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【姫路市】で仲介手数料無料で家を買う方法|相場・エリア・交通を公的データで解説

兵庫

兵庫県姫路市 専門 エリアガイド

姫路市で 仲介手数料無料 で家を買う方法。

1,700万円の物件なら 62万7,000円 おトク/仲介手数料の上限額との差

ネットに掲載されている姫路市の物件は、原則どこの会社の物件でも
買主様の仲介手数料0円でご購入いただけます。

姫路市の相場データを確認する新居奉行 家タダ
  • 大阪府知事(1)第66296号
  • 個人情報の入力は不要
  • しつこい営業は一切なし
  • 相談・物件案内・内覧はすべて無料
姫路市の人口
516,046232,086世帯/令和8年9月1日現在(姫路市 推計人口・男249,826人/女266,220人)
住宅地 公示価格
7.07万円/㎡前年比 +0.4%/88地点の単純平均(自算)
直近4四半期の成約
620国土交通省 不動産情報ライブラリ 成約価格情報/戸建371件・マンション249件
買主様の仲介手数料
01,700万円なら62万7,000円の削減

姫路・東姫路・英賀保・御着・溝口・香呂(JR)/飾磨・西飾磨・夢前川・白浜の宮・的形・大塩(山陽電鉄)/北条口・駅前町・呉服町・延末・神田町・宮西町・幸町・五軒邸・新在家・田寺・城北新町/飾磨区・広畑区・網干区・勝原区・大津区・余部区・白浜町・花田町・御国野町・別所町/香寺町・林田町・四郷町・豊富町・夢前町・安富町・家島町 ほか

姫路市で、仲介手数料無料(0円)で家を買うことはできますか?

できます。ネットに掲載されている姫路市の物件は、原則どこの会社が広告しているものでも、家タダを通してご購入いただければ買主様の仲介手数料は0円です。姫路市の成約中央値は戸建が1,700万円(371件)、中古マンションが1,100万円(249件)(直近4四半期・国土交通省 成約価格情報。家タダ自身の成約実績ではありません)。実際に成約している価格帯は650万円〜3,200万円(下位25%〜上位10%)で、この帯にかかる仲介手数料の上限額は28万500円〜112万2,000円価格が上がるほど手数料も上がりますが、家タダならどの価格帯でも買主様は0円です。

  • 姫路市で実際に成約している価格帯は650万円〜3,200万円(下位25%〜上位10%・直近4四半期・国土交通省 成約価格情報。家タダ自身の成約実績ではありません)。この帯にかかる仲介手数料の上限額は28万500円〜112万2,000円で、家タダを通して買えばその全額が0円になります。1,300万円なら49万5,000円、1,900万円なら69万3,000円、3,200万円なら112万2,000円。高い物件ほど、0円にできる金額は大きくなります。
  • 姫路市の住宅地の公示価格は1㎡あたり平均70,665円(88地点の単純平均・令和8年地価公示)。前年比+0.4%88地点という数は、兵庫県内で西宮市の93地点に次ぐ規模です。
  • この+0.4%が、姫路市を読むうえでいちばん大事な数字です。住宅地の標準地が20地点以上ある県内14市区のうち、姫路市の+0.4%は最も小さい上昇率。明石市+5.0%、神戸市全体+2.9%、加古川市+2.9%、次に低い川西市でも+1.8%です。
  • 市内で最も高い標準地(北条口3丁目33番・235,000円/㎡)と最も安い標準地(林田町口佐見字北岸ノ上127番4・13,000円/㎡)の差は18.1倍88地点のうち45地点が上昇、20地点が横ばい、21地点が下落という、市内でまったく方向の違う市場が同居しています。
  • ただし「安いのは平成の大合併で入った旧町」というのは誤りです。住宅地88地点に旧夢前町・旧安富町・旧家島町の標準地は1地点もありません(当方が全地点の所在を確認)。最安層の林田町・船津町・西脇・四郷町・豊富町は、いずれも旧姫路市域の市街化調整区域側です。
  • 姫路市は市域53,435haのうち22,682ha(42.4%)が都市計画区域外(旧安富町・旧夢前町・旧家島町)。都市計画税0.3%は市街化区域内の土地・家屋だけなので、市域の4割強では固定資産税1.4%しかかかりません
  • 姫路城の高さ制限の正体は、景観条例ではなく高度地区(都市計画)です。市は「姫路城を眺める景観の保全を目的に、建築物の高さの最高限度(35メートル・50メートル)を定めた高度地区」を大手前通りに隣接する商業地域に指定しています(令和3年4月1日・姫路市告示第154号)。
  • 兵庫県指定の土砂災害警戒区域は市内1,358箇所、特別警戒区域は851箇所(令和8年6月30日現在。ただしこの数字は家島町を除いた値です)。洪水は揖保川・大津茂川・夢前川・市川・天川の5河川、高潮は910ヘクトパスカル想定、津波は南海トラフ巨大地震モデル。内水も含めてリスクが全種類そろっている市です。
  • 給食は小学校が無償、中学校は1食345円(月6,200円・3年生は月5,700円)。「姫路市は給食無償化」と書かれることがありますが、正しくは小学校だけで、中学校は第3子以降のみ無償です。こども医療費は18歳まで所得制限なしで全額助成(令和6年7月1日拡大)。

01姫路市で仲介手数料が0円になる仕組み

売主様側からのみ報酬をいただく「片手仲介」

不動産の売買では、売主側と買主側それぞれに仲介会社が入ります。家タダは売主様側からの報酬だけで成立する形に 取引を組み立てるため、買主様からは仲介手数料をいただきません。宅地建物取引業法第46条にもとづく報酬額告示 (昭和45年建設省告示第1552号)は報酬の上限を定めたもので、下限の定めはありません。

姫路市の価格帯で、いくら得になるか

姫路市の住宅地は1㎡あたり平均70,665円(88地点の単純平均)。市内の標準地は最高235,000円/㎡(北条口3丁目33番)から最低13,000円/㎡(林田町口佐見字北岸ノ上127番4)まであり、どのエリアを選ぶかで土地の値段が18.1倍変わります。

物件価格(税抜)仲介手数料の上限額(税込)家タダの場合削減額
600万円26万4,000円0円▲26万4,000円
1,300万円49万5,000円0円▲49万5,000円
1,900万円69万3,000円0円▲69万3,000円
2,600万円92万4,000円0円▲92万4,000円
3,200万円112万2,000円0円▲112万2,000円

※速算式(物件価格×3%+6万円)×1.1 で算出。400万円以下は別区分。

姫路市の成約価格帯だと、いくら変わるか

直近4四半期の成約中央値は、戸建が1,700万円(371件・平均面積180㎡・平均築1999年)、中古マンションが1,100万円(249件・平均専有71㎡・平均築1997年)。戸建1,700万円なら仲介手数料の上限額は62万7,000円、マンション1,100万円なら42万9,000円。これがまるごと0円になります。成約データの最寄駅別で最も件数が多いのは姫路駅の177件で中央値1,700万円、この価格帯だと62万7,000円の差。町丁目別では勝原区が1,950万円(16件)で市内最高70万9,500円大津区1,600万円(23件)なら59万4,000円網干区1,450万円(48件・市内最多)なら54万4,500円。逆に町丁目別で中央値がいちばん低い広畑区の675万円(22件)でも28万8,750円です。姫路市は620件のうち371件(約6割)が戸建で、戸建の平均面積は180㎡。阪神間のマンション中心の市とは、買うものの中身が違います。※「平均面積」は国土交通省の成約価格情報の「面積」欄の平均で、マンションは専有面積、戸建(宅地=土地と建物)は土地面積です。(成約価格情報は国土交通省が公表しているデータで、家タダ自身の成約実績ではありません。また成約価格情報には「土地のみ」という区分が存在しないため、土地単独の成約中央値は本ページには載せていません。)

仲介手数料以外に0円にできる費用

  • ローン事務手数料
  • 引越し代金
  • 購入時の申込金

※適用条件は物件・時期により異なります。対象になるかは物件URLをお送りいただければその場で無料診断します。

02数字で見る姫路市 ― 公的統計でわかる街の実力

掲載している数値はすべて姫路市・兵庫県・国土交通省の公表資料にもとづく実データです。

人口 ― 51万6千人の中核市と、2050年に▲17.1%という市自身の予測

姫路市の人口は516,046人、世帯数は232,086世帯です(令和8年9月1日現在・姫路市の推計人口。男249,826人/女266,220人)。面積は534.35km²で、人口密度は約966人/km²(当方算出)。兵庫県の南西部に位置(地図)、瀬戸内海に面しています。というのが市公式の位置の説明です。

まず正直に書いておきます。令和7年国勢調査の姫路市の人口は、本ページ作成時点で確認できていません(未取得)。市の推計人口のページには「令和7年10月から令和8年5月までの推計人口の数値に関しては、令和8年5月29日に令和7年国勢調査結果(速報値)が公表されたことから、遡って修正している」という注記があり、国勢調査の速報値が出ていること自体は読み取れるのですが、数値そのものを市公式・兵庫県公式のいずれでも特定できませんでした。兵庫県のページも「2026年5月22日公表(県独自集計)」という公表日の記載までです。このページでは推測で数字を埋めない方針のため、人口はすべて住民基本台帳にもとづく推計人口を使い、基準日を明示しています

姫路市は、平成8年4月に全国で初めて中核市へ移行した市です。市公式の表現は「姫路市は(平成8年4月)、全国で初めて中核市に移行しました。」。中核市は保健所の設置をはじめ、都道府県の事務の多くを市が処理できる制度で、住宅を買う側から見ると建築・都市計画・保健衛生の窓口がほぼ市役所で完結するということです。実際このページで扱う用途地域の決定(令和5年2月15日・姫路市告示第40号)も、高度地区の決定(令和3年4月1日・姫路市告示第154号)も、大規模集客施設制限地区の指定(平成21年6月23日・姫路市告示第240号)も、すべて「姫路市告示」です。

そして、このページを読むうえで外せないのが市自身が公表している将来人口です。市は「2023年の約52万6千人を基準とすると、2050年には約17.1%、約9万人減少することが予測されます」「2030年には約50万6千人、2050年には約43万6千人となり」と明記しています。27年で約9万人、率にして17.1%の減少を、市が自分で書いているということです。

ただし、ここで止めると読み方を誤ります。同じ資料で市は「人口増加が見込まれる7校区」として手柄・荒川・城陽・糸引・別所・広畑第二・大津茂を名指しし、あわせて「山間部・島嶼部で高齢化率50%超となる地域の拡大」を予測しています。市全体としては減る。しかし校区単位では増えるところがある。これが姫路市の人口の正確な姿です。住宅を買う側にとって効いてくるのは市全体の数字ではなく、その住所がどの校区にあるかのほうです。

姫路市が「区」ではなく小学校区を分析単位にしているのは、この将来予測だけではありません。市は861町の行政町のうち住民基本台帳人口のない25町を除く836町の町別人口を公表し、あわせて「小学校及び義務教育学校の校区に準じたもの」として校区別人口・校区別年齢別人口を出しています。防災のハザードマップも校区別で作られています。統計も防災も将来予測も校区単位という市は、そう多くありません。このページでも、エリアの話はできるだけ校区と旧町村の単位に寄せて書いています。

なお町別人口表は旧家島町・旧夢前町・旧香寺町・旧安富町という4つの旧自治体区分を持っています。平成18年3月27日に編入合併した4町です。この4町の扱いは、あとで出てくる都市計画区域の話に直結します。同じ姫路市でも、旧香寺町は都市計画区域の中、旧夢前町・旧安富町・旧家島町は都市計画区域の外という線が引かれているからです。

項目備考
推計人口516,046人(男249,826/女266,220)令和8年9月1日現在
世帯数232,086世帯同上
1世帯当たり人員約2.22人516,046÷232,086で当方が算出
市域面積534.35km²姫路市「推計人口」ページ掲載値
人口密度約966人/km²516,046人÷534.35km²で当方が算出
令和7年国勢調査未取得市公式・県公式のいずれでも数値を確認できず
将来人口(2030年)約50万6千人姫路市「地域の未来予測」
将来人口(2050年)約43万6千人(2023年比 約▲17.1%・約9万人減)同上
人口増加が見込まれる校区手柄・荒川・城陽・糸引・別所・広畑第二・大津茂の7校区同上
行政町の数861町(うち住民基本台帳人口のない25町を除く836町を公表)令和8年6月30日
中核市への移行平成8年4月(全国で初めて)姫路市公式
市制施行明治22年(1889年)・人口24,958人・面積3.03km²姫路市「姫路の歴史」
県の地域区分中播磨県民センター(姫路市・神河町・市川町・福崎町)兵庫県
市花/市木/市鳥さぎ草/カシの木/しらさぎ(白鷺)姫路市「市の紹介」

土地の使われ方

姫路市を理解するうえで、面積の内訳は避けて通れません。市域53,435haのうち、都市計画区域は30,753ha(57.6%)。残る22,682ha(42.4%)は都市計画区域の外です。市公式の説明によれば、都市計画区域に含まれるのは「合併前の姫路市全域/香寺町全域」、都市計画区域外は「合併前の家島町全域/夢前町全域/安富町全域」。市域の4割強は、都市計画法にもとづく区域区分(市街化区域/市街化調整区域)の線引きがそもそも及んでいない土地だということです。この構造が、このあと出てくる「都市計画税がかからない物件が現実に存在する」という話と、市内18.1倍という地価格差の土台になっています。

区分面積構成比
都市計画区域(旧姫路市・旧香寺町)30,753 ha57.6%
都市計画区域外(旧安富町・旧夢前町・旧家島町)22,682 ha42.4%
合計(市域)53,435 ha100.0%

※姫路市「都市計画の概要」/市域面積は市の推計人口ページ掲載値。構成比は当方が算出。

市街化区域と市街化調整区域

姫路市の都市計画区域は30,753haで、そのうち市街化区域が11,055ha(35.9%)、市街化調整区域が19,698ha(64.1%)です。都市計画区域の3分の2が市街化調整区域ということになります。さらにその外側に、都市計画区域外が22,682ha(市域の42.4%)あります。市街化区域11,055haは市域53,435haの20.7%(当方算出)でしかありません。「姫路市の物件=市街化区域」という前提は、確率的にまず成り立たないと考えてください。市は市街化調整区域について「市街化を抑制すべき区域」で「原則として用途地域は定めず、一部を除き新たな開発は制限される」と説明しています。

区分面積構成比
市街化区域11,055 ha35.9%
市街化調整区域19,698 ha64.1%
合計(都市計画区域)30,753 ha100.0%

市街化区域11,055haの用途地域の構成は、姫路市が何の街かをそのまま表しています。最大は第一種住居地域2,238ha(20.2%)ですが、注目すべきは第3位の工業専用地域1,560ha=市街化区域の14.1%です。これに対して第一種低層住居専用地域は623ha(5.6%)、第二種低層住居専用地域は407ha(3.7%)低層住居専用地域を合わせても1,030ha(9.3%)で、工業専用地域1種類に届きません。臨海部の重工業都市という産業構造が、用途地域の構成にそのまま出ています。住宅地の供給は中高層住居専用地域と第一種住居地域に偏っており、「閑静な低層住宅街」という用途規制で守られた区域は、市街化区域の1割弱しかありません。上位5種のほかは、近隣商業地域415ha・準工業地域723ha・第二種住居地域447ha・第一種低層住居専用地域623ha・第二種低層住居専用地域407ha・商業地域285ha・準住居地域199haです。

用途地域面積市街化区域に占める割合
第一種住居地域2,238.0 ha20.2%
第二種中高層住居専用地域1,810.0 ha16.4%
工業専用地域1,560.0 ha14.1%
第一種中高層住居専用地域1,351.0 ha12.2%
工業地域997.0 ha9.0%

※姫路市「都市計画の概要(区域区分・用途地域)」。面積は市の公表値、構成比は当方が算出しています。

地価公示 ― 88地点の実データ

令和8年地価公示(価格時点:令和8年1月1日)で、姫路市の住宅地の標準地は88地点。 単純平均は1㎡あたり70,665円、前年の同一地点と比べた変動率の平均は+0.4%です。 上位・下位それぞれ5地点を所在地つきで掲載します。

標準地所在地番価格(円/㎡)前年比
姫路-89北条口3丁目33番235,000+4.4%
姫路-55北条口3丁目17番2150,000+4.2%
姫路-36新在家中の町335番6139,000+0.7%
姫路-83三左衛門堀西の町96番外130,000+0.8%
姫路-81神田町4丁目11番5122,000+0.8%
(中略・全88地点)
姫路-21林田町口佐見字北岸ノ上127番413,000−1.5%
姫路-49船津町字下糠塚2487番1外13,800−1.4%
姫路-2西脇字構ノ内437番16,500−1.8%
姫路-51四郷町中鈴字下柏81番1外17,100−1.2%
姫路-62豊富町豊富字古苗代3120番1外18,900−0.5%

