 565,000 | +7.6% |
| … | (中略・全280地点) | ||
| 神戸北-46 | 北区 淡河町野瀬字一ノ坪1858番 | 9,600 | +0.0% |
| 神戸北-18 | 北区 淡河町行原字沢ノ垣111番 | 11,300 | — |
| 神戸北-23 | 北区 大沢町日西原字小屋かち2106番1 | 13,100 | +0.0% |
| 神戸北-22 | 北区 八多町附物字五月田309番1外 | 17,000 | +0.0% |
| 神戸西-26 | 西区 神出町田井字上ノ祢宜206番1 | 17,200 | +0.0% |
※変動率は前年(令和7年)の同一標準地の価格と比較して当方が算出した自算値です。 前年に同一番号が無い地点(新規選定等)は「—」とし、平均の母数から除いています。 所在地は国土交通省の鑑定評価書情報にある「所在地番」(市名は省略表記)です。
同じ神戸市内で、住宅地の地価は72.4倍ちがいます
最も高いのは東灘区 御影郡家2丁目305番6の1㎡あたり695,000円(+7.8%)。最も安いのは北区 淡河町野瀬字一ノ坪1858番の9,600円(+0.0%)。その差は72.4倍です。「神戸市の相場」という一つの数字で考えると、実際の物件価格とのズレが大きくなります。
神戸市は兵庫県内で何番目に地価が高いか
令和8年地価公示で住宅地の標準地が3地点以上ある兵庫県内の32市区町村のうち、 神戸市の住宅地の平均価格は5位。 神戸市の9区と町を除いた「市」だけで見ると、26市のなかで第5位です。
| 区分 | 神戸市の位置 | 母数 |
|---|---|---|
| 住宅地の平均価格(県内・区を含む) | 5位 | 32市区町村 |
| 住宅地の平均価格(市のみ) | 5位 | 26市 |
| 前年比の変動率(県内・区を含む) | 7位 | 32市区町村 |
| 前年比の変動率(市のみ) | 6位 | 26市 |
※国土交通省の鑑定評価書情報(令和8年・令和7年)から当方が全地点の価格を集計して算出した自算値です。 国土交通省が順位として公表しているものではありません。
神戸市の地価マップ(令和8年地価公示・住宅地280地点)
標準地の所在地を丁目単位でまとめ、1㎡あたりの価格が高い順に並べました。 同じ市内で72.4倍の開きがあります。
※所在地は国土交通省の鑑定評価書情報にある「所在地番」を丁目までで表記したものです。 同一の丁目に複数の標準地がある場合は、価格の高いほうを採用しています。
03神戸市の特徴 ―「神戸市の相場」という数字は存在しない。市内で72.4倍、区の平均どうしで6.3倍
神戸市の数字を並べると、日本の政令指定都市では滅多に見ない絵が出てきます。 令和8年地価公示で、神戸市の住宅地280地点の単純平均は1㎡あたり172,201円、前年比+2.9%。 ところが個々の標準地を見ると、最高は東灘区 御影郡家二丁目の695,000円/㎡、 最安は北区 淡河町野瀬字一ノ坪の9,600円/㎡。その差は72.4倍です。 区別の平均どうしでも中央区363,538円/㎡ ⇔ 北区58,056円/㎡で6.3倍 (倍率は当方が国土交通省の鑑定評価書情報から全地点を集計して算出した自算値)。 同じ市、同じ固定資産税率1.4%、同じ都市計画税0.3%、同じ指定校制度、 同じこども医療費助成(0歳〜高校3年生・所得制限なし)、同じ給食制度。それでも6.3倍です。 この章では、この数字を公的資料だけで説明できるところまで説明します。
まず、神戸市9区を全部並べる
このページでいちばん見ていただきたい表です。 住宅地の公示価格、標準地の数、前年比、区内の最高と最安の開き、そして成約件数と成約中央値。 9区を横に並べると、神戸市がひとつの市として語れないことが一目で分かります。
| 区 | 住宅地の平均 | 地点数 | 前年比 | 区内格差 | 成約件数 | 成約中央値(マンション/戸建) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 中央区 | 363,538円/㎡ | 13 | +4.6% | 3.9倍 | 631件 | 3,400万円/4,150万円 |
| 東灘区 | 354,575円/㎡ | 33 | +4.7% | 7.2倍 | 731件 | 2,900万円/4,750万円 |
| 灘区 | 352,809円/㎡ | 21 | +4.4% | 4.0倍 | 429件 | 3,000万円/4,800万円 |
| 兵庫区 | 203,937円/㎡ | 16 | +3.1% | 3.1倍 | 256件 | 1,900万円/3,000万円 |
| 須磨区 | 147,172円/㎡ | 40 | +2.5% | 6.5倍 | 481件 | 1,400万円/3,000万円 |
| 長田区 | 143,047円/㎡ | 17 | +1.8% | 6.6倍 | 223件 | 2,000万円/1,700万円 |
| 垂水区 | 129,785円/㎡ | 57 | +2.2% | 5.2倍 | 578件 | 1,400万円/2,700万円 |
| 西区 | 74,694円/㎡ | 35 | +2.6% | 10.1倍 | 536件 | 2,200万円/2,700万円 |
| 北区 | 58,056円/㎡ | 48 | +2.5% | 11.7倍 | 509件 | 820万円/2,400万円 |
| 神戸市 計 | 172,201円/㎡ | 280 | +2.9% | 72.4倍 | 4,374件 | 2,300万円/2,800万円 |
※住宅地の平均・地点数・前年比・区内格差は、国土交通省の鑑定評価書情報(令和8年・令和7年)から 当方が全地点の価格を集計して算出した自算値です。区内格差は各区の最高標準地÷最安標準地。 市計の72.4倍は市内最高695,000円/㎡÷市内最安9,600円/㎡。 成約件数・中央値は国土交通省 不動産情報ライブラリの成約価格情報(直近4四半期)で、 家タダ自身の成約実績ではありません。
この表から、少なくとも7つのことが読めます。
- 上位3区(中央・東灘・灘)はほぼ同じ水準で、そこから兵庫区まで一気に落ちる。 352,809円/㎡(灘区)→203,937円/㎡(兵庫区)で、1段で42%下がります。
- 標準地の数は、おおむね地価の高い区ほど少ない。 中央区13地点に対して垂水区57地点・北区48地点。これは区の広さと住宅地の広がりの差です (兵庫区16地点・長田区17地点のように、この傾向にきれいに乗らない区もあります)。
- 前年比は、人口が増えた3区(中央・兵庫・灘)と、地価上位区がほぼ重なっている。 東灘+4.7%・中央+4.6%・灘+4.4%・兵庫+3.1%。 ただし市がこれを因果として説明しているわけではありません。
- 前年比が最も低いのは長田区の+1.8%。市平均+2.9%を1.1ポイント下回ります。
- 区内格差は、地価の低い区ほど大きい。 北区11.7倍・西区10.1倍に対して、兵庫区3.1倍・中央区3.9倍。 「平均が安い区」は、じつは「幅が広い区」です。
- 成約件数の1位は東灘区731件、2位は中央区631件、3位は垂水区578件、4位は西区536件、 5位は北区509件。ただし中央区の631件のうち581件はマンションで、 北区の509件のうち353件は戸建。件数が近くても、市場の中身はまったく違います。
- 長田区だけ、マンションの中央値(2,000万円)が戸建(1,700万円)を上回っている。 他の8区はすべて戸建が上です。
神戸市は兵庫県内で何番目か ― 母数の取り方に注意してください
令和8年地価公示で住宅地の標準地が3地点以上ある兵庫県内の自治体を並べると、 神戸市の住宅地平均172,201円/㎡は、32市町村のうち5位、市のみ26市でも5位です。 上位4つは次のとおりです。
| 順位 | 市 | 住宅地の平均 | 地点数 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 芦屋市 | 394,736円/㎡ | 19 |
| 2位 | 西宮市 | 293,355円/㎡ | 93 |
| 3位 | 尼崎市 | 206,468円/㎡ | 47 |
| 4位 | 伊丹市 | 200,194円/㎡ | 36 |
| 5位 | 神戸市 | 172,201円/㎡ | 280 |
ここで、母数の取り方についてはっきり書いておきます。 上の順位は神戸市を1つの市として数え直したものです(32市町村/市のみ26市)。 いっぽう各区のページで使っている順位は、神戸市の9区をそれぞれ独立した1件として数えた ものです(40市区町村/市のみ25市)。 母数が違うので、市のページの順位と区のページの順位を直接くらべることはできません。 区の順位で言えば、中央区が県内2位、東灘区が3位、灘区が4位で、 いずれも芦屋市(1位)に次ぐ水準です。 つまり「神戸市は県内5位」という平均値は、 県内2〜4位の3区と、県内21位の北区を同じ鍋に入れて割った数字だということになります。 平均値そのものが、神戸市では意思決定の役に立たないのはこのためです。
※国土交通省の鑑定評価書情報(令和8年・令和7年)から当方が全地点の価格を集計して算出した自算値です。 国土交通省が順位として公表しているものではありません。 住宅地の標準地が3地点以上ある自治体のみを母数としています。
令和8年地価公示 ― 上位15地点と下位15地点
280地点の全部は02章の地価マップに並べています。 ここでは上と下の15地点ずつを所在地番つきで見てください。 この2つの表を並べるだけで、神戸市の構造はほぼ説明できます。
| 標準地 | 所在地番 | 価格(円/㎡) | 前年比 | 地積 |
|---|---|---|---|---|
| 神戸東灘-2 | 東灘区 御影郡家2丁目305番6 | 695,000 | +7.8% | 366㎡ |
| 神戸中央-10 | 中央区 山本通1丁目6番17 | 664,000 | +5.6% | 282㎡ |
| 神戸東灘-6 | 東灘区 岡本2丁目18番1 | 651,000 | +4.2% | 330㎡ |
| 神戸東灘-15 | 東灘区 住吉本町1丁目316番2 | 600,000 | +5.6% | 290㎡ |
| 神戸東灘-4 | 東灘区 本山中町3丁目144番 | 565,000 | +7.6% | 505㎡ |
| 神戸中央-1 | 中央区 中山手通6丁目4番24 | 562,000 | +7.7% | 175㎡ |
| 神戸東灘-17 | 東灘区 本山北町6丁目289番56 | 558,000 | +6.3% | 232㎡ |
| 神戸灘-8 | 灘区 八幡町4丁目39番 | 530,000 | +5.0% | 253㎡ |
| 神戸東灘-26 | 東灘区 岡本6丁目23番2 | 510,000 | +4.1% | 264㎡ |
| 神戸灘-9 | 灘区 深田町1丁目2番3外 | 500,000 | +5.9% | 167㎡ |
| 神戸東灘-30 | 東灘区 御影郡家1丁目308番27 | 495,000 | +7.1% | 114㎡ |
| 神戸灘-4 | 灘区 曾和町2丁目6番2 | 493,000 | +3.6% | 192㎡ |
| 神戸灘-2 | 灘区 楠丘町3丁目10番11 | 487,000 | +7.0% | 100㎡ |
| 神戸東灘-27 | 東灘区 田中町2丁目136番3 | 480,000 | +6.7% | 187㎡ |
| 神戸灘-21 | 灘区 中郷町4丁目2番13 | 476,000 | +7.0% | 484㎡ |
上位15地点は、東灘区8・灘区5・中央区2。この3区だけです。 兵庫区以西・北区・西区の地点は1つも入りません。
| 標準地 | 所在地番 | 価格(円/㎡) | 前年比 | 地積 |
|---|---|---|---|---|
| 神戸北-12 | 北区 青葉台5番145 | 33,500 | +1.2% | 192㎡ |
| 神戸西-33 | 西区 高雄台566番697 | 29,200 | ▲0.3% | 117㎡ |
| 神戸北-34 | 北区 有野町唐櫃字水ナシ2番12 | 28,700 | +1.4% | 101㎡ |
| 神戸西-28 | 西区 平野町芝崎字樋ノ口276番外 | 25,000 | +0.0% | 300㎡ |
| 神戸北-25 | 北区 長尾町宅原字内垣508番1 | 23,200 | +0.0% | 407㎡ |
| 神戸西-20 | 西区 伊川谷町前開字矢ノ崎765番外 | 21,300 | +0.0% | 245㎡ |
| 神戸西-10 | 西区 押部谷町栄字北垣内56番 | 21,000 | +0.0% | 274㎡ |
| 神戸北-47 | 北区 山田町藍那字下手11番外 | 19,400 | ▲0.5% | 614㎡ |
| 神戸西-35 | 西区 櫨谷町福谷字口縁谷268番外 | 19,100 | +0.0% | 460㎡ |
| 神戸西-19 | 西区 岩岡町岩岡字中筋1561番1外 | 17,700 | +0.0% | 1,015㎡ |
| 神戸西-26 | 西区 神出町田井字上ノ祢宜206番1 | 17,200 | +0.0% | 676㎡ |
| 神戸北-22 | 北区 八多町附物字五月田309番1外 | 17,000 | +0.0% | 522㎡ |
| 神戸北-23 | 北区 大沢町日西原字小屋かち2106番1 | 13,100 | +0.0% | 416㎡ |
| 神戸北-18 | 北区 淡河町行原字沢ノ垣111番 | 11,300 | — | 419㎡ |
| 神戸北-46 | 北区 淡河町野瀬字一ノ坪1858番 | 9,600 | +0.0% | 825㎡ |
下位15地点は、北区8・西区7。この2区だけです。 そして所在地番を見てください。 上位は「丁目」のある住居表示、下位は「字(あざ)」の付く農村地番が並びます。 神戸市の地価は、この一点で決まっています。
地積も見てください。 上位5地点の地積は366㎡・282㎡・330㎡・290㎡・505㎡。 下位5地点は676㎡・522㎡・416㎡・419㎡・825㎡。 平均すると、安い土地のほうが1.6倍ほど広い(当方算出)。 神戸市の「安い」は、狭いから安いのではありません。広くてもその価格だということです。 280地点の地積の中央値は174㎡(当方算出)です。
変動率の分布も見ておきます。280地点のうち、 上昇が223地点、横ばい(0.0%)が36地点、下落が16地点、 前年に同一番号がなく変動率を出せないものが5地点。 横ばい36地点のうち、10地点が西区、7地点が垂水区、7地点が北区で、 この3区だけで24地点=横ばいの3分の2を占めます(当方算出)。 下落した16地点は、須磨区6・垂水区5・長田区3・西区1・北区1という内訳で、 東灘区・灘区・中央区・兵庫区の下落地点はゼロです。 市全体が+2.9%で上がっているのではなく、上がっている区と止まっている区がある というのが正確な言い方になります。
出典:国土交通省 地価公示 鑑定評価書情報(令和8年・令和7年)。 前年比は前年の同一標準地の価格と比較して当方が算出した自算値です。 標準地番号は国土交通省の鑑定評価書情報における地域名(神戸東灘・神戸灘・神戸中央・神戸兵庫・ 神戸長田・神戸須磨・神戸垂水・神戸北・神戸西)に対応します。
説明(1) ― 神戸市は市域の64%が市街化調整区域。政令市として異例の構造
神戸市の区域区分(線引き)の数字は、政令指定都市としてかなり特異です。
| 区分 | 面積 | 構成比 |
|---|---|---|
| 神戸都市計画区域 | 約55,730 ha | 100% |
| 市街化区域 | 約20,244 ha | 36% |
| 市街化調整区域 | 約35,486 ha | 64% |
市域の3分の2が市街化調整区域です。 市街化調整区域では、神戸市の公式表現で 「開発行為(建築目的の土地の区画形質の変更)や建築行為が制限されている」、 「立地基準などに適合するほか、市街化区域と同様の技術基準に適合する場合に限り、 特例的に容認すべきものとして許可を行っている」とされています。 都市計画区域マスタープランは、市街化調整区域について 「市街化を抑制し、緑豊かな自然環境の保全・育成をはかり、 農村環境など地域特性を活かした秩序ある土地利用を誘導する」と定めています。
そしてこの調整区域は、市内に均等に散らばっているわけではありません。 神戸市は道路の無電柱化の方針で「既成市街地(東灘区〜須磨区)」という言い方をしており、 北区・西区はここに含まれません。 また同じマスタープランには 「北区山田町原野地区を暫定的に市街化調整区域に編入する」という 北区を名指しした一文があります。 市全体でも、直近の区域区分変更で 市街化区域は約20,395ha→約20,244ha(△151ha)、 市街化調整区域は約35,331ha→約35,486ha(+155ha)と、 市街化区域が減り、調整区域が増えています。 人口減少局面での「逆線引き」的な動きで、全国的にも珍しい方向です。
ただし、ここは正直に書きます。 区ごとの市街化調整区域の面積・分布を示した市公式の文章資料は確認できていません(未取得)。 区域区分は計画図(図面)で表示され、告示PDFも「計画図表示のとおり」とするのみだからです。 本ページは「◯区の◯%が調整区域」という数字を持っていません。 持っているのは、市全体の64%という数字と、 市が「既成市街地(東灘区〜須磨区)」という言い方をしていて北区・西区がそこに含まれない という事実、そして上のマスタープランの一文です。
説明(2) ― その上に、神戸市だけの条例がもう一枚かかっている
ここからが神戸市の本題です。 神戸市には「人と自然との共生ゾーンの指定等に関する条例」 (平成8年4月15日 神戸市条例第10号、最終改正 令和4年4月1日)があります。 条例第1条は目的をこう定めています。
「この条例は、市内の農村地域について、秩序ある土地利用の計画的推進、 農村らしい景観の保全及び形成、里づくり協議会による里づくり計画の作成等を行う」
市の紹介ページは、この条例を「西北神に広がる豊かな農業・農村地域を守るため」の 制度だと説明しています。 そして取組状況は北区66集落・西区106集落という2区の集落数でしか集計されていません。 事実上、北区と西区だけにかかる制度です。 指定されている農村用途区域の合計面積は17,935ha(2023年12月現在)で、 神戸市の市域面積55,702ha(=557.02km²)のおよそ32%(当方算出)にあたります。
| 農村用途区域の4区分(条例第8条) | 面積 | 構成比 | 住宅を建てるときの位置づけ |
|---|---|---|---|
| 農業保全区域 | 8,913 ha | 49.7% | 地目が農地の場合、区域内外に農地以外の代替地がないことを条件に農家住宅 |
| 環境保全区域 | 8,375 ha | 46.7% | 里づくり計画に定める土地利用計画への位置づけと市長協議が必要 |
| 集落居住区域 | 402 ha | 2.2% | 4区分で最も住宅が建てやすい。里づくり協議会と協議の上、承諾が得られていることが要件 |
| 特定用途区域(A・B) | 245 ha | 1.4% | 「市長が認めたもの」に限定 |
| 合計 | 17,935 ha | 100.0% | 市域55,702haの約32%(当方算出) |
住宅が建てやすい集落居住区域は402ha=農村用途区域の約2.2%しかありません(当方算出)。 そして同条例第10条により、農村用途区域内での 建築物の新築・増築・改築、宅地造成、土地の形質変更、駐車場の設置、木竹伐採、土石採取、 水面埋立ては、着手日の30日前までに市長に届け出なければなりません。 「木竹伐採」が入っている点に注目してください。庭の木を切ることまでが対象になり得ます。 (建築可否の整理は市の土地利用基準PDFからの読み取りで、確度は中です。 実際の可否は必ず神戸市の担当部局にご確認ください。)
