【尼崎市】で仲介手数料無料で家を買う方法|相場・エリア・交通を公的データで解説の画像

【尼崎市】で仲介手数料無料で家を買う方法|相場・エリア・交通を公的データで解説

兵庫

兵庫県尼崎市 専門 エリアガイド

尼崎市で 仲介手数料無料 で家を買う方法。

3,100万円の物件なら 108万9,000円 おトク/仲介手数料の上限額との差

ネットに掲載されている尼崎市の物件は、原則どこの会社の物件でも
買主様の仲介手数料0円でご購入いただけます。

尼崎市の相場データを確認する新居奉行 家タダ
  • 大阪府知事(1)第66296号
  • 個人情報の入力は不要
  • しつこい営業は一切なし
  • 相談・物件案内・内覧はすべて無料
尼崎市の人口
458,203248,401世帯/令和8年(2026年)3月31日現在(尼崎市 住民基本台帳人口・男222,513人/女235,690人)
住宅地 公示価格
20.65万円/㎡前年比 +2.7%/47地点の単純平均(自算)
直近4四半期の成約
974国土交通省 不動産情報ライブラリ 成約価格情報/戸建457件・マンション517件
買主様の仲介手数料
03,100万円なら108万9,000円の削減

南塚口町・塚口本町・塚口町・東塚口町/武庫之荘・武庫之荘本町・南武庫之荘・武庫元町・武庫町・武庫の里・西昆陽/立花町・西立花町・南七松町・上ノ島町・富松町・大西町/東園田町・上坂部・若王寺・食満・瓦宮・戸ノ内町・猪名寺/潮江・東難波町・西本町・西本町北通・長洲中通・杭瀬南新町・杭瀬寺島・大物町・神田北通・昭和通・御園町・築地/道意町・大庄西町・大庄川田町・稲葉荘・稲葉元町・元浜町・大島・小中島・浜田町・南清水・常光寺・尾浜町・浜・西向島町・大浜町・東海岸町・西長洲町・名神町・北初島町・久々知 ほか

尼崎市で、仲介手数料無料(0円)で家を買うことはできますか?

できます。ネットに掲載されている尼崎市の物件は、原則どこの会社が広告しているものでも、家タダを通してご購入いただければ買主様の仲介手数料は0円です。尼崎市の成約中央値は、戸建が3,100万円(457件)、中古マンションが2,700万円(517件)(直近4四半期・国土交通省 成約価格情報。家タダ自身の成約実績ではありません)。実際に成約している価格帯は1,500万円〜5,100万円(下位25%〜上位10%)で、この帯にかかる仲介手数料の上限額は56万1,000円〜174万9,000円価格が上がるほど手数料も上がりますが、家タダならどの価格帯でも買主様は0円です。町丁目別で最も中央値の高い潮江(5,100万円)なら174万9,000円の差です。

  • 尼崎市で実際に成約している価格帯は1,500万円〜5,100万円(下位25%〜上位10%・直近4四半期・国土交通省 成約価格情報。家タダ自身の成約実績ではありません)。この帯にかかる仲介手数料の上限額は56万1,000円〜174万9,000円で、家タダを通して買えばその全額が0円になります。2,400万円なら85万8,000円、3,300万円なら115万5,000円、5,100万円なら174万9,000円。高い物件ほど、0円にできる金額は大きくなります。
  • なぜ0円にできるかというと、売主様側からのみ報酬をいただく「片手仲介」だからです。値引き交渉でも、キャンペーンでもありません。ネットに出ている尼崎市の物件なら、原則どこの会社が広告しているものでもご紹介できます。ただし印紙代・登記費用・火災保険料・固定資産税の精算金などの実費は別途かかります。対象外になる物件もあります(詳しくは14章のFAQに正直に書いています)。
  • 尼崎市の住宅地の公示価格は1㎡あたり平均206,468円(47地点の単純平均・令和8年地価公示)。前年比+2.7%。兵庫県内40市区町村のうち6位、神戸市の9区と町を除いた25市のなかでは3位です。
  • 市内で最も高い標準地(南塚口町三丁目・415,000円/㎡)と最も安い標準地(戸ノ内町三丁目・97,000円/㎡)の差は4.3倍。西宮市40.4倍・宝塚市24.2倍と比べると、市内の土地値の格差が小さい市です。
  • 市域は阪神間都市計画区域で、策定区域は「行政区域の全域」。市街化区域は約4,709ヘクタール(令和3年3月31日 告示第409号)です。市街化調整区域の面積は市が公表していません(未取得)。
  • 市公式の逐語で「市域の約3分の1は海水面以下の低い土地です」「北に行くに従って標高が高くなり、伊丹市との境界線付近は標高5〜10メートル前後の高さ」。市域全体の高低差が10メートル程度という平地の市です。
  • 兵庫県の資料が「尼崎市、稲美町、播磨町には、土砂災害警戒区域の指定はありません」と明記しています(県全体21,553箇所・令和8年6月30日時点)。土砂のリスクはゼロ。そのぶん水のリスクが集中します。
  • 用途地域で最大なのは第1種中高層住居専用地域の約1,175ha(25.0%)工業専用地域は約781ha(16.6%)第1種低層住居専用地域はわずか約87ha(1.8%)です。
  • 令和7年4月1日から市域全域が宅地造成等工事規制区域(盛土規制法)に指定されています。特定盛土等規制区域・造成宅地防災区域の指定はありません。
  • 学校給食費は小学校が保護者負担0円、中学校は月額3,000円・年額33,123円。待機児童は国の数え方で0人ですが、同じ市公式ページに「利用に至っていない方355人」と記されています。

01尼崎市で仲介手数料が0円になる仕組み

売主様側からのみ報酬をいただく「片手仲介」

不動産の売買では、売主側と買主側それぞれに仲介会社が入ります。家タダは売主様側からの報酬だけで成立する形に 取引を組み立てるため、買主様からは仲介手数料をいただきません。宅地建物取引業法第46条にもとづく報酬額告示 (昭和45年建設省告示第1552号)は報酬の上限を定めたもので、下限の定めはありません。

尼崎市の価格帯で、いくら得になるか

尼崎市の住宅地は1㎡あたり平均206,468円(47地点の単純平均)。市内の標準地は最高415,000円/㎡(南塚口町3丁目881番2)から最低97,000円/㎡(戸ノ内町3丁目771番77)まであり、どのエリアを選ぶかで土地の値段が4.3倍変わります。

物件価格(税抜)仲介手数料の上限額(税込)家タダの場合削減額
1,500万円56万1,000円0円▲56万1,000円
2,400万円85万8,000円0円▲85万8,000円
3,300万円115万5,000円0円▲115万5,000円
4,200万円145万2,000円0円▲145万2,000円
5,100万円174万9,000円0円▲174万9,000円

※速算式(物件価格×3%+6万円)×1.1 で算出。400万円以下は別区分。

尼崎市の成約価格帯だと、いくら変わるか

直近4四半期の成約中央値は、戸建が3,100万円(457件・平均面積82㎡・平均築2005年)、中古マンションが2,700万円(517件・平均専有69㎡・平均築1997年)。戸建3,100万円なら仲介手数料の上限額は108万9,000円、マンション2,700万円なら95万7,000円。これがまるごと0円になります。町丁目別で中央値がいちばん高いのは潮江の5,100万円(37件・平均面積79㎡)で174万9,000円、次が上坂部の5,000万円(27件)で171万6,000円塚口町の4,600万円(29件)で158万4,000円の差。最寄駅別ではJR塚口の4,250万円(80件・平均徒歩9分)が146万8,500円阪急塚口の4,000万円(82件・平均徒歩10分)が138万6,000円JR尼崎の3,750万円(120件・平均徒歩11分)が130万3,500円です。逆に市内でいちばん中央値の低い東難波町の2,050万円(40件)でも74万2,500円。尼崎市は974件のうち517件がマンション、457件が戸建と、マンションと戸建がほぼ半々で、しかも974件という取引の多さが特徴です。※「平均面積」は国土交通省の成約価格情報の「面積」欄の平均で、マンションは専有面積、戸建(宅地=土地と建物)は土地面積です。(成約価格情報は国土交通省の公表データで、家タダ自身の成約実績ではありません。)

仲介手数料以外に0円にできる費用

  • ローン事務手数料
  • 引越し代金
  • 購入時の申込金

※適用条件は物件・時期により異なります。対象になるかは物件URLをお送りいただければその場で無料診断します。

02数字で見る尼崎市 ― 公的統計でわかる街の実力

掲載している数値はすべて尼崎市・兵庫県・国土交通省の公表資料にもとづく実データです。

人口 ― 6地区すべてが5万人を超える市

尼崎市の人口は458,203人、世帯数は248,401世帯です(令和8年〈2026年〉3月31日現在・尼崎市 住民基本台帳人口)。内訳は男222,513人/女235,690人。1世帯当たり人員は約1.84人になります(458,203÷248,401で当方が算出)。

なお令和7年(2025年)国勢調査の結果は、本ページ作成時点で尼崎市の公表ページに数値の掲載がなく、確認できていません(未取得)。市の国勢調査のページは「調査基準日 令和7年10月1日現在」「人口速報集計(速報)は令和8年5月までに公表予定」「人口等基本集計(確報)は令和8年9月までに公表予定」と記すのみで、結果数値がありません。令和2年国勢調査についても、市公式ページは結果PDF・ExcelへのリンクのみでHTML本文に数値の記載がありませんでした。このページでは推測で数字を埋めない方針ですので、「前回比◯%」という増減の数字は掲載していません

そのかわり、尼崎市の人口については、より実務的に使える数字があります。市の住民基本台帳人口の統計は、市域を中央・小田・大庄・立花・武庫・園田の6地区に分けて集計しています。これが市公式で確認できる最も明確な地域区分です。

そして、この6地区すべてが人口5万人を超えています。最大の立花地区が107,439人、最小の大庄地区でも50,399人。その差は2.1倍です。人口5万人というのは、それ単独で市になれる規模です。尼崎市には「人が少ないエリア」が存在しないということになります。本ページの04章で扱う「市内格差4.3倍」という数字は、この人口分布の均質さとも対応しています。

そして地形です。市公式の「位置と面積」のページには、次の記載があります。「市域の約3分の1は海水面以下の低い土地です」「北に行くに従って標高が高くなり、伊丹市との境界線付近は標高5〜10メートル前後の高さ」。市域全体の高低差が10メートル程度しかないということです。市域は東側の猪名川の沖積平野、西側の武庫川の沖積平野、北部の伊丹台地南縁部、中央部の海岸平野部という四つの部分に分かれると市は説明しています(この区分の表記は要約的な抽出のため、原文の確認をおすすめします)。

人口458,203人を50.70km²に収めているので、人口密度は約9,039人/km²(当方算出)。兵庫県内では神戸市・姫路市に次ぐ人口規模を、神戸市北区(240.29km²)のおよそ5分の1の面積に収めている計算になります。狭くて、平らで、密。これが尼崎市の土地の基本条件です。

項目備考
住民基本台帳人口458,203人令和8年(2026年)3月31日現在
世帯数248,401世帯同上
男女別男 222,513人/女 235,690人合計458,203人を当方で検算済み
1世帯当たり人員(当方算出)約1.84人458,203人 ÷ 248,401世帯
立花地区107,439人/58,661世帯6地区で最大
園田地区99,012人/51,630世帯
武庫地区74,793人/38,443世帯
小田地区74,445人/40,233世帯
中央地区52,115人/31,478世帯
大庄地区50,399人/27,956世帯6地区で最小。立花地区との差は2.1倍
令和7年国勢調査確認できていません(未取得)市公式は「速報は令和8年5月まで/確報は令和8年9月までに公表予定」と記すのみ
市域面積50.70平方キロメートル市公式「位置と面積」の逐語
人口密度(当方算出)約9,039人/km²458,203人 ÷ 50.70km²
地形(市公式の逐語)市域の約3分の1は海水面以下の低い土地です「北に行くに従って標高が高くなり、伊丹市との境界線付近は標高5〜10メートル前後の高さ」
隣接する市東:大阪市(神崎川・左門殿川で隔たる)/東:豊中市(猪名川を挟む)/北:伊丹市/西:西宮市(武庫川を境に接する)/南:大阪湾市公式「位置と面積」
市制施行大正5年(1916年)平成28年に市制100周年。月日は未取得

市街化区域と市街化調整区域

尼崎市は、市域のほとんどが市街化区域です。市の公表資料によると、都市計画区域の名称は阪神間都市計画区域で、策定区域は「行政区域の全域」。都市計画区域の面積は50.70平方キロメートル(令和6年4月2日時点)で、そのうち市街化区域が約4,709ヘクタールです(告示日 令和3年3月31日、告示第409号)。

ここから先は、正直に書きます。尼崎市は市街化調整区域の面積を公表していません(未取得)。市の区域区分のページは、市街化区域の面積を示したうえで、調整区域については「その他の行政区域」とだけ記しており、独立した面積表記がありません。都市計画区域50.70km²=5,070haから市街化区域4,709haを引くと約361ha・約7.1%という数字になりますが、これは当方の引き算であって市の公表値ではありません。水面・港湾区域の扱いも分からないため誤差を含みます。本ページでは、この数字を「尼崎市の市街化調整区域の面積」として扱いません。

それでも、市街化区域が約4,709ヘクタールあり、都市計画区域が行政区域の全域であるという2つの公表値から言えることははっきりしています。尼崎市で流通している住宅の大半は市街化区域内にある、ということです。神戸市が市域の64%を市街化調整区域としているのとは、正反対の構造です。

尼崎市の用途地域は、面積で最大が第1種中高層住居専用地域(約1,175ha・25.0%)です。「工業都市」という語感からすると意外かもしれませんが、市街化区域の4分の1は中高層の住居専用地域です。いっぽうで工業専用地域が約781ha(16.6%)あり、これは住宅を建てることが原則としてできない用途地域です。工業系3種(準工業8.6%+工業11.4%+工業専用16.6%)の合計は36.6%、住居系5種の合計は約2,628ha(55.8%)になります(当方の合算)。

そしていちばん注目すべきは、第1種低層住居専用地域がわずか約87ha(1.8%)しかないことです。第1種低層住居専用地域は、低層の住宅だけが建てられる、いわゆる閑静な戸建住宅地の用途地域。それが市街化区域の1.8%しかないということは、尼崎市には「高級低層住宅地」というカテゴリが制度としてほとんど存在しないということです。これが市内の地価の上限を抑え(最高でも415,000円/㎡)、同時に住居系が過半を占めることで下限を支えている。04章で扱う「市内格差4.3倍」の、都市計画的な正体がここにあります。上位5種のほかは、第2種中高層住居専用地域 約289ha(6.1%)、近隣商業地域 約186ha(3.9%)、第2種住居地域 約167ha(3.5%)、準住居地域 約126ha(2.7%)、商業地域 約87ha(1.9%)、第1種低層住居専用地域 約87ha(1.8%)です。

用途地域面積市街化区域に占める割合
第1種中高層住居専用地域1,175.0 ha25.0%
第1種住居地域871.0 ha18.5%
工業専用地域781.0 ha16.6%
工業地域536.0 ha11.4%
準工業地域404.0 ha8.6%

※尼崎市「用途地域」(令和5年3月30日告示)。合計は約4,709haで市街化区域の面積と一致します。なお準住居地域と近隣商業地域の値は、計画書PDF側の抽出値と食い違ったためHTML表の値(準住居126ha・近隣商業186ha)を採用しています(この1点のみ確度:中)。

地価公示 ― 47地点の実データ

令和8年地価公示(価格時点:令和8年1月1日)で、尼崎市の住宅地の標準地は47地点。 単純平均は1㎡あたり206,468円、前年の同一地点と比べた変動率の平均は+2.7%です。 上位・下位それぞれ5地点を所在地つきで掲載します。

標準地所在地番価格(円/㎡)前年比
尼崎-14南塚口町3丁目881番2415,000+6.4%
尼崎-5武庫之荘2丁目131番365,000+2.8%
尼崎-37南塚口町1丁目221番8332,000+3.8%
尼崎-49上坂部1丁目36番88300,000+2.7%
尼崎-12南武庫之荘4丁目106番293,000+3.2%
(中略・全47地点)
尼崎-15戸ノ内町3丁目771番7797,000+3.2%
尼崎-22杭瀬寺島1丁目199番157,000+0.6%
尼崎-46稲葉元町2丁目46番159,000+1.3%
尼崎-7南清水219番6160,000+2.6%
尼崎-26大庄川田町28番1161,000+1.3%

※変動率は前年(令和7年)の同一標準地の価格と比較して当方が算出した自算値です。 前年に同一番号が無い地点(新規選定等)は「—」とし、平均の母数から除いています。 所在地は国土交通省の鑑定評価書情報にある「所在地番」(市名は省略表記)です。

同じ尼崎市内で、住宅地の地価は4.3倍ちがいます

最も高いのは南塚口町3丁目881番2の1㎡あたり415,000円(+6.4%)。最も安いのは戸ノ内町3丁目771番77の97,000円(+3.2%)。その差は4.3倍です。「尼崎市の相場」という一つの数字で考えると、実際の物件価格とのズレが大きくなります。

尼崎市は兵庫県内で何番目に地価が高いか

令和8年地価公示で住宅地の標準地が3地点以上ある兵庫県内の40市区町村のうち、 尼崎市の住宅地の平均価格は6位神戸市の9区と町を除いた「市」だけで見ると、25市のなかで第3位です。

区分尼崎市の位置母数
住宅地の平均価格(県内・区を含む)6位40市区町村
住宅地の平均価格(市のみ)3位25市
前年比の変動率(県内・区を含む)12位40市区町村
前年比の変動率(市のみ)7位25市

※国土交通省の鑑定評価書情報(令和8年・令和7年)から当方が全地点の価格を集計して算出した自算値です。 国土交通省が順位として公表しているものではありません。

尼崎市の地価マップ(令和8年地価公示・住宅地47地点)

標準地の所在地を丁目単位でまとめ、1㎡あたりの価格が高い順に並べました。 同じ市内で4.3倍の開きがあります。

※所在地は国土交通省の鑑定評価書情報にある「所在地番」を丁目までで表記したものです。 同一の丁目に複数の標準地がある場合は、価格の高いほうを採用しています。

03尼崎市の特徴 ― 市域の3分の1が海水面以下。土砂のリスクがゼロで、水のリスクがある市

尼崎市の土地を理解するうえで、まず押さえるべき数字が2つあります。

1つめ。市公式の「位置と面積」のページには、こう書かれています。 「市域の約3分の1は海水面以下の低い土地です」 「北に行くに従って標高が高くなり、伊丹市との境界線付近は標高5〜10メートル前後の高さ」。 市域全体の高低差が10メートル程度という、きわめて平らな市です。

2つめ。兵庫県の土砂災害警戒区域の指定状況には、こう書かれています。 「尼崎市、稲美町、播磨町には、土砂災害警戒区域の指定はありません」。 兵庫県全体で21,553箇所ある土砂災害警戒区域が、尼崎市には1箇所もない(令和8年6月30日時点)。

この2つは、同じことの表と裏です。 斜面がないから土砂災害が起きない。そのかわり、水が抜けない。 尼崎市の不動産は、この一点から説明できます。 そして、市内の地価が最高415,000円/㎡・最安97,000円/㎡の4.3倍しか開かないことも、 同じ土台の上にあります。順に見ていきます。