※変動率は前年(令和7年)の同一標準地の価格と比較して当方が算出した自算値です。 前年に同一番号が無い地点(新規選定等)は「—」とし、平均の母数から除いています。 所在地は国土交通省の鑑定評価書情報にある「所在地番」(市名は省略表記)です。

同じ姫路市内で、住宅地の地価は18.1倍ちがいます

最も高いのは北条口3丁目33番の1㎡あたり235,000円(+4.4%)。最も安いのは林田町口佐見字北岸ノ上127番4の13,000円(−1.5%)。その差は18.1倍です。「姫路市の相場」という一つの数字で考えると、実際の物件価格とのズレが大きくなります。

姫路市は兵庫県内で何番目に地価が高いか

令和8年地価公示で住宅地の標準地が3地点以上ある兵庫県内の40市区町村のうち、 姫路市の住宅地の平均価格は18位神戸市の9区と町を除いた「市」だけで見ると、25市のなかで第9位です。

区分姫路市の位置母数
住宅地の平均価格(県内・区を含む)18位40市区町村
住宅地の平均価格(市のみ)9位25市
前年比の変動率(県内・区を含む)25位40市区町村
前年比の変動率(市のみ)13位25市

※国土交通省の鑑定評価書情報(令和8年・令和7年)から当方が全地点の価格を集計して算出した自算値です。 国土交通省が順位として公表しているものではありません。

姫路市の地価マップ(令和8年地価公示・住宅地88地点)

標準地の所在地を丁目単位でまとめ、1㎡あたりの価格が高い順に並べました。 同じ市内で18.1倍の開きがあります。

※所在地は国土交通省の鑑定評価書情報にある「所在地番」を丁目までで表記したものです。 同一の丁目に複数の標準地がある場合は、価格の高いほうを採用しています。

03姫路市の特徴 ― +0.4%。県内でいちばん動いていない市の、18.1倍

姫路市のデータを並べると、まず目に入るのは「動いていない」という事実です。 令和8年地価公示で、姫路市の住宅地88地点の平均は1㎡あたり70,665円、前年比+0.4%。 同じ兵庫県内で、明石市は+5.0%、神戸市全体は+2.9%、加古川市は+2.9%、西宮市は+3.9%です。 姫路市は、住宅地の標準地が20地点以上ある県内14市区のなかで、いちばん上がっていない市です。

この章では、その+0.4%が何を意味するのかを、公的データだけで解きます。 結論から書くと、姫路市の+0.4%は 「市場が死んでいる」のではなく「上がっている場所と下がっている場所が、市内で打ち消し合っている」数字です。 そして、その打ち消し合いの構造は、市域534.35km²という広さと、 市域の42.4%が都市計画区域の外にあるという制度のかたちから説明できます。

まず、県内の市区と横に並べる

当方が国土交通省の鑑定評価書情報から全地点を集計した自算値で、 住宅地の標準地が20地点以上ある県内14市区を変動率の低い順に並べると、次のとおりです。

市区住宅地の地点数平均価格(円/㎡) 前年比
姫路市8870,665 +0.4%
川西市3294,684+1.8%
神戸市垂水区57129,785+2.2%
神戸市須磨区40147,172+2.5%
神戸市北区4858,056+2.5%
神戸市西区3574,694+2.6%
宝塚市48165,016+2.6%
尼崎市47206,468+2.7%
加古川市2374,821+2.9%
西宮市93293,355+3.9%
伊丹市36200,194+3.9%
神戸市灘区21352,809+4.4%
神戸市東灘区33354,575+4.7%
明石市35116,391 +5.0%

姫路市の88地点は、西宮市の93地点に次いで県内2番目の規模です。 サンプルが少ないから平均がぶれている、という話ではありません。 88地点を集めて平均しても+0.4%にしかならないというのが、姫路市の実態です。 次に低い川西市の+1.8%とも4倍以上の開きがあり、 明石市の+5.0%とは12倍以上の差があります。

出典:国土交通省 地価公示 鑑定評価書情報(令和8年・令和7年)。 地点数・平均・変動率は当方が全地点を集計して算出した自算値で、国土交通省が順位として公表しているものではありません。

+0.4%の中身 ― 45地点が上がり、21地点が下がっている

+0.4%は、88地点が一様に横ばいだという意味ではありません。 前年の同一標準地と比較できる86地点の内訳は、次のとおりです。

前年比地点数代表例
上昇45地点 北条口3丁目33番+4.4%、北条口3丁目17番2+4.2%、坊主町+2.9%、宮西町2丁目+2.8%
横ばい(0.0%)20地点 北新在家1丁目、飾磨区英賀東町、飾磨区中島、飾磨区構、飾磨区妻鹿、白国1丁目、広畑区蒲田
下落21地点 香寺町相坂▲2.4%、林田町新町▲2.1%、西脇▲1.8%、大寿台1丁目▲1.7%、林田町口佐見▲1.5%
前年比なし(新規選定等)2地点 飯田字堂後、飾磨区三和町

市内の4分の1近い地点が下がっています。 そして上がっている45地点の多くは姫路駅の北側・都心部、 下がっている21地点のほとんどは内陸北部・西部の旧村域です。 姫路市の+0.4%は、都心の上昇と周縁の下落が相殺された結果だと読むのが正確です。 「市全体の相場」という一つの数字で姫路市を考えると、実際の物件とのズレが最も大きくなる市だと言えます。

上がっていないことは、買う側には必ずしも悪い話ではない

ここは正直に書きます。 地価が上がっていない市を、買う側が避ける理由は、必ずしもありません。 むしろ次の2点は、はっきりしたメリットです。

  • 高値づかみのリスクが小さい。 明石市の+5.0%、神戸市東灘区の+4.7%といった市場では、 「去年の相場」で判断すると今年の売出価格に届かないということが起こります。 姫路市の+0.4%は、1年前の成約データが今年もほぼそのまま使えるということでもあります。 国土交通省の成約価格情報で相場を確認してから交渉に入る、という進め方が最も機能しやすい市です。
  • 固定資産税の評価替えで、課税標準額が跳ね上がりにくい。 市は「基準年度(3年ごと)に評価替えを行い」「原則として、第二年度、第三年度は 基準年度の価格をそのまま据え置き」と説明しており、次回の評価替えは令和9年度です。 地価が年に5%ずつ上がっている市では、評価替えのたびに毎年の税負担が増えます。 姫路市ではその心配が小さい。購入後のランニングコストが読みやすいということです。

一方で、デメリットも正直に書いておきます。 買ったあとの値上がりを期待する買い方は、姫路市では成立しにくいということです。 88地点のうち21地点が下落しているわけですから、 エリアを外せば、持っているあいだに価値が下がる可能性があります。 このページが18.1倍の内訳をここまで細かく書いているのは、そのためです。

そして、市自身が2050年に▲17.1%と予測している

もうひとつ、目を背けずに書いておくべき数字があります。 姫路市は「地域の未来予測」で、自らの将来人口を次のように公表しています。

2023年の約52万6千人を基準とすると、2050年には約17.1%、 約9万人減少することが予測されます
2030年には約50万6千人、2050年には約43万6千人となり」

27年で約9万人減る、と市が自分で書いている。 これは、地価が+0.4%で止まっていることと無関係ではありません。 人口が増えない市で、土地の需要だけが増えるということは通常起こりません。

ただし、同じ資料で市はもう一つ重要なことを書いています。人口増加が見込まれる7校区」として、 手柄・荒川・城陽・糸引・別所・広畑第二・大津茂を名指ししているのです。 あわせて「山間部・島嶼部で高齢化率50%超となる地域の拡大」も予測しています。

市全体では減る。しかし校区単位では増えるところがある。 姫路市の人口統計も防災も将来予測も小学校区を単位にしているのは、 市域534.35km²という広さのなかで、地域ごとの動きがまったく違うからです。 姫路市で家を買うときに見るべきなのは、市全体の人口ではなく、その住所の校区です。

出典:姫路市「地域の未来予測」 //www.city.himeji.lg.jp/shisei/0000026748.html / 姫路市「推計人口」 //www.city.himeji.lg.jp/shisei/0000004686.html

市内18.1倍 ― 88地点の分布を見る

姫路市の住宅地は、最高が北条口3丁目33番の235,000円/㎡、 最安が林田町口佐見字北岸ノ上127番4の13,000円/㎡。その差は18.1倍です。 まず、88地点がどの価格帯にどれだけあるかを見てください。

価格帯(円/㎡)地点数構成比 代表的な所在
20万円以上11.1% 北条口3丁目(235,000円)
10万円台1415.9% 北条口3丁目・新在家中の町・三左衛門堀西の町・神田町・宮西町・延末・坊主町・日出町・嵐山町・ 北条永良町・幸町・五軒邸・大津区大津町・阿保
7万〜10万円2629.5% 勝原区熊見・田寺東・西新在家・飾磨区清水・北新在家・飾磨区都倉・飯田・飾磨区今在家・ 広畑区小坂・広畑区北野町・楠町・城北新町・北夢前台・中地・網干区高田・白浜町寺家
5万〜7万円2730.7% 飾磨区三和町・別所町別所・土山・飾磨区阿成渡場・青山・網干区田井・飾磨区英賀東町・ 網干区北新在家・白浜町宇佐崎中・西今宿・飾磨区中島・白国・広畑区長町・広畑区蒲田・野里・ 東今宿・飾磨区構・飾磨区妻鹿・広畑区才・御国野町御着・保城・大塩町・網干区坂上・ 御国野町国分寺・岡田・花田町勅旨・書写台
3万〜5万円1112.5% 飾西・勝原区下太田・砥堀・網干区浜田・大津区勘兵衛町・仁豊野・大寿台・別所町佐土・ 香寺町土師・木場・網干区興浜・的形町・花田町小川・余部区上川原
3万円未満910.2% 四郷町山脇・上手野・飾東町豊国・林田町新町・香寺町相坂・豊富町・四郷町中鈴・西脇・ 船津町・林田町口佐見

88地点の6割(53地点)が5万〜10万円の帯に収まっています。 これが姫路市の「ふつうの住宅地」の水準です。 平均70,665円/㎡、中央値は69,000円/㎡(当方算出)で、平均と中央値がほぼ一致しています。 18.1倍という数字は、この中心の帯の外側に、上下へ細く尾を引いていることから生まれています。 上は北条口3丁目の1地点だけが突出し、下は3万円未満に9地点が並ぶ。 「市内が2つに割れている」のではなく、「中心の帯があって、その下に長い裾がある」のが姫路市です。

上位15地点

標準地所在地番価格(円/㎡) 前年比地積
姫路-89北条口3丁目33番235,000 +4.4%676㎡
姫路-55北条口3丁目17番2150,000 +4.2%239㎡
姫路-36新在家中の町335番6139,000 +0.7%260㎡
姫路-83三左衛門堀西の町96番外130,000 +0.8%381㎡
姫路-81神田町4丁目11番5122,000 +0.8%141㎡
姫路-73宮西町2丁目16番1110,000 +2.8%368㎡
姫路-78延末1丁目100番110,000 +0.9%311㎡
姫路-15坊主町66番3108,000 +2.9%260㎡
姫路-65日出町1丁目17番5106,000 +1.0%127㎡
姫路-37嵐山町字イカ土5番3105,000 +1.0%232㎡
姫路-7北条永良町198番2104,000 +2.0%174㎡
姫路-63幸町97番1102,000 +2.5%335㎡
姫路-6五軒邸3丁目51番101,000 +1.0%746㎡
姫路-85大津区大津町3丁目43番64101,000 +1.5%160㎡
姫路-88阿保字戸ノ本乙355番11100,000 +2.6%139㎡

下位15地点

標準地所在地番価格(円/㎡) 前年比地積
姫路-21林田町口佐見字北岸ノ上127番413,000 ▲1.5%361㎡
姫路-49船津町字下糠塚2487番1外13,800 ▲1.4%1,014㎡
姫路-2西脇字構ノ内437番16,500 ▲1.8%388㎡
姫路-51四郷町中鈴字下柏81番1外17,100 ▲1.2%208㎡
姫路-62豊富町豊富字古苗代3120番1外18,900 ▲0.5%331㎡
姫路-67香寺町相坂字柏尾357番420,000 ▲2.4%215㎡
姫路-41林田町新町字古道1121番外23,800 ▲2.1%479㎡
姫路-5飾東町豊国字南居垣内350番125,800 ▲0.8%419㎡
姫路-30上手野字南畑187番328,500 0.0%253㎡
姫路-82四郷町山脇字二反田524番330,100 ▲1.0%330㎡
姫路-22余部区上川原字久保173番133,200 ▲0.9%294㎡
姫路-4花田町小川字千保933番1外34,000 0.0%548㎡
姫路-53的形町的形字松五良浜1686番2035,500 ▲0.3%151㎡
姫路-33網干区興浜字亀甲440番7外38,500 0.0%180㎡
姫路-54木場字東1261番2外40,000 ▲1.2%327㎡

出典:国土交通省 地価公示 鑑定評価書情報(令和8年・令和7年)。 前年比は前年の同一標準地の価格と比較して当方が算出した自算値です。 所在地は鑑定評価書情報にある「所在地番」(市名は省略表記)です。

★ここを間違えないでください ― 「安い=平成合併の旧町」は誤りです

姫路市の地価格差を説明するとき、いちばんよくある誤りがこれです。 姫路市は平成18年3月27日に家島町・夢前町・香寺町・安富町の4町を編入合併しました。 だから「市域が広くなり、旧町の地価が低いから18.1倍も開いている」—— そう書きたくなります。しかし、これは事実に反します。

令和8年地価公示の住宅地88地点の所在を当方が全件確認したところ、次のことが分かりました。

住宅地88地点のうち、旧夢前町・旧安富町・旧家島町の標準地は1地点もありません。
平成18年編入の4町で標準地があるのは旧香寺町の2地点だけ (香寺町土師字高室 40,600円/㎡+0.2%/香寺町相坂字柏尾 20,000円/㎡▲2.4%)。
そして最安層の林田町・船津町・西脇・四郷町・豊富町は、いずれも旧姫路市域です。

つまり18.1倍という格差は、「合併で広がった外周部」との差ではなく、 「同じ旧姫路市のなかの、中心部と周縁部」の差だということです。 最高地点の北条口3丁目は姫路駅の北・大手前通り側。 最安地点の林田町口佐見も、旧姫路市域のうちです。

では、旧夢前町・旧安富町・旧家島町はどこに行ったのか。 答えは「地価公示という物差しが当たっていない」です。 この3町は都市計画区域の外にあります。

区分対象面積市域比 住宅地の標準地
都市計画区域合併前の姫路市全域/香寺町全域 30,753 ha57.6%88地点すべて
都市計画区域外合併前の家島町全域/夢前町全域/安富町全域 22,682 ha42.4% 0地点
合計(市域)53,435 ha 100.0%88地点

市域の42.4%には、住宅地の標準地が1つもない。 これが姫路市の地価データの前提です。 「姫路市の住宅地は平均70,665円/㎡」という数字は、 正確には「都市計画区域のなかの住宅地の平均」であって、市域全体の平均ではありません。 旧夢前町・旧安富町・旧家島町の物件を検討する場合、 このページの地価の数字は、そのままでは参考になりません。 必ず個別に、周辺の取引事例と市の窓口で確認してください。

出典:姫路市「都市計画の概要」 //www.city.himeji.lg.jp/sangyo/0000003454.html / 姫路市「総務大臣告示」 //www.city.himeji.lg.jp/shisei/0000006413.html / 標準地の所在の確認は当方の集計によるものです。

最安層の正体は「市街化調整区域」です

旧町ではないとすれば、最安層は何なのか。 市街化調整区域です。

姫路市の都市計画区域30,753haの内訳は、 市街化区域11,055ha(35.9%)/市街化調整区域19,698ha(64.1%)。 市街化区域は市域53,435haで見れば20.7%(当方算出)でしかありません。 市の説明は、市街化調整区域について「市街化を抑制すべき区域」であり 「原則として用途地域は定めず、一部を除き新たな開発は制限される」というものです。

区分面積市域比 都市計画税住宅地の地価の水準
市街化区域11,055 ha20.7% 0.3%がかかる市内の上位〜中位の帯
市街化調整区域19,698 ha36.9% かからない最安層(3万円未満の9地点はここ)
都市計画区域外22,682 ha42.4% かからない標準地なし

そして、ここが姫路市を買う側にとって最も実務的な論点になります。 都市計画税は市公式の表現で 「市街化区域内の土地と家屋に対してかかる税金」です。 姫路市では、市域の面積で見れば約8割に都市計画税がかかりません

