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【有田市】で仲介手数料無料で家を買う方法|新築戸建て・中古マンション・中古戸建て

和歌山

和歌山県有田市 専門 エリアガイド

有田市で 仲介手数料無料 で家を買う方法。

1,500万円(計算例)の物件なら 56万1,000円 おトク/仲介手数料の上限額との差

ネットに掲載されている有田市の物件は、原則どこの会社の物件でも
買主様の仲介手数料0円でご購入いただけます。

有田市の相場データを確認する新居奉行 家タダ
  • 大阪府知事(1)第66296号
  • 個人情報の入力は不要
  • しつこい営業は一切なし
  • 相談・物件案内・内覧はすべて無料
有田市の人口
24,366人11,544世帯/令和8年9月1日現在(有田市トップページ)
住宅地 公示価格
3.08万円/㎡前年比 −2.4%/3地点の単純平均(自算)
住宅地の最高地点
3.79万円/㎡箕島字西平尾(令和8年地価公示)/成約価格情報は直近4四半期で0件。不動産取引価格情報の戸建て9件の中央値は350万円(件数が少ないので目安です)
買主様の仲介手数料
0円1,500万円(計算例)なら56万1,000円の削減

箕島・新堂・山田原・港町・初島町・宮崎町・古江見・辰ヶ浜・野・山地・千田・辻堂・星尾・糸我町・宮原町・下中島 ほか/JR紀勢本線 初島駅・箕島駅・紀伊宮原駅

有田市で、仲介手数料無料(0円)で家を買うことはできますか?

できます。ネットに掲載されている有田市の物件は、原則どこの会社が広告しているものでも、家タダを通してご購入いただければ買主様の仲介手数料は0円です。ただし最初に正直に書いておきます。有田市について、公的データとして捕捉できた直近4四半期の成約は0件です。これは「公表データに載っていない」という意味で、有田市で取引がないという意味ではありません。そこでこのページでは、不動産取引価格情報(国土交通省・取引当事者へのアンケート調査)の有田市の戸建て9件・中央値350万円と地価公示で、価格の目安を示します(件数が少ないので目安です。成約価格情報も不動産取引価格情報も国土交通省の公表データで、家タダ自身の成約実績ではありません)。手数料の表に出てくる金額は計算例です。たとえば1,500万円の物件なら仲介手数料の上限額は56万1,000円で、家タダならこれが0円になります。あわせて、このページでは令和8年地価公示の住宅地3地点と、有田市に固有の制度(固定資産税1.5%・線引きなし・有田川と津波・中学校1校・浄化槽)を軸に整理します。

  • 有田市の成約データは0件です。直近4四半期(2025年第2四半期〜2026年第1四半期)の国土交通省 成約価格情報に、有田市の成約は1件も載っていません。公表データに載っていないだけで、取引がないという意味ではありません。そこで戸建ては、不動産取引価格情報(国土交通省・取引当事者へのアンケート調査)の9件・中央値350万円(まんなか半分の幅200万円〜1,220万円。件数が少ないので目安です)と地価公示で価格の目安を示します。マンションは成約価格情報にも不動産取引価格情報にも記録がありませんので、物件のURLを送っていただければ、同じマンション・近隣の売出し事例と管理状況を個別に調べてお伝えします。
  • 手数料の金額は計算例でお示しします。800万円なら仲介手数料の上限額は33万円、1,500万円なら56万1,000円、2,500万円なら89万1,000円。これは有田市の相場ではなく、当方が置いた計算例です。家タダを通して買えば、どの価格でも買主様の仲介手数料は0円。0円の対象外になる取引もありますので、物件ごとにご確認ください。
  • 有田市の住宅地の公示価格は1㎡あたり平均30,766円(3地点の単純平均・令和8年地価公示)。前年比−2.4%で、3地点すべてが下落しました。住宅地の標準地が3地点以上ある和歌山県内12市町で7位、町を除いた9市で6位。変動率は12市町で12位です(当方の集計)。
  • 標準地は3つしかありません。最高は箕島字西平尾(37,900円/㎡・−2.3%)、次が宮崎町字宮ノ脇(30,200円/㎡・−2.6%)、最安が初島町浜(24,200円/㎡・−2.4%)。最高と最安の差は1.6倍です。保田・宮原・糸我の3地域には、住宅地・商業地とも標準地が1地点もありません。
  • 有田市の固定資産税は1.5%です。市公式は「課税標準額に1.5%の税率をかけて算出します」と案内しています。都市計画税は、市が公表している市税の税目(令和6年度決算の5税目)に載っていません(「課税していない」という明文は確認できていません)。毎年かかる税の計算は、売主側の納税通知書で確かめてください。
  • 有田市に市街化調整区域はありません。和歌山県の都市計画区域マスタープランは、有田都市計画区域の区域区分を「無」としています。都市計画区域は宮原地区の一部と沖ノ島を除く市域の約3,351ha。用途地域は8種・約627.1haで、その外側にみかん畑が広がります(農地は約1,411.3ha・約42.1%)。
  • 市の真ん中を有田川が流れ、西は海です。洪水ハザードマップの対象は有田川で、想定最大規模の雨は24時間798mm。市の津波避難計画(平成29年3月)は南海トラフ巨大地震について津波高1mの到達を33分とし、14地区を避難対象地域に挙げています。土砂災害警戒区域は約623.0haです。
  • 市立中学校は1校です。箕島・保田・文成の3中学校が令和6年3月31日に閉校し、令和6年4月1日に有和中学校が開校しました。小学校は7校。子ども医療費は18歳に達する日以後の最初の3月31日まで、通院・入院とも自己負担なし・所得制限なし。小・中学校の入学時には1人10万円の祝い補助金があります。
  • 排水は浄化槽の家が多い市です。市の総合計画によれば汚水処理人口普及率は40.1%(令和5年度)。漁業集落排水があるのは矢櫃・逢井の2地区で、それ以外は浄化槽が中心です。JRは初島・箕島・紀伊宮原の3駅で、特急が停まるのは箕島駅。市内は予約型を含むデマンドバス「ありバス」が走ります。

01「仲介手数料無料」は怪しくないのか ― 法律の条文で説明します

有田市で家を探していて「仲介手数料無料」という広告を見たとき、 多くの方がまず思うのは「なぜタダなのか」「どこかで取られるのではないか」ということだと思います。 この章では、その疑問に法律の条文と当社の免許情報で正面からお答えします。 納得いただけなければ、ご相談いただく必要はありません。

疑問1:そもそも仲介手数料を0円にしていいのか?

結論から言うと、合法です。むしろ、法律は「上限」しか定めていません。

不動産会社が受け取れる仲介手数料は、宅地建物取引業法第46条と、それに基づく国土交通省の告示 (「宅地建物取引業者が宅地又は建物の売買等に関して受けることができる報酬の額」昭和45年建設省告示第1552号(最終改正 令和6年6月21日 国土交通省告示第949号))で決められています。 この告示が定めているのは受け取ってよい金額の上限であって、 「いくら以上もらわなければならない」という下限は、条文のどこにも存在しません。

売買価格法律が定める報酬の上限(税抜)法律が定める下限
400万円超の部分代金額 × 3%定めなし
200万円超400万円以下の部分代金額 × 4%
200万円以下の部分代金額 × 5%

※実務では速算式(代金額×3%+6万円)×1.1で計算します。これに消費税が加わります。 ※令和6年の改正で、800万円以下の物件(低廉な空家等)は特例として33万円(30万円の1.1倍)まで受け取れるようになりました。

つまり「仲介手数料をもらわない」という選択は、法律上まったく問題がありません。 0円は違法でも例外でもなく、上限を定めた法律の内側にある、ごく普通の選択です。

疑問2:では、家タダはどこから利益を得ているのか?

不動産の売買には、必ず売主様と買主様の2者がいます。 そして仲介会社は、その両方から手数料を受け取ることができます。 家タダと一般的な不動産会社の違いを、図で比べてみます。

一般的な不動産会社買主様売主様他社仲介手数料仲介手数料買主様・売主様の両方から仲介手数料をいただきます家タダ買主様売主様家タダ仲介手数料仲介手数料0円売主様からのみ仲介手数料をいただきます

※一般的な仲介でも、売主様側と買主様側を別々の会社が担当する「片手」の場合は 自社の取り分は1件分になります。上の図は、1社が売主様・買主様の両方を担当する「両手」仲介との比較です。

家タダは売主様側からの報酬だけで成立する形に取引を組み立てます。 買主様からいただかないぶん、会社の受け取りは、両方から受け取る場合の半分(1件分)になります。 無理な仕組みでも、どこかにしわ寄せをする仕組みでもなく、 単に「2件分もらうところを1件分にしている」だけです。

だからこそ、売主様側の不動産会社が「買主からも手数料を取ること」を前提にしている物件では、 0円にできません。そういう物件は正直にそうお伝えします。 「どんな物件でも必ず0円」とは申し上げません。

疑問3:手数料が0円でも、別の名目で請求されないか?

ここが一番気になるところだと思います。結論は請求しません。 そして、そもそも法律で禁止されています。

国土交通省の告示は、報酬の上限を定めたうえで、 依頼者の依頼によって行う特別の広告費用などを除き、報酬以外の名目で金銭を受け取ってはならないと定めています。 「コンサルティング料」「書類作成料」「事務手数料」といった名目で別途請求することは、 そもそも宅建業者に認められていません。

下表は、有田市で中古住宅を購入するときに実際にかかるお金の全項目です。 家タダに支払っていただくものが1つもないことを確認してください。

費用支払先目安家タダの取り分
仲介手数料不動産会社通常は(価格×3%+6万円)×1.10円
印紙税国(契約書に貼付)1,000万円超5,000万円以下で1万円(軽減措置適用時)0円
登録免許税国(法務局)所有権移転・抵当権設定にかかる0円
司法書士報酬司法書士5万〜10万円程度0円
固定資産税・都市計画税の精算金売主様引渡日で日割り0円
住宅ローン事務手数料・保証料金融機関借入額により変動0円
火災保険・地震保険料保険会社建物・期間により変動0円
不動産取得税和歌山県(県税)取得後に納税通知。軽減措置あり0円

仲介手数料以外の費用は、すべて国・自治体・司法書士・金融機関・保険会社に支払うもので、 不動産会社を通さずに発生します。家タダがこれらに上乗せすることはありません。

※諸費用の合計は物件価格の6〜10%が一般的な目安です。 このうち最大の項目が仲介手数料であり、そこが0円になります。 物件ごとの概算は、無料でお出しします。

疑問4:安いぶん、サービスが削られていないか?

業務内容は通常の仲介と変わりません。宅建業法上、 仲介会社が行うべき業務(調査・重要事項説明・契約書作成)は手数料の額にかかわらず同じです。

  • 現地内覧への同行(有田市内の物件)
  • 役所調査(都市計画・道路・上下水道・建築確認)
  • 法務局調査(登記・権利関係・越境)
  • 成約事例にもとづく価格の妥当性チェックと価格交渉
  • 宅地建物取引士による重要事項説明
  • 契約書・重要事項説明書の作成
  • 引渡し・決済の立会い

むしろ当社は買主様側だけに立つため、 売主様と買主様の両方から手数料を受け取る会社と違って、 「値下げ交渉をすると自社の売上が減る」という利益相反が起きません。 成約価格が下がれば当社の報酬も下がりますが、それでも交渉します。

02ご相談から引渡しまで ― いつ、何を、いくら払うか

「相談したら最後まで断れないのではないか」という不安もよく聞きます。 どの段階で何の費用が発生するかを、先に全部お伝えします。

段階内容この時点で支払うもの
1. ご相談LINE・電話・メールで物件URLを送っていただくなし
2. 無料診断仲介手数料0円の対象か/相場と比べて妥当かを回答なし
3. 内覧担当者が現地まで同行(有田市内)なし
4. 調査役所・法務局調査、区域区分の確認、成約データの確認なし
5. 価格交渉成約事例を根拠に売主様と交渉なし
6. 購入申込買付証明書の提出なし(申込金は原則不要)
7. 売買契約重要事項説明・契約書への署名押印手付金(売主様へ・売買代金の一部)/印紙税
8. 住宅ローン本申込金融機関の審査なし(事務手数料は実行時)
9. 決済・引渡し残代金の支払いと所有権移転登記残代金/登録免許税/司法書士報酬/ローン事務手数料/保険料/税の精算金
―家タダへの仲介手数料0円(全段階を通じて)

1〜6の段階では、一切お金がかかりません。 途中でやめていただいても費用は発生しませんし、違約金もありません。 「この物件はやめたほうがいい」と当社から申し上げることもあります。

※手付金は当社が受け取るものではなく、売主様へ支払う売買代金の一部です。 契約後に買主様の都合で解約する場合、手付金は放棄することになります(手付解除)。 この点は契約前に必ずご説明します。

03有田市で仲介手数料が0円になる仕組み

売主様側からのみ報酬をいただく「片手仲介」

不動産の売買では、売主側と買主側それぞれに仲介会社が入ります。家タダは売主様側からの報酬だけで成立する形に 取引を組み立てるため、買主様からは仲介手数料をいただきません。宅地建物取引業法第46条にもとづく報酬額告示 (昭和45年建設省告示第1552号)は報酬の上限を定めたもので、下限の定めはありません。

有田市の価格帯で、いくら得になるか

有田市の住宅地は1㎡あたり平均30,766円(3地点の単純平均)。市内の標準地は最高37,900円/㎡(箕島字西平尾805番8)から最低24,200円/㎡(初島町浜字北網干場1457番6)まであり、どのエリアを選ぶかで土地の値段が1.6倍変わります。

物件価格(税抜)仲介手数料の上限額(税込)家タダの場合削減額
800万円33万円0円▲33万円
1,500万円56万1,000円0円▲56万1,000円
2,500万円89万1,000円0円▲89万1,000円

※速算式(物件価格×3%+6万円)×1.1 で算出。400万円以下は別区分。なお、800万円以下の物件は、令和6年7月からの特例で、あらかじめ説明と合意があれば仲介会社が33万円(税込)まで受け取れることになっています。このページの上限額は、特例ではなく原則の式で計算しています。

上の表は「有田市の相場」ではありません。計算例です

先に前提をお断りします。有田市の成約データは0件です。国土交通省の成約価格情報(2025年第2四半期〜2026年第1四半期)に、有田市の成約は1件も載っていません。種別ごと・町丁目ごと・最寄駅ごとの集計も、すべて空です。そこで、不動産取引価格情報(国土交通省・取引当事者へのアンケート調査)の有田市の戸建て9件を見ると、中央値は350万円、まんなか半分の幅は200万円〜1,220万円です(件数が少ないので目安です。くわしくは「有田市の価格の目安」の章)。ただし、これは「公表データに載っていない」ということで、有田市で不動産の取引がないという意味ではありません。

そのため、上の表の800万円・1,500万円・2,500万円は、当方が置いた計算例です。800万円なら仲介手数料の上限額は33万円、1,500万円なら56万1,000円、2,500万円なら89万1,000円。ページ上部の「1,500万円(計算例)なら56万1,000円」も同じ計算です。検討中の物件の価格を当てはめて、ご自身の金額に読み替えてください。400万円以下の物件は計算の区分が別で、たとえば300万円なら上限額は15万4,000円です。