まず、令和8年地価公示の住宅地47地点を全部並べる

尼崎市には令和8年地価公示の標準地が、住宅地47地点・商業地15地点・工業地11地点の 合計73地点あります。まず住宅地47地点を、価格の高い順に全部並べます。

標準地所在地番価格(円/㎡) 前年比地積
尼崎-14南塚口町三丁目881番2415,000 +6.4%712㎡
尼崎-5武庫之荘二丁目131番365,000 +2.8%336㎡
尼崎-37南塚口町一丁目221番8332,000 +3.8%151㎡
尼崎-49上坂部一丁目36番88300,000 +2.7%100㎡
尼崎-12南武庫之荘四丁目106番293,000 +3.2%201㎡
尼崎-43東園田町九丁目6番2275,000 +3.4%161㎡
尼崎-4東園田町六丁目108番10249,000 +3.3%147㎡
尼崎-8武庫之荘本町三丁目80番2238,000 +2.6%179㎡
尼崎-13武庫元町一丁目106番11236,000 +2.6%227㎡
尼崎-1東園田町三丁目14番11外227,000 +2.7%100㎡
尼崎-3塚口本町四丁目480番18外227,000 +3.7%178㎡
尼崎-40富松町一丁目577番39外226,000 +3.2%119㎡
尼崎-36南七松町一丁目81番219,000 +3.3%185㎡
尼崎-20武庫町三丁目207番217,000 +2.4%157㎡
尼崎-24若王寺二丁目211番212,000 +2.9%169㎡
尼崎-34上ノ島町一丁目121番211,000 +3.4%109㎡
尼崎-27南武庫之荘七丁目92番2209,000 +3.5%231㎡
尼崎-31東難波町三丁目124番外202,000 +2.5%112㎡
尼崎-18武庫の里二丁目206番198,000 +1.5%141㎡
尼崎-16大西町二丁目43番197,000 +2.6%155㎡
尼崎-2上坂部二丁目350番196,000 +3.7%258㎡
尼崎-29浜二丁目344番195,000 +2.6%57㎡
尼崎-39杭瀬南新町一丁目70番194,000 +0.5%215㎡
尼崎-35長洲中通三丁目187番191,000 +2.7%193㎡
尼崎-48御園二丁目172番2188,000 +1.6%211㎡
尼崎-30西本町北通五丁目170番外183,000 +2.8%138㎡
尼崎-10小中島三丁目23番182,000 +2.8%113㎡
尼崎-42浜田町五丁目39番7182,000 +4.0%94㎡
尼崎-19潮江三丁目149番180,000 +2.3%102㎡
尼崎-6西立花町一丁目456番179,000 +4.1%72㎡
尼崎-41尾浜町三丁目84番177,000 +4.7%158㎡
尼崎-11稲葉荘三丁目57番2176,000 +2.3%120㎡
尼崎-33西本町一丁目28番2175,000 +2.3%71㎡
尼崎-21常光寺一丁目77番6174,000 +3.6%81㎡
尼崎-23道意町四丁目32番2174,000 +3.0%163㎡
尼崎-38西昆陽一丁目466番2171,000 +3.0%104㎡
尼崎-25大物町一丁目26番8170,000 +3.0%102㎡
尼崎-32元浜町二丁目65番5169,000 +1.2%84㎡
尼崎-44大庄西町一丁目117番2外169,000 +0.6%102㎡
尼崎-47瓦宮二丁目16番19169,000 132㎡
尼崎-28大島二丁目323番165,000 +1.9%83㎡
尼崎-9食満二丁目82番163,000 +1.9%82㎡
尼崎-26大庄川田町28番1161,000 +1.3%110㎡
尼崎-7南清水219番6160,000 +2.6%103㎡
尼崎-46稲葉元町二丁目46番159,000 +1.3%93㎡
尼崎-22杭瀬寺島一丁目199番157,000 +0.6%85㎡
尼崎-15戸ノ内町三丁目771番7797,000 +3.2%104㎡

この表から読み取れることを4つ挙げます。

  • 下落地点はゼロ。前年比が取れた46地点はすべてプラスです (瓦宮二丁目は前年に同一番号の標準地がないため「—」)。 平均は+2.7%で、兵庫県内40市区町村のうち変動率では12位、25市のなかでは7位です。 価格の水準(県内6位・25市中3位)に比べると、上がり方は控えめだということになります。
  • 最安地点だけが、下に離れています。 47地点のうち46地点が157,000円/㎡〜415,000円/㎡の範囲に収まっており、 10万円を下回るのは戸ノ内町三丁目の97,000円/㎡だけ。 2番目に安い杭瀬寺島一丁目が157,000円/㎡ですから、 最安地点と2番目の間に1.6倍の段差があります。 「市内格差4.3倍」という数字は、実質的にこの1地点がつくっているとも言えます。 戸ノ内町を除くと、46地点の幅は2.6倍まで縮みます(当方算出)。
  • 上昇率の差のほうが、価格の差より読み取りやすい。 最大は南塚口町三丁目の+6.4%、次いで尾浜町三丁目+4.7%、西立花町一丁目+4.1%、 浜田町五丁目+4.0%。 逆に小さいのは杭瀬南新町一丁目+0.5%、大庄西町一丁目+0.6%、杭瀬寺島一丁目+0.6%、 元浜町二丁目+1.2%、大庄川田町+1.3%、稲葉元町二丁目+1.3%。 価格はさほど違わないのに、上がり方は10倍以上違う地点があるということです。
  • 最安地点は、上昇率では下位ではありません。 戸ノ内町三丁目の前年比は+3.2%で、市の平均+2.7%を上回っています。 「安い」ことと「上がっていない」ことは別だということが、この1行から分かります。

出典:国土交通省 地価公示 鑑定評価書情報(令和8年・令和7年)。 前年比は前年の同一標準地の価格と比較して当方が算出した自算値です。 所在地番は鑑定評価書情報の表記を丁目表記に改めたものです。

理由1:市街化区域が約4,709ヘクタール。都市計画区域は行政区域の全域

尼崎市の都市計画区域は阪神間都市計画区域で、 策定区域は市の公表表現で「行政区域の全域」。 当初指定は昭和45年10月31日 告示第1407号です。 都市計画区域の面積は50.70平方キロメートル(令和6年4月2日時点)で、 そのうち市街化区域が約4,709ヘクタール(告示日 令和3年3月31日、告示第409号、 備考「船出39.2ヘクタール編入」)。

ここで、このページの方針をはっきり書いておきます。 尼崎市は市街化調整区域の面積を公表していません(未取得)。 市の区域区分のページは、調整区域について「その他の行政区域」とだけ記しています。 都市計画区域5,070haから市街化区域4,709haを引けば約361ha・約7.1%という数字が出ますが、 これは当方の引き算であって市の公表値ではありません。 水面や港湾区域の扱いも分かりません。 本ページでは、この数字を「尼崎市の市街化調整区域の面積」として扱いません。

それでも、公表されている2つの数字から言えることははっきりしています。 尼崎市で流通している住宅の大半は市街化区域内にあると考えられるということです。 市街化調整区域は都市計画法で「市街化を抑制すべき区域」と定義され、 原則として建築を目的とした開発ができません。 「土地は買えるが、建てられない・建て替えられない」という事態が起こりえます。 尼崎市では、この論点でつまずく場面が多くない。 神戸市が市域の64%を市街化調整区域としているのとは、正反対の構造です。

裏を返すと、都市計画税を払わなくて済む物件も、ほぼ無いということになります。 固定資産税1.4%+都市計画税0.3%=合計1.7%が、市内のほぼすべての物件に等しくかかります。 これは尼崎市を検討するうえでのコスト面のデメリットとして、正直に書いておきます。

出典:尼崎市「都市計画区域・区域区分」 //www.city.amagasaki.hyogo.jp/kurashi/tosi_seibi/keikaku/1004954/1004959.html

理由2:用途地域が市域に一様に張られている ― 第1種低層は1.8%だけ

尼崎市は用途地域の面積と構成比を11種すべて公表しています(令和5年3月30日告示)。 これは他市と比べても情報量の多い公表で、そのまま尼崎市の性格を語る資料になります。

用途地域面積 市街化区域に占める割合分類
第1種中高層住居専用地域約1,175 ha 25.0%住居系
第1種住居地域約871 ha 18.5%住居系
工業専用地域約781 ha 16.6%工業系
工業地域約536 ha11.4%工業系
準工業地域約404 ha8.6%工業系
第2種中高層住居専用地域約289 ha 6.1%住居系
近隣商業地域約186 ha3.9%商業系
第2種住居地域約167 ha3.5%住居系
準住居地域約126 ha2.7%住居系
商業地域約87 ha1.9%商業系
第1種低層住居専用地域約87 ha 1.8%住居系
合計約4,709 ha 100%

「尼崎=工業都市」という語感は、面積の実態とずれています。 面積で最大なのは第1種中高層住居専用地域(約1,175ha・25.0%)。 住居系5種の合計は約2,628ha(55.8%・当方の合算)で、市街化区域の過半を占めます。 工業系3種の合計は36.6%、商業系2種は5.8%。 「工業の街だから住宅が少ない」というのは、面積で見るかぎり誤りです。

ただし、工業専用地域が約781ha(16.6%)あります。 これは用途地域13種類のなかで唯一、住宅を建てることが原則としてできない区分です。 市街化区域の6分の1が「住めない用途地域」だということになります。 参考までに、隣の伊丹市は工業専用地域を一つも指定していません (伊丹市公式「用途地域は13種類あり、本市においては、田園住居地域及び工業専用地域を除く 11種類を指定しています」)。 同じ阪神間で隣り合う2市が、用途地域の設計ではここまで違います。

そして、この章でいちばん重要な数字です。 第1種低層住居専用地域が、わずか約87ha(1.8%)。 第1種低層住居専用地域は、低層の住宅だけが建てられる、いわゆる閑静な戸建住宅地の用途地域です。 それが市街化区域の1.8%しかないということは、 尼崎市には「高級低層住宅地」というカテゴリが制度としてほとんど存在しないということです。

これが、尼崎市の地価の上限と下限の両方を説明します。

  • 上限を抑える。他市で最高価格帯をつくるのは、たいてい低層住居専用地域の高級住宅地です。 西宮市が市内40.4倍という開きを持つのも、斜面の高級住宅地と北部の農村部が同じ市内にあるからです。 尼崎市にはその上側のカテゴリがほぼ無いので、最高でも415,000円/㎡にとどまります。
  • 下限を支える。住居系が市街化区域の過半(55.8%)を占め、 しかも第1種中高層住居専用地域が25.0%。 中高層の集合住宅が建てられる土地が市域に一様に広がっているということは、 その土地に住宅需要という値段がつくということです。 成約974件のうち517件がマンションであることとも整合します。

買う側の実務としては、ここから2つの注意が出てきます。 1つは隣地に中高層の建物が建つ可能性が、制度上そこかしこにあるということ。 「いま日当たりがいい」ことと「将来も日当たりがいい」ことは別です。 もう1つは工業専用地域とその周辺の扱いです。 工業専用地域そのものには住宅が建ちませんが、 工業地域・準工業地域(合わせて20.0%)には住宅も工場も建ちます。 用途地域が住居系でなくても住めるし、住居系でも中高層が建つ。 現地では、自分の敷地だけでなく周囲100メートルくらいの用途地域を面で確認してください。

出典:尼崎市「用途地域」(令和5年3月30日告示) //www.city.amagasaki.hyogo.jp/kurashi/tosi_seibi/keikaku/1004954/1004960/074_youto.html / 伊丹市「用途地域」 //www.city.itami.lg.jp/SOSIKI/TOSHIKATSURYOKU/TOSHIKEIKAKU/TOSIKEIKAKU/YOTOTIKU/1449796843326.html

理由3:高低差10メートル。そして土砂災害警戒区域ゼロ

市公式の「位置と面積」のページには、次の記載があります。

市域の約3分の1は海水面以下の低い土地です
北に行くに従って標高が高くなり、伊丹市との境界線付近は標高5〜10メートル前後の高さ

市域全体の高低差が10メートル程度ということです。 市域は東側の猪名川の沖積平野、西側の武庫川の沖積平野、北部の伊丹台地南縁部、 中央部の海岸平野部という四つの部分に分かれると市は説明しています (この区分の表記は要約的な抽出のため、原文の確認をおすすめします)。

住宅地の価格は、多くの市で地形に強く影響されます。 高台の眺望、南斜面の日照、逆に急傾斜地の危険性と擁壁の維持費。 尼崎市には、この変数がありません。 面積50.70km²、高低差10メートル、人口密度約9,039人/km²。 平らな土地に市街地が端から端まで連続しているというのが、尼崎市の姿です。

そして、その帰結がこれです。

尼崎市、稲美町、播磨町には、土砂災害警戒区域の指定はありません
(兵庫県の土砂災害警戒区域等の指定状況・令和8年6月30日時点。兵庫県全体では21,553箇所)

兵庫県内で21,553箇所ある土砂災害警戒区域が、尼崎市には1箇所もありません。 これは買い手にとって、はっきりしたメリットです。 土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)に指定されると、 居室を有する建築物には構造規制がかかり、開発には許可が必要になります。 担保評価が下がり、住宅ローンの条件が厳しくなることもあります。 将来の建て替えの自由度にも直接影響します。 尼崎市では、この論点そのものが市内のどこにも発生しません。 傾斜地の擁壁の維持管理という長期コストも、平坦な市では基本的に生じません。

比べてみると差の大きさが分かります。 神戸市北区は土砂災害警戒区域が858箇所(急傾斜地の崩壊611・土石流224・地すべり23)。 伊丹市も「ゼロではありません」(市公式は計6箇所と読める記述、 兵庫県資料では別の内訳となり、数は確定していません)。 尼崎市だけが、はっきりゼロです。

ただし、これを「災害リスクの低い市」と読み替えてはいけません。 斜面がないということは、水が抜けないということでもあります。 尼崎市の災害リスクは、土砂ではなく水(洪水・内水・高潮・津波)に集約されます。 この点は10章で詳しく扱いますが、要点だけ先に書いておきます。

  • 高潮:浸水想定区域図の水防法指定日は令和4年6月7日。 想定条件は「台風中心気圧が910hPa(室戸台風規模)」で、 「全ての防潮堤・堤防や水門・陸閘等は、設計条件を超えた段階で破壊」する前提です。
  • 洪水:淀川水系・蓬川水系と武庫川水系のハザードマップが、 いずれも想定最大規模降雨で公開されています(2025年3月17日版)。
  • 内水:想定最大規模降雨による内水ハザードマップが別に公開されています。
  • 津波:津波ハザードマップがあり、市は「実際の災害では、浸水域外での浸水の発生や 浸水深がさらに深くなる可能性があります」と注記しています。

「土砂のリスクはゼロ、水のリスクは4種類」。 これが尼崎市の防災の全体像です。 各ハザードマップの浸水深・浸水範囲の具体値は、すべてPDFの地図面のため 本ページでは取得できていません(未取得)ので、 必ず物件の住所で市のハザードマップ本体をご確認ください。

出典:尼崎市「位置と面積」 //www.city.amagasaki.hyogo.jp/shisei/sogo_annai/003_chisei.html / 兵庫県「土砂災害警戒区域等の指定状況」 //web.pref.hyogo.lg.jp/ks15/documents/0630shiteijoukyou.pdf / 尼崎市「高潮浸水想定区域」 //www.city.amagasaki.hyogo.jp/kurashi/bosai_syobo/hazardmap/1037966.html

理由4:6地区すべてが人口5万人超

尼崎市の住民基本台帳人口の統計は、市域を6地区に分けて集計しています。

地区世帯数総人口
立花58,661107,439
園田51,63099,012
武庫38,44374,793
小田40,23374,445
中央31,47852,115
大庄27,95650,399
合計248,401458,203

6地区すべてが人口5万人を超えています。 最大の立花地区107,439人と最小の大庄地区50,399人で2.1倍。 人口5万人はそれ単独で市になれる規模ですから、 尼崎市には「人が少ないエリア」が存在しないということになります。 市街化区域が約4,709ha、用途地域が一様、地形が平ら、人口分布も均質。 これだけそろえば、市内の地価が4.3倍に収まるのは自然な結果だと言えます。

参考までに、兵庫県内の他市と比べておきます。 西宮市は市内40.4倍、宝塚市は24.2倍。 どちらも市域に山地と市街地の両方を抱える市です。 尼崎市の4.3倍、伊丹市の2.9倍という数字は、 「山が無く、市街地が連続している市」であることの表れです。

商業地15地点・工業地11地点 ― 工業地が+13.3%で動いている

住宅地ばかり見ていると、尼崎市でいちばん動いているものを見落とします。

区分地点数平均価格 前年比
住宅地47地点206,468円/㎡ +2.7%
商業地15地点427,666円/㎡ +5.4%
工業地11地点189,363円/㎡ +13.3%

工業地の+13.3%は、住宅地の+2.7%のおよそ5倍です。 しかも工業地は11地点もあります。個別に見ます。

所在地番価格(円/㎡) 前年比地積
西向島町145番1238,000 +13.3%6,611㎡
西長洲町一丁目37番215,000 +10.8%1,203㎡
名神町一丁目59番外195,000 +7.1%595㎡
西向島町81番2192,000 +15.7%3,302㎡
若王寺三丁目155番189,000 +6.8%661㎡
北初島町16番9183,000 +14.4%660㎡
大浜町二丁目50番外180,000 +15.4%3,000㎡
西長洲町三丁目13番外180,000 +12.5%3,103㎡
南塚口町四丁目37番外175,000 +15.1%25,984㎡
東海岸町21番10外170,000 +23.2%23,382㎡
久々知三丁目395番166,000 +12.2%1,130㎡

11地点すべてが2桁近い上昇で、最大は東海岸町の+23.2%です。 地積も大きく、南塚口町四丁目は25,984㎡(約2.6ヘクタール)、 東海岸町は23,382㎡。工場用地そのものが標準地になっているということです。

この背景として市公式が紹介しているのが、 兵庫県が平成14年3月に策定した「尼崎21世紀の森構想」です。 対象区域は「尼崎臨海地域(国道43号線以南約1,000ヘクタール)」で、 市域5,070ヘクタールのおよそ20%(当方算出)にあたります。 基本理念は「人々の暮らしにゆとりと潤いをもたらす水と緑豊かな自然環境を創出し、 自然と人が共生する環境共生型のまちづくり」。 ただし、この構想と工業地の地価上昇を因果で結ぶ公的資料はありません。 本ページでは事実の並置にとどめます。 またこの構想は兵庫県のものであって、尼崎市の構想ではありません (市公式ページ自身が県の構想として紹介し、リンク先は兵庫県のページです)。 目標年次・主な事業は未取得です。