具体的に計算してみます。 課税標準額1,000万円の土地・家屋を持っているとして、

  • 市街化区域:固定資産税1.4%+都市計画税0.3%=1.7%=年17万円
  • 市街化調整区域/都市計画区域外:固定資産税1.4%のみ=年14万円

年3万円、30年持てば90万円の差です。 仲介手数料1件分に相当します。 もちろん市街化調整区域には建て替えの制限や住宅ローンの制約があり、 「安いから得」という単純な話ではありません。 ただし「姫路市の物件は固定1.4%+都計0.3%で1.7%」と決め打ちするのは、 姫路市では事実として誤りです。 検討中の物件がどの区分にあるかで、毎年払う金額が変わります。 この確認は、契約前に必ず行ってください。

出典:姫路市「固定資産税」 //www.city.himeji.lg.jp/kurashi/0000000536.html / 姫路市「都市計画税」 //www.city.himeji.lg.jp/kurashi/0000000742.html / 姫路市「都市計画の概要」 //www.city.himeji.lg.jp/sangyo/0000003454.html

用途地域の構成 ― 低層住居専用地域より、工業専用地域のほうが広い市

市街化区域11,055haの用途地域の構成も、姫路市の性格をよく表しています。

用途地域面積市街化区域比
第一種住居地域2,238 ha20.2%
第二種中高層住居専用地域1,810 ha16.4%
工業専用地域1,560 ha14.1%
第一種中高層住居専用地域1,351 ha12.2%
工業地域997 ha9.0%
準工業地域723 ha6.5%
第一種低層住居専用地域623 ha5.6%
第二種住居地域447 ha4.0%
近隣商業地域415 ha3.8%
第二種低層住居専用地域407 ha3.7%
商業地域285 ha2.6%
準住居地域199 ha1.8%
合計11,055 ha100.0%

低層住居専用地域は第一種623ha+第二種407ha=1,030ha(9.3%)。 工業専用地域1,560ha(14.1%)の3分の2しかありません。 工業地域997ha・準工業地域723haを足すと、工業系だけで3,280ha=市街化区域の29.7%市街化区域のおよそ3割が工業系の用途地域という市です。

これは臨海部の重工業都市という産業構造がそのまま用途地域に出たものです。 住宅を買う側にとっての意味は2つあります。

  • 「閑静な低層住宅街」という用途規制で守られた区域は、市街化区域の1割弱しかない。 第一種低層住居専用地域623haというのは、市街化区域11,055haのうち5.6%です。 姫路市で「第一種低層住居専用地域の戸建」を条件に探すと、選択肢はかなり絞られます。
  • 住宅地の多くは第一種住居地域・中高層住居専用地域にある。 これらの用途地域では、規模の制限つきで店舗・事務所・ホテルなどが建てられます。 隣地に何が建つかは、用途地域の名前だけでは決まりません。 現地で周囲の現況を確認し、市のWebマップで周辺の用途地域を面で見てください。

なお工業地の標準地は7地点・平均46,585円/㎡・前年比+2.5%で、 住宅地の+0.4%より大きく動いています。 最高は定元町4番2の72,200円/㎡(+0.7%)、 飾磨区細江字浜万歳1288番は35,000円/㎡で+6.1%と、 市内の全用途のなかでも大きい上昇率です(地積10,259㎡)。 商業地は28地点・平均199,221円/㎡・+1.4%住宅地+0.4%/商業地+1.4%/工業地+2.5%という順序は、 姫路市で動いているのは住宅ではなく産業用地のほうだということを示しています。

出典:姫路市「都市計画の概要」 //www.city.himeji.lg.jp/sangyo/0000003454.html / 国土交通省 地価公示 鑑定評価書情報(令和8年・令和7年)。構成比・平均は当方が算出した自算値です。

姫路城の高さ制限は、景観条例ではなく「高度地区」で効いている

姫路市の都心部を語るときに欠かせないのが、建物の高さです。 そして、ここでよくある誤解が「姫路城の周りが低いのは景観条例のため」というものです。 市公式の説明を読むと、実際に高さを縛っているのは都市計画の「高度地区」です。

姫路城を眺める景観の保全を目的に、建築物の高さの最高限度 (35メートル・50メートル)を定めた高度地区」を、大手前通りに隣接する商業地域に指定。
決定:令和3年4月1日(姫路市告示第154号)

種別高さの最高限度面積 市公式が説明する関連用途地域
第一種高度地区12メートル約643 ha 第一種・第二種中高層住居専用地域(容積率150%/建ぺい率60%)
第二種高度地区15メートル約849 ha 第一種中高層住居専用地域(容積率200%/建ぺい率60%)
第三種高度地区35メートル約3 ha 商業地域(容積率600%/建ぺい率80%)
第四種高度地区50メートル約3 ha 商業地域(容積率600%/建ぺい率80%)

面積を見てください。35m・50mの第三種・第四種は、合わせて約6haしかありません。 一方で12mの第一種が約643ha、15mの第二種が約849ha、合わせて約1,492ha。 市街化区域11,055haの13.5%(当方算出)が、12mまたは15mで高さを止められているということです。

これは、姫路市のマンション市場を考えるうえで無視できない事実です。 12mはおおよそ4階建て、15mはおおよそ5階建てが上限の目安になります。 中高層住居専用地域の大半がこの高度地区で抑えられているわけですから、 大規模な高層マンションが建てられる場所が、都心の商業地域を除けば市内に多くないということです。 国土交通省の成約価格情報で姫路市のマンション249件の中央値が1,100万円、 平均専有71㎡・平均築1997年という水準になっているのは、 この供給構造と無関係ではないはずです。

あわせて、都心部には高度利用地区が3地区(お城本町、姫路駅西、姫路駅南)に 指定されています(平成5年3月16日・姫路市告示第55号)。 高度利用地区は容積率の最高限度・最低限度、建ぺい率の最高限度、建築面積の最低限度などを定めるもので、 市街地の再開発を促すための指定です。 「高度地区(高さを抑える)」と「高度利用地区(高度に利用させる)」は、 名前は似ていますがまったく別の制度です。姫路市にはその両方があります。

出典:姫路市「高度地区・高度利用地区」 //www.city.himeji.lg.jp/sangyo/0000003436.html / 姫路市「景観」 //www.city.himeji.lg.jp/sangyo/0000007207.html

実際の成約620件 ― 戸建6割、平均180㎡という市

ここからは、実際に売買された物件のデータです。 国土交通省 不動産情報ライブラリの成約価格情報(直近4四半期)で、姫路市は620件これは国土交通省が公表している公的データであり、家タダ自身の成約実績ではありません。

種別件数成約中央値 平均面積平均築年
戸建(宅地=土地と建物)371件 1,700万円180㎡1999年
中古マンション249件1,100万円 71㎡1997年

620件のうち371件(約6割)が戸建で、その平均面積は180㎡です。 阪神間の市(西宮市は1,220件のうち765件がマンション)とは、買うものの中身がまったく違います。 姫路市は「土地のある家を買う市」だと言えます。 その結果として、固定資産税の住宅用地特例の200㎡という区切りが、他市より現実的な論点になります。

※成約価格情報には「土地のみ」という区分が存在しないため、 土地単独の成約中央値は本ページには載せていません。 「平均面積」は成約価格情報の「面積」欄の平均で、マンションは専有面積、戸建は土地面積です。

最寄駅別の成約

最寄駅件数成約中央値 平均徒歩備考
姫路177件1,700万円 14分市内最多。市の中心駅
播磨高岡41件1,400万円 14分所在は市公式で未確認
野里34件885万円 12分所在は市公式で未確認
山陽網干31件950万円 15分JR網干駅とは別の駅。所在は市公式で未確認
網干27件1,400万円 14分山陽網干駅とは別の駅。所在は市公式で未確認
京口26件1,090万円 11分所在は市公式で未確認

ここでいちばん注目していただきたいのが、網干と山陽網干です。 成約価格情報では、この2つが別の駅として集計されています。 そして中央値は網干1,400万円・山陽網干950万円で1.5倍の差JR網干駅と山陽網干駅は別の駅で、所在地も離れています。 市の鉄道駅周辺整備プログラムも、事業名を「JR山陽本線○○駅」「山陽電鉄○○駅」と明確に書き分けています。 物件広告の「網干駅徒歩◯分」がどちらの網干を指しているかで、条件も価格帯も変わります。 同じことは姫路駅でも起こります。JR姫路駅と山陽姫路駅は別の駅です。

なお播磨高岡・野里・山陽網干・網干・京口の各駅については、 市公式の資料で所在を裏取りできませんでした。 市は「市内にある32の鉄道駅」と書いていますが、その32駅の駅名一覧が公表されていないためです。 このページでは、成約データ上の最寄駅として扱い、 「姫路市内の駅である」とは断定していません

町丁目別の成約 ― 2.9倍の差

町丁目件数成約中央値 平均面積
勝原区16件1,950万円 176㎡
大津区23件1,600万円172㎡
網干区48件1,450万円 152㎡
花田町15件1,300万円 248㎡
飾磨区40件1,200万円104㎡
西今宿15件1,200万円134㎡
東今宿15件1,000万円71㎡
広畑区22件675万円 157㎡

最高の勝原区1,950万円と最安の広畑区675万円で2.9倍の差です。 ところが、平均面積を見てください。勝原区176㎡、広畑区157㎡。 面積はほとんど変わりません。 つまり、この2.9倍は「物件が小さいから安い」ではなく、 土地そのものの評価の差だということになります。

地価公示で確かめると、勝原区は熊見字箱山97,500円/㎡(+1.0%)と 下太田字小川53,000円/㎡(横ばい)、 広畑区は小坂80,600円/㎡(+0.1%)・北野町80,500円/㎡(+0.6%)・長町63,600円/㎡(▲0.3%)・ 蒲田63,200円/㎡(横ばい)・才59,200円/㎡(▲0.3%)で、 広畑区5地点の平均は約69,400円/㎡(当方算出)地価の差ほどには成約価格の差が説明できません。 築年や建物の状態、区画の条件など、個別要因の影響が大きいと考えるべきです。

もうひとつ、東今宿の平均面積71㎡が目を引きます。 他の町丁目が104〜248㎡であるなかで、ここだけが極端に小さい。 東今宿ではマンションの取引が多いと考えられます(成約価格情報のマンションの面積は専有面積です)。 地価では東今宿6丁目2175番外が62,500円/㎡(+1.0%)、 西今宿6丁目265番17が68,000円/㎡(+0.7%)。 同じ「今宿」でも、東と西で流通している物件の性格が違うということです。 町名だけで相場を判断せず、面積あたりで比較してください。

実際の成約は、こんな中身です

種別所在成約価格専有・延床 間取築年構造最寄駅・徒歩時期
戸建広畑区1,700万円 290㎡(土地195㎡)7LDK+S1988年 軽量鉄骨造はりま勝原 20分2025Q3
戸建田寺1,700万円 170㎡(土地130㎡)4LDK2005年 木造姫路 0分2025Q2
戸建東山1,700万円 170㎡(土地115㎡)4LDK2014年 木造2025Q2
戸建御国野町1,700万円 495㎡(土地150㎡)5LDK1982年 軽量鉄骨造御着 15分2025Q3
マンション飾磨区今在家1,100万円 80㎡3LDK1991年 RC西飾磨 7分2025Q2
マンション飾磨区三宅1,100万円 70㎡3LDK1995年 SRC亀山(兵庫) 11分2025Q3
マンション飾磨区1,100万円 60㎡3LDK1986年 RC飾磨 4分2025Q2
マンション神子岡前1,100万円 60㎡3LDK1997年 SRC姫路 0分2025Q2

戸建4件はいずれも1,700万円で、延床170㎡〜495㎡。 広畑区の7LDK+S(延床290㎡・1988年築)と、田寺の4LDK(延床170㎡・2005年築)が同じ値段です。 姫路市では「広さ」だけでは値段が決まりません。 築年と立地、そして土地の評価が効いています。

マンション4件はすべて1,100万円で、専有60〜80㎡・築1986〜1997年。 築30年前後のファミリータイプが1,100万円前後で流通しているのが姫路市の中古マンション市場です。 この価格帯だと、仲介手数料の上限額は42万9,000円物件価格に対する比率で見れば、仲介手数料の重みは決して小さくありません。

出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ 成約価格情報(直近4四半期・姫路市620件)。 これらは公的に公表された取引データであり、家タダの成約実績ではありません。 延床・土地面積は公表値を四捨五入した区分値です。 なお「はりま勝原」「亀山(兵庫)」の所在は市公式で確認できていません。

まとめ:姫路市は「どの線の内側か」で決まる市

姫路市の住宅地の平均価格は、兵庫県内で住宅地の標準地が3地点以上ある 40市区町村のうち18位、神戸市の9区と町を除いた25市のなかでは9位。 変動率(+0.4%)で見ると40市区町村中25位、25市のなかでは13位です。 「価格の水準は県内で中位、上がり方は主要市でいちばん小さい」というのが、数字で見た姫路市の位置です。

そしてその内側は18.1倍。 ただしこの18.1倍は、駅からの距離では説明できません。 説明するのは、都市計画の線です。

  • その物件は市街化区域か、市街化調整区域か、都市計画区域外か。 毎年の都市計画税0.3%の有無と、建て替えの可否がここで決まります。
  • 用途地域は何か。市街化区域の約3割が工業系で、低層住居専用地域は9.3%しかない市です。
  • 高度地区(12m・15m)にかかるか。約1,492haが12mまたは15mで高さを止められています。
  • 土砂災害警戒区域(1,358箇所・家島町除く)か、 高潮(910hPa想定)・津波(南海トラフ)・洪水5河川・内水のどれにかかるか。 姫路市は南北でリスクの性格がまったく違います。
  • どの小学校区か。市が「人口増加が見込まれる7校区」を名指ししている市です。

この5点は、すべて契約前に調べられます。 家タダでは、これらの調査を契約前に無料で行ったうえで、 買主様の仲介手数料0円でお引き渡しまで進めます。

空から見た、この50年の姫路市

姫路市が市制を施行したのは明治22年(1889年)。市公式の年表の逐語は「姫路市制を敷く(人口24,958人、面積3.03平方キロメートル)」です。人口2万5千人、面積3.03km²から始まった市が、いまは人口516,046人・面積534.35km²になっています。面積で176倍、人口で20倍です。その転機が昭和21年(1946年)で、市公式は「飾磨市、白浜町、広畑町、網干町、大津村、勝原村、余部村と合併し、新しい姫路市誕生」と記しています。いま成約データで町丁目別の上位に並ぶ網干区・飾磨区・広畑区・勝原区・大津区・余部区は、この昭和21年の合併で姫路市になった地域です。左が1974〜78年、右が現在の同じ範囲です。左の写真の時点は、昭和63年に建設大臣承認を受けたキャスティ21計画が始まる前、JR山陽本線等(姫路駅付近)連続立体交差事業も行われる前の姫路駅周辺です。右側は、それから半世紀が経ち、駅前が再整備され、大手前通りに隣接する商業地域に高さの最高限度35m・50mの高度地区(令和3年4月1日・姫路市告示第154号)が入ったあとの姿です。姫路城を中心に、高さを抑えたまま都心を作り替えてきた市であることが、2枚の写真の対比から見えてきます。

1974〜1978年(国土地理院 国土画像情報 第1期)
現在(国土地理院 全国最新写真)

出典:国土地理院 地理院タイル(国土画像情報 第1期/全国最新写真)。同一のタイル座標(ズーム15・x28642〜28644・y12998〜12999)で切り出しています。

04姫路市を6に分けて考える(エリアガイド)

姫路市は市域534.35km²・人口516,046人・行政町861町という大きな市です。政令指定都市ではないので「区」はありませんが、市は人口統計も防災も将来予測も「小学校区」を単位にしています。さらに町別人口表には旧家島町・旧夢前町・旧香寺町・旧安富町という4つの旧自治体区分があり、これは平成18年3月27日に編入合併した4町にあたります。

ここでは、市公式の校区・旧町村の単位に、令和8年地価公示の全123地点(住宅地88・商業地28・工業地7)、国土交通省の成約価格情報620件の駅別・町丁目別、都市計画区域と区域区分の線、兵庫県の土砂災害警戒区域の指定状況を重ねて、6つのまとまりに整理します。姫路市は「駅の近さ」だけでは価格が説明できない市です。同じ市内で住宅地の地価が18.1倍開いており、その差は駅からの距離よりも都市計画の線(市街化区域か、調整区域か、区域外か)南の海側か北の内陸側かで説明がつきます。なお都市計画マスタープランの地域別構想(第5章)はPDFのみで、市公式の地域区分名は確認できていません(未取得)ので、以下のエリア区分は当方が公的データを組み合わせて整理したものである点をお断りしておきます。

姫路駅周辺・都心部(北条口・駅前町・大手前通り)(最寄駅:姫路)

