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【神戸市兵庫区】で仲介手数料無料で家を買う方法|相場・エリア・交通を公的データで解説

兵庫

神戸市兵庫区 専門 エリアガイド

神戸市兵庫区で 仲介手数料無料 で家を買う方法。

1,900万円の物件なら 69万3,000円 おトク/仲介手数料の上限額との差

ネットに掲載されている神戸市兵庫区の物件は、原則どこの会社の物件でも
買主様の仲介手数料0円でご購入いただけます。

神戸市兵庫区の相場データを確認する新居奉行 家タダ
  • 大阪府知事(1)第66296号
  • 個人情報の入力は不要
  • しつこい営業は一切なし
  • 相談・物件案内・内覧はすべて無料
神戸市兵庫区の人口
111,84467,342世帯/令和7年(2025年)国勢調査 速報集計・2025年10月1日現在(神戸市公表)
住宅地 公示価格
20.39万円/㎡前年比 +3.1%/16地点の単純平均(自算)
直近4四半期の成約
256国土交通省 不動産情報ライブラリ 成約価格情報/マンション183件・戸建73件
買主様の仲介手数料
01,900万円なら69万3,000円の削減

新開地/菊水町・吉田町・大開通・湊川町・湊町・荒田町・水木通/中道通・塚本通・松本通・会下山町・兵庫町・門口町・須佐野通・浜山通/今出在家町・上祇園町・大同町・矢部町・東出町・氷室町・御崎本町・高松町 ほか

神戸市兵庫区で、仲介手数料無料(0円)で家を買うことはできますか?

できます。ネットに掲載されている神戸市兵庫区の物件は、原則どこの会社が広告しているものでも、家タダを通してご購入いただければ買主様の仲介手数料は0円です。兵庫区の成約中央値は、中古マンションが1,900万円(183件)、戸建が3,000万円(73件)(直近4四半期・国土交通省 成約価格情報。家タダ自身の成約実績ではありません)。実際に成約している価格帯は1,200万円〜4,200万円(下位25%〜上位10%)で、この帯にかかる仲介手数料の上限額は46万2,000円〜145万2,000円価格が上がるほど手数料も上がりますが、家タダならどの価格帯でも買主様は0円です。成約データの最寄駅別で中央値が最も高い御崎公園(3,350万円)なら117万1,500円の差です。

  • 神戸市兵庫区で実際に成約している価格帯は1,200万円〜4,200万円(下位25%〜上位10%・直近4四半期・国土交通省 成約価格情報。家タダ自身の成約実績ではありません)。この帯にかかる仲介手数料の上限額は46万2,000円〜145万2,000円で、家タダを通して買えばその全額が0円になります。2,000万円なら72万6,000円、2,700万円なら95万7,000円、4,200万円なら145万2,000円。高い物件ほど、0円にできる金額は大きくなります。
  • なぜ0円にできるかというと、売主様側からのみ報酬をいただく「片手仲介」だからです。値引き交渉でも、キャンペーンでもありません。ネットに出ている神戸市兵庫区の物件なら、原則どこの会社が広告しているものでもご紹介できます。ただし印紙代・登記費用・火災保険料・固定資産税の精算金などの実費は別途かかります。対象外になる物件もあります(詳しくは14章のFAQに正直に書いています)。
  • 兵庫区の住宅地の公示価格は1㎡あたり平均203,937円(16地点の単純平均・令和8年地価公示)。前年比+3.1%。兵庫県内40市区町村のうち7位、神戸市9区のなかで4位です。
  • 2025年国勢調査の速報で、神戸市内で人口が増加したのは中央区(+3.1%)・兵庫区(+2.5%)・灘区(+0.4%)の3区だけ。神戸市全体は△1.8%で、市の人口は150万人を割りました。兵庫区は、その数少ない「増えた区」の一つです。
  • 世帯数は2020年の61,091世帯から2025年の67,342世帯へ+10.2%(当方算出)。人口の伸び(+2.5%)の4倍の速さで世帯が増えています。1世帯当たり人員は1.75人(2020年)。
  • 住宅地16地点のうち15地点が前年比プラス、1地点が横ばい。下落地点はゼロです。
  • 区内で最も高い標準地(中道通四丁目・288,000円/㎡)と最も安い標準地(氷室町二丁目・93,000円/㎡)の差は3.1倍本ページで扱う3区のなかで、区内の土地値の格差が最も小さい区です。
  • 成約の戸建の平均築年は2006年。長田区(1997年)・須磨区(2001年)より新しく、中央値は3,000万円です。
  • 震災復興の土地区画整理「松本地区」8.9ha・事業費約250億円は兵庫区の事業です(事業計画決定 平成8年3月26日/換地処分 平成16年12月24日)。
  • 神戸市の学校給食は2026年度は小学校のみ無償化で、中学校は1食あたり170円の有償(助成あり)です。

01神戸市兵庫区で仲介手数料が0円になる仕組み

売主様側からのみ報酬をいただく「片手仲介」

不動産の売買では、売主側と買主側それぞれに仲介会社が入ります。家タダは売主様側からの報酬だけで成立する形に 取引を組み立てるため、買主様からは仲介手数料をいただきません。宅地建物取引業法第46条にもとづく報酬額告示 (昭和45年建設省告示第1552号)は報酬の上限を定めたもので、下限の定めはありません。

神戸市兵庫区の価格帯で、いくら得になるか

神戸市兵庫区の住宅地は1㎡あたり平均203,937円(16地点の単純平均)。市内の標準地は最高288,000円/㎡(中道通4丁目1番25)から最低93,000円/㎡(氷室町2丁目35番8)まであり、どのエリアを選ぶかで土地の値段が3.1倍変わります。

物件価格(税抜)仲介手数料の上限額(税込)家タダの場合削減額
1,200万円46万2,000円0円▲46万2,000円
2,000万円72万6,000円0円▲72万6,000円
2,700万円95万7,000円0円▲95万7,000円
3,400万円118万8,000円0円▲118万8,000円
4,200万円145万2,000円0円▲145万2,000円

※速算式(物件価格×3%+6万円)×1.1 で算出。400万円以下は別区分。

兵庫区の成約価格帯だと、いくら変わるか

直近4四半期の成約中央値は、中古マンションが1,900万円(183件・平均専有58㎡・平均築1999年)、戸建が3,000万円(73件・平均延床78㎡・平均築2006年)。マンション1,900万円なら仲介手数料の上限額は69万3,000円、戸建3,000万円なら105万6,000円。これがまるごと0円になります。成約データの最寄駅別で中央値がいちばん高いのは御崎公園の3,350万円(24件・平均徒歩5分)で、この価格帯だと117万1,500円の差。町丁目別でも吉田町が3,350万円(14件・平均84㎡)、湊町が3,200万円(11件・平均61㎡)です。逆に区内でいちばん中央値の低い菊水町の560万円(15件・平均60㎡)でも25万800円。兵庫区は256件のうち183件(71%)がマンションで、1,000万円台後半が中心価格帯の区です。そのいっぽうで戸建73件の中央値は3,000万円と、マンションの1.6倍。マンションと戸建で価格帯が大きく分かれているのが兵庫区の特徴です。(成約価格情報は国土交通省の公表データで、家タダ自身の成約実績ではありません。)

仲介手数料以外に0円にできる費用

  • ローン事務手数料
  • 引越し代金
  • 購入時の申込金

※適用条件は物件・時期により異なります。対象になるかは物件URLをお送りいただければその場で無料診断します。

02数字で見る神戸市兵庫区 ― 公的統計でわかる街の実力

掲載している数値はすべて神戸市兵庫区・兵庫県・国土交通省の公表資料にもとづく実データです。

人口 ― 令和7年国勢調査で見る

兵庫区の数字で、まず押さえていただきたいのはここです。令和7年(2025年)国勢調査の速報集計で、神戸市の総人口は1,497,630人神戸市は150万人を割りました。2020年比で△27,522人(△1.8%)です。そのなかで、神戸市の公式ページは区別の動きをこう書いています。「市内を区別に見ると、灘区(+0.4%)、中央区(+3.1%)、兵庫区(+2.5%)の3区は人口が増加しました。

兵庫区は、神戸市で人口が増えた3区の一つです。実数では2020年の109,144人から2025年の111,844人へ、+2,700人(+2.5%)(増減と率は当方の算出)。増加率では中央区の+3.1%に次ぐ市内2位です。人口が減っている政令指定都市のなかで、増えている区がある。これは物件を探すうえで無視できない事実です。

そして世帯数の伸びが、それ以上に大きい。2020年の61,091世帯から2025年の67,342世帯へ、+6,251世帯(+10.2%)(当方算出)。人口+2.5%に対して世帯+10.2%ですから、およそ4倍の速さです。神戸市全体の世帯の伸び(+4.3%)と比べても2倍以上。つまり兵庫区で起きているのは、「人が増えた」というより「世帯が増えた」という現象だということになります。

これを裏づけるのが1世帯当たり人員1.75人(2020年国勢調査)という数字です。本ページで扱う3区(兵庫区1.75人・長田区1.87人・須磨区2.10人)のなかで最も少なく、神戸市全体の1.95人(2025年)も下回ります。単身・少人数世帯の比率が高い区だということです。成約データでマンションが183件(全体の71%)を占め、その平均専有面積が58㎡と小ぶりであることは、この世帯構造と整合します。

もう一つ、高齢化率(65歳以上人口の割合)は29.5%(2020年国勢調査)。3区のなかでは最も低い水準です(長田区35.0%・須磨区33.3%)。人口が増え、世帯が急速に増え、3区で最も高齢化率が低い。これが兵庫区の人口の姿です。

ただし、良い面だけを書くのはフェアではありませんので、注意点も同じ強さで書いておきます。兵庫区の面積は、本ページでは取得できていません(未取得)。神戸市統計書の該当表がxlsxのみの提供で、数値を読み取れませんでした。したがって人口密度も計算していません。また2025年国勢調査の区別人口の実数は、速報集計PDFから取得した値であり、確定値ではない点にもご留意ください。そして兵庫区は、いまも密集市街地の再生優先地区「兵庫北部」を抱える区です。人口が増えていることと、市街地の課題があることは、同時に成り立ちます。

項目備考
令和7年(2025年)国勢調査 速報111,844人2025年10月1日現在
世帯数(同)67,342世帯同上
前回(2020年)国勢調査 人口109,144人2020年10月1日現在
前回(2020年)国勢調査 世帯数61,091世帯同上
人口の増減(当方算出)+2,700人(+2.5%)神戸市内で人口が増えた3区の一つ(中央+3.1/兵庫+2.5/灘+0.4)
世帯数の増減(当方算出)+6,251世帯(+10.2%)神戸市全体は+31,429世帯(+4.3%)
1世帯当たり人員1.75人2020年国勢調査。本ページの3区で最少
高齢化率(65歳以上人口割合)29.5%2020年国勢調査。本ページの3区で最も低い
神戸市の総人口1,497,630人2025年10月1日現在。150万人を割った/2020年比△1.8%
神戸市の世帯数766,349世帯同上。2020年比+4.3%/1世帯あたり1.95人
区の性格(市公式の表現)「その昔、今の兵庫港のあたりは、六甲連山によって北西の季節風が遮られ、和田岬によって西からの波浪が防がれ」天然の良港を形成神戸市「兵庫区の概要」
区の設置1931年(昭和6年)に神戸市に行政区が設置。1945年の8区→6区への統合で「従来林田区であった兵庫運河より東の地域を兵庫区に移す」神戸市「長田区の歴史」の記述による(兵庫区自身の沿革ページには記載を確認できず/確度中)
区名「兵庫」の由来確認できていません(未取得)市公式に由来を明記したページを特定できず
区の面積確認できていません(未取得)神戸市統計書の該当表がxlsxのみで、本ページでは数値を取得できませんでした

市街化区域と市街化調整区域

ここに出てくる面積は、兵庫区のものではなく神戸市全体のものです。神戸市は区ごとの市街化区域・市街化調整区域の面積を公表していません(未取得)ので、本ページでは市全体の数字を示したうえで、区としての読み方を書きます。

神戸市全体では、神戸都市計画区域 約55,730haのうち、市街化区域が約20,244ha(36%)、市街化調整区域が約35,486ha(64%)です。政令指定都市でありながら、市域の3分の2が市街化調整区域という、全国的にもかなり珍しい構造をしています。ただしこの調整区域は主に北区・西区に分布しており、神戸市は無電柱化の方針のなかで「既成市街地(東灘区〜須磨区)」という言い方をしています。兵庫区はこの「既成市街地」に含まれる区です。とはいえ、兵庫区内に市街化調整区域があるかどうかは市公式で確認できていません(未取得)ので、本ページでは「兵庫区に調整区域は無い」とは書きません。個別の物件の区域は、神戸市の都市計画情報検索・神戸市情報マップ、または重要事項説明書で必ずご確認ください。

区分面積構成比
市街化区域20,244 ha36.3%
市街化調整区域35,486 ha63.7%
合計(都市計画区域)55,730 ha100.0%

地価公示 ― 16地点の実データ

令和8年地価公示(価格時点:令和8年1月1日)で、神戸市兵庫区の住宅地の標準地は16地点。 単純平均は1㎡あたり203,937円、前年の同一地点と比べた変動率の平均は+3.1%です。 上位・下位それぞれ5地点を所在地つきで掲載します。

標準地所在地番価格(円/㎡)前年比
神戸兵庫-6中道通4丁目1番25288,000+5.9%
神戸兵庫-14塚本通8丁目1番20266,000+4.7%
神戸兵庫-2松本通7丁目104番4259,000+4.4%
神戸兵庫-12荒田町2丁目1番8255,000+4.1%
神戸兵庫-8会下山町2丁目203番24229,000+4.6%
(中略・全16地点)
神戸兵庫-10氷室町2丁目35番893,000+0.0%
神戸兵庫-3東出町3丁目56番157,000+1.3%
神戸兵庫-1菊水町7丁目3番4外162,000+1.2%
神戸兵庫-16矢部町58番外167,000+1.2%
神戸兵庫-15大同町4丁目9番4172,000+1.2%

※変動率は前年(令和7年)の同一標準地の価格と比較して当方が算出した自算値です。 前年に同一番号が無い地点(新規選定等)は「—」とし、平均の母数から除いています。 所在地は国土交通省の鑑定評価書情報にある「所在地番」(市名は省略表記)です。

同じ神戸市兵庫区内で、住宅地の地価は3.1倍ちがいます

最も高いのは中道通4丁目1番25の1㎡あたり288,000円(+5.9%)。最も安いのは氷室町2丁目35番8の93,000円(+0.0%)。その差は3.1倍です。「神戸市兵庫区の相場」という一つの数字で考えると、実際の物件価格とのズレが大きくなります。

神戸市兵庫区は兵庫県内で何番目に地価が高いか

令和8年地価公示で住宅地の標準地が3地点以上ある兵庫県内の40市区町村のうち、 神戸市兵庫区の住宅地の平均価格は7位神戸市の9区のなかで見ると第4位です。

区分神戸市兵庫区の位置母数
住宅地の平均価格(県内・区を含む)7位40市区町村
住宅地の平均価格(神戸市の区のみ)4位9区
前年比の変動率(県内・区を含む)9位40市区町村
前年比の変動率(神戸市の区のみ)4位9区

※国土交通省の鑑定評価書情報(令和8年・令和7年)から当方が全地点の価格を集計して算出した自算値です。 国土交通省が順位として公表しているものではありません。

神戸市兵庫区の地価マップ(令和8年地価公示・住宅地16地点)