商業地も見ておきます。15地点の最高は 潮江一丁目814番外の940,000円/㎡(+9.9%・地積3,975㎡)。 以下、神田北通一丁目700,000円/㎡(+6.1%)、御園町539,000円/㎡(+9.1%)、 南武庫之荘一丁目525,000円/㎡(+6.1%)、南塚口町二丁目485,000円/㎡(+6.6%)、 昭和通四丁目470,000円/㎡(+6.8%)、武庫之荘一丁目427,000円/㎡(+4.9%)、 東塚口町一丁目419,000円/㎡(+4.8%)、浜田町四丁目335,000円/㎡(+5.0%)、 東園田町五丁目323,000円/㎡(+4.2%)、宮内町二丁目293,000円/㎡(+5.4%)、 立花町三丁目282,000円/㎡(+4.8%)、武庫元町一丁目248,000円/㎡(+2.5%)、 尾浜町三丁目215,000円/㎡(+1.9%)、上坂部三丁目214,000円/㎡(+3.4%)。 住宅地の最高値415,000円/㎡を、商業地は8地点が上回っています。

出典:国土交通省 地価公示 鑑定評価書情報(令和8年・令和7年)/ 尼崎市「尼崎21世紀の森構想」 //www.city.amagasaki.hyogo.jp/kurashi/tosi_seibi/kaihatuproject/rinkai/093morikousou.html

4.3倍の「下端」に何があるか ― 防災街区整備地区計画5地区

市内で最も安い標準地は戸ノ内町三丁目771番77の97,000円/㎡。 47地点で唯一、10万円を下回る地点です。

ここで、市の地区計画の一覧を見ます。 尼崎市には防災街区整備地区計画が5地区あります。

防災街区整備地区計画の地区名
今福・杭瀬寺島
潮江
戸ノ内町北
下坂部川出

市内最安の標準地がある「戸ノ内町」は、 防災街区整備地区計画「戸ノ内町北地区」の地区名と一致します。 (地区の区域と標準地の位置が一致するかどうかまでは確認していません。 本ページでは名称の一致を指摘するにとどめます。)

防災街区整備地区計画は、密集市街地の整備を目的とした制度です。 市の都市計画課の所掌事務にも 「密集市街地の整備に関する企画、調査及び立案に関すること」と明記されています。 尼崎市に密集市街地があることの、公的な証拠だということになります。

そして、これは住宅地47地点の上昇率とも符合します。 上昇率が最も小さい地点を並べると、 杭瀬南新町一丁目+0.5%、大庄西町一丁目+0.6%、杭瀬寺島一丁目+0.6%「杭瀬寺島」は防災街区整備地区計画「今福・杭瀬寺島地区」の地区名に含まれています。 密集市街地の地区名と、地価の上がりにくい地点が重なっているということです。

買う側の実務としては、次の確認が必要になります。

  • 前面道路の幅員と種別。密集市街地では、 建築基準法上の道路でない道に接している敷地、幅員4m未満でセットバックが必要な敷地、 接道長が2mに満たない敷地が混じることがあります。
  • 再建築が可能かどうか。再建築不可の土地は、住宅ローンが組みにくく、 売るときも買い手が限られます。安く出ている物件には、安い理由があるかもしれません。
  • 地区計画による建築制限の有無。防災街区整備地区計画の区域内では、 建築物の構造や壁面の位置などに、その区域だけのルールがかかることがあります。 尼崎市の各地区計画の制限内容は確認できていません(未取得)ので、 市の都市計画課・開発指導課にご確認ください。

なお、兵庫県の「地震時等に著しく危険な密集市街地」に尼崎市が該当するかどうかは、 確認できていません(未取得)。 県の該当ページを特定できませんでした。 「該当しない」という意味ではなく、「確認できていない」という意味です。

出典:尼崎市「地区計画等」 //www.city.amagasaki.hyogo.jp/kurashi/tosi_seibi/kentiku/1011803/index.html / 尼崎市 都市計画課 所掌事務 //www.city.amagasaki.hyogo.jp/shisei/siyakusyo/section/tosiseibi/074tosikeikaku.html

町丁目別の成約 ― 5,100万円から2,050万円まで

地価公示は4.3倍でしたが、実際に売買された物件の価格を町丁目別に見ると、 次のとおりです(国土交通省の成約価格情報・直近4四半期・尼崎市974件)。

町丁目件数成約中央値 平均面積
潮江37件5,100万円 79㎡
上坂部27件5,000万円 77㎡
塚口町29件4,600万円 92㎡
南塚口町38件4,100万円 75㎡
東園田町51件3,400万円 83㎡
武庫之荘33件2,900万円 81㎡
南武庫之荘48件2,350万円 73㎡
東難波町40件2,050万円 69㎡

最高の潮江5,100万円と最安の東難波町2,050万円で、2.5倍の差です。 地価公示の4.3倍より狭いというのが、尼崎市の特徴的なところです。 (門真市など、成約の差のほうが地価の差より大きくなる市もあります。)

そして、この表は単純には読めません。 南武庫之荘の中央値は2,350万円ですが、 標準地の南武庫之荘四丁目は293,000円/㎡で市内5位の水準です。 逆に潮江の標準地(潮江三丁目)は180,000円/㎡で市内29位土地の単価の順番と、成約中央値の順番が、まったく一致していません。

理由は、流通している物件の種別です。 尼崎市の成約974件の内訳はマンション517件・戸建457件で、ほぼ半々。 マンションの中央値は2,700万円(平均専有69㎡・平均築1997年)、 戸建の中央値は3,100万円(平均面積82㎡・平均築2005年)です。 潮江はJR尼崎駅周辺で商業地の地価が市内最高(潮江一丁目940,000円/㎡)のエリアであり、 新しい大型のマンションが流通していれば中央値は上がります。 「町丁目の中央値が高い=土地が高い」ではありません。

尼崎市で相場を見るときは、町名で決めつけず、 必ず「種別(戸建かマンションか)」と「面積」をそろえて比較してください。 なお国土交通省の成約価格情報には「土地のみ」という区分が存在しないため、 本ページには土地単独の成約中央値を掲載していません

駅別の成約 ― JR塚口4,250万円、武庫之荘166件

最寄駅件数成約中央値 平均徒歩備考
塚口(JR)80件4,250万円 9分JR宝塚線。阪急塚口とは別の駅
塚口(阪急)82件4,000万円 10分阪急神戸線・阪急伊丹線
尼崎(JR)120件3,750万円 11分JR神戸線。阪神尼崎とは別の駅
園田99件3,300万円 14分阪急神戸線
立花129件2,800万円 14分JR神戸線。市営駐輪場は第1〜第7+南地下
武庫之荘166件2,700万円 14分市内で最も取引が多い駅

この表から読み取れることが3つあります。

  • 「塚口」と「尼崎」は、それぞれ2つの駅があります。 JR塚口(JR宝塚線)と阪急塚口(阪急神戸線・阪急伊丹線)、 JR尼崎(JR神戸線)と阪神尼崎(阪神本線)。 市の自転車等放置禁止区域の一覧でも、それぞれ別々に掲載されています。 成約中央値もJR塚口4,250万円と阪急塚口4,000万円で250万円違います。 広告の「塚口駅徒歩◯分」「尼崎駅徒歩◯分」は、どちらの駅かを必ず確認してください。
  • 徒歩分数と中央値が、きれいに対応しています。 中央値が最も高いJR塚口は平均徒歩9分で市内最短、 中央値2,700万円の武庫之荘は平均14分。 尼崎市では「どの駅か」と同じくらい「駅からどれだけ近いか」で価格が決まる 傾向がうかがえます。市内に13駅があり、平らで自転車が使いやすい市らしい結果です。
  • 武庫之荘の166件は、市内974件の17%。 立花129件、JR尼崎120件、園田99件と続き、 上位6駅で676件=全体の約69%(当方算出)を占めます。 尼崎市の住宅流通は、この6駅を軸に回っていると言えます。

実際の成約は、こんな中身です

数字の話が続いたので、実際の成約事例も挙げておきます。 いずれも国土交通省 不動産情報ライブラリの成約価格情報で、 家タダ自身の取引実績ではありません。

種別所在成約価格専有・延床 間取築年構造最寄駅・徒歩時期
戸建食満3,100万円65㎡(土地95㎡) 2LDK2025年木造猪名寺 20分2025Q2
戸建大島3,100万円65㎡(土地105㎡) 2LDK2024年木造武庫川 20分2025Q2
戸建南武庫之荘3,100万円55㎡(土地90㎡) 3LDK2021年木造甲子園口 20分2025Q2
戸建大西町3,100万円45㎡(土地85㎡) 1LDK+S2021年木造立花 15分2025Q3
マンション昭和南通2,700万円70㎡ 3LDK2007年RC出屋敷 8分2025Q2
マンション東難波町2,700万円75㎡ 3LDK2001年RC尼崎(阪神) 10分2025Q2
マンション塚口町2,700万円65㎡ 3LDK1995年RC塚口(阪急) 13分2025Q4
マンション元浜町2,700万円60㎡ 2LDK2002年RC尼崎センタープール前 12分2025Q4

戸建4件に共通しているのは、新しいことと、小さいことです。 築年は2021年・2021年・2024年・2025年。 土地面積は85㎡・90㎡・95㎡・105㎡、延床は45㎡・55㎡・65㎡・65㎡。 成約457件の平均面積(土地面積)82㎡という数字と整合します。 尼崎市の戸建市場は、100㎡前後の土地に建つ新しい木造住宅が中心だということです。 土地が広い市ではありません。 一般に住宅用地の課税標準の特例は200㎡を境に率が変わりますが、 尼崎市で流通している戸建の多くは、その境目のかなり手前に収まります (特例率そのものは市公式で確認できておらず未取得です)。

マンション4件はすべて2,700万円で、 築1995年・2001年・2002年・2007年、専有60〜75㎡。 成約517件の平均築年は1997年ですから、平均で築30年近いということになります。 マンションを検討する場合は、価格・専有面積・築年と同じくらい、 管理組合の運営状況、修繕積立金の水準、長期修繕計画の有無、 直近の大規模修繕の履歴を確認してください。

そして、南武庫之荘の戸建の最寄駅にご注目ください。 「甲子園口」は西宮市の駅です。 尼崎市は大阪市・豊中市・伊丹市・西宮市と接していますので、 市外の駅が最寄りになる物件は出てきます。 住所が尼崎市であれば、固定資産税・都市計画税・学区・ごみ収集などの行政サービスは 尼崎市のものが適用されます。

出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ 成約価格情報 (2025年第2四半期〜2026年第1四半期・尼崎市974件)。 これらは公的に公表された取引データであり、家タダの成約実績ではありません。 延床・土地面積は公表値を四捨五入した区分値です。 成約価格情報には「土地のみ」の区分が存在しないため、土地単独の中央値は掲載していません。

まとめ:尼崎市は「エリアより、その住所の水」で決まる市

尼崎市の住宅地の平均価格は、兵庫県内で住宅地の標準地が3地点以上ある 40市区町村のうち6位、神戸市の9区と町を除いた25市のなかでは3位。 変動率(+2.7%)は県内40市区町村中12位、25市中7位です。 「価格の水準は県内で上位、上がり方は真ん中」というのが、数字で見た尼崎市の位置です。

そしてその内側は、地価公示で4.3倍、成約で2.5倍。 西宮市40.4倍・宝塚市24.2倍と比べれば市内格差は小さいほうです。 言い換えると、尼崎市では「どのエリアを選ぶか」で勝負がつきにくい。 そのかわり、確認すべきことははっきり決まります。

  • その住所が、洪水・内水・高潮・津波の4つのハザードマップでどう評価されているか (市公式が「市域の約3分の1は海水面以下」と明記している市です)
  • その物件が防災街区整備地区計画5地区や、市内34件の地区計画等の区域に入らないか
  • 前面道路の幅員と種別、再建築の可否(密集市街地がある市です)
  • 隣地・向かい・裏の用途地域(第1種中高層住居専用地域が市街化区域の25.0%を占めます)
  • 工場跡地かどうか(市は土壌汚染の区域一覧と工場跡地の取扱要綱を運用しています)
  • マンションなら管理組合・修繕積立金・大規模修繕の履歴 (成約517件の平均築年は1997年です)

この6点は、すべて契約前に調べられます。 家タダでは、これらの調査を契約前に無料で行ったうえで、 買主様の仲介手数料0円でお引き渡しまで進めます。

空から見た、この50年の尼崎市

尼崎市は、市章が「工都を表す『工』と『アマガサキ』の『ア』『マ』を図案化したもの」だと市公式が説明している市です。市章そのものが、工業都市であることを宣言しているということになります。市制施行は大正5年(1916年)で、平成28年に市制100周年を迎えました。市章は当初、中央の左右に丸印がなく、「昭和11年小田村との合併の際、丸印を加え、現在の市章となりました」。左が1974〜78年、右が現在の同じ範囲です。左の写真は、高度経済成長が終わった直後の尼崎市にあたります。市域の南側、国道43号以南の臨海部に工場群が広がっていること、そして市街地が市域のほぼ全体に隙間なく連続していることを見てください。尼崎市の市街地の骨格は、この時点で完成しています。右側は、そこから半世紀が経ち、兵庫県の「尼崎21世紀の森構想」(平成14年3月策定・国道43号線以南約1,000ヘクタール)が動き、令和8年地価公示で工業地が前年比+13.3%まで上がったあとの姿です。平らな土地に市街地が端から端まで連続しているという尼崎市の性格は、50年前も今も変わっていません。

1974〜1978年(国土地理院 国土画像情報 第1期)
現在(国土地理院 全国最新写真)

出典:国土地理院 地理院タイル(国土画像情報 第1期/全国最新写真)。同一のタイル座標(ズーム15・x28708〜28710・y13007〜13008)で切り出しています。

04尼崎市を6に分けて考える(エリアガイド)

尼崎市には、市公式の地域区分が2種類あります。1つは住民基本台帳人口の集計単位である中央・小田・大庄・立花・武庫・園田の6地区(6地区すべてが人口5万人以上、最大の立花107,439人と最小の大庄50,399人で2.1倍)。もう1つは自転車等放置禁止区域の指定にある「尼崎市内鉄道駅(JR、阪急、阪神の13駅)」と、市営自転車駐車場の東部地域・西部地域・阪神尼崎駅周辺エリアという区分です。

ただし、6地区にどの町名が属するかを示した対応表は確認できていません(未取得)。地域振興センター・支所の名称一覧も特定できず、この6地区が支所の所管区分と一致するかも未確認です。そこで本ページのエリアガイドは、6地区ではなく「駅」を軸に整理します。

以下の6つのまとまりは、令和8年地価公示の全73地点(住宅地47・商業地15・工業地11)、国土交通省の成約価格情報974件(町丁目別・駅別・個票)、そして市が公表している地区計画34件の地区名を当方が突き合わせて整理したものです。市が公表している地域区分そのものではありませんので、その点をお断りしておきます。尼崎市は市内の地価差が4.3倍しかない市です。「どのエリアか」で大きく外すことは起きにくいぶん、そのエリアの何が違うかを具体的に見ていくことが重要になります。

塚口(阪急塚口・JR塚口)― 市内でいちばん高い一帯(最寄駅:塚口(阪急)・塚口(JR))

尼崎市の価格の上端がここにあります。住宅地の市内最高値は南塚口町三丁目881番2の415,000円/㎡(前年比+6.4%・地積712㎡)で、上昇率+6.4%も住宅地47地点で最大です。南塚口町一丁目221番8が332,000円/㎡(+3.8%)、塚口本町四丁目480番18外が227,000円/㎡(+3.7%)。商業地は南塚口町二丁目311番2が485,000円/㎡(+6.6%)、東塚口町一丁目448番4外が419,000円/㎡(+4.8%・地積858㎡)。

成約でもJR塚口が80件・中央値4,250万円・平均徒歩9分で市内の駅別1位阪急塚口が82件・中央値4,000万円・平均徒歩10分で2位。町丁目別では塚口町が4,600万円(29件・平均面積92㎡)南塚口町が4,100万円(38件・平均75㎡)。個票では塚口町のマンション(1995年築・RC・専有65㎡・3LDK)が2,700万円(阪急塚口 徒歩13分)で成約しています。

このエリアでいちばん重要な注意点が、駅の取り違えです。JR塚口駅(JR宝塚線)と阪急塚口駅(阪急神戸線・阪急伊丹線)は別の駅で、場所も違います。市の自転車等放置禁止区域の一覧でも、JR線の塚口駅と阪急線の塚口駅が別々に掲載されています。成約中央値も250万円違います。広告の「塚口駅徒歩◯分」は、どちらの塚口かを必ず確認してください。

まちづくりの面では、地区計画にJR塚口駅東地区、地区まちづくりルールに塚口北があり、市の道路のページには阪急塚口駅南駅前広場改良事業が掲載されています。また工業地の標準地南塚口町四丁目37番外が175,000円/㎡(+15.1%・地積25,984㎡)市内最高の住宅地と、2.6ヘクタールの工業地の標準地が、同じ町名のなかにあります。

武庫之荘・南武庫之荘(阪急神戸線の西側)― 成約が市内最多(最寄駅:武庫之荘)

成約件数が市内で最も多い駅です(166件・中央値2,700万円・平均徒歩14分)。974件のうち17%がこの駅を最寄りとしています。住宅地では武庫之荘二丁目131番が365,000円/㎡(+2.8%・地積336㎡)で市内2位、南武庫之荘四丁目106番が293,000円/㎡(+3.2%・201㎡)、武庫之荘本町三丁目80番2が238,000円/㎡(+2.6%)、南武庫之荘七丁目92番2が209,000円/㎡(+3.5%・231㎡)。商業地は南武庫之荘一丁目145番が525,000円/㎡(+6.1%)、武庫之荘一丁目54番1外が427,000円/㎡(+4.9%)。

成約の町丁目別では南武庫之荘が48件・中央値2,350万円(平均面積73㎡)武庫之荘が33件・中央値2,900万円(平均81㎡)南武庫之荘の中央値が2,350万円と低めに見えるのは、土地が安いからではありません。標準地は南武庫之荘四丁目が293,000円/㎡で市内5位の水準です。流通している物件の種別と広さの差だと読むのが正確です。

このエリアの特徴は、地区計画の集中です。市の一覧には「武庫之荘」の名を冠する地区計画が5つ並びます(武庫之荘3丁目/武庫之荘4丁目/武庫之荘駅前西/武庫之荘駅前/武庫之荘5丁目。数えは当方)。市が面的にルールをかけている地区だということです。各地区計画の区域と制限内容は確認できていません(未取得)ので、検討中の物件が該当するかどうかは市の都市計画課にご確認ください。

なお成約の個票では、南武庫之荘の戸建(2021年築・木造・土地90㎡/延床55㎡・3LDK)が3,100万円で成約し、最寄駅は「甲子園口」・徒歩20分と記録されています。甲子園口駅は西宮市の駅です。市境に近いエリアならではの現象です。

立花・武庫(JR立花〜武庫川)― 市域の西半分(最寄駅:立花・武庫川)

成約件数が市内2位の立花駅(129件・中央値2,800万円・平均徒歩14分)を中心とするエリアです。市営自転車駐車場が第1〜第7+南地下という規模で置かれており、自転車利用の多さがうかがえます。

住宅地の標準地は武庫元町一丁目106番11が236,000円/㎡(+2.6%・地積227㎡)、富松町一丁目577番39外が226,000円/㎡(+3.2%)、南七松町一丁目81番が219,000円/㎡(+3.3%)、武庫町三丁目207番が217,000円/㎡(+2.4%)、上ノ島町一丁目121番が211,000円/㎡(+3.4%)、武庫の里二丁目206番が198,000円/㎡(+1.5%)、大西町二丁目43番が197,000円/㎡(+2.6%)、西立花町一丁目456番が179,000円/㎡(+4.1%・地積72㎡)、西昆陽一丁目466番2が171,000円/㎡(+3.0%)。商業地は立花町三丁目5番2が282,000円/㎡(+4.8%)、武庫元町一丁目102番6が248,000円/㎡(+2.5%)。200,000円/㎡前後に地点がきれいに集まっているのがこのエリアの特徴です。