市内でいちばん地価が高く、いちばん取引が多いエリアです。住宅地の最高地点北条口3丁目33番の235,000円/㎡(+4.4%)がここにあり、同じ北条口3丁目17番2も150,000円/㎡(+4.2%)。市内の住宅地88地点のうち、20万円を超えるのは北条口3丁目の1地点だけです。商業地では駅前町252番が1,650,000円/㎡(+1.2%)で市内の全用途を通じて最高、東延末1丁目4番542,000円/㎡、呉服町32番420,000円/㎡、忍町88番外は315,000円/㎡で+6.8%と市内の商業地で最大の上昇です。成約データでは姫路駅を最寄りとするものが177件・中央値1,700万円・平均徒歩14分で市内最多。個票では神子岡前のマンション(SRC・1997年築・60㎡・3LDK)が姫路駅徒歩0分で1,100万円、田寺の戸建(木造・2005年築・延床170㎡/土地130㎡・4LDK)が姫路駅徒歩0分で1,700万円。このエリアの最大の論点は高度地区です。大手前通りに隣接する商業地域には、「姫路城を眺める景観の保全を目的に、建築物の高さの最高限度(35メートル・50メートル)を定めた高度地区」が指定されています(令和3年4月1日・姫路市告示第154号)。第三種(35m)は約3ha、第四種(50m)は約3ha。容積率600%が使えても、高さで止まるのが姫路の都心です。さらに高度利用地区が3地区(お城本町、姫路駅西、姫路駅南)に指定されています(平成5年3月16日・姫路市告示第55号)。駅周辺はキャスティ21計画の対象地区で、「中播都市計画地区計画(キャスティ21)」として地区計画も定められています。マンションを検討する場合、この高さ制限が将来の建て替えや眺望に効いてくることを前提に見てください。

市北部の旧市街(野里・城北・白国・五軒邸・幸町・延末)(最寄駅:姫路・御着)

姫路城の北側から北東に広がる、市の古い市街地です。住宅地の標準地は延末1丁目100番110,000円/㎡(+0.9%)、神田町4丁目11番5が122,000円/㎡(+0.8%)、宮西町2丁目16番1が110,000円/㎡(+2.8%)、坊主町66番3が108,000円/㎡(+2.9%)、日出町1丁目17番5が106,000円/㎡(+1.0%)、北条永良町198番2が104,000円/㎡(+2.0%)、幸町97番1が102,000円/㎡(+2.5%)、五軒邸3丁目51番が101,000円/㎡(+1.0%)と、市内の10万円台の地点がほぼこの一帯に集中しています。五軒邸3丁目の地積は746㎡で、住宅地88地点のなかでも大きい部類です。一方で同じ市北部でも、少し外に出ると白国1丁目66,000円/㎡(横ばい)、野里字長塚63,000円/㎡(+0.6%)、砥堀字北垣内51,800円/㎡(+1.6%)、仁豊野字宮ノ下南町46,900円/㎡(▲0.2%)と一気に下がります。「城の北側」というひとまとまりで考えず、丁目単位で見るべきエリアです。成約データでは野里34件(中央値885万円・平均徒歩12分)、京口26件(1,090万円・11分)。ただし野里駅・京口駅の所在は市公式で裏取りできていないため、このページでは「成約データ上の最寄駅」として扱っています。小学校は野里・城北・城乾・増位・広峰・砥堀といった校名が並びます。

飾磨区・白浜町(南部臨海)(最寄駅:飾磨・西飾磨・白浜の宮)

市の南、瀬戸内海に面したエリアです。住宅地の標準地が飾磨区だけで12地点あり、平均は約77,800円/㎡(当方算出)で市平均70,665円/㎡をやや上回ります。最も高いのが飾磨区清水2丁目98番94,000円/㎡(+1.1%)、次いで飾磨区都倉1丁目503番5が92,000円/㎡(+2.2%)。最も安いのが飾磨区妻鹿字中河原158番2の59,500円/㎡(横ばい)です。12地点のうち5地点が「横ばい(0.0%)」で、動きの鈍さがはっきり出ています。成約は飾磨区40件・中央値1,200万円・平均面積104㎡。個票では飾磨区今在家のマンション(RC・1991年築・80㎡)が西飾磨駅徒歩7分で1,100万円、飾磨区三宅のマンション(SRC・1995年築・70㎡)が1,100万円、飾磨区のマンション(RC・1986年築・60㎡)が飾磨駅徒歩4分で1,100万円。1,100万円前後にきれいに集まっているのが特徴です。このエリアで必ず確認すべきなのは高潮と津波です。市の高潮浸水想定は想定中心気圧910ヘクトパスカル・9経路のシミュレーション、津波浸水想定は南海トラフ巨大地震モデルにもとづきます。洪水では大津茂川(想定最大757mm/24時間)・夢前川(686mm/24時間)・市川(617mm/24時間)がこの一帯に関わります。南部の安さの理由は、北部の安さの理由(土砂災害・調整区域)とは別物だと考えてください。

網干区・広畑区・勝原区・大津区・余部区(西部)(最寄駅:英賀保・夢前川)

市の西部、臨海工業地帯と住宅地が入り混じるエリアです。成約の町丁目別で網干区48件(中央値1,450万円・平均面積152㎡)が市内最多、広畑区22件(675万円・157㎡)、勝原区16件(1,950万円・176㎡で市内最高)、大津区23件(1,600万円・172㎡)。同じ西部でも、勝原区1,950万円と広畑区675万円で2.9倍の開きがあります。地価で見ると、勝原区熊見字箱山97,500円/㎡(+1.0%)と勝原区下太田字小川53,000円/㎡(横ばい)、大津区大津町3丁目101,000円/㎡(+1.5%)と大津区勘兵衛町2丁目51,000円/㎡(横ばい)、広畑区小坂80,600円/広畑区才59,200円(▲0.3%)というように、同じ「区」のなかで2倍近い差があります。網干区は6地点の平均が約60,250円/㎡(当方算出)で、高田字前田76,500円/㎡から興浜字亀甲38,500円/㎡まで幅があります。このエリアの成約データには網干(27件・中央値1,400万円)と山陽網干(31件・950万円)が別々に出てきますJR網干駅と山陽網干駅は別の駅で、所在地も離れています。450万円の中央値の差は、この「別の駅」であることと無関係ではないはずです。広告の「網干」がどちらかを必ず確認してください。工業地の標準地も網干区興浜字西沖31,100円/㎡(+2.0%)、広畑区大町2丁目45,800円/㎡(+0.9%)とこの一帯にあります。小学校は網干・網干西・勝原・旭陽・大津・南大津・大津茂・広畑・広畑第二・余部という校名で、このうち広畑第二と大津茂は市が「人口増加が見込まれる7校区」に挙げた校区です。

市東部の内陸(花田町・御国野町・別所町・四郷町・的形町・大塩町)(最寄駅:御着・的形・大塩)

姫路駅から東側、加古川方面に向かう内陸と海側のエリアです。価格の幅が大きいのが特徴で、阿保字戸ノ本乙100,000円/㎡(+2.6%)、別所町別所2丁目74,000円/㎡(+0.3%)という水準がある一方で、御国野町御着58,000円/㎡、花田町勅旨55,300円/㎡、別所町佐土43,300円/㎡、的形町的形35,500円/㎡(▲0.3%)、花田町小川34,000円/㎡、飾東町豊国25,800円/㎡(▲0.8%)、四郷町山脇30,100円/㎡(▲1.0%)、四郷町中鈴17,100円/㎡(▲1.2%)と下がっていきます。同じ四郷町のなかで山脇30,100円と中鈴17,100円という1.8倍の差がありますから、町名だけで判断しないでください。成約では花田町15件・中央値1,300万円で、平均面積248㎡は町丁目別で市内最大です。広い敷地が普通に流通しているエリアだということで、固定資産税の住宅用地特例(200㎡を超える部分は評価額の3分の1)を意識する価値があります。個票では御国野町の戸建(軽量鉄骨造・1982年築・延床495㎡/土地150㎡・5LDK)が御着駅徒歩15分で1,700万円。別所は市が「人口増加が見込まれる7校区」に挙げた校区で、地区計画も別所地区166.0ha(平成2年1月26日・平成7年11月7日)が定められています。一方で四郷町・豊富町といった北東側の内陸は、市内の最安層にあたり、市街化調整区域側です。

市北部・西部の内陸と、都市計画区域外(林田町・船津町・豊富町・香寺町/夢前町・安富町・家島町)(最寄駅:香呂・溝口)

姫路市でいちばん土地が安く、いちばん下落しているエリアです。住宅地88地点で最も安い5地点は、林田町口佐見字北岸ノ上13,000円/㎡(▲1.5%・地積361㎡)、船津町字下糠塚13,800円/㎡(▲1.4%・地積1,014㎡)、西脇字構ノ内16,500円/㎡(▲1.8%・388㎡)、四郷町中鈴17,100円/㎡(▲1.2%・208㎡)、豊富町豊富18,900円/㎡(▲0.5%・331㎡)。さらに香寺町相坂字柏尾20,000円/㎡は▲2.4%で88地点のなかで最大の下落林田町新町字古道23,800円/㎡は▲2.1%です。ここで絶対に間違えてはいけないのが、この一帯は「平成の合併で入った旧町」ではないということです。林田町・船津町・西脇・四郷町・豊富町はいずれも旧姫路市域で、都市計画区域の中の市街化調整区域側にあります。平成18年に編入した4町のうち標準地があるのは香寺町の2地点だけで、旧香寺町は都市計画区域の中です。旧夢前町・旧安富町・旧家島町には住宅地の標準地が1地点もありません(当方が全地点の所在を確認)。この3町は都市計画区域外22,682ha=市域の42.4%にあたります。つまり、地価公示という物差しがそもそも当たっていない土地が、市域の4割強を占めているということです。このエリアで確認すべきことは明確です。市街化調整区域なら建築・建て替えの可否と住宅ローン、都市計画区域外なら接道の扱いと上下水道。そして土砂災害警戒区域です。兵庫県の指定は姫路市(家島町除く)で警戒区域1,358箇所・特別警戒区域851箇所。内訳は急傾斜地の崩壊944/738、土石流413/113、地すべり1/0で、内陸北部の谷筋に集中する性格の数字です。小学校名は林田・置塩・前之庄・莇野・上菅・菅生・香呂・中寺・香呂南・安富南・安富北・家島・坊勢と、そのまま旧町村名が残っています

※エリア区分と各エリアの記述は、姫路市・兵庫県・関係機関の公表資料にもとづいて作成しています。

05姫路市の交通

鉄道

姫路市は市公式で「市内にある32の鉄道駅」と明記している市です。市域534.35km²という広さに32駅ですから、JR山陽本線・JR播但線・JR姫新線・山陽電鉄が市域を縦横に走っていることになります。市は「鉄道駅周辺整備プログラム」を策定し、「整備済み及び事業中の駅を除いた10駅の整備内容及び着手予定時期を定めている」としています。つまり市は、いまも駅の整備に順番をつけて取り組んでいる途中です。

市公式で完了した事業として掲載されているのは、山陽電鉄夢前川駅・山陽電鉄大塩駅・JR山陽本線東姫路駅・山陽電鉄白浜の宮駅・JR播但線溝口駅・JR播但線香呂駅の各周辺整備事業。現在取り組んでいる事業は、JR山陽本線姫路・英賀保間新駅整備事業、山陽電鉄的形駅周辺整備事業、山陽電鉄西飾磨駅周辺整備事業、山陽電鉄飾磨駅周辺整備事業、JR山陽本線英賀保駅自由通路・北改札口整備事業です。

このうち買う側にとっていちばん大きいのは「姫路・英賀保間の新駅」です。既存駅の改良ではなく、駅間に新しい駅ができる事業ですから、完成すれば周辺の利便性は変わります。ただし新駅の位置・開業予定時期・事業費は市公式で確認できていません(未取得)ので、このページでは事業名が存在するという事実以上のことは書いていません。新駅を織り込んだ価格で売り出されている物件を見かけた場合は、市の担当課で事業の進捗を直接確認してから判断してください。

路線1日平均乗降人員特徴
姫路JR山陽本線ほか市の中心駅で、成約データの最寄駅としても市内最多の177件(中央値1,700万円・平均徒歩14分)。市は「JR山陽本線等(姫路駅付近)連続立体交差事業」を進めてきており、駅周辺はキャスティ21計画の対象地区です。市営の自転車駐車場が姫路駅前中央地下駐輪場・姫路駅西地下駐輪場・大手前地下駐輪場の3か所。山陽電鉄の山陽姫路駅はJR姫路駅とは別の駅です。物件広告の「姫路駅」がどちらを指すか必ず確認してください
東姫路JR山陽本線市の「JR山陽本線東姫路駅整備事業」が完了した事業として市公式に掲載されている駅。(開業年・整備の完了年は市公式で確認できていません)
英賀保JR山陽本線市が現在「JR山陽本線英賀保駅自由通路・北改札口整備事業」を進めている駅。さらに市は別事業として「JR山陽本線姫路・英賀保間新駅整備事業」も進めています。新駅は姫路〜英賀保の駅間に新設されるもので、英賀保駅の改良とは別の事業です。周辺の町名は飾磨区英賀東町・飾磨区英賀保駅前町。商業地の標準地「飾磨区英賀保駅前町64番3」は94,800円/㎡(+0.3%)
御着JR山陽本線市東部の駅。市営の「御着駅前自転車置場」があります。成約個票では御国野町の戸建(軽量鉄骨造・1982年築・延床495㎡/土地150㎡)が御着駅徒歩15分で1,700万円で成約しています。住宅地の標準地は御国野町御着字北代1068番35が58,000円/㎡(横ばい)、御国野町国分寺字水田2番7が56,400円/㎡(横ばい)
溝口JR播但線「JR播但線溝口駅周辺整備事業」が完了した事業として市公式に掲載されている駅。播但線は姫路から北へ向かう路線です
香呂JR播但線「JR播但線香呂駅周辺整備事業」が完了した事業として市公式に掲載されている駅。旧香寺町域にあたり、小学校も香呂・香呂南という校名が残っています。住宅地の標準地は香寺町土師字高室1141番が40,600円/㎡(+0.2%)、香寺町相坂字柏尾357番4が20,000円/㎡(▲2.4%・88地点で最大の下落
飾磨山陽電鉄市が現在「山陽電鉄飾磨駅周辺整備事業」を進めている駅。飾磨区は成約40件・中央値1,200万円(平均面積104㎡)で、町丁目別では網干区に次ぐ件数です。住宅地の標準地は飾磨区だけで12地点あり、平均は約77,800円/㎡(当方算出)
西飾磨山陽電鉄市が現在「山陽電鉄西飾磨駅周辺整備事業」を進めている駅。成約個票では飾磨区今在家のマンション(RC・1991年築・80㎡・3LDK)が西飾磨駅徒歩7分で1,100万円で成約しています
夢前川山陽電鉄「山陽電鉄夢前川駅周辺整備事業」が完了した事業として市公式に掲載されている駅。駅名の夢前川は河川名で、洪水浸水想定の対象5河川のひとつ(想定最大規模686mm/24時間)。平成18年に編入した旧夢前町とは別のものとして区別してください
白浜の宮山陽電鉄「山陽電鉄白浜の宮駅周辺整備事業」が完了した事業として市公式に掲載されている駅。周辺の白浜町の住宅地は寺家1丁目194番が75,000円/㎡(+0.7%)、宇佐崎中1丁目64番が68,500円/㎡(+0.7%)
的形山陽電鉄市が現在「山陽電鉄的形駅周辺整備事業」を進めている駅。住宅地の標準地は的形町的形字松五良浜1686番20が35,500円/㎡(▲0.3%)
大塩山陽電鉄「大塩駅周辺整備」が完了した事業として市公式に掲載されている駅。市の東端側にあたります。住宅地の標準地は大塩町字大歳80番5が56,600円/㎡(▲0.4%)

まず、この表に載せていない駅があることをお断りしておきます。姫路市は公式に「市内にある32の鉄道駅の中には、バリアフリー化やアクセス道路、駐輪場などについて課題が見られ」と記しており、市内に32の鉄道駅があること自体は市公式の逐語で確認できます。ところがその32駅の駅名を列挙したページが市公式に無く、駅名一覧は未取得です(整備プログラムの本体はPDFのため取得できませんでした)。このページの表に載せているのは、市公式の「鉄道駅周辺整備プログラム」の完了事業・実施中事業のページと、市営自転車駐車場の一覧から、駅名と事業者の両方を確認できた駅だけです。

国土交通省の成約価格情報には、このほかに播磨高岡(41件・中央値1,400万円)、野里(34件・885万円)、山陽網干(31件・950万円)、網干(27件・1,400万円)、京口(26件・1,090万円)といった駅名が最寄駅として出てきますが、これらの駅の所在を市公式で裏取りできなかったため、上の表には載せていません。「姫路市の特徴」「エリアガイド」の各章では成約データの駅名として触れますが、「姫路市内の駅である」と断定はしていません