つまり、北区・西区の土地の多くは、 都市計画法の市街化調整区域という「国の制度」の上に、 さらに神戸市独自の条例による農村用途区域という網が二重にかかっています。 しかも里づくり計画は住民自身が策定していて、 策定率は北区76%(66集落中50)・西区66%(106集落中70)。 「開発されないことが地域の意思として制度化されている」という点が、 単なる郊外の地価安と決定的に違うところです。 淡河町野瀬の9,600円/㎡、神出町田井の17,200円/㎡という価格は、 市場の需給だけで決まった価格ではありません。
説明(3) ― 災害リスクも、同じ市内で極端に偏っている
神戸市の区選びは、じつは「山のリスクを取るか、海のリスクを取るか」の選択と ほぼ一致します。 兵庫県が2026年6月30日現在で公表している指定状況によると、 神戸市内の土砂災害警戒区域(イエローゾーン)は2,356か所。区別の内訳は次のとおりです。
| 区 | 急傾斜地の崩壊 | 土石流 | 地すべり | 計 | 津波の浸水想定 |
|---|---|---|---|---|---|
| 北区 | 611 | 224 | 23 | 858 | なし |
| 須磨区 | 238 | 64 | 4 | 306 | あり |
| 垂水区 | 195 | 13 | 2 | 210 | あり |
| 西区 | 176 | 30 | 0 | 206 | なし |
| 長田区 | 167 | 19 | 0 | 186 | あり |
| 灘区 | 145 | 31 | 0 | 176 | あり |
| 中央区 | 108 | 47 | 0 | 155 | あり |
| 東灘区 | 117 | 19 | 1 | 137 | あり |
| 兵庫区 | 86 | 35 | 1 | 122 | あり |
| 神戸市 計 | 1,843 | 482 | 31 | 2,356 | 7区にあり |
※土砂災害警戒区域は兵庫県「令和8年6月30日現在の指定状況」(2026年6月30日現在)。 指定するのは神戸市ではなく兵庫県です。 津波の浸水想定は神戸市「津波対策」ページの記載(「各区の浸水想定区域(北区・西区は浸水しないため掲載なし)」)。 比率・順位は当方算出。参考までに兵庫県全体では21,553か所(急傾斜14,209/土石流6,988/地すべり356)です。
北区1区で858か所=市全体の約36%(当方算出)。 2位の須磨区306か所の約2.8倍、中央区155か所の約5.5倍です。 とくに地すべりは23か所で、市内31か所の約74%(当方算出)が北区にあります。 いっぽう、津波の浸水想定区域がないのは北区と西区の2区だけ。 地価の安い区=安全、地価の高い区=危険、という単純な図式にならないのが神戸市です。
神戸市は「1000年に一度の確率で発生する津波の対策が、2023年3月に完了しています」と 公表しています。防潮堤の「嵩上げ」「洗掘防止」「目地開き対策」を実施し、 「防潮堤を『粘り強い』構造に整備しました」。 市は「対策前の浸水想定区域と比較すると、浸水範囲が大幅に減少していることがわかります」としています。 また「現在、神戸市内には地すべりのレッドゾーンの指定はありません」とも明記しています。 土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)の箇所数、洪水・高潮・内水の浸水想定区域の面積、 津波の想定高・浸水面積・到達時間は、いずれも未取得です。 必ず「くらしの防災ガイド」の該当区版と、神戸市情報マップでご自分の住所を確認してください。
説明(4) ― 教育インフラにまで格差が制度化されている
神戸市の小規模特認校制度について、市はその目的をこう書いています。
「自然環境に恵まれ特色ある教育を推進している小規模な学校に通学することで、 心身の健康増進を図り、豊かな人間性を培うとともに、複式学級の解消など 学校の活性化を図ることを目的とする」
人口150万人の政令指定都市が、同じ市内で「複式学級の解消」を政策課題に掲げている。 指定されているのは六甲山小学校(灘区)と藍那小学校(北区)の2校のみです。 市街地では学校の規模適正化が議論される一方、 山間部では複式学級が発生し、市が全市から児童を募る特認校制度でようやく学級を維持している。 地価6.3倍の格差は、学校規模の格差としても現れています。 通学条件は「公共交通機関を利用し、自力でおおむね1時間以内で通学できること」。 同じ市内なのに、通学に1時間かかることが制度の前提になっているということです。
説明(5) ― 市の成り立ちそのものが格差の起点。28町村との合併
神戸市の市域の変遷について、市はこう記しています。
「1889年4月1日、神戸区に葺合村、荒田村を合併して神戸市が誕生しました。」 誕生時の面積は約21 km²。 「1947年から1958年にかけて、現在の東灘区や西北神地域を合併」し、 「28町村と合併した結果、面積は当初の25倍近くに相当する約530 km²まで 増加しました。」現在の面積は557.02 km²。
神戸市は1889年時点では21km²の港町でした。 東灘区も、西北神(北区・西区)も、神戸市ではありませんでした。 神戸市になったのは戦後です。 そして1970年(昭和45年)の線引き当初決定で西北神の大半が市街化調整区域になり、 1996年の共生ゾーン条例で農村用途区域が指定された。 中央区363,538円/㎡と北区58,056円/㎡の6.3倍の差は、 もともと別々の町だったものが同じ市になった結果として、市公式の年表から読むことができます。 都市としての歴史が、区によって80年以上ずれているのです。
海面の埋め立ても市域を広げました。市公式は 「特に昭和40年代以降は、港湾機能だけではなく『港』と『まち』の機能が併存する ポートアイランドや六甲アイランドといった大規模な海上都市が建設された」と記しています。 ポートアイランドは中央区、六甲アイランドは東灘区です。 成約データでも東灘区 向洋町中が100件で市内最多の町丁目、 中央区 港島中町が68件と、 町名からこの2つの人工島にあたると読める町丁目が上位に並び、 合わせて168件=市全体の約3.8%(当方算出)を占めています。(町丁目と島の対応は町名からの当方の読み取りで、市公式が対応表を示しているわけではありません。) 神戸市では「埋立地に住む」という選択肢が、統計に出るだけの規模で現実に存在します。
成約4,374件 ― マンションが約63%、市内最多の取引は六甲アイランド
国土交通省 不動産情報ライブラリの成約価格情報(直近4四半期)で、 神戸市の成約は4,374件。内訳は中古マンション2,743件(中央値2,300万円・平均専有72㎡・ 平均築1995年)、戸建1,631件(中央値2,800万円・平均面積142㎡・平均築2003年)です。 市全体ではマンションが約63%(当方算出)を占めます。
| 町丁目 | 件数 | 中央値 | 平均面積 | 仲介手数料の上限額 |
|---|---|---|---|---|
| 東灘区 向洋町中 | 100件 | 3,100万円 | 89㎡ | 108万9,000円 |
| 中央区 港島中町 | 68件 | 1,800万円 | 79㎡ | 66万円 |
| 西区 糀台 | 64件 | 2,750万円 | 101㎡ | 97万3,500円 |
| 中央区 中山手通 | 46件 | 5,350万円 | 70㎡ | 183万1,500円 |
| 東灘区 魚崎南町 | 40件 | 2,800万円 | 70㎡ | 99万円 |
| 西区 伊川谷町 | 40件 | 1,200万円 | 90㎡ | 46万2,000円 |
| 東灘区 御影山手 | 39件 | 4,600万円 | 117㎡ | 158万4,000円 |
| 東灘区 深江南町 | 38件 | 2,250万円 | 68㎡ | 80万8,500円 |
※国土交通省 不動産情報ライブラリ 成約価格情報(直近4四半期)で、件数上位8町丁目。 「平均面積」はマンションは専有面積、戸建(宅地=土地と建物)は土地面積の平均です。 仲介手数料の上限額は(価格×3%+6万円)×1.1で当方が算出。向洋町中・港島中町を人工島、糀台を西神中央と結びつける記述は本文中にありますが、これは町名からの当方の読み取りで、市公式が町丁目と地区の対応を示しているわけではありません。 この成約データは国土交通省の公表データであり、家タダ自身の成約実績ではありません。
件数の上位8町丁目で、中央値は5,350万円から1,200万円まで4.5倍ひらきます(当方算出)。 中山手通(中央区)5,350万円と伊川谷町(西区)1,200万円。同じ神戸市です。 仲介手数料の上限額に直すと183万1,500円と46万2,000円。 どちらも家タダなら0円ですが、0円にできる金額は約4倍違います。 だからこそ、高い物件を探している方ほど、仲介手数料0円の効き方が大きくなります。
商業地・工業地の数字も載せておきます。 令和8年地価公示で、神戸市の商業地は62地点平均808,500円/㎡(前年比+6.0%)、 工業地は20地点平均121,100円/㎡(+11.1%)。 住宅地+2.9%に対して、商業地+6.0%・工業地+11.1%で、 工業地は住宅地の約3.8倍の勢いで上がっています(当方算出)。 住宅を探している方に直接関係する数字ではありませんが、 神戸市の土地需要が住宅以外で強く動いていることの目安にはなります。
空から見た、この50年の神戸市
左が1974〜78年、右が現在の、同じ範囲(三宮周辺)です。神戸市にとって、この2枚のあいだに挟まっているのは阪神・淡路大震災(1995年1月17日)です。神戸市は震災の約2か月後、1995年3月17日に、「六甲道駅南地区」と「新長田駅南地区」の2地区で市街地再開発事業を都市計画決定しました。さらに市施行・組合施行の計13地区で震災復興土地区画整理事業を実施しています(森南第一・第二・第三/六甲道駅北/六甲道駅西/松本/御菅東/御菅西/新長田駅北/鷹取東第一/鷹取東第二ほか。市公式ページの本文から拾えた地区名は11件で、残る2地区の名称は未取得です)。
いっぽう、この2枚の写真で海の側の輪郭そのものが変わっていることにも気づいていただけると思います。市公式は「海面の埋め立てによっても市域を拡大してきました。特に昭和40年代以降は、港湾機能だけではなく『港』と『まち』の機能が併存するポートアイランドや六甲アイランドといった大規模な海上都市が建設された」と記しています。ポートアイランドは中央区、六甲アイランドは東灘区。そして2026年のいま、成約データで市内の取引件数1位と2位の町丁目が東灘区 向洋町中(100件)と中央区 港島中町(68件)です(この2つを六甲アイランド・ポートアイランドと結びつけるのは町名からの当方の読み取りで、市公式が町丁目と島の対応を示しているわけではありません)。50年前の写真には存在しなかった土地が、いまや神戸市で最も物件が動く場所になっているということです。
三宮の側も止まっていません。神戸市は2018年6月29日に都市計画マスタープラン地域別構想「三宮〜ウォーターフロント都心地区編」を策定し、市役所本庁舎の再整備、東遊園地の再整備、都市再生特別地区の活用、ウォーターフロント都心の再開発、新たな中・長距離バスターミナルの整備を主な事業として掲げています。現在事業中の市街地再開発2件のうち1件が「神戸三宮雲井通5丁目地区」(中央区・会社施行)、もう1件が「垂水中央東地区」(垂水区・組合施行)です。2025年国勢調査速報で人口が増えたのは中央区(+3.1%)・兵庫区(+2.5%)・灘区(+0.4%)の3区だけでした。この2枚の写真の違いと、いまの神戸市の人口の動きは、同じ方向を向いています。












出典:国土地理院 地理院タイル(国土画像情報 第1期/全国最新写真)。同一のタイル座標(ズーム15・x28689〜28691・y13011〜13012)で切り出しています。
04神戸市を5に分けて考える(エリアガイド)
神戸市で物件を探すとき、いちばん最初にやるべきことは「区を決める」ことです。神戸市の行政区は9区(東灘・灘・中央・兵庫・北・長田・須磨・垂水・西)。このうち住宅地の公示価格の平均は、最高の中央区363,538円/㎡から最低の北区58,056円/㎡まで6.3倍ひらいています。同じ市で、同じ固定資産税率で、同じこども医療費助成で、6.3倍です。
ですから「神戸市の相場は◯◯万円」という言い方は、実務的にはほとんど意味を持ちません。本ページでは、9区を5つのまとまりに整理します。整理の軸は「その土地が、いつ・どんな制度の上に乗っているか」です。明治以来の市街地か、戦後のニュータウンか、震災復興で作り直された市街地か、戦後に編入された農村か。神戸市の地価が72.4倍ひらいている理由は、ほぼこの1点に集約されます。
各区のくわしい数字(区内の全標準地・町丁目別の成約・学校・駅・災害リスク)は、区ごとの個別ページにまとめています。ここでは、どの区を見に行けばよいかが分かるところまでを書きます。
なお区ごとの市街化区域・市街化調整区域の面積、区ごとの用途地域の配置は、神戸市が公表していません(未取得)。以下で町丁目名と地価・成約の実数を挙げているのは、その町丁目が特定の区域に入っていることを示すものではありません。個別の物件がどの区域にかかるかは、神戸市情報マップまたは重要事項説明書でご確認ください。
① 東部の山手 ― 東灘区・灘区(住宅地平均354,575円/352,809円)(最寄駅:岡本・御影・住吉・六甲道・六甲)
神戸市で最も地価の高い住宅地が集まる2区です。東灘区の住宅地は33地点平均354,575円/㎡(前年比+4.7%)、灘区は21地点平均352,809円/㎡(+4.4%)。前年比は東灘区が市内9区で最も高い伸びです。神戸市の住宅地280地点で最も高い標準地は、東灘区 御影郡家二丁目305番6の695,000円/㎡(+7.8%・地積366㎡)。以下、岡本二丁目651,000円、住吉本町一丁目600,000円、本山中町三丁目565,000円、本山北町六丁目558,000円と続きます。灘区では八幡町四丁目530,000円、深田町一丁目500,000円、曾和町二丁目493,000円、楠丘町三丁目487,000円。
ただし、この2区も「高い区」の一言では片づきません。東灘区の区内格差は7.2倍(最高695,000円/㎡ ⇔ 最安 住吉山手九丁目96,000円/㎡)、灘区は4.0倍(最高530,000円/㎡ ⇔ 最安 大月台1番69の132,000円/㎡)。いずれも最安側が「山手」の地名である点が共通しています。灘区の区公式は区内を山麓/山手/中央/浜手/臨海の5地域に分けており、区内最高地点は六甲山町 五介山の900.7m、低地部の最高地点は味泥町の−0.2m。同じ区のなかに標高900mの住所とマイナス標高の住所が同居しています。
成約データでは、東灘区が731件で市内最多(マンション571件・中央値2,900万円/戸建160件・4,750万円)、灘区が429件(マンション318件・3,000万円/戸建111件・4,800万円)。両区とも戸建の中央値が4,750万〜4,800万円で、仲介手数料の上限額は163万3,500円・165万円に達します。町丁目別では東灘区 向洋町中が100件・中央値3,100万円で市内最多の取引件数、御影山手が39件・4,600万円、魚崎南町が40件・2,800万円、深江南町が38件・2,250万円。向洋町中は六甲アイランドにあたる町丁目だと読めます(町名からの当方の読み取りで、市公式が町丁目と島の対応を示しているわけではありません)。東灘区には地区計画「六甲アイランド都市機能ゾーン」があります。
この2区で必ず知っておくべきことが2つあります。1つは阪神・淡路大震災(1995年1月17日)。市公式は東灘区について「行政区単位で最大の1,470人の死者」を記録したと記しています。震災復興土地区画整理事業の森南第一・第二・第三が東灘区、六甲道駅北・六甲道駅西が灘区の地区です。灘区では震災復興市街地再開発事業の「六甲道駅南地区」が1995年3月17日に都市計画決定されています。もう1つは密集市街地で、神戸市の密集市街地再生優先地区4地区のうち「灘北西部」が灘区に該当します。くわしくは東灘区・灘区の各ページをご覧ください。
② 都心 ― 中央区(住宅地平均363,538円・市内1位)(最寄駅:三ノ宮・元町・神戸・新神戸)
住宅地の平均では中央区が市内1位です(13地点平均363,538円/㎡・前年比+4.6%)。ただし標準地は13地点しかありません。9区で最少です。中央区は商業地・業務地が中心で、住宅地の標準地が置かれる場所が限られているためです。区内格差は3.9倍(最高 山本通一丁目664,000円/㎡ ⇔ 最安 熊内町八丁目170,000円/㎡)で、兵庫区の3.1倍に次いで9区で2番目に小さい数字です。
中央区は、2020年→2025年で人口が+3.1%と市内で最も増えた区です。(神戸市全体は△1.8%。増えたのは中央・兵庫・灘の3区のみ。)2018年6月29日策定の都市計画マスタープラン地域別構想「三宮〜ウォーターフロント都心地区編」が、三宮駅周辺を「高度商業・業務地」、ウォーターフロント都心を「港湾物流跡地に商業・業務、観光機能等を導入」する区域と位置づけ、市役所本庁舎の再整備、東遊園地の再整備、都市再生特別地区の活用、新たな中・長距離バスターミナルの整備を挙げています。地区計画は16地区で、9区のなかでも最多クラス(ポートアイランド東・中央・南、神戸ハーバーランド、メリケンパーク中央、旧居留地、三宮駅南、税関線沿道南、三宮西、税関線東、東部新都心、中山手、三宮中央通り沿道、トアロード、新港町西、大倉山公園西・高度医療)。現在事業中の市街地再開発2件のうち1件が「神戸三宮雲井通5丁目地区」(会社施行)です。
成約データでは中央区が631件で、そのうち581件がマンション(中央値3,400万円)、戸建は50件(4,150万円)。9区のなかで最もマンションに寄った市場です。町丁目別では中山手通が46件・中央値5,350万円・平均面積70㎡で市内最高、港島中町が68件・1,800万円・平均79㎡。同じ中央区のなかで、中山手通とポートアイランドで約3倍の差(当方算出)があります。山手の北野・中山手と、人工島の港島。「中央区のマンション」という一括りが成立しないことが数字に出ています。5,350万円なら仲介手数料の上限額は183万1,500円、1,800万円なら66万円です。くわしくは中央区のページをご覧ください。
③ 旧市街と震災復興 ― 兵庫区・長田区(住宅地平均203,937円/143,047円)(最寄駅:新開地・新長田)
神戸の歴史がいちばん古く、震災の影響がいちばん濃く残る2区です。兵庫区の住宅地は16地点平均203,937円/㎡(+3.1%)、長田区は17地点平均143,047円/㎡(+1.8%)。長田区の+1.8%は9区で最も低い伸びです(市平均は+2.9%)。区内格差は兵庫区3.1倍(288,000円/㎡ ⇔ 93,000円/㎡)、長田区6.6倍(237,000円/㎡ ⇔ 35,800円/㎡)。
兵庫区は、市内で人口が増えた3区のひとつです(2020年→2025年で+2.5%)。市公式「兵庫区の概要」は、区の性格を「奈良時代から瀬戸内海交通の要衝」「平安末期に平清盛が港を改修し日宋貿易の拠点に」「室町時代以降、区内南部の兵庫津を中心に、豪商が建ち並び」「新川運河と兵庫運河は、いまなお、現役として活躍を続けています」「日本最大の運河が、ここ兵庫区にあることはあまり知られていません」と記しています。
長田区には、神戸市の成約データのなかで唯一の逆転があります。長田区の成約223件のうち、マンション103件の中央値が2,000万円、戸建120件の中央値が1,700万円。マンションのほうが戸建より高いという、9区で長田区だけに出ている形です。(他の8区はすべて戸建の中央値がマンションを上回ります。)この背景として、新長田駅南地区の震災復興第二種市街地再開発事業があります。施行面積19.9ha、再開発ビル44棟、住宅2,674戸(分譲1,783戸・賃貸891戸)、1995年3月17日都市計画決定、事業費2,279億円(見込)、収支見込▲326億円。いっぽうで密集市街地再生優先地区の「長田南部」があり、国基準の密集市街地一覧では長田南部49haと記されています。面的に供給された新しい分譲マンションと、残された老朽戸建ストックが同じ区に並んでいる。これが「マンション2,000万円>戸建1,700万円」という数字の説明になります。ただし神戸市がこの2つを因果として説明しているわけではありません。本ページも断定しません。