成約の個票では大西町の戸建(2021年築・木造・土地85㎡/延床45㎡・1LDK+S)が3,100万円(立花 徒歩15分)、大島の戸建(2024年築・木造・土地105㎡/延床65㎡・2LDK)が3,100万円(武庫川 徒歩20分)で成約しています。いずれも2021年・2024年築の新しい戸建で、土地は85㎡・105㎡。尼崎市の戸建457件の平均面積(土地面積)が82㎡であることと整合します。

まちづくりの面では、地区計画に富松町北西武庫団地、沿道地区計画に武庫川・元浜があります。武庫川は市公式が「西宮市とは武庫川を境に接する」と記す市境の川です。

園田・猪名寺(市北東部)― 市内最安の標準地もここにある(最寄駅:園田・猪名寺)

このエリアには、市内で最も高い部類の町丁目と、市内最安の標準地が同居しています。

まず高い側。成約の町丁目別で上坂部が27件・中央値5,000万円で市内2位東園田町が51件・中央値3,400万円(平均面積83㎡)で件数は市内最多です。住宅地の標準地は上坂部一丁目36番88が300,000円/㎡(+2.7%・地積100㎡)、東園田町九丁目6番2が275,000円/㎡(+3.4%)、東園田町六丁目108番10が249,000円/㎡(+3.3%)、東園田町三丁目14番11外が227,000円/㎡(+2.7%)、若王寺二丁目211番が212,000円/㎡(+2.9%)、上坂部二丁目350番が196,000円/㎡(+3.7%・地積258㎡)。商業地は東園田町五丁目46番8が323,000円/㎡(+4.2%)、上坂部三丁目325番が214,000円/㎡(+3.4%)。園田駅の成約は99件・中央値3,300万円・平均徒歩14分です。

そして安い側。市内で最も安い標準地は、戸ノ内町三丁目771番77の97,000円/㎡(前年比+3.2%・地積104㎡)です。市内の住宅地47地点で、10万円を下回るのはこの1地点だけ。2番目に安い杭瀬寺島一丁目が157,000円/㎡ですから、最安地点だけが下に離れているという分布になっています。この「戸ノ内町」は、市の防災街区整備地区計画「戸ノ内町北地区」の地区名と一致します。(地区の区域と標準地の位置が一致するかどうかまでは確認していません。本ページでは名称の一致を指摘するにとどめます。)ちなみに戸ノ内町三丁目の前年比は+3.2%で、市内で上昇率の小さい地点(杭瀬南新町+0.5%、大庄西町+0.6%、杭瀬寺島+0.6%)より高い伸びを示しています。安いことと、上がっていないことは別だということです。

駅については、猪名寺駅が尼崎市の駅である点を押さえてください。JR宝塚線の猪名寺駅は、市の自転車等放置禁止区域の指定13駅にJR線として含まれ、市内には猪名寺駅前東地区という地区計画もあります。阪急伊丹線の「稲野駅」(伊丹市)とは別の駅です。成約の個票では食満の戸建(2025年築・木造・土地95㎡/延床65㎡・2LDK)が3,100万円(猪名寺 徒歩20分)で成約しています。住宅地では食満二丁目82番が163,000円/㎡(+1.9%)、瓦宮二丁目16番19が169,000円/㎡(前年に同一番号がなく前年比は「—」)。

まちづくりの面では、地区計画に猪名寺駅前東上坂部三丁目東園田町3・4丁目、防災街区整備地区計画に戸ノ内町北下坂部川出、地区まちづくりルールに下坂部川出東園田町6丁目があります。市の地区計画34件のうち7件がこのエリアの地区名です(数えは当方)。

JR尼崎・阪神尼崎周辺(市の中央部)― 市内でいちばん地価が動いている(最寄駅:尼崎(JR)・尼崎(阪神))

令和8年地価公示で、市内でいちばん動いているのがこのエリアです。商業地の潮江一丁目814番外が940,000円/㎡(前年比+9.9%・地積3,975㎡)で市内最高値神田北通一丁目7番1外が700,000円/㎡(+6.1%)御園町21番2が539,000円/㎡(+9.1%)、昭和通四丁目131番4外が470,000円/㎡(+6.8%・地積530㎡)。市内の商業地15地点のうち、上位4地点がこの一帯にあります。

成約でも町丁目別で潮江が37件・中央値5,100万円(平均面積79㎡)と市内最高JR尼崎駅は120件・中央値3,750万円・平均徒歩11分です。JR尼崎駅と阪神尼崎駅は別の駅で、市の放置禁止区域の一覧でもJR線の尼崎駅と阪神線の尼崎駅が別掲されています。さらに阪神には尼崎センタープール前駅という別の駅もあります。

いっぽう住宅地の標準地は、東難波町三丁目124番外が202,000円/㎡(+2.5%)、浜二丁目344番が195,000円/㎡(+2.6%・地積57㎡=47地点で最小)、杭瀬南新町一丁目70番が194,000円/㎡(+0.5%)、長洲中通三丁目187番が191,000円/㎡(+2.7%)、西本町北通五丁目170番外が183,000円/㎡(+2.8%)、潮江三丁目149番が180,000円/㎡(+2.3%)、西本町一丁目28番2が175,000円/㎡(+2.3%・地積71㎡)、大物町一丁目26番8が170,000円/㎡(+3.0%)、杭瀬寺島一丁目199番が157,000円/㎡(+0.6%)商業地が+6〜10%で動いている一方、住宅地は+0.5〜3%台同じエリアのなかで、商業地と住宅地の動き方がはっきり違います。

成約では東難波町が40件・中央値2,050万円で市内の町丁目別では最も低い水準です。個票では東難波町のマンション(2001年築・RC・専有75㎡・3LDK)が2,700万円(阪神尼崎 徒歩10分)、昭和南通のマンション(2007年築・RC・専有70㎡・3LDK)が2,700万円(出屋敷 徒歩8分)、元浜町のマンション(2002年築・RC・専有60㎡・2LDK)が2,700万円(尼崎センタープール前 徒歩12分)で成約しています。

このエリアは、地区計画と防災街区整備地区計画がいちばん集中する場所でもあります。地区計画にあまがさき緑遊新都心あまがさき緑遊新都心東阪神尼崎駅北昭和通2丁目庄下川東築地防災街区整備地区計画に今福・杭瀬寺島/潮江/浜、地区まちづくりルールに潮江、沿道地区計画に開明城内「防災街区整備地区計画」は密集市街地の整備を目的とした制度ですので、このエリアの物件を検討するときは、前面道路の幅員と種別、再建築の可否を必ず個別に確認してください。

臨海部・大庄(市南部)― 工業地が+13.3%で動いている(最寄駅:出屋敷・武庫川・尼崎センタープール前)

尼崎市の南部は、住宅地の数字だけを見ていると見落とすエリアです。

まず住宅地の標準地。小中島三丁目23番が182,000円/㎡(+2.8%)、浜田町五丁目39番7が182,000円/㎡(+4.0%)、尾浜町三丁目84番が177,000円/㎡(+4.7%=住宅地47地点で2位の上昇率)、稲葉荘三丁目57番2が176,000円/㎡(+2.3%)、常光寺一丁目77番6が174,000円/㎡(+3.6%)、道意町四丁目32番2が174,000円/㎡(+3.0%)、元浜町二丁目65番5が169,000円/㎡(+1.2%)、大庄西町一丁目117番2外が169,000円/㎡(+0.6%)、大島二丁目323番が165,000円/㎡(+1.9%)、大庄川田町28番1が161,000円/㎡(+1.3%)、南清水219番6が160,000円/㎡(+2.6%)、稲葉元町二丁目46番が159,000円/㎡(+1.3%)。150,000〜180,000円/㎡台に集まり、上昇率が1%前後の地点が目立ちます。

ところが、工業地はまったく違う動きをしています。令和8年地価公示の工業地11地点の平均は189,363円/㎡で、前年比+13.3%。住宅地の+2.7%のおよそ5倍です。個別では東海岸町21番10外が170,000円/㎡(+23.2%・地積23,382㎡)西向島町81番2が192,000円/㎡(+15.7%)大浜町二丁目50番外が180,000円/㎡(+15.4%・地積3,000㎡)西向島町145番1が238,000円/㎡(+13.3%・地積6,611㎡)で工業地の最高値、西長洲町三丁目13番外が180,000円/㎡(+12.5%)。

この背景として市公式が紹介しているのが、兵庫県が平成14年3月に策定した「尼崎21世紀の森構想」です。対象区域は「尼崎臨海地域(国道43号線以南約1,000ヘクタール)」で、市域5,070ヘクタールのおよそ20%(当方算出)。基本理念は「人々の暮らしにゆとりと潤いをもたらす水と緑豊かな自然環境を創出し、自然と人が共生する環境共生型のまちづくり」です。ただし、この構想と工業地の地価上昇を因果で結ぶ公的資料はありません。本ページでは事実の並置にとどめます。またこの構想は兵庫県のものであって、尼崎市の構想ではありません(市公式ページ自身が県の構想として紹介しています)。

まちづくりの面では、地区計画に道意町7丁目中、再開発等促進区を含む地区計画に道意町7丁目北尼崎臨海西部拠点、沿道地区計画に道意竹谷があります。

そして、このエリアで必ず確認していただきたいのが、水と土壌です。市公式は「市域の約3分の1は海水面以下の低い土地です」と明記しています。高潮の浸水想定区域は令和4年6月7日に水防法にもとづき指定され、その想定条件は「台風中心気圧が910hPa(室戸台風規模)」「全ての防潮堤・堤防や水門・陸閘等は、設計条件を超えた段階で破壊」する前提です。津波ハザードマップもあります。また市は土壌汚染対策法の「要措置区域、形質変更時要届出区域一覧」「工場跡地に関する取扱要綱」を独自に運用しています。工場跡地が住宅に転用される市であるということですので、該当しそうな土地は、市の環境部局に確認する価値があります(具体的な区域名は確認できていません=未取得ですので、個別の物件について本ページは何も申し上げられません)。

※エリア区分と各エリアの記述は、尼崎市・兵庫県・関係機関の公表資料にもとづいて作成しています。

05尼崎市の交通

鉄道

尼崎市は、鉄道の密度が高い市です。市が「尼崎市内鉄道駅」として挙げているのはJR・阪急・阪神の13駅で、面積50.70km²の市域に3事業者の路線が走っています。阪急神戸線(武庫之荘・塚口・園田)、阪急伊丹線(塚口)、JR神戸線(立花・尼崎)、JR宝塚線(塚口・猪名寺)、阪神本線(武庫川・尼崎センタープール前・出屋敷・尼崎・大物・杭瀬)。南北方向にも東西方向にも路線があり、市内のどこからでも、いずれかの駅の徒歩圏または自転車圏に入るという状態に近くなっています。04章で扱う「市内格差4.3倍」=市内の地価差の小ささは、この鉄道網の密度とも無関係ではないと考えられますが、市がそう説明しているわけではありませんので、本ページでは因果としては書きません。

路線1日平均乗降人員特徴
武庫之荘阪急神戸線成約件数が市内で最も多い駅です(166件)。中央値2,700万円・平均徒歩14分。市の自転車等放置禁止区域の指定駅に阪急の駅として掲載され、市営自転車駐車場も西部地域の駅として掲載されています。周辺の住宅地では武庫之荘二丁目131番が365,000円/㎡(前年比+2.8%)で市内2位、南武庫之荘四丁目106番が293,000円/㎡(+3.2%)、武庫之荘本町三丁目80番2が238,000円/㎡(+2.6%)。商業地でも南武庫之荘一丁目145番が525,000円/㎡(+6.1%)、武庫之荘一丁目54番1外が427,000円/㎡(+4.9%)。「武庫之荘」の名を冠する地区計画が市の一覧に5つ並びます(武庫之荘3丁目/武庫之荘4丁目/武庫之荘駅前西/武庫之荘駅前/武庫之荘5丁目。数えは当方)。乗降人員は市統計書がExcel・PDF提供のみのため確認できていません(未取得)
立花JR神戸線成約は129件・中央値2,800万円・平均徒歩14分で市内2位の件数。市営自転車駐車場は第1〜第7+南地下という規模で西部地域に掲載されています。周辺の住宅地は南七松町一丁目81番が219,000円/㎡(+3.3%)、上ノ島町一丁目121番が211,000円/㎡(+3.4%)、西立花町一丁目456番が179,000円/㎡(+4.1%)。商業地は立花町三丁目5番2が282,000円/㎡(+4.8%)。成約の個票では大西町の戸建(2021年築・木造・土地85㎡/延床45㎡・1LDK+S)が3,100万円で成約し、最寄駅は立花・徒歩15分と記録されています。乗降人員は未取得
尼崎(JR)JR神戸線市内の駅別で成約中央値が3位(3,750万円・120件・平均徒歩11分)。市営自転車駐車場は東部地域の駅として掲載されています。この駅の周辺は市内でいちばん地価が動いているエリアです。商業地の潮江一丁目814番外が940,000円/㎡(前年比+9.9%・地積3,975㎡)で市内最高値神田北通一丁目7番1外が700,000円/㎡(+6.1%)。成約でも町丁目別で潮江が5,100万円(37件)と市内最高です。地区計画にあまがさき緑遊新都心あまがさき緑遊新都心東があり、潮江は防災街区整備地区計画の対象地区名にもなっています阪神尼崎駅とは別の駅です。乗降人員は未取得
園田阪急神戸線市北東部の駅。成約は99件・中央値3,300万円・平均徒歩14分。町丁目別では東園田町が51件・中央値3,400万円(平均面積83㎡)で市内最多の件数です。周辺の住宅地は東園田町九丁目6番2が275,000円/㎡(+3.4%)、東園田町六丁目108番10が249,000円/㎡(+3.3%)、東園田町三丁目14番11外が227,000円/㎡(+2.7%)。商業地は東園田町五丁目46番8が323,000円/㎡(+4.2%・地積68㎡)。地区計画に東園田町3・4丁目地区、地区まちづくりルールに東園田町6丁目があります。乗降人員は未取得
塚口(阪急)阪急神戸線/阪急伊丹線市内でいちばん地価の高い一帯です。住宅地の市内最高値は南塚口町三丁目881番2の415,000円/㎡(前年比+6.4%・地積712㎡)で、上昇率も住宅地47地点で最大。南塚口町一丁目221番8が332,000円/㎡(+3.8%)、塚口本町四丁目480番18外が227,000円/㎡(+3.7%)。商業地は南塚口町二丁目311番2が485,000円/㎡(+6.6%)、東塚口町一丁目448番4外が419,000円/㎡(+4.8%)。成約は82件・中央値4,000万円・平均徒歩10分で、町丁目別では塚口町が4,600万円(29件・平均92㎡)、南塚口町が4,100万円(38件)。市営自転車駐車場は東部地域の駅として掲載され、市の道路のページには阪急塚口駅南駅前広場改良事業が掲載されています。地区まちづくりルールに塚口北があります。JR塚口駅とは別の駅です。乗降人員は未取得
塚口(JR)JR宝塚線(福知山線)市内の駅別で成約中央値が最も高い駅(4,250万円・80件・平均徒歩9分)。平均徒歩9分は市内6駅で最短です。地区計画にJR塚口駅東地区があります。阪急塚口駅とは別の駅で、場所も違います。市の自転車等放置禁止区域の一覧でも、JR線の塚口駅と阪急線の塚口駅が別々に掲載されています。物件広告の「塚口駅徒歩◯分」がどちらの塚口駅なのかは、必ず確認してください。乗降人員は未取得
猪名寺JR宝塚線(福知山線)猪名寺駅は尼崎市の駅です。伊丹市ではありません。市の自転車等放置禁止区域の指定駅にJR線の駅として掲載されており、市内には猪名寺駅前東地区という地区計画もあります。阪急伊丹線の「稲野駅」(伊丹市)とは別の駅ですので、字面が似ている点にご注意ください。成約の個票では食満の戸建(2025年築・木造・土地95㎡/延床65㎡・2LDK)が3,100万円で成約し、最寄駅は猪名寺・徒歩20分と記録されています。周辺の住宅地は食満二丁目82番が163,000円/㎡(+1.9%)。乗降人員は未取得
尼崎(阪神)阪神本線JR尼崎駅とは別の駅です。市の自転車等放置禁止区域の一覧でも、JR線の尼崎駅と阪神線の尼崎駅が別掲されています。市営自転車駐車場は「阪神尼崎駅周辺エリア」として独立した区分で掲載されています。地区計画に阪神尼崎駅北地区があります。周辺の住宅地は東難波町三丁目124番外が202,000円/㎡(+2.5%)、西本町北通五丁目170番外が183,000円/㎡(+2.8%)、西本町一丁目28番2が175,000円/㎡(+2.3%)。商業地は御園町21番2が539,000円/㎡(+9.1%)、昭和通四丁目131番4外が470,000円/㎡(+6.8%)。成約の個票では東難波町のマンション(2001年築・RC・専有75㎡・3LDK)が2,700万円(阪神尼崎 徒歩10分)。乗降人員は未取得
尼崎センタープール前阪神本線市の自転車等放置禁止区域の指定駅に阪神線の駅として掲載されています。「尼崎駅」とは別の駅です。成約の個票では元浜町のマンション(2002年築・RC・専有60㎡・2LDK)が2,700万円で成約し、最寄駅は尼崎センタープール前・徒歩12分と記録されています。周辺の住宅地は元浜町二丁目65番5が169,000円/㎡(+1.2%)。乗降人員は未取得
出屋敷阪神本線市の自転車等放置禁止区域の指定駅に阪神線の駅として掲載され、市営自転車駐車場も西部地域の駅として掲載されています。成約の個票では昭和南通のマンション(2007年築・RC・専有70㎡・3LDK)が2,700万円で成約し、最寄駅は出屋敷・徒歩8分と記録されています。周辺の住宅地は西本町北通五丁目170番外が183,000円/㎡、大物町一丁目26番8が170,000円/㎡(+3.0%)。乗降人員は未取得
武庫川阪神本線市の自転車等放置禁止区域の指定駅に阪神線の駅として掲載されています。武庫川は市公式が「西宮市とは武庫川を境に接する」と記す市境の川です。成約の個票では大島の戸建(2024年築・木造・土地105㎡/延床65㎡・2LDK)が3,100万円で成約し、最寄駅は武庫川・徒歩20分と記録されています。周辺の住宅地は大島二丁目323番が165,000円/㎡(+1.9%)、稲葉荘三丁目57番2が176,000円/㎡(+2.3%)。沿道地区計画に武庫川・元浜があります。乗降人員は未取得
大物阪神本線市の自転車等放置禁止区域の指定駅に阪神線の駅として掲載されています。「大物(だいもつ)」は市名の由来を説明する市公式の史料にも登場する古い地名で、史料に「尼崎浜は大物の南、河を隔て、久安以後の新出地なり」と記されています。周辺の住宅地は大物町一丁目26番8が170,000円/㎡(+3.0%)。乗降人員は未取得
杭瀬阪神本線市の自転車等放置禁止区域の指定駅に阪神線の駅として掲載されています。周辺の住宅地は杭瀬南新町一丁目70番が194,000円/㎡(前年比+0.5%)杭瀬寺島一丁目199番が157,000円/㎡(+0.6%)この2地点は、住宅地47地点のなかで上昇率が最も小さい部類です。杭瀬寺島は防災街区整備地区計画「今福・杭瀬寺島地区」の地区名にも含まれています。乗降人員は未取得