そして、姫路市でいちばん事故が起きやすいのが「同名だが別の駅」です。市の鉄道駅周辺整備プログラムは、事業名を「JR山陽本線○○駅」「山陽電鉄○○駅」と明確に書き分けています。これは形式上の話ではありません。JR姫路駅と山陽姫路駅は別の駅ですし、JR網干駅と山陽網干駅も別の駅で、所在地も離れています。成約価格情報に「網干」と「山陽網干」が別々に集計されているのは、このためです。2つの中央値も網干1,400万円・山陽網干950万円と大きく違います。物件広告の「網干駅徒歩◯分」がどちらの網干かで、条件はまったく変わります。

駅別の乗降人員・乗車人員は、5市と同様に未取得です。姫路市の統計要覧はPDF/xlsxでのみ公開されており、鉄道の駅別数値を本文として取得できませんでした。このページのEKIの人員欄がすべて「—」なのはそのためで、数字が無いことを、推測で埋めていません。公共交通の事業者としては、市公式のリンク先に「シーサイドエクスプレス山陽電車」「神姫バス株式会社」が挙がっています。

道路

正直にお断りしておきます。姫路市の道路については、市公式で確認できた記載が限られています。国道・高速道路の路線名やインターチェンジ名を市公式のページで特定できなかったため、このページでは路線名・IC名を一切書いていません(未取得)。他市のページと比べて道路の記述が薄いのは、推測で書かない方針を姫路市でも同じように適用しているからです。検討中の物件の前面道路の種別・幅員、都市計画道路の区域にかかるかどうかは、市の担当課と重要事項説明書で必ずご確認ください。都市計画道路の区域にかかる敷地は、建築に制限がかかることがあります。

市公式から確認できる「まちなかの道路」の話としては、大手前通りの再整備があります。大手前通りは姫路駅から姫路城へまっすぐ延びる通りで、この通りに隣接する商業地域が、高さの最高限度35メートル・50メートルの高度地区に指定されています(令和3年4月1日・姫路市告示第154号)。市は指定の目的を「姫路城を眺める景観の保全」と明記しています。姫路市では、道路が景観の軸であり、その軸に沿って建物の高さが法的に決まっているということです。これは他市ではあまり見ない構造です。

市は姫路市ウォーカブル推進計画姫路駅北駅前広場計画姫路市都心部まちづくり構想都市再生整備計画事業姫路市中心市街地活性化基本計画といった都心部の計画群を公開しています。姫路駅周辺は「歩いて動く都心」に作り替えている最中だと読み取れますが、各計画の対象区域・期間・事業内容の詳細は本ページでは確認できていません。

自転車については、市がシェアサイクル「姫ちゃり」を運営しているほか、駅周辺における路上等駐輪場整備・管理運営事業を進めています。市営の自転車駐車場は、姫路駅(姫路駅前中央地下駐輪場・姫路駅西地下駐輪場・大手前地下駐輪場)、御着駅(御着駅前自転車置場)、手柄山平和公園(手柄山駐輪場・手柄山第二駐輪場)に設けられています。姫路駅だけで市営の地下駐輪場が3か所あるというのは、駅へのアクセスを自転車が担っている市だということの裏返しです。バスは神姫バス株式会社が市公式のリンク先に挙がっています。

※国道・高速道路の路線名、インターチェンジ名、市内32駅の駅名一覧、駅別の乗降人員、姫路・英賀保間新駅の位置と開業時期、大手前通り再整備・ウォーカブル推進計画・都心部まちづくり構想の対象区域と事業期間は、いずれも市公式のHTMLページから確認できませんでした(未取得)。本ページでは事業名・制度名の存在までにとどめています。出典:姫路市「鉄道駅周辺整備プログラム」//www.city.himeji.lg.jp/sangyo/0000004627.html /姫路市「完了した主な事業」//www.city.himeji.lg.jp/sangyo/category/4-12-2-4-3-0-0-0-0-0.html /姫路市「現在取り組んでいる主な事業」//www.city.himeji.lg.jp/sangyo/category/4-12-2-4-2-0-0-0-0-0.html /姫路市「自転車駐車場」 //www.city.himeji.lg.jp/sangyo/0000001584.html /姫路市「キャスティ21計画」 //www.city.himeji.lg.jp/sangyo/0000002249.html

06姫路市で家を買う前に必ず確認する「市街化調整区域」

兵庫県で家を探すとき、阪神間の平地しか見ていなかった方が最初につまずくのがこれです。 同じ市の中でも、駅前の市街地と山手・北部とで市街化区域と市街化調整区域が分かれています。 姫路市の都市計画区域は30,753haで、そのうち市街化区域が11,055ha(35.9%)、市街化調整区域が19,698ha(64.1%)です。都市計画区域の3分の2が市街化調整区域ということになります。さらにその外側に、都市計画区域外が22,682ha(市域の42.4%)あります。市街化区域11,055haは市域53,435haの20.7%(当方算出)でしかありません。「姫路市の物件=市街化区域」という前提は、確率的にまず成り立たないと考えてください。市は市街化調整区域について「市街化を抑制すべき区域」で「原則として用途地域は定めず、一部を除き新たな開発は制限される」と説明しています。

区分面積構成比
市街化区域11,055 ha35.9%
市街化調整区域19,698 ha64.1%
合計(都市計画区域)30,753 ha100.0%

※区域区分の決定・変更:区域区分の決定 令和3年3月31日(兵庫県告示第420号)/用途地域の決定 令和5年2月15日(姫路市告示第40号)

市街化調整区域だと何が起きるか

  • 原則として建築を目的とした開発ができない=将来の建て替えに許可が要る、あるいはできない場合がある
  • 住宅ローンの審査が通りにくい金融機関がある。取扱不可・融資比率を下げるなどの扱いになることがある
  • 再建築不可・接道条件・既存宅地の扱いなど、物件ごとに個別確認が必須
  • 一方で都市計画税がかからない=毎年のランニングコストは市街化区域より低い

都市計画税(税率0.3%)が課されるのは市街化区域内の土地・家屋のみです。姫路市の場合、市街化区域は市域の約2割。市街化調整区域の物件にも、都市計画区域外(旧安富町・旧夢前町・旧家島町)の物件にも、都市計画税はかかりません=固定資産税1.4%だけです。毎年のコストで見ると、姫路市は1.7%の土地と1.4%の土地が市内に共存している市です。詳しくは「固定資産税・都市計画税」の章で扱います。

調べ方(ご自身でも確認できます)

  • 市の都市計画情報(Web GIS)で住所を入力して区域を確認する
  • 固定資産税の納税通知書を見る。都市計画税が課されていれば市街化区域、課されていなければ市街化調整区域の可能性が高い
  • 重要事項説明書の「都市計画法にもとづく制限」欄を確認する

※家タダでは、ご検討中の物件が調整区域かどうか、再建築の可否、ローンが通る金融機関があるかを契約前に無料で調査します。物件URLをお送りください。

姫路市には「線引きされていない土地」が市域の42.4%ある

多くの市では、市街化区域か市街化調整区域かの二択です。ところが姫路市には第三の状態があります。都市計画区域の外です。

区分面積市域に占める割合都市計画税
市街化区域11,055 ha20.7%かかる(0.3%)
市街化調整区域19,698 ha36.9%かからない
都市計画区域外(旧安富町・旧夢前町・旧家島町)22,682 ha42.4%かからない
合計(市域)53,435 ha100.0%

※市域に占める割合は、市の公表する各面積を市域53,435haで割って当方が算出した値です。出典:姫路市「都市計画の概要」 //www.city.himeji.lg.jp/sangyo/0000003454.html

都市計画区域外は「都市計画法にもとづく都市計画を定める区域の外」ですから、市街化区域/市街化調整区域という線引きそのものがありません。用途地域もありません。都市計画税もかかりません。ただし建築基準法は全国どこでも適用されますし、農地法・森林法・宅地造成等の規制は別に効きます。「都市計画区域外だから何でも建てられる」という理解は誤りです。実務上は、接道の扱い(都市計画区域外では建築基準法の接道義務の適用範囲が異なる)上下水道の整備状況住宅ローンの評価のほうが論点になります。検討中の物件がどの区分かは、必ず重要事項説明書と市の窓口で確認してください。

市街化調整区域19,698ha ― 姫路市で最も多い「土地の状態」

面積だけで見れば、姫路市でいちばん広いのは市街化調整区域です。都市計画区域30,753haの64.1%、市域全体でも36.9%を占めます。市の説明は「市街化を抑制すべき区域」で「原則として用途地域は定めず、一部を除き新たな開発は制限される」。

そして、この市街化調整区域こそが、姫路市の地価の最安層です。令和8年地価公示の住宅地88地点で最も安い5地点は、林田町口佐見13,000円/㎡・船津町13,800円/㎡・西脇16,500円/㎡・四郷町中鈴17,100円/㎡・豊富町18,900円/㎡。いずれも旧姫路市域であって、平成18年に編入した旧夢前町・旧安富町・旧家島町ではありません。詳しくは「姫路市の特徴」の章で扱いますが、姫路市で「安い土地」を探すことは、多くの場合「市街化調整区域の土地」を探すこととほぼ同義になります

市街化調整区域の土地には、次のような論点がついてきます。

  • 建築・建て替えに許可が要る、あるいはできない場合がある。既存宅地の扱い、都市計画法第34条の各号への該当の有無を、必ず個別に確認してください。
  • 住宅ローンの取り扱いが金融機関によって分かれる。取扱不可、融資比率を下げる、金利を上げるといった対応になることがあります。
  • 売るときの買い手が限られる。入口(買うとき)が安いということは、出口(売るとき)も同じ条件で評価されるということです。
  • 一方で都市計画税がかからない。毎年のコストは市街化区域より0.3%分低くなります。

市街化調整区域にも「地区計画」という抜け道がある

姫路市は市街化調整区域地区計画運用基準を定めています。平成27年3月改定の都市計画マスタープランを受けて策定されたものです。市街化調整区域であっても、地区計画を定めることで一定の建築が可能になる仕組みですが、本ページ作成時点で運用基準の具体的な内容(対象となる区域の要件・建築できる用途・規模)は確認できていません(未取得)。名称と、制度が存在するという事実だけを記載しています。

なお姫路市の地区計画は、令和8年5月25日現在で39地区で決定、うち37地区で地区整備計画を決定しており、「姫路市の地区計画の区域内における建築物等の制限に関する条例」は36地区について制定されています。市公式から確認できた地区の例は、姫路駅南地区7.1ha(昭和62年4月30日)、別所地区166.0ha(平成2年1月26日・平成7年11月7日)、高田地区11.1ha、中島南地区24.9ha、城陽地区42.5haです。別所と城陽は、市が「人口増加が見込まれる7校区」に挙げている校区と同じ名前である点は、押さえておく価値があります。(39地区すべての名称・決定年月日・面積は一覧がPDFのため未取得です。)

出典:姫路市「都市計画の概要」//www.city.himeji.lg.jp/sangyo/0000003454.html /姫路市「区域区分」 //www.city.himeji.lg.jp/sangyo/0000003331.html /姫路市「地区計画」 //www.city.himeji.lg.jp/sangyo/0000003548.html /姫路市「市街化調整区域地区計画運用基準」 //www.city.himeji.lg.jp/sangyo/0000003472.html

07姫路市の固定資産税・都市計画税(毎年かかるコスト)

購入時の諸費用だけでなく、買ったあと毎年かかる税金も判断材料です。 仲介手数料は1回きりですが、固定資産税・都市計画税は所有している限り毎年発生します。

税目税率課税対象
固定資産税1.4%市街化区域・市街化調整区域を問わず課税
都市計画税0.3%市街化区域内の土地・家屋のみ
合計(市街化区域)1.7%課税標準額に対して

固定資産税は市公式の表現で「税額=課税標準額×税率(1.4%)」、都市計画税は「税額=課税標準額×税率(0.3%)」です。ただし、姫路市で合計1.7%になるのは市街化区域内の物件だけです。市は都市計画税について「住み良い街づくりのための都市計画事業や土地区画整理事業に要する費用の一部を負担していただくための目的税で、市街化区域内の土地と家屋に対してかかる税金」と明記しています。姫路市の市街化区域は11,055ha=市域53,435haの約20.7%(当方算出)。市街化調整区域19,698haと都市計画区域外22,682haの物件には都市計画税がかからず、固定資産税1.4%のみです。面積で見れば、姫路市は都市計画税がかからない土地のほうが圧倒的に広い市だということになります。これは他市のページにそのまま当てはめられない、姫路市固有の条件です。

納税義務者は「毎年1月1日(賦課期日)現在で市内に土地、家屋、償却資産を所有している人」。年の途中で売買した場合、日割りの精算は売主・買主の合意で行う商慣習であって、市が按分して課税してくれるわけではありません。決済時の固定資産税・都市計画税の精算金は、仲介手数料とは別にかかる実費です。

なお市は「基準年度(3年ごと)に評価替えを行い」「原則として、第二年度、第三年度は基準年度の価格をそのまま据え置き」と説明しており、次回の評価替えは令和9年度です。姫路市の住宅地の公示価格は前年比+0.4%で、住宅地の標準地が20地点以上ある県内14市区のなかで最も小さい上昇率でした。地価が大きく動いていないということは、評価替えで課税標準額が跳ね上がりにくいということでもあります。明石市+5.0%、神戸市+2.9%といった市と比べたとき、姫路市の「上がっていない」は、毎年のコストの面ではむしろ安定要因です。

住宅用地には課税標準の特例があります。市公式の表現をそのまま引くと、小規模住宅用地(1戸あたり200㎡以下の部分)は「固定資産税については課税標準額が評価額の6分の1になり、都市計画税については課税標準額が評価額の3分の1になります。」、一般住宅用地(200㎡を超える部分)は「固定資産税については課税標準額が評価額の3分の1になり、都市計画税については課税標準額が評価額の3分の2になります。」。市は「300平方メートルの敷地の場合、最初の200平方メートルが小規模、残り100平方メートルが一般住宅用地」という例まで示しています。

この200㎡という区切りは、姫路市では他市より実際に効いてきます。国土交通省の成約価格情報で、姫路市の戸建371件の平均面積は180㎡。町丁目別では花田町が平均248㎡、勝原区176㎡、大津区172㎡、広畑区157㎡、網干区152㎡です。阪神間のように60〜100㎡の敷地が中心の市とは違い、姫路市では200㎡を超える敷地が普通にあります。200㎡を超えた部分は小規模住宅用地の6分の1ではなく3分の1評価になりますので、広い敷地の物件を検討するときは、固定資産税の試算を売主側に確認しておくことをおすすめします。

新築住宅を建てる場合の減額措置も市公式に明記されています。対象は「居住部分の床面積が1戸あたり40平方メートル以上240平方メートル以下の家屋」で「居住部分の割合が家屋全体の2分の1以上のもの」。内容は「居住部分の床面積(住宅1戸あたり120平方メートルを限度)に相当する税額の2分の1が減額」され、期間は一般住宅が新築後3年度間、3階建以上の中高層耐火住宅が新築後5年度間です。ただし「都市計画税は対象外」=減額されるのは固定資産税だけだと市が明記しています。なお令和8年3月31日までの新築については床面積要件が「50平方メートル以上(共同貸家住宅は40平方メートル以上)280平方メートル以下」でした。要件が変わる境目に当たる方は、必ず市の資産税課にご確認ください。

このほか市は、認定長期優良住宅・バリアフリー改修・耐震改修・省エネ改修・マンション長寿命化工事の各減額制度と、わがまち特例のページを公開しています。

免税点

同一人が姫路市内に所有する資産の課税標準額の合計が次の額に満たない場合は課税されません。

区分免税点
土地300,000円
家屋200,000円
償却資産1,500,000円

※納期:年4期。5月・7月・9月・12月の4回(納税通知書は毎年4月下旬に送付)/賦課期日(毎年1月1日)現在の所有者に課税

※税率・免税点は姫路市の公表資料にもとづく最新値です。税額は物件ごとの課税標準額により異なります。正確な税額は市の資産税課または納税通知書でご確認ください。

08姫路市の学区・子育て支援(住所で決まるもの)

姫路市が学校選択制を実施しているかどうかは、本ページ作成時点で公表資料から確認できていません。このページでは推測で書かない方針のため、断定していません。市が公表している範囲では、住所地によって通う小学校・中学校が定められています。物件選びの段階で通学区域を確認し、最終的な判断は市の教育委員会にご確認ください。姫路市は「姫路市立学校校区規則」にもとづいて通学区域を設定しており、市公式の表現は「お住まいの住所により、学校を指定しています」です。町名ごとの対応校区は「姫路市 町名校区対照表」(Excel)で公開されています。指定された学校以外へ通う方法は「校区外学校就学基準」にもとづく許可制で、市は「特別な事由がある場合、保護者からの申し出により、指定学校以外の学校への就学が認められる場合があります」としたうえで、「上記は許可可能な事由であり、必ず許可できるものではありません」と明記しています。ただし「学校選択制を実施していない」と明示した市公式の記述は確認できていませんので、本ページでは断定していません。学区を理由に物件を選ぶ場合は、必ず姫路市教育委員会にご確認ください。