土地の価格の目安になる公的な数字は、地価公示です。令和8年地価公示の住宅地3地点について「1㎡あたりの価格×その標準地の地積」を計算すると、箕島字西平尾が約682万円(37,900円×180㎡)、宮崎町字宮ノ脇が約501万円(30,200円×166㎡)、初島町浜が約491万円(24,200円×203㎡)です(当方の掛け算であり、実際の取引価格ではありません。建物の価格は含みません)。単価は1.6倍ちがっても、1区画の総額にすると約491万円〜約682万円の幅に収まっています。

(成約価格情報は国土交通省が公表しているデータで、家タダ自身の成約実績ではありません。また成約価格情報には「土地のみ」という区分が存在しないため、土地単独の成約中央値は本ページには載せていません。)

仲介手数料以外に0円にできる費用

  • ローン事務手数料
  • 引越し代金
  • 購入時の申込金

※適用条件は物件・時期により異なります。対象になるかは物件URLをお送りいただければその場で無料診断します。

NEW有田市の新築戸建てを仲介手数料無料で買う

新築戸建て(建売住宅)は、家タダで仲介手数料が0円の対象になりやすい種別です。 売主が不動産会社(分譲会社)であることが多く、売主様側からの報酬だけで成立する形に取引を組み立てやすいためです。 ただし、すべての新築戸建てが対象になるわけではありません。売主が仲介会社に報酬を支払わない物件などは対象外になります。

国土交通省の成約価格情報(2025年第2四半期〜2026年第1四半期)には、有田市の新築戸建てに当たる取引は載っていませんでした。取引がないという意味ではなく、公表データに出ていないということです。実際に売り出されている物件は、URLを送っていただければ個別に確認します。

有田市で気になる新築戸建てがあれば、物件のURLをLINEで送ってください。0円の対象かどうかを無料で診断します。

USED有田市の中古戸建てを仲介手数料無料で買う

中古戸建ては、仲介手数料が0円になる物件と、ならない物件があります。 売主が個人の方で、別の不動産会社が売主側の窓口になっている物件が多いためです。 売主様側からの報酬で成立する形に組み立てられるかどうかは、物件ごとに違います。 売主が不動産会社のリフォーム済み物件は、対象になりやすい傾向があります。

国土交通省の成約価格情報(2025年第2四半期〜2026年第1四半期)には、有田市の中古戸建てに当たる取引は載っていませんでした。取引がないという意味ではなく、公表データに出ていないということです。実際に売り出されている物件は、URLを送っていただければ個別に確認します。

有田市の中古戸建ては、物件のURLを送っていただければ、0円の対象かどうかを契約の前にお伝えします。対象外の場合も、その理由を正直にお伝えします。

MANSION有田市の中古マンションを仲介手数料無料で買う

中古マンションも、仲介手数料が0円になる物件と、ならない物件があります。 売主が不動産会社のリノベーション済み物件は対象になりやすく、 売主が個人の方で別の不動産会社が窓口になっている物件は、取引の組み立てによって対象外になる場合があります。

国土交通省の成約価格情報(2025年第2四半期〜2026年第1四半期)には、有田市の中古マンションに当たる取引は載っていませんでした。取引がないという意味ではなく、公表データに出ていないということです。実際に売り出されている物件は、URLを送っていただければ個別に確認します。

中古マンションでは、仲介手数料が0円でも、管理費・修繕積立金の精算金、登記費用、ローン関連費用などの実費はかかります。 有田市で気になる中古マンションがあれば、物件のURLをLINEで送ってください。0円の対象かどうかと、諸費用の概算を無料でお出しします。

DATA有田市の価格の目安 ― 成約価格情報が少ない分を、別の公的データで補います

有田市は、国土交通省の「成約価格情報」に載っている件数が少ない市です。そこでこのページでは、同じ国土交通省の「不動産取引価格情報」(実際に取引した方へのアンケートにもとづく調査)を、成約価格情報とは分けて掲載します。2025年第2四半期〜2026年第1四半期に、有田市の戸建て(土地と建物・住宅)は9件ありました。

項目有田市の戸建て(不動産取引価格情報・9件)
取引価格の中央値350万円
価格のまんなか半分の幅200万円〜1,220万円(安い順に並べて4分の1番目〜4分の3番目)
土地の面積・延床面積(中央値)土地165㎡・延床95㎡
建築年(中央値)1982年
住宅地の土地だけの取引15件・㎡単価の中央値 14,000円/㎡

中央値の350万円の物件を買う場合、仲介手数料の上限は17万6,000円(税込)です。家タダで0円の対象になれば、この金額がかかりません。

地区別(3件以上あった地区)

地区件数価格の中央値
宮原町4件1,220万円
星尾3件200万円

検討中の物件の価格が妥当かを確かめる、4つの公的データ

  • 不動産取引価格情報(上の表)。同じ地区・近い広さ・近い築年の取引と比べます。
  • 地価公示。有田市内の標準地の価格は、このページの「数字で見る有田市」に載せています。
  • 路線価(国税庁)。物件の前の道路ごとに1㎡あたりの価格が付いています。地価公示のおよそ8割の水準で定められており、土地の価格の目安になります。路線価が付いていない地域は、固定資産税評価額に決められた倍率を掛けて求めます。
  • 固定資産税評価額。売主側の課税明細書に、土地と建物それぞれの評価額が載っています。

家タダは、物件のURLを送っていただければ、この4つを物件ごとに調べて、価格が妥当かどうかを契約の前にお伝えします。

※出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ「不動産取引価格情報」(2025年第2四半期〜2026年第1四半期)。取引当事者へのアンケート調査にもとづく市場全体のデータで、家タダの成約実績ではありません。成約価格情報とは別の調査のため、件数は合算していません。価格は調査票の回答を丸めた数値です。路線価:国税庁「財産評価基準書 路線価図・評価倍率表」 https://www.rosenka.nta.go.jp/

04数字で見る有田市 ― 公的統計でわかる街の実力

掲載している数値はすべて有田市・和歌山県・国土交通省の公表資料にもとづく実データです。

人口 ― 2万4千人。昭和55年の3万5千人台から、減り続けている市

有田市の人口は24,366人(男性11,602人/女性12,764人)、世帯数は11,544世帯です(令和8年9月1日現在・市トップページ掲載値)。面積は36.83km²。東西約10km・南北約5kmの、和歌山県内では小さな市です。人口密度は約662人/km²(当方算出)。

国勢調査で見ると、人口は減り続けています。第2次有田市都市計画マスタープランに載っている国勢調査の人口は、昭和55年(1980年)35,683人 → 平成17年(2005年)32,143人 → 平成22年(2010年)30,592人 → 平成27年(2015年)28,470人 → 令和2年(2020年)26,538人。令和2年の世帯数は10,270世帯です。平成27年から令和2年の5年間で▲1,932人(約6.8%減・当方算出)。昭和55年と令和2年を比べると▲9,145人、約26%の減少です(当方算出)。令和7年国勢調査の結果は、市公式サイトで該当ページを確認できていません(未取得)。

将来の見通しも、市の計画に書かれています。同マスタープランは2040年の推計人口を17,794人とし、計画の目標として2043年に人口22,200人を掲げています。家を買うということは、その市の将来も一緒に買うということです。何もしなければ2万人を割り込むという推計があり、市はそれを食い止める目標を立てている——この2つの数字は、隠さずにお伝えしておきます。

人が減ると、家は余ります。同マスタープランによれば、平成30年(2018年)時点で、住宅数12,590戸のうち空き家は2,160戸。割合にすると約17.2%です(当方算出)。買う側にとっては、選べる中古住宅が多いということでもあり、将来手放すときに買い手が付きにくいかもしれないということでもあります。

市の位置について、マスタープランは「北は海南市、東は有田川町、南は湯浅町、西は紀伊水道に接している」と書いています。市勢要覧2012の掲載ページは「和歌山県の北西部、県庁の所在地である和歌山市から南へ約25キロのところ」と説明しています。中央部を有田川が東西に流れ、市域を二分しており、北側に長峰山脈、南側にも山地が迫ります。川をはさんだ平野と、それを囲むみかん山、そして西の海——これが有田市の形です。

なお、このページは「有田市」のページです。東隣の有田川町、南隣の湯浅町、そして広川町は、いずれも有田郡の町で、有田市とは別の自治体です。税率も、学校も、補助制度も違います。物件の所在地が「有田市」か「有田郡◯◯町」かは、最初に確かめてください。和歌山県の都市計画では、有田市・湯浅町・広川町・有田川町の1市3町が「有田圏域」とされています。

項目値備考
人口24,366人(男性11,602/女性12,764)令和8年9月1日現在・市トップページ
世帯数11,544世帯同上
令和2年国勢調査26,538人・10,270世帯第2次有田市都市計画マスタープラン
平成27年国勢調査28,470人同上
2015→2020の増減人口▲1,932人(約6.8%減)当方が算出
長期の推移(国勢調査)昭和55年 35,683人 → 平成17年 32,143人 → 平成22年 30,592人 → 令和2年 26,538人同マスタープラン
将来の推計2040年 17,794人同上
市の計画の目標2043年 22,200人同上(都市計画マスタープランの目標)
住宅数と空き家住宅数12,590戸のうち空き家2,160戸(約17.2%)平成30年(2018年)時点。割合は当方算出
市域面積36.83km²東西約10km・南北約5km
人口密度約662人/km²24,366人÷36.83km²で当方が算出
市制施行昭和31年(1956年)5月1日昭和29年9月に1町3村が合併して有田町→市制。昭和37年8月に初島町と合併
位置北は海南市、東は有田川町、南は湯浅町、西は紀伊水道同マスタープラン
県の圏域有田圏域(有田市・湯浅町・広川町・有田川町)和歌山県 都市計画区域マスタープラン
市花/市木/市魚みかん/椎(しい)/たちうお(太刀魚)市花・市木は昭和61年4月1日、市魚は平成29年4月1日制定

都市計画区域と土地利用の区分

結論から書きます。有田市に、市街化区域と市街化調整区域の区分(線引き)はありません。和歌山県の都市計画区域マスタープラン(有田圏域・平成27年5月)は、有田都市計画区域の区域区分を「無」としています。理由として挙げられているのは、人口が減っていて市街地が大きく広がるおそれがないこと、大規模な宅地需要が見込まれないこと、です。したがって「市街化調整区域だから建て替えられない」という問題は、有田市では起きません。

代わりに、有田市の土地は3つの層に分かれています。第2次有田市都市計画マスタープランによれば、①都市計画区域は「宮原地区の一部及び沖ノ島を除く市域の約3,351ha」。市域3,683haのうち、宮原地区の一部と沖ノ島は都市計画区域の外です。②そのなかで用途地域が指定されているのは8種類・約627.1ha。都市計画区域の約18.7%(当方算出)にすぎません。③残りは、都市計画区域の中だけれど用途地域のない場所で、その多くがみかん畑と山です。

有田市で確認すべきなのは、次の3点です。①その土地は有田都市計画区域の内か、外か。②用途地域の内か、外か。内なら、どの用途地域か。③農地(農業振興地域の農用地区域)・津波や洪水の浸水想定・土砂災害警戒区域にかかるか。詳しくは下の「有田市で確認すべきこと」で順に説明します。

地価公示 ― 3地点の実データ

令和8年地価公示(価格時点:令和8年1月1日)で、有田市の住宅地の標準地は3地点。 単純平均は1㎡あたり30,766円、前年の同一地点と比べた変動率の平均は−2.4%です。 全3地点を、価格の高い順に所在地つきで掲載します。

標準地所在地番価格(円/㎡)前年比
有田-1箕島字西平尾805番837,900−2.3%
有田-3宮崎町字宮ノ脇516番430,200−2.6%
有田-2初島町浜字北網干場1457番624,200−2.4%

※各標準地の価格は、国土交通省が公表した令和8年地価公示の公示価格です。 変動率は、前年(令和7年)の同じ標準地の公示価格と比べて当方が算出しました。 前年と比べられない地点(新規選定・選定替え)は「—」とし、平均の母数から除いています。 所在地は国土交通省の鑑定評価書情報にある「所在地番」(市名は省略表記)です。

同じ有田市内で、住宅地の地価は1.6倍ちがいます

最も高いのは箕島字西平尾805番8の1㎡あたり37,900円(−2.3%)。最も安いのは初島町浜字北網干場1457番6の24,200円(−2.4%)。その差は1.6倍です。「有田市の相場」という一つの数字で考えると、実際の物件価格とのズレが大きくなります。

有田市は和歌山県内で何番目に地価が高いか

令和8年地価公示で住宅地の標準地が3地点以上ある和歌山県内の12市町村のうち、 有田市の住宅地の平均価格は7位。 町村を除いた「市」だけで見ると、9市のなかで第6位です。

区分有田市の位置母数
住宅地の平均価格(県内・町を含む)7位12市町村
住宅地の平均価格(市のみ)6位9市
前年比の変動率(県内・町を含む)12位12市町村
前年比の変動率(市のみ)9位9市

※国土交通省の令和8年地価公示の公示価格をもとに、当方が全地点を集計して算出した平均と順位です。 国土交通省が順位として公表しているものではありません。

有田市の地価マップ(令和8年地価公示・住宅地3地点)

標準地の所在地を丁目単位でまとめ、1㎡あたりの価格が高い順に並べました。 同じ市内で1.6倍の開きがあります。

※所在地は国土交通省の鑑定評価書情報にある「所在地番」を丁目までで表記したものです。 同一の丁目に複数の標準地がある場合は、価格の高いほうを採用しています。

公園・緑地

第2次有田市都市計画マスタープランによれば、有田市で供用されている都市公園は7公園、総面積は302,539㎡(約30.3ha)です。同マスタープランは宮原地域について、近くに「ふるさとの川総合公園」があると書いています。市内には西有田県立自然公園の区域があり(特別地域92.0ha)、マスタープランは「貴重な動植物の生息地として、自然環境の保全と良好な風致の維持」を図るとしています。個々の公園の名称・場所・面積の一覧は、本ページでは確認していません(未取得)。

※第2次有田市都市計画マスタープラン(ページ更新日 令和5年12月28日)。

05有田市の特徴 ― 川と海とみかん山の市。固定資産税は1.5%、中学校は1校、成約データは0件

この章は、有田市で家を買う前にいちばん知っておくべきことから始めます。 有田市は、大きな市で家を探すときの「常識」が、いくつか当てはまらない市です。

成約価格情報が0件。価格の目安は、不動産取引価格情報(国土交通省・取引当事者へのアンケート調査)と地価公示で確かめます。
市街化区域も、市街化調整区域もない。「調整区域だから安い」という物差しが使えません。
固定資産税が1.5%。都市計画税は市の税目に載っていません。よその市とは税の組み立てが違います。
市立中学校は1校。「中学校区で選ぶ」という考え方が当てはまりません。
地価公示は、住宅地3地点すべてが下落。