本表に載せているのは、尼崎市公式が「尼崎市内鉄道駅」として挙げた13駅です。市は自転車等放置禁止区域の指定について「駅周辺(JR、阪急、阪神の13駅)」と明記し、事業者別に阪急=武庫之荘・塚口・園田の3駅、JR=立花・尼崎・塚口・猪名寺の4駅、阪神=武庫川・尼崎センタープール前・出屋敷・尼崎・大物・杭瀬の6駅を区分して掲載しています。

ただし、これは「放置禁止区域が指定されている駅」の一覧であって、「市内の全鉄道駅」の一覧とは限りません。阪神なんば線の出来島駅・福駅などが市内にあるかどうかは、この資料だけでは確認できませんでした(未取得)。市内全駅の網羅リストは市公式で特定できていません。

そして、尼崎市でいちばん事故が起きやすいのが駅名です。

①「塚口駅」は2つあります。JR宝塚線のJR塚口駅と、阪急神戸線・阪急伊丹線の阪急塚口駅は別の駅で、場所も違います。市の放置禁止区域の一覧にも「JR線=塚口駅」「阪急線=塚口駅」が別々に載っています。成約データでも阪急塚口82件・中央値4,000万円、JR塚口80件・中央値4,250万円と、別々に集計されています。

②「尼崎駅」も2つあります。JR神戸線のJR尼崎駅と、阪神本線の阪神尼崎駅は別の駅です。さらに阪神には尼崎センタープール前駅という別の駅もあります。成約データではJR尼崎が120件・中央値3,750万円で集計されています。

③「猪名寺駅」は尼崎市です。伊丹市ではありません。JR宝塚線の猪名寺駅は、尼崎市の放置禁止区域の指定13駅にJR線として含まれています。市内には「猪名寺駅前東地区」という地区計画もあります。伊丹市の駅はJR(伊丹・北伊丹)と阪急(伊丹・新伊丹・稲野)の5駅だけで、猪名寺は含まれません。阪急伊丹線の「稲野駅」(伊丹市)と「猪名寺駅」(尼崎市)も別の駅です。

④市外の駅が最寄りになる物件もあります。成約の個票では、南武庫之荘の戸建(2021年築・木造・土地90㎡/延床55㎡・3LDK)が3,100万円で成約し、最寄駅は「甲子園口」・徒歩20分と記録されています。甲子園口駅は西宮市の駅です。尼崎市は大阪市・豊中市・伊丹市・西宮市と接していますので、市外の駅が最寄りになる物件は出てきます。住所が尼崎市であれば、固定資産税・都市計画税・学区・ごみ収集などの行政サービスは尼崎市のものが適用されます。

なお13駅すべてについて、1日平均乗降人員は確認できていません(未取得)。市統計書「統計でみるあまがさき」はExcel・PDF提供のみで、HTML本文に数値がありませんでした。このページは推測で数字を埋めない方針ですので、表の人員欄はすべて「—」としています。

なお、各駅の説明に挙げた標準地・町丁目は、市が駅と町名の対応を公表しているわけではなく、当方が令和8年地価公示と国土交通省の成約価格情報を整理したものです。成約価格情報の「最寄駅」は物件ごとに記録された値で、行政区域とは無関係です。

道路

市の道路のページで名前が挙がっている都市計画道路は、園田西武庫線(開通)園田豊中線(整備中)です。また阪急塚口駅南駅前広場改良事業も掲載されています。各路線の区間・幅員・事業期間までは確認できていません(未取得)ので、本ページでは路線名の記載にとどめます。都市計画道路の区域にかかる敷地は、建築に制限がかかることがあります。検討中の物件の前面道路や周辺道路に計画があるかどうかは、市の担当課にご確認ください。

将来の材料として、もう1つ挙げておきます。市の道路のページには「(仮称)武庫川周辺阪急新駅」がお知らせとして掲載されています。ただし開業時期・正式な駅名は確認できていません(未取得)ので、本ページでは「そういう案件が進行中である」という以上のことは書きません。新駅の話を前提に価格の上乗せを受け入れるのは、公表情報の範囲が固まってからで十分です。

国道43号は、尼崎市の南部を語るうえで外せない線です。兵庫県が平成14年3月に策定した「尼崎21世紀の森構想」の対象区域が、市公式の説明で「尼崎臨海地域(国道43号線以南約1,000ヘクタール)」とされています。約1,000ヘクタールは、市域5,070ヘクタールのおよそ20%(当方算出)。構想の基本理念は「人々の暮らしにゆとりと潤いをもたらす水と緑豊かな自然環境を創出し、自然と人が共生する環境共生型のまちづくり」です。この構想は兵庫県のものであって、尼崎市の構想ではありません(市公式ページ自身が県の構想として紹介しています)。目標年次・主な事業は未取得です。

自転車については、市が地域区分つきで市営自転車駐車場を公表しています。東部地域=JR尼崎駅・阪急塚口駅、西部地域=JR立花駅(第1〜第7+南地下)・武庫之荘駅・阪神出屋敷駅、そして「阪神尼崎駅周辺エリア」=阪神尼崎駅。JR立花駅の駐輪場が第1〜第7+南地下という規模であることは、この駅の自転車利用の多さを示しています。市域は「市域の約3分の1は海水面以下の低い土地」(市公式の逐語)という平地で、高低差が10メートル程度しかありません。自転車での移動のしやすさは、市内でほぼ均一だと考えられます。

※駅別の1日平均乗降人員は、市統計書がExcel・PDF提供のみのため確認できていません(未取得)。阪神なんば線の開通年月日、市内の全鉄道駅の網羅リスト、(仮称)武庫川周辺阪急新駅の開業時期・正式駅名も未取得です。出典:尼崎市「尼崎市内鉄道駅周辺の自転車等放置禁止区域」//www.city.amagasaki.hyogo.jp/kurashi/kuruma/zitensya/08023302/index.html /尼崎市「市営自転車駐車場」//www.city.amagasaki.hyogo.jp/kurashi/kuruma/zitensya/1040932.html /尼崎市「道路」 //www.city.amagasaki.hyogo.jp/kurashi/tosi_seibi/douro/index.html /尼崎市「尼崎21世紀の森構想」//www.city.amagasaki.hyogo.jp/kurashi/tosi_seibi/kaihatuproject/rinkai/093morikousou.html

06尼崎市で家を買う前に必ず確認する「市街化調整区域」

兵庫県で家を探すとき、阪神間の平地しか見ていなかった方が最初につまずくのがこれです。 同じ市の中でも、駅前の市街地と山手・北部とで市街化区域と市街化調整区域が分かれています。 尼崎市は、市域のほとんどが市街化区域です。市の公表資料によると、都市計画区域の名称は阪神間都市計画区域で、策定区域は「行政区域の全域」。都市計画区域の面積は50.70平方キロメートル(令和6年4月2日時点)で、そのうち市街化区域が約4,709ヘクタールです(告示日 令和3年3月31日、告示第409号)。

ここから先は、正直に書きます。尼崎市は市街化調整区域の面積を公表していません(未取得)。市の区域区分のページは、市街化区域の面積を示したうえで、調整区域については「その他の行政区域」とだけ記しており、独立した面積表記がありません。都市計画区域50.70km²=5,070haから市街化区域4,709haを引くと約361ha・約7.1%という数字になりますが、これは当方の引き算であって市の公表値ではありません。水面・港湾区域の扱いも分からないため誤差を含みます。本ページでは、この数字を「尼崎市の市街化調整区域の面積」として扱いません。

それでも、市街化区域が約4,709ヘクタールあり、都市計画区域が行政区域の全域であるという2つの公表値から言えることははっきりしています。尼崎市で流通している住宅の大半は市街化区域内にある、ということです。神戸市が市域の64%を市街化調整区域としているのとは、正反対の構造です。

※区域区分の決定・変更:都市計画区域の当初指定は昭和45年10月31日 告示第1407号。市街化区域の直近の告示は令和3年3月31日 告示第409号(備考「船出39.2ヘクタール編入」)。市街化調整区域の面積は市が公表していません(未取得)

市街化調整区域だと何が起きるか

  • 原則として建築を目的とした開発ができない=将来の建て替えに許可が要る、あるいはできない場合がある
  • 住宅ローンの審査が通りにくい金融機関がある。取扱不可・融資比率を下げるなどの扱いになることがある
  • 再建築不可・接道条件・既存宅地の扱いなど、物件ごとに個別確認が必須
  • 一方で都市計画税がかからない=毎年のランニングコストは市街化区域より低い

都市計画税(税率0.3%)が課されるのは市街化区域内の土地・家屋です。尼崎市は市街化区域が約4,709ヘクタールあり、都市計画区域は行政区域の全域。実際に流通している住宅の大半は市街化区域内にあると考えられますので、尼崎市で家を買うということは、固定資産税1.4%+都市計画税0.3%=合計1.7%を毎年払い続けるということです(1.4%と0.3%はいずれも尼崎市の公表値。合計1.7%は当方の合算です)。「市街化調整区域だから都市計画税がかからない」という節税の選択肢は、尼崎市では事実上ありません。市街化調整区域の広い市(神戸市北区・宝塚市など)と比べたときのコスト面のデメリットとして、正直に書いておきます。なお税率は隣の伊丹市とまったく同じです。

調べ方(ご自身でも確認できます)

  • 市の都市計画情報(Web GIS)で住所を入力して区域を確認する
  • 固定資産税の納税通知書を見る。都市計画税が課されていれば市街化区域、課されていなければ市街化調整区域の可能性が高い
  • 重要事項説明書の「都市計画法にもとづく制限」欄を確認する

※家タダでは、ご検討中の物件が調整区域かどうか、再建築の可否、ローンが通る金融機関があるかを契約前に無料で調査します。物件URLをお送りください。

尼崎市の区域区分 ― 公表されている数字と、されていない数字

都市計画法の区域区分(線引き)は、市街化区域=市街化を進める区域市街化調整区域=市街化を抑制する区域という2種類に都市計画区域を分ける制度です。どちらに入るかで、建てられるか建てられないか、ローンが通るか通らないか、毎年の都市計画税がかかるかかからないかが変わります。不動産の購入で最初に確認すべき区分です。

尼崎市について、市が公表している数字は次のとおりです。

項目市の公表値
都市計画区域の名称阪神間都市計画区域
策定区域行政区域の全域
当初指定昭和45年10月31日 告示第1407号
都市計画区域の面積50.70平方キロメートル(令和6年4月2日時点)
市街化区域約4,709ヘクタール(告示日 令和3年3月31日、告示第409号、備考「船出39.2ヘクタール編入」)
市街化調整区域面積の公表なし(未取得)。市の表記は「その他の行政区域」のみ

都市計画区域の面積そのものは、市が推移まで公表しています。48.91km²(昭和44年7月21日)→49.47(昭和59年12月19日)→49.69(平成4年3月31日)→50.27(平成25年3月22日)→50.72(平成27年6月1日)→50.71(令和3年11月10日)→50.70(令和6年4月2日)半世紀で約1.8km²広がっていますが、これは臨海部の埋立等によるものと考えられます(理由について市は説明していないため、本ページでは推測にとどめます)。

ここで、このページの方針をはっきり書いておきます。都市計画区域50.70km²=5,070haから市街化区域4,709haを引けば、約361ha・約7.1%という数字が出ます。しかしこれは当方の引き算であって、尼崎市の公表値ではありません。水面や港湾区域がこの計算にどう含まれるのかも分かりません。本ページでは「尼崎市の市街化調整区域は◯ha・◯%です」とは書きません。書けるのは「市街化区域が約4,709haあり、都市計画区域は行政区域の全域である」という2つの公表値までです。

そのうえで、この2つから実務的に言えることははっきりしています。尼崎市で流通している住宅の大半は市街化区域内にあると考えられるということ。神戸市が市域の64%を市街化調整区域としているのとは正反対の構造です。「調整区域かどうか」で物件を落とす場面は、尼崎市では多くありません。そのかわり毎年1.7%の税負担は、ほぼすべての物件に等しくかかります。個別の物件の区域は、市の都市計画情報、または重要事項説明書で必ずご確認ください。

用途地域11種の全量 ― 第1種低層住居専用地域は1.8%しかない

尼崎市は用途地域の面積と構成比を11種すべて公表しています(令和5年3月30日告示)。これは他市と比べても情報量の多い公表です。全量を掲載します。

用途地域面積市街化区域に占める割合
第1種中高層住居専用地域約1,175 ha25.0%
第1種住居地域約871 ha18.5%
工業専用地域約781 ha16.6%
工業地域約536 ha11.4%
準工業地域約404 ha8.6%
第2種中高層住居専用地域約289 ha6.1%
近隣商業地域約186 ha3.9%
第2種住居地域約167 ha3.5%
準住居地域約126 ha2.7%
商業地域約87 ha1.9%
第1種低層住居専用地域約87 ha1.8%
合計約4,709 ha100%

この表から読み取れることを3つ挙げます。

  • 「工業都市」という語感と、面積の実態は違います。面積で最大なのは第1種中高層住居専用地域(25.0%)。住居系5種の合計は約2,628ha(55.8%・当方の合算)で、市街化区域の過半を占めます。工業系3種の合計は36.6%です。「工業の街だから住宅が少ない」というのは、面積で見るかぎり誤りです。
  • ただし工業専用地域が約781ha(16.6%)あります。これは用途地域のなかで唯一、住宅を建てることが原則としてできない区分です。市街化区域の6分の1が「住めない用途地域」だということになります。(参考までに、隣の伊丹市は工業専用地域を一つも指定していません。同じ阪神間でも都市の性格がまったく違います。)
  • 第1種低層住居専用地域が、わずか約87ha(1.8%)。低層の住宅だけが建てられる、いわゆる閑静な戸建住宅地の用途地域が、市街化区域の1.8%しかない。尼崎市には「高級低層住宅地」というカテゴリが制度としてほとんど存在しません。これが市内の地価の上限を抑え(最高でも415,000円/㎡)、同時に住居系が過半を占めることで下限を支えています。04章で扱う「市内格差4.3倍」の都市計画的な正体がここにあります。

買う側の実務としては、次の点に注意してください。第1種中高層住居専用地域が市街化区域の4分の1を占めるということは、隣地に中高層の建物が建つ可能性が、制度上そこかしこにあるということです。「いま日当たりがいい」ことと「将来も日当たりがいい」ことは別の話になります。現地では自分の敷地だけでなく、周囲100メートルくらいの用途地域を面で確認してください。尼崎市は特別用途地区のページも持っていますが、その指定内容は本ページでは確認できていません(未取得)

地区計画・まちづくりルールが、市内に34件

尼崎市の建築関係のページには、地区計画等の一覧が掲載されています。種別ごとに数えると、次のようになります(数えは当方)。

種別地区数地区名
地区計画18猪名寺駅前東/昭和通2丁目/富松町北/庄下川東/あまがさき緑遊新都心東/上坂部三丁目/あまがさき緑遊新都心/築地/東園田町3・4丁目/阪神尼崎駅北/武庫之荘3丁目/武庫之荘4丁目/西武庫団地/武庫之荘駅前西/武庫之荘駅前/武庫之荘5丁目/JR塚口駅東/道意町7丁目中
地区計画(再開発等促進区を含む)2道意町7丁目北/尼崎臨海西部拠点
防災街区整備地区計画5今福・杭瀬寺島/潮江/浜/戸ノ内町北/下坂部川出
沿道地区計画5道意/竹谷/武庫川・元浜/開明/城内
地区まちづくりルール4塚口北/潮江/下坂部川出/東園田町6丁目

注目していただきたいのは、防災街区整備地区計画が5地区あることです。これは密集市街地の整備を目的とした制度で、市内に密集市街地があることの公的な証拠になります。市の都市計画課の所掌事務にも「密集市街地の整備に関する企画、調査及び立案に関すること」が明記されています。そして、市内で最も安い標準地である戸ノ内町三丁目(97,000円/㎡)の「戸ノ内町」は、防災街区整備地区計画「戸ノ内町北地区」の名前と一致します。(地区の区域と標準地の位置が一致するかどうかまでは確認していません。本ページでは名称の一致を指摘するにとどめます。)

もう一つ、「武庫之荘」の名を冠する地区計画が5つ並びます(武庫之荘3丁目/武庫之荘4丁目/武庫之荘駅前西/武庫之荘駅前/武庫之荘5丁目。数えは当方)。市が面的にルールをかけている地区だということです。武庫之荘は成約件数が市内最多(166件)の駅でもあります。

各地区計画の決定年月日・区域面積・制限の具体的な内容は、一覧ページに記載がなく確認できていません(未取得)。また兵庫県の「地震時等に著しく危険な密集市街地」に尼崎市が該当するかどうかも未取得です。(県の該当ページを特定できませんでした。「該当しない」という意味ではなく、「確認できていない」という意味です。)物件情報の「用途地域:第1種中高層住居専用地域」という1行だけでは、その土地に何が建てられるかは分かりません。該当しそうな地区の物件は、必ず市の都市計画課・開発指導課にご確認ください。

出典:尼崎市「都市計画区域・区域区分」//www.city.amagasaki.hyogo.jp/kurashi/tosi_seibi/keikaku/1004954/1004959.html /尼崎市「用途地域」//www.city.amagasaki.hyogo.jp/kurashi/tosi_seibi/keikaku/1004954/1004960/074_youto.html /尼崎市「地区計画等」//www.city.amagasaki.hyogo.jp/kurashi/tosi_seibi/kentiku/1011803/index.html /尼崎市 都市計画課 所掌事務//www.city.amagasaki.hyogo.jp/shisei/siyakusyo/section/tosiseibi/074tosikeikaku.html

07尼崎市の固定資産税・都市計画税(毎年かかるコスト)

購入時の諸費用だけでなく、買ったあと毎年かかる税金も判断材料です。 仲介手数料は1回きりですが、固定資産税・都市計画税は所有している限り毎年発生します。

税目税率課税対象
固定資産税1.4%市街化区域・市街化調整区域を問わず課税
都市計画税0.3%市街化区域内の土地・家屋のみ
合計(市街化区域)1.7%課税標準額に対して

固定資産税の税率は1.4%、都市計画税の税率は0.3%。いずれも尼崎市の公表値で、市の計算式は「課税標準額 × 税率1.4%」(固定資産税)「課税標準額 × 税率0.3%」(都市計画税)です。合計1.7%は当方の合算で、市が1.7%と1本で公表しているページは確認していません。

この税率は、隣の伊丹市とまったく同じです。都市計画税0.3%は地方税法が定める制限税率いっぱいの水準でもあります。阪神間で市を比べるとき、税率は比較軸になりません。差が出るのは税率ではなく、課税標準額(=土地と家屋の評価額)のほうです。細かい点では納期が伊丹市とずれており、尼崎市は4月・7月・12月・2月の年4回、伊丹市は第4期が翌年3月1日です。