標準地の所在地を丁目単位でまとめ、1㎡あたりの価格が高い順に並べました。 同じ市内で3.1倍の開きがあります。

※所在地は国土交通省の鑑定評価書情報にある「所在地番」を丁目までで表記したものです。 同一の丁目に複数の標準地がある場合は、価格の高いほうを採用しています。

03神戸市兵庫区の特徴 ― 人口が減る神戸市のなかで、人が増えている3区の一つ

令和7年(2025年)国勢調査の速報で、神戸市の人口は150万人を割りました。 総人口1,497,630人、2020年比△27,522人(△1.8%)。 政令指定都市が150万人を割るというのは、それ自体が大きなニュースです。 ところが、その神戸市のなかに人口が増えている区が3つだけある。 神戸市の公式ページは、こう書いています。

「市内を区別に見ると、灘区(+0.4%)、中央区(+3.1%)、兵庫区(+2.5%)の3区は 人口が増加しました。

兵庫区は、その一つです。 この章では、この事実を出発点にして、兵庫区の数字を全部並べます。

増えているのは「人」より「世帯」― +2.5%と+10.2%

実数を見ます。

項目2020年2025年 増減(当方算出)
兵庫区の人口109,144人111,844人 +2,700人(+2.5%)
兵庫区の世帯数61,091世帯67,342世帯 +6,251世帯(+10.2%)
神戸市の人口1,497,630人 △27,522人(△1.8%)
神戸市の世帯数766,349世帯 +31,429世帯(+4.3%)

人口+2.5%に対して、世帯+10.2%。およそ4倍の速さです。 神戸市全体の世帯の伸び(+4.3%)と比べても2倍以上。 つまり兵庫区で起きているのは、「ファミリーが流入して人口が増えた」という現象ではなく、 「世帯の数が急速に増えた」という現象だということになります。

これを裏づけるのが1世帯当たり人員1.75人(2020年国勢調査)。 本ページで扱う3区のなかで最も少なく、神戸市全体の1.95人(2025年)も下回ります。

人口増減(2020→2025) 1世帯当たり人員高齢化率
兵庫区+2.5% 1.75人29.5%
長田区▲1.8%1.87人 35.0%
須磨区▲3.8%2.10人 33.3%

兵庫区は、3区のなかで人口増減がプラスの唯一の区であり、 1世帯当たり人員が最も少なく、高齢化率も最も低い。 3つの指標が同じ方向を指しています (人口増減と1世帯当たり人員・高齢化率は基準年が違う点にご留意ください。 人口増減は2020→2025、1世帯当たり人員と高齢化率は2020年国勢調査の値です)。

そしてこの人口構造は、成約データにそのまま出ています。 兵庫区の成約256件のうち183件(71%)がマンションで、 その平均専有面積は58㎡。 成約の個票には大開通の築2017年・専有35㎡・1DKのマンションが1,900万円という取引もあります。 単身・少人数世帯向けの住戸が、実際に売買されている区だということです。

令和8年地価公示 ― 住宅地16地点に、下落がひとつもない

兵庫区には令和8年地価公示の標準地が、住宅地16地点・商業地6地点・工業地2地点の 合計24地点あります。まず住宅地16地点を、価格の高い順に全部並べます。

標準地所在地番価格(円/㎡) 前年比地積
神戸兵庫-6中道通四丁目1番25288,000 +5.9%129㎡
神戸兵庫-14塚本通八丁目1番20266,000 +4.7%88㎡
神戸兵庫-2松本通七丁目104番4259,000 +4.4%62㎡
神戸兵庫-12荒田町二丁目1番8255,000 +4.1%86㎡
神戸兵庫-8会下山町二丁目203番24229,000 +4.6%110㎡
神戸兵庫-5兵庫町二丁目1番22226,000 +4.1%105㎡
神戸兵庫-13門口町四番6212,000 +5.0%306㎡
神戸兵庫-7須佐野通三丁目1番20外211,000 +3.4%153㎡
神戸兵庫-9浜山通二丁目2番2192,000 +3.2%146㎡
神戸兵庫-11今出在家町一丁目7番3190,000 +3.8%106㎡
神戸兵庫-4上祇園町50番3184,000 +1.1%145㎡
神戸兵庫-15大同町四丁目9番4172,000 +1.2%90㎡
神戸兵庫-16矢部町58番外167,000 +1.2%139㎡
神戸兵庫-1菊水町七丁目3番4外162,000 +1.2%130㎡
神戸兵庫-3東出町三丁目56番157,000 +1.3%70㎡
神戸兵庫-10氷室町二丁目35番893,000 0.0%100㎡

16地点のうち15地点が前年比プラス、1地点が横ばい。下落地点はゼロです。 参考までに、長田区は17地点のうち3地点が下落、須磨区は40地点のうち6地点が下落しています (いずれも同じ令和8年地価公示から当方が集計)。 兵庫区は、本ページで扱う3区のなかで唯一、下落地点が1つもない区です。

そして最高288,000円/㎡、最安93,000円/㎡。その差は3.1倍。 長田区の6.6倍、須磨区の6.5倍と比べて、区内の格差が半分以下です。

住宅地の平均地点数 前年比最高/最安の倍率 下落地点
兵庫区203,937円/㎡16 +3.1%3.1倍0
須磨区147,172円/㎡40 +2.5%6.5倍6
長田区143,047円/㎡17 +1.8%6.6倍3

兵庫区は、3区のなかで平均価格が最も高く、上昇率も最も高く、 区内格差が最も小さく、下落地点がありません。 4つの指標すべてで3区のトップです。 兵庫県内40市区町村のなかでは平均価格7位・変動率9位、 神戸市9区のなかでは平均価格4位・変動率4位という位置です。

ただし「格差が小さい」は、良いことだけを意味しません。 エリアで大きく外すリスクが小さいということは、 割安なエリアを見つけて得をする余地も小さいということです。 兵庫区で差がつくのは、エリアではなく物件の個別条件になります。

出典:国土交通省 地価公示 鑑定評価書情報(令和8年・令和7年)。 前年比は前年の同一標準地の価格と比較して当方が算出した自算値です。 標準地番号は国土交通省の鑑定評価書情報における地域名「神戸兵庫」に対応します。 区の平均・倍率・順位はいずれも当方の集計であり、国土交通省が公表しているものではありません。

商業地6地点・工業地2地点 ― 水木通640,000円/㎡と、工業地+10.6%

住宅地だけを見ていると見落とすのが、商業地と工業地です。

区分地点数平均価格 前年比
住宅地16地点203,937円/㎡ +3.1%
商業地6地点368,666円/㎡ +5.2%
工業地2地点123,000円/㎡ +10.6%

商業地6地点の内訳はこうです。

所在地番価格(円/㎡)前年比 地積
水木通一丁目4番37640,000 +7.9%410㎡
羽坂通二丁目1番28外453,000 +5.8%264㎡
新開地五丁目1番8369,000 +6.3%171㎡
上沢通七丁目102番6300,000 +5.3%212㎡
下祇園町4番5外232,000 +1.3%131㎡
御崎本町三丁目3番1218,000 +4.8%370㎡

水木通一丁目の640,000円/㎡は、兵庫区の全24地点を通じて最高値です。 住宅地の最高値(中道通四丁目288,000円/㎡)の2.2倍。 上昇率+7.9%も全24地点で最大です。 商業地6地点のうち5地点が+4.8%以上で、+2%を下回ったのは下祇園町(+1.3%)だけでした。

工業地は2地点。 御崎本町四丁目2番7が159,000円/㎡(+9.7%・地積1,117㎡)高松町12番17が87,000円/㎡(+11.5%・610㎡)2地点とも2桁の上昇で、平均+10.6%は住宅地の+3.1%の3倍以上です。 地積が1,117㎡と610㎡という規模からも、臨海部の事業用地であることが読み取れます。 市公式が「新川運河と兵庫運河は、いまなお、現役として活躍を続けています」 「日本最大の運河が、ここ兵庫区にあることはあまり知られていません」と書く区の性格が、 工業地の上昇率という形で出ている数字だと言えます。

成約256件 ― マンション183件と戸建73件で、価格帯が分かれている

国土交通省 不動産情報ライブラリの成約価格情報 (2025年第2四半期〜2026年第1四半期)で、兵庫区の成約は256件。種別の内訳はこうです。

種別件数成約中央値 平均面積平均築年
中古マンション等183件(71%) 1,900万円専有58㎡1999年
戸建(土地と建物)73件(29%) 3,000万円延床78㎡ 2006年
合計256件

まず、戸建の平均築年2006年という数字に注目してください。 長田区の戸建は1997年、須磨区の戸建は2001年です。 兵庫区の戸建は、3区のなかで最も新しい。 しかも中央値3,000万円は、マンション1,900万円の1.6倍です。 床面積あたりの単価に直すと、マンションが約32.8万円/㎡、戸建が約38.5万円/㎡ (当方算出)で、戸建のほうが高くなります。

これは長田区と正反対の構造です。 長田区ではマンションの中央値2,000万円が戸建の1,700万円を上回っていました。 兵庫区では戸建のほうが1,100万円高い。 同じ神戸市の、隣り合う区で、並びが逆になっているということです。

兵庫区で読み取れるのは、次の2つが同時に動いているということです。 一つは1世帯1.75人という世帯構造に対応した、小ぶりな中古マンション (183件・平均専有58㎡・中央値1,900万円)。 もう一つは築年の新しい戸建(73件・平均築2006年・中央値3,000万円)。 成約の個票でも、戸建4件はすべて3,000万円で、 御崎町(1998年築・鉄骨造・延床100㎡・土地165㎡)湊町(1997年築・鉄骨造・延床50㎡・土地100㎡)吉田町(2009年築・木造・延床85㎡・土地100㎡)湊川町(1998年築・木造・延床60㎡・土地100㎡)4件とも土地が100㎡以上です。

いっぽうマンションの個票4件はすべて1,900万円で、 西橘通(1993年築・RC・専有60㎡)水木通(2000年築・RC・55㎡)大開通(2017年築・RC・35㎡)新開地(1979年築・SRC・65㎡)築1979年の65㎡と、築2017年の35㎡が、同じ1,900万円です。 兵庫区のマンション市場では、築年と面積がトレードオフの関係で価格に効いていると読めます。

出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ 成約価格情報(2025年第2四半期〜2026年第1四半期)。 これは国土交通省が公表している取引データであって、家タダ自身の成約実績ではありません。 なお成約価格情報には「土地のみ」という区分が存在しないため、 本ページでは土地単独の成約中央値を掲載していません。

町丁目別・最寄駅別の成約中央値(全データ)

町丁目件数成約中央値 平均面積手数料上限額との差
菊水町15件560万円 60㎡25万800円
吉田町14件3,350万円 84㎡117万1,500円
大開通12件2,600万円 57㎡92万4,000円
湊川町12件1,150万円 65㎡44万5,500円
新開地12件1,115万円 56㎡43万3,950円
湊町11件3,200万円 61㎡112万2,000円
荒田町11件2,000万円 57㎡72万6,000円
水木通9件1,600万円 41㎡59万4,000円
最寄駅(成約データ上の記録)件数 成約中央値平均徒歩 手数料上限額との差
兵庫(所在区は未確認)47件 2,700万円7分95万7,000円
湊川公園(所在区は未確認)36件1,600万円 10分59万4,000円
新開地(兵庫区・市公式で確認)31件 1,600万円4分59万4,000円
御崎公園(所在区は未確認)24件 3,350万円5分 117万1,500円
和田岬(所在区は未確認)19件2,000万円 7分72万6,000円
大倉山(兵庫/所在区は未確認)17件3,100万円 14分108万9,000円

最寄駅別の中央値の幅は、1,600万円から3,350万円までの2.1倍。 長田区の5.0倍、須磨区の2.7倍と比べて、兵庫区は最も幅が狭い。 ここでも「区内の差が小さい区」という性格が出ています。

そして、兵庫区では駅からの距離と価格が対応していません。 中央値が最も高い御崎公園(3,350万円)は徒歩5分ですが、 2番目に高い大倉山(3,100万円)は徒歩14分で区内最長。 逆に徒歩4分で最短の新開地は1,600万円で、区内の下から数えたほうが早い。 長田区では駅からの距離と価格がほぼ一直線に対応していたのとは対照的です。

理由は成約の個票から読み取れます。 御崎公園を最寄りとする3,000万円の成約2件は、 いずれも土地100㎡以上の戸建(御崎町・土地165㎡/吉田町・土地100㎡)でした。 つまり兵庫区の最寄駅別の中央値は、その駅の周辺で何が売れたか (マンションか戸建か)に強く引っぱられています。 駅別の数字を「その駅の相場」と読まないでください。

町丁目別でいちばん注意して読むべきは菊水町です。 15件で区内最多、中央値560万円で区内最安、平均60㎡。 ところが菊水町の標準地(菊水町七丁目3番4外)は162,000円/㎡で、 区内平均203,937円/㎡の8割の水準はあります。 区内最安の標準地(氷室町二丁目93,000円/㎡)の1.7倍です。 土地が極端に安い町ではないのに、成約の中央値は560万円。 面積も60㎡で、とくに小さいわけではありません。 ここから読めるのは、菊水町で動いている物件の価格は、 土地の値段ではなく建物の条件(築年・構造・管理状態)で決まっている可能性が高いということです。 「地価が安いから成約も安い」という説明は、菊水町には当てはまりません。

出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ 成約価格情報(2025年第2四半期〜2026年第1四半期・ 神戸市兵庫区256件)。家タダ自身の成約実績ではありません。 仲介手数料の上限額は宅地建物取引業法第46条にもとづく報酬額告示の速算式 (価格×3%+6万円)×1.1で当方が算出したものです。

震災復興の「松本地区」8.9ha ― 兵庫区の事業です

兵庫区にも阪神・淡路大震災の復興事業があります。 神戸市の事業概要PDFから、松本地区の数字を並べます。

項目内容
事業名松本地区 震災復興土地区画整理事業
所在兵庫区 松本地区
施行面積8.9ha
施行者神戸市
事業計画決定平成8年3月26日
換地処分平成16年12月24日
震災前の人口・世帯2,367人・1,206世帯
事業費約250億円

8.9haに約250億円。1haあたり約28億円(当方算出)という密度です。 神戸市の震災復興土地区画整理事業は市施行・組合施行の計13地区で、 地区名は森南第一・第二・第三/六甲道駅北/六甲道駅西/松本/御菅東/御菅西/ 新長田駅北/鷹取東第一/鷹取東第二。 このうち兵庫区の地区として市公式に区の明記があるのは松本地区だけです。

ここは混同されやすいところです。 御菅東・御菅西・新長田駅北・鷹取東第一・第二は長田区の事業であって、兵庫区ではありません。 逆に松本地区は兵庫区であって、長田区ではありません。 地価公示では松本通七丁目104番4が259,000円/㎡(+4.4%)で区内3位ですが、 松本地区8.9haの区域にどの町丁目が含まれるかは市公式で確認できていません(未取得)ので、 「松本通だから松本地区」という断定はできません。

いっぽうで、密集市街地の再生優先地区「兵庫北部」がある

良い数字ばかり並べるのはフェアではないので、ここを書きます。 神戸市は密集市街地の再生について 「灘北西部」「兵庫北部」「長田南部」「東垂水」の4地区を 密集市街地再生優先地区(候補地)としています。 兵庫区は「兵庫北部」が該当します。

また、国の基準等に基づく密集市街地の面積の一覧には次の6地区が挙がっています。

地区面積
灘西部51 ha
長田南部49 ha
東垂水35 ha
兵庫山麓32 ha
吾妻30 ha
西出・東出・東川崎7 ha

「兵庫山麓 32ha」と「西出・東出・東川崎 7ha」という地区名が、 兵庫区の町名を含んでいます。 ただしこの一覧には区の帰属が明記されていませんので、 本ページでは「これは兵庫区の地区です」と断定していません。 西出町・東出町は兵庫区の町名、東川崎町は中央区の町名です。