そこで、何のデータで価格の目安を示すかを、最初にはっきりさせます。

その前に ― このページで使うデータを、先に整理します

データ有田市中身
直近4四半期の成約件数0件 国土交通省 成約価格情報(2025年第2四半期〜2026年第1四半期)
種別ごとの集計(戸建・マンション)なし 成約価格情報は0件。不動産取引価格情報の戸建て9件・中央値350万円(「有田市の価格の目安」の章。件数が少ないので目安です)。マンションは記録なし
町丁目ごと・最寄駅ごとの集計なし成約価格情報は0件。地区別は不動産取引価格情報で宮原町 4件 1,220万円、星尾 3件 200万円(件数が少ないので目安です)
住宅地の標準地3地点 箕島1・宮崎1・初島・港1。保田0・宮原0・糸我0(地域の判定は当方)
商業地の標準地2地点古江見・箕島
工業地の標準地0地点—

成約価格情報だけでは分からないことと、このページでの補い方は次のとおりです。

  • 戸建ての価格。成約価格情報に有田市の成約は載っていません(公表データに載っていないことと、取引がないことは別です)。 そこで、不動産取引価格情報(国土交通省・取引当事者へのアンケート調査)の有田市の戸建て9件・中央値350万円と地価公示で目安を示します。件数が少ないので目安です。 手数料の表の金額は計算例です。
  • 保田・宮原・糸我の土地の値段。住宅地・商業地とも標準地が1地点もありません。 不動産取引価格情報の地区別では、宮原町の戸建てが4件・中央値1,220万円、星尾(保田地域)が3件・中央値200万円です(件数が少ないので目安です)。 糸我は、物件ごとに路線価または固定資産税評価額で調べます。
  • マンションの価格。成約価格情報にも不動産取引価格情報にも、有田市のマンションの記録はありません。物件のURLを送っていただければ、同じマンション・近隣の売出し事例と管理状況を個別に調べてお伝えします。
  • 工業地の地価。地価公示の標準地が0地点のため、載せていません。

公表データの件数が少ない市で家を買うときに大事なのは、市全体の目安に加えて「個別の物件の調査」です。 家タダは、不動産取引価格情報・地価公示・路線価・固定資産税評価額を使って、その物件の価格が妥当かどうかを契約の前にお示しします。 以下では、有田市について公的資料から確かに言えること=地価・税・土地利用・災害・学校を順に整理します。

出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ 成約価格情報(直近4四半期・有田市0件)/ 国土交通省 不動産情報ライブラリ 不動産取引価格情報(2025年第2四半期〜2026年第1四半期・有田市の戸建て9件。取引当事者へのアンケート調査で、成約価格情報とは別の調査)/ 国土交通省 地価公示 鑑定評価書情報(令和8年)。 これらは公的に公表されたデータであり、家タダ自身の成約実績ではありません。 なお成約価格情報には「土地のみ」という区分が存在しないため、土地単独の成約中央値は載せていません。

住宅地3地点 ― すべて下落。変動率は県内12市町で12位

令和8年地価公示で、有田市の住宅地の標準地は3地点。 平均は1㎡あたり30,766円、前年比−2.4%です。全地点を価格の高い順に並べます。

標準地所在地番価格(円/㎡) 前年比地積価格×地積(当方算出)地域(当方判定)
有田-1箕島字西平尾805番837,900 −2.3%180㎡約682万円箕島
有田-3宮崎町字宮ノ脇516番430,200 −2.6%166㎡約501万円宮崎
有田-2初島町浜字北網干場1457番624,200 −2.4%203㎡約491万円初島・港

3地点すべてが下落しました。上がった地点も、横ばいの地点もありません。 下落率は−2.3%、−2.4%、−2.6%と、ほとんど同じ幅です。 最高の箕島(37,900円)と最安の初島町浜(24,200円)の差は1.6倍。

住宅地の標準地が3地点以上ある和歌山県内の12市町のなかで、 有田市の平均価格は7位、町を除いた9市では6位。 前年比の変動率は12市町のなかで12位、9市のなかでも9位です (順位は当方が全地点を集計した自算値で、国土交通省の公表順位ではありません)。 価格はまんなかあたり、下がり方は集計した範囲でいちばん大きい——これが、令和8年の有田市の地価です。

買う側として、この数字をどう読むか。

  • 地価が下がっている=いま買えば得、とは限りません。 人口は5年で約6.8%減り、平成30年時点の空き家は2,160戸。 買ったあとも下がり続ける可能性があることを前提に、 「値上がりを待つ家」ではなく「自分が住み続ける家」として選ぶのが自然です。
  • 土地の値段が安いぶん、建物と修繕にお金を回せます。 標準地1区画の「価格×地積」は約491万円〜約682万円(当方の掛け算。実際の取引価格ではありません)。 中古戸建てを買う場合は、耐震改修や浄化槽の入れ替えといった費用を、最初から資金計画に入れやすい市です。
  • 売り出し価格が妥当かどうかは、不動産取引価格情報(国土交通省・取引当事者へのアンケート調査)と地価公示・路線価で確かめます。 成約価格情報が0件のためです。 地価が下がっている局面では、何年も前の価格のまま売り出されている物件がないか、物件ごとに根拠を確認する必要があります。

商業地は2地点。古江見字西坪177番1外が53,900円/㎡(−1.5%)、 箕島字北広瀬92番5が42,700円/㎡(前年と比べられる価格がなく、変動率は「—」)。平均は48,300円/㎡です。 前年と比べられる4地点(住宅地3・商業地1)は、すべて下落しています。 2地点では「有田市の商業地の相場」と言うには少ないので、参考としてご覧ください。

出典:国土交通省 地価公示 鑑定評価書情報(令和8年・令和7年)。変動率と平均・順位は当方の算出。 「価格×地積」は当方の掛け算で、実際の取引価格ではありません(建物を含みません)。 地域の判定は、所在地番の大字と、第2次有田市都市計画マスタープランの地域別の町名の一覧にもとづく当方の判断です。

固定資産税1.5% ― 市公式の一文

有田市の「固定資産税」のページには、こう書かれています。

「税額は、固定資産課税台帳に登録された課税標準額に1.5%の税率をかけて算出します」
(有田市「固定資産税」・令和3年9月16日更新)

項目有田市の状況買う側にとっての意味
固定資産税の税率1.5%地方税法の標準税率1.4%より0.1ポイント高い
都市計画税市が公表している市税の税目(令和6年度決算の5税目)に載っていない 「課税していない」という明文は未確認。納税通知書で確認
課税標準額1,000万円あたりの年税額15万円(当方の計算例) 1.4%のみの市なら14万円、1.4%+0.3%の市なら17万円
年の途中の売買1月1日時点の所有者がその年度の全額を納める売主・買主間の精算は実費(仲介手数料とは別)
納期・免税点未取得税務課 資産税係(0737-22-3582)で確認

税率が0.1ポイント高いことは、家を持っているあいだ毎年ついてきます。 1回きりの仲介手数料とちがって、固定資産税は所有している限り続く費用です。 よその市の物件と比べるときは、物件価格だけでなく、売主側の納税通知書に載っている実際の年税額で比べてください。

出典:有田市「固定資産税」 https://www.city.arida.lg.jp/kurashi/zeikin/1003567/1000761.html / 有田市「固定資産税Q&A」 https://www.city.arida.lg.jp/kurashi/zeikin/1003567/1003626.html / 有田市「財政事情」 https://www.city.arida.lg.jp/shisei/zaisei/1001349.html

有田川が市を二つに分ける ― 都市計画の始まりは昭和28年の水害

第2次有田市都市計画マスタープランは、有田市の形をこう説明しています。

「市域は東西約10㎞、南北約5㎞、総面積36.83㎢で、中央部を有田川が東西に流れ、市域を二分している」
「昭和28年(1953年)の有田川の決壊による大災害を契機に、同年8月11日、災害復興を目的として都市計画区域が指定された」

有田市の都市計画は、水害からの復興として始まりました。 川がつくった平野に町があり、その川があふれた歴史がある——これは、いまの物件選びにもそのまま関わります。

災害市・県の資料に書かれていること
洪水(有田川)洪水ハザードマップの想定最大規模降雨は24時間798mm、計画規模降雨は2日間407mm。 想定最大規模では「市東部の平野部で浸水深5.0〜10.0m未満」の想定
津波市津波避難計画(平成29年3月):南海トラフ巨大地震で津波高1mの到達33分。避難対象地域は14地区。 「避難困難地域に該当する地域は無い」
土砂災害土砂災害警戒区域623.0ha、特別警戒区域65.3ha(マスタープラン)
ため池市が「ため池ハザードマップ」を公開

平野は洪水と津波、山すそは土砂。 東西10km・南北5kmの小さな市のなかに、3種類の想定が重なっています。 「災害の想定がまったくない場所」を探すよりも、「その物件にどの想定が、どのくらいかかっているか」を知ったうえで選ぶのが、有田市での現実的な考え方です。 詳しくは「買う前に必ず確認したい点」の章で説明します。

出典:有田市「第2次有田市都市計画マスタープラン」 https://www.city.arida.lg.jp/shisei/keikaku/1004617.html / 有田市「有田市洪水ハザードマップ」 https://www.city.arida.lg.jp/kurashi/bosai/keikakumap/1000687.html / 有田市「津波避難計画」 https://www.city.arida.lg.jp/kurashi/bosai/keikakumap/1000685.html

みかんの市 ― 農地は宅地の2倍以上

有田市の市花は「みかん」です。 市公式は「農業の中心は、400年来の歴史と伝統を持つ有田みかん」と書いています。 マスタープランによれば、都市計画区域の約42.1%(約1,411.3ha)が農地で、その大部分がみかんを中心とした樹園地。 宅地は約19.5%(約654.8ha)です。

家を買う人にとって、みかん畑は「景色」であると同時に「ルール」です。

  • 農用地区域(1,642ha)の農地は、原則として家を建てるために転用できません。 敷地の一部が畑になっている物件、家と一緒に畑を買う話は、農地法の手続きが必要になることがあります。
  • 用途地域(約627.1ha)は、都市計画区域の約18.7%だけです。 その外では、隣に建つ建物の種類を用途地域で区分けする仕組みが働きません。
  • みかん山は斜面です。眺めのよい高台の物件は、土砂災害警戒区域(623.0ha)にかかっていないか、 道が狭くないか、擁壁の状態はどうか、を確認してください。

産業はみかんだけではありません。 市公式は、漁業について「タチウオは全国一です」と紹介し(市魚は太刀魚)、 マスタープランは令和2年(2020年)の漁獲量を2,194t、製造業の従業者を2,451人、製造品出荷額を5,158億円としています。 農業・漁業・工業が、東西10kmの市のなかに同居しているのが有田市です。

出典:有田市「日本一の有田みかん」 https://www.city.arida.lg.jp/shisei/shokai/jiman/1001207.html / 有田市「日本一の太刀魚漁獲量」 https://www.city.arida.lg.jp/shisei/shokai/jiman/1001206.html / 有田市「第2次有田市都市計画マスタープラン」 https://www.city.arida.lg.jp/shisei/keikaku/1004617.html

6つの地域 ― 標準地があるのは3地域だけ

マスタープランは市を6つの地域に分けています。計画書に載っている面積・人口に、地価公示の標準地を重ねると、次のようになります。

地域面積人口(計画書)駅標準地(令和8年)
箕島406ha3,820人箕島駅(特急停車) 住宅地 箕島37,900円(−2.3%)/商業地 箕島42,700円
初島・港789ha5,357人初島駅 住宅地 初島町浜24,200円(−2.4%)
宮崎609ha5,581人— 住宅地 宮崎町30,200円(−2.6%)/商業地 古江見53,900円(−1.5%)
保田725ha6,831人—標準地なし
宮原844ha5,154人紀伊宮原駅標準地なし
糸我310ha1,727人—標準地なし
合計3,683ha28,470人3駅住宅地3・商業地2

計画書のうえで人口がいちばん多い保田地域に、標準地が1つもありません。 駅のある宮原地域にも、ありません。 有田市のおよそ半分の人が住んでいる地域に、地価公示の標準地がないということです (保田・宮原・糸我の人口の合計は13,712人で、28,470人の約48%。当方算出)。 この3地域は、不動産取引価格情報(国土交通省・取引当事者へのアンケート調査)の地区別の中央値(宮原町 4件 1,220万円、星尾 3件 200万円。件数が少ないので目安です)と、物件ごとの路線価または固定資産税評価額で補います。 地域の印象ではなく、物件ごとの条件で判断することが大切です。

出典:有田市「第2次有田市都市計画マスタープラン」(地域別構想) https://www.city.arida.lg.jp/shisei/keikaku/1004617.html / 国土交通省 地価公示(令和8年)。 地域別の人口の合計28,470人は平成27年国勢調査の市の人口と一致します。いまの人口(24,366人・令和8年9月1日現在)とは時点が違います。

排水は浄化槽が中心 ― 汚水処理人口普及率40.1%

第5次有田市長期総合計画 後期基本計画(令和7年3月)は、指標として次の数字を挙げています。

汚水処理人口普及率 40.1%(令和5年度) → 目標 44.5%(令和10年度)

10人のうち6人は、汚水をきちんと処理する設備につながっていない家に住んでいる、という数字です。 マスタープランによれば、有田市で整備されている集合処理は矢櫃地区(平成10年)と逢井地区(平成13年)の漁業集落排水で、 市の方針は「漁業集落排水」と「合併処理浄化槽の計画的な整備」。 市が公表している公営企業会計も、病院事業・上水道事業・漁業集落排水事業の3つです。 有田市の多くの家では、排水は浄化槽か、くみ取りです。

中古戸建てを買うときは、その家の排水が何につながっているかを必ず確認してください。 合併処理浄化槽か、トイレの排水だけを処理する古い単独処理浄化槽か、くみ取りか。 市には、単独処理浄化槽・くみ取り便槽から合併処理浄化槽へ転換する場合の補助があります(令和8年度)。

項目内容(有田市「浄化槽設置整備事業補助金」)
対象区域市内全域(矢櫃・逢井地区を除く)
補助額5人槽 332,000円/6〜7人槽 414,000円/8人槽以上 548,000円
加算撤去費用 最大150,000円(単独処理浄化槽)または120,000円(くみ取り便槽)/配管工事 最大330,000円
対象外新築は原則として対象外
受付令和8年4月13日〜令和9年2月12日(予算に達した場合は終了)

物件価格が安く見えても、水まわりの更新費用で印象が変わることがあります。 浄化槽は、点検・清掃・法定検査の費用が毎年かかります。窓口は生活環境課(0737-22-3565)です。

出典:有田市「第5次有田市長期総合計画 後期基本計画」 https://www.city.arida.lg.jp/shisei/keikaku/1005171.html / 有田市「浄化槽設置整備事業補助金」 https://www.city.arida.lg.jp/kurashi/gomikankyo/jokaso/1000976.html / 有田市「財政事情」 https://www.city.arida.lg.jp/shisei/zaisei/1001349.html / 有田市「第2次有田市都市計画マスタープラン」 https://www.city.arida.lg.jp/shisei/keikaku/1004617.html