震災復興の面的事業は長田区に集中しています。土地区画整理事業だけで新長田駅北59.6ha・御菅東5.6ha・御菅西4.5ha・鷹取東第一8.5ha・鷹取東第二19.7ha=合計97.9ha(当方算出)。再開発19.9haを加えると約117.8haが震災復興の面的事業区域です。兵庫区では松本地区(8.9ha・事業費約250億円・換地処分 平成16年12月24日)と、密集市街地再生優先地区の「兵庫北部」。くわしくは兵庫区・長田区の各ページをご覧ください。
④ 海とニュータウン ― 須磨区・垂水区(住宅地平均147,172円/129,785円)(最寄駅:板宿・名谷・垂水・舞子)
海沿いの市街地と、戦後に山を削って作られた丘陵ニュータウンが同居する2区です。須磨区の住宅地は40地点平均147,172円/㎡(+2.5%)、垂水区は57地点平均129,785円/㎡(+2.2%)。垂水区の57地点は9区で最も多い標準地数です。区内格差は須磨区6.5倍(若木町一丁目271,000円/㎡ ⇔ 多井畑字東所41,400円/㎡)、垂水区5.2倍(五色山一丁目239,000円/㎡ ⇔ 名谷町字奥之坊46,000円/㎡)。
須磨区には市公式の3エリア区分があります。板宿エリア/須磨浦エリア/北須磨エリア。南部が市街地、北部がニュータウンという構成です。須磨ニュータウンは計画人口113,000人・面積900haの大規模開発で、6団地(高倉台・横尾・名谷・落合・白川台・北須磨)。開発手法は市公式の表現で「六甲山系の山から土砂を採取し、その土で臨海部を埋め立てるとともに、採取した跡地は住宅団地として造成」というもの。入居開始年は北須磨1967年/白川台1970年/高倉台1973年/名谷1975年/落合1978年/横尾1979年。いちばん新しい横尾でも1979年入居開始です。市は2019年始動の「リノベーション・神戸」の一環として「名谷活性化プラン〜躍動する多世代共生のまちへ〜」を進めており、駅ビルtete Myodani が2025年3月オープン、須磨パティオのリニューアル(2024〜2025年)、駅前ロータリー改修(2025年)、落合中央公園の改修(2026年以降)が挙げられています。
垂水区は「分かれた側」と「分けた側」の両方の歴史を持つ区です。市公式の年表によれば、1946年11月に須磨区から分離して新設され、1947年に明石郡7村(伊川谷・櫨谷・押部谷・玉津・平野・神出・岩岡)が編入、その7町が1982年8月1日にそのまま西区として分区しました。つまり西区はもともと垂水区でした。垂水駅前は再開発の集積地で、レバンテ垂水2・3番館(1991年11月)、ウエステ垂水A棟(1996年11月)・B棟(1999年11月)、レバンテ垂水1番館(2000年3月)、Tio舞子(2001年3月)が順次完成。現在は垂水中央東地区第一種市街地再開発事業(組合施行)が施行中です。市は「垂水活性化プラン〜生まれ変わる海辺のまち〜」(2019年12月公表)で「人口増加による教室不足」を課題として挙げており、区全体の人口は▲3.9%と減っているのに、駅前は増えているという逆方向の動きがあります。
成約データでは須磨区481件(マンション301件・中央値1,400万円/戸建180件・3,000万円)、垂水区578件(マンション287件・1,400万円/戸建291件・2,700万円)。両区ともマンションの中央値が1,400万円で、市内では下位の価格帯です。最寄駅別では垂水が215件で市内最多、中央値2,000万円、名谷が160件・1,500万円。密集市街地再生優先地区の「東垂水」は垂水区で、市西部で唯一の優先地区です。くわしくは須磨区・垂水区の各ページをご覧ください。
⑤ 内陸の2区 ― 北区・西区(住宅地平均58,056円/74,694円)(最寄駅:鈴蘭台・谷上・岡場・西神中央・学園都市)
面積では市域の3分の2以上、地価では市内の下位2区。この2区が神戸市の「もう半分」です。北区の住宅地は48地点平均58,056円/㎡(+2.5%)で9区最低、西区は35地点平均74,694円/㎡(+2.6%)で8位。区内格差は北区11.7倍(112,000円/㎡ ⇔ 9,600円/㎡)、西区10.1倍(173,000円/㎡ ⇔ 17,200円/㎡)で、9区の上位2つです。神戸市の最安標準地は北区 淡河町野瀬字一ノ坪1858番の9,600円/㎡(地積825㎡)。最高の東灘区 御影郡家二丁目695,000円/㎡との差は72.4倍です。
面積が違います。市公式によれば北区240.29km²=全市面積の約43%で9区最大、西区138.01km²=市域の約4分の1で2番目。この2区だけで市域の3分の2以上を占めます。そしてこの2区が、市域の64%を占める市街化調整区域の主たる分布先であり、共生ゾーン条例の農村用途区域17,935ha(北区66集落・西区106集落)の対象です。集落数では西区106が北区66を上回ります。「神戸の農村=北区」というイメージだけで語ると間違えます。
災害リスクの出方も、この2区だけ違います。兵庫県指定の土砂災害警戒区域は市内2,356か所で、北区が858か所=約36%(当方算出)。2位の須磨区306か所の約2.8倍です。いっぽう津波については、神戸市の津波対策ページが「各区の浸水想定区域(北区・西区は浸水しないため掲載なし)」と明記しています。神戸市で津波浸水想定区域がないのは、北区と西区の2区だけです。「山のリスクを取るか、海のリスクを取るか」が、神戸市ではほぼ区選びと一致します。
市はこの2区を切り捨てていません。都市計画区域マスタープランは西神中央(西区)と岡場(北区)を「連携拠点」、鈴蘭台・谷上(北区)と学園都市(西区)を「地域拠点」、有馬温泉(北区)を観光拠点と明記しています。西区役所は2022年2月に西神中央へ移転し、西神中央文化・芸術ホール等は2022年10月1日オープン。市の「ニュータウン活性化」の対象にも西神中央駅周辺が入っています。
成約データでは北区509件(戸建353件・中央値2,400万円/マンション156件・820万円)、西区536件(戸建293件・2,700万円/マンション243件・2,200万円)。北区は509件のうち353件が戸建で約7割、西区も戸建が過半です。市全体では4,374件のうち2,743件(約63%)がマンションなのに、この2区だけ市場の形が逆です。最寄駅別では西神中央が199件・中央値2,600万円で市内2位の件数。町丁目別では西区 糀台が64件・2,750万円・平均101㎡、西区 伊川谷町が40件・1,200万円・平均90㎡。くわしくは北区・西区の各ページをご覧ください。
※エリア区分と各エリアの記述は、神戸市・兵庫県・関係機関の公表資料にもとづいて作成しています。
05神戸市の交通
鉄道
神戸市の鉄道は、東西方向にJR・阪急・阪神・山陽電鉄の4本が並走し、そこに市営地下鉄2路線・神戸電鉄・ポートライナー・六甲ライナーが加わる構成です。神戸市交通局の路線構成では、西神・山手線/北神線が「S01 谷上 〜 S17 西神中央」の17駅、海岸線が「K01 三宮・花時計前 〜 K10 新長田」の10駅。駅順は S01 谷上(北区)→新神戸→三宮→県庁前→大倉山→湊川公園→上沢→長田→新長田→板宿→妙法寺→名谷(須磨区)→総合運動公園→学園都市(西区)→伊川谷(西区)→西神南(西区)→S17 西神中央(西区)です。北区の谷上と西区の西神中央が、1本の地下鉄でつながっているというのが神戸市の交通の骨格です。
ここで一つ、区選びに直結する事実があります。垂水区には市営地下鉄が1駅も通っていません。西神・山手線の西区区間は学園都市以西で、垂水区の駅は含まれません。垂水区の鉄道はJR神戸線と山陽電鉄本線の2本です。
都市計画上の位置づけも押さえておきましょう。神戸市の都市計画区域マスタープランは、「西神中央、岡場を連携拠点とし、地域拠点の機能に加え、隣接市との連携に必要なターミナル機能などの強化をはかる」、「鈴蘭台、名谷、学園都市、垂水、舞子、谷上を地域での都市活動や文化活動を支える地域拠点とし」と記しています。連携拠点は西神中央(西区)と岡場(北区)の2つ。地域拠点は鈴蘭台・谷上(北区)、名谷(須磨区)、学園都市(西区)、垂水・舞子(垂水区)の6つ。さらに有馬温泉(北区)が観光拠点として明記されています。市が「拠点」として名指ししている駅は、都心以外にも確実にあるということが、この文言から読み取れます。
| 駅 | 路線 | 1日平均乗降人員 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 三ノ宮(JR)/三宮(阪急・阪神・市営地下鉄) | JR神戸線・阪急神戸線・阪神本線・神戸市営地下鉄 | — | 中央区。神戸市の中心駅です。神戸市の自転車等放置禁止区域の指定駅一覧で、JR三ノ宮・阪急三宮・阪神三宮・地下鉄三宮はいずれも中央区に区分されています。神戸市の都市計画マスタープラン 地域別構想は「三宮〜ウォーターフロント都心地区編」(2018年6月29日策定)を持ち、三宮駅周辺を「高度商業・業務地」として商業・業務、文化、観光等の機能を集積させる方針を示しています。主な事業として市役所本庁舎の再整備、東遊園地の再整備、都市再生特別地区の活用、新たな中・長距離バスターミナルの整備が挙げられています。成約データでは三ノ宮(JR)を最寄駅とする物件が166件・中央値3,400万円・平均徒歩9分で、最寄駅別の中央値としては市内で最も高いまとまりです。乗降人員は神戸市統計書がxlsxのみのため取得できていません(未取得) |
| 神戸(JR)/高速神戸(神戸高速鉄道) | JR神戸線・神戸高速鉄道 | — | 中央区です。兵庫区ではありません。神戸市の自転車等放置禁止区域の指定駅一覧でJR神戸駅・高速神戸駅はいずれも中央区に区分されており、市営自転車駐車場一覧にも「神戸駅前・高速神戸駅前」が中央区として載っています。「神戸駅」という名前から兵庫区だと思われがちですが、市公式の区分は中央区です。神戸市景観計画の都市景観形成地域7地域のひとつに「神戸駅・大倉山」があります。地区計画には「神戸ハーバーランド地区」「大倉山公園西・高度医療地区」があります。乗降人員は未取得 |
| 元町(JR・阪急・阪神) | JR神戸線・阪急神戸線・阪神本線 | — | 中央区。自転車等放置禁止区域の指定駅一覧で、JR元町・阪急元町・阪神元町がいずれも中央区に区分されています。周辺の地区計画は「旧居留地地区」「トアロード地区」。神戸市景観計画の都市景観形成地域には「旧居留地」が、沿道景観形成地区には「南京町」が指定されています。成約データの町丁目別では中央区 中山手通が46件・中央値5,350万円・平均面積70㎡で市内最高。この水準だと仲介手数料の上限額は183万1,500円です。乗降人員は未取得 |
| 六甲道(JR)/六甲(阪急) | JR神戸線・阪急神戸線 | — | 灘区です。東灘区ではありません。自転車等放置禁止区域の指定駅一覧で、JR六甲道・阪急六甲はいずれも灘区に区分されています。灘区の区公式はJR六甲道駅周辺を「東部副都心」として整備したと記しています。震災復興市街地再開発事業の2地区のうち1つが「六甲道駅南地区」で、1995年3月17日(震災から約2か月後)に都市計画決定されています。さらに震災復興土地区画整理事業の「六甲道駅北」「六甲道駅西」も灘区の地区です。灘区の地区計画4地区のうち3地区(六甲道駅西・六甲道駅北・六甲道駅南)がこの1駅の周辺に集中しています。成約データでは「六甲」を最寄駅とする物件が163件・中央値2,600万円・平均徒歩11分。乗降人員は未取得 |
| 岡本(阪急)/摂津本山(JR) | 阪急神戸線・JR神戸線 | — | 東灘区。自転車等放置禁止区域の指定駅一覧で岡本(阪急)・摂津本山(JR)はいずれも東灘区に区分されています。地区計画に「岡本地区」があり、神戸市景観計画の都市景観形成地域7地域のひとつに「岡本駅南」があります。地価公示では岡本二丁目18番1が651,000円/㎡(前年比+4.2%・地積330㎡)、岡本六丁目23番2が510,000円/㎡(+4.1%・264㎡)で、いずれも神戸市の住宅地280地点のうち上位10位以内に入ります。乗降人員は未取得 |
| 御影(阪急)/御影(阪神) | 阪急神戸線・阪神本線 | — | 東灘区。ただし「御影駅」は2つあります。市営自転車駐車場一覧には「阪急御影駅前」と「阪神御影駅前」が別々に、いずれも東灘区として掲載されています。阪急御影は山手、阪神御影は浜手寄りで、位置が大きく異なります。物件情報で「御影駅徒歩◯分」と書かれていたら、どちらの御影駅なのかを必ず確認してください。神戸市の住宅地280地点で最も高い標準地が、この一帯の御影郡家二丁目305番6で695,000円/㎡(前年比+7.8%・地積366㎡)。成約データの町丁目別では東灘区 御影山手が39件・中央値4,600万円・平均面積117㎡で市内2位です。乗降人員は未取得 |
| 住吉(JR・六甲ライナー) | JR神戸線・神戸新交通 六甲アイランド線(六甲ライナー) | — | 東灘区。東灘区役所の所在地は東灘区住吉東町5丁目2番1号で、区公式は区役所の最寄駅として住吉駅を案内しています。六甲ライナーはここから六甲アイランドへ渡ります。六甲アイランドは東灘区で、地区計画に「六甲アイランド都市機能ゾーン」があります。成約データの町丁目別では東灘区 向洋町中が100件・中央値3,100万円・平均面積89㎡で、市内で最も取引件数の多い町丁目です。地価公示では住吉本町一丁目316番2が600,000円/㎡(+5.6%・290㎡)。乗降人員は未取得 |
| 新開地 | (乗り入れ路線は市公式で確認できていません) | — | 兵庫区です。長田区ではありません。神戸市公式「兵庫区の概要」が、区の紹介文のなかで新開地を兵庫区の地域として記述しています。市の原文は「『新開地』には、『聚楽館』をはじめ、数々の映画館、演芸場、寄席などが建ち並び、『東の浅草、西の新開地』と呼ばれるまでに至り」。兵庫区は2020年→2025年で人口が+2.5%と、市内で人口が増えた3区のひとつです。成約データでは兵庫区256件のうちマンションが183件で中央値1,900万円、戸建が73件で3,000万円。駅そのものの所在区を1件ずつ示した市公式の一覧は確認できていませんので、本ページでは「新開地という地域が兵庫区」という市公式の記述にもとづいて記載しています。乗降人員は未取得 |
| 新長田 | 神戸市営地下鉄(西神・山手線/海岸線 K10) | — | 長田区です。神戸市の「新長田駅南地区震災復興第二種市街地再開発事業」「新長田駅北地区震災復興土地区画整理事業」がいずれも長田区の事業として市公式に掲載されています。市営地下鉄海岸線は「K01 三宮・花時計前 〜 K10 新長田」の10駅で、新長田が海岸線の西端です。市公式PDFは新長田の位置を「三宮から西へ約6km」と記しています。新長田駅南地区の再開発は施行面積19.9ha・再開発ビル44棟・住宅2,674戸(分譲1,783戸・賃貸891戸)という規模で、1995年3月17日に都市計画決定されました。乗降人員は未取得 |
| 板宿 | 神戸市営地下鉄(西神・山手線) | — | 須磨区です。長田区ではありません。須磨区公式が区内3エリアの一つとして「板宿エリア」を掲げており、区内の市立小学校に板宿小学校、児童館に板宿児童館があります。須磨区の3エリア区分は板宿エリア/須磨浦エリア/北須磨エリアで、南部が市街地、北部がニュータウンという構成です。乗降人員は未取得 |
| 名谷 | 神戸市営地下鉄(西神・山手線) | — | 須磨区です。垂水区でも西区でもありません。神戸市須磨区の「名谷活性化プラン〜躍動する多世代共生のまちへ〜」が区の取り組みとして掲載され、「地下鉄名谷駅」と記されています。垂水区には「名谷町」という町名・名谷小学校・地区計画「名谷町社谷地区」がありますが、駅は須磨区です。ここはとくに取り違えやすいところです。名谷は須磨ニュータウンの6団地(高倉台・横尾・名谷・落合・白川台・北須磨)のひとつで、1975年に入居開始。2019年始動の「リノベーション・神戸」の一環として、駅ビル tete Myodani が2025年3月にオープン、須磨パティオは2024〜2025年にリニューアル、駅前ロータリーは2025年に改修されています。成約データでは名谷を最寄駅とする物件が160件・中央値1,500万円・平均徒歩14分。乗降人員は未取得 |
| 垂水(JR・山陽) | JR神戸線・山陽電鉄本線 | — | 垂水区。自転車等放置禁止区域の指定駅一覧で、垂水(JR)・垂水(山陽)はいずれも垂水区に区分されています。市公式の年表によれば、1888年11月に山陽鉄道(現JR西日本)兵庫〜明石間が開通し垂水駅ができ、1965年3月に国鉄・山陽電鉄の垂水駅の高架が完成しています。駅前は再開発の集積地で、レバンテ垂水2・3番館(1991年11月)、ウエステ垂水A棟(1996年11月)・B棟(1999年11月)、レバンテ垂水1番館(2000年3月)が順次完成。現在は垂水中央東地区第一種市街地再開発事業(組合施行)が施行中で、神戸市内で現在事業中の市街地再開発はこの地区と神戸三宮雲井通5丁目地区の2件のみです。成約データでは垂水を最寄駅とする物件が215件・中央値2,000万円・平均徒歩12分で、市内で最も取引件数の多い駅です。乗降人員は未取得 |
| 舞子(JR)/舞子公園(山陽) | JR神戸線・山陽電鉄本線 | — | 垂水区。自転車等放置禁止区域の指定駅一覧で舞子(JR)・舞子公園(山陽)はいずれも垂水区に区分されています。市公式の年表では1896年7月に山陽鉄道の塩屋・舞子駅ができたとされ、舞子駅前再開発ビル(Tio舞子)は2001年3月完成です。神戸市景観計画の都市景観形成地域7地域のひとつに「須磨・舞子海岸」があります。地価公示では舞子台三丁目22番14が221,000円/㎡で前年比+7.8%と、市内の住宅地280地点のなかでも上昇率の高い地点です。乗降人員は未取得 |
| 西神中央 | 神戸市営地下鉄(西神・山手線 S17・終点) | — | 西区。神戸市が「連携拠点」に指定している駅です。市の都市計画区域マスタープランの表現は「西神中央、岡場を連携拠点とし、地域拠点の機能に加え、隣接市との連携に必要なターミナル機能などの強化をはかる」。西区役所は2022年2月に玉津から西神中央へ移転し(現住所は西区糀台5-4-1)、西神中央文化・芸術ホール等は2022年10月1日にオープンしています。自転車等放置禁止区域の指定駅一覧で学園都市・伊川谷・西神南・西神中央はいずれも西区。成約データでは西神中央を最寄駅とする物件が199件・中央値2,600万円・平均徒歩10分で、件数は市内2位。町丁目別でも西区 糀台が64件・中央値2,750万円・平均面積101㎡です。乗降人員は未取得 |
| 学園都市/伊川谷/西神南 | 神戸市営地下鉄(西神・山手線) | — | いずれも西区です。垂水区ではありません。市営自転車駐車場一覧・自転車等放置禁止区域一覧のいずれも、学園都市駅・伊川谷駅・西神南駅を西区に掲載しています。垂水区には「学園南」という地名・地区計画があり、紛らわしいので注意してください。また市公式の道路ページが第二神明道路の渋滞区間を「伊川谷〜明石西」と書くため伊川谷を垂水区・明石市と取り違えやすいのですが、伊川谷駅前駐輪場・伊川谷小学校・伊川谷中学校はいずれも西区として市公式に掲載されています。成約データの町丁目別では西区 伊川谷町が40件・中央値1,200万円・平均面積90㎡。乗降人員は未取得 |
| 谷上 | 神戸市営地下鉄 北神線(S01・起点/西神・山手線と直通) | — | 北区。市営地下鉄の起点駅です。神戸市交通局の路線構成では、北神線のS01 谷上が起点で、そこから新神戸・三宮・県庁前・大倉山・湊川公園・上沢・長田・新長田・板宿・妙法寺・名谷・総合運動公園・学園都市・伊川谷・西神南を経てS17 西神中央まで直通します。谷上が北区であることは、市公式の地区計画一覧に「谷上地区」が北区として載っていること、および市立谷上小学校が北区の小学校一覧に掲載されていることから確認できます。神戸市の都市計画区域マスタープランは、鈴蘭台と谷上を「地域拠点」に位置づけています。乗降人員は未取得 |