さらに注意が必要なのは、神戸市のなかで2種類の呼称が併存していることです。 市の密集市街地ページ本文は優先地区を「灘北西部/兵庫北部/長田南部/東垂水」と記し、 方針PDFの表は「灘西部/吾妻/西出・東出・東川崎/兵庫山麓/長田南部/東垂水」と記しています。 粒度と呼称が違う別の区分です。混ぜて読まないでください。

市の目標は「延焼しにくいまち」「倒壊しにくく避難できる建物」で、 計画期間は2025年(平成37年)まで。 支援制度として老朽建物除却補助・まちなか防災空地・防災空地の土地寄付受け・ 近隣住環境計画が用意されています。 「老朽建物の除却に補助が出る制度がある」ということは、 除却対象になる老朽建物が現役で存在すると市が認めているということです。

結論として、兵庫区はこう読むのが正確です。 人口が増え、世帯が急速に増え、地価は16地点すべてが下落せず、区内格差は3.1倍と小さい。 いっぽうで密集市街地の再生優先地区を抱え、 土砂災害警戒区域も区内に122箇所あります(2026年6月30日現在・兵庫県指定)。 区としての数字が良いことと、個別の物件に課題がないことは、別の話です。 接道・再建築の可否・区域指定は、1件ずつ確認してください。

出典:神戸市「密集市街地の再生」 //www.city.kobe.lg.jp/a96653/shise/kekaku/jutakutoshikyoku/misshu/index.html / 神戸市 密集市街地再生方針(PDF)//www.city.kobe.lg.jp/documents/11677/misshu.pdf / 神戸市 松本地区 事業概要(PDF) //www.city.kobe.lg.jp/documents/75524/matsumoto_jigyougaiyou.pdf / 神戸市「震災復興土地区画整理事業」 //www.city.kobe.lg.jp/a13150/kukakuseiri/shinsaifukkoutochikukakuseirijigyou.html

空から見た、この50年の神戸市兵庫区

左が1974〜78年、右が現在の、同じ範囲です。この2枚のあいだに、1995年1月17日の阪神・淡路大震災が挟まっています。兵庫区では震災復興の土地区画整理事業として松本地区8.9haが施行されました(事業計画決定 平成8年3月26日/換地処分 平成16年12月24日/震災前人口2,367人・1,206世帯/事業費約250億円)。神戸市の震災復興土地区画整理13地区のうち、兵庫区の地区として市公式に区の明記があるのは松本地区だけです。

いっぽう、この2枚に共通して写っているものもあります。運河です。神戸市「兵庫区の概要」は「新川運河と兵庫運河は、いまなお、現役として活躍を続けています」「日本最大の運河が、ここ兵庫区にあることはあまり知られていません」と記しています。奈良時代から瀬戸内海交通の要衝で、平安末期に平清盛が港を改修し日宋貿易の拠点とし、室町時代以降は「区内南部の『兵庫津』を中心に、豪商が建ち並び」繁栄し、「高田屋嘉兵衛がエトロフ航路を開き、兵庫津は北海道物産交易の基地として大いに賑わいました」という場所です。神戸港ができるより前から、ここは港でした。

そして右の写真の現在、兵庫区は2025年国勢調査速報で人口+2.5%・世帯+10.2%という、神戸市のなかで数少ない「増えている区」になっています。住宅地16地点はすべて下落なし、区内の価格差は3.1倍。半世紀にわたって港と運河が現役であり続けた区が、いま住宅地としても人を集めているというのが、この2枚の写真の間に起きたことです。

1974〜1978年(国土地理院 国土画像情報 第1期)
現在(国土地理院 全国最新写真)

出典:国土地理院 地理院タイル(国土画像情報 第1期/全国最新写真)。同一のタイル座標(ズーム15・x28686〜28688・y13013〜13014)で切り出しています。

04神戸市兵庫区を6に分けて考える(エリアガイド)

兵庫区には、須磨区のような「区公式のエリア区分」がありません。神戸市須磨区は区内を「板宿エリア/須磨浦エリア/北須磨エリア」の3つに分けて公式に紹介していますが、兵庫区について同じような公式のエリア区分は確認できませんでした(未取得)。そこで本ページでは、神戸市「兵庫区の概要」が書いている区の性格(港のまち・兵庫津・運河のまち・大衆芸能のまち)を軸に、令和8年地価公示の住宅地16地点・商業地6地点・工業地2地点の実数国土交通省の成約価格情報256件(町丁目別・最寄駅別)を重ねて、6つのまとまりに整理します。

兵庫区を読むうえで、先に一つ押さえておいてください。兵庫区の住宅地の地価は、最高288,000円/㎡・最安93,000円/㎡で3.1倍。長田区の6.6倍、須磨区の6.5倍と比べると、区内の差が半分以下です。成約データの最寄駅別で見ても、中央値の幅は1,600万円〜3,350万円の2.1倍(長田区は5.0倍)。兵庫区は「エリアで大きく外すリスクが小さい区」だということです。そのぶん、割安なエリアを見つけて得をする余地も小さい。差がつくのは、エリアではなく物件の個別条件になります。

なお各町丁目がどのエリアに属するかを示した公表資料は確認できていません(未取得)。以下の区分けは、市公式が書く区の性格と、地価公示の標準地の所在地番・成約データの町丁目名にもとづく整理です。個別の物件の区域指定は、神戸市情報マップまたは重要事項説明書でご確認ください。

新開地周辺 ―「東の浅草、西の新開地」と市公式が書くまち(最寄駅:新開地)

神戸市「兵庫区の概要」が、区の紹介文のなかでいちばん紙幅を割いている場所です。市の原文は「『新開地』には、『聚楽館』をはじめ、数々の映画館、演芸場、寄席などが建ち並び、「東の浅草、西の新開地」と呼ばれるまでに至り」。大衆芸能のまちというのが、市公式が書く新開地の性格です。

成約データでは新開地を最寄りとする物件が31件・中央値1,600万円・平均徒歩4分平均徒歩4分は区内の最寄駅別で最短です。町丁目としての「新開地」も12件・中央値1,115万円・平均56㎡徒歩4分・56㎡・1,115万円という組み合わせは、駅至近の小ぶりな中古マンションが中心に動いていることを示しています。

地価公示では商業地の新開地五丁目1番8が369,000円/㎡(+6.3%・地積171㎡)。区内の商業地6地点のなかで3位です。近接する商業地の水木通一丁目4番37は640,000円/㎡(+7.9%・410㎡)で区内の全区分を通じて最高値羽坂通二丁目1番28外が453,000円/㎡(+5.8%・264㎡)兵庫区の商業地の上位3地点は、いずれも+5.8%以上の上昇です。

成約の個票では、水木通のマンション(2000年築・RC・専有55㎡・2LDK+S)が1,900万円(新開地・徒歩3分)、大開通のマンション(2017年築・RC・専有35㎡・1DK)が1,900万円(新開地・徒歩5分)。築25年・55㎡と、築8年・35㎡が、同じ1,900万円。面積が2倍近く違っても同じ価格になるというのは、築年と駅距離が価格を強く決めていることの表れです。町丁目別では大開通が12件・中央値2,600万円・平均57㎡水木通が9件・1,600万円・平均41㎡水木通の平均41㎡は、区内8町丁目のなかで最も小さい数字です。

兵庫津・新川運河・兵庫運河の一帯 ―「日本最大の運河」が現役で動く(最寄駅:兵庫)

神戸市「兵庫区の概要」は、運河についてこう書いています。新川運河と兵庫運河は、いまなお、現役として活躍を続けています」「日本最大の運河が、ここ兵庫区にあることはあまり知られていません」。そして区の歴史として、「奈良時代から瀬戸内海交通の要衝」「平安末期に平清盛が港を改修し日宋貿易の拠点に」「室町時代以降、区内南部の『兵庫津』を中心に、豪商が建ち並び」経済都市として繁栄、「高田屋嘉兵衛がエトロフ航路を開き、兵庫津は北海道物産交易の基地として大いに賑わいました」と記しています。

兵庫区は、神戸港ができる前から港だった場所です。成約データでは兵庫を最寄りとする物件が47件・中央値2,700万円・平均徒歩7分47件は区内の最寄駅別で最多で、256件の約18%がこの駅を最寄りとしています。

地価公示では、この一帯にあたる町丁目の標準地として兵庫町二丁目1番22が226,000円/㎡(+4.1%・地積105㎡)門口町四番6が212,000円/㎡(+5.0%・地積306㎡)須佐野通三丁目1番20外が211,000円/㎡(+3.4%・153㎡)東出町三丁目56番が157,000円/㎡(+1.3%・70㎡)門口町の地積306㎡は、区内の住宅地16地点で最大です。

町丁目別の成約では湊町が11件・中央値3,200万円・平均61㎡で区内2位。個票では湊町の戸建(1997年築・鉄骨造・延床50㎡・土地100㎡・3LDK)が3,000万円(最寄駅は神戸(兵庫)・徒歩10分)。延床50㎡に対して土地100㎡という組み合わせは、建物より土地に価値が乗っている取引だと読めます。

注意点として、密集市街地の国基準の一覧にある「西出・東出・東川崎 7ha」を挙げておきます。西出町・東出町は兵庫区の町名、東川崎町は中央区の町名ですが、この地区が兵庫区の地区であると資料に明記されているわけではありません。断定は避けますが、東出町の物件を検討される場合は密集市街地の指定の有無を市にご確認ください。

和田岬・御崎 ― 臨海部。最寄駅別の成約中央値が区内で最も高いエリア(最寄駅:御崎公園)

ここが兵庫区でいちばん意外な数字が出ているエリアです。成約データの最寄駅別で、御崎公園が24件・中央値3,350万円・平均徒歩5分区内の最寄駅別で最も高い中央値です。和田岬も19件・中央値2,000万円・平均徒歩7分。町丁目別でも吉田町が14件・中央値3,350万円・平均84㎡で区内最高。平均84㎡は、区内8町丁目のなかで最大です。

なぜ臨海部が高いのか。成約の個票を見ると理由が見えます。御崎町の戸建(1998年築・鉄骨造・延床100㎡・土地165㎡・2LDK)が3,000万円(御崎公園・徒歩5分)、吉田町の戸建(2009年築・木造・延床85㎡・土地100㎡・4DK+S)が3,000万円(御崎公園・徒歩5分)。いずれも戸建で、土地が100㎡以上あります。つまりこのエリアの中央値が高いのは、土地付きの戸建がまとまって動いているからだと読むのが自然です。兵庫区全体の戸建の成約中央値が3,000万円・平均延床78㎡・平均築年2006年であることとも整合します。

地価公示では、このあたりの町丁目にあたる標準地として浜山通二丁目2番2が192,000円/㎡(+3.2%・地積146㎡)今出在家町一丁目7番3が190,000円/㎡(+3.8%・106㎡)。商業地では御崎本町三丁目3番1が218,000円/㎡(+4.8%・370㎡)そして工業地です。御崎本町四丁目2番7が159,000円/㎡(+9.7%・地積1,117㎡)高松町12番17が87,000円/㎡(+11.5%・610㎡)工業地2地点の平均は123,000円/㎡で前年比+10.6%。住宅地の+3.1%の3倍以上の上昇率です。兵庫区でいちばん値上がりしているのは、住宅地ではなく工業地だということになります。

和田岬が兵庫区の場所であることは市公式で確認できます(「兵庫区の概要」が「和田岬によって西からの波浪が防がれ」と記し、市立和田岬小学校が兵庫区の小学校一覧に掲載されています)。ただし和田岬駅そのものの所在区を明記した市公式の記載は確認できていません(未取得)。また臨海部ですので、津波・高潮のハザードマップは必ずご確認ください。神戸市は「1000年に一度の確率で発生する津波の対策が、2023年3月に完了しています」「人の住む区域は浸水しないと想定されています」と公表していますが、具体的な想定浸水深は本ページでは取得できていません(未取得)

松本地区周辺 ― 震災復興の土地区画整理8.9ha・事業費約250億円(最寄駅:大倉山(兵庫))

兵庫区にも震災復興の土地区画整理事業があります。神戸市の事業概要PDFによれば、松本地区施行面積8.9ha、施行者は神戸市、事業計画決定は平成8年3月26日、換地処分は平成16年12月24日。震災前の人口は2,367人・1,206世帯、事業費は約250億円です。8.9haで250億円。1ha あたり約28億円という密度の投資が行われたことになります(1ha単価は当方算出)。

ここは混同しやすいところなので、はっきり書きます。神戸市の震災復興土地区画整理事業は市施行・組合施行の計13地区で、地区名は森南第一・第二・第三/六甲道駅北/六甲道駅西/松本/御菅東/御菅西/新長田駅北/鷹取東第一/鷹取東第二。このうち兵庫区の地区として市公式に区の明記があるのは松本地区だけです。御菅東・御菅西・新長田駅北・鷹取東第一・第二は長田区、森南・六甲道は東灘区・灘区側の地区です。松本地区は兵庫区。長田区ではありません。

地価公示では松本通七丁目104番4が259,000円/㎡(+4.4%・地積62㎡)で区内の住宅地16地点の3位。近接する塚本通八丁目1番20が266,000円/㎡(+4.7%・88㎡)で区内2位会下山町二丁目203番24が229,000円/㎡(+4.6%・110㎡)荒田町二丁目1番8が255,000円/㎡(+4.1%・86㎡)で区内4位区内の住宅地の上位4地点が、この一帯に集まっています。ただし松本地区8.9haの区域にどの町丁目が含まれるかは市公式で確認できていません(未取得)ので、「松本通だから松本地区」という断定はできません。

成約では荒田町が11件・中央値2,000万円・平均57㎡。最寄駅別では大倉山(兵庫)が17件・中央値3,100万円・平均徒歩14分で、中央値は区内2位ですが徒歩分数は区内で最も長いという組み合わせになっています。

湊川・大開通・湊川町 ― 区の中央部(最寄駅:湊川公園)

区の中央部にあたる一帯です。成約データでは湊川公園を最寄りとする物件が36件・中央値1,600万円・平均徒歩10分36件は区内の最寄駅別で兵庫(47件)に次ぐ2位です。町丁目別では大開通が12件・中央値2,600万円・平均57㎡湊川町が12件・中央値1,150万円・平均65㎡同じ12件でも、中央値が2,600万円と1,150万円で2.3倍違います。

地価公示では中道通四丁目1番25が288,000円/㎡(前年比+5.9%・地積129㎡)で区内の住宅地16地点の最高値。上昇率+5.9%も住宅地16地点のなかで最大です。そのほか大同町四丁目9番4が172,000円/㎡(+1.2%・90㎡)矢部町58番外が167,000円/㎡(+1.2%・139㎡)。商業地では上沢通七丁目102番6が300,000円/㎡(+5.3%・212㎡)

成約の個票では、湊川町の戸建(1998年築・木造・延床60㎡・土地100㎡・4LDK)が3,000万円(湊川公園・徒歩15分)。延床60㎡・土地100㎡の木造戸建が3,000万円で、同じ湊川町の町丁目別中央値は1,150万円。同じ町のなかで、動いている物件の幅がこれだけ広いということです。

この一帯については、駅の所在区を確認できていません。湊川・湊川公園・大開・上沢といった駅名は、兵庫区内にあると言われることが多いものの、神戸市公式で所在区の裏が取れませんでした(未取得)。本ページでは「兵庫区の駅」として断定していません。成約データ上の最寄駅として記録されている、という事実のみを書いています。

区の北側 ― 上祇園町・氷室町・菊水町・夢野(最寄駅:湊川公園)

区内で最も安い標準地は、この一帯にあります。氷室町二丁目35番8が93,000円/㎡(前年比0.0%・地積100㎡)。区内の住宅地16地点で唯一の10万円割れで、16地点のなかで唯一、前年比が横ばい(0.0%)の地点でもあります。最高値の中道通四丁目288,000円/㎡との差は3.1倍です。