空から見た、この50年の有田市

左が1974〜78年、右が現在の同じ範囲です。有田市役所(箕島50番地)を含む範囲を切り出しています(座標は国土地理院の住所検索で市役所の位置を確認して決めました)。
左の写真の時点は、昭和31年(1956年)5月1日の市制施行から約20年、昭和37年(1962年)8月に初島町と合併していまの市域になってから十数年が経ったころです。国勢調査の人口は、昭和55年(1980年)の時点で35,683人でした。
右側は、それから半世紀が経ち、人口が2万4千人台になったあとの姿です。このあいだに、市立中学校は有和中学校の1校にまとまり、市は立地適正化計画を定めて、住まいを誘導する区域を決めました。有田川の流れ、平野の家並み、まわりのみかん山がどう変わったか・変わらなかったかを、2枚の写真の差から読み取っていただければと思います。

1974〜1978年(国土地理院 国土画像情報 第1期)
現在(国土地理院 全国最新写真)

出典:国土地理院 地理院タイル(国土画像情報 第1期/全国最新写真)。同一のタイル座標(ズーム15・x28682〜28684・y13080〜13081)で切り出しています。

06有田市を6に分けて考える(エリアガイド)

第2次有田市都市計画マスタープランは、市を「箕島」「初島・港」「宮原」「宮崎」「保田」「糸我」の6つの地域に分けています。昭和29年に合併した箕島町・保田村・糸我村・宮原村と、昭和37年に合併した初島町——市ができる前の町や村の単位が、いまも地域の単位として残っています。ここでは、この6地域の区分に、令和8年地価公示の全5地点(住宅地3・商業地2)、計画書に載っている地域別の人口と面積、駅、津波・洪水の想定を重ねて整理します。

先に前提をお断りします。有田市の成約価格情報は0件です。そこで地域ごとの価格は、地価公示の標準地と、不動産取引価格情報(国土交通省・取引当事者へのアンケート調査)の地区別の中央値(宮原町 4件 1,220万円、星尾 3件 200万円。件数が少ないので目安です)で比べます。地価公示の標準地があるのは箕島(住宅地1・商業地1)、宮崎(住宅地1・商業地1)、初島・港(住宅地1)の3地域だけで、保田・宮原・糸我の3地域には標準地が1地点もありません(標準地の地域は、所在地番の大字と計画書の町名の一覧を突き合わせた当方の判定です)。地域別の人口は計画書に載っている値で、6地域の合計は28,470人。平成27年国勢調査の市の人口と同じ数字です。いまの人口(24,366人)より多い、少し前の数字としてご覧ください。数字のない地域については、市の資料に書かれている事実だけを記しています。

箕島地域(箕島・新堂・山田原)(最寄駅:JR紀勢本線 箕島駅)

市役所(箕島50番地)とJR箕島駅がある、有田市の中心です。マスタープランは箕島駅の周辺を「都市拠点」とし、この地域の将来像を「行政サービスや教育文化、商業などの都市機能が充実した、新たな交流を育む賑わいのまち」としています。計画書の面積は406ha、人口は3,820人・1,523世帯。住宅地の最高地点「箕島字西平尾805番8」の37,900円/㎡(−2.3%・地積180㎡)がここにあります。「価格×地積」は約682万円(当方算出・建物は含みません)。商業地の箕島字北広瀬92番5は42,700円/㎡(地積396㎡)。この地点は前年と比べられる価格がなく、変動率は「—」です。市内でいちばん高い住宅地ですが、それでも前年より下がっています。交通は箕島駅(特急停車・乗車人員は令和3年度1,269人/日)。マスタープランは「有田海南道路の整備が進んでいる」と書いています。注意点は水です。マスタープランは箕島地域について、津波は「東海・東南海・南海3連動地震の際に浸水深0.01〜1.0m、南海トラフ巨大地震の際に浸水深1.0〜2.0m」の浸水が予測されるとし、洪水は「計画規模降雨では新堂や山田原の平野部を中心に、浸水深3.0〜5.0m未満」の浸水が想定されるとしています。市の津波避難計画の避難対象地域にも箕島・新堂が入っています。駅に近く便利な平地ほど、有田川と海の両方の想定を確認する必要がある地域です。

初島・港地域(初島町里・初島町浜・港町)(最寄駅:JR紀勢本線 初島駅)

港と駅と工場のある、海に面した地域です。マスタープランによれば、昭和13年(1938年)に現在のJR初島駅が設置され、昭和16年(1941年)に石油工場が立地したことで、社宅などの従業員用の住宅や関連工場が立地しました。将来像は「住民や来訪者が集い、楽しみ、安心安全に暮らし続けられる、活力ある産業のまち」。計画書の面積は789ha、人口は5,357人・2,100世帯。住宅地の標準地「初島町浜字北網干場1457番6」は24,200円/㎡(−2.4%・地積203㎡)で、3地点のなかで最も安い地点です。「価格×地積」は約491万円(当方算出)。最高地点の箕島より単価は約36%安く、地積は少し広いので、1区画の総額の差は単価の差ほど大きくありません。交通は初島駅(普通列車・乗車人員は令和3年度285人/日)。小学校は初島小学校・港小学校が名前のうえで対応します(校区は未取得)。確認していただきたいのは3点。①マスタープランは「初島町浜や港町の臨海部では、東海・東南海・南海3連動地震の際に浸水深2.0〜3.0m、南海トラフ巨大地震の際に浸水深3.0〜5.0mの津波浸水が予測される」としています。津波避難計画の避難対象地域にも初島町浜・港町が入っています。②工業専用地域(市全体で172.3ha)と臨港地区(同177.2ha)が、物件のどのくらい近くにあるか。住宅と工場・港の距離は、都市計画図で確かめてください(それぞれの区域の場所は、本ページでは図で確認していません)。③産業の町として発展した地域ですので、工場用地のこれからの使われ方は、市・事業者の最新の発表で確かめてください(本ページでは公的資料で確認できた範囲のことしか書いていません)。

宮崎地域(宮崎町・古江見・辰ヶ浜・矢櫃・逢井 ほか)(最寄駅:地域内に鉄道駅の記載なし(市の計画))

国道42号と漁港の地域です。マスタープランは、国道42号が整備されたことで沿道に商業施設や住宅が立地して市街地ができたと説明し、「国道42号沿道は大規模な小売店舗などがあり」、その背後に工場や市立病院があると書いています。海岸部には辰ヶ浜・逢井・男浦・女ノ浦・矢櫃など、漁業を主な産業とする集落があり、矢櫃漁港・逢井漁港・箕島漁港があります。将来像は「産業が賑わい、漁港や海道などの個性あふれる風景に親しみ、安らぎあるまち」。計画書の面積は609ha、人口は5,581人・2,168世帯。商業地の「古江見字西坪177番1外」は53,900円/㎡(−1.5%・地積1,315㎡)で、有田市の全5地点のなかで最も高い地点です。住宅地の「宮崎町字宮ノ脇516番4」は30,200円/㎡(−2.6%・地積166㎡)。3地点のなかで下落率がいちばん大きい地点です。「価格×地積」は約501万円(当方算出)。買い物の便利さでは市内で一番の地域ですが、確認すべき点もはっきりしています。①マスタープランは「湯浅湾に面した海岸部を中心に、東海・東南海・南海3連動地震の際に浸水深3.0〜5.0m、南海トラフ巨大地震の際に浸水深5.0m以上の津波浸水が予測される」としています。津波避難計画の避難対象地域には辰ヶ浜・小豆島・古江見・逢井・男浦・矢櫃が入っています。②矢櫃・逢井は漁業集落排水の区域で、市の浄化槽の補助の対象区域から除かれています。排水の接続先を確認してください。③漁港の集落は道が細く、斜面に家が建っている場所があります。車が入るか、建て替えられるか、土砂災害警戒区域にかかっていないかを、物件ごとに確かめる必要があります。市は逢井地区で老朽建物の略式代執行を行ったことを公表しています。

保田地域(野・山地・千田・辻堂・星尾・高田 ほか)(最寄駅:地域内に鉄道駅の記載なし(市の計画))

計画書のうえでは、6地域のなかで人口がいちばん多い地域です。面積は725ha、人口は6,831人・2,381世帯。マスタープランは、旧村役場が置かれ、小・中学校や農協などの公共公益施設が集まった経緯を説明し、保田小学校の周辺を「地域生活拠点」としています。将来像は「地域の拠点機能を維持し、自然と調和した生活環境が充実したまち」。千田漁港があり、高田地区は低層住宅を中心とした漁村集落とされています。住宅地・商業地とも、地価公示の標準地が1地点もありません。成約価格情報も0件です。目安になるのは不動産取引価格情報(国土交通省・取引当事者へのアンケート調査)で、星尾の戸建ては3件・中央値200万円です(件数が少ないので目安です)。市の「自慢話」のページは、逢井・千田の定置網にふれています。津波避難計画の避難対象地域には野・山地・辻堂・高田が入っています。確認していただきたいこと。①鉄道の駅が地域内に挙げられていないので、通勤・通学の手段(車、デマンドバス、箕島駅までの行き方)。②保田中学校は令和6年3月31日に閉校しています。有和中学校までの通学手段。③みかん畑に近い物件は、敷地に農地が含まれていないか、農用地区域にかかっていないか。④地価公示の標準地がない地域ですので、路線価または土地の評価額(固定資産税の課税明細)、建物の状態、前面の道、災害の想定を、家タダが物件ごとに調べてお伝えします。

宮原地域(宮原町・下中島)(最寄駅:JR紀勢本線 紀伊宮原駅)

JR紀伊宮原駅があり、熊野参詣道が通る地域です。面積は6地域で最大です。マスタープランによれば、大正14年(1925年)に紀勢西線が開通して現在のJR紀伊宮原駅が設置されました。将来像は「地域を包むみどりを守り、熊野古道などの歴史を紡ぐ、愛着をもって暮らし続けられるまち」。マスタープランは紀伊宮原駅の周辺を「地域生活拠点」としています。計画書の面積は844ha、人口は5,154人・1,811世帯。町名は下中島と、宮原町新町・須谷・東・道・畑・滝・滝川原です。住宅地・商業地とも、地価公示の標準地が1地点もありません。目安になるのは不動産取引価格情報(国土交通省・取引当事者へのアンケート調査)で、宮原町の戸建ては4件・中央値1,220万円です(件数が少ないので目安です)。交通は紀伊宮原駅(普通列車・乗車人員は令和3年度509人/日)。小学校は宮原小学校が名前のうえで対応します(校区は未取得)。確認していただきたいこと。①有田市のなかで、都市計画区域の外があるのは宮原地区です(都市計画区域は「宮原地区の一部及び沖ノ島を除く市域」)。検討中の物件が区域の内か外かを、都市計画図で確認してください。②マスタープランは宮原地域の洪水について「計画規模降雨では浸水深0.5〜3.0m未満の浸水が想定されている」としています。市全体では、想定最大規模の雨のとき「市東部の平野部で浸水深5.0〜10.0m未満」の想定もあります。有田川に近い平地の物件は、洪水ハザードマップの想定最大規模の図まで見てください。③物件の住所が「有田市」か、「有田郡」の町かを取り違えないこと(有田市の東は有田川町です)。

糸我地域(糸我町中番・糸我町西)(最寄駅:地域内に鉄道駅の記載なし(市の計画))

面積も人口も、6地域のなかでいちばん小さな地域です。計画書の面積は310ha、人口は1,727人・593世帯。有田みかんの始まりの地として、市公式のページに名前が出てきます。永享年間(1429〜1440年)に糸我町の神田池で自然に生えた橘が「蜜柑」と名付けられたという説と、天正2年(1574年)に糸我の庄屋が肥後の八代から小みかんの苗木を持ち帰ったという説が紹介されています。市勢要覧2012は、熊野古道や糸我稲荷神社、得生寺を挙げています。住宅地・商業地とも、地価公示の標準地が1地点もありません。小学校は糸我小学校が名前のうえで対応します(校区は未取得)。確認していただきたいこと。①みかん畑のなかの物件が多い地域とみられます。敷地に農地が含まれていないか、農用地区域にかかっていないか。②山すその物件は、市の土砂災害ハザードマップ(「糸我」の図があります)で、警戒区域・特別警戒区域にかかっていないか。③有田川に近い平地は、洪水ハザードマップの想定。④地価公示の標準地がなく、不動産取引価格情報の地区別の集計にも出てこない地域です。検討中の物件については、路線価または固定資産税評価額・建物の状態・前面の道・排水(浄化槽)を個別に調べて、価格の目安をお伝えします。家タダでは、その調査を契約前に無料で行います。

※エリア区分と各エリアの記述は、有田市・和歌山県・関係機関の公表資料にもとづいて作成しています。

07有田市の交通

鉄道

有田市の鉄道はJR紀勢本線の1路線です。和歌山県の都市計画区域マスタープランは、JR紀勢本線を、海沿いの都市を南北に結ぶ公共交通網の主軸と位置づけています。市内の駅は初島・箕島・紀伊宮原の3つ。

ただし、日常の移動は車が中心の市です。有田市地域公共交通計画(令和5年3月策定・令和6年4月改定)は、市民の移動の約61%が自動車だとしています。3駅の乗車人員は合わせて1日あたり約2,000人(令和3年度)。有田市で家を買うなら、駐車場が何台分あるか・前の道に車が入るかは、間取りと同じくらい大事な条件になります。

駅から離れた場所に住む場合は、バスの確認が欠かせません。市内のバスは、次の「道路」の項で説明する有田市デマンドバス(ありバス)です。保田地域・糸我地域・宮崎地域には、市の計画のうえで鉄道の駅が挙げられていません。

駅路線1日平均乗降人員特徴
箕島駅JR紀勢本線—有田市の中心の駅で、市内3駅のうち特急が停まる駅です(第2次有田市都市計画マスタープラン)。同マスタープランは箕島駅を「交通結節点」とし、駅の周辺を、公共公益施設が集まる「都市拠点」と位置づけています。1日あたりの乗車人員は令和2年度1,304人、令和3年度1,269人(有田市地域公共交通計画)。3駅のなかで最も多い駅です。住宅地の最高地点箕島字西平尾(37,900円/㎡・−2.3%)と、商業地の箕島字北広瀬(42,700円/㎡)は、どちらも大字が箕島です(標準地から駅までの距離は本ページでは確認していません)
初島駅JR紀勢本線—初島・港地域の駅です。マスタープランによれば昭和13年(1938年)に設置されました。普通列車が停まります。1日あたりの乗車人員は令和2年度286人、令和3年度285人。マスタープランは初島駅の周辺を「地域生活拠点」としています。住宅地の標準地初島町浜(24,200円/㎡・−2.4%)は、大字が初島町浜です
紀伊宮原駅JR紀勢本線—宮原地域の駅です。マスタープランによれば大正14年(1925年)に紀勢西線が開通して設置されました。普通列車が停まります。1日あたりの乗車人員は令和2年度506人、令和3年度509人。マスタープランは紀伊宮原駅の周辺を「地域生活拠点」としています。宮原地域には、住宅地・商業地とも地価公示の標準地がありません

※駅名は、第2次有田市都市計画マスタープランと有田市地域公共交通計画で確認したものです。市内のJRの駅は箕島・初島・紀伊宮原の3駅で、特急が停まるのは箕島駅です。

表の「1日平均乗降人員」の欄は「—」にしています。市の計画に載っているのは乗車人員(乗る人の数)で、乗降人員(乗る人と降りる人の合計)ではないためです。乗車人員は「特徴」の欄に書きました。3駅の合計は令和2年度が2,096人、令和3年度が2,063人(当方の足し算)です。