指定された学校以外に通えるケース(指定校変更)

指定校制でも、次の事由に当てはまれば指定校以外への就学が認められる場合があります。 「入学前に転居予定」「建て替え中の仮住まい」は多くの市で認められるため、 購入と入学のタイミングが重なる方は事前に教育委員会へ確認してください。

許可される事由内容
転居(引き続き就学)市公式の本文で確認できた唯一の具体的な事由です。「住民登録異動届の窓口で住民登録の異動手続きと同時に手続きをすることができます」と市が明記しており、転居しても引き続き元の学校に通う手続きが窓口で完結します。家を買って市内で引っ越す方には直接関係する事由ですので、転入・転居の届出のときに必ず学校の話も一緒にしてください。
校区外学校就学基準(その他の事由)市は「校区外学校就学基準」に該当する特別な事由がある場合に、教育委員会の許可を得て指定校以外へ就学できるとしています。ただし事由の一覧は「校区外許可事由一覧表」というPDFでのみ公開されており、本ページ作成時点では個々の事由を確認できていません(未取得)。推測で書かない方針のため、ここには列挙していません。新入学児童は入学前年の9月から相談を受け付けると市が明記していますので、該当しそうな方は早めに教育委員会へご相談ください。
区域外就学(市外にお住まいの方)姫路市外に住民登録がある方でも、「区域外就学許可基準」に該当する特別な事由があれば、姫路市立学校へ就学できる場合があります。市外から姫路市内の学校に通わせたい、あるいは姫路市内に家を買う前から転入予定先の学校に通わせたいという場合は、この制度の対象になるかを確認する価値があります。判断は姫路市教育委員会です。

※許可基準・受付時期は毎年変わります。最終判断は姫路市の教育委員会です。必ず一次情報でご確認ください。

子育て支援は「市町村ごとに」違う

こども医療費助成や待機児童数は市町村が独自に決めているため、 隣の市に移るだけで条件が変わります。同じ兵庫県内でも、市が変われば条件が変わります。

項目内容
こども医療費助成の対象0歳から18歳まで(18歳に達する日以後の最初の3月31日まで)
所得制限所得制限はありません(令和6年7月1日の拡大により撤廃・市が公式に明記)
一部自己負担外来・入院ともに無料(保険診療の自己負担額について全額助成)

姫路市は「区」ではなく「校区」で自分を分けている市

姫路市の学区の話は、単なる学校の話では終わりません。姫路市は、人口統計も防災も将来予測も、すべて小学校区を単位にしている市だからです。

何をどの単位で公表しているか
人口統計町別(861町のうち836町)+校区別人口・校区別年齢別人口(「小学校及び義務教育学校の校区に準じたもの」)+旧自治体区分(旧家島町・旧夢前町・旧香寺町・旧安富町)
将来人口の予測小学校区。「人口増加が見込まれる7校区」として手柄・荒川・城陽・糸引・別所・広畑第二・大津茂を名指し
ハザードマップ校区別ハザードマップを市が公開

つまり姫路市では、「どの校区か」を調べることが、そのまま「その住所の人口が増えるか減るか」「災害リスクがどう評価されているか」を調べることになります。政令指定都市の区のような大きな単位ではなく、小学校区という細かい単位で行政が動いているということです。市域534.35km²という広さを考えれば、合理的な設計だと言えます。

小学校の名前が、そのまま旧町村名になっている

市立小学校の一覧(令和8年4月1日現在)を見ると、校名がそのまま旧町・旧村の地名になっていることが分かります。林田・置塩・前之庄・莇野・上菅・菅生・香呂・中寺・香呂南・安富南・安富北・家島・坊勢。これらは学校名であると同時に、市域の地名です。

そして、この校名の並びは地価の分布とほぼ対応します。令和8年地価公示の住宅地で最も安い層にある林田町・四郷町・豊富町・香寺町は、いずれも林田・香呂・香呂南といった旧町村単位の校区と重なります。姫路市では、校区の単位と、土地の値段の単位と、人の暮らしの実感の単位が、おおむね一致しているということです。これは市域が広く、旧町村の集落が今も生活の単位として残っている市に特有の構造です。

給食は「小学校は無償、中学校は有料」。ここを間違えないでください

姫路市の給食費については、「姫路市は給食が無償」と単純化すると誤りになります。正確には次のとおりです。

対象1食単価月額備考
小学校(令和8年度)無償無償市の逐語「令和8年度の学校給食費は無償です。国の交付金『給食費負担軽減交付金』『物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金』を活用しています。」
中学1・2年/義務教育学校7・8年345円6,200円有料
中学3年/義務教育学校9年345円5,700円有料
特別支援学校(中学部・高等部)310円5,600円
第3子以降(中学校)無償同一世帯で中学生から高校生等までの子を3人以上養育していることが条件

令和7年度と比べて令和8年度は1食単価を50円から55円増額改定しています(特別支援学校290円→310円、その他320円→345円)。市は理由を「給食の食材費の高騰をうけ」と説明しています。小学校の無償は国の交付金を活用した措置だと市自身が書いている点も、毎年の家計を計算するうえでは押さえておくべきところです。交付金の有無によって将来の扱いが変わりうる、という前提で読んでください。

実施方式は単独校調理場方式・共同調理場方式・親子方式の3方式。中学校35校はすべて給食を実施しており、内訳は共同調理場方式34校・親子方式1校です。(給食センターの数と名称は市公式に一覧が無く、未取得です。北部学校給食センターの存在のみ確認できています。)

こども医療費は18歳まで所得制限なし・全額助成

姫路市のこども医療費助成は、0歳から18歳(18歳に達する日以後の最初の3月31日)まで、所得制限なしで、外来・入院とも保険診療の自己負担額を全額助成です。市は「所得制限はありません。」と明記しています。令和6年7月1日に「0歳から18歳までの方が、令和6年7月1日以降に医療機関にかかる際の医療費の自己負担額を所得制限なしで全額助成します」として拡大されました。

対象外になるのは「健康診断料、予防接種料、入院時の食事代、室料差額」、学校管理下でのケガ(日本スポーツ振興センターの給付対象)、児童養護施設入所時です。また「兵庫県外での受診時は一旦窓口で負担し、後日払戻し申請が必要」「県内医療機関でも受給者証を提示しない場合は同様」と市が注意しています。大阪や岡山の病院にかかる機会がある方は、この運用を知っておいてください。姫路市は県境に近い市ではありませんが、新幹線でも在来線でも大阪・岡山に出やすい位置にあります。

学校選択制については、断定していません

姫路市が学校選択制を実施しているかどうかは、市公式の記述を特定できませんでした(未取得)。確認できたのは「姫路市立学校校区規則にもとづき、お住まいの住所により、学校を指定しています」という説明と、例外が「校区外学校就学基準」による許可制であることまでです。「実施していない」と書くこともできないため、本ページでは断定を避けています。学区を理由に物件を選ぶ方は、必ず姫路市教育委員会にご確認ください。

なお指定校変更については、市公式の本文で確認できた事由は「転居(引き続き就学)」1件のみです。これは「住民登録異動届の窓口で住民登録の異動手続きと同時に手続きをすることができます」と市が明記しているもので、市内で家を買って引っ越す方には直接関係します。その他の事由は「校区外許可事由一覧表」というPDFでのみ公開されており、本ページ作成時点では内容を確認できていません(未取得)。新入学児童については入学前年の9月から相談を受け付けると市が明記しています。

出典:姫路市「通学区域(校区)」//www.city.himeji.lg.jp/kurashi/0000003695.html /姫路市「校区外就学・区域外就学」 //www.city.himeji.lg.jp/kurashi/0000003718.html /姫路市「市立小学校一覧」 //www.city.himeji.lg.jp/kurashi/0000000250.html /姫路市「学校給食費」 //www.city.himeji.lg.jp/kurashi/0000019456.html /姫路市「学校給食の実施状況」 //www.city.himeji.lg.jp/kurashi/0000005491.html /姫路市「こども医療費助成」 //www.city.himeji.lg.jp/kurashi/0000007975.html /姫路市「地域の未来予測」 //www.city.himeji.lg.jp/shisei/0000026748.html

09姫路市で家を買う前に必ず確認したい点

1|土砂災害警戒区域1,358箇所。ただしこの数字には家島町が入っていません

兵庫県が公表している市町別の指定状況(令和8年6月30日現在)で、 姫路市の土砂災害警戒区域は1,358箇所、土砂災害特別警戒区域は851箇所です。 内訳は次のとおりです。

現象の種類警戒区域(イエローゾーン) 特別警戒区域(レッドゾーン)
急傾斜地の崩壊944738
土石流413113
地すべり10
合計1,358851

ここで必ず知っておいていただきたいことがあります。 兵庫県の指定状況表の該当欄は「姫路市(家島町除く)」と表記されています。 つまり1,358箇所・851箇所という数字には、家島町分が含まれていません。 家島町分の箇所数は同じ表から取得できませんでした(未取得)。 「姫路市全体で1,358箇所」と書くと不正確ですので、このページではそう書いていません。 家島の物件を検討する場合は、兵庫県のCGハザードマップと市の窓口で個別に確認してください。

851箇所の特別警戒区域(レッドゾーン)は、実務上たいへん重い意味を持ちます。 レッドゾーンに指定されると、居室を有する建築物には構造規制がかかり、 開発行為には許可が必要になります。 担保評価が下がり、住宅ローンの条件が厳しくなることもあります。 将来の建て替えの自由度にも直接影響します。 そして内訳を見ると、944箇所(警戒区域の7割)が「急傾斜地の崩壊」です。 斜面のそばの土地かどうかが、姫路市では決定的な確認事項だということになります。

この指定は、地価の分布とも対応しています。 住宅地88地点で最も安い層にある林田町・四郷町・豊富町・香寺町・西脇・船津町は、 いずれも内陸北部・西部です。 安さの一因が土砂災害の指定にある可能性は、十分に考えられます。 ただし市公式・県公式に「この地点が警戒区域内である」と書かれているわけではありませんので、 断定はしていません。個別の住所で必ず確認してください。

出典:兵庫県「土砂災害警戒区域等の指定状況」 //web.pref.hyogo.lg.jp/ks15/documents/0630shiteijoukyou.pdf (令和8年6月30日現在)/ 兵庫県CGハザードマップ http://www.hazardmap.pref.hyogo.jp/

2|洪水5河川・高潮910hPa・津波(南海トラフ)・内水。リスクが全種類そろう市

姫路市は、水害リスクの種類が非常に多い市です。 市が公表している洪水浸水想定の対象河川は5河川で、それぞれ想定降雨が異なります。

河川計画規模想定最大規模
揖保川197mm/12時間354mm/12時間
大津茂川264mm/24時間757mm/24時間
夢前川269mm/24時間686mm/24時間
市川247mm/24時間617mm/24時間
天川252mm/24時間736mm/24時間

市は「想定最大規模降雨」の定義について、重要な注意書きをしています。 これは「1000年に1回」という意味ではなく、 「年間発生確率が1000分の1以下」という意味であり、 複数回発生する可能性があるという説明です。 「1000年に1度だから自分が生きているうちは来ない」という読み方は誤りだ、 と市が明示しているということになります。

洪水以外にも、次の想定があります。

  • 高潮浸水想定:想定中心気圧910ヘクトパスカル9経路のシミュレーション。 飾磨区・広畑区・網干区・白浜町・大津区といった南部の臨海エリアが対象になります。
  • 津波浸水想定南海トラフ巨大地震モデルにもとづきます。
  • 内水:内水ハザードマップを令和5年3月に作成(水防法)。 下水道の能力を超える雨で、河川があふれなくても浸水する現象です。

ハザードマップの作成時期は次のとおりです。

ハザードマップ作成時期根拠法
洪水ハザードマップ令和3年3月作成水防法
高潮ハザードマップ令和3年3月作成水防法
内水ハザードマップ令和5年3月作成水防法
土砂災害ハザードマップ令和3年3月作成土砂災害防止法

さらに姫路市は校区別ハザードマップを公開しています。 人口統計も将来予測も校区単位という市ですから、防災も校区単位です。 物件の住所がどの小学校区かを調べれば、そのままハザードマップにたどり着けるという設計になっています。 地図で確認する場合は姫路市Webマップ(//www2.wagmap.jp/himeji/Portal )と 兵庫県CGハザードマップが使えます。

そして、買う側が必ず知っておくべき市の一文があります。 姫路市は「不動産業者の方へ」というページを設け、 重要事項説明での水害ハザードマップの利用について触れたうえで、 「宅地建物取引業者へのハザードマップの配布は、行っておりません」と明記しています。

これは、ハザードマップの確認は買主と仲介会社が自分で行うものだということです。 宅地建物取引業法にもとづき、重要事項説明では水害ハザードマップにおける物件の位置を説明することになっていますが、 市が業者にマップを配るわけではありません。 家タダでは、ご検討中の物件について、洪水・高潮・津波・内水・土砂の各ハザードマップ上の位置を 契約前に確認してお伝えします。

※浸水深・浸水継続時間の具体値は、ハザードマップがPDF図面のため数値として取得できませんでした(未取得)。 本ページでは想定降雨の条件のみを記載しています。 出典:姫路市「各種ハザードマップ」 //www.city.himeji.lg.jp/anzen/0000014098.html / 姫路市「ハザードマップについて(不動産業者の方へ)」 //www.city.himeji.lg.jp/anzen/0000027047.html / 姫路市「校区別ハザードマップ」 //www.city.himeji.lg.jp/anzen/category/61-1-8-1-0-0-0-0-0-0.html

3|姫路城の高さ制限=高度地区。マンションを買う前に確認する

「姫路市の特徴」の章でも触れましたが、実務上の確認事項として改めて整理します。 姫路市の建物の高さは、都市計画の「高度地区」で縛られています。 決定は令和3年4月1日(姫路市告示第154号)です。

種別高さの最高限度面積 市公式が説明する関連用途地域
第一種高度地区12メートル約643 ha 第一種・第二種中高層住居専用地域(容積率150%/建ぺい率60%)
第二種高度地区15メートル約849 ha 第一種中高層住居専用地域(容積率200%/建ぺい率60%)
第三種高度地区35メートル約3 ha 商業地域(容積率600%/建ぺい率80%)
第四種高度地区50メートル約3 ha 商業地域(容積率600%/建ぺい率80%)

市公式の表現は 「姫路城を眺める景観の保全を目的に、建築物の高さの最高限度(35メートル・50メートル)を定めた高度地区」を 大手前通りに隣接する商業地域に指定した、というものです。 つまり、姫路城の眺めを守るという目的が、都市計画として法的な効力を持っているということになります。

買う側にとっての意味は次のとおりです。

  • 中高層住居専用地域の物件は、12mまたは15mの上限がかかっている可能性が高い。 第一種643ha+第二種849ha=約1,492haは、市街化区域11,055haの13.5%(当方算出)にあたります。 いま目の前が開けていても、隣地に高い建物が建つ余地は制度的に限られているということでもあります。 これは日当たりや眺望の面ではメリットです。
  • 逆に、自分が建て替えるときも同じ制限を受けます。 3階建てを検討している場合、高さ制限と隣地斜線・北側斜線の両方を確認してください。
  • 都心の商業地域では、容積率600%が使えても高さ35m・50mで止まります。 再開発に期待した値付けの物件には注意が必要です。

あわせて、都心部には高度利用地区が3地区 (お城本町、姫路駅西、姫路駅南)に指定されています (平成5年3月16日・姫路市告示第55号)。 「高度地区」は高さを抑える制度、「高度利用地区」は高度な土地利用を促す制度で、別物です。

出典:姫路市「高度地区・高度利用地区」 //www.city.himeji.lg.jp/sangyo/0000003436.html

4|市内全域が景観計画区域。届出が要る可能性があります

姫路市の景観規制は、二段構えになっています。

制度内容時期
姫路市都市景観条例市公式の逐語「昭和62年に『姫路市都市景観条例』を制定しました」。 あわせて「姫路市都市景観形成基本計画」(令和8年4月改定版) 昭和62年(1987年)制定
景観計画(景観法) 「平成19年12月に景観法に基づく景観計画を定め、平成20年4月に施行」。 「市内全域を景観計画区域とし」、区域の景観特性に応じて 都市景観形成地区/歴史的町並み景観形成地区/風景形成地域の3類型で規制誘導 平成19年12月策定/平成20年4月施行
デザイン事前協議平成26年4月1日より実施平成26年4月1日〜

「市内全域を景観計画区域とし」という一文が重要です。 姫路市では、市域のどこであっても景観計画の区域内ということになります。 そのうえで、都市景観形成地区・歴史的町並み景観形成地区・風景形成地域という より強い規制がかかる区域が別に指定されています。