ただし「北だから安い」という読み方は、兵庫区では成り立ちません。同じ北側でも会下山町二丁目203番24は229,000円/㎡(+4.6%)で区内5位上祇園町50番3は184,000円/㎡(+1.1%・地積145㎡)菊水町七丁目3番4外は162,000円/㎡(+1.2%・130㎡)氷室町の93,000円/㎡と会下山町の229,000円/㎡は、どちらも区の北側です。2.5倍の差があります。

そして菊水町の成約データが、この区でいちばん注意して読むべき数字です。菊水町は15件・中央値560万円・平均60㎡で、区内8町丁目のなかで件数最多かつ中央値最安。ところが菊水町の標準地は162,000円/㎡で、区内平均203,937円/㎡の8割の水準はあります。土地が極端に安い町ではないのに、成約の中央値は560万円。平均60㎡という面積も、区内でとくに小さいわけではありません。ここから読めるのは、この町で動いている物件は、土地の値段ではなく建物の条件(築年・構造・管理状態など)で価格が決まっている可能性が高いということです。「地価が安いから成約が安い」という説明は、菊水町には当てはまりません。内覧では建物の状態を重点的に見てください。

地価公示では商業地の下祇園町4番5外が232,000円/㎡(+1.3%・地積131㎡)兵庫区の商業地6地点のなかで、上昇率が唯一+2%を下回った地点です(ほかは+4.8%〜+7.9%)。

なお、神戸市は密集市街地の再生優先地区(候補地)として「灘北西部」「兵庫北部」「長田南部」「東垂水」の4地区を挙げており、兵庫区は「兵庫北部」が該当します。また国基準の密集市街地の面積一覧には「兵庫山麓 32ha」という地区があります(ただし区の帰属は資料に明記がありません)。この一帯で物件を検討される場合は、密集市街地の指定の有無、前面道路の幅員と種別、再建築の可否を必ず個別にご確認ください。

※エリア区分と各エリアの記述は、神戸市兵庫区・兵庫県・関係機関の公表資料にもとづいて作成しています。

05神戸市兵庫区の交通

鉄道

兵庫区の鉄道については、他の市区のページより慎重な書き方をしています。理由は単純で、神戸市の公式サイトに「区内の駅一覧」が存在しないからです。神戸市交通局の駅一覧ページにも駅の所在地表記がありません。本ページは公的一次情報に書かれた事実だけを書く方針ですので、所在区の裏が取れた新開地のみを上の表に載せています。

とくに注意していただきたいのが神戸駅です。神戸駅は中央区にあります。兵庫県の県名と同じ「兵庫区」という区名のせいで、神戸市の玄関口である神戸駅が兵庫区にあると思われがちですが、違います。成約データにも「神戸(兵庫)」という表記の最寄駅が出てきますが、これは兵庫県の神戸駅という意味の表記であって、兵庫区にある駅という意味ではありません。

神戸市営地下鉄については、市の交通局が西神・山手線/北神線を「S01 谷上 〜 S17 西神中央」の17駅、海岸線を「K01 三宮・花時計前 〜 K10 新長田」の10駅と公表しています。各駅がどの区にあるかの記載はありません。兵庫区の物件の成約データには、最寄駅として兵庫・湊川公園・新開地・御崎公園・和田岬・大倉山(兵庫)・高速神戸といった駅名が実際に記録されていますが、これらは「兵庫区の物件の最寄駅」であって、所在区を示すものではありません。

路線1日平均乗降人員特徴
新開地乗り入れ路線は市公式で確認できていません(未取得)神戸市公式で「兵庫区の地域」として記述されていることが確認できる、区内の場所です。神戸市「兵庫区の概要」は区の紹介文のなかで新開地を扱い、「『新開地』には、『聚楽館』をはじめ、数々の映画館、演芸場、寄席などが建ち並び、「東の浅草、西の新開地」と呼ばれるまでに至り」と記しています。大衆芸能のまちというのが、市公式が書く新開地の性格です。成約データでこの駅を最寄りとするのは31件・中央値1,600万円・平均徒歩4分で、平均徒歩4分は区内の最寄駅別で最も短いまとまりです。町丁目としての「新開地」も12件・中央値1,115万円・平均56㎡で成約が出ています。地価公示では商業地の新開地五丁目1番8が369,000円/㎡(前年比+6.3%・地積171㎡)。成約の個票では水木通のマンション(2000年築・RC・専有55㎡・2LDK+S)が1,900万円(新開地・徒歩3分)、大開通のマンション(2017年築・RC・専有35㎡・1DK)が1,900万円(新開地・徒歩5分)。築2017年・35㎡で1,900万円という個票は、1世帯当たり人員1.75人・世帯数+10.2%という兵庫区の人口構造をそのまま映した取引だと読めます。乗降人員は神戸市統計書がxlsxのみのため取得できていません(未取得)

本表に載せている駅が1つしかないのは、手を抜いているからではありません。神戸市の公式サイトには「どの駅がどの区にあるか」を1件ずつ示した対応表が無く、神戸市交通局の駅一覧ページにも所在地(住所)の表記がありません。本ページは推測で書かない方針のため、神戸市公式で所在区の裏が取れた場所だけを表に載せています。新開地については、神戸市「兵庫区の概要」が区の紹介文のなかで新開地を兵庫区の地域として記述しているため、区の帰属が確認できます。

逆に、次の駅については所在区を確認できていません(未取得)。高速長田・大開・湊川・湊川公園・上沢など。兵庫区内にあると言われることの多い駅ですが、本ページでは「兵庫区の駅」として断定しません。和田岬についても、和田岬という場所が兵庫区であることは市公式で確認できますが(「兵庫区の概要」が和田岬を区内の地形として記述し、市立和田岬小学校が兵庫区の小学校一覧に掲載されています)、駅そのものの所在区を明記した市公式の記載は確認できていません

そして、いちばん間違えやすいのが神戸駅です。神戸駅は中央区にあります。「兵庫県の神戸駅だから兵庫区」ではありません。同様に板宿は須磨区、新長田は長田区、垂水・舞子は垂水区です。

そのうえで、国土交通省の成約価格情報に「最寄駅」として記録されている駅名なら、所在区とは無関係に事実として書けます。兵庫区の物件256件について、最寄駅として記録されている上位6駅は次のとおりです。兵庫 47件・中央値2,700万円・平均徒歩7分湊川公園 36件・1,600万円・徒歩10分新開地 31件・1,600万円・徒歩4分御崎公園 24件・3,350万円・徒歩5分和田岬 19件・2,000万円・徒歩7分大倉山(兵庫)17件・3,100万円・徒歩14分。これは「兵庫区にある物件の最寄駅」であって、「兵庫区にある駅」ではありません。

この6駅の中央値の幅は、1,600万円から3,350万円までの2.1倍です。長田区の5.0倍、須磨区の2.7倍(いずれも同じ成約データによる)と比べると、兵庫区は最寄駅による価格差が小さいことが分かります。住宅地の地価でも区内の差は3.1倍にとどまっており、これは3区のなかで最小です。兵庫区は「どの駅を選んでも価格帯が大きくは外れない区」だと言えます。

ただし徒歩分数には差があります。新開地の4分・御崎公園の5分に対して、大倉山(兵庫)は14分、湊川公園は10分。そして中央値がいちばん高い御崎公園(3,350万円)は徒歩5分、2番目に高い大倉山(3,100万円)は徒歩14分兵庫区では、駅からの距離と価格が単純に対応していません。これは長田区(距離と価格がほぼ一直線に対応)とはっきり違う点です。成約の個票を見ると、御崎公園を最寄りとする3,000万円の成約は御崎町の戸建(1998年築・鉄骨造・延床100㎡・土地165㎡)吉田町の戸建(2009年築・木造・延床85㎡・土地100㎡)いずれも戸建で、土地が100㎡以上あります。兵庫区の駅別中央値は、その駅の周辺で何が売れたか(マンションか戸建か)に強く引っぱられている、と読むのが正確です。

なお各駅の乗車人員・乗降人員は取得できていません(未取得)。神戸市統計書の「4 運輸・通信」に駅別乗車人員が収録されていますが、xlsx形式のみの提供で、本ページでは数値を読み取れませんでした。数字を持っていないので、駅の規模を人数で比較する記述は本ページには一切ありません。

道路

神戸市が公表している緊急輸送道路の一覧では、高速自動車国道等として山陽自動車道・中国縦貫自動車道・新名神高速道路・神戸淡路鳴門自動車道・第二神明道路が、主要国道として「一般国道2号(浜手バイパス)、一般国道2号、一般国道43号、一般国道175号」が挙げられています。これは神戸市全体の一覧で、兵庫区内をどの路線が通っているかを路線別に示した市公式の資料は確認できていません(未取得)。本ページでは路線名を市全体の一覧として紹介するにとどめ、「兵庫区を通る国道は◯号です」という書き方はしていません。

同じ緊急輸送道路の路線一覧のなかに、市道として「兵庫埠頭線」が掲載されています。これは路線名からの読み取りであって、市の資料に「兵庫区内の道路」として区分けされているわけではありません。ただし「埠頭」という路線名は、市公式が「新川運河と兵庫運河は、いまなお、現役として活躍を続けています」「日本最大の運河が、ここ兵庫区にあることはあまり知られていません」と記す区の性格と一致します。兵庫区は、いまも港と運河が現役で動いている区だということです。

渋滞については、神戸市が「阪神高速道路神戸線(京橋〜摩耶)や第二神明道路(伊川谷〜明石西)において、交通の集中による渋滞が頻発しています」と公表しています。兵庫区から車で東西に動く場合、この2区間がボトルネックになり得るという前提で見ておくとよいでしょう。

神戸市は道路の無電柱化について「既成市街地(東灘区〜須磨区)を中心に」推進し、その後「北区・垂水区・西区」へ広げると記しています。兵庫区はこの「既成市街地」に含まれ、無電柱化の重点区域の側です。無電柱化は景観の話に見えますが、実務的には災害時の電柱倒壊による道路閉塞を防ぐための施策です。兵庫区は密集市街地の再生優先地区「兵庫北部」を抱える区でもありますので、この文脈で読むべき事実です。

地形については、神戸市の「兵庫区の概要」が「その昔、今の兵庫港のあたりは、六甲連山によって北西の季節風が遮られ、和田岬によって西からの波浪が防がれ」天然の良港を形成した、と記しています。北に六甲連山、南に和田岬と港。これが兵庫区の骨格です。地価公示の標準地でも、北側の氷室町二丁目が93,000円/㎡(区内最安)であるいっぽうで、同じ北側の会下山町二丁目は229,000円/㎡「北だから安い」という単純な読み方は兵庫区では通用しません。内覧時には必ず坂の勾配と、雨の日の通学路をご確認ください。

兵庫区内の駅別の乗車人員・乗降人員は取得できていません(未取得)。神戸市統計書「4 運輸・通信」に駅別乗車人員が収録されていますが、xlsx形式のみの提供で本ページでは読み取れませんでした。また区内を通る国道・主要地方道の路線別リストも市公式に見当たらず、未取得です。出典:神戸市「緊急輸送道路(路線一覧PDF)」//www.city.kobe.lg.jp/documents/8736/emergencyroad_list.pdf /神戸市「道路網」//www.city.kobe.lg.jp/a59650/kurashi/access/road/r_net.html /神戸市「無電柱化の推進」//www.city.kobe.lg.jp/a83166/shise/kekaku/kensetsukyoku/michikei/emergencyroad.html /神戸市交通局 //kotsu.city.kobe.lg.jp/ /神戸市「兵庫区の概要」//www.city.kobe.lg.jp/e90232/kuyakusho/hyogoku/shoukai/outline.html

06神戸市兵庫区で家を買う前に必ず確認する「市街化調整区域」

兵庫県で家を探すとき、阪神間の平地しか見ていなかった方が最初につまずくのがこれです。 同じ市の中でも、駅前の市街地と山手・北部とで市街化区域と市街化調整区域が分かれています。 ここに出てくる面積は、兵庫区のものではなく神戸市全体のものです。神戸市は区ごとの市街化区域・市街化調整区域の面積を公表していません(未取得)ので、本ページでは市全体の数字を示したうえで、区としての読み方を書きます。

神戸市全体では、神戸都市計画区域 約55,730haのうち、市街化区域が約20,244ha(36%)、市街化調整区域が約35,486ha(64%)です。政令指定都市でありながら、市域の3分の2が市街化調整区域という、全国的にもかなり珍しい構造をしています。ただしこの調整区域は主に北区・西区に分布しており、神戸市は無電柱化の方針のなかで「既成市街地(東灘区〜須磨区)」という言い方をしています。兵庫区はこの「既成市街地」に含まれる区です。とはいえ、兵庫区内に市街化調整区域があるかどうかは市公式で確認できていません(未取得)ので、本ページでは「兵庫区に調整区域は無い」とは書きません。個別の物件の区域は、神戸市の都市計画情報検索・神戸市情報マップ、または重要事項説明書で必ずご確認ください。

区分面積構成比
市街化区域20,244 ha36.3%
市街化調整区域35,486 ha63.7%
合計(都市計画区域)55,730 ha100.0%

※区域区分の決定・変更:神戸市は昭和45年(1970年)に区域区分(線引き)を当初決定しています。決定・変更の年月日そのものは市の公表資料で確認できていません(未取得)

市街化調整区域だと何が起きるか

  • 原則として建築を目的とした開発ができない=将来の建て替えに許可が要る、あるいはできない場合がある
  • 住宅ローンの審査が通りにくい金融機関がある。取扱不可・融資比率を下げるなどの扱いになることがある
  • 再建築不可・接道条件・既存宅地の扱いなど、物件ごとに個別確認が必須
  • 一方で都市計画税がかからない=毎年のランニングコストは市街化区域より低い

都市計画税(税率0.3%)が課されるのは、神戸市の公式表現で「毎年1月1日現在に都市計画法による市街化区域に土地・家屋を所有している人」です。市街化調整区域内の物件には都市計画税がかかりません。神戸市は市域の64%が市街化調整区域ですから、同じ神戸市内でも、物件によって毎年の税率そのものが違うということになります。固定資産税1.4%と合わせると、市街化区域内では1.7%です(1.4%と0.3%は神戸市の公表値。合計1.7%は当方の合算で、神戸市が1.7%と1本で公表しているページは確認できていません)。

調べ方(ご自身でも確認できます)

  • 市の都市計画情報(Web GIS)で住所を入力して区域を確認する
  • 固定資産税の納税通知書を見る。都市計画税が課されていれば市街化区域、課されていなければ市街化調整区域の可能性が高い
  • 重要事項説明書の「都市計画法にもとづく制限」欄を確認する

※家タダでは、ご検討中の物件が調整区域かどうか、再建築の可否、ローンが通る金融機関があるかを契約前に無料で調査します。物件URLをお送りください。

神戸市にしかない制度 ―「人と自然との共生ゾーンの指定等に関する条例」

神戸市には「人と自然との共生ゾーンの指定等に関する条例」があります(通称「共生ゾーン条例」。正式名称はこちらです)。1996年4月制定、2022年4月一部改正。市は目的を「西北神に広がる豊かな農業・農村地域を守るため」「計画的な土地利用や、住民による地区振興計画(里づくり計画)の作成などの取り組み」を推進するためと記しています。指定されている農村用途区域の合計は17,935ha(2023年12月現在。内訳は農業保全区域8,913ha・環境保全区域8,375ha・集落居住区域402ha・特定用途区域245ha)で、神戸市の市域面積557.02km²=55,702haに対して約32%(当方算出)にあたります。対象は北区66集落・西区106集落です。