成約データの「最寄駅」は、有田市については集計がありません。国土交通省の成約価格情報に有田市の成約が載っていないためです。駅からの距離による価格の違いは、地価公示の標準地の価格と、物件ごとの路線価または固定資産税評価額で比べます。物件のURLを送っていただければ、個別に調べてお伝えします。

和歌山駅・天王寺駅・新大阪駅などへの所要時間、列車の本数、特急の停車本数は、市の計画書には載っておらず、本ページでは確認していません(未取得)。通勤・通学を考えている方は、買う前にJR西日本の時刻表で、朝の便と最終の便を必ず確認してください。

道路

幹線道路は国道42号と国道480号です。第2次有田市都市計画マスタープランは道路として国道42号と国道480号、主要地方道有田湯浅線を挙げています。宮崎地域について同マスタープランは、国道42号が整備されたことで沿道に商業施設や住宅が立地して市街地が形成されたと説明し、「国道42号沿道は大規模な小売店舗などがあり」と書いています。商業地の標準地で最も高い「古江見字西坪」(53,900円/㎡)は、宮崎地域の大字にあります。買い物の便利さは、駅前よりも国道沿いにある——これが有田市の町の形です。

有田海南道路の整備が進んでいます。マスタープランは箕島地域について「有田海南道路の整備が進んでいる」と書き、市の方針として「早期供用開始を目指し国や県に働きかける」としています。開通の時期や、どこからどこまでが使えるようになっているかは、本ページでは確認していません(未取得)。「道路ができれば便利になる」という見込みで買う場合は、国・県の最新の発表でご確認ください。なお、高速道路のインターチェンジが市内にあるかどうかも、市の計画書からは確認できていません。

市内のバスは「有田市デマンドバス(ありバス)」です。市公式(令和8年7月3日更新)によれば、市内を循環するAルート(山号)とBルート(海号)の2コース。運賃は大人(中学生以上)200円、小学生100円、乳幼児は無料で、運行は中紀バスです。停留所名に「(デマンド)」と付いた停留所から乗るときは予約が必要。日曜・祝日、1月1日〜3日、8月13日〜15日は運休です。便数は時刻表で確認してください(本ページには載せていません)。

バスで暮らせるかどうかは、物件の場所で大きく変わります。有田市地域公共交通計画は、計画をつくった背景として、車社会の進展や人口減少のなかで「地域公共交通を維持・確保するための対応が急ぎ求められています」と書いています。同計画によれば、デマンドバスの令和3年度の乗車数は年間9,698人。市内のタクシー事業者は2社です。日曜・祝日にバスが走らないということは、車を運転しない家族の休日の移動手段がないということでもあります。運転免許を返したあとも住み続けられる場所かどうかは、長く住むつもりで買う方ほど、最初に考えておいてください。

前面の道は、物件ごとの確認が必要です。有田市は、地図公開システム「ありだデジタルマップ」で都市計画図と道路台帳を公開しています。港町や漁港の周り、古い集落のなかには、車が入りにくい細い道に面した家があります。都市計画区域のなかで家を建て替えるには、建築基準法上の道路に敷地が2m以上接している必要があり、幅4m未満の道に面している場合は、建て替えのときに敷地を後退させなければならないことがあります。「いま建っているから大丈夫」ではなく、「建て替えられるか」を契約前に確認してください。建築基準法上の道路の種別をどこが判定しているかは、本ページでは確認できていません。重要事項説明書で必ずご確認ください。

※JRの本数・所要時間・運賃、デマンドバスの便数、有田海南道路の供用状況、高速道路のインターチェンジの所在は、本ページでは確認できていません(未取得)。出典:有田市「第2次有田市都市計画マスタープラン」 https://www.city.arida.lg.jp/shisei/keikaku/1004617.html /有田市「有田市地域公共交通計画」 https://www.city.arida.lg.jp/shisei/keikaku/1004417.html /有田市「有田市デマンドバス」 https://www.city.arida.lg.jp/kurashi/kotsudoro/kotsu/1001014.html /和歌山県「都市計画区域マスタープランについて」 https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/080900/masterplan/kuiki_mp.html /有田市「有田市地図公開システム『ありだデジタルマップ』」 https://www.city.arida.lg.jp/shisei/shokai/1004118.html

08有田市で家を買う前に必ず確認する「土地利用のルール」

結論から書きます。有田市に、市街化区域と市街化調整区域の区分(線引き)はありません。和歌山県の都市計画区域マスタープラン(有田圏域・平成27年5月)は、有田都市計画区域の区域区分を「無」としています。理由として挙げられているのは、人口が減っていて市街地が大きく広がるおそれがないこと、大規模な宅地需要が見込まれないこと、です。したがって「市街化調整区域だから建て替えられない」という問題は、有田市では起きません。

代わりに、有田市の土地は3つの層に分かれています。第2次有田市都市計画マスタープランによれば、①都市計画区域は「宮原地区の一部及び沖ノ島を除く市域の約3,351ha」。市域3,683haのうち、宮原地区の一部と沖ノ島は都市計画区域の外です。②そのなかで用途地域が指定されているのは8種類・約627.1ha。都市計画区域の約18.7%(当方算出)にすぎません。③残りは、都市計画区域の中だけれど用途地域のない場所で、その多くがみかん畑と山です。

有田市で確認すべきなのは、次の3点です。①その土地は有田都市計画区域の内か、外か。②用途地域の内か、外か。内なら、どの用途地域か。③農地(農業振興地域の農用地区域)・津波や洪水の浸水想定・土砂災害警戒区域にかかるか。詳しくは下の「有田市で確認すべきこと」で順に説明します。

都市計画税について。有田市が公表している市税の税目に、都市計画税は載っていません。市の「財政事情」(令和7年9月30日現在の公表)にある令和6年度決算の市税は、市民税・固定資産税・軽自動車税・市たばこ税・入湯税の5税目です。市の「固定資産税」のページにも、都市計画税の記載はありません。当方は「有田市では都市計画税は課されていない」と読み取っていますが、「課税していない」と明記した市公式の文は確認できていません(確度は中〜高)。そのかわり、固定資産税の税率は1.5%です(次の章で説明します)。線引きのある市でよく言われる「納税通知書に都市計画税が載っていれば市街化区域」という見分け方は、有田市では使えません。検討中の物件の税額は、売主側の納税通知書(課税明細書)または有田市 税務課 資産税係(0737-22-3582)でご確認ください。

調べ方(ご自身でも確認できます)

  • 市の都市計画の窓口・都市計画図で、物件の所在地が都市計画区域の内か外か、用途地域などの指定があるかを確認する
  • 建て替え・増築ができるか(接道、建築確認の要否、農地・自然公園・景観などほかの法令の制限)を確認する
  • 重要事項説明書の「都市計画法にもとづく制限」「その他の法令にもとづく制限」欄を確認する

※家タダでは、ご検討中の物件にどの制限がかかるか、再建築の可否、ローンが通る金融機関があるかを契約前に無料で調査します。物件URLをお送りください。

有田市で確認すべきこと① 都市計画区域の内か外か、用途地域の内か外か

第2次有田市都市計画マスタープランに載っている数字を整理します。

区分面積中身
市域3,683ha36.83km²
有田都市計画区域約3,351ha「宮原地区の一部及び沖ノ島を除く市域」。区域区分(線引き)はなし
用途地域約627.1ha8種類。都市計画区域の約18.7%(当方算出)
みかんの里特別用途地区344.0ha特別用途地区。制限の内容は本ページでは確認できていません(未取得)
準防火地域15.8ha—
臨港地区177.2ha—
農業振興地域2,824haうち農用地区域 1,642ha
西有田県立自然公園92.0ha第1種〜第3種特別地域
保安林140ha—

※第2次有田市都市計画マスタープラン(現況と課題)による。都市計画区域の割合は当方が算出。区域の境界は、市の地図公開システム「ありだデジタルマップ」の都市計画図、または都市整備課で確認してください。

用途地域8種類の内訳は次のとおりです。

用途地域面積用途地域に占める割合(当方算出)
第一種中高層住居専用地域67.6ha10.8%
第一種住居地域250.4ha39.9%
第二種住居地域26.0ha4.1%
近隣商業地域30.3ha4.8%
商業地域15.8ha2.5%
準工業地域56.6ha9.0%
工業地域8.1ha1.3%
工業専用地域172.3ha27.5%
合計約627.1ha—

※第2次有田市都市計画マスタープランの表を読み取ったもの(8種類の合計は627.1haで計画書の合計と一致)。用途地域ごとの建ぺい率・容積率は、計画書の表には載っていません(未取得)。

この表から読み取れることが3つあります。

  • 住居系は3種類で合計344.0ha。いちばん広いのは第一種住居地域(250.4ha)です。第一種・第二種の低層住居専用地域は指定されていません。「低層の住宅しか建たない」と都市計画が保証している場所は、有田市にはないということです。
  • 工業専用地域が172.3haあります。用途地域の4分の1を超える広さで、住宅を建てることができない地域です。臨港地区(177.2ha)とあわせて、海沿いに産業のための土地がまとまっている市だと読めます。
  • 住居系3種類の合計(344.0ha)は、「みかんの里特別用途地区」の面積(344.0ha)と同じ数字です(当方の足し算です。区域が同じかどうか、何が制限されるのかは確認できていません)。住居系の用途地域で建物を建てる・用途を変える予定がある方は、都市整備課に確認してください。

有田市で確認すべきこと② 用途地域の外は、みかん畑と農地のルール

マスタープランによれば、都市計画区域のうち農地は約1,411.3ha(約42.1%)で、「その大部分が『みかん』を中心とした樹園地」です。宅地は約654.8ha(約19.5%)、うち住宅用地は約352.4ha、工業用地は約229.2ha。有田市は、宅地の2倍以上の面積がみかん畑などの農地という市です。

用途地域の外で土地や家を買うときに効いてくるのは、都市計画よりも農地のルールです。農業振興地域は2,824ha、そのうち農用地区域は1,642ha。農用地区域の農地は、原則として住宅を建てるために転用することができません。「家の隣の畑も一緒に買いたい」「畑をつぶして駐車場にしたい」という場合は、農地法の許可や、農用地区域からの除外が必要になることがあります。登記簿の地目が「畑」「田」の土地が含まれていないかを、契約の前に確かめてください。

もうひとつは、隣に何が建つか、です。用途地域のない場所では、建物の種類を用途地域で区分けする仕組みが働きません。マスタープランは用途地域の外を「緑住調和ゾーン」「森林ゾーン」「水辺ゾーン」に分けて規制・誘導する方針を示し、みかん畑については「優良な田園環境の保全を図る」としています。みかん畑に囲まれた家は、収穫期の作業や農薬の散布、農業用の車の出入りが日常にある場所です。現地で確かめてください。

有田市で確認すべきこと③ 立地適正化計画と「届出」

有田市は立地適正化計画を定めています(令和2年1月に一部改定)。住まいを誘導する居住誘導区域と、店舗・病院などを誘導する都市機能誘導区域を決める計画です。市公式は、この届出制度を「行為を禁止・規制するものではない」としたうえで、次の場合に着手の30日前までの届出が必要だと案内しています。

区域届出が必要になる行為
居住誘導区域の外3戸以上の住宅の開発行為/1〜2戸でも1,000㎡以上の開発行為/3戸以上の住宅の新築・改築・用途変更
都市機能誘導区域の外誘導施設(スーパーマーケット、病院・診療所、子育て支援センター、高等学校、文化交流施設、図書館)を有する建築物の新築・改築・用途変更

自分が住む家を1戸買う・建てるだけなら、この届出の対象にはなりません。ただ、居住誘導区域は「市がこれから先も人に住み続けてもらいたい場所」を示したものです。検討中の物件が居住誘導区域の内か外かは、将来の暮らしやすさを考える材料になります。区域の図は市がPDFで公開していますが、本ページでは区域の範囲を読み取れていません(未取得)。都市整備課 計画整備係(0737-22-3609)でご確認ください。

都市計画法の開発許可が必要になる面積の基準や、盛土規制法(宅地造成及び特定盛土等規制法)の規制区域については、有田市・和歌山県の公式ページで本ページ作成時点に確認できていません(未取得)。土地を買って造成・新築する予定の方は、契約の前に都市整備課と和歌山県の窓口にご確認ください。

出典:有田市「第2次有田市都市計画マスタープラン」 https://www.city.arida.lg.jp/shisei/keikaku/1004617.html /和歌山県「都市計画区域マスタープランについて」 https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/080900/masterplan/kuiki_mp.html /有田市「有田市立地適正化計画」 https://www.city.arida.lg.jp/shisei/keikaku/1001298.html /有田市「有田市立地適正化計画届出制度」 https://www.city.arida.lg.jp/shisei/machizukuri/1001320.html /有田市「有田市地図公開システム『ありだデジタルマップ』」 https://www.city.arida.lg.jp/shisei/shokai/1004118.html

09有田市の固定資産税・都市計画税(毎年かかるコスト)

購入時の諸費用だけでなく、買ったあと毎年かかる税金も判断材料です。 仲介手数料は1回きりですが、固定資産税・都市計画税は所有している限り毎年発生します。

税目税率課税対象
固定資産税1.5%市内の土地・家屋に課税
都市計画税—市が公表している市税の税目に載っていません(下の注記を参照)
合計1.5%課税標準額に対して

有田市の固定資産税の税率は1.5%です。市公式の「固定資産税」のページは、「税額は、固定資産課税台帳に登録された課税標準額に1.5%の税率をかけて算出します」と案内しています。地方税法が定める固定資産税の標準税率は1.4%ですから、有田市はそれより0.1ポイント高い税率を採っていることになります。市の「半島振興法」のページ(工場などの固定資産税を3年間軽くする不均一課税の案内)も、軽くした税率を1年目「100分の0.15」、3年目「100分の0.75」としており、1.5%の10分の1・2分の1にあたる数字で、税率1.5%と整合します(当方の読み取り。市の例規集の市税条例は、本ページ作成時点で閲覧できていません)。

一方で、都市計画税は、市が公表している市税の税目に載っていません。市の「財政事情」(令和7年9月30日現在の公表)にある令和6年度決算の市税は、市民税・固定資産税・軽自動車税・市たばこ税・入湯税の5税目です。当方は「有田市では都市計画税は課されていない」と読み取っていますが、「課税していない」と明記した市公式の文は確認できていません。

買う側にとっての意味を、計算例でお示しします。課税標準額が1,000万円なら、有田市の1.5%で年15万円。固定資産税が1.4%で都市計画税のない市なら年14万円、固定資産税1.4%に都市計画税0.3%がかかる市なら年17万円です(いずれも当方の計算例。軽減措置は考えていません)。「都市計画税がないから税が安い市」と単純には言えず、「固定資産税が少し高い市」とも単純には言えない、というのが有田市の税です。よその市の物件と比べるときは、税率ではなく、実際の年税額で比べてください。

納税義務者は毎年1月1日時点の所有者です。市の「固定資産税Q&A」は、年の途中で売買した場合について、月割り・日割りの制度はなく、1月1日時点の所有者がその年度の全額を納める義務を負うこと、負担の割合は当事者のあいだで決めることになる、という趣旨の説明をしています。決済のときに売主と買主で精算する固定資産税は、仲介手数料とは別にかかる実費です。家屋の評価は3年に1度の評価替えの年に見直され、古い家でも評価額が一定のところで下げ止まることも、同じQ&Aに書かれています。