| 鈴蘭台 | 神戸電鉄 | — | 北区。北区役所のある区の中心駅です。北区役所の所在地は神戸市北区鈴蘭台北町1-9-1。都市計画区域マスタープランは鈴蘭台を「地域拠点」に位置づけています。鈴蘭台駅周辺は昭和30年代から大規模な住宅団地開発が進んだ地域だと市公式は記しています。地区計画に「鈴蘭台駅前地区」があり、市の「坂のまち神戸プロジェクト」のエリアリノベーション6エリアの一つにも鈴蘭台駅エリアが指定されています。乗降人員は未取得 |
| 岡場 | 神戸電鉄 | — | 北区。西神中央と並ぶ「連携拠点」です。市の都市計画区域マスタープランが「西神中央、岡場を連携拠点とし」と明記しています。地区計画にも「東岡場地区」があります。周辺の有野町一帯には東大池・唐櫃台・有野台・藤原台・北神星和台といった大規模住宅団地が開発されたと市公式は記しています。北神区役所は北区藤原台中町1-2-1(北神中央ビル4〜6階)にあり、これは10番目の行政区ではなく、北区の北神地域を所管する区役所です。乗降人員は未取得 |
※本表に載せているのは、神戸市公式で所在区の裏が取れた駅だけです。神戸市の公式サイトには「どの駅がどの区にあるか」を1件ずつ示した対応表がなく、神戸市交通局の駅一覧ページにも所在地(住所)の表記がありません。そこで本ページでは、①自転車等放置禁止区域の指定駅一覧(駅を所在区ごとに掲載)②市営自転車駐車場一覧(同)③区公式の概要ページ・区の事業ページ④地区計画・市立学校の区分という市公式資料から所在区を確認できた駅だけを表にしています。
逆に、次の駅については所在区を確認できていません(未取得)。高速長田・湊川・湊川公園・大開・上沢・西代・長田(地下鉄)・苅藻・駒ヶ林・JR鷹取・須磨・須磨海浜公園・須磨浦公園・月見山・東須磨・妙法寺・総合運動公園・東垂水・霞ヶ丘・山陽垂水・六甲ケーブル下・藍那・鵯越・有馬口・有馬温泉など。本ページでは、これらを「◯◯区の駅」として断定しません。
とくに取り違えやすい5点を、先にまとめておきます。①神戸駅は中央区(兵庫区ではありません)。②新開地は兵庫区(長田区ではありません)。③板宿・名谷は須磨区(長田区・垂水区ではありません)。④学園都市・伊川谷・西神中央は西区(垂水区ではありません)。⑤六甲アイランドは東灘区、ポートアイランドは中央区です。さらに「御影」は阪急と阪神で別の駅、「三宮」もJR(三ノ宮)・阪急・阪神・地下鉄で別の駅で、位置も徒歩分数もまったく違います。物件情報の「◯◯駅徒歩◯分」を見るときは、どの事業者のどの駅かを必ず確認してください。
そのうえで、国土交通省の成約価格情報に「最寄駅」として記録されている駅名なら、所在区とは無関係に事実として書けます。神戸市の物件4,374件について、最寄駅として記録されている上位6駅は次のとおりです。垂水 215件・中央値2,000万円・平均徒歩12分/西神中央 199件・2,600万円・徒歩10分/三ノ宮(JR)166件・3,400万円・徒歩9分/六甲 163件・2,600万円・徒歩11分/名谷 160件・1,500万円・徒歩14分/妙法寺(兵庫)130件・1,500万円・徒歩10分。(このうち妙法寺の所在区は市公式で確認できていません。ここに挙げているのは、あくまで国土交通省のデータに記録された最寄駅名です。)
この6駅の並びは、神戸市の市場の形をそのまま映しています。件数の1位と2位が垂水(215件)と西神中央(199件)で、いずれも都心から離れた西側。中央値の1位は三ノ宮の3,400万円で、最下位グループの名谷・妙法寺の1,500万円とは2.3倍の開きがあります(当方算出)。「神戸市で家を買う」といっても、三宮の3,400万円と名谷の1,500万円では、必要な資金計画がまったく違うということです。仲介手数料の上限額に直すと、3,400万円なら118万8,000円、1,500万円なら56万1,000円。どちらも家タダなら0円ですが、0円にできる金額そのものが2倍以上違います。
なお各駅の乗車人員・乗降人員は取得できていません(未取得)。神戸市統計書の「4 運輸・通信」に駅別乗車人員が収録されていますが、xlsx形式のみの提供で、本ページでは数値を読み取れませんでした。数字を持っていないので、駅の規模を人数で比較する記述は本ページには一切ありません。
道路
神戸市が公表している緊急輸送道路の一覧では、高速自動車国道等として山陽自動車道・中国縦貫自動車道・新名神高速道路・神戸淡路鳴門自動車道・第二神明道路が、主要国道として「一般国道2号(浜手バイパス)、一般国道2号、一般国道43号、一般国道175号」が挙げられています。これは神戸市全体の一覧で、区ごとにどの路線が通っているかを示した市公式の資料は確認できていません(未取得)。本ページでは路線名を市全体の一覧として紹介するにとどめ、「◯区を通る国道は◯号です」という書き方はしていません。
現在いちばん大きな道路事業が「大阪湾岸道路西伸部」です。神戸市公式によれば、六甲アイランド北〜駒栄、延長14.5km、6車線、設計速度80km/hで、東灘区・灘区・中央区を通ります。事業主体は国(国土交通省)と阪神高速道路株式会社で、阪神高速湾岸線と神戸山手線を接続する路線です。完成時期は現時点で未定と市が記しています。都心3区の海側を通る新しい高速道路が計画されているという事実は、この3区で物件を検討する方には知っておいていただきたいところです。(ただし個別の物件への影響は市公式に書かれていません。本ページでは事業の存在を示すにとどめます。)
渋滞について、神戸市が名指しで公表している区間があります。市は道路網のページで「神戸市内の高速道路ネットワークは、大阪湾岸道路西伸部や神戸西バイパスなど、ミッシングリンクが存在しています。これにより、阪神高速道路神戸線(京橋〜摩耶)や第二神明道路(伊川谷〜明石西)において、交通の集中による渋滞が頻発しています」と記しています。名指しされているのは、海側の東西軸(京橋〜摩耶)と、西区・明石方面(伊川谷〜明石西)の2区間です。車で通勤する前提で物件を探す方は、この2区間を跨ぐルートになるかどうかを一度確認しておく価値があります。(市が公表しているのはこの2区間だけで、他の区間について「渋滞しない」と言っているわけではありません。)
そして神戸市で避けて通れないのが「坂」です。神戸市は2024年度から「坂のまち神戸プロジェクト」を始めており、「神戸の坂の魅力を一層活かし、課題については改善を図っていくための取り組み」と説明しています。エリアリノベーションとして指定された6エリアは①兵庫山麓エリア ②鵯越駅・丸山駅エリア ③禅昌寺東部・高取山麓エリア ④塩屋エリア ⑤鈴蘭台駅エリア ⑥神鉄長田駅・名倉エリア。市が自ら「坂が課題」と認めている地域が、市内に6か所あるということです。(各エリアの所在区を市公式で1件ずつ確認できたのは⑤鈴蘭台駅エリア=北区のみで、他は断定していません。)内覧時には必ず坂の勾配と、雨の日・雪の日の通学路をご確認ください。神戸の住宅地は、地図の上では駅から500mでも、実際には高低差が数十メートルあることがふつうにあります。
神戸市の地形そのものについても、市公式に具体的な数字があります。灘区の区公式によれば、区内最高地点は六甲山町 五介山の900.7m、神戸市の最高峰は六甲山の931.3m。いっぽう低地部の最高地点は味泥町の−0.2m(マイナス標高)です。同じ灘区のなかに、標高900mの住所と標高マイナスの住所が同居している。これが神戸市という街の断面です。東西に細長く、北に山、南に海。区の平均値だけを見て物件を判断してはいけない理由が、この地形にあります。
※市内各駅の乗車人員・乗降人員は取得できていません(未取得)。神戸市統計書「4 運輸・通信」に駅別乗車人員が収録されていますが、xlsx形式のみの提供で本ページでは読み取れませんでした。また区ごとを通る国道・主要地方道の路線別リストと、高速道路の経路・IC名も市公式に見当たらず、未取得です。出典:神戸市「緊急輸送道路(路線一覧PDF)」//www.city.kobe.lg.jp/documents/8736/emergencyroad_list.pdf /神戸市「道路網」//www.city.kobe.lg.jp/a59650/kurashi/access/road/r_net.html /神戸市「大阪湾岸道路西伸部」//www.city.kobe.lg.jp/a59650/shise/kekaku/kensetsukyoku/wangan.html /神戸市「自転車等放置禁止区域」//www.city.kobe.lg.jp/a26843/kurashi/access/road/cyclehoutikinsi.html /神戸市「市営自転車駐車場一覧」//www.city.kobe.lg.jp/a26843/kurashi/access/road/cycleitiran/index.html /神戸市交通局 //kotsu.city.kobe.lg.jp/ /神戸市「坂のまち神戸プロジェクト」//www.city.kobe.lg.jp/a01110/saka.html /神戸市「灘区の紹介」//www.city.kobe.lg.jp/c63604/kuyakusho/nadaku/shokai/shoukai/index.html
06神戸市で家を買う前に必ず確認する「市街化調整区域」
兵庫県で家を探すとき、阪神間の平地しか見ていなかった方が最初につまずくのがこれです。
同じ市の中でも、駅前の市街地と山手・北部とで市街化区域と市街化調整区域が分かれています。
神戸市で家を探すとき、最初に頭に入れておくべき数字がこれです。神戸都市計画区域は約55,730ha。そのうち市街化区域が約20,244ha(36%)、市街化調整区域が約35,486ha(64%)です。政令指定都市でありながら、市域の3分の2が市街化調整区域という、全国的にもかなり珍しい構造をしています。
しかも、この調整区域は市内に均等に散らばっているわけではありません。神戸市は道路の無電柱化の方針で「既成市街地(東灘区〜須磨区)」という言い方をしており、北区・西区はこの「既成市街地」に含まれません。また都市計画区域マスタープランには「北区山田町原野地区を暫定的に市街化調整区域に編入する」という北区を名指しした記述があります。市街化調整区域について市は「市街化を抑制し、緑豊かな自然環境の保全・育成をはかり、農村環境など地域特性を活かした秩序ある土地利用を誘導する」と記しています。
もう一つ見落とせないのが、神戸市は市街化区域を「減らして」いるということです。直近の区域区分変更では、市街化区域が約20,395ha→約20,244ha(△151ha)、市街化調整区域が約35,331ha→約35,486ha(+155ha)と変更されています。人口減少局面でのいわゆる「逆線引き」的な動きで、全国的にも珍しい方向です。神戸市は現在「第9回線引き見直し」の方針を公表しています。特定保留区域は約9ha→約111ha、一般保留区域は約66ha→約107haへと増えています。郊外の宅地供給は、制度として今後さらに絞られる方向です。
ただし区ごとの市街化区域・市街化調整区域の面積は、神戸市が公表していません(未取得)。区域区分は計画図(図面)で表示され、区域区分変更の告示PDFも「計画図表示のとおり」とするのみで、区別の内訳が文章として書かれていないためです。「北区の◯%が調整区域です」という数字を、本ページは持っていません。個別の物件の区域は、神戸市の都市計画情報検索・神戸市情報マップ、または重要事項説明書で必ずご確認ください。
| 区分 | 面積 | 構成比 |
|---|---|---|
| 市街化区域 | 20,244 ha | 36.3% |
| 市街化調整区域 | 35,486 ha | 63.7% |
| 合計(都市計画区域) | 55,730 ha | 100.0% |
※区域区分の決定・変更:神戸市は昭和45年(1970年)に区域区分(線引き)を当初決定しています。決定・変更の年月日そのものは市の公表資料で確認できていません(未取得)
市街化調整区域だと何が起きるか
- 原則として建築を目的とした開発ができない=将来の建て替えに許可が要る、あるいはできない場合がある
- 住宅ローンの審査が通りにくい金融機関がある。取扱不可・融資比率を下げるなどの扱いになることがある
- 再建築不可・接道条件・既存宅地の扱いなど、物件ごとに個別確認が必須
- 一方で都市計画税がかからない=毎年のランニングコストは市街化区域より低い
都市計画税(税率0.3%)が課されるのは、神戸市の公式表現で「毎年1月1日現在に都市計画法による市街化区域に土地・家屋を所有している人」です。市街化調整区域内の物件には都市計画税がかかりません。神戸市は市域の64%が市街化調整区域ですから、神戸市では「毎年の税率そのものが物件によって違う」ということが実際に起こります。固定資産税1.4%と合わせると、市街化区域内では1.7%、市街化調整区域内では1.4%です(1.4%と0.3%は神戸市の公表値。合計1.7%は当方の合算で、神戸市が1.7%と1本で公表しているページは確認できていません)。物件がどちらなのかは、納税通知書と重要事項説明書で必ず確認してください。
調べ方(ご自身でも確認できます)
- 市の都市計画情報(Web GIS)で住所を入力して区域を確認する
- 固定資産税の納税通知書を見る。都市計画税が課されていれば市街化区域、課されていなければ市街化調整区域の可能性が高い
- 重要事項説明書の「都市計画法にもとづく制限」欄を確認する
※家タダでは、ご検討中の物件が調整区域かどうか、再建築の可否、ローンが通る金融機関があるかを契約前に無料で調査します。物件URLをお送りください。
神戸市だけにある条例 ―「人と自然との共生ゾーンの指定等に関する条例」
神戸市の物件を検討している方にとって、この条例は都市計画法と同じくらい重要です。正式名称は「人と自然との共生ゾーンの指定等に関する条例」(通称「共生ゾーン条例」。正式名称はこちらです)。条例番号まで書くと平成8年4月15日 神戸市条例第10号、最終改正は令和4年4月1日。政令指定都市でこういう条例を持っているのは神戸市だけです。
条例の第1条(目的)は、こう書いてあります。
「この条例は、市内の農村地域について、秩序ある土地利用の計画的推進、農村らしい景観の保全及び形成、里づくり協議会による里づくり計画の作成等を行う」
市の紹介ページはこれを「西北神に広がる豊かな農業・農村地域を守るため」の制度だと説明しています。「西北神」とは西区と北区のことで、実際、この条例の取組状況は北区66集落・西区106集落という2区の集落数でしか集計されていません。つまりこれは、事実上、北区と西区だけにかかる制度です。東灘区・灘区・中央区・兵庫区・長田区・須磨区・垂水区の物件を探している方は、この条例を気にする必要はほとんどありません。逆に北区・西区で土地や中古戸建を探すなら、必ず確認すべき制度です。
農村用途区域17,935ha ― そのうち家が建てやすいのは402ha(約2.2%)
指定されている農村用途区域の合計面積は17,935ha(2023年12月現在)。神戸市の市域面積は557.02km²=55,702haですから、市域のおよそ32%が、条例で農村用途区域に指定されている計算になります(当方算出)。そして条例第8条は、この農村用途区域を4つに区分しています。条文の定義と、2023年12月現在の面積を並べます。
| 区分 | 条文の定義(逐語) | 面積 | 構成比 |
|---|---|---|---|
| 農業保全区域 | 「基本的に農業の振興及び良好な営農環境の整備、保全及び活用を目的とした土地利用の用途に供する区域」 | 8,913 ha | 49.7% |
| 環境保全区域 | 「基本的に良好な自然環境の整備、保全及び活用を目的とした土地利用の用途に供する区域」 | 8,375 ha | 46.7% |
| 集落居住区域 | 「基本的に良好な生活環境の整備、保全及び活用を目的とした土地利用の用途に供する区域」 | 402 ha | 2.2% |
| 特定用途区域(A・B合計) | 「基本的に前3項に規定する土地利用の用途以外の土地利用の用途に供する区域」 | 245 ha | 1.4% |
| 合計 | 農村用途区域 | 17,935 ha | 100.0% |
※面積は神戸市「人と自然との共生ゾーンの指定等に関する条例」ページ(2023年12月現在)。構成比は当方算出です。
この表の一行だけ覚えて帰ってください。集落居住区域402ha。農村用途区域17,935haの、わずか約2.2%です。神戸市の土地利用基準によれば、集落居住区域は4区分のなかで最も住宅建築がしやすい区域で、里づくり協議会との「協議の上、承諾が得られている」ことを要件に一般住宅の建築が可能とされています。いっぽう農業保全区域では「当該土地の地目が農地である場合、当該用途区域内外に農地以外の代替地がないこと」を条件とする農家住宅の建築、環境保全区域では「里づくり計画に定める土地利用計画」への位置づけと市長協議が必要、特定用途区域A/Bは「市長が認めたもの」に限定、と整理されています。(この建築可否の整理は市の土地利用基準PDFからの読み取りで、確度は中です。実際の可否は必ず神戸市の担当部局にご確認ください。)
第10条 ― 着手の30日前までに、市長への届出が要る
買う側にとっていちばん実務的なのが第10条です。
「農村用途区域内において、建築物の新築・増築・改築、宅地造成、土地の形質変更、駐車場の設置、木竹伐採、土石採取、水面埋立てを行おうとする者は、着手日の30日前までに市長に届け出なければならない」(ただし非常災害時の応急措置等を除く)
「木竹伐採」が入っている点に注目してください。庭の木を切ることまでが届出の対象になり得る、という書き方です。施行規則では、届出が不要な行為として「通常の管理行為又は軽易な行為」=既存敷地内での改築、幅2メートル未満の農道設置、高さ1.5メートル以下の工作物、保育目的の間伐などが挙げられています。また農村景観保全形成地域(施行規則第6条)では「様式第3号による行為説明書」と関連図書の添付が必須で、建築物については平面図・立面図まで求められます。農村用途区域より規制が重い区域が、さらにその中にあるということです。ただし指定地区名・区域は確認できていません(未取得)。農村景観保全形成基本計画の「別冊」にあるとされていますが、本ページでは特定できませんでした。
さらに土地利用基準は、大前提としてこう書いています。
「都市計画法、農業振興地域の整備に関する法律、農地法、森林法及びその他の法令の規定に基づき、許可等を得ていなければ、土地利用を行うことはできません」
つまり、この条例の届出をクリアしても、それだけで建てられるわけではありません。都市計画法(市街化調整区域の開発許可)、農地法(農地転用)、農業振興地域の整備に関する法律(農用地区域からの除外)、森林法(林地開発)。制度が何重にも重なっているというのが、神戸市の西北神の土地の実態です。
第17条・第18条 ―「里づくり計画」は住民が自分で作っている
この条例のもう一つの特徴は、規制を住民自身が決める仕組みになっていることです。第17条は里づくり協議会の認定要件を「農村環境の整備等を図ることを活動目的とし、町又は字の区域を活動区域とし、地縁に基づいて形成され、特定個人の利益を誘導しない団体」であることと定めています。第18条は里づくり計画の記載事項として「計画の名称、対象地区の位置・区域、整備目標・方針、および農業振興、環境整備、土地利用、景観保全形成、市街地交流、新田園コミュニティ、農村定住起業に関する計画等」を挙げています。
| 区 | 集落数 | 里づくり協議会の設立 | 里づくり計画の策定 |
|---|---|---|---|
| 北区 | 66集落 | 65(98%) | 50(76%) |
| 西区 | 106集落 | 96(91%) | 70(66%) |
| 合計 | 172集落 | 161 | 120 |
※2023年12月現在。神戸市「人と自然との共生ゾーンの指定等に関する条例」ページ。合計は当方算出。