兵庫区の物件を検討している方に、これがどう効くのか。直接には効きません。共生ゾーンは西北神=北区・西区の制度だからです。ただし兵庫区の地価水準を正しく位置づけるためには、この制度を知っておく必要があります。兵庫区の住宅地の平均は203,937円/㎡で、兵庫県内40市区町村のうち7位、神戸市9区のなかで4位。いっぽう神戸市の住宅地の平均は、中央区の363,538円/㎡に対して北区が58,056円/㎡で6.3倍の開きがあります(令和8年地価公示から当方が全地点を集計した自算値)。この差は市場の需給だけでできたものではなく、市街化調整区域という国の制度の上に、神戸市独自の条例による農村用途区域という網が二重にかかっていることの帰結でもあります。「神戸市の平均地価」という一つの数字は、兵庫区の物件を判断する材料になりません。

神戸市は市街化区域を「減らし」、駅周辺は「緩めて」いる

区域区分の見直し資料によれば、市街化区域は約20,395ha → 約20,244ha(△151ha)、市街化調整区域は約35,331ha → 約35,486ha(+155ha)と変更されています。市街化区域が減り、調整区域が増えている。人口減少局面でのいわゆる「逆線引き」的な動きで、全国的にも珍しい方向です。神戸市は現在「第9回線引き見直し」の方針を公表しています。

いっぽう市街化区域の側では、2023年6月1日に全市的な用途地域見直しが施行されました。全市見直しは1973年以降9回(1973・1982・1988・1996・2001・2007・2013・2018・2022年)。2023年6月施行分の主な内容は次のとおりです。

見直し項目内容
駅周辺の再整備促進駅周辺地区の容積率を200%→300%に引き上げ
産業支援工業系地域の容積率・建ぺい率を200/60→300/80に引き上げ
歩いて行ける身近なまち住居系地域の幹線道路沿いで150㎡までの小規模店舗を許容
職住近接の推進従来制限されていた駅周辺で1,500㎡までの事務所・店舗を許容、都市公園内のカフェを許容
住環境保全と多様な建替え容積率・建ぺい率を80/40→100/50に緩和
幹線道路沿道の利便性許容される商業・業務施設の用途を拡大

郊外の宅地供給は制度として絞り、駅周辺と工業系は制度として緩める。これが、いまの神戸市の都市計画の向きです。2025年国勢調査速報で人口が増えたのが中央区・兵庫区・灘区の3区だけだったという事実と、この制度の向きは同じ方向を指しています。兵庫区は、制度としても人口動態としても「集まる側」にいる区だということです。ただし兵庫区内のどの地区でこの見直しが適用されたかは、本ページでは確認できていません(未取得)。個別の物件の容積率・建ぺい率は、必ず神戸市情報マップまたは重要事項説明書でご確認ください。

地区計画が95地区・3,697.8ha ―「何かのルールが乗っている」確率が高い市

神戸市には地区計画が94地区、防災街区整備地区計画が1地区、合わせて95地区あり、その面積は約3,697.8ha(2025年12月8日現在)。市街化区域20,244haに対して約18%(当方算出)です。さらに神戸市地区計画及びまちづくり協定等に関する条例(通称まちづくり条例・1981年12月制定)にもとづくまちづくり協定が20地区(2026年6月1日現在)、1978年制定の神戸市都市景観条例もあります。

市はまちづくり協定を「市の認定を受けたまちづくり協議会は、住み良いまちづくりを推進するために必要な事項等を定めた協定を『まちづくり協定』として市長と締結することができ」ると説明しています。住民の側からルールを提案できる仕組みだということです。神戸市は1978年の都市景観条例、1981年のまちづくり条例、1996年の共生ゾーン条例と、都心(景観)→市街地(まちづくり協定)→農村(里づくり計画)の順で、市域の全域を住民参加型のルールで覆ってきた市です。

買う側の実務としては、「この物件に地区ルールが乗っているか」を契約前に確定させることに尽きます。地区計画がかかると、建ぺい率・容積率・高さ・壁面位置・用途・垣柵の構造などに追加の制限が入ることがあります。制限は自由度を下げますが、周辺環境が守られるという意味では買い手の利益にもなります。兵庫区内のどの地区に地区計画やまちづくり協定があるかの一覧は、本ページ作成時点で確認できていません(未取得)。神戸市の「都市計画情報検索」「神戸市情報マップ」で住所を入力すれば、線引き・用途地域・地区計画・高度地区がまとめて確認できます。

出典:神戸市「区域区分(線引き)」//www.city.kobe.lg.jp/documents/57660/kuikikubun.pdf /神戸市「人と自然との共生ゾーンの指定等に関する条例」//www.city.kobe.lg.jp/a99375/shise/kekaku/kezaikankokyoku/symbiosis.html /神戸市「地区計画」//www.city.kobe.lg.jp/a35466/shise/kekaku/jutakutoshikyoku/district/index.html /神戸市「まちづくり協定」//www.city.kobe.lg.jp/a96653/kurashi/machizukuri/torikumi/agreement.html /神戸市「用途地域の見直し」//www.city.kobe.lg.jp/a84931/shise/kekaku/jutakutoshikyoku/youtominaoshi/index.html /見直しのねらい(PDF)//www.city.kobe.lg.jp/documents/14513/minaoshi_nerai2.pdf /神戸市「市街化調整区域における建築・開発」//www.city.kobe.lg.jp/a33173/business/kaihatsu/kaihatsukyoka/chosekuiki/kenchiku_kaihatsu.html

07神戸市兵庫区の固定資産税・都市計画税(毎年かかるコスト)

購入時の諸費用だけでなく、買ったあと毎年かかる税金も判断材料です。 仲介手数料は1回きりですが、固定資産税・都市計画税は所有している限り毎年発生します。

税目税率課税対象
固定資産税1.4%市街化区域・市街化調整区域を問わず課税
都市計画税0.3%市街化区域内の土地・家屋のみ
合計(市街化区域)1.7%課税標準額に対して

固定資産税の税率は1.4%、都市計画税の税率は0.3%。いずれも神戸市の公表値です。固定資産税の計算式は市の公式表現で「課税標準額(1,000円未満切捨て)×税率(1.4%)=税額(100円未満切捨て)」、都市計画税は「課税標準額×税率(0.3%)」。合計1.7%という数字を神戸市が1本で公表しているページは確認できていませんので、本ページでは1.4%と0.3%を分けて示したうえで合算値を併記しています。

都市計画税の課税対象は「毎年1月1日現在に都市計画法による市街化区域に土地・家屋を所有している人」。神戸市は市域の64%が市街化調整区域ですから、神戸市内には都市計画税がかからない物件が実際に存在します。ただし兵庫区内に市街化調整区域があるかどうかは確認できていません(未取得)ので、兵庫区の物件について「かからない」とも「かかる」とも断定していません。納税通知書で確認するのが確実です。

納税義務者は賦課期日(毎年1月1日)現在の所有者で、1年分がその人に課税されます。年の途中で売買した場合、日割りの精算は売主・買主の合意で行う商慣習であって、市が按分して課税してくれるわけではありません。決済時の固定資産税・都市計画税の精算金は、仲介手数料とは別にかかる実費です。納付は一括払いまたは年4回分割で、口座振替・クレジットカード払いに対応しています。縦覧期間は毎年4月1日〜4月30日で、会場は新長田合同庁舎(長田区)です。2026年5月1日からは、固定資産税関係証明の対面発行窓口が新長田合同庁舎に集約されます。兵庫区にお住まいの場合、証明書の対面取得は隣の長田区まで行くことになります。

住宅用地の課税標準の特例は、神戸市の公表値で小規模住宅用地(住宅1戸当たり200㎡以下の部分)が固定資産税で価格の6分の1・都市計画税で3分の1一般住宅用地(それを超える部分)が固定資産税で3分の1・都市計画税で3分の2です。市の原文は「住宅用地の課税標準額は、評価額に特例率(住宅用地特例率)を乗じた額が上限となります」。

新築住宅の減額措置は、2026年4月1日から床面積要件が変わっています。2026年3月31日までの新築は「居住部分の床面積が50㎡(一戸建以外の貸家住宅は40㎡)以上280㎡以下」でしたが、2026年4月1日以降の新築は「40㎡以上240㎡以下」になりました。減額割合はいずれも2分の1、減額期間は一般住宅で3年度分、3階建以上の耐火・準耐火構造で5年度分(認定長期優良住宅は2031年3月31日までの新築でそれぞれ5年・7年に延長)です。兵庫区はこの要件変更が効きやすい区です。成約マンションの平均専有面積が58㎡、1世帯当たり人員が1.75人と本ページで扱う3区で最も小さく、40㎡台〜50㎡未満の住戸が新たに減額の対象に入るからです。

兵庫区の住宅地の公示価格は1㎡あたり平均203,937円で、兵庫県内で住宅地の標準地が3地点以上ある40市区町村のうち7位、神戸市9区のなかでは4位という水準です。本ページで扱う3区のなかでは最も高い(長田区143,047円・須磨区147,172円)ので、毎年の保有コストの絶対額も3区のなかでは高くなります。ただし区内の標準地は最高288,000円/㎡から最安93,000円/㎡までの3.1倍にとどまっており、長田区の6.6倍・須磨区の6.5倍と比べると区内の差は小さい兵庫区は「どこを選んでも税負担の水準が読みやすい区」だと言えます。

なお土地・家屋の免税点の金額は、神戸市の公表ページで確認できていません(未取得)。一般に言われる「土地30万円・家屋20万円」という数字は、神戸市の公式ページ上で裏が取れなかったため本ページには記載していません。償却資産の免税点は「課税標準となるべき額が150万円未満の場合は、課税されません」と明記されています。また「固定資産税が免税点未満の場合は、都市計画税も課税されません」とも記されています。

免税点

同一人が神戸市兵庫区内に所有する資産の課税標準額の合計が次の額に満たない場合は課税されません。

区分免税点
償却資産1,500,000円

※納期:年4期。2026年度は第1期 2026年4月30日/第2期 7月31日/第3期 12月25日/第4期 2027年3月1日が納期限です(納税通知書は2026年4月1日発送)。「固定資産税(概要)」ページは「年4回(4月、7月、12月、翌年2月)」と記していますが、実際の納期限は年度ごとにずれますので、該当年度の市税スケジュールをご確認ください/賦課期日は1月1日。「毎年1月1日現在に固定資産(土地・家屋・償却資産)を所有している人に対して、その年の4月1日から始まる年度分の税として課される」(神戸市)

※税率・免税点は神戸市兵庫区の公表資料にもとづく最新値です。税額は物件ごとの課税標準額により異なります。正確な税額は市の資産税課または納税通知書でご確認ください。

08神戸市兵庫区の学区・子育て支援(住所で決まるもの)

神戸市兵庫区が学校選択制を実施しているかどうかは、本ページ作成時点で公表資料から確認できていません。このページでは推測で書かない方針のため、断定していません。市が公表している範囲では、住所地によって通う小学校・中学校が定められています。物件選びの段階で通学区域を確認し、最終的な判断は市の教育委員会にご確認ください。神戸市の公式ページには「学校選択制」という語が出てきません。実施しているという記載も、実施していないという記載も見つかっていないため、本ページでは実施の有無を断定していません。実在が確認できた制度は①指定学校の変更 ②区域外就学 ③小規模特認校の3つです。根拠は「神戸市学齢児童及び学齢生徒の就学に関する規則」。申請時期は市の公式表現で「翌年4月に小学1年生になる方は10月以降に、中学1年生になる方は11月以降に、指定学校変更の手続ができます」です。なお神戸市には「当分の間、指定学校の変更を認める地区」を定める要綱があり、特定の地区に住むと指定校以外を選べる運用があります。その地区名は本ページ作成時点で確認できていません(未取得)ので、学区を理由に物件を選ぶ場合は神戸市教育委員会に直接ご確認ください。

指定された学校以外に通えるケース(指定校変更)

指定校制でも、次の事由に当てはまれば指定校以外への就学が認められる場合があります。 「入学前に転居予定」「建て替え中の仮住まい」は多くの市で認められるため、 購入と入学のタイミングが重なる方は事前に教育委員会へ確認してください。

許可される事由内容
1 身体的理由(1)障害・病気「障害・病気により就学困難と認められる場合」。必要書類は医師の診断書等。変更できる期間は「卒業までの必要と認める期間」です。
1 身体的理由(2)特別支援学級「指定学校以外の特別支援学級に入級する場合」。必要書類は障害を証する書類等。変更できる期間は入級期間中です。
2 転居に伴う理由(1)1年以内に転居「1年以内に転居が確実な場合」。必要書類は建築確認書・売買契約書・賃貸借契約書等の写し。変更できる期間は当該学年中の転居の日まで。住宅の購入と入学のタイミングが重なる方は、まずここを見てください。引き渡し前でも売買契約書の写しで申請の入口に立てる、という点が実務上重要です。
2 転居に伴う理由(2)ア 転居で他校区へ「転居のため他校区に移った場合」。必要書類は同上。変更できる期間は「卒業までの必要と認める期間」。引っ越しても前の学校に通い続けられる可能性があるということです。
2 転居に伴う理由(2)イ 新築・増改築の仮住まい「新築・増改築により一時的に移った場合」。必要書類は同上。変更できる期間は入居の日まで。建て替え中の仮住まいが典型例です。
2 転居に伴う理由(2)ウ 住宅融資手続き「住宅融資手続きで住所と実際居住地が不一致」の場合。必要書類は同上。変更できる期間は入居の日まで。
2 転居に伴う理由(3)公共事業「公共事業に協力して転居」した場合。必要書類は公共工事主体からの依頼書等。変更できる期間は「卒業までの必要と認める期間」。
3 校区変更等(1)住居表示変更「住居表示変更後、従前学校の継続を希望」する場合。必要書類の指定はなし。変更できる期間は卒業まで。
3 校区変更等(2)校区調整地区「校区調整地区で教育長が指定した場合」。必要書類の指定はなし。変更できる期間は「卒業までの必要と認める期間」。神戸市には別途「当分の間、指定学校の変更を認める地区を定める要綱」があります。
4 家庭事情(1)登校前後に監督者がいない「登校前後に監督者がいない場合」。必要書類は理由を証する書類。変更できる期間は卒業まで。1世帯当たり人員1.75人という兵庫区では、実務的な意味の大きい事由です。
4 家庭事情(2)兄弟姉妹と同校「指定学校変更済みの兄弟姉妹と同校を希望」する場合。必要書類の指定はなし。変更できる期間は卒業まで。
5 通学利便性 ア 距離「片道2km以上(小学)・3km以上(中学)で負担軽減」が必要な場合。必要書類の指定はなし。変更できる期間は卒業まで。
5 通学利便性 イ 公共交通機関「公共交通機関利用が認められている場合」。必要書類の指定はなし。変更できる期間は卒業まで。
5 通学利便性 ウ 通学経路「他校区を経由しない通学経路がない場合」。必要書類の指定はなし。変更できる期間は卒業まで。
6 教育的理由「いじめ・不登校・学校行事等で特別の配慮が必要」な場合。必要書類は理由を証する書類等。変更できる期間は「卒業までの必要と認める期間」。
7 小規模特認校六甲山小学校・藍那小学校への就学希望。必要書類は小規模特認校就学申請書・勤務時間等書類。変更できる期間は卒業まで。市は制度の目的に「複式学級の解消」を挙げています。六甲山小学校は灘区、藍那小学校は北区です(神戸市の市立小学校一覧の区分による)。条件は「保護者及び児童・生徒がともに神戸市内に居住していること」「公共交通機関を利用し、自力でおおむね1時間以内で通学できること」等です。