納期(各期の月)と免税点は、市公式の該当ページを本ページ作成時点で確認できませんでした(未取得)。上の表に納期・免税点を載せていないのはそのためです。固定資産課税台帳の縦覧は毎年4月1日から4月末まで(土曜日・日曜日を除く)、税務課で行われています。

住宅用地の特例と新築住宅の減額について。住宅が建っている土地の課税標準を軽くする特例(200㎡以下の部分は6分の1、200㎡を超える部分は3分の1)と、一定の新築住宅の固定資産税を一定期間2分の1にする減額は、地方税法にもとづく全国共通の仕組みです。ただし、有田市公式の「固定資産税」のページには、これらの説明や、有田市での適用要件の記載がありません。検討中の物件に当てはまるかどうかは、税務課 資産税係(0737-22-3582)でご確認ください。

有田市の住宅地の標準地は、180㎡・166㎡・203㎡です。3地点のうち2地点が200㎡以下、1地点(初島町浜)が200㎡をわずかに超えています。みかん畑や山の一部がついた広い敷地の家を買う場合は、どこまでが住宅用地として扱われ、どこからが農地・雑種地として課税されるのかで税額が変わります。売主側の課税明細書で、筆ごとの地目と税額を確認してください。

税率が1.5%だということは、新築の減額が終わったあとの増え方も、そのぶん大きいということです。資金計画には、減額が終わったあとの税額を入れておいてください。

※税率・免税点は有田市の公表資料にもとづく最新値です。税額は物件ごとの課税標準額により異なります。正確な税額は市の資産税課または納税通知書でご確認ください。

10有田市の学区・子育て支援(住所で決まるもの)

有田市は学校選択制を実施していません(指定校制)。住所地によって通う小学校・中学校が決まります。有田市では住所そのものが学校を決めるため、物件選びの段階で通学区域を確認しておく重要度が上がります。市公式は「入学予定児童の住所により学校を指定しますが、一定の要件を満たす場合は指定学校への変更を認めています」と説明しています(有田市「小学生になる前に」)。ただし、どの住所がどの小学校になるかを一覧にした通学区域の表は、市公式サイトで該当ページを特定できませんでした(未取得)。中学校は市内に1校(有和中学校)だけなので、市立中学校については「どの学校になるか」で迷うことはありません。検討中の物件の小学校区は、有田市教育委員会 教育総務課(0737-22-3758)に住所を伝えてご確認ください。

指定された学校以外に通えるケース(指定校変更)

指定校制でも、次の事由に当てはまれば指定校以外への就学が認められる場合があります。 「入学前に転居予定」「建て替え中の仮住まい」は多くの市で認められるため、 購入と入学のタイミングが重なる方は事前に教育委員会へ確認してください。

  • 市公式は「一定の要件を満たす場合は指定学校への変更を認めています」と書いていますが、その要件(許可される事由)の一覧は、市公式のページ本文に載っていません(未取得)。このページでは、他の市の基準を当てはめて書くことはしていません。
  • 家の購入に伴って「引渡しより先に、引越先の小学校へ通わせたい」「学年末までは元の小学校に通わせたい」といった希望がある場合は、売買契約を結ぶ前後の早い段階で、教育総務課(0737-22-3758)にご相談ください。
  • 入学する年の1月31日までに、入学通知と学校の指定が届きます(市公式)。引渡しが年明けになる場合は、どの時点の住所で学校が指定されるかを確かめておくと安心です。

※許可基準・受付時期は毎年変わります。最終判断は有田市の教育委員会です。必ず一次情報でご確認ください。

子育て支援は「市町村ごとに」違う

こども医療費助成や待機児童数は市町村が独自に決めているため、 隣の市に移るだけで条件が変わります。同じ和歌山県内でも、市が変われば条件が変わります。

項目内容
こども医療費助成の対象満18歳に達する日以後の最初の3月31日まで(通院・入院とも。令和3年4月1日から18歳まで拡大)
所得制限所得制限なし(有田市「子ども医療費助成制度」)
一部自己負担なし(保険診療の自己負担分が無料。保険診療外の費用は対象外)

中学校は市内に1校 ― 令和6年4月に開校した有和中学校

有田市で子育てを考えるとき、最初に知っておくべき事実がこれです。市公式の「小・中学校一覧」は、次のように書いています。

種別学校名備考(市公式)
市立小学校(7校)箕島小学校/田鶴小学校/保田小学校/宮原小学校/糸我小学校/初島小学校/港小学校—
市立中学校(1校)有和中学校令和6年4月1日開校
閉校した中学校箕島中学校/保田中学校/文成中学校令和6年3月31日に閉校
閉校した中学校初島中学校令和4年3月31日に閉校

※有田市「小・中学校一覧」(令和6年5月22日更新)による。各校の所在地・児童生徒数・小学校の校区は、市公式のページ本文で確認できておらず、未取得です。

家を買う人にとっての意味は、3つあります。

  • 市立中学校については、どこに住んでも同じ学校です。「中学校区で物件を選ぶ」という考え方は、有田市では当てはまりません。
  • そのかわり、通学の距離と手段が、家の場所で大きく変わります。市域は東西約10km。市のデマンドバス「ありバス」のページは、有和中学校の通学利用に配慮したダイヤの改正を案内しており、市の地域公共交通計画にも「通学に利用しやすい運行ルートやダイヤの見直し」が施策として挙がっています。お子さんが中学生になったとき、徒歩・自転車・バスのどれで通うことになるのかを、買う前に確かめてください(有和中学校の所在地は本ページでは確認できていません)。
  • 古い物件広告や地図には、閉校した中学校の名前が残っていることがあります。「◯◯中学校まで徒歩◯分」という記載は、いまの学校かどうかを確認してください。

子ども医療費は、18歳の年度末まで自己負担なし・所得制限なし

有田市の子ども医療費助成制度は、満18歳に達する日以後の最初の3月31日までの子どもが対象で、通院・入院とも、保険診療の自己負担分が無料です。所得制限はありません。市公式によれば、令和3年4月1日から対象が18歳までに広がりました。県内の医療機関で、マイナンバーカード(または資格確認書)と受給資格証を提示して受診します。窓口は福祉部 こども課 子育て推進係(0737-22-3524)です。

入学祝い10万円 ―「市内に住んで6か月以上」という要件に注意

有田市には小・中学校入学等祝い補助金があります。市公式の案内(令和8年5月14日更新)は次のとおりです。

項目内容(有田市「小・中学校入学等祝い補助金支給事業」)
金額入学児童・生徒1人につき10万円
対象子が小・中学校に入学した年の5月1日に市内に住所を有する保護者(里親を含む)
要件本人および子が有田市に住所を有してから6か月以上経過していること。市税等の滞納がないこと
時期案内の郵送は5月中、提出期日は5月末、支給は6月中の予定

家を買って有田市に移る方は、「6か月以上」に気をつけてください。お子さんの入学に合わせて春に引っ越す場合、その年の入学祝いは要件を満たさない可能性があります。「6か月」をいつの時点で数えるのかは市にご確認ください。引渡しと転入の時期を決める材料になります。

家を買う人に直接関係する制度

①三世代定住等支援事業(令和8年度)。中学生以下のお子さんがいる方が、市内の親世帯と同居または近居するために住宅を新築・増築・購入する場合の補助です。補助額は取得費用の50%(上限20万円)。親世帯が有田市に1年以上住んでいること、平成30年4月1日以降の契約で令和9年3月31日までに所有権の登記をすること、住宅の取得日から6か月以内に申請すること、などの要件があります。窓口は経営企画課(0737-22-3731)。

②移住推進空き家・空き地活用補助金。市外に住んでいて、有田市の空き家・空き地バンクに利用登録した移住者(転入前の1年間、有田市に住所を置いていない方)が対象です。市公式の案内(令和8年6月22日更新)による補助率と上限は次のとおりです。

メニュー補助率上限若年世帯などの上限
空き家の購入(バンク登録の空き家)1/250万円100万円
空き家の改修(市内業者が施工)2/380万円100万円
空き地での新築(市内業者)1/2070万円120万円
空き地での新築(市外業者)1/3050万円100万円

※右端の上限は、世帯主が40歳未満の世帯、または義務教育終了前の子を扶養する世帯。世帯主であること、補助金の交付日から10年間は有田市に居住する意思があること、市税の滞納がないことなどの要件があります。改修工事は交付決定の前に着工すると対象外です。

③空き家・空き地バンク仲介手数料補助金。バンクの物件を、和歌山県宅地建物取引業協会の加盟業者を介して売買・賃貸したときの仲介手数料について、2分の1(上限5万円)を補助する制度です。これは「支払った仲介手数料の一部を補う」制度ですから、家タダとは考え方が逆になります。空き家・空き地バンクの物件が家タダの仲介手数料0円の対象になるかどうかは、物件ごとの取引の形によります(あとの「よくある質問」で説明します)。

④住宅の耐震診断・補強設計・改修工事の補助。木造住宅は平成12年5月31日以前に着工、非木造住宅は昭和56年5月31日以前に着工された市内の住宅が対象で、木造住宅の耐震診断は個人負担なし。補強設計と改修工事をあわせて行う場合の補助の限度額は最大131万6,000円です(令和8年度の案内)。補助金の交付決定の前に着手(業者との契約を含む)すると対象外になります。窓口は都市整備課 公共建築係(0737-22-3619)。

⑤有田市移住支援金。東京圏から有田市へ転入した方が対象で(転入前の10年間のうち通算5年以上、東京23区に住んでいた、または東京圏から東京23区に通勤していたことなどの要件と、就業・テレワーク・起業などの要件があります)、単身は60万円、2人以上の世帯は100万円。令和5年4月1日以降に転入した方には、18歳未満の子ども1人につき100万円の加算があります。申請は転入後1年以内で、事前の問い合わせが必要です(経営企画課 0737-22-3731)。大阪や和歌山市など、東京圏以外から移る方は対象になりません。

⑥住宅リフォーム工事費補助事業(令和8年度)。市内の施工業者(市内で1年以上続けて営んでいる事業者)と契約して行う、消費税別10万円以上のリフォーム工事が対象で、工事費の20%・上限20万円。交付決定のあとに工事契約・着手することが条件です。令和8年度の受付は6月から12月28日までで、予算(1,500万円)に達すると終わります。買ったばかりの中古住宅のリフォームが対象になるかどうかは、市公式のページに記載がありませんので、都市整備課 公共建築係(0737-22-3619)にご確認ください。

このほか市公式サイトには、【フラット35】地域連携型による住宅ローンの金利引き下げ、ブロック塀等撤去補助事業、出産祝金、1歳祝い金、修学旅行費補助金などのページがあります。これらの金額と要件は、本ページでは確認していません(未取得)。補助制度は年度ごとに予算と要件が変わります。当てにして資金計画を組む前に、必ずその時点の要件を市にご確認ください。

なお学校給食費(金額・無償化の有無)、保育料、待機児童数は、市公式で確認できませんでした(未取得)。毎月の家計に関わる項目ですので、教育総務課(0737-22-3758)・こども課(0737-22-3524)にご確認ください。

出典:有田市「小・中学校一覧」 https://www.city.arida.lg.jp/kurashi/kosodatekyoiku/kyoiku/1000870.html /有田市「小学生になる前に」 https://www.city.arida.lg.jp/kurashi/kosodatekyoiku/kyoiku/1000869.html /有田市「子ども医療費助成制度」 https://www.city.arida.lg.jp/kosodatenavi/teatejosei/1001058.html /有田市「有田市小・中学校入学等祝い補助金支給事業」 https://www.city.arida.lg.jp/kosodatenavi/kosodateshien/1003456.html /有田市「令和8年度三世代定住等支援事業のお知らせ」 https://www.city.arida.lg.jp/kurashi/sumai/1001031.html /有田市「移住推進空き家・空き地活用補助金」 https://www.city.arida.lg.jp/kurashi/sumai/1003472/1002476.html /有田市「空き家・空き地バンク仲介手数料補助金」 https://www.city.arida.lg.jp/kurashi/sumai/1003472/1003407.html /有田市「住宅の耐震診断・補強設計・改修工事 補助事業の募集」 https://www.city.arida.lg.jp/kurashi/sumai/1001032.html /有田市「有田市デマンドバス」 https://www.city.arida.lg.jp/kurashi/kotsudoro/kotsu/1001014.html

11有田市で家を買う前に必ず確認したい点

1|まず、使えるデータと未取得の項目を共有させてください

このページでいちばん誠実に書くべきなのは、ここです。 有田市について、公的データで分かることと、まだ取れていないことを一覧にします。

項目有田市の状況
直近4四半期の成約0件。種別・町丁目・最寄駅ごとの集計はすべてなし(取引がないという意味ではありません)
戸建・マンションの成約中央値成約価格情報は0件。不動産取引価格情報の戸建て9件・中央値350万円(「有田市の価格の目安」の章。件数が少ないので目安です)。マンションは記録なし
住宅地の標準地3地点(保田・宮原・糸我の3地域には1地点もない)
商業地の標準地2地点
工業地の標準地0地点
都市計画税市が公表している市税の税目に記載なし。「課税していない」という明文は未確認
固定資産税の納期・免税点未取得
居住誘導区域・都市機能誘導区域の範囲未取得(計画書・区域図を読み取れず)
みかんの里特別用途地区の制限の内容、用途地域ごとの建ぺい率・容積率未取得
小学校の校区、指定学校の変更が認められる要件未取得(市公式のページ本文に記載なし)
学校給食費・保育料・待機児童数未取得
JRの本数・所要時間、デマンドバスの便数未取得
津波災害警戒区域の指定日・基準水位、津波の最大の高さ未取得(区域図が県から公開されていることと、市の計画の「津波高1mの到達33分」・地域別の浸水深は確認済み)
令和7年国勢調査の結果未取得(本ページは令和2年までの数字)

これらを「だいたいこのくらい」と推測で埋めることはしていません。 他の市や、有田郡の町の数字を当てはめることもしていません。 分からないことは分からないと書くというのが、このページの方針です。

2|津波 ―「津波高1mの到達33分」。避難対象は14地区

有田市津波避難計画(平成29年3月策定)は、南海トラフ巨大地震(Mw9.1)による津波を対象にしています。 計画に書かれている数字と、市の津波ハザードマップのページの説明は次のとおりです。

項目有田市の資料に書かれていること
津波の到達津波高1mとなる時間は33分(津波避難計画)。 津波ハザードマップのページは「地震発生後30分〜40分で津波が到達すると想定」
避難対象地域箕島、新堂、港町、辰ヶ浜、小豆島、古江見、野、山地、辻堂、逢井、男浦、矢櫃、高田、初島町浜の14地区
津波避難困難地域「有田市においては、避難困難地域に該当する地域は無い」
避難の方法「避難方法は徒歩によるものとする」(避難行動要支援者などは自動車の使用も検討)