課税標準額について、市は「課税標準額とは実際の税額を計算するための基礎となる額で、原則として課税標準額と価格は同額」と説明しています。納税義務者は賦課期日(毎年1月1日)現在の所有者で、1年分がその人に課税されます。年の途中で売買した場合、日割りの精算は売主・買主の合意で行う商慣習であって、市が按分して課税してくれるわけではありません。決済時の固定資産税・都市計画税の精算金は、仲介手数料とは別にかかる実費です。

ここは正直に書きます。尼崎市の固定資産税の概要ページには、住宅用地の課税標準の特例(いわゆる6分の1・3分の1)と、新築住宅の減額措置についての記載がなく、確認できていません(未取得)。土地・家屋それぞれの詳細ページに掲載されている可能性がありますが、本ページ作成時点では到達できませんでした。このページは推測で数字を埋めない方針ですので、特例率や減額割合の数字は掲載していません。正確な内容は市の資産統括課または納税通知書でご確認ください。

そのうえで、尼崎市の水準感を公的データで示しておきます。尼崎市の住宅地の公示価格は1㎡あたり平均206,468円(令和8年地価公示・47地点)で、兵庫県内で住宅地の標準地が3地点以上ある40市区町村のうち6位、神戸市の9区と町を除いた25市のなかでは3位です。県内では高いほうの市だということになります。

ただし尼崎市の場合、市内の標準地の幅が415,000円/㎡〜97,000円/㎡=4.3倍。西宮市の40.4倍、宝塚市の24.2倍と比べればかなり狭い範囲です。市内で場所を変えても、土地の単価が極端には変わらないということですから、「安いエリアを探して毎年の税負担を下げる」という発想は効きにくくなります。成約データでは、戸建457件の平均面積(土地面積)は82㎡。一般に住宅用地の特例は200㎡を境に率が変わりますので、尼崎市で流通している戸建の多くはその境目のかなり手前に収まる規模だと読めます(特例率そのものは上記のとおり市公式で確認できていません)。

免税点

同一人が尼崎市内に所有する資産の課税標準額の合計が次の額に満たない場合は課税されません。

区分免税点
土地300,000円
家屋200,000円
償却資産1,500,000円

※納期:市の公式表現で「全納又は年4回[4月・7月・12月・2月]に分けて納め」る/賦課期日は毎年1月1日。その日に所有している固定資産が課税の対象

※税率・免税点は尼崎市の公表資料にもとづく最新値です。税額は物件ごとの課税標準額により異なります。正確な税額は市の資産税課または納税通知書でご確認ください。

08尼崎市の学区・子育て支援(住所で決まるもの)

尼崎市が学校選択制を実施しているかどうかは、本ページ作成時点で公表資料から確認できていません。このページでは推測で書かない方針のため、断定していません。市が公表している範囲では、住所地によって通う小学校・中学校が定められています。物件選びの段階で通学区域を確認し、最終的な判断は市の教育委員会にご確認ください。尼崎市の「市立小・中学校の通学区域」のページに学校選択制の記載はありません。説明されているのは指定校変更(校区外通学許可)の制度で、「特別の事情により指定学校への通学が困難であると認められる場合には、指定学校以外の市立小・中学校への通学を許可することがあります」と記されています。「学校選択制」という語そのものが市公式に見当たらないため、本ページでは実施の有無を断定していません。なお市の「校区外通学許可基準」には「特別許可区域内に在住している場合で、その就学可能校に就学するとき」という事由があり、複数校から選べる区域が制度上存在することがうかがえますが、その区域名と就学可能校は確認できていません(未取得)。市は五十音順通学区域早見表と学校別校区表(いずれも令和8年度)をPDFで公開しています。所管は教育委員会事務局 学事企画課(06-4950-5671)です。

指定された学校以外に通えるケース(指定校変更)

指定校制でも、次の事由に当てはまれば指定校以外への就学が認められる場合があります。 「入学前に転居予定」「建て替え中の仮住まい」は多くの市で認められるため、 購入と入学のタイミングが重なる方は事前に教育委員会へ確認してください。

許可される事由内容
1 転居等 ⑴ 在学中に校区外へ転居在学期間の中途で校区外に転居する場合で、その転居先から引き続き、通学していた市立小中学校に通学するとき」。引っ越しても、それまでの学校に通い続けられる可能性があるということです。
1 転居等 ⑵ 住民登録と実際の居住地が違う「事情により住民登録が実際の居住地以外の場所にある場合で、その実際の居住地の属する校区の市立小中学校に通学するとき」。
1 転居等 ⑶ 住宅の購入等による転居予定「住宅の購入、賃借等により、市内において校区外に又は市外から市内に転居することが予定されている場合で、その転居に先立ち、現住所からその転居先の属する校区の市立小中学校に通学するとき」住宅を購入する方にとって、最も実務的に重要な事由です。引越しの前から、転居先の校区の学校に通わせられるということになります。購入と入学のタイミングが重なる方は、契約前に学事企画課へご相談ください。
1 転居等 ⑷ 建替え等による一時的な移転「居住していた住宅の建替え等により一時的に校区外に居所を移転させる場合で、その移転先から引き続き、通学していた市立小中学校に通学するとき」。建て替え中の仮住まいが典型例です。
2 就業状況 ⑴ 登校前・帰宅後の保護監督「各保護者の勤務時間等の事情により登校前又は帰宅後に一定時間保護監督を受けることができないため、校区外に別居している祖父母等の居住地に一定時間滞在し、又は居住する必要がある場合で、その居住地からその属する校区の市立小中学校に通学するとき」。共働き世帯にとって実務的な事由です。
2 就業状況 ⑵ 保護者が校区外で商店等を営む「保護者が住居以外の場所において商店等(校区外に存するものに限る。)を営んでおり、日中の生活場所が当該商店等である場合で、その商店等からその属する校区の市立小中学校に通学するとき」。
3 教育的配慮 ⑴ いじめ・病気等「いじめ、病気等の事情により通学することが困難であると認められる場合で、校区外の市立小中学校に通学することで問題が解消されると見込まれるとき」。
3 教育的配慮 ⑵ 兄姉と同一校「その兄又は姉が自身の個別事情による就学指定校の変更により変更後の市立小学校に通学している場合で、その小学校に通学するとき」。
4 その他 ⑵ 特別許可区域「特別許可区域内に在住している場合で、その就学可能校に就学するとき」。尼崎市には「複数校から選べる区域」が制度上あるということです。ただしその区域名と就学可能校は確認できていません(未取得)。お住まいの予定地が該当するかどうかは、学事企画課にご確認ください。
4 その他(⑴⑶⑷⑸)⑴「院内学級への入級許可を医療機関から受けたとき」/⑶「特定の市立小中学校の特別支援学級への入級が認められるとき」/⑷「市内在住のまま私立、国立又は都道府県立等の小中学校等に就学する場合」/⑸「市立特別支援学校への入学が認められるとき」。

※許可基準・受付時期は毎年変わります。最終判断は尼崎市の教育委員会です。必ず一次情報でご確認ください。

子育て支援は「市町村ごとに」違う

こども医療費助成や待機児童数は市町村が独自に決めているため、 隣の市に移るだけで条件が変わります。同じ兵庫県内でも、市が変われば条件が変わります。

項目内容
こども医療費助成の対象乳幼児等医療:出生の日から9歳に達する日以降最初の3月31日まで(小学3年生まで)こども医療:9歳に達する日の翌日以後の最初の4月1日から18歳に達する日以後の最初の3月31日まで(小学4年生〜高校生世代)
所得制限あり。低所得(市民税非課税で年金収入とその他所得の合計額が826,500円以下)/一般(市民税所得割額の合計額が235,000円未満)/特定(235,000円以上)の3区分
一部自己負担あり(区分と年齢で異なります)。乳幼児等医療は、低所得は負担なし、一般・特定の就学前児は負担なし、一般・特定の就学児(小1〜小3)は「1医療機関1薬局あたり1日400円を限度に月2回」入院は全区分で負担なし。こども医療(小4〜高校生世代)は、低所得は負担なし、一般(小4〜中3)は「1医療機関1薬局あたり1日2割または400円の少ない方を限度に月2回まで」、特定(小4〜中3)は「1日400円を限度に月2回まで」、高校生世代は一般・特定とも「1日800円を限度に月2回まで」
保育所等の待機児童数0人(令和8年4月1日現在・国の数え方による待機児童数。令和7年4月の6人から6人減少)

尼崎市の6地区 ― どの地区も単独で「市」になれる規模

尼崎市の住民基本台帳人口の統計は、市域を中央・小田・大庄・立花・武庫・園田の6地区に分けて集計しています。これが市公式で確認できる、最も明確な地域区分です。

地区世帯数総人口
立花58,661107,43951,55855,881
園田51,63099,01248,35850,654
武庫38,44374,79335,26939,524
小田40,23374,44536,22938,216
中央31,47852,11526,23525,880
大庄27,95650,39924,86425,535
合計248,401458,203222,513235,690

6地区すべてが人口5万人を超えています。最大の立花地区が107,439人、最小の大庄地区でも50,399人で、その差は2.1倍。人口5万人というのは、それ単独で市になれる規模です。尼崎市には「人が少ないエリア」が存在しないということになります。04章で扱う「市内格差4.3倍」という数字は、この人口分布の均質さとも対応しています。

ただし、この6地区を学区やエリア選びに直接使うことはできません。理由は単純で、各地区にどの町名が属するのかを示した対応表を、本ページ作成時点で確認できていない(未取得)からです。市の地域振興センター・支所の名称一覧も特定できず、この6地区が支所の所管区分と一致するかどうかも未確認です。そのため本ページの05章(エリアガイド)は、6地区ではなくを軸に組み立てています。

学区は「五十音順通学区域早見表」で調べる

尼崎市は、令和8年度の五十音順通学区域早見表学校別校区表をPDFで公開しています。物件の住所から学区を調べるなら、この2つが一次情報です。所管は教育委員会事務局 学事企画課(06-4950-5671)。

なお、市立小・中学校の校数と校名の網羅リストは、本ページでは確認できていません(未取得)。市公式には学校の所在地ページや各校ホームページへのリンクがありますが、数と名称の一覧を本文として取得できませんでした。このページは推測で数字を書かない方針ですので、「市立小学校◯校」という書き方をしていません。学校の統廃合・再編計画の有無も同様に未取得です。

住宅を買う人に直接効く「校区外通学許可基準」

尼崎市の校区外通学許可基準には、住宅の購入を予定している人向けの条文が明示的に入っています。原文を引用します。

住宅の購入、賃借等により、市内において校区外に又は市外から市内に転居することが予定されている場合で、その転居に先立ち、現住所からその転居先の属する校区の市立小中学校に通学するとき」(1 転居等によるとき ⑶)

これは実務上かなり大きい制度です。住宅の引渡しが年度の途中になる場合や、入学のタイミングと引越しのタイミングがずれる場合に、引越しの前から転居先の校区の学校に通わせられる可能性があるということになります。逆方向の「⑴ 在学期間の中途で校区外に転居する場合で、その転居先から引き続き、通学していた市立小中学校に通学するとき」も認められていますので、引っ越しても前の学校に通い続けられる可能性もあります。許可の可否は個別判断ですので、必ず契約前に学事企画課へご相談ください。

もう一つ押さえておきたいのが「特別許可区域」です。基準には「特別許可区域内に在住している場合で、その就学可能校に就学するとき」という事由があり、尼崎市には複数校から選べる区域が制度上存在することが分かります。ただし、その区域名と就学可能校は確認できていません(未取得)。そしてこの制度を「学校選択制」と呼んでよいかどうかも、市公式では確認できていません。本ページでは「尼崎市に学校選択制がある」とも「ない」とも書いていません

給食費 ― 小学校は0円、中学校は月3,000円

ここは、隣の伊丹市とはっきり結論が違うところです。正確に書きます。

区分月額年額令和8年度の保護者負担
小学校5,200円57,096円保護者負担なし(0円)
中学校6,100円66,246円月額3,000円(年額33,123円)

「尼崎市は給食無償」と一括りにするのは誤りです。小学校は0円ですが、中学校は年額33,123円の負担が残ります。参考までに、隣の伊丹市は中学校が令和6年度から、小学校が令和8年度から無償で、令和8年度の負担は小中とも0円です。中学生のお子様が1人いるご家庭なら、この2市で年間3万円強の差になります。

徴収の実務についても市が細かく公表しています。「原則口座振替(口座引き落とし)です」「給食実施月の28日(金融機関の休業日に当たる場合は、翌営業日)に口座振替します」「4月分と5月分は合算し5月に引落しとなり、8月は口座振替はありません」「学校給食費に係る口座振替手数料は、市が負担します」。

こども医療費 ― 所得制限があり、自己負担もある

この点も、伊丹市とはっきり差がつきます。尼崎市のこども医療費助成は所得によって3区分(低所得・一般・特定)に分かれ、区分と年齢によって自己負担が変わります。

制度対象自己負担
乳幼児等医療出生の日から9歳に達する日以降最初の3月31日まで(小学3年生まで低所得:負担なし/一般・特定の就学前児:負担なし/一般・特定の就学児:1医療機関1薬局あたり1日400円を限度に月2回入院は全区分で負担なし
こども医療9歳に達する日の翌日以後の最初の4月1日から18歳に達する日以後の最初の3月31日まで(小学4年生〜高校生世代低所得:負担なし/一般(小4〜中3):1日2割または400円の少ない方を限度に月2回まで/特定(小4〜中3):1日400円を限度に月2回まで/高校生世代:一般・特定とも1日800円を限度に月2回まで

所得区分は、低所得=市民税非課税で年金収入とその他所得の合計額が826,500円以下、一般=市民税所得割額の合計額が235,000円未満、特定=235,000円以上です。

隣の伊丹市は「所得制限なし・自己負担なし」(通院は中学3年生まで、入院は高校生世代まで)です。尼崎市と伊丹市は、住宅地の公示価格の水準が近く(尼崎206,468円/㎡・伊丹200,194円/㎡)、税率も同じ1.4%+0.3%。差が出るのは給食費とこども医療費です。この2市を並べて検討している方は、ここを必ず比較してください。

待機児童 ― 「0人」と「355人」は、どちらも市の公表値です

ここは、良い面だけを書くと不正確になる項目です。尼崎市は令和8年4月1日現在について、次のように公表しています。

国の数え方による待機児童数は0人で、令和7年4月の6人から6人減少」
「国の数え方による待機児童数は、求職活動を休止している方、利用可能な保育施設等があるにもかかわらず特定の保育施設等を希望している方、保護者が育休中で復職の確認ができない方などを除外することとなっている」

そして同じページに、これらの除外対象者を含めると「保育施設等の利用に至っていない方」は355人だと記されています。

「待機児童ゼロの市」と書くこともできますし、「355人が利用に至っていない市」と書くこともできます。どちらも市の公表値です。本ページでは両方を掲載します。「特定の保育施設等を希望している方」が除外されるという定義は、住まいを選ぶ側にとって重要です。「家から通える範囲の、この園に入れたい」という希望は、国の数え方では待機児童に計上されないということだからです。保育所の入所を前提に住まいを選ぶなら、市全体の待機児童数ではなく、希望する施設の空き状況を市に直接確認してください。

出典:尼崎市「市立小・中学校の通学区域」//www.city.amagasaki.hyogo.jp/kosodate-kyoiku/school/primary/100kuiki.html /尼崎市「校区外通学許可基準」//www.city.amagasaki.hyogo.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/005/400/koukusaisinn.pdf /尼崎市「学校給食費」//www.city.amagasaki.hyogo.jp/kosodate-kyoiku/school/primary/1020072.html /尼崎市「こども医療費助成」//www.city.amagasaki.hyogo.jp/kurashi/kenko/josei/045kodomo.html /尼崎市「乳幼児等医療費助成」//www.city.amagasaki.hyogo.jp/kurashi/kenko/josei/045nyuji.html /尼崎市「保育所等の利用状況」//www.city.amagasaki.hyogo.jp/kosodate-kyoiku/service/hoikusyo/1003138.html /尼崎市 住民基本台帳人口(令和8年3月31日)//www.city.amagasaki.hyogo.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/043/636/6.7.pdf

09尼崎市で家を買う前に必ず確認したい点

1|土砂災害警戒区域はゼロ。そのかわり、水のリスクが4種類ある

兵庫県の土砂災害警戒区域等の指定状況には、次の一文があります。

尼崎市、稲美町、播磨町には、土砂災害警戒区域の指定はありません
(令和8年6月30日時点。兵庫県全体では21,553箇所)

これは買い手にとって、はっきりしたメリットです。 土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)に指定されると、 居室を有する建築物には構造規制がかかり、開発には許可が必要になります。 担保評価が下がり、住宅ローンの条件が厳しくなることもあります。 将来の建て替えの自由度にも直接影響します。 尼崎市では、この論点そのものが市内のどこにも発生しません。 傾斜地の擁壁の築造年・構造・水抜き穴を確認し、更新費用を見込む、 という中古戸建の定番の確認項目も、平坦な市では基本的に出番がありません。

ただし、ここで話を終えると不正確になります。 斜面がないということは、水が抜けないということでもあります。 市公式が「市域の約3分の1は海水面以下の低い土地です」と明記している市です。 尼崎市の災害リスクは、土砂ではなく水に集約され、そのぶん一つひとつの重みが増します。 市が公開しているハザードマップは、次のとおりです。

種類内容・版
洪水ハザードマップ(淀川水系・蓬川水系) 「想定最大規模降雨によるハザードマップとして公開」/2025年3月17日版
洪水ハザードマップ(武庫川水系)同上/2025年3月17日版
内水ハザードマップ 「想定最大規模降雨によるハザードマップとして公開」/2025年3月17日版。 洪水ハザードマップとは別の資料です
高潮ハザードマップ 「想定最大規模の高潮浸水想定区域図によるもの」/2025年3月7日版
津波ハザードマップ 最大クラスの津波による浸水の深さを示しています。実際の災害では、 浸水域外での浸水の発生や浸水深がさらに深くなる可能性があります」/2025年3月17日版
地震ハザードマップページあり
防災ガイド(冊子)2026年2月2日版のPDF
雨水出水(内水)浸水想定区域ページあり
大規模盛土造成地の調査結果ページあり

物件の住所で、この5種類のハザードマップ(洪水2種・内水・高潮・津波)を すべて確認してください。 とくに内水ハザードマップは洪水ハザードマップとは別物です。 河川があふれる(外水)のではなく、下水道の能力を超えた雨水が排水できずに浸水するのが内水です。 市域の約3分の1が海水面以下という土地では、内水は構造的な論点になります。

なお、各ハザードマップの浸水深・浸水範囲の具体的な数値は、 本ページでは取得できていません(未取得)。 いずれもPDFの地図面で、数値を文字として取得できませんでした。 防災ガイドの冊子PDFも機械可読テキストを含んでいませんでした。 「◯メートル浸水する」という数字を本ページは持っていません。 市のハザードマップ本体を必ずご確認ください。