※許可基準・受付時期は毎年変わります。最終判断は神戸市兵庫区の教育委員会です。必ず一次情報でご確認ください。

子育て支援は「市町村ごとに」違う

こども医療費助成や待機児童数は市町村が独自に決めているため、 隣の市に移るだけで条件が変わります。同じ兵庫県内でも、市が変われば条件が変わります。

項目内容
こども医療費助成の対象0歳〜高校3年生(18歳到達後、最初の3月31日まで)
所得制限所得制限なし(神戸市が公式に「所得制限なし」と明記)
一部自己負担0〜2歳は通院・入院とも自己負担なし(0円)。3歳〜高校生の通院は「2割負担 1日最大400円を月2回までの負担(3回目以降、自己負担なし)」。3歳〜高校生の入院時の自己負担については、市の公表ページで確認できていません(未取得)
保育所等の待機児童数0人(2026年4月1日時点・国の「保育所等利用待機児童数調査」にもとづく数値。5年連続ゼロ)

兵庫区の市立小学校8校・中学校6校(分校を含む)

神戸市の市立学校一覧に掲載されている兵庫区の学校は次のとおりです。

区分学校名
市立小学校(8校)神戸祇園/夢野の丘/会下山/兵庫大開/水木/和田岬/明親/浜山
市立中学校夢野/湊川/兵庫/兵庫中学校北分校/須佐野/吉田(北分校を1校と数えれば6、本校ベースでは5校+1分校)
児童館(8館)中道/兵庫/平野/松原/御崎/湊川/雪御所/夢野

本ページで扱う3区のなかで、兵庫区は学校数が最も少ない区です。小学校は兵庫区8校に対し長田区13校・須磨区20校、中学校は兵庫区6校に対し長田区7校・須磨区11校(いずれも分校を含む数え方)。人口は兵庫区111,844人・長田区93,096人・須磨区152,654人ですから、人口では長田区より多いのに、小学校の数は5校少ないということになります。1校あたりの受け持つ範囲が、3区のなかでは広いと読めます(ただし各校の児童数・校区面積は本ページでは取得できていません)。

校名を見ると、和田岬・兵庫大開・水木・湊川・須佐野・吉田が区内の地名、会下山・夢野・神戸祇園が区の北側の地名です。兵庫中学校に北分校があるという事実は、南北で通学条件が違う地域があることを示しています。兵庫区の地価公示の標準地を見ると、南側の浜山通二丁目が192,000円/㎡東出町三丁目が157,000円/㎡に対して、北側の会下山町二丁目が229,000円/㎡上祇園町50番3が184,000円/㎡氷室町二丁目が93,000円/㎡北側のほうが高い地点も安い地点もあるという、単純でない分布です。

学区で物件を選ぶなら、まず「指定学校の変更」の一覧を見る

神戸市の公式ページには「学校選択制」という語が一度も出てきません。実施しているとも、実施していないとも書かれていないため、本ページでは断定していません。実在が確認できたのは①指定学校の変更 ②区域外就学 ③小規模特認校の3つです。

このうち住宅購入で実際に効いてくるのが「指定学校の変更」です。神戸市は事由を7分類・16項目で公表しています。購入と入学のタイミングが重なる方に直接関係するのは次の2つです。

事由条件必要書類変更できる期間
2 転居に伴う理由(1)1年以内に転居が確実な場合建築確認書・売買契約書・賃貸借契約書等の写し当該学年中の転居の日まで
2 転居に伴う理由(2)イ新築・増改築により一時的に移った場合同上入居の日まで

売買契約書の写しで申請できるという点が実務上いちばん大きいところです。引き渡し前でも、契約さえ済んでいれば手続きの入口に立てます。申請時期は「翌年4月に小学1年生になる方は10月以降に、中学1年生になる方は11月以降に、指定学校変更の手続ができます」と市が明記しています。秋に動く制度です。逆算して準備してください。

また「4 家庭事情(1)登校前後に監督者がいない場合」という事由も公表されています(必要書類は理由を証する書類、変更できる期間は卒業まで)。1世帯当たり人員1.75人という兵庫区では、実務的な意味が大きい事由です。

さらに神戸市には「当分の間、指定学校の変更を認める地区を定める要綱」があります。特定の地区に住むと、指定校以外を選べるという運用です。その地区名は本ページ作成時点で確認できていません(未取得)。兵庫区内に該当地区があるかどうかも分かっていませんので、学区を理由にエリアを絞る場合は、必ず神戸市教育委員会にご確認ください。

給食は「小学校だけ無償」。中学校は1食170円

ここは誤解が多いところなので、正確に書きます。神戸市は2026年度、市立小学校・義務教育学校(前期課程)・特別支援学校(小学部)の学校給食を公費負担により無償化しています。市の原文は「これらの学校の保護者からは学校給食費を徴収しません」。いっぽう中学校は有償で、「生徒:1食あたり170円(牛乳代30円を含む)」。市は「子育て世帯の経済的負担軽減を図るため給食費の助成をしています」としています。年間の徴収額として市が示している例は31,230円で、9期に分割して納付します。「神戸市は給食無償」と一括りにすると誤りになります。

就学援助の所得基準の目安は、2026年度で2人世帯176万1千円・3人世帯223万4千円・4人世帯266万4千円。定期申請は2026年4月1日〜5月19日(消印有効)、随時申請は2026年5月20日〜2027年2月5日です。新入学学用品費は小学1年生64,300円・小学6年生81,000円・中学校81,000円。電子申請(e-KOBE)または郵送で申請します。

こども医療費助成は高校3年生まで・所得制限なし

神戸市のこども医療費助成は0歳〜高校3年生(18歳到達後、最初の3月31日まで)が対象で、所得制限はありません0〜2歳は通院・入院とも自己負担なし(0円)、3歳〜高校生の通院は「2割負担 1日最大400円を月2回まで(3回目以降、自己負担なし)」。新しい受給者証は2026年7月1日から有効です。3歳〜高校生の入院時の自己負担については、市の公表ページで確認できていません(未取得)

保育については、神戸市は「2026年4月1日時点で、国の『保育所等利用待機児童数調査』に基づく『保育所等利用待機児童数』は、5年連続でゼロとなりました」と公表しています。ただし「待機児童」と「保留児童」は別物です。神戸市は保留児童の区別内訳資料を別途出していますが、その数値は本ページでは取得できていません(未取得)兵庫区は世帯数が5年で+10.2%増えた区ですので、希望する園に入れるかどうかは、この「ゼロ」とは別の話だとご理解ください。

兵庫区の子育て拠点としては、児童館8館(中道・兵庫・平野・松原・御崎・湊川・雪御所・夢野)、区役所内の「おやこふらっとひろば」(市の説明は「区役所内に親子で遊べるスペースがあります。専門のスタッフが元気にお待ちしています」)、「すくすく赤ちゃんセミナー」(「生後おおむね5〜6ヵ月のお子様と保護者様対象のセミナー」)、子育て情報WEBアプリ「ためまっぷひょうご」、区の子育て向け事業「パンジーコンサート」があります。

出典:神戸市「市立小学校一覧」//www.city.kobe.lg.jp/a61516/kosodate/education/gakkoen/syougatukou.html /「市立中学校一覧」//www.city.kobe.lg.jp/a61516/kosodate/education/gakkoen/tyugatukou.html /「指定学校の変更・区域外就学」//www.city.kobe.lg.jp/a80876/kosodate/gakko/school/area/kouku/kuikigai.html /「指定学校の変更について」(PDF)//www.city.kobe.lg.jp/documents/66486/r7shiteigai.pdf /「小規模特認校」//www.city.kobe.lg.jp/a80876/kosodate/gakko/school/area/tokuninkou.html /「学校給食費」//www.city.kobe.lg.jp/a54017/kosodate/gakko/school/lunch/nagare/kyusyokuhi/index.html /「就学援助」//www.city.kobe.lg.jp/a80876/kosodate/shien/scholarship/enter/index.html /「こども医療費助成」//www.city.kobe.lg.jp/a52670/kenko/health/medical/kodomoiryohijose.html /「待機児童数」//www.city.kobe.lg.jp/z/kodomokatekyoku/shienbu/taikijido-su.html /「兵庫区の児童館」//www.city.kobe.lg.jp/a64411/kosodate/chiiki/jidokan/jidoukan/hyogo2.html /「兵庫区の子育て」//www.city.kobe.lg.jp/e65168/kuyakusho/hyogoku/kosodate/index.html

09神戸市兵庫区で家を買う前に必ず確認したい点

1|土砂災害警戒区域は122箇所。神戸市9区で最も少ない

兵庫県が2026年6月30日現在で公表している指定状況によると、 神戸市内の土砂災害警戒区域(イエローゾーン)は2,356箇所。 区別の内訳は次のとおりです。

急傾斜地の崩壊土石流 地すべり
北区611224 23858
須磨区23864 4306
垂水区19513 2210
西区17630 0206
長田区16719 0186
灘区14531 0176
中央区10847 0155
東灘区11719 1137
兵庫区8635 1122
神戸市計1,843482 312,356

兵庫区は122箇所で、神戸市9区のなかで最も少ない区です。 北区(858箇所)の7分の1、須磨区(306箇所)の4割、長田区(186箇所)の3分の2。 これは兵庫区のはっきりした強みです。

ただしゼロではありません。122箇所あります。 そして内訳を見ると、土石流が35箇所と、 長田区(19箇所)・東灘区(19箇所)より多い。 急傾斜地の崩壊86箇所に対して土石流35箇所という比率は、 神戸市9区のなかでは土石流の比率が高いほうです。 「少ないから関係ない」ではなく、「自分の物件が122箇所のどれかに当たっていないか」を 確認してください。

指定するのは神戸市ではなく兵庫県です。 市の公式表現は「兵庫県は法令に基づき、順次、基礎調査を実施したうえで、 『土砂災害警戒区域(イエローゾーン)』及び『土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)』を 指定しています」。 なお兵庫県は2026年6月の変更対象に兵庫区を含んでいます。 指定は更新されますので、古い資料の情報で判断しないでください。

上の表はすべて警戒区域(イエローゾーン)の箇所数です。 特別警戒区域(レッドゾーン)の箇所数は、市・県とも本ページでは取得できていません(未取得)。 レッドゾーンに指定されると、居室を有する建築物に構造規制がかかり、 開発には許可が必要になります。担保評価にも影響し得ます。 イエローとレッドは実務上まったく別物です。 出典:兵庫県「令和8年6月30日現在の指定状況」 //web.pref.hyogo.lg.jp/ks15/documents/0630shiteijoukyou.pdf / 神戸市「土砂災害警戒区域等」 //www.city.kobe.lg.jp/a19183/bosai/prevention/preparation/sand/doshasaigaikuiki.html

2|津波の防潮堤対策は2023年3月に完了。兵庫区は対象7区の一つ

神戸市は次のように公表しています。

「神戸市では、1000年に一度の確率で発生する津波の対策が、2023年3月に完了しています。」 防潮堤の「嵩上げ」「洗掘防止」「目地開き対策」を実施し、 「防潮堤を『粘り強い』構造に整備しました。」

市の定義では、レベル2津波が 「1000年に一度の確率で発生する可能性のあるマグニチュード9クラスの地震に伴い発生するとされる津波」 =南海トラフ巨大地震を想定したもの、 レベル1津波が「概ね100年〜150年間隔で繰り返し発生しているマグニチュード8クラスの地震に伴い 発生するとされる津波」です。 津波浸水想定区域があるのは東灘・灘・中央・兵庫・長田・須磨・垂水の7区で、 兵庫区は含まれます(北区・西区は浸水しないと見込まれています)。

市は対策完了後について 「対策前の浸水想定区域と比較すると、浸水範囲が大幅に減少していることがわかります」 「人の住む区域は浸水しないと想定されています」と記しています。

兵庫区は、市公式が「日本最大の運河がある」と書く区です。 新川運河・兵庫運河が現役で、和田岬・御崎本町・高松町といった臨海部の町があります。 成約データで中央値が最も高い御崎公園(3,350万円・24件)も臨海側です。 海に近いエリアを検討される場合は、津波だけでなく高潮のハザードマップも 必ず確認してください。神戸市は高潮ハザードマップを別に公開しています。

ただし想定津波高・浸水面積・到達時間、そして高潮浸水想定区域の区域・面積は、 本ページでは取得できていません(未取得)。 市の該当ページが可視化ツール参照としているためです。 数字は書いていませんので、ご自身の住所については神戸市のハザードマップでご確認ください。

出典:神戸市「津波対策の完了について」 //www.city.kobe.lg.jp/a46366/tsunamitaisaku/tsunamikanryou.html / 高潮ハザードマップ //www2.wagmap.jp/kobecity/PositionSelect?mid=113

3|密集市街地の再生優先地区「兵庫北部」がある

兵庫区の数字は全体として良いのですが、ここは正直に書きます。 神戸市は密集市街地再生優先地区(候補地)として 「灘北西部」「兵庫北部」「長田南部」「東垂水」の4地区を挙げており、 兵庫区は「兵庫北部」が該当します。 また国の基準等に基づく密集市街地の面積一覧には 「兵庫山麓 32ha」「西出・東出・東川崎 7ha」という、 兵庫区の町名を含む地区名が出てきます。

ただし、この一覧には区の帰属が明記されていません。 西出町・東出町は兵庫区の町名、東川崎町は中央区の町名です。 本ページでは「これは兵庫区の地区です」と断定していません。 さらに市の密集市街地ページ本文(4地区)と方針PDFの表(6地区)で 地区名の粒度と呼称が違います。混ぜて読まないでください。

市が用意している支援制度は次のとおりです。

制度内容買い手にとっての意味
老朽建物除却補助老朽建物の除却に対する補助 除却対象になる老朽建物が現役で存在するということを、市が公式に認めている
まちなか防災空地除却後の空地を地域の防災空地として活用 隣地が空地になっている場合、その位置づけを確認する価値がある
防災空地の土地寄付受け市が土地の寄付を受ける制度 周辺の土地利用が今後変わる可能性がある
近隣住環境計画(近環)地区単位の住環境に関する計画 物件がこの計画の区域内かどうかを確認する

市の目標は「延焼しにくいまち」「倒壊しにくく避難できる建物」で、 計画期間は2025年(平成37年)まで。 確認すべきは次の4点です。

  • 前面道路の種別と幅員。建築基準法上の道路かどうか、42条2項道路なら セットバックが必要な範囲はどこまでか。
  • 再建築の可否。いま建っているものが建て替えられるとは限りません。 接道が2m未満であれば原則として再建築できません。
  • 密集市街地の区域にかかっているか。 「兵庫北部」「兵庫山麓32ha」の具体的な範囲(町丁目)は本ページでは確認できていません(未取得)ので、 神戸市情報マップまたは市の担当部局でご確認ください。
  • 隣地との境界と、隣家の状態。延焼リスクは自分の建物だけでは決まりません。

出典:神戸市「密集市街地の再生」 //www.city.kobe.lg.jp/a96653/shise/kekaku/jutakutoshikyoku/misshu/index.html / 神戸市 密集市街地再生方針(PDF)//www.city.kobe.lg.jp/documents/11677/misshu.pdf / 「老朽建物の除却」 //www.city.kobe.lg.jp/a96653/shise/kekaku/jutakutoshikyoku/misshu/tatemonojokyaku.html / 「まちなか防災空地」 //www.city.kobe.lg.jp/a96653/shise/kekaku/jutakutoshikyoku/misshu/matinakabousaikuuti.html

4|マンションを買う場合 ― 成約の71%がマンションの区で見るところ

兵庫区の成約256件のうち183件(71%)がマンションで、 中央値1,900万円・平均専有58㎡・平均築年1999年です。 本ページで扱う3区のなかで、マンションの比率が最も高い区 (長田区46%・須磨区63%)であり、平均専有面積は最も小さい。 1世帯当たり人員1.75人という世帯構造と対応しています。