地域ごとの浸水の深さは、第2次有田市都市計画マスタープランに書かれています。

地域東海・東南海・南海3連動地震南海トラフ巨大地震
箕島地域浸水深0.01〜1.0m浸水深1.0〜2.0m
初島・港地域(初島町浜や港町の臨海部)浸水深2.0〜3.0m浸水深3.0〜5.0m
宮崎地域(湯浅湾に面した海岸部を中心に)浸水深3.0〜5.0m浸水深5.0m以上

住宅地の標準地3地点の大字(箕島・宮崎町・初島町浜)は、すべてこの3地域にあります。 これは「標準地そのものが浸水する」という意味ではありません(同じ大字でも、海から離れた高い場所があります)。 ただ、有田市で値段の物差しになっている場所は、どこも津波の想定がある地域にあるということです。 マスタープランは市全体について、南海トラフ巨大地震では「有田川沿いで概ね浸水深0.01〜5.0m未満」とも書いています。 津波は、海岸だけでなく川沿いにも入ってくるという想定です。

物件ごとの浸水の想定は、市の津波ハザードマップ、または「ありだデジタルマップ」で確認してください。 有田市には、津波災害警戒区域の指定があります。 和歌山県は「有田市 津波災害警戒区域」の区域図を16の図に分けて公開しており、市の津波ハザードマップのページからもリンクされています。 指定日と、場所ごとの基準水位は、本ページでは確認できていません(未取得)。 検討中の物件が区域の内か外かは重要事項説明で説明される項目ですので、契約の前に県の区域図で確かめてください。

3|洪水 ― 有田川。想定最大規模は24時間798mm

有田市洪水ハザードマップ(令和7年7月8日更新)の対象河川は有田川です。 雨の想定は2種類あります。

計画規模降雨:有田川流域の2日間407mm
想定最大規模降雨:有田川流域の24時間798mm

マスタープランは、計画規模の雨で「新堂や山田原の平野部を中心に、浸水深3.0〜5.0m未満」(箕島地域)、 「浸水深0.5〜3.0m未満」(宮原地域)の浸水を、 想定最大規模の雨で「市東部の平野部で浸水深5.0〜10.0m未満」の浸水を挙げています。

  • 想定の浸水深と、家の階数・床の高さを照らして考えてください。 平屋や、上の階に逃げ場のない間取りの家は、とくに注意が必要です。
  • ハザードマップは「計画規模」と「想定最大規模」の2枚を両方見てください。 市のページには、それぞれのマップ面と啓発面が別のPDFで載っています。
  • 水害への備えの補助があります。市公式サイトには止水板設置補助事業、雨水タンク設置補助金のページがあります (金額・要件は本ページでは未確認)。マスタープランによれば、雨水の公共下水道の事業が平成31年(2019年)から行われています。
  • 火災保険の水災補償を付けるかどうか、保険料がいくらになるかも、買う前に見積もってください。

4|土砂災害 ― 警戒区域623.0ha・特別警戒区域65.3ha

マスタープランによれば、有田市の土砂災害警戒区域は623.0ha、土砂災害特別警戒区域は65.3haです。 市域3,683haに対して、警戒区域は約17%にあたります(当方算出)。 市の北側には長峰山脈、南側にも山地が迫り、みかん畑は斜面に広がっています。

  • 特別警戒区域(レッドゾーン)では、建物の構造に規制がかかります。 市の耐震改修の補助でも、「土砂災害特別警戒区域における新築」は現地建替えの補助から除かれています。
  • 市の土砂災害ハザードマップは10の図に分かれています (初島北部/初島南部〜港町〜箕島/新堂〜山田原〜下中島/宮原町北部/宮原町南部/宮崎町西部/ 宮崎町東部〜古江見〜山地〜野西部/野〜辻堂〜星尾〜千田/千田/糸我)。 市内のほぼすべての地域に図があるということです。
  • 区域の詳しい位置は、和歌山県の「わかやま土砂災害マップ」で確認できます(市のページからリンクされています)。

5|建物の耐震性 ― 木造は平成12年5月以前の着工なら診断無料

南海トラフ巨大地震の想定がある市ですから、建物の耐震性は最優先の確認項目です。 有田市の補助(令和8年度)は、木造住宅は平成12年5月31日以前に着工、非木造住宅は昭和56年5月31日以前に着工された住宅が対象です。

  • 木造住宅の耐震診断は個人負担なし(非木造は費用の3分の2・上限89,000円の補助)。
  • 補強設計と改修工事をあわせて行う場合の補助の限度額は最大131万6,000円。現地での建替え工事も対象に含まれます (土砂災害特別警戒区域での新築は除く。省エネ基準への適合が必要)。
  • 交付決定の前に業者と契約すると、補助の対象外になります。 中古戸建てを買ってすぐ改修したい方は、「買う→申請する→交付決定→契約・着工」の順番と、受付期間(令和8年度は4月13日〜12月28日)を考えて、引渡しの時期を決めてください。

築年の古い中古戸建てを検討される方は、買う前に耐震診断の有無を売主側に確認してください。 平成30年時点で空き家が2,160戸ある市です。長く空いていた家は、雨漏りやシロアリの状態もあわせて確認が必要です。

6|排水は下水道ではなく、浄化槽かどうか

有田市の汚水処理人口普及率は40.1%(令和5年度)。漁業集落排水があるのは矢櫃・逢井の2地区です。 中古戸建ては、排水の接続先を必ず確認してください。

  • 合併処理浄化槽か、単独処理浄化槽か、くみ取りか。
  • 浄化槽の設置年、人槽、点検・清掃・法定検査の記録。
  • 単独処理浄化槽・くみ取りの場合、合併処理浄化槽への転換費用と、市の補助(5人槽で332,000円+撤去・配管の加算)。 新築は原則として補助の対象外です。

7|敷地に農地が含まれていないか。前面の道は建て替えに足りるか

有田市は、都市計画区域の約42.1%が農地です。家の敷地だと思っていた場所の一部が、登記のうえでは「畑」ということがあります。

  • 登記簿の地目を、敷地のすべての筆について確認する。
  • 農地が含まれる場合、農地法の許可・届出が必要か、農用地区域(1,642ha)にかかっていないか。
  • 前面の道が建築基準法上の道路か、幅は足りるか。 漁港の集落やみかん山の斜面には、細い道・階段の先に建つ家があります。建て替えや、工事の車が入れるかに関わります。
  • 都市計画図と道路台帳は「ありだデジタルマップ」で、埋蔵文化財包蔵地も同じ地図で確認できます。

8|用途地域の内か外か。居住誘導区域の内か外か

有田市に市街化調整区域はありませんが、用途地域があるのは約627.1ha(都市計画区域の約18.7%)だけです。 用途地域の外では、隣に建つ建物の種類を用途地域で区分けする仕組みが働きません。 また、宮原地区の一部は都市計画区域の外です。 検討中の物件が、①都市計画区域の内か外か、②用途地域の内か外か、③居住誘導区域の内か外かを、 都市整備課 計画整備係(0737-22-3609)または都市計画図で確かめてください。

9|中学校は1校。通学の手段を確かめる

市立中学校は有和中学校の1校です。家の場所によって、通学の距離と手段がまったく違います。 デマンドバス「ありバス」は日曜・祝日などが運休で、停留所によっては予約が必要です。 部活動や行事のある日の帰りの足まで含めて、買う前に時刻表で確かめてください。

10|補助制度は「対象になるか」「順番」を契約前に

有田市の住まいに関する補助は、申請と契約の順番で対象になるかどうかが変わります。

制度順番・時期の要件(市公式)
移住推進空き家・空き地活用補助金契約の前に空き家・空き地バンクへの利用登録が必要。購入の補助は売買契約のあとに申請。改修は交付決定の前に着工すると対象外
住宅の耐震改修の補助交付決定の前に契約すると対象外
三世代定住等支援事業住宅の取得日から6か月以内に申請。令和9年3月31日までに所有権の登記
小・中学校入学等祝い補助金入学した年の5月1日に市内に住所。市内に住所を有して6か月以上

「買ってから調べたら対象外だった」を避けるために、対象になりそうな制度は、契約の前に市の窓口へご確認ください。

出典:有田市「津波避難計画」 https://www.city.arida.lg.jp/kurashi/bosai/keikakumap/1000685.html / 有田市「有田市津波ハザードマップ」 https://www.city.arida.lg.jp/kurashi/bosai/keikakumap/1000686.html / 和歌山県「有田市 津波災害警戒区域」 https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/082500/tsunami/kuiki_arida.html / 有田市「有田市洪水ハザードマップ」 https://www.city.arida.lg.jp/kurashi/bosai/keikakumap/1000687.html / 有田市「土砂災害ハザードマップ」 https://www.city.arida.lg.jp/kurashi/bosai/keikakumap/1003970.html / 有田市「防災計画・マップ」 https://www.city.arida.lg.jp/kurashi/bosai/keikakumap/index.html / 有田市「第2次有田市都市計画マスタープラン」 https://www.city.arida.lg.jp/shisei/keikaku/1004617.html / 有田市「住宅の耐震診断・補強設計・改修工事 補助事業の募集」 https://www.city.arida.lg.jp/kurashi/sumai/1001032.html / 有田市「浄化槽設置整備事業補助金」 https://www.city.arida.lg.jp/kurashi/gomikankyo/jokaso/1000976.html / 有田市「第5次有田市長期総合計画 後期基本計画」 https://www.city.arida.lg.jp/shisei/keikaku/1005171.html

12有田市の成り立ち ― 箕島町と3つの村が合併し、昭和31年に市になった、有田川河口の市

有田市は、昭和31年(1956年)5月1日に市制を施行した市です。 第2次有田市都市計画マスタープランは、こう書いています。

「昭和29年(1954年)9月に1町3村が合併し、有田町が誕生した。 昭和31年(1956年)5月1日に『有田市』に昇格し、市制を施行した。 その後、昭和37年(1962年)8月に初島町と合併して現在の市域となった」

市勢要覧2012によれば、昭和29年に合併した1町3村は箕島町・保田村・糸我村・宮原村です。

年できごと
永享年間(1429〜1440年)糸我町の神田池に自然に生えた橘が「蜜柑」と名付けられた、という説(市公式)
天正2年(1574年)糸我の庄屋が肥後の八代から小みかんの苗木を持ち帰った、という説(市公式)
大正14年(1925年)紀勢西線が開通し、現在のJR紀伊宮原駅が設置される
昭和13年(1938年)現在のJR初島駅が設置される
昭和16年(1941年)初島に石油工場が立地
昭和28年(1953年)有田川が決壊。同年8月11日、災害復興を目的として都市計画区域を指定
昭和29年(1954年)9月箕島町・保田村・糸我村・宮原村が合併し、有田町が誕生
昭和31年(1956年)5月1日市制を施行し、有田市に(市章もこの日に制定)
昭和37年(1962年)8月初島町と合併し、現在の市域に
昭和44年(1969年)5月20日現在の都市計画法にもとづく都市計画を決定
昭和61年(1986年)4月1日市民憲章、市花(みかん)、市木(椎)を制定
平成10年・平成13年矢櫃地区・逢井地区で漁業集落排水を整備
平成29年(2017年)3月に津波避難計画を策定。4月1日に市魚(たちうお)を制定
令和2年(2020年)1月立地適正化計画を一部改定
令和4年(2022年)3月31日初島中学校が閉校
令和6年(2024年)4月1日有和中学校が開校(箕島・保田・文成の3中学校は3月31日に閉校)
令和7年(2025年)3月第5次有田市長期総合計画 後期基本計画を策定

「有田」という地名の由来は、市公式のページでは確認できませんでした(未取得)。 なお、東隣の有田川町、南隣の湯浅町、そして広川町は有田郡の町で、有田市とは別の自治体です。 名前が似ていますが、税率・学校・補助制度はそれぞれ違います。

町と村の単位が、いまも6つの地域として残っています

市ができる前の箕島町・保田村・糸我村・宮原村・初島町という単位は、 いまも市の都市計画マスタープランの地域区分(箕島・初島・港・宮原・宮崎・保田・糸我)に引き継がれています。 小学校の名前も、箕島・保田・宮原・糸我・初島・港・田鶴と、地域の名前に重なります。

家を買う人にとっての意味は、「有田市」というひとつの名前で考えないほうがよい、ということです。 特急の停まる箕島駅と市役所がある箕島、石油工場とともに発展した初島・港、 国道42号沿いに店が並ぶ宮崎、漁港の集落、みかん畑の広がる保田・糸我、熊野参詣道の通る宮原。 東西10kmの小さな市ですが、地域ごとに、駅までの距離も、津波・洪水・土砂の想定も、町の成り立ちも違います。 物件を見るときは、まず「6地域のどこか」を確かめてください。

400年来のみかん

市公式は「農業の中心は、400年来の歴史と伝統を持つ有田みかん」と書き、 紀州藩主の保護、気候の条件、農民の努力によって産地の基盤が築かれたと説明しています。 起源については2つの説が紹介されており、どちらも舞台は糸我です。 市花は「みかん」。市の特別用途地区には「みかんの里」という名前が付いています。

みかん畑が広がっていることは、家を買う人にとって実務上の意味を持ちます。 都市計画区域の約42.1%が農地で、農用地区域は1,642ha。 土地から買って建てる方、畑つきの家を買う方は、契約の前に農地の扱いを確認してください。 また、市の「ありだデジタルマップ」には埋蔵文化財包蔵地の地図があります。 包蔵地で建築や造成をするときは、事前の届出や調査が必要になることがあります。

太刀魚と、石油と

市公式は漁業について、「タチウオは全国一です」と紹介しています。 箕島漁港の小型底びき網漁業を中心に、逢井・千田の定置網、一本釣り、刺網など、さまざまな漁法があり、 タチウオのほかシラス、アジ、サバ、マダイ、ワカメなどがとれるとのことです。平成29年4月1日には、太刀魚が市魚になりました。

初島には、昭和16年(1941年)に石油工場が立地しました。 マスタープランは、それによって社宅などの従業員用の住宅や関連工場が立地したと書いています。 用途地域のうち工業専用地域が172.3ha、臨港地区が177.2haあるのは、この歴史の跡です。 マスタープランは「臨海部工場跡地や低未利用地」を産業拠点のひとつに挙げています。 工場の土地のこれからの使われ方は、初島・港地域で家を買う方にとって気になる点ですが、 本ページでは、公的資料で確認できた範囲のことしか書いていません。最新の状況は、市の発表でご確認ください。

水害から始まった都市計画と、人口

昭和28年(1953年)、有田川が決壊しました。 その年の8月11日、災害からの復興を目的として、都市計画区域が指定されています。 有田市が市になるより前のことです。この市の都市計画は、川の災害から町を立て直すために始まりました。

国勢調査の人口は、昭和55年の35,683人から、平成22年の30,592人、令和2年の26,538人へ。 令和8年9月1日現在の人口は24,366人です。 市は立地適正化計画で住まいを誘導する区域を定め、4つあった中学校を1つにまとめ、 都市計画マスタープランで「2043年に22,200人」という目標を掲げています。

令和8年の地価公示は、住宅地3地点すべてが下落しました。 人が減り、地価も下がっている——この事実を見たうえで、 値上がりを期待して買うのではなく、自分がそこで暮らす費用と安全を、物件ごとに確かめて買う。 このページは、そのための材料を公的資料だけで並べたものです。