出典:兵庫県「土砂災害警戒区域等の指定状況」 //web.pref.hyogo.lg.jp/ks15/documents/0630shiteijoukyou.pdf / 尼崎市「洪水ハザードマップ」 //www.city.amagasaki.hyogo.jp/kurashi/bosai_syobo/hazardmap/021_kouzui_hazardmap.html / 尼崎市「位置と面積」 //www.city.amagasaki.hyogo.jp/shisei/sogo_annai/003_chisei.html

2|高潮 ― 令和4年6月7日の水防法指定と、「堤防は壊れる前提」という想定

尼崎市の高潮浸水想定区域は、水防法にもとづく指定です。 市は「浸水想定区域図の水防法指定日:令和4年6月7日」と記しています。 そして、その想定条件を次のように明記しています。

台風中心気圧が910hPa(室戸台風規模)
全ての防潮堤・堤防や水門・陸閘等は、設計条件を超えた段階で破壊」する

この2行は、そのまま読んでください。 910ヘクトパスカルという中心気圧は、室戸台風規模だと市自身が説明しています。 そして防潮堤・堤防・水門・陸閘のすべてが、設計条件を超えた段階で壊れる前提で 浸水範囲が描かれている、ということです。

これは「起こる」という予測ではなく、「最大規模を想定するとこうなる」という図です。 水防法にもとづく想定最大規模の浸水想定区域図は、どの自治体でもこの考え方で作られます。 ただ、市域の約3分の1が海水面以下で、南は大阪湾に面している尼崎市の場合、 この想定が意味するところは他市より重くなります。

買う側の実務としては、次の3点です。

  • 高潮ハザードマップと津波ハザードマップの両方を、物件の住所で確認する。 どちらも大阪湾側からの浸水を扱いますが、別の資料です。
  • マンションなら、何階かを見る。浸水想定は階数によって意味が変わります。 また電気室・機械式駐車場・エレベーターの位置も確認材料になります。
  • 戸建なら、基礎の高さと周辺との高低差を現地で見る。 市域の高低差は10メートル程度しかありませんが、 数十センチの差が浸水するかしないかを分けるのが平地の特徴です。

「土砂災害警戒区域がゼロの市」であることと、 「市域の約3分の1が海水面以下で、高潮の指定を受けている市」であることは、 同時に成り立ちます。 どちらか片方だけを見て判断しないでください。

出典:尼崎市「高潮浸水想定区域」 //www.city.amagasaki.hyogo.jp/kurashi/bosai_syobo/hazardmap/1037966.html

3|市域全域が宅地造成等工事規制区域(盛土規制法・令和7年4月1日〜)

市公式の逐語です。

令和7年4月1日から市域全域を宅地造成等工事規制区域に指定し、 盛土規制法に基づく規制を開始してます
特定盛土等規制区域及び造成宅地防災区域の指定はありません

一部ではなく「市域全域」である点が尼崎市の特徴です。 これは市域のほとんどが市街化区域であることとも整合しています。 いっぽうで特定盛土等規制区域と造成宅地防災区域の指定はないと市が明記しています。

平らな市ですから大規模な盛土は想定しにくいものの、 造成を伴う購入では手続きの確認が必要です。 古家を解体して地盤を触る、駐車場を作るために擁壁や土留めを設ける、 隣地との段差を処理する、といった工事が対象になり得ます。 中古戸建を買ってリフォームする場合も、外構工事の規模によっては関係してきます。 規制の対象となる工事の規模・許可の要否は市の担当課にご確認ください (本ページでは規模の基準まで確認していません)。

なお市は大規模盛土造成地の調査結果のページも公開しています。 その内容は本ページでは確認していません(未取得)ので、 該当しそうな土地を検討している方は、市の資料を直接ご確認ください。

出典:尼崎市「盛土規制法」 //www.city.amagasaki.hyogo.jp/kurashi/tosi_seibi/kentiku/1041189/index.html / 尼崎市「大規模盛土造成地の調査結果」 //www.city.amagasaki.hyogo.jp/kurashi/bosai_syobo/1036435/1002223.html

4|地区計画等が34件。防災街区整備地区計画が5地区ある

尼崎市の地区計画等は、市の一覧を数えると合計34件になります(数えは当方)。 内訳は地区計画18、再開発等促進区を含む地区計画2、防災街区整備地区計画5、 沿道地区計画5、地区まちづくりルール4。

このうち、住宅を買う側にとって重要なのが防災街区整備地区計画です。 これは密集市街地の整備を目的とした制度で、 市内に密集市街地があることの公的な証拠になります。 対象は今福・杭瀬寺島/潮江/浜/戸ノ内町北/下坂部川出の5地区。 市の都市計画課の所掌事務にも 「密集市街地の整備に関する企画、調査及び立案に関すること」と明記されています。

04章で見たとおり、市内最安の標準地がある「戸ノ内町」と、 上昇率が市内最小クラスの「杭瀬寺島」は、いずれもこの5地区の地区名に含まれます。 (地区の区域と標準地の位置が一致するかどうかまでは確認していません。 本ページでは名称の一致を指摘するにとどめます。)

密集市街地のエリアで物件を検討する場合、次の確認が実務上必須になります。

  • 前面道路の幅員と種別(建築基準法上の道路か、幅員4m未満でセットバックが必要か)
  • 接道長が2m以上あるか、再建築が可能か (再建築不可の土地は住宅ローンが組みにくく、売却時も買い手が限られます)
  • 地区計画による建築制限の有無尼崎市の各地区計画の決定年月日・区域面積・制限内容は未取得です)

また兵庫県の「地震時等に著しく危険な密集市街地」に尼崎市が該当するかどうかは、 確認できていません(未取得)。 県の該当ページを特定できませんでした。 「該当しない」という意味ではなく、「確認できていない」という意味です。

出典:尼崎市「地区計画等」 //www.city.amagasaki.hyogo.jp/kurashi/tosi_seibi/kentiku/1011803/index.html / 尼崎市 都市計画課 所掌事務 //www.city.amagasaki.hyogo.jp/shisei/siyakusyo/section/tosiseibi/074tosikeikaku.html

5|工場跡地と土壌汚染 ― 市が独自の一覧と要綱を運用している

尼崎市の市章は「工都を表す『工』と『アマガサキ』の『ア』『マ』を図案化したもの」だと 市公式が説明しています。 市は自らの性格を「近代に入ると日本有数の工業都市として栄えるなど、 尼崎は歴史の中で、常に重要な位置を占めてきました」と記しています。

その帰結として、市は次の制度を独自に運用しています。

制度・ページ買う側にとっての意味
土壌汚染対策法「要措置区域、形質変更時要届出区域一覧」 市が区域の一覧ページを運営しています。具体的な区域名は未取得
工場跡地に関する取扱要綱 工場跡地が住宅等に転用される市であることの、行政側の制度的な証拠です
環境保全協定市と事業者の協定。内容は未取得
特定工場における公害防止組織の整備に関する法律同上
騒音の防止(営業騒音・騒音振動関連施設・低周波音)同上
大気汚染の防止/ダイオキシン類対策/水質保全同上
公害健康被害補償制度 市が専用のページ群(制度について/申請手続き/医療費の請求/福祉事業/ 健康被害予防事業)を運営しています。指定地域・認定患者数・経緯は未取得
大阪国際空港周辺対策基金市の環境改善の取組として掲載。内容・対象区域は未取得

実務としてお伝えしたいのは1点です。 工業地域・準工業地域・工業専用地域の周辺や、工場跡地と思われる土地を検討する場合は、 土壌汚染の区域指定の有無を確認する価値があります。 市が「要措置区域、形質変更時要届出区域一覧」と「工場跡地に関する取扱要綱」を 持っているということは、そういう土地が実際に取引されている市だということです。

ただし、具体的な区域名は本ページでは確認できていません(未取得)。 個別の物件について本ページは何も申し上げられません。 市の環境部局、または重要事項説明書でご確認ください。

出典:尼崎市「都市の公害対策」 //www.city.amagasaki.hyogo.jp/kurashi/kankyo/tosi_kogai/index.html / 尼崎市「公害健康被害補償制度」 //www.city.amagasaki.hyogo.jp/kurashi/kenko/1001908/index.html / 尼崎市「市章」 //www.city.amagasaki.hyogo.jp/shisei/sogo_annai/019shisyou.html

6|立地適正化計画・特別用途地区・内陸部工業地の土地利用誘導指針

尼崎市には、用途地域とは別に、次の制度のページがあります。

  • 立地適正化計画。「尼崎市立地適正化計画に係る届出制度について」ほかのページがあります。 一定規模以上の開発や建築に届出が必要になる制度ですが、 居住誘導区域・都市機能誘導区域の範囲と面積、届出の対象規模は確認できていません(未取得)。 「この物件は居住誘導区域の内か外か」という判断が必要な場合は、市に直接ご確認ください。
  • 特別用途地区。ページは存在しますが、指定内容は未取得です。 特別用途地区は、用途地域の指定に上乗せして特定の用途を制限・緩和する制度ですので、 該当していれば建てられるものが変わります。
  • 内陸部工業地の土地利用誘導指針工業都市・尼崎に固有の制度で、立地適正化計画のページ群に掲載されています。 内容は未取得ですが、 「内陸部の工業地をどう使うかについて、市が方針を持っている」という事実自体が、 工業地が前年比+13.3%で上がっていることの背景を考えるうえで参考になります。

いずれも「制度が存在する」という事実までしか、本ページは持っていません。 推測で内容を補うことはしません。 検討中の物件が該当しそうな場合は、市の都市計画課・開発指導課にご確認ください。

出典:尼崎市「立地適正化計画」 //www.city.amagasaki.hyogo.jp/kurashi/tosi_seibi/keikaku/1004958/index.html / 尼崎市「特別用途地区」 //www.city.amagasaki.hyogo.jp/kurashi/tosi_seibi/keikaku/1004954/1004960/074_tokuyoh.html

7|航空機騒音 ― 尼崎市も「大阪国際空港周辺」の市です

意外に思われるかもしれませんが、尼崎市も大阪国際(伊丹)空港の周辺自治体です。 市の公害対策のページに「大阪国際空港周辺対策基金」が掲載されています。 また兵庫県の告示では、航空機騒音に係る環境基準の地域類型について、 尼崎市が「市の全域。ただし、都市計画法の規定による工業専用地域を除く」として 類型Ⅰに指定されています (昭和51年7月2日 兵庫県告示第1376号ほか。 この告示の内容はPDFからの抽出のため確度は中です)。

ただし、ここから先は断定しません。 尼崎市内に航空機騒音対策区域(第一種区域)があるかどうかは、確認できていません(未取得)。 市公式に記載を特定できませんでした。 なお伊丹市が公表している第一種区域の町名リストに、尼崎市の町名は含まれていません「尼崎市には第一種区域がない」という意味ではなく、 「尼崎市公式で確認できていない」という意味です。 空港の騒音が気になる方は、市の環境部局、または国土交通省大阪航空局にご確認ください。

出典:尼崎市「都市の公害対策」 //www.city.amagasaki.hyogo.jp/kurashi/kankyo/tosi_kogai/index.html / 兵庫県「航空機騒音に係る環境基準の地域類型の指定」 //www.kankyo.pref.hyogo.lg.jp/jp/taiki/leg_237/leg_5881

8|マンションを買う場合 ― 成約517件の平均築年は1997年

尼崎市の成約974件のうち517件はマンションで、 中央値2,700万円・平均専有69㎡・平均築年1997年です。 平均で築30年近いということになります。 成約の53%がマンションという構成は、 第1種中高層住居専用地域が市街化区域の25.0%を占めるという用途地域の構成とも整合します。

成約の個票を見ると、昭和南通(2007年築・RC・専有70㎡・3LDK)が2,700万円、 東難波町(2001年築・RC・75㎡・3LDK)が2,700万円、 塚口町(1995年築・RC・65㎡・3LDK)が2,700万円、 元浜町(2002年築・RC・60㎡・2LDK)が2,700万円。 築19年の物件も築31年の物件も、同じ2,700万円で成約しています。

価格だけを見ても、物件の良し悪しは判断できないということです。 マンションを検討する場合は、次の点を確認してください。

  • 修繕積立金の水準と、積立金の総額(築30年なら、そろそろ2回目の大規模修繕の時期です)
  • 長期修繕計画があるか、直近でいつ改定されたか
  • 直近の大規模修繕の実施時期と内容(外壁・屋上防水・給排水管)
  • 管理費・修繕積立金の滞納状況
  • 管理組合が実際に機能しているか(総会の開催状況、理事会の記録)
  • 浸水想定と、建物の設備の位置 (電気室・機械式駐車場・エレベーターが地下や1階にある場合、 高潮・内水の想定と合わせて確認する価値があります)

家タダでは、ご検討中の物件について、 用途地域・接道・再建築の可否・地区計画の有無・ 洪水/内水/高潮/津波のハザードマップの評価を、契約前に無料で調査します。 尼崎市は市内の地価差が4.3倍と小さい市ですが、 差がつかないからこそ、物件ごとの個別条件で判断するしかない市でもあります。

出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ 成約価格情報 (2025年第2四半期〜2026年第1四半期・尼崎市974件)

10尼崎市の成り立ち ― 「海に突き出た土地」から、市章が「工」の字の市へ

尼崎市の名前の由来を、市が公式に説明しています。 そして、それは尼崎という土地の性格をそのまま言い表しています。

「あまがさき」=「海に関わる人々の、海に突き出た土地」

市の説明によると、「あまがさき」という地名は 平安末期から鎌倉初期の史料に現れます。 史料には「尼崎浜は大物の南、河を隔て、久安以後の新出地なり」と記されています。

語の成り立ちについて、市はこう説明しています。 「あま(海)」は古代・中世には漁民・海に関わる人々を広く指す言葉で、 「さき(崎)」は岬・突き出た土地を指す。 つまり「海に関わる人々の、海に突き出た土地」という意味になります。

史料上の表記も市が挙げています。「海士崎」「海人崎」「海崎」。 いずれも「あまがさき」と読みます。 「尼」という字は後の当て字で、もともとは「海」の字が入っていたということです。

この由来は、尼崎市の不動産を考えるうえでも意味があります。 「海に突き出た土地」だと名前が言っている市の、 市公式の地形の説明が「市域の約3分の1は海水面以下の低い土地です」であり、 令和4年6月7日に高潮の浸水想定区域の指定を受けている。 地名と、いまのハザードマップは、地続きの話です。 (なお市名の由来の記述は、抽出の過程を含むため確度は中です。 原文でのご確認をおすすめします。)

港町、そして尼崎城の城下町へ

市の説明によると、この土地はのちに港町として発展し、 近世には尼崎城の城下町となりました。 04章と05章で見たとおり、現在の阪神本線には大物(だいもつ)駅があります。 市名の由来を説明する史料の「尼崎浜は大物の南」という一文に出てくる、その大物です。 平安末期の地名が、いまも駅名として使われているということになります。

大正5年の市制施行と、市章が語る「工都」

市公式は「大正5年には尼崎市が誕生しました」と記しています。 大正5年=1916年で、市公式は別ページで 「平成28年に尼崎市は市制100周年を迎えました」とも記しており、整合しています。 (市制施行の月日までは市公式に記載がなく、未取得です。)

そして、尼崎市の性格をいちばん短く言い表しているのが市章です。 市の説明を引用します。

工都を表す「工」と「アマガサキ」の「ア」「マ」を図案化したもの
「当初は中央の左右に丸印がなく、昭和11年小田村との合併の際、丸印を加え、 現在の市章となりました

市章そのものが、工業都市であることを宣言しています。 市は自らの歴史を「近代に入ると日本有数の工業都市として栄えるなど、 尼崎は歴史の中で、常に重要な位置を占めてきました」と記しています。

そして、この市章には合併の履歴まで入っています。 「昭和11年小田村との合併の際、丸印を加え」。 市章のデザインが変わった理由が、村との合併だったということです。

6地区の名前は、おそらく旧町村の名残です(ただし断定はしません)

尼崎市の住民基本台帳人口の統計は、市域を 中央・小田・大庄・立花・武庫・園田の6地区に分けて集計しています。

このうち「小田」については、市章のページから 「昭和11年 小田村との合併」が確認できます。 つまり地区名「小田」は、合併前の小田村に由来すると考えるのが自然です。

ただし、ここから先は断定しません。 大庄村・立花村・武庫村・園田村の編入年は、市公式で確認できていません(未取得)。 市公式に合併の年表ページを特定できませんでした。 残る4地区の名前が旧町村名に由来するかどうかは、 「そう見える」という以上のことを本ページでは書きません

それでも、6地区すべてが人口5万人を超えているという事実は、 この市の成り立ちを考えるうえで示唆的です。 最大の立花地区107,439人、最小の大庄地区50,399人(令和8年3月31日現在)。 それぞれが単独で市になれる規模の地域が6つ集まって、いまの尼崎市45.8万人がある。 市内の地価が4.3倍しか開かないという04章の話も、 この「均質な6つの集まり」という成り立ちと無縁ではないように見えます (ただし市がそう説明しているわけではありません)。

年表

できごと
平安末期〜鎌倉初期 史料に「あまがさき」が現れる。「尼崎浜は大物の南、河を隔て、久安以後の新出地なり」。 表記は「海士崎」「海人崎」「海崎」
中世〜近世港町として発展し、尼崎城の城下町となる
大正5年(1916年)尼崎市が誕生(市制施行)。月日は未取得
昭和11年(1936年) 小田村と合併。市章に丸印が加わり、現在の市章となる
昭和44年(1969年)7月21日都市計画区域の面積 48.91km²
昭和45年(1970年)10月31日都市計画区域の当初指定(告示第1407号)
昭和51年(1976年)7月2日 兵庫県が航空機騒音に係る環境基準の地域類型を告示(兵庫県告示第1376号。確度中)
昭和59年(1984年)12月19日都市計画区域の面積 49.47km²
平成4年(1992年)3月31日都市計画区域の面積 49.69km²
平成14年(2002年)3月 兵庫県が「尼崎21世紀の森構想」を策定(尼崎臨海地域・国道43号線以南約1,000ha)
平成25年(2013年)3月22日都市計画区域の面積 50.27km²
平成27年(2015年)6月1日都市計画区域の面積 50.72km²
平成28年(2016年)市制100周年
令和3年(2021年)3月31日 市街化区域 約4,709ha(告示第409号。備考「船出39.2ヘクタール編入」)
令和3年(2021年)11月10日都市計画区域の面積 50.71km²
令和4年(2022年)6月7日 高潮の浸水想定区域図が水防法にもとづき指定(想定は910hPa、堤防等は破壊前提)
令和5年(2023年)3月30日用途地域の告示(11種・合計約4,709ha)
令和6年(2024年)4月2日都市計画区域の面積 50.70km²(現在)
令和7年(2025年)4月1日 市域全域を宅地造成等工事規制区域に指定(盛土規制法)
2025年3月7日/3月17日 高潮ハザードマップ/洪水・内水・津波ハザードマップを更新
令和8年(2026年)4月1日 国の数え方による待機児童数0人(前年4月の6人から6人減少)。 同時に「利用に至っていない方355人」
令和8年度(2026年度) 学校給食費は小学校0円、中学校 月額3,000円・年額33,123円

市制施行の月日(大正5年の何月何日か)、大庄村・立花村・武庫村・園田村の編入年、 令和7年・令和2年国勢調査の人口、市街化調整区域の面積は、いずれも未取得です。 市名の由来の記述は抽出の過程を含むため確度は中で、原文でのご確認をおすすめします。 出典:尼崎市「市名の由来」 //www.city.amagasaki.hyogo.jp/shisei/sogo_annai/history/022yurai.html / 尼崎市「市章」 //www.city.amagasaki.hyogo.jp/shisei/sogo_annai/019shisyou.html / 尼崎市「尼崎市の歴史」 //www.city.amagasaki.hyogo.jp/shisei/sogo_annai/history/1006731.html / 尼崎市「位置と面積」 //www.city.amagasaki.hyogo.jp/shisei/sogo_annai/003_chisei.html

11尼崎市の物件を探す・相談する

ネットで見つけた尼崎市の物件は、原則どこの会社が広告しているものでも、家タダでご購入いただけます。 SUUMO・アットホーム・ホームズ・各社ホームページ、どこで見つけた物件でも構いません。 物件URLをLINEで送っていただければ、その場で「仲介手数料0円の対象か」を無料でお答えします。

ご相談から引渡しまでの流れ

ステップ内容費用
1. ご相談LINE・電話・メールで物件URLをお送りください無料
2. 無料診断仲介手数料0円の対象か、相場と比べて妥当か回答無料
3. 内覧尼崎市内の物件は担当者が現地までご同行します無料
4. 調査役所・法務局調査、区域区分(市街化調整区域か)の確認、レインズ成約データの確認無料
5. 価格交渉成約事例を根拠に交渉を代行します無料
6. 契約・決済重要事項説明、住宅ローン手続きのサポート仲介手数料0円

※物件価格・印紙税・登記費用・住宅ローン保証料など、仲介手数料以外の実費は別途必要です。

お問い合わせ

項目内容
会社名株式会社MILLIONS(家タダ)
所在地大阪市中央区西心斎橋 おおきに心斎橋Landmarkビル702
免許番号大阪府知事(1)第66296号
電話06-4256-4106
LINELINEで相談する

※掲載の数値は令和8年地価公示、令和7年国勢調査、国土交通省 不動産情報ライブラリの成約価格情報ほか公的資料にもとづきます。基準日は出典欄をご確認ください。

12尼崎市の不動産購入に関する記事

13尼崎市の不動産購入 よくある質問

尼崎市で本当に仲介手数料は0円になりますか?