成約の個票を並べると、価格の決まり方が見えます。

町丁目価格専有面積 間取り築年構造
西橘通1,900万円60㎡ 3LDK1993年RC
水木通1,900万円55㎡ 2LDK+S2000年RC
大開通1,900万円35㎡ 1DK2017年RC
新開地1,900万円65㎡ 3LDK1979年SRC

4件とも1,900万円。ところが面積は35㎡から65㎡まで、築年は1979年から2017年まで。 築1979年の65㎡と、築2017年の35㎡が、同じ値段です。 兵庫区のマンション市場では、築年と面積がトレードオフになって価格に効いている、と読めます。

中古マンションを検討する場合、価格や専有面積と同じくらい、 管理組合の運営状況、修繕積立金の水準、長期修繕計画の有無と直近の大規模修繕の履歴が 資産価値を左右します。とくに築1979年のような物件では決定的です。 神戸市には長寿命化の大規模修繕工事をした分譲マンションへの固定資産税の減額措置が あります(制度ページの存在を確認。具体的な要件は未取得)。 そのほか耐震改修・バリアフリー改修・省エネ改修に伴う減額措置の制度ページもあります。

出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ 成約価格情報(神戸市兵庫区256件)/ 神戸市「長寿命化の大規模修繕工事をした分譲マンションへの減額措置」 //www.city.kobe.lg.jp/a72594/kurashi/tax/kotei/sansyo4/mansyon.html

5|神戸市は「地区ルールが乗っている」確率が高い市

神戸市には地区計画が94地区+防災街区整備地区計画1地区=計95地区、 約3,697.8ha(2025年12月8日現在)あります。 市街化区域20,244haに対して約18%(当方算出)。 さらにまちづくり協定が20地区(2026年6月1日現在。 根拠は1981年12月制定の神戸市地区計画及びまちづくり協定等に関する条例)、 1978年制定の神戸市都市景観条例もあります。

地区計画がかかると、建ぺい率・容積率・高さ・壁面の位置・用途・垣柵の構造などに 追加の制限が入ることがあります。 制限は自由度を下げますが、同時に周辺の環境を守る働きもします。 大切なのは、契約前に「あるか・ないか・何が書いてあるか」を確定させることです。

兵庫区でとくに効いてくるのが、2023年6月1日施行の用途地域見直しです。 この見直しで駅周辺地区の容積率が200%→300%工業系地域の容積率・建ぺい率が200/60→300/80に引き上げられました。 兵庫区は駅周辺にも臨海の工業系地域にも該当する区域を持つ区です。 容積率が上がるということは、隣地により大きな建物が建ち得るということでもあります。 日照・眺望・通風は、現況ではなく建てられる上限で考えてください。 兵庫区内のどの地区でこの見直しが適用されたかは、本ページでは確認できていません(未取得)

神戸市の高度地区は1973年に当初指定され、以降8回の全市見直しを経ており、 「斜線型高さ制限」と「絶対高さ制限」の2類型があります。 防火地域922ha・準防火地域5,942ha(2025年12月8日現在)。 兵庫区内の用途地域・高度地区・防火/準防火地域の具体的な指定は未取得ですので、 本ページには数値を書いていません。 神戸市の「都市計画情報検索」「神戸市情報マップ」で住所を入力すれば、 線引き・用途地域・地区計画・高度地区がまとめて確認できます。

神戸市に「斜面地建築物の制限条例」があるという確認は取れていません。 横浜市など他都市には存在しますが、神戸市公式に該当ページを特定できませんでしたので、 本ページには書いていません。 出典:神戸市「地区計画」 //www.city.kobe.lg.jp/a35466/shise/kekaku/jutakutoshikyoku/district/index.html / 「用途地域・高度地区」//www.city.kobe.lg.jp/a84931/areadistrict.html / 「用途地域の見直し」 //www.city.kobe.lg.jp/a84931/shise/kekaku/jutakutoshikyoku/youtominaoshi/index.html / 「都市計画情報検索」//www.city.kobe.lg.jp/a35466/business/kaihatsu/plan/search.html

6|「くらしの防災ガイド」兵庫区版を、住所単位で見る

神戸市は区ごとに「くらしの防災ガイド」(2026年度版・土砂災害・水害ハザードマップ付)を 公開しています。兵庫区版は本文PDFと地図PDFに分かれています。

本ページに、兵庫区の想定浸水深は書いていません。 理由は単純で、区版ガイドのPDFから該当の数値を抽出できなかったから(未取得)です。 洪水・高潮浸水想定の対象河川も特定できていません。

確認していただきたいのは次の4つです。

  • 土砂災害警戒区域・特別警戒区域。兵庫区内に警戒区域が122箇所あります (急傾斜地の崩壊86・土石流35・地すべり1)。特別警戒区域の箇所数は未取得です。
  • 洪水浸水想定。住所単位で浸水深をご確認ください。
  • 津波・高潮。防潮堤対策は2023年3月に完了していますが、 高潮ハザードマップは別に公開されています。臨海部を検討される方は必ず両方を。
  • 避難所と避難経路。北の六甲連山側と南の臨海部では、避難の方向が逆になります。

神戸市のハザードマップは日本語のほか英語・中文・韓国語でも公開されています。 兵庫県のCGハザードマップもあわせてご確認ください。

神戸市の「くらしの防災ガイド」区別PDF索引では、 ファイル名と区名がずれて表示される事例が確認されています。 本ページの調査では、須磨区の本文PDFが `tarumi.pdf`(垂水)というファイル名で提示されました。 ファイル名から区を推定しないでください。PDFを開いて区名を目視で確認することをおすすめします。 出典:神戸市「ハザードマップ」 //www.city.kobe.lg.jp/a19183/bosai/prevention/map/tokubetugou_new/index.html / 「くらしの防災ガイド」区別PDF索引 //www.city.kobe.lg.jp/a19183/bosai/prevention/map/tokubetugou_new/pdfkohyo2019.html / 兵庫区版(本文PDF)//www.city.kobe.lg.jp/documents/28756/hyogo.pdf / 土砂災害・水害ハザードマップ //www2.wagmap.jp/kobecity/PositionSelect?mid=19 / 高潮ハザードマップ //www2.wagmap.jp/kobecity/PositionSelect?mid=113

7|「人口が増えている区」を、どう読むか

最後に、兵庫区を検討される方にいちばんお伝えしたいことを書きます。

「人口が増えている区だから安心」とは考えないでください。 兵庫区の人口増は+2.5%(2020→2025)で、実数では+2,700人。 いっぽう世帯は+6,251世帯(+10.2%)増えています。 増えた世帯のほうが、増えた人口より多い。 これは1〜2人世帯が増えたということを意味します(1世帯当たり人員1.75人)。 つまり兵庫区で増えているのは、主に単身・少人数世帯向けの需要です。

ファミリー向けの広い住戸を探している場合、この数字は必ずしも追い風になりません。 成約マンションの平均専有面積は58㎡(3区で最小)。 いっぽう戸建は73件で中央値3,000万円・平均築2006年と、 3区でいちばん新しく、中央値は須磨区と並んで3区で最も高い水準です (長田区は1,700万円・平均築1997年、須磨区は3,000万円・平均築2001年)。 兵庫区でファミリー向けを探すなら、戸建側の価格帯(3,000万円前後)を前提に 資金計画を立てるのが現実的です。

そしてもう一度、良い面だけではないことを書いておきます。 兵庫区には密集市街地の再生優先地区「兵庫北部」があり、 土砂災害警戒区域が122箇所あり、 臨海部は津波・高潮のハザードマップの確認が必要です。 区の平均が良いことと、個別の物件に課題がないことは別の話です。 家タダでは、ご検討中の物件について用途地域・接道・再建築の可否・地区計画の有無・ ハザードマップ上の位置を、契約前に無料で調査します。

出典:神戸市「令和7年(2025年)国勢調査 速報集計」 //www.city.kobe.lg.jp/a47946/shise/toke/toukei/kokutyou/2025/2025.html / 神戸市 2020年国勢調査 人口等基本集計(PDF) //www.city.kobe.lg.jp/documents/48691/2020kokujinkou.pdf / 国土交通省 不動産情報ライブラリ 成約価格情報

10神戸市兵庫区の成り立ち ― 平清盛の港、兵庫津、そして「東の浅草、西の新開地」

神戸市「兵庫区の概要」は、区の成り立ちを地形の説明から始めています。

「その昔、今の兵庫港のあたりは、六甲連山によって北西の季節風が遮られ、 和田岬によって西からの波浪が防がれ」天然の良港を形成し、奈良時代から瀬戸内海交通の要衝だった。

北の六甲連山が風を遮り、南西に突き出た和田岬が波を防ぐ。 この2つの地形の組み合わせが、兵庫区を港にしました。 神戸港ができるより、ずっと前の話です。

平清盛が港を改修し、日宋貿易の拠点にした

市公式は、平安末期に平清盛が港を改修し日宋貿易の拠点としたと記しています。 兵庫区の児童館に「雪御所」という名前が残っているのも、この時代の記憶です (ただし地名の由来についての市公式の記載は本ページでは確認していませんので、 施設名として挙げるにとどめます)。 神戸市には「平清盛ゆかりの史跡」という区のコンテンツページがあり、 ほかに「兵庫区歴史さんぽ道」「兵庫区今昔まちかど史」「兵庫区歴史花回道構想」といった 歴史の企画が公表されています。

兵庫津 ― 豪商が建ち並び、北海道物産交易の基地になった

市公式は室町時代以降についてこう書いています。

室町時代以降、区内南部の『兵庫津』を中心に、豪商が建ち並び」経済都市として繁栄。 「高田屋嘉兵衛がエトロフ航路を開き、兵庫津は北海道物産交易の基地として大いに賑わいました

エトロフ航路の起点が、兵庫区だった。 瀬戸内海の要衝という位置に加えて、北海道との交易の基地でもあったということです。 「兵庫津」という呼び名は、いまも区の南部を指す言葉として市公式に使われています。

運河のまち ―「日本最大の運河が、ここ兵庫区にある」

市公式は、運河についてこう書いています。

新川運河と兵庫運河は、いまなお、現役として活躍を続けています」 「日本最大の運河が、ここ兵庫区にあることはあまり知られていません

「いまなお、現役として」という表現が重要です。 観光資源として保存されているのではなく、いまも物流が動いているということです。 緊急輸送道路の路線一覧に兵庫区の市道として「兵庫埠頭線」が載っていること、 令和8年地価公示の工業地が御崎本町四丁目2番7(159,000円/㎡・地積1,117㎡)高松町12番17(87,000円/㎡・610㎡)で、 2地点とも前年比+9.7%・+11.5%と2桁上昇していることも、 この「現役の港」という性格と無関係ではないでしょう。

新開地 ―「東の浅草、西の新開地」

近代の兵庫区を語るときに市公式が挙げるのが新開地です。

『新開地』には、『聚楽館』をはじめ、数々の映画館、演芸場、寄席などが建ち並び、 「東の浅草、西の新開地」と呼ばれるまでに至り

大衆芸能のまちです。 そしていま、成約データで新開地を最寄りとする物件は 31件・中央値1,600万円・平均徒歩4分平均徒歩4分は区内の最寄駅別で最短です。 地価公示の商業地新開地五丁目1番8は369,000円/㎡で前年比+6.3%芸能のまちとして栄えた場所が、いまは駅至近の住宅供給地になっているというのが、 数字から読み取れる現在です。

1931年の区制、そして1945年の再編

神戸市に行政区が設置されたのは1931年(昭和6年)で、 このとき誕生したのは灘・葺合・神戸・湊東・湊・湊西・須磨・林田の8区でした。 そして1945年(昭和20年)、「従来の8区は6区に統合」されます。 このときの再編について、神戸市の長田区の歴史ページはこう記しています。

従来林田区であった兵庫運河より東の地域を兵庫区に移すと共に、 従来は須磨区であった旧西代村の範囲を林田区に編入した。」

兵庫運河より東が、このとき兵庫区になりました。 運河が区の境界の基準になっているというのは、 「運河のまち」という区の性格をそのまま示しています。 ただし、この記述は長田区の歴史ページにあるもので、 兵庫区自身の公式沿革ページには年表を確認できませんでした(確度中)。 また区名「兵庫」の由来についても、市公式に明記したページを特定できていません(未取得)。 推測では書きません。

1995年の震災と、松本地区8.9ha

1995年1月17日の阪神・淡路大震災のあと、 兵庫区では松本地区の震災復興土地区画整理事業が行われました。 施行面積8.9ha、施行者は神戸市、事業計画決定は平成8年3月26日、 換地処分は平成16年12月24日。 震災前の人口は2,367人・1,206世帯、事業費は約250億円です。 8.9haに250億円という密度の投資が行われました。

神戸市の震災復興土地区画整理事業は市施行・組合施行の計13地区。 このうち兵庫区の地区として市公式に区の明記があるのは松本地区だけです (御菅東・御菅西・新長田駅北・鷹取東第一・第二は長田区)。 松本地区は兵庫区。長田区ではありません。 ここは混同されやすいので、はっきり書いておきます。

そして2025年、神戸市で人が増えている3区の一つに

2025年国勢調査の速報で、神戸市の人口は1,497,630人150万人を割りました。2020年比△1.8%。 そのなかで兵庫区は111,844人で+2.5%世帯数は67,342世帯で+10.2%(増減率は当方算出)。 神戸市の公式ページは「市内を区別に見ると、灘区(+0.4%)、中央区(+3.1%)、 兵庫区(+2.5%)の3区は人口が増加しました」と記しています。

令和8年地価公示では、住宅地16地点のうち15地点が上昇、1地点が横ばい、下落はゼロ。 平均203,937円/㎡で前年比+3.1%、兵庫県内40市区町村のうち7位、神戸市9区のなかで4位。 区内の最高(中道通四丁目288,000円/㎡)と最安(氷室町二丁目93,000円/㎡)の差は3.1倍で、 長田区の6.6倍・須磨区の6.5倍より小さい。

奈良時代の要衝、平清盛の港、兵庫津の豪商、日本最大の運河、 「東の浅草、西の新開地」。そして2025年、神戸市で人が増えている3区の一つ。 兵庫区で物件を見るときには、この区が1,000年以上にわたって 人とモノが集まる場所であり続けてきたということを、一度思い出してみてください。 そのうえで、接道・再建築の可否・ハザードマップの位置は、1件ずつ確認してください。

出典:神戸市「兵庫区の概要」 //www.city.kobe.lg.jp/e90232/kuyakusho/hyogoku/shoukai/outline.html / 神戸市「兵庫区歴史さんぽ道」 //www.city.kobe.lg.jp/e90232/kuyakusho/hyogoku/shoukai/rekishi/sanpomichi.html / 神戸市「兵庫区の歴史コンテンツ」 //www.city.kobe.lg.jp/e90232/kuyakusho/hyogoku/shoukai/rekishi/history_1.html / 神戸市「長田区の歴史」(1931年の区制・1945年の再編の記述) //www.city.kobe.lg.jp/h53961/kuyakusho/nagataku/jyouhou/rekishi.html / 神戸市 松本地区 事業概要(PDF) //www.city.kobe.lg.jp/documents/75524/matsumoto_jigyougaiyou.pdf / 神戸市「令和7年(2025年)国勢調査 速報集計」 //www.city.kobe.lg.jp/a47946/shise/toke/toukei/kokutyou/2025/2025.html

11神戸市兵庫区の物件を探す・相談する

ネットで見つけた神戸市兵庫区の物件は、原則どこの会社が広告しているものでも、家タダでご購入いただけます。 SUUMO・アットホーム・ホームズ・各社ホームページ、どこで見つけた物件でも構いません。 物件URLをLINEで送っていただければ、その場で「仲介手数料0円の対象か」を無料でお答えします。

ご相談から引渡しまでの流れ

ステップ内容費用
1. ご相談LINE・電話・メールで物件URLをお送りください無料
2. 無料診断仲介手数料0円の対象か、相場と比べて妥当か回答無料
3. 内覧神戸市兵庫区内の物件は担当者が現地までご同行します無料
4. 調査役所・法務局調査、区域区分(市街化調整区域か)の確認、レインズ成約データの確認無料
5. 価格交渉成約事例を根拠に交渉を代行します無料
6. 契約・決済重要事項説明、住宅ローン手続きのサポート仲介手数料0円

※物件価格・印紙税・登記費用・住宅ローン保証料など、仲介手数料以外の実費は別途必要です。

お問い合わせ

項目内容
会社名株式会社MILLIONS(家タダ)
所在地大阪市中央区西心斎橋 おおきに心斎橋Landmarkビル702
免許番号大阪府知事(1)第66296号
電話06-4256-4106
LINELINEで相談する

※掲載の数値は令和8年地価公示、令和7年国勢調査、国土交通省 不動産情報ライブラリの成約価格情報ほか公的資料にもとづきます。基準日は出典欄をご確認ください。

12神戸市兵庫区の不動産購入に関する記事

13神戸市兵庫区の不動産購入 よくある質問

神戸市兵庫区で本当に仲介手数料は0円になりますか?