ただし、ここは正直に書きます。 3類型それぞれの個別の地区名リストと、届出の対象となる行為の規模基準(高さ・面積)は、 本ページ作成時点で確認できていません(未取得)。 市公式では景観ガイドラインのPDF内にあるためです。 確認できたのは、デザイン事前協議の自己評価書の様式名から読み取れる区域名で、 大手前通り地区(Aゾーン・Bゾーン)、駅南大路地区(高さ12メートル以上/12メートル未満で区分)、 中堀通り地区、姫路駅北駅前広場地区、野里街道地区、姫路城周辺風景形成地域です。 これは様式名からの抽出であり、景観計画の地区名とは別体系の可能性がありますので、 正確な区域は必ず市にご確認ください。

実務上は、新築・増築・外壁の塗り替えなどを予定している場合、 その敷地が景観計画上のどの区域にあり、どの規模から届出が必要かを、 着工前に市の担当課で確認することが必要になります。 中古戸建を買ってリフォームする場合も、外観に手を入れるなら確認する価値があります。

出典:姫路市「景観計画」 //www.city.himeji.lg.jp/sangyo/0000006968.html / 姫路市「都市景観条例・景観形成基本計画」 //www.city.himeji.lg.jp/sangyo/0000007207.html / 姫路市「デザイン事前協議」 //www.city.himeji.lg.jp/sangyo/0000006895.html。 なお姫路市都市景観条例の条例番号・制定月日は市公式に記載がなく未取得です。

5|中高層建築物の紛争予防条例 ― 12m以上または4階以上で標識が要る

姫路市には姫路市中高層建築物の建築に係る紛争の予防および調整に関する条例があります。 対象は次のとおりです。

地域対象となる建築物
住居系・準工業地域など高さが12メートル以上または4階以上(地階を除く)
商業地域・工業地域高さが15メートル以上または5階以上(地階を除く)

対象になる建築物は、建築確認申請の 「少なくとも20日前までに標識を設置し、届出」を行う必要があります。

買う側の実務としては、2つの使い道があります。 ひとつは、検討している土地の近くに標識が立っていないかを現地で見ること。 中高層の建築計画があれば、標識が出ています。 もうひとつは、自分が3階建て以上を建てる場合、この手続きが必要になる可能性があることです。 とくに高さ12mというのは、3階建ての住宅でも屋根の形によっては超えることがある水準です。 「住宅だから関係ない」とは限りません。

出典:姫路市「中高層建築物の建築に係る紛争の予防および調整に関する条例」 //www.city.himeji.lg.jp/sangyo/0000007125.html

6|大規模集客施設制限地区 ― 1万㎡超の施設は商業・近隣商業だけ

姫路市は特別用途地区として大規模集客施設制限地区を指定しています。 指定は平成21年6月23日(姫路市告示第240号)です。

規制の対象は「劇場、映画館、演芸場、観覧場、店舗、飲食店、展示場、遊技場等で 床面積の合計が1万平方メートルを超えるもの」。 規制後は商業地域と近隣商業地域にしか立地できません

住宅を買う側にとっての意味は、周辺環境の予見可能性です。 商業地域285ha・近隣商業地域415ha以外の用途地域では、 1万㎡を超える大規模商業施設が新たに建つことは制度上できないということになります。 第一種住居地域2,238haや中高層住居専用地域に住む場合、 近所に巨大なショッピングモールが突然できるという心配は、 この制度がある分だけ小さくなります。 逆に言えば、大規模商業施設の利便性を求めるなら、商業・近隣商業地域の近くを選ぶ必要があるということです。

出典:姫路市「特別用途地区(大規模集客施設制限地区)」 //www.city.himeji.lg.jp/sangyo/0000003328.html

7|地区計画39地区。条例で建築制限がかかっているのは36地区

姫路市の地区計画は、令和8年5月25日現在で 39地区で決定、うち37地区で地区整備計画を決定されています。 さらに「姫路市の地区計画の区域内における建築物等の制限に関する条例」が 36地区について制定されています。

条例で制限がかかっているということは、建築確認の審査対象になるということです。 一般に地区計画では、建築物の用途、容積率・建ぺい率、高さの最高限度、 壁面の位置、敷地面積の最低限度、垣・柵の構造などが定められます。 敷地面積の最低限度が定められている地区では、土地を分割して2棟建てるということができません。 中古戸建を買って将来分筆するつもりの方は、必ず確認してください。

市公式から確認できた地区の例は次のとおりです。

地区面積決定年月日
姫路駅南地区7.1 ha昭和62年4月30日
別所地区166.0 ha平成2年1月26日・平成7年11月7日
高田地区11.1 ha
中島南地区24.9 ha
城陽地区42.5 ha

別所と城陽は、市が「人口増加が見込まれる7校区」に挙げている校区と同じ名前です。 偶然かどうかは市公式に書かれていませんので断定しませんが、 地区計画で街の形を決めた区域で人口が増えると市が予測しているという対応関係は、 データとして押さえておく価値があります。

また、駅周辺のキャスティ21については、 「中播都市計画地区計画(キャスティ21)」として地区計画が定められています。 キャスティ21は市公式によれば「昭和63年に旧新都市拠点整備事業として総合整備計画の建設大臣承認」を取得した計画で、 愛称は「キャッスル(城)」と「シティ(都市)」に21世紀を合成したもの。 エントランスゾーン、コアゾーン、イベントゾーンの3ゾーンに分かれ、 エリア区分はメインエリア・サブエリア・一般エリアの3区分です。 ただし区域面積・事業期間・完了年は市公式の概要ページに記載がなく、未取得です。

なお、市街化調整区域については姫路市市街化調整区域地区計画運用基準が 定められています(平成27年3月改定の都市計画マスタープランを受けて策定)。 運用基準の具体的な内容は未取得ですが、 市街化調整区域であっても地区計画によって建築の道が開かれる場合があるということは、 調整区域の物件を検討する方にとって知っておく価値のある制度です。

※39地区すべての名称・決定年月日・面積は一覧がPDFのため未取得です。 出典:姫路市「地区計画」 //www.city.himeji.lg.jp/sangyo/0000003548.html / 姫路市「キャスティ21計画」 //www.city.himeji.lg.jp/sangyo/0000002249.html / 姫路市「中播都市計画地区計画(キャスティ21)の変更」 //www.city.himeji.lg.jp/sangyo/0000033951.html / 姫路市「市街化調整区域地区計画運用基準」 //www.city.himeji.lg.jp/sangyo/0000003472.html

8|低層住居専用地域では、外壁後退が求められる区分があります

姫路市の低層住居専用地域には、建ぺい率・容積率の組み合わせによって、 外壁の後退距離の扱いが違う区分があります。

用途地域(容積率/建ぺい率)高さの制限外壁の後退距離
第一種低層住居専用地域(100/50) 10メートル、または隣地境界線からの勾配1.25倍の制限あり 1メートル
第一種低層住居専用地域(150/60)同上なし
第二種低層住居専用地域(150/60)同上なし

外壁後退1メートルというのは、敷地の使い方に直接効きます。 敷地境界から1m下がって建てなければならないということは、 建てられる建物の幅が、両側合わせて2m小さくなるということです。 狭い敷地では致命的になることがあります。 逆に、この規制がある区域は、隣家との距離が確保されるので住環境としては良好です。

姫路市の第一種低層住居専用地域は623ha、第二種低層住居専用地域は407ha。 合わせて市街化区域の9.3%にすぎませんが、 この1,030haのなかで、外壁後退が要る区域と要らない区域が分かれているということになります。 検討中の土地がどちらかは、必ず確認してください。

※この表の内容は、市公式の図を中心としたページからの読み取りのため、 抽出に不確実性があります(確度:中)。 また用途地域ごとの建ぺい率・容積率の一覧、防火/準防火地域の指定状況は、 パンフレットPDFのみで本文として取得できず、未取得です。 正確な適用は必ず市の担当課にご確認ください。 出典:姫路市「用途地域による建築物の制限」 //www.city.himeji.lg.jp/sangyo/0000003551.html

9|姫路市で契約前に確認すべきこと(チェックリスト)

ここまでの内容を、実際に使える形に整理します。 姫路市の物件を買う前に、次の9点を確認してください。 いずれも契約前に調べられることです。

#確認することなぜ効くか
1市街化区域か、市街化調整区域か、都市計画区域外か 都市計画税0.3%の有無、建築・建て替えの可否、住宅ローンの取扱いがここで決まります。 市域の42.4%が都市計画区域外、36.9%が市街化調整区域です
2用途地域と高度地区 市街化区域の約3割が工業系。低層住居専用地域は9.3%。 第一種・第二種高度地区(12m・15m)は約1,492ha
3地区計画の区域内か 39地区で決定、36地区で条例による建築制限。 敷地面積の最低限度が定められていると分筆できません
4景観計画上の位置づけ 市内全域が景観計画区域。都市景観形成地区・歴史的町並み景観形成地区・風景形成地域なら 届出が必要になる可能性があります
5土砂災害警戒区域・特別警戒区域 警戒1,358箇所・特別851箇所(家島町除く)。 レッドゾーンなら構造規制・開発許可・担保評価に影響します
6洪水(5河川)・高潮(910hPa)・津波(南海トラフ)・内水 市はハザードマップを宅建業者に配布していません。自分で確認する必要があります
7小学校区 市の人口統計も将来予測も防災も校区単位。 市が「人口増加が見込まれる7校区」を名指ししています
8最寄駅がJRか山陽電鉄か 姫路も網干も、JRと山陽電鉄で別の駅です。 成約中央値も網干1,400万円/山陽網干950万円と違います
9敷地面積が200㎡を超えるか 固定資産税の住宅用地特例は、200㎡までが6分の1、超える部分は3分の1。 姫路市の戸建の平均面積は180㎡で、他市より現実的な論点です

家タダでは、これら9点の調査を契約前に無料で行います。 物件URLをLINEでお送りいただければ、 「仲介手数料0円の対象か」とあわせて、区域区分・用途地域・ハザードの確認結果をお伝えします。 調査の結果、購入をおすすめしないという結論になることもあります。

10姫路市の成り立ち ― 人口24,958人・3.03km²から、534.35km²へ

姫路市が市制を施行したのは明治22年(1889年)です。 市公式の年表の逐語は、次のとおりです。

姫路市制を敷く(人口24,958人、面積3.03平方キロメートル)

人口24,958人、面積3.03km²。 いまの姫路市は人口516,046人・面積534.35km²ですから、 人口で約20倍、面積で約176倍になったことになります。 この「面積176倍」という数字が、このページで扱ってきた 市内18.1倍の地価格差や、市域の42.4%が都市計画区域外であるという構造の、いちばん根っこにあります。

姫山のとりでと、赤松氏

市公式の歴史ページには、次の記述があります。

室町時代に入ると、播磨の豪族赤松氏によって姫山にとりでが築かれ

いまの姫路城がある場所です。 ただし、ここで正直に書いておきます。 「姫路」という市名の由来については、市公式のどのページにも説明がありません(未取得)。 「姫山」という地名が歴史の記述のなかに出てくるだけで、 市名の由来として書かれているわけではありません。 このページでは、推測による説明を載せていません。 市の歴史ページ・紹介ページのいずれにも由来の記載がない、という事実のみをお伝えします。

昭和21年 ― 7つの市町村と合併して「新しい姫路市」になる

姫路市が大きく変わったのは昭和21年(1946年)です。市公式の逐語です。

飾磨市、白浜町、広畑町、網干町、大津村、勝原村、余部村と合併し、新しい姫路市誕生

この7つの地名を、いまの姫路市の地図と照らしてみてください。 飾磨区・白浜町・広畑区・網干区・大津区・勝原区・余部区。 すべて現在の町名・地名として生きています。 そして、このページの成約データで町丁目別の上位に並ぶのが、まさにこの地域です。

昭和21年に合併した市町村現在の地名成約件数 成約中央値
網干町網干区48件1,450万円
飾磨市飾磨区40件1,200万円
大津村大津区23件1,600万円
広畑町広畑区22件675万円
勝原村勝原区16件1,950万円
白浜町白浜町
余部村余部区

成約620件のうち149件(約24%)が、昭和21年に姫路市になった5つの地域で取引されています。 そして中央値は勝原区1,950万円から広畑区675万円まで2.9倍の開きがあります。 80年前に同じ日に姫路市になった地域のあいだで、いま3倍近い価格差があるということです。 合併の古さは、価格の均一化を意味しません。

平成8年4月 ― 全国で初めて中核市になる

市公式の表現は、はっきりしています。

姫路市は(平成8年4月)、全国で初めて中核市に移行しました。

全国で初めて、です。 中核市制度は、政令指定都市に次ぐ規模の市に都道府県の事務を移す仕組みで、 保健所の設置、都市計画の決定、建築確認、環境保全などの権限が市に移ります。

このページで扱ってきた制度の多くが「姫路市告示」であることに、お気づきでしょうか。

  • 用途地域の決定:令和5年2月15日・姫路市告示第40号
  • 高度地区の決定:令和3年4月1日・姫路市告示第154号
  • 高度利用地区の指定:平成5年3月16日・姫路市告示第55号
  • 大規模集客施設制限地区の指定:平成21年6月23日・姫路市告示第240号

一方で、区域区分(市街化区域/市街化調整区域)の決定は 令和3年3月31日・兵庫県告示第420号で、こちらは県の告示です。 市が決めるものと県が決めるものが分かれているということになりますが、 住宅を買う側にとって重要なのは、 用途地域・高さ・特別用途地区といった「建物に直接効くルール」の多くが、 姫路市役所で完結しているという点です。 確認も相談も、市の窓口でできます。 (なお市の都市計画の告示名には「中播都市計画」という区域名が繰り返し現れますが、 「中播都市計画区域」という正式名称を定義した記述そのものは市公式で特定できていません。 県民センターの名称は「中播磨県民センター」で、こちらは「中播磨」です。)

平成18年3月27日 ― 4町の編入と、都市計画区域外22,682ha

姫路市の面積が534.35km²になったのは、平成18年の編入合併によるものです。 市公式の年表は「平成18年(2006年) 家島町・夢前町・香寺町・安富町の4町を編入合併」とだけ書いていますが、 市が掲載している総務大臣告示のページには、より詳しい情報があります。

告示番号対象告示日効力発生日
告示第七百四十六号神崎郡香寺町および宍粟郡安富町 平成十七年七月七日平成十八年三月二十七日
告示第七百四十七号飾磨郡家島町 平成十七年七月七日平成十八年三月二十七日
告示第七百四十八号飾磨郡夢前町 平成十七年七月七日平成十八年三月二十七日

告示が3本に分かれていて、香寺町と安富町だけが同じ告示第746号にまとまっています。 そして郡がそれぞれ違います。香寺町は神崎郡、安富町は宍粟郡、家島町と夢前町は飾磨郡。 姫路市は、4つの町を3つの郡から集めたということになります。

この4町のその後の扱いが、姫路市の不動産を理解するうえで決定的です。

旧町もとの郡都市計画の扱い住宅地の標準地
香寺町神崎郡都市計画区域の中 2地点(土師40,600円+0.2%/相坂20,000円▲2.4%)
安富町宍粟郡都市計画区域外0地点
家島町飾磨郡都市計画区域外0地点
夢前町飾磨郡都市計画区域外0地点

市公式は、都市計画区域に含まれるのは 「合併前の姫路市全域/香寺町全域」、 都市計画区域外は「合併前の家島町全域/夢前町全域/安富町全域」と明記しています。 都市計画区域外22,682haは、市域53,435haの42.4%平成18年に編入した4町のうち3町が、まるごと都市計画区域の外だということです。

ただし繰り返しますが、「地価が安いのはこの3町だから」ではありません。 この3町には住宅地の標準地が1地点もなく、 市内18.1倍の格差は旧姫路市域の中心部と周縁部のあいだで生じています。 合併の話と地価の話は、姫路市では直結しません。

なお市は、合併に関する資料として 合併協定書調印・廃置分合申請・総務大臣告示・合併4町ガイドブック・新市建設計画の各ページを公開しており、 編入した4町の地域ごとに地域審議会も設置されています。 町別人口表に旧家島町・旧夢前町・旧香寺町・旧安富町という区分が残っているのも、 この合併の枠組みが行政上いまも生きていることの表れです。

市のシンボル

項目内容
市花さぎ草
市木カシの木
市鳥しらさぎ(白鷺)
市徽章「姫路の『』がモチーフ」(市公式の逐語)
市旗「ヒメジの『』とシラサギがモチーフ」(同)
位置兵庫県の南西部に位置(地図)、瀬戸内海に面しています。」(同)
県の地域区分中播磨県民センター(姫路市・神河町・市川町・福崎町)

市鳥がしらさぎ、市旗のモチーフもシラサギ、市花がさぎ草。 姫路城が白鷺城と呼ばれることと重なりますが、 市公式は市の鳥・市の花としか書いておらず、城との関係を説明してはいませんので、 このページでもそれ以上は書きません。