集落数では西区(106)が北区(66)を上回ります。「神戸の農村=北区」というイメージで語ると間違いになるところです。いっぽう里づくり計画の策定率は北区76%・西区66%で、北区のほうが進んでいます。北区は98%の集落が協議会を持っている。これは「開発されないこと」が、行政の一方的な規制ではなく地域の意思として制度化されているということを意味します。
買う側にとって、これは両面があります。マイナス面は明らかで、建てられるものが限られ、手続きが増え、将来の出口(売却)も狭まる可能性がある。プラス面は、隣に何が建つか分からないという不安がほぼ無いことです。里づくり計画で景観と農地が守られることが、住民合意として担保されている。北区 淡河町野瀬の9,600円/㎡、西区 神出町田井の17,200円/㎡という価格は、市場の需給だけで決まった価格ではありません。なお神戸市は、この条例について2015年以降7回の規制緩和を実施し、現在は「Uターン希望者が家を新たに建築する事が可能になったり、また新たな移住者が新築住宅を建築したり、古民家を活用してカフェなどをオープン」することが認められていると説明しています(回数と実施年は市ページの要約的記述で、原本での再確認が必要な確度中の情報です)。
市街化区域の側では、駅の周りを「緩めて」いる
郊外を絞るいっぽうで、市街化区域の側では2023年6月1日に全市的な用途地域見直しが施行されました。全市的な用途地域見直しは1973年以降9回(1973・1982・1988・1996・2001・2007・2013・2018・2022年)行われており、2023年6月施行分の主な内容は次のとおりです。
- 駅周辺地区の容積率を200%→300%に引き上げ
- 工業系地域の容積率・建ぺい率を200/60→300/80に引き上げ
- 住居系地域の幹線道路沿いで150㎡までの小規模店舗を許容
- 従来制限されていた駅周辺で1,500㎡までの事務所・店舗を許容、都市公園内のカフェを許容
- 住環境保全と多様な建替えのため、容積率・建ぺい率を80/40→100/50に緩和
郊外の宅地供給は制度として絞り、駅周辺は制度として緩める。これが、いまの神戸市の都市計画の向きです。人口が増えたのが中央区・兵庫区・灘区の3区だけだったことと、この方向は同じ向きを向いています。(ただし神戸市がこの2つを因果として説明しているわけではありません。)
地区計画95地区・まちづくり協定20地区 ― 神戸で買うなら「地区のルール」を疑う
神戸市には地区計画が94地区、防災街区整備地区計画が1地区、合わせて95地区あり、その面積は約3,697.8haです(2025年12月8日現在)。市街化区域20,244haに対して約18%(当方算出)。市街化区域の5分の1近くが地区計画の網にかかっているということです。
さらに神戸市地区計画及びまちづくり協定等に関する条例(通称まちづくり条例・1981年12月制定)にもとづくまちづくり協定が20地区(2026年6月1日現在)あり、1978年制定の神戸市都市景観条例もあります。1978年の都市景観条例、1981年のまちづくり条例、1996年の共生ゾーン条例。神戸市は、都心(景観)→市街地(まちづくり協定)→農村(里づくり計画)と、市域の全域を住民参加型のルールで覆ってきた市です。神戸で家を買うということは、何らかの地区ルールが乗っている可能性が相応にある、ということ。地区計画がかかっていると、建ぺい率・容積率・高さ・壁面位置・用途・垣根の構造などに追加の制限が入ることがあります。制限は物件の自由度を下げますが、同時に周辺の環境が守られるという意味では買い手の利益にもなります。重要なのは「あるかないか」を契約前に確定させることです。(各地区計画の決定年月日・区域面積・建築制限の内容は未取得です。)
神戸市で「調整区域かどうか」をどう確かめるか
確かめる方法は4つあります。
- 神戸市の「都市計画情報検索」と「神戸市情報マップ」で住所を入力する。線引き・用途地域・地区計画・高度地区がまとめて見られます。
- 共生ゾーンの区域概要図(2023年12月現在)で位置を確認する(北区・西区の場合)。市公式が公開しているPDFです。
- 固定資産税の納税通知書を見る。都市計画税が課されていれば市街化区域、課されていなければ市街化調整区域の可能性が高くなります。神戸市の都市計画税は「市街化区域に土地・家屋を所有している人」への課税だと明記されています。
- 重要事項説明書の「都市計画法にもとづく制限」欄と、「その他の法令にもとづく制限」欄の両方を確認する。共生ゾーン条例は後者に記載されるべき制限です。
出典:神戸市「人と自然との共生ゾーンの指定等に関する条例」//www.city.kobe.lg.jp/a99375/shise/kekaku/kezaikankokyoku/symbiosis.html /条例本文PDF(平成8年4月15日 神戸市条例第10号)//www.city.kobe.lg.jp/documents/14587/202204_jyorei.pdf /施行規則PDF //www.city.kobe.lg.jp/documents/14587/201604_03sekoukisoku_1.pdf /土地利用基準PDF //www.city.kobe.lg.jp/documents/14587/tochiriyoukijun2022.pdf /区域概要図PDF(2023年12月現在)//www.city.kobe.lg.jp/documents/14587/gaiyouzu_202312.pdf /神戸市「区域区分(線引き)」//www.city.kobe.lg.jp/documents/57660/kuikikubun.pdf /神戸市「都市計画区域マスタープラン」//www.city.kobe.lg.jp/documents/57660/kuikimaster.pdf /神戸市「地区計画」//www.city.kobe.lg.jp/a35466/shise/kekaku/jutakutoshikyoku/district/index.html /神戸市「まちづくり協定」//www.city.kobe.lg.jp/a96653/kurashi/machizukuri/torikumi/agreement.html /神戸市「用途地域の見直し」//www.city.kobe.lg.jp/a84931/shise/kekaku/jutakutoshikyoku/youtominaoshi/index.html /神戸市「市街化調整区域における建築・開発」//www.city.kobe.lg.jp/a33173/business/kaihatsu/kaihatsukyoka/chosekuiki/kenchiku_kaihatsu.html
07神戸市の固定資産税・都市計画税(毎年かかるコスト)
購入時の諸費用だけでなく、買ったあと毎年かかる税金も判断材料です。 仲介手数料は1回きりですが、固定資産税・都市計画税は所有している限り毎年発生します。
| 税目 | 税率 | 課税対象 |
|---|---|---|
| 固定資産税 | 1.4% | 市街化区域・市街化調整区域を問わず課税 |
| 都市計画税 | 0.3% | 市街化区域内の土地・家屋のみ |
| 合計(市街化区域) | 1.7% | 課税標準額に対して |
固定資産税の税率は1.4%、都市計画税の税率は0.3%。いずれも神戸市の公表値です。固定資産税の計算式は市の公式表現で「課税標準額(1,000円未満切捨て)×税率(1.4%)=税額(100円未満切捨て)」、都市計画税は「課税標準額×税率(0.3%)」です。合計1.7%という数字を神戸市が1本で公表しているページは確認できていませんので、本ページでは1.4%と0.3%を分けて示したうえで合算値を併記しています。
神戸市で重要なのは、この0.3%が「市内の全物件にかかるわけではない」ことです。都市計画税の課税対象は「毎年1月1日現在に都市計画法による市街化区域に土地・家屋を所有している人」。神戸市は市域の64%が市街化調整区域で、その主たる分布先が北区・西区です。つまり神戸市には、都市計画税がかからない物件が実際に存在します。市街化区域内なら毎年1.7%、市街化調整区域内なら1.4%。課税標準額が同じなら、0.3%分だけ毎年の保有コストが違うということです。ただし個別の物件がどちらなのかは物件ごとに違い、区ごとの市街化調整区域の分布を示した市公式の資料は確認できていません(未取得)。「北区だから都市計画税がかからない」という書き方は誤りになります。納税通知書と重要事項説明書で確認するのが確実です。
納税義務者は賦課期日(毎年1月1日)現在の所有者で、1年分がその人に課税されます。年の途中で売買した場合、日割りの精算は売主・買主の合意で行う商慣習であって、市が按分して課税してくれるわけではありません。決済時の固定資産税・都市計画税の精算金は、仲介手数料とは別にかかる実費です。納付は一括払いまたは年4回分割で、口座振替・クレジットカード払いに対応しています。縦覧期間は毎年4月1日〜4月30日で、会場は新長田合同庁舎(長田区)です。2026年5月1日からは、固定資産税関係証明の対面発行窓口が新長田合同庁舎に集約されます。神戸市は東西に長く、北区・西区は内陸です。窓口に行く前に、電子申請や郵送で済むかどうかを神戸市にご確認ください。
住宅用地の課税標準の特例は、神戸市の公表値で小規模住宅用地(住宅1戸当たり200㎡以下の部分)が固定資産税で価格の6分の1・都市計画税で3分の1、一般住宅用地(それを超える部分)が固定資産税で3分の1・都市計画税で3分の2です。市の原文は「住宅用地の課税標準額は、評価額に特例率(住宅用地特例率)を乗じた額が上限となります」。
神戸市でこの「200㎡」という線が効いてくるのは、主に西北神です。成約データでは、神戸市の戸建1,631件の平均面積(土地面積)は142㎡。ただし区別に見ると、北区の戸建353件は平均187㎡、西区の戸建293件は平均172㎡で、200㎡を超える土地がふつうに流通している区があります。200㎡を超えた部分は小規模住宅用地の6分の1ではなく、一般住宅用地の3分の1が適用されます。土地が広いことは魅力ですが、毎年の固定資産税では広さがそのまま負担に効いてくるという点は正直にお伝えしておきます。逆に中央区の成約はマンションが581件・戸建50件で、土地の広さより価格そのものが効いてきます。
新築住宅の減額措置は、2026年4月1日から床面積要件が変わっています。2026年3月31日までの新築は「居住部分の床面積が50㎡(一戸建以外の貸家住宅は40㎡)以上280㎡以下」でしたが、2026年4月1日以降の新築は「40㎡以上240㎡以下」になりました。減額割合はいずれも2分の1、減額期間は一般住宅で3年度分、3階建以上の耐火・準耐火構造で5年度分(認定長期優良住宅は2031年3月31日までの新築でそれぞれ5年・7年に延長)です。共通要件として「居住部分が家屋全体の2分の1以上」であることが必要です。下限が50㎡から40㎡に下がり、上限が280㎡から240㎡に下がったので、小さい住戸には有利に、大きい住宅には不利に働く変更です。
このほか神戸市は、耐震改修・バリアフリー改修・省エネ改修に伴う減額措置と、長寿命化の大規模修繕工事をした分譲マンションへの減額措置を案内しています。中古を買ってリフォームする前提の方は、工事の内容が該当しないか確認する価値があります。
神戸市の住宅地の公示価格は1㎡あたり平均172,201円で、兵庫県内で住宅地の標準地が3地点以上ある32市町村のうち5位、市のみ26市でも5位です(神戸市を1つの市として数え直した自算値。各区のページで使っている「40市区町村・25市」とは母数が違います)。ただし市内の標準地は最高695,000円/㎡から最安9,600円/㎡まで72.4倍ひらいており、「神戸市だから固定資産税が安い/高い」と一律には言えません。物件の場所次第です。
なお土地・家屋の免税点の金額は、神戸市の公表ページで確認できていません(未取得)。一般に言われる「土地30万円・家屋20万円」という数字は、神戸市の公式ページ上で裏が取れなかったため本ページには記載していません。償却資産の免税点は「課税標準となるべき額が150万円未満の場合は、課税されません」と明記されています。また「固定資産税が免税点未満の場合は、都市計画税も課税されません」とも記されています。
免税点
同一人が神戸市内に所有する資産の課税標準額の合計が次の額に満たない場合は課税されません。
| 区分 | 免税点 |
|---|---|
| 償却資産 | 1,500,000円 |
※納期:年4期。2026年度は第1期 2026年4月30日/第2期 7月31日/第3期 12月25日/第4期 2027年3月1日が納期限です(納税通知書は2026年4月1日発送)。「固定資産税(概要)」ページは「年4回(4月、7月、12月、翌年2月)」と記していますが、実際の納期限は年度ごとにずれますので、該当年度の市税スケジュールをご確認ください/賦課期日は1月1日。「毎年1月1日現在に固定資産(土地・家屋・償却資産)を所有している人に対して、その年の4月1日から始まる年度分の税として課される」(神戸市)
※税率・免税点は神戸市の公表資料にもとづく最新値です。税額は物件ごとの課税標準額により異なります。正確な税額は市の資産税課または納税通知書でご確認ください。
08神戸市の学区・子育て支援(住所で決まるもの)
神戸市が学校選択制を実施しているかどうかは、本ページ作成時点で公表資料から確認できていません。このページでは推測で書かない方針のため、断定していません。市が公表している範囲では、住所地によって通う小学校・中学校が定められています。物件選びの段階で通学区域を確認し、最終的な判断は市の教育委員会にご確認ください。神戸市の公式ページには「学校選択制」という語が出てきません。実施しているという記載も、実施していないという記載も見つかっていないため、本ページでは実施の有無を断定していません。実在が確認できた制度は①指定学校の変更 ②区域外就学 ③小規模特認校の3つです。根拠は「神戸市学齢児童及び学齢生徒の就学に関する規則」。申請時期は市の公式表現で「翌年4月に小学1年生になる方は10月以降に、中学1年生になる方は11月以降に、指定学校変更の手続ができます」です。小規模特認校は市内に2校のみで、六甲山小学校(灘区)と藍那小学校(北区)。なお神戸市には「当分の間、指定学校の変更を認める地区」を定める要綱があり、特定の地区に住むと指定校以外を選べる運用があります。その地区名は本ページ作成時点で確認できていません(未取得)ので、学区を理由に物件を選ぶ場合は神戸市教育委員会に直接ご確認ください。
指定された学校以外に通えるケース(指定校変更)
指定校制でも、次の事由に当てはまれば指定校以外への就学が認められる場合があります。 「入学前に転居予定」「建て替え中の仮住まい」は多くの市で認められるため、 購入と入学のタイミングが重なる方は事前に教育委員会へ確認してください。
| 許可される事由 | 内容 |
|---|---|
| 1 身体的理由(1)障害・病気 | 「障害・病気により就学困難と認められる場合」。必要書類は医師の診断書等。変更できる期間は「卒業までの必要と認める期間」です。 |
| 1 身体的理由(2)特別支援学級 | 「指定学校以外の特別支援学級に入級する場合」。必要書類は障害を証する書類等。変更できる期間は入級期間中です。 |
| 2 転居に伴う理由(1)1年以内に転居 | 「1年以内に転居が確実な場合」。必要書類は建築確認書・売買契約書・賃貸借契約書等の写し。変更できる期間は当該学年中の転居の日まで。住宅の購入と入学のタイミングが重なる方は、まずここを見てください。売買契約書の写しで申請できるという点が実務上重要です。 |
| 2 転居に伴う理由(2)ア 転居で他校区へ | 「転居のため他校区に移った場合」。必要書類は同上。変更できる期間は「卒業までの必要と認める期間」。引っ越しても前の学校に通い続けられる可能性があるということです。 |
| 2 転居に伴う理由(2)イ 新築・増改築の仮住まい | 「新築・増改築により一時的に移った場合」。必要書類は同上。変更できる期間は入居の日まで。建て替え中の仮住まいが典型例です。 |
| 2 転居に伴う理由(2)ウ 住宅融資手続き | 「住宅融資手続きで住所と実際居住地が不一致」の場合。必要書類は同上。変更できる期間は入居の日まで。 |
| 2 転居に伴う理由(3)公共事業 | 「公共事業に協力して転居」した場合。必要書類は公共工事主体からの依頼書等。変更できる期間は「卒業までの必要と認める期間」。 |
| 3 校区変更等(1)住居表示変更 | 「住居表示変更後、従前学校の継続を希望」する場合。必要書類の指定はなし。変更できる期間は卒業まで。 |
| 3 校区変更等(2)校区調整地区 | 「校区調整地区で教育長が指定した場合」。必要書類の指定はなし。変更できる期間は「卒業までの必要と認める期間」。神戸市には別途「当分の間、指定学校の変更を認める地区を定める要綱」があります。 |
| 4 家庭事情(1)登校前後に監督者がいない | 「登校前後に監督者がいない場合」。必要書類は理由を証する書類。変更できる期間は卒業まで。共働き世帯にとって実務的な事由です。 |
| 4 家庭事情(2)兄弟姉妹と同校 | 「指定学校変更済みの兄弟姉妹と同校を希望」する場合。必要書類の指定はなし。変更できる期間は卒業まで。 |
| 5 通学利便性 ア 距離 | 「片道2km以上(小学)・3km以上(中学)で負担軽減」が必要な場合。必要書類の指定はなし。変更できる期間は卒業まで。北区240.29km²・西区138.01km²という面積の区では、通学距離は現実的な論点です。 |
| 5 通学利便性 イ 公共交通機関 | 「公共交通機関利用が認められている場合」。必要書類の指定はなし。変更できる期間は卒業まで。 |
| 5 通学利便性 ウ 通学経路 | 「他校区を経由しない通学経路がない場合」。必要書類の指定はなし。変更できる期間は卒業まで。 |
| 6 教育的理由 | 「いじめ・不登校・学校行事等で特別の配慮が必要」な場合。必要書類は理由を証する書類等。変更できる期間は「卒業までの必要と認める期間」。 |
| 7 小規模特認校 | 六甲山小学校(灘区)・藍那小学校(北区)への就学希望。必要書類は小規模特認校就学申請書・勤務時間等書類。変更できる期間は卒業まで。市は制度の目的に「複式学級の解消」を挙げています。条件は「保護者及び児童・生徒がともに神戸市内に居住していること」「公共交通機関を利用し、自力でおおむね1時間以内で通学できること」等です。 |
※許可基準・受付時期は毎年変わります。最終判断は神戸市の教育委員会です。必ず一次情報でご確認ください。
子育て支援は「市町村ごとに」違う
こども医療費助成や待機児童数は市町村が独自に決めているため、 隣の市に移るだけで条件が変わります。同じ兵庫県内でも、市が変われば条件が変わります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| こども医療費助成の対象 | 0歳〜高校3年生(18歳到達後、最初の3月31日まで) |
| 所得制限 | 所得制限なし(神戸市が公式に「所得制限なし」と明記) |
| 一部自己負担 | 0〜2歳は通院・入院とも自己負担なし(0円)。3歳〜高校生の通院は「2割負担 1日最大400円を月2回までの負担(3回目以降、自己負担なし)」。3歳〜高校生の入院時の自己負担については、市の公表ページで確認できていません(未取得) |
| 保育所等の待機児童数 | 0人(2026年4月1日時点・国の「保育所等利用待機児童数調査」にもとづく数値。5年連続ゼロ) |
神戸市には「学校選択制」の記載がない ― だから断定しません
神戸市の公式ページには「学校選択制」という語が一度も出てきません。実施しているとも、実施していないとも書かれていないため、本ページでは断定していません。実在が確認できたのは①指定学校の変更 ②区域外就学 ③小規模特認校の3つです。根拠規則は「神戸市学齢児童及び学齢生徒の就学に関する規則」。「神戸市は学校選択制を実施していません」と書いている記事を見かけても、それは市公式に裏のある記述ではありません。最終的な判断は必ず神戸市教育委員会にご確認ください。