出典:有田市「第2次有田市都市計画マスタープラン」 https://www.city.arida.lg.jp/shisei/keikaku/1004617.html / 有田市「市勢要覧2012」 https://www.city.arida.lg.jp/shisei/shokai/1001208.html / 有田市「市章・憲章・市花・市木・市魚・市歌」 https://www.city.arida.lg.jp/shisei/shokai/1001203.html / 有田市「日本一の有田みかん」 https://www.city.arida.lg.jp/shisei/shokai/jiman/1001207.html / 有田市「日本一の太刀魚漁獲量」 https://www.city.arida.lg.jp/shisei/shokai/jiman/1001206.html / 有田市「小・中学校一覧」 https://www.city.arida.lg.jp/kurashi/kosodatekyoiku/kyoiku/1000870.html / 有田市「有田市地図公開システム『ありだデジタルマップ』」 https://www.city.arida.lg.jp/shisei/shokai/1004118.html

13有田市の物件を探す・相談する

ネットで見つけた有田市の物件は、原則どこの会社が広告しているものでも、家タダでご購入いただけます。 SUUMO・アットホーム・ホームズ・各社ホームページ、どこで見つけた物件でも構いません。 物件URLをLINEで送っていただければ、その場で「仲介手数料0円の対象か」を無料でお答えします。

ご相談から引渡しまでの流れ

ステップ内容費用
1. ご相談LINE・電話・メールで物件URLをお送りください無料
2. 無料診断仲介手数料0円の対象か、相場と比べて妥当か回答無料
3. 内覧有田市内の物件は担当者が現地までご同行します無料
4. 調査役所・法務局調査、都市計画区域の内外・用途地域の確認、レインズ成約データの確認無料
5. 価格交渉成約事例を根拠に交渉を代行します無料
6. 契約・決済重要事項説明、住宅ローン手続きのサポート仲介手数料0円

※物件価格・印紙税・登記費用・住宅ローン保証料など、仲介手数料以外の実費は別途必要です。

お問い合わせ

項目内容
会社名株式会社MILLIONS(家タダ)
所在地大阪市中央区西心斎橋 おおきに心斎橋Landmarkビル702
免許番号大阪府知事(1)第66296号
電話06-4256-4106
LINELINEで相談する

※掲載の数値は令和8年地価公示、国勢調査、国土交通省 不動産情報ライブラリの成約価格情報ほか公的資料にもとづきます。基準日は出典欄をご確認ください。

14有田市の不動産購入に関する記事

15有田市の不動産購入 よくある質問

有田市で本当に仲介手数料は0円になりますか?

はい。ネットに掲載されている有田市の物件は、原則どこの会社が広告しているものでも、家タダを通してご購入いただければ買主様の仲介手数料は0円です。宅地建物取引業法第46条にもとづく報酬額告示は報酬の上限を定めたもので、下限の定めはありません。家タダは売主様側からの報酬だけで成立する形に取引を組み立てているため、買主様からは仲介手数料をいただきません。ただし、すべての物件が対象になるわけではありません。売主様側から報酬を受けられない取引の形になる物件は、0円の対象外になることがあります。対象かどうかは、物件のURLをLINEでお送りいただければ無料でお答えします。

有田市の家の相場はいくらですか?

戸建ての価格の目安は、中央値で350万円です(不動産取引価格情報(国土交通省・取引当事者へのアンケート調査)・有田市の戸建て9件。件数が少ないので目安です)。まんなか半分の幅は200万円〜1,220万円で、土地165㎡・延床95㎡・建築年1982年(いずれも中央値)です。住宅地の土地だけの取引は15件・㎡単価の中央値14,000円/㎡です。一方、国土交通省の成約価格情報(2025年第2四半期〜2026年第1四半期)に、有田市の成約は1件も載っていません(成約価格情報は国土交通省の公表データで、家タダ自身の成約実績ではありません)。公表データに載っていないということで、取引がないという意味ではありません。土地の目安になるもう一つの公的な数字は地価公示です。令和8年の住宅地3地点の平均は1㎡あたり30,766円(前年比−2.4%)。最高は箕島字西平尾の37,900円、最安は初島町浜の24,200円です。標準地1区画の「価格×地積」は約491万円〜約682万円(当方の掛け算。建物は含みません)。このページに出てくる800万円・1,500万円・2,500万円は、相場ではなく手数料の計算例です。

有田市の地価は下がっていますか?

令和8年地価公示では、住宅地3地点のすべてが下落しました。箕島字西平尾が−2.3%、初島町浜が−2.4%、宮崎町字宮ノ脇が−2.6%で、平均は−2.4%です。商業地は2地点で、古江見字西坪が−1.5%、箕島字北広瀬は前年と比べられる価格がありません。住宅地の標準地が3地点以上ある和歌山県内12市町のなかで、平均価格は7位、変動率は12位(当方の集計)。地価が下がっていることは、買いやすいということでもあり、将来手放すときの価格が読みにくいということでもあります。国勢調査の人口は平成27年から令和2年の5年間で約6.8%減りました。値上がりを期待するのではなく、ご自身が住み続ける家として選ぶのが自然です。

有田市の固定資産税は高いのですか? 都市計画税はかかりますか?

固定資産税の税率は1.5%です。市公式は「課税標準額に1.5%の税率をかけて算出します」と案内しています。地方税法の標準税率は1.4%です。都市計画税は、市が公表している市税の税目(令和6年度決算の市民税・固定資産税・軽自動車税・市たばこ税・入湯税)に載っていません。当方は「有田市では都市計画税は課されていない」と読み取っていますが、「課税していない」と明記した市公式の文は確認できていません。課税標準額1,000万円あたりの年税額は、有田市の1.5%で15万円、1.4%のみの市で14万円、1.4%に都市計画税0.3%がかかる市で17万円です(当方の計算例)。検討中の物件については、売主側の納税通知書(課税明細書)で実際の税額を確認するのが確実です。納期と免税点は、本ページでは確認できていません。

有田市に市街化調整区域はありますか?

ありません。和歌山県の都市計画区域マスタープランは、有田都市計画区域の区域区分を「無」としています。都市計画区域は、宮原地区の一部と沖ノ島を除く市域の約3,351ha。そのうち用途地域が指定されているのは8種類・約627.1haです。ただし「どこでも自由に建てられる」という意味ではありません。都市計画区域の約42.1%は農地で、農用地区域(1,642ha)の農地は原則として住宅用に転用できません。用途地域の外では、隣に建つ建物の種類を用途地域で区分けする仕組みが働きません。確認すべきなのは、①都市計画区域の内か外か、②用途地域の内か外か、③農地や災害の区域にかかるかです。都市計画図は、市の地図公開システム「ありだデジタルマップ」で見ることができます。

有田市から和歌山市・大阪方面へ通勤できますか?

市内の鉄道はJR紀勢本線で、駅は初島・箕島・紀伊宮原の3つです。特急が停まるのは箕島駅です(第2次有田市都市計画マスタープラン)。1日あたりの乗車人員は、令和3年度で箕島駅1,269人、紀伊宮原駅509人、初島駅285人(有田市地域公共交通計画)。和歌山駅や大阪方面への所要時間・本数は、市の計画書には載っておらず、本ページでは確認していません。通勤・通学を予定されている方は、買う前にJR西日本の時刻表で、朝の便と帰りの最終便を必ず確認してください。市内の移動は約61%が自動車です。デマンドバス「ありバス」は大人200円で、日曜・祝日などは運休します。駅までの行き方と、駐車場の台数もあわせてご確認ください。

有田市の学区はどうやって決まりますか? 学校は選べますか?

小学校は、住所によって学校が指定されます。市公式は「入学予定児童の住所により学校を指定しますが、一定の要件を満たす場合は指定学校への変更を認めています」と説明しています。市立小学校は7校(箕島・田鶴・保田・宮原・糸我・初島・港)。市立中学校は有和中学校の1校だけです(令和6年4月1日開校。箕島・保田・文成の3中学校は令和6年3月31日に閉校)。どの住所がどの小学校になるかの一覧と、指定学校の変更が認められる要件は、市公式のページ本文で確認できませんでした。教育総務課(0737-22-3758)に、物件の住所を伝えてご確認ください。中学校が1校ですので、家から学校までの距離と通学の手段もあわせて確かめてください。

有田市の子育て支援や、家を買うときの補助はありますか?

子ども医療費は18歳に達する日以後の最初の3月31日まで、通院・入院とも自己負担なし・所得制限なしです。小・中学校の入学時には1人10万円の入学等祝い補助金があります(市内に住所を有して6か月以上などの要件あり)。家の購入に関しては、①三世代定住等支援事業(市内の親世帯と同居・近居する子育て世帯。取得費用の50%・上限20万円)、②移住推進空き家・空き地活用補助金(空き家・空き地バンクに利用登録した移住者。空き家の購入は2分の1・上限50万円、若年世帯などは100万円)、③住宅の耐震診断・改修の補助(木造の診断は無料、設計と改修で最大131万6,000円)、④浄化槽設置整備事業補助金(転換の場合。5人槽で332,000円)があります。いずれも申請と契約の順番、年度ごとの受付期間に決まりがあります。契約の前に市の窓口へご確認ください。学校給食費・保育料・待機児童数は、市公式で確認できていません。

有田市で家を買うとき、災害はどこを確認すればよいですか?

確認する順番は、津波・洪水・土砂・建物の耐震性です。津波:市の津波避難計画(平成29年3月)は、南海トラフ巨大地震で津波高1mの到達を33分とし、箕島、新堂、港町、辰ヶ浜、小豆島、古江見、野、山地、辻堂、逢井、男浦、矢櫃、高田、初島町浜の14地区を避難対象地域に挙げています。和歌山県が有田市の津波災害警戒区域の区域図を公開しています。洪水:対象は有田川。想定最大規模降雨は24時間798mmで、市東部の平野部では浸水深5.0〜10.0m未満の想定があります。土砂:土砂災害警戒区域は623.0ha、特別警戒区域は65.3ha。耐震:木造住宅は平成12年5月31日以前の着工なら、市の耐震診断を個人負担なしで受けられます。津波・洪水のハザードマップは、市の「ありだデジタルマップ」でも見ることができます。家タダでは、物件ごとにこれらを契約前に無料で確認します。

中古戸建てを買うとき、有田市ならではの注意点はありますか?

5つあります。①排水。汚水処理人口普及率は40.1%(令和5年度)で、浄化槽やくみ取りの家があります。種類と状態を確認してください。②農地。敷地の一部が登記のうえで「畑」になっていないか。農地法の手続きが必要になることがあります。③前面の道。漁港の集落やみかん山の斜面では、車が入りにくい道に面した家があります。建て替えられるかを確認してください。④耐震性と空き家期間。平成30年時点で空き家が2,160戸ある市です。長く空いていた家は、雨漏りやシロアリの状態も確認が必要です。⑤固定資産税。税率は1.5%です。売主側の納税通知書で年税額を確認してください。いずれも、価格の安さだけでは分からない項目です。

空き家・空き地バンクの物件も、家タダで買えますか?

有田市には空き家・空き地バンクがあります。市公式は、市は物件の紹介をするのみで、契約に関する交渉などは仲介業者を介して行うこと、仲介業者は市と協定を結んでいる和歌山県宅地建物取引業協会の加盟業者であることを案内しています。そのため、バンクの物件が家タダの仲介手数料0円の対象になるかどうかは、物件ごとの取引の形によります。対象外になる場合があることを、あらかじめご承知おきください。バンクの物件には、仲介手数料の2分の1(上限5万円)を補助する市の制度や、移住者向けの購入・改修の補助があります(バンクへの利用登録などの要件あり)。また、価格の低い物件では、仲介手数料そのものが小さくなります(400万円以下は計算の区分が別で、たとえば300万円なら上限額は15万4,000円です)。市の補助を使う方法と、家タダを使う方法のどちらがご自身に合うかは、物件のURLをお送りいただければ一緒に確認します。

有田市で買うとき、家タダに頼むデメリットはありますか?

あります。正直にお伝えします。①すべての物件が0円の対象ではありません。売主様側から報酬を受けられない取引の形になる物件(個人の売主様が直接売り出している物件や、空き家・空き地バンクの物件など)は、対象外になることがあります。②0円になるのは仲介手数料だけです。物件価格、印紙税、登記費用、住宅ローンの手数料・保証料、火災保険・地震保険、固定資産税の精算金などの実費は別途かかります。③有田市の補助制度のなかには、家タダを使うと条件に合わなくなる可能性があるものがあります。空き家・空き地バンクの仲介手数料補助金は、和歌山県宅地建物取引業協会の加盟業者を介した取引が対象です。移住推進空き家・空き地活用補助金も、バンクに登録された物件であることが前提です。補助の額と、仲介手数料0円で浮く額(1,500万円の物件なら上限額は56万1,000円)を比べてご判断ください。④有田市は国土交通省の成約価格情報が0件です。そのため家タダは、国土交通省の不動産取引価格情報(有田市の戸建て9件)・地価公示・路線価・固定資産税評価額を使って、価格が妥当かどうかを契約の前にお示しします。⑤有田市固有のコストとして、税率1.5%の固定資産税、浄化槽の維持管理費や入れ替えの費用、古い家なら耐震改修の費用、車の維持費、水災に備える保険料があります。これらは仲介手数料とは関係なくかかる費用で、家タダでも0円にはなりません。家タダは、近畿エリア圏内であれば即日対応します。こうした点をご理解いただいたうえで、対象になるかどうかを、まずは物件URLでお確かめください。

有田市の物件、その価格で買って大丈夫ですか?

有田市は、成約価格情報が0件で、住宅地の標準地も3地点しかない市です。大きな市で使える「近隣の成約事例」「市街化区域か調整区域か」という物差しが、そのままでは使えません。令和8年の地価公示は、住宅地3地点すべてが下落しました。そこで、不動産取引価格情報(国土交通省・取引当事者へのアンケート調査)(有田市の戸建て9件・中央値350万円。件数が少ないので目安です)と地価公示で目安を押さえたうえで、その物件そのものを調べることが大切です。用途地域の内か、外か。敷地に農地が含まれていないか。前面の道は建て替えに足りるか。津波の避難対象地域か、有田川の洪水の想定はどのくらいか、土砂災害警戒区域にかかっていないか。排水は浄化槽か。建物の耐震性はどうか。税率1.5%の固定資産税は、年にいくらか。1校だけの中学校まで、どうやって通うか。家タダでは、こうした調査をすべて契約前に無料で行ったうえで、買主様の仲介手数料0円でお引き渡しまで進めます。計算例として、1,500万円の物件なら56万1,000円、2,500万円の物件なら89万1,000円の差です。気になる物件のURLをLINEでお送りください。

16本ページで使用した出典(すべて公的一次情報)

当ページに掲載した数値は、すべて以下の公的機関の公表資料にもとづいています。基準日も併せてご確認ください。

運営:株式会社MILLIONS(大阪府知事(1)第66296号)

所在地:大阪市中央区西心斎橋 おおきに心斎橋Landmarkビル702

加盟:国土交通大臣指定 不動産流通機構/全国宅地建物取引業協会/不動産公正取引協議会

最終更新:2026年10月8日

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