はい。ネットに掲載されている尼崎市の物件は、原則どこの会社が広告しているものでも、家タダを通してご購入いただければ買主様の仲介手数料は0円です。宅地建物取引業法第46条にもとづく報酬額告示は報酬の上限を定めたもので、下限の定めはありません。つまり「これ以上もらってはいけない」という天井は法律で決まっていますが、「これだけはもらわなければならない」という床は決まっていない、ということです。家タダは売主様側からの報酬だけで成立する形に取引を組み立てているため、買主様からいただかなくても事業として成り立ちます。尼崎市の成約中央値(戸建3,100万円・マンション2,700万円/国土交通省 成約価格情報)で計算すると、仲介手数料の上限額は108万9,000円・95万7,000円。町丁目別で最も高い潮江(5,100万円)なら174万9,000円、最寄駅別で最も高いJR塚口(4,250万円)なら146万8,500円です。これがまるごと0円になります。物件URLをLINEでお送りいただければ、その場で対象かどうかを無料でお答えします。

尼崎市の住宅の相場はいくらくらいですか?

国土交通省 不動産情報ライブラリの成約価格情報(2025年第2四半期〜2026年第1四半期・974件)では、戸建の成約中央値が3,100万円(457件・平均面積82㎡・平均築2005年)、マンションが2,700万円(517件・平均専有69㎡・平均築1997年)です。974件という取引の多さと、マンション517件・戸建457件というほぼ半々の構成が尼崎市の特徴です。最寄駅別ではJR塚口4,250万円(80件・平均徒歩9分)、阪急塚口4,000万円(82件)、JR尼崎3,750万円(120件)、園田3,300万円(99件)、立花2,800万円(129件)、武庫之荘2,700万円(166件=市内最多)。町丁目別では潮江5,100万円(37件)が最も高く、東難波町2,050万円(40件)が最も低い水準です。ただし、町丁目の中央値の順番と土地の単価の順番は一致していません。南武庫之荘(中央値2,350万円)の標準地は293,000円/㎡で市内5位、潮江(中央値5,100万円)の標準地は180,000円/㎡で市内29位です。差は流通している物件の種別と広さによるものですので、町名で相場を決めつけず、種別と面積をそろえて比較してください。土地の値段は令和8年地価公示で1㎡あたり平均206,468円(住宅地47地点)、前年比+2.7%。商業地は15地点平均427,666円(+5.4%)、工業地は11地点平均189,363円(+13.3%)です。なお成約価格情報には「土地のみ」という区分が存在しないため、土地単独の成約中央値は本ページに掲載していません。

尼崎市で地価がいちばん高いエリアと安いエリアはどこですか?

令和8年地価公示の住宅地47地点で見ると、最も高い標準地は南塚口町三丁目881番2の415,000円/㎡(前年比+6.4%・地積712㎡)で、上昇率も47地点で最大。次いで武庫之荘二丁目131番が365,000円/㎡(+2.8%)、南塚口町一丁目221番8が332,000円/㎡(+3.8%)、上坂部一丁目36番88が300,000円/㎡(+2.7%)。塚口・武庫之荘・上坂部・東園田町といった阪急神戸線・JR沿いの一帯が上位を占めます。最も安い標準地は戸ノ内町三丁目771番77の97,000円/㎡(+3.2%)です。差は4.3倍で、西宮市40.4倍・宝塚市24.2倍と比べればかなり小さい数字です。ただし47地点のうち46地点は157,000円/㎡〜415,000円/㎡の範囲に収まっており、10万円を下回るのは戸ノ内町三丁目の1地点だけ。戸ノ内町を除くと46地点の幅は2.6倍まで縮みます(当方算出)。46地点すべてが前年比プラス(瓦宮二丁目は前年に同一番号がなく「—」)で、下落地点はありません。尼崎市はエリアで大きく外すリスクが小さいぶん、割安なエリアを見つけて得をする余地も小さい市だとご理解ください。

尼崎市の災害リスクはどうですか?

土砂災害と水害で、結論が正反対になります。まず土砂災害警戒区域は1箇所もありません。兵庫県の資料が「尼崎市、稲美町、播磨町には、土砂災害警戒区域の指定はありません」と明記しています(令和8年6月30日時点。兵庫県全体では21,553箇所)。レッドゾーン・イエローゾーンがゼロというのは、建築規制・開発許可・担保評価のいずれの面でもはっきりしたメリットです。傾斜地の擁壁の維持費という長期コストも、平坦な市ではほぼ生じません。いっぽうで、水のリスクは4種類あります。市公式が「市域の約3分の1は海水面以下の低い土地です」と明記している市で、洪水(淀川水系・蓬川水系/武庫川水系)・内水・高潮・津波のハザードマップがそれぞれ公開されています(2025年3月版)。とくに高潮は令和4年6月7日に水防法にもとづき浸水想定区域が指定され、その想定条件は「台風中心気圧が910hPa(室戸台風規模)」で、「全ての防潮堤・堤防や水門・陸閘等は、設計条件を超えた段階で破壊」する前提です。「土砂のリスクはゼロ、水のリスクは4種類」というのが尼崎市の防災の全体像です。なお各ハザードマップの浸水深・浸水範囲の具体値は、すべてPDFの地図面のため本ページでは取得できていません(未取得)ので、必ず物件の住所で市のハザードマップ本体をご確認ください。

尼崎市に市街化調整区域の物件はありますか?

尼崎市の都市計画区域は阪神間都市計画区域で、策定区域は市の公表表現で「行政区域の全域」。都市計画区域の面積は50.70平方キロメートル(令和6年4月2日時点)で、そのうち市街化区域が約4,709ヘクタールです(令和3年3月31日 告示第409号)。ただし、市は市街化調整区域の面積を公表していません(未取得)。市の表記は「その他の行政区域」のみで、独立した面積表記がありません。引き算をすれば約361ha・約7.1%という数字にはなりますが、これは当方の自算であって市の公表値ではなく、水面・港湾区域の扱いも不明です。本ページではこの数字を「尼崎市の市街化調整区域の面積」として扱っていません。そのうえで言えるのは、尼崎市で流通している住宅の大半は市街化区域内にあると考えられるということ。「調整区域かどうか」でつまずく場面は多くありません。そのかわり、ほぼすべての物件に都市計画税(0.3%)がかかり、固定資産税1.4%と合わせて毎年1.7%の負担になります。個別の物件がどちらの区域かは、市の都市計画情報、または重要事項説明書でご確認ください。

「塚口駅」「尼崎駅」が2つあると聞きました。猪名寺駅は伊丹市ですか?

塚口も尼崎も、2つあります。そして猪名寺駅は尼崎市です。尼崎市は自転車等放置禁止区域について「駅周辺(JR、阪急、阪神の13駅)」と明記し、事業者別に阪急=武庫之荘・塚口・園田、JR=立花・尼崎・塚口・猪名寺、阪神=武庫川・尼崎センタープール前・出屋敷・尼崎・大物・杭瀬を掲載しています。①JR塚口駅(JR宝塚線)と阪急塚口駅(阪急神戸線・阪急伊丹線)は別の駅で、場所も違います。成約中央値もJR塚口4,250万円・阪急塚口4,000万円と別集計です。②JR尼崎駅(JR神戸線)と阪神尼崎駅(阪神本線)も別の駅です。さらに阪神には尼崎センタープール前駅という別の駅もあります。③猪名寺駅(JR宝塚線)は尼崎市の駅で、市内には「猪名寺駅前東地区」という地区計画もあります。伊丹市の駅はJR(伊丹・北伊丹)と阪急(伊丹・新伊丹・稲野)の5駅だけで、猪名寺は含まれません。阪急伊丹線の「稲野駅」(伊丹市)と「猪名寺駅」(尼崎市)も別の駅です。なお、この13駅は「放置禁止区域が指定されている駅」の一覧であって、市内の全鉄道駅の一覧とは限りません(阪神なんば線の出来島駅・福駅などについては市公式で確認できていません=未取得)。広告の「最寄駅」は、路線と事業者まで必ず確認してください。

尼崎市に学校選択制はありますか?学区はどう決まりますか?

尼崎市が学校選択制を実施しているかどうかは、市公式から確認できていません(未取得)。市の「市立小・中学校の通学区域」のページに学校選択制の記載はなく、説明されているのは指定校変更(校区外通学許可)の制度です。「特別の事情により指定学校への通学が困難であると認められる場合には、指定学校以外の市立小・中学校への通学を許可することがあります」と記されています。本ページでは「実施している」とも「実施していない」とも書いていません。なお市の「校区外通学許可基準」には「特別許可区域内に在住している場合で、その就学可能校に就学するとき」という事由があり、複数校から選べる区域が制度上存在することがうかがえますが、その区域名と就学可能校は未取得です。住宅を買う方にとって実務的に重要なのは、次の条文です。住宅の購入、賃借等により、市内において校区外に又は市外から市内に転居することが予定されている場合で、その転居に先立ち、現住所からその転居先の属する校区の市立小中学校に通学するとき」。引越しの前から、転居先の校区の学校に通わせられる可能性があるということです。学区は市が公開している五十音順通学区域早見表・学校別校区表(令和8年度)で調べられます。所管は教育委員会事務局 学事企画課(06-4950-5671)です。なお市立小・中学校の校数と校名の網羅リストは本ページでは確認できていません(未取得)

尼崎市の給食費と待機児童はどうなっていますか?

給食費は、小学校と中学校で結論が違います。市の公表値では小学校が月額5,200円・年額57,096円、中学校が月額6,100円・年額66,246円。そのうえで令和8年度の保護者負担は、小学校が「保護者負担なし(0円)」、中学校が「月額3,000円(年額33,123円)」です。「尼崎市は給食無償」と一括りにするのは誤りで、中学校は年額33,123円の負担が残ります。(隣の伊丹市は中学校が令和6年度から、小学校が令和8年度から無償で、令和8年度は小中とも0円です。)待機児童については、市が2つの数字を同時に公表しています。1つは「国の数え方による待機児童数は0人で、令和7年4月の6人から6人減少」(令和8年4月1日現在)。もう1つは、国の数え方が「求職活動を休止している方、利用可能な保育施設等があるにもかかわらず特定の保育施設等を希望している方、保護者が育休中で復職の確認ができない方などを除外することとなっている」ため、これらを含めると保育施設等の利用に至っていない方は355人だという数字です。どちらも市の公表値です。本ページでは両方を掲載しています。「特定の保育施設等を希望している方」が除外されるという定義は、住まいを選ぶ側には重要です。保育所の入所を前提に住まいを選ぶなら、市全体の待機児童数ではなく、希望する施設の空き状況を市に直接ご確認ください。

子育ての費用は、隣の伊丹市とどう違いますか?

税率は同じで、給食費と医療費で差がつきます。まず税率は、尼崎市も伊丹市も固定資産税1.4%・都市計画税0.3%でまったく同じです。住宅地の公示価格の水準も近く、尼崎市206,468円/㎡・伊丹市200,194円/㎡。差が出るのは給食費とこども医療費です。給食費は、尼崎市が小学校0円・中学校 月額3,000円(年額33,123円)。伊丹市は中学校が令和6年度から、小学校が令和8年度から無償で、令和8年度は小中とも0円です。こども医療費助成は、尼崎市が所得制限あり(低所得/一般/特定の3区分)・一部自己負担あり。具体的には、乳幼児等医療(小学3年生まで)の一般・特定の就学児は「1医療機関1薬局あたり1日400円を限度に月2回」、こども医療(小4〜高校生世代)の高校生世代は「1日800円を限度に月2回まで」などの負担があります(入院は乳幼児等医療の全区分で負担なし)。伊丹市は通院0歳〜15歳・入院0歳〜18歳で、自己負担なし・所得制限なしです。中学生のお子様が1人いるご家庭なら、給食費だけで年間3万円強の差になります。なお細かい点では納期も違い、尼崎市は4月・7月・12月・2月の年4回、伊丹市は第4期が翌年3月1日です。

尼崎市で買うとき、家タダに頼むデメリットはありますか?

正直にお伝えすると、あります。第一に、売主様側からの報酬だけで成立する形に組み立てるため、物件や取引条件によっては対象外になる場合があります(売主が仲介手数料を支払わない取引など)。すべての物件で0円になるとお約束はできません。第二に、仲介手数料が0円でも、登記費用・ローン関連費用・固定資産税および都市計画税の精算金・火災保険料などの実費はかかります。固定資産税・都市計画税は賦課期日(毎年1月1日)現在の所有者に1年分が課税される税で、年の途中の売買では日割り精算が商慣習となっており、これは決済時に必要な実費です。尼崎市の場合、火災保険料についても一言申し上げておきます。市公式が「市域の約3分の1は海水面以下の低い土地です」と明記し、洪水・内水・高潮・津波の4種類のハザードマップがある市ですので、水災補償の要否は、他市より慎重に検討する価値があります。第三に、尼崎市固有のコストとして、毎年の固定資産税・都市計画税は合計1.7%で、都市計画区域が行政区域の全域・市街化区域が約4,709haという構造上、「都市計画税がかからない物件」を探す選択肢は事実上ありません。また尼崎市の住宅地の平均価格は県内40市区町村中6位・25市中3位と県内では高いほうの水準ですので、同じ広さなら毎年の保有コストの絶対額も相応になります。第四に、調査しても分からないことがあります。本ページで繰り返し書いているとおり、尼崎市は市街化調整区域の面積、地区計画の制限内容、立地適正化計画の誘導区域の範囲、土壌汚染の区域名、各ハザードマップの浸水深などを公表していない、または本ページでは確認できていません。家タダは市や県への確認を含めて契約前に無料で調査しますが、行政が公表していないことは、私たちにも分かりません。その場合は「分からない」とお伝えします。そして調査の結果、購入をおすすめしないという結論になることもあります。対象になるかどうかは物件URLをお送りいただければその場で無料で診断しますので、まずはご相談ください。

尼崎市の物件、その価格で買って大丈夫ですか?

尼崎市は、市公式が「市域の約3分の1は海水面以下の低い土地です」と明記し、兵庫県の資料が「尼崎市…には、土砂災害警戒区域の指定はありません」と明記している市です。土砂のリスクはゼロ。そのかわり、水のリスクが4種類(洪水・内水・高潮・津波)あります。住宅地の地価は市内で最高415,000円/㎡・最低97,000円/㎡で、その差は4.3倍。西宮市40.4倍・宝塚市24.2倍と比べれば、エリア選びで大きく外すリスクが小さい市です。だからこそ、確認すべきことははっきり決まります。その住所が洪水・内水・高潮・津波の4つのハザードマップでどう評価されているか、防災街区整備地区計画5地区や市内34件の地区計画等の区域に入らないか、前面道路の幅員と再建築の可否はどうか、隣地の用途地域は何か(第1種中高層住居専用地域が市街化区域の25.0%を占める市です)、工場跡地ではないか、マンションなら管理組合と修繕積立金はどうか(成約517件の平均築年は1997年です)。物件情報の1行だけでは判断できません。家タダでは、こうした調査をすべて契約前に無料で行ったうえで、買主様の仲介手数料0円でお引き渡しまで進めます。尼崎市の成約中央値(戸建3,100万円・マンション2,700万円)なら、1件あたり95万7,000円〜108万9,000円の差です。気になる物件のURLをLINEでお送りください。

14本ページで使用した出典(すべて公的一次情報)

当ページに掲載した数値は、すべて以下の公的機関の公表資料にもとづいています。基準日も併せてご確認ください。

運営:株式会社MILLIONS(大阪府知事(1)第66296号)

所在地:大阪市中央区西心斎橋 おおきに心斎橋Landmarkビル702

加盟:国土交通大臣指定 不動産流通機構/全国宅地建物取引業協会/不動産公正取引協議会

最終更新:2026年9月18日

”兵庫”おすすめ記事

  • 【加東市】で仲介手数料無料で家を買う方法|相場・エリア・交通を公的データで解説の画像

    【加東市】で仲介手数料無料で家を買う方法|相場・エリア・交通を公的データで解説

    兵庫

  • 【加古川市】で仲介手数料無料で家を買う方法|相場・エリア・交通を公的データで解説の画像

    【加古川市】で仲介手数料無料で家を買う方法|相場・エリア・交通を公的データで解説

    兵庫

  • 【明石市】で仲介手数料無料で家を買う方法|相場・エリア・交通を公的データで解説の画像

    【明石市】で仲介手数料無料で家を買う方法|相場・エリア・交通を公的データで解説

    兵庫

  • 【三田市】で仲介手数料無料で家を買う方法|相場・エリア・交通を公的データで解説の画像

    【三田市】で仲介手数料無料で家を買う方法|相場・エリア・交通を公的データで解説

    兵庫

  • 【川西市】で仲介手数料無料で家を買う方法|相場・エリア・交通を公的データで解説の画像

    【川西市】で仲介手数料無料で家を買う方法|相場・エリア・交通を公的データで解説

    兵庫

  • 【宝塚市】で仲介手数料無料で家を買う方法|相場・エリア・交通を公的データで解説の画像

    【宝塚市】で仲介手数料無料で家を買う方法|相場・エリア・交通を公的データで解説

    兵庫

もっと見る