このうち住宅購入で実際に効いてくるのが「指定学校の変更」です。神戸市は事由を7分類・16項目で公表しており、購入と入学のタイミングが重なる方には次の2つが直接関係します。
| 事由 | 条件 | 必要書類 | 変更できる期間 |
|---|---|---|---|
| 2 転居に伴う理由(1) | 1年以内に転居が確実な場合 | 建築確認書・売買契約書・賃貸借契約書等の写し | 当該学年中の転居の日まで |
| 2 転居に伴う理由(2)イ | 新築・増改築により一時的に移った場合 | 同上 | 入居の日まで |
売買契約書の写しで申請できるという点が実務上いちばん大きいところです。引き渡し前でも、契約さえ済んでいれば手続きの入口に立てます。申請時期は「翌年4月に小学1年生になる方は10月以降に、中学1年生になる方は11月以降に、指定学校変更の手続ができます」と市が明記しています。秋に動く制度だということを、逆算して覚えておいてください。
さらに神戸市には「当分の間、指定学校の変更を認める地区を定める要綱」があります。特定の地区に住むと、指定校以外を選べるという運用です。その地区名は本ページ作成時点で確認できていません(未取得)ので、学区を理由にエリアを絞る場合は、必ず神戸市教育委員会にご確認ください。
「複式学級の解消」― 人口150万人の市が抱えている教育の格差
神戸市の小規模特認校制度について、市はその目的をこう書いています。
「自然環境に恵まれ特色ある教育を推進している小規模な学校に通学することで、心身の健康増進を図り、豊かな人間性を培うとともに、複式学級の解消など学校の活性化を図ることを目的とする」
「複式学級の解消」という言葉が、政令指定都市の制度目的に書かれている。これは、神戸市内に複式学級を抱える小学校が存在するということを、市自身が認めているということです。指定されているのは六甲山小学校(灘区)と藍那小学校(北区)の2校のみ。六甲山小学校は灘区、藍那小学校は北区です(神戸市の市立小学校一覧の区分による。どちらも北区、という書き方は誤りです)。
ここで、地価のデータと重ねてみてください。灘区の住宅地平均は352,809円/㎡で市内3位、北区は58,056円/㎡で市内9位。その両極の区に、市内2校しかない小規模特認校が1校ずつある。灘区は区内に六甲山町を抱え、北区は市域の43%を占める。「区の平均地価」という数字だけでは、区の中身は分からないといういちばん分かりやすい例がこれです。通学の条件は「保護者及び児童・生徒がともに神戸市内に居住していること」「学校の教育活動に賛同し協力すること」「公共交通機関を利用し、自力でおおむね1時間以内で通学できること」「卒業までの間、継続して通学すること」です。
給食は「小学校だけ無償」。中学校は1食170円
ここは誤解が多いところなので、正確に書きます。神戸市は2026年度、市立小学校・義務教育学校(前期課程)・特別支援学校(小学部)の学校給食を公費負担により無償化しています。市の原文は「これらの学校の保護者からは学校給食費を徴収しません」。いっぽう中学校は有償で、「生徒:1食あたり170円(牛乳代30円を含む)」。市は「子育て世帯の経済的負担軽減を図るため給食費の助成をしています」としています。年間の徴収額として市が示している例は31,230円で、9期に分割して納付します(初回5,720円、以降月額2,860円程度、最終期5,710円)。「神戸市は給食無償」と一括りにすると誤りになります。
就学援助の所得基準の目安は、2026年度で2人世帯176万1千円・3人世帯223万4千円・4人世帯266万4千円。定期申請は2026年4月1日〜5月19日(消印有効)、随時申請は2026年5月20日〜2027年2月5日です。新入学学用品費は小学1年生64,300円・小学6年生81,000円・中学校81,000円。中学校には自転車通学費(4,730円まで)の区分があります。電子申請(e-KOBE)または郵送で申請します。
こども医療費助成は高校3年生まで・所得制限なし
神戸市のこども医療費助成は0歳〜高校3年生(18歳到達後、最初の3月31日まで)が対象で、所得制限はありません。0〜2歳は通院・入院とも自己負担なし(0円)、3歳〜高校生の通院は「2割負担 1日最大400円を月2回まで(3回目以降、自己負担なし)」。新しい受給者証は2026年7月1日から有効です。3歳〜高校生の入院時の自己負担については、市の公表ページで確認できていません(未取得)。
そしてここが、神戸市のなかで区を選ぶときに効いてくる話です。こども医療費助成も、給食費も、就学援助の基準も、指定校変更の事由も、神戸市内であれば9区すべて同じです。市町村が変われば条件が変わりますが、神戸市内の区を移っても、これらの条件は1円も変わりません。区によって違うのは、土地の値段と、災害リスクと、学校までの距離と、通勤時間です。その4つで選べばよい、という整理ができるのは、じつは神戸市内の物件探しの大きな利点です。
保育については、神戸市は「2026年4月1日時点で、国の『保育所等利用待機児童数調査』に基づく『保育所等利用待機児童数』は、5年連続でゼロとなりました」と公表しています。ただし「待機児童」と「保留児童」は別物です。神戸市は保留児童の区別内訳資料を別途出していますが、その数値は本ページでは取得できていません(未取得)。希望する園に入れるかどうかは、この「ゼロ」とは別の話だとご理解ください。
出典:神戸市「市立小学校一覧」//www.city.kobe.lg.jp/a61516/kosodate/education/gakkoen/syougatukou.html /「市立中学校一覧」//www.city.kobe.lg.jp/a61516/kosodate/education/gakkoen/tyugatukou.html /「指定学校の変更・区域外就学」//www.city.kobe.lg.jp/a80876/kosodate/gakko/school/area/kouku/kuikigai.html /「指定学校の変更について」(PDF)//www.city.kobe.lg.jp/documents/66486/r7shiteigai.pdf /「小規模特認校」//www.city.kobe.lg.jp/a80876/kosodate/gakko/school/area/tokuninkou.html /「学校給食費」//www.city.kobe.lg.jp/a54017/kosodate/gakko/school/lunch/nagare/kyusyokuhi/index.html /「就学援助」//www.city.kobe.lg.jp/a80876/kosodate/shien/scholarship/enter/index.html /「こども医療費助成」//www.city.kobe.lg.jp/a52670/kenko/health/medical/kodomoiryohijose.html /「待機児童数」//www.city.kobe.lg.jp/z/kodomokatekyoku/shienbu/taikijido-su.html /「区役所・支所の案内」//www.city.kobe.lg.jp/a84453/shise/institution/kuyakusho.html
09神戸市で家を買う前に必ず確認したい点
神戸市の物件を見るときに、価格表だけでは分からないことを10項目にまとめます。 9区のどこを見ているかで効いてくる項目が変わりますので、 ご自分が検討している区に当てはまるところから読んでください。
1|その物件は市街化区域ですか、市街化調整区域ですか
神戸市ではこれが最初の分岐です。 神戸都市計画区域約55,730haのうち、市街化調整区域が約35,486ha=64%。 政令指定都市で市域の3分の2が調整区域というのは、かなり珍しい構造です。 市街化調整区域では、市の公式表現で 「開発行為(建築目的の土地の区画形質の変更)や建築行為が制限されている」とされ、 「立地基準などに適合するほか、市街化区域と同様の技術基準に適合する場合に限り、 特例的に容認すべきものとして許可を行っている」と整理されています。
買う側にとっての意味は3つ。 ①将来の建て替えに許可が要る、あるいはできない場合がある。 ②住宅ローンの審査が通りにくい金融機関がある(取扱不可・融資比率を下げるなどの扱い)。 ③いっぽうで都市計画税0.3%がかからないので毎年のランニングコストは低い。 メリットとデメリットの両方があります。 区ごとの調整区域の分布は市が公表していません(未取得)ので、 「◯区だから調整区域」という判断はできません。物件ごとに確認してください。
2|北区・西区なら「人と自然との共生ゾーン」に入っていないか
神戸市だけにある条例です。 「人と自然との共生ゾーンの指定等に関する条例」(平成8年4月15日 神戸市条例第10号)。 農村用途区域17,935haが指定され、対象は北区66集落・西区106集落。 第10条により、建築物の新築・増築・改築、宅地造成、土地の形質変更、駐車場の設置、 木竹伐採、土石採取、水面埋立ては、着手日の30日前までに市長への届出が必要です。 リフォームや外構工事、庭木の伐採でも該当し得ます。 しかも市の土地利用基準は「都市計画法、農業振興地域の整備に関する法律、農地法、森林法及び その他の法令の規定に基づき、許可等を得ていなければ、土地利用を行うことはできません」と 明記しています。 届出をクリアしても、それだけで建てられるわけではありません。 重要事項説明書の「その他の法令にもとづく制限」欄を必ず確認してください。
3|土砂災害警戒区域2,356か所のどこかに当たっていないか
兵庫県が2026年6月30日現在で公表している指定状況によると、 神戸市内の土砂災害警戒区域(イエローゾーン)は2,356か所 (急傾斜地の崩壊1,843・土石流482・地すべり31)。 指定するのは神戸市ではなく兵庫県です。 区別では北区858・須磨区306・垂水区210・西区206・長田区186・灘区176・中央区155・ 東灘区137・兵庫区122。 北区だけで市全体の約36%(当方算出)を占めます。 ただし、いちばん少ない兵庫区でも122か所あります。 「都心だから土砂災害は関係ない」とは言えません。 特別警戒区域(レッドゾーン)の箇所数は未取得です。 なお神戸市は「現在、神戸市内には地すべりのレッドゾーンの指定はありません」と明記しています。
4|津波の浸水想定区域は7区にあります
神戸市の津波対策のページは「各区の浸水想定区域(北区・西区は浸水しないため 掲載なし)」と明記しています。 つまり津波の浸水想定区域があるのは、東灘・灘・中央・兵庫・長田・須磨・垂水の7区。 市は「1000年に一度の確率で発生する津波の対策が、2023年3月に完了しています」とし、 防潮堤の「嵩上げ」「洗掘防止」「目地開き対策」を実施して 「防潮堤を『粘り強い』構造に整備しました」と記しています。 また「対策前の浸水想定区域と比較すると、浸水範囲が大幅に減少していることがわかります」とも。 ただし「浸水しなくなった」とは書かれていません。 レベル1津波(概ね100〜150年間隔・M8クラス)とレベル2津波(1000年に一度・M9クラス)の 区別も市が説明しています。 想定津波高・浸水面積・到達時間の数値は未取得です。 高潮ハザードマップも別に公開されていますので、海側の物件は必ず両方を確認してください。
5|地区計画95地区・まちづくり協定20地区のどれかがかかっていないか
神戸市には地区計画が94地区、防災街区整備地区計画が1地区、合わせて95地区あり、 面積は約3,697.8ha(2025年12月8日現在)。 市街化区域20,244haの約18%(当方算出)です。 さらに神戸市地区計画及びまちづくり協定等に関する条例(1981年12月制定)にもとづく まちづくり協定が20地区(2026年6月1日現在)。 地区計画がかかっていると、建ぺい率・容積率・高さ・壁面位置・用途・垣根の構造などに 追加の制限が入ることがあります。 制限は物件の自由度を下げますが、同時に周辺の環境が守られるという意味では 買い手の利益にもなります。 重要なのは「あるかないか」を契約前に確定させることです。 各地区の決定年月日・区域面積・建築制限の内容は未取得です。
6|景観のルールは、神戸市では1978年から積み上がっています
神戸市都市景観条例は1978年制定で、全国に先駆けたものです。 神戸市景観計画では都市景観形成地域7地域 (北野町山本通/旧居留地/神戸駅・大倉山/須磨・舞子海岸/岡本駅南/ 都心ウォーターフロント/兵庫運河周辺)、 眺望景観形成地域4地域(ポーアイしおさい公園/元町1丁目交差点/須磨海浜公園/ ビーナステラス)、沿道景観形成地区2地区(税関線・三宮駅前/南京町)が指定されています。 また「東部山麓住宅地景観ガイドライン」が「東灘区から中央区に広がる」山麓住宅地を対象に 定められており、「相続などをきっかけに土地や建物が処分され、 良好なまちなみが失われてしまうケースも増えている」ことが策定の背景だと市は記しています。 高級住宅地の物件を検討している方は、この一文を読んでおく価値があります。 各地域の具体的な区域・町名と規制内容は未取得です。
7|密集市街地の4地区 ― 灘北西部・兵庫北部・長田南部・東垂水
神戸市は密集市街地再生優先地区として 「灘北西部」「兵庫北部」「長田南部」「東垂水」の4地区を挙げています。 市の定義は「古い木造建築物が密集している」こと、 「道路・公園などの公共施設が不足していること」等。 目標は「延焼しにくいまち」「倒壊しにくく避難できる建物」で、 計画期間は2025年までとされています。 支援制度として老朽建物除却補助、まちなか防災空地、防災空地の土地寄付受け、 近隣住環境計画があります。 国基準の密集市街地の面積としては灘西部51ha/吾妻30ha/西出・東出・東川崎7ha/ 兵庫山麓32ha/長田南部49ha/東垂水35haという一覧もありますが、 この一覧と優先地区4地区は、粒度も呼称も違う別の区分で、 資料に区の明記がありません。混ぜて読まないでください。 該当エリアの中古戸建を検討する場合は、接道・再建築の可否を必ず個別に確認してください。
8|坂 ― 市が自ら「課題」と認めている6エリア
神戸市は2024年度から「坂のまち神戸プロジェクト」を始めており、 エリアリノベーションとして①兵庫山麓 ②鵯越駅・丸山駅 ③禅昌寺東部・高取山麓 ④塩屋 ⑤鈴蘭台駅 ⑥神鉄長田駅・名倉の6エリアを指定しています。 各エリアの所在区を市公式で1件ずつ確認できたのは⑤鈴蘭台駅エリア=北区のみで、 他は本ページでは断定していません。 神戸市の住宅地は、地図の上では駅から500mでも、 実際には高低差が数十メートルあることがふつうにあります。 内覧のときは必ず坂の勾配と、雨の日・雪の日の通学路をご自分の足で確かめてください。 自転車が使えるかどうか、ベビーカーが押せるかどうかは、 物件情報の「徒歩◯分」には書かれていません。
9|毎年の税金 ― 市街化区域なら1.7%、調整区域なら1.4%
固定資産税1.4%+都市計画税0.3%。 ただし都市計画税は「毎年1月1日現在に都市計画法による市街化区域に 土地・家屋を所有している人」への課税です。 合計1.7%という数字を神戸市が1本で公表しているページは確認できていませんので、 本ページでは1.4%と0.3%を分けて示しています。 2026年4月1日から、新築住宅の減額措置の床面積要件が 「50㎡以上280㎡以下」から「40㎡以上240㎡以下」に変わりました。 減額割合は2分の1、期間は一般住宅3年度分・3階建以上の耐火/準耐火構造5年度分 (認定長期優良住宅は2031年3月31日までの新築でそれぞれ5年・7年)。 住宅用地の特例は、200㎡以下の部分が固定資産税で6分の1・都市計画税で3分の1、 それを超える部分が3分の1・3分の2です。 北区の戸建の平均土地面積は187㎡、西区は172㎡(成約データ)なので、 西北神では200㎡の線が現実的に効いてきます。 土地・家屋の免税点の金額は神戸市公式で確認できていません(未取得)。 一般に言われる「土地30万円・家屋20万円」という数字は本ページには書いていません。
10|学校 ―「学校選択制がある」とも「ない」とも書かれていない
神戸市の公式ページには「学校選択制」という語が一度も出てきません。 実施しているという記載も、実施していないという記載も見つかっていないため、 本ページでは実施の有無を断定していません。 実在が確認できたのは①指定学校の変更 ②区域外就学 ③小規模特認校の3制度です。 指定学校の変更は7分類16項目で公表されており、 「1年以内に転居が確実な場合」は売買契約書の写しで申請できます。 申請時期は「翌年4月に小学1年生になる方は10月以降に、中学1年生になる方は11月以降に」。 秋に動く制度だということを逆算して覚えておいてください。 給食は2026年度は小学校のみ無償化、中学校は1食170円の有償(助成あり)。 「神戸市は給食無償」と一括りにすると誤りです。 こども医療費助成は0歳〜高校3年生・所得制限なしで、これは9区すべて同じです。
まとめ ― 神戸市で物件を見るときのチェックリスト
- 市街化区域か市街化調整区域か。都市計画税の有無と、将来の建て替えの可否に直結します
- 北区・西区なら、共生ゾーン条例の農村用途区域に入っていないか。着手30日前までの届出が要ります
- 土砂災害警戒区域2,356か所のどれかに当たっていないか。いちばん少ない兵庫区でも122か所あります
- 津波の浸水想定区域7区に入っていないか。北区・西区以外はすべて対象です
- 地区計画95地区・まちづくり協定20地区のどれかがかかっていないか
- 密集市街地4地区(灘北西部・兵庫北部・長田南部・東垂水)のエリアなら、接道と再建築の可否
- 坂の勾配。徒歩分数は高低差を教えてくれません
- 土地が200㎡を超えていないか。毎年の固定資産税の特例率が変わります
- マンションなら、修繕積立金の水準と長期修繕計画。築1995年前後の物件が市内の中央値です
- その物件の最寄駅が、本当にその区の駅か。神戸駅は中央区、新開地は兵庫区、板宿・名谷は須磨区です
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10神戸市の成り立ち ― 21km²の港町が、28町村と合併して557km²になった
まず、正直にお伝えしておきます。 「神戸」という市名の由来を明記した神戸市の公式ページは、確認できませんでした(未取得)。 推測で書かない方針なので、本ページでは由来には触れません。
そのかわり、市域がどう広がったかは、市公式にきわめて明確な記録があります。 そしてそれが、いまの地価の構造をそのまま説明します。
1889年の神戸市は、21km²の港町だった
神戸市の市域の変遷について、市はこう記しています。
「1889年4月1日、神戸区に葺合村、荒田村を合併して神戸市が誕生しました。」 誕生時の面積は約21 km²。 段階的に拡大し、1941年7月1日には115.05 km²に到達。 「1947年から1958年にかけて、現在の東灘区や西北神地域を合併」し、 「28町村と合併した結果、面積は当初の25倍近くに相当する約530 km²まで 増加しました。」現在の面積は557.02 km²。
数字を並べ直します。21km² → 115.05km²(1941年) → 約530km²(1958年頃) → 557.02km²(現在)。 いまの神戸市の面積のうち、1941年までに神戸市だった部分は約21%しかありません(当方算出)。 残りの約79%は、戦後に合併した28町村と、海面の埋め立てでできた土地です。
ここが、神戸市の地価を理解するいちばんの入口です。 中央区・兵庫区・灘区のあたりは、100年以上前から神戸市でした。 東灘区も、北区も、西区も、神戸市になったのは戦後です。 都市としての歴史が、区によって80年以上ずれている。 中央区363,538円/㎡と北区58,056円/㎡の6.3倍の差は、 もともと別々の町だったものが同じ市になった結果だと、市公式の年表から読むことができます。