年表

できごと
室町時代播磨の豪族赤松氏によって姫山にとりでが築かれ」(市公式の逐語)
明治22年(1889年) 姫路市制を敷く(人口24,958人、面積3.03km²)
昭和21年(1946年) 飾磨市、白浜町、広畑町、網干町、大津村、勝原村、余部村と合併し、新しい姫路市誕生
昭和62年(1987年)姫路市都市景観条例を制定
昭和62年(1987年)4月30日姫路駅南地区の地区計画を決定(7.1ha)
昭和63年(1988年) キャスティ21計画が旧新都市拠点整備事業として総合整備計画の建設大臣承認を取得
平成2年(1990年)1月26日別所地区の地区計画を決定(166.0ha。平成7年11月7日に変更)
平成5年(1993年)3月16日 高度利用地区を3地区に指定(お城本町・姫路駅西・姫路駅南/姫路市告示第55号)
平成8年(1996年)4月全国で初めて中核市に移行
平成17年(2005年)7月7日 総務大臣告示 第746〜748号(香寺町・安富町/家島町/夢前町の編入)
平成18年(2006年)3月27日 家島町・夢前町・香寺町・安富町の4町を編入合併(告示の効力発生日)
平成19年(2007年)12月景観法にもとづく景観計画を策定(市内全域が景観計画区域)
平成20年(2008年)4月景観計画を施行
平成21年(2009年)6月23日 大規模集客施設制限地区を指定(姫路市告示第240号・1万㎡超を規制)
平成26年(2014年)4月1日景観のデザイン事前協議を実施開始
平成27年(2015年)3月都市計画マスタープランを改定(市街化調整区域地区計画運用基準の策定へ)
令和3年(2021年)3月 洪水・高潮・土砂災害の各ハザードマップを作成
令和3年(2021年)3月31日区域区分を決定(兵庫県告示第420号)
令和3年(2021年)4月1日 高度地区を決定(姫路市告示第154号・第一種12m/第二種15m/第三種35m/第四種50m)
令和5年(2023年)2月15日用途地域を決定(姫路市告示第40号)
令和5年(2023年)3月内水ハザードマップを作成(水防法)
令和6年(2024年)7月1日 こども医療費助成を18歳まで・所得制限なし・全額助成に拡大
令和8年(2026年)3月都市計画マスタープランを改定
令和8年(2026年)4月姫路市都市景観形成基本計画を改定
令和8年(2026年)度 小学校の学校給食費が無償(国の交付金を活用)。中学校は1食345円・月6,200円
令和8年(2026年)5月25日地区計画39地区で決定、条例による制限は36地区(市公式の基準日)
令和9年(2027年)度固定資産税の評価替え(基準年度)
2030年(予測)市の予測人口 約50万6千人
2050年(予測) 市の予測人口 約43万6千人(2023年の約52万6千人から約17.1%・約9万人の減少)

市名「姫路」の由来は、市公式の歴史ページ・紹介ページのいずれにも記載を確認できませんでした(未取得)。 本ページでは推測による説明を載せていません。 同様に、令和7年国勢調査の人口・世帯数隣接市町を列挙したページ市域面積534.35km²の根拠・基準日を明示したページキャスティ21の区域面積・事業期間・完了年も市公式で確認できていません。 出典:姫路市「姫路の歴史」 //www.city.himeji.lg.jp/shisei/0000007248.html / 姫路市「市の紹介」 //www.city.himeji.lg.jp/shisei/0000007156.html / 姫路市「中核市」 //www.city.himeji.lg.jp/shisei/0000007190.html / 姫路市「総務大臣告示」 //www.city.himeji.lg.jp/shisei/0000006413.html / 姫路市「合併までの取組み」 //www.city.himeji.lg.jp/shisei/category/5-7-3-5-0-0-0-0-0-0.html

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12姫路市の不動産購入に関する記事

13姫路市の不動産購入 よくある質問

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姫路市の住宅の相場はいくらくらいですか?

国土交通省 不動産情報ライブラリの成約価格情報(直近4四半期・620件)では、戸建の成約中央値が1,700万円(371件・平均面積180㎡・平均築1999年)、中古マンションが1,100万円(249件・平均専有71㎡・平均築1997年)です。620件のうち371件(約6割)が戸建で、平均面積180㎡。マンション中心の阪神間の市とは、買うものの中身が違います。最寄駅別では姫路177件(中央値1,700万円)、播磨高岡41件(1,400万円)、野里34件(885万円)、山陽網干31件(950万円)、網干27件(1,400万円)、京口26件(1,090万円)。町丁目別では勝原区1,950万円(16件)が最も高く、広畑区675万円(22件)が最も安くなっています。土地の値段は令和8年地価公示で1㎡あたり平均70,665円(住宅地88地点)、前年比+0.4%。商業地は28地点平均199,221円(+1.4%)、工業地は7地点平均46,585円(+2.5%)です。なお成約価格情報には「土地のみ」という区分が存在しないため、土地単独の成約中央値は本ページには載せていません。これらは国土交通省が公表している公的データであり、家タダ自身の成約実績ではありません。

姫路市で地価がいちばん高いエリアと安いエリアはどこですか?

令和8年地価公示の住宅地88地点で見ると、最も高い標準地は北条口3丁目33番の235,000円/㎡(前年比+4.4%)、最も安い標準地は林田町口佐見字北岸ノ上127番4の13,000円/㎡(▲1.5%)です。差は18.1倍。分布を見ると、88地点のうち53地点(6割)が5万〜10万円の帯に収まっており、10万円台が14地点、20万円超は北条口3丁目の1地点だけ、3万円未満が9地点です。「中心の帯があって、その下に長い裾がある」という形になっています。前年比では45地点が上昇、20地点が横ばい、21地点が下落(前年比のない新規等が2地点)。上昇しているのは姫路駅の北側・都心部が中心で、下落しているのは内陸北部・西部の旧村域が中心です。成約ベースの町丁目別では勝原区1,950万円・大津区1,600万円・網干区1,450万円が高く、広畑区675万円が最も安い水準です。

姫路市で安いのは、平成の合併で入った旧町(家島・夢前・香寺・安富)ですか?

いいえ、違います。ここは誤解されやすいところなので正確に書きます。令和8年地価公示の住宅地88地点の所在を当方が全件確認したところ、旧夢前町・旧安富町・旧家島町には標準地が1地点もありませんでした。平成18年編入の4町で標準地があるのは旧香寺町の2地点だけです(香寺町土師40,600円/㎡+0.2%/香寺町相坂20,000円/㎡▲2.4%)。最安層の林田町・船津町・西脇・四郷町・豊富町は、いずれも旧姫路市域で、都市計画区域のなかの市街化調整区域側にあたります。つまり市内18.1倍の格差は、「合併で広がった外周部」との差ではなく、同じ旧姫路市のなかの中心部と周縁部の差です。では旧夢前町・旧安富町・旧家島町はどうなっているかというと、この3町は都市計画区域の外(22,682ha=市域の42.4%)にあり、地価公示という物差しがそもそも当たっていない土地だということになります。この3町の物件を検討される場合、本ページの地価の数字はそのままでは参考になりませんので、個別に周辺の取引事例と市の窓口でご確認ください。

姫路市に市街化調整区域の物件はありますか?都市計画税はかかりますか?

たくさんあります。そして都市計画税は、物件によってかかったりかからなかったりします。姫路市の都市計画区域は30,753haで、内訳は市街化区域11,055ha(35.9%)・市街化調整区域19,698ha(64.1%)。さらにその外側に都市計画区域外が22,682haあります。市街化区域は市域53,435haの約20.7%しかありません(当方算出)。都市計画税について市は「市街化区域内の土地と家屋に対してかかる税金」と明記しており、市街化調整区域の物件にも、都市計画区域外の物件にも、都市計画税はかかりません。つまり市街化区域なら固定資産税1.4%+都市計画税0.3%=1.7%、それ以外なら固定資産税1.4%のみです。課税標準額1,000万円なら年3万円の差で、30年で90万円になります。ただし市街化調整区域には「原則として用途地域は定めず、一部を除き新たな開発は制限される」(市公式)という制約があり、建て替えの可否・住宅ローンの取扱い・売るときの買い手に影響します。安いには理由があります。家タダでは、ご検討中の物件がどの区分にあるか、再建築が可能か、ローンが通る金融機関があるかを契約前に無料で調査します。

姫路市の土砂災害・洪水のリスクはどうですか?

姫路市は、水害・土砂災害のリスクが全種類そろっている市です。兵庫県の指定状況(令和8年6月30日現在)で、土砂災害警戒区域は1,358箇所、特別警戒区域は851箇所。内訳は急傾斜地の崩壊944/738、土石流413/113、地すべり1/0で、警戒区域の7割が急傾斜地の崩壊です。ただしこの数字は兵庫県の表で「姫路市(家島町除く)」と表記されており、家島町分を含みません。洪水は揖保川・大津茂川・夢前川・市川・天川の5河川が対象で、想定最大規模は大津茂川757mm/24時間、天川736mm/24時間、夢前川686mm/24時間、市川617mm/24時間、揖保川354mm/12時間。高潮は想定中心気圧910ヘクトパスカル・9経路、津波は南海トラフ巨大地震モデルです。内水ハザードマップも令和5年3月に作成されています。市は想定最大規模降雨について「1000年に1回」ではなく「年間発生確率が1000分の1以下」であり複数回発生する可能性があると明示しています。そして市は「宅地建物取引業者へのハザードマップの配布は、行っておりません」と明記しています。確認は買主側で行う必要があります。家タダでは契約前に確認してお伝えします。(浸水深・浸水継続時間の具体値はPDF図面のため未取得です。)

姫路市に学校選択制はありますか?給食費は無償ですか?

まず学校選択制ですが、姫路市が実施しているかどうかは市公式の記述を特定できませんでした(未取得)。確認できたのは「姫路市立学校校区規則」にもとづき「お住まいの住所により、学校を指定しています」という説明と、例外が「校区外学校就学基準」による許可制であることまでです。「実施していない」とも書けないため、本ページでは断定していません。必ず姫路市教育委員会にご確認ください。次に給食費ですが、「姫路市は給食無償化」というのは正確ではありません。令和8年度、小学校は無償です(市は「国の交付金『給食費負担軽減交付金』『物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金』を活用しています」と明記)。しかし中学校は有料で、中学1・2年および義務教育学校7・8年が1食345円・月6,200円、中学3年および義務教育学校9年が1食345円・月5,700円。中学校で無償になるのは第3子以降(同一世帯で中学生から高校生等までの子を3人以上養育)だけです。令和7年度から令和8年度にかけて1食単価を50円から55円増額改定しています。一方、こども医療費は0歳から18歳まで所得制限なしで外来・入院とも全額助成(令和6年7月1日拡大)と手厚い内容です。なお待機児童数は市公式に掲載ページを特定できず、未取得です。

姫路城の近くは高い建物が建てられないと聞きました。本当ですか?

本当です。ただし根拠は景観条例ではなく、都市計画の「高度地区」です。市公式は「姫路城を眺める景観の保全を目的に、建築物の高さの最高限度(35メートル・50メートル)を定めた高度地区」を大手前通りに隣接する商業地域に指定していると明記しています(令和3年4月1日・姫路市告示第154号)。高度地区は4種類あり、第一種が12メートル(約643ha)、第二種が15メートル(約849ha)、第三種が35メートル(約3ha)、第四種が50メートル(約3ha)面積で見ると、12mと15mの区域が合計約1,492haと圧倒的に広いことが分かります。市街化区域11,055haの13.5%(当方算出)が12mまたは15mで高さを止められているということです。これは主に第一種・第二種中高層住居専用地域に対応しており、市内のマンション供給の物理的な上限が低く抑えられていることを意味します。姫路市のマンション249件の成約中央値が1,100万円、平均専有71㎡、平均築1997年という水準なのは、この供給構造と無関係ではないはずです。なお都心部には別に「高度利用地区」が3地区(お城本町・姫路駅西・姫路駅南)指定されています(平成5年3月16日・姫路市告示第55号)。「高度地区」は高さを抑える制度、「高度利用地区」は高度利用を促す制度で、別物です。

「網干駅」と「山陽網干駅」は同じ駅ですか?姫路駅はどうですか?

どちらも別の駅です。ここは姫路市でいちばん事故が起きやすいところです。JR網干駅と山陽網干駅は別の駅で、所在地も離れています。国土交通省の成約価格情報でも「網干」と「山陽網干」は別々に集計されており、成約中央値は網干1,400万円(27件)・山陽網干950万円(31件)1.5倍違います。同じようにJR姫路駅と山陽姫路駅も別の駅です。市の鉄道駅周辺整備プログラムも、事業名を「JR山陽本線○○駅」「山陽電鉄○○駅」と明確に書き分けています。物件広告の「網干駅徒歩◯分」がどちらを指しているかで、通勤経路も価格帯も変わります。なお姫路市は市公式で「市内にある32の鉄道駅」と明記していますが、その32駅の駅名を列挙したページが市公式になく、駅名一覧は未取得です。このページの交通の表に載せているのは、市公式の整備事業ページと市営自転車駐車場の一覧から駅名と事業者の両方を確認できた駅だけで、播磨高岡・野里・京口・網干・山陽網干などは所在を裏取りできなかったため表に載せていません駅別の乗降人員も、市の統計要覧がPDF/xlsxのため未取得です。

姫路市で買うとき、家タダに頼むデメリットはありますか?

正直にお伝えすると、あります。第一に、売主様側からの報酬だけで成立する形に組み立てるため、物件や取引条件によっては対象外になる場合があります(売主が仲介手数料を支払わない取引など)。すべての物件で0円になるとお約束はできません。第二に、仲介手数料が0円でも、登記費用・ローン関連費用・固定資産税および都市計画税の精算金・火災保険料などの実費はかかります。固定資産税・都市計画税は賦課期日(毎年1月1日)現在の所有者に1年分が課税される税で、年の途中の売買では日割り精算が商慣習となっており、これは決済時に必要な実費です。第三に、姫路市固有のコストとリスクを正直に書いておきます。市街化区域の物件なら毎年固定資産税1.4%+都市計画税0.3%=1.7%がかかります。逆に市街化調整区域・都市計画区域外なら1.4%だけですが、そちらは建て替えの可否・住宅ローンの取扱い・売却時の買い手という別のリスクを負います。さらに姫路市は土砂災害警戒区域1,358箇所・特別警戒区域851箇所(家島町除く)、洪水5河川・高潮910hPa・津波(南海トラフ)・内水と、確認すべきハザードの種類が非常に多い市です。市自身も「宅地建物取引業者へのハザードマップの配布は、行っておりません」と明記しています。そして地価は前年比+0.4%で、住宅地の標準地が20地点以上ある県内14市区のなかで最も動いていません。88地点のうち21地点は下落しています。買ったあとの値上がりを前提にした購入は、姫路市では成立しにくいとお考えください。家タダはこうした調査を契約前に無料で行いますが、調査の結果、購入をおすすめしないという結論になることもあります。対象になるかどうかは物件URLをお送りいただければその場で無料で診断しますので、まずはご相談ください。

姫路市の物件、その価格で買って大丈夫ですか?

姫路市の住宅地の公示価格は1㎡あたり平均70,665円、前年比+0.4%。住宅地の標準地が20地点以上ある県内14市区のなかで、いちばん動いていない市です。それでいて市内の地価は最高235,000円/㎡・最安13,000円/㎡の18.1倍。88地点のうち45地点が上がり、21地点が下がっています。「姫路市の相場」という一つの数字では、判断できません。その物件は市街化区域か、市街化調整区域か、都市計画区域外か(市域の42.4%は都市計画区域の外で、都市計画税がかかりません)。用途地域と高度地区は何か(市街化区域の約3割が工業系、12m・15mの高度地区が約1,492ha)。土砂災害警戒区域1,358箇所・特別警戒区域851箇所のどれかにかかっていないか。洪水5河川・高潮910hPa・津波・内水のハザードマップでその住所がどう評価されているか。そして、どの小学校区か。姫路市自身が「宅地建物取引業者へのハザードマップの配布は、行っておりません」と明記している市ですから、確認は買う側が自分で行う必要があります。家タダでは、こうした調査をすべて契約前に無料で行ったうえで、買主様の仲介手数料0円でお引き渡しまで進めます。姫路市の成約中央値(戸建1,700万円・マンション1,100万円)なら、1件あたり42万9,000円〜62万7,000円の差です。気になる物件のURLをLINEでお送りください。

14本ページで使用した出典(すべて公的一次情報)

当ページに掲載した数値は、すべて以下の公的機関の公表資料にもとづいています。基準日も併せてご確認ください。

運営:株式会社MILLIONS(大阪府知事(1)第66296号)

所在地:大阪市中央区西心斎橋 おおきに心斎橋Landmarkビル702

加盟:国土交通大臣指定 不動産流通機構/全国宅地建物取引業協会/不動産公正取引協議会

最終更新:2026年9月18日

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