はい。ネットに掲載されている神戸市兵庫区の物件は、原則どこの会社が広告しているものでも、家タダを通してご購入いただければ買主様の仲介手数料は0円です。宅地建物取引業法第46条にもとづく報酬額告示は報酬の上限を定めたもので、下限の定めはありません。つまり「これ以上もらってはいけない」という天井は法律で決まっていますが、「これだけはもらわなければならない」という床は決まっていない、ということです。家タダは売主様側からの報酬だけで成立する形に取引を組み立てているため、買主様からいただかなくても事業として成り立ちます。兵庫区の成約中央値(マンション1,900万円・戸建3,000万円)で計算すると、仲介手数料の上限額は69万3,000円・105万6,000円。成約データの最寄駅別で最も高い御崎公園の3,350万円なら117万1,500円です。これがまるごと0円になります。物件URLをLINEでお送りいただければ、その場で対象かどうかを無料でお答えします。

神戸市兵庫区の住宅の相場はいくらくらいですか?

国土交通省 不動産情報ライブラリの成約価格情報(2025年第2四半期〜2026年第1四半期・256件)では、中古マンションの成約中央値が1,900万円(183件・平均専有58㎡・平均築1999年)、戸建が3,000万円(73件・平均延床78㎡・平均築2006年)です。成約の71%がマンションという、マンション中心の区です。成約データ上の最寄駅別では御崎公園3,350万円(24件)、大倉山3,100万円(17件)、兵庫2,700万円(47件・区内最多)、和田岬2,000万円(19件)、湊川公園・新開地がいずれも1,600万円(36件・31件)。町丁目別では吉田町3,350万円(14件)が最も高く、菊水町560万円(15件)が最も安くなっています。土地の値段は令和8年地価公示で1㎡あたり平均203,937円(住宅地16地点)、前年比+3.1%で、兵庫県内40市区町村のうち7位、神戸市9区のなかで4位。商業地は6地点平均368,666円(+5.2%)、工業地は2地点平均123,000円(+10.6%)です。なお成約価格情報は国土交通省の公表データで、家タダ自身の成約実績ではありません

兵庫区は本当に人口が増えているのですか?

はい。神戸市が公式に書いています。令和7年(2025年)国勢調査の速報集計について、神戸市の公式ページは「市内を区別に見ると、灘区(+0.4%)、中央区(+3.1%)、兵庫区(+2.5%)の3区は人口が増加しました」と記しています。実数では2020年の109,144人から2025年の111,844人へ+2,700人(+2.5%。増減率は当方算出)。同じ期間に神戸市全体は△27,522人(△1.8%)で、総人口は1,497,630人と150万人を割りましたただし、読み方に注意が必要です。世帯数は61,091世帯から67,342世帯へ+10.2%(当方算出)と、人口の伸びの4倍の速さで増えています。1世帯当たり人員は1.75人(2020年国勢調査)で、本ページで扱う3区(長田区1.87人・須磨区2.10人)のなかで最少。つまり増えているのは主に単身・少人数世帯だということです。ファミリー向けの広い住戸をお探しの場合、この数字がそのまま追い風になるとは限りません。成約マンションの平均専有面積は58㎡と3区で最も小さく、ファミリー向けは戸建側(中央値3,000万円)が中心になります。

兵庫区の地価はどのくらいの幅がありますか?

令和8年地価公示の住宅地16地点で見ると、最も高い標準地は中道通四丁目1番25の288,000円/㎡(前年比+5.9%)、最も安い標準地は氷室町二丁目35番8の93,000円/㎡(0.0%)。差は3.1倍です。長田区の6.6倍、須磨区の6.5倍と比べると、区内の格差が半分以下本ページで扱う3区のなかで、区内の土地値の格差が最も小さい区です。しかも16地点のうち15地点が前年比プラス、1地点が横ばいで、下落地点はゼロ(長田区は17地点中3地点、須磨区は40地点中6地点が下落)。上昇率は中道通の+5.9%から上祇園町の+1.1%までの幅に収まっています。エリアで大きく外すリスクが小さい区です。ただし裏を返せば、割安なエリアを見つけて得をする余地も小さいということでもあります。兵庫区で差がつくのは、エリアではなく物件の個別条件です。なお商業地では水木通一丁目4番37が640,000円/㎡(+7.9%)で区内の全24地点の最高値、工業地は2地点とも2桁上昇(御崎本町+9.7%・高松町+11.5%)です。

兵庫区でいちばん安い成約価格の町丁目はどこですか?

国土交通省の成約価格情報では、菊水町が15件・中央値560万円・平均60㎡で区内8町丁目のなかで最も安く、かつ件数は最多です。ただしここは読み方に注意が必要です。菊水町の標準地(菊水町七丁目3番4外)は162,000円/㎡(前年比+1.2%)で、区内平均203,937円/㎡の8割の水準はあります。区内最安の標準地(氷室町二丁目93,000円/㎡)の1.7倍です。また平均面積60㎡も、区内でとくに小さいわけではありません(水木通41㎡・新開地56㎡・大開通57㎡・荒田町57㎡)。つまり「土地が安いから成約が安い」という説明は、菊水町には当てはまりません。動いている物件の価格が、土地の値段ではなく建物の条件(築年・構造・管理状態など)で決まっている可能性が高いと読めます。内覧では建物の状態、マンションであれば管理組合の運営状況・修繕積立金・大規模修繕の履歴を重点的にご確認ください。安い理由を確認しないまま「割安だ」と判断しないことが、兵庫区ではとくに重要です。

兵庫区に市街化調整区域の物件はありますか?

兵庫区内に市街化調整区域があるかどうかは、神戸市の公表資料で確認できていません(未取得)。神戸市は区ごとの市街化区域・市街化調整区域の面積を公表していないため、本ページでは「ある」とも「ない」とも書いていません。分かっているのは神戸市全体の数字で、神戸都市計画区域 約55,730haのうち、市街化区域が約20,244ha(36%)、市街化調整区域が約35,486ha(64%)政令指定都市で市域の3分の2が市街化調整区域という、全国的にも珍しい構造です。ただしこの調整区域は主に北区・西区に分布しており、神戸市は無電柱化の方針で「既成市街地(東灘区〜須磨区)」という表現を使っています。兵庫区はこの既成市街地に含まれる区です。確認方法は3つ。①神戸市の「都市計画情報検索」「神戸市情報マップ」で住所を入力する、②固定資産税の納税通知書で都市計画税が課されているかを見る(神戸市の都市計画税は「市街化区域に土地・家屋を所有している人」への課税です)、③重要事項説明書の「都市計画法にもとづく制限」欄を確認する。家タダでは契約前に無料で調査します。

兵庫区の土砂災害・津波のリスクはどうですか?

兵庫県が2026年6月30日現在で公表している指定状況によると、兵庫区内の土砂災害警戒区域(イエローゾーン)は122箇所(急傾斜地の崩壊86・土石流35・地すべり1)。神戸市全体2,356箇所のなかでは9区で最も少ない区です(北区858・須磨区306・垂水区210・西区206・長田区186・灘区176・中央区155・東灘区137)。これは兵庫区のはっきりした強みです。ただしゼロではありませんし、内訳を見ると土石流が35箇所と、長田区(19)・東灘区(19)より多い点は押さえておいてください。指定するのは神戸市ではなく兵庫県で、兵庫県は2026年6月の変更対象に兵庫区を含んでいます。指定は更新されます。なお神戸市は「現在、神戸市内には地すべりのレッドゾーンの指定はありません」と明記しています。土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)の箇所数は、市・県とも取得できていません(未取得)。津波については、神戸市が「1000年に一度の確率で発生する津波の対策が、2023年3月に完了しています」「人の住む区域は浸水しないと想定されています」と公表しており、兵庫区は津波浸水想定区域のある7区に含まれます。ただし想定津波高・浸水面積・到達時間、高潮浸水想定区域の区域・面積、兵庫区の洪水想定浸水深はいずれも取得できていません(未取得)兵庫区は運河と港のある区です。臨海部を検討される場合は、津波と高潮の両方のハザードマップを必ずご確認ください。

神戸駅は兵庫区にあるのですか?

いいえ。神戸駅は中央区です。兵庫区ではありません。兵庫県の県名と同じ「兵庫区」という区名のせいで、神戸市の玄関口である神戸駅が兵庫区にあると思われがちですが、違います。国土交通省の成約価格情報には「神戸(兵庫)」という表記の最寄駅が出てきますが、これは兵庫県の神戸駅という意味の表記であって、兵庫区にある駅という意味ではありません。また板宿は須磨区、新長田は長田区、垂水・舞子は垂水区です。兵庫区の場所として市公式で確認できるのは「新開地」と「和田岬」です。神戸市「兵庫区の概要」が新開地を区の紹介文のなかで扱い、「和田岬によって西からの波浪が防がれ」と和田岬を区内の地形として記述しています。ただし和田岬「駅」そのものの所在区を明記した市公式の記載は確認できていません。さらに高速長田・大開・湊川・湊川公園・上沢などの駅の所在区も、神戸市公式では裏が取れませんでした(未取得)。神戸市の公式サイトには「どの駅がどの区にあるか」の対応表がなく、交通局の駅一覧にも所在地の表記がないためです。本ページが交通の章で新開地しか表に載せていないのは、そのためです。固定資産税・都市計画税・学区・ごみ収集などの行政サービスは、住所地の区のものが適用されます。

兵庫区の学区や子育て支援はどうなっていますか?

兵庫区の市立小学校は8校(神戸祇園・夢野の丘・会下山・兵庫大開・水木・和田岬・明親・浜山)、中学校は夢野・湊川・兵庫・兵庫中学校北分校・須佐野・吉田(北分校を1校と数えれば6、本校ベースでは5校+1分校)。児童館は8館です。本ページで扱う3区のなかで学校数が最も少なく(長田区13校・須磨区20校)、人口では長田区より多いのに小学校は5校少ない構成です。神戸市の公式ページには「学校選択制」という語が一度も出てきません。実施しているとも、していないとも書かれていないため、本ページでは断定していません。実在が確認できた制度は①指定学校の変更 ②区域外就学 ③小規模特認校の3つです。指定学校の変更は7分類16項目の事由が公表されており、住宅購入との関係でとくに重要なのが「1年以内に転居が確実な場合」(必要書類は建築確認書・売買契約書・賃貸借契約書等の写し)です。売買契約書の写しで申請できます。申請時期は「翌年4月に小学1年生になる方は10月以降、中学1年生になる方は11月以降」。給食は2026年度は小学校のみ無償化で、中学校は1食170円の有償(助成あり)。年間の徴収額として市が示している例は31,230円です。「神戸市は給食無償」と書くと誤りになります。こども医療費助成は0歳〜高校3年生・所得制限なし、0〜2歳は通院・入院とも自己負担なし。区の拠点としては区役所内の「おやこふらっとひろば」、「すくすく赤ちゃんセミナー」、子育て情報アプリ「ためまっぷひょうご」があります。

神戸市兵庫区で買うとき、家タダに頼むデメリットはありますか?

正直にお伝えすると、あります。第一に、売主様側からの報酬だけで成立する形に組み立てるため、物件や取引条件によっては対象外になる場合があります(売主が仲介手数料を支払わない取引など)。すべての物件で0円になるとお約束はできません。第二に、仲介手数料が0円でも、登記費用・ローン関連費用・固定資産税および都市計画税の精算金・火災保険料などの実費はかかります。神戸市の固定資産税・都市計画税は賦課期日(毎年1月1日)現在の所有者に1年分が課税される税で、年の途中の売買では日割り精算が商慣習となっています。これは決済時に必要な実費です。第三に、兵庫区・神戸市固有のコストです。市街化区域内であれば固定資産税1.4%+都市計画税0.3%で毎年1.7%(1.4%と0.3%は神戸市の公表値、合計1.7%は当方の合算)。兵庫区の住宅地の平均地価は203,937円/㎡で本ページの3区のなかで最も高く(長田区143,047円・須磨区147,172円)、毎年の保有コストの絶対額も3区のなかでは高くなります。また兵庫区内に市街化調整区域があるかどうかは確認できていないため、「都市計画税がかからない選択肢がある」とは申し上げられません。中学校の給食費は1食170円・年間の徴収例は31,230円で、小学校は無償でも中学校は有償です。第四に、物件そのもののリスクです。兵庫区には密集市街地の再生優先地区「兵庫北部」があり、市は老朽建物除却補助を続けています。接道や再建築の可否に制約がある物件が実際に存在します。土砂災害警戒区域も122箇所あり、臨海部は津波・高潮の確認が必要です。家タダはこうした調査を契約前に無料で行いますが、調査の結果、購入をおすすめしないという結論になることもあります。対象になるかどうかは物件URLをお送りいただければその場で無料で診断しますので、まずはご相談ください。

神戸市兵庫区の物件、その価格で買って大丈夫ですか?

神戸市兵庫区は、2025年国勢調査の速報で神戸市の人口が150万人を割るなかで、人口が増えた3区(中央+3.1%・兵庫+2.5%・灘+0.4%)の一つです。世帯数は5年で+10.2%(当方算出)。令和8年地価公示の住宅地16地点は15地点が上昇・1地点が横ばい・下落ゼロで、区内の最高と最安の差は3.1倍。長田区の6.6倍・須磨区の6.5倍と比べて、エリアで大きく外すリスクが小さい区です。そのぶん、差がつくのは物件の個別条件になります。接道はどうか、再建築はできるか、密集市街地の再生優先地区「兵庫北部」にかかっていないか、土砂災害警戒区域122箇所のどこかに当たっていないか、臨海部なら津波・高潮のハザードマップでその住所がどう評価されているか、マンションなら管理組合と修繕積立金はどうか。物件情報の1行だけでは判断できません。家タダでは、こうした調査をすべて契約前に無料で行ったうえで、買主様の仲介手数料0円でお引き渡しまで進めます。兵庫区の成約中央値(マンション1,900万円・戸建3,000万円)なら、1件あたり69万3,000円〜105万6,000円の差です。気になる物件のURLをLINEでお送りください。

14本ページで使用した出典(すべて公的一次情報)

当ページに掲載した数値は、すべて以下の公的機関の公表資料にもとづいています。基準日も併せてご確認ください。

運営:株式会社MILLIONS(大阪府知事(1)第66296号)

所在地:大阪市中央区西心斎橋 おおきに心斎橋Landmarkビル702

加盟:国土交通大臣指定 不動産流通機構/全国宅地建物取引業協会/不動産公正取引協議会

最終更新:2026年9月18日

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