区がいつできたか ― 市公式で確認できた範囲
各区の設置年について、市全体のページには一覧がありません(未取得)。 ただし各区の区公式ページから、次の範囲までは確認できています。
| 区 | 設置の経緯(市公式の記載) |
|---|---|
| 灘区 | 1931年(昭和6年)9月、区制実施により誕生。その前段として1929年(昭和4年)4月に 1町2村(西郷町・西灘村・六甲村)が神戸市に編入。2021年に区制90周年。 区名は地域の名高い酒造(灘の酒)にちなむとされるが、 「灘」の正確な歴史的意味は不明と市公式が注記している |
| 須磨区 | 1931年9月に区制施行。1896年に武庫郡に編入、1912年に須磨町、 1920年4月に神戸市に編入(2020年4月で編入100年)。その後1977年・1985年に複数の地域編入。 区名は「六甲山系の西端、鉢伏山・鉄枴山が海に迫る平地のすみで、畿内の西すみに位置するため 『すみ』がなまって『すま』になった」(市公式) |
| 長田区 | 1931年(昭和6年)に林田区として発足し、1945年に長田区へ改称。 区名の由来は「苅藻川沿いに長くひらけた田地が続いていたことから付けられた」(市公式) |
| 垂水区 | 1946年(昭和21年)11月、須磨区から分離して新設(市内7区となる)。 2026年11月に区制80周年。 区名は「垂れ水」=「滝」に由来し、東垂水から塩屋へ続く道路の北側に、 かつて4か所の滝(駒捨・琵琶・恩地・白滝)が存在していたとされる。 万葉集にも「石ばしる垂水の上のさわらびの萌えいずる春になりにけるかも」、 延喜式(927年)にも垂水郷の名がある |
| 東灘区 | 1950年(昭和25年)4月1日、御影町・魚崎町・住吉村が神戸市と合併して区制施行。 同年10月10日に本庄村・本山村が加わり現在の区域が完成。 区名は地元が「灘区」を主張したが、市の西隣にすでに「灘区」があったため、 最終的に「灘の東」の意味で「東灘区」と命名された(市公式) |
| 北区 | 1973年(昭和48年)8月、兵庫区から分離して誕生(誕生時の人口116,739人)。 2023年8月1日に区制50周年。 編入の順序は1947年 有馬町・有野町・山田町/1951年 道場町・八多町・大沢町/ 1955年 長尾町/1958年 淡河町。 区名の由来は市公式に明記なし(未取得)。区概要は「六甲山の北側に位置しており」とのみ |
| 中央区 | 1980年(昭和55年)12月1日、葺合区と生田区が合併して誕生。 区名の由来は市公式に明記なし(未取得) |
| 西区 | 1982年(昭和57年)8月1日、垂水区から分区。 1947年3月に明石郡の伊川谷・櫨谷・押部谷・玉津・平野・神出・岩岡の7村が 神戸市に合併して垂水区に編入され、その7町がそのまま西区になった。 つまり西区はもともと垂水区でした |
| 兵庫区 | 1931年(昭和6年)に神戸市に行政区が設置された際の区のひとつ。 1945年(昭和20年)に「従来の8区は6区に統合」され、 この再編で「従来林田区であった兵庫運河より東の地域を兵庫区に移す」とされて現在の区域が形成された、 と長田区の歴史ページに記されている。 兵庫区自身の公式沿革ページには記載を確認できず、確度は中。 区名の由来も未取得 |
※各区の区公式ページによります。兵庫区の沿革のみ長田区の歴史ページからの引用で確度は中。 市全体で各区の設置年を一覧にしたページは確認できていません(未取得)。
この年表と、地価の並びを見比べてください
いちばん新しい区は西区(1982年)と北区(1973年)。 そして住宅地の平均がいちばん低いのも、西区と北区です。 北区の最安標準地は淡河町野瀬字一ノ坪1858番の9,600円/㎡。 淡河町は、北区に編入された8つの旧町村のなかで最後、1958年に編入されました。 西区の最安は神出町田井字上ノ祢宜206番1の17,200円/㎡で、 神出町は1947年に垂水区へ編入された明石郡7村のひとつです。 安い標準地の所在地が、戦後に編入された旧村の名前と地番で並んでいます。
いっぽう、いちばん古い側を見ると、 1931年に区制が敷かれた灘区・須磨区・林田区(現・長田区)・兵庫区があります。 ここで面白いのは、古い=高い、とは限らないことです。 灘区は352,809円/㎡で市内3位ですが、長田区は143,047円/㎡で6位、須磨区は147,172円/㎡で5位。 古くから神戸市だった区のなかでも、4倍以上の開きがあります。 その差を作ったのが、山手か浜手かという地形と、 阪神・淡路大震災(1995年1月17日)です。
1995年1月17日 ― 神戸市は2か月後に都市計画を決定した
神戸市は震災の約2か月後、1995年3月17日に、 「六甲道駅南地区」(灘区)と「新長田駅南地区」(長田区)の2地区で 市街地再開発事業を都市計画決定しました。 市の原文は「同年3月17日、いち早く『六甲道駅南地区』・『新長田駅南地区』の2地区で 市街地再開発事業を都市計画決定しました」。 震災から2か月で都市計画決定というスピードは、それ自体が記録すべき事実です。
あわせて市施行・組合施行の計13地区で震災復興土地区画整理事業が実施されました。 市公式ページの本文から拾える地区名は 森南第一・森南第二・森南第三(東灘区)/六甲道駅北・六甲道駅西(灘区)/松本(兵庫区)/ 御菅東・御菅西・新長田駅北・鷹取東第一・鷹取東第二(長田区)の11件で、 残る2地区の名称は未取得です。
| 地区 | 区 | 施行面積 | 事業期間等 | 事業費 |
|---|---|---|---|---|
| 新長田駅南(第二種市街地再開発) | 長田区 | 19.9ha | 1995年3月17日 都市計画決定/1994〜2023年度(予定)/再開発ビル44棟/ 住宅2,674戸(分譲1,783戸・賃貸891戸) | 2,279億円(見込) |
| 新長田駅北(土地区画整理) | 長田区 | 59.6ha | 都計決定 平成8年7月9日(42.6ha)+平成9年3月3日(17ha追加)/換地処分 平成23年3月28日 | 約1,034億円 |
| 鷹取東第二(土地区画整理) | 長田区 | 19.7ha | 平成9年3月5日〜平成20年3月24日/計画人口3,698人 | 約361億円 |
| 鷹取東第一(土地区画整理) | 長田区 | 8.5ha | 平成7年11月30日〜平成13年2月21日/計画人口2,051人 | 約100億円 |
| 御菅東(土地区画整理) | 長田区 | 5.6ha | 平成8年11月6日〜平成15年4月11日/計画人口1,225人 | 約105億円 |
| 御菅西(土地区画整理) | 長田区 | 4.5ha | 平成9年1月14日〜平成17年3月24日/計画人口647人 | 約102億円 |
| 松本(土地区画整理) | 兵庫区 | 8.9ha | 事業計画決定 平成8年3月26日/換地処分 平成16年12月24日/震災前2,367人・1,206世帯 | 約250億円 |
| 六甲道駅南(市街地再開発) | 灘区 | 未取得 | 1995年3月17日 都市計画決定 | 未取得 |
※神戸市の各事業概要PDFによります。森南第一・第二・第三(東灘区)、 六甲道駅北・六甲道駅西(灘区)の面積・施行期間は未取得です。
長田区だけで、土地区画整理97.9ha+市街地再開発19.9ha=約117.8ha(当方算出)。 1つの区のなかで、これだけの面積が面的に作り直されました。 新長田駅南の再開発では、従前権利者(生活者)1,596人のうち 再開発ビルに入居したのが919人、地区外へ転出したのが677人。 夜間人口は従前4,456人(1995年1月1日)から整備後6,058人(2020年6月30日)へと 約1.36倍(倍率は当方算出)になりました。 いっぽう収支見込は▲326億円(事業検証報告書)で、一般会計繰入金で対応するとされています。 市は検証の結論として「被災権利者の早期生活再建」と「副都心にふさわしいまちづくり」という 2つの目的は概ね達成されたと評価しています。
そして、この事業が神戸市の成約データに現れています。 長田区の成約223件のうち、マンション103件の中央値2,000万円、戸建120件の中央値1,700万円。 9区で長田区だけ、マンションが戸建を上回っています。 分譲1,783戸が面的に供給された区と、密集市街地49haが残る区が同じ長田区である。 この構図で説明できます。 ただし神戸市がこの2つを因果として説明しているわけではありません。本ページも断定しません。
東灘区については、市公式が 「阪神・淡路大震災で、行政区単位で最大の1,470人の死者」を記録したと記しています。 その東灘区が、いま住宅地平均354,575円/㎡で市内2位、前年比+4.7%で市内1位です。 30年で、こうなった。 これも神戸市の年表が示している事実のひとつです。
海に向かって広がった市 ―「山、海へ行く」
神戸市の市域は、合併だけでなく海面の埋め立てでも広がりました。 市公式は「特に昭和40年代以降は、港湾機能だけではなく『港』と『まち』の機能が併存する ポートアイランドや六甲アイランドといった大規模な海上都市が建設された」と記しています。
その土砂をどこから持ってきたか。須磨区の区公式が説明しています。 須磨ニュータウンの開発手法は 「六甲山系の山から土砂を採取し、その土で臨海部を埋め立てるとともに、 採取した跡地は住宅団地として造成」というもので、 土砂採取の開始は1960年、須磨ベルトコンベヤは1964年に運転開始、2005年9月に稼働停止。 計画人口113,000人・面積900haの須磨ニュータウン6団地 (高倉台・横尾・名谷・落合・白川台・北須磨)は、 入居開始が北須磨1967年/白川台1970年/高倉台1973年/名谷1975年/落合1978年/横尾1979年です。
つまり、削った山が須磨ニュータウンになり、埋めた海がポートアイランドと 六甲アイランドになった。 神戸市の住宅地の相当部分は、1960年代以降に人工的に作られた土地です。 そして2026年のいま、成約データで市内の取引件数1位と2位の町丁目が 東灘区 向洋町中(100件)と中央区 港島中町(68件)です (町名からこの2つの人工島にあたると読めますが、 市公式が町丁目と島の対応を示しているわけではありません)。 「山、海へ行く」と呼ばれたこの開発手法が、いまの神戸市の住宅市場の形を決めています。
いっぽうで、削られなかった山と、埋められなかった農村が 市域の3分の2として残りました。 それが市街化調整区域35,486ha(64%)であり、 共生ゾーン条例の農村用途区域17,935ha(市域の約32%)です。 神戸市の72.4倍という地価格差は、この街の作り方そのものから出てきた数字だと、 市公式の資料だけで説明することができます。
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12神戸市の不動産購入に関する記事
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13神戸市の不動産購入 よくある質問
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神戸市の住宅の相場はいくらくらいですか?
先に結論を書きます。「神戸市の相場」という一つの数字は、実務的には使えません。国土交通省 不動産情報ライブラリの成約価格情報(直近4四半期・4,374件)では、中古マンションの成約中央値が2,300万円(2,743件・平均専有72㎡・平均築1995年)、戸建が2,800万円(1,631件・平均面積142㎡・平均築2003年)です。ただし区別に見ると、マンションの中央値は中央区3,400万円・灘区3,000万円・東灘区2,900万円から須磨区1,400万円・垂水区1,400万円・北区820万円まで開きます。戸建の中央値も灘区4,800万円・東灘区4,750万円・中央区4,150万円から長田区1,700万円・北区2,400万円まで。町丁目別では中央区 中山手通5,350万円から西区 伊川谷町1,200万円まで4.5倍(当方算出)。土地の値段は令和8年地価公示で1㎡あたり平均172,201円(住宅地280地点)、前年比+2.9%ですが、こちらも最高695,000円/㎡(東灘区 御影郡家二丁目)から最安9,600円/㎡(北区 淡河町野瀬)まで72.4倍あります。商業地は62地点平均808,500円(+6.0%)、工業地は20地点平均121,100円(+11.1%)。まず区を決めてください。なお成約価格情報は国土交通省の公表データで、家タダ自身の成約実績ではありません。
神戸市のなかで、どの区を選べばいいですか?
神戸市内であれば、こども医療費助成も、給食制度も、固定資産税率も、指定校変更の事由も、9区すべて同じです。区によって違うのは、おもに①土地の値段 ②災害リスク ③通勤時間 ④学校までの距離の4つ。住宅地の平均で並べると中央区363,538円/東灘区354,575円/灘区352,809円/兵庫区203,937円/須磨区147,172円/長田区143,047円/垂水区129,785円/西区74,694円/北区58,056円(すべて円/㎡)。災害では土砂災害警戒区域が北区858か所・須磨区306か所・垂水区210か所と山側に偏り、津波の浸水想定は北区・西区以外の7区にあります。つまり「山のリスクを取るか、海のリスクを取るか」が、ほぼ区選びと一致します。市場の形も違い、中央区は631件中581件がマンション、逆に北区は509件中353件が戸建です。戸建で広い土地が欲しいなら北区・西区・垂水区、マンションで都心アクセスなら中央区・灘区・東灘区というのが、数字から見た大枠になります。各区のくわしい数字は、区ごとの個別ページにまとめています。
なぜ同じ神戸市で、区によって地価が6倍も違うのですか?
市公式に「因果」として書かれた資料はありませんので、断定はできません。そのうえで、神戸市が公表している事実を並べると、次の構図で説明できます。第一に、神戸市は都市計画区域55,730haのうち市街化調整区域が35,486ha=64%で、政令指定都市としては異例の構造です。市街化調整区域では「開発行為や建築行為が制限されている」と市が明記しています。第二に、その上に「人と自然との共生ゾーンの指定等に関する条例」(平成8年4月15日 神戸市条例第10号)があり、農村用途区域17,935haが指定されています。対象は北区66集落・西区106集落で、4区分のうち住宅が建てやすい集落居住区域は402ha=約2.2%(当方算出)しかありません。第三に、同条例第10条により、農村用途区域内での建築物の新築・増築・改築、宅地造成、土地の形質変更、木竹伐採などは着手日の30日前までに市長への届出が必要です。第四に、北区は66集落中65集落(98%)、西区は106集落中96集落(91%)が里づくり協議会を設立しており、規制が住民合意として固定されています。第五に、歴史です。神戸市は1889年に約21km²で発足し、1947〜1958年に28町村と合併して約530km²になりました。北区・西区は戦後に神戸市になった旧町村で、区として発足したのは北区1973年・西区1982年。もともと別の町だったものが、同じ市になったという経緯があります。これらの事実は、中央区363,538円/㎡・北区58,056円/㎡という並びと矛盾しません。ただし説明であって証明ではありません。区ごとの市街化調整区域の面積・分布は市公式に数値がなく未取得です。
市街化調整区域の物件は、買っても大丈夫ですか?
「大丈夫かどうか」は物件次第です。まず事実を整理します。神戸市は市域の64%が市街化調整区域で、その主たる分布先が北区・西区です。市街化調整区域では「開発行為(建築目的の土地の区画形質の変更)や建築行為が制限されている」と市が明記しています。デメリットは3つ。①将来の建て替えに許可が要る、あるいはできない場合がある。②住宅ローンの審査が通りにくい金融機関がある(取扱不可・融資比率を下げるなどの扱い)。③売却時に買い手が限られる可能性がある。さらに共生ゾーン条例の農村用途区域に入っていれば、着手日の30日前までに市長への届出(条例第10条)が必要になります。対象行為は建築物の新築・増築・改築、宅地造成、土地の形質変更、駐車場の設置、木竹伐採、土石採取、水面埋立て。庭木の伐採でも該当し得ます。しかも市の土地利用基準は「都市計画法、農業振興地域の整備に関する法律、農地法、森林法及びその他の法令の規定に基づき、許可等を得ていなければ、土地利用を行うことはできません」と明記しています。メリットもあります。市街化調整区域内の物件には都市計画税0.3%がかかりません(神戸市の都市計画税は「市街化区域に土地・家屋を所有している人」への課税です)。また里づくり計画によって景観と農地が守られるため、隣に何が建つか分からないという不安が小さいという面もあります。確認方法は、①神戸市の「都市計画情報検索」「神戸市情報マップ」で住所を入力する、②共生ゾーンの区域概要図(2023年12月現在)を見る、③固定資産税の納税通知書で都市計画税の有無を確認する、④重要事項説明書の「都市計画法にもとづく制限」欄と「その他の法令にもとづく制限」欄を両方確認する。家タダでは契約前に無料で調査します。
神戸市の災害リスクはどうですか?
区によって、リスクの種類そのものが違います。兵庫県が2026年6月30日現在で公表している指定状況によると、神戸市内の土砂災害警戒区域(イエローゾーン)は2,356か所(急傾斜地の崩壊1,843・土石流482・地すべり31)。区別では北区858・須磨区306・垂水区210・西区206・長田区186・灘区176・中央区155・東灘区137・兵庫区122。北区だけで約36%(当方算出)を占めます。ただし、いちばん少ない兵庫区でも122か所あります。指定するのは神戸市ではなく兵庫県です。なお神戸市は「現在、神戸市内には地すべりのレッドゾーンの指定はありません」と明記しています。土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)の箇所数は未取得です。いっぽう津波については、神戸市の津波対策ページが「各区の浸水想定区域(北区・西区は浸水しないため掲載なし)」と明記しています。津波浸水想定区域があるのは東灘・灘・中央・兵庫・長田・須磨・垂水の7区で、北区と西区の2区だけが対象外です。市は「1000年に一度の確率で発生する津波の対策が、2023年3月に完了しています」とし、防潮堤を「粘り強い」構造に整備したと記しています。洪水浸水想定区域・高潮浸水想定区域の面積と内水浸水想定は未取得です。必ず「くらしの防災ガイド」の該当区版と高潮ハザードマップでご自分の住所を確認してください。
神戸市の固定資産税・都市計画税はいくらですか?
固定資産税の税率は1.4%、都市計画税の税率は0.3%。いずれも神戸市の公表値です。ただし都市計画税がかかるのは市街化区域内の土地・家屋だけで、神戸市の公式表現は「毎年1月1日現在に都市計画法による市街化区域に土地・家屋を所有している人」。神戸市は市域の64%が市街化調整区域なので、物件によって毎年の税率そのものが違います。市街化区域内なら1.7%、市街化調整区域内なら1.4%(合計1.7%という数字を神戸市が1本で公表しているページは確認できていません。当方の合算です)。住宅用地の特例は、200㎡以下の部分が固定資産税で価格の6分の1・都市計画税で3分の1、それを超える部分が3分の1・3分の2。新築住宅の減額措置は2026年4月1日から床面積要件が「40㎡以上240㎡以下」に変わりました(それ以前は50㎡以上280㎡以下)。減額割合は2分の1、期間は一般住宅3年度分・3階建以上の耐火/準耐火構造5年度分です。納期は年4期で、2026年度は第1期4月30日・第2期7月31日・第3期12月25日・第4期2027年3月1日。納税通知書は2026年4月1日発送です。土地・家屋の免税点の金額は神戸市公式で確認できていません(未取得)。一般に言われる「土地30万円・家屋20万円」という数字は本ページには書いていません。正確な税額は神戸市の資産税課または納税通知書でご確認ください。
神戸市に学校選択制はありますか?給食は無償ですか?
学校選択制については、実施しているという記載も、実施していないという記載も、神戸市の公式ページで見つけられませんでした(未取得)。そのため本ページでは実施の有無を断定していません。「神戸市は学校選択制を実施していません」と書いている記事を見かけても、それは市公式に裏のある記述ではありません。実在が確認できた制度は①指定学校の変更 ②区域外就学 ③小規模特認校の3つです。指定学校の変更は7分類16項目で公表されており、「1年以内に転居が確実な場合」は売買契約書の写しで申請できます。申請時期は「翌年4月に小学1年生になる方は10月以降に、中学1年生になる方は11月以降に」。秋に動く制度です。また「当分の間、指定学校の変更を認める地区を定める要綱」があり、特定の地区に住むと指定校以外を選べる運用がありますが、その地区名は未取得です。給食については2026年度は小学校のみ無償化で、中学校は1食あたり170円(牛乳代30円を含む)の有償(助成あり)。年間の徴収例として市が示しているのは31,230円(9期分割)です。「神戸市は給食無償」と一括りにすると誤りになります。こども医療費助成は0歳〜高校3年生・所得制限なし、0〜2歳は通院・入院とも自己負担なしで、これは9区すべて同じです。
物件情報の「◯◯駅徒歩◯分」で気をつけることはありますか?
神戸市では3つあります。①駅の所在区を間違えやすい。神戸駅は中央区(兵庫区ではありません)、新開地は兵庫区(長田区ではありません)、板宿・名谷は須磨区(長田区・垂水区ではありません)、新長田は長田区、学園都市・伊川谷・西神中央は西区(垂水区ではありません)、六甲アイランドは東灘区、ポートアイランドは中央区です。②同じ駅名でも事業者が違えば別の駅。東灘区の「御影」は阪急と阪神で位置が大きく異なり(阪急御影は山手、阪神御影は浜手寄り)、「三宮」もJR(三ノ宮)・阪急・阪神・地下鉄で別の駅です。③徒歩分数は高低差を教えてくれません。神戸市は2024年度から「坂のまち神戸プロジェクト」を始めており、市が自ら「坂が課題」と認めているエリアが6か所あります(兵庫山麓/鵯越駅・丸山駅/禅昌寺東部・高取山麓/塩屋/鈴蘭台駅/神鉄長田駅・名倉)。灘区の区公式によれば区内最高地点は六甲山町 五介山の900.7m、低地部の最高地点は味泥町の−0.2m。同じ区のなかに標高900mとマイナス標高が同居しています。内覧時には必ずご自分の足で坂を歩いて確かめてください。なお各駅の乗降人員は未取得(神戸市統計書がxlsxのみ)のため、本ページには駅の規模を人数で比較する記述はありません。
家タダに頼むデメリットはありますか?
あります。正直に書きます。第一に、すべての物件が0円の対象になるわけではありません。売主様側から報酬をいただけない取引形態の場合は、通常どおり仲介手数料をいただくか、お取り扱いできないことがあります。対象かどうかは物件ごとに確認が必要で、物件URLをお送りいただければその場で無料でお答えします。第二に、仲介手数料以外の実費は0円になりません。印紙税、登記費用(登録免許税・司法書士報酬)、住宅ローンの保証料・事務手数料、火災保険料、引越し代金、管理費・修繕積立金の精算金、そして固定資産税・都市計画税の精算金は別途かかります。第三に、神戸市固有のコストがあります。市街化区域内の物件なら固定資産税1.4%+都市計画税0.3%=合計1.7%が所有している限り毎年かかります。仲介手数料は1回きりですが、この税金は毎年です。北区・西区の市街化調整区域なら都市計画税はかかりませんが、そのかわり建て替えや住宅ローンで制約を受ける可能性があります。第四に、土地が広いと固定資産税の負担が増えます。住宅用地の特例は200㎡以下の部分が6分の1で、それを超える部分は3分の1。成約データで北区の戸建の平均土地面積は187㎡、西区は172㎡ですから、西北神では200㎡を超える物件がふつうにあります。第五に、調査の結果、購入をおすすめしないという結論になることがあります。神戸市には市街化調整区域が市域の64%、土砂災害警戒区域が2,356か所、津波浸水想定区域が7区、地区計画が95地区、共生ゾーン条例の農村用途区域が17,935ha。調べた結果、その物件は見送ったほうがよい、とお伝えすることもあります。家タダはこうした調査を契約前に無料で行いますが、「買わせるための会社」ではありません。対象になるかどうかは物件URLをお送りいただければその場で無料で診断しますので、まずはご相談ください。
神戸市の物件、その価格で買って大丈夫ですか?
神戸市の住宅地の公示価格は、280地点の平均で172,201円/㎡。ただし、この数字で判断できる物件は1つもありません。市内の標準地は最高695,000円/㎡(東灘区 御影郡家二丁目)から最安9,600円/㎡(北区 淡河町野瀬字一ノ坪)まで72.4倍。区別の平均でも中央区363,538円/㎡と北区58,056円/㎡で6.3倍ひらいています。同じ市、同じ固定資産税率、同じ学校制度、同じこども医療費助成で、です。この差は市場だけでできたものではありません。神戸市は都市計画区域55,730haのうち市街化調整区域が35,486ha=64%。その上に「人と自然との共生ゾーンの指定等に関する条例」(平成8年4月15日 神戸市条例第10号)による農村用途区域17,935haがかかり、住宅が建てやすい集落居住区域は402ha=約2.2%しかありません。そして土砂災害警戒区域は市内2,356か所、津波の浸水想定は7区。神戸市で家を買うというのは、まず9区のどれを選ぶかを決めることです。市街化区域か調整区域か、共生ゾーンの農村用途区域に入っていないか、土砂災害警戒区域のどこかに当たっていないか、地区計画95地区のどれかがかかっていないか、土地が200㎡を超えていないか、坂はどれくらいか。物件情報の1行だけでは判断できません。家タダでは、こうした調査をすべて契約前に無料で行ったうえで、買主様の仲介手数料0円でお引き渡しまで進めます。神戸市の成約中央値(中古マンション2,300万円・戸建2,800万円)なら、1件あたり82万5,000円〜99万円の差。町丁目別で最も高い中央区 中山手通の5,350万円なら183万1,500円です。気になる物件のURLをLINEでお送りください。
14本ページで使用した出典(すべて公的一次情報)
当ページに掲載した数値は、すべて以下の公的機関の公表資料にもとづいています。基準日も併せてご確認ください。
- 神戸市「令和7年(2025年)国勢調査 速報集計」(2025年10月1日現在。市計1,497,630人・766,349世帯/1世帯1.95人/2020年比 △27,522人(△1.8%)・+31,429世帯(+4.3%)/増加は中央区+3.1%・兵庫区+2.5%・灘区+0.4%の3区のみ(公表 2026年7月10日))
- 神戸市 2025年国勢調査 速報(区別人口・世帯数 PDF)
- 神戸市 2020年国勢調査 人口等基本集計(PDF)
- 神戸市「神戸市域の変遷」(1889年4月1日 市制施行(約21km²)/1941年7月1日 115.05km²/1947〜1958年に28町村と合併し当初の25倍近くの約530km²/現在557.02km²/ポートアイランド・六甲アイランド)
- 神戸市「区域区分(線引き)の見直し」(PDF)(都市計画区域 約55,730ha/市街化区域 約20,244ha(36%)/市街化調整区域 約35,486ha(64%)/市街化区域△151ha・調整区域+155ha/特定保留約111ha・一般保留約107ha)
- 神戸市「線引きの見直し方針」(PDF)(第9回線引き見直し/線引き当初決定は昭和45年(1970年))
- 神戸市「都市計画区域マスタープラン」(PDF)(「北区山田町原野地区を暫定的に市街化調整区域に編入する」/連携拠点=西神中央・岡場/地域拠点=鈴蘭台・名谷・学園都市・垂水・舞子・谷上/観光拠点=有馬温泉)
- 神戸市「市街化調整区域における建築・開発」(「開発行為や建築行為が制限されている」「特例的に容認すべきものとして許可」)
- 神戸市「人と自然との共生ゾーンの指定等に関する条例」(1996年4月制定・2022年4月一部改正/農村用途区域17,935ha(2023年12月現在)/農業保全8,913・環境保全8,375・集落居住402・特定用途245ha/北区66集落(協議会65=98%・計画50=76%)・西区106集落(協議会96=91%・計画70=66%))
- 神戸市 共生ゾーン条例 本文PDF(平成8年4月15日 神戸市条例第10号・最終改正 令和4年4月1日)(第1条(目的)/第8条(農村用途区域の4区分)/第10条(着手30日前までの届出)/第17条(里づくり協議会)/第18条(里づくり計画))
- 神戸市 共生ゾーン条例 施行規則PDF(届出不要な「通常の管理行為又は軽易な行為」/農村景観保全形成地域の行為説明書)
- 神戸市 共生ゾーン 土地利用基準PDF(2023年2月見直し)(「都市計画法、農業振興地域の整備に関する法律、農地法、森林法及びその他の法令の規定に基づき、許可等を得ていなければ、土地利用を行うことはできません」)
- 神戸市 共生ゾーン 区域概要図PDF(2023年12月現在)(図面のみ(文字情報は未取得))
- 神戸市 共生ゾーン 基本計画PDF(2021年9月見直し)
- 神戸市 農村景観保全形成基本計画PDF(指定地区名は「別冊」にあるとされ未取得)
- 神戸市「地区計画」(94地区+防災街区整備地区計画1地区=計95地区・約3,697.8ha(2025年12月8日現在))
- 神戸市「まちづくり協定」(神戸市地区計画及びまちづくり協定等に関する条例)(1981年12月制定/締結20地区(2026年6月1日現在))
- 神戸市「都市景観条例」(1978年制定/1982年基本計画/2021年大幅改定)
- 神戸市 景観計画(PDF)(都市景観形成地域7地域/眺望景観形成地域4地域/沿道景観形成地区2地区)
- 神戸市「東部山麓住宅地景観ガイドライン」(「東灘区から中央区に広がる」山麓住宅地が対象)
- 神戸市「用途地域・高度地区」(全市的な用途地域見直しは1973・1982・1988・1996・2001・2007・2013・2018・2022年の9回/高度地区は1973年当初指定)
- 神戸市「用途地域の見直し(2023年6月1日施行)」(駅周辺の容積率200%→300%ほか)
- 神戸市「用途地域の見直しのねらい」(PDF)(住居系の幹線道路沿いで150㎡までの小規模店舗/工業系200/60→300/80/駅周辺で1,500㎡までの事務所・店舗)
- 神戸市「密集市街地」(密集市街地再生優先地区=灘北西部・兵庫北部・長田南部・東垂水の4地区)
- 神戸市 密集市街地再生方針(PDF)(灘西部51ha/吾妻30ha/西出・東出・東川崎7ha/兵庫山麓32ha/長田南部49ha/東垂水35ha(区の明記なし))
- 神戸市「坂のまち神戸プロジェクト」(2024年度開始/エリアリノベーション6エリア(兵庫山麓・鵯越駅・丸山駅・禅昌寺東部・高取山麓・塩屋・鈴蘭台駅・神鉄長田駅・名倉))
- 神戸市「固定資産税」(賦課期日1月1日/納税義務者/納付方法)
- 神戸市「都市計画税」(税率0.3%/「毎年1月1日現在に都市計画法による市街化区域に土地・家屋を所有している人」)
- 神戸市「償却資産(固定資産税の税率1.4%)」(固定資産税1.4%/償却資産の免税点150万円未満)
- 神戸市「住宅用地の課税標準の特例」(小規模住宅用地(200㎡以下)固定資産税1/6・都市計画税1/3/一般住宅用地 1/3・2/3)
- 神戸市「新築住宅に対する減額措置」(2026年3月31日までの新築は50〜280㎡/2026年4月1日以降の新築は40〜240㎡/減額1/2)
- 神戸市「市税の年間スケジュール(2026年度)」(第1期 2026年4月30日/第2期 7月31日/第3期 12月25日/第4期 2027年3月1日)
- 神戸市「固定資産税関係証明の窓口集約(2026年5月1日〜新長田合同庁舎)」
- 神戸市「指定学校の変更・区域外就学」(「学校選択制」の語は市公式に確認できず(未取得)/実在する制度は指定学校の変更・区域外就学・小規模特認校の3つ)
- 神戸市「指定学校の変更について」(PDF)(7分類16項目)
- 神戸市「当分の間指定学校の変更を認める地区」(PDF)(地区名は未取得)
- 神戸市「小規模特認校」(六甲山小学校(灘区)・藍那小学校(北区)/目的に「複式学級の解消」)
- 神戸市「学校給食費」(2026年度は小学校のみ無償化/中学校は1食170円(牛乳代30円を含む)・年間徴収例31,230円)
- 神戸市「就学援助」(2026年度の所得基準の目安 2人世帯176万1千円・3人世帯223万4千円・4人世帯266万4千円)
- 神戸市「こども医療費助成」(0歳〜高校3年生・所得制限なし/0〜2歳は自己負担なし(2026年7月1日更新))
- 神戸市「保育所等利用待機児童数」(2026年4月1日時点で5年連続ゼロ(国の調査の定義による))
- 兵庫県「土砂災害警戒区域等の指定状況(令和8年6月30日現在)」(PDF)(神戸市計2,356か所(急傾斜1,843・土石流482・地すべり31)/北区858・須磨306・垂水210・西206・長田186・灘176・中央155・東灘137・兵庫122/兵庫県全体21,553か所)
- 神戸市「土砂災害警戒区域」(指定主体は兵庫県/「神戸市内には地すべりのレッドゾーンの指定はありません」)
- 神戸市「津波対策」(1000年に一度の津波対策が2023年3月に完了/「各区の浸水想定区域(北区・西区は浸水しないため掲載なし)」)
- 神戸市「ハザードマップ」
- 神戸市情報マップ(都市計画・ハザード)
- 神戸市「都市計画情報検索」
- 神戸市「震災復興土地区画整理事業」(市施行・組合施行の計13地区(本文から拾える地区名は11件。残り2地区は未取得))
- 神戸市「震災復興市街地再開発事業」(1995年3月17日に六甲道駅南地区・新長田駅南地区を都市計画決定)
- 神戸市「新長田駅南地区 事業検証報告書(概要版)」(PDF)(施行面積19.9ha/再開発ビル44棟/住宅2,674戸(分譲1,783戸・賃貸891戸)/事業費2,279億円(見込)/収支見込▲326億円/夜間人口 従前4,456人→整備後6,058人)
- 神戸市「新長田駅北地区 事業概要」(PDF)(59.6ha/換地処分 平成23年3月28日/事業費約1,034億円/「三宮から西へ約6km」)
- 神戸市「御菅東・御菅西 事業概要」(PDF)(御菅東5.6ha・約105億円/御菅西4.5ha・約102億円)
- 神戸市「鷹取東第一・第二 事業概要」(PDF)(鷹取東第一8.5ha・約100億円/鷹取東第二19.7ha・約361億円/「神戸市長田区鷹取地域」)
- 神戸市「松本地区 事業概要」(PDF・兵庫区)(8.9ha/換地処分 平成16年12月24日/事業費約250億円)
- 神戸市「市街地再開発事業」(現在事業中は神戸三宮雲井通5丁目地区(中央区・会社施行)と垂水中央東地区(垂水区・組合施行)の2件)
- 神戸市「都市計画マスタープラン 地域別構想 三宮〜ウォーターフロント都心地区編」(PDF)(2018年6月29日策定/市役所本庁舎再整備・東遊園地再整備・新たな中長距離バスターミナル)
- 神戸市「東灘区の歴史」(1950年4月1日区制施行/区名は「灘の東」/阪神・淡路大震災で行政区単位最大の1,470人の死者)
- 神戸市「灘区の紹介」(1931年9月区制/面積32.66km²/山麓・山手・中央・浜手・臨海の5地域/区内最高地点 六甲山町 五介山900.7m/低地部最高 味泥町−0.2m/神戸市最高峰 六甲山931.3m)
- 神戸市「中央区の概要」(1980年12月1日 葺合区と生田区が合併して誕生/面積28.98km²/神戸空港2006年開港)
- 神戸市「兵庫区の概要」(兵庫津/新川運河・兵庫運河/「東の浅草、西の新開地」)
- 神戸市「長田区の概要」(1931年に林田区として発足、1945年に長田区へ改称/区名は「苅藻川沿いに長くひらけた田地」)
- 神戸市「須磨区の概要」(1931年9月区制施行/1920年4月に神戸市へ編入/区名の由来)
- 神戸市「須磨ニュータウンのあゆみ」(計画人口113,000人・面積900ha・6団地/「山、海へ行く」/入居開始 北須磨1967・白川台1970・高倉台1973・名谷1975・落合1978・横尾1979)
- 神戸市「名谷活性化プラン」(tete Myodani 2025年3月オープン/須磨パティオ 2024〜2025年リニューアル)
- 神戸市「垂水区の区史」(1946年11月に須磨区から分離/1947年に明石郡7村を編入/1982年に西区を分区/レバンテ垂水・ウエステ垂水・Tio舞子)
- 神戸市「垂水活性化プラン」(2019年9月スタート・同年12月プラン公表/「人口増加による教室不足」)
- 神戸市「北区の概要」(面積240.29km²=全市面積の約43%で9区最大/1973年8月に兵庫区から分離)
- 神戸市「西区の概要」(面積138.01km²=市域の約4分の1で2番目に広い/1982年8月1日に垂水区から分区)
- 神戸市「西神中央の取り組み」(西区役所は2022年2月に西神中央へ移転/西神中央文化・芸術ホール等は2022年10月1日オープン)
- 神戸市「区役所・支所の案内」(行政区は9区。北神区役所は北区の北神地域を所管する区役所)
- 神戸市「自転車等放置禁止区域(駅の所在区の裏取り)」(駅を所在区ごとに掲載している市公式の一次情報)
- 神戸市「市営自転車駐車場一覧」(同上)
- 神戸市交通局(西神・山手線/北神線 S01 谷上〜S17 西神中央/海岸線 K01 三宮・花時計前〜K10 新長田)
- 神戸市「道路網」(阪神高速神戸線(京橋〜摩耶)・第二神明道路(伊川谷〜明石西)の渋滞)
- 神戸市「大阪湾岸道路西伸部」(六甲アイランド北〜駒栄・延長14.5km・6車線/東灘区・灘区・中央区/完成時期未定)
- 神戸市「緊急輸送道路(路線一覧PDF)」
- 国土交通省 地価公示 鑑定評価書情報(令和8年・令和7年)(住宅地280地点・平均172,201円/㎡・前年比+2.9%/商業地62地点808,500円/工業地20地点121,100円。平均・変動率・県内順位は当方の自算値)
- 国土交通省 不動産情報ライブラリ 成約価格情報(直近4四半期・神戸市4,374件(中古マンション2,743件・中央値2,300万円/戸建1,631件・2,800万円)。家タダ自身の成約実績ではありません)
- 国土地理院 地理院タイル(空中写真)(国土画像情報 第1期(1974〜78年)/全国最